JP2000342758A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2000342758A
JP2000342758A JP11156954A JP15695499A JP2000342758A JP 2000342758 A JP2000342758 A JP 2000342758A JP 11156954 A JP11156954 A JP 11156954A JP 15695499 A JP15695499 A JP 15695499A JP 2000342758 A JP2000342758 A JP 2000342758A
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game
control device
power supply
discharge
gaming machine
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Sadao Ioki
定男 井置
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Sophia Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各制御装置を容易に初期化することができ、
また遊技盤裏面の限られたスペースを有効に活用できる
初期化手段を備えた遊技機を提供する。 【解決手段】 遊技を提供する遊技盤(13)と、該遊
技盤において行われる遊技に関する制御を司る複数の制
御装置(排出制御装置106,遊技制御装置107等)
と、遊技機外部から供給される定格電圧(AC24V)
から所定の電源電圧(DC30V,DC12V等)を生
成して上記各制御装置に供給する電源装置(電源ユニッ
ト111)とを少なくとも備える遊技機において、上記
電源装置は、前記複数の制御装置の動作環境を個別に初
期状態にする初期化手段(切換スイッチ303等)を備
えるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技機に
代表される遊技機に設けられた制御装置の初期化に関
し、より具体的には例えば遊技において発生した遊技者
に付与されるべき遊技価値に基づいて遊技媒体の排出制
御を行う排出制御装置等の記憶手段の初期化に利用して
好適な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年パチンコ遊技機の制御装置は、遊技
制御装置,排出制御装置,表示制御装置,発射制御装置
などの4,5種類程度の制御装置からなり、電源装置
(電源供給ユニット)から各制御装置に電源供給される
ように構成されることがある。
【0003】電源供給ユニットは、定格電圧AC24V
を直流に変換し、各種のDC電圧を生成して各制御装置
に供給するようになっている。具体的には、ソレノイド
駆動用のDC30V、ランプ類駆動用のDC24V、セ
ンサ駆動用およびバックライト駆動用のDC12Vを駆
動用電源として生成するとともに、各制御装置を動作さ
せるための制御装置用電源としてDC12Vを生成す
る。
【0004】さらに、DC30VおよびDC12Vを発
射制御装置に、DC24VおよびDC12Vを排出制御
装置に、DC32V、DC24VおよびDC12Vを遊
技制御装置に、DC12Vを音制御装置に、DC30
V、DC24VおよびDC12Vを装飾制御装置に、D
C12Vを表示制御装置に供給するようにしていた。
【0005】このように、遊技制御装置および排出制御
装置は、これら装置内で使用するための電源電圧を別途
構成された電源供給ユニットから供給される構成となっ
ているとともに、電源供給ユニットはパチンコ遊技機の
外部から定格電圧(AC24V)の供給を受けて、所要
の電圧を生成して排出制御装置に供給する構成となって
いる。
【0006】また、従来のパチンコ遊技機は、遊技盤面
における遊技の進行を制御する遊技制御装置から送信さ
れた賞球数情報に基づいて、別途に構成された排出制御
装置が、例えば排出ユニットなどの排出装置を駆動制御
することで、遊技者に遊技価値(例えば、賞球排出とし
ての遊技球)を供給していた。即ち、遊技盤面に形成さ
れた遊技領域に遊技球を発射し、この発射球が遊技領域
内に設けられた各種賞口に入賞したことを条件として、
遊技者に遊技価値の供給をすべく、排出制御装置に賞球
数情報(例えば、7個賞球、13個賞球というデータ)
を送信して、排出制御装置により遊技者に遊技価値とし
ての所定数の遊技球を払い出している。
【0007】より詳細には、遊技性を高めるために、遊
技領域に設けられた入賞口によって賞球数を異ならせ
(例えば、或る始動入賞口ヘの入賞に対しては7個の賞
球、他の入賞口ヘの入賞に対しては13個の賞球な
ど)、これらの入賞口に入賞した入賞数を記憶する(例
えば、賞球数が2種類の場合は、一方を記憶し、他方は
記憶しないことによって、入賞の種類を区別する)。
【0008】そして、入賞した遊技球(入賞球)は、こ
の入賞球を1個宛検出するセーフユニットに集合させら
れ、セーフユニット内に設けられた停留機構により入賞
球は一時的に停留されてから、この状態における入賞球
がセーフセンサによって1個宛検出される。
【0009】次いで、遊技制御装置ではセーフセンサか
らの入賞球信号に基づいて、入賞球記憶を確認し、入賞
球記憶が有る場合は、対応する賞球数情報(例えば、7
個)を排出制御装置に送信し、また、入賞記憶が無い場
合は、設定された賞球数情報(例えば、13個)を送信
する。続いて、排出制御装置は、送信された賞球数情報
に基づいて遊技球を遊技者に供給(例えば、排出ユニッ
トを駆動することで供給)するとともに、セーフユニッ
トの停留機構を駆動させて当該賞球排出に関わった入賞
球は遊技機外に排出して、入賞球に基づく賞球排出処理
を終了する。この際、遊技制御装置においては、排出制
御装置に送信した入賞球記憶を減算するタイミングは、
排出制御装置への送信が終了した時、賞球排出処理が開
始された時、あるいは、賞球排出処理が終了した時とな
っている。
【0010】ところで、賞球排出を高速にするために、
上記したセーフユニットを設けることなく、即ち、セー
フユニットで1個宛検出したことに基づいて遊技制御装
置から排出制御装置へ賞球数情報を送信する方法に代わ
って、例えば遊技盤面に設けられた各入賞口毎にセンサ
を設け、これらセンサに遊技球が入賞したことに基づい
て、排出制御装置に順次賞球数情報を送信するととも
に、入賞した遊技球を上記のごとく一時停留しておくこ
となく遊技機外に排出する制御を行い、一方、排出制御
装置は送信された賞球数情報を揮発性の記憶手段(RA
M)に順次記憶し、この記憶した賞球数情報に基づいて
排出制御装置により排出ユニットを駆動して賞球を排出
するパチンコ遊技機が提案されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、かかる排出
方式のパチンコ遊技機にあっては、以下のような問題点
があることが明らかとなった。
【0012】(a)上記したパチンコ遊技機では、遊技
機に供給される電源電圧(遊技機の外部(例えば、島設
備)から定格電圧AC24Vで供給される)が、例えば
停電などによって電源が遮断された際には、遊技制御装
置あるいは排出制御装置の揮発性の記憶手段(RAM)
に記憶された賞球数情報(例えば、7個、13個といっ
た賞球データ)がバックアップ電力の消滅により消去さ
れてしまう。そのため、上記したセーフユニットが設け
られたパチンコ遊技機の場合には、入賞した遊技球はセ
ーフユニットの停留装置より上流に停留されているの
で、その遊技球(入賞球)に基づき賞球を行うことはで
きるものの、賞球数記憶が消去されてしまった結果、停
留されている入賞球は全て、特定の賞球数(例えば、全
てが13個の賞球になってしまう等)に変化してしま
い、遊技者あるいは遊技店の何れかに損害を与える事態
を招いてしまう。
【0013】(b)また、セーフユニットを設けないタ
イプのパチンコ遊技機によれば、入賞口に入賞した入賞
球は、一時停留されることなく遊技機外に排出されてし
まうので、排出制御装置が順次記憶した賞球数情報が消
去されてしまうと遊技者に損害を与えてしまい、遊技店
との間でトラブルが生じる要因となってしまう。
【0014】(c)また、特に大当たり中などの遊技者
にとって有利な遊技状態などにおいて、例えば1つの制
御装置が故障した場合には、従来の構成にあっては遊技
機全体の電源を落とさざるを得ず、その場合には排出制
御装置が順次記憶した賞球数情報が消去されてしまい、
遊技者が本来得ることができる有利な遊技価値が損なわ
れる結果となる。
【0015】(d)このような問題を解決するために、
例えば排出制御装置側に、記憶された賞球数情報を保持
する機能を設けることも考えられる。しかしながら、排
出制御装置内に安易に記憶を保持する機能を設けてしま
うと、悪意を持った第三者が排出制御装置自体を遊技機
から取り外した際にも記憶内容が保持されることとな
り、その第三者が賞球数記憶に不正な賞球数を書き込
み、その不正な賞球数情報が書き込まれた排出制御装置
を再び遊技機に取り付けて不当に遊技価値を取得してし
まうおそれがある。
【0016】(e)上記のように一つの制御装置でエラ
ーが発生した場合に、遊技機全体の電源を遮断しなくて
も済むように各制御装置にリセットスイッチを設けるこ
とも考えられる。しかしながら、遊技盤裏面には限られ
た狭い空間しかないため各制御装置に許容される体積に
も制限があり、各制御装置の体積を大きくせずにリセッ
トスイッチを設けることは難しい。さらに、各リセット
スイッチを各制御装置について遊技店の店員等が操作し
易い位置に設けることは遊技機の設計上かなりの困難性
を伴う。
【0017】本発明は上記問題点を解決すべく案出され
たものであり、各制御装置を容易に初期化することがで
き、また遊技盤裏面の限られたスペースを有効に活用で
きる初期化手段を備えた遊技機を提供することを目的と
する。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明に係る遊技機は、遊技を提供する遊技盤と、該遊技
盤において行われる遊技に関する制御を司る複数の制御
装置(排出制御装置106,遊技制御装置107等)
と、遊技機外部から供給される定格電圧(AC24V)
から所定の電源電圧(DC30V,DC12V等)を生
成して上記各制御装置に供給する電源装置(電源ユニッ
ト111)とを少なくとも備える遊技機において、上記
電源装置は、前記複数の制御装置の動作環境を個別に初
期状態にする初期化手段(切換スイッチ303等)を備
えるようにした。
【0019】これによれば、例えば電源装置に各制御装
置を個別に初期化可能な例えばリセットスイッチのよう
な初期化手段を設けることにより、1つの制御装置でエ
ラー等が発生した場合であっても、該当する制御装置の
みを初期化することが可能となる。したがって、例えば
遊技制御装置に不具合を生じた時には、その遊技制御装
置のみをリセットすることができ、賞球情報を記憶した
排出制御装置は影響を受けないので、従来のように1つ
の制御装置の故障等に伴う遊技機全体の初期化により遊
技者が本来得ることができる有利な遊技価値が損なわれ
るといった事態を解消することができる。なお、電源装
置から各制御装置への電源供給を遮断して初期化を行う
ように構成する場合には、電源装置の背面にリセットス
イッチを集約的に配置すると、電源装置と各リセットス
イッチ間の配線等が短くて済み、また配線接続の手間も
少なくて済むため構成上望ましい。
【0020】また、上記複数の制御装置の一つは、遊技
において発生した遊技者に付与されるべき遊技価値に基
づいて遊技媒体の排出制御を行う排出制御装置(10
6)であり、上記排出制御装置は、少なくとも上記遊技
価値に関する情報を記憶する揮発性記憶手段(第1RA
M(M1))と、前記情報に基づいて演算処理を行う情
報処理手段(CPU201)とを少なくとも備え、上記
電源装置は、上記揮発性記憶手段に対して記憶情報を保
持するバックアップ電力を供給するバックアップ手段
(コンデンサ212)を備え、上記初期化手段は、上記
揮発性記憶手段に対する上記バックアップ電力を遮断す
る電力遮断手段(制御回路304,切換分配回路30
5)で構成する。
【0021】これによって、通常時において上記揮発性
記憶手段は、上記バックアップ手段によって賞球排出デ
ータ等の記憶が保持されているので、例えば停電等によ
って電源が遮断された場合であっても、データを消失す
ることがなく、正確な賞球払い出しを行うことができ遊
技者の利益が損なわれるのを確実に防止できる。また、
上記揮発性記憶手段に対する上記バックアップ電力を遮
断する電力遮断手段で構成される初期化手段を備えてい
るので、例えば遊技機の稼働中に上記揮発性記憶手段に
対して何等かの方法により不正なデータ(例えば、不正
な賞球データ)が書き込まれたような場合であっても、
上記初期化手段によって他の装置や回路に影響を与える
ことなく不正なデータのみを消去することができ、ひい
ては賞球の正確な払い出しを担保して遊技機の信頼性を
高めることができる。
【0022】上記揮発性記憶手段は、遊技価値に関する
情報が記憶される第1の記憶領域と、その他の情報が記
憶される第2の記憶領域を少なくとも有し、上記初期化
手段は、上記第1の記憶領域のみを初期化するように構
成してもよい。
【0023】これによって、上記揮発性記憶手段に対し
て不正な遊技価値に関する情報(例えば不正な賞球デー
タ)が書き込まれたような場合であっても、その情報が
記憶される第1の記憶領域のみを初期化することができ
る。従って、他の制御上必要な演算制御データ等を上記
揮発性記憶手段の第2の記憶領域に格納しておくなら
ば、第1の記憶領域を初期化した後すぐに遊技を再開す
ることができ、遊技機を再起動させる手間や待ち時間を
省くことができる。
【0024】また、上記初期化手段は、上記複数の制御
装置に対する電源電圧を選択的に遮断可能な電源電圧遮
断手段(切換スイッチ303,制御回路304,切換分
配回路305)によって構成してもよい。
【0025】これによれば、所望の制御装置のみを選択
して初期化処理を迅速に行うことが可能となる。
【0026】なお、上記初期化手段は、スライドスイッ
チ(SW1)またはロータリースイッチ(SW2)で構
成することができ、この場合には、遊技店の店員等が容
易に操作することができる。
【0027】また、上記遊技盤は、額縁状の前面枠(1
1)に後方から着脱可能に取り付けられ、該前面枠は、
一端側に設けられる回動軸(17a,18a)を介して
遊技機に開閉可能に設けられ、上記電源装置は、遊技機
裏面の上記前面枠の上記回動軸側に設けられるように構
成してもよい。これによれば、前面枠および遊技盤を開
いた場合に、開放した側からは遠い回動軸側に電源装置
が配置されることとなるので、該電源装置に設けられた
上記初期化手段に簡単に触れることができず、第三者に
よる該初期化手段の不正な操作を防止することができ
る。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明をパチンコ遊技機に
適用した実施形態の一例を図面を参照して説明する。
【0029】図1はパチンコ遊技機の正面図である。図
1において、1はいわゆるCR機と称される遊技機であ
り、図上、遊技機1の左隣にはカード式球貸機(以下、
単に球貸機という)2が併設されている。
【0030】球貸機2にはカードリーダが内蔵され、球
貸機2の前面パネル3にはプリペイドカードが挿入され
るカード挿入口4が形成されているとともに、開閉可能
な前面パネル3を施錠する施錠装置5が設けられてい
る。
【0031】遊技機1は、額縁状の前面枠11と、ガラ
スを支持する樹脂製のガラス枠12と、遊技領域の形成
された遊技盤13と、前面表示パネル14と、前面表示
パネル14の下方の前面操作パネル15とを有してい
る。前面枠11は、木製の機枠16(図2参照)に対し
て回動軸17a,18aを備える上部蝶番17および下
部蝶番18によって開閉可能に支持され、ガラス枠12
は前面枠11に開閉可能に支持されている。なお、ガラ
ス枠12は施錠装置19によって施錠可能に構成されて
いる。
【0032】前面表示パネル14には、賞球を受ける上
皿21が形成されるとともに、遊技球を購入するときに
操作する球貸ボタン22、プリペイドカードの残高を表
示するカード度数表示器(カード残高表示器)23、プ
リペイドカードを排出するときに操作するカード排出ボ
タン(返却ボタン)24、および上皿21の球を後述の
下皿32に移すために両者を接続する通路を開閉するた
めの開閉レバー25が設けられている。なお、上皿21
の内部には遊技音等を出力するスピーカが設けられてい
るが、図示は省略している。
【0033】前面操作パネル15には、灰皿31および
下皿32が形成されるとともに、下皿32に貯留された
球を外部下方に抜くための球抜きレバー33が設けられ
ている。また、前面操作パネル15の右端部側には発射
装置の発射操作ノブ34が設けられている。
【0034】次に、遊技盤13における遊技領域はパチ
ンコ球を用いて遊技を行うものであれば、例えばいわゆ
る「第1種」に属するものや、図柄表示装置を備えた
「第3種」に属するもの、あるいは他の機種等任意の構
成をとり得るが、本実施の形態では「第1種」に属する
タイプのものを用いