JP3003866B2 - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP3003866B2
JP3003866B2 JP2043834A JP4383490A JP3003866B2 JP 3003866 B2 JP3003866 B2 JP 3003866B2 JP 2043834 A JP2043834 A JP 2043834A JP 4383490 A JP4383490 A JP 4383490A JP 3003866 B2 JP3003866 B2 JP 3003866B2
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吉平 新山
広司 伊東
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、停電状態が発生して遊技が中断しても、そ
の停電状態が解除された場合は、その中断時の遊技をそ
のまま継続して再開できるようにした遊技機に関する。
[従来の技術] 従来より、遊技盤の遊技領域内に、一般入賞口、特定
入賞口(始動口)、変動入賞装置、可変表示装置(セブ
ン機と呼ばれる第1種のパチンコ遊技機や権利物と呼ば
れる第3種のパチンコ遊技機など)等が設置されたパチ
ンコ遊技機などの遊技機が知られている。
それら遊技機のうち、羽根物と呼ばれる第2種のパチ
ンコ遊技機にあっては、特定入賞口への入賞に基づいて
変動入賞装置の左右の可動部材が1回又は2回開く補助
遊技が行われ、その補助遊技時に変動入賞装置内部の継
続入賞口(特別入賞口)に遊技球が入賞した場合に、そ
れら可動部材が例えば18回開閉動作を行うサイクル遊技
を所定回数繰り返し可能な特別遊技が行われて遊技者に
多くの賞球獲得の機会が与えられるようになっている。
また、例えば、セブン機と呼ばれる第1種のパチンコ
遊技機にあっては、始動口への入賞に基づいて可変表示
装置による可変表示遊技が行われ、その可変表示遊技の
結果が特定の停止表示態様になった場合に、変動入賞装
置がサイクル的に開放可能な特別遊技が行われて遊技者
に多くの賞球獲得の機会が与えられるようになってい
る。
また、権利物と呼ばれる第3種のパチンコ遊技機にあ
っては、例えば、始動口への入賞に基づいて可変表示装
置などの補助遊技装置による補助遊技が行われ特別入賞
口へ打球が入賞することにより補助遊技が特定の結果と
なったときに特別遊技の権利が発生され、その権利の発
生中に所定の入賞口に遊技球が入賞することを条件に、
変動入賞口が開放されて遊技者に多くの賞球獲得の権利
が与えられるようになっている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、かかる遊技機にあっては、特定入賞口
(始動口)への入賞の記憶、その入賞記憶に基づく可変
表示装置による可変表示遊技、特別遊技状態時の変動入
賞装置の作動などは、制御装置の電気的な制御によって
行われるため、遊技者の遊技中に異常状態が発生して修
理のために一旦電源を切る必要があったり停電状態が発
生して遊技が中断しその停電状態が解除されて遊技が再
開された場合に、その中断時の遊技制御状態に戻らなく
て遊技者に多くの不利益が生じ、それによって、遊技に
対する興趣が失われるという問題点があった。
また、この不利益を補償するために遊技店が特別遊技
を発生することが考えられるが、どの遊技機において補
助遊技や特別遊技が実行されていたかが不明であるため
に遊技者への適正な補償が困難になっている。
補助遊技や特別遊技が実効されていた遊技機が特定で
きた場合であっても、特別遊技者を遊技店側で発生させ
られない遊技機もあり、特別遊技を遊技店側で発生可能
な遊技機では、中断した際には特別遊技がどのような状
態(例えば、断続回数など)であるかが不明なため、必
要以上の補償を遊技店が行うことによって遊技店の不利
益が発生してしまい、適正な補償を行うことが困難であ
り、停電により多数の遊技者に対する補償を行わなけれ
ばならない場合には、多数の遊技店の店員の作業が必要
となってしまう。
また、停電状態が発生して遊技が中断して、停電状態
が解除された際に、遊技を再開するようにした場合に、
遊技者は何時停電状態が解除されるかが分からないため
に、遊技者が発射開始の準備ができていないときに、急
に変動入賞装置の作動が再開された場合には、変動入賞
装置に遊技球が入賞せずに変動入賞装置の作動が終了し
てしまうことがある。
その上、停電状態が何時解除されるか分からないた
め、遊技者は停電状態中常に発射準備をしていなくては
ならない。
このように、停電状態が解除された際に、遊技を再開
できるようにしても遊技者に不満感を与えてしまう。
この発明は、上記問題を解決するためになされたもの
で、第1の目的は、停電状態が発生して遊技が中断して
も、その停電状態が解除された場合は、その中断時の制
御をそのまま断続して遊技を再開できるようにするとと
もに、遊技者の発射開始準備が整ってから再開できるよ
うにした遊技機を提供することにある。
第2の目的は、遊技盤の交換に伴って遊技制御装置が
交換された場合であっても、補助電源供給手段を備えた
本体制御装置は、交換しなくても澄み、補助電源供給手
段もそのまま使える遊技機を提供することにある。
[課題を解決するための手段] この発明に係る遊技機は、上記課題を解決するため、 請求項1記載の発明は、遊技機本体に対し着脱分離可
能に構成された遊技盤(300)に配設された電気的遊技
装置(例えば、変動入賞装置50など)を所定条件の成立
に基づき作動制御する遊技制御装置(例えば、役物制御
装置500など)と、 遊技機本体に関わる所要の装置(例えば、打球発射装
置150、賞球排出装置740など)を制御するための本体制
御装置(例えば、賞球排出制御装置60)と、 を別々に分離構成して備えた遊技機(例えば、パチン
コ遊技機10など)において、 停電時において電力の供給が可能な補助電源供給手段
(例えば、補助電源回路680b)と、 当該遊技機の停電状態を判定する停電状態判定手段
(例えば、電源監視手段1520など)と、 該停電状態判定手段により当該遊技機が停電状態であ
ると判定された場合に、上記遊技制御装置による上記電
気的遊技装置の作動制御を中断させるとともに上記補助
電源供給手段からの電力供給に基づき当該中断時の上記
電気的遊技装置の作動制御状態に関わる情報を記憶する
停電処理手段(例えば、停電処理部II)と、 を備え、 上記本体制御装置は、上記遊技機本体側の所定部位に
配設されると共に、上記補助電源供給手段を有し、 上記停電処理手段は、上記停電状態判定手段により、
停電状態が解除されたと判定された際には、外部操作
(例えば、操作ダイヤル105の回動など)に基づき発生
する操作信号が入力されて所定時間が経過(例えば、発
射モータ151の作動開始後2秒経過など)することを条
件に、中断時に記憶された上記電気的遊技装置の作動制
御状態に関わる情報に基づいて遊技を中断時の状態から
再開可能にする構成とした。
[作用] この発明によれば、停電状態判定手段によって遊技機
に停電状態が発生したと判定されると、遊技制御装置に
よる上記電気的遊技装置の作動制御が中断するが、補助
電源供給手段により電力が供給されて、停電処理手段に
より、中断時の上記電気的遊技装置の作動制御状態に関
わる情報を記憶し、その停電状態が解除された際には、
外部操作に基づき発生する操作信号が入力されて所定時
間が経過することを条件に、その中断時の上記電気的遊
技装置の作動制御状態に関わる情報に基づいて遊技をそ
の中断時の状態から再開させるので、遊技機に停電が発
生して遊技が中断しても、その中断によって遊技者が遊
技上の不利益を被ることがなくなり、遊技上の興趣が失
われることがなくなる。
また、遊技制御装置と本体制御装置とが別々に分離構
成されるとともに、本体制御装置が遊技機本体側の所定
部位に配設され、該本体制御装置が補助電源供給手段を
備えているので、遊技盤の交換に伴って遊技制御装置が
交換された場合であっても、補助電源供給手段を備えた
本体制御装置は、交換しなくても済み、補助電源供給手
段もそのまま使えるので経済的である。
停電状態が解除された後、直ぐではなく、外部操作に
基づき発生する操作信号が入力されて所定時間が経過し
てから、中断時に記憶された上記電気的遊技装置の作動
制御状態に関わる情報に基づいて遊技を再開できるよう
にしたことにより、例えば、発射を開始して打球が遊技
領域を流下し変動入賞装置等へ入賞可能な位置に到達し
てから遊技を再開することにより中断時と同じ状態が再
開できるので、遊技球が発射される前に電気的遊技装置
(例えば、変動入賞装置)の作動が終了してしまうよう
なことがなくなって、遊技者の遊技上の利益を守ること
ができる。
[実施例] 以下、本発明に係る遊技機として例示するパチンコ遊
技機の制御装置について添付図面を参照して詳細に説明
する。
第1図は、本発明が適用されるパチンコ遊技機10の前
面の構成例を示すもので、遊技盤300の前面には、下部
の操作ダイヤル105の回動時に駆動される打球発射装置1
50(第5図参照)によって発射された打球を遊技盤300
の上方部まで案内するガイドレール313が配設され、遊
技盤300前面のガイドレール313とガラス窓101(第5図
参照)とによって囲まれた空間に遊技領域が形成されて
いる。
この遊技領域の中央には電気的遊技装置として例示す
る変動入賞装置(役物装置)50が設置されている。
この変動入賞装置50は左右一対の可動部材53,53と、
該一対の可動部材53,53によって開閉される流入口53a,5
3a(第2図)を有する入賞空間51とを備えている。そし
て、その入賞空間51の上部手前側には手前側が高く奥側
が低くなるように緩傾斜する流下案内棚57が設けられて
いる。
また、入賞空間51中の前記案内棚57の奥側には、駆動
源(図示省略)により基部を軸芯として先端側が昇降す
るように回動される腕部52a,52aを有する人形部材52
(第3図)が設置されている。この人形部材52の前記腕
部52a,52aの先端部間には変動案内棚59が取り付けられ
ている。この変動案内棚59は上方および前方が開放され
たざる型形状をし、前記流下案内棚57の下方に位置して
いる。また、入賞空間51中の下部手前側中央には入賞部
として一般入賞口55,55および特別入賞口54が設けられ
ている。
又、第1図に示すように遊技盤300の変動入賞装置50
の直下位置には入賞部としてチューリップ式の2回開き
用特定入賞装置108が、また、その左右斜め下方位置に
は入賞部としてポケット型の1回開き用特定入賞口109,
109が設けられ、変動入賞装置50の中央上端部には入賞
部として天入賞口と呼ばれる一般入賞口56が設けられて
いる。
また、変動入賞装置50の左右の斜め下方位置には入賞
部としてポケット型の一般入賞口120,120が、また、そ
れらの斜め下方位置には入賞部としてチューリップ式の
一般入賞装置121,121が設けられている。
遊技盤300の前面の適宜位置には遊技領域の上方より
落下してくる打球(遊技球)の方向を無作為に変更させ
る多数の障害釘111や打球の流下速度および方向を制御
する風車と呼ばれる転動誘導部材112が配設されてい
る。
また、遊技盤300の下部には、上方から落下してくる
途中で上記各入賞部56,108,109,120,121等に入賞できな
かった遊技球を遊技盤300の裏側へ回収するマウス球回
収口310が設けられている。
遊技盤300の上部には、上記各入賞部56,108,109,120,
121等の入賞部に遊技球が入賞したときに一時的に点灯
されるセーフランプ272やパチンコ遊技機10が打止めに
なったとき、又は遊技機裏側の貯留タンク201(第6
図)内に貯留されている予備球としての賞品球が不足し
たときに点灯する完了ランプ271が設置されている。
上記構成の遊技盤300を保持するパチンコ遊技機の前
枠100の上部には、情報表示装置400(第7図参照)が設
置されている。この情報表示装置400は一対のランプユ
ニット425,425及び文字や記号等をドット表示する情報
ユニット(メッセージボード)431とを備えている。こ
のうちランプユニット425には後述の賞球排出制御装置6
00又は役物制御装置500から送られてくる指令信号に基
づいて打球発射装置150の操作時に点灯するパイロット
ランプ425cが配置され、一方のランプユニット445には
詳細な後述する排出残球有表示ランプ445cが配置されて
いる。
又、中央の情報ユニット431は前記賞球排出制御装置6
00又は役物制御装置500から送られてくる指令信号に基
づいて、詳細は後述する停止時のパチンコ遊技機の遊技
状態の表示、各種メッセージの表示等を行なうようにな
ってる。
また、前枠100に取り付けられた開閉パネル110には、
打球発射装置150に供給される打球を貯留する供給皿102
が取り付けられ、その下方には供給皿102から溢れた賞
品球を貯留するための受皿103が設けられている。ま
た、供給皿102には当該供給皿102内の賞品球を受皿103
側に放出するための球回収用釦106が設置されている。
上記のように構成されたパチンコ遊技機10はそれに設
置されたコンピュータシステム等の制御装置(後述)に
よって概ね次のように制御される。
図外の電源スイッチの操作によりパチンコ遊技機10の
主電源(後述)から電気が供給された初期状態において
は、変動入賞装置50の左右の可動部材53,53は略垂直に
立ち上がって変動入賞装置50の入賞空間51内の流入口を
閉じた状態にせしめ、変動入賞装置50の入賞空間51は遊
技球を受け入れない状態(第1状態)に維持される。こ
のとき、人形部材52(第3図)の左右の腕部52a,52aは
適宜回動され変動案内棚59が上下方向に傾動される。
そして、打球発射装置150によって、発射された遊技
球が特定入賞装置108または特定入賞口109,109中に入賞
すると、それらの中に設置された始動入賞検出器108a,1
09a,109a(SW2,SW1,SW1)が該入賞を示す信号を出力
し、その検出信号(所定条件の成立の一形態)に基づい
て、変動入賞装置50の左右の可動部材53,53が2回また
は1回開閉(回動)される。それに伴って、変動入賞装
置50内の入賞空間51は遊技球が流入し得る状態(第2状
態)に2回または1回変換されることになる。
入賞空間51が第2状態に変換されているときに、遊技
球が入賞空間51中に流入してくると、その遊技球は、先
ず、可動部材53,53に案内されて流下案内棚57上に至
る。そして、その遊技球は流下案内棚57上を奥方向に転
動して人形部材52の腕部52a,52a間に保持されて適宜傾
動動作をしている変動案内棚59上に落下する。この後遊
技球は、該変動案内棚59によってその流下方向がランダ
ムに変化され、下方の特別入賞口54、一般入賞口55,55
の何れかに入賞する。
上記第2状態が保持されている間に、遊技球が特別入
賞口54中に入賞されなかった場合には、可動部材53,53
が第1図に示す垂直状態となって流入口が閉じられ、再
び入賞空間51が遊技球を受け入れない第1状態に戻る。
特定入賞装置108又は特定入賞口109に遊技球が入賞す
る度に上記動作が繰り返され、入賞空間51が第2状態と
なっている間に、遊技球が偶発的に変動入賞装置50内の
特別入賞口54に入賞すると、それが特別入賞口54内に設
置された特別入賞検出器54a(SW3)によって検出され、
その検出信号に基づいて大当りと呼ばれる特別遊技状態
が発生する。
ここに、特別遊技状態とは、通常遊技状態に比べ、遊
技者に多くの賞球獲得のチャンスを与える遊技状態で、
例えば、可動部材53,53の所定回数(例えば、18回)の
開閉動作を1サイクル(ただし、その所定回数の開閉動
作の終了前に一般入賞口55に遊技球が所定個数(例え
ば、10個)入賞したときには、その時点までを1サイク
ルとしてもよい)とし、各サイクル中に特別入賞口54に
遊技球が入賞することを継続条件として、所定サイクル
(例えば、最高8サイクル)までその動作が行われるも
のである。
特別遊技状態が終了すると、再び通常の遊技状態に戻
る。
遊技中、変動入賞装置50の入賞空間51中の入賞部54,5
5に遊技球が入賞したときにはそれ以外の入賞部56,108,
109,120,121等に入賞したときと同様に1回の入賞ごと
に所定個数(例えば、13個)の賞品球の排出が行われ
る。
第4図は、変動入賞装置50が取り付けられた遊技盤30
0の裏面を示すもので、これらの裏面側はこれに設けら
れた蓋状の入賞球集合樋301によって覆われている。入
賞球集合樋301は入賞球を遊技盤300の裏面に沿って流下
させて前枠300側に設置された入賞球処理部800まで案内
するためのもので、その下部端が開放され且つ、遊技盤
300の裏面と入賞球集合樋301とによって画成される内部
空間の間隔は少なくとも球1個分離されている。
同図中、1A〜1Iで示す部分は、遊技盤300を貫通する
ように形成された貫通孔である。これらのうち、中央に
設けられた大きな貫通孔1Aは変動入賞装置50を取り付け
るために設けられた取付孔である。また、貫通孔1Bは2
回開き用特定入賞装置108を、貫通孔1C,1Dは1回開き用
特定入賞口109,109を、1E,1Fはポケット型の一般入賞口
120,120を、1G,1Hはチューリップ式の一般入賞装置121,
121をそれぞれ設置するために設けられた設置用孔であ
る。
また、遊技盤300の裏面には、変動入賞装置50の天入
賞口56から貫通孔1Aの上部を介して遊技盤100の裏側へ
流出した入賞球を集合樋301の側方へ誘導する入賞球誘
導樋141a,141b,141c、一般入賞口120,120,121,121から
それぞれ貫通孔1E〜1Hを介して遊技盤300の裏側へ流出
した入賞球を入賞球処理部800(第5図参照)側へ誘導
する入賞球誘導樋141d〜141j、および変動入賞装置50の
特別入賞口54および一般入賞口55,55から貫通孔1Aの下
部を介して遊技盤300の裏側へ流出した入賞球を入賞球
処理部800側へ誘導する入賞球誘導樋141k,144lが前記入
賞球集合樋301で覆われる領域内に設けられている。そ
して、これら入賞球導出樋141a〜141lによって誘導され
た入賞球や、2回開き用特定入賞装置108、1回開き用
特定入賞口109,109からそれぞれ貫通孔1B〜1Dを介して
誘導された入賞球は、入賞球導出樋301内を流下し、入
賞球処理部800に設けられた入賞球導出樋820内のセーフ
センサ830(第6図参照)の取付位置まで誘導される。
また、前記貫通孔1Aの裏側下部で変動入賞装置50の特
別入賞口54の入賞流路と対応する位置には特別入賞口54
への打球の入賞を検出する特別入賞検出器54a(SW3)が
設置され、一方貫通孔1B〜1Dの裏側で特定入賞装置108
及び特定入賞口109,109の入賞流路と対応する位置には
始動入賞検出器108a(SW2),109a(SW1)、109a(SW1
がそれぞれ設置され、それら入賞装置108及び入賞口10
9,109に入賞した遊技球を検出するようになっている。
また、前記入賞球誘導樋141kと141lとで画成された集合
流路の下端開口部には、入賞球誘導樋によって集められ
た特別入賞口54および一般入賞口55中への入賞球を検出
して、その入賞個数を計数する入賞個数検出器(カウン
トセンサ)58が設置されている。
第5図には、パチンコ遊技機10の分解斜視図を示す。
そのパチンコ遊技機10は、取付枠350に開閉(回動)
可能に取付けられた前枠100と、該前枠100の前面側に入
れ替え可能に設置された遊技盤300と、前枠100の前面側
に開閉(回動)可能に取り付けられた開閉パネル110
と、前枠100の裏側に取付けられた裏機構盤200と、該裏
機構盤200の裏側に取り付けられた開閉扉250とを具えて
いる。
前記前枠100は、パチンコ遊技機10の本体の輪郭部分
を構成するもので、その基部側の上端と下端に設けられ
た支軸135と軸受136がそれぞれ取付枠350の片側の上端
部と下端部に設けられた軸受355と支軸356とで支持され
ることにより、取付枠350に対して開閉(回動)可能に
設置されている。
この前枠100の前面側上部には、遊技盤設置部(図面
上では見えない)が凹状に設けられ、該設置部中に前記
遊技盤300が着脱可能に設置されている。
また、この前枠100の上部中央には、遊技盤300の裏側
を露出させるための開口部140が設けられ、下部前面側
には、前記受皿103(第1図)が取り付けられている。
そして、その前側下部の自由端側には前記操作ダイヤル
105が設置されている。
該操作ダイヤル105には、遊技者が該操作ダイヤル105
を掌握しているか否かを検知して、掌握していることを
示す信号(スイッチON)を後述の賞球排出制御装置600
に送るタッチスイッチ105a(第6図参照)が埋設されて
いる。
又、この前枠100の自由端側の裏側部には、前枠100を
前記取付枠350に対して閉じた状態に施錠するための施
錠装置130が設置されている。
前枠100の自由端側の下部裏側には、前記操作ダイヤ
ル105(第1図)の操作によって作動される駆動源とし
てのモータ151を備えた打球発射装置150が設置されてい
る。
前記前枠100の裏側下部の打球発射装置150側寄り位置
には、賞球排出系統の制御を行なう賞球排出制御装置60
0(第12図参照)が設置されている。
前記開閉パネル110は、前枠100の前面側を覆うもので
あり、その基部側が前枠100の基部側前面部に軸支され
ることによって、開閉(回動)可能に取り付けられてい
る。
また、この開閉パネル110の自由端部の裏側には係止
片(図に現れていない)が設けられている。一方、前枠
100の前面側のそれと対応する位置には、該開閉パネル1
10を閉めたときに、その係止片と係合してその閉まった
状態に保持する開閉機構(図に現れていない)が設けら
れている。
前記裏機構盤200は、賞球排出機構等を構成するもの
で、例えば、コ字型形状をしていて、前枠100の裏側に
取り付けられている。
この裏機構盤200の裏側上端部には、予備球(払出し
前の賞品球)を貯留する貯留タンク201が設けられ、こ
の貯留タンク201の下端開口部に臨むように、誘導樋202
が接続されている。この誘導樋202は内部の予備球を自
作用的に整列されて誘導するもので、緩やかに下り傾斜
しながら裏機構盤200の一側面(この実施例では基部
側)に至っている。誘導樋202の流下端部には、これと
連続するような形で賞球排出部700が縦長に配設されて
いる。
前記裏機構盤200の下部中央には、入賞球を集めるた
めに遊技盤300に設けられている入賞球集合樋301からの
入賞球を処理して下方に排出する入賞球処理部800が設
けられている。
前記開閉扉250は、前記遊技盤300の裏面側が露出しな
いように開口部140を覆うもので、その基端部側が、裏
機構盤200の基部内側部に開閉自在に軸支されている。
この開閉扉250の自由端部側には、前枠100のそれと対応
した位置に設けられた係合部(図示省略)に係合して開
閉扉250を閉じた状態に係止する係止レバー251が取り付
けられている。
また、この開閉扉250の裏側中央には、前記遊技盤300
に設置された前述(第2図、第3図)の変動入賞装置50
等を制御する役物制御装置500が設置されている(後述
の第13図参照)。
第6図には、前記賞球排出部700と、入賞球処理部800
の内部構成をわかり易く表わしたパチンコ遊技機10の裏
面図を示す。
誘導樋202は、中央分離帯203によって分離された2条
の通路を有していて緩やかに傾斜している。そして、そ
の途中には振り子式の球ならし204が配設され、下流側
には球止め兼球ならしレバー205が配設されている。ま
た、この誘導樋202の上流端部には補給センサ211を具え
た補給要求検出装置210が設置され、一方、誘導樋202の
下流端部には半端センサ221を具えた半端球検出装置220
が設置されている。そして、その補給要求検出装置210
によって貯留タンク201内の予備球の不足状態が検出さ
れ、半端球検出装置220によって賞球排出用の予備球の
半端状態(予備球数が2回の賞球排出個数に満たなくな
った状態)が検出されるようになっている。
また、誘導樋202の流下端部にはこれと連続するよう
な形で、賞球排出部700が縦長に配設され、下部中央に
は前記の入賞球集合樋301によって集められた入賞球を
処理する入賞球処理装置800が配設されている。
前記賞球排出部700は、賞球排出ユニット700Aと賞球
排出樋ユニット700Bとから構成されている。賞球排出ユ
ニット700Aには、前記誘導樋202の2条の通路に対応さ
せて、第6図の紙面に垂直方向に賞球導出樋710,710が
2条設けられている。そして、これら賞球導出樋710,71
0の上流部には、不正発生時等に賞品球の排出をストッ
プさせるロック装置720が設置され、下流部には第1お
よび第2の賞球排出センサ730,730(排出センサ1,2)と
第一および第2の賞球排出装置740,740が設置されてい
る。
一方、賞球排出樋ユニット700Bには、前記第1および
第2の賞球導出樋710,710から流下される賞品球や抜球
を外部に導出させる球導出樋750が設けられている。こ
の球導出樋750は、貯留された遊技球を賞品球としてパ
チンコ遊技機10の表側の供給皿102又は受皿103に排出す
るための賞球排出樋751と、抜球として島設備の回収樋
(図示省略)に排出するための球抜樋752とに分岐して
いる。球導出樋750の分岐部には球抜き装置760が設置さ
れている。この球抜き装置760は、球導出樋750の分岐部
にピン762aを軸芯として回動自在に設置された切換ゲー
ト762と、該切換えゲート762を回動させる球抜きソレノ
イド761とを備え、切換えゲート762の基部と球抜きソレ
ノイド761の作動ロッド761aとは連結手段763によって連
結されている。そして、その球抜きソレノイド761が消
磁(オフ)状態となっているときには、その作動ロッド
761aがその自重および図示省略の復帰用スプリングの復
帰力によって下降状態に復帰され、連結手段763が切換
ゲート762をして球抜き樋752を閉塞せしめる(同図に実
線で示す状態)。反対に、球抜きソレノイド761が励磁
(オン)されると、その作動ロッド761aが上昇して、連
結手段763が切換ゲート762をして同図に鎖線で示すよう
に賞球排出樋751を閉塞せしめる。また、賞球排出樋751
の途中位置には、該賞球排出樋751内の賞品球が一定レ
ベル以上に溜まった状態を検出するオーバーフロー検出
器770が設置されている。
また、前記賞球排出装置740の近傍位置には遊技店の
係員によって押圧操作される回復スイッチ780が設置さ
れている。この回復スイッチ780は、賞品球の不正排出
が行なわれたときに作動するロック装置720を解除する
ものであって該スイッチを押圧することによってロック
装置720のソレノイド721が励磁(ON)され再び賞品球の
排出が可能な状態になる。
前記入賞球処理部800の上部側には、前記入賞球集合
樋301によって集められた入賞球(セーフ球)を受け入
れる入賞球受入れ樋810が図中垂直方向に設けられてい
る。
この入賞球受入れ樋810の排出口側には、入賞球受入
れ樋810を島設備の回収樋(図示省略)に連結させる入
賞球導出樋820が設けられている。
そして、この入賞球導出樋820の途中には、入賞球検
出器830(セーフセンサ)が設置されている。
また、パチンコ遊技機10の操作ダイヤル105の上方位
置内部には、打球発射部(図示省略)に発射球を供給す
る発射球供給部900が設けられている。
第7図は第1図に示す情報表示装置400を前側から見
た分解斜視図である。
この情報表示装置400は、同図に示すように、パチン
コ遊技機10に取付けられる基枠470と、該基枠470の前面
側に取付けられる蓋枠460とを具えている。
前記基枠470はパチンコ遊技機10の前枠100の前面側に
取り付けられるもので、その前面側中央には情報表示器
430を構成する情報ユニット431が設置され、該情報ユニ
ット431の左右両側には一対のランプユニット425,445が
設置されている。これら情報ユニット431および一対の
ランプユニット425,445は後述の役物制御装置500及び賞
球排出装置600に接続されている。
前面中央の情報ユニット(メッセージボード)431
は、パチンコ遊技等に関する各種メッセージが役物制御
装置500又は賞球排出制御装置600からの指令により文字
や記号等となってドット表示されるドットマトリクス配
置のドット表示器432と、該ドット表示器432に役物制御
装置500又は賞球排出制御装置600からの表示指令信号を
送る多数のリード線433とを具えている。そして、その
ドット表示器432が基枠470の前面側中央に取り付けら
れ、そのリード線433が基枠470中央に設けられた開口部
470aを介して前枠100の裏側に導かれ、前記役物制御装
置500及び賞球排出装置600に接続されている。
また、前記ランプユニット425,445は、基枠470に固定
されるランプ基板425a,425aと、該ランプ基板425a,445a
の端子425b,425b,445b,445bにそれぞれ差し込まれるパ
イロットランプ425c,425c、排出残球有表示ランプ445c,
445cと、それらランプ425c,425c,445c,445cの基端部と
前記ランプ基板425a,445aとの間に配設された緩衝用の
絶縁部材425d,425d,445d,445dとを具えている。そし
て、そのランプ基板425a,445aには該ランプ基板425a,44
5aに役物制御装置500/賞球排出制御装置600側から電気
を導くリード線(図示省略)が取り付けられている。そ
して、そのランプユニット425,445を支持するランプ基
板425a,445aが基枠470の前面側左寄り位置に設けられた
1対の支持片470b,470b,470d,470d間に把持された状態
で設置され、リード線がそれら支持片470b,470b,470d,4
70d間に設けられた開口部470c,470eを介して基枠470の
裏側へ導かれている。
また、上記のように基枠470に設置されたランプユニ
ット425,445のパイロットランプ425c,425c、排出残球有
表示ランプ445c,445cの後方に位置する基枠470の前面部
にはそれら各ランプ425c,425c,445c,445cの光を前方に
集める反射部材427,427(一方のみ図示)が設置されて
いる。
このようにして情報ユニット431およびランプユニッ
ト425,445が配設された基枠470の前面にはその前面部を
覆った状態で前記蓋枠460が取り付けられている。該蓋
枠460の中央部には、メッセージ表示窓461が設けられ、
また、その左右両側には一対の態様表示窓462,462が設
けられている。
そして、その中央のメッセージ表示窓461に透光性の
反射防止プレート435が取り付けられ、両側の態様表示
窓462,462には透光性のレンズ部材426,426が取り付けら
れている。
第8図には、第6図に示した入賞球検出器(セーフセ
ンサ)830の回路構成図を示す。
セーフセンサ830は、入賞した遊技球がその内部を通
過したときにロー(L)レベルからハイ(H)レベルに
変化する出力信号を出力する(B点の電位)もので、同
図に示すように、セーフ球検出部830A,パルス幅検出部8
30B,ショート検出部830Cとを具えている。
前記セーフ検出部830Aの出力により、通常(内部に入
賞球がない状態のとき)A点の電位はパルス幅検出部83
0BのトランジスタTr1がONする電位(例えば6.5V)とな
る。また、その内部に入賞球があるときにはA点の電位
はパルス幅検出部830BのトランジスタTr1がOFFする電位
(例えば12V)に変化する。
当該セーフ検出部830Aはとアース側との接続を断ち、
このときA点の電位は抵抗R1,R2の加算値と抵抗R3,R4
加算値との比に応じた値(例えば12V:Hレベル)に変化
する。
前記パルス幅検出部830Bは、前記セーフ検出部830Aの
働きによって得られる出力信号(A点の電位)の変化が
入賞した遊技球が実際にセーフ検出部内を通過したこと
によるものであるか或はノイズなどによるものかを判断
するものである。
より具体的には前記パルス幅検出部830Bは、抵抗R1
R5、トランジスタTr1、コンデンサC1及びインバータを
含んでなり、このうち抵抗R5とコンデンサC1とによって
積分回路が形成され、この積分回路の働きによってB点
に現れる波形は、そのノイズが除去されることとなる。
尚、該積分回路によって除去されるノイズの幅は抵抗R5
とコンデンサC1の容量によって適宜に調整可能である。
この回路定数の一例を参考のため示すと、次のように
なる。
R1:330Ω,R2:680Ω,R3:6.8KΩ,R4:4.7KΩ,R5:100KΩ,
C1:0.022μF このパルス幅検出器830Bは、入賞した遊技球がセーフ
検出部830A内に達してA点での電圧レベルがLレベルか
らHレベルに変化したときに前記トランジスタTr1がオ
ンとなる構成となっており、このとき当該パルス幅検出
部830Bの出力側(B点)の出力レベルもLレベルからH
レベルに変化することになる。
また、前記ショート検出部830Cはセーフ検出部830A側
の配線にショートが発生したときにこれを検出するため
のものであり、前記抵抗R1,R2,抵抗R6〜R8,トランジス
タTr2を含んでなる。
この回路定数の一例を参考のため示すと、次のように
なる。
R1:330Ω,R2:680Ω,R6:100KΩ,R7:100KΩ,R8:10KΩ このショート検出部830Cは、前記セーフ検出部830A側
の配線にショートが発生してセーフ検出部830Aの出力レ
ベル(A点の電位)が0Vとなったときに、その内部に配
されたトランジスタTr2がオフとなる構成となってい
る。従ってショート検出部830Cの出力側(C点)の出力
レベルがLレベルからHレベルに転じたときにセーフ検
出部830Aにショートが発生したと判断することができ
る。
第9図には、パチンコ遊技機10の裏側に設置された賞
球排出部700を構成する賞球排出ユニット700Aの分解斜
視図を示す。
この賞球排出ユニット700Aは、パチンコ遊技機10の裏
側に取り付けられる賞球排出誘導枠701Aを具えている。
この賞球排出誘導枠701Aは、貯留タンク201に連結さ
れた誘導樋202の2条の通路から送られてくる賞品球を
球導出樋750に導くもので、仕切板702の両面側にはそれ
ぞれ誘導樋202の2条の通路の下端出口と球導出樋750の
入口を連絡する賞球導出樋710が設けられている。
これら賞球導出樋710,710は、その上段部、中段部、
下段部がそれぞれ、減圧路710a,710a、縁切り路710b,71
0b、排出路710c,710cとなっている。
前記減圧路710a,710aは、貯留タンク201から誘導樋20
2を介して送られてくる賞品球としての予備球の移動圧
を減圧させるもので、同図に示すように、緩傾斜状態に
Uターンさせて設けられている。前記縁切り路710b,710
bは、その下の排出路710c,710cを通る賞品球どうしに間
隔を開けさせて、後述の賞球排出装置740による賞品球
の排出をストッパによって止め易くするためのもので、
前記減圧路710aに通じる垂直通路部分711と後述の排出
路710cに通じる方向変換通路部分712とから構成されて
いる。そして、その垂直通路部分711の下端部には、球
の流下方向への移動力を減衰させる移動力減衰傾斜部71
3が方向変換通路部分712に向けて緩やかに下り傾斜させ
た状態で設けられている。また、方向変換通路部分712
の前方には、前記減衰傾斜部713に沿って流下する球の
流下方向を垂直方向に方向変換させる案内傾斜壁714が
設けられている。一方、方向変換通路部分712の後方の
垂直通路部分711の後壁部には球詰まり防止突部715が前
方に突出して設けられている。この球詰まり防止突部71
5によって、垂直通路部分711に縦に並んで停止した球の
うちの最も下の減衰傾斜部713上の球の中心位置がその
上方の球の中心位置より常に前方に位置せしめられるよ
うになる。それによって、上方の球の流下移動圧が最も
下の減衰傾斜部713に至る球を常に前方に押し遣ること
となり、従って最も下の球は常に減衰傾斜部713の下流
側に押し遣られて球詰まりが防止される。
また、賞球排出誘導枠701Aの手前側上部には、一定の
事由が発生した時に、賞品球の排出を停止させるロック
装置720が設置されている。
このロック装置720は、賞球排出誘導枠701Aの手前側
(表側)上部に設置された駆動手段としてのロックソレ
ノイド721と該ロックソレノイド721の駆動力により駆動
されて、第1および第2の賞球導出樋710,710の減圧通
路710a,710a中の球の流下を制御する第1および第2の
ロック部材728,729を具えている。
前記ロックソレノイド721は、その消磁(オフ)時に
自重および復帰用スプリング(図示省略)の力によって
下降(伸張)復帰していて、励磁(オン)時に上昇(縮
む)する作動ロッド722を具えている。
前記第1および第2のロック部材728,729は、減圧路7
10aの上方の仕切盤702を貫通して設けられた軸受孔702a
中に回転自在に挿通された回転軸727の両端にそれぞれ
固定されることにより、一緒に回動するようになってい
る。
これらロック部材728,729のうちの第2のロック部材7
29の一側部に連結ピン729aが突設され、該連結ピン729a
と作動ロッド722の下端部とが連結板726により連結され
ている。
そして、ロックソレノイド721が消磁(オフ)状態に
あるときには、作動ロッド722が下降して第1および第
2のロック部材728,729の先端部が切欠き部703a、703a
を介してそれぞれ第1および第2の賞球導出樋710,710
の減圧路710a,710a中に入り込んで、それら減圧路710a,
710a中の遊技球を流下させないようになっている。
一方、ロックソレノイド721が励磁(オン)される
と、作動ロッド722が上昇して第1および第2のロック
部材728,729がそれらの先端側が上昇する方向に回動さ
れて第1および第2の賞球導出樋710,710の減圧路710a,
710a中から脱出してそれら減圧路710a,710a中の球を流
下させ得るようになっている。
また、賞球排出誘導枠701Aの手前側上部には、前枠10
0の操作用孔(図示省略)から球抜き操作用の球抜き棒
(図示省略)が差し込まれたことを検出する球抜きセン
サ719が設置されている。
第1および第2の賞球導出樋710,710の排出路710c,71
0c中には、これら排出路710c,710cを流下する球を検出
する第1および第2の賞球排出センサ730,730(排出セ
ンサ1,2)が設置されている。
また、賞球排出誘導枠701Aの仕切板702の下部の表裏
両側部には、第1および第2の賞球排出樋710,710の排
出路710c,710c中にある球の流下を制御する第1および
第2の賞球排出装置740,740がそれぞれ設置されてい
る。
これら第1および第2の賞球排出装置740,740は、そ
れぞれ、賞球排出誘導枠701Aの仕切板702の下部の表裏
両側部に設置された駆動手段としての第1および第2の
賞球排出ソレノイド741,741(排出ソレノイド1,2)と、
これらソレノイド741,741の駆動力により駆動されて、
第1および第2の賞球導出樋710,710の排出路710c,710c
中の球の排出を制御する第1および第2の流下阻止部材
745,745を具えている。
前記第1および第2の賞球排出ソレノイド741,741
は、それぞれ、それらの消磁(オフ)時に自重および復
帰用スプリング(図示省略)の力によって下降復帰して
いて、励磁(オン)時に上昇する作動ロッド742を具え
ている。
一方、前記第1および第2の流下阻止部材745,745
は、それぞれ、賞球排出誘導枠701Aの仕切板702の下部
の表裏両側に突設された第1および第2の支軸705,705
に回動自在に支持されている。
これら第1および第2の流下阻止部材745,745の一側
部には、それぞれ連結ピン746,746が突設され、これら
連結ピン746,746と第1および第2の賞球排出ソレノイ
ド741,741の作動ロッド742,742の下端部とが、それぞれ
連結板747,747により連結されている。
そして、第1および第2の賞球排出ソレノイド741,74
1が消磁(オフ)状態にあるときには、作動ロッド742,7
42が下降して第1および第2の流下阻止部材745,745の
先端部が切欠き部703b,703bを介して、それぞれ第1お
よび第2の賞球導出樋710,710の排出路710c,710c中に入
り込んで、それら排出路710c,710c中の遊技球を流下さ
せないようになっている。
一方、第1および第2の賞球排出ソレノイド741,741
が励磁(オン)されると、作動ロッド742,742が上昇し
て第1および第2の流下阻止部材745,745がそれらの先
端側が上昇する方向に回動されて第1および第2の賞球
排出樋710,710の排出路710c,710c中から脱して、それら
排出路710c,710c中の球を流下させ得るようになってい
る。
上記のように、ロック装置720、第1および第2の賞
球排出装置740,740、球抜きセンサ719および賞球排出セ
ンサ730,730等の設置された賞球排出誘導枠701Aは、そ
の第1の賞球導出樋710側(裏側)がパチンコ遊技機10
の裏側に相対して取り付けられ、一方その第2の賞球導
出樋710側(表側)が蓋枠701Bによって封止されてい
る。
そして、前記ロックソレノイド721、球抜きセンサ71
9、第1および第2の賞球排出ソレノイド741,741、およ
び第1および第2の賞球排出センサ730,730がそれぞれ
コネクタ723,719a,743,743および731,731を介して賞球
排出制御装置600(第5図)に電気的に接続されてい
る。
第10図には賞球排出ユニット700Aの内部機構の正面図
を示す。
前述したように、賞球排出ユニット700Aの内部には賞
球導出樋710が設けられ、該賞球導出樋710に沿って、不
正発生時等に賞品球の排出をストップさせるロック装置
720、賞品球の排出に関与する賞球排出装置740、および
賞品球の排出を検出する賞球排出センサ730が設置され
ている。
前記賞球導出樋710は前述したように上流部の減圧路7
10a、中流部の縁切り路710bおよび下流部の排出路710c
とから構成されている。そして、前記縁切り路710bは垂
直通路部分711と方向変換通路部分712とから構成され、
特に、その垂直通路部分711の下部の後壁部には該垂直
通路部分711の下部に至った球をその中心部がその直上
の球の中心位置より前方に至るように押し遣る球詰り防
止突部715が設けられている。
この球詰り防止突部715によって前方に押し遣られた
球B5の中心位置は、その直上の球B6の中心位置より少な
くとも前方にd(>0)の距離だけ前方に位置せしめら
れるようになっている。それにより、垂直通路部分711
に縦に並んで停止した球のうちの最も下の減衰傾斜部71
3上の球(B5)がその直上の球(B6)の下方への流下移
動圧によって減衰傾斜部713の後方側に押し遣られて球
詰りするのを防止できるようになっている。
賞球導出樋710の流入口側は誘導樋202の流下端部に接
続され、流出口側は球導出樋750の上流流入口に接続さ
れている。
第11図(A),(B)には供給皿102から発射レール
の発射球待機部、即ち打球発射部(図示省略)に遊技球
を供給する発射球供給部900の内部機構図を示す。
発射球供給部900は供給皿102(第1図)から供給され
る遊技球を打球発射部(図示省略)に適宜1個ずつ送っ
たり、その供給を阻止したりする部分で、供給皿102に
通ずる遊技球の供給口102bの内側には、該供給口102bか
ら供給される遊技球を内部の打球発射部に導くための発
射球供給通路950が設けられている。
この発射球供給通路950の下部には、パチンコ遊技機1
0の前側下部の受皿103中に通ずる回収通路962が設けら
れている。この回収通路962の上端開口部には、発射球
供給通路950の通路底板を構成する開閉通路部材961が矢
印方向に往復摺動自在に設置されている。この開閉通路
部材961は図示省略の復帰用スプリングによる復帰力に
