JP3383292B2 - パチンコ機 - Google Patents

パチンコ機

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JP3383292B2
JP3383292B2 JP2001239328A JP2001239328A JP3383292B2 JP 3383292 B2 JP3383292 B2 JP 3383292B2 JP 2001239328 A JP2001239328 A JP 2001239328A JP 2001239328 A JP2001239328 A JP 2001239328A JP 3383292 B2 JP3383292 B2 JP 3383292B2
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、通常時は動作用電
圧に基づいて動作するパチンコ機に関し、特に、遊技者
による遊技中に停電等の電気事故が、その動作用電圧に
発生した場合であっても、遊技状態の情報等を記憶して
保存することにより、電気事故以前の遊技状態に戻すこ
とができるパチンコ機に関するものである。 【0002】 【従来の技術】最近のパチンコ機は、遊技内容に変化を
加えることによって、パチンコ機の遊技者の興味を高め
るべく種々の役物(入賞を容易にするための特別な装
置)を遊技板に備える。例えばパチンコ球が始動入賞口
に入賞すると、CRT等の図柄表示装置に表示されてい
る変動図柄が変動を開始し、一定時間経過した後に表示
された図柄が一定確率で揃うと(例えば「7、7、7」
等のゾロ目)、大当たりとして大入賞口が所定回数続け
て開くとともに図柄表示装置に大当たり映像が表示され
るものがある。そのようなパチンコ機には、各種の制御
に非常に多くの電子制御回路が組み込まれ、役物制御回
路、表示回路、或いは賞球の払出制御回路などの各種回
路が、マイクロコンピュータ等を含む電子制御回路によ
って制御される。 【0003】そのため、パチンコ遊技店で、例えば電気
回線のショート、停電等の電気事故が発生し、電子制御
回路に供給される動作用電圧が低下した場合、電子制御
回路の動作が停止して、各種回路の動作が停止する結
果、パチンコ機全体の動作も直ちに停止することにな
る。そのため、例えば大当たりとして大入賞口が所定回
数続けて開いている途中等に、電気事故が発生した場合
であっても、その動作は直ちに停止してしまい、遊技し
ていた遊技者は驚愕することになる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなパ
チンコ機の場合、かかる電気事故に対しては十分に対処
できておらず、電気事故の修理等が完了して、電子制御
回路に供給される電圧が回復した場合であっても、電子
制御回路は初期状態に戻るにすぎなかった。そのため、
各種回路の動作も初期状態に戻るにすぎず、電気事故以
前の遊技中の大当たりとしての大入賞口の開放状態に戻
らないので、遊技者の不利益は極めて大きいものとな
る。かかる場合、パチンコ遊技店が、遊技者の申し出に
基づいて、賞球を適宜払い戻す等の対応をするにすぎ
ず、パチンコ機自体が電気事故に対して対応できなかっ
た。 【0005】本発明は、上述した課題を解決するために
なされたものであり、遊技中に電気事故が発生した場合
であっても、遊技情報等を記憶して保存することによ
り、電気事故以前の遊技状態に戻ることができるため、
停電等の電気事故に対して対応することが可能であり、
また、パチンコ機の前扉の開放に連動して遊技情報を消
去可能なパチンコ機を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明に係るパチンコ機によれば、動作用電圧を検
出する検出手段と、バックアップ電圧を供給できるバッ
クアップ電源と、遊技状態に関する遊技情報を記憶する
ことができる記憶手段と、前記検出手段が前記動作用電
圧が所定値以下に低下したことを検出した場合に、前記
記憶手段に前記バックアップ電源からバックアップ電圧
を供給して、前記記憶手段に記憶されている遊技情報を
保存することができるパチンコ機であって、前記動作用
電圧が所定値以下に低下した際に、前記記憶手段にアク
セスするのを停止する信号遮断手段と、前記動作用電圧
が所定値以上に復帰した場合、前記信号遮断手段を介し
たアクセスを可能として、前記記憶手段に記憶されてい
る遊技情報を呼び出して、前記動作用電圧が所定値以下
に低下する以前の遊技状態に戻すことができる制御手段
と、動作用電圧の遮断時又は動作用電源をオフした状態
で、前記パチンコ機の前扉を開放すると、前記開放に連
動して前記記憶手段に記憶されている遊技情報を消去す
る消去スイッチとを備えることを特徴とする。 【0007】このようなパチンコ機においては、記憶手
段は、遊技状態に関する遊技情報を記憶することができ
る。検出手段がパチンコ機の動作用電圧を検出し、動作
用電圧が所定値以下に低下したことを検出した場合に、
記憶手段に前記バックアップ電源からバックアップ電圧
を供給して、記憶手段に記憶されている遊技情報が保存
されるとともに、信号遮断手段が記憶手段にアクセスす
るのを停止する。 【0008】そして、検出手段は動作用電圧が所定値以
下に低下した後に所定値以上に復帰したことを検出した
場合に、信号遮断手段を介したアクセスを可能として、
記憶手段に記憶されている遊技情報を呼び出して、前記
動作用電圧が所定値以下に低下する前の遊技状態に戻
す。 【0009】それにより、遊技者による遊技中に停電等
の電気事故が発生したのが、例えば遊技中の大当たりと
しての大入賞口の開放等の遊技状態であっても、その遊
技情報等を記憶して保存することにより、電気事故以前
の遊技状態に戻ることができる。それにより、停電等の
電気事故に対して対応することが可能となって、遊技者
に不利益を与えることがない。 【0010】また、信号遮断手段が記憶手段にアクセス
するのを停止することにより、動作用電圧が所定値以下
に低下することによる記憶手段への悪影響を防止するこ
とができる。尚、信号遮断手段が記憶手段にアクセスす
るのを停止する際に、制御手段の動作を停止しても良
い。また、制御手段には、電気事故に対処するための事
故対策回路が含まれているのが望ましい。 【0011】特に、パチンコ機の前扉の開放と連動して
記憶手段に記憶されている遊技情報を消去する消去スイ
ッチを備えているので、パチンコ遊技店の管理者等が、
動作用電圧の遮断した際に、パチンコ機の前扉を開放す
ると、消去スイッチがその前扉の開放と連動して、記憶
手段に記憶された遊技情報が消去されることとなり、こ
れより前扉の開放という極めて簡単な操作によりパチン
コ遊技店の管理者はその遊技情報等を管理上消去したい
という要望を極めて容易に適えることができる。 【0012】また、上記に記載のパチンコ機において遊
技情報は、確率変動状態を示す確率変動状態情報を含む
ことが望ましい。パチンコ機においては、図柄表示を変
動させる変動図柄表示装置と、その図柄の変動を開始さ
せる始動入賞口とを遊技領域に配設するものがあり、そ
の始動入賞口への入賞に基づいて、その図柄が変動後所
定の態様(例えば「7,7,7」のぞろ目)で停止した
場合に、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる。こ
の特別遊技状態の発生する確率が、通常確率よりも高い
確率で発生する場合と、通常確率で発生する遊技状態と
で変動する場合とがあり、これを確率変動という。尚、
特別遊技の状態であることを示す特別遊技情報と称し、
これも遊技情報に含まれるのが望ましい。そして、特別
遊技状態の発生する確率が通常確率よりも高い確率で発
生する場合は、遊技者にとって有利な状態であるので、
停電等の電気事故が発生し復旧した場合、その状態が継
続されるのが望ましく、確率変動状態情報は記憶手段に
記憶保存されるのが望ましい。 【0013】また、上記に記載のパチンコ機において、
前記遊技情報は変動時間短縮状態を示す変動時間状態短
縮情報を含むことが望ましい。この変動時間短縮状態と
は、通常時は、図柄変動表示装置のハズレパターンの変
動図柄が所定時間(例えば6〜8秒)だけ変動させた後
に停止状態になるのに対して、図柄変動表示装置のハズ
レパターンの変動図柄が、通常の時間(例えば6〜8
秒)よりも短い時間(2〜3秒)だけ変動させた後停止
状態になって、「大当たり(特別遊技)状態」になるま
での待ち時間(変動時間)が短縮される(約1/3にな
る)ことをいう。この場合も、通常時はハズレパターン
の変動図柄が所定時間(例えば6〜8秒)だけ変動する
ように設定され、特定の条件(例えば変動図柄が変動後
の特定の態様で停止した場合)の下で、短い時間(2〜
3秒)だけ変動させた後に、停止状態になる。そして、
図柄が短い時間(2〜3秒)だけ変動すると、結果的
に、次の大当たりが早くなり、変動時間短縮状態は、遊
