JP3006922B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP3006922B2
JP3006922B2 JP3196674A JP19667491A JP3006922B2 JP 3006922 B2 JP3006922 B2 JP 3006922B2 JP 3196674 A JP3196674 A JP 3196674A JP 19667491 A JP19667491 A JP 19667491A JP 3006922 B2 JP3006922 B2 JP 3006922B2
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吉平 新山
広司 伊東
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、弾球遊技機詳しくは
パチンコ機に関する。
【0002】
【従来の技術】パチンコ機における遊技の過程で、発生
した賞としての賞球を遊技者に払い出す場合、遊技制御
回路(遊技盤の制御ユニット)は遊技球の入賞に対して
予め入賞口毎に定めた排出賞球数データを備え、例えば
ある入賞口への遊技球の入賞を検出すると、これを一旦
入賞数記憶に納めるとともに排出賞球数データからその
入賞口に対応する賞球数を求め、この賞球数信号を球排
出装置の制御を行う排出制御回路(制御ユニット)に送
信する。
【0003】球排出装置は、パチンコ機の裏側の補給タ
ンクにある遊技球を球排出装置に案内する誘導樋(シュ
ート)下流側に設けられ、誘導樋から案内された遊技球
を、前面側の供給皿(下皿)あるいは発射装置へ遊技球
を案内する上皿へ所要数排出するものであり、前記排出
制御回路により制御される。
【0004】この排出制御回路は、遊技制御回路から賞
球数信号を受信すると、要求数に応じた賞球を排出する
ように球排出装置の作動を制御して、排出終了時に入賞
球すなわちセーフ球の払出を行うとともに、遊技制御回
路に要求賞球数の排出終了信号を送信する。またノイズ
などの影響で賞球数信号が正常に受信できないときにデ
ータの再送信を要求する再送要求信号を送信するのであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、遊技制
御回路は遊技球の入賞に基づく賞球の排出指令を制御す
る機能のほかに、遊技盤の電動役物の動作を制御する
(遊技盤で行われる遊技を制御する)重要な機能を備え
るものであり、既述のように排出制御回路との間で頻繁
に信号の授受を行う(双方向の通信)制御システムだ
と、信号の授受のタイミング制御が煩雑になってしま
う。また、パチンコ機は、パチンコ機に金属球である遊
技球を補給するための球循環機構が設けられた設備に設
置されているために、常に電気的なノイズが発生する環
境にあり、これに対しては上記したようにお互いに信号
の授受を行う双方向通信は有効であるが、遊技制御回路
の負担が大きくなってしまう。
【0006】すなわち、双方向通信によるタイミング制
御の煩雑さがあり、また遊技制御回路に搭載されている
演算処理装置として機能するCPUが、このノイズによ
り暴走する危険性もある。このようなCPUの暴走対策
としては、ある一定間隔毎にCPUに対してリセットを
かけて、プログラムの所定番地(例えば、初期番地)か
ら毎回実行するような制御形態をとっているのが通例で
ある。これによって、ノイズによる暴走が発生した場合
においても、所定時間後にCPUにリセットがかかって
プログラムの所定番地に復帰するので、ノイズによる悪
影響を最小限に抑えることができる。ところで、このよ
うにCPUに対してある一定時間毎にリセット割込を行
ってプログラムの実行処理を行うためには、その目的か
らリセット割込時間をあまり長く設定することができな
い。このため、パチンコ機の遊技プログラムは、所定時
間内に処理の実行が可能なように、所定のプログラムサ
イズ内に納められている。この観点からも、制御に正確
性があり、しかも制御(プログラム)が煩雑でない(簡
易な処理形態であればプログラムサイズは小さくて済
む)賞球制御が行える遊技制御回路を備えた弾球遊技機
が望まれている。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、本発明は、図
1に示すように、遊技者に所要数の球を払い出す球排出
装置の作動を制御する排出制御回路と、遊技盤における
遊技を制御するとともに、遊技において遊技者が獲得し
た賞としての賞球数情報を排出制御回路に送信する制御
を行う遊技制御回路と、 賞球数を送信する際の起動条件
となるセーフ球を検出するセーフ球検出手段を有し、当
該セーフ球を1個宛に制止した状態でセーフ球検出手段
により検出させ、その後、流下させるセーフ球払出機構
と、を備えた弾球遊技機において、前記遊技制御回路
は、セーフ球検出手段からの球有り信号に基づいて、排
出制御回路へ賞球数情報を連送する賞球数情報送信制御
手段を含み、前記排出制御回路は、連送される賞球数情
報を受信するとともに、受信した賞球数情報の連続した
一致を判定して当該賞球数を確定する排出数確定手段
と、排出球数確定手段により確定された賞球数を排出す
る制御を行う排出制御手段と、排出制御手段による賞球
数の排出タイミングに関連して、セーフ球払出機構を制
御してセーフ球を流下させるセーフ球払出制御手段と、
を含み、前記遊技制御回路は、セーフ球の流下によるセ
ーフ球検出手段からの球無し信号に基づいて、前記賞球
数情報送信制御手段による賞球数情報の連送を終了する
ことを特徴とする。
【0008】
【作用】遊技制御回路はセーフ球を一個宛制止した状態
においてセーフ球検出手段により検出し、このセーフ球
の検出に基づいて賞球数を確定し、排出制御回路に賞球
数情報を連送する。すると、排出制御回路は受信した賞
球情報の連続した一致を判定して、賞球数情報を確認
し、これに基づいて球排出装置の作動を制御して遊技球
の排出を実行する。そして所定の排出タイミングに関連
して、この排出にかかわったセーフ球の払出を行うため
にセーフ球払出機構を作動させる。そして、遊技制御回
路は、セーフ球払出機構からセーフ球が払い出され、セ
ーフ球が無くなったことを検出したら、排出制御回路に
連送している賞球情報の送信を終了する。
【0009】
【0010】
