JP2001079163A - パチンコ機 - Google Patents

パチンコ機

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JP2001079163A
JP2001079163A JP26133999A JP26133999A JP2001079163A JP 2001079163 A JP2001079163 A JP 2001079163A JP 26133999 A JP26133999 A JP 26133999A JP 26133999 A JP26133999 A JP 26133999A JP 2001079163 A JP2001079163 A JP 2001079163A
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JP
Japan
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board
pachinko machine
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prize ball
ball
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JP26133999A
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English (en)
Inventor
Shigetoshi Hayashi
成歳 林
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Okumura Yu Ki Co Ltd
Original Assignee
Okumura Yu Ki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気事故が発生した場合であっても、内部情
報を記憶手段に記憶して保存することにより、電気事故
以前の状態に戻ることができるとともに、部品の共通化
によって量産によるコストの低減を可能とするパチンコ
機を提供する。 【解決手段】 パチンコ機1は、ランプ基板44b及び
主基板43等を備えた盤面機構部W2と、賞球基板45
及び電源基板49を備えた枠機構部W1とを備える。パ
チンコ機1は賞球の払い出し等に関する内部情報をRA
M83Cに記憶し、動作用電圧が所定値以下に低下した
場合に、RAM83Cに大容量コンデンサC1からバッ
クアップ電圧を供給して、RAM83Cに記憶されてい
る内部情報を保存できる。CPU83Aは、動作用電圧
が所定値以上に復帰した場合、RAM83Cに記憶され
ている内部情報を呼び出して、動作用電圧が所定値以下
に低下する以前の状態に戻すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆるパチンコ
機に関し、特に、電気事故が発生した場合であっても、
遊技もしくは賞球の払い出し等に関する内部情報を記憶
して保存することにより、電気事故以前の状態に戻るこ
とができるとともに、部品をなるべく共通化することに
よって量産によるコストの低減を可能とするパチンコ機
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近のパチンコ機は、遊技内容に変化を
加えることによって、パチンコ機の遊技者の興味を高め
るべく種々の役物(入賞を容易にするための特別な装
置)を遊技盤に備える。例えばパチンコ球が始動入賞口
に入賞すると、CRT等の図柄表示装置に表示されてい
る変動図柄が変動を開始し、一定時間経過した後に表示
された図柄が一定確率で揃うと(例えば「7、7、7」
等のゾロ目)、大当たりとして大入賞口が所定回数続け
て開くとともに図柄表示装置に大当たり映像が表示され
るものがある。そのようなパチンコ機には、各種の制御
に非常に多くの電子制御回路が組み込まれ、表示回路、
或いは賞球の払い出し制御回路などの各種回路が、マイ
クロコンピュータ等を含む電子制御回路によって制御さ
れる。
【0003】そのため、パチンコ遊技店で、例えば電気
回線のショート、停電等の電気事故が発生し、電子制御
回路に供給される動作用電圧が低下した場合、電子制御
回路の動作が停止して、各種回路の動作が停止する結
果、パチンコ機全体の動作も直ちに停止することにな
る。それ故、例えば大当たりとして大入賞口が所定回数
続けて開いている途中等に、電気事故が発生した場合で
あっても、その動作は直ちに停止してしまい、遊技して
いた遊技者は驚愕することになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなパ
チンコ機の場合、かかる電気事故に対しては十分に対処
できておらず、電気事故の修理等が完了して、電子制御
回路に供給される電圧が回復した場合であっても、電子
制御回路は初期状態に戻るにすぎなかった。そのため、
各種回路の動作も初期状態に戻るにすぎず、電気事故以
前の遊技中の大当たりとしての大入賞口の開放状態に戻
らないので、遊技者の不利益は極めて大きいものとな
る。かかる場合、パチンコ遊技店が、遊技者の申し出に
基づいて、賞球を適宜払い戻す等の対応をするにすぎ
ず、パチンコ機自体が電気事故に対して対応できなかっ
た。
【0005】本発明は、上述した課題を解決するために
なされたものであり、電気事故が発生した場合であって
も、遊技もしくは賞球の払い出しに関する内部情報等を
記憶して保存して、電気事故以前の状態に戻すことがで
きるため、電気事故に対して対応できるパチンコ機を提
供することを目的とする。更に、パチンコ機の種類が異
なっても、その全部品に対し機種毎に異なる部品を対応
させる必要がなく、部品をなるべく共通化させることに
よって、量産によるコストの低減を可能とするパチンコ
機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明に係るパチンコ機によれば、盤面上のランプ
の点灯等を行うため少なくとも主基板を備えた盤面機構
部と、賞球の払い出しを行うための賞球基板を備えた枠
機構部と、遊技もしくは賞球の払い出し等に関する内部
情報を記憶することができる記憶手段とを少なくとも備
えるパチンコ機において、動作用電圧及びバックアップ
電圧を供給するための電源基板等を前記枠機構部側に設
け、更に、前記動作用電圧が所定値以下に低下した場合
に、前記記憶手段に前記バックアップ電圧を供給して、
前記記憶手段に記憶されている前記内部情報を保存し、
前記動作用電圧が所定値以上に復帰した場合、前記記憶
手段に記憶されている内部情報を呼び出して、前記動作
用電圧が所定値以下に低下する以前の状態に戻すことが
できる制御手段を備えたことを特徴とする。
【0007】このような特徴を有するパチンコ機におい
ては、記憶手段は、遊技もしくは前記賞球の払い出し等
に関する内部情報を記憶することができる。そして、遊
技中に電気事故が発生し、パチンコ機の動作用電圧が所
定値以下に低下した場合に、記憶手段にバックアップ電
圧を供給して、記憶手段に記憶されている内部情報を保
存状態にし、動作用電圧が所定値以上に復帰した場合
に、制御手段は記憶手段に記憶されている内部情報を呼
び出して、動作用電圧が所定値以下に低下する前の状態
に戻すことができる。
【0008】それにより、停電等の電気事故が発生した
のが、例えば「大当たり」として大入賞口が開放される
遊技状態またはその賞球の払い出し状態であっても、そ
の遊技もしくは前記賞球の払い出し等に関する内部情報
等を記憶手段に記憶して保存することにより、動作用電
圧が所定値以上に復帰した場合に、電気事故以前の例え
ば「大当たり」の遊技状態またはその賞球の払い出し状
態に戻ることができ、停電等の電気事故に対して対応す
ることが可能となって、遊技者に不利益を与えることが
ない。また、動作用電圧及びバックアップ電圧を供給す
るための電源基板等を、賞球基板を備えた枠機構部に配
置したことにより、パチンコ機の製造者は、パチンコ機
の種類が異なっても、枠機構部については、そのパチン
コ機の種類毎に異なる部品を対応させる必要がなく、枠
機構部の部品をなるべく共通化することによって、量産
によるコストの低減を図ることを可能とする。
【0009】ここで、盤面機構部は、少なくとも主基板
を備え、遊技盤に配設されたランプの点灯、CRT等の
図柄表示装置を表示させるためのものであり、パチンコ
機の機種毎に、ランプ及びCRT等の配置、種類、大き
さ等が異なるので、部品の共通化が困難である。それに
対し、枠機構部は、電源基板及び賞球基板を備える他
に、枠に取り付けられる補助部品、電気部品、付属部品
等を備えるものであって、一般にパチンコ機の種類が替
わっても、賞球の払い出し等については同様の動作が行
われるので、そのため枠機構部の部品は共通化しやす
く、大量生産によりコストの低減化を図りやすい。かか
る観点から、枠機構部は、枠に直接に取り付けられない
部品であっても、共通化しやすい部品であれば、その部
品を含んでいても良いことは言うまでもない。
【0010】また、本発明に係るパチンコ機によれば、
盤面上のランプの点灯等を行うため少なくとも主基板を
備えた盤面機構部と、賞球の払い出しを行うための賞球
基板を備えた枠機構部と、遊技もしくは賞球等に関する
内部情報を記憶することができる記憶手段とを少なくと
も備えるパチンコ機において、動作用電圧及びバックア
ップ電圧を供給するための電源基板と、動作用電圧が所
定値以下に低下した際に、前記記憶手段にアクセスする
のを停止する信号遮断手段と、前記動作用電圧を検出す
る検出手段とを前記枠機構部側に設け、更に、前記検出
手段により前記動作用電圧が、所定値以下に低下したこ
とを検出した場合に、前記記憶手段に前記バックアップ
電圧を供給して、前記記憶手段に記憶されている内部情
報を保存状態とし、その後、前記動作用電圧が所定値以
上に復帰した場合、前記信号遮断手段を介したアクセス
を可能として、前記記憶手段に記憶されている内部情報
を呼び出して、前記動作用電圧が所定値以下に低下する
以前の状態に戻すことができる制御手段を備えたことを
特徴とする。
【0011】このような特徴を有するパチンコ機におい
ては、記憶手段は、遊技もしくは賞球の払い出しに関す
る内部情報を記憶することができる。そして、検出手段
がパチンコ機の動作用電圧を検出し、動作用電圧が所定
値以下に低下したことを検出した場合に、記憶手段にバ
ックアップ電圧を供給して、記憶手段に記憶されている
内部情報が保存されるとともに、信号遮断手段が記憶手
段にアクセスするのを停止する。その後、検出手段によ
り動作用電圧が所定値以上に復帰したことが検出された
場合、制御手段は、信号遮断手段を介したアクセスを可
能とし、記憶手段に記憶されている内部情報を呼び出し
て、動作用電圧が所定値以下に低下する前の状態に戻
す。
【0012】それにより、停電等の電気事故が発生した
のが、例えば遊技中の大当たりとして、大入賞口の開放
等の遊技状態であっても、その内部情報を記憶して保存
することにより、電気事故以前の遊技状態に戻ることが
できる。従って、停電等の電気事故に対して対応するこ
とが可能となって、遊技者に不利益を与えることがな
い。また、信号遮断手段が記憶手段にアクセスするのを
停止することにより、動作用電圧が所定値以下に低下す
ることによる記憶手段への悪影響を防止することができ
る。尚、信号遮断手段が記憶手段にアクセスするのを停
止する際に、制御手段の動作を停止しても良い。
【0013】前記記憶手段に記憶されている内部情報を
消去することができる消去手段を備えることが望まし
い。これは、パチンコ遊技店の管理者が、記憶手段に記
憶された内部情報等を管理上消去したい場合があり、消
去手段が動作することによって、かかる要望を容易に適
えさせるためである。この場合、消去手段は、消去操作
用スイッチであることが望ましく、パチンコ遊技店の顧
客等が容易に触れないように、特にパチンコ機の裏側に
設けられているのが望ましい。
【0014】内部情報等を管理上消去したい理由として
は、記憶手段に保存された内部情報等を消去できないと
すると、例えば遊技情報が、遊技者にとって有利な状態
(例えば大当たり)で電気事故が発生し、電気事故の修
復を待てない遊技者に対し、パチンコ遊技店として補償
したのに、その電気事故の修復完了後、遊技をしようと
する別の遊技者が、未だ何らの遊技をしていないにも拘
わらず、遊技者にとって有利な状態が突然に現れるとす
ると、パチンコ遊技店の不利益が大きいので、記憶手段
に記憶された内部情報等を消去して、かかる事態を防止
する必要があるからである。
【0015】また、前記消去手段は、パチンコ機の前扉
の開放と連動するスイッチであることが望ましい。この
場合、パチンコ遊技店の管理者等が、動作用電圧の遮断
した際に、パチンコ機の前扉の開放すると、スイッチが
その前扉の開放と連動して、記憶手段に記憶された内部
情報を消去する。その結果、パチンコ遊技店の管理者は
その内部情報等を管理上消去したいという要望を極めて
容易に適えることができる。
【0016】また、前記消去手段には、前記バックアッ
プ用電圧の供給時間を設定する時間設定手段が設けら
れ、前記供給時間の経過後に、前記記憶手段に記憶され
ている内部情報が消去されることが望ましい。それによ
り、時間設定手段がバックアップ用電圧の供給時間(例
えば3時間)を設定し、供給時間(例えば3時間)が経
過した場合、記憶手段に記憶されている内部情報が消去
される。これは、停電等の電気事故の修復するまでに例
えば3時間以上かかった場合、パチンコ遊技店にいた顧
客も3時間もその修復を待っているとは考えにくく、ま
た、パチンコ遊技店の営業時間が既に終わっている場合
があるので、このような場合には、記憶手段に記憶され
ている内部情報は不要となるからである。かかる場合、
供給時間(例えば3時間)が経過すると、記憶手段に記
憶されている内部情報が自動的に消去されるので、パチ
ンコ遊技店の管理者等が、記憶手段に記憶された内部情
報を消去するための作業をする必要がなくなる。
【0017】前記内部情報には、前記記憶手段に記憶さ
れている内部情報を正しく記憶しているか否かを管理す
るための管理情報が付加されていることが望ましい。こ
のような管理情報を内部情報に付加する場合、内部情報
が正しく記憶されている否かを把握できる。すなわち、
管理情報が正しい場合、内部情報が正しく記憶されてい
ると把握できるが、管理情報が正しくない場合、記憶手
段に記憶された内部情報は間違っている可能性が高い。
そして、正しくない内部情報に基づいて、電気事故以前
の状態に戻ったとしても、結果として遊技者の利益に適
うとはいえず、間違っている内部情報の場合、それを消
去するといった方策を取るのが望ましい。それにより、
管理情報が正しい場合のみ、内部情報を使用する態様を
採用することが可能である。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るパチンコ機に
ついて具体化した実施の形態を図面を参照して詳細に説
明する。先ず、実施形態に係るカード式パチンコ機の全
体構成について図1に基づいて説明する。図1は実施形
態に係るカード式パチンコ機全体を示した正面図であ
る。このカード式パチンコ機とは、プリペイドカード等
により球貸し等を行うことができるパチンコ機をいう。
【0019】カード式パチンコ機は、いわゆるCR機と
称され、図1に示すように、パチンコ機1とカード式球
貸機21とによって構成されている。これらパチンコ機
1とカード式球貸機21は、左右に並んで設置される
が、この場合、カード式球貸機21は、2台のパチンコ
機1(左側のパチンコ機は図示せず)の間に位置して、
右側のパチンコ機1の左側面側に位置する。このパチン
コ機1は、所定量のパチンコ球を賞球として払い出す、
いわゆる第一種パチンコ機である。また、このパチンコ
機1では、後述する入賞口、図柄表示装置、電動役物及
び、ゲート等の各種構造物が、遊技盤2上に配設されて
いる。その遊技盤2の下側には、賞球を受ける上部受け
皿3が配設され、この上部受け皿3の下側には、スピー
カ3aを内蔵したプレート4が配設されている。また、
そのプレート4の下側には、下部受け皿5が配設され
る。また、下部受け皿5の右方側には、ハンドル6に連
結された発射装置が配設されており、上部受け皿3の遊
技球がその発射装置6a(図4参照)へ送られるように
構成されている。
【0020】一方、遊技盤2の前面側周囲には、遊技中
のエラーを表示するエラー表示ランプ7が配設されてい
る他に、「当たり」を表示する当たり表示ランプ8,8
が配設されている。また、遊技盤2の前側は、ステンレ
ス等の金属製枠を有するガラス扉9により被覆されてお
り、ガラス扉9はその側方(左)側に設けられたヒンジ
部材等を介して開閉自在に支持されている。そして、ヒ
ンジ部材等の反対側(右)側に設けられた鍵穴9bに、
遊技店の管理者等が鍵を挿入して回転操作して、ロック
を解除することにより、ガラス扉9を前方側へ開くこと
ができる。また、遊技盤2のガラス扉9の外側上方に
は、賞球及び球切れ表示ランプ10、10が設けられて
いる。
【0021】ここで、カード式球貸機21について説明
すると、このカード式球貸機21の上下方向におけるほ
ぼ中央には、カード挿入口22が配設されている。その
カード挿入口22の上方側には、カード利用可能表示ラ
ンプ23、端数表示スイッチ24、連結台方向表示2
5、及びカード挿入中表示ランプ26が下方に向かって
順に配設されている。そして、カード利用可能表示ラン
プ23が点灯しているときに、遊技者はカード挿入口2
2にカードを挿入することができる。また、端数表示ス
イッチ24は、挿入されたカードが100円未満の金額
である旨を表示する。また、連結台方向表示25は、左
右のパチンコ機1のいずれかを示すことにより、左右ど
ちらのパチンコ機1が、球貸し処理をできるかを表示す
る。更に、カード挿入中表示ランプ26は、カードがカ
ード挿入口22に挿入されている間点灯している。
【0022】また、パチンコ機1の上部受け皿3の中央
付近には、球貸し操作部11が配設されており、この球
貸し操作部11には、度数表示12、貸出スイッチ1
3、貸出スイッチLED14、及び返却スイッチ15が
配設されている。その球貸し操作部11の度数表示12
は、カード残高を表示している。また、貸出スイッチL
ED14が点灯しているときに、貸出スイッチ13の操
作が可能であり、この貸出スイッチ13の操作によっ
て、遊技球の貸し出しが行われるが、貸し出される貸球
は、後述する態様で、上部受け皿3に払い出される。そ
して、遊技者が、そのパチンコ機1のパチンコ遊技を止
めるときは、返却スイッチ15を操作することによっ
て、そのカード挿入口22内に挿入されているカードの
排出が行われる。
【0023】。ここで、パチンコ機1における遊技盤2
上の遊技領域の構成について説明する。この遊技領域
は、所定厚さの板材からなる遊技盤2上に入賞口などの
各構造物が配設され、各構造物を囲むように環状のレー
ル18が遊技盤2上に立設されている。このレール18
は、発射されたパチンコ球を遊技領域内に案内する案内
路を構成し、遊技盤2上の上方側部には、レール18に
沿って打ち込まれるパチンコ球の進行を制限するための
段差部16が設けられている。そして、その段差部16
には、軸支された返しゴム(図示せず)が配設されてい
る。また、遊技領域のほぼ中央には、図柄表示装置を構
成するLCD表示器19が遊技盤2の裏面側から前面側
へ取り付けられている。このLCD表示器19は、変動
図柄を表示するべく、画面が左側、中央、右側に3分割
された液晶パネルである。そして、LCD表示器19の
左側、中央、右側にそれぞれ表示された図柄が変動しな
がら、停止した状態が全体として所定の図柄(例えば
「777」等)を構成する場合に、遊技者にとって有利
な遊技状態である「いわゆる大当たり」となる。また、
LCD表示器19の上方または左右には、入賞口20
a、20bが配設されており、これら入賞口20a、2
0bには、遊技盤2の裏面に設けられた賞球樋が連通さ
れている。そして、この入賞口20a、20bに入った
パチンコ玉を検出する入賞口スイッチ(図示せず)が、
遊技盤2の裏側に設けられており、入賞口20a、20
bに入賞したことを入賞口スイッチ(図示せず)が検出
すると、所定の個数の賞球が上部受皿3に排出されるよ
うに構成されている。また、LCD表示器19内の上方
部には、変動図柄の始動回数を遊技者に知らせるため
の、変動図柄始動記憶表示器27が設けられている。
【0024】また、LCD表示器19の下方には、第1
種始動口28が配設されており、この第1種始動口28
には、遊技盤2の裏面に設けられた賞球樋が連通されて
いる。そして、この第1種始動口28に入ったパチンコ
玉を検出する始動口スイッチ(図示せず)が遊技盤2の
裏側に設けられており、この第1種始動口28に入賞し
て始動口スイッチが入賞したことを検出すると、LCD
表示器19の変動図柄であるルーレットが回転して、所
定の個数の賞球が上部受皿3に排出されるように構成さ
れている。また、LCD表示器19の左右上側には、各
電飾ランプ29が設けられており、これら電飾ランプ2
9は、LCD表示器19の変動図柄が変動する際に点滅
する。また、各電飾ランプ29の左右下側には、各ゲー
ト30が配設されている。このゲート30には、パチン
コ球の通過を検出する検出スイッチ(図示せず)が備え
られ、この検出スイッチがパチンコ球の通過を検出する
ことにより、LCD表示器19と、入賞口20aとの間
にある普通図柄表示器20が所定の数字等を表示するよ
うに構成されている。また、各ゲート30の左右下側に
は、電飾ランプが施された下入賞口20cが配設されて
おり、これら下入賞口20cには、遊技盤2の裏面に設
けられた賞球樋が連通されている。そして、各下入賞口
20cへの入賞を検出する下入賞口スイッチ(図示せ
ず)が、遊技盤2の裏側に設けられ、下入賞口20cに
入賞したことを下入賞口スイッチが検出すると、所定の
個数の賞球が上部受皿3に排出されるように構成されて
いる。
【0025】そして、第1種始動口28の下方には、大
入賞口30aを有する特別電動役物30bが配設されて
おり、この大入賞口30aは、長い横幅を有するととも
に開閉扉を備えている。そして、第1種始動口28又は
ゲート30にパチンコ球が入り、LCD表示器19の画
面の、左側、中央、右側にそれぞれ表示された図柄が変
動した後に、所定状態を達成した場合(例えば、777
のように揃った場合等)に開閉扉が開かれるように構成
されている。この開閉扉には、遊技盤2の裏面に設けら
れた賞球樋が連通されており、大入賞口30a内には、
開閉扉が開かれたときに入賞したパチンコ球の個数をカ
ウントするための大入賞口カウントスイッチ(図示せ
ず)が設けられている。そして、大入賞口カウントスイ
ッチがカウントしたパチンコ球の個数に対応する分の所
定の個数の賞球が上部受皿3に排出されるように構成さ
れている。この場合、大入賞口30aの開閉扉は、25
秒間経過又は10個のパチンコ球が入賞するまで大入賞
口カウントスイッチにより検出されるまで開放される。
また、大入賞口30aの内部には、遊技者にとって有利
な遊技状態に設定するための「いわゆるVゾーン」が仕
切り形成されており、当該Vゾーンへの入賞検出用のV
スイッチが設けられている。
【0026】次に、図2及び図3において、パチンコ機
1の背面側の構成について説明する。図2は実施形態に
係るパチンコ機1全体を示した背面図である。図3はそ
のパチンコ機1の賞球及び貸球の払い出しに係る機構セ
ット盤の要部を拡大した背面図である。パチンコ機1
は、図2に示すように、木製の外枠31に対して木製の
内枠32がヒンジ部材等を介して開閉自在に取り付けら
れている。また、この内枠32のほぼ中央部には、遊技
盤2を着脱自在に支持するための機構盤(図示せず)が
取り付けられている。そして、この機構盤の裏側には、
合成樹脂製の機構セット盤34が開閉自在となるように
蝶番により取り付けられている。
【0027】また、パチンコゲーム機1の裏側最上段に
は、上方に開口した賞球タンク35が機構セット盤34
上に固定されている。その賞球タンク35の直上には、
パチンコ球の補給装置36が配設されており、この補給
装置36は、垂直にパチンコ球を賞球タンク35内に落
下させるため、吐出部(図示せず)が設けられている。
その賞球タンク35には、パチンコ球を送るための、タ
ンクレール37が取り付けられており、賞球タンク35
の傾斜した底面に設けられた連通孔(図示せず)を介し
てパチンコ球をタンクレール37に落下させる。そのタ
ンクレール37の内部には、図3に示すように、パチン
コ球を1列に整列流出し、賞球ケース38へパチンコ球
を送る通路が形成されている。その賞球ケース38内に
は、パチンコ球を下方側へ案内する賞球案内部38Aが
設けられている。この賞球案内部38Aには、パチンコ
球搬送用の賞球通路39が形成され、この賞球通路39
はパチンコ球を更に下流側へ1列で送る。
【0028】尚、賞球ケース38内には、図3に明示す
るように、賞球通路39を通過するパチンコ球を確認す
る球有り検出スイッチ52と、パチンコ球の払い出しを
調節する払い出しソレノイド51等とが装着されてい
る。そして、これら賞球タンク35、タンクレール3
7、賞球案内部38A、賞球ケース38、球有り検出ス
イッチ52、及び払い出しソレノイド51等により賞球
及び貸球の払い出しシステムが構成されている。また、
その賞球ケース38の下流側には、パチンコ球の排出部
が形成され、入賞球を排出する入賞球排出通路40及び
下皿排出路41が設けられている。その下皿排出路41
は、下皿5内の賞球のオーバーフローを検出するための
下皿オーバーフロースイッチ59を内蔵する。また、内
枠32の裏側には、下部受皿ボックス42がボルトによ
り取り付けられており、下皿排出路41を介して上皿3
から溢れたパチンコ球を受けて下皿5に案内する。これ
ら下皿排出路41及び下部受皿ボックス42により下皿
受け部を構成する。
【0029】また、機構セット盤34の中央部に形成さ
れた開口部65(図3参照)には、遊技盤2の裏面を覆
うカバー44が装着されており、このカバー44には、
音声基板44a、ランプ基板44b及び表示基板44c
が固着されており、更に、ランプ基板44bの下側に
は、カバーに覆われた主基板43が固着されている。こ
の主基板43には、パチンコゲーム機1の賞球の払い出
し制御等を制御する制御回路が設けられている。これら
主基板43、音声基板44a、ランプ基板44b及び表
示基板44cは、盤面機構部W2(図4参照)を構成し
ており、パチンコ機1の盤面2上の構造物等の相違によ
り、パチンコ機1の機種毎に、構造物用のランプ及びC
RT等の配置、種類、大きさ等が異なり、これら部品の
共通化が困難である。
【0030】そして、主基板43の下側には、遊技盤2
の裏面に近接するように、賞球基板45が取り付けられ
ており、この賞球基板45は、遊技盤2の裏面から離れ
て位置する主基板43の一部と重なり合っている。この
賞球基板45には、入賞球排出ソレノイド57(図3参
照)及び賞球貸球の払出装置61(図4参照)を駆動制
御させるための制御回路が設けられている。また、賞球
基板45の側方(右側)下方には、電源基板49が設け
られている。これら電源基板49及び賞球基板45は、
この実施の形態の場合、枠機構部W1を構成しており、
パチンコ機1の盤面2上の構造物等が相違しても、共通
化しやすい部品からなり、大量生産によりコストの低減
化を図りやすい。
【0031】また、機構セット盤34の上方角部(図2
中、右上角部)には、中継基板46が設けられており、
この中継基板46は、パチンコゲーム機1とホールコン
ピュータをつなぐ機能を果たす。また、機構セット盤3
4の最上側の賞球タンク35の底面外側の一端(底面の
右端部外側)には、図3に示すように、賞球タンクスイ
ッチ50が設けられている。この賞球タンクスイッチ5
0は、賞球タンク35内のパチンコ球の有無を検出し、
パチンコ球無しを検出すると、その検出信号を出力す
る。
【0032】前記賞球ケース38内には、払出ソレノイ
ド51、球有り検出スイッチ52、払出カウントスイッ
チ53及び爪車54が設けられている。そして、払出ソ
レノイド51の下方には、そのオン・オフ駆動により、
所定の角度毎(実施形態では、約60度毎)に回転駆動
される爪車54が配置されており、この爪車54は、パ
チンコ球を順次送り出すように回転自在に設けられる。
また、爪車54へ送られるパチンコ球を検出するための
球有り検出スイッチ52が、爪車54の上側に配設され
ている。また、払出カウントスイッチ53は、爪車54
の下側に設けられており、パチンコ球の通過を検出する
と、検出信号を出力する。
【0033】そして、排出ソレノイド51のオン・オフ
駆動によって払い出されたパチンコ球は、下方に送られ
て賞球払出口60を介して上部受け皿3に送られる。こ
の場合、上部受け皿3から溢れた賞球は、下皿排出路4
1を介して下部受皿ボックス42に送られる。また、こ
の下皿排出路41内には、下部受け皿5内の賞球のオー
バーフローを検出するための下皿オーバーフロースイッ
チ59が設けられており、この下皿オーバーフロースイ
ッチ59は、パチンコ球有りを検出すると、検出信号を
出力する。
【0034】また、機構セット盤34の下方の内側に
は、パチンコ球の案内用の入賞球案内樋55が設けられ
いる。この入賞球案内樋55は、各入賞口や始動口に入
賞した入賞球は、二点鎖線矢印で示されるように、一列
に整列されて下流側の入賞球排出カム58へ案内され
る。この入賞球排出カム58は、入賞球案内樋55側か
ら送られる入賞球が1個入る凹部(図示せず)を、入賞
球案内樋55側(図3の左端側)に形成しており、入賞
球排出カム58は、この凹部に入ったパチンコ球を入賞
球排出路40に送ることができるように回転自在に支持
されている。その入賞球排出カム58の遊技盤2側に
は、入賞球排出カム58の凹部に保持される入賞球の有
無を検出するための、入賞球検出スイッチ56が取り付
けられており、この入賞球検出スイッチ56は、パチン
コ球有りを検出すると、検出信号を出力する。
【0035】また、入賞球排出カム58の他端縁(図3
の右端)部には、この入賞球排出カム58を所定角度だ
け回転させるための、入賞球排出ソレノイド57が装着
されている。更に、入賞球排出カム58には、通常時
に、入賞球排出カム58の他端縁部を下側に押し下げる
ためのバネ(図示せず)が取り付けられている。そし
て、賞球基板45の制御に基づき、入賞球排出ソレノイ
ド57がオン駆動され、入賞球排出カム58の他端縁部
を引き上げる結果、入賞球排出カム58の凹部に保持さ
れていた入賞球が、入賞球排出路40に1個排出され
る。その後、入賞球排出ソレノイド57がオフ駆動する
ことによって、入賞球排出カム58の他端縁部をバネに
よって押し下げる結果、再度、入賞球案内樋55側の凹
部に入賞球が1個入り、この態様の繰り返しにより、入
賞球が入賞球排出路40に1個ずつ順次排出される。
【0036】これら入賞球案内樋55、入賞球検出スイ
ッチ56、入賞球排出ソレノイド57、入賞球排出カム
58、及び入賞球排出通路40等により入賞球排出シス
テムが構成されている。また、払出ソレノイド51、球
有り検出スイッチ52、及び爪車54等から構成される
賞球貸球払出装置61が、賞球貸球払出手段として機能
する。また、払出カウントスイッチ53が、払出球検出
手段として機能する。また、入賞球検出スイッチ56
が、入賞球検出手段として機能する。
【0037】また、前記賞球ケース38の下側には、イ
ンターフェース基板48がカバーに覆われて取り付けら
れている。そして、インターフェース基板48のコネク
タと、カード式球貸機21の背面のコネクタとが、接続
コード(図示せず)により相互に接続される。次に、実
施形態に係るカード式パチンコ機の賞球及び貸球の払い
出しに係る制御システムの構成について説明する。図4
は実施形態に係るカード式パチンコ機の賞球及び貸球の
払い出しに係る制御システムの構成を示すブロック図で
ある。この制御システム71は、図4に示すように、枠
機構部W1と盤面機構部W2とからなる。
【0038】その枠機構部W1は、賞球基板45の他
に、内枠32等に取り付けられる補助部品、電気部品、
付属部品等を備えるものであって、一般にパチンコ機1
の種類が替わっても、賞球の払い出し等については同様
の動作が行われるので、そのための部品は共通化しやす
い。それに対し、盤面機構部W2は、遊技盤2に配設さ
れたランプ等の点灯、LCD表示器19及び普通図柄表
示器20等を表示させるためのものであり、パチンコ機
1の種類毎に、部品の配置、種類、大きさ等が異なるの
で、部品の共通化が困難なものが多い。
【0039】この場合、枠機構部W1は、図4に示すよ
うに、電源基板49、賞球基板45、賞球貸球の払出装
置61、発射装置6aを備える他に、エラー表示ランプ
7、表示ランプ8、賞球及び球切れ表示ランプ10等か
らなる枠ランプW3、更にスピーカ3aを備えている。
一方、盤面機構部W2は、主基板43の他に、音声基板
44a、ランプ基板44b及び表示基板44cを備えて
おり、更に、LCD表示器19及び普通図柄表示器20
等からなる表示器W4を備える他に、電飾ランプ29等
からなる盤面ランプW5を備えている。もっとも、枠機
構部W1及び盤面機構部W2の構成物は、必ずしも一義
的ではなく、部品の共通化等の点を考慮して、パチンコ
機1毎に変化する。
【0040】最初に、枠機構部W1について説明する。
その電源基板49は、所定の電圧の電流を作るための基
板であって、具体的には、AC(交流)24V(ボル
ト)を変圧するとともに整流する直流32V(ボルト)
用の電源49aを設ける他に、AC(交流)24V(ボ
ルト)を変圧するとともに整流する直流12V(ボル
ト)用の電源49b、更に、動作用電圧の一つとしての
用いるため、AC24Vを変圧するとともに整流する直
流5V(ボルト)用の電源49cを設ける。これら電源
49b及び電源49cは、レギュレータ及びコンデンサ
ー、抵抗を組み合わせた回路からなる。また、電源基板
49は、電源49cの電圧5V(ボルト)の直流が、停
電等の電気事故によって電圧低下を招いた場合に、直流
5Vのバックアップ電圧を供給するため、電源49cの
直流5Vにより常に充電されるバックアップ電源49d
を設ける。その賞球基板45は、賞球の払い出し動作を
制御するための基板であって、その制御動作を所定の手
順で実行することができるCPU83A、その動作プロ
グラムデータを格納するROM83B、及びデータの書
き込み及び読み出しを行うRAM83C、入出力装置
(I/Oポート)83D及び電源監視回路83E等を装
着している。
【0041】次に、盤面機構部W2について説明する。
その主基板43は、パチンコ機1のメイン動作を制御す
るための基板であって、制御動作を所定の手順で実行す
ることができるCPU43A、その動作プログラムデー
タを格納するROM43B、及びデータの書き込み及び
読み出しを行うRAM43C、入出力装置(I/Oポー
ト)43D等を装着している。また、音声基板44a
は、スピーカ3aから出力される効果音等の制御するた
めの基板であって、その制御動作を所定の手順で実行す
ることができるCPU85A、その動作プログラムデー
タ及び効果音データ等を格納するROM85B、及びデ
ータの書き込み及び読み出しを行うRAM85C、入出
力装置(I/Oポート)85D等を装着している。
【0042】更に、ランプ基板44bは、パチンコ機1
の遊技盤2上の前記盤面ランプW5及び前記枠ランプW
3を制御するための基板であって、その制御動作を所定
の手順で実行することができるCPU86A、その動作
プログラムデータ及び発光パターンデータ等を格納する
ROM86B、及びデータの書き込み及び読み出しを行
うRAM86C、入出力装置(I/Oポート)86D等
を装着している。また、表示基板44cは、パチンコ機
1の遊技盤2のLCD表示器19及び普通図柄表示器2
0を制御するための基板であって、その制御動作を所定
の手順で実行することができるCPU87A、その動作
プログラムデータ及び表示パターンデータ等を格納する
ROM87B、及びデータの書き込み及び読み出しを行
うRAM87C、入出力装置(I/Oポート)87D、
画像デジタル処理(VDP)装置87E等を装着してい
る。
【0043】この場合、電源基板49の電源49cは、
主基板43のCPU43A、ROM43B、RAM43
C及び入出力装置43Dに、動作用電圧としての5V
(ボルト)の電圧の直流を供給して、主基板43のCP
U43A、ROM43B、RAM43C及び入出力装置
43Dを正常に動作させる。また、電源基板49の電源
49cは、賞球基板45の電源監視回路83Eを介し
て、賞球基板45のCPU83A、ROM83B、RA
M83C及び入出力装置83Dに、5V(ボルト)の電
圧の直流を供給して、そのCPU83A、ROM83
B、RAM83C及び入出力装置83Dを正常に動作さ
せる。尚、動作用電圧の電圧低下を招いた場合に、バッ
クアップ電源49dは、RAM83Cに、後述の態様の
如く、バックアップ電圧を供給できる。
【0044】ここで、電源基板49の電源49cが、音
声基板44a、ランプ基板44b及び表示基板44cに
5V(ボルト)の電圧の直流を供給していない理由は、
音声基板44a、ランプ基板44b及び表示基板44c
には、図示しない変圧器がそれぞれ設けられており、こ
の変圧器によって、電源49bが供給する12V(ボル
ト)の直流を電圧5V(ボルト)の直流に変圧して、そ
の変圧した直流を音声基板44a、ランプ基板44b及
び表示基板44cのCPU85A〜87A、ROM85
B〜87B、RAM85C〜87C、及び入出力装置8
5D〜87Dに供給して、正常な動作を行わせ得るから
である。
【0045】また、電源49bは、主基板43、音声基
板44a、ランプ基板44b及び表示基板44cに、電
圧の12V(ボルト)の直流を供給して、主基板43、
音声基板44a、ランプ基板44b及び表示基板44c
に設けられたセンサ類等を作動させる。また、電源49
bは、払出装置61に12Vの電圧の直流を供給して、
払出装置61に設けられたセンサ類を作動させる。ま
た、電源49aは、AC24Vを変圧して直流32Vを
作り、払出装置61に設けられたモータ類を作動させ
る。また、AC24Vは、払出装置61に直接に供給さ
れ、この払出装置61に設けられたモータ類を駆動さ
せ、更に、カード式球貸機21に直接に供給され、この
カード式球貸機21を駆動させる。
【0046】また、主基板43のCPU43Aは、RA
M43C、ROM43B及び入出力装置43Dに接続さ
れており、その入出力装置43Dは、賞球基板45、音
声基板44a、ランプ基板44b及び表示基板44cの
入出力装置43D、85D〜87Dに接続されている。
それにより、主基板43のCPU43Aは、賞球基板4
5、音声基板44a、ランプ基板44b及び表示基板4
4cのCPU83A、85A〜87Aとの間で信号を伝
達することができる。また、賞球基板45のCPU83
Aは、電源監視回路83E、RAM83C、ROM83
B及び入出力装置83Dに接続されており、その入出力
装置83Dは、発射装置6a、払出装置61及びカード
式球貸機21に接続されている。それにより、賞球基板
45のCPU83Aは、主基板43のCPU43Aの制
御の下に、発射装置6a、払出装置61及びカード式球
貸機21との間で信号を伝達することができる。
【0047】音声基板44aのCPU85Aは、RAM
85C、ROM85B及び入出力装置85Dに接続され
ており、その入出力装置85Dは、スピーカ3aに接続
されている。それにより、音声基板44aのCPU85
Aは、主基板43のCPU43Aの制御の下に、入出力
装置85Dを介してスピーカ3aを制御することがで
き、このスピーカ3aは、遊技者の興味を起こすような
効果音等を出力する。また、ランプ基板44bのCPU
86Aは、RAM86C、ROM86B及び入出力装置
86Dに接続されており、その入出力装置86Dは、枠
ランプW3及び盤面ランプW5に接続されている。それ
により、ランプ基板44bのCPU86Aは、主基板4
3のCPU43Aの制御の下に、入出力装置86Dを介
して、枠ランプW3及び盤面ランプW5を制御すること
ができ、これら枠ランプW3及び盤面ランプW5は、遊
技者の興味を起こすようにランプを点灯することができ
る。更に、表示基板44cのCPU87Aは、RAM8
7C、ROM87B、入出力装置87D及び画像デジタ
ル処理(VDP)装置87Eに接続されており、その画
像デジタル処理装置87Eは、表示器W4に接続されて
いる。それにより、表示基板44cのCPU87Aは、
主基板43のCPU43Aの制御の下に、画像デジタル
処理装置87Eを介して、表示器W4を制御することが
でき、この表示器W4は、遊技者の興味を起こす映像を
表示することができる。
【0048】次に、貸し球を行う際の動作について説明
する。賞球基板45のCPU83Aは、先ずカード式球
貸機21から所定個数の貸球の払い出しを指令する貸球
払出指令を入力しているか否かを判定する。具体的に
は、遊技者が貸出スイッチ13を操作した際に、その操
作に基づいた貸球要求信号が、カード式球貸機21か
ら、賞球基板45の入出力装置83Dを介してCPU8
3Aに対して入力されるので、賞球基板45のCPU8
3Aは、貸球要求信号が入力されたか否かを判定でき
る。賞球基板45のCPU83Aは、貸球要求信号を入
力したと判定した場合には、貸球要求信号を主基板43
のCPU43Aに通知する。
【0049】そして、賞球基板45のCPU83Aは、
ROM83Bに格納されている制御プログラムに従って
設定貸球数を計算してRAM83Cに格納後、払出装置
61を駆動して、貸球として1個パチンコ球を払い出
す。その際に、賞球基板45のCPU83Aは、払い出
し完了の検出信号を確認しながら、払い出される貸球の
個数をカウントする。
【0050】例えば、所定のパチンコ球(例えば100
個のパチンコ球)を貸し球として払い出す際に、現在の
総払い出し残個球データが、RAM83Cに記憶され
る。その球貸し動作の実行中において、賞球基板45の
CPU83Aは、パチンコ球1個の払い出しを行って、
払い出し完了の検出信号により確認する毎に、既に貸し
出したパチンコ球数のデータを1個加算してRAM83
Cに記憶する他に、総払い出し残個球のデータを1個減
算して、現在の総払い出し残個球情報として、RAM8
3Cに記憶する。そして、賞球基板45のCPU83A
は、必要に応じて、既に貸し出したパチンコ球数のデー
タ、及び、これから貸し出すパチンコ球数のデータの和
を計算して、貸し出し動作が正しいことを確認する。
【0051】そして、賞球基板45のCPU83Aは、
払い出された貸球のカウント個数が、予めRAM83C
に格納されている設定貸球数(例えば100個のパチン
コ球)になったか否かを判定し、払い出された貸球のカ
ウント個数が設定貸球数になっていない場合には、払い
出し処理を続行する。一方、設定貸球数になった場合に
は、賞球基板45のCPU83Aは、払出装置61によ
る貸球の払い出しを停止し、貸球の払い出し終了を主基
板43のCPU43Aに通知する。
【0052】次に、賞球の払い出しについて説明する。
主基板43のCPU43Aは、ROM43Bに記憶され
ている動作プログラムデータに従って、例えば各入賞口
への入賞を検出した場合、各入賞口毎に入賞個数の賞球
データ、及び、大当たり等の遊技データ等をRAM43
Cに記憶することができる。
【0053】この場合、主基板43のCPU43Aは、
各入賞口毎に入賞個数のデータを、RAM43Cから読
み出して、入賞個数のデータに1を加算して、再度、加
算した入賞個数のデータを、RAM43Cに記憶させる
入賞加算処理を実行する。反対に、賞球の払い出しの際
に、主基板43のCPU43Aは、入賞個数のデータを
RAM43Cから読み出し、その入賞個数のデータから
1を減算して、再度、減算した入賞個数のデータをRA
M43Cに記憶させる入賞減算処理を実行する。そし
て、主基板43のCPU43Aは、その入賞個数のデー
タに対応した賞球払出指令を賞球基板45のCPU83
Aに出力する。その賞球基板45のCPU83Aは、賞
球払出指令をRAM83Cに記憶し、賞球払出指令に基
づいて、所定個数の賞球の払い出しを行う。
【0054】その後、賞球基板45のCPU83Aは、
所定の賞球(例えば15個とか5個の賞球)を払い出す
ことを命じる賞球数データを払出装置61に出力する。
その際、賞球基板45のCPU83Aが、入賞に対して
払い出される賞球個数データを、設定賞球数(例えば1
5個とか5個)としてRAM83Cに格納する。そし
て、賞球基板45のCPU83Aは、ROM83Bに格
納されている制御プログラムに従って、払出装置61の
駆動を開始し、その払出装置61は、所定の入賞球(例
えば15個とか5個のパチンコ球)を払い出す。
【0055】そして、賞球基板45のCPU83Aは、
賞球として1個パチンコ球が払い出されたことを確認し
ながら、払出装置61により払い出された賞球の個数を
カウントし、この払い出された賞球のカウント個数が、
RAM83Cに格納されている設定賞球数になったか否
かを判定する。ここで、払い出された賞球のカウント個
数が設定賞球数になっていない場合には、賞球基板45
のCPU83Aは、払出装置61により払い出される賞
球の個数のカウントを継続し、払出装置61の駆動を続
行する。
【0056】この払い出し動作(例えば15個のパチン
コ球)の実行中において、賞球基板45のCPU83A
は、既に払い出したパチンコ球数(例えば5個のパチン
コ球)のデータ、及び、これから払い出すパチンコ球数
(例えば10個のパチンコ球)のデータの双方を、球情
報(内部情報)として、RAM83Cに記憶させる。そ
して、例えば15個のパチンコ球を賞球として、賞球払
い出し動作を実行する場合には、賞球基板45のCPU
83Aは、1個払い出す毎にRAM83Cから双方デー
タを読み出し、既に払い出したパチンコ球数のデータに
1を加算するとともに、これから払い出すパチンコ球数
のデータから1を減算して、双方のデータをRAM83
Cに記憶させ、更に、払い出すパチンコ球数のデータ、
及び、既に払い出したパチンコ球数のデータの双方の和
が、所定の払い出し総数(15個)であることを確認す
る。
【0057】そして、払い出された賞球のカウント個数
が、設定賞球数になった場合には、賞球基板45のCP
U83Aは、主基板43のCPU43Aに対して、賞球
の払い出しを停止した旨の指令を出力する。その後、賞
球基板45のCPU83Aは、払出装置61の駆動を停
止して、処理を終了する。尚、主基板43のCPU43
Aが、RAM43Cに記憶させていたデータを、必要に
応じて、賞球基板45のCPU83Aに転送して、RA
M83Cに記憶させてもよい。そして、RAM83Cに
記憶された情報は、停電等の電気事故が発生した場合、
そのまま消去されると、遊技者にとって不利益になるこ
とが多いので、電気事故が発生しても保存記憶できるよ
うに、以下のように対策することが望ましい。
【0058】次に、電気事故が発生した際の事故対策回
路について、図5に基づいて説明する。図5に示すブロ
ック図は、電源基板49及び賞球基板45の制御回路の
内の主要部を抽出したものである。事故対策回路83F
は、賞球基板45に設けられたCPU83A等を動作さ
せる電圧を監視するための電源監視回路83Eと、RA
M83Cへのアクセスを防止する信号遮断回路83H
と、CPU83Aから所定のRAM83Cを選択するデ
コーダ83Jと、RAM83Cに保存された貸し球、賞
球等の情報等を消去するための消去手段としての消去操
作用スイッチ83K等とを備えている。また、その事故
対策回路83Fには、賞球基板45と電源基板49とが
接続可能に設けられている。この電源基板49には、5
V(ボルト)用のバックアップ電源49dとしての大容
量コンデンサC1が設けられており、この大容量コンデ
ンサC1と接続されるコネクタC2は、賞球基板45側
のコネクタC3と接続・離脱可能に構成されている。
【0059】そして、コネクタC2及びコネクタC3間
を接続した場合は、大容量コンデンサC1に貯えられた
電荷により、RAM83Cの端子GNDとRAM83C
の端子Vccと間に、バックアップ電圧を供給できる。
また、RAM83Cの端子Vccに、動作用電圧がダイ
オードD1を介して印可されているので、通常時は動作
用電圧(5ボルト)がRAM83Cの端子GNDと端子
Vcc間に印可され、動作用電圧が所定電圧値(例えば
4ボルト以下)に低下した場合に限り、大容量コンデン
サC1によるバックアップ電圧が印可されることにな
る。この場合、5V(ボルト)用の電源49cから供給
される動作用電圧(5ボルト)が、通常時は、ダイオー
ドD1を介して大容量コンデンサC1に印可されている
ので、大容量コンデンサC1は充電状態になり、電気事
故が発生したときに、大容量コンデンサC1のバックア
ップ電圧は、RAM83Cに対して所定時間供給するこ
とができる。
【0060】また、動作用電圧を検出する検出手段とし
て機能する電源監視回路83Eは、RAM83Cの端子
GNDとRAM83Cの端子Vccとの間に印可される
動作用電圧を監視し、この動作用電圧の電圧低下時(例
えば4ボルト以下の場合)に、CPU83AからRAM
83Cへのアクセスを防止するべく、監視出力端子K1
から信号遮断回路83H及びCPU83Aに、動作用電
圧の低下を示す信号(以下電圧低下信号という)を出力
する。それにより、電圧低下信号を受けたCPU83A
はリセットするとともに、電圧低下信号を受けた信号遮
断回路83Hは信号遮断動作を行い、デコーダ83Jを
介したCPU83AからのRAM83Cへのアクセス
を、信号遮断回路83Hでもって遮断する。
【0061】従って、電気事故が発生し、動作用電圧が
所定電圧値(例えば4ボルト以下)に低下した場合であ
っても、信号遮断回路83Hは、CPU83Aが誤動作
を起こして、RAM83Cに対して悪影響を及ぼすとい
ったことを防止するとともに、RAM83Cの端子GN
DとRAM83Cの端子Vccとの間に、大容量コンデ
ンサC1からバックアップ電圧を供給して、RAM83
Cに記憶されている内部情報を保存することができる。
その後、電気事故が修復され、所定値以下に低下した動
作用電圧が所定値以上(例えば5ボルト)に復帰した場
合、監視出力端子K1から電圧低下信号がCPU83A
及び信号遮断回路83Hへ出力されなくなる。それによ
り、CPU83Aのリセットが解除されるとともに、信
号遮断回路83Hによる信号遮断動作を停止して、デコ
ーダ83Jを介してCPU83AからRAM83Cへの
アクセスを許容する。
【0062】このように動作用電圧が所定値以上に復帰
した場合、RAM83Cには、上述した如く、内部情報
が保存されているので、CPU83AはRAM83Cに
記憶されている内部情報を呼び出して、動作用電圧が所
定値以下に低下する以前の状態に戻すことができ、例え
ば電気事故以前の賞球等の払い出し状態に戻ることがで
きる。そして、停電等の電気事故が発生したのが、例え
ば「大当たり」として大入賞口26が開放し賞球の払い
出し状態であっても、バックアップ電圧を供給して、球
情報等をRAM83Cに記憶して保存できるので、電気
事故の修復後に、電気事故以前の払い出し状態に戻るこ
とができ、停電等の電気事故に対して対応することが可
能となって、遊技者に不利益を与えることがない。
【0063】尚、コネクタC2及びC3間を、接続及び
離脱可能に構成した理由は、電源基板49のコネクタC
2と、賞球基板45側のコネクタC3とを離脱した場
合、RAM83Cに記憶されている内部情報が消去され
るので、RAM83Cに記憶されている内部情報が解読
されることなく、不正を防止することができる。また、
パチンコ店の管理者が、コネクタC2とコネクタC3と
を離脱することにより、簡単にRAM83Cに記憶され
ている内部情報を消去することができる。
【0064】また、RAM83Cの端子Vccに接続さ
れる配線に、バックアップ電圧を遮断可能とする消去操
作用スイッチ83Kを設けているので、必要に応じて、
消去操作用スイッチ83Kを操作してバックアップ電圧
の供給を遮断することにより、RAM83Cに記憶され
ている内部情報を消去することができる。このように消
去手段としての消去操作用スイッチ83Kを、パチンコ
遊技店の管理者等が操作すると、RAM83Cに記憶さ
れた内部情報が消去される結果、パチンコ遊技店がRA
M83Cに記憶された内部情報等を管理上消去したいと
いう要望を極めて容易に適えることができる。
【0065】これは、電気事故の発生が営業時間の終了
間際で、RAM83Cに記憶保存された賞球の払い出し
状態の情報が、遊技者にとって有利な状態(例えば大当
たり)である場合、電気事故が修復された翌日の遊技店
の開店時に、遊技者が何らの遊技をしていないにも拘わ
らず、遊技者にとって有利な状態が突然に現れるとする
なら、遊技店の不利益が大きいので、RAM83Cに記
憶保存された内部情報を消去して、かかる事態を防止す
る必要があるからである。もっとも、この実施の形態の
場合、例えばダイオードD1の代わりにトランジスタを
使用しても良いし、信号遮断回路は、RAM83Cの端
子CEに接続する替わりに、RAM83Cの端子WRに
接続しても良い。また、消去操作用スイッチ83Kがバ
ックアップ用電圧の供給を停止する停止手段を構成する
ことなるが、停止手段は必ずしもその態様に限定される
訳ではない。
【0066】また、RAM83Cに記憶された内部情報
を消去する手段としては、図7に示すように、バックア
ップ用電圧の供給時間を設定する時間設定手段としてタ
イマ回路T1を設けてもよい。具体的には、RAM83
Cの端子VccにトランジスタT2のコレクタ端子を接
続し、トランジスタT2のベース端子にタイマ回路T1
の出力端子を結合するとともに、トランジスタT2のエ
ミッタ端子及びタイマ回路T1に動作用電圧及び大容量
コンデンサC1によるバックアップ電圧を印可する。バ
ックアップ用電圧の供給時間(例えば3時間)の経過後
に、タイマ回路T1が動作してトランジスタT2のベー
ス端子への出力を低下させると、トランジスタT2が非
作動状態になるので、RAM83Cへのバックアップ電
圧の印可を遮断させ、RAM83Cに記憶されている内
部情報を消去する。
【0067】このようにバックアップ用電圧の供給時間
(例えば3時間)が経過すると、RAM83Cに記憶さ
れている内部情報が自動的に消去されるので、パチンコ
遊技店の管理者等が、RAM83Cに記憶された内部情
報を消去するための作業をする必要がなくなる。また、
RAM83Cに記憶された内部情報を消去する手段とし
ては、前記RAM83Cに記憶されている内部情報が、
図8(a)に示すように、一例として「1010...
101101」のデータである場合に、図8(b)に示
すように、「0000...000000」のデータの
如く、上書きしてクリアするクリア手段であってもよ
い。このようにクリア手段が、RAM83Cに記憶され
ている内部情報をクリアする結果、内部情報等を管理上
消去したいという要望を極めて容易に適えることができ
る。
【0068】また、RAM83Cに記憶されている内部
情報が、一例として「1010...101101」の
データである場合に、データの最後に管理情報としてチ
ックバイトを付加し、例えば「55H」のデータを付加
して記憶させておく。そして、遊技中に電気事故が発生
した場合に、既述した如く、バックアップ用電圧をRA
M83Cに印可して、内部情報等を記憶し保存しておく
が、電気事故が修復した際に、CPU83Aが内部情報
を呼び出して電気事故以前の状態に戻すに当たって、チ
ックバイトの「55H」のデータが、正しく残っている
ことを確認する。このようなチックバイトの管理情報を
使用する理由は、管理情報が正しい場合は、内部情報が
正しく記憶されていると把握できるが、管理情報が正し
くない場合は、RAM83Cに記憶された内部情報は間
違っている可能性が高いので、正しくない内部情報に基
づいて、電気事故以前の状態に戻ったとしても、結果と
して遊技者の利益に適うとはいえず、間違っている内部
情報の場合は、それを消去するといった方策を取るのが
望ましいからである。それにより、管理情報が正しい場
合のみ、内部情報を使用する態様を採用することが可能
である。
【0069】また、RAM83Cに記憶された内部情報
を消去するための消去手段としては、動作用電圧の遮断
時におけるパチンコ機1のガラス扉9(前扉)の開放と
連動する消去用スイッチであってもよい。この場合、消
去用スイッチ83Kは、図6に示すように、スイッチ接
点aとその作動片bとの接触・非接触によってオン・オ
フ状態になるスイッチ(図示せず)を使用しても良い。
その具体的態様としては、ガラス扉9を閉じた状態で作
動片bが押圧されることにより、押圧された作動片bと
スイッチ接点aとが接触状態となり、消去用スイッチ8
3Kがオン状態になるのに対して、ガラス扉9を開いた
状態では作動片bが押圧されないため、作動片bとスイ
ッチ接点aとが非接触状態となり、消去用スイッチ83
Kがオフ状態になるように、消去用スイッチ83Kをガ
ラス扉9の近傍に取り付ける。
【0070】そして、パチンコ遊技店の管理者等が、動
作用電源をオフした状態で、パチンコ機1のガラス扉9
を開放すると、消去用スイッチ83Kの作動片bがその
ガラス扉9の開放と連動して消去用スイッチ83Kがオ
フ状態になり、バックアップ電圧の供給の下、その消去
用スイッチ83Kからの出力信号を検出したCPU83
Aが、RAM83Cに記憶された内部情報を消去するよ
うに構成する。その結果、動作用電源をオフした状態
で、パチンコ機1のガラス扉9を開放するという動作に
より、パチンコ遊技店の管理者等は、RAM83Cに記
憶された内部情報等を容易に消去することができる。
【0071】尚、賞球基板45に配設されるCPU83
A、ROM83B、RAM83C等が、制御手段を構成
する。更に、賞球基板45のRAM83Cが内部情報の
記憶手段として機能する。また、バックアップ用の電源
を必要に応じて主基板43等に設けてもよい。
【0072】以上詳細に説明した通り、この実施形態に
係るパチンコ機1によれば、盤面2上のランプの点灯等
を行うため少なくともランプ基板44b及び主基板43
等を備えた盤面機構部W2と、賞球基板45及び電源基
板49を備えた枠機構部W1と、貸し球、賞球等に関す
る球情報(内部情報)を記憶することができるRAM8
3Cとを少なくとも備えるパチンコ機において、動作用
電圧を検出する電源監視回路83Eと、バックアップ電
圧を供給できる大容量コンデンサC1とを枠機構部W1
に備えた。そして、電源監視回路83Eによって動作用
電圧が所定値以下に低下したことを検出した場合に、R
AM83Cに大容量コンデンサC1からバックアップ電
圧を供給して、RAM83Cに記憶されている球情報を
保存し、更に信号遮断回路83Hが、RAM83Cにア
クセスするのを停止させる。その後動作用電圧が所定値
以上に復帰した場合、CPU83Aは、信号遮断回路8
3Hを介したアクセスを可能として、RAM83Cに記
憶されている球情報を呼び出して、動作用電圧が所定値
以下に低下する以前の状態に戻すことができる。尚、信
号遮断回路83HがRAM83Cにアクセスするのを停
止する際に、必要に応じて、CPU83A(制御手段)
の動作を停止しても良い。
【0073】それにより、電気事故が、例えば賞球払い
出し動作の際に発生した場合であっても、その球情報等
をRAM83Cに記憶して保存することにより、電気事
故回復時に電気事故以前の賞球払い出し状態に戻ること
ができ、遊技者に不利益を与えることがない。また、動
作用電圧及びバックアップ電圧を供給するための電源基
板49を枠機構部W1側に設けることにより、電源基板
49を含む枠機構部W1の部品をなるべく共通化するこ
とによって、量産によるコストの低減を図ることを可能
とする。
【0074】尚、本発明は前記実施形態に限定されるこ
とはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改
良、変形が可能であることは勿論であり、以下のように
してもよい。バックアップ電圧を供給するバックアップ
電源としては、例えば、蓄電池、ニッカド電池、乾電
池、ニッケル水素電池等のバッテリーであっても良い。
また、内部情報を記憶する記憶手段としては、例えば通
常使用されるRAM83Cに必ずしも記憶保存させる必
要はなく、RAM83Cから例えばバックアップ用のメ
モリに内部情報を転送して記憶保存させても良い。ま
た、停電等の電気事故を発生したことを制御回路が検出
した場合、CPU83Aの動作を直ちに停止するように
構成してもよい。
【0075】また、パチンコ機としては、上記第1種パ
チンコ機に限らず、例えば第2種パチンコ機、第3種パ
チンコ機に適用しても良い。また、カード式パチンコ機
以外の通常のパチンコ機において、この発明を実施して
もよい。更に、パチンコ機1台毎に消去操作用スイッチ
83Kを設ける態様の他に、複数のパチンコ機をまとめ
て、1個の消去操作用スイッチで操作できるように構成
しても良い。
【0076】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明に係るパチン
コ機によれば、電気事故が発生したのが、例えば遊技中
の大当たりとしての大入賞口の開放等の遊技状態であっ
ても、その内部情報等を記憶して保存することにより、
電気事故以前の状態に戻ることができるため、電気事故
に対して対応することが可能となって、遊技者に不利益
を与えることがない。また、動作用電圧及びバックアッ
プ電圧を供給するための電源基板等を、賞球基板を備え
た枠機構部に配置したことにより、パチンコ機の製造者
は、パチンコ機の種類が異なっても、枠機構部について
は、そのパチンコ機の種類毎に全ての部品を対応させる
必要がなく、枠機構部の部品をなるべく共通化すること
によって、量産によるコストの低減を図ることを可能と
する。また、信号遮断手段が記憶手段にアクセスするの
を停止するので、動作用電圧が所定値以下に低下するこ
とによる記憶手段への悪影響を防止することができる。
また、消去手段が例えば消去操作用スイッチである場
合、パチンコ遊技店の管理者等が、その消去操作用スイ
ッチを操作すると、記憶手段に記憶された内部情報が消
去される結果、パチンコ遊技店の管理者はその内部情報
等を管理上消去したいという要望を極めて容易に適える
ことができる。
【0077】また、消去手段が動作用電圧の遮断時にお
けるパチンコ機の前扉の開放と連動するスイッチである
場合、パチンコ遊技店の管理者等が、動作用電圧の遮断
した際に、パチンコ機の前扉の開放すると、スイッチが
その前扉の開放と連動することにより、記憶手段に記憶
された内部情報が消去される結果、パチンコ遊技店の管
理者はその内部情報等を管理上消去したいという要望を
極めて容易に適えることができる。また、消去手段に
は、バックアップ用電圧の供給時間を設定する時間設定
手段が設けられ、供給時間(例えば3時間)が経過する
と、記憶手段に記憶されている内部情報が自動的に消去
されるので、パチンコ遊技店の管理者等が、記憶手段に
記憶された内部情報を消去するための作業をする必要が
ない。更に、記憶手段に記憶されている内部情報を正し
く記憶しているか否かを管理するための管理情報が、内
部情報に付加されている場合、管理情報が正しい場合の
み、内部情報を使用する態様を採用することが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この実施形態に係るカード式パチンコ機全体を
示した正面図である。
【図2】実施形態に係るパチンコ機の背面図である。
【図3】実施形態に係るパチンコ機の賞球及び貸球の払
い出しに係る機構セット盤の要部を拡大した背面図であ
る。
【図4】実施形態に係るパチンコ機の賞球及び貸球の払
い出しに係る制御システムの構成を示すブロック図であ
る。
【図5】実施形態に係るパチンコ機の事故対策回路の具
体的な回路図である。
【図6】消去用スイッチを拡大して示す正面図である。
【図7】図5に示す回路の変形例の要部を示す回路図で
ある。
【図8】(a)は記憶手段に記憶されている内部情報を
示す図である。(b)はその内部情報が上書きしてクリ
アされた状態を示す図である。
【符号の説明】
1・・・パチンコ機 2・・・遊技盤 3a・・・スピーカ 3・・・上皿 5・・・下皿 28・・・第1種始動口 30a・・・大入賞口 43・・・主基板 44a・・・音声基板 44b・・・ランプ基板 44c・・・表示基板 45・・・賞球基板 43A、84A・・・CPU 83F・・・事故対策回路 43C、83C・・・RAM 49・・・電源基板 83E・・・電源監視回路 83K・・・消去操作用スイッチ C1・・・大容量コンデンサ T1・・・タイマ回路 W1・・・枠機構部 W2・・・盤面機構部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 盤面上のランプの点灯等を行うため少な
    くとも主基板を備えた盤面機構部と、 賞球の払い出しを行うための賞球基板を備えた枠機構部
    と、 遊技もしくは賞球の払い出し等に関する内部情報を記憶
    することができる記憶手段とを少なくとも備えるパチン
    コ機において、 動作用電圧及びバックアップ電圧を供給するための電源
    基板等を前記枠機構部側に設け、更に、 前記動作用電圧が所定値以下に低下した場合に、前記記
    憶手段に前記バックアップ電圧を供給して、前記記憶手
    段に記憶されている前記内部情報を保存し、前記動作用
    電圧が所定値以上に復帰した場合、前記記憶手段に記憶
    されている内部情報を呼び出して、前記動作用電圧が所
    定値以下に低下する以前の状態に戻すことができる制御
    手段を備えたことを特徴とするパチンコ機。
  2. 【請求項2】 盤面上のランプの点灯等を行うため少な
    くとも主基板を備えた盤面機構部と、 賞球の払い出しを行うための賞球基板を備えた枠機構部
    と、 遊技もしくは賞球等に関する内部情報を記憶することが
    できる記憶手段とを少なくとも備えるパチンコ機におい
    て、 動作用電圧及びバックアップ電圧を供給するための電源
    基板と、動作用電圧が所定値以下に低下した際に、前記
    記憶手段にアクセスするのを停止する信号遮断手段と、
    前記動作用電圧を検出する検出手段とを前記枠機構部側
    に設け、更に、 前記検出手段により前記動作用電圧が、所定値以下に低
    下したことを検出した場合に、前記記憶手段に前記バッ
    クアップ電圧を供給して、前記記憶手段に記憶されてい
    る内部情報を保存状態とし、その後、前記動作用電圧が
    所定値以上に復帰した場合、前記信号遮断手段を介した
    アクセスを可能として、前記記憶手段に記憶されている
    内部情報を呼び出して、前記動作用電圧が所定値以下に
    低下する以前の状態に戻すことができる制御手段を備え
    たことを特徴とするパチンコ機。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のパチン
    コ機において、 前記記憶手段に記憶されている内部情報を消去すること
    ができる消去手段を備えたことを特徴とするパチンコ
    機。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2に記載のパチン
    コ機において、 前記消去手段は、前記動作用電圧の遮断時におけるパチ
    ンコ機の前扉の開放と連動するスイッチであることを特
    徴とするパチンコ機。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれか一に記
    載のパチンコ機において、 前記消去手段には、前記バックアップ用電圧の供給時間
    を設定する時間設定手段が設けられ、前記供給時間の経
    過後に、前記記憶手段に記憶されている内部情報が消去
    されることを特徴とするパチンコ機。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれか一に記
    載のパチンコ機において、 前記内部情報には、前記記憶手段に記憶されている内部
    情報を正しく記憶しているか否かを管理するための管理
    情報が付加されていることを特徴とするパチンコ機。
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