よって回収通路962を閉塞する方向に移動復帰されてい
るが、パチンコ遊技機10の前側の供給皿102の一側部に
突出して設置された球回収用釦106を押すことにより回
収通路962の入口を開放できるようになっている。
また、発射球供給通路950の前方には、打球発射部
(図示省略)に通ずる発射球導入空間970が設けられて
いる。この導入空間970には球送り装置980が設置されて
いる。
この球送り装置980は発射球供給通路950上に待機して
いる遊技球Bを1個ずつ分離して打球発射部に供給する
もので、ピン989を軸芯としてその先端側が昇降する方
向に回動自在に設置されている。
この球送り装置980の先端部には球取込み部981が設け
られている。この球取込み部981は例えばコ字型に設け
られ、その中央部には発射球供給通路950上に待機して
いる遊技球Bを1個ずつ取り込む球取込み空間981aが、
下部にはその取り込んだ球Bを打球発射部(図示省略)
方向に転動させて移送させる傾斜面を有する球移送傾斜
部982bが、上部には前記球移送傾斜部982bによって打球
発射部(図示省略)に送られた球Bの発射が終了するま
で次の球Bを発射球供給通路950上に待機させておく係
止部982aが設けられている。
このように構成された球送り装置980は発射モータ151
(第5図)により回転されるカム(図示省略)によって
遊技球の発射に同期して回動されるようになっていて次
のように動作する。
即ち、球送り装置980により、打球発射部(図示省
略)に先に移送された球(前の球)が打球発射装置150
によって発射されるまでの間、球送り装置980は、第11
図(A)に示すように自重によってその先端側が下降復
帰してその上部の係止部982aにより発射球供給通路950
上の次の球Bを係止した状態に保っている。
そして、前の球の発射が終了した時点で、発射モータ
151(第5図)の駆動力によって球送り装置980の先端側
が上昇する方向に回動される。そして、その回動に伴っ
てその先端の球取込み空間981aの中に待機中の球Bを取
り込んだ時点で第11図(A)に示すように先端部が下降
した状態に回動復帰されて、その取り込んだ球を打球発
射部(図示省略)に移送させると同時に、その次の待機
球をその上部の係止部982aによって係止した状態とな
る。
このように、打球発射部の球が発射されるごとに、球
送り装置980が発射球供給通路950上の待機球Bを1つず
つ取り込んで打球発射部に移送させることとなる。
発射球供給部900の上方部には、補給センサ211の出力
信号によって、貯留タンク201(第5図)中の球Bが無
くなったことが確認されたとき等に発射球供給通路950
上の待機球Bを係止し、球送り装置980によって待機球
Bが取り込まれないようにするシャッター装置910Aが設
置されている。
このシャッター装置910Aは、発射球供給部900の上側
に設置された駆動源としてのシャッターソレノイド910
と該シャッターソレノイド910の駆動力により駆動され
て発射球供給通路950上の待機球Bを球送り装置980に取
り込まれないように係止する供給阻止部材920を具えて
いる。
前記シャッターソレノイド910は、その消磁(オフ)
時に自重および復帰用スプリング911の力によって下降
していて、励磁(オン)時に上昇(縮む)する作動ロッ
ド912を具えている。
一方、前記供給阻止部材920は、その中間部がピン925
を軸芯として先端側および後端側が昇降する方向に回動
自在に設置されている。この供給阻止部材920の先端部
には、発射球供給通路950の上壁部に設けられた開口部9
51を介して、発射球供給通路950中に入り込んで該供給
通路950中の待機球Bを前記回収通路962中に回収可能な
位置に係止させる係止爪921が、円弧状に湾曲させて下
向きに設けられている。
そして、この供給阻止部材920の後端部が連結部材913
により前記シャッターソレノイド910の作動ロッド912に
連結されていて、作動ロッド912の昇降に伴って供給阻
止部材920が回動されて、その先端の係止爪921が発射球
供給通路950内に出入りするようになっている。
シャッター装置910Aは上記のように構成されており、
常時はシャッターソレノイド910が消磁(オフ)状態に
あって、作動ロッド912が下降して供給阻止部材920の先
端側が上昇復帰していて、その先端の係止爪921が発射
球供給通路950中から脱出した状態となっている。この
ときには、発射球供給通路950中の待機球Bは球送り装
置980によって打球発射部(図示省略)への移動が可能
な状態となっている。
そして、貯留タンク201(第5図)中の球が無くなっ
て補給センサ211の出力がHレベルとなったときなどに
シャッターソレノイド910が励磁されると、作動ロッド9
12が上昇して供給阻止部材920の先端側が下降されてそ
の先端の係止爪921が第11図(B)に示すように発射球
供給通路950中に入り込んで、供給通路950中の待機球B
を前記回収通路962中に回収可能な位置、即ち、供給通
路950中の先頭の待機球Bが回収通路962の上端開口部上
で、かつ開閉通路部材961上に載った状態に係止する。
このように、発射球供給通路950中の待機球Bがシャ
ッター装置910Aにより係止された状態にあるとき、パチ
ンコ遊技機10の前側の供給皿102(第1図)の一側に突
出して設置された前記球回収用釦106の操作によって開
閉通路部材961を後退させる方向に移動(摺動)させて
回収通路962上の上端開口部を開放させれば、発射球供
給通路950中の待球機Bを1つ残らず全て受皿103(第1
図)中に回収できる他、供給口102bを介して、新たに発
射球供給通路950中に入り込む球Bを全て受皿103中に回
収することができる。
第12図には前記賞球排出制御装置600の全体斜視図を
示す。
この賞球排出制御装置600はパチンコ遊技機10の賞球
排出系統の制御を行なうもので、パチンコ遊技機10の裏
側左下に設置されている(第5図)。
この賞球排出制御装置600は、パチンコ遊技機10の裏
側に取り付けられる制御基盤610に賞球排出制御に関与
するマイクロコンピュータ等の各種電子部品や電子回路
等が配設されて構成され、これら装置の主要部は保護用
の蓋体690によって覆われている。また、この制御基盤6
10には、停電時に前記賞球排出制御装置の主要部、更に
パチンコ遊技機の他の制御部に電力を供給するバックア
ップバッテリ612,マイクロコンピュータ620に記憶され
ている入賞球数記憶値(セーフ記憶値)を表示するため
の入賞球数記憶値表示部613,前記記憶された入賞球数記
憶値を人為的にクリアするためのクリアスイッチ614,そ
の他各種電子部品等が設置される他、多数のコネクタ61
5,615,・・・等が設置されている。
第13図には裏機構盤200に取り付けられた前記開閉扉2
50と該開閉扉250の裏側に設置される前記役物制御装置5
00の分解斜視図を示す。
開閉扉250の裏側の自由端部寄り位置には役物制御装
置500を設置するための一対の設置用レール251,251が平
行上向きに配設されている。これらレール251,251はそ
れぞれ横断面がL字形をし、それらの上端部が開放状態
となるとともに下端部が閉塞状態となっている。また、
それらレール251,251よりさらに自由端部寄りの開閉扉2
05の自由端部寄り位置には前記一対のレール251−251間
に設置された役物制御装置500を覆う保護蓋252が開閉
(回動)自在に軸支されている。この保護盤252は、そ
れが閉められたときに、開閉扉250の裏側の対応する位
置に設けられた係止突起253,253に保護蓋252の自由端部
の内壁部が係合することによって、自然には開かないよ
うになっている。保護蓋252には、複数の放熱孔255が設
けられている。
一方、役物制御装置500は、役物制御基盤510上にパチ
ンコ遊技機10の役物等の制御を行なうマイクロコンピュ
ータ520等の各種電子部品や電子回路が設置されるとと
もに接続コネクタ585が複数設置されて構成されてい
る。
この役物制御装置500の裏側には、設置板590がその前
面側に取り付けられたクッション材595,595を挟んで相
互にクッション効果を保った状態に取り付けられてい
る。
このように役物制御装置500が設置板590とクッショク
性を待たせて抱き合わされた状態で開閉扉250の裏側の
前記レール251−251間中に同図に矢印で示す方向にスラ
イドさせて挿入させることによって、レール251−251間
中に遊技制御装置として例示する役物制御装置500が設
置される。このように設置された状態においては、相互
にクッション性を持たせて抱き合わされた役物制御装置
500と設置板590の左右両端部分がそれぞれ左右のレール
251,251部分に把持されることによって自然には動かな
いようにされている。
第14図は停電発生時に作動するパチンコ遊技機10の停
電処理制御系の全体構成を示す制御ブロック図である。
同図に示すように停電処理制御系のブロックはセーフ
球記憶部I(停電処理手段I),停電処理手段としての
停電処理部II(停電処理手段II),遊技状態表示部III
を主要構成要素としている。
前記セーフ球記憶部Iは、遊技球の入賞領域への入賞
を表わすセーフセンサ830からの出力信号に基づいて入
賞した遊技球の累計値、即ち所定数(賞球設定数)分の
賞品球の排出処理を行なうべき回数(以下「セーフ記憶
値」と云う)を決定すると共にの値を記憶するセーフ記
憶手段1610と、該セーフ球記憶部Iに供給される主電源
からの電源電圧を常時監視して停電状態を検知する電源
監視手段(第1の停電検知手段)1620と、詳細は後述す
るように前記電源監視手段1620の出力信号により停電状
態が検知されたときから所定時間のカウントを開始する
タイマ(セーフ検出タイマ)1630とを具えている。
このうち、セーフ球記憶手段1610は前記セーフ記憶値
に応じた回数の賞品球の排出制御を前記排出制御手段16
50に行わせるべき該制御手段1650に指令信号を出力する
ものであり、電源監視回路1620より停電が発生した旨の
信号が入力されたときに前記補助電源部1640からの補助
電源電圧(電力)を受け、その時点で記憶されているセ
ーフ記憶値(停電中に新たに検出される入賞球数の加算
分(詳細は後述)を含む)を停電中に記憶保持する機能
(記憶保持手段としての機能)を有している。
さらにセーフ球記憶手段1610には表示器駆動源1660を
介して入賞球数表示手段1670及び排出残球有表示手段16
80が接続されている。このうち入賞球数表示手段1670は
セーフ球記憶手段1610からの前記セーフ記憶値を示す信
号に基づいてその値をデジタル表示するものであり、一
方、排出残球有表示手段1680は詳細は後述するように停
電発生時の前記信号が、セーフ記憶値が1以上の値を表
わすとき、即ち未だ対応する賞品球の排出が行われてい
ないセーフ球(排出残球)が残っているときにその旨を
遊技者に視認させるものである。
前記電源監視手段1620は、前記停電状態を検知したと
き補助電源部1640(バックアップバッテリ612)より賞
球制御装置600に停電時の制御(後述のパワーダウン割
込処理)に必要な電源電圧を供給させる。
このセーフ記憶部Iには前述のセーフセンサ830の他
記憶クリアスイッチ614接続され、該スイッチ614から該
スイッチが押された旨を示す信号が送られてきたとき、
前記記憶されたセーフ記憶値を“0"にリセットするとと
もに前記排出制御手段1650、遊技状態表示部IIIの前記
入賞球数表示手段1670にセーフ記憶値“0"を示す信号を
供給するようになっている。
このように構成されるセーフ球記憶部Iは、前記電源
監視手段1620により停電状態が検知されたとき、前記セ
ーフ検出タイマ1630がカウントアップするまでの所定期
間(停電直前に発射された遊技球が入賞し、セーフセン
サ内を通過するに十分の期間)に亘って前記セーフセン
サ830をして入賞球の検出を可能ならしめる。
一方、前記停電処理部IIは、該停電処理部IIに供給さ
れる主電源20からの電源電圧を常時監視して停電状態を
検知する停電状態判定手段としての電源監視手段(第2
の停電検知手段)1520と、詳細は後述するように停電復
帰後発射モータ151が始動したときからカウントを開始
するタイマ(ウェイトタイマ)1530とと具えている。
前記電源監視手段1520は、停電状態を検知したとき補
助電源部1540(賞球排出制御装置に設置されたバックア
ップバッテリ612)をして役物制御装置500(第15図参
照)に停電時の制御(後述のパワーダウン処理)に必要
な電源電圧を供給する。
さらに、この停電処理部IIには発射モータ動作検出手
段1510が接続されており、前記停電処理部IIは停電状態
からの復帰後、該発射モータ動作検出手段によって遊技
が再開されたことを検知したとき、それより予め定めら
れた所定遊技状態(例えば、発射モータ151の作動開始
後2秒経過など)になるのを待って、役物制御手段1550
をして停電発生前のパチンコ遊技機(変動入賞装置)の
遊技状態を再現せしめる機能(遊技状態再現手段として
の機能)を有している。
さらに前記役物制御手段1550は、停電状態を示す前記
停電処理部IIからの信号に基づいて、表示器駆動源1560
を介して該手段に接続された前記遊技状態表示部III
(通常遊技状態表示手段1570a,補助遊技状態表示手段15
70b,特別遊技状態表示手段1570c)をして停電発生時の
変動入賞装置の遊技状態を表示して、遊技者に停電状態
の遊技状態を視認させる。
このように、停電処理部IIは一旦停電が発生して遊技
が中断している間、前述のように停電前の遊技状態を遊
技状態表示部IIIにて表示すると共に停電復帰後に停電
発生時の遊技状態を再現し、再現された遊技状態と前記
表示された遊技状態とが一致することを遊技者が確認で
きるようになっているので、停電時の遊技者と遊技店側
の不用のトラブルを未然に防ぐことができるようにな
る。
尚、前記セーフ球記憶部Iは賞球排出制御装置600の
マイクロコンピュータ620によって構成され、前記停電
処理部IIは役物制御装置500のマイクロコンピュータ520
によって構成されている。
又、前記役物制御手段1550は変動入賞装置50に設置さ
れた電気的駆動源として例示するソレノイド50a,ランプ
50b,LED50c(第15図参照)及びマイクロコンピュータ52
0によって構成され、排出制御手段1650は排出ソレノイ
ド1,2及びマイクロコンピュータ620によって構成されて
いる。
更に、前記遊技状態表示部IIIは前述したように入賞
球表示手段1670、通常遊技状態表示手段1570a、補助遊
技状態表示手段1570b、特別遊技状態表示手段1570cとか
らなり、このうちセーフ球記憶手段に記憶されたセーフ
記憶値を表示する入賞球数表示手段1670は賞球排出制御
装置600に設置されており(入賞球数表示器613)、停電
発生時の変動入賞装置の動作状態を表示する通常遊技状
態表示手段1570a、補助遊技状態表示手段1570b、特別遊
技状態表示手段1570cは情報表示装置400に設置されてい
る情報表示ユニット(メッセージボード)431にて構成
される。
また、前記排出残球有表示手段1680は情報表示装置40
0のランプユニット445によって構成され、前記停電処理
部IIの発射モータ動作検出手段は発射モータ151と役物
制御装置のマイクロコンピュータ520とによって構成さ
れている。
第15図には前記役物制御装置500による役物制御系の
制御ブロック図を示す。
この役物制御装置500は、役物系統の制御に関与する
マイクロコンピュータ(MPU)520、その入力側に接続さ
れたローパスフィルタ531、マイクロコンピュータ520の
出力側に接続された第1のドライバ532、第2のドライ
バ534、アンプ533、前記マイクロコンピュータ520の動
作の基準時間を作り出す発振器535、前記発信器535から
のクロックパルスに応じてリセット信号を発生してそれ
を前記MPU520に供給するカウンタ536、外部電源(主電
源20)からの電源電圧を作動用電源用に変換して役物制
御装置500のマイクロコンピュータ520等の各作動部に供
給する電源回路580等から成る。
前記マイクロコンピュータ520は読出し専用メモリた
るROM521、随時読出しと書込みが可能なメモリたるRAM5
22、サウンドジェネレータ523、入力ポートバッファ52
4、第1出力ポートラッチ525、第2出力ポートラッチ52
6、前記発振器535からのクロックパルスに基づいて種々
の所定時間を計数タイマ回路527等を具えている。
これらのうち、ROM521には、役物たる変動入賞装置50
の各種作動部(ランプ50b,LED50c)の動作パターン、所
謂大当り状態が発生したときに動作を開始する翼(変動
入賞装置50の可動部材53)を回動させるソレノイド50a
の作動パターン、パチンコ遊技機10の前面側上部に設置
された情報表示装置400のドット表示器(メッセージボ
ード)432の点滅パターンやランプユニットの表示ラン
プ425c,4425c,445c,445cの点滅パターン、およびパチン
コ遊技機10の裏側に設置されるスピーカ363の音声の発
生パターン等、各種固定データが記憶されている。
一方、RAM522には、パチンコ遊技機10の遊技盤300前
側の遊技領域に設置される特定入賞装置108、特定入賞
口109,109に夫々設置される始動入賞検出器108a(S
W2),109a(SW1),109a(SW1)及び特別入賞検出器54a
(SW3)から検出信号があったことなどを一時的に記憶
したりする記憶領域、マイクロコンピュータ520の作業
領域(ワークエリア)などが設けられている。
そして、このマイクロコンピュータ520の入力ポート
バッファ524には、ローパスフィルタ531を介して、前記
4つの特定入賞口109,109、特定入賞装置108内の始動入
賞検出器SW1,SW1,SW2、変動入賞装置50内の特別入賞検
出器SW3、カウントセンサ58、前述の発射モータ151等が
接続されている。
一方、マイクロコンピュータ520の第1出力ポートラ
ッチ525には、第1ドライバ532を介して、遊技状態の3
態様(通常遊技状態、補助遊技状態、特別遊技状態)が
表わす情報表示装置400の情報ユニット431(特別遊技表
示器)が接続されている。
また、マイクロコンピュータ520の第2出力ポートラ
ッチ526には、第2ドライバ534を介して、変動入賞装置
50の可動部材53等を駆動するソレノイド50a、変動入賞
装置50に設置される装飾用ランプ50b、同じく変動入賞
装置50に設置される装飾用発光ダイオード50cが接続さ
れている。
また、サウンドジェネレータ523には、アンプ533を介
してスピーカ363が接続されている。
前記電源回路580は、外部に設置された主電源20と補
助電源回路595との何れか一方から供給される電源電圧
を前記マイクロコンピュータ520に供給するもので第1
定電圧回路581、第2定電圧回路582を主な構成要素とし
ている。このうち第1定電圧回路581、第2定電圧回路5
82はコンデンサC11,C12,C13及びダイオードDに接続さ
れ、これら第1定電圧回路581、第2定電圧回路582の働
きによって主電源20または補助電源回路595からの電源
電圧が所望の値(例えば5V)に調節されるようになって
いる。
電源回路580と主電源20との接続点には更に電源監視
回路590が接続され、主電源20からの電力の供給状態が
監視できるようになっている。この電源監視回路590
は、停電などが発生して前記主電源20より供給される電
源電圧が前記所望の値(例えば5V)を下廻ったときに電
力供給源を前記補助電源回路595に切替る旨の信号を前
記マイクロコンピュータ520に送るようになっている。
役物制御装置500は、上記のように構成されていて、
始動入賞検出器SW1,SW1,SW2、特別入賞検出器SW3、カウ
ントセンサ58、発射モータ151からの信号がローパスフ
ィルタ531を介してマイクロコンピュータ520に送られて
くると、マイクロコンピュータ520がその送られてきた
信号の種類に対応した出力信号を第1ドライバ532、第
2ドライバ534、アンプ533に送るようになっている。こ
のとき前記第1ドライバ532は、遊技状態表示器(情報
ユニット)431に、通常遊技状態表示、補助遊技状態表
示、特別遊技状態表示の表示等を行わせるべく駆動信号
を該遊技状態表示器(情報ユニット)431に送るように
なっている。
また、前記第2ドライバ534はソレノイド50aに変動入
賞装置50の可動部材53を駆動させたり、変動入賞装置50
に配設されたアンプ50,発光ダイオード(LED)を遊技状
態に応じて点滅させたりする。
更に、前記サウンドジェネレータ523は前記マイクロ
コンピュータから遊技状態を示す信号が送られてきたと
きに、アンプ533をしてスピーカー363に音声を発生せし
めるようになっている。
第16図には賞球排出制御装置600によるパチンコ遊技
機10の賞球排出制御系統の制御ブロック図を示す。
賞球排出制御装置600はパチンコ遊技機10の賞球排出
系統の制御を行なうもので、賞球排出系統の制御を行な
うマイクロコンピュータ(MPU)620、その入力側に接続
されたローパスフィルタ631、前記マイクロコンピュー
タ620の出力側に接続されたドライバ632、マイクロコン
ピュータ620に電気を供給する電源回路680(該電源回路
は電源監視回路680a、補助電源供給手段として例示する
補助電源回路680bを具えている)、マイクロコンピュー
タ620の動作の基準時間を作り出す発振器634等から成
る。
前記マイクロコンピュータ620は読出し専用メモリた
るROM621、随時読出しと書込みが可能なメモリたるRAM6
22、タイマカウンタ623、入力ポートバッファ624および
出力ポートラッチ625等を具えている。
これらのうち、ROM621には、第1および第2の賞球排
出ソレノイド741,741の作動パターン、シャッターソレ
ノイド910の作動パターン、ロックソレノイド721の作動
パターン、打止め等によって遊技が完了したことを知ら
せる完了ランプ271の点灯パターン、入賞表示ランプ
(セーフランプ)272の点灯パターン等の固定データが