技者にとって有利な状態であるので、停電等の電気事故
が発生し復旧した場合、その変動時間短縮状態が継続さ
れるのが望ましいので、変動時間状態短縮情報は記憶手
段に記憶保存されるのが望ましい。 【0014】また、前記遊技情報は、時間短縮残回数を
示す時間短縮残回数情報を含むことが望ましい。この時
間短縮残回数とは、変動図柄表示装置の図柄が変動中に
例えば第1種始動口等へ入賞した場合には、その入賞個
数を所定個までカウントして、その回数分だけ変動時間
短縮状態に移行できるパチンコ機の場合、その変動時間
短縮状態に移行できる回数をいう。従って、かかる変動
時間短縮状態情報は、記憶手段に記憶保存されるのが望
ましい。 【0015】前記遊技情報は、普通図柄保留数を示す普
通図柄保留数情報を含むことが望ましい。図柄表示を変
動させる普通図柄表示装置と、その普通図柄の変動を開
始させるゲート等とを遊技領域に配設するパチンコ機に
おいては、パチンコ球のゲートの通過に基づいて、その
普通図柄表示装置が図柄変動した後「所定の数字等」で
停止した場合に、補助入賞装置が所定時間開かれて所定
の始動口にパチンコ球が入賞しやすくなる。その図柄変
動等中に、ゲートを通過した個数分だけ、普通図柄表示
装置を図柄変動して停止できるものを普通図柄保留数と
いう。この普通図柄保留数情報は記憶手段に記憶保存さ
れるのが望ましい。 【0016】前記遊技情報は、特別図柄保留数を示す特
別図柄保留数情報を含むことが望ましい。図柄表示を変
動させる特別図柄表示装置と、その特別図柄の変動を開
始させる始動入賞口とを遊技領域に配設するパチンコ機
においては、その始動入賞口への入賞に基づいて、特別
図柄表示装置の図柄が変動後所定の態様で停止し、遊技
者に有利な特別遊技状態を発生させる。特別図柄保留数
情報とは、その特別図柄の変動中に入賞した個数分だ
け、特別遊技状態に移行できる回数をいうが、この特別
図柄保留数情報は記憶手段に記憶保存されるのが望まし
い。 【0017】前記遊技情報は、大当たりのラウンド数を
示すラウンド数情報を含むことが望ましい。ラウンド数
情報とは、大当たりの場合、所定ラウンド数だけ大入賞
口が開放・閉鎖の動作を繰り返す際に、現在何ラウンド
であるかを示す情報をいう。このラウンド数情報は記憶
手段に記憶保存されるのが望ましい。 【0018】前記遊技情報は、大入賞口入賞個数を示す
大入賞口入賞個数情報を含むことが望ましい。この大入
賞口入賞個数情報とは、何個パチンコ球が大入賞口に入
って何個入賞したかを示す情報をいう。この大入賞口入
賞個数情報は、記憶手段に記憶保存されるのが望まし
い。 【0019】前記記憶手段に記憶されている遊技情報を
消去することができる消去手段を備えることが望まし
い。この場合、消去手段は、消去操作用スイッチである
ことが望ましく、パチンコ遊技店の顧客等が容易に触れ
ないように、特にパチンコ機の裏側に設けられているの
が望ましい。そして、パチンコ遊技店の管理者は記憶手
段に記憶された遊技情報等を管理上消去したい場合があ
り、消去手段が動作することによって、かかる要望を容
易に適えることができる。 【0020】これは、記憶手段に保存された遊技情報等
を消去できないとすると、例えば遊技情報が、遊技者に
とって有利な状態(例えば大当たり)で電気事故が発生
し、電気事故の修復を待てない遊技者に対しパチンコ遊
技店としては補償した後に、その電気事故の修復完了
後、遊技をしようとする別の遊技者が、未だ何らの遊技
をしていないにも拘わらず、遊技者にとって有利な状態
が突然に現れるとすると、パチンコ遊技店の不利益が大
きいので、記憶手段に記憶された遊技情報等を消去し
て、かかる事態を防止する必要があるからである。 【0021】前記消去手段には、前記バックアップ用電
圧の供給時間を設定する時間設定手段が設けられ、前記
供給時間の経過後に、前記記憶手段に記憶されている遊
技情報が消去されることが望ましい。それにより、時間
設定手段がバックアップ用電圧の供給時間(例えば3時
間)を設定し、供給時間(例えば3時間)が経過した場
合、記憶手段に記憶されている遊技情報が消去される。
これは、停電等の電気事故の修復するまでに例えば3時
間以上かかった場合、パチンコ遊技店にいた顧客も3時
間もその修復を待っているとは考えにくく、また、パチ
ンコ遊技店の営業時間が既に終わっている場合があるの
で、このような場合には、記憶手段に記憶されている遊
技情報は不要となるからである。かかる場合、供給時間
(例えば3時間)が経過すると、記憶手段に記憶されて
いる遊技情報が自動的に消去されるので、パチンコ遊技
店の管理者等が、記憶手段に記憶された遊技情報を消去
するための作業をする必要がなくなる。 【0022】前記遊技情報には、前記記憶手段に記憶さ
れている遊技情報を正しく記憶しているか否かを管理す
るための管理情報が付加されていることが望ましい。こ
のような管理情報を遊技情報に付加する場合、遊技情報
が正しく記憶されている否かを把握できる。すなわち、
管理情報が正しい場合、遊技情報が正しく記憶されてい
ると把握できるが、管理情報が正しくない場合、記憶手
段に記憶された遊技情報は間違っている可能性が高い。
そして、正しくない遊技情報に基づいて、電気事故以前
の遊技状態に戻ったとしても、結果として遊技者の利益
に適うとはいえず、間違っている遊技情報の場合、それ
を消去するといった方策を取るのが望ましい。それによ
り、管理情報が正しい場合のみ、遊技情報を使用する態
様を採用することが可能である。 【0023】 【発明の実施の形態】以下、本発明に係るパチンコ機に
ついて具体化した実施の形態を図面を参照して詳細に説
明する。先ず、実施形態に係るパチンコ機の全体構成に
ついて図1に基づき説明する。図1は実施形態に係るパ
チンコ機全体を示した正面図である。図1において、パ
チンコ機1は、いわゆる第一種パチンコ機である。パチ
ンコ機1は、その前面側に遊技盤2を備え、この遊技盤
2は、後述する入賞口、図柄表示装置、電動役物及びゲ
ート等の各種構造物を配設している。その遊技盤2の下
側には、払い出される賞球を受ける上皿3がプレート4
上に配設され、この上皿3には出力用スピーカ3aが内
蔵される。その上皿3の下側には、この上皿3から溢れ
た賞球を受ける下皿5が配設されている。 【0024】また、下皿5の側方には、ハンドル6が配
設され、上皿3に連通する不図示の球送り機構を介して
上皿3のパチンコ球がハンドル6に連結された発射装置
へ送られるように構成されている。その遊技盤2の左右
上方側には、賞球及び球切れ表示ランプ10、10が設
けられており、賞球及び球切れの際に、その表示ランプ
10が点滅することにより、遊技者、遊技場の管理者等
にその旨を知らせる。また、遊技盤2の前側は、ステン
レス等の金属製枠を有するガラス扉9により被覆されて
おり、ガラス扉9はその側方(左)側に設けられたヒン
ジ部材等を介して開閉自在に支持されている。そして、
ヒンジ部材等の反対側(右)側に設けられた鍵穴9b
に、遊技店の管理者等が鍵を挿入して回転操作して、ロ
ックを解除することにより、ガラス扉9を前方側へ開く
ことができる。 【0025】そのガラス扉9の左上部には、遊技中のエ
ラーを表示するエラー表示ランプ7が設けられており、
また、ガラス扉9の上側及び右側には、「当たり」を表
示する当たり表示ランプ8、8が取り付けられている。
ここで、パチンコ機1における遊技盤2上の遊技領域の
構成について説明する。この遊技領域は、所定厚さの板
材からなる遊技盤2上に入賞口などの各構造物が配設さ
れ、各構造物を囲むように環状のレール11が遊技盤2
上に立設されている。このレール11には、発射された
パチンコ球を遊技領域11内に案内する案内路15を構
成し、遊技盤2上の上方側部には、レール11に沿って
打ち込まれるパチンコ球の進行を制限するための段差部
16が設けられている。そして、その段差部16には、
軸支された返しゴム(図示せず)が配設されている。 【0026】また、遊技領域のほぼ中央には、図柄表示
装置を構成するLCD表示器12が遊技盤2の裏面側か
ら前面側へ取り付けられている。このLCD表示器12
は、変動図柄を表示するべく、画面が左側、中央、右側
に3分割された液晶パネルである。そして、LCD表示
器12の左側、中央、右側にそれぞれ表示された図柄が
変動しながら、停止した状態が全体として所定の図柄
(例えば「777」等)を構成する場合に、遊技者にと
って有利な遊技状態である「いわゆる大当たり」とな
る。また、LCD表示器12の上方には、前面側にキャ
ラクタ図柄が描かれた入賞口18が配設されており、こ
の入賞口18には、遊技盤2の裏面に設けられた賞球樋
が連通されている。そして、この入賞口18に入ったパ
チンコ玉を検出する入賞口スイッチ18A(図4参照)
が、遊技盤2の裏側に設けられており、入賞口18に入
賞したことを入賞口スイッチ18Aが検出すると、所定
の個数の賞球が上部受皿3に排出されるように構成され
ている。また、LCD表示器12内の下端部には、変動
図柄の始動回数を遊技者に知らせるための、変動図柄始
動記憶表示器13が設けられている。 【0027】また、LCD表示器12の下方には、第1
種始動口23が配設されており、この第1種始動口23
には、遊技盤2の裏面に設けられた賞球樋が連通されて
いる。そして、この第1種始動口23に入ったパチンコ
玉を検出する始動口スイッチ23Aが遊技盤2の裏側に
設けられており、この第1種始動口23に入賞して始動
口スイッチ23Aが入賞したことを検出すると、LCD
表示器12の変動図柄であるルーレットが回転して、所
定の個数の賞球が上部受皿3に排出されるように構成さ
れている。また、LCD表示器12の左右上側には、各
電飾ランプ19、20が設けられており、これら電飾ラ
ンプ19、20は、LCD表示器12の変動図柄が変動
する際に点滅する。 【0028】また、各電飾ランプ19、20の下側に
は、各ゲート21、22が配設されている。このゲート
21、22には、パチンコ球の通過を検出する検出スイ
ッチ(図示せず)が備えられ、この検出スイッチがパチ
ンコ球の通過を検出することにより、LCD表示器12
の変動図柄であるルーレットが回転するように構成され
ている。また、各ゲート21、22の下側には、電飾ラ
ンプが施された下入賞口24、25が配設されており、
これら下入賞口24、25には、遊技盤2の裏面に設け
られた賞球樋が連通されている。そして、各下入賞口2
4、25への入賞を検出する下入賞口スイッチ24A、
25A(図4参照)が、遊技盤2の裏側に設けられ、下
入賞口24、25に入賞したことを下入賞口スイッチ2
4A、25Aが検出すると、所定の個数の賞球が上部受
皿3に排出されるように構成されている。 【0029】そして、第1種始動口23の下方には、大
入賞口26を有する特別電動役物27が配設されてお
り、この大入賞口26は、長い横幅を有するとともに上
方に開口する開閉扉28を備えている。そして、第1種
始動口23又はゲート21、22にパチンコ球が入り、
LCD表示器12の画面の、左側、中央、右側にそれぞ
れ表示された図柄が変動した後に、全体として所定画面
になった場合(例えば、777のように揃った場合)、
開閉扉28が開かれて、遊技者に有利な特別遊技状態に
なる。この開閉扉28には、遊技盤2の裏面に設けられ
た賞球樋が連通されており、大入賞口26内には、開閉
扉28が開かれたときに入賞したパチンコ球の個数をカ
ウントするための大入賞口カウントスイッチ26B(図
4参照)が設けられている。そして、大入賞口カウント
スイッチ26Bがカウントしたパチンコ球の個数に対応
する分の所定の個数の賞球が上部受皿3に排出されるよ
うに構成されている。この場合、大入賞口26の開閉扉
28は、25秒間経過又は10個のパチンコ球の入賞が
大入賞口カウントスイッチ26Bにより検出されるまで
開放される。 【0030】また、大入賞口26の内部には、遊技者に
とって有利な遊技状態(いわゆる大当たり)に設定する
ための「いわゆるVゾーン」が仕切り形成されており、
当該Vゾーンへの入賞検出用のVスイッチ26A(図4
参照)が設けられている。そして、大入賞口26の開閉
扉28が開放した後に、Vゾーンへの入賞として、規定
数の遊技球(例えば10個の入賞)をVスイッチ26B
が検出した場合に、または、開閉扉28の開放後所定時
間(例えば30秒間)経過した後に、開閉扉28は一旦
閉鎖される。 【0031】また、このような特別電動役物32におけ
る大入賞口26の左右には、電飾ランプが施された各入
賞口29、30が設けられており、遊技盤2の裏面に設
けられた賞球樋に連通されている。そして、この各入賞
口29、30への入賞を検出する入賞口スイッチ29
A、30A(図4参照)が、遊技盤2の裏側に設けら
れ、各入賞口29、30に入賞したことを入賞口スイッ
チ29A、30Aが検出すると、所定の個数の賞球が上
部受皿3に排出されるように構成されている。 【0032】具体的には、各入賞口29、30に入賞し
た場合には、入賞球1個当たり賞球が10個払い出さ
れ、前述した大入賞口26に入賞した場合には、入賞球
1個当たり賞球が15個払い出され、第1種始動口23
に入賞した場合には、入賞球1個当たり賞球が5個払い
出され、各入賞口18に入賞した場合には、入賞球1個
当たり賞球が10個払い出され、さらに、各下入賞口2
4、25に入賞した場合には、入賞球1個当たり賞球が
13個払い出される。また、特別電動役物27の直下に
は、レール11に沿ってアウト口32が開設されてい
る。更に、レール11に囲まれたこのような遊技領域に
は、前記各構成物とともに複数の釘が打設されてパチン
コ球の複雑な流路を構成している。 【0033】次に、パチンコ機1の裏側の構成について
図2及び図3に基づいて説明する。図2はその実施形態
に係るパチンコ機1全体を示した背面図である。図3は
実施形態に係るパチンコ機1の賞球及び貸球の払い出し
に係る機構セット盤の要部を拡大した背面図である。パ
チンコ機1は、図2に示すように、木製の外枠41に対
して木製の内枠42がヒンジ部材等を介して開閉自在に
取り付けられている。また、この内枠42のほぼ中央部
には、遊技盤2を着脱自在に支持するための金属製の機
構盤43が取り付けられている。そして、この機構盤4
3の裏側には、合成樹脂製の機構セット盤44が開閉自
在に蝶番により取り付けられている。 【0034】また、パチンコゲーム機1の裏側最上段に
は、上方に開口した賞球タンク45が機構セット盤44
上に固定されている。賞球タンク45の直上には、パチ
ンコ球の補給装置46が配設され、この補給装置46に
は、垂直にパチンコ球の落下させるための、吐出部46
Aが設けられている。その賞球タンク45には、タンク
レール47が取り付けられており、賞球タンク45の傾
斜した底面に設けられた連通孔を介してパチンコ球をタ
ンクレール47に落下させる。タンクレール47の内部
には、パチンコ球を1列に整列流出し、賞球ケース48
にパチンコ球を送る通路が形成されている。 【0035】その賞球ケース48には、パチンコ球を下
方側へ案内する賞球案内部48Aが設けられている。こ
の賞球案内部48Aには、賞球通路49が形成され、賞
球通路49はパチンコ球を更に下流側へ1列で送る。
尚、賞球ケース48内には、賞球通路49を通過するパ
チンコ球を確認する球有り検出スイッチ62、パチンコ
球の払い出しを調節する払い出しソレノイド61等が内
装されている。 【0036】その賞球ケース48の下流側には、パチン
コ球の排出部が形成され、入賞球を排出する入賞球排出
通路50及び下皿排出路51が設けられている。その下
皿排出路51は、下皿5内の賞球のオーバーフローを検
出するための下皿オーバーフロースイッチ69を内蔵す
る。内枠42の裏側(図2参照)には、下部受皿ボック
ス52がボルトにより取り付けられており、下皿排出路
51を介して上皿3から溢れた賞球を受けて下皿5に案
内する。この下皿排出路51及び下部受皿ボックス52
により下皿受け部を構成する。また、賞球タンク45、
タンクレール47、賞球案内部48A、賞球ケース4
8、球有り検出スイッチ62、及び払い出しソレノイド
61等により賞球払出手段を構成する。 【0037】また、機構セット盤44のほぼ中央部に形
成された開口部75には、図柄表示装置や賞球の払い出
しに係る制御等を行うための主基板53が設けられてい
る(図2参照)。この主基板53は、遊技盤2の裏面を
覆うセンタカバー54に装着された状態で固定され、更
にポリカーボネート樹脂等の合成樹脂により形成された
透明なカバー53Bに覆われている。この主基板53に
は、証紙58が貼り付けられており、カバー53Bを封
印した証紙58を一度はがして再び貼り付けると、その
形跡が証紙58に現れて、はっきりと肉眼で確認できる
ため、不正な主基板53の交換を防止する役割を果た
す。尚、この主基板53には、パチンコゲーム機1の賞
球払い出し制御等を制御するためのCPU83A等が装
着されている(図4参照)。 【0038】また、主基板53の下方側には、賞球制御
基板55がカバーに覆われて取り付けられている。この
賞球制御基板55には、賞球払出等の駆動制御を行うた
めのCPU84A等が装着されている(図4参照)。さ
らに、機構セット盤44の上方角部には、中継基板56
が設けられており(図2参照)、この中継基板56は、
パチンコゲーム機1とホールコンピュータをつないで信
号のやりとりをする働きをする他に、基板56上に消去
操作用スイッチが配設されている。また、機構セット盤
44の最上部における賞球タンク45の底面外側には、
賞球タンクスイッチ60が設けられており、賞球タンク
スイッチ60が賞球タンク45内のパチンコ球無しを検
出すると、検出信号を出力する。 【0039】そして、賞球タンク45内のパチンコ球
は、賞球の払い出しに伴い、一点鎖線の矢印で示される
ように、タンクレール47、及び賞球ケース案内部48
A内の賞球通路49を介して、賞球ケース48内に送ら
れる。この賞球ケース48内には、パチンコ球を回転す
ることにより、順次送り出す爪車64が一方向(図3
中、時計方向)回転するように設けられ、払出ソレノイ
ド61のオン・オフ駆動により所定の角度毎(この実施
形態では、約60度毎)に回転駆動される。尚、このよ
うに送られているパチンコ球の有無を検出する球有り検
出スイッチ62が、爪車64の上側に設けられており、
パチンコ球有りを検出することにより、検出信号を出力
する。 【0040】さらに、爪車64の下側には、払出カウン
トスイッチ63が配設されており、この払出カウントス
イッチ63が払出ソレノイド61のオン・オフ駆動によ
って順次払い出されるパチンコ球の通過の有無を検出す
ると、その検出信号を出力する。そして、排出ソレノイ
ド61のオン・オフ駆動によって払い出された賞球は、
下方に送られて賞球払出口70を介して上皿3に送られ
る。そして、上皿3から溢れた賞球は、下皿排出路51
を介して下部受皿ボックス52に送られる。また、この
下皿排出路51内には、下皿オーバーフロースイッチ6
9が設けられており、この下皿オーバーフロースイッチ
69がパチンコ球有りを検出すると、検出信号を出力す
る。また、各入賞口18、29、30、各下入賞口2
4、25、第1種始動口23、及び大入賞口26に入賞
した入賞球は、案内樋を介して機構セット盤44の下方
の内側に設けられた入賞球案内樋65によって二点鎖線
矢印で示されるように、一列に整列されて、下方に開口
されている入賞球排出路50に排出される。 【0041】次に、賞球の払い出しを行う機構の構成、
及び入賞球の排出に係る制御システムの構成について図
4に基づいて説明する。図4はこの実施形態に係るパチ
ンコ機1に係る制御システムのブロック図である。パチ
ンコ機1の賞球の払い出しに係る制御システム81は、
図4に示すように、主基板53、賞球制御基板55、賞
球払出装置82、各入賞口スイッチ18A、29A、3
0A、各下入賞口スイッチ24A、25A、始動口スイ
ッチ23A、Vスイッチ26A、大入賞口カウントスイ
ッチ26B、賞球タンクスイッチ60、球有り検出スイ
ッチ62、及び下皿オーバーフロースイッチ69等から
構成される。 【0042】また、主基板53には、CPU83A、R
OM83B、RAM83C、入力回路83D、及び出力
回路83E、電気事故に対処するための事故対策回路8
3F等が配設されており、これらCPU83A、ROM
83B、RAM83C、入力回路83D、出力回路83
E及び事故対策回路83Fは、バス線により相互に接続
されている。また、賞球制御基板55には、CPU84
A、ROM84B、RAM84C、入力回路84D、及
び出力回路84E等が配設されており、これらCPU8
4A、ROM84B、RAM84C、入力回路84D、
及び出力回路84Eは、バス線により相互に接続されて
いる。さらに、賞球払出装置82は、払出カウントスイ
ッチ63及び払出ソレノイド61等から構成されてい
る。 【0043】主基板53のCPU83Aは、ROM83
Bに予め格納されているパラメータや制御プログラムに
従って動作し、入力回路83Dを介して入力される入力
信号等に基づいて、各種制御信号を出力回路83Eを介
して賞球制御基板55に出力する。また、ROM83B
は、制御プログラム等を格納するメモリである。RAM
83Cは、CPU83Aを介して演算された各種データ
や外部から入力されたデータ等を一時的に記憶するメモ
リであるが、停電等の電気事故が発生した場合に、記憶
されたデータ等は消去する。入力回路83Dは、外部か
ら入力されたアナログ信号等をディジタル信号に変換し
て出力する。出力回路83Eは、CPU83Aを介して
演算された各種データをシリアルデータに変換して出力
する。また、賞球制御基板55の入力回路84Dには、
主基板53の出力回路83Eが配線により接続されてい
る。更に、賞球制御基板55の出力回路84Eには、払
出ソレノイド61が配線により接続されている。 【0044】また、賞球制御基板55のCPU84A
は、ROM84Bに予め格納されているパラメータや制
御プログラムに従って動作し、入力回路84Dを介して
入力される主基板53からの入力信号等に基づいて、各
種制御信号を出力回路84Eを介して出力して払出ソレ
ノイド61を駆動制御する。また、ROM84Bは、制
御プログラム等を格納するメモリである。RAM84C
は、CPU84Aを介して演算された各種データや外部
から入力されたデータ等を一時的に記憶するメモリであ
る。入力回路84Dは、外部から入力されたアナログ信
号等をディジタル信号に変換して出力し、出力回路84
Eは、CPU84Aを介して演算されたディジタルデー
タをアナログ信号に変換後、払出ソレノイド61の駆動
電圧を出力する。 【0045】そして、主基板53の入力回路83Dに
は、払出カウントスイッチ63、各入賞口スイッチ18
A、29A、30A、各下入賞口スイッチ24A、25
A、始動口スイッチ23A、Vスイッチ26A、大入賞
口カウントスイッチ26B、賞球タンクスイッチ60、
球有り検出スイッチ62、及び下皿オーバーフロースイ
ッチ69が配線により接続されている。それにより、大
入賞口26、第1種始動口23、各入賞口18、29、
30、及び各下入賞口24、25へのパチンコ球の入賞
は、大入賞口カウントスイッチ26B、Vスイッチ26
A、始動口スイッチ23A、各入賞口スイッチ18A、
29A、30A、及び各下入賞口スイッチ24A、25
Aにより検出され、これら各スイッチ26A、26B、
23A、25A、24A、30A、29A、18Aによ
る検出信号は、主基板53の入力回路83Dに入力され
る。 【0046】そして、主基板53は、入力回路83Dに
入力されたこれらの検出信号に基づいて、各入賞口2
6、23、18、29、30、24、25の入賞個数を
記憶すると共に、各入賞球1個に対する各賞球個数をR
OM83Bより読み出し、これに基づいて出力回路83
Eを介して賞球制御基板55の入力回路84Dに払出ソ
レノイド61の駆動信号を出力する。そして、主基板5
3は、払出カウントスイッチ63からの検出信号に基づ
いて、大入賞口26、第1種始動口23、各入賞口1
8、29、30、及び各下入賞口24、25の順番で、
この賞球個数の賞球の払い出しを全て終了すると出力回
路83Eを介して出力している払出ソレノイド61の駆
動信号を停止する。 【0047】また、主基板53は、球有り検出スイッチ
62及び下皿オーバーフロースイッチ69からの検出信
号が入力回路83Dに入力された場合には、払出ソレノ
イド61の駆動信号の出力を停止して、球切れ表示ラン
プ10又はエラー表示ランプ7を点灯する。そして、パ
チンコ球が補給されると、再度、払出ソレノイド61の
駆動信号を出力する。さらに、主基板53は、賞球タン
クスイッチ60からの検出信号が入力回路83Dに入力
された場合には、球切れ表示ランプ10を点灯する。 【0048】また、賞球制御基板55は、主基板53か
ら払出ソレノイド61の駆動信号が入力回路84Dに入
力されると、この払出ソレノイド61の駆動信号に基づ
いて払出ソレノイド61を所定時間オン・オフ駆動させ
る。主基板53のCPU83Aにおいて行われる賞球払
出制御処理のメイン処理としては、各入賞口18、2
3、24、25、26、29、30への入賞を検出した
場合、各入賞口18、23、24、25、26、29、
30毎に入賞個数のデータをRAM83Cから読み出
す。そして、CPU83Aはその入賞個数のデータに1
を加算して、再度、加算した入賞個数のデータをRAM
83Cに記憶させる入賞加算処理を実行する。反対に、
各入賞口18、23、24、25、26、29、30の
入賞個数のデータを賞球の払い出しに伴って、CPU8
3Aは、入賞個数のデータをRAM83Cから読み出
し、その入賞個数のデータから1を減算して、再度、減
算した入賞個数のデータをRAM83Cに記憶させる入
賞減算処理を実行する。 【0049】また、CPU83Aは、大入賞口26にパ
チンコ球が入賞し、大入賞口カウントスイッチ26Bか
らパチンコ球検出信号を入力していること、または、大
入賞口26内の中央部のVゾーンにパチンコ球が入賞
し、Vスイッチ26Aからパチンコ球検出信号を入力し
ていることを検出した場合、大入賞口入賞個数情報とし
ての大入賞口入賞個数のデータをRAM83Cから読み
出す。そして、CPU83Aは、その大入賞口入賞個数
のデータに1を加算して、再度、加算した大入賞口入賞
個数のデータをRAM83Cに記憶させる大入賞口入賞
処理を行う。反対に、賞球の払い出しの際に、CPU8
3Aは、大入賞口入賞個数のデータをRAM83Cから
読み出し、その大入賞口入賞個数のデータから1を減算
して、再度、減算した大入賞口入賞個数のデータをRA
M83Cに記憶させる大入賞口入賞減算処理を実行す
る。 【0050】また、CPU83Aは、第1種始動口23
にパチンコ球が入賞し、始動口スイッチ23Aからパチ
ンコ球検出信号を入力したことを検出した場合、RAM
83Cから始動口入賞個数のデータを読み出す。そし
て、CPU83Aは始動口入賞個数のデータに1を加算
して、再度、加算した始動口入賞個数のデータをRAM
83Cに記憶させる第1種始動口入賞処理を行う。反対
に、賞球の払い出しの際に、CPU83Aは始動口入賞
個数のデータをRAM83Cから読み出し、その始動口
入賞個数のデータから1を減算して、再度、減算した始
動口入賞個数のデータをRAM83Cに記憶させる第1
種始動口入賞減算処理を実行する。これら始動口入賞個
数のデータ、入賞個数のデータ、大入賞口入賞個数のデ
ータ等がRAM83Cに記憶された遊技情報となり、こ
れら遊技情報が遊技中に電気事故が発生しRAM83C
から消去し、電気事故以前の状態に戻らないと、遊技者
の不利益は極めて大きくなるが、後述の態様で遊技情報
がRAM83Cに記憶・保存されている場合、CPU8
3Aは、これら遊技情報を呼び出すことによって、電気
事故以前の状態に戻すことができる。 【0051】次に、事故対策回路83Fについて、図5
に基づいて説明する。図5は、事故対策回路83Fと主
基板53の回路の内の主要部を抽出したものとから成
る。事故対策回路83Fは、主基板53に設けられたC
PU83A等を動作させる電圧を監視するための電源監
視回路83Gと、RAM83Cへのアクセスを防止する
信号遮断回路83Hと、CPU83Aから所定のRAM
83Cを選択するデコーダ83Jと、RAM83Cに保
存された遊技状態の情報等を消去するための消去手段と
しての消去操作用スイッチ83K等とを備えている。ま
た、その事故対策回路83Fには、主基板53と別のバ
ックアップ電源基板83Lが接続可能に設けられてい
る。このバックアップ電源基板83Lには、バックアッ
プ電源としての大容量コンデンサC1が設けられてお
り、この大容量コンデンサC1と接続されるコネクタC
2は、主基板53側のコネクタC3と接続・離脱可能に
構成されている。 【0052】そして、コネクタC2及びコネクタC3間
を接続した場合は、大容量コンデンサC1に貯えられた
電荷により、RAM83Cの端子GNDとRAM83C
の端子Vccと間に、バックアップ電圧を供給できる。
また、RAM83Cの端子Vccに、動作用電圧がダイ
オードD1を介して印加されているので、通常時は動作
用電圧(例えば5ボルト)がRAM83Cの端子GND
と端子Vcc間に印加され、動作用電圧が所定電圧値
(例えば4ボルト以下)に低下した場合に限り、大容量
コンデンサC1によるバックアップ電圧が印加されるこ
とになる。この場合、通常時は動作用電圧(例えば5ボ
ルト)がダイオードD1を介して大容量コンデンサC1
に印加されているので、大容量コンデンサC1は充電状
態になり、大容量コンデンサC1のバックアップ電圧は
RAM83Cに対して所定時間供給することができる。 【0053】また、動作用電圧を検出する検出手段とし
て機能する電源監視回路83Gは、RAM83Cの端子
GNDとRAM83Cの端子Vccとの間に印加される
動作用電圧を監視し、この動作用電圧の電圧低下時(例
えば4ボルト以下の場合)に、CPU83AからRAM
83Cへのアクセスを防止するべく、監視出力端子K1
から信号遮断回路83H及びCPU83Aに、動作用電
圧の低下を示す信号(以下電圧低下信号という)を出力
する。それにより、電圧低下信号を受けたCPU83A
はリセットするとともに、電圧低下信号を受けた信号遮
断回路83Hは信号遮断動作を行い、デコーダ83Jを
介したCPU83AからのRAM83Cへのアクセス
を、信号遮断回路83Hでもって遮断する。 【0054】それにより、電気事故が発生し、動作用電
圧が所定電圧値(例えば4ボルト以下)に低下した場合
に、信号遮断回路83Hは、CPU83Aが誤動作を起
こして、RAM83Cに対して悪影響を及ぼすといった
ことを防止するとともに、RAM83Cの端子GNDと
RAM83Cの端子Vccとの間に、大容量コンデンサ
C1からバックアップ電圧を供給して、RAM83Cに
記憶されている遊技情報を保存することができる。その
後、電気事故が修復され、所定値以下に低下した動作用
電圧が所定値以上(例えば5ボルト)に復帰した場合、
監視出力端子K1から電圧低下信号がCPU83A及び
信号遮断回路83Hへ出力されなくなる。それにより、
CPU83Aのリセットが解除されるとともに、信号遮
断回路83Hの信号遮断動作を停止して、デコーダ83
Jを介してCPU83AからRAM83Cへのアクセス
を許容する。 【0055】このように動作用電圧が所定値以上に復帰
した場合、RAM83Cには遊技情報が保存されている
ので、CPU83AはRAM83Cに記憶されている遊
技情報を呼び出して、動作用電圧が所定値以下に低下す
る以前の遊技状態に戻すことができる。それにより、遊
技者による遊技中に停電等の電気事故が発生したのが、
例えば「大当たり」として大入賞口26が開放する遊技
状態であっても、バックアップ電圧を供給して、遊技情
報等をRAM83Cに記憶して保存できるので、電気事
故の修復後に、電気事故以前の遊技状態に戻ることがで
き、停電等の電気事故に対して対応することが可能とな
って、遊技者に不利益を与えることがない。 【0056】尚、コネクタC2及びC3間を、接続及び
離脱可能に構成した理由は、バックアップ電源基板83
LのコネクタC2と、主基板53側のコネクタC3とを
離脱した場合、RAM83Cに記憶されている遊技情報
が消去されるので、RAM83Cに記憶されている遊技
情報が解読されることなく、不正を防止することができ
る。また、パチンコ店の管理者が、コネクタC2とコネ
クタC3とを離脱することにより、簡単にRAM83C
に記憶されている遊技情報を消去することができる。 【0057】また、RAM83Cの端子Vccに接続さ
れる配線に、バックアップ電圧を遮断可能とする消去操
作用スイッチ83Kを設けているので必要に応じて、消
去操作用スイッチ83Kを操作してバックアップ電圧の
供給を遮断することにより、RAM83Cに記憶されて
いる遊技情報を消去することができる。そして、消去手
段として消去操作用スイッチ83Kを、パチンコ遊技店
の管理者等が操作すると、RAM83Cに記憶された遊
技情報が消去される結果、パチンコ遊技店がRAM83
Cに記憶された遊技情報等を管理上消去したいという要
望を極めて容易に適えることができる。 【0058】これは、電気事故の発生が営業時間の終了
間際で、RAM83Cに記憶保存された遊技状態の情報
が、遊技者にとって有利な状態(例えば大当たり)であ
る場合、電気事故が修復された翌日の遊技店の開店時
に、遊技者が何らの遊技をしていないにも拘わらず、遊
技者にとって有利な状態が突然に現れるとするなら、遊
技店の不利益が大きいので、RAM83Cに記憶保存さ
れた遊技情報を消去して、かかる事態を防止する必要が
あるからである。もっとも、この実施の形態の場合、例
えばダイオードD1の代わりにトランジスタを使用して
も良いし、信号遮断回路は、RAM83Cの端子CEに
接続する替わりに、RAM83Cの端子WRに接続して
も良い。また、バックアップ電源基板83Lと主基板5
3とを必ずしも別基板とする必要はない。また、消去操
作用スイッチ83Kがバックアップ用電圧の供給を停止
する停止手段を構成することなるが、停止手段は必ずし
もその態様に限定される訳ではない。 【0059】また、RAM83Cに記憶された遊技情報
を消去する手段としては、図7に示すように、バックア
ップ用電圧の供給時間を設定する時間設定手段としてタ
イマ回路T1を設けてもよい。具体的には、RAM83
Cの端子VccにトランジスタT2のコレクタ端子を接
続し、トランジスタT2のベース端子にタイマ回路T1
の出力端子を結合するとともに、トランジスタT2のエ
ミッタ端子及びタイマ回路T1に動作用電圧及び大容量
コンデンサC1によるバックアップ電圧を印加する。バ
ックアップ用電圧の供給時間(例えば3時間)の経過後
に、タイマ回路T1が動作してトランジスタT2のベー
ス端子への出力を低下させると、トランジスタT2が非
作動状態になるので、RAM83Cへのバックアップ電
圧の印加を遮断させ、RAM83Cに記憶されている遊
技情報を消去する。 【0060】このようにバックアップ用電圧の供給時間
(例えば3時間)が経過すると、RAM83Cに記憶さ
れている遊技情報が自動的に消去されるので、パチンコ
遊技店の管理者等が、RAM83Cに記憶された遊技情
報を消去するための作業をする必要がなくなる。また、
RAM83Cに記憶された遊技情報を消去する手段とし
ては、前記RAM83Cに記憶されている遊技情報が、
図8(a)に示すように、一例として「1010...
