JP2002200250A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2002200250A JP2000400184A JP2000400184A JP2002200250A JP 2002200250 A JP2002200250 A JP 2002200250A JP 2000400184 A JP2000400184 A JP 2000400184A JP 2000400184 A JP2000400184 A JP 2000400184A JP 2002200250 A JP2002200250 A JP 2002200250A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 始動入賞記憶により連続的に実行される補助
遊技の内容を遊技者に理解させ、期待感を高めて遊技性
を向上させる。 【解決手段】 始動入賞記憶が可能な遊技機であって、
始動入賞口5,6への入賞を記憶する始動入賞記憶手段
と、始動入賞記憶による補助遊技を実行する記憶補助遊
技制御手段とを備え、種類の異なる始動入賞口5,6へ
の入賞に基づく補助遊技に予め入賞順以外の優先順を設
定しておき、記憶補助遊技制御手段が始動入賞記憶によ
る補助遊技を設定された優先順に基づいて実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変動入賞装置の可
動部材を動作させる補助遊技を実行可能なパチンコ遊技
機等の遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術を、代表的な遊技機であるパ
チンコ機を例に挙げて説明する。例えば、第2種のパチ
ンコ機では、1回開き始動入賞口と2回開き始動入賞口
とがそれぞれ個別に設けられており、各始動入賞口への
入賞を条件として大入賞口の可動部材(いわゆる羽根)
が1回開放(例えば、0.4秒)、2回開放(例えば、
0.5秒×2回)の始動食いつき制御(補助遊技)を行
う。この食いつき制御の間に可動部材によって大入賞口
内に導入された遊技球が凹室内を流下して、幸運にも所
定の有効時間内に大当り入賞口に入賞(いわゆるV入
賞)した場合には、大当たりとなって特別遊技(大当た
り遊技)に移行する。この特別遊技では、いわゆるラウ
ンド遊技が行われる。このラウンド遊技では、可動部材
を所定の開閉パターンで開閉制御することで大入賞口内
へ容易に入賞し得る状態とし、当該ラウンド中に大当り
入賞口に入賞すると次ラウンドへ移行することができ
る。つまり、サイクル単位で遊技が行われる。そして、
このラウンド遊技は、例えば、最大15ラウンドまで繰
り返し行うことができる。
【0003】ここで、現状の機種では、上記の始動食い
つき制御を行っている最中には、始動入賞口はその機能
が無効化されている。このため、無効状態中に新たに始
動入賞口に入賞したとしても、入賞に対する賞球が払い
出しが行われるだけで始動食いつき制御は行われない。
そして、所定期間(例えば、大入賞口の開放が終了する
まで)が経過すると始動入賞口は再度有効状態となり、
遊技球の入賞があれば始動食いつき制御が実行される。
また、上記の特別遊技中も同様であり、特別遊技中にお
ける始動入賞口は、始動口としての機能が無効化されて
おり、特別遊技が終了するとこの機能が有効とされてい
た。
【0004】これに対し、第1種のパチンコ機(いわゆ
るフィーバータイプ、或いはセブン機)では、始動入賞
記憶が最大4つまで可能であった。そこで、最近では第
2種のパチンコ機についても始動入賞記憶が可能な遊技
機が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第2種
のパチンコ機に始動入賞記憶を単に設けた場合には、例
えば「2回開き→1回開き→2回開き」のように種類の
異なる補助遊技が脈絡なく実行される可能性がある。こ
の場合、遊技のタイミングが狂ったり、遊技者にとって
は期待度の最も高い補助遊技に対応させて発射行為を行
おうとしても、その発射行為が困難になってしまうこと
があり得る。
【0006】また、始動入賞口への入賞順に補助遊技が
実行される場合には、入賞する瞬間を視認して入賞順を
覚えるなどしないと、次に発生する補助遊技を把握でき
ない。このため、長い遊技の中で突然行われる入賞記憶
による連続的な補助遊技を充分に楽しむことが困難にな
ってしまう。特に、遊技者が、実行中の補助遊技に集中
していた場合には、この補助遊技中における始動入賞口
への入賞の有無を目視することは困難である。このた
め、遊技の楽しみが半減してしまう。
【0007】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、始動入賞記憶により連続的に実行される補助遊技の
内容を遊技者に理解させることができ、期待感を高めて
遊技性を向上させることができる遊技機を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために提案されたものであり、請求項1に記載のも
のは、遊技価値を獲得し得る割合が異なる複数種類の補
助遊技に対応させて始動入賞部を複数種類備え、遊技球
の始動入賞部への入賞を条件に変動入賞装置の可動部材
を所定パターンで動作させる補助遊技を実行し、該補助
遊技において変動入賞装置に受け入れられた遊技球が特
定入賞部へ入賞したことに基づいて可動部材を複数回動
作させる特別遊技を発生し、該特別遊技において受け入
れた遊技球が特定入賞部へ入賞したことを条件に特別遊
技をサイクル単位で継続可能な遊技機において、前記始
動入賞部への入賞から所定期間が経過するまでの補助遊
技期間中に始動入賞部への入賞があった場合に、該入賞
を始動入賞として個別に記憶する始動入賞記憶手段と、
補助遊技期間の経過後に始動入賞記憶手段の記憶に基づ
いて補助遊技を実行する記憶補助遊技制御手段と、を備