記憶されている。
一方、RAM622には、ローパスフィルタ631を介して送
られてくる各種センサ211,221,730,730,830,614,770等
から送られてくる検出信号やオン(ON)を表わす信号、
さらには遊技盤又は役物制御装置等に設置される賞球数
設定器530からの賞球設定数の情報信号などを一時的に
記憶したりする記憶領域、およびマイクロコンピュータ
620の作業領域(ワークエリア)などが設けられてい
る。
マイクロコンピュータ620の入力ポートバッファ624に
は、ローパスフィルタ631を介して、補給センサ211、半
端センサ221、第1および第2の賞球排出センサ730,73
0、セーフセンサ830、記憶クリアスイッチ770、オーバ
ーフロー検出器770および回復スイッチ780等の各種スイ
ッチさらには賞球数設定器530等が接続されている。
賞球排出制御装置600は、上記のように構成されてい
て、各種センサ211,221,730,730,830,614さらには賞球
数設定器530からの信号がローパスフィルタ631を介して
マイクロコンピュータ620に送られてくると、マイクロ
コンピュータ620はその送られてきた信号の種類に対応
した出力信号をドライバ632に送って、入賞球数表示器6
13(第12図),排出残球有表示器(ランプユニット)44
5(第7図)のうちの対応する表示器を点灯させたり、
賞球排出ソレノイド741,741,シャッターソレノイド91
0、ロックソレノイド721等の各種ソレノイドのうちの対
応するソレノイドを作動させり、或いは、完了ランプ27
1を点灯させたり、セーフランプ272を点灯させたりす
る。また、賞球排出制御装置600は補給センサ211からの
信号に基づいて補給をすべきであると判断したときに、
ドライバ632および外部情報リレー回路687を介して遊技
店の中央管理装置685に補給指令信号を送り、一方、オ
ーバーフロー検出器770からの信号に基づいて排出され
た賞品球が賞球排出樋751内の検出器取付位置に達した
と判断したときにはドライバ632および発射モータ制御
リレー回路686を介して発射モータ151にストップ信号を
送ってその作動を停止させる。
次に、上述した賞球排出制御装置600によって行なわ
れる賞球排出制御の手順を第17図乃至第36図を参照して
詳細に説明する。
賞球排出制御は、上記賞球排出制御装置600の電源の
投入と同時に開始され電源が投入されている限り繰返し
その処理が行われる所謂バックグラウンド制御処理(第
17図)と、上記電源が投入されたあと所定時間経過(例
えば0.5msec)毎に、上記バックグランド制御処理中に
当該バックグランド制御処理を中断してその処理が割込
される割込処理(第20図)の2つの制御処理に大別され
るものであり、これら2つの制御処理は上記装置600内
のMPU620により実行される。尚、1つの割込処理が開始
されてから次の割込処理が開始されるまでの間(上記所
定時間)、バックグランド制御処理側では1ループの処
理(ステップS8〜S18)が複数回行なわれるようになっ
ている。
先ず、上記バックグランド制御処理のメインルーチン
について第17図を参照して説明する。
このメインルーチンは、前述したように賞球排出制御
装置600の電源の投下後繰返し行なわれる。
電源が投下されると、先ず、ステップS2では「セーフ
記憶値」が「0」であるか否かが判別される。
この「セーフ記憶値」は後述の割込処理(第20図)に
てセーフセンサが該センサ内を入賞球が通過(センサ内
に達した)ことを検知する毎に1宛その値が加算され、
反対に所定の排出数(例えば13個)分の賞品球が排出さ
れる毎に1宛その値が減算されるものであるている。
このステップS2の判別結果が“Yes"のときにはステッ
プS4において、前記MPU620内のRAM622の記憶内容のクリ
ア、後述の各種サブルーチンにて用いられる各種判別フ
ラグのリセット(“0"にセット)、MPU620から各種作動
部(各種ソレノイド、各種ランプ等)への出力リセット
(出力をLレベルに設定)が、順次行なわれ、斯かる初
期化を行なった後、ステップS8以降に進む。
一方、前記ステップS2の判別結果が“No"、すなわち
本プログラムの開始時に「セーフ記憶値」「1」以上の
値となっているとき、換言すれば、本プログラムが開始
される以前に行なわれていた制御プログラムの終了時
に、それまで記憶されていた入賞球数分の回数の賞品球
排出処理が未だ完了していなかった場合には、ステップ
S6に進んで、未だ排出処理が行なわれていない分の入賞
球(以下「排出残球」と称す)が残っていることを示す
べく点灯(ON)されている排出残球有表示器(ランプユ
ニット)445をオフにして、その後ステップS8以降に進
む(前記排出残球有表示器445は、停電等により主電源2
0から電源電圧が供給されなくなった時点で、排出残球
がある場合に後述のパワーダウン処理(第36図)にて排
出残球がある旨を示すべく点灯される)。
ステップS8及びステップS10では夫々処理ナンバーが
“2"であるか否か、“1"であるか否かが判別される。
この処理ナンバー(処理NO)は、その値が“1"のとき
に後述の排出開始処理(第29図)を開始させ、その値が
“2"のときに後述の排出処理(第32図)を開始させるも
のである。そして、電源が投下された直後に実行される
前記ステップS4、又は後述の排出処理(第32図)によっ
て所定数(例えば13個)の賞品球の排出が完了したとき
に、その値が“0"にリセットされ、リセットされた処理
NOはその時点での「セーフ記憶値」が「0」でないと判
断されたときに、直ちにその値が「1」に設定され(後
述のステップS12,S20)、その後排出開始処理が開始さ
れることになる。
更にこの処理NOは排出開始処理にその値が“2"に設定
され、その後排出処理が開始されることになる。
斯る処理手順をフローに従って順次説明していく。今
仮りに電源が投下された直後であってこのときのセーフ
記憶値が「0」である場合を考える(このとき全ての制
御変数、制御フラグは“0"にリセットされている)。
このとき前記ステップS8,S10の判別結果は共に“No"
となり、ステップS12でセーフ記憶値が「0」であるか
否かが判別される。この場合、判別結果は“Yes"とな
り、ステップS14にて記憶クリアスイッチの出力信号に
基づく後述の記憶クリア処理(第18図)を行ない、続く
ステップS16にてこれも後述する補給処理(第19図)を
行なった後、この時点で記憶されている入賞球の数を賞
球排出装置600に設置された入賞球数表示器613にて表示
し(ステップS18)、再び前記ステップS8より処理を開
始する。
上述のステップS8〜S18を繰返し実行している間に、
後述の割込処理(第20図)のセーフセンサ入力処理(第
23図)の実行によって、新たに入賞球が確認され、セー
フ記憶値に1が加算され、その結果、「1」以上の値に
なると、前記ステップS12の判別結果が“No"に転じてス
テップS20に進む。ステップS20では処理NOが“1"に設定
され、その後ステップS14〜S16を実行して再びステップ
S8より処理を開始する。
この時点では処理NOは“1"に設定されているので、直
後のステップS10実行時にはその判別結果が“Yes"に転
じ、ステップS22にて排出開始処理(第29図)が行なわ
れる。
この排出開始処理は、詳細は後述するように、排出処
理(後述の第32図)に先行して行なわれるもので、賞球
設定器530に記憶された賞球設定数(例えば1〜15の範
囲で設定される)に基づいて賞品球の排出パターン(1
回排出、交互排出、併用排出)を予め選択する等の処理
を行なうものであり、当該排出開始処理に於いて、前記
処理NOは、その値が“2"に設定される。
この排出開始処理が終了すると、続いて前述したステ
ップS14〜S16が実行され、その後再びステップS8からの
処理が再開される。
次のループでは、この時点で処理NOが“2"に設定され
ているため、ステップS8の判別結果が“Yes"に転じて排
出処理(第32図)が開始される(ステップS24)。
この排出処理は、詳細は後述するように、セーフ記憶
値に対応した回数だけ所定数(賞球設定数)の賞品球の
排出を行なうものであり、後述するように上記所定数の
賞品球の排出が終了する毎にセーフ記憶値は1宛減算さ
れ、該セーフ記憶値が「0」となるまで当該排出処理は
繰返し実行される(このとき処理NOは“2"に保持されて
いる)。
その後、上記セーフ記憶値に対応する回数だけ、所定
数の賞品球の排出処理が行なわれると後述するように当
該排出処理に於いて処理NOが“0"にリセットされる。こ
の結果その後のループに於いて再びステップS8,S10の判
別結果が共に“No"となり、更にステップS12の判別が行
われる。
このステップS12の判別結果が“No"のとき(セーフ記
憶値≠0)には処理NOが「1」に設定されて(ステップ
S20)再び賞品球の排出制御が行われ、一方、前記判別
結果が、“Yes"のときにはこのメインルーチンとは別途
に行なわれる割込処理のセーフセンサ入力処理(後述の
第23図)によって新たに入賞球が検知されるまでステッ
プS8〜S18が繰返し実行されることとなる。
第18図は、前述の賞球排出制御のメインルーチン(第
17図)のステップS14にて行なわれる記憶クリア処理の
サブルーチンを示すフローチャートである。
このルーチンが開始されると、先ずステップS1402で
記憶クリアフラグが“1"であるか否かが判別され、次い
でステップS1404にて処理NOが“0"であるか否かが判別
される。
前記記憶クリアフラグは後述の割込処理にて実行され
る記憶クリアスイッチ入力処理(第28図)においてクリ
アスイッチの出力レベルがLレベル(“0")からHレベ
ル(“1")に転じたときにその値が“1"に設定されるも
のであり、処理NOは前述したように賞球排出制御のメイ
ンルーチン開始時のリセット処理(ステップS4)又は排
出処理の完了時にその値が“0"にリセットされ、賞品球
の排出が開始されるとき(セーフ記憶値が「1」以上と
なったとき)にメインルーチンのステップS20にて“1"
に設定され、更に排出開始処理にて“2"に設定されるも
ので、前述した如くメインルーチンの制御の流れを決定
するものである。
前記ステップS1402,ステップS1404の何れか一方の判
別結果が“No"、即ち記憶クリアスイッチが押されてい
ないとき、或は賞品球の排出処理が完了していないとき
には続くステップS1406及びステップS1408をスキップし
て本ルーチンを終了する。
一方、前記ステップS1402,S1404の判別結果が共に“Y
es"のときには、セーフ記憶値を「0」にリセットする
(ステップS1406)と共に、前記ステップS1402の判別に
用いた記憶クリアフラグを“0"にリセットして(ステッ
プS1408)、本ルーチンを終了する。
第19図は、前述の賞球排出制御のメインルーチン(第
17図)のステップS16にて行なわれる補給処理のサブル
ーチンを示すフローチャートである。
このルーチンが開始されると、先ずステップS1600で
後述の割込処理にてなされる補給センサ入力処理(第25
図)でその値が決定される補給センサ立上フラグがこの
時点で“1"であるか否かが判別される。この判別結果が
“Yes"のとき、即ち賞品球の排出によって貯留タンク20
1の補給センサ211設置位置まで賞品球がないときには、
賞品球が不足していることを示すべき完了ランプを“O
N"(ステップS1604)、遊技球の発射を禁止すべくシャ
ッターソレノイドを“ON"(ステップS1606)、外部情報
リレーを“ON"(ステップS1608)、更に、前記補給セン
サ立上フラグを“0"に戻して(ステップS1610)、本ル
ーチンを終了する。
前記ステップS1600の判別結果が“No"のときには、続
くステップS1602にてこれも後述の補給センサ入力処理
にてその値が決定される補給センサ立上フラグが“1"で
あるか否かが判別される。この判別結果が“Yes"のと
き、即ち補給が行われて賞品球が貯留タンク201の補給
センサ211設置位置まで達しているときには、前記完了
ランプを“OFF"(ステップS1612)、遊技球の発射を可
能にすべくシャッターソレノイドを“OFF"(ステップS1
614)、前記外部情報リレーを“OFF"(ステップS161
6)、更に前記補給センサ立下フラグを“0"に戻して
(ステップS1618)、本ルーチンを終了する。
次に、前述(第17図)のメインルーチン(バックグラ
ンド処理)に優先して所定時間(例えば0.5msec)経過
毎に行なわれる割込処理の詳しい手順について第20図乃
至第28図を参照して説明する。
第20図に示すように、割込処理が開始されると、先
ず、前述したウェイトタイマ、賞球読込みタイマ、更に
は後述する排出ウェイトタイマ、セーフ球ウェイトタイ
マ等の各種タイマのカウント値の更新が行なわれ(ステ
ップS42)、次いで排出センサ1の入力処理(ステップS
44)、排出センサ2の入力処理(ステップS46)、セー
フセンサの入力処理(ステップS48)、半端センサの入
力処理(ステップS50)、補給センサの入力処理(ステ
ップS52)、オーバーフロースイッチ入力処理(ステッ
プS54)、発射モータ制御処理(ステップS56)、及び記
憶クリアスイッチ入力処理(ステップS58)が順次行な
われる。
第21図は、上記ステップS44にて行なわれる排出セン
サ1の入力処理ルーチンのフローチャートである。
排出センサ1(及び後述の排出センサ2)は、該セン
サ内に賞品球が存在しているときその出力信号がHレベ
ルとなり、賞品球が流出して一時的に又は継続してセン
サ内に存在しなくなったときその出力信号がLレベルと
なるように構成されている。従って本フローでは該出力
信号がLレベルからHレベルに立ち上がったとき(後述
の排出センサ1立上フラグ=“1"、排出センサ2立上フ
ラグ=“1"となったとき)に賞品球が該センサ内に達し
たと判断するようになっている。
本ルーチンが開始されると、先ずステップS4402にて
排出1変化フラグが“1"であるか否かが、続くステップ
S4404にて排出1Lレベルフラグが“1"であるか否かが判
別される。
ところで、前述したように、全ての判別フラグは賞球
排出制御装置600に電源が投入された直後、メインルー
チン(第17図)のステップS4にて“0"に設定される。
従って割込処理が初めて開始された直後に本ルーチン
が実行されたときには、センサ1の出力信号レベルに拘
らずステップS4402,S4404の判別結果が共に“No"となっ
て、先ずステップS4406で今回ループで出力信号がLレ
ベル(排出センサ1出力=“0")であるか否かが判別さ
れる。
今仮りに、排出センサ1内に賞品球が留まっている状
態から排出ソレノイド1の作動により該賞品球が供給皿
102側に排出される場合を考える。
賞品球がセンサ1に留まっている状態では該センサ1
の出力信号はHレベルのままであり、従って前記ステッ
プS4406の判別結果が“No"となって、そのまま本ルーチ
ンを終了する(このステップS4402〜S4406は初期化後、
センサ1の出力信号が初めてLレベルに変化するまで繰
返し行なわれる)。
この状態から排出センサ1内の賞品球が移動して(セ
ンサ1内から脱して)、該センサ1の出力信号がHレベ
ルからLレベルに変化すると、前記ステップS4406の判
別結果が“Yes"となり、ステップS4408に進んで、今回
ループでセンサ1の出力信号がLレベルとなったことを
記憶すべく、排出1Lレベルフラグを“1"に設定して本ル
ーチンを終了する。
次のループに進むと、直前のループの前記ステップS4
408の処理により排出1Lレベルフラグが“1"に設定され
たのでステップS4404の判別結果が“Yes"に転じ、ステ
ップS4410に進んで、今回ループでの排出センサ1の出
力信号がHレベル(排出センサ1出力=“1")であるか
否かが判別される。この判別結果が“No"、即ち、前回
ループに続いて今回ループでも出力信号がLレベルのと
きには、続くステップ4412,ステップS4414をスキップし
て本ルーチンを終了する。従って出力信号がLレベルで
ある限りステップS4402,S4404,S4410が繰返し行なわれ
こととなる。
一方、判別結果が“Yes"、即ち、前回ループまでLレ
ベルであった排出センサ1の出力信号が今回ループに移
行するまでの間にLレベルからHレベルに立ち上がった
ときには、今回ループで該立上りがあったことを記憶す
べく、排出1変化フラグを“1"に設定する(ステップS4
412)と共に、今回ループでの出力信号がもはやLレベ
ルでないことを記憶すべく前記排出1Lレベルフラグを
“0"にリセットして本ルーチンを終了する。
排出センサ1の出力信号が立ち上がった直後のループ
では、先ず、ステップS4402にて排出1変化フラグが
“1"であるか否かが判別される。この場合、判別結果は
“Yes"となり、続くステップS4416において排出センサ
1の出力信号が今回ループで依然Hレベルであるか否か
が判別される。
この判別結果が“Yes"のとき、即ち、前回ループにて
排出センサの出力信号が立上り、且つ今回ループでも引
き続きHレベルが維持されているときには、賞品球が該
排出センサ1内に達したとの判断がなされ、後述の交互
排出処理(第34図)、後述の併用排出処理(第35図)に
てセンサ出力として用いられる排出センサ1立上フラグ
を“1"に設定する(ステップS4418)と共に、前記出力
信号の立上りを記憶していた排出1変化フラグをリセッ
ト(“0"に設定)して(ステップS4420)本ルーチンを
終了する。
以降のループにて、出力信号が依然Hレベルを維持す
る限り、前記ステップS4402,S4404,S4406が繰返し行な
われることとなる。
一方、前記ステップS4416の判別結果が“No"のとき、
即ち出力信号が立ち上がった直後のループで再び出力信
号が立ち下がったときには、この出力信号の変化は賞品
球の通過による変化ではない(ノイズ信号の発生等)と
判断し、今回ループでの出力信号がLレベルであること
を記憶した後(ステップS4422)、前記ステップS4420に
て前記排出1変化フラグをリセット(“0"に設定)して
(今回発生した立上りはノイズによるものと判断してこ
れを無効にする)、本ルーチンを終了する。
以上のルーチンを実行することによって、排出センサ
1の出力信号が立ち上がった後、所定期間以上(少なく
とも割込処理が2回行なわれる間)その状態が維持され
たときにのみ排出センサ1立上フラグが“1"に設定さ
れ、従って該立上フラグは賞品球が排出センサ1内に達
したことを示すようになる。尚、この排出センサ1立上
フラグは、バックグランド処理(メインルーチン)の中
の交互排出処理、又は併用排出処理(後述の第34図、第
35図)にて、判別に用いられた直後にリセットされる。
ところで1回の割込処理が終了してから次の割込処理が
開始されるまでの間にメインルーチンの上記排出処理を
含む処理ルーチンは複数回実行されることになっている
ので、本フラグが“1"の状態のまま次の割込処理(排出
センサ1の入力処理)が行なわれることはない。
第22図は割込処理(第20図)の前記ステップS46にて
行なわれる排出センサ2の入力処理ルーチンのフローチ
ャートである。本フローは上述した排出センサ1の入力
処理ルーチンと同一の手順にて行なわれるものである。
賞球排出制御装置600の電源が投入され、メインルー
チンのステップS4にてすべての判別フラグが“0"に設定
された後割込処理による本ルーチンが開始されると、先
ずステップS4602にて排出2変化フラグが“1"であるか
否かが、続くステップS4604にて排出2Lレベルフラグが
“1"であるか否かが判別される。これらステップS4602,
S4604の判別結果はセンサ2の出力信号レベルに拘らず
共に“No"となり(フラグは全て“0"に設定されてい
る)、ステップS4606で今回ループでの出力信号がLレ
ベル(排出センサ1出力=“0")であるか否かが判別さ
れる。
今仮りに、排出センサ2内に賞品球が留まっている状
態から排出ソレノイド2の作動により該賞品球が供給皿
102側に排出される場合を考える。
賞品球がセンサ2に留まっている状態では該センサ2
の出力信号はHレベルのままであり、従って前記ステッ
プS4606の判別結果が“No"となって、そのまま本ルーチ
ンを終了する この状態から排出センサ2内の賞品球が移動して(セ
ンサ2内から脱して)、出力信号がHレベルからLレベ
ルに変化すると、前記ステップS4606の判別結果が“Ye
s"となり、ステップS4608に進んで、今回ループでセン
サ2の出力信号がLレベルであったことを記憶すべく、
排出2Lレベルフラグが“1"に設定され、本ルーチンを終
了する。
次のループに進むと、直前のループの前記ステップS4
608で排出2Lレベルフラグが“1"となっているので前記
ステップS4604の判別結果が“Yes"に転じ、ステップS46
10にて、今回ループでの排出センサ2の出力信号がHレ
ベル(排出センサ2出力=“1")であるか否かが判別さ
れる。この判別結果が“No"、即ち、前回ループに続い
て今回ループでも出力信号がLレベルのときには、続く
ステップS4612,S4614をスキップして本ルーチンを終了
する。従って出力信号がLレベルである限りステップS4
602,S4604,S4610が繰返し行なわれこととなる。
一方、判別結果が“Yes"、即ち、前回ルーチンまでL
レベルであった排出センサ2の出力信号が今回ループに
移行するまでの間にLレベルからHレベルに立ち上がっ
たときには、当該立上りがあったことを記憶すべく、排
出2変化フラグを“1"に設定する(ステップS4612)と
共に、今回ループでの出力信号がもはやLレベルでない
ことを記憶すべく前記排出2Lレベルフラグをリセット
(“0"に設定)して、本ルーチンを終了する。
その直後のループ、即ち、排出センサ2の出力信号が
立ち上がった次のループでは、先ず、ステップS4602の
判別、即ち排出2変化フラグが“1"であるか否かが判別
される。この場合、判別結果は“Yes"となり、続いてス
テップS4616において排出センサ2の出力信号が今回ル
ープで依然Hレベルを維持しているか否かが判別され
る。
この判別結果が“Yes"のとき、即ち、前回ループにて
排出センサの出力信号が立上り、且つ今回ループでも引
き続きHレベルが維持されているときには、賞品球が該
排出センサ2内に達したとの判断がなされ、後述の交互
排出処理(第33図)、併用排出処理(第34図)にてセン
サ出力として用いられる排出センサ2立上フラグを“1"
に設定する(ステップS4618)と共に、前記出力信号の
立上りを記憶した排出2変化フラグをリセット(“0"に
設定)して(ステップS4620)本ルーチンを終了する。
以降のループにて、出力信号が依然Hレベルを維持す
る限り、前記ステップS4602,S4604,S4606が繰返し行な
われることとなる。
一方、前記ステップS4616の判別結果が“No"のとき、
即ち出力信号が立ち上がった直後のループで再び出力信
号が立ち下がったときには、これら出力信号の変化は賞
品球がセンサ取付位置に達したことによる変化ではない
(ノイズ信号の発生等)と判断し、今回ループでの出力
信号がLレベルであることを記憶した後(ステップS462
2)、前記ステップS4620にて前記排出2変化フラグをリ
セット(“0"に設定)して(今回発生した立上りはノイ
ズによるものと判断してこれを無効にする)、本ルーチ
ンを終了する。
以上のルーチンを実行することによって、排出センサ
2の出力信号が立上がった後所定期間以上(少なくとも
割込処理が2回行なわれる間)その状態が維持されたと
きにのみ排出センサ2立上フラグが“1"に設定され、従
って該立上フラグは賞品球が排出センサ2内に達したこ
とを示すようになる。尚、この排出センサ2立上フラグ
も前述した排出センサ1立上フラグと同様、バックグラ
ンド処理(メインルーチン)の中の交互排出処理、又は
併用排出処理(後述の第34図、第35図)にて、判別に用
いられた直後にリセットされる。そして、1回の割込処
理が終了してから次の割込処理が開始されるまでの間に
メインルーチンの上記排出処理を含む処理ルーチンが複
数回実行されることになっているので、本フラグが“1"
の状態のまま次の割込処理(排出センサ2の入力処理)
が行なわれることはない。
第23図は、上記ステップS48にて行なわれるセーフセ
ンサの入力処理ルーチンのフローチャートである。
セーフセンサは、前述(第8図)したように、該セン
サ内に入賞球が存在しているときその出力信号がHレベ
ルとなり、入賞球が流出して一時的に又は継続してセン
サ内に存在しなくなったときその出力信号がLレベルと
なるように構成されている。従って本フローでは該出力
信号がLレベルからHレベルに立ち上がったときに入賞
球が該センサ内に達したと判断するようになっている。
本ルーチンが開始されると、先ずステップS4802にて
セーフ変化フラグが“1"であるか否かが、続くステップ
S4804にてセーフLレベルフラグが“1"であるか否かが
判別される。
ところで、前述したように、全ての判別フラグは賞球
排出制御装置600に電源が投入された直後、メインルー
チン(第17図)のステップS4にて“0"に設定される。
従って本割込処理が開始された直後には、セーフ、セ
ンサの出力信号レベルに拘らずステップS4802,S4804の
判別結果が共に“No"となって、先ずステップS4806にて
今回ループで出力信号がLレベル(セーフセンサ出力=
“0")であるか否かの判別が実行される。
今仮りに、セーフセンサ内に入賞球がない状態から遊
技球が入賞してセンサ(セーフ球検出部830A)を通過し
た場合を考える。
入賞球がセンサにない状態では該センサの出力信号は
Lレベルのままであり、従って前記ステップS4806の該
判別結果が“Yes"となり、ステップS4808でセーフLレ
ベルフラグを“1"に設定した後本ルーチンを終了する。
次のループに進むと、直前のループの前記ステップS4
808の処理によりセーフLレベルフラグが“1"に設定さ
れているのでステップS4804の判別結果が“Yes"とな
り、ステップS4810に進んで、今回ループでのセーフセ
ンサの出力信号がHレベル(セーフセンサ出力=“1")
であるか否かが判別される。この判別結果が“No"、即
ち、前回ループに続いて今回ループでも出力信号がLレ
ベルのときには、続くステップ4812,ステップS4814をス
キップして本ルーチンを終了する。従って出力信号がL
レベルである限り(セーフセンサ内に遊技球が達しない
限り(ステップS4802,S4804,S4810が繰返し行なわれこ
ととなる。
セーフセンサの出力信号がLレベルからHレベルに立
ち上って、前記ステップS4810の判別結果が“Yes"とな
り、斯る状態が維持されているときに遊技球が入賞し、
該入賞した遊技球(入賞球)がセンサのセーフ球検出部
830Aに達すると、出力信号が立上ったことを記憶すべ
く、セーフ変化フラグを“1"に設定する(ステップS481
2)と共に、今回ループでの出力信号がもはやLレベル
でないことを記憶すべく前記セーフLレベルフラグを
“0"にリセットして本ルーチンを終了する。
続いてセーフセンサの出力信号が立ち上がった直後の
ループでは、先ず、ステップS4802にてセーフ変化フラ
グが“1"であるか否かが判別される。この判別結果は
“Yes"に転じステップS4816にてセーフセンサの出力信
号が今回ループで依然Hレベルであるか否かが判別され
る。
この判別結果が“Yes"のとき、即ち、前回ループにて
セーフセンサの出力信号が立上り、且つ今回ループでも
引き続きHレベルが維持されているときには、入賞球が
該セーフセンサ内に達したとの判断がなされ、ステップ
S4818にて前記出力信号の立上りを記憶していたセーフ
変化フラグをリセット(“0"に設定)すると共に前述の
メインルーチン(第17図)、後述の排出処理(第32)等
にて入賞球の残数を示すパラメータとして用いられるセ
ーフ記憶値を1だけ加算して(ステップS4820)本ルー
チンを終了する。
次回以降のループにて、出力信号が依然Hレベルを維
持する場合には、前記ステップS4802,S4804,S4806が繰
返し行なわれることとなる。
一方、前記ステップS4816の判別結果が“No"のとき、
即ち出力信号が立ち上がった直後のループで再び出力信
号が立ち下がったときには、これら出力信号の変化は入
賞球の通過による変化ではない(ノイズ信号の発生等)
と判断し、セーフLレベルフラグを“1"に設定すること
により今回ループでの出力信号がLレベルであることを
記憶し(ステップS4822)本ルーチンを終了する。
以上のルーチンを実行することによって、セーフセン
サの出力信号が立ち上がった後、所定期間以上(少なく
とも割込処理が2回行なわれる間)その状態が維持され
たときにのみセーフ記憶値の加算が行なわれることとな
る。
第24図は割込処理(第20図)のステップS50にて行な
われる半端センサ221の入力処理のルーチンを示すフロ
ーチャートである。
半端センサは、後述の排出開始処理(第29図)にて用
いられる半端センサ球有フラグを設定するための信号を
出力するもので、誘導樋202内に賞品球が十分貯留され
ているときに(予備球が2回分の賞球排出個数以上貯留
されているときに)その出力信号がHレベル、上記個数
に満たず半端状態となっているときにLレベルとなるよ
うに構成されている。
このルーチンが開始されると、先ずステップS5000で
半端センサの出力がHレベル(半端センサ出力=“1")
であるか否かが判別される。
今仮りに誘導樋202の半端センサ設置位置まで予備球
が貯留されていない状態から、予備球が補給されて上記
設置位置に達した場合を考える。
予備球が上記設置位置に達していない状態ではステッ
プS5000の判別結果は“No"となる。このとき判別フラグ
はすべて“0"にリセットされている(第17図のステップ
S4)ので、続くステップS5002の判別(半端センサ球無
フラグが“1")か、及びステップS5004の判別(半端球
無監視フラグが“1"か)の結果は共に“No"となり、半
端球無監視フラグを“1"に設定し(ステップS5006)、
半端球有監視フラグを“0"に設定し(ステップS500
8)、更に半端球無タイマを所定値(2sec)にセットし
て(ステップS5010)本ルーチンを終了する。
ここで半端球無監視フラグは予備球が上記設置位置に
達していない状態が検知されたか否かを判断(ステップ
S5004)するために用いられるフラグであり、一方半端
球有監視フラグは、予備球が上記設置位置まで溜ってい
る状態が検知されたか否かを判断(ステップS5020)す
るために用いられるフラグである。
次のループで引き続き、予備球が上記設置位置まで溜
っていないと、前記ステップS5000,S5002の判別結果が
共に“No"、続く前記ステップS5004の判別結果が“Yes"
となってステップS5012が実行される。
このステップS5012では更に、前記球無タイマがタイ
ムアップしたか否か、即ち、予備球が上記設置位置まに
で溜っていないと初めて判別された後(前述のステップ
S5006〜S5010実行後)所定時間(2sec)経過したか否か
が判別され、判別結果が“No"のときには、続くステッ
プS5014,S5016をスキップして本ルーチンを終了する。
一方、前記ステップS5012の判別結果が“Yes"のときに
は、ステップS5014にて、予備球が誘導樋202のセンサ設
置位置まで溜っていないことを示すべく半端センサ球無
フラグを“1"に設定すると共に、次のステップS5016に
て、半端センサ球有フラグ(このステップが初期化後初
めて行なわれるときには初期値“0"に設定されている)
をリセット(“0"に設定)して本ルーチンを終了する。
以後のループで、予備球が上記設置位置まで溜らない
限り、ステップS5000の判別結果が“No"、ステップS500
2の判別結果が“Yes"となって、これらのステップが繰
返し実行される。
この状態から貯留タンク201への遊技球の供給によっ
て予備球が誘導樋202の半端センサ221の設置位置まで溜
るとステップS5000の判別結果が“Yes"となる。続くス
テップS5018で“1"であるか否かの判別がなされる半端
センサ球有フラグはこの時点で未だ初期値“0"に設定さ
れているのでこの判別結果は“No"となり、続くステッ
プS5020の判別(半端球有監視フラグが“1"か)の結果
も、前述のステップS5008の実行により、“No"となり、
ステップS5022に進む。
ステップS5022では半端球有監視フラグを“1"に設定
すると共にステップS5024で、前記半端球無監視フラグ
を“0"に設定し、更に半端球有タイマを所定値(2sec)
にセットして(ステップS5026)本ルーチンを終了す
る。
次のループで引き続き、予備球が半端センサの設置位
置まで溜っていると、前記ステップS5000の判別結果が
“Yes"、ステップS5018の判別結果が“N"o、続く前記ス
テップS5020の判別結果が“Yes"(前回ループのステッ
プS5022で“1"に設定される)となってステップS5028が
実行される。
このステップS5028では更に、前記球有タイマがタイ
ムアップしたか否か、即ち、予備球が上記設置位置まで
溜っていると初めて判別された後(前述のステップS502
2〜S5026実行後)所定時間(2sec)経過したか否かが判
別され、判別結果が“No"のときには、続くステップS50
30,S5032をスキップして本ルーチンを終了する。一方、
判別結果が“Yes"のとき、即ち予備球がセンサ取付位置
まで溜った後前記所定時間が経過したときには、ステッ
プS5030にて、予備球が半端センサ221の設置位置まで溜
っていることを示すべく半端センサ球有フラグを“1"に
設定すると共に、次のステップS5032にて、半端センサ
球無フラグをリセット(“0"に設定)して本ルーチンを
終了する。
以後のループで、誘導樋202内の半端センサ設置位置
まで予備球が貯留されている限り、ステップS5000の判
別結果が“Yes"、ステップS5018の判別結果が“Yes"と
なって、これらのステップが繰返し実行される。
以上のように、本入力処理では、半端センサ221の出
力信号がLレベルからHレベル(又はHレベルからLレ
ベル)に変化した直後のループでは該LレベルからHレ
ベルの変化(又はHレベルからLレベルの変化)を記憶
する(監視フラグを“1"とする)だけに止めておき、次
回ループでも依然Hレベル(又はLレベル)であって且
つ上記変化した時点より所定時間(2sec)が経過した後
に初めて本ルーチンの最終出力値である半端センサ球有
フラグを“1"(又は半端センサ球無フラグを“1")に変
更するようにしている。このような制御手順を採用する
ことによって、ノイズ発生等により半端センサの出力信
号レベルが瞬間的に変化した場合であっても直ちにその
変化を正規の変化と判断することがなく、当該ノイズ発
生等による誤作動を防止することができるようになって
いる。
第25図は、第20図に示す割込処理のステップS52にて
行なわれる補給センサ211の入力処理のサブルーチンを
示すフローチャートである。
前述したように補給センサ211は、貯留タンク201内の
遊技球(予備球)の不足状態を検知するものであり、貯
留された予備球が該タンク201内に補給センサ211の設置
位置まで溜っているときにLレベル、そうでないときに
Hレベルの信号を出力するように構成されている。
今仮りに、タンク201内のセンサ設置位置まで予備球
が充填されていない状態(不足状態)を考える。
この状態で賞球排出制御装置600に電源が投入され、
該ルーチンが開始されると、先ず、ステップS5202にて
該センサ211の出力信号がHレベル(補給センサ出力=
“1")であるか否かが判別される。この場合、判別結果
は“Yes"となってステップS5204に進む。
ところでMPU620の初期化直後はすべてのフラグが“0"
に設定されているため、ステップS5204〜S5210の判別結
果はすべて“No"となり、ステップS5212にて、今回ルー
プで補給センサの出力信号がHレベルであったことを記
憶すべく補給Hレベルフラグを“1"に設定して本ルーチ
ンを終了する。以後のループでは補給Hレベルフラグが
“1"に設定されているので、出力信号がHレベルの状態
が継続する限りステップS5202,S5204,S5206,S5208,S521
0が繰返し実行されることになる。
その後、遊技球(予備球)の補給によって貯留タンク
201内の補給センサ211の設置位置にまで予備球が充填さ
れると、補給センサ211の出力信号がLレベルに転じ、
前記ステップS5202の判別結果が“No"となってステップ
S5230以降に進む。
ステップS5230が最初に行なわれるときには、前記補
給Hレベルフラグは“1"、それ以外のフラグはすべて
“0"であるため、該ステップS5230、次のステップS5232
の判別結果が共に“No"、続くステップS5234が“Yes"と
なってステップS5236,S5238が実行される。
ステップS5236では、前回ループから今回ループにか
けて補給センサ211の出力信号がHレベルからLレベル
に変化した(立下がった)ことを記憶すべく、補給立下
変化フラグを“1"に設定し、続くステップS5238では、
前回ループで“1"に設定された補給Hレベルフラグをリ
セット(“0"に設定)し、本ルーチンを終了する。
次回ループで引き続き補給センサ211の出力信号がL
レベルのときには、前回ループのステップS5236で補給
立下変化フラグが“1"に設定されているので、ステップ
S5230の判別結果が“Yes"に転じる。そして、続くステ
ップS5240〜S5246で、貯留タンク201内の補給センサ211
設置位置まで予備球が充填されていることを記憶すべく
補給センサ立下フラグを“1"に設定(ステップS5240)
すると共に、その値が“1"のときセンサ211の設置位置
に賞品球が無いことを示す補給センサ立上フラグ(初期
化後初めて本ステップが実行されるときは“0"に設定さ
れている)を“0"に設定し(ステップS5242)、続いて
前記補給立下変化フラグを“0"にリセットする(ステッ
プS5244)と共に、今回ループでの補給センサ211の出力
信号がLレベルであることを記憶すべく補給Lレベルフ
ラグを“1"に設定して(ステップS5246)本ルーチンを
終了する。
その後、補給センサ211の出力信号がLレベルである
限り、前記ステップS5202,S5230,S5322,S5234,S5248が
繰返し実行されることになり、このとき、補給センサ立
下フラグは“1"、補給センサ立上フラグは“0"に保持さ
れる。
一方、補給センサ211の出力信号がHレベルからLレ
ベルに立ち下がった直後のループにおいて、当該出力信
号がHレベルに立上がってしまった場合(前回ループで
ステップS5236が実行されて補給立下変化フラグが“1"
となり、且つ今回ループでセンサ出力がHレベルの場
合)には、ステップS5202の判別結果が“Yes"、ステッ
プS5204の判別結果が“No"、ステップS5206の判別結果
が“Yes"と云う具合に判定され、ステップS5228にて前
回ループから今回ループにかけて出力信号が立上がった
ことを記憶すべく補給立上変化フラグを“1"に設定する
と共に、ステップS5230にて前回ループ時に“1"に設定
した補給立下変化フラグを“0"に戻して本ルーチンを終
了する。
この結果、補給センサ211の出力信号が立下がった後
Hレベルの状態が所定時間以上(少なくとも本割込処理
が2回行なわれる間)検知されない限り、補給立下フラ
グを“1"に設定する(貯留タンク201内のセンサ211設定
位置まで予備球が充填されていることを示す)処理は行
なわれないようになっており、補給センサの出力信号に
ノイズが発生した場合等に対処できるようになってい
る。
次に貯留タンク201内のセンサ211設置位置まで予備球
が充填されている状態で賞球排出制御装置600に電源が
投入され、本ルーチンが開始される場合を考える。
先ず、ステップS5202では該センサ211の出力信号がH
レベル(補給センサ出力=“1")であるか否かが判別さ
れるが、この場合、判別結果は“No"となりステップS52
30に進む。
MPU620の初期化直後はすべてのフラグが“0"に設定さ
れているため、ステップS5230,S5232,S5234,S5248の判
別結果はすべて“No"となり、ステップS5254にて、今回
ループで補給センサの出力信号がLレベルであったこと
を記憶すべく補給Lレベルフラグを“1"に設定して、本
ルーチンを終了する。
以後のループでは補給Lレベルフラグが“1"に設定さ
れているので出力信号がLレベルの状態が継続する限り
ステップS5202,S5230,S5232,S5234,S5248が繰返し実行
されることになる。
その後、賞品球の排出によってタンク201内の予備補
給センサ211の設置位置に満たなくなると、補給センサ2
11の出力信号がHレベルとなり、前記ステップS5202の
判別結果が“Yes"となってステップS5204以降に進む。
ステップS5204が最初に行なわれるときには、前記補
給Lレベルフラグは“1"、それ以外のフラグはすべて
“0"であるため、ステップS5204、次のステップS5206の
判別結果が共に、“No"、続くステップS5208が“Yes"と
なってステップS5214が実行される。
このステップS5214では、前回ループから今回ループ
にかけて補給センサ211の出力信号がLレベルからHレ
ベルに変化した(立上った)ことを記憶すべく、補給立
上変化フラグを“1"に設定し、続くステップS5216で
は、前回ループまでに前述のステップS5254で“1"に設
定されていた補給Lレベルフラグをリセット(“0"に設
定)し、本ルーチンを終了する。
次回ループで引き続き補給センサ211の出力信号がH
レベルのときには、前回ループのステップS5214で補給
立上変化フラグが“1"に設定されているので前記ステッ
プS5202の判別を行なった後前記ステップS5204の判別結
果が“Yes"に転じる。そして、続くステップS5218〜S52
24で、補給センサ211によって貯留タンク201内の補給セ
ンサ211設置位置に賞品球がなくなったことを記憶すべ
く補給センサ立上フラグを“1"に設定(ステップS521
8)すると共に、その値が“1"のとき貯留タンク201内の
センサ設置位置に賞品球があることを示す補給センサ立
下フラグ(初期化初めて本ステップが実行されるときは
“0"に設定されている)を“0"に設定し(ステップS522
0)、続いて前記補給立上変化フラグを“0"にリセット
する(ステップS5222)と共に、今回ループでの補給セ
ンサ211の出力信号がHレベルであることを記憶すべく
補給Hレベルフラグを“1"に設定して(ステップS522
4)本ルーチンを終了する。
その後、補給センサ211の出力信号がHレベルである
限り、前記ステップS5202,S5204,S5206,S5208,S5210が
繰返し実行されることになり、このとき、補給立上フラ
グは“1"、補給立下フラグは“0"に保持される。
一方、補給センサ211の出力信号がLレベルからHレ
ベルに立上がった直後のループにおいて、該出力信号が
Lレベルに立下がってしまった場合(前回ループでステ
ップS5214が実行されて補給立上変化フラグが“1"とな
り、且つ今回ループがLレベルの場合)には、ステップ
S5202の判別結果が“No"、ステップS5230の判別結果が
“No"、ステップS5232の判別結果が“Yes"と云う具合に
判定され、ステップS5250にて前回ループから今回ルー
プにかけて出力信号が立下がったことを記憶すべく補給
立下変化フラグを“1"に設定すると共に、ステップS525
2にて前回ループ時に“1"に設定した補給立上変化フラ
グを“0"に戻して本ルーチンを終了する。
以上のように、補給センサ211の出力信号が立上がっ
た後Hレベルの状態が所定時間以上(少なくとも本割込
処理が2回行なわれる間)検知されない限り、補給立上
フラグを“1"に設定する(貯留タンク201内のセンサ211
設置位置に賞品球が無くなったことを示す)処理は行な
われないようになっており、補給センサの出力信号にノ
イズが発生した場合等に対処できるようになっている。
このようにして“0"又は“1"に設定される補給センサ
立上フラグ及び補給センサ立下フラグはメインルーチン
(第17図)のステップS16で実行される前述の補給処理
(第19図)にて用いられる。
第26図は割込処理(第20図)のステップS54にて行な
われるオーバーフロー検出器770の入力処理のサブルー
チンを示すフローチャートである。
オーバーフロー検出器770は、割込処理のステップS56
にて行なわれる発射モータ制御処理(第27図)、後述の
排出開始処理(第29図)等にて用いられるオーバーフロ
ー球無フラグを決定するための信号を出力するためのも
ので、賞球排出樋751内の賞品球が一定レベル以上に溜
った状態のときにその出力信号がHレベル、一定レベル
以下のときにLレベルとなるように構成されている。
このルーチンが開始されると、先ずステップS5400で
検出器の出力がHレベル(オーバーフロー出力=“1")
であるか否かが判別される。
今仮りに球導出樋750内のオーバーフロー検出器の設
置位置に賞品球が達していない状態から、賞品球が排出
され球導出樋750内の検出器770の位置に達した状態に変
化した場合を考える。
賞品球が検出器の位置に達していない状態ではステッ
プS5400の判別結果が“No"となる。本ルーチン開始初期
には判別フラグはすべて“0"にリセットされている(第
17図のステップS4)ので、続くステップS5402の判別
(オーバーフロー球無フラグが“1"か)、及びステップ
S5404の判別(オーバーフロー球無監視フラグが“1"
か)の結果は共に“No"となり、オーバーフロー球無監
視フラグを“1"に設定し(ステップS5406)、オーバー
フロー球有監視フラグを“0"に設定し(ステップS540
8)、更にオーバーフロー球無タイマを所定値(2sec)
にセットして(ステップS5410)本ルーチンを終了す
る。
ここでオーバーフロー球無監視フラグは検出器の位置
に賞品球が達していない状態が2回以上続けて検知され
たか否かを判断(ステップS5404の制御)するために用
いられるフラグであり、一方、オーバーフロー球有監視
フラグは、検出器の位置に賞品球が達した状態が2回以
上続けて検知されたか否かを判断(ステップS5420の判
断)するために用いられるフラグである。
次のループで引き続き、賞品球が上記位置に達してい
ないと、前記ステップS5400,S5402の判別結果が共に“N
o"、続く前記ステップS5404の判別結果が“Yes"となっ
てステップS5412が実行される。
このステップS5412では、前記球無タイマがタイムア
ップしたか否か、即ち、検出器の取付位置に賞品球が達
していないと初めて判別された後(前述のステップS540
6〜S5410実行後)所定時間(2sec)経過したか否かが判
別され、判別結果が“No"のときには、続くステップS54
14,S5146をスキップして本ルーチンを終了する。一方、
判別結果が“Yes"のときには、ステップS5414にて、賞
品球が検出器の位置に達していないことを示すべくオー
バーフロー球無フラグを“1"に設定すると共につぎのス
テップS5416にて、オーバーフロー球有フラグ(このス
テップが初期化後初めて行なわれるときには初期値“0"
に設定されている)をリセット(“0"に設定)して本ル
ーチンを終了する。
以後のループで、検出器の位置に賞品球が達していな
い限り、ステップS5400の判別結果が“No"、ステップS5
402の判別結果が“Yes"となって、これらのステップが
繰返し実行される。
次にこの状態から排出された賞品球が溜ってて検出器
770の位置まで達した場合を考える。このときステップS
5400の判別結果が“Yes"となり、続くステップS5418で
はオーバーフロー球有フラグが“1"であるか否かが判別
される。このオーバーフロー球有フラグは前回ループま
でに“0"に設定されているので(前記ステップS5416)
この判別結果は“No"となる。続くステップS5420ではオ
ーバーフロー球有監視フラグが“1"かの結果が行なわれ
るが、このオーバーフロー球有監視フラグも前回ループ
までに“0"に設定(前記ステップS5408)されているの
でこの判別結果は“No"となり、オーバーフロー球有監
視フラグを“1"に設定すると共に(ステップS5422)、
前記オーバーフロー球無監視フラグを“0"に設定し(ス
テップS5424)、更にオーバーフロー球有タイマを所定
値(2sec)にセットして(ステップS5426)本ルーチン
を終了する。
次のループで引き続き、賞品球が検出器770の位置ま
で達していると、前記ステップS5400の判別結果が“Ye
s"、ステップS5418の判別結果が“No"、続く前記ステッ
プS5420の判別結果が“Yes"となってステップS5428が実
行される。
このステップS5428では更に、前記球有タイマがタイ
ムアップしたか否か、即ち、賞品球が上記位置に達した
と初めて判別された後(前述のステップS5422〜S5426実
行後)所定時間(2sec)経過したか否かが判別され、判
別結果が“No"のときには、続くステップS5430,S5432を
スキップして本ルーチンを終了する。一方、判別結果が
“Yes"のときには、ステップS5430にて、賞品球が検出
器の位置まで達したことを示すべくオーバーフロー球有
フラグを“1"に設定すると共につぎのステップS5432に
て、オーバーフロー球無フラグをリセット(“0"に設
定)して本ルーチンを終了する。
以後のループで、賞球排出樋751内の検出器770の位置
まで賞品球が達している限り、ステップS5400の判別結
果が“Yes"、ステップS5418の判別結果が“Yes"となっ
て、これらのステップが繰返し実行される。
以上のように、本入力処理では、セーフセンサの場合
と同様、出力信号がLレベルからHレベル(又はHレベ
ルからLレベル)に変化した直後のループでは該Lレベ
ルからHレベルの変化(又はHレベルからLレベルの変
化)を記憶する(監視フラグを“1"とする)だけに止め
ておき、次回ループでも依然Hレベル(又はLレベル)
であって更に上記変化した時点より所定時間(2sec)が
経過した後に初めて本ルーチンの最終出力値であるオー
バーフロー球有フラグを“1"(又はオーバーフロー球無
フラグを“1")に変更するようにしている。このような
制御手順を採用することによって、ノイズ発生等により
オーバーフローの出力信号レベルが瞬間的に変化した場
合であっても直ちにその変化を正規の変化と判断するこ
とがなく、当該ノイズ発生等による誤作動を防止するこ
とができるようになっている。
第27図は、割込処理(第20図)のステップS56にて行
なわれる発射モータ制御処理のサブルーチンを示すフロ
ーチャートである。
このルーチンが開始されると、先ずステップS5600で
打球発射装置150に設けられたタッチスイッチ105aが“O
N"であるか否か、即ち遊技者が操作ダイヤル105を掌握
しているか否かが判別され、次のステップS5602で前述
のオーバーフロー球無フラグが“1"であるか否か、即
ち、排出された賞品球が未だ賞球排出樋751内の検出器7
70の設置位置まで達していないかが判別される。これら
2つのステップの判別結果が共に“Yes"のときには、発
射モータ151を作動させるべく打球発射装置150のモータ
制御リレー(図示省略)を“ON"にして(ステップS560
4)、本ルーチンを終了する。
一方、前記ステップS5600,S5602の判別結果の何れか
が“No"となったときには前記モータ制御リレーを“OF
F"にして(ステップS5606)、本ルーチンを終了する。
第28図は、第20図の割込処理のステップS58にて行な
われる記憶クリアスイッチ614の入力処理ルーチンのフ
ローチャートである。
記憶クリアスイッチ614は、前述したように、遊技店
の係員がセーフ記憶値をクリア(「0」に設定)する操
作、即ち、賞球排出装置600に設置されたクリアスイッ
チ614を係員が押したときに出力信号がHレベル、そう
でないときにLレベルとなるように構成されている。
従って、本フローでは該センサ614からの出力信号が
LレベルからHレベルに変化したとき、後述する記憶ク
リアフラグを“1"に設定して、遊技店の係員がセーフ記
憶値をクリアするための操作を行ったことを示すように
なっている。そして、賞球排出制御装置は、該“1"に設
定された記憶クリアフラグに基づいて前述の記憶値クリ
ア処理(第18図)を行なうようになっている。
本ルーチンが開始されると、先ずステップS5802にて
クリア変化フラグが“1"であるか否かが、更にステップ
S5804でクリアLレベルフラグが“1"であるか否かが判
別される。
ところで、前述したように、全ての判別フラグは賞球
排出制御装置600内の電源が投入された直後、メインル
ーチン(第17図のステップS4)にて“0"に設定されるの
で、前記ステップS5802、S5804の判別結果は共に“No"
となり、ステップS5806で記憶クリアスイッチの出力信
号がLレベル(記憶クリアスイッチ出力=“0")である
か否かが判別される。
今仮りに、賞球排出制御装置に設置されている記憶ク
リアスイッチが未だ押されていない状態から、遊技店の
係員によって押された場合を考える。
記憶クリアスイッチが押されていない状態では該セン
サ614の出力信号はLレベルのままであり、従って該ス
テップS5806の判別結果は“Yes"となり、ステップS5808
に進んでクリアLレベルフラグを“1"に設定して本ルー
チンを終了する。
その後のループで依然前記記憶クリアスイッチからの
信号がLレベルを保持しているときには、クリアLレベ
ルフラグが“1"に設定されているので、前記ステップS5
804の判別結果が“Yes"に転じ、ステップS5810に進んで
今回ループでの記憶クリアスイッチの出力信号がHレベ
ル(記憶クリアスイッチ出力=“1")であるか否かが判
別される。このとき(記憶クリアスイッチの出力信号が
Lレベルを保持しているとき)該判別結果は“No"とな
って、そのまま本ルーチンを終了する。従って、記憶ク
リアスイッチの出力信号がLレベルを保持する限り,ス
テップS5802,S5804,S5810が繰返し実行されることとな
る。
この状態から記憶クリアスイッチが押されて該スイッ
チからの信号がLレベルからHレベルに変化すると、前
記ステップS5810の判別結果が“Yes"に転じ、続くステ
ップS5812にて今回ループで記憶クリアステップ614の出
力信号がLレベルからHレベルとなったことを記憶すべ
くクリア変化フラグを“1"に設定し、次いでステップS5
814にてクリアLレベルフラグを“0"にリセットして、
本ルーチンを終了する。
前回ループに続いて今回ループでも出力信号がHレベ
ルのときには、直前のループの前記ステップS5812の処
理によりクリア変化フラグが“1"に設定されているので
ステップS5802の判別結果が“Yes"に転じ、ステップS58
16に進んで、今回ループでの記憶クリアスイッチの出力
信号がHレベル(記憶クリアスイッチ出力=“1")であ
るか否かが判別される。この判別結果が“Yes"即ち、前
回ループに続いて今回ループでも出力信号がHレベルの
ときには、続くステップS5818にて前記クリア変化フラ
グを“0"にリセットし更にステップS5820にて記憶クリ
アフラグを“1"に設定し、て本ルーチンを終了する。
その後のループで記憶クリアスイッチの出力信号が依
然HレベルのときにはステップS5802の判別結果が“No"
に転じ(クリア変化フラグは“0"にリセットされてい
る)、次いでステップS5804,ステップS5806の判別結果
が共に“No"となって、以後ステップS5802,S5804,S5806
を繰返し実行することとなる。
一方、記憶クリアスイッチの出力信号がLレベルから
Hレベルに変化した直後(前記ステップS5812,ステップ
S5814が実行された直後)のループで、記憶クリアスイ
ッチの出力信号が再びLレベルに変化したときには、前
記ステップS5816の判別結果が“No"となり前記ステップ
S5818(クリア変化フラグ=“0")、前記ステップS5820
(記憶クリアフラグ=“1")を実行することなく、ステ
ップS5822にてクリアLレベルフラグを“1"に設定し、
更にクリア変化フラグを“0"にリセットして(ステップ
S5824)、本ルーチンを終了する。
このように記憶クリアスイッチの出力信号がLレベル
からHレベルに変化した後、少なくとも2回の処理ルー
プが実行される間に亘って前記出力信号がHレベルを保
持したときにのみ、記憶クリアフラグを“1"に設定する
ようにしているのでノイズ等が発生して一時的に出力信
号がHレベルに立上がっても記憶クリアフラグが誤って
“1"に設定されることがない。
第29図は、前述した賞球排出制御装置のメインルーチ
ン(第17図)のステップS22で実行される排出開始処理
のサブルーチンを示すフローチャートである。
このサブルーチンは、1つの入賞球(セーフ球)に対
して1回行われる所定数の賞品球の排出を行なうに当
り、上記所定数(賞球設定数)の賞品球を、2条設けら
れた第1及び第2の賞球導出樋710,710(第6図、第9
図)の一方から幾つ排出し、他方から一つ排出するか等
排出の態様を予め決定すると共に、排出ソレノイド1及
び/又は排出ソレノイド2を励磁(ON)して上記態様に
従った賞品球の排出を開始させておくものである。
本ルーチンが開始されると、先ず、ステップS102に
て、前述の半端センサ入力処理(第24図)で設定された
半端センサ球有フラグが“1"であるか否か、即ち誘導樋
202の半端センサ設置位置に予備球が溜っているか否か
が判別される。
続く、ステップS104では、前述したオーバーフロー検
出入力処理(第26図)で設定されたオーバーフロー球無
フラグが“1"であるか否か、即ち排出された賞品球が賞
球排出樋751内のオーバーフロー検出器770設置位置に達
していないか否かが判別される。
これらステップS102及びS104の判別結果の何れか一方
が“No"のときには続くステップS106乃至ステップS150
をスキップして本ルーチンを終了する。一方、前記ステ
ップS102及びステップS104の判別結果が共に“Yes"のと
きにはステップS106以降の処理を実行する。
ステップS106では、賞球排出制御装置600に接続され
た賞球設定器530(第16図参照)に予め記憶されている
賞球設定数を排出レジスタ0に設定し、ステップS108で
上記排出レジスタ0の値が「1」であるか否かが、続く
ステップS110で該排出レジスタ0の値が「8」以下であ
るか否かが夫々判別される。
前記ステップS108の判別結果が“Yes"、即ち排出レジ
スタ0の値が「1」のときには、1個排出フラグを“1"
に設定し(ステップS112)、交互排出フラグを“0"に設
定し(ステップS114)、更に後述の1個排出処理(第33
図)で用いられる1個排出タイマを所定値にセットして
(ステップS116)、ステップS122の反転フラグ処理を行
なう。
ここで、前述の1個排出フラグ及び交互排出フラグ
は、本ルーチンに引き続いて行なわれる排出処理(第32
図)の賞品球排出の態様を後述の3つの態様(排出ソレ
ノイド1,2の何れか一方を作動させて唯1つの遊技球を
排出する1個排出処理;排出ソレノイド1,2を交互に作
動させて遊技球を排出する相互排出処理;排出ソレノイ
ド1,2を同時に作動させて遊技球を排出する併用排出処
理)から選択する際に用いられる判別フラグであり、1
個排出フラグが“1"に設定されているときには1個排出
処理(賞球設定数が1のとき)が、交互排出フラグが
“1"に設定されているときには交互排出処理(賞球設定
数が2〜8のとき)が、両フラグが共に“0"に設定され
ているときには併用排出処理(賞球設定数が9〜15)が
夫々行なわれる。
第29図に戻り、前記ステップS108の判別結果が“N
o"、前記ステップS110の判別結果が“Yes"、即ち上記排
出排出レジスタ0の値が「2」以上「8」以下の値であ
るときには、1個排出フラグを“0"に設定し(ステップ
S118)、交互排出フラグを“1"に設定して(ステップS1
20)、ステップS122の反転フラグ処理を行なう。
この反転フラグ処理は、賞品球の排出を1個排出処
理、又は交互排出処理にて行うに際し、第1の賞球排出
装置740の排出ソレノイド1と第2の賞球排出装置740の
排出ソレノイド2とを交互に作動させるために設けられ
る「反転フラグ」の値を、1回のソレノイドの作動毎に
交互に反転させるもので、第30図に示すように、本処理
開始時点で反転フラグが“1"(排出ソレノイド2に対
応)であるとき(ステップS8001の判別結果が“Yes")
には“0"に反転させ(ステップS8002)、一方、反転フ
ラグが“0"(排出ソレノイド1に対応)であるとき(ス
テップS8001の判別結果が“No")には“1"に反転させる
(ステップS8003)ようになっている。
この反転フラグ処理(ステップS122)が終了すると、
ステップS124にて前記反転フラグが“0"であるか否かが
判別される。この判別結果が“Yes"のときには、第1の
賞球排出装置740による賞品球の排出を行うべき排出ソ
レノイド1を励磁(ON)し(ステップS126)、一方、前
記ステップS124の判別結果が“No"のときには第2の賞
球排出装置740による賞品球の排出を行うべく排出ソレ
ノイド2を励磁(ON)して(ステップS128)、夫々後述
のステップS144以降に進む。
又、前記ステップS108,S110の判別結果が共に“No"の
とき、即ち賞球排出数が9以上のときには、後述する排
出数分割処理(第31図)を行なった後(ステップS13
0)、1個排出フラグを“0"に設定し(ステップS13
2)、交互排出フラグを“0"に設定し(ステップS13
4)、さらに、後述の併用排出処理にて用いられる排出
1終了フラグ,排出2終了フラグの値を“0"のリセット
する(ステップS136,ステップS138)と共に排出ソレノ
イド1、排出ソレノイド2を共に励磁(ON)して(ステ
ップS140,ステップS142)、ステップS144以降に進む。
ステップS144では、後述する排出処理にて所定数の賞
品球の排出が終了したときに“1"に設定される排出ウェ
イトフラグを“0"にリセットする。次のステップS146で
は前述した処理ナンバー(処理NO)を“2"に設定し、ス
テップS148では、排出処理(第32図)にて行われる3つ
の処理(1個排出処理,交互排出処理,併用排出処理)
の各処理終了時に“1"に設定される排出終了フラグが
“0"にリセットされ、さらにステップS150でセーフラン
プが点灯(ON)された後、本ルーチンを終了する。
第31図は、排出開始処理(第29図)のステップS130に
て実行される排出数分割処理のサブルーチンを示すフロ
ーチャートである。
このルーチンは賞品球の排出が後述の併用排出処理に
て行われるとき(賞球設定数(排出レジスタ0の値)が
9以上15以下のとき)にのみなされる処理である。これ
は、併用排出処理では排出ソレノイド1,2が1回の制御
ループで同時に作動されるため(後述の第35図参照)、
予め前記排出レジスタ0に記憶された値を2つに分けて
2つの排出レジスタ1,2に夫々別個記憶しておくもので
ある。そしてこれら2つの排出レジスタ1,2の値に応じ
て排出ソレノイド1,2が夫々独立して作動されるように
なっている。
本ルーチンが開始されると、ステップS152〜S162にて
順次、排出レジスタの値が、「9」であるか否か(ステ
ップS152)、「10」であるか否か(ステップS154)、
「11」であるか否か(ステップS156)、「12」であるか
否か(ステップS158)、「13」であるか否か(ステップ
S160)、「14」であるか否か(ステップS162)が判別さ
れる。
そして、前記ステップS152の判別結果が“Yes"のとき
にはステップS164にて排出レジスタ1の値を「5」に設
定すると共にステップS166にて排出レジスタ2の値を
「4」に設定して本ルーチンを終了する。
以後、前記ステップS154の判別結果が“Yes"のときに
は排出レジスタ1,2の値を共に「5」に設定し(ステッ
プS168,ステップS170)、前記ステップS156の判別結果
が“Yes"のときには排出レジスタ1の値を「6」に設定
する(ステップS172)と共に排出レジスタ2の値を“5"
に設定し(ステップS174)、前記ステップS158の判別結
果が“Yes"のときには排出レジスタ1,2の値を共に
「6」に設定し(ステップS176,ステップS178)、前記
ステップS160の判別結果が“Yes"のときには排出レジス
タ1の値を「7」に設定する(ステップS180)と共に排
出レジスタ2の値を「6」に設定し(ステップS182)、
前記ステップS162の判別結果が“Yes"のときには排出レ
ジスタ1,2の値を共に「7」に設定して(ステップS184,
ステップS186)、夫々、本ルーチンを終了する。
一方、前記ステップS152〜前記ステップS162の判別結
果がすべて“No"のときには排出レジスタ1の値を“8"
に設定する(ステップS188)と共に排出レジスタ2の値
を“7"に設定して(ステップS190)、本ルーチンを終了
する。
第32図は、前述した賞球排出制御装置側のMPU620にて
行われるメインルーチン(第17図)において、処理ナン
バーが“2"のときに実行される排出処理のサブルーチン
を示すフローチャートである。
本ルーチンが開始されると、先ず、ステップS202で排
出ウェイトフラグが“1"であるか否かが判別される。こ
の排出ウェイトフラグは後述のステップS222にて“1"に
設定され、前述の排出開始処理にて“0"にリセットされ
るもので、その値が“1"のとき1つのセーフ球に対応し
た所定数(賞球排出数)の賞品球の排出が終了したこと
を示すものである。
この判別結果が“No"のときには、前述の排出開始処
理(第29図)にて賞球設定数に基づいてその値が設定さ
れる1個排出フラグが“1"であるか否か(ステップS20
4)、同じく賞球設定数に応じてその値が設定される交
互排出フラグが“1"であるか否か(ステップS206)が夫
々判別される。
前記ステップS204の判別結果が“Yes"、即ち賞球設定
数(排出レジスタ0)が「1」であるときには、ステッ
