JP3142847B2 - パチンコ遊技機 - Google Patents

パチンコ遊技機

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JP3142847B2
JP3142847B2 JP2000219252A JP2000219252A JP3142847B2 JP 3142847 B2 JP3142847 B2 JP 3142847B2 JP 2000219252 A JP2000219252 A JP 2000219252A JP 2000219252 A JP2000219252 A JP 2000219252A JP 3142847 B2 JP3142847 B2 JP 3142847B2
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ball
prize ball
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吉平 新山
広司 伊東
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株式会社ソフィア
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技者にとって有
利な特別遊技状態が発生したことに基づき開放制御され
る役物装置を含む複数の入賞領域を具備する遊技盤と、
前記入賞領域の何れかに球が入賞したことに基づき所要
数の球を排出可能な球排出装置を具備するパチンコ遊技
機本体と、を有し、前記遊技盤を前記パチンコ遊技機本
体に対し着脱分離可能なパチンコ遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の遊技機は、入賞口へ入賞した入賞
球を遊技機の裏面側で貯留可能に構成され、入賞球の重
量やその大きさを利用し、リンク機構により球鞘などか
らなる賞球排出装置を作動させて、入賞球に対する賞と
しての賞球を排出する毎に、入賞球を1個宛払い出して
いた。
【0003】また、遊技に用いる入賞球検出器からの入
賞球検出信号は、規定された範囲内で累積記憶され、そ
の記憶に基づいて遊技上の制御が行われる毎に減算され
ていた。
【0004】また、近年では、入賞球は貯留させること
なく賞を付与するための入賞球検出信号を記憶した上で
落下させて回収する遊技機や、同様に入賞球の貯留は行
わずに入賞球の検出信号に基づき賞として予め定められ
たデータ(賞球数情報)を遊技者に付与するようにした
遊技機なども開発されている。その一方で、遊技盤の変
動入賞装置等を含む各種電気的遊技装置や検出器、各種
ランプ等の遊技状態をバックアップする遊技機も考えら
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】入賞球を貯留させない
で落下させて回収する上記のような遊技機においては、
入賞球検出信号に基づいて所定の制御が行われる関係
上、停電時などには入賞球の検出信号を記憶する記憶手
段の記憶内容を保持(保持)するような対策を施すこと
が行われているが、停電時も遊技可能にすることは行わ
れていない。
【0006】また、上記従来のパチンコ遊技機において
は、停電状態から復帰した場合に、役物制御装置と球排
出制御装置の制御が同時に再開されるようになっていた
ため、その再開によって開放制御された役物装置が閉じ
ないうちに、素早く遊技球を発射する必要があって、停
電前の遊技球の入賞により排出されるべき賞球があるに
も拘わらず、その排出が行われる前に、持ち球が不足し
て遊技者が不利益を受けてしまう可能性があった。
【0007】また、遊技者は何時停電状態から復帰する
か分からないので、遊技者が発射の準備ができていない
ときに、球に変動入賞装置の作動が再開された場合に
は、変動入賞装置に遊技球が入賞せずに変動入賞装置の
作動が終了してしまうことがある。
【0008】この発明は、上記課題を解決するためにな
されたもので、停電状態から復帰した場合に、停電前の
遊技球の入賞に対する賞球の排出を遊技の再開前に行わ
せるようにして賞球が排出されないことによって生ずる
不利益を遊技者に与えないようにする遊技機を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、遊技者にとって有利な特別
遊技状態が発生したことに基づき開放制御される役物装
置を含む複数の入賞領域を具備する遊技盤と、前記入賞
領域の何れかに球が入賞したことに基づき所要数の球を
排出可能な球排出装置を具備するパチンコ遊技機本体
と、を有し、前記遊技盤を前記パチンコ遊技機本体に対
し着脱分離可能なパチンコ遊技機において、前記役物装
置の制御を主に行う役物制御装置と、前記球排出装置の
制御を行う排出制御装置とを有し、前記役物制御装置に
は、該役物制御装置による制御のためのデータを一時的
に記憶可能な役物記憶手段を備える一方、前記排出制御
装置には、該排出制御装置による制御のためのデータを
一時的に記憶可能な排出記憶手段を備え、当該パチンコ
遊技機は、当該パチンコ遊技機の停電状態を検知する停
電検知手段と、前記役物記憶手段および前記排出記憶手
段に記憶されるデータを停電状態においても記憶保持可
能とする記憶保持手段と、を備え、停電状態から復旧し
場合に、前記役物制御装置は前記排出制御装置より遅
れて制御を再開するようにしたことを特徴とする。
【0010】この発明によれば、停電状態から復旧した
場合に、役物制御装置が排出制御装置より遅れて制御を
再開する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る遊技機の実施
の形態としてのパチンコ遊技機の制御装置について添付
図面を参照して詳細に説明する。
【0012】図1は、本発明が適用されるパチンコ遊技
機10の前面の構成例を示すもので、遊技盤300の前
面には、下部の操作ダイヤル105の回動時に駆動され
る打球発射装置150(図5参照)によって発射された
打球を遊技盤300の上方部まで案内するガイドレール
313が配設され、遊技盤300前面のガイドレール3
13とガラス窓101(図5参照)とによって囲まれた
空間に遊技領域が形成されている。
【0013】この遊技領域の中央には入賞具として例示
する変動入賞装置(役物装置)50が設置されている。
【0014】この変動入賞装置50は左右一対の可動部
材53,53と、該一対の可動部材53,53によって
開閉される流入口53a,53a(図2)を有する入賞
空間51とを備えている。そして、その入賞空間51の
上部手前側には手前側が高く奥側が低くなるように緩傾
斜する流下案内棚57が設けられている。
【0015】また、入賞空間51中の前記案内棚57の
奥側には、駆動源(図示省略)により基部を軸芯として先
端側が昇降するように回動される腕部52a,52aを
有する人形部材52(図3)が設置されている。この人形
部材52の前記腕部52a,52aの先端部間には変動
案内棚59が取り付けられている。この変動案内棚59
は上方および前方が開放されたざる型形状をし、前記流
下案内棚57の下方に位置している。また、入賞空間5
1中の下部手前側中央には入賞部として一般入賞口5
5,55および特別入賞口54が設けられている。
【0016】又、図1に示すように遊技盤300の変動
入賞装置50の直下位置には入賞部としてチューリップ
式の2回開き用特定入賞装置(入賞領域)108が、ま
た、その左右斜め下方位置には入賞部としてポケット型
の1回開き用特定入賞口(入賞領域)109,109が
設けられ、変動入賞装置50の中央上端部には入賞部と
して天入賞口と呼ばれる一般入賞口56が設けられてい
る。
【0017】また、変動入賞装置50の左右の斜め下方
位置には入賞部としてポケット型の一般入賞口(入賞領
域)120,120が、また、それらの斜め下方位置に
は入賞部としてチューリップ式の一般入賞装置(入賞領
域)121,121が設けられている。
【0018】遊技盤300の前面の適宜位置には遊技領
域の上方より落下してくる打球(遊技球)の方向を無作
為に変更させる多数の障害釘111や打球の流下速度お
よび方向を制御する風車と呼ばれる転動誘導部材112
が配設されている。
【0019】また、遊技盤300の下部には、上方から
落下してくる途中で上記各入賞部56,108,10
9,120,121等に入賞できなかった遊技球を遊技
盤300の裏側へ回収するアウト球回収口310が設け
られている。
【0020】遊技盤300の上部には、上記各入賞部5
6,108,109,120,121等の入賞部に遊技
球が入賞したときに一時的に点灯されるセーフランプ2
72やパチンコ遊技機10が打止めになったとき、又は
遊技機裏側の貯留タンク201(図6)内に貯留されて
いる予備球としての賞品球が不足したときに点灯する完
了ランプ271が設置されている。
【0021】上記構成の遊技盤300を保持するパチン
コ遊技機のパチンコ遊技機本体を構成する前枠100の
上部には、情報表示装置400(図7参照)が設置され
ている。この情報表示装置400は一対のランプユニッ
ト425,445及び文字や記号等をドット表示する情
報ユニット(メッセージボード)431とを備えてい
る。このうちランプユニット425には後述の賞球排出
制御装置600又は役物制御装置500から送られてく
る指令信号に基づいて打球発射装置150の操作時に点
灯するパイロットランプ425cが配置され、一方のラ
ンプユニット445には詳細な後述する排出残球有表示
ランプ445cが配置されている。
【0022】又、中央の情報ユニット431は前記賞球
排出制御装置600又は役物制御装置500から送られ
てくる指令信号に基づいて、詳細は後述する停電時のパ
チンコ遊技機の遊技状態の表示、各種メッセージの表示
等を行なうようになっている。
【0023】また、前枠100に取り付けられた開閉パ
ネル110には、打球発射装置150に供給される打球
を貯留する供給皿102が取り付けられ、その下方には
供給皿102から溢れた賞品球を貯留するための受皿1
03が設けられている。また、供給皿102には当該供
給皿102内の賞品球を受皿103側に放出するための
球回収用釦106が設置されている。
【0024】上記のように構成されたパチンコ遊技機1
0はそれに設置されたコンピュータシステム等の制御装
置(後述)によって概ね次のように制御される。
【0025】図外の電源スイッチの操作によりパチンコ
遊技機10に主電源(後述)から電気が供給された初期
状態においては、変動入賞装置50の左右の可動部材5
3,53は略垂直に立ち上がって変動入賞装置50の入
賞空間51内の流入口を閉じた状態にせしめ、変動入賞
装置50の入賞空間51は遊技球を受け入れない状態
(第1状態)に維持される。このとき、人形部材52
(図3)の左右の腕部52a,52aは適宜回動され変
動案内棚59が上下方向に傾動される。
【0026】そして、打球発射装置150によって、発
射された遊技球が特定入賞装置108または特定入賞口
109,109中に入賞すると、それらの中に設置され
た始動入賞検出器108a,109a,109a(SW
2 ,SW1 ,SW1 )が該入賞を示す信号を出力し、そ
の検出信号に基づいて、変動入賞装置50の左右の可動
部材53,53が2回または1回開閉(回動)される。
それに伴って、変動入賞装置50内の入賞空間51は遊
技球が流入し得る状態(第2状態)に2回または1回変
換されることになる。
【0027】入賞空間51が第2状態に変換されている
ときに、遊技球が入賞空間51中に流入してくると、そ
の遊技球は、先ず、可動部材53,53に案内されて流
下案内棚57上に至る。そして、その遊技球は流下案内
棚57上を奥方向に転動して人形部材52の腕部52
a,52a間に保持されて適宜傾動動作をしている変動
案内棚59上に落下する。この後遊技球は、該変動案内
棚59によってその流下方向がランダムに変化され、下
方の特別入賞口54、一般入賞口55,55の何れかに
入賞する。
【0028】上記第2状態が保持されている間に、遊技
球が特別入賞口54中に入賞されなかった場合には、可
動部材53,53が図1に示す垂直状態となって流入口
が閉じられ、再び入賞空間51が遊技球を受け入れない
第1状態に戻る。
【0029】特定入賞装置108又は特定入賞口109
に遊技球が入賞する度に上記動作が繰り返され、入賞空
間51が第2状態となっている間に、遊技球が偶発的に
変動入賞装置50内の特別入賞口54に入賞すると、そ
れが特別入賞口54内に設置された特別入賞検出器54
a(SW3 )によって検出され、その検出信号に基づい
て大当りと呼ばれる特別遊技状態が発生する。
【0030】ここに、特別遊技状態とは、通常遊技状態
に比べ、遊技者に多くの賞球獲得のチャンスを与える遊
技状態で、例えば、可動部材53,53の所定回数(例
えば、18回)の開閉動作を1サイクル(ただし、その
所定回数の開閉動作の終了前に一般入賞口55に遊技球
が所定個数(例えば、10個)入賞したときには、その
時点までを1サイクルとしてもよい)とし、各サイクル
中に特別入賞口54に遊技球が入賞することを継続条件
として、所定サイクル(例えば、最高8サイクル)まで
その動作が行われるものである。
【0031】特別遊技状態が終了すると、再び通常の遊
技状態に戻る。
【0032】遊技中、変動入賞装置50の入賞空間51
中の入賞部54,55に遊技球が入賞したときにはそれ
以外の入賞部56,108,109,120,121等
に入賞したときと同様に1回の入賞ごとに所定個数(例
えば、13個)の賞品球の排出が行われる。
【0033】図4は、変動入賞装置50が取り付けられ
た遊技盤300の裏面を示すもので、これらの裏面側は
これに設けられた蓋状の入賞球集合樋301によって覆
われている。入賞球集合樋301は入賞球を遊技盤30
0の裏面に沿って流下させて前枠300側に設置された
入賞球処理部800まで案内するためのもので、その下
部端が開放され且つ、遊技盤300の裏面と入賞球集合
樋301とによって画成される内部空間の間隔は少なく
とも球1個分離されている。
【0034】同図中、1A〜1Iで示す部分は、遊技盤
300を貫通するように形成された貫通孔である。これ
らのうち、中央に設けられた大きな貫通孔1Aは変動入
賞装置50を取り付けるために設けられた取付孔であ
る。また、貫通孔1Bは2回開き用特定入賞装置108
を、貫通孔1C,1Dは1回開き用特定入賞口109,
109を、1E,1Fはポケット型の一般入賞口12
0,120を、1G,1Hはチューリップ式の一般入賞
装置121,121をそれぞれ設置するために設けられ
た設置用孔である。
【0035】また、遊技盤300の裏面には、変動入賞
装置50の天入賞口56から貫通孔1Aの上部を介して
遊技盤100の裏側へ流出した入賞球を集合樋301の
側方へ誘導する入賞球誘導樋141a,141b,14
1c、一般入賞口120,120,121,121から
それぞれ貫通孔1E〜1Hを介して遊技盤300の裏側
へ流出した入賞球を入賞球処理部800(図5参照)側
へ誘導する入賞球誘導樋141d〜141j、および変
動入賞装置50の特別入賞口54および一般入賞口5
5,55から貫通孔1Aの下部を介して遊技盤300の
裏側へ流出した入賞球を入賞球処理部800側へ誘導す
る入賞球誘導樋141k,141lが前記入賞球集合樋
301で覆われる領域内に設けられている。そして、こ
れら入賞球導出樋141a〜141lによって誘導され
た入賞球や、2回開き用特定入賞装置108、1回開き
用特定入賞口109,109からそれぞれ貫通孔1B〜
1Dを介して誘導された入賞球は、入賞球導出樋301
内を流下し、入賞球処理部800に設けられた入賞球導
出樋820内の、入賞球検出手段として例示するセーフ
センサ830(図6参照)の取付位置まで誘導される。
【0036】また、前記貫通孔1Aの裏側下部で変動入
賞装置50の特別入賞口54の入賞流路と対応する位置
には特別入賞口54への打球の入賞を検出する特別入賞
検出器54a(SW3 )が設置され、一方貫通孔1B〜
1Dの裏側で特定入賞装置108及び特定入賞口10
9,109の入賞流路と対応する位置には始動入賞検出
器108a(SW2 ),109a(SW1 )、109a
(SW1 )がそれぞれ設置され、それら入賞装置108
及び入賞口109,109に入賞した遊技球を検出する
ようになっている。また、前記入賞球誘導樋141kと
141lとで画成された集合流路の下端開口部には、入
賞球誘導樋によって集められた特別入賞口54および一
般入賞口55中への入賞球を検出して、その入賞個数を
計数する入賞個数検出器(カウントセンサ)58が設置
されている。
【0037】図5には、パチンコ遊技機10の分解斜視
図を示す。
【0038】このパチンコ遊技機10は、パチンコ遊技
機本体を構成する取付枠350に開閉(回動)可能に取
付けられた前枠100と、該前枠100の前面側に入れ
替え可能に設置された遊技盤300と、前枠100の前
面側に開閉(回動)可能に取り付けられた開閉パネル1
10と、前枠100の裏側に取付けられた裏機構盤20
0と、該裏機構盤200の裏側に取り付けられた開閉扉
250とを具えている。
【0039】前記前枠100は、パチンコ遊技機10の
本体の輪郭部分を構成するもので、その基部側の上端と
下端に設けられた支軸135と軸受136がそれぞれ取
付枠350の片側の上端部と下端部に設けられた軸受3
55と支軸356とで支持されることにより、取付枠3
50に対して開閉(回動)可能に設置されている。
【0040】この前枠100の前面側上部には、遊技盤
設置部(図面上では見えない)が凹状に設けられ、該設
置部中に前記遊技盤300が着脱可能に設置されてい
る。
【0041】また、この前枠100の上部中央には、遊
技盤300の裏側を露出させるための開口部140が設
けられ、下部前面側には、前記受皿103(図1)が取
り付けられている。そして、その前側下部の自由端側に
は前記操作ダイヤル105が設置されている。
【0042】該操作ダイヤル105には、遊技者が該操
作ダイヤル105を掌握しているか否かを検知して、掌
握していることを示す信号(スイッチON)を後述の賞
球排出制御装置600に送るタッチスイッチ105a
(図6参照)が埋設されている。
【0043】又、この前枠100の自由端側の裏側部に
は、前枠100を前記取付枠350に対して閉じた状態
に施錠するための施錠装置130が設置されている。
【0044】前枠100の自由端側の下部裏側には、前
記操作ダイヤル105(図1)の操作によって作動され
る駆動源としてのモータ151を備えた打球発射装置1
50が設置されている。
【0045】前記前枠100の裏側下部の打球発射装置
150側寄り位置には、賞球排出系統の制御を行なう賞
球排出制御装置600(図13参照)が設置されてい
る。
【0046】前記開閉パネル110は、前枠100の前
面側を覆うものであり、その基部側が前枠100の基部
側前面部に軸支されることによって、開閉(回動)可能
に取り付けられている。
【0047】また、この開閉パネル110の自由端部の
裏側には係止片(図に現れていない)が設けられてい
る。一方、前枠100の前面側のそれと対応する位置に
は、該開閉パネル110を閉めたときに、その係止片と
係合してその閉まった状態に保持する開閉機構(図に現
れていない)が設けられている。
【0048】前記裏機構盤200は、賞球排出機構等を
構成するもので、例えば、コ字型形状をしていて、前枠
100の裏側に取り付けられている。
【0049】この裏機構盤200の裏側上端部には、予
備球(払出し前の賞品球)を貯留する貯留タンク201
が設けられ、この貯留タンク201の下端開口部に臨む
ように、誘導樋202が接続されている。この誘導樋2
02は内部の予備球を自作用的に整列されて誘導するも
ので、緩やかに下り傾斜しながら裏機構盤200の一側
側(この実施の形態では基部側)に至っている。誘導樋
202の流下端部には、これと連続するような形で賞球
排出部700が縦長に配設されている。
【0050】前記裏機構盤200の下部中央には、入賞
球を集めるために遊技盤300に設けられている入賞球
集合樋301からの入賞球を処理して下方に排出する入
賞球処理部800が設けられている。
【0051】前記開閉扉250は、前記遊技盤300の
裏面側が露出しないように開口部140を覆うもので、
その基端部側が、裏機構盤200の基部内側部に開閉自
在に軸支されている。この開閉扉250の自由端部側に
は、前枠100のそれと対応した位置に設けられた係合
部(図示省略)に係合して開閉扉250を閉じた状態に
係止する係止レバー251が取り付けられている。
【0052】また、この開閉扉250の裏側中央には、
前記遊技盤300に設置された前述(図2、図3)の変
動入賞装置50等を制御する役物制御装置500が設置
されている(後述の図14参照)。
【0053】図6には、前記賞球排出部700と、入賞
球処理部800の内部構成をわかり易く表わしたパチン
コ遊技機10の裏面図を示す。
【0054】誘導樋202は、中央分離帯203によっ
て分離された2条の通路を有していて緩やかに傾斜して
いる。そして、その途中には振り子式の球ならし204
が配設され、下流側には球止め兼球ならしレバー205
が配設されている。また、この誘導樋202の上流端部
には補給センサ211を具えた補給要求検出装置210
が設置され、一方、誘導樋202の下流端部には半端セ
ンサ221を具えた半端球検出装置220が設置されて
いる。そして、その補給要求検出装置210によって貯
留タンク201内の予備球の不足状態が検出され、半端
球検出装置220によって賞球排出用の予備球の半端状
態(予備球数が2回の賞球排出個数に満たなくなった状
態)が検出されるようになっている。
【0055】また、誘導樋202の流下端部にはこれと
連続するような形で、賞球排出部700が縦長に配設さ
れ、下部中央には前記の入賞球集合樋301によって集
められた入賞球を処理する入賞球処理装置800が配設
されている。
【0056】前記賞球排出部700は、賞球排出ユニッ
ト700Aと賞球排出樋ユニット700Bとから構成さ
れている。賞球排出ユニット700Aには、前記誘導樋
202の2条の通路に対応させて、図6の紙面に垂直方
向に賞球導出樋710,710が2条設けられている。
そして、これら賞球導出樋710,710の上流部に
は、不正発生時等に賞品球の排出をストップさせるロッ
ク装置720が設置され、下流部には第1および第2の
賞球排出センサ730,730(排出センサ1,2)と第
1および第2の賞球排出装置(球排出装置)740,7
40が設置されている。
【0057】一方、賞球排出樋ユニット700Bには、
前記第1および第2の賞球導出樋710,710から流
下される賞品球や抜球を外部に導出させる球導出樋75
0が設けられている。この球導出樋750は、貯留され
た遊技球を賞品球としてパチンコ遊技機10の表側の供
給皿102又は受皿103に排出するための賞球排出樋
751と、抜球として島設備の回収樋(図示省略)に排
出するための球抜樋752とに分岐している。球導出樋
750の分岐部には球抜き装置760が設置されてい
る。この球抜き装置760は、球導出樋750の分岐部
にピン762aを軸芯として回動自在に設置された切換
ゲート762と、該切換えゲート762を回動させる球
抜きソレノイド761とを備え、切換えゲート762の
基部と球抜きソレノイド761の作動ロッド761aと
は連結手段763によって連結されている。そして、そ
の球抜きソレノイド761が消磁(オフ)状態となって
いるときには、その作動ロッド761aがその自重およ
び図示省略の復帰用スプリングの復帰力によって下降状
態に復帰され、連結手段763が切換ゲート762をし
て球抜き樋752を閉塞せしめる(同図に実線で示す状
態)。反対に、球抜きソレノイド761が励磁(オン)
されると、その作動ロッド761aが上昇して、連結手
段763が切換ゲート762をして同図に鎖線で示すよ
うに賞球排出樋751を閉塞せしめる。また、賞球排出
樋751の途中位置には、該賞球排出樋751内の賞品
球が一定レベル以上に溜まった状態を検出するオーバー
フロー検出器770が設置されている。
【0058】また、前記賞球排出装置740の近傍位置
には遊技店の係員によって押圧操作される回復スイッチ
780が設置されている。この回復スイッチ780は、
賞品球の不正排出が行なわれたときに作動するロック装
置720を解除するものであって該スイッチを押圧する
ことによってロック装置720のソレノイド721が励
磁(ON)され再び賞品球の排出が可能な状態になる。
【0059】前記入賞球処理部800の上部側には、前
記入賞球集合樋301によって集められた入賞球(セー
フ球)を受け入れる入賞球受入れ樋810が図中垂直方
向に設けられている。
【0060】この入賞球受入れ樋810の排出口側に
は、入賞球受入れ樋810を島設備の回収樋(図示省
略)に連結させる入賞球導出樋820が設けられてい
る。
【0061】そして、この入賞球導出樋820の途中に
は、入賞球検出器830(セーフセンサ)が設置されて
いる。
【0062】また、パチンコ遊技機10の操作ダイヤル
105の上方位置内部には、打球発射部(図示省略)に
発射球を供給する発射球供給部900が設けられてい
る。
【0063】図7は図1に示す情報表示装置400を前
側から見た分解斜視図である。
【0064】この情報表示装置400は、同図に示すよ
うに、パチンコ遊技機10に取付けられる基枠470
と、該基枠470の前面側に取付けられる蓋枠460と
を具えている。
【0065】前記基枠470はパチンコ遊技機10の前
枠100の前面側に取り付けられるもので、その前面側
中央には情報表示器430を構成する情報ユニット43
1が設置され、該情報ユニット431の左右両側には一
対のランプユニット425,445が設置されている。
これら情報ユニット431および一対のランプユニット
425,445は後述の役物制御装置500及び賞球排
出装置600に接続されている。
【0066】前面中央の情報ユニット(メッセージボー
ド)431は、パチンコ遊技等に関する各種メッセージ
が役物制御装置500又は賞球排出制御装置600から
の指令により文字や記号等となってドット表示されるド
ットマトリクス配置のドット表示器432と、該ドット
表示器432に役物制御装置500又は賞球排出制御装
置600からの表示指令信号を送る多数のリード線43
3とを具えている。そして、そのドット表示器432が
基枠470の前面側中央に取り付けられ、そのリード線
433が基枠470中央に設けられた開口部470aを
介して前枠100の裏側に導かれ、前記役物制御装置5
00及び賞球排出装置600に接続されている。
【0067】また、前記ランプユニット425,445
は、基枠470に固定されるランプ基板425a,44
5aと、該ランプ基板425a,445aの端子425
b,425b,445b,445bにそれぞれ差し込ま
れるパイロットランプ425c,425c、排出残球有
表示ランプ445c,445cと、それらランプ425
c,425c,445c,445cの基端部と前記ラン
プ基板425a,445aとの間に配設された緩衝用の
絶縁部材425d,425d,445d,445dとを
具えている。そして、そのランプ基板425a,445
aには該ランプ基板425a,445aに役物制御装置
500/賞球排出制御装置600側から電気を導くリー
ド線(図示省略)が取り付けられている。そして、その
ランプユニット425,445を支持するランプ基板4
25a,445aが基枠470の前面側左寄り位置に設
けられた1対の支持片470b,470b,470d,
470d間に把持された状態で設置され、リード線がそ
れら支持片470b,470b,470d,470d間
に設けられた開口部470c,470eを介して基枠4
70の裏側へ導かれている。
【0068】また、上記のように基枠470に設置され
たランプユニット425,445のパイロットランプ4
25c,425c、排出残球有表示ランプ445c,4
45cの後方に位置する基枠470の前面部にはそれら
各ランプ425c,425c,445c,445cの光
を前方に集める反射部材427,427(一方のみ図
示)が設置されている。
【0069】このようにして情報ユニット431および
ランプユニット425,445が配設された基枠470
の前面にはその前面部を覆った状態で前記蓋枠460が
取り付けられている。該蓋枠460の中央部には、メッ
セージ表示窓461が設けられ、また、その左右両側に
は一対の態様表示窓462,462が設けられている。
【0070】そして、その中央のメッセージ表示窓46
1に透光性の反射防止プレート435が取り付けられ、
両側の態様表示窓462,462には透光性のレンズ部
材426,426が取り付けられている。
【0071】図8には、図6に示した入賞球検出器(セ
ーフセンサ)830の回路構成図を示す。
【0072】セーフセンサ830は、入賞した遊技球が
その内部を通過したときにロー(L)レベルからハイ
(H)レベルに変化する出力信号を出力する(B点の電
位)もので、同図に示すように、セーフ球検出部830
A,パルス幅検出部830B,ショート検出部830C
とを具えている。
【0073】前記セーフ検出部830Aの出力により、
通常(内部に入賞球がない状態のとき)A点の電位はパ
ルス幅検出部830BのトランジスタTr1 がONする
電位(例えば6.5V)となる。また、その内部に入賞
球があるときにはA点の電位はパルス幅検出部830B
のトランジスタTr1 がOFFする電位(例えば12
V)に変化する。
【0074】当該セーフ検出部830Aはとアース側と
の接続を断ち、このときA点の電位は抵抗R1 ,R2 の
加算値と抵抗R3 ,R4 の加算値との比に応じた値(例
えば12V:Hレベル)に変化する。
【0075】前記パルス幅検出部830Bは、前記セー
フ検出部830Aの働きによって得られる出力信号(A
点の電位)の変化が入賞した遊技球が実際にセーフ検出
部内を通過したことによるものであるか或はノイズなど
によるものかを判断するものである。
【0076】より具体的には前記パルス幅検出部830
Bは、抵抗R1 〜R5 、トランジスタTr1 、コンデン
サC1 及びインバータを含んでなり、このうち抵抗R5
とコンデンサC1 とによって積分回路が形成され、この
積分回路の働きによってB点に現れる波形は、そのノイ
ズが除去されることとなる。尚、該積分回路によって除
去されるノイズの幅は抵抗R5 とコンデンサC1 の容量
によって適宜に調整可能である。
【0077】この回路定数の一例を参考のため示すと、
次のようになる。
【0078】R1:330Ω,R2:680Ω,R3:6.8KΩ,
R4:4.7KΩ,R5:100KΩ,C1:0.022μF このパルス幅検出器830Bは、入賞した遊技球がセー
フ検出部830A内に達してA点での電圧レベルがLレ
ベルからHレベルに変化したときに前記トランジスタT
r1 がオンとなる構成となっており、このとき当該パル
ス幅検出部830Bの出力側(B点)の出力レベルもL
レベルからHレベルに変化することになる。
【0079】また、前記ショート検出部830Cはセー
フ検出部830A側の配線にショートが発生したときに
これを検出するためのものであり、前記抵抗R1 ,R2
,抵抗R6 〜R8 ,トランジスタTr2 を含んでな
る。
【0080】この回路定数の一例を参考のため示すと、
次のようになる。
【0081】R1:330Ω,R2:680Ω,R6:100KΩ,
R7:100KΩ,R8:10KΩ このショート検出部830Cは、前記セーフ検出部83
0A側の配線にショートが発生してセーフ検出部830
Aの出力レベル(A点の電位)が0Vとなったときに、
その内部に配されたトランジスタTr2 がオフとなる構
成となっている。従ってショート検出部830Cの出力
側(C点)の出力レベルがLレベルからHレベルに転じ
たときにセーフ検出部830Aにショートが発生したと
判断することができる。
【0082】図9には、パチンコ遊技機10の裏側に設
置された賞球排出部700を構成する賞球排出ユニット
700Aの分解斜視図を示す。
【0083】この賞球排出ユニット700Aは、パチン
コ遊技機10の裏側に取り付けられる賞球排出誘導枠7
01Aを具えている。
【0084】この賞球排出誘導枠701Aは、貯留タン
ク201に連結された誘導樋202の2条の通路から送
られてくる賞品球を球導出樋750に導くもので、仕切
板702の両面側にはそれぞれ誘導樋202の2条の通
路の下端出口と球導出樋750の入口を連絡する賞球導
出樋710が設けられている。
【0085】これら賞球導出樋710,710は、その
上段部、中段部、下段部がそれぞれ、減圧路710a,
710a、縁切り路710b,710b、排出路710
c,710cとなっている。
【0086】前記減圧路710a,710aは、貯留タ
ンク201から誘導樋202を介して送られてくる賞品
球としての予備球の移動圧を減圧させるもので、同図に
示すように、緩傾斜状態にUターンさせて設けられてい
る。前記縁切り路710b,710bは、その下の排出
路710c,710cを通る賞品球どうしに間隔を開け
させて、後述の賞球排出装置740による賞品球の排出
をストッパによって止め易くするためのもので、前記減
圧路710aに通じる垂直通路部分711と後述の排出
路710cに通じる方向変換通路部分712とから構成
されている。そして、その垂直通路部分711の下端部
には、球の流下方向への移動力を減衰させる移動力減衰
傾斜部713が方向変換通路部分712に向けて緩やか
に下り傾斜させた状態で設けられている。また、方向変
換通路部分712の前方には、前記減衰傾斜部713に
沿って流下する球の流下方向を垂直下方に方向変換させ
る案内傾斜壁714が設けられている。一方、方向変換
通路部分712の後方の垂直通路部分711の後壁部に
は球詰まり防止突部715が前方に突出して設けられて
いる。この球詰まり防止突部715によって、垂直通路
部分711に縦に並んで停止した球のうちの最も下の減
衰傾斜部713上の球の中心位置がその上方の球の中心
位置より常に前方に位置せしめられるようになる。それ
によって、上方の球の流下移動圧が最も下の減衰傾斜部
713に至る球を常に前方に押し遣ることとなり、従っ
て最も下の球は常に減衰傾斜部713の下流側に押し遣
られて球詰まりが防止される。
【0087】また、賞球排出誘導枠701Aの手前側上
部には、一定の事由が発生した時に、賞品球の排出を停
止させるロック装置720が設置されている。
【0088】このロック装置720は、賞球排出誘導枠
701Aの手前側(表側)上部に設置された駆動手段と
してのロックソレノイド721と該ロックソレノイド7
21の駆動力により駆動されて、第1および第2の賞球
導出樋710,710の減圧通路710a,710a中
の球の流下を制御する第1および第2のロック部材72
8,729を具えている。
【0089】前記ロックソレノイド721は、その消磁
(オフ)時に自重および復帰用スプリング(図示省略)
の力によって下降(伸張)復帰していて、励磁(オン)
時に上昇(縮む)する作動ロッド722を具えている。
【0090】前記第1および第2のロック部材728,
729は、減圧路710aの上方の仕切板702を貫通
して設けられた軸受孔702a中に回転自在に挿通され
た回転軸727の両端にそれぞれ固定されることによ
り、一緒に回動するようになっている。
【0091】これらロック部材728,729のうちの
第2のロック部材729の一側部に連結ピン729aが
突設され、該連結ピン729aと作動ロッド722の下
端部とが連結板726により連結されている。
【0092】そして、ロックソレノイド721が消磁
(オフ)状態にあるときには、作動ロッド722が下降
して第1および第2のロック部材728,729の先端
部が切欠き部703a、703aを介してそれぞれ第1
および第2の賞球導出樋710,710の減圧路710
a,710a中に入り込んで、それら減圧路710a,
710a中の遊技球を流下させないようになっている。
【0093】一方、ロックソレノイド721が励磁(オ
ン)されると、作動ロッド722が上昇して第1および
第2のロック部材728,729がそれらの先端側が上
昇する方向に回動されて第1および第2の賞球導出樋7
10,710の減圧路710a,710a中から脱出し
てそれら減圧路710a,710a中の球を流下させ得
るようになっている。
【0094】また、賞球排出誘導枠701Aの手前側上
部には、前枠100の操作用孔(図示省略)から球抜き
操作用の球抜き棒(図示省略)が差し込まれたことを検
出する球抜きセンサ719が設置されている。
【0095】第1および第2の賞球導出樋710,71
0の排出路710c,710c中には、これら排出路7
10c,710cを流下する球を検出する第1および第
2の賞球排出センサ730,730(排出センサ1,
2)が設置されている。
【0096】また、賞球排出誘導枠701Aの仕切板7
02の下部の表裏両側部には、第1および第2の賞球排
出樋710,710の排出路710c,710c中にあ
る球の流下を制御する第1および第2の賞球排出装置7
40,740がそれぞれ設置されている。
【0097】これら第1および第2の賞球排出装置74
0,740は、それぞれ、賞球排出誘導枠701Aの仕
切板702の下部の表裏両側部に設置された駆動手段と
しての第1および第2の賞球排出ソレノイド741,7
41(排出ソレノイド1,2)と、これらソレノイド7
41,741の駆動力により駆動されて、第1および第
2の賞球導出樋710,710の排出路710c,71
0c中の球の排出を制御する第1および第2の流下阻止
部材745,745を具えている。
【0098】前記第1および第2の賞球排出ソレノイド
741,741は、それぞれ、それらの消磁(オフ)時
に自重および復帰用スプリング(図示省略)の力によっ
て下降復帰していて、励磁(オン)時に上昇する作動ロ
ッド742を具えている。
【0099】一方、前記第1および第2の流下阻止部材
745,745は、それぞれ、賞球排出誘導枠701A
の仕切板702の下部の表裏両側に突設された第1およ
び第2の支軸705,705に回動自在に支持されてい
る。
【0100】これら第1および第2の流下阻止部材74
5,745の一側部には、それぞれ連結ピン746,7
46が突設され、これら連結ピン746,746と第1
および第2の賞球排出ソレノイド741,741の作動
ロッド742,742の下端部とが、それぞれ連結板7
47,747により連結されている。
【0101】そして、第1および第2の賞球排出ソレノ
イド741,741が消磁(オフ)状態にあるときに
は、作動ロッド742,742が下降して第1および第
2の流下阻止部材745,745の先端部が切欠き部7
03b,703bを介して、それぞれ第1および第2の
賞球導出樋710,710の排出路710c,710c
中に入り込んで、それら排出路710c,710c中の
遊技球を流下させないようになっている。
【0102】一方、第1および第2の賞球排出ソレノイ
ド741,741が励磁(オン)されると、作動ロッド
742,742が上昇して第1および第2の流下阻止部
材745,745がそれらの先端側が上昇する方向に回
動されて第1および第2の賞球排出樋710,710の
排出路710c,710c中から脱して、それら排出路
710c,710c中の球を流下させ得るようになって
いる。
【0103】上記のように、ロック装置720、第1お
よび第2の賞球排出装置740,740、球抜きセンサ
719および賞球排出センサ730,730等の設置さ
れた賞球排出誘導枠701Aは、その第1の賞球導出樋
710側(裏側)がパチンコ遊技機10の裏側に相対し
て取り付けられ、一方その第2の賞球導出樋710側
(表側)が蓋枠701Bによって封止されている。
【0104】そして、前記ロックソレノイド721、球
抜きセンサ719、第1および第2の賞球排出ソレノイ
ド741,741、および第1および第2の賞球排出セ
ンサ730,730がそれぞれコネクタ723,719
a,743,743および731,731を介して賞球
排出制御装置600(図5)に電気的に接続されてい
る。
【0105】図10には賞球排出ユニット700Aの内
部機構の正面図を示す。
【0106】前述したように、賞球排出ユニット700
Aの内部には賞球導出樋710が設けられ、該賞球導出
樋710に沿って、不正発生時等に賞品球の排出をスト
ップさせるロック装置720、賞品球の排出に関与する
賞球排出装置740、および賞品球の排出を検出する賞
球排出センサ730が設置されている。
【0107】前記賞球導出樋710は前述したように上
流部の減圧路710a、中流部の縁切り路710bおよ
び下流部の排出路710cとから構成されている。そし
て、前記縁切り路710bは垂直通路部分711と方向
変換通路部分712とから構成され、特に、その垂直通
路部分711の下部の後壁部には該垂直通路部分711
の下部に至った球をその中心部がその直上の球の中心位
置より前方に至るように押し遣る球詰り防止突部715
が設けられている。
【0108】この球詰り防止突部715によって前方に
押し遣られた球B5 の中心位置は、その直上の球B6 の
中心位置より少なくとも前方にd(>0)の距離だけ前
方に位置せしめられるようになっている。それにより、
垂直通路部分711に縦に並んで停止した球のうちの最
も下の減衰傾斜部713上の球(B5 )がその直上の球
(B6 )の下方への流下移動圧によって減衰傾斜部71
3の後方側に押し遣られて球詰りするのを防止できるよ
うになっている。
【0109】賞球導出樋710の流入口側は誘導樋20
2の流下端部に接続され、流出口側は球導出樋750の
上端流入口に接続されている。
【0110】図11及び図12には供給皿102から発
射レールの発射球待機部、即ち打球発射部(図示省略)
に遊技球を供給する動作説明のための発射球供給部90
0の内部機構図を示す。
【0111】発射球供給部900は供給皿102(図
1)から供給される遊技球を打球発射部(図示省略)に
適宜1個ずつ送ったり、その供給を阻止したりする部分
で、供給皿102に通ずる遊技球の供給口102bの内
側には、該供給口102bから供給される遊技球を内部
の打球発射部に導くための発射球供給通路950が設け
られている。
【0112】この発射球供給通路950の下部には、パ
チンコ遊技機10の前側下部の受皿103中に通ずる回
収通路962が設けられている。この回収通路962の
上端開口部には、発射球供給通路950の通路底板を構
成する開閉通路部材961が矢印方向に往復摺動自在に
設置されている。この開閉通路部材961は図示省略の
復帰用スプリングによる復帰力によって回収通路962
を閉塞する方向に移動復帰されているが、パチンコ遊技
機10の前側の供給皿102の一側部に突出して設置さ
れた球回収用釦106を押すことにより回収通路962
の入口を開放できるようになっている。
【0113】また、発射球供給通路950の前方には、
打球発射部(図示省略)に通ずる発射球導入空間970
が設けられている。この導入空間970には球送り装置
980が設置されている。
【0114】この球送り装置980は発射球供給通路9
50上に待機している遊技球Bを1個ずつ分離して打球
発射部に供給するもので、ピン989を軸芯としてその
先端側が昇降する方向に回動自在に設置されている。
【0115】この球送り装置980の先端部には球取込
み部981が設けられている。この球取込み部981は
例えばコ字型に設けられ、その中央部には発射球供給通
路950上に待機している遊技球Bを1個ずつ取り込む
球取込み空間981aが、下部にはその取り込んだ球B
を打球発射部(図示省略)方向に転動させて移送させる
傾斜面を有する球移送傾斜部982bが、上部には前記
球移送傾斜部982bによって打球発射部(図示省略)
に送られた球Bの発射が終了するまで次の球Bを発射球
供給通路950上に待機させておく係止部982aが設
けられている。
【0116】このように構成された球送り装置980は
発射モータ151(図5)により回転されるカム(図示
省略)によって遊技球の発射に同期して回動されるよう
になっていて次のように動作する。
【0117】即ち、球送り装置980により、打球発射
部(図示省略)に先に移送された球(前の球)が打球発
射装置150によって発射されるまでの間、球送り装置
980は、図11に示すように自重によってその先端側
が下降復帰してその上部の係止部982aにより発射球
供給通路950上の次の球Bを係止した状態に保ってい
る。
【0118】そして、前の球の発射が終了した時点で、
発射モータ151(図5)の駆動力によって球送り装置
980の先端側が上昇する方向に回動される。そして、
その回動に伴ってその先端の球取込み空間981aの中
に待機中の球Bを取り込んだ時点で図11に示すように
先端部が下降した状態に回動復帰されて、その取り込ん
だ球を打球発射部(図示省略)に移送させると同時に、
その次の待機球をその上部の係止部982aによって係
止した状態となる。
【0119】このように、打球発射部の球が発射される
ごとに、球送り装置980が発射球供給通路950上の
待機球Bを1つずつ取り込んで打球発射部に移送させる
こととなる。
【0120】発射球供給部900の上方部には、補給セ
ンサ211の出力信号によって、貯留タンク201(図
5)中の球Bが無くなったことが確認されたとき等に発
射球供給通路950上の待機球Bを係止し、球送り装置
980によって待機球Bが取り込まれないようにするシ
ャッター装置910Aが設置されている。
【0121】このシャッター装置910Aは、発射球供
給部900の上側に設置された駆動源としてのシャッタ
ーソレノイド910と該シャッターソレノイド910の
駆動力により駆動されて発射球供給通路950上の待機
球Bを球送り装置980に取り込まれないように係止す
る供給阻止部材920を具えている。
【0122】前記シャッターソレノイド910は、その
消磁(オフ)時に自重および復帰用スプリング911の
力によって下降していて、励磁(オン)時に上昇(縮
む)する作動ロッド912を具えている。
【0123】一方、前記供給阻止部材920は、その中
間部がピン925を軸芯として先端側および後端側が昇
降する方向に回動自在に設置されている。この供給阻止
部材920の先端部には、発射球供給通路950の上壁
部に設けられた開口部951を介して、発射球供給通路
950中に入り込んで該供給通路950中の待機球Bを
前記回収通路962中に回収可能な位置に係止させる係
止爪921が、円弧状に湾曲させて下向きに設けられて
いる。
【0124】そして、この供給阻止部材920の後端部
が連結部材913により前記シャッターソレノイド91
0の作動ロッド912に連結されていて、作動ロッド9
12の昇降に伴って供給阻止部材920が回動されて、
その先端の係止爪921が発射球供給通路950内に出
入りするようになっている。
【0125】シャッター装置910Aは上記のように構
成されており、常時はシャッターソレノイド910が消
磁(オフ)状態にあって、作動ロッド912が下降して
供給阻止部材920の先端側が上昇復帰していて、その
先端の係止爪921が発射球供給通路950中から脱出
した状態となっている。このときには、発射球供給通路
950中の待機球Bは球送り装置980によって打球発
射部(図示省略)への移動が可能な状態となっている。
【0126】そして、貯留タンク201(図5)中の球
が無くなって補給センサ211の出力がHレベルとなっ
たときなどにシャッターソレノイド910が励磁される
と、作動ロッド912が上昇して供給阻止部材920の
先端側が下降されてその先端の係止爪921が図12に
示すように発射球供給通路950中に入り込んで、供給
通路950中の待機球Bを前記回収通路962中に回収
可能な位置、即ち、供給通路950中の先頭の待機球B
が回収通路962の上端開口部上で、かつ開閉通路部材
961上に載った状態に係止する。
【0127】このように、発射球供給通路950中の待
機球Bがシャッター装置910Aにより係止された状態
にあるとき、パチンコ遊技機10の前側の供給皿102
(図1)の一側に突出して設置された前記球回収用釦1
06の操作によって開閉通路部材961を後退させる方
向に移動(摺動)させて回収通路962上の上端開口部
を開放させれば、発射球供給通路950中の待球機Bを
1つ残らず全て受皿103(図1)中に回収できる他、
供給口102bを介して、新たに発射球供給通路950
中に入り込む球Bも全て受皿103中に回収することが
できる。
【0128】図13には前記賞球排出制御装置600の
全体斜視図を示す。
【0129】この賞球排出制御装置600はパチンコ遊
技機10の賞球排出系統の制御を行なうもので、パチン
コ遊技機10の裏側左下に設置されている(図5)。
【0130】この賞球排出制御装置600は、パチンコ
遊技機10の裏側に取り付けられる制御基盤610に賞
球排出制御に関与するマイクロコンピュータ等の各種電
子部品や電子回路等が配設されて構成され、これら装置
の主要部は保護用の蓋体690によって覆われている。
また、この制御基盤610には、停電時に前記賞球排出
制御装置の主要部、更にパチンコ遊技機の他の制御部に
電力を供給するバックアップバッテリ612,マイクロ
コンピュータ620に記憶されている入賞球数記憶値
(セーフ記憶値)を表示するための入賞球数記憶値表示
部613,前記記憶された入賞球数記憶値を人為的にク
リアするためのクリアスイッチ614,その他各種電子
部品等が設置される他、多数のコネクタ615,61
5,・・・等が設置されている。
【0131】図14には裏機構盤200に取り付けられ
た前記開閉扉250と該開閉扉250の裏側に設置され
る前記役物制御装置500の分解斜視図を示す。
【0132】開閉扉250の裏側の自由端部寄り位置に
は役物制御装置500を設置するための一対の設置用レ
ール251,251が平行上向きに配設されている。こ
れらレール251,251はそれぞれ横断面がL字形を
し、それらの上端部が開放状態となるとともに下端部が
閉塞状態となっている。また、それらレール251,2
51よりさらに自由端部寄りの開閉扉250の自由端部
寄り位置には前記一対のレール251−251間に設置
された役物制御装置500を覆う保護蓋252が開閉
(回動)自在に軸支されている。この保護蓋252は、
それが閉められたときに、開閉扉250の裏側の対応す
る位置に設けられた係止突起253,253に保護蓋2
52の自由端部の内壁部が係合することによって、自然
には開かないようになっている。保護蓋252には、複
数の放熱孔255が設けられている。
【0133】一方、役物制御装置500は、役物制御基
盤510上にパチンコ遊技機10の役物等の制御を行な
うマイクロコンピュータ520等の各種電子部品や電子
回路が設置されるとともに接続コネクタ585が複数設
置されて構成されている。
【0134】この役物制御装置500の裏側には、設置
板590Aがその前面側に取り付けられたクッション材
595,595を挟んで相互にクッション効果を保った
状態に取り付けられている。
【0135】このように役物制御装置500が設置板5
90Aとクッショク性を待たせて抱き合わされた状態で
開閉扉250の裏側の前記レール251−251間中に
同図に矢印で示す方向にスライドさせて挿入させること
によって、レール251−251間中に役物制御装置5
00が設置される。このように設置された状態において
は、相互にクッション性を持たせて抱き合わされた役物
制御装置500と設置板590Aの左右両端部分がそれ
ぞれ左右のレール251,251部分に把持されること
によって自然には動かないようにされている。
【0136】図15は停電発生時に作動するパチンコ遊
技機10の停電処理制御系の全体構成を示す制御ブロッ
ク図である。
【0137】同図に示すように停電処理制御系の制御ブ
ロックは入賞検出有効化手段としてのセーフ球記憶部I
(停電処理手段I),停電処理部II(停電処理手段I
I),遊技状態表示部IIIを主要構成要素としている。
【0138】前記セーフ球記憶部Iは、遊技球の入賞領
域への入賞を表わすセーフセンサ830からの出力信号
に基づいて、入賞した遊技球の累計値、即ち所定数(賞
球設定数)分の賞品球の排出処理を行なうべき回数(以
下「セーフ記憶値」と云う)を決定すると共にその値を
記憶するセーフ記憶手段1610と、該セーフ球記憶部
Iに供給される主電源からの電源電圧を常時監視して停
電状態を検知する電源監視手段(第1の停電検知手段)
1620と、詳細は後述するように前記電源監視手段1
620の出力信号により停電状態が検知されたときから
所定時間のカウントを開始するタイマ(セーフ検出タイ
マ)1630とを具えている。
【0139】このうち、セーフ球記憶手段1610は前
記セーフ記憶値に応じた回数の賞品球の排出制御を前記
排出制御手段1650に行わせるべく該制御手段165
0に指令信号を出力するものであり、電源監視回路16
20より停電が発生した旨の信号が入力されたときに前
記補助電源部1640からの補助電源電圧を受け、その
時点で記憶されているセーフ記憶値(停電中に新たに検
出される入賞球数の加算分(詳細は後述)を含む)を停
電中に記憶保持する機能(記憶保持手段としての機能)
を有している。
【0140】さらにセーフ球記憶手段1610には表示
器駆動源1660を介して入賞球数表示手段1670及
び排出残球有表示手段1680が接続されている。この
うち入賞球数表示手段1670はセーフ球記憶手段16
10からの前記セーフ記憶値を示す信号に基づいてその
値をデジタル表示するものであり、一方、排出残球有表
示手段1680は詳細は後述するように停電発生時の前
記信号が、セーフ記憶値が1以上の値を表わすとき、即
ち未だ対応する賞品球の排出が行われていないセーフ球
(排出残球)が残っているときにその旨を遊技者に視認
させるものである。
【0141】前記電源監視手段1620は、前記停電状
態を検知したとき補助電源部1640(バックアップバ
ッテリ612)より賞球制御装置600に停電時の制御
(後述のパワーダウン割込処理)に必要な電源電圧を供
給させる。
【0142】このセーフ記憶部Iには前述のセーフセン
サ830の他記憶クリアスイッチ614が接続され、該
スイッチ614から該スイッチが押された旨を示す信号
が送られてきたとき、前記記憶されたセーフ記憶値を"
0"にリセットするとともに前記排出制御手段165
0、遊技状態表示部IIIの前記入賞球数表示手段167
0にセーフ記憶値"0"を示す信号を供給するようになっ
ている。
【0143】このように構成されるセーフ球記憶部I
は、前記電源監視手段1620により停電状態が検知さ
れたとき、前記セーフ検出タイマ1630がカウントア
ップするまでの所定期間(停電直前に発射された遊技球
が入賞し、セーフセンサ内を通過するに十分の期間)に
亘って前記セーフセンサ830をして入賞球の検出を可
能ならしめる。
【0144】一方、前記停電処理部IIは、該停電処理部
IIに供給される主電源20からの電源電圧を常時監視し
て停電状態を検知する電源監視手段(第2の停電検知手
段)1520と、詳細は後述するように停電復帰後発射
モータ151が始動したときからカウントを開始するタ
イマ(ウェイトタイマ)1530とを具えている。
【0145】前記電源監視手段1520は、停電状態を
検知したとき補助電源部1540(賞球排出制御装置に
設置されたバックアップバッテリ612)をして役物制
御装置500(図16参照)に停電時の制御(後述のパ
ワーダウン処理)に必要な電源電圧を供給する。
【0146】さらに、この停電処理部IIには発射モータ
動作検出手段1510が接続されており、前記停電処理
部IIは停電状態からの復帰後、該発射モータ動作検出手
段によって遊技が再開されたことを検知したとき、それ
より所定時間が経過するのを待って、役物制御手段15
50をして停電発生前のパチンコ遊技機(変動入賞装
置)の遊技状態を再現せしめる機能(遊技状態再現手段
としての機能)を有している。
【0147】さらに前記役物制御手段1550は、停電
状態を示す前記停電処理部IIからの信号に基づいて、表
示器駆動源1560を介して該手段に接続された前記遊
技状態表示部III(通常遊技状態表示手段1570a,
補助遊技状態表示手段1570b,特別遊技状態表示手
段1570c)をして停電発生時の変動入賞装置の遊技
状態を表示して、遊技者に停電状態の遊技状態を視認さ
せる。
【0148】このように、停電処理部IIは一旦停電が発
生して遊技が中断している間、前述のように停電前の遊
技状態を遊技状態表示部IIIにて表示すると共に停電復
帰後に停電発生時の遊技状態を再現し、再現された遊技
状態と前記表示された遊技状態とが一致することを遊技
者が確認できるようになっているので、停電時の遊技者
と遊技店側の不用のトラブルを未然に防ぐことができる
ようになる。
【0149】尚、前記セーフ球記憶部Iは賞球排出制御
装置600のマイクロコンピュータ620によって構成
され、前記停電処理部IIは役物制御装置500のマイク
ロコンピュータ520によって構成されている。
【0150】又、前記役物制御手段1550は変動入賞
装置50に設置されたソレノイド50a,ランプ50
b,LED50c(図16参照)及びマイクロコンピュ
ータ520によって構成され、排出制御手段1650は
排出ソレノイド1,2及びマイクロコンピュータ620
によって構成されている。
【0151】更に、前記遊技状態表示部IIIは前述した
ように入賞球表示手段1670、通常遊技状態表示手段
1570a、補助遊技状態表示手段1570b、特別遊
技状態表示手段1570cとからなり、このうちセーフ
球記憶手段に記憶されたセーフ記憶値を表示する入賞球
数表示手段1670は賞球排出制御装置600に設置さ
れており(入賞球数表示器613)、停電発生時の変動
入賞装置の動作状態を表示する通常遊技状態表示手段1
570a、補助遊技状態表示手段1570b、特別遊技
状態表示手段1570cは情報表示装置400に設置さ
れている情報表示ユニット(メッセージボード)431
にて構成される。
【0152】また、前記排出残球有表示手段1680は
情報表示装置400のランプユニット445によって構
成され、前記停電処理部IIの発射モータ動作検出手段は
発射モータ151と役物制御装置のマイクロコンピュー
タ520とによって構成されている。
【0153】図16には前記役物制御装置500による
役物制御系の制御ブロック図を示す。
【0154】この役物制御装置500は、役物系統の制
御に関与するマイクロコンピュータ(MPU)520、
その入力側に接続されたローパスフィルタ531、マイ
クロコンピュータ520の出力側に接続された第1のド
ライバ532、第2のドライバ534、アンプ533、
前記マイクロコンピュータ520の動作の基準時間を作
り出す発振器535、前記発信器535からのクロック
パルスに応じてリセット信号を発生してそれを前記MP
U520に供給するカウンタ536、外部電源(主電源
20)からの電源電圧を作動用電源用に変換して役物制
御装置500のマイクロコンピュータ520等の各作動
部に供給する電源回路580等から成る。
【0155】前記マイクロコンピュータ520は読出し
専用メモリたるROM521、随時読出しと書込みが可
能なメモリたるRAM(役物記憶手段)522、サウン
ドジェネレータ523、入力ポートバッファ524、第
1出力ポートラッチ525、第2出力ポートラッチ52
6、前記発振器535からのクロックパルスに基づいて
種々の所定時間を計数タイマ回路527等を具えてい
る。
【0156】これらのうち、ROM521には、役物た
る変動入賞装置50の各種作動部(ランプ50b,LE
D50c)の動作パターン、所謂大当り状態が発生した
ときに動作を開始する翼(変動入賞装置50の可動部材
53)を回動させるソレノイド50aの作動パターン、
パチンコ遊技機10の前面側上部に設置された情報表示
装置400のドット表示器(メッセージボード)432
の点滅パターンやランプユニットの表示ランプ425
c,4425c,445c,445cの点滅パターン、
およびパチンコ遊技機10の裏側に設置されるスピーカ
363の音声の発生パターン等、各種固定データが記憶
されている。
【0157】一方、RAM522には、パチンコ遊技機
10の遊技盤300前側の遊技領域に設置される特定入
賞装置108、特定入賞口109,109に夫々設置さ
れる始動入賞検出器108a(SW2 ),109a(S
W1 ),109a(SW1 )及び特別入賞検出器54a
(SW3 )から検出信号があったことなどを一時的に記
憶したりする記憶領域、マイクロコンピュータ520の
作業領域(ワークエリア)などが設けられている。
【0158】そして、このマイクロコンピュータ520
の入力ポートバッファ524には、ローパスフィルタ5
31を介して、前記4つの特定入賞口109,109、
特定入賞装置108内の始動入賞検出器SW1 ,SW1
,SW2 、変動入賞装置50内の特別入賞検出器SW3
、カウントセンサ58、 前述の発射モータ151等が
接続されている。
【0159】一方、マイクロコンピュータ520の第1
出力ポートラッチ525には、第1ドライバ532を介
して、遊技状態の3態様(通常遊技状態、補助遊技状
態、特別遊技状態)が表わす情報表示装置400の情報
ユニット431(特別遊技表示器)が接続されている。
【0160】また、マイクロコンピュータ520の第2
出力ポートラッチ526には、第2ドライバ534を介
して、変動入賞装置50の可動部材53等を駆動するソ
レノイド50a、変動入賞装置50に設置される装飾用
ランプ50b、同じく変動入賞装置50に設置される装
飾用発光ダイオード50cが接続されている。
【0161】また、サウンドジェネレータ523には、
アンプ533を介してスピーカ363が接続されてい
る。
【0162】前記電源回路580は、外部に設置された
主電源20と補助電源回路595との何れか一方から供
給される電源電圧を前記マイクロコンピュータ520に
供給するもので第1定電圧回路581、第2定電圧回路
582を主な構成要素としている。このうち第1定電圧
回路581、第2定電圧回路582はコンデンサC11,
C12 ,C13 及びダ イオードDに接続され、これら第
1定電圧回路581、第2定電圧回路582の働きによ
って主電源20または補助電源回路595からの電源電
圧が所望の値(例えば5V)に調節されるようになって
いる。
【0163】電源回路580と主電源20との接続点に
は更に電源監視回路(停電検知手段)590が接続さ
れ、主電源20からの電力の供給状態が監視できるよう
になっている。この電源監視回路590は、停電などが
発生して前記主電源20より供給される電源電圧が前記
所望の値(例えば5V)を下廻ったときに電力供給源を
前記補助電源回路595に切替る旨の信号を前記マイク
ロコンピュータ520に送るようになっている。
【0164】役物制御装置500は、上記のように構成
されていて、始動入賞検出器SW1,SW1 ,SW2 、
特別入賞検出器SW3 、カウントセンサ58、発射モー
タ151からの信号がローパスフィルタ531を介して
マイクロコンピュータ520に送られてくると、マイク
ロコンピュータ520がその送られてきた信号の種類に
対応した出力信号を第1ドライバ532、第2ドライバ
534、アンプ533に送るようになっている。このと
き前記第1ドライバ532は、遊技状態表示器(情報ユ
ニット)431に、通常遊技状態表示、補助遊技状態表
示、特別遊技状態表示の表示等を行わせるべく駆動信号
を該遊技状態表示器(情報ユニット)431に送るよう
になっている。
【0165】また、前記第2ドライバ534はソレノイ
ド50aに変動入賞装置50の可動部材53を駆動させ
たり、変動入賞装置50に配設されたランプ50b,発
光ダイオード(LED)を遊技状態に応じて点滅させた
りする。
【0166】更に、前記サウンドジェネレータ523は
前記マイクロコンピュータから遊技状態を示す信号が送
られてきたときに、アンプ533をしてスピーカー36
3に音声を発生せしめるようになっている。
【0167】図17には賞球排出制御装置600による
パチンコ遊技機10の賞球排出制御系統の制御ブロック
図を示す。
【0168】賞球排出制御装置600はパチンコ遊技機
10の賞球排出系統の制御を行なうもので、賞球排出系
統の制御を行なうマイクロコンピュータ(MPU)62
0、その入力側に接続されたローパスフィルタ631、
前記マイクロコンピュータ620の出力側に接続された
ドライバ632、マイクロコンピュータ620に電気を
供給する電源回路680(該電源回路は電源監視回路
(停電検知手段)680a、補助電源回路680bを具
えている)、マイクロコンピュータ620の動作の基準
時間を作り出す発振器634等から成る。
【0169】前記マイクロコンピュータ620は読出し
専用メモリたるROM621、随時読出しと書込みが可
能なメモリたるRAM(排出記憶手段)622、タイマ
カウンタ623、入力ポートバッファ624および出力
ポートラッチ625等を具えている。
【0170】これらのうち、ROM621には、第1お
よび第2の賞球排出ソレノイド741,741の作動パ
ターン、シャッターソレノイド910の作動パターン、
ロックソレノイド721の作動パターン、打止め等によ
って遊技が完了したことを知らせる完了ランプ271の
点灯パターン、入賞表示ランプ(セーフランプ)272
の点灯パターン等の固定データが記憶されている。
【0171】一方、RAM622には、ローパスフィル
タ631を介して送られてくる各種センサ211,22
1,730,730,830,614,770等から送
られてくる検出信号やオン(ON)を表わす信号、さら
には遊技盤又は役物制御装置等に設置される賞球数設定
器530からの賞球設定数の情報信号などを一時的に記
憶したりする記憶領域、およびマイクロコンピュータ6
20の作業領域(ワークエリア)などが設けられてい
る。
【0172】マイクロコンピュータ620の入力ポート
バッファ624には、ローパスフィルタ631を介し
て、補給センサ211、半端センサ221、第1および
第2の賞球排出センサ730,730、セーフセンサ8
30、記憶クリアスイッチ770、オーバーフロー検出
器770および回復スイッチ780等の各種スイッチさ
らには賞球数設定器530等が接続されている。
【0173】賞球排出制御装置600は、上記のように
構成されていて、各種センサ211,221,730,
730,830,614さらには賞球数設定器530か
らの信号がローパスフィルタ631を介してマイクロコ
ンピュータ620に送られてくると、マイクロコンピュ
ータ620はその送られてきた信号の種類に対応した出
力信号をドライバ632に送って、入賞球数表示器61
3(図13),排出残球有表示器(ランプユニット)4
45(図7)のうちの対応する表示器を点灯させたり、
賞球排出ソレノイド741,741,シャッターソレノ
イド910、ロックソレノイド721等の各種ソレノイ
ドのうちの対応するソレノイドを作動させたり、或い
は、完了ランプ271を点灯させたり、セーフランプ2
72を点灯させたりする。また、賞球排出制御装置60
0は補給センサ211からの信号に基づいて補給をすべ
きであると判断したときに、ドライバ632および外部
情報リレー回路687を介して遊技店の中央管理装置6
85に補給指令信号を送り、一方、オーバーフロー検出
器770からの信号に基づいて排出された賞品球が賞球
排出樋751内の検出器取付位置に達したと判断したと
きにはドライバ632および発射モータ制御リレー回路
686を介して発射モータ151にストップ信号を送っ
てその作動を停止させる。
【0174】次に、上述した賞球排出制御装置600に
よって行なわれる賞球排出制御の手順を図18乃至図3
7を参照して詳細に説明する。
【0175】賞球排出制御は、上記賞球排出制御装置6
00の電源の投入と同時に開始され電源が投入されてい
る限り繰返しその処理が行なわれる所謂バックグラウン
ド制御処理(図18)と、上記電源が投入されたあと所
定時間経過(例えば0.5msec)毎に、上記バックグラ
ンド制御処理中に当該バックグランド制御処理を中断し
てその処理が割込される割込処理(図21)の2つの制
御処理に大別されるものであり、これら2つの制御処理
は上記装置600内のMPU620により実行される。
尚、1つの割込処理が開始されてから次の割込処理が開
始されるまでの間(上記所定時間)、バックグランド制
御処理側では1ループの処理(ステップS8〜S18)
が複数回行なわれるようになっている。
【0176】先ず、上記バックグランド制御処理のメイ
ンルーチンについて図18を参照して説明する。
【0177】このメインルーチンは、前述したように賞
球排出制御装置600の電源の投下後繰返し行なわれ
る。
【0178】電源が投下されると、先ず、ステップS2
では「セーフ記憶値」が「0」であるか否かが判別され
る。
【0179】この「セーフ記憶値」は後述の割込処理
(図21)にてセーフセンサが該センサ内を入賞球が通
過(センサ内に達した)ことを検知する毎に1宛その値
が加算され、反対に所定の排出数(例えば13個)分の
賞品球が排出される毎に1宛その値が減算されるもので
あるている。
【0180】このステップS2の判別結果が"Yes"の
ときにはステップS4において、前記MPU620内の
RAM622の記憶内容のクリア、後述の各種サブルー
チンにて用いられる各種判別フラグのリセット("0"に
セット)、MPU620から各種作動部(各種ソレノイ
ド、各種ランプ等)への出力リセット(出力をLレベル
に設定)が、順次行なわれ、斯かる初期化を行なった
後、ステップS8以降に進む。
【0181】一方、前記ステップS2の判別結果が"N
o"、すなわち本プログラムの開始時に「セーフ記憶
値」が「1」以上の値となっているとき、換言すれば、
本プログラムが開始される以前に行なわれていた制御プ
ログラムの終了時に、それまで記憶されていた入賞球数
分の回数の賞品球排出処理が未だ完了していなかった場
合には、ステップS6に進んで、未だ排出処理が行なわ
れていない分の入賞球(以下「排出残球」と称す)が残
っていることを示すべく点灯(ON)されている排出残
球有表示器(ランプユニット)445をオフにして、そ
の後ステップS8以降に進む(前記排出残球有表示器4
45は、停電等により主電源20から電源電圧が供給さ
れなくなった時点で、排出残球がある場合に後述のパワ
ーダウン処理(図37)にて排出残球がある旨を示すべ
く点灯される)。
【0182】ステップS8及びステップS10では夫々
処理ナンバーが"2"であるか否か、"1"であるか否かが
判別される。
【0183】この処理ナンバー(処理NO)は、その値
が"1"のときに後述の排出開始処理(図30)を開始さ
せ、その値が"2"のときに後述の排出処理(図33)を
開始させるものである。そして、電源が投下された直後
に実行される前記ステップS4、又は後述の排出処理
(図33)によって所定数(例えば13個)の賞品球の
排出が完了したときに、その値が"0"にリセットされ、
リセットされた処理NOはその時点での「セーフ記憶
値」が「0」でないと判断されたときに、直ちにその値
が「1」に設定され(後述のステップS12,S2
0)、その後排出開始処理が開始されることになる。
【0184】更にこの処理NOは排出開始処理にその値
が"2"に設定され、その後排出処理が開始されることに
なる。
【0185】斯る処理手順をフローに従って順次説明し
ていく。今仮りに電源が投下された直後であってこのと
きのセーフ記憶値が「0」である場合を考える(このと
き全ての制御変数、制御フラグは"0"にリセットされて
いる)。
【0186】このとき前記ステップS8,S10の判別
結果は共に"No"となり、ステップS12でセーフ記憶
値が「0」であるか否かが判別される。この場合、判別
結果は"Yes"となり、ステップS14にて記憶クリア
スイッチの出力信号に基づく後述の記憶クリア処理(図
19)を行ない、続くステップS16にてこれも後述す
る補給処理(図20)を行なった後、この時点で記憶さ
れている入賞球の数を賞球排出装置600に設置された
入賞球数表示器613にて表示し(ステップS18)、
再び前記ステップS8より処理を開始する。
【0187】上述のステップS8〜S18を繰返し実行
している間に、後述の割込処理(図21)のセーフセン
サ入力処理(図24)の実行によって、新たに入賞球が
確認され、セーフ記憶値に1が加算され、その結果、
「1」以上の値になると、前記ステップS12の判別結
果が"No"に転じてステップS20に進む。ステップS
20では処理NOが"1"に設定され、その後ステップS
14〜S16を実行して再びステップS8より処理を開
始する。
【0188】この時点では処理NOは"1"に設定されて
いるので、直後のステップS10実行時にはその判別結
果が"Yes"に転じ、ステップS22にて排出開始処理
(図30)が行なわれる。
【0189】この排出開始処理は、詳細は後述するよう
に、排出処理(後述の図33)に先行して行なわれるも
ので、賞球設定器530に記憶された賞球設定数(例え
ば1〜15の範囲で設定される)に基づいて賞品球の排
出パターン(1回排出、交互排出、併用排出)を予め選
択する等の処理を行なうものであり、当該排出開始処理
に於いて、前記処理NOは、その値が"2"に設定され
る。
【0190】この排出開始処理が終了すると、続いて前
述したステップS14〜S16が実行され、その後再び
ステップS8からの処理が再開される。
【0191】次のループでは、この時点で処理NOが"
2"に設定されているため、ステップS8の判別結果が"
Yes"に転じて排出処理(図33)が開始される(ス
テップS24)。
【0192】この排出処理は、詳細は後述するように、
セーフ記憶値に対応した回数だけ所定数(賞球設定数)
の賞品球の排出を行なうものであり、後述するように上
記所定数の賞品球の排出が終了する毎にセーフ記憶値は
1宛減算され、該セーフ記憶値が「0」となるまで当該
排出処理は繰返し実行される(このとき処理NOは"2"
に保持されている)。
【0193】その後、上記セーフ記憶値に対応する回数
だけ、所定数の賞品球の排出処理が行なわれると後述す
るように当該排出処理に於いて処理NOが"0"にリセッ
トされる。この結果その後のループに於いて再びステッ
プS8,S10の判別結果が共に"No"となり、更にス
テップS12の判別が行われる。
【0194】このステップS12の判別結果が"No"の
とき(セーフ記憶値≠0)には処理NOが「1」に設定
されて(ステップS20)再び賞品球の排出制御が行わ
れ、一方、前記判別結果が"Yes"のときにはこのメイ
ンルーチンとは別途に行なわれる割込処理のセーフセン
サ入力処理(後述の図24)によって新たに入賞球が検
知されるまでステップS8〜S18が繰返し実行される
こととなる。
【0195】図19は、前述の賞球排出制御のメインル
ーチン(図18)のステップS14にて行なわれる記憶
クリア処理のサブルーチンを示すフローチャートであ
る。
【0196】このルーチンが開始されると、先ずステッ
プS1402で記憶クリアフラグが"1"であるか否かが
判別され、次いでステップS1404にて処理NOが"
0"であるか否かが判別される。
【0197】前記記憶クリアフラグは後述の割込処理に
て実行される記憶クリアスイッチ入力処理(図29)に
おいてクリアスイッチの出力レベルがLレベル("0")
からHレベル("1")に転じたときにその値が"1"に設
定されるものであり、処理NOは前述したように賞球排
出制御のメインルーチン開始時のリセット処理(ステッ
プS4)又は排出処理の完了時にその値が"0"にリセッ
トされ、賞品球の排出が開始されるとき(セーフ記憶値
が「1」以上となったとき)にメインルーチンのステッ
プS20にて"1"に設定され、更に排出開始処理にて"
2"に設定されるもので、前述した如くメインルーチン
の制御の流れを決定するものである。
【0198】前記ステップS1402,ステップS14
04の何れか一方の判別結果が"No"、即ち記憶クリア
スイッチが押されていないとき、或は賞品球の排出処理
が完了していないときには続くステップS1406及び
ステップS1408をスキップして本ルーチンを終了す
る。
【0199】一方、前記ステップS1402,S140
4の判別結果が共に"Yes"のときには、セーフ記憶値
を「0」にリセットする(ステップS1406)と共
に、前記ステップS1402の判別に用いた記憶クリア
フラグを"0"にリセットして(ステップS1408)、
本ルーチンを終了する。
【0200】図20は、前述の賞球排出制御のメインル
ーチン(図18)のステップS16にて行なわれる補給
処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【0201】このルーチンが開始されると、先ずステッ
プS1600で後述の割込処理にてなされる補給センサ
入力処理(図26)でその値が決定される補給センサ立
上フラグがこの時点で"1"であるか否かが判別される。
この判別結果が"Yes"のと き、即ち賞品球の排出によっ
て貯留タンク201の補給センサ211設置位置まで賞
品球がないときには、賞品球が不足していることを示す
べく完了ランプを"ON"(ステップS1604)、遊技球
の発射を禁止すべくシャッターソレノイドを"ON"(ステ
ップS1606)、外部情報リレーを"ON"(ステップS
1608)、更に、前記補給センサ立上フラグを"0"に
戻して(ステップS1610)、本ルーチンを終了す
る。
【0202】前記ステップS1600の判別結果が"No"
のときには、続くステップS1602にてこれも後述の
補給センサ入力処理にてその値が決定される補給センサ
立下フラグが"1"であるか否かが判別される。この判別
結果が"Yes"のとき、即ち 補給が行われて賞品球が貯留
タンク201の補給センサ211設置位置まで達してい
るときには、前記完了ランプを"OFF"(ステップS16
12)、遊技球の発射を可能にすべくシャッターソレノ
イドを"OFF"(ステップS1614)、前記外部情報リ
レーを"OFF"(ステップS1616)、更に前記補給セ
ンサ立下フラグを"0"に戻して(ステップS161
8)、本ルーチンを終了する。
【0203】次に、前述(図18)のメインルーチン
(バックグランド処理)に優先して所定時間(例えば
0.5msec)経過毎に行なわれる割込処理の詳しい手順
について図21乃至図29を参照して説明する。
【0204】図21に示すように、割込処理が開始され
ると、先ず、前述したウェイトタイマ、賞球読込みタイ
マ、更には後述する排出ウェイトタイマ、セーフ球ウェ
イトタイマ等の各種タイマのカウント値の更新が行なわ
れ(ステップS42)、次いで排出センサ1の入力処理
(ステップS44)、排出センサ2の入力処理(ステッ
プS46)、セーフセンサの入力処理(ステップS4
8)、半端センサの入力処理(ステップS50)、補給
センサの入力処理(ステップS52)、オーバーフロー
スイッチ入力処理(ステップS54)、発射モータ制御
処理(ステップS56)、及び記憶クリアスイッチ入力
処理(ステップS58)が順次行なわれる。
【0205】図22は、上記ステップS44にて行なわ
れる排出センサ1の入力処理ルーチンのフローチャート
である。
【0206】排出センサ1(及び後述の排出センサ2)
は、該センサ内に賞品球が存在しているときその出力信
号がHレベルとなり、賞品球が流出して一時的に又は継
続してセンサ内に存在しなくなったときその出力信号が
Lレベルとなるように構成されている。従って本フロー
では該出力信号がLレベルからHレベルに立ち上がった
とき(後述の排出センサ1立上フラグ="1"、排出セン
サ2立上フラグ="1"となったとき)に賞品球が該セン
サ内に達したと判断するようになっている。
【0207】本ルーチンが開始されると、先ずステップ
S4402にて排出1変化フラグが"1"であるか否か
が、続くステップS4404にて排出1Lレベルフラグ
が"1"であるか否かが判別される。
【0208】ところで、前述したように、全ての判別フ
ラグは賞球排出制御装置600に電源が投入された直
後、メインルーチン(図18)のステップS4にて"0"
に設定される。
【0209】従って割込処理が初めて開始された直後に
本ルーチンが実行されたときには、センサ1の出力信号
レベルに拘らずステップS4402,S4404の判別
結果が共に"No"となって、先ずステップS4406で
今回ループで出力信号がLレベル(排出センサ1出力
="0")であるか否かが判別される。
【0210】今仮りに、排出センサ1内に賞品球が留ま
っている状態から排出ソレノイド1の作動により該賞品
球が供給皿102側に排出される場合を考える。
【0211】賞品球がセンサ1に留まっている状態では
該センサ1の出力信号はHレベルのままであり、従って
前記ステップS4406の判別結果が"No"となって、
そのまま本ルーチンを終了する(このステップS440
2〜S4406は初期化後、センサ1の出力信号が初め
てLレベルに変化するまで繰返し行なわれる)。
【0212】この状態から排出センサ1内の賞品球が移
動して(センサ1内から脱して)、該センサ1の出力信
号がHレベルからLレベルに変化すると、前記ステップ
S4406の判別結果が"Yes"となり、ステップS4
408に進んで、今回ループでセンサ1の出力信号がL
レベルとなったことを記憶すべく、排出1Lレベルフラ
グを"1"に設定して本ルーチンを終了する。
【0213】次のループに進むと、直前のループの前記
ステップS4408の処理により排出1Lレベルフラグ
が"1"に設定されたのでステップS4404の判別結果
が"Yes"に転じ、ステップS4410に進んで、今回
ループでの排出センサ1の出力信号がHレベル(排出セ
ンサ1出力="1")であるか否かが判別される。この判
別結果が"No"、即ち、前回ループに続いて今回ループ
でも出力信号がLレベルのときには、続くステップ44
12,ステップS4414をスキップして本ルーチンを
終了する。従って出力信号がLレベルである限りステッ
プS4402,S4404,S4410が繰返し行なわ
れこととなる。
【0214】一方、判別結果が"Yes"、即ち、前回ル
ープまでLレベルであった排出センサ1の出力信号が今
回ループに移行するまでの間にLレベルからHレベルに
立ち上がったときには、今回ループで該立上りがあった
ことを記憶すべく、排出1変化フラグを"1"に設定する
(ステップS4412)と共に、今回ループでの出力信
号がもはやLレベルでないことを記憶すべく前記排出1
Lレベルフラグを"0"にリセットして本ルーチンを終了
する。
【0215】排出センサ1の出力信号が立ち上がった直
後のループでは、先ず、ステップS4402にて排出1
変化フラグが"1"であるか否かが判別される。この場
合、判別結果は"Yes"となり、続くステップS441
6において排出センサ1の出力信号が今回ループで依然
Hレベルであるか否かが判別される。
【0216】この判別結果が"Yes"のとき、即ち、前
回ループにて排出センサの出力信号が立上り、且つ今回
ループでも引き続きHレベルが維持されているときに
は、賞品球が該排出センサ1内に達したとの判断がなさ
れ、後述の交互排出処理(図35)、後述の併用排出処
理(図36)にてセンサ出力として用いられる排出セン
サ1立上フラグを"1"に設定する(ステップS441
8)と共に、前記出力信号の立上りを記憶していた排出
1変化フラグをリセット("0"に設定)して(ステップ
S4420)本ルーチンを終了する。
【0217】以降のループにて、出力信号が依然Hレベ
ルを維持する限り、前記ステップS4402,S440
4,S4406が繰返し行なわれることとなる。
【0218】一方、前記ステップS4416の判別結果
が"No"のとき、即ち出力信号が立ち上がった直後のル
ープで再び出力信号が立ち下がったときには、この出力
信号の変化は賞品球の通過による変化ではない(ノイズ
信号の発生等)と判断し、今回ループでの出力信号がL
レベルであることを記憶した後(ステップS442
2)、前記ステップS4420にて前記排出1変化フラ
グをリセット("0"に設定)して(今回発生した立上り
はノイズによるものと判断してこれを無効にする)、本
ルーチンを終了する。
【0219】以上のルーチンを実行することによって、
排出センサ1の出力信号が立ち上がった後、所定期間以
上(少なくとも割込処理が2回行なわれる間)その状態
が維持されたときにのみ排出センサ1立上フラグが"1"
に設定され、従って該立上フラグは賞品球が排出センサ
1内に達したことを示すようになる。尚、この排出セン
サ1立上フラグは、バックグランド処理(メインルーチ
ン)の中の交互排出処理、又は併用排出処理(後述の図
35、図36)にて、判別に用いられた直後にリセット
される。ところで1回の割込処理が終了してから次の割
込処理が開始されるまでの間にメインルーチンの上記排
出処理を含む処理ルーチンは複数回実行されることにな
っているので、本フラグが"1"の状態のまま次の割込処
理(排出センサ1の入力処理)が行なわれることはな
い。
【0220】図23は割込処理(図21)の前記ステッ
プS46にて行なわれる排出センサ2の入力処理ルーチ
ンのフローチャートである。本フローは上述した排出セ
ンサ1の入力処理ルーチンと同一の手順にて行なわれる
ものである。
【0221】賞球排出制御装置600の電源が投入さ
れ、メインルーチンのステップS4にてすべての判別フ
ラグが"0"に設定された後割込処理による本ルーチンが
開始されると、先ずステップS4602にて排出2変化
フラグが"1"であるか否かが、続くステップS4604
にて排出2Lレベルフラグが"1"であるか否かが判別さ
れる。これらステップS4602,S4604の判別結
果はセンサ2の出力信号レベルに拘らず共に"No"とな
り(フラグは全て"0"に設定されている)、ステップS
4606で今回ループでの出力信号がLレベル(排出セ
ンサ1出力="0")であるか否かが判別される。
【0222】今仮りに、排出センサ2内に賞品球が留ま
っている状態から排出ソレノイド2の作動により該賞品
球が供給皿102側に排出される場合を考える。
【0223】賞品球がセンサ2に留まっている状態では
該センサ2の出力信号はHレベルのままであり、従って
前記ステップS4606の判別結果が"No"となって、
そのまま本ルーチンを終了する。
【0224】この状態から排出センサ2内の賞品球が移
動して(センサ2内から脱して)、出力信号がHレベル
からLレベルに変化すると、前記ステップS4606の
判別結果が"Yes"となり、ステップS4608に進ん
で、今回ループでセンサ2の出力信号がLレベルであっ
たことを記憶すべく、排出2Lレベルフラグが"1"に設
定され、本ルーチンを終了する。
【0225】次のループに進むと、直前のループの前記
ステップS4608で排出2Lレベルフラグが"1"とな
っているので前記ステップS4604の判別結果が"Y
es"に転じ、ステップS4610にて、今回ループで
の排出センサ2の出力信号がHレベル(排出センサ2出
力="1")であるか否かが判別される。この判別結果
が"No"、即ち、前回ループに続いて今回ループでも出
力信号がLレベルのときには、続くステップS461
2,S4614をスキップして本ルーチンを終了する。
従って出力信号がLレベルである限りステップS460
2,S4604,S4610が繰返し行なわれこととな
る。
【0226】一方、判別結果が"Yes"、即ち、前回ル
ープまでLレベルであった排出センサ2の出力信号が今
回ループに移行するまでの間にLレベルからHレベルに
立ち上がったときには、当該立上りがあったことを記憶
すべく、排出2変化フラグを"1"に設定する(ステップ
S4612)と共に、今回ループでの出力信号がもはや
Lレベルでないことを記憶すべく前記排出2Lレベルフ
ラグをリセット("0"に設定)して、本ルーチンを終了
する。
【0227】その直後のループ、即ち、排出センサ2の
出力信号が立ち上がった次のループでは、先ず、ステッ
プS4602の判別、即ち排出2変化フラグが"1"であ
るか否かが判別される。この場合、判別結果は"Yes"
となり、続いてステップS4616において排出センサ
2の出力信号が今回ループで依然Hレベルを維持してい
るか否かが判別される。
【0228】この判別結果が"Yes"のとき、即ち、前回
ル ープにて排出センサの出力信号が立上り、且つ今回
ループでも引き続きHレベルが維持されているときに
は、賞品球が該排出センサ2内に達したとの判断がなさ
れ、後述の交互排出処理(図34)、併用排出処理(図
35)にてセンサ出力として用いられる排出センサ2立
上フラグを"1"に設定する(ステップS4618)と共
に、前記出力信号の立上りを記憶した排出2変化フラグ
をリセット("0"に設定)して(ステップS4620)
本ルーチンを終了する。
【0229】以降のループにて、出力信号が依然Hレベ
ルを維持する限り、前記ステップS4602,S460
4,S4606が繰返し行なわれることとなる。
【0230】一方、前記ステップS4616の判別結果
が"No"のとき、即ち出力信号が立ち上がった直後のルー
プで再び出力信号が立ち下がったときには、これら出力
信号の変化は賞品球がセンサ取付位置に達したことによ
る変化ではない(ノイズ信号の発生等)と判断し、今回