え、記憶補助遊技制御手段は、種類の異なる補助遊技に
対して予め優先順位を設定し、該設定した優先順位に基
づいて始動入賞記憶による補助遊技を実行することを特
徴とする遊技機である。なお、「遊技価値を獲得し得る
割合が異なる補助遊技」とは、可動部材の動作パターン
(例えば回数、時間等)の異なる補助遊技や、特定入賞
部への入賞確率(例えば誘導、閉塞等)の異なる補助遊
技等をいう。
【0009】請求項2に記載のものは、前記記憶補助遊
技制御手段は、通常遊技時には、始動入賞記憶手段に記
憶された順序で始動入賞記憶による補助遊技を実行し、
特定遊技条件の成立時には、始動入賞記憶手段に記憶さ
れた順序に拘わらず、予め設定した優先順位に基づいて
始動入賞記憶による補助遊技を実行することを特徴とす
る請求項1に記載の遊技機である。
【0010】請求項3に記載のものは、前記特定遊技条
件は、特別遊技の終了時における始動入賞記憶の有無で
あり、記憶補助遊技制御手段は、特別遊技の終了時に始
動入賞記憶がある場合に特定遊技条件の成立と判断し、
予め設定した優先順位に基づく補助遊技制御を実行する
ことを特徴とする請求項2に記載の遊技機である。
【0011】請求項4に記載のものは、停電状態におい
ても遊技制御情報をバックアップ可能なバックアップ手
段を備え、停電後に該バックアッブ手段によりバックア
ップされた遊技制御情報に基づく遊技制御を停電前の遊
技状態から継続可能に構成し、前記特定遊技条件は、停
電復帰時における始動入賞記憶情報の有無であり、記憶
補助遊技制御手段は、停電復帰時に始動入賞記憶情報が
ある場合に特定遊技条件の成立と判断し、予め設定した
優先順位に基づく補助遊技制御を実行することを特徴と
する請求項2に記載の遊技機である。
【0012】請求項5に記載のものは、特別遊技の発生
または終了の少なくとも一方を条件に、前記始動入賞記
憶手段に記憶されている始動入賞記憶を消去する始動入
賞記憶消去手段を備えたことを特徴とする請求項1に記
載の遊技機である。
【0013】請求項6に記載のものは、前記記憶補助遊
技制御手段は、遊技価値を獲得し得る割合が高い補助遊
技程、高い優先順位を付与することを特徴とする請求項
1から請求項5の何れかに記載の遊技機である。
【0014】請求項7に記載のものは、前記始動入賞記
憶がある状態で、始動入賞記憶による補助遊技の実行優
先順位を報知する優先順位報知手段を備えたことを特徴
とする請求項1から請求項6の何れかに記載の遊技機で
ある。
【0015】請求項8に記載のものは、前記優先順位報
知手段は、前記記憶補助遊技制御手段により実行される
順序に並べ替えた状態で実行優先順位を報知することを
特徴とする請求項7に記載の遊技機である。
【0016】請求項9に記載のものは、前記優先順位報
知手段は、前記始動入賞記憶手段に記憶されている入賞
順で始動入賞記憶情報を報知するとともに、該始動入賞
記憶情報に対応させて実行優先順位を示す指標を報知す
ることを特徴とする請求項7に記載の遊技機である。な
お、「指標」とは、実行順位を示す記号や数字等をい
う。
【0017】請求項10に記載のものは、前記始動入賞
記憶手段は、特別遊技期間中に始動入賞部への新たな入
賞があった場合に、その新たな始動入賞をも記憶するこ
とを特徴とする請求項1から請求項9の何れかに記載の
遊技機である。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて説明する。ここで、図1は、代表的な遊技
機であるパチンコ遊技機(第2種)の遊技盤1の正面図
である。
【0019】この遊技盤1は、表面に、ガイドレール2
等の区画部材によって囲まれた遊技領域3が形成され、
この遊技領域3内のほぼ中央には、本発明の変動入賞装
置の一種であるセンター役物4が設けられている。セン
ター役物4の下方には、本発明の始動入賞部の一種であ
る第1始動口5及び第2始動口6が設けられている。こ
れらの始動入賞口5,6内には、それぞれ球検出手段で
ある第1始動口センサ7、第2始動口センサ8が設けら
れて入賞球が検出可能になっている。また、センター役
物4の左右、及び下方両側部分には一般入賞部としての
一般入賞口9が設けられており、各一般入賞口9には入
賞口センサ10がそれぞれ設けられて入賞球が検出可能
になっている。上記した第1,第2始動口センサ7,
8、入賞口センサ10は、例えば球の通過時の磁気的変
化に伴って球の検出を行なう近接スイッチで構成されて
いる。また、後述する他の入賞口センサやカウントセン
サ、継続センサ等も同様の構成である。
【0020】上記センター役物4は、大入賞口とも呼ば
れ、遊技球を内部に停留可能な停留機構を備えた役物で
ある。即ち、センター役物4は、図2に示すように、遊
技盤表面に取り付ける取付基板12に開口部を開設し、
この開口部の左右には、一対の羽根部材13,13を、
基端部に取り付けた支軸14によって回動可能な状態で
設ける。また、開口部の上方には庇部15を前方に突設
し、開口部の下縁部分には中央にV入賞口や大当たり入
賞口とも呼ばれる継続入賞口16(本発明の特定入賞部
に相当)を、この継続入賞口16の左右に普通入賞口1
7をそれぞれ区画して設ける。取付基板12の裏側に
は、ケースを取り付けて凹室20を形成する。この凹室
20の内部には、人形を模した左右一対の停留部材2
1,21を配設している。これらの停留部材21,21
は、軸22,22を中心として水平方向に90度向きが
変換できるように並設されており、図2のように両者の
人形が正面を向いている場合には、そのスカート部分に
形成した球停留部23,23がそれぞれ接近対向してそ
の上に遊技球24を載せて停留させることが可能であ
り、また各停留部材21を外側左右に回動すると両球停
留部23が前方に移動しながら開いて停留していた遊技
球24を継続入賞口16に向けて流下させるように構成
されている。
【0021】羽根部材13は、本発明の可動部材(球受
開閉部材)の一種であり、支軸14の後端にはクランク