プS208に進んで、詳細は後述する1個排出処理(第33
図)による賞品球の排出を行なった後ステップS218以降
に進む。
前記ステップS204の判別結果が“No"、前記ステップS
206の判別結果が“Yes"のとき、即ち賞球設定数(排出
レジスタ0の値)が「2」以上「8」以下のときにはス
テップS210に進んで、詳細は後述する交互排出処理(第
33図)による賞品球の排出を行なった後ステップS218以
降に進む。
前記ステップS204及び前記ステップ206の判別結果が
共に“No"、即ち賞球設定数(排出レジスタ0の値)が
「9」以上のときにはステップS212に進んで、詳細は後
述する併用排出処理(第35図)による賞品球の排出を行
なった後ステップS218以降に進む。
ステップS218では、1つの入賞球に対応した所定数
(賞球設定数)の賞品球の排出が完了したか否か(排出
終了フラグが“1"であるか否か)が判別され、この判別
結果が“No"、即ち1つの入賞球に対応した所定数(賞
球設定数)の賞品球の排出が未だ完了していないと判断
されたときには続くステップS220乃至ステップS226をス
キップして、本ルーチンを終了する。
一方、前記ステップS218の判別結果が“Yes"のときに
は、セーフセンサにより入賞球が検知される毎に1宛加
算される「セーフ記憶値」の値を1だけ減算し(ステッ
プS220)、排出ウェイトフラグを“1"に設定し(ステッ
プS222)、排出ウェイトタイマを所定時間(例えば400m
sec)にセットし(ステップS224)、セーフランプを消
灯(OFF)して、(ステップS226)、本ルーチンを終了
する。
上記ステップS218の判別結果が“Yes"に転じた後のル
ープでは前記ステップS202の判別結果が“Yes"に転じ、
ステップS214が実行される、このステップS214では排出
ウェイトタイマがタイムアップしたか否かが判別され、
判別結果が“No"、即ち所定数の賞品球の排出が終了し
た後前記所定時間が未だ経過していないときにはそのま
ま本ルーチンを終了し、当該所定時間が経過するまでス
テップS202及びステップS214のみを繰返し実行する。そ
して、上記所定時間が経過すると(ステップS214の判別
結果が“Yes")、ステップS216に進んで処理ナンバー
(処理NO)を、“0"に設定して、本ルーチンを終了す
る。
このように、排出処理によって1つの入賞球に対応し
た所定数の賞品球の排出処理(この間処理NOはその値が
“2"に保持されている)が終了したときに処理NOを“0"
にリセットすることによって、次回以降のメインルーチ
ンで、前記ステップS220にて1だけ減算された後の“セ
ーフ記憶値”の数に対応した回数の賞品球の排出処理
(賞球設定数分の賞品球の排出)が初めから繰返し実行
されることになる。
第33図は、上述した排出処理(第32図)のステップS2
08にて行われる1個排出処理のサブルーチンを示すフロ
ーチャートである。
前述したように本ルーチンは排出される賞品球の数
(賞球設定数)が「1」のときのみ行われる処理であ
る。
本ルーチンが開始されると、ステップS232で前述の排
出開始処理(第29図)のステップS116にて所定値にセッ
トされた1個排出タイマがタイムアップしたか否かが判
別される。
この1個排出タイマは、排出ソレノイド1又は2を作
動させた後、第1、第2の賞球導出樋710,710内に入り
込んでいる第1、第2の流下阻止部745,745(第10図参
照)が、実際に上記導出樋710,710から脱して、唯一個
の賞品球のみが流下するまでの時間(約35msec)に設定
されるものである。従って、該1個排出タイマが未だタ
イムアップしていないとき(判別結果が“No")ときに
は続くステップS234乃至ステップS240をスキップして本
ルーチンを終了し、タイムアップしたとき(判別結果が
“Yes")には1個排出が終了したと判断してステップS2
34に進む。
ステップS234では、この時点での反転フラグが“1"で
あるか否かが判別され、判別結果が“No"のときには前
述の排出開始処理(第28図)のステップS126にて励磁さ
れた排出ソレノイド1を消磁(OFF)し(ステップS23
6)、“Yes"のときには同じく排出開始処理のステップS
128にて励磁された排出ソレノイド2を消磁(OFF)して
(ステップS238)、ステップS240に進み、本処理による
賞品球の排出が終了したことを示すべく排出終了フラグ
を“1"に設定して、本ルーチンを終了する。
第34図は上述した排出処理(第32図)のステップS210
にて行われる交互排出処理のサブルーチンを示すフロー
チャートである。
前述したように本ルーチンは排出される賞品球の数
(賞球設定数)が「2」以上「8」以下のときに行われ
る処理であり、本ルーチンでは上述した第1および第2
の賞球排出装置740,740を交互に使って賞品球を排出す
るようにしている。
本ルーチンが開始されると、先ず、排出開始処理(第
29図)のステップS122で設定された反転フラグが“0"で
あるか否かが判別される(ステップS252)。
この判別結果が“Yes"のときには第1の賞球排出装置
740による賞品球の排出処理(ステップS254〜S264)が
行われ、一方、判別結果が“No"のときには第2の賞球
排出装置740による賞品球の排出処理(ステップS266〜S
274,S264)が行われる。
先ず、ステップS254では排出センサ1立上フラグが
“1"であるか否かが判別される。この判別結果が“No"
即ち前述の排出開始処理(第29図)のステップS126にて
排出ソレノイド1が励磁(NO)された後、未だ排出セン
サ1によって賞品球の排出が検知されないときには、続
くステップS256乃至ステップS264をスキップして、本ル
ーチンを終了する。
一方、このステップS254の判別結果が“Yes"のときに
は、この時点での排出レジスタ0の値から1だけ減算し
(ステップS256)、該排出センサ1立上フラグを“0"に
リセットして(ステップS258)、ステップS260に進む。
ステップS260では前記減算した値が「1」であるか否
かが判別され、この結果が“No"、即ち、排出ソレノイ
ド1を励磁(ON)することによって第1の賞球排出装置
から排出され、且つ排出センサ1によって検知された賞
品球の数が「賞球設定数−1」に達していないと判断さ
れたときには続くステップS262及びステップS264をスキ
ップして、本ルーチンを終了する。
一方、前記ステップS260の判別結果が“Yes"、即ち、
前述の排出開始処理での排出ソレノイド1の励磁(ON)
によって賞品球の排出が開始され、排出センサ1によっ
て「賞球設定数−1」の数の賞品球が検出されたときに
は上記賞球設定数分の賞品球の排出がすべて完了したと
みなして、ステップS262にて該排出ソレノイド1を消磁
(OFF)し、更に続くステップS264で排出終了フラグを
“1"に設定して、本ルーチンを終了する。
ところで、上述のように排出センサ1によって「賞球
設定数−1」の数の賞品球が検知されたときに「賞球設
定数」分の賞品球が全て排出されたと見做すのは以下の
理由による。即ち、前記排出開始処理のステップS126に
て排出ソレノイド1が励磁(ON)される直前には、通
常、第10図に示すように、排出センサ1内には下から2
番目の賞品球B2が位置している(このとき出力レベルは
Hレベル)。その後排出ソレノイド1の励磁によって第
10図中3番目の賞品球B3が排出センサ1内に達したとき
に初めて該センサは賞品球が1個排出されたことを検出
する。このため、例えばセンサによって賞品球が1個検
知された後直ちに排出ソレノイド1を消磁すると(賞品
球B3はセンサ内を通過し、流下阻止部材745によってそ
の排出が阻止される)、2個の賞品球B1,B2が球導出樋7
50側に排出されることとなる。従って該交互排出処理及
び後述の併用排出処理においては排出数(賞球設定数)
より1つだけ少ない数「賞球設定数−1」だけ排出セン
サの立上りをカウントしてその排出処理を行えば足りる
こととなる。
第34図に戻り、前記ステップS252の判別結果が“N
o"、即ち反転フラグが“1"のときに行われる処理では、
先ずステップS266で排出センサ2立上フラグが“1"であ
るか否かが判別される。この判別結果が“No"即ち前述
の排出開始処理での排出ソレノイド2の励磁(ON)によ
って賞品球の排出が開始されたにも拘らず、未だ排出セ
ンサ2によって賞品球の排出が検知されないときには、
続くステップS268乃至ステップS274および前記ステップ
S264をスキップして、本ルーチンを終了する。
一方、前記ステップS266の判別結果が“Yes"、即ち排
出センサ2によって該センサ内に賞品球が達したこと
(排出センサ2立上フラグが“1")が確認されると、こ
の時点での排出レジスタ0の値を1だけ減算し(ステッ
プS268)、排出センサ2立上フラグを“0"にリセットし
て(ステップS270)、ステップS272に進む。
ステップS272では前記減算した値が「1」であるか否
かが判別され、この結果が“No"、即ち、排出ソレノイ
ド2を励磁(ON)することによって第2の賞球排出装置
から排出され、且つ排出センサ2によって検知された賞
品球の数が「賞球設定数−1」に達していないと判断し
たときにはステップS274及び前記ステップS264をスキッ
プして、本ルーチンを終了する。
一方、前記ステップS272の判別結果が“Yes"、即ち、
前述の排出開始処理での排出ソレノイド2の励磁(ON)
によって賞品球の排出が開始され、排出センサ2によっ
て「賞球設定数−1」の数の賞品球が検知されたときに
は、上記賞球設定数の賞品球の排出がすべて完了したと
見做して、ステップS274にて該排出ソレノイド2を消磁
(OFF)し、ステップS264に進んで排出終了フラグを
“1"に設定した後、本ルーチンを終了する。
ところで、上述のように第2の賞球排出装置740側の
排出処理においても、排出センサ2によって「賞球設定
数−1」の数の賞品球が検知されたときに「賞球設定
数」分の賞品球が全て排出されたと見做すのは、第1の
賞球排出装置740側の排出処理で述べた理由と同様であ
る。
第35図は、上述した排出処理(第32図)のステップS2
12にて行われる併用排出処理のサブルーチンを示すフロ
ーチャートである。
前述したように本ルーチンは排出される賞品球の数
(賞球設定数)が9以上(但し15以下)のときに行われ
る処理であり、1ループの処理で第1及び第2の賞球排
出装置740,740による賞品球の排出が同時に行なわれる
ものである(賞球設定数が奇数個の場合、最後の1個は
一方の装置、例えば第1の賞球排出装置によって排出さ
れる)。
本ルーチンが開始されると、ステップS302で排出1終
了フラグが“1"であるか否かが判別される。この排出1
終了フラグは第1の賞球排出装置が排出すべき賞球数
(以下「第1の分割賞球数」という)分の賞品球の排出
が完了したときに、後述のステップS314にて“1"に設定
されるものである。
前記ステップS302の判別結果が“No"、即ち第1の賞
球排出装置が未だ前記排出分割処理(第31図)にて設定
された前記第1の分割賞球数分の賞品球の排出を完了し
ていないときには、続くステップS304〜S314の処理が行
われる。
先ずステップS304では排出センサ1立上フラグが“1"
であるか否かが判別され、この結果が“No"、即ち前述
の排出開始処理(第29図)の前記ステップS140で排出ソ
レノイド1を励磁(ON)した後、未だ賞品球の排出が排
出センサ1によって一度も検知されていないときには、
続くステップS306〜S314、さらには後述のステップS316
をスキップして、ステップS318以降に進む。
一方、この判別結果が“Yes"のときには、1個の賞品
球が排出されたことを示す前記排出センサ1立上のフラ
グの値を“1"から“0"にリセットする(ステップS306)
とともに、排出レジスタ1の値を1だけ減算し(ステッ
プS308)、更に該減算した値が「1」に達したか否かを
判別する(ステップS310)。
このステップS310の判別結果が“No"即ち第1の賞球
排出装置によって排出され、且つ排出センサ1によって
検知された賞品球の数が「第1の分割賞球数−1」に達
していないときには、続くステップS312,S314,S316をス
キップして、そのままステップS318以降に進む。
一方、前記ステップS310の判別結果が“Yes"、即ち第
1の賞球排出装置により排出され、且つ排出センサ1に
よって賞品球の数が検知された「第1の分割賞球数−
1」となったときには第1の分割賞球数分の賞品球がす
べて出されたと見做して、排出ソレノイド1を消磁(OF
F)する(ステップS312)とともに第1の賞球排出装置
による賞品球の排出が完了した旨を記憶すべく排出1終
了フラグを“1"に設定して(ステップS314)、ステップ
S316以降に進む。従って上記第1の分割賞球数分の賞品
球の排出が全て完了した後において前記ステップS302の
判別が行われたときには上記ステップS304〜S314がスキ
ップされ、直接ステップS316以降に進むことになる。
ステップS316では前記排出2終了フラグが“1"である
か否かが判別される。この排出2終了フラグは第2の賞
球排出装置が排出すべき賞球数(以下「第2の分割賞球
数」という)分の賞品球の排出が完了したときに、後述
のステップS328にて“1"に設定されるものである。
このステップS316判別結果が“No"、即ちこの時点で
未だ、第2の賞球排出装置が、前記排出数分割処理(第
31図)で設定される前記第2の分割賞球数分の賞品球の
排出を完了していないときには、ステップS318〜S330の
処理が行われる。
先ずステップS318では排出センサ2立上フラグが“1"
であるか否かが判別され、この結果が“No"、即ち前述
の排出開始処理のステップS142で排出ソレノイド2を励
磁(ON)した後、未だ賞品球の排出が排出センサ2によ
って1つも検知されないときには、続くステップS320〜
S332をスキップして、そのまま本ルーチンを終了する。
一方、このステップS318の判別結果が“Yes"のときに
は、1個の賞品球が排出されたことを示す排出センサ2
立上フラグの値(このとき“1")を“0"にリセットする
(ステップS320)とともに、排出レジスタ2の値を1だ
け減算し(ステップS322)、更に該減算した値が「1」
に達したか否かを判別する(ステップS324)。
このステップS324の判別結果が“No"即ち、第2の賞
球排出装置によって排出され且つ排出センサ2によって
検知された賞品球の数が「第2の分割賞球数−1」に達
していないときには、その続くステップS326,S328,S330
及びステップS332をスキップして、本ルーチンを終了す
る。
一方、前記ステップS324の判別結果が“Yes"、即ち第
2の賞球排出装置により排出され、且つ排出センサ2に
よって検知された賞品球の数が「第2の分割賞球数−
1」となったときには第2の分割賞球数分の賞品球がす
べて出されたと見做して、排出ソレノイド2を消磁(OF
F)する(ステップS326)とともに第2の賞球排出装置
による賞品球の排出が完了した旨を記憶すべく排出2終
了フラグを“1"に設定して(ステップS328)、この時点
での前記排出1終了フラグの値が“1"であるか否かを判
断する(ステップS330)。
前記ステップS330の判別結果が“No"のときには続く
ステップS332をスキップして本ルーチンを終了する。
ステップS330の判別結果が“Yes"のとき、又は前記ス
テップS316の判別結果が“Yes"のとき(このとき排出1
終了フラグは常に該併用排出処理によって賞球設定数分
の賞品球の排出が全て完了したことを示すべく“1"とな
っている)に行われるステップS332では排出終了フラグ
を“1"に設定し、その後、本ルーチンを終了する。
以上のように、賞球設定数が大きな値(9〜15)に設
定されているときに該設定数を分割して2つの排出レジ
スタ1,2にその値を記憶し、排出レジスタ1,2の値に基づ
いて第1及び第2の賞球排出装置を夫々独立して作動さ
せることにより、多数の賞品球の排出が一層迅速に行え
るようになる。
尚、上述のように併用排出処理に於いても、排出セン
サ1,2によって「賞球設定数−1」の数の賞品球が検知
されたときに「賞球設定数」分の賞品球が全て排出され
たと見做すのは、交互排出処理の説明で述べた理由と同
様である。
次に、これまで説明してきた賞球排出制御装置による
賞球排出制御の処理の途中で停電が発生し、主電源から
の電力の供給が停止した場合に、バックアップ処理とし
て行なわれる賞球排出制御装置側のパワーダウン割込み
処理について第36図を参照して説明する。
このパワーダウン割込み処理は、賞球排出制御装置60
0に供給される主電源20側からの電源電圧を常時監視す
る電源監視回路680a(第16図参照)が停電状態を示す信
号を出したときに、それまで行なわれていたメインルー
チン(第17図)及び割込み処理(第20図)に代えて賞球
排出制御装置のMPU620がその処理を開始するものであ
り、停電発生後の消費電力を必要最小限に抑えつつ、停
電発生時に既に発射され未だセーフ/アウトの判定がつ
いていなかった遊技球が停電中に入賞したとき、これを
検知するためのバックアップ処理を行なうものである。
先ず、停電の発生が前記電源監視回路680aからの信号
に基づいて検知されて本処理が開始されると、発射モー
タ151、排出ソレノイド1,2、シャッターソレノイド910
等各種作動部への電力の供給が停止(出力リセット)さ
れる(ステップS30)。
次いで、ステップS31では、セーフ検出タイマが所定
値(例えば5sec)にセットされる。このセーフ検出タイ
マは、停電発生直前に発射された遊技球が遊技盤の入賞
口に入った後、入賞口受入樋810、入賞球導出樋820を通
ってセーフセンサ830内に達するに十分な所定時間をカ
ウントするためのものである。
該セーフ検知タイマがセットされた後、ステップS32
では処理NOが“0"にリセットされる。
このように停電時に強制的に処理NOをリセットするこ
とにより、1つのセーフ球に対して賞品球の排出開始処
理又は排出処理(第29図又は第32図)が実行されている
ときに停電が発生した場合であっても、該セーフ球に対
する賞品球の排出が再び、初めから再開されることにな
って、遊技者の不利益とならないようになる。
次のステップS33ではセーフ記憶値が「0」であるか
否が判別され、判別結果が“No"、即ち、この時点(停
電発生時)で、未だ対応する賞品球の排出が完了してい
ない入賞球(以下「排出残球」と称す)が残っていると
きには、ステップS34でその旨を情報表示装置400のメッ
セージボード(情報ユニット)431にて表示し(排出残
球有表示)、その後ステップS35に進み、一方、判別結
果が“Yes"のときにはそのままステップS35に進む。
ステップS35では前記ステップS31でセットしたセーフ
検出タイマがタイムアップしたか否かが判別され、判別
結果が“No"、即ち停電発生後未だ上記所定時間(5se
c)が経過せず、従って、停電発生直前に発射された遊
技球がセーフセンサによって検知される可能性があると
きには、ステップS36にて前記タイマを更新すると共
に、ステップS37にて前述の割込処理でなされるのと同
一の手続きでセーフセンサ入力処理(第23図)を行な
い、前記ステップS33に戻って処理をやり直す。
従って、停電発生時から上記所定時間が経過するまで
前記ステップS37でのセーフセンサ入力処理が繰返し実
行されることとなり、停電前に発射された遊技球が停電
発生後に入賞口に入った場合であっても、当該入賞した
遊技球をセーフセンサにより確実に検知することができ
るようになる。
停電発生後上記所定時間(停電直前に発射された遊技
球がセーフ球であるかアウト球であるかの判定が確定す
るに十分な時間)が経過すると(ステップS35の判別結
果が“Yes")、本ルーチンを終了して、賞球排出制御装
置600は、スタンバイモードへと移行する。
このスタンバイモードは、停電が発生している間、補
助電源回路680b(第16図)から供給される電源電圧によ
って停電中に要求される賞球排出制御装置600の機能
(セーフ記憶値の保持、情報表示装置400等)を確保す
るためのモードであり、そのとき消費される電力量も必
要最小限に抑えられる。
以上説明したように、賞球排出制御装置600側で行な
われている制御においては、通常の制御処理(第17図の
メインルーチン、第20図の割込処理)中に停電が発生す
ると、停電発生後所定時間に亘ってセーフセンサの入力
処理のみを継続して処理可能とし、その後スタンバイモ
ードに移行するようになっているため、停電発生後、賞
球排出制御装置600に供給される補助電源回路からの電
力量を、入賞球の検出に必要な最低量(上記所定時間に
亘ってのみセーフセンサは検知可能状態となっている)
を確保するだけで、従来、停電発生により無効とされて
いた停電直後の入賞球を有効に処理できるようになる。
また、上記所定時間経過後はセーフ記憶値を記憶保持
するだけの電力さえあれば良く、従って補助電源部とし
て用いられているバックアップバッテリも小型のもので
長期の停電に十分対応できるようになる。
次に、前述した役物制御装置500のMPU520内で行なわ
れる役物制御の手順を第37図を用いて詳細に説明する。
この役物動作制御は所定時間(例えば4msec)経過毎
に開始される制御処理(RESET処理)であり、1回の制
御ループが完了すると、制御開始後上記所定時間が経過
するまで当該動作制御が停止状態(HALT)となるもので
ある。
本制御処理が開始されると、先ずステップS3002で停
電フラグが“1"であるか否かが判別される。この停電フ
ラグは、役物制御装置500の電源監視回路590によってパ
チンコ遊技店の停電状態が検知されたときに開始される
後述のパワーダウン割込み処理(第38図)にて、停電状
態となったことを記憶すべく“1"に設定されるものであ
る。
この判別結果が“No"のとき、即ち本プログラムが停
電の発生とは無関係で行なわれているときにはステップ
S3004に進みウェイトフラグ“1"であるか否かが判別さ
れる。このウェイトフラグは上記停電フラグが“1"のと