ループでの出力信号がLレベルであることを記憶した後
(ステップS4622)、前記ステップS4620にて
前記排出2変化フラグをリセット("0"に設定)して
(今回発生した立上りはノイズによるものと判断してこ
れを無効にする)、本ルーチンを終了する。
【0231】以上のルーチンを実行することによって、
排出センサ2の出力信号が立上がった後所定期間以上
(少なくとも割込処理が2回行なわれる間)その状態が
維持されたときにのみ排出センサ2立上フラグが"1"に
設定され、従って該立上フラグは賞品球が排出センサ2
内に達したことを示すようになる。尚、この排出センサ
2立上フラグも前述した排出センサ1立上フラグと同
様、バックグランド処理(メインルーチン)の中の交互
排出処理、又は併用排出処理(後述の図35、図36)
にて、判別に用いられた直後にリセットされる。そし
て、1回の割込処理が終了してから次の割込処理が開始
されるまでの間にメインルーチンの上記排出処理を含む
処理ルーチンが複数回実行されることになっているの
で、本フラグが"1"の状態のまま次の割込処理(排出セ
ンサ2の入力処理)が行なわれることはない。
【0232】図24は、上記ステップS48にて行なわ
れるセーフセンサの入力処理ルーチンのフローチャート
である。
【0233】セーフセンサは、前述(図8)したよう
に、該センサ内に入賞球が存在しているときその出力信
号がHレベルとなり、入賞球が流出して一時的に又は継
続してセンサ内に存在しなくなったときその出力信号が
Lレベルとなるように構成されている。従って本フロー
では該出力信号がLレベルからHレベルに立ち上がった
ときに入賞球が該センサ内に達したと判断するようにな
っている。
【0234】本ルーチンが開始されると、先ずステップ
S4802にてセーフ変化フラグが"1"であるか否か
が、続くステップS4804にてセーフLレベルフラグ
が"1"であるか否かが判別される。
【0235】ところで、前述したように、全ての判別フ
ラグは賞球排出制御装置600に電源が投入された直
後、メインルーチン(図18)のステップS4にて"0"
に設定される。
【0236】従って本割込処理が開始された直後には、
セーフセンサの出力信号レベルに拘らずステップS48
02,S4804の判別結果が共に"No"となって、先
ずステップS4806にて今回ループで出力信号がLレ
ベル(セーフセンサ出力="0")であるか否かの判別が
実行される。
【0237】今仮りに、セーフセンサ内に入賞球がない
状態から遊技球が入賞してセンサ(セーフ球検出部83
0A)を通過した場合を考える。
【0238】入賞球がセンサにない状態では該センサの
出力信号はLレベルのままであり、従って前記ステップ
S4806の該判別結果が"Yes"となり、ステップS
4808でセーフLレベルフラグを"1"に設定した後本
ルーチンを終了する。
【0239】次のループに進むと、直前のループの前記
ステップS4808の処理によりセーフLレベルフラグ
が"1"に設定されているのでステップS4804の判別
結果が"Yes"となり、ステップS4810に進んで、
今回ループでのセーフセンサの出力信号がHレベル(セ
ーフセンサ出力="1")であるか否かが判別される。こ
の判別結果が"No"、即ち、前回ループに続いて今回ル
ープでも出力信号がLレベルのときには、続くステップ
4812,ステップS4814をスキップして本ルーチ
ンを終了する。従って出力信号がLレベルである限り
(セーフセンサ内に遊技球が達しない限り)ステップS
4802,S4804,S4810が繰返し行なわれこ
ととなる。
【0240】セーフセンサの出力信号がLレベルからH
レベルに立ち上って、前記ステップS4810の判別結
果が"Yes"となり、斯る状態が維持されているときに
遊技球が入賞し、該入賞した遊技球(入賞球)がセンサ
のセーフ球検出部830Aに達すると、出力信号が立上
ったことを記憶すべく、セーフ変化フラグを"1"に設定
する(ステップS4812)と共に、今回ループでの出
力信号がもはやLレベルでないことを記憶すべく前記セ
ーフLレベルフラグを"0"にリセットして本ルーチンを
終了する。
【0241】続いてセーフセンサの出力信号が立ち上が
った直後のループでは、先ず、ステップS4802にて
セーフ変化フラグが"1"であるか否かが判別される。こ
の判別結果は"Yes"に転じステップS4816にてセ
ーフセンサの出力信号が今回ループで依然Hレベルであ
るか否かが判別される。
【0242】この判別結果が"Yes"のとき、即ち、前
回ループにてセーフセンサの出力信号が立上り、且つ今
回ループでも引き続きHレベルが維持されているときに
は、入賞球が該セーフセンサ内に達したとの判断がなさ
れ、ステップS4818にて前記出力信号の立上りを記
憶していたセーフ変化フラグをリセット("0"に設定)
すると共に前述のメインルーチン(図18)、後述の排
出処理(図33)等にて入賞球の残数を示すパラメータ
として用いられるセーフ記憶値を1だけ加算して(ステ
ップS4820)本ルーチンを終了する。
【0243】次回以降のループにて、出力信号が依然H
レベルを維持する場合には、前記ステップS4802,
S4804,S4806が繰返し行なわれることとな
る。
【0244】一方、前記ステップS4816の判別結果
が"No"のとき、即ち出力信号が立ち上がった直後のル
ープで再び出力信号が立ち下がったときには、これら出
力信号の変化は入賞球の通過による変化ではない(ノイ
ズ信号の発生等)と判断し、セーフLレベルフラグを"
1"に設定することにより今回ループでの出力信号がL
レベルであることを記憶し(ステップS4822)本ル
ーチンを終了する。
【0245】以上のルーチンを実行することによって、
セーフセンサの出力信号が立ち上がった後、所定期間以
上(少なくとも割込処理が2回行なわれる間)その状態
が維持されたときにのみセーフ記憶値の加算が行なわれ
ることとなる。
【0246】図25は割込処理(図21)のステップS
50にて行なわれる半端センサ221の入力処理のルー
チンを示すフローチャートである。
【0247】半端センサは、後述の排出開始処理(図3
0)にて用いられる半端センサ球有フラグを設定するた
めの信号を出力するもので、誘導樋202内に賞品球が
十分貯留されているときに(予備球が2回分の賞球排出
個数以上貯留されているときに)その出力信号がHレベ
ル、上記個数に満たず半端状態となっているときにLレ
ベルとなるように構成されている。
【0248】このルーチンが開始されると、先ずステッ
プS5000で半端センサの出力がHレベル(半端セン
サ出力="1")であるか否かが判別される。
【0249】今仮りに誘導樋202の半端センサ設置位
置まで予備球が貯留されていない状態から、予備球が補
給されて上記設置位置に達した場合を考える。
【0250】予備球が上記設置位置に達していない状態
ではステップS5000の判別結果は"No"となる。この
とき判別フラグはすべて"0"にリセットされている(図
18のステップS4)ので、続くステップS5002の
判別(半端センサ球無フラグが"1"か)、及びステップ
S5004の判別(半端球無監視フラグが"1"か)の結
果は共に"No"となり、半端球無監視フラグを"1"に設定
し(ステップS5006)、半端球有監視フラグを"0"
に設定し(ステップS5008)、更に半端球無タイマ
を所定値(2sec)にセットし て(ステップS501
0)本ルーチンを終了する。
【0251】ここで半端球無監視フラグは予備球が上記
設置位置に達していない状態が検知されたか否かを判断
(ステップS5004)するために用いられるフラグで
あり、一方半端球有監視フラグは、予備球が上記設置位
置まで溜っている状態が検知されたか否かを判断(ステ
ップS5020)するために用いられるフラグである。
【0252】次のループで引き続き、予備球が上記設置
位置まで溜っていないと、前記ステップS5000,S
5002の判別結果が共に"No"、続く前記ステップS5
004の判別結果が"Yes"となって ステップS5012
が実行される。
【0253】このステップS5012では更に、前記球
無タイマがタイムアップしたか否か、即ち、予備球が上
記設置位置まにで溜っていないと初めて判別された後
(前述のステップS5006〜S5010実行後)所定
時間(2sec)経過したか否かが判 別され、判別結果
が"No"のときには、続くステップS5014,S501
6をスキップして本ルーチンを終了する。一方、前記ス
テップS5012の判別結果が"Yes"のときには、ステ
ップS 5014にて、予備球が誘導樋202のセンサ
設置位置まで溜っていないことを示すべく半端センサ球
無フラグを"1"に設定すると共に、次のステップS50
16にて、半端センサ球有フラグ(このステップが初期
化後初めて行なわれるときには初期値"0"に設定されて
いる)をリセット("0"に設定)して本ルーチンを終了
する。
【0254】以後のループで、予備球が上記設置位置ま
で溜らない限り、ステップS5000の判別結果が"N
o"、ステップS5002の判別結果が"Yes" となって、
これらのステップが繰返し実行される。
【0255】この状態から貯留タンク201への遊技球
の供給によって予備球が誘導樋202の半端センサ22
1の設置位置まで溜るとステップS5000の判別結果
が"Yes"となる。続くステップS50 18で"1"である
か否かの判別がなされる半端センサ球有フラグはこの時
点で未だ初期値"0"に設定されているのでこの判別結果
は"No"となり、続くステップS5020の判別(半端球
有監視フラグが"1"か)の結果も、前述のステップS5
008の実行により"No"となり、ステップS5022に
進む。
【0256】ステップS5022では半端球有監視フラ
グを"1"に設定すると共にステップS5024で、前記
半端球無監視フラグを"0"に設定し、更に半端球有タイ
マを所定値(2sec)にセットして (ステップS502
6)本ルーチンを終了する。
【0257】次のループで引き続き、予備球が半端セン
サの設置位置まで溜っていると、前記ステップS500
0の判別結果が"Yes"、ステップS5018 の判別結果
が"No"、続く前記ステップS5020の判別結果が"Ye
s"(前回ループのステップ S5022で"1"に設定さ
れる)となってステップS5028が実行される。
【0258】このステップS5028では更に、前記球
有タイマがタイムアップしたか否か、即ち、予備球が上
記設置位置まで溜っていると初めて判別された後(前述
のステップS5022〜S5026実行後)所定時間
(2sec)経過したか否かが判別さ れ、判別結果が"No"
のときには、続くステップS5030,S5032をス
キップして本ルーチンを終了する。一方、判別結果が"Y
es"のとき、即ち予備球がセンサ取付位置まで溜った後
前記所定時間が経過したときには、ステップS5030
にて、予備球が半端センサ221の設置位置まで溜って
いることを示すべく半端センサ球有フラグを"1"に設定
すると共に、次のステップS5032にて、半端センサ
球無フラグをリセット("0"に設定)して本ルーチンを
終了する。
【0259】以後のループで、誘導樋202内の半端セ
ンサ設置位置まで予備球が貯留されている限り、ステッ
プS5000の判別結果が"Yes"、ステップ S5018
の判別結果が"Yes"となって、これ らのステップが繰返
し実行される。
【0260】以上のように、本入力処理では、半端セン
サ221の出力信号がLレベルからHレベル(又はHレ
ベルからLレベル)に変化した直後のループでは該Lレ
ベルからHレベルの変化(又はHレベルからLレベルの
変化)を記憶する(監視フラグを"1"とする)だけに止
めておき、次回ループでも依然Hレベル(又はLレベ
ル)であって且つ上記変化した時点より所定時間(2se
c)が経過し た後に初めて本ルーチンの最終出力値であ
る半端センサ球有フラグを"1"(又は半端センサ球無フ
ラグを"1")に変更するようにしている。このような制
御手順を採用することによって、ノイズ発生等により半
端センサの出力信号レベルが瞬間的に変化した場合であ
っても直ちにその変化を正規の変化と判断することがな
く、当該ノイズ発生等による誤作動を防止することがで
きるようになっている。
【0261】図26は、図21に示す割込処理のステッ
プS52にて行なわれる補給センサ211の入力処理の
サブルーチンを示すフローチャートである。
【0262】前述したように補給センサ211は、貯留
タンク201内の遊技球(予備球)の不足状態を検知す
るものであり、貯留された予備球が該タンク201内の
補給センサ211の設置位置まで溜っているときにLレ
ベル、そうでないときにHレベルの信号を出力するよう
に構成されている。
【0263】今仮りに、タンク201内のセンサ設置位
置まで予備球が充填されていない状態(不足状態)を考
える。
【0264】この状態で賞球排出制御装置600に電源
が投入され、該ルーチンが開始されると、先ず、ステッ
プS5202にて該センサ211の出力信号がHレベル
(補給センサ出力="1")であるか否かが判別される。
この場合、判別結果は"Yes"となってステップS520
4に進む。
【0265】ところでMPU620の初期化直後はすべ
てのフラグが"0"に設定されているため、ステップS5
204〜S5210の判別結果はすべて"No"となり、ス
テップS5212にて、今回ループで補給センサの出力
信号がHレベルであったことを記憶すべく補給Hレベル
フラグを"1"に設定して本ルーチンを終了する。以後の
ループでは補給Hレベルフラグが"1"に設定されている
ので、出力信号がHレベルの状態が継続する限りステッ
プS5202,S5204,S5206,S5208,
S5210が繰返し実行されることになる。
【0266】その後、遊技球(予備球)の補給によって
貯留タンク201内の補給センサ211の設置位置にま
で予備球が充填されると、補給センサ211の出力信号
がLレベルに転じ、前記ステップS5202の判別結果
が"No"となってステップS5230以降に進む。
【0267】ステップS5230が最初に行なわれると
きには、前記補給Hレベルフラグは"1"、それ以外のフ
ラグはすべて"0"であるため、該ステップS5230、
次のステップS5232の判別結果が共に"No"、続くス
テップS5234が"Yes"となってステップS523
6,S5238が実行される。
【0268】ステップS5236では、前回ループから
今回ループにかけて補給センサ211の出力信号がHレ
ベルからLレベルに変化した(立下がった)ことを記憶
すべく、補給立下変化フラグを"1"に設定し、続くステ
ップS5238では、前回ループで"1"に設定された補
給Hレベルフラグをリセット("0"に設定)し、本ルー
チンを終了する。
【0269】次回ループで引き続き補給センサ211の
出力信号がLレベルのときには、前回ループのステップ
S5236で補給立下変化フラグが"1"に設定されてい
るので、ステップS5230の判別結果が"Yes"に転じ
る。そして、続くステップS5240〜S5246で、
貯留タンク201内の補給センサ211設置位置まで予
備球が充填されていることを記憶すべく補給センサ立下
フラグを"1"に設定(ステップS5240)すると共
に、その値が"1"のときセンサ211の設置位置に賞品
球が無いことを示す補給センサ立上フラグ(初期化後初
めて本ステップが実行されるときは"0"に設定されてい
る)を"0"に設定し(ステップS5242)、続いて前
記補給立下変化フラグを"0"にリセットする(ステップ
S5244)と共に、今回ループでの補給センサ211
の出力信号がLレベルであることを記憶すべく補給Lレ
ベルフラグを"1"に設定して(ステップS5246)本
ルーチンを終了する。
【0270】その後、補給センサ211の出力信号がL
レベルである限り、前記ステップS5202,S523
0,S5232,S5234,S5248が繰返し実行
されることになり、このとき、補給センサ立下フラグ
は"1"、補給センサ立上フラグは"0"に保持される。
【0271】一方、補給センサ211の出力信号がHレ
ベルからLレベルに立ち下がった直後のループにおい
て、当該出力信号がHレベルに立上がってしまった場合
(前回ループでステップS5236が実行されて補給立
下変化フラグが"1"となり、且つ今回ループでセンサ出
力がHレベルの場合)には、ステップS5202の判別
結果が"Yes"、ステ ップS5204の判別結果が"No"、
ステップS5206の判別結果が"Yes"と云う具合に判
定 され、ステップS5228にて前回ループから今回
ループにかけて出力信号が立上がったことを記憶すべく
補給立上変化フラグを"1"に設定すると共に、ステップ
S5230にて前回ループ時に"1"に設定した補給立下
変化フラグを"0"に戻して本ルーチンを終了する。
【0272】この結果、補給センサ211の出力信号が
立下がった後Hレベルの状態が所定時間以上(少なくと
も本割込処理が2回行なわれる間)検知されない限り、
補給立下フラグを"1"に設定する(貯留タンク201内
のセンサ211設定位置まで予備球が充填されているこ
とを示す)処理は行なわれないようになっており、補給
センサの出力信号にノイズが発生した場合等に対処でき
るようになっている。
【0273】次に貯留タンク201内のセンサ211設
置位置まで予備球が充填されている状態で賞球排出制御
装置600に電源が投入され、本ルーチンが開始される
場合を考える。
【0274】先ず、ステップS5202では該センサ2
11の出力信号がHレベル(補給センサ出力="1")で
あるか否かが判別されるが、この場合、判別結果は"No"
となりステップS5230に進む。
【0275】MPU620の初期化直後はすべてのフラ
グが"0"に設定されているため、ステップS5230,
S5232,S5234,S5248の判別結果はすべ
て"No"となり、ステップS5254にて、今回ループで
補給センサの出力信号がLレベルであったことを記憶す
べく補給Lレベルフラグを"1"に設定して、本ルーチン
を終了する。
【0276】以後のループでは補給Lレベルフラグが"
1"に設定されているので出力信号がLレベルの状態が
継続する限りステップS5202,S5230,S52
32,S5234,S5248が繰返し実行されること
になる。
【0277】その後、賞品球の排出によってタンク20
1内の予備補給センサ211の設置位置に満たなくなる
と、補給センサ211の出力信号がHレベルとなり、前
記ステップS5202の判別結果が"Yes"となってステ
ップS5204以降に進む。
【0278】ステップS5204が最初に行なわれると
きには、前記補給Lレベルフラグは"1"、それ以外のフ
ラグはすべて"0"であるため、ステップS5204、次
のステップS5206の判別結果が共に"No"、続くステ
ップS5208が"Yes" となってステップS5214が
実行される。
【0279】このステップS5214では、前回ループ
から今回ループにかけて補給センサ211の出力信号が
LレベルからHレベルに変化した(立上った)ことを記
憶すべく、補給立上変化フラグを"1"に設定し、続くス
テップS5216では、前回ループまでに前述のステッ
プS5254で"1"に設定されていた補給Lレベルフラ
グをリセット("0"に設定)し、本ルーチンを終了す
る。
【0280】次回ループで引き続き補給センサ211の
出力信号がHレベルのときには、前回ループのステップ
S5214で補給立上変化フラグが"1"に設定されてい
るので前記ステップS5202の判別を行なった後前記
ステップS5204の判別結果が"Yes"に転じる。そし
て、続くステップS5 218〜S5224で、補給セ
ンサ211によって貯留タンク201内の補給センサ2
11設置位置に賞品球がなくなったことを記憶すべく補
給センサ立上フラグを"1"に設定(ステップS521
8)すると共に、その値が"1"のとき貯留タンク201
内のセンサ設置位置に賞品球があることを示す補給セン
サ立下フラグ(初期化初めて本ステップが実行されると
きは"0"に設定されている)を"0"に設定し(ステップ
S5220)、続いて前記補給立上変化フラグを"0"に
リセットする(ステップS5222)と共に、今回ルー
プでの補給センサ211の出力信号がHレベルであるこ
とを記憶すべく補給Hレベルフラグを"1"に設定して
(ステップS5224)本ルーチンを終了する。
【0281】その後、補給センサ211の出力信号がH
レベルである限り、前記ステップS5202,S520
4,S5206,S5208,S5210が繰返し実行
されることになり、このとき、補給立上フラグは"1"、
補給立下フラグは"0"に保持される。
【0282】一方、補給センサ211の出力信号がLレ
ベルからHレベルに立上がった直後のループにおいて、
該出力信号がLレベルに立下がってしまった場合(前回
ループでステップS5214が実行されて補給立上変化
フラグが"1"となり、且つ今回ループがLレベルの場
合)には、ステップS5202の判別結果が"No"、ステ
ップS5230の判別結果が"No"、ステップS5232
の判別結果が"Yes"と云う具合に判定され、ステップS
5 250にて前回ループから今回ループにかけて出力
信号が立下がったことを記憶すべく補給立下変化フラグ
を"1"に設定すると共に、ステップS5252にて前回
ループ時に"1"に設定した補給立上変化フラグを"0"に
戻して本ルーチンを終了する。
【0283】以上のように、補給センサ211の出力信
号が立上がった後Hレベルの状態が所定時間以上(少な
くとも本割込処理が2回行なわれる間)検知されない限
り、補給立上フラグを"1"に設定する(貯留タンク20
1内のセンサ211設置位置に賞品球が無くなったこと
を示す)処理は行なわれないようになっており、補給セ
ンサの出力信号にノイズが発生した場合等に対処できる
ようになっている。
【0284】このようにして"0"又は"1"に設定される
補給センサ立上フラグ及び補給センサ立下フラグはメイ
ンルーチン(図18)のステップS16で実行される前
述の補給処理(図20)にて用いられる。
【0285】図27は割込処理(図21)のステップS
54にて行なわれるオーバーフロー検出器770の入力
処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【0286】オーバーフロー検出器770は、割込処理