部材等を介して大入賞口ソレノイド(電気的駆動源の一
種)25(図3参照)が接続されている。そして、この
大入賞口ソレノイド25を駆動することにより、支軸1
4を中心に羽根部材13を回動させることができる。即
ち、大入賞口ソレノイド25が消磁した状態では、各大
入賞口ソレノイド25の復帰スプリングの付勢により、
羽根部材13,13が起立状態(図2に実線で示す状
態)になり、凹室20内に遊技球24を受け入れ難い閉
状態となる。一方、各大入賞口ソレノイド25を励磁す
ると、クランク部材のクランク作用により支軸14が回
転し、両羽根部材13,13が上端を外側に開く方向に
回動し、流下してきた遊技球24を受け止めて凹室20
内に受け入れ易い状態、つまり、センター役物4への入
賞が容易な開状態(図2に点線で示す状態)となる。
【0022】本実施形態では、始動口5,6に入賞する
と、羽根部材13,13が所定パターンで開閉動作され
る補助遊技(始動食いつき制御)が実行される。例え
ば、前記した第1始動口5に入賞すると、羽根部材1
3,13が所定時間(例えば、0.4秒)だけ1回開状
態に変換され、第2始動口6に入賞すると所定時間(例
えば、0.5秒)だけ2回開状態に変換される。すなわ
ち、このパチンコ機は、遊技価値の獲得可能な割合が異
なる補助遊技を実行可能な2種類の始動入賞口(1回開
きの第1始動口5,2回開きの第2始動口6)を備えて
いる。なお、これらの始動入賞口は、2種類(つまり、
始動口5,6)に限らず、3種類以上設けてもよい。
【0023】そして、羽根部材13,13が開状態にな
ったときに遊技球24が羽根部材13上に流下すると、
この遊技球24が凹室20内に案内され、前記した球停
留部23で停留したり、そのまま床板26上を前方に流
下して継続入賞口16または普通入賞口17に入賞した
りする。なお、球停留部23,23で遊技球24が停留
すると、その後に停留部材21,21が回動した時点で
遊技球24は床板26上に落下し、継続入賞口16に向
かって放出される。このため、遊技球24は、高い確率
で継続入賞口16に入賞する。つまり、これらの球停留
部材23,23は、センター役物4内に受け入れられた
遊技球24を継続入賞口16に誘導(V誘導)してい
る。
【0024】ここで、「遊技価値の獲得可能な割合が異
なる」とは、例えば、可動部材13,13の開放回数が
異なることで大当り(遊技価値)の発生割合が異なるこ
とである。また、大当り発生の低い開放(例えばV誘導
無し)と大当り発生の高い開放(例えばV誘導あり)と
することで大当りの獲得可能な割合が異なるも該当す
る。さらに、遊技価値を「賞球」として考えた場合に
は、1回開きと2回開きとで入賞可能な球数が変化する
ことによる賞球獲得割合が異なるという概念を含ませて
もよい。
【0025】また、本実施形態では、継続入賞口16に
入賞した入賞球を検出する球検出手段としての大入賞口
継続センサ30と、センター役物4に入賞した入賞球を
すべて検出する球検出手段としての大入賞口カウントセ
ンサ31(図3参照)が設けられ、大入賞口カウントセ
ンサ31からの信号に基づいて入賞した入賞球の個数を
検出できるように構成されている。
【0026】また、センター役物4のケース下部には、
継続入賞口16及び普通入賞口17の前面飾り板32が
設けられているが、この前面飾り板32に、大当り遊技
におけるラウンド数やカウント数等の遊技情報等を表示
する情報表示器を設けてもよい。このような情報表示器
は、例えば多数のLED(ドット)を平面的に配置した
集合プレートから構成される。
【0027】そして、本実施形態のパチンコ機では、補
助遊技においてセンター役物4内に受け入れられた遊技
球24が継続入賞口16に入賞した場合、大当たりとな
って特別遊技(大当たり遊技)が発生される。この特別
遊技では、いわゆるラウンド遊技が行われる。このラウ
ンド遊技では、羽根部材13,13を開閉制御すること
でセンター役物4内へ容易に入賞し得る状態を形成し、
このラウンド中に継続入賞口16に入賞すると次ラウン
ドへ移行することができる。つまり、遊技をサイクル単
位で継続することができる。そして、このラウンド遊技
は、例えば、最大15ラウンドまで繰り返し行うことが
できる。
【0028】ところで、本実施形態のパチンコ機では、
各始動口5,6に入賞があった後所定期間が経過するま
での補助遊技期間中において、これらの始動口5,6に
遊技球が入賞した場合に、その始動入賞を記憶するため
の始動入賞記憶手段が設けられている。この始動入賞記
憶手段は、言い換えれば、始動入賞部としての各始動口
5,6への遊技球24の入賞に対し、未だ補助遊技が実
行されていない始動入賞を記憶するものである。そし
て、この始動入賞記憶手段は、後述する遊技制御装置3
9の遊技制御部(遊技用マイクロコンピュータ,図3参
照)40のRAMによって構成される。なお、上記の補
助遊技期間とは、食いつき制御状態をいい、羽根部材1
3,13の開放時間及び開放後に設定される有効時間を
も含む期間である。
【0029】また、始動入賞の記憶がある場合に、補助
遊技期間の経過後に始動入賞記憶に基づく補助遊技を実
行する記憶補助遊技制御手段も備えられている。この記
憶補助遊技制御手段は、遊技制御部40によって構成さ
れる。そして、この記憶補助遊技制御手段は、始動口
5,6への入賞に基づいてなされる種類の異なる補助遊
技に対して予め設定された入賞順とは異なる優先順位に
基づいて、始動入賞記憶による補助遊技を実行する。な
お、その詳細な制御については後述する。
【0030】そして、センター役物4のケース上部、詳
しくはケース上部の羽根部材13,13の間に位置する
部分には、優先順報知器(始動記憶状態情報報知器)3
3が設けられている。この実施形態の場合、優先順報知
器33は、例えば多数のLED(ドット)を平面的に配
置した集合プレートにより構成され、該LEDは後述す
る報知機能に合わせて区画配置されている。そして、こ
の優先順報知器33は、本発明の優先順位報知手段とし