きに行なわれるる一連の処理(ステップS3030〜ステッ
プS3054)にて用いられるものであり、本プログラムが
停電の発生とは無関係で行なわれているときには、“0"
に設定されている(メインルーチン(第12図)のステッ
プS4でリセットされる)。従ってこの判別結果も“No"
となって次のステップS3006に進む。
ステップS3006では役物制御装置500に接続された各種
検出器(始動入賞検出器SW1,SW1,SW2、特別入賞検出器S
W3、カンウトセンサ58等)の入力処理が行なわれ、次い
で、この時点でパチンコ遊技機が補助遊技変動入賞装置
50の可動部材53,53(第2図)の1回又は2回開き動
作)を行なうべき状態(補助遊技が開始される状態と継
続されている状態の両方を含む)であるか否かが判別さ
れる(ステップS3008)。
この判別結果が“Yes"のとき、即ち、遊技球が、入賞
口のうち補助遊技状態を開始させる特定入賞装置108,10
8、特定入賞口109に入ったか、或いは一旦開始された補
助遊技状態(1回開き又は2回開き動作)が未だ終了し
ていないときには、後述のステップS3030,S3050の判別
に用いられる補助遊技フラグを、遊技機が補助遊技状態
であることを示すべく“1"に設定し(ステップS301
0)、次いで役物を当該補助遊技状態に応じて駆動させ
るべく補助遊技処理(可動部材53,53の1回又は2回開
き動作)を継続して(ステップS3012)、ステップS3016
に進む。一方、前記ステップS3008の判別結果が“No"の
ときには遊技機が補助遊技を行なうべき状態でないこと
を示すべく上記補助遊技フラグを“0"に設定して(ステ
ップS3014)、ステップS3016に進む。
ステップS3016ではこの時点でパチンコ遊技機が特別
遊技変動入賞装置50の可動部材53,53の18回開き動作、
但し最高8動作まで)を行なうべき状態(特別遊技のが
開始される状態と継続されている状態の両方を含む)で
あるか否かが判別される。
この判別結果が“Yes"のとき、即ち、遊技球が変動入
賞装置50の特別入賞口54(特別遊技状態を開始させる入
賞口)に入ったか、或いは一旦開始された特別遊技状態
が未だ完了していないときには、後述のステップS3032
の判別に用いられる特別遊技フラグを、遊技機が特別遊
技状態であることを示すべく“1"に設定し(ステップS3
018)、次いで役物を当該特別遊技状態に応じて駆動さ
せるべく特別遊技処理(可動部材の18回開き動作)を継
続して(ステップS3020)S3024に進む。一方、前記ステ
ップS3016の判別結果が“No"のときには遊技機が特別遊
技を行なうべき状態でないことを示すべく上記特別遊技
フラグを“0"に設定して(ステップS3022)、ステップS
3024に進む。
尚、前述の補助遊技状態と特別遊技状態は同時に成立
することはなく、従って補助遊技フラグと特別遊技フラ
グとが同時に“1"となることもない。
ステップS3024では遊技機が不正状態であるか否かが
判別される。この判別結果が“No"のとこきはステップS
3026にてタイマの更新を行なって、本プログラムを終了
し、一方、判別結果が“Yes"のときにはステップS3028
にて不正処理を行なった後、前記タイマの更新を行なっ
て(ステップS3026)、本プログラムを終了する。
これらのRESET処理は主電源20から電源電圧が供給さ
れている限り所定時間経過毎に繰返し実行される。
斯るRESET処理中に、停電が発生して後述の役物制御
装置側のパワーダウン処理(第38図)が実行され(該処
理により停電フラグは“1"に設定される)、その後通常
の電力供給状態に復帰(停電復帰)し、RESET処理が再
開されると、前記ステップS3002の判別が“Yes"に転
じ、ステップS3030〜S3054による停電後の復帰処理が行
なわれる。
この復帰処理は、前述の補助遊技状態又は特別遊技状
態中に停電が発生して上記遊技状態が中断してしまった
場合であっても、停電復旧後に、停電発生時の遊技状態
を再現し、もって遊技者に停電による不利益を与えない
ようするものである。
先ず、ステップS3030で補助遊技フラグが“1"である
か否かが判別され、次いでステップS3032で特別遊技フ
ラグが“1"であるか否かが判別される。
これらステップS3030,S3032の判別結果が共に“No"、
即ちパチンコ遊技機が停電発生時に補助遊技状態、特別
遊技状態の何れの状態でもなかった(通常遊技状態)と
判断されたときには、停電フラグを“0"にリセットする
(ステップS3034)と共に、停電中に後述のパワーダウ
ン割込み処理のステップS3114で行なわれる情報表示装
置400による通常遊技表示を終了(OFF)して(ステップ
S3036)、前述のステップS3004の判別を行ない(この場
合、判別結果は“No"となる)、更に前記ステップS3006
以降の処理を行なう。
一方、前記ステップS3030,S3034の何れか一方の判別
結果が“Yes"、即ち停電発生時にパチンコ遊技機が補助
遊技状態、特別遊技状態の何れかの遊技状態であったと
きにはステップS3038に進んで、この時点で発射モータ1
51が作動(ON)しているか否かが判別される。この判別
結果が“No"、即ち停電復帰後遊技者が未だ遊技を始め
ていないときにはステップS3040以降の処理を実行する
ことなく、今回ループでの処理を終了する。斯るステッ
プS3002,S3030(又はステップS3030,S3032)、S3038の
処理は停電復帰後発射モータが作動(ON)するまで繰返
し行なわれる。
次回以降のループにおいて前記ステップS3038の判別
結果が“Yes"に転じると、停電フラグが“0"にリセット
され(ステップS3040)、その後、停電発生時に補助又
は特別遊技状態であったパチンコ遊技機の遊技が再開さ
れたことを示すべくウェイトフラグが“1"に設定される
(ステップS3042)。次いでステップS3044にて補助遊技
状態又は特別遊技状態の再現を発射モータ151の作動開
始後所定時間(遊技球が発射された後入賞口に到達する
までの時間に相当する時間)が経過するまで保留するた
めのウェイトタイマを所定値(例えば2sec)に設定し
て、今回ループの処理を終了する。
その直後のループでは、ステップS3002の判別結果が
“No"に転じ(停電フラグは前記ステップS3040にてリセ
ットされる)、次のステップS3004の判別結果が“Yes"
に転じて(前記ステップS3042で“1"に設定されてい
る)ステップS3046に進む。
ステップS3046ではステップS3044で所定値に設定され
たウェイトタイマがタイムアップしたか否かが判別さ
れ、上記タイマがタイムアップするまで(判別結果が
“Yes"となるまで)、ステップS3002,S3004,S3046が繰
返し実行される。
ウェイトタイマがタイムアップして前記ステップS304
6の判別結果が“Yes"となると、先ずウェイトフラグが
“0"にリセットされ(ステップS3048)、続いて前述し
た補助遊技フラグが“1"であるか否か、換言すれば停電
復帰後に再現すべき遊技状態が補助遊技状態(“Yes"の
とき)であるか、特別遊技状態(“No"のとき)である
かが判別される(ステップS3050)。この判別結果が“Y
es"のときには、ステップS3052にて、停電発生時に開始
される情報表示装置400による補助遊技表示を終了した
後前述のステップS3012以降に進んで補助遊技処理を実
行し、一方、判別結果が“No"のときにはステップS3054
にて停電発生時に開始される情報表示装置400による特
別遊技表示を終了した後、前述のステップS3020以降に
進んで特別遊技処理を実行してそれ以降のステップを実
行する。
この結果、補助遊技状態又は特別遊技状態の途中に停
電が発生して当該遊技状態が中断した場合であっても、
停電復帰後所望のタイミング(復旧後初めて発射された
遊技球が遊技盤300の入賞口近傍に達するタイミング)
で、停電前の遊技状態が再現されることになる。
次に、上述した役物制御装置500による役物制御の処
理の途中で停電が発生し、主電源20からの電力供給が停
止した場合に行なわれる役物制御装置側のパワーダウン
割込処理について第38図を参照して説明する。
このパワーダウン割込み処理は、主電源からの電源電
圧の供給状態を常時監視する停電監視回路590からの信
号が停電状態を示したときに、それまで行なわれたリセ
ット処理(第37図)に代えて役物制御装置のMPU520がそ
の処理を開始するものである。
先ず、停電の発生が電源監視回路590からの信号に基
づいて検知されて本処理が開始されると、変動入賞装置
50に設置されたソレノイド50a、ランプ50b、LED50c、ス
ピーカ363等各種作動部への電力の供給が停止(出力OF
F)される(ステップS3102)。
次のステップS3104では停電が発生したことを記憶す
べく前述の停電フラグを“1"に設定し、その後、特別遊
技フラグが“1"であるか否か(ステップS3106)、補助
遊技フラグが“1"であるか否か(ステップS3108)が順
次判別される。
前記ステップS3106の判別結果が“Yes"、即ち停電発
生時にパチンコ遊技機が特別遊技状態となっていたとき
には情報表示装置400のメッセージボード(情報ユニッ
ト)431で特別遊技状態中に停電が発生した旨の表示を
行ない(ステップS3110)、賞球排出制御装置にて行な
われるのと同様のスタンバイモードに移行する。
一方、前記ステップS3108の判別結果が“Yes"、即ち
停電発生時にパチンコ遊技機が補助遊技状態となってい
たときには情報表示装置400のメッセージボード(情報
ユニット)431で補助遊技状態中に停電が発生した旨の
表示を行ない(ステップS3112)、一方、前記ステップS
3106,S3108の判別結果が共に“No"、即ち停電発生時に
パチンコ遊技機が通常の遊技状態となっていたときには
通常遊技状態中に停電が発生した旨の表示を行なって
(ステップS3114)、それぞれスタンバイモードに移行
する。
以上のように本実施例の役物制御装置500は、主電源2
0の停電状態を検出する電源監視回路590(停電検知手
段)と、該電源監視回路590が停電状態を検知したとき
前記主電源20に代えて補助電源電圧を遊技機10の各作動
部に供給する補助電源回路595(補助電源部)とを具
え、該制御装置500のMPU520は、停電状態を検知した時
点での変動入賞装置50(役物装置)の遊技状態を記憶
し、前記電源監視回路590からの信号に基づいて停電が
復帰したと判断したとき前記変動入賞装置50を前記記憶
した遊技状態に再現するので、停電が発生して遊技が中
断した場合であっても停電前の遊技状態が実質的に継続
されるようになり、該停電によって遊技者が不利益を被
らないようになる。
また、本実施例の賞球排出制御装置600は、主電源20
の停電状態を検出する電源監視回路680a(停電検知手
段)と、該電源監視回路680aが停電状態を検知したとき
前記主電源20に代えて補助電源電圧を遊技機10の各作動
部に供給する補助電源回路680b(補助電源部)とを具
え、該賞球排出制御装置のMPU620が、セーフセンサ830
(入賞球検出手段)によって入賞が検知されたセーフ球
の累計値を記憶すると共に、前記電源監視回路680aによ
って停電状態が検知されたとき、停電発生時より所定期
間に亘って前記セーフセンサ830によるセーフ球の検出
を可能としておき、一方、停電状態の間も前記累計値を
記憶保持するように構成されているので、停電発生時セ
ーフ球の累計値は保持され、停電発生前に発射され停電
中に遊技盤の入賞領域に入賞する遊技球も正規のセーフ
球として記憶されることとなり、停電によって遊技者が
不利益を被らないようになる。
尚、本実施例では、停電時のバックアップ制御を行な
うにあたり、遊技状態の記憶保持を役物制御装置にて行
い、一方、停電発生から所定時間に亘るセーフセンサの
セーフ球の検出を排出制御装置によって行なうと云うよ
うに2つ制御装置で停電の発生に備えているが、これに
限ることなく、上記2つの制御装置を互いに電気的に接
続し、停電時の一方の機能を他の一方の制御装置によっ
て行なうようにしてもよい。
また、本実施例では、所謂ゼロ戦タイプの変動入賞装
置(役物装置)が設置されたパチンコ遊技機に対して行
われる停電処理時のバックアップ制御を処理説明した
が、通常遊技状態以外の遊技状態を少なくとも1つ以上
行なう変動入賞装置を具えるパチンコ遊技機であれば、
如何なるタイプの遊技機(例えばフィーバータイプの入
賞装置を具える遊技機)にも本実施例に係る停電時の賞
球排出制御装置又は役物制御装置による処理は実行可能
である。
また、本実施例では停電中に、停電発生時のパチンコ
遊技機の3つの遊技態様(通常遊技状態,補助遊技状
態、特別遊技状態)を記憶し、これを情報表示装置400
にてドット表示するようにしているが、要は停電中遊技
者に上記記憶されている遊技状態を知らしめるものであ
ればよく、従って例えば3つの遊技態様に各々対応した
ランプを遊技機の目視できる位置に設置してこれを点灯
させるようにしたり、或いは音声にて知らせるなど種々
の手法を用いても良い。
また、本実施例では停電処理部I(第14図)に接続さ
れる補助電源部1540とセーフ球記憶部IIに接続される補
助電源部1640は、実際には単一の補助電源部(賞球排出
制御装置600に設置されたバックアップバッテリ612)に
よってその機能が達成されているが、これら2つの補助
電源部を別途に設けて停電時に備えるようにしてもよ
い。
また、本実施例では賞球設定数が1種類のパチンコ遊
技機、即ち入賞球受入れ樋810、入賞球導出樋820等、入
賞球処理系統が1系統のパチンコ遊技機について説明し
たが、本発明に係るパチンコ遊技機の制御装置は、賞球
設定数が2種類のパチンコ遊技機(この場合入賞球受入
れ樋、入賞球導出樋等は2条独立して設けられる)にも
適用可能なのは勿論のことである。
また、本実施例では賞品球排出用の導出樋が2条(第
1,第2の賞球導出樋)のパチンコ遊技機の例を示した
が、これに限ることなく、1条の導出樋、又は3条以上
導出樋を備えたパチンコ遊技機について本発明を適用す
ることも可能である。
[発明の効果] 請求項1記載の発明は上記のように構成されているの
で、停電状態判定手段によって遊技機に停電状態が発生
したと判定されると、遊技制御装置の遊技制御が中断す
るが、停電処理手段により、中断時の電気的遊技装置の
作動制御状態に関わる情報を記憶し、その停電状態が解
除された際には、外部操作に基づき発生する操作信号が
入力されて所定時間が経過することを条件に、中断時の
上記電気的遊技装置の作動制御状態に関わる情報に基づ
いて遊技をその中断時の状態から再開させる。従って、
遊技機に停電が発生して遊技が中断しても、その中断に
よって遊技者が遊技上の不利益を被ることがなくなり、
遊技上の興趣が失われることがない。
また、遊技制御装置と本体制御装置とが別々に分離構
成されるとともに、本体制御装置が遊技機本体側の所要
部位に配設され、該本体制御装置が補助電源供給手段を
備えているので、遊技盤の交換に伴って遊技制御装置が
交換された場合であっても、補助電源供給手段を備えた
本体制御装置は、交換しなくても済み、補助電源供給手
段もそのまま使えるので経済的である。
また、停電状態が解除された後、直ぐではなく、外部
操作に基づき発生する操作信号が入力されて所定時間が
経過してから、中断時に記憶された上記電気的遊技装置
の作動制御状態に関わる情報に基づいて遊技を再開でき
るようにしたことにより、例えば、発射を開始して打球
が遊技領域を流下し電気的遊技装置(例えば、変動入賞
装置)等へ入賞可能な位置に到達してから遊技を再開す
ることができるので、遊技球が発射される前に電気的遊
技装置(例えば、変動入賞装置)の作動が終了してしま
うようなことがなくなって、遊技者の遊技上の利益を守
ることができる。
従って、停電状態が発生した際には、遊技制御装置に
対する電力の供給が停止されるために遊技が中断されて
も、その中断時の遊技から再開することが可能になり、
停電状態の発生により遊技者が不利益を被ることも、遊
技店が余分な補償をすることもなく、遊技店の店員の手
を煩わせることのない遊技機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明が適用されるパチンコ遊技機10の前面の
構成を示す正面図、 第2図はパチンコ遊技機の遊技領域の中央に設置された
変動入賞装置50の拡大斜視図、 第3図は変動入賞装置50の人形部材52を示した斜視図、 第4図は、変動入賞装置50が取り付けられた遊技盤300
の裏面を示す裏面図、 第5図はパチンコ遊技機10の分解斜視図、 第6図には、前記賞球排出部700と、入賞球処理部800の
内部構成を示したパチンコ遊技機10の裏面図、 第7図は第1図に示す情報表示装置400を前側から見た
分解斜視図、 第8図は入賞球検出器(セーフセンサ)の回路構成図、 第9図はパチンコ遊技機10の裏側に設置された賞球排出
部700を構成する賞球排出ユニット700Aの分解斜視図、 第10図は賞球排出ユニット700Aの内部機構を示す正面
図、 第11図(A),(B)は供給皿102から発射レールの発
射球待機部に遊技球を供給する発射球供給部900の内部
機構図、 第12図は賞球排出制御装置600の全体構成を示す斜視
図、 第13図は裏機構盤200に取り付けられた開閉扉250と該開
閉扉250の裏側に設置される役物制御装置500とを示す分
解斜視図、 第14図は停電発生時に作動するパチンコ遊技機10の停電
処理制御系の全体構成を示す制御ブロック図、 第15図は前記役物制御装置500による役物制御系の制御
ブロック図、 第16図は賞球排出制御装置600による賞球排出制御系統
の制御ブロック図、 第17図は賞球排出制御装置600にて行なわれる賞球排出
制御のメインルーチンを示すプログラムフローチャー
ト、 第18図は賞球排出制御のメインルーチンにて行なわれる
記憶クリア処理のサブルーチンを示すフローチャート、 第19図は賞球排出制御のメインルーチンにて行なわれる
補給処理のサブルーチンを示すフローチャート、 第20図はメインルーチンに優先して所定時間経過毎に行
なわれる割込処理を示すプログラムフローチャート、 第21図は割込処理にて行なわれる排出センサ1の入力処
理ルーチンのフローチャート、 第22図は割込処理にて行なわれる排出センサ2の入力処
理ルーチンのフローチャート、 第23図は割込処理にて行なわれるセーフセンサの入力処
理ルーチンのフローチャート、 第24図は割込処理にて行なわれる半端センサの入力処理
のルーチンを示すフローチャート、 第25図は割込処理にて行なわれる補給センサの入力処理
のサブルーチンを示すフローチャート、 第26図は割込処理にて行なわれるオーバーフロー検出器
770の入力処理のサブルーチンを示すフローチャート、 第27図は割込処理にて行なわれる発射モータ制御処理の
サブルーチンを示すフローチャート、 第28図は割込処理にて行なわれる記憶クリアスイッチの
入力処理ルーチンのフローチャート、 第29図は賞球排出制御装置のメインルーチンで実行され
る排出開始処理のサブルーチンを示すフローチャート、 第30図は排出開始処理にて行なわれる反転フラグ処理を
示すフローチャート、 第31図は排出開始処理にて実行される排出数分割処理の
サブルーチンを示すフローチャート、 第32図は賞球排出制御装置側で行われるメインルーチン
において実行される排出処理のサブルーチンを示すフロ
ーチャート、 第33図は排出処理にて行われる1個排出処理のサブルー
チンを示すフローチャート、 第34図は排出処理にて行われる交互排出処理のサブルー
チンを示すフローチャート、 第35図は排出処理にて行われる併用排出処理のサブルー
チンを示すフローチャート、 第36図は主電源からの電力の供給が停止したときに行わ
れる賞球排出制御装置600側のパワーダウン割込処理の
サブルーチンを示すフローチャート、 第37図は役物制御装置500のMPU520で所定時間経過毎に
行なわれる役物制御処理(RESET処理)のプログラムフ
ローチャート、 第38図は主電源からの電力の供給が停止したときに行わ
れる役物制御装置500側のパワーダウン割込処理のサブ
ルーチンを示すフローチャートである。 10……パチンコ遊技機(遊技機)、50……変動入賞装置
(電気的遊技装置)、150……打球発射装置(所要の装
置)、300……遊技盤、500……役物制御装置(遊技制御
装置)、600……賞球排出制御装置(本体制御装置)、6
80b……補助電源回路(補助電源供給手段)、740……賞
球排出装置(所要の装置)、1520……電源監視手段(停
電状態判定手段)。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊技機本体に対し着脱分離可能に構成され
    た遊技盤に配設された電気的遊技装置を所定条件の成立
    に基づき作動制御する遊技制御装置と、 遊技機本体に関わる所要の装置を制御するための本体制
    御装置と、 を別々に分離構成して備えた遊技機において、 停電時において電力の供給が可能な補助電源供給手段
    と、 当該遊技機の停電状態を判定する停電状態判定手段と、 該停電状態判定手段により当該遊技機が停電状態である
    と判定された場合に、上記遊技制御装置による上記電気
    的遊技装置の作動制御を中断させるとともに上記補助電
    源供給手段からの電力供給に基づき当該中断時の上記電
    気的遊技装置の作動制御状態に関わる情報を記憶する停
    電処理手段と、 を備え、 上記本体制御装置は、上記遊技機本体側の所定部位に配
    設されると共に、上記補助電源供給手段を有し、 上記停電処理手段は、上記停電状態判定手段により、停
    電状態が解除されたと判定された際には、外部操作に基
    づき発生する操作信号が入力されて所定時間が経過する
    ことを条件に、中断時に記憶された上記電気的遊技装置
    の作動制御状態に関わる情報に基づいて遊技を中断時の
    状態から再開可能にすることを特徴とする遊技機。
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