のステップS56にて行なわれる発射モータ制御処理
(図28)、後述の排出開始処理(図30)等にて用い
られるオーバーフロー球無フラグを決定するための信号
を出力するためのもので、賞球排出樋751内の賞品球
が一定レベル以上に溜った状態のときにその出力信号が
Hレベル、一定レベル以下のときにLレベルとなるよう
に構成されている。
【0287】このルーチンが開始されると、先ずステッ
プS5400で検出器の出力がHレベル(オーバーフロ
ー出力="1")であるか否かが判別される。
【0288】今仮りに球導出樋750内のオーバーフロ
ー検出器の設置位置に賞品球が達していない状態から、
賞品球が排出され球導出樋750内の検出器770の位
置に達した状態に変化した場合を考える。
【0289】賞品球が検出器の位置に達していない状態
ではステップS5400の判別結果が"No"となる。本ル
ーチン開始初期には判別フラグはすべて"0"にリセット
されている(図18のステップS4)ので、続くステッ
プS5402の判別(オーバーフロー球無フラグが"1"
か)、及びステップS5404の判別(オーバーフロー
球無監視フラグが"1"か)の結果は共に"No"となり、オ
ーバーフロー球無監視フラグを"1"に設定し(ステップ
S5406)、オーバーフロー球有監視フラグを"0"に
設定し(ステップS5408)、更にオーバーフロー球
無タイマを所定値(2sec) にセットして(ステップS
5410)本ルーチンを終了する。
【0290】ここでオーバーフロー球無監視フラグは検
出器の位置に賞品球が達していない状態が2回以上続け
て検知されたか否かを判断(ステップS5404の制
御)するために用いられるフラグであり、一方、オーバ
ーフロー球有監視フラグは、検出器の位置に賞品球が達
した状態が2回以上続けて検知されたか否かを判断(ス
テップS5420の判断)するために用いられるフラグ
である。
【0291】次のループで引き続き、賞品球が上記位置
に達していないと、前記ステップS5400,S540
2の判別結果が共に"No"、続く前記ステップS5404
の判別結果が"Yes"となってステッ プS5412が実行
される。
【0292】このステップS5412では、前記球無タ
イマがタイムアップしたか否か、即ち、検出器の取付位
置に賞品球が達していないと初めて判別された後(前述
のステップS5406〜S5410実行後)所定時間
(2sec)経過したか否かが判別さ れ、判別結果が"No"
のときには、続くステップS5414,S5416をス
キップして本ルーチンを終了する。一方、判別結果が"Y
es"のとき には、ステップS5414にて、賞品球が検
出器の位置に達していないことを示すべくオーバーフロ
ー球無フラグを"1"に設定すると共につぎのステップS
5416にて、オーバーフロー球有フラグ(このステッ
プが初期化後初めて行なわれるときには初期値"0"に設
定されている)をリセット("0"に設定)して本ルーチ
ンを終了する。
【0293】以後のループで、検出器の位置に賞品球が
達していない限り、ステップS5400の判別結果が"N
o"、ステップS5402の判別結果が"Yes"となって、
これらのステップが繰返し実行される。
【0294】次にこの状態から排出された賞品球が溜っ
てて検出器770の位置まで達した場合を考える。この
ときステップS5400の判別結果が"Yes" となり、続
くステップS5418ではオーバーフロー球有フラグ
が"1"であるか否かが判別される。このオーバーフロー
球有フラグは前回ループまでに"0"に設定されているの
で(前記ステップS5416)この判別結果は"No"とな
る。続くステップS5420ではオーバーフロー球有監
視フラグが"1"かの結果が行なわれるが、このオーバー
フロー球有監視フラグも前回ループまでに"0"に設定
(前記ステップS5408)されているのでこの判別結
果は"No"となり、オーバーフロー球有監視フラグを"1"
に設定すると共に(ステップS5422)、前記オーバ
ーフロー球無監視フラグを"0"に設定し(ステップS5
424)、更にオーバーフロー球有タイマを所定値(2
sec)にセットして(ステップS5426)本ルーチン
を終了する。
【0295】次のループで引き続き、賞品球が検出器7
70の位置まで達していると、前記ステップS5400
の判別結果が"Yes"、ステップS5418の 判別結果
が"No"、続く前記ステップS5420の判別結果が"Ye
s"となってステップS542 8が実行される。
【0296】このステップS5428では更に、前記球
有タイマがタイムアップしたか否か、即ち、賞品球が上
記位置に達したと初めて判別された後(前述のステップ
S5422〜S5426実行後)所定時間(2sec)経
過したか否かが判別され、判別結 果が"No"のときに
は、続くステップS5430,S5432をスキップし
て本ルーチンを終了する。一方、判別結果が"Yes"のと
きには、ステップ S5430にて、賞品球が検出器の
位置まで達したことを示すべくオーバーフロー球有フラ
グを"1"に設定すると共につぎのステップS5432に
て、オーバーフロー球無フラグをリセット("0"に設
定)して本ルーチンを終了する。
【0297】以後のループで、賞球排出樋751内の検
出器770の位置まで賞品球が達している限り、ステッ
プS5400の判別結果が"Yes"、ステップ S5418
の判別結果が"Yes"となって、これ らのステップが繰返
し実行される。
【0298】以上のように、本入力処理では、セーフセ
ンサの場合と同様、出力信号がLレベルからHレベル
(又はHレベルからLレベル)に変化した直後のループ
では該LレベルからHレベルの変化(又はHレベルから
Lレベルの変化)を記憶する(監視フラグを"1"とす
る)だけに止めておき、次回ループでも依然Hレベル
(又はLレベル)であって更に上記変化した時点より所
定時間(2sec) が経過した後に初めて本ルーチンの最
終出力値であるオーバーフロー球有フラグを"1"(又は
オーバーフロー球無フラグを"1")に変更するようにし
ている。このような制御手順を採用することによって、
ノイズ発生等によりオーバーフローの出力信号レベルが
瞬間的に変化した場合であっても直ちにその変化を正規
の変化と判断することがなく、当該ノイズ発生等による
誤作動を防止することができるようになっている。
【0299】図28は、割込処理(図21)のステップ
S56にて行なわれる発射モータ制御処理のサブルーチ
ンを示すフローチャートである。
【0300】このルーチンが開始されると、先ずステッ
プS5600で打球発射装置150に設けられたタッチ
スイッチ105aが"ON"であるか否か、即ち遊技者が
操作ダイヤル105を掌握しているか否かが判別され、
次のステップS5602で前述のオーバーフロー球無フ
ラグが"1"であるか否か、即ち、排出された賞品球が未
だ賞球排出樋751内の検出器770の設置位置まで達
していないかが判別される。これら2つのステップの判
別結果が共に"Yes"のときには、発射モータ15 1を作
動させるべく打球発射装置150のモータ制御リレー
(図示省略)を"ON"にして(ステップS5604)、本
ルーチンを終了する。
【0301】一方、前記ステップS5600,S560
2の判別結果の何れかが"No"となったときには前記モー
タ制御リレーを"OFF"にして(ステップS 5606)、
本ルーチンを終了する。
【0302】図29は、図21の割込処理のステップS
58にて行なわれる記憶クリアスイッチ614の入力処
理ルーチンのフローチャートである。
【0303】記憶クリアスイッチ614は、前述したよ
うに、遊技店の係員がセーフ記憶値をクリア(「0」に
設定)する操作、即ち、賞球排出装置600に設置され
たクリアスイッチ614を係員が押したときに出力信号
がHレベル、そうでないときにLレベルとなるように構
成されている。
【0304】従って、本フローでは該センサ614から
の出力信号がLレベルからHレベルに変化したとき、後
述する記憶クリアフラグを"1"に設定して、遊技店の係
員がセーフ記憶値をクリアするための操作を行ったこと
を示すようになっている。そして、賞球排出制御装置
は、該"1"に設定された記憶クリアフラグに基づいて前
述の記憶値クリア処理(図19)を行なうようになって
いる。
【0305】本ルーチンが開始されると、先ずステップ
S5802にてクリア変化フラグが"1"であるか否か
が、更にステップS5804でクリアLレベルフラグ
が"1"であるか否かが判別される。
【0306】ところで、前述したように、全ての判別フ
ラグは賞球排出制御装置600内の電源が投入された直
後、メインルーチン(図18のステップS4)にて"0"
に設定されるので、前記ステップS5802、S580
4の判別結果は共に"No"となり、ステップS5806
で記憶クリアスイッチの出力信号がLレベル(記憶クリ
アスイッチ出力="0")であるか否かが判別される。
【0307】今仮りに、賞球排出制御装置に設置されて
いる記憶クリアスイッチが未だ押されていない状態か
ら、遊技店の係員によって押された場合を考える。
【0308】記憶クリアスイッチが押されていない状態
では該センサ614の出力信号はLレベルのままであ
り、従って該ステップS5806の判別結果は"Yes"
となり、ステップS5808に進んでクリアLレベルフ
ラグを"1"に設定して本ルーチンを終了する。
【0309】その後のループで依然前記記憶クリアスイ
ッチからの信号がLレベルを保持しているときには、ク
リアLレベルフラグが"1"に設定されているので、前記
ステップS5804の判別結果が"Yes"に転じ、ステ
ップS5810に進んで今回ループでの記憶クリアスイ
ッチの出力信号がHレベル(記憶クリアスイッチ出力
="1")であるか否かが判別される。このとき(記憶ク
リアスイッチの出力信号がLレベルを保持していると
き)該判別結果は"No"となって、そのまま本ルーチン
を終了する。従って、記憶クリアスイッチの出力信号が
Lレベルを保持する限り,ステップS5802,S58
04,S5810が繰返し実行されることとなる。
【0310】この状態から記憶クリアスイッチが押され
て該スイッチからの信号がLレベルからHレベルに変化
すると、前記ステップS5810の判別結果が"Yes"
に転じ、続くステップS5812にて今回ループで記憶
クリアスイッチ614の出力信号がLレベルからHレベ
ルとなったことを記憶すべくクリア変化フラグを"1"に
設定し、次いでステップS5814にてクリアLレベル
フラグを"0"にリセットして、本ルーチンを終了する。
【0311】前回ループに続いて今回ループでも出力信
号がHレベルのときには、直前のループの前記ステップ
S5812の処理によりクリア変化フラグが"1"に設定
されているのでステップS5802の判別結果が"Ye
s"に転じ、ステップS5816に進んで、今回ループ
での記憶クリアスイッチの出力信号がHレベル(記憶ク
リアスイッチ出力="1")であるか否かが判別される。
この判別結果が"Yes"即ち、前回ループに続いて今回
ループでも出力信号がHレベルのときには、続くステッ
プS5818にて前記クリア変化フラグを"0"にリセッ
トし更にステップS5820にて記憶クリアフラグを"
1"に設定し、て本ルーチンを終了する。
【0312】その後のループで記憶クリアスイッチの出
力信号が依然HレベルのときにはステップS5802の
判別結果が"No"に転じ(クリア変化フラグは"0"にリ
セットされている)、次いでステップS5804,ステ
ップS5806の判別結果が共に"No"となって、以後
ステップS5802,S5804,S5806を繰返し
実行することとなる。
【0313】一方、記憶クリアスイッチの出力信号がL
レベルからHレベルに変化した直後(前記ステップS5
812,ステップS5814が実行された直後)のルー
プで、記憶クリアスイッチの出力信号が再びLレベルに
変化したときには、前記ステップS5816の判別結果
が"No"となり前記ステップS5818(クリア変化フ
ラグ="0")、前記ステップS5820(記憶クリアフ
ラグ="1")を実行することなく、ステップS5822
にてクリアLレベルフラグを"1"に設定し、更にクリア
変化フラグを"0"にリセットして(ステップS582
4)、本ルーチンを終了する。
【0314】このように記憶クリアスイッチの出力信号
がLレベルからHレベルに変化した後、少なくとも2回
の処理ループが実行される間に亘って前記出力信号がH
レベルを保持したときにのみ、記憶クリアフラグを"1"
に設定するようにしているのでノイズ等が発生して一時
的に出力信号がHレベルに立上がっても記憶クリアフラ
グが誤って"1"に設定されることがない。
【0315】図30は、前述した賞球排出制御装置のメ
インルーチン(図18)のステップS22で実行される
排出開始処理のサブルーチンを示すフローチャートであ
る。
【0316】このサブルーチンは、1つの入賞球(セー
フ球)に対して1回行われる所定数の賞品球の排出を行
なうに当り、上記所定数(賞球設定数)の賞品球を、2
条設けられた第1及び第2の賞球導出樋710,710
(図6、図9)の一方から幾つ排出し、他方から幾つ排
出するか等排出の態様を予め決定すると共に、排出ソレ
ノイド1及び/又は排出ソレノイド2を励磁(ON)し
て上記態様に従った賞品球の排出を開始させておくもの
である。
【0317】本ルーチンが開始されると、先ず、ステッ
プS102にて、前述の半端センサ入力処理(図25)
で設定された半端センサ球有フラグが"1"であるか否
か、即ち誘導樋202の半端センサ設置位置に予備球が
溜っているか否かが判別される。
【0318】続く、ステップS104では、前述したオ
ーバーフロー検出入力処理(図27)で設定されたオー
バーフロー球無フラグが"1"であるか否か、即ち排出さ
れた賞品球が賞球排出樋751内のオーバーフロー検出
器770設置位置に達していないか否かが判別される。
【0319】これらステップS102及びS104の判
別結果の何れか一方が"No"のときには続くステップS
106乃至ステップS150をスキップして本ルーチン
を終了する。一方、前記ステップS102及びステップ
S104の判別結果が共に"Yes"のときにはステップ
S106以降の処理を実行する。
【0320】ステップS106では、賞球排出制御装置
600に接続された賞球設定器530(図17参照)に
予め記憶されている賞球設定数を排出レジスタ0に設定
し、ステップS108で上記排出レジスタ0の値が
「1」であるか否かが、続くステップS110で該排出
レジスタ0の値が「8」以下であるか否かが夫々判別さ
れる。
【0321】前記ステップS108の判別結果が"Ye
s"、 即ち排出レジスタ0の値が「1」のときには、1
個排出フラグを"1"に設定し(ステップS112)、交
互排出フラグを"0"に設定し(ステップS114)、更
に後述の1個排出処理(図34)で用いられる1個排出
タイマを所定値にセットして(ステップS116)、ス
テップS122の反転フラグ処理を行なう。
【0322】ここで、前述の1個排出フラグ及び交互排
出フラグは、本ルーチンに引き続いて行なわれる排出処
理(図33)の賞品球排出の態様を後述の3つの態様
(排出ソレノイド1,2の何れか一方を作動させて唯1
つの遊技球を排出する1個排出処理;排出ソレノイド
1,2を交互に作動させて遊技球を排出する交互排出処
理;排出ソレノイド1,2を同時に作動させて遊技球を
排出する併用排出処理)から選択する際に用いられる判
別フラグであり、1個排出フラグが"1"に設定されてい
るときには1個排出処理(賞球設定数が1のとき)が、
交互排出フラグが"1"に設定されているときには交互排
出処理(賞球設定数が2〜8のとき)が、両フラグが共
に"0"に設定されているときには併用排出処理(賞球設
定数が9〜15)が夫々行なわれる。
【0323】図30に戻り、前記ステップS108の判
別結果が"No"、前記ステップS110の判別結果が"
Yes"、即ち上記排出排出レジスタ0の値が「2」以
上「8」以下の値であるときには、1個排出フラグを"
0"に設定し(ステップS118)、交互排出フラグを"
1"に設定して(ステップS120)、ステップS12
2の反転フラグ処理を行なう。
【0324】この反転フラグ処理は、賞品球の排出を1
個排出処理、又は交互排出処理にて行うに際し、第1の
賞球排出装置740の排出ソレノイド1と第2の賞球排
出装置740の排出ソレノイド2とを交互に作動させる
ために設けられる「反転フラグ」の値を、1回のソレノ
イドの作動毎に交互に反転させるもので、図31に示す
ように、本処理開始時点で反転フラグが"1"(排出ソレ
ノイド2に対応)であるとき(ステップS8001の判
別結果が"Yes")には"0"に反転させ(ステップS8
002)、一方、反転フラグが"0"(排出ソレノイド1
に対応)であるとき(ステップS8001の判別結果
が"No")には"1"に反転させる(ステップS800
3)ようになっている。
【0325】この反転フラグ処理(ステップS122)
が終了すると、ステップS124にて前記反転フラグ
が"0"であるか否かが判別される。この判別結果が"Y
es"のときには、第1の賞球排出装置740による賞
品球の排出を行うべく排出ソレノイド1を励磁(ON)
し(ステップS126)、一方、前記ステップS124
の判別結果が"No"のときには第2の賞球排出装置74
0による賞品球の排出を行うべく排出ソレノイド2を励
磁(ON)して(ステップS128)、夫々後述のステ
ップS144以降に進む。
【0326】又、前記ステップS108,S110の判
別結果が共に"No"のとき、即ち賞球排出数が9以上のと
きには、後述する排出数分割処理(図32)を行なった
後(ステップS130)、1個排出フラグを"0"に設定
し(ステップS132)、交互排出フラグを"0"に設定
し(ステップS134)、さらに、後述の併用排出処理
にて用いられる排出1終了フラグ,排出2終了フラグの
値を"0"のリセットする(ステップS136,ステップ
S138)と共に排出ソレノイド1、排出ソレノイド2
を共に励磁(ON)して(ステップS140,ステップ
S142)、ステップS144以降に進む。
【0327】ステップS144では、後述する排出処理
にて所定数の賞品球の排出が終了したときに"1"に設定
される排出ウェイトフラグを"0"にリセットする。次の
ステップS146では前述した処理ナンバー(処理N
O)を"2"に設定し、ステップS148では、排出処理
(図33)にて行われる3つの処理(1個排出処理,交
互排出処理,併用排出処理)の各処理終了時に"1"に設
定される排出終了フラグが"0"にリセットされ、さらに
ステップS150でセーフランプが点灯(ON)された
後、本ルーチンを終了する。
【0328】図32は、排出開始処理(図30)のステ
ップS130にて実行される排出数分割処理のサブルー
チンを示すフローチャートである。
【0329】このルーチンは賞品球の排出が後述の併用
排出処理にて行われるとき(賞球設定数(排出レジスタ
0の値)が9以上15以下のとき)にのみなされる処理
である。これは、併用排出処理では排出ソレノイド1,
2が1回の制御ループで同時に作動されるため(後述の
図36参照)、予め前記排出レジスタ0に記憶された値
を2つに分けて2つの排出レジスタ1,2に夫々別個記
憶しておくものである。そしてこれら2つの排出レジス
タ1,2の値に応じて排出ソレノイド1,2が夫々独立
して作動されるようになっている。
【0330】本ルーチンが開始されると、ステップS1
52〜S162にて順次、排出レジスタの値が、「9」
であるか否か(ステップS152)、「10」であるか
否か(ステップS154)、「11」であるか否か(ス
テップS156)、「12」であるか否か(ステップS
158)、「13」であるか否か(ステップS16
0)、「14」であるか否か(ステップS162)が判
別される。
【0331】そして、前記ステップS152の判別結果
が"Yes"のときにはステップS164にて排出レジ スタ
1の値を「5」に設定すると共にステップS166にて
排出レジスタ2の値を「4」に設定して本ルーチンを終
了する。
【0332】以後、前記ステップS154の判別結果
が"Yes"のときには排出レジスタ1,2の値を共に「
5」に設定し(ステップS168,ステップS17
0)、前記ステップS156の判別結果が"Yes"のとき
には排出レジスタ1の値を「6」に設 定する(ステッ
プS172)と共に排出レジスタ2の値を"5"に設定し
(ステップS174)、前記ステップS158の判別結
果が"Yes"のと きには排出レジスタ1,2の値を共に
「6」に設定し(ステップS176,ステップS17
8)、前記ステップS160の判別結果が"Yes"のと き
には排出レジスタ1の値を「7」に設定する(ステップ
S180)と共に排出レジスタ2の値を「6」に設定し
(ステップS182)、前記ステップS162の判別結
果が"Yes"のときには排 出レジスタ1,2の値を共に
「7」に設定して(ステップS184,ステップS18
6)、夫々、本ルーチンを終了する。
【0333】一方、前記ステップS152〜前記ステッ
プS162の判別結果がすべて"No"のときには排出レジ
スタ1の値を"8"に設定する(ステップS188)と共
に排出レジスタ2の値を"7"に設定して(ステップS1
90)、本ルーチンを終了する。
【0334】図33は、前述した賞球排出制御装置側の
MPU620にて行われるメインルーチン(図18)に
おいて、処理ナンバーが"2"のときに実行される排出処
理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【0335】本ルーチンが開始されると、先ず、ステッ
プS202で排出ウェイトフラグが"1"であるか否かが
判別される。この排出ウェイトフラグは後述のステップ
S222にて"1"に設定され、前述の排出開始処理に
て"0"にリセットされるもので、その値が"1"のとき1
つのセーフ球に対応した所定数(賞球排出数)の賞品球
の排出が終了したことを示すものである。
【0336】この判別結果が"No"のときには、前述の
排出開始処理(図30)にて賞球設定数に基づいてその
値が設定される1個排出フラグが"1"であるか否か(ス
テップS204)、同じく賞球設定数に応じてその値が
設定される交互排出フラグが"1"であるか否か(ステッ
プS206)が夫々判別される。