て機能し、遊技制御部40のRAM(始動入賞記憶手
段)に始動入賞記憶がある場合に、始動入賞記憶による
補助遊技の実行優先順位を報知する。この優先順報知器
33は、例えば、遊技制御部40(記憶補助遊技制御手
段)により実行される順序に並べ替えた状態で始動入賞
記憶情報を報知するようにしてもよいし、或いは、遊技
制御部40のRAMに記憶されている入賞順で始動入賞
記憶情報を報知するとともに、該始動入賞記憶情報に対
応させて優先順位を示す指標(実行順位を示す記号や数
字等)を報知するようにしてもよい。さらに、これらの
報知態様以外の報知態様を採ってもよい。
【0031】この優先順報知器33は、矩形枠体状の表
示区画の内側に上下方向に配置された長方形状のLED
報知表示部として形成され、それぞれの横には、例えば
1,2,3,4の番号が付されている。本実施形態で
は、優先順報知器33の各報知表示部の横に1〜4の番
号が付されているが、1〜4の番号は入賞球を4個まで
記憶可能であること、及び優先順位を示している。
【0032】次に、この優先順報知器33の具体的な報
知態様について説明する。ここで、図4は、始動入賞記
憶の表示順の入れ替えにより、実行順を報知する態様を
示す説明図である。この図4において、左列に位置する
(a),(b),(c)は優先順位(優先度)の低い始
動入賞記憶が存在していて、優先順位の高い始動入賞記
憶が発生する場合の報知態様を示している。一方、右列
に位置する(d),(e),(f)は優先順位の高い始
動入賞記憶が存在していて、優先順位の低い始動入賞記
憶が発生する場合の報知態様を示している。また、同図
において、上下方向に配置された長方形状の各報知表示
部に表示する縦横線の表示領域は、1回開き始動入賞口
(本実施形態における第1始動口5に相当)に対する始
動入賞記憶を表し、優先順位が低い入賞である。一方、
各報知表示部に表示する斜線表示領域は、2回開き始動
入賞口(本実施形態における第2始動口6に相当)に対
する始動入賞記憶を表し、優先順位が高い入賞である。
なお、同図における縦横線表示領域及び斜線表示領域
は、図示の便宜上から、LEDの点灯色等が異なること
を示している。
【0033】この例においては、優先順位の高い始動記
憶を、優先順位の低い始動記憶よりも先に実行する。そ
して、先に実行される始動記憶を後に実行される始動記
憶よりも上側に位置するように表示する。ここで、「優
先順位」とは、遊技価値の獲得割合の高い始動入賞記憶
から実行すること、或いは遊技価値の獲得割合の低い始
動入賞記憶から実行することなどの種々の実行順をいう
が、入賞順は含まれない。
【0034】具体的に説明すると、優先順位の低い始動
入賞記憶が存在していて、優先順位の高い始動入賞記憶
が発生する場合の報知態様(左列)において、(a)は
第1始動口5への入賞球が2個あり、その入賞順に記憶
している状態を示しており、(b)は新たに第2始動口
6への入賞球が1個あったことを示している。このよう
に、優先順位の低い始動入賞記憶(番号1,2の縦横線
領域)が存在していて、優先順位の高い始動入賞記憶
(斜線領域)が発生した場合には、(c)のように、優
先順位の高い始動入賞記が番号1の報知表示部に挿入表
示されるとともに、優先順位の低い始動入賞記憶が番号
2,3の報知表示部へとずらされて(シフトされて)表
示され、予め設定した優先順に実行されることが報知さ
れる。
【0035】一方、優先順位の高い始動入賞記憶が存在
していて、優先順位の低い始動入賞記憶が発生する場合
の報知態様(右列)において、(d)は第2始動口6へ
の入賞球が2個あり、その入賞順に記憶している状態を
示しており、(e)は新たに第1始動口5への入賞球が
1個あったことを示している。このように優先順位の高
い始動入賞記憶が存在していて、優先順位の低い始動入
賞記憶が発生した場合には、(f)のように、優先順位
の高い始動入賞記憶がそのまま番号1,2の報知表示部
に表示されるとともに、優先順位の低い始動入賞記憶が
番号3の報知表示部に表示される。この場合には、予め
設定した優先順位が入賞順と同じであることが報知され
る。
【0036】また、図5は、始動入賞記憶の指標によ
り、実行順を報知する態様を示す説明図である。この図
5において、左列に位置する(a),(b),(c)
は、優先順位の低い始動入賞記憶が存在していて、優先
順位の高い始動入賞記憶が発生する場合の報知態様を示
している。一方、右列に位置する(d),(e),
(f)は、優先順位の高い始動入賞記憶が存在してい
て、優先順位の低い始動入賞記憶が発生する場合の報知
態様を示している。また、同図においても、上下方向に
配置された長方形状の各報知表示部に表示する縦横線領
域は、第1始動口5に対する始動入賞記憶を表し、優先
順位が低い入賞である。一方、各報知表示部に表示する
斜線領域は、第2始動口6に対する始動入賞記憶を表
し、優先順位が高い入賞である。なお、同図における各
報知表示部の横に付した番号は、始動入賞記憶に基づく
優先順位を表わす指標である。
【0037】以下、具体的に説明すると、優先順位の低
い始動入賞記憶が存在していて、優先順位の高い始動入
賞記憶が発生する場合の報知態様(左列)において、
(a)は第1始動口5への入賞球が2個あり、その入賞
順に記憶している状態を示しており、(b)は新たに第
2始動口6への入賞球が1個あったことを示している。
このように、優先順位の低い始動入賞記憶が存在してい
る状態で、優先順位の高い始動入賞記憶が発生した場合
には、(c)のように、長方形状の報知表示部には入賞
順に表示が点灯し、優先順位の低い始動入賞記憶の報知
表示部の横番号が1,2から2,3のへとずらされて表
示されるとともに、優先順位の高い始動入賞記憶の報知
表示部に横番号1が表示され、入賞順に拘わらず予め設
定した優先順に実行されることが報知される。
【0038】一方、優先順位の高い始動入賞記憶が存在
していて、優先順位の低い始動入賞記憶が発生する場合