101101」のデータである場合に、図8(b)に示
すように、「0000...000000」のデータの
如く、上書きしてクリアするクリア手段であってもよ
い。この場合、クリア手段が、RAM83Cに記憶され
ている遊技情報をクリアする結果、RAM83Cに記憶
されている遊技情報を消去するので、遊技情報等を管理
上消去したいという要望を極めて容易に適えることがで
きる。 【0061】また、RAM83Cに記憶されている遊技
情報が、一例として「1010...101101」の
データである場合に、データの最後に管理情報としてチ
ックバイトを付加し、例えば「55H」のデータを付加
して記憶させておく。そして、遊技中に電気事故が発生
した場合に、既述した如く、バックアップ用電圧をRA
M83Cに印加して、遊技情報等を記憶し保存しておく
が、電気事故が修復した際に、CPU83Aが遊技情報
を呼び出して電気事故以前の遊技状態に戻すに当たっ
て、チックバイトの「55H」のデータが、正しく残っ
ていることを確認する。このようなチックバイトの管理
情報を使用する理由は、管理情報が正しい場合は、遊技
情報が正しく記憶されていると把握できるが、管理情報
が正しくない場合は、RAM83Cに記憶された遊技情
報は間違っている可能性が高いので、正しくない遊技情
報に基づいて、電気事故以前の遊技状態に戻ったとして
も、結果として遊技者の利益に適うとはいえず、間違っ
ている遊技情報の場合は、それを消去するといった方策
を取るのが望ましいからである。それにより、管理情報
が正しい場合のみ、遊技情報を使用する態様を採用する
ことが可能である。 【0062】また、RAM83Cに記憶された遊技情報
を消去するための消去手段としては、動作用電圧の遮断
時におけるパチンコ機1のガラス扉9(前扉)の開放と
連動する消去用スイッチであってもよい。この場合、消
去用スイッチ83Kは、図6に示すように、スイッチ接
点aとその作動片bとの接触・非接触によってオン・オ
フ状態になるスイッチ(図示せず)を使用しても良い。
その具体的態様としては、ガラス扉9を閉じた状態で作
動片bが押圧されることにより、押圧された作動片bと
スイッチ接点aとが接触状態となり、消去用スイッチ8
3Kがオン状態になるのに対して、ガラス扉9を開いた
状態では作動片bが押圧されないため、作動片bとスイ
ッチ接点aとが非接触状態となり、消去用スイッチ83
Kがオフ状態になるように、消去用スイッチ83Kをガ
ラス扉9の近傍に取り付ける。 【0063】そして、パチンコ遊技店の管理者等が、動
作用電源をオフした状態で、パチンコ機1のガラス扉9
を開放すると、消去用スイッチ83Kの作動片bがその
ガラス扉9の開放と連動して消去用スイッチ83Kがオ
フ状態になり、バックアップ電圧の供給の下、その消去
用スイッチ83Kからの出力信号を検出したCPU83
Aが、RAM83Cに記憶された遊技情報を消去するよ
うに構成する。その結果、動作用電源をオフした状態
で、パチンコ機1のガラス扉9を開放するという動作に
より、パチンコ遊技店の管理者等はRAM83Cに記憶
された遊技情報等を容易に消去することができる。 【0064】尚、主基板53に配設されるCPU83
A、ROM83B、RAM83C、入力回路83D、出
力回路83E、及び賞球制御基板55に配設されるCP
U84A、ROM84B、RAM84C、入力回路84
D、出力回路84Eが、制御手段を構成する。また、各
入賞口スイッチ18A、29A、30A、各下入賞口ス
イッチ24A、25A、始動口スイッチ23A、Vスイ
ッチ26A、及び大入賞口カウントスイッチ26Bが入
賞検出手段を構成する。更に、主基板53のRAM83
Cが入賞個数記憶手段として機能する。 【0065】以上詳細に説明した通り、この実施形態に
係るパチンコ機1によれば、動作用電圧を検出する電源
監視回路83Gと、バックアップ電圧を供給できる大容
量コンデンサC1と、遊技状態に関する遊技情報を記憶
することができるRAM83Cと、電源監視回路83G
が動作用電圧が所定値以下に低下したことを検出した場
合に、RAM83Cに大容量コンデンサC1からバック
アップ電圧を供給して、RAM83Cに記憶されている
遊技情報を保存することができるパチンコ機1であっ
て、動作用電圧が所定値以下に低下した際に、RAM8
3Cにアクセスするのを停止する信号遮断回路83H
と、動作用電圧が所定値以上に復帰した場合、信号遮断
回路83Hを介したアクセスを可能として、RAM83
Cに記憶されている遊技情報を呼び出して、動作用電圧
が所定値以下に低下する以前の遊技状態に戻すことがで
きるCPU83Aと、RAM83Cに記憶されている遊
技情報を消去する消去操作用スイッチ83Kとを備え
る。尚、信号遮断回路83HがRAM83Cにアクセス
するのを停止する際に、必要に応じて、CPU83A
(制御手段)の動作を停止しても良い。 【0066】それにより、電源監視回路83Gがパチン
コ機1の動作用電圧を検出し、動作用電圧が所定値以下
に低下したことを検出した場合に、RAM83Cに大容
量コンデンサC1からバックアップ電圧を供給して、R
AM83Cに記憶されている遊技情報が保存されるとと
もに、信号遮断回路83HがRAM83Cにアクセスす
るのを停止する。そして、電源監視回路83Gは、動作
用電圧が所定値以下に低下した後に所定値以上に復帰し
たことを検出した場合に、信号遮断動作を停止して、C
PU83AからRAM83Cへのアクセスを許容し、R
AM83Cに記憶されている遊技情報を呼び出して、動
作用電圧が所定値以下に低下する前の遊技状態に戻す。
そして、消去操作用スイッチ83Kを必要に応じて操作
することにより、RAM83Cに保存された遊技状態の
情報等を消去することができる。 【0067】また、図9に示す他の実施の形態のパチン
コ機においても、この発明を適用することができる。こ
のパチンコ機の場合、普通図柄表示装置、特別図柄表示
装置等を備えており、確率変動状態、変動時間状態短縮
状態、時間短縮残回数記憶状態、普通図柄保留数記憶モ
ード、特別図柄保留数記憶モードといった遊技者の興味
を引きつける遊技態様を実現できるが、上記したパチン
コ機との相違点を中心に説明する。具体的には、図9に
示す遊技領域90のほぼ中央には、特別図柄表示装置9
2が配設され、この特別図柄表示装置92は、左、中、
右に3分割された特定図柄を映像表示するCRTやLC
D等から構成されている。また、特別図柄表示装置92
の上方には、普通図柄表示装置91が設けられている。
また、特別図柄表示装置92の直下には、第1始動口9
3、ゲート94、95、及びチューリップ式役物の補助
入賞装置96が配設されており、第1始動口93又は補
助入賞装置96の第2始動口96aにパチンコ球が入賞
すると、特別図柄表示装置92の映像表示が変動する。 【0068】また、第1始動口93、ゲート94、9
5、及び補助入賞装置96の下方には、大入賞口97を
備える特別電動役物が配設されている。大入賞口97の
開閉扉98は、第1始動口93又は第2始動口96aに
パチンコ球が入り、特別図柄表示装置92の図柄が変動
した後に、所定状態を達成した場合(例えば、「7,
7,7」のように揃った場合等)に開かれ、大入賞口9
7の内の入賞が検出される。そして、特別図柄表示装置
92の図柄変動中に、第1始動口93等にパチンコ球が
入った場合、その入賞された個数分(特別図柄保留数)
だけ、特別図柄表示装置92が図柄変動して停止する。 【0069】この場合、特別図柄保留数のデータは、最
大4個分までRAM83Cに記憶でき、1個入賞する毎
にRAM83Cから特別図柄保留数のデータを読み出
し、特別図柄保留数のデータに1を加算し、特別図柄保
留数のデータが4になった状態で加算を停止する。反対
に、特別図柄保留数のデータが1以上で、特別図柄表示
装置92が図柄変動して停止すると、特別図柄保留数の
データをRAM83Cから読み出し、特別図柄保留数の
データから1を減算して、再度、減算した特別図柄保留
数のデータを、特別図柄保留数のデータが0になるま
で、特別図柄表示装置92が図柄変動した後に停止す
る。尚、遊技領域90に特別図柄保留数を示す4個の表
示ランプ92a等を設けて、特別図柄保留数と表示ラン
プ92a数とを対応させて、表示ランプ92aの点灯に
より特別図柄保留数を遊技者に知らせる態様を採用する
のが望ましい。また、特別図柄保留数と対応する表示ラ
ンプ92a数を示すデータを、RAM83Cに記憶する
場合に、始動口93等やゲート94等を通過したときに
得られたカウント値(すなわち、特別図柄表示装置92
の図柄が変動した後に、例えば「7,7,7」のゾロ目
といった所定状態を達成する際のカウント値)を、保留
ランプの点灯情報として記憶するのが望ましい。 【0070】また、ゲート94、95をパチンコ球が通
過すると、普通図柄表示装置91が作動開始し、該普通
図柄表示装置91の図柄変動後、所定図柄で停止した場
合(通常時には、1、7のいずれかを表示した場合)
に、補助入賞装置96が所定時間開かれて第2始動口9
6aにパチンコ球が入賞しやすくなる。そして、図柄変
動中に、ゲート94、95等をパチンコ球が通過する
と、その個数分(普通図柄保留数)だけ、普通図柄表示
装置91が図柄変動して、所定の態様(例えば「7」の
目)で停止できる。 【0071】この場合、普通図柄保留数のデータは、最
大4個分までRAM83Cに記憶でき、1個入賞する毎
にRAM83Cから読み出され、その普通図柄保留数の
データに1を加算してRAM83Cに記憶させ、普通図
柄保留数のデータが4になった状態で加算を停止する。
反対に、普通図柄保留数のデータが1以上で、普通図柄
表示装置91が図柄変動して停止すると、普通図柄保留
数のデータをRAM83Cから読み出し、普通図柄保留
数のデータから1を減算して、再度、減算した普通図柄
保留数のデータをRAM83Cに記憶させ、普通図柄保
留数のデータが0になるまで、普通図柄表示装置91が
図柄変動した後に停止する。尚、遊技領域90に普通図
柄保留数を示す4個の表示ランプ99等を設けて、普通
図柄保留数と表示ランプ99数とを対応させて、表示ラ
ンプ99の点灯により普通図柄保留数を遊技者に知らせ
る態様を採用するのが望ましい。また、普通図柄保留数
と対応する表示ランプ99数を示すデータを、RAM8
3Cに記憶する場合に、ゲート94等を通過したときに
得られたカウント値(すなわち、普通図柄表示装置91
の図柄が変動した後に、例えば「7」の目といった所定
状態を達成する際のカウント値)を、保留ランプの点灯
情報として記憶するのが望ましい。 【0072】次に、確率変動について説明する。前記特
別図柄表示装置92が図柄変動し、停止した図柄が例え
ば「7,7,7」の場合、遊技者に有利な特別遊技状態
を発生するが、この特別遊技状態を示す特別遊技データ
(特別遊技情報)もRAM83Cに記憶される。そし
て、確率変動とは、その特別遊技状態の発生する確率
が、通常確率(例えば1/199)よりも高い確率(例
えば10/199)で発生する場合と、通常確率(例え
ば1/199)で発生する場合との間で変動することを
いう。具体的には、確率変動状態は、第1始動口93又
は第2始動口96aにパチンコ球が入った際に、CPU
83AがROM83Bに記憶されている「特別遊技状態
発生番号」と、クロック回路(図示せず)から取り入れ
られてRAM83Cに記憶されている「変動数値番号」
とが一致しているか否かを判断する。そして、CPU8
3Aは、「特別遊技状態発生番号」と「変動数値番号」
とが一致していない場合に、特別遊技状態の発生する確
率が通常確率(例えば1/199)となるように設定
し、特別図柄表示装置92の図柄が変動後の特定の態様
「はずれパターン」で停止させる。それに対しCPU8
3Aが「特別遊技状態発生番号」と、「変動数値番号」
とが一致していると判断した場合に、特別遊技状態の発
生する確率が通常確率よりも高い確率(例えば10/1
99)で発生するように設定し、特別図柄表示装置92
の図柄を、変動後の特定の態様「大当たりパターン」で
停止させる。このような特別遊技状態の発生する確率が
通常確率よりも高い確率で発生する場合は、遊技者にと
って有利な状態であるので、確率変動状態情報としての
確率変動を示すデータは、遊技情報としてRAM83C
に記憶されるのが望ましい。 【0073】次に、変動時間短縮状態について説明す
る。この変動時間短縮状態とは、通常時は、特別図柄表
示装置92の「ハズレパターン」の変動図柄が所定時間
(例えば6〜8秒)だけ変動させた後に停止状態になる
のに対して、特別図柄表示装置92のハズレパターンの
変動図柄が、通常の時間(例えば6〜8秒)よりも短い
時間(2〜3秒)だけ変動させた後停止状態になって、
「大当たり(特別遊技)状態」になるまでの待ち時間
(変動時間)を短縮できる(約1/3になる)ものをい
う。この場合も、第1始動口93又は第2始動口96a
にパチンコ球が入った際に、CPU83AがROM83
Bに記憶されている「変動時間短縮発生番号」と、クロ
ック回路(図示せず)から取り入れられてRAM83C
に記憶されている「変動数値番号」とが一致しているか
否かを判断する。「変動時間短縮発生番号」と「変動数
値番号」とが一致していない場合に、特別図柄表示装置
92の「ハズレパターン」の図柄が、所定時間(例えば
6〜8秒)だけ変動するように設定されるのに対し、一
致している場合に、短い時間(2〜3秒)だけ「ハズレ
パターン」の図柄を変動させた後に、停止状態になる。
このような図柄が短い時間(2〜3秒)だけ変動する
と、結果的に、次の大当たりが早くなり、変動時間短縮
状態は、遊技者にとって有利な状態であるので、変動時
間短縮状態情報としての変動時間短縮状態を示すデータ
は、遊技情報としてRAM83Cに記憶保存されるのが
望ましい。 【0074】次に、時間短縮残回数について説明する。
この時間短縮残回数とは、変動図柄表示装置92の図柄
が変動中に、例えば第1始動口93等へ入賞した場合に
は、その入賞個数を所定個までカウントして、その回数
分だけ変動時間短縮状態に移行できる回数をいう。変動
時間短縮状態は、遊技者にとって有利な状態であるの
で、時間短縮残回数の情報としての時間短縮残回数を示
すデータは、遊技情報としてRAM83Cに記憶保存さ
れるのが望ましい。その時間短縮残回数情報としての時
間短縮残回数のデータは、RAM83Cに記憶でき、1
個入賞する毎にRAM83Cから読み出され、その時間
短縮残回数のデータに1を加算し、時間短縮残回数のデ
ータをRAM83Cに記憶させる。反対に、時間短縮残
回数のデータが1以上で、普通図柄表示装置91が図柄
変動して停止すると、時間短縮残回数のデータをRAM
83Cから読み出し、普通図柄保留数のデータから1を
減算して、再度、減算した時間短縮残回数のデータをR
AM83Cに記憶させ、時間短縮残回数のデータが0に
なるまで繰り返す。 【0075】尚、本発明は前記実施形態に限定されるこ
とはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改
良、変形が可能であることは勿論であり、以下のように
してもよい。バックアップ電圧を供給するバックアップ
電源としては、例えば、蓄電池、ニッカド電池、乾電
池、ニッケル水素電池等のバッテリーであっても良い。
また、遊技状態の情報を記憶する記憶手段としては、例
えば通常使用されるRAM83Cに必ずしも記憶保存さ
せる必要はなく、RAM83Cから例えばバックアップ
用のメモリに遊技情報を転送して記憶保存させても良
い。また、停電等の電気事故を発生したことを制御回路
が検出した場合、CPU83Aの動作を直ちに停止する
ように構成してもよい。 【0076】また、パチンコ機としては、上記第1種パ
チンコ機に限らず、例えば第2種パチンコ機、第3種パ
チンコ機に適用しても良い。また、遊技情報等を記憶し
て保存するメモリとしては、通常使用されるRAM83
C以外の転送用のメモリを使用して、保存直前に通常使
用されるRAM83Cから転送用のメモリに遊技情報等
を転送してもよい。更に、パチンコ機1台毎に消去操作
用スイッチ83Kを設ける態様の他に、複数のパチンコ
機をまとめて、1個の消去操作用スイッチで操作できる
ように構成しても良い。以下原出願の出願時の請求項
を、付記する。 「請求項1」 動作用電圧及びバックアップ電圧を供給
できる電源と、遊技状態に関する遊技情報を記憶するこ
とができる記憶手段と、前記動作用電圧が所定値以下に
低下した場合に、前記記憶手段に前記電源からバックア
ップ電圧を供給して、前記記憶手段に記憶されている遊
技情報を保存することができるパチンコ機であって、前
記動作用電圧が所定値以下に低下した後に所定値以上に
復帰した場合、前記記憶手段に記憶されている遊技情報
を呼び出して、前記動作用電圧が所定値以下に低下する
以前の遊技状態に戻すことができる制御手段とを備えた
ことを特徴とするパチンコ機。 「請求項2」 動作用電圧を検出する検出手段と、バッ
クアップ電圧を供給できるバックアップ電源と、遊技状
態に関する遊技情報を記憶することができる記憶手段
と、前記検出手段が前記動作用電圧が所定値以下に低下
したことを検出した場合に、前記記憶手段に前記バック
アップ電源からバックアップ電圧を供給して、前記記憶
手段に記憶されている遊技情報を保存することができる
パチンコ機であって、前記動作用電圧が所定値以下に低
下した際に、前記記憶手段にアクセスするのを停止する
信号遮断手段と、前記動作用電圧が所定値以上に復帰し
た場合、前記信号遮断手段を介したアクセスを可能とし
て、前記記憶手段に記憶されている遊技情報を呼び出し
て、前記動作用電圧が所定値以下に低下する以前の遊技
状態に戻すことができる制御手段とを備えることを特徴
とするパチンコ機。 「請求項3」 請求項1または請求項2に記載のパチン
コ機において、前記遊技情報は、確率変動状態を示す確
率変動状態情報を含むことを特徴とするパチンコ機。 「請求項4」 請求項3に記載のパチンコ機において、
前記遊技情報は、変動時間短縮状態を示す変動時間状態
短縮情報を含むことを特徴とするパチンコ機。 「請求項5」 請求項4に記載のパチンコ機において、
前記遊技情報は、時間短縮残回数を示す時間短縮残回数
情報を含むことを特徴とするパチンコ機。 「請求項6」 請求項1乃至請求項5のいずれか一に記
載のパチンコ機において、前記遊技情報は、普通図柄保
留数を示す普通図柄保留数情報を含むことを特徴とする
パチンコ機。 「請求項7」 請求項1乃至請求項6のいずれか一に記
載のパチンコ機において、前記遊技情報は、特別図柄保
留数を示す特別図柄保留数情報を含むことを特徴とする
パチンコ機。 「請求項8」 請求項1乃至請求項7のいずれか一に記
載のパチンコ機において、前記遊技情報は、特別遊技を
示す特別遊技情報を含むことを特徴とするパチンコ機。 「請求項9」 請求項8に記載のパチンコ機において、
記遊技情報は、大当たりのラウンド数を示すラウンド数
情報を含むことを特徴とするパチンコ機。 「請求項10」 請求項9に記載のパチンコ機におい
て、前記遊技情報は、大入賞口入賞個数を示す大入賞口
入賞個数情報を含むことを特徴とするパチンコ機。 「請求項11」 請求項1乃至請求項10のいずれか一
に記載のパチンコ機において、前記記憶手段に記憶され
ている遊技情報を消去することができる消去手段を備え
たことを特徴とするパチンコ機。 「請求項12」 請求項11に記載のパチンコ機におい
て、前記消去手段は、パチンコ機の前扉の開放と連動す
るスイッチであることを特徴とするパチンコ機。 「請求項13」 請求項11または請求項12に記載の
パチンコ機において、前記消去手段には、前記バックア
ップ用電圧の供給時間を設定する時間設定手段が設けら
れ、前記供給時間の経過後に、前記記憶手段に記憶され
ている遊技情報が消去されることを特徴とするパチンコ
機。 「請求項14」 請求項11乃至請求項13のいずれか
一に記載のパチンコ機において、前記遊技情報には、前
記記憶手段に記憶されている遊技情報を正しく記憶して
いるか否かを管理するための管理情報が付加されている
ことを特徴とするパチンコ機。 【0077】 【発明の効果】以上説明した通り、本発明に係るパチン
コ機によれば、遊技者による遊技中に電気事故が発生し
たのが、例えば遊技中の大当たりとしての大入賞口の開
放等の遊技状態であっても、例えば大当たり情報、大当
たりのラウンド数を示すラウンド数情報、大入賞口入賞
個数情報といった遊技情報等を記憶して保存することに
より、電気事故修復後に電気事故以前の遊技状態に戻る
ことができるため、電気事故に対して対応することが可
能となって、遊技者に不利益を与えることがない。ま
た、信号遮断手段が記憶手段にアクセスするのを停止す
るので、動作用電圧が所定値以下に低下することによる
記憶手段への悪影響を防止することができる。特に、パ
チンコ機の前扉の開放に連動して記憶手段に記憶されて
いる遊技情報を消去する消去スイッチを設けたので、パ
チンコ遊技店の管理者等が、動作用電圧を遮断した際
に、パチンコ機の前扉を開放すると、スイッチがその前
扉の開放と連動することにより、記憶手段に記憶された
遊技情報が消去されることとなり、これより前扉の開放
という極めて簡単な操作によりパチンコ遊技店の管理者
はその遊技情報等を管理上消去したいという要望を極め
て容易に適えることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】この実施形態に係るパチンコ機全体を示した正
面図である。 【図2】実施形態に係るパチンコ機全体を示した背面図
である。 【図3】実施形態に係るパチンコ機の賞球及び貸球の払
い出しに係る機構セット盤の要部を拡大した背面図であ
る。 【図4】実施形態に係るパチンコ機の賞球及び貸球の払
い出しに係る制御システムの構成を示すブロック図であ
る。 【図5】実施形態に係るパチンコ機の事故対策回路の具
体的な回路図である。 【図6】消去用スイッチを拡大して示す正面図である。 【図7】図5に示す回路の変形例の要部を示す回路図で
ある。 【図8】(a)は記憶手段に記憶されている遊技情報を
示す図である。(b)はその遊技情報が上書きしてクリ
アされた状態を示す図である。 【図9】他の実施形態に係るパチンコ機を示した正面図
である。 【符号の説明】 1・・・パチンコ機 2・・・遊技盤 3a・・・スピーカ 3・・・上皿 5・・・下皿 18、29、30・・・入賞口 18A、29A、30A・・・入賞口スイッチ 23、93・・・第1種始動口 23A・・・始動口スイッチ 24、25・・・下入賞口 24A、25A・・・下入賞口スイッチ 26、97・・・大入賞口 26A・・・Vスイッチ 26B・・・大入賞口カウントスイッチ 44・・・機構セット盤 45・・・賞球タンク 48・・・賞球ケース 53・・・主基板 55・・・賞球制御基板 60・・・賞球タンクスイッチ 61・・・払出ソレノイド 62・・・球有り検出スイッチ 63・・・払出カウントスイッチ 81・・・制御システム 83A、84A・・・CPU 83F・・・事故対策回路 83C・・・RAM 83L・・・バックアップ電源基板 83G・・・電源監視回路 83K・・・消去操作用スイッチ C1・・・大容量コンデンサ T1・・・タイマ回路 91・・・普通図柄表示装置 92・・・特別図柄表示装置 96・・・補助入賞装置

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 動作用電圧を検出する検出手段と、 バックアップ電圧を供給できるバックアップ電源と、 遊技状態に関する遊技情報を記憶することができる記憶
    手段と、 前記検出手段が前記動作用電圧が所定値以下に低下した
    ことを検出した場合に、前記記憶手段に前記バックアッ
    プ電源からバックアップ電圧を供給して、前記記憶手段
    に記憶されている遊技情報を保存することができるパチ
    ンコ機であって、 前記動作用電圧が所定値以下に低下した際に、前記記憶
    手段にアクセスするのを停止する信号遮断手段と、 前記動作用電圧が所定値以上に復帰した場合、前記信号
    遮断手段を介したアクセスを可能として、前記記憶手段
    に記憶されている遊技情報を呼び出して、前記動作用電
    圧が所定値以下に低下する以前の遊技状態に戻すことが
    できる制御手段と、動作用電圧の遮断時又は動作用電源をオフした状態で、
    前記パチンコ機の前扉を開放すると、前記開放に連動し
    て前記記憶手段に記憶されている遊技情報を消去する消
    去スイッチとを備えることを特徴とするパチンコ機。
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