【実施例】図2はパチンコ機1の前面側の斜視図で、パ
チンコ機1の右側(図上左側)にはその機専用のカード
式の球貸し機2が付設される。パチンコ機1の前面枠3
には遊技盤(図示せず)の前面を覆うカバーガラス4の
上方に賞球の排出表示ランプ5などが、カバーガラス4
の下方にパチンコ球の供給皿6ならびに受け皿7と、供
給皿6からのパチンコ球を1個ずつ打ち出す打球発射装
置の操作部8が配設される。
【0011】供給皿6外周のカット面には球貸し機2の
挿入カードから読み取る残高の表示器9と、貸し球の排
出を促す球貸しボタン10と、カードの返却を指示する
カード返却ボタン11と、これらのボタン10,11を
押すと点灯するボタン操作有効表示器12が配置され
る。球貸し機2には磁気カードの挿入部13(リーダ)
と、カードの挿入時に点灯するリーダ作動の表示LED
14と、球貸し機2の正常時に点灯する確認用の表示ラ
ンプ15が配設される。
【0012】そして、球貸し機2の挿入部13にカード
を挿入した状態で球貸しボタン10を押すと、カードの
残高の範囲でボタン10の1回のオンにつき所定数の貸
し球が後述する球排出装置を介して供給皿6もしくは受
け皿7に排出され、カード返却ボタン11を押すと、球
貸し機2の挿入カードが排出されるのである。また、供
給皿6の取付パネルには貸し球ならびに賞球の排出時に
これらの球数を表示する排出球数表示器16が設けられ
る。17は挿入カードの残高を最小球貸し変換金額(例
えば100円)単位の度数表示と1度数未満の桁を含む
金額表示に切り替える表示変換ボタンである。
【0013】ここで、カバーガラス4はガラス枠を介し
て前面枠3に開閉可能に取り付けられ、前面枠3は機枠
18に同じくヒンジ結合される。遊技盤は前面枠3のフ
レーム内に着脱可能に取り付けられる。
【0014】前面枠3の裏面には図3、図4のように上
部から右側部および下部にかけて球排出装置20が、フ
レーム21の下部に入賞球処理装置22が配設される。
また前面枠3裏面の右側下部には球供給機構、発射レバ
ー、モータなどからなる打球発射装置23が取り付けら
れる。
【0015】入賞球処理装置22は遊技盤裏面の集合樋
からの入賞球を処理するもので、集合樋に接続する案内
樋24と、案内樋24に連続する整流樋25と、整流樋
25に連続する導出樋26と、整流樋25に設置するス
トッパ機構27および入賞球の検出器28とから構成さ
れる。これらの樋24〜26は緩急に差はあるが、入賞
球の自然流下を促す下り傾斜に形成される。
【0016】ストッパ機構27(払出し機構)は図5の
ように整流樋25の側方より樋25内に進入して入賞球
の流下を規制する2つの係止爪30a,30bと、係止
爪30a,30bの駆動手段としてのソレノイド31を
備える。
【0017】係止爪30aは鈎状に形成され、検出器2
8の下流部側方にて支軸32を介して揺動自由に支持さ
れる。爪30aの先端部は揺動軌跡と一致する円弧状の
球阻止面に形成され、その近傍(支軸32に対してオフ
セットする位置)にソレノイド31がピン結合される。
係止爪30bは後部に係止爪30a外周との係合部を備
える半円状に形成され、係止爪30aの斜め上方で支軸
33を介して揺動自由に支持される。爪30bの先端部
は揺動軌跡と一致する円弧状の球阻止面に形成され、支
軸33より後端側に開き方向へ付勢するウェイト34が
取り付けられる。
【0018】整流樋25の側壁には係止爪30a,30
bに対応するスリットが形成され、スリット相互の間隔
は係止爪30a,30bの進入状態においてこれらの間
に入賞球が1個だけ挟まれるように設定される。
【0019】ソレノイド31の非通電状態では図5
(A)のように係止爪30aが整流樋25内に進入する
一方、係止爪30bがウェイト34によって樋25から
後退し、樋25内の入賞球は係止爪30aの球阻止面に
より流下を阻止される。この状態からソレノイド31に
通電されると、図5(B)のように係止爪30aが樋2
5から後退すると共に、係止爪30bを進入側に押動さ
せるのであり、これにより樋25内の先頭の入賞球は係
止爪30aから解放される一方、後続の入賞球は係止爪
30bの球阻止面によって流下が阻止される。
【0020】そして、ソレノイド31の通電が断たれる
と、リターンスプリング35の付勢力により係止爪30
aが初期状態に戻り、樋25内に進入する一方、これに
伴って係止爪30bがウェイト34により樋25から後
退し、後続の入賞球は係止爪30aまで転がり流下を阻
止される。
【0021】入賞球の検出器28は整流樋25の上下ス
リットの中間で樋25に一体形成した収納部36に設置
され、検出器28内に入賞球があればオン信号を、なけ
ればオフ信号を出力する。
【0022】球排出装置20は遊技盤の各入賞口への入
(セーフ球)に基づく賞球および球貸し機2からの指
令に基づく貸し球の排出などを行うもので、前面枠3裏
面のフレーム21上部にパチンコ球を貯留する補給タン
40と、タンク40からのパチンコ球を前面側の供給
皿6および受け皿7へと導く排出樋42と、排出樋42
の上流側で球の流下を規制するストッパ機構41などか
ら構成される。
【0023】補給タンク40の傾斜底壁の最下部には誘
導樋43の上流部に臨む開口が形成され、誘導樋43の
下流側は排出樋42の上部に接続される。誘導樋43は
補給タンク40からのパチンコ球を2列に整流しながら
流下させるもので、樋43の下流側には球ナラシを兼ね
る球留め装置44が配置される。
【0024】球留め装置44は樋43の上に架設した支
軸にて回動自由に支持される反り板を備え、通常時には
反り板が先端側の重みで樋43内を流下するパチンコ球
にかぶさるように降下して球の重なりを防止する一方、
パチンコ球の保守点検時や故障時には反り板をほぼ直立
状態に起こすとバネ力で保持され、今度は反り板の後端
側が樋43内に浸入してパチンコ球の流下を阻止するよ
うになっている。誘導樋43の一部底壁は反り板の球留
め位置の直下流にて球の重みで揺動する可動板により構
成され、可動板の揺動から球切れを検出する検出器45
が設けられる。
【0025】排出樋42は上流側が誘導樋43に対応し
て2系統の並列路に、下流側はこれらに接続する合流路
に形成される。並列路は誘導樋43に接続する導入樋4
6と、導入樋46にUターン路47を介して連続する整
流樋48と、整流樋48を合流路に開口する所定角度の
傾斜樋49などとからなり、傾斜樋49にストッパ機構
41が設置される。
【0026】合流路は並列路からの排出球の落下速度を
緩和する蛇行樋50と、蛇行樋50に連続する分配樋5
1を備え、分配樋51の上流側にパチンコ機1前面の供
給皿6につながる導出口52が形成される。分配樋51
の下流側は緩やかな傾斜樋53を介して同じく受け皿7
に接続される。分配樋51の導出口52直下の樋壁には
樋51内が排出球で一杯になるとその押圧力で傾動する
可動壁54が設けられ、可動壁54の傾動から樋51内
の排出球のオーバーフロー状態を検出する検出器55が
設置される。
【0027】ストッパ機構41(排出機構)は図6のよ
うに傾斜樋49の平行路内に対してそれぞれ進退可能な
1対の係止部材60a,60bと、これらをおのおの進
退させるソレノイド61a,61bなどから構成され
る。係止部材60a,60bは扇状に形成され、樋の下
流部側方にてその要部を介して支軸62により揺動自由
に支持される。係止部材60a,60bの外周は揺動軌
跡と一致する円弧状の球阻止面に形成され、その近傍
(支軸62に対してオフセットする位置)にリンク63
a,63bを介してソレノイド61a,61bがピン結
合される。
【0028】傾斜樋49の側壁には係止部材60a,6
0bに対応するスリットが形成される。なお、係止部材
60a,60bおよびスリットの樋49に対する位置関
係であるが、係止部材60a,60bの進入状態におい
て樋49内に2個のパチンコ球が並ぶように設定され
る。
【0029】ソレノイド61a,61bの非通電状態で
は係止部材60a,60bが傾斜樋49内に進入してそ
の球阻止面によってパチンコ球の流下を規制する。この
状態からソレノイド61a,61bに通電されると、リ
ンク63a,63bを介して係止部材60a,60bが
樋49内から後退し、パチンコ球の流下を許容する。そ
して、ソレノイド61a,61bの通電が断たれると、
リターンスプリング64a,64bの付勢力により係止
部材60a,60bが初期状態に戻り、樋49内に進入
して再びパチンコ球の流下を規制するのである。
【0030】平行路内の賞球を検出するのが検出器65
a,65bで、係止部材60a,60bの進入状態にお
いて先頭に続く2番目のパチンコ球のほぼ中央を囲う位
置にて傾斜樋49に一体形成した収納部66に設置さ
れ、賞球の排出に伴ってオンーオフ信号を出力する。
【0031】排出樋42の合流路には図4のように蛇行
樋50下部から分岐するように球抜き樋67が形成さ
れ、その分岐部に開閉扉68が配設される。開閉扉68
はソレノイド(図示せず)により駆動され、閉じ状態で
球抜き樋67を遮断する一方、開き時に球抜き樋67を
蛇行樋50に接続すると共に蛇行樋50の下流側を遮断
するようになっている。なお、球抜き樋67を流下する
パチンコ球は入賞球処理装置22の払出し入賞球ならび
にアウト球導出樋69からのアウト球と同じく、パチン
コ機後方の回収樋(図示せず)へと排出される。
【0032】ここで、パチンコ機1の前面枠3に取り付
けられる遊技盤70は図7のように、ガイドレール71
で囲われる遊技域のほぼ中央に複数の記号(例えば0〜
9の数字)を可変的に表示する可変表示装置72と、そ
の下方に遊技球を受け入れやすい開き状態に変換可能な
変動入賞装置73(電動役物)を備える。
【0033】可変表示装置72と変動入賞装置73との
間には第1の特定入賞口74が、また変動入賞装置73
の左右には第2の特定入賞口75が配設され、これらの
特定入賞口74,75にはそれぞれ入賞球を検出する検
出器76,77が設置される。78は遊技域の上部左右
の一般入賞口、79は同じく下部左右の一般入賞口(機
械的に作動する開閉翼を備え、遊技球の入賞毎に閉じ状
態と開き状態に変換する)である。
【0034】そして、パチンコ球が遊技域に打ち出さ
れ、第1の特定入賞口74に入賞すると、可変表示器7
2が表示変換すると共に、これらの停止時の表示記号の
組み合わせが特定の大当たり態様のときに特別遊技の権
利が発生し、特別遊技の権利発生中に別の遊技球が第2
の特定入賞口75に入賞すると、変動入賞装置73が開
き状態に変換して、入賞率の高い特別遊技を行わせるよ
うになっている。なお、入賞球はすべて遊技盤70裏側
の集合樋に入り、その下方の入賞球処理装置22へと導
かれる。
【0035】この場合、例えば第1の特定入賞と第2の
特定入賞と変動入賞装置73への入賞を含む一般入賞と
で賞球数が異なるように設定される。
【0036】ところで、パチンコ機1前面の排出球数表
示器16であるが、図8のように多数の表示LED85
を横一列に配置したもので、賞球または貸し球の排出に
伴ってその球数に対応する表示LED85が、例えば左
端から連続的に点灯するようになっている。なお、表示
LED85は球数を視認しやすくするため、目安として
5個毎に大きなLED85Aを用いると良く、またLE
D85の数は貸し球の1回の排出球数(この場合、25
個)を基準に設定される。
【0037】図9はパチンコ機1の制御系全体のブロッ
ク構成を示すもので、100は遊技盤70の制御ユニッ
ト、200は球排出装置20の制御ユニット、300は
球貸し機2の制御ユニットである。
【0038】遊技盤の制御ユニット100は遊技制御回
路として機能し、遊技盤70の第1と第2の特定入賞検
出器76,77および各種検出器(変動入賞装置73の
入賞カウンタなど)とセーフ球払出機構としての入賞球
処理装置22の入賞球検出器28からの信号に基づい
て、遊技盤70の可変表示器72および変動入賞装置7
3の作動と、後述する排出制御回路としての制御ユニッ
ト200に入賞に対する賞球数信号の出力などを制御す
る。
【0039】球排出装置の制御ユニット200は遊技盤
の制御ユニット100からの賞球数信号あるいは球貸し
機の制御ユニット300からの貸し球の排出要求信号に
応じて、排出球検出器65a,65bの信号に基づきパ
チンコ球の排出などを制御する。
【0040】球貸し機の制御ユニット300はカードリ
ーダ制御装置301と球貸し制御装置302とからな
り、球貸しボタン10が押されると挿入カードの残高度
数の範囲でボタンの1回のオンにつき所定数の貸し球の
排出を指令すると共に、その排出終了時にカード残高度
数の減算処理などを制御する。
【0041】ここで、遊技盤の制御ユニット100内の