の報知態様(右列)において、(d)は第2始動口6へ
の入賞球が2個あり、その入賞順に記憶している状態を
示しており、(e)は新たに第1始動口5への入賞球が
1個あったことを示している。このように、優先順位の
高い始動入賞記憶が存在している状態で、優先順位の低
い始動入賞記憶が発生した場合には、(f)のように、
報知表示部には入賞順に表示が点灯し、優先順位の高い
始動入賞記憶の報知表示部の横番号がそのまま1,2と
表示されるとともに、優先順位の低い始動入賞記憶の報
知表示部に横番号3が表示され、入賞順と予め設定した
優先順とが同じであることが報知される。
【0039】次に、上記したセンター役物4や優先順報
知器33などを制御する制御装置について説明する。こ
こで、図3は、パチンコ機の電気的構成を説明するブロ
ック図である。
【0040】遊技制御装置39は、CPU、ROM、R
AMを持つ遊技用マイクロコンピュータからなる遊技制
御部40と、遊技制御部40に供給するリセットパルス
を生成するリセットパルス生成回路41と、動作クロッ
クを発生する発振回路42と、外部装置との間で信号の
入出力を行う入出力I/F43とを備えて構成されてい
る。同様に、排出制御装置71は、CPU、ROM、R
AMを持つマイクロコンピュータからなる排出制御部7
2と、動作クロックを発生する発振回路73と、外部装
置との間で信号の入出力を行う入出力I/F74とを備
えている。
【0041】また、電源供給装置44は、電源電圧を監
視することで停電を検出し停電の検出によって停電検出
信号を出力する停電検出回路45、及び、停電検出信号
の受信時からデータ格納に必要な所定時間の経過後にリ
セット信号を出力する遅延回路46を有する処理部47
と、直流電源(例えば5V)を生成する直流電源生成回
路49と、常時充電されつつ遊技制御部40のRAM及
び排出制御部のRAMに電源を供給し、RAMに記憶さ
れた制御用データ(本発明の遊技制御情報に相当)を、
停電からの復帰に十分な一定の保持時間に亘ってバック
アップ可能(電源供給可能)なコンデンサを有するバッ
クアップ電源50とを備えている。このバックアップ電
源50はバックアップ手段として機能し、例えば、2〜
3時間程度に亘ってRAM内の制御用データをバックア
ップする。
【0042】上記の遊技制御部40には、入出力I/F
44を介して、大入賞口継続センサ30、大入賞口カウ
ントセンサ31、第1始動口センサ7、第2始動口セン
サ8、及び入賞口センサ10…などの各種のセンサ検出
信号が入力される。また、遊技制御部40からは、入出
力I/F43を介して、大入賞口ソレノイド25、及び
優先順報知器33…、各制御装置に対し、ソレノイド用
の制御信号やモータ用の制御信号などの必要な制御信号
が出力される。この他に、遊技制御部40には、停電検
出回路45からの停電検出信号と、リセットパルス生成
回路41からのリセットパルスが入力される。遊技制御
部40は、停電検出信号を受信すると、遊技の制御に必
要な制御用データ(制御パラメータ)をRAMに格納
し、リセットパルスが送出されるまで待機する。そし
て、リセットパルスの受信により、遊技制御部40は作
動を停止させる。また、電源投入時や停電からの復帰時
において、遊技制御部40は、リセットパルス生成回路
41からのリセットパルスの受信により作動を開始す
る。ここで、停電時からの復帰時において遊技制御装置
40は、RAMにバックアップされた制御用データに基
づいて停電前の状態から遊技を開始する。
【0043】そして、この遊技制御部40は遊技制御手
段として機能し、大入賞口カウントセンサ31や第1,
第2始動口センサ7,8といった球検出センサからの検
出信号に基づいて大入賞口ソレノイド25を制御してセ
ンター役物4の羽根部材13,13の開閉制御を行なう
とともに、センター役物4により行なう特別遊技(大当
り遊技)の制御を行なうなど遊技全体の制御を行う。ま
た、遊技制御部40は、記憶補助遊技制御手段としても
機能し、予め設定された優先順位に基づいて始動入賞記
憶による補助遊技を実行する。
【0044】次に、遊技制御部40(記憶補助遊技制御
手段)による制御の具体例を図6に示すタイミングチャ
ートに基づいて説明する。この図6において、各チャー
トは上から1回開き始動入賞、2回開き始動入賞、補助
遊技期間(1回開き)、補助遊技期間(2回開き)、及
び記憶制御内容を示しており、特別遊技(大当り)の条
件が成立しない通常遊技状態での優先順制御を示してい
る。また、例示した制御では、第2始動口6への始動入
賞記憶による補助遊技を、第1始動口5への始動入賞記
憶による補助遊技よりも優先順位を高く設定している。
【0045】第1始動口5への入賞があった後、第2始
動口6への入賞があった場合には、各始動口5,6の始
動入賞が始動入賞記憶手段としての遊技制御部40のR
AMに記憶される。その後、先に入賞した第1始動口5
への入賞の検出から所定の待ち時間(ウエイト)が経過
したタイミングで、優先順位の高い第2始動口6への始
動入賞記憶による補助遊技が実行され、続いて優先順位
の低い第1始動口5への始動入賞記憶による補助遊技が
実行される。なお、この場合の優先順報知器33による
報知は、図4(c)に示す入れ替え報知態様や、図5
(c)に示す指標報知態様により行われる。
【0046】一方、第2始動口6への入賞があった後、
第1始動口5への入賞があった場合には、まず、各始動
口5,6の始動入賞が遊技制御部40のRAMに記憶さ
れる。その後、先に入賞した第2始動口6への入賞の検
出から所定の待ち時間(ウエイト)が経過したタイミン
グで、優先順位の高い第2始動口6への始動入賞記憶に
よる補助遊技が実行され、続いて優先順位の低い第1始
動口5への始動入賞記憶による補助遊技が実行される。
この場合には、入賞順と優先順とが一致している。そし
て、この場合の優先順報知器33による報知は、図4
(f)の入れ替え報知態様や図5(f)の指標報知態様
により行われる。