【0337】前記ステップS204の判別結果が"Ye
s"、即ち賞球設定数(排出レジスタ0)が「1」であ
るときには、ステップS208に進んで、詳細は後述す
る1個排出処理(図34)による賞品球の排出を行なっ
た後ステップS218以降に進む。
【0338】前記ステップS204の判別結果が"N
o"、前記ステップS206の判別結果が"Yes"のと
き、即ち賞球設定数(排出レジスタ0の値)が「2」以
上「8」以下のときにはステップS210に進んで、詳
細は後述する交互排出処理(図34)による賞品球の排
出を行なった後ステップS218以降に進む。
【0339】前記ステップS204及び前記ステップS
206の判別結果が共に"No"、即ち賞球設定数(排出
レジスタ0の値)が「9」以上のときにはステップS2
12に進んで、詳細は後述する併用排出処理(図36)
による賞品球の排出を行なった後ステップS218以降
に進む。
【0340】ステップS218では、1つの入賞球に対
応した所定数(賞球設定数)の賞品球の排出が完了した
か否か(排出終了フラグが"1"であるか否か)が判別さ
れ、この判別結果が"No"、即ち1つの入賞球に対応し
た所定数(賞球設定数)の賞品球の排出が未だ完了して
いないと判断されたときには続くステップS220乃至
ステップS226をスキップして、本ルーチンを終了す
る。
【0341】一方、前記ステップS218の判別結果
が"Yes"のときには、セーフセンサにより入賞球が検
知される毎に1宛加算される「セーフ記憶値」の値を1
だけ減算し(ステップS220)、排出ウェイトフラグ
を"1"に設定し(ステップS222)、排出ウェイトタ
イマを所定時間(例えば400msec)にセットし(ステ
ップS224)、 セーフランプを消灯(OFF)して
(ステップS226)、本ルーチンを終了する。
【0342】上記ステップS218の判別結果が"Ye
s"に転じた後のループでは前記ステップS202の判
別結果が"Yes"に転じ、ステップS214が実行され
る。このステップS214では排出ウェイトタイマがタ
イムアップしたか否かが判別され、判別結果が"No"、
即ち所定数の賞品球の排出が終了した後前記所定時間が
未だ経過していないときにはそのまま本ルーチンを終了
し、当該所定時間が経過するまでステップS202及び
ステップS214のみを繰返し実行する。そして、上記
所定時間が経過すると(ステップS214の判別結果
が"Yes")、ステップS216に進んで処理ナンバー
(処理NO)を"0"に設定して、本ルーチンを終了す
る。
【0343】このように、排出処理によって1つの入賞
球に対応した所定数の賞品球の排出処理(この間処理N
Oはその値が"2"に保持されている)が終了したときに
処理NOを"0"にリセットすることによって、次回以降
のメインルーチンで、前記ステップS220にて1だけ
減算された後の"セーフ記憶値"の数に対応した回数の賞
品球の排出処理(賞球設定数分の賞品球の排出)が初め
から繰返し実行されることになる。
【0344】図34は、上述した排出処理(図33)の
ステップS208にて行われる1個排出処理のサブルー
チンを示すフローチャートである。
【0345】前述したように本ルーチンは排出される賞
品球の数(賞球設定数)が「1」のときにのみ行われる
処理である。
【0346】本ルーチンが開始されると、ステップS2
32で前述の排出開始処理(図30)のステップS11
6にて所定値にセットされた1個排出タイマがタイムア
ップしたか否かが判別される。
【0347】この1個排出タイマは、排出ソレノイド1
又は2を作動させた後、第1、第2の賞球導出樋71
0,710内に入り込んでいる第1、第2の流下阻止部
745,745(図10参照)が、実際に上記導出樋7
10,710から脱して、唯一個の賞品球のみが流下す
るまでの時間(約35msec)に設定されるものである。
従って、該1個排出 タイマが未だタイムアップしてい
ないとき(判別結果が"No")ときには続くステップS
234乃至ステップS240をスキップして本ルーチン
を終了し、タイムアップしたとき(判別結果が"Ye
s")には1個排出が終了したと判断してステップS2
34に進む。
【0348】ステップS234では、この時点での反転
フラグが"1"であるか否かが判別され、判別結果が"N
o"のときには前述の排出開始処理(図29)のステッ
プS126にて励磁された排出ソレノイド1を消磁(O
FF)し(ステップS236)、"Yes"のときには同
じく排出開始処理のステップS128にて励磁された排
出ソレノイド2を消磁(OFF)して(ステップS23
8)、ステップS240に進み、本処理による賞品球の
排出が終了したことを示すべく排出終了フラグを"1"に
設定して、本ルーチンを終了する。
【0349】図35は上述した排出処理(図33)のス
テップS210にて行われる交互排出処理のサブルーチ
ンを示すフローチャートである。
【0350】前述したように本ルーチンは排出される賞
品球の数(賞球設定数)が「2」以上「8」以下のとき
に行われる処理であり、本ルーチンでは上述した第1お
よび第2の賞球排出装置740,740を交互に使って
賞品球を排出するようにしている。
【0351】本ルーチンが開始されると、先ず、排出開
始処理(図30)のステップS122で設定された反転
フラグが"0"であるか否かが判別される(ステップS2
52)。
【0352】この判別結果が"Yes"のときには第1の
賞球排出装置740による賞品球の排出処理(ステップ
S254〜S264)が行われ、一方、判別結果が"N
o"のときには第2の賞球排出装置740による賞品球
の排出処理(ステップS266〜S274,S264)
が行われる。
【0353】先ず、ステップS254では排出センサ1
立上フラグが"1"であるか否かが判別される。この判別
結果が"No"即ち前述の排出開始処理(図30)のステ
ップS126にて排出ソレノイド1が励磁(ON)され
た後、未だ排出センサ1によって賞品球の排出が検知さ
れないときには、続くステップS256乃至ステップS
264をスキップして、本ルーチンを終了する。
【0354】一方、このステップS254の判別結果
が"Yes"のときには、この時点での排出レジスタ0の
値から1だけ減算し(ステップS256)、該排出センサ
1立上フラグを"0"にリセットして(ステップS25
8)、ステップS260に進む。
【0355】ステップS260では前記減算した値が
「1」であるか否かが判別され、この結果が"No"、即
ち、排出ソレノイド1を励磁(ON)することによって
第1の賞球排出装置から排出され、且つ排出センサ1に
よって検知された賞品球の数が「賞球設定数−1」に達
していないと判断されたときには続くステップS262
及びステップS264をスキップして、本ルーチンを終
了する。
【0356】一方、前記ステップS260の判別結果
が"Yes"、即ち、前述の排出開始処理での排出ソレノ
イド1の励磁(ON)によって賞品球の排出が開始さ
れ、排出センサ1によって「賞球設定数−1」の数の賞
品球が検出されたときには上記賞球設定数分の賞品球の
排出がすべて完了したとみなして、ステップS262に
て該排出ソレノイド1を消磁(OFF)し、更に続くス
テップS264で排出終了フラグを"1"に設定して、本
ルーチンを終了する。
【0357】ところで、上述のように排出センサ1によ
って「賞球設定数−1」の数の賞品球が検知されたとき
に「賞球設定数」分の賞品球が全て排出されたと見做す
のは以下の理由による。即ち、前記排出開始処理のステ
ップS126にて排出ソレノイド1が励磁(ON)され
る直前には、通常、図10に示すように、排出センサ1
内には下から2番目の賞品球B2 が位置している(この
とき出力レベルはHレベル)。その後排出ソレノイド1
の励磁によって図10中3番目の賞品球B3 が排出セン
サ1内に達したときに初めて該センサは賞品球が1個排
出されたことを検出する。このため、例えばセンサによ
って賞品球が1個検知された後直ちに排出ソレノイド1
を消磁すると(賞品球B3 はセンサ内を通過し、流下阻
止部材745によってその排出が阻止される)、2個の
賞品球B1 ,B2 が球導出樋750側に排出されること
となる。従って該交互排出処理及び後述の併用排出処理
においては排出数(賞球設定数)より1つだけ少ない数
「賞球設定数−1」だけ排出センサの立上りをカウント
してその排出処理を行えば足りることとなる。
【0358】図35に戻り、前記ステップS252の判
別結果が"No"、即ち反転フラグが"1"のときに行われ
る処理では、先ずステップS266で排出センサ2立上
フラグが"1"であるか否かが判別される。この判別結果
が"No"即ち前述の排出開始処理での排出ソレノイド2
の励磁(ON)によって賞品球の排出が開始されたにも
拘らず、未だ排出センサ2によって賞品球の排出が検知
されないときには、続くステップS268乃至ステップ
S274および前記ステップS264をスキップして、
本ルーチンを終了する。
【0359】一方、前記ステップS266の判別結果
が"Yes"、即ち排出センサ2によって該センサ内に賞
品球が達したこと(排出センサ2立上フラグが"1")が
確認されると、この時点での排出レジスタ0の値を1だ
け減算し(ステップS268)、排出センサ2立上フラ
グを"0"にリセットして(ステップS270)、ステップ
S272に進む。
【0360】ステップS272では前記減算した値が
「1」であるか否かが判別され、この結果が"No"、即
ち、排出ソレノイド2を励磁(ON)することによって
第2の賞球排出装置から排出され、且つ排出センサ2に
よって検知された賞品球の数が「賞球設定数−1」に達
していないと判断したときにはステップS274及び前
記ステップS264をスキップして、本ルーチンを終了
する。
【0361】一方、前記ステップS272の判別結果
が"Yes"、即ち、前述の排出開始処理での排出ソレノ
イド2の励磁(ON)によって賞品球の排出が開始さ
れ、排出センサ2によって「賞球設定数−1」の数の賞
品球が検知されたときには、上記賞球設定数の賞品球の
排出がすべて完了したと見做して、ステップS274に
て該排出ソレノイド2を消磁(OFF)し、ステップS
264に進んで排出終了フラグを"1"に設定した後、本
ルーチンを終了する。
【0362】ところで、上述のように第2の賞球排出装
置740側の排出処理においても、排出センサ2によっ
て「賞球設定数−1」の数の賞品球が検知されたときに
「賞球設定数」分の賞品球が全て排出されたと見做すの
は、第1の賞球排出装置740側の排出処理で述べた理
由と同様である。
【0363】図36は、上述した排出処理(図33)の
ステップS212にて行われる併用排出処理のサブルー
チンを示すフローチャートである。
【0364】前述したように本ルーチンは排出される賞
品球の数(賞球設定数)が9以上(但し15以下)のと
きに行われる処理であり、1ループの処理で第1及び第
2の賞球排出装置740,740による賞品球の排出が
同時に行なわれるものである(賞球設定数が奇数個の場
合、最後の1個は一方の装置、例えば第1の賞球排出装
置によって排出される)。
【0365】本ルーチンが開始されると、ステップS3
02で排出1終了フラグが"1"であるか否かが判別され
る。この排出1終了フラグは第1の賞球排出装置が排出
すべき賞球数(以下「第1の分割賞球数」という)分の
賞品球の排出が完了したときに、後述のステップS31
4にて"1"に設定されるものである。
【0366】前記ステップS302の判別結果が"N
o"、即ち第1の賞球排出装置が未だ前記排出分割処理
(図32)にて設定された前記第1の分割賞球数分の賞
品球の排出を完了していないときには、続くステップS
304〜S314の処理が行われる。
【0367】先ずステップS304では排出センサ1立
上フラグが"1"であるか否かが判別され、この結果が"
No"、即ち前述の排出開始処理(図30)の前記ステ
ップS140で排出ソレノイド1を励磁(ON)した
後、未だ賞品球の排出が排出センサ1によって一度も検
知されていないときには、続くステップS306〜S3
14、さらには後述のステップS316をスキップし
て、ステップS318以降に進む。
【0368】一方、この判別結果が"Yes"のときに
は、1個の賞品球が排出されたことを示す前記排出セン
サ1立上フラグの値を"1"から"0"にリセットする(ス
テップS306)とともに、排出レジスタ1の値を1だ
け減算し(ステップS308)、更に該減算した値が
「1」に達したか否かを判別する(ステップS31
0)。
【0369】このステップS310の判別結果が"No"
即ち第1の賞球排出装置によって排出され、且つ排出セ
ンサ1によって検知された賞品球の数が「第1の分割賞
球数−1」に達していないときには、続くステップS3
12,S314,S316をスキップして、そのままス
テップS318以降に進む。
【0370】一方、前記ステップS310の判別結果
が"Yes"、即ち第1の賞球排出装置により排出され、
且つ排出センサ1によって賞品球の数が検知された「第
1の分割賞球数−1」となったときには第1の分割賞球
数分の賞品球がすべて出されたと見做して、排出ソレノ
イド1を消磁(OFF)する(ステップS312)とと
もに第1の賞球排出装置による賞品球の排出が完了した
旨を記憶すべく排出1終了フラグを"1"に設定して(ス
テップS314)、ステップS316以降に進む。従っ
て上記第1の分割賞球数分の賞品球の排出が全て完了し
た後において前記ステップS302の判別が行われたと
きには上記ステップS304〜S314がスキップさ
れ、直接ステップS316以降に進むことになる。
【0371】ステップS316では前記排出2終了フラ
グが"1"であるか否かが判別される。この排出2終了フ
ラグは第2の賞球排出装置が排出すべき賞球数(以下
「第2の分割賞球数」という)分の賞品球の排出が完了
したときに、後述のステップS328にて"1"に設定さ
れるものである。
【0372】このステップS316判別結果が"No"、
即ちこの時点で未だ、第2の賞球排出装置が、前記排出
数分割処理(図32)で設定される前記第2の分割賞球
数分の賞品球の排出を完了していないときには、ステッ
プS318〜S330の処理が行われる。
【0373】先ずステップS318では排出センサ2立
上フラグが"1"であるか否かが判別され、この結果が"
No"、即ち前述の排出開始処理のステップS142で
排出ソレノイド2を励磁(ON)した後、未だ賞品球の
排出が排出センサ2によって1つも検知されないときに
は、続くステップS320〜S332をスキップして、
そのまま本ルーチンを終了する。
【0374】一方、このステップS318の判別結果
が"Yes"のときには、1個の賞品球が排出されたこと
を示す排出センサ2立上フラグの値(このとき"1")
を"0"にリセットする(ステップS320)とともに、
排出レジスタ2の値を1だけ減算し(ステップS32
2)、更に該減算した値が「1」に達したか否かを判別
する(ステップS324)。
【0375】このステップS324の判別結果が"No"
即ち、第2の賞球排出装置によって排出され且つ排出セ
ンサ2によって検知された賞品球の数が「第2の分割賞
球数−1」に達していないときには、その続くステップ
S326,S328,S330及びステップS332を
スキップして、本ルーチンを終了する。
【0376】一方、前記ステップS324の判別結果
が"Yes"、即ち第2の賞球排出装置により排出され、
且つ排出センサ2によって検知された賞品球の数が「第
2の分割賞球数−1」となったときには第2の分割賞球
数分の賞品球がすべて出されたと見做して、排出ソレノ
イド2を消磁(OFF)する(ステップS326)とと
もに第2の賞球排出装置による賞品球の排出が完了した
旨を記憶すべく排出2終了フラグを"1"に設定して(ス
テップS328)、この時点での前記排出1終了フラグ
の値が"1"であるか否かを判断する(ステップS33
0)。
【0377】前記ステップS330の判別結果が"No"
のときには続くステップS332をスキップして本ルー
チンを終了する。
【0378】ステップS330の判別結果が"Yes"の
とき、又は前記ステップS316の判別結果が"Yes"
のとき(このとき排出1終了フラグは常に該併用排出処
理によって賞球設定数分の賞品球の排出が全て完了した
ことを示すべく"1"となっている)に行われるステップ
S332では排出終了フラグを"1"に設定し、その後、
本ルーチンを終了する。
【0379】以上のように、賞球設定数が大きな値(9
〜15)に設定されているときに該設定数を分割して2
つの排出レジスタ1,2にその値を記憶し、排出レジス
タ1,2の値に基づいて第1及び第2の賞球排出装置を
夫々独立して作動させることにより、多数の賞品球の排
出が一層迅速に行えるようになる。
【0380】尚、上述のように併用排出処理に於いて
も、排出センサ1,2によって「賞球設定数−1」の数
の賞品球が検知されたときに「賞球設定数」分の賞品球
が全て排出されたと見做すのは、交互排出処理の説明で
述べた理由と同様である。
【0381】次に、これまで説明してきた賞球排出制御
装置による賞球排出制御の処理の途中で停電が発生し、
主電源からの電力の供給が停止した場合に、バックアッ
プ処理として行なわれる賞球排出制御装置側のパワーダ
ウン割込み処理について図37を参照して説明する。
【0382】このパワーダウン割込み処理は、賞球排出
制御装置600に供給される主電源20側からの電源電
圧を常時監視する電源監視回路680a(図17参照)
が停電状態を示す信号を出力したときに、それまで行な
われていたメインルーチン(図18)及び割込み処理
(図21)に代えて賞球排出制御装置のMPU620が
その処理を開始するものであり、停電発生後の消費電力
を必要最小限に抑えつつ、停電発生時に既に発射され未
だセーフ/アウトの判定がついていなかった遊技球が停
電中に入賞したとき、これを検知するためのバックアッ
プ処理を行なうものである。
【0383】先ず、停電の発生が前記電源監視回路68
0aからの信号に基づいて検知されて本処理が開始され
ると、発射モータ151、排出ソレノイド1,2、シャ
ッターソレノイド910等各種作動部への電力の供給が
停止(出力リセット)される(ステップS30)。
【0384】次いで、ステップS31では、セーフ検出
タイマが所定値(例えば5sec)にセットされる。こ の
セーフ検出タイマは、停電発生直前に発射された遊技球
が遊技盤の入賞口に入った後、入賞口受入樋810、入
賞球導出樋820を通ってセーフセンサ830内に達す
るに十分な所定時間をカウントするためのものである。
【0385】該セーフ検知タイマがセットされた後、ス
テップS32では処理NOが"0"にリセットされる。
【0386】このように停電時に強制的に処理NOをリ
セットすることにより、1つのセーフ球に対して賞品球
の排出開始処理又は排出処理(図30又は図33)が実
行されているときに停電が発生した場合であっても、該
セーフ球に対する賞品球の排出が再び、初めから再開さ
れることになって、遊技者の不利益とならないようにな
る。
【0387】次のステップS33ではセーフ記憶値が
「0」であるか否かが判別され、判別結果が"No"、即
ち、この時点(停電発生時)で、未だ対応する賞品球の
排出が完了していない入賞球(以下「排出残球」と称
す)が残っているときには、ステップS34でその旨を
情報表示装置400のメッセージボード(情報ユニッ
ト)431にて表示し(排出残球有表示)、その後ステ
ップS35に進み、一方、判別結果が"Yes"のときに
はそのままステップS35に進む。
【0388】ステップS35では前記ステップS31で
セットしたセーフ検出タイマがタイムアップしたか否か
が判別され、判別結果が"No"、即ち停電発生後未だ上
記所定時間(5sec)が経過せず、従 って、停電発生直
前に発射された遊技球がセーフセンサによって検知され
る可能性があるときには、ステップS36にて前記タイ
マを更新すると共に、ステップS37にて前述の割込処
理でなされるのと同一の手続でセーフセンサ入力処理
(図24)を行ない、前記ステップS33に戻って処理
をやり直す。
【0389】従って、停電発生時から上記所定時間が経
過するまで前記ステップS37でのセーフセンサ入力処
理が繰返し実行されることとなり、停電前に発射された
遊技球が停電発生後に入賞口に入った場合であっても、
当該入賞した遊技球をセーフセンサにより確実に検知す
ることができるようになる。
【0390】停電発生後上記所定時間(停電直前に発射
された遊技球がセーフ球であるかアウト球であるかの判
定が確定するに十分な時間)が経過すると(ステップS
35の判別結果が"Yes")、本ルーチンを終了して、
賞球排出制御装置600は、スタンバイモードへと移行
する。
【0391】このスタンバイモードは、停電が発生して
いる間、補助電源回路680b(図17)から供給され
る電源電圧によって停電中に要求される賞球排出制御装
置600の機能(セーフ記憶値の保持、情報表示装置4
00等)を確保するためのモードであり、そのとき消費
される電力量も必要最小限に抑えられる。
【0392】以上説明したように、賞球排出制御装置6
00側で行なわれている制御においては、通常の制御処
理(図18のメインルーチン、図21の割込処理)中に
停電が発生すると、停電発生後所定時間に亘ってセーフ
センサの入力処理のみを継続して処理可能とし、その後
スタンバイモードに移行するようになっているため、停
電発生後、賞球排出制御装置600に供給される補助電
源回路からの電力量を、入賞球の検出に必要な最低量
(上記所定時間に亘ってのみセーフセンサは検知可能状
態となっている)を確保するだけで、従来、停電発生に
より無効とされていた停電直後の入賞球を有効に処理で
きるようになる。
【0393】また、上記所定時間経過後はセーフ記憶値
を記憶保持するだけの電力さえあれば良く、従って補助
電源部として用いられているバックアップバッテリも小
型のもので長期の停電に十分対応できるようになる。
【0394】次に、前述した役物制御装置500のMP
U520内で行なわれる役物制御の手順を図38を用い
て詳細に説明する。
【0395】この役物動作制御は所定時間(例えば4ms
ec)経過毎に開始される制御処理(RESET処理)で
あり、1回の制御ループが完了すると、制御開始後上記
所定時間が経過するまで当該動作制御が停止状態(HA
LT)となるものである。
【0396】本制御処理が開始されると、先ずステップ
S3002で停電フラグが"1"であるか否かが判別され
る。この停電フラグは、役物制御装置500の電源監視
回路590によってパチンコ遊技店の停電状態が検知さ
れたときに開始される後述のパワーダウン割込み処理
(図39)にて、停電状態となったことを記憶すべく"
1"に設定されるものである。
【0397】この判別結果が"No"のとき、即ち本プロ
グラムが停電の発生とは無関係で行なわれているときに
はステップS3004に進みウェイトフラグが"1"であ
るか否かが判別される。このウェイトフラグは上記停電
フラグが"1"のときに行なわれるる一連の処理(ステッ
プS3030〜ステップS3054)にて用いられるも
のであり、本プログラムが停電の発生とは無関係で行な
われているときには、"0"に設定されている(メインル
ーチン(図13)のステップS4でリセットされる)。
従ってこの判別結果も"No"となって次のステップS3
006に進む。
【0398】ステップS3006では役物制御装置50
0に接続された各種検出器(始動入賞検出器SW1 ,S
W1 ,SW2 、特別入賞検出器SW3 、カウントセンサ
58等)の入力処理が行なわれ、次いで、この時点でパ
チンコ遊技機が補助遊技変動入賞装置50の可動部材5
3,53(図2)の1回又は2回開き動作)を行なうべ
き状態(補助遊技が開始される状態と継続されている状
態の両方を含む)であるか否かが判別される(ステップ
S3008)。
【0399】この判別結果が"Yes"のとき、即ち、遊
技球が、入賞口のうち補助遊技状態を開始させる特定入
賞装置108,108、特定入賞口109に入ったか、
或いは一旦開始された補助遊技状態(1回開き又は2回
開き動作)が未だ終了していないときには、後述のステ
ップS3030,S3050の判別に用いられる補助遊
技フラグを、遊技機が補助遊技状態であることを示すべ
く"1"に設定し(ステップS3010)、次いで役物を
当該補助遊技状態に応じて駆動させるべく補助遊技処理
(可動部材53,53の1回又は2回開き動作)を継続
して(ステップS3012)ステップS3016に進
む。一方、前記ステップS3008の判別結果が"No"
のときには遊技機が補助遊技を行なうべき状態でないこ
とを示すべく上記補助遊技フラグを"0"に設定して(ス
テップS3014)、ステップS3016に進む。
【0400】ステップS3016ではこの時点でパチン
コ遊技機が特別遊技変動入賞装置50の可動部材53,
53の18回開き動作、但し最高8動作まで)を行なう
べき状態(特別遊技のが開始される状態と継続されてい
る状態の両方を含む)であるか否かが判別される。
【0401】この判別結果が"Yes"のとき、即ち、遊
技球が変動入賞装置50の特別入賞口54(特別遊技状
態を開始させる入賞口)に入ったか、或いは一旦開始さ
れた特別遊技状態が未だ完了していないときには、後述
のステップS3032の判別に用いられる特別遊技フラ
グを、遊技機が特別遊技状態であることを示すべく"1"
に設定し(ステップS3018)、次いで役物を当該特
別遊技状態に応じて駆動させるべく特別遊技処理(可動
部材の18回開き動作)を継続して(ステップS302
0)S3024に進む。一方、前記ステップS3016
の判別結果が"No"のときには遊技機が特別遊技を行な
うべき状態でないことを示すべく上記特別遊技フラグ
を"0"に設定して(ステップS3022)、ステップS
3024に進む。
【0402】尚、前述の補助遊技状態と特別遊技状態は
同時に成立することはなく、従って補助遊技フラグと特
別遊技フラグとが同時に"1"となることもない。
【0403】ステップS3024では遊技機が不正状態
であるか否かが判別される。この判別結果が"No"のと
こきはステップS3026にてタイマの更新を行なっ
て、本プログラムを終了し、一方、判別結果が"Yes"
のときにはステップS3028にて不正処理を行なった
後、前記タイマの更新を行なって(ステップS302
6)、本プログラムを終了する。
【0404】これらのRESET処理は主電源20から
電源電圧が供給されている限り所定時間経過毎に繰返し
実行される。
【0405】斯るRESET処理中に、停電が発生して
後述の役物制御装置側のパワーダウン処理(図39)が
実行され(該処理により停電フラグは"1"に設定され
る)、その後通常の電力供給状態に復帰(停電復帰)
し、RESET処理が再開されると、前記ステップS3
002の判別が"Yes"に転じ、ステップS3030〜
S3054による停電後の復帰処理が行なわれる。
【0406】この復帰処理は、前述の補助遊技状態又は
特別遊技状態中に停電が発生して上記遊技状態が中断し
てしまった場合であっても、停電復旧後に、停電発生時
の遊技状態を再現し、もって遊技者に停電による不利益
を与えないようするものである。
【0407】先ず、ステップS3030で補助遊技フラ
グが"1"であるか否かが判別され、次いでステップS3
032で特別遊技フラグが"1"であるか否かが判別され
る。
【0408】これらステップS3030,S3032の
判別結果が共に"No"、即ちパチンコ遊技機が停電発生
時に補助遊技状態、特別遊技状態の何れの状態でもなか
った(通常遊技状態)と判断されたときには、停電フラ
グを"0"にリセットする(ステップS3034)と共
に、停電中に後述のパワーダウン割込み処理のステップ
S3114で行なわれる情報表示装置400による通常
遊技表示を終了(OFF)して(ステップS303
6)、前述のステップS3004の判別を行ない(この
場合、判別結果は"No"となる)、更に前記ステップS
3006以降の処理を行なう。
【0409】一方、前記ステップS3030,S303
4の何れか一方の判別結果が"Yes"、即ち停電発生時
にパチンコ遊技機が補助遊技状態、特別遊技状態の何れ
かの遊技状態であったときにはステップS3038に進
んで、この時点で発射モータ151が作動(ON)して
いるか否かが判別される。この判別結果が"No"、即ち
停電復帰後遊技者が未だ遊技を始めていないときにはス
テップS3040以降の処理を実行することなく、今回
ループでの処理を終了する。斯るステップS3002,
S3030(又はステップS3030,S3032)、
S3038の処理は停電復帰後発射モータが作動(O
N)するまで繰返し行なわれる。
【0410】次回以降のループにおいて前記ステップS
3038の判別結果が"Yes"に転じると、停電フラグ
が"0"にリセットされ(ステップS3040)、その
後、停電発生時に補助又は特別遊技状態であったパチン
コ遊技機の遊技が再開されたことを示すべくウェイトフ
ラグが"1"に設定される(ステップS3042)。次い
でステップS3044にて補助遊技状態又は特別遊技状
態の再現を発射モータ151の作動開始後所定時間(遊
技球が発射された後入賞口に到達するまでの時間に相当
する時間)が経過するまで保留するためのウェイトタイ
マを所定値(例えば2sec)に設定し て、今回ループの
処理を終了する。
【0411】その直後のループでは、ステップS300
2の判別結果が"No"に転じ(停電フラグは前記ステッ
プS3040にてリセットされる)、次のステップS3
004の判別結果が"Yes"に転じて(前記ステップS
3042で"1"に設定されている)ステップS3046
に進む。
【0412】ステップS3046では前記ステップS3
044で所定値に設定されたウェイトタイマがタイムア
ップしたか否かが判別され、上記タイマがタイムアップ
するまで(判別結果が"Yes"となるまで)、ステップ
S3002,S3004,S3046が繰返し実行され
る。
【0413】ウェイトタイマがタイムアップして前記ス
テップS3046の判別結果が"Yes"となると、先ず
ウェイトフラグが"0"にリセットされ(ステップS30
48)、続いて前述した補助遊技フラグが"1"であるか
否か、換言すれば停電復帰後に再現すべき遊技状態が補
助遊技状態("Yes"のとき)であるか、特別遊技状態
("No"のとき)であるかが判別される(ステップS3
050)。この判別結果が"Yes"のときには、ステッ
プS3052にて、停電発生時に開始される情報表示装
置400による補助遊技表示を終了した後前述のステッ
プS3012以降に進んで補助遊技処理を実行し、一
方、判別結果が"No"のときにはステップS3054に
て停電発生時に開始される情報表示装置400による特
別遊技表示を終了した後、前述のステップS3020以
降に進んで特別遊技処理を実行してそれ以降のステップ
を実行する。
【0414】この結果、補助遊技状態又は特別遊技状態
の途中に停電が発生して当該遊技状態が中断した場合で
あっても、停電復帰後所望のタイミング(復旧後初めて
発射された遊技球が遊技盤300の入賞口近傍に達する
タイミング)で、停電前の遊技状態が再現されることに
なる。
【0415】次に、上述した役物制御装置500による
役物制御の処理の途中で停電が発生し、主電源20から
の電力供給が停止した場合に行なわれる役物制御装置側
のパワーダウン割込処理について図39を参照して説明
する。
【0416】このパワーダウン割込み処理は、主電源か
らの電源電圧の供給状態を常時監視する停電監視回路5
90からの信号が停電状態を示したときに、それまで行
なわれたリセット処理(図38)に代えて役物制御装置
のMPU520がその処理を開始するものである。
【0417】先ず、停電の発生が電源監視回路590か
らの信号に基づいて検知されて本処理が開始されると、
変動入賞装置50に設置されたソレノイド50a、ラン
プ50b、LED50c、スピーカ363等各種作動部
への電力の供給が停止(出力OFF)される(ステップ
S3102)。
【0418】次のステップS3104では停電が発生し
たことを記憶すべく前述の停電フラグを"1"に設定し、
その後、特別遊技フラグが"1"であるか否か(ステップ
S3106)、補助遊技フラグが"1"であるか否か(ス
テップS3108)が順次判別される。
【0419】前記ステップS3106の判別結果が"Y
es"、即ち停電発生時にパチンコ遊技機が特別遊技 状
態となっていたときには情報表示装置400のメッセー
ジボード(情報ユニット)431で特別遊技状態中に停
電が発生した旨の表示を行ない(ステップS311
0)、賞球排出制御装置にて行なわれるのと同様のスタ
ンバイモードに移行する。
【0420】一方、前記ステップS3108の判別結果
が"Yes"、即ち停電発生時にパチンコ遊技機が補助遊
技状態となっていたときには情報表示装置400のメッ
セージボード(情報ユニット)431で補助遊技状態中
に停電が発生した旨の表示を行ない(ステップS311
2)、一方、前記ステップS3106,S3108の判
別結果が共に"No"、即ち停電発生時にパチンコ遊技機
が通常の遊技状態となっていたときには通常遊技状態中
に停電が発生した旨の表示を行なって(ステップS31
14)、それぞれスタンバイモードに移行する。
【0421】以上のように本実施の形態の役物制御装置
500は、主電源20の停電状態を検出する電源監視回
路590(停電検知手段)と、該電源監視回路590が
停電状態を検知したとき前記主電源20に代えて補助電
源電圧を遊技機10の各作動部に供給する補助電源回路
595(補助電源部)とを具え、該制御装置500のM
PU520は、停電状態を検知した時点での変動入賞装
置50(役物装置)の遊技状態を記憶し、前記電源監視
回路590からの信号に基づいて停電が復帰したと判断
したとき前記変動入賞装置50を前記記憶した遊技状態
に再現するので、停電が発生して遊技が中断した場合で
あっても停電前の遊技状態が実質的に継続されるように
なり、該停電によって遊技者が不利益を被らないように
なる。
【0422】また、本実施の形態の賞球排出制御装置6
00は、主電源20の停電状態を検出する電源監視回路
680a(停電検知手段)と、該電源監視回路680a
が停電状態を検知したとき前記主電源20に代えて補助
電源電圧を遊技機10の各作動部に供給する補助電源回
路680b(補助電源部)とを具え、該賞球排出制御装
置のMPU620が、セーフセンサ830(入賞球検出
手段)によって入賞が検知されたセーフ球の累計値を記
憶すると共に、前記電源監視回路680aによって停電
状態が検知されたとき、停電発生時より所定期間に亘っ
て前記セーフセンサ830によるセーフ球の検出を可能
としておき、一方、停電状態の間も前記累計値を記憶保
持するように構成されているので、停電発生時セーフ球
の累計値は保持され、停電発生前に発射され停電中に遊
技盤の入賞領域に入賞する遊技球も正規のセーフ球とし
て記憶されることとなり、停電によって遊技者が不利益
を被らないようになる。
【0423】尚、本実施の形態では、停電時のバックア
ップ制御を行なうにあたり、遊技状態の記憶保持を役物
制御装置にて行い、一方、停電発生から所定時間に亘る
セーフセンサのセーフ球の検出を排出制御装置によって
行なうと云うように2つ制御装置で停電の発生に備えて
いるが、これに限ることなく、上記2つの制御装置を互
いに電気的に接続し、停電時の一方の機能を他の一方の
制御装置によって行なうようにしてもよい。
【0424】また、本実施の形態では、所謂ゼロ戦タイ
プの変動入賞装置(役物装置)が設置されたパチンコ遊
技機に対して行われる停電処理時のバックアップ制御を
処理説明したが、通常遊技状態以外の遊技状態を少なく
とも1つ以上行なう変動入賞装置を具えるパチンコ遊技
機であれば、如何なるタイプの遊技機(例えばフィーバ
ータイプの入賞装置を具える遊技機)にも本実施の形態
に係る停電時の賞球排出制御装置又は役物制御装置によ
る処理は実行可能である。
【0425】また、本実施の形態では停電中に、停電発
生時のパチンコ遊技機の3つの遊技態様(通常遊技状
態,補助遊技状態、特別遊技状態)を記憶し、これを情
報表示装置400にてドット表示するようにしている
が、要は停電中遊技者に上記記憶されている遊技状態を
知らしめるものであればよく、従って例えば3つの遊技
態様に各々対応したランプを遊技機の目視できる位置に
設置してこれを点灯させるようにしたり、或いは音声に
て知らせるなど種々の手法を用いても良い。
【0426】また、本実施の形態では停電処理部I(図
15)に接続される補助電源部1540とセーフ球記憶
部IIに接続される補助電源部1640は、実際には単一
の補助電源部(賞球排出制御装置600に設置されたバ
ックアップバッテリ612)によってその機能が達成さ
れているが、これら2つの補助電源部を別途に設けて停
電時に備えるようにしてもよい。
【0427】また、本実施の形態では賞球設定数が1種
類のパチンコ遊技機、即ち入賞球受入れ樋810、入賞
球導出樋820等、入賞球処理系統が1系統のパチンコ
遊技機について説明したが、本発明に係るパチンコ遊技
機の制御装置は、賞球設定数が2種類のパチンコ遊技機
(この場合入賞球受入れ樋、入賞球導出樋等は2条独立
して設けられる)にも適用可能なのは勿論のことであ
る。
【0428】また、本実施の形態では賞品球排出用の導
出樋が2条(第1,第2の賞球導出樋)のパチンコ遊技
機の例を示したが、これに限ることなく、1条の導出
樋、又は3条以上導出樋を備えたパチンコ遊技機につい
て本発明を適用することも可能である。
【0429】
【0430】
【0431】
【0432】
【発明の効果】この発明によれば、停電状態から復旧し
た場合に、役物制御装置が排出制御装置より遅れて制御
を再開するので、停電状態から復帰した場合に、停電前
の遊技球の入賞に対する賞球の排出が遊技の再開前に行
われることとなって、賞球が排出されないことによって
生ずる不利益を遊技者に与えないパチンコ遊技機とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遊技機の一例としてのパチンコ遊
技機の前面の構成例を示す正面図である。
【図2】パチンコ遊技機の遊技領域の中央に設置された
変動入賞装置の拡大斜視図である。
【図3】変動入賞装置の人形部材を示した斜視図であ
る。
【図4】変動入賞装置が取り付けられた遊技盤の裏面を
示す裏面図である。
【図5】パチンコ遊技機の分解斜視図である。
【図6】賞球排出部と入賞球処理部の内部構成を示した
パチンコ遊技機の裏面図である。
【図7】図1に示す情報表示装置を前側から見た分解斜
視図である。
【図8】入賞球検出器(セーフセンサ)の回路構成図で
ある。
【図9】パチンコ遊技機の裏側に設置された賞球排出部
を構成する賞球排出ユニットの分解斜視図である。
【図10】賞球排出ユニットの内部機構を示す正面図で
ある。
【図11】供給皿から発射レールの発射球待機部に遊技
球を供給する動作説明のための発射球供給部の内部機構
図である。
【図12】供給皿から発射レールの発射球待機部に遊技
球を供給する動作説明のための発射球供給部の内部機構
図である。
【図13】賞球排出制御装置の全体構成を示す斜視図で
ある。
【図14】裏機構盤に取り付けられた開閉扉と該開閉扉
の裏側に設置される役物制御装置とを示す分解斜視図で
ある。
【図15】停電発生時に作動するパチンコ遊技機の停電
処理制御系の全体構成を示す制御ブロック図である。
【図16】役物制御装置による役物制御系の制御ブロッ
ク図である。
【図17】賞球排出制御装置による賞球排出制御系統の
制御ブロック図である。
【図18】賞球排出制御装置にて行なわれる賞球排出制
御のメインルーチンを示すプログラムフローチャートで
ある。
【図19】賞球排出制御のメインルーチンにて行なわれ
る記憶クリア処理のサブルーチンを示すフローチャート
である。
【図20】賞球排出制御のメインルーチンにて行なわれ
る補給処理のサブルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図21】メインルーチンに優先して所定時間経過毎に
行なわれる割込処理を示すプログラムフローチャートで
ある。
【図22】割込処理にて行なわれる排出センサ1の入力
処理ルーチンのフローチャートである。
【図23】割込処理にて行なわれる排出センサ2の入力
処理ルーチンのフローチャートである。
【図24】割込処理にて行なわれるセーフセンサの入力
処理ルーチンのフローチャートである。
【図25】割込処理にて行なわれる半端センサの入力処
理のルーチンを示すフローチャートである。
【図26】割込処理にて行なわれる補給センサの入力処
理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図27】割込処理にて行なわれるオーバーフロー検出
器770の入力処理のサブルーチンを示すフローチャー
トである。
【図28】割込処理にて行なわれる発射モータ制御処理
のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図29】割込処理にて行なわれる記憶クリアスイッチ
の入力処理ルーチンのフローチャートである。
【図30】賞球排出制御装置のメインルーチンで実行さ
れる排出開始処理のサブルーチンを示すフローチャート
である。
【図31】排出開始処理にて行なわれる反転フラグ処理
を示すフローチャートである。
【図32】排出開始処理にて実行される排出数分割処理
のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図33】賞球排出制御装置側で行われるメインルーチ
ンにおいて実行される排出処理のサブルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図34】排出処理にて行われる1個排出処理のサブル
ーチンを示すフローチャートである。
【図35】排出処理にて行われる交互排出処理のサブル
ーチンを示すフローチャートである。
【図36】排出処理にて行われる併用排出処理のサブル
ーチンを示すフローチャートである。
【図37】主電源からの電力の供給が停止したときに行
われる賞球排出制御装置側のパワーダウン割込処理のサ
ブルーチンを示すフローチャートである。
【図38】役物制御装置のMPUで所定時間経過毎に行
なわれる役物制御処理(RESET処理)のプログラム
フローチャートである。
【図39】主電源からの電力の供給が停止したときに行
われる役物制御装置側のパワーダウン割込処理のサブル
ーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 パチンコ遊技機 50 変動入賞装置(役物装置) 108 2回開き用特定入賞装置(入賞領域) 109 1回開き用特定入賞口(入賞領域) 56,120,121 一般入賞口(入賞領域) 100 前面枠(パチンコ遊技機本体) 300 遊技盤 350 取付枠(パチンコ遊技機本体) 500 役物制御装置 522 RAM(役物記憶手段)590 電源監視回路(停電検知手段) 600 排出制御装置 622 RAM(排出記憶手段)680a 電源監視回路(停電検知手段) 740 賞球排出装置(球排出装置)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技者にとって有利な特別遊技状態が発
    生したことに基づき開放制御される役物装置を含む複数
    の入賞領域を具備する遊技盤と、前記入賞領域の何れか
    に球が入賞したことに基づき所要数の球を排出可能な球
    排出装置を具備するパチンコ遊技機本体と、を有し、前
    記遊技盤を前記パチンコ遊技機本体に対し着脱分離可能
    なパチンコ遊技機において、 前記役物装置の制御を主に行う役物制御装置と、前記球
    排出装置の制御を行う排出制御装置とを有し、 前記役物制御装置には、該役物制御装置による制御のた
    めのデータを一時的に記憶可能な役物記憶手段を備える
    一方、 前記排出制御装置には、該排出制御装置による制御のた
    めのデータを一時的に記憶可能な排出記憶手段を備え、 当該パチンコ遊技機は、 当該パチンコ遊技機の停電状態を検知する停電検知手段
    と、前記役物記憶手段および前記排出記憶手段に記憶される
    データを停電状態においても記憶保持可能とする記憶保
    持手段 と、 を備え、停電状態から復旧した 場合に、前記役物制御装置は前
    排出制御装置より遅れて制御を再開するようにしたこと
    を特徴とするパチンコ遊技機。
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