ブロック構成を図10に示す。役物制御手段101は遊
技役物の作動および遊技状況に対応する遊技音データの
出力を制御する。
【0042】この場合、役物制御については第1の特定
入賞の検出をもとに可変表示装置72の表示変換を行う
と共に、その停止時の表示記号の組み合わせが特定の大
当たり態様かどうかを判定し、大当たりの判定時に特別
遊技の権利を発生する一方、その権利発生中に第2の特
定入賞の検出をもとに変動入賞装置73を開き、所定時
間の経過もしくは遊技球の所定カウントの入賞を検出す
ると閉じるのであり、変動入賞装置73の作動回数が規
定値に達しない場合でも第2の特定入賞の検出回数が所
定数になるか、あるいは可変表示装置72の停止記号の
組み合わせ態様の大当たりを判定すると発生権利を消滅
する。
【0043】また、第1の特定入賞と第2の特定入賞
と、変動入賞装置73への入賞を含む一般入賞とで異な
る賞球数の排出を指令するため、第1と第2の特定入賞
数をそれぞれ記憶する第1と第2の特定入賞計数手段1
02,103と、入賞球処理装置22の入賞球検出器2
8の球有り検出時にこれらの特定入賞記憶の有無に応じ
あらかじめ定めた優先順位にしたがってそのときの優先
第一位の賞球数の排出を指令する排出優先制御手段10
4と、同じく入賞球検出器の球有り検出時に優先第一位
の排出指令を受けて送信データの排出賞球数を確定する
賞球データ確定手段105と、賞球データ送信制御手段
106などが設けられる。
【0044】例えば、第1と第2の特定入賞記憶があれ
ば第1の特定入賞に対する賞球数からこれを賞球データ
として順次確定し、第2の特定入賞記憶もなく入賞球検
出器28の球有り検出のみの場合には一般入賞に対する
賞球数を賞球データとして確定するのである。なお、各
入賞口に対する設定賞球数であるが、図6のストッパ機
構41では係止部材60a,60bとの位置関係から検
出器65a,65bにより最初の排出球が検出できない
ので、あらかじめその分を引いて設定される。
【0045】また、第1と第2の特定入賞計数手段10
2,103はそれぞれこれらの入賞記憶に対応する排出
処理の終了毎に、入賞球の払出しに伴う入賞球検出器2
8の球無し検出を受けて入賞記憶のカウント値を減算
(−1)する。
【0046】賞球データ送信制御手段106は図11の
ように役物制御系のリセットパルスに基づいて賞球数の
データセット・リードのタイミング信号(クロックパル
ス)を発生する同期信号発生手段108と、送信データ
間に所定の間隔(例えば1キャラクタ分の間)を空ける
ためのクロック制御パルスを出力する送信間隔制御手段
109と、これらのパルス信号に同期して賞球数データ
をシリアルデータに繰り返し変換するシリアル変換制御
手段110とからなり、入賞球検出器28の球有り検出
中にシリアルデータをその同期信号に併せて連送すると
共に、入賞検出器28の球無し検出を条件にその回のデ
ータ送信処理を終了する。
【0047】入賞球検出信号分割手段111は入賞球検
出器28からの球有り、球無しの検出信号(オンーオフ
信号)を賞球データの送信側と受信側に分割して入力す
るもので、図12にその具体的な回路構成を示す。この
例では受信側つまり球排出装置の制御ユニット200へ
の信号の出力レベルを増幅するようになっている。
【0048】107は球排出装置の制御ユニット200
へ入賞球検出信号と賞球数データ(シリアルデータ)お
よびその同期信号を送信するための、112は同じく役
物制御手段101からの遊技状況に対応する遊技音デー
タを送信するための送信手段(ドライバ)である。
【0049】さらに、図13は球排出装置の制御ユニッ
ト200内のブロック構成を示すもので、遊技盤の制御
ユニット100の送信手段107,112にそれぞれ対
応する受信手段201,202(レシーバ)のほかに、
球貸し機の制御ユニット300からの貸し球の排出要求
信号ならびにその排出作動信号の受信手段203(レシ
ーバ)と、同じく制御ユニット300へ貸し球の排出処
理可能信号ならびにその排出終了信号の送信手段204
(ドライバ)を備える。
【0050】賞球数データ受信制御手段205は賞球の
排出要求の発生時(入賞球検出器28の球有り検出時)
に受信データ(シリアルデータ)からその同期信号に合
わせて賞球数を読み取り、排出処理などを指令する。貸
し球の排出数記憶手段206は球貸し機2からの排出要
求信号を受けると、あらかじめ定めた貸し球数データを
出力する。そして、これらの排出数データは排出処理の
優先制御(賞球の排出処理中以外では貸し球の排出を優
先する)を行う排出優先制御手段207を介して排出制
御手段208に入力される。なお、排出優先制御手段2
07は排出数データと併せて賞球と貸し球の排出を区別
するための制御音指令(排出処理の識別信号)を出力す
る。
【0051】排出制御手段208は賞球数データ受信制
御手段205もしくは貸し球の排出数記憶手段206か
らの入力データに基づくパチンコ球の排出を制御するも
ので、図14のように排出要求数に応じて球排出装置2
0のソレノイド61a,61bの駆動を制御する排出ソ
レノイド制御手段223と、検出器65a,65bの信
号をもとに排出球数を計数する排出球計数手段222お
よび排出数比較手段224などを備える。排出数比較手
段224は排出球データの入力時に排出開始指令を出力
すると共に、排出球計数手段222からの入力信号をも
とに排出要求数のカウントダウンが完了すると排出終了
指令を出力する。
【0052】排出終了信号発生手段225は賞球の排出
終了時に入賞球の払出し指令を、貸し球の排出終了時に
は球貸し機2の制御ユニット300にカード残高度数の
減算処理などを指令する排出終了信号を出力する。球排
出表示駆動手段226は賞球または貸し球の排出動作中
にこれらに応じて表示ランプ5を点灯するように制御す
る。
【0053】排出数表示制御手段227は同じく球排出
動作中に排出球計数信号をもとに排出球数表示器16の
作動を制御するのであり、排出球数に対応する表示LE
D85を連続的に点灯させると共に、排出処理の終了を
条件に排出数表示(表示LED85の点灯数)を初期化
する。
【0054】なお、排出ソレノイド制御手段223はソ
レノイド61a,61bに対して排出要求数の少いとき
は片側のソレノイド61aまたは61bのみを、多いと
きには両側のソレノイド61aと61bを作動、つまり
球数に応じて交互排出と併用排出を選択的に行うように
すると良い。
【0055】そして、入賞球払出し制御手段209は賞
球の排出終了毎に1個ずつ入賞球を排出するように入賞
球処理処理装置22のソレノイド31を制御するもの
で、入賞球の払出し指令を受けてソレノイド31を駆動
すると共に、これに伴い入賞球検出器28が球無しを検
出するとソレノイド31の駆動を停止する。
【0056】制御音記憶手段210は賞球ならびに貸し
球の排出音とエラー音などのデータを格納するもので、
排出優先制御手段207からの排出識別信号と受信監視
手段211からの受信エラー信号などに対応する制御音
データを出力する。受信監視手段211は遊技盤の制御
ユニット100からの賞球データの受信を監視するもの
で、入賞球検出器28からの球有り検出の受信があると
その時点から所定時間内に賞球数データ受信制御手段2
05から受信完了信号の入力のないときに受信エラー信
号を出力する。
【0057】効果音発生手段213は遊技盤の制御ユニ
ット100からの遊技音データおよび制御音記憶手段2
10からの制御音データに対応する音声出力を発生する
もので、増幅器215を介してスピーカ214を駆動す
る。音優先制御手段212は遊技音データと制御音デー
タに対して音声出力の重複処理を回避するためのもの
で、通常時には例えば貸し球の排出音、各種の遊技音、
賞球の排出音の順に優先制御を行うようになっている。
なお、受信エラー時にはエラー音の音声出力が最優先さ
れる。また、受信エラー信号は排出制御手段208にも
入力され、排出表示ランプ5を点灯させる。
【0058】さらに、賞球数データ受信制御手段205
は図15のように遊技盤の制御ユニット100からの受
信データ(シリアルデータ)からその同期信号に合わせ
て賞球数を読み取るデータ読取り制御手段216と、読
取りデータを順次記憶する複数(この例では3個)の受
信データ記憶手段217〜219と、これらの記憶手段
217〜219のデータ内容(賞球数)を比較して同じ
データ内容が所定回数(例えば3回)連続すると賞球デ
ータの受信完了信号と共にその賞球数データを出力する
受信データ確定手段220とからなり、入賞球検出器2
8の球無し検出時に受信データ記憶などをクリアにす
る。
【0059】図3において、遊技盤の制御ユニット10
0は集合樋の背面に、また排出装置の制御ユニット20
0は前面枠3の裏面にそれぞれ取り付けられ、これらの
間はシリアル回線などで接続される。80は排出装置2
0の制御ユニット200と球貸し機2の制御ユニット3
00をつなぐ信号回線などの中継盤である。
【0060】次に、賞球の排出制御を図16〜図29の
フローチャートに基づいて説明する。図16は遊技盤の
制御ユニット100側のメインフローを示すもので、遊
技役物の制御処理(1.13)と並行に遊技球の入賞に
伴う賞球データの送信などを処理する。
【0061】第1または第2の特定入賞検出器76,7
7が遊技球の入賞を検出するとそれぞれの入賞記憶を加
算(+1)する(1.01〜1.04)。そして、入賞
球検出器28が球有りを検出すると賞球数の確定処理に
続いて送信開始処理に入る(1.10〜1.12)。賞
球データの送信開始に伴って送信処理を行い、入賞球検
出器28が球無しを検出すると送信の終了処理に移り、
その回の送信処理が入賞記憶に基づくものであれば処理
に対応する入賞記憶の減算処理(−1)を行う(1.0
5〜1.09)。
【0062】賞球数の確定処理は入賞球検出器28の球
有り検出時に、図17のように第1の特定入賞記憶があ
れば第1の特定入賞に対する賞球数を、第1の特定入賞
記憶がなく第2の特定入賞記憶があれば第2の特定入賞
に対する賞球数を、さらに第1と第2の特定入賞記憶が
共になければ一般入賞に対する賞球数を賞球データとし
て確定する(2.01〜2.05)。
【0063】送信の開始処理は図18のように賞球数を
4ビット(D3〜D0)のシリアルデータに変換する場
合、賞球数の確定と同時にD3のデータセットを出力す
ると共に、役物制御系のリセットパルスのリセットカウ
ンタとデータセット・リードのクロックパルスのクロッ
クカウンタをそれぞれクリアにする(3.01〜3.0
3)。
【0064】賞球データの送信処理は図19のように送
信開始処理の終了後にリセットカウンタを起動させ、リ
セットカウンタが“2”になるとリセットカウンタをク
リアにすると同時にクロックカウンタを起動させる
(4.01〜4.04)。そして、クロックカウンタが
8以下のときにクロック出力を反転すると共に、クロッ
クカウンタの“2”、“4”、“6”のときにそれぞれ
D2、D1、D0のデータセットを出力する(4.05
〜4.12)。クロックカウンタが“8”になるとデー
タ出力“H”に固定して送信データの間隔を1キャラク
タ分だけ空け、クロックカウンタが“16”になるとク
ロックカウンタをクリアにすると同時に、D3のデータ
セットを出力する(4.13〜4.17)のであり、こ
の賞球数データの送信動作を入賞球検出器28の球無し
検出時まで繰り返し行う。
【0065】賞球データの送信終了処理は入賞球検出器
28の球無し検出時に、図20のようにクロック出力と
データ出力を共に“H”に固定する(5.01,5.0
2)。
【0066】入賞記憶の減算処理は同じく入賞球検出器
28の球無し検出時に、図21のように賞球データが第
1の特定入賞に対する賞球数のときに第1の特定入賞記
憶を、同じく第2の特定入賞に対する賞球数のときに第
2の特定入賞記憶をそれぞれ減算(−1)する(6.0
1〜6.04)。
【0067】遊技役物の制御処理は図22のように、第
1と第2の特定入賞検出器76と77および各種の検出
器(変動入賞装置73の入賞カウンタなど)からの信号
の読込み処理(7.01)、第1の特定入賞に基づく可
変表示装置72の表示変換制御処理(7.02)、特別
遊技の権利発生中の第2の特定入賞入賞に基づく変動入
賞装置73の開閉制御処理(7.03)、遊技役物に対
する不正処理(7.04)、遊技状況に対応する遊技音
データの送信処理(7.05)を行う。
【0068】図23は球排出装置の制御ユニット200
側のメインフローを示すもので、まず球貸し機2からの
排出要求信号の読込み処理を行い、ついで入賞球検出器
28が球有りを検出すると遊技盤の制御ユニット100
からの賞球データの読込み処理に入る(8.05〜8.
07)。そして、貸し球の排出時は貸し球の排出処理
を、賞球の排出時には賞球の排出処理を行うのである
(8.01〜8.04)。また、これらの処理と並行に
排出音および遊技音などの音声出力処理を実行する
(8.08)。
【0069】賞球データの読込み処理は図24のように
シリアルデータD3〜D0をクロックの立ち下がりに同
期して順次読み取りながら受信カウンタを加算(+1)
し、これらのデータを記憶カウンタに対応する記憶部に
てその受信カウンタに対応するビット位置に記憶する
(9.01〜9.04)。受信カウンタが“5”、すな
わち1個の記憶部へのデータD3〜D0の記憶が終了す
ると受信カウンタを“1”に戻すと共に、記憶カウンタ
を加算(+1)するのであり、このデータD3〜D0の
読取り記憶動作を繰り返し行い、記憶カウンタ1と2の
それぞれに対応する記憶部のデータ内容が同一で、かつ
記憶カウンタ1と3のそれぞれに対応する記憶部のデー
タ内容が同一のときにその賞球数に応じた排出処理を開
始する(9.05〜9.12)。なお、記憶カウンタが
4のときに記憶カウンタを“1”に戻す(9.09)。
【0070】賞球の排出開始時には図25のように、記
憶カウンタ1の賞球データを排出要求数に決め、パチン
コ機1前面の排出表示ランプ5を点灯すると共に、球排
出装置20のソレノイド61a,61bをオンするので
ある(10.01〜10.03)。
【0071】賞球の排出処理は図26のように、排出要
求の発生(入賞球検出器28の球有り検出)に伴って排
出球検出器65a,65bのオンーオフ信号をカウント
しながら排出ソレノイド61a,61bの作動を制御す
る(11.01→11.05→11.08)。賞球の排
出が終了すると、入賞球の払出しソレノイド31をオン
すると共に、パチンコ機1前面の排出表示ランプ5を消
灯する(11.05〜11.07)。これに伴って入賞
球が1個排出され、入賞球検出器28が球無しを検出す
ると、入賞球の払出しソレノイド31をオフすると共
に、すべての受信データ記憶をクリアにして、受信カウ
ンタを“1”に戻す(11.01〜11.04)。
【0072】そして、球排出処理中には図27のように
排出球を1個検出する毎に排出要求数を減算(−1)す
ると共に、パチンコ機1前面の排出球数表示器16の表
示更新(この例では表示LED85の点灯数を排出球の
検出毎に1個ずつ増やす)を行い、排出要求数が“0”
になると排出を終了、つまり排出ソレノイド61a,6
1bをオフする(12.01〜12.05)。
【0073】また、排出終了時には図28のように排出
ソレノイド61a,61bをオフすると共に、排出球数
表示器16の表示動作を初期化するのである(13.0
1,13.02)。
【0074】なお、貸し球の排出処理については賞球の
排出処理からその処理内容が類推可能なため、フローチ
ャートに基づく説明は省略する。
【0075】音声出力処理は制御音データと遊技音デー
タに対してこれらの音声出力を優先順位にしたがって制
御するもので、図29のように貸し球の排出中は貸し球
の排出音の、遊技音データの受信時には遊技音の、賞球
の排出中は賞球の排出音の音声出力をそれぞれ発生させ
る(14.01〜14.06)。
【0076】図30に賞球データの送信開始および送信
処理と同じくデータの読込み処理の一例をタイミングチ
ャートに示す。遊技盤の制御ユニット100では送信の
開始に伴いリセットパルスの1/2周波数のクロックパ
ルスが発生する。賞球データのシリアル変換は送信の開
始時点にD3の出力が、クロックカウンタの“2”、
“4”、“6”に同期してD2,D1,D0の出力がそ
れぞれデータセットされる。クロックカウンタは“1
6”になるとクリアにされ、“8”〜“16”間のデー
タ出力は“H”、つまりデータセットを行わない。そし
て、クロックカウンタのクリアと同時に再びD3の出力
から同様にデータセットされ、このデータセットは送信
の終了処理に至るまで繰り返される。例えば、賞球数1
3個のデータセットはD3の出力がハイ、D2の出力が
ハイ、D1の出力がロー、D0の出力がハイとなる。
【0077】球排出装置の制御ユニット200では受信
データがクロックパルスに同期してその立ち下がり時に
読み込まれ、これらのデータは記憶カウンタに対応する
記憶部にて受信カウンタに対応するビット位置に記憶さ
れる。そして、各記憶部のデータ内容(この場合、賞球
数13個のデータリードを例示する)がすべて同一のと
きに排出賞球数が確定されるのである。なお、記憶カウ
ンタ3に対応する記憶部については便宜上、図示省略す
る。
【0078】次に、全体的な作用を説明する。遊技盤7
0の各入賞口73〜75、78,79のそれぞれに遊技
球が入賞すると、入賞球はすべて遊技盤70裏側の集合
樋に入り、その下方の入賞球処理装置22に導かれ、ス
トッパ機構27でいったん流下が阻止される。
【0079】遊技盤の制御ユニット100では入賞球検
出器28が球有りを検出すると、第1と第2の入賞検出
器76,77のオン記憶の有無に応じて入賞口毎にあら
かじめ定めた賞球数から所定の優先順位にしたがって賞
球データを確定し、この賞球データをシリアルデータに
変換すると共に同期信号に併せて連送する。
【0080】球排出装置の制御ユニット200では受信
データから同期信号に合わせて賞球数を読み取り、その
読取りデータに応じた作動時間だけ球排出装置20のス
トッパ機構41を開くようにソレノイド61a,61b
を制御する。その場合、ストッパ機構41はソレノイド
61a,61bのオンにより開き状態に変換され、賞球
検出器65a,65bにて検出される排出球(樋内を流
下するパチンコ球)のカウント値が要求数に達すると、
ソレノイド61a,61bのオフにより閉じ状態に戻さ
れる。また、この賞球の排出が完了すると、入賞球の払
出し指令を出力するのであり、これにより入賞球処理装
置22のソレノイド31が1回オンーオフ作動すると、
ストッパ機構27から1個の入賞球が排出される。
【0081】このように、球排出装置の制御ユニット2
00は遊技盤の制御ユニット100から賞球データの連
送を受けるだけで、データの一部が正常に受信できない
ときにもあえてデータの再送要求信号送信する必要性も
なく、受信データに対応する排出処理の終了信号を返送
しないので、遊技盤の制御ユニット100へのこれら信
号の返送を利用する不正の可能性を排除できる。しか
も、球排出装置の制御ユニット200への賞球データの
送信にシリアル通信を使用したので、賞球データの数
(賞球数が異なる入賞の種類)が増えても回線数を多く
する必要はなく対応が容易となり、かつ単数のシリアル
回線で済むためにノイズ対策の面でも有効となる。
【0082】また、遊技盤の制御ユニット100では賞
球データを所定の間隔を空けて連送する一方、球排出装
置の制御ユニット200では賞球データを読み取り、そ
のデータ内容を比較して同じデータの所定回数の連続を
条件に排出賞球数を確定するようにしたので、万一ノイ
ズなどの影響で送信データの一部に乱れが生じることが
あっても正確な賞球数の排出処理を確保できるのであ
る。
【0083】そして、遊技盤の制御ユニット100では
入賞球の払出しに伴って検出器28が球無しを検出する
と、これを受けて賞球データの送信を停止すると共に、
排出処理に対応する入賞記憶を減算するのであり、検出
器28が次の入賞球により球有りを検出すると、再び賞
球の排出要求が発生することになる。
【0084】また、球貸し機の制御ユニット300から
の指令に基づく貸し球の排出要求の発生時には球排出装
置の制御ユニット200が貸し球の排出数データに基づ
いてソレノイド61a,61bを前記と同様に制御する
のであり、これによりストッパ機構41を介して設定数
の貸し球が排出される。貸し球はパチンコ機1前面の球
貸しボタン10を押すことで、挿入カードの残高度数の
範囲で繰り返し排出可能となる。
【0085】ところで、遊技盤の制御ユニット100で
は遊技球の入賞に伴う賞球数のデータ送信処理などに並
行して、遊技役物の作動および遊技音のデータ送信を制
御する一方、球排出装置の制御ユニット200では賞球
または貸し球の排出数データに基づく排出処理および排
出処理に伴う制御音データの出力を制御するのであり、
遊技音データと制御音データに対して音声出力の優先制
御を行い、これらに対応する音声出力を随時発生する。
【0086】このため、単一のスピーカ214により遊
技状況に対応する各種の遊技音ばかりでなく、賞球の排
出音および貸し球の排出音も常に十分な音量で発生させ
ることができる。また、これらの音声は重複発生するこ
とがなく、発生音声から賞球の排出か貸し球の排出かの
区別もつくので、遊技者はパチンコ球の排出に変な不安
や誤解を生じたりすることなく、遊技の趣向を楽しめる
のである。なお、賞球データの受信エラー時には排出表
示ランプ5が点灯すると共に、エラー音が発生する。
【0087】この場合、単一の音声出力装置としての効
果音発生手段213、増幅器215、スピーカ214な
どを球排出装置20の制御ユニット200側に設けたの
で、遊技盤70の定期交換に伴うコストの低下、つまり
遊技盤の制御ユニット100は音声出力装置を持たない
ため、盤70全体を低コストで交換可能となる。
【0088】また、遊技音データについても遊技盤の制
御ユニット100から球排出装置の制御ユニット200
に送信するのであってその逆でないため、遊技音データ
を利用して遊技役物を不正制御する余地は全くない。
【0089】さらに、賞球または貸し球の排出時にはパ
チンコ機1前面の排出球数表示器16が加算的に作動す
るようにしたので、その表示動作により排出球数を一目
で確認することもでき、賞球と貸し球の排出および入賞
の種類も区別しやすい。
【0090】しかも、排出球数表示器16は排出球の検
出信号をもとに制御されるので、何らかの原因により球
の排出が中断すると、その時点で表示内容(既排出球
数)が固定されるため、後で排出球数をめぐって遊技者
との間でトラブルを生じる心配もなくなる。
【0091】また、排出球数表示器16は多数の表示L
ED85を配列した態様になり、これらの表示LED8
5の数をあらかじめ1回の排出球数が最大の貸し球の排
出数を基準に設定したので、その範囲で入賞球数を設定
する分には入賞種別が増えても何ら支障なく対応できる
のである。
【0092】なお、賞球の排出音については第1の特定
入賞と第2の特定入賞とそれ以外の一般入賞とで賞球数
が異なるので、これらの入賞に対する賞球の排出を区別
するため、更に賞球数の違いに応じて排出音データを増
やすようにしても良い。また、遊技音データと制御音デ
ータに対する優先順位であるが、遊技盤70の交換によ
り遊技役物の制御内容が変化する際にもその遊技態様の
変更に伴い制御音と遊技音の優先順位の入れ換えを可能
とするため、優先順位の番号データを設けて例えば貸し
球排出音の順位番号を3、賞球排出音の順位番号を6と
決め、これらの番号の前後に各種遊技音の順位番号を自
由に設定できるようにすると良い。
【0093】排出球数表示器16は入賞種別などに応じ
て表示の色彩を変えるようにすると良く、また7セグメ
ント型のLEDを使用して数値を表示するようにしても
良い。
【0094】
【発明の効果】以上のように本発明においては、遊技制
御回路は排出制御回路に対してセーフ球検出手段からの
球有り信号に関連して一方向に一方向のみに賞球数情報
を連送し、セーフ球検出手段からの球無し信号に連送を
終了するだけ簡単な制御のため、制御プログラム上は、
遊技盤で行われる遊技を制御するという主たる機能にほ
とんど影響を及ぼすことなく、余裕をもって制御を実行
でき、かつプログラムのサイズ自体も小さくてすむ。ま
た、排出制御回路も連送された賞球数情報を受けるだけ
で、再送要求などの返送制御が不要で、また受信した賞
球数情報に基づく賞球数の排出に関連してセーフ球を流
下させることで、賞球排出の実行を遊技制御回路に連絡
できるので、このため煩雑なタイミング制御を一切必要
とせず、排出制御回路の負担もそれだけ小さくできる。
なお、このことは遊技制御回路についても同じであっ
て、これらの結果、ノイズ環境下にあっても、信頼性の
高い安定した制御が可能となる。
【0095】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の構成図である。
【図2】パチンコ機前面側の斜視図である。
【図3】パチンコ機の裏面図である。
【図4】パチンコ機の一部切断裏面図である。
【図5】入賞球処理装置のストッパ機構の作動状態説明
図である。
【図6】球排出装置のストッパ機構の構成図である。
【図7】遊技盤の表面図である。
【図8】排出球数表示器などの拡大正面図である。
【図9】制御系全体のブロック構成図である。
【図10】遊技盤の制御ユニット内のブロック構成図で
ある。
【図11】賞球データ送信制御手段内のブロック構成図
である。
【図12】入賞球検出信号分割手段の回路構成図であ
る。
【図13】球排出装置の制御ユニット内のブロック構成
図である。
【図14】排出制御手段内のブロック構成図である。
【図15】賞球データ受信手段内のブロック構成図であ
る。
【図16】制御内容を説明するフローチャートである。
【図17】制御内容を説明するフローチャートである。
【図18】制御内容を説明するフローチャートである。
【図19】制御内容を説明するフローチャートである。
【図20】制御内容を説明するフローチャートである。
【図21】制御内容を説明するフローチャートである。
【図22】制御内容を説明するフローチャートである。
【図23】制御内容を説明するフローチャートである。
【図24】制御内容を説明するフローチャートである。
【図25】制御内容を説明するフローチャートである。
【図26】制御内容を説明するフローチャートである。
【図27】制御内容を説明するフローチャートである。
【図28】制御内容を説明するフローチャートである。
【図29】制御内容を説明するフローチャートである。
【図30】制御動作の一例を説明するタイミングチャー
トである。
【符号の説明】
16 排出球数表示器 20 球排出装置 22 入賞球処理装置 28 入賞球検出器 31 入賞球払出しソレノイド 61a,61b 球排出ソレノイド 65a,65b 排出球検出器 76 第1の特定入賞検出器 77 第2の特定入賞検出器 100 遊技盤の制御ユニット 102 第1の特定入賞計数手段 103 第2の特定入賞計数手段 105 賞球データ確定手段 106 賞球データ送信制御手段 111 入賞球検出信号分割手段 200 球排出装置の制御ユニット 205 賞球データ受信制御手段 208 排出制御手段 209 入賞球払出し制御手段 222 排出球計数手段 223 排出ソレノイド制御手段 224 排出数比較手段 227 排出数表示制御手段

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技者に所要数の球を払い出す球排出装
    置の作動を制御する排出制御回路と、 遊技盤における遊技を制御するとともに、遊技において
    遊技者が獲得した賞としての賞球数情報を排出制御回路
    に送信する制御を行う遊技制御回路と、 賞球数を送信する際の起動条件となるセーフ球を検出す
    るセーフ球検出手段を有し、当該セーフ球を1個宛に制
    止した状態でセーフ球検出手段により検出させ、その
    後、流下させるセーフ球払出機構と、 を備えた弾球遊技機において、 前記遊技制御回路は、 セーフ球検出手段からの球有り信号に基づいて、排出制
    御回路へ賞球数情報を連送する賞球数情報送信制御手段
    を含み、 前記排出制御回路は、 連送される賞球数情報を受信するとともに、受信した賞
    球数情報の連続した一致を判定して当該賞球数を確定す
    る排出球数確定手段と、 排出球数確定手段により確定された賞球数を排出する制
    御を行う排出制御手段と、 排出制御手段による賞球数の排出タイミングに関連し
    て、セーフ球払出機構を制御してセーフ球を流下させる
    セーフ球払出制御手段と、 を含み、 前記遊技制御回路は、セーフ球の流下によるセーフ球検
    出手段からの球無し信号に基づいて、前記賞球数情報送
    信制御手段による賞球数情報の連送を終了することを特
    徴とする弾球遊技機。
  2. 【請求項2】 前記賞球数情報送信制御手段は、 賞球数情報を間欠的に連続して送信することを特徴とす
    る請求項1記載の弾球遊技機。
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