【0047】このような制御により、遊技者が始動入賞
口への入賞順を把握していなくとも始動入賞したことを
把握しているだけで、始動入賞記憶により連続的に実行
される補助遊技の内容を理解することができるので、期
待感が高まり易い。また、この例では、遊技価値の獲得
可能性が高い補助遊技から実行されるように優先順位を
設定しているので、異なる種類の始動入賞記憶が発生し
た場合において、遊技者にとって好ましい(有利な)補
助遊技から優先的に実行される。このため、遊技者は、
興趣が高まった状態で補助遊技を行うことができる。
【0048】ところで、本発明は、上記した制御に限定
されるものではなく、通常遊技時と特定遊技時とで制御
を分けてもよい。例えば、通常遊技時には、始動入賞記
憶手段(遊技制御部40のRAM)に記憶した入賞順に
基づいて始動入賞記憶による補助遊技を実行し、特定遊
技条件の成立時においてのみ、始動入賞記憶手段に記憶
した入賞順に拘わらず、予め設定された優先順に基づい
て始動入賞記憶による補助遊技を実行するようにしても
よい。
【0049】特定遊技条件としては、種々の条件が選択
できる。例えば、特定遊技条件を特別遊技の発生、終了
に関連したものとし、特別遊技の終了時に始動入賞記憶
手段(遊技制御部40のRAM)に始動入賞記憶情報が
ある場合に、予め設定された優先順位に基づく補助遊技
制御を、遊技制御部40によって実行させてもよい。
【0050】この制御を、図7に示す一例のタイミング
チャートに基づいて説明する。この図7において、各チ
ャートは上から1回開き始動入賞、2回開き始動入賞、
特別遊技期間、補助遊技期間(1回開き)、補助遊技期
間(2回開き)、及び記憶制御内容を示している。ま
た、この制御でも、第2始動口6への始動入賞記憶によ
る補助遊技を、第1始動口5への始動入賞記憶による補
助遊技よりも優先順位を高く設定している。そして、こ
の例では、通常遊技状態では入賞順に基づいて始動入賞
記憶による補助遊技を実行し、特別遊技終了から一定期
間に亘って予め設定された優先順に基づいて始動入賞記
憶による補助遊技を実行する。
【0051】特定遊技条件の成立前において、1回開き
の第1始動口5への入賞があった後、2回開きの第2始
動口6への入賞があった場合には、各始動口5,6の始
動入賞が遊技制御部40のRAMに記憶され、優先順位
の高低に拘わらず、入賞順に各始動口5,6への始動入
賞記憶に対応する補助遊技が実行される。そして、この
場合の優先順報知器33による報知は、入賞順に行われ
る。
【0052】一方、特定遊技条件の成立後(特定遊技時
の一種)において、第1始動口5への入賞があった後、
第2始動口6への入賞があった場合には、各始動口5,
6の始動入賞が遊技制御部40のRAMに記憶される。
そして、特別遊技終了後においては、優先順位の高い第
2始動口6への始動入賞記憶による補助遊技が実行さ
れ、その後優先順位の低い第1始動口5への始動入賞記
憶による補助遊技が実行される。なお、この場合の優先
順報知器33による報知は、図4(c)の入れ替え報知
態様や図5(c)の指標報知態様により行われる。
【0053】そして、このような制御を行うことによ
り、特別遊技後の始動入賞記億が多く残存しがちな状態
では、始動入賞記億による複数の補助遊技が補助遊技群
となって連続的に実行される可能性が高い。この場合、
まとまって実行される補助遊技群に対して遊技者の望む
弾発行為等を充分に行うことができ、遊技の興趣を得や
すい。さらに、優先順位の高い順に補助遊技が実行され
るので、遊技者は補助遊技のパターンを予め予測でき、
望む弾発行為等を充分に行うことができる。このため、
遊技の興趣を確実に高めることができる。
【0054】ところで、上記の特定遊技時に関し、特別
遊技終了後以外にも設定することができる。例えば、本
実施形態のように、停電状態においても遊技制御情報を
バックアップ可能なバックアップ手段を備え、停電復帰
後において停電前の遊技状態から遊技を継続可能なパチ
ンコ機においては、特定遊技条件を停電発生、停電復帰
に関連したものとし、停電復帰した後に始動入賞記憶手
段(遊技制御部40のRAM)に始動入賞記憶情報があ
る場合に、予め設定された優先順位に基づく補助遊技を
実行させてもよい。
【0055】具体的には、図8に示すタイミングチャー
トに示すように、停電の発生していない通常遊技時には
入賞順に基づいて始動入賞記憶による補助遊技を実行
し、停電状態から復帰した時に始動入賞記憶情報がある
場合に予め設定された優先順に基づいて始動入賞記憶に
よる補助遊技を実行する。なお、この図8において、各
チャートは上から1回開き始動入賞(優先順位低い)、
2回開き始動入賞(優先順位高い)、遊技状態、補助遊
技期間(1回開き)、補助遊技期間(2回開き)、及び
記憶制御内容を示している。
【0056】この例では、通常遊技状態においては入賞
順に基づいて始動入賞記憶による補助遊技を実行し、停
電状態からの復帰時点で始動入賞記憶情報があった場合
には優先順位に基づいて始動入賞記憶による補助遊技を
実行する。
【0057】即ち、停電の発生していない通常遊技状態
において、第1始動口5への入賞があった後、第2始動
口6への入賞があった場合には、各始動口5,6の始動
入賞が遊技制御部40のRAMに記憶され、優先順位の
高低に拘わらず、入賞順に各始動口5,6への始動入賞
記憶に対応する補助遊技が実行される。この場合の優先
順報知器33による報知は、入賞順に行われる。
【0058】一方、停電の発生前において、第1始動口
5への入賞があった後、第2始動口6への入賞があった
場合には、各始動口5,6の始動入賞が遊技制御部40
のRAMに記憶されるが、停電が発生すると、遊技が中
断するとともにバックアップ手段により遊技制御情報が
バックアップされる。そして、停電状態から復帰すると
遊技が継続されるが、この復帰時点において遊技制御部
40のRAMにはバックアップ手段によりバックアップ
された始動入賞記憶情報が存在するので、停電状態から
の復帰後に優先順位の高い2回開きの第2始動口6への
始動入賞記憶による補助遊技が実行され、その後優先順
位の低い1回開きの第1始動口5への始動入賞記憶によ
る補助遊技が実行される。この場合の優先順報知器33
による報知は、図4(c)の入れ替え報知態様や図5
(c)の指標報知態様により行われる。
【0059】そして、このような制御を行った場合に
は、遊技者は、停電によって気分を害されたとしても、
停電復帰後に有利な遊技状態(例えば、2回開きの補助
遊技)から遊技が再開されるので、気分良く遊技を再開
することができる。
【0060】ところで、今回開示した実施の形態はすべ
ての点で例示であって制限的なものではないと考えるべ
きである。本発明の範囲は、前記した説明ではなくて特
許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の
意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意
図される。
【0061】例えば、始動記憶の最大記憶数(保留可能
数)は、4つに限らず適宜に設定することができる。
【0062】また、特別遊技の発生または終了の少なく
とも一方を条件として、始動入賞記憶手段(RAM)に
記憶されている始動入賞による補助遊技が実行されない
ように消去する始動入賞記憶消去手段を備えてもよい。
このように構成すれば、始動入賞記憶による補助遊技を
特別遊技の発生または終了に基づいて一旦区切ることが
でき、遊技にメリハリをつけることが可能であるととも
に、かなり前の始動入賞記憶に基づいて連続大当りが発
生してしまうのを防止することができ、遊技の健全性を
確保することができる。
【0063】また、本発明はパチンコ機に限らず、雀球
遊技機、アレンジボール式遊技機など遊技球を発射して
遊技を行なう遊技機であればパチンコ機と同様に実施す
ることができる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、以
下の効果を奏する。請求項1に記載の発明によれば、遊
技価値を獲得し得る割合が異なる複数種類の補助遊技に
対して予め優先順位を設定し、該設定した優先順位に基
づいて始動入賞記憶による補助遊技を実行するので、遊
技者が始動入賞口への入賞順を把握していなくとも、始
動入賞したということを把握しているだけで、始動入賞
記憶により連続的に実行される補助遊技の内容を理解す
ることができる。このため、遊技の期待感が高まり易く
遊技性を向上させることができる。
【0065】請求項2に記載の発明によれば、特定遊技
条件の成立時には、始動入賞記憶手段に記憶された順序
に拘わらず、予め設定した優先順位に基づいて始動入賞
記憶による補助遊技を実行するので、通常遊技時との差
別化が図れ、遊技性を一層向上させることができる。
【0066】請求項3に記載の発明によれば、始動入賞
記億が多く残存しがちな状態で、始動入賞記憶が連続的
に実行されるため、まとまって実行される補助遊技群に
対して遊技者の望む弾発行為等を充分に行うことがで
き、遊技の興趣を得やすい。さらに、優先順位の高い順
に補助遊技が実行されるので、遊技者は補助遊技のパタ
ーンを予め予測でき、望む弾発行為等を充分に行うこと
ができる。このため、遊技の興趣を確実に高めることが
できる。
【0067】請求項4に記載の発明によれば、停電復帰
時に始動入賞記憶情報がある場合に予め設定された優先
順位に基づく補助遊技制御が実行されるので、遊技者
は、停電によって気分を害されたとしても、停電復帰後
に有利な遊技状態から遊技が再開されるので、気分良く
遊技を再開することができる。
【0068】請求項5に記載の発明によれば、始動入賞
記憶による補助遊技を特別遊技により一旦区切ることが
でき、遊技にメリハリをつけることが可能である。ま
た、かなり前の始動入賞記憶に基づいて連続大当りが発
生してしまうのを防止することができ、遊技の健全化を
図ることができる。
【0069】請求項6に記載の発明によれば、遊技価値
の獲得可能性が高い補助遊技から実行されるので、異な
る始動入賞記憶が発生した際には遊技者にとって好まし
い状態から優先的に実行される。このため、興趣が高ま
った状態で補助遊技を行うことが可能である。
【0070】請求項7に記載の発明によれば、始動入賞
記憶による補助遊技が入賞順に実行されると思いこんで
いる遊技者に対して、遊技内容を把握させることが可能
である。
【0071】請求項8に記載の発明によれば、優先順位
を入れ替えた状態で始動入賞記憶情報を報知するので、
度々優先順位が変動するようなことがあっても、遊技者
は実行順位を容易に把握できる。
【0072】請求項9に記載の発明によれば、始動入賞
記憶を入賞順に報知し、その情報に対して指標により何
時実行されるかを報知するので、遊技者は、どの始動入
賞記憶による補助遊技がいかなる優先順で実行されるの
かを容易に把握することができる。
【0073】請求項10に記載の発明によれば、始動入
賞記憶手段は、特別遊技期間中に始動入賞口への新たな
入賞があった場合に、その新たな始動入賞を記憶するの
で、特別遊技が実行されている場合にも始動入賞記憶が
可能となり、大当たり後に保留される補助遊技の数が増
加し、補助遊技群となる可能性が高まって期待感を向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパチンコ遊技機の遊技盤の正面図であ
る。
【図2】本発明の大入賞口の一例であるセンター役物の
正面図である。
【図3】パチンコ遊技機の制御装置を示すブロック図で
ある。
【図4】(a)〜(f)は、図2の優先順報知器におい
て、始動入賞記憶の表示順の入れ替えにより、実行順を
報知する態様を示す説明図である。
【図5】(a)〜(f)は、図2の優先順報知器におい
て、始動入賞記憶の指標により、実行順を報知する態様
を示す説明図である。
【図6】通常遊技状態における始動入賞記憶による補助
遊技の優先順制御タイミングチャートを示す説明図であ
る。
【図7】特別遊技終了後に優先順に基づいて始動入賞記
憶による補助遊技を実行する優先順制御タイミングチャ
ートを示す説明図である。
【図8】停電状態からの復帰後に優先順に基づいて始動
入賞記憶による補助遊技を実行する優先順制御タイミン
グチャートを示す説明図である。
【符号の説明】
1 遊技盤 2 ガイドレール 3 遊技領域 4 変動入賞装置(センター役物) 5 第1始動口 6 第2始動口 7 第1始動口センサ 8 第2始動口センサ 9 一般入賞口 10 一般入賞口の入賞口センサ 12 取付基板 13 可動部材(球受開閉部材)の一例である羽根部材 14 支軸 15 庇部 16 継続入賞口 17 普通入賞口 20 凹室 21 停留部材 22 軸 23 球停留部 24 遊技球 25 大入賞口ソレノイド 26 床板 30 継続センサ 31 カウントセンサ 32 前面飾り板 33 優先順報知器 39 遊技制御装置 40 遊技制御部 41 リセットパルス生成回路 42 発振回路 43 入出力I/F 44 電源供給装置 45 停電検出回路 46 遅延回路 47 処理部 49 直流電源生成回路 50 バックアップ電源 71 排出制御装置 72 排出制御部 73 発振回路 74 入出力I/F

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技価値を獲得し得る割合が異なる複数
    種類の補助遊技に対応させて始動入賞部を複数種類備
    え、遊技球の始動入賞部への入賞を条件に変動入賞装置
    の可動部材を所定パターンで動作させる補助遊技を実行
    し、該補助遊技において変動入賞装置に受け入れられた
    遊技球が特定入賞部へ入賞したことに基づいて可動部材
    を複数回動作させる特別遊技を発生し、該特別遊技にお
    いて受け入れた遊技球が特定入賞部へ入賞したことを条
    件に特別遊技をサイクル単位で継続可能な遊技機におい
    て、 前記始動入賞部への入賞から所定期間が経過するまでの
    補助遊技期間中に始動入賞部への入賞があった場合に、
    該入賞を始動入賞として個別に記憶する始動入賞記憶手
    段と、 補助遊技期間の経過後に始動入賞記憶手段の記憶に基づ
    いて補助遊技を実行する記憶補助遊技制御手段と、を備
    え、 記憶補助遊技制御手段は、種類の異なる補助遊技に対し
    て予め優先順位を設定し、該設定した優先順位に基づい
    て始動入賞記憶による補助遊技を実行することを特徴と
    する遊技機。
  2. 【請求項2】 前記記憶補助遊技制御手段は、 通常遊技時には、始動入賞記憶手段に記憶された順序で
    始動入賞記憶による補助遊技を実行し、 特定遊技条件の成立時には、始動入賞記憶手段に記憶さ
    れた順序に拘わらず、予め設定した優先順位に基づいて
    始動入賞記憶による補助遊技を実行することを特徴とす
    る請求項1に記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記特定遊技条件は、特別遊技の終了時
    における始動入賞記憶の有無であり、 記憶補助遊技制御手段は、特別遊技の終了時に始動入賞
    記憶がある場合に特定遊技条件の成立と判断し、予め設
    定した優先順位に基づく補助遊技制御を実行することを
    特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 停電状態においても遊技制御情報をバッ
    クアップ可能なバックアップ手段を備え、停電後に該バ
    ックアップ手段によりバックアップされた遊技制御情報
    に基づく遊技制御を停電前の遊技状態から継続可能に構
    成し、 前記特定遊技条件は、停電復帰時における始動入賞記憶
    情報の有無であり、 記憶補助遊技制御手段は、停電復帰時に始動入賞記憶情
    報がある場合に特定遊技条件の成立と判断し、予め設定
    した優先順位に基づく補助遊技制御を実行することを特
    徴とする請求項2に記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 特別遊技の発生または終了の少なくとも
    一方を条件に、前記始動入賞記憶手段に記憶されている
    始動入賞記憶を消去する始動入賞記憶消去手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  6. 【請求項6】 前記記憶補助遊技制御手段は、遊技価値
    を獲得し得る割合が高い補助遊技程、高い優先順位を付
    与することを特徴とする請求項1から請求項5の何れか
    に記載の遊技機。
  7. 【請求項7】 前記始動入賞記憶がある状態で、始動入
    賞記憶による補助遊技の実行優先順位を報知する優先順
    位報知手段を備えたことを特徴とする請求項1から請求
    項6の何れかに記載の遊技機。
  8. 【請求項8】 前記優先順位報知手段は、前記記憶補助
    遊技制御手段により実行される順序に並べ替えた状態で
    実行優先順位を報知することを特徴とする請求項7に記
    載の遊技機。
  9. 【請求項9】 前記優先順位報知手段は、前記始動入賞
    記憶手段に記憶されている入賞順で始動入賞記憶情報を
    報知するとともに、該始動入賞記憶情報に対応させて実
    行優先順位を示す指標を報知することを特徴とする請求
    項7に記載の遊技機。
  10. 【請求項10】 前記始動入賞記憶手段は、特別遊技期
    間中に始動入賞部への新たな入賞があった場合に、その
    新たな始動入賞をも記憶することを特徴とする請求項1
    から請求項9の何れかに記載の遊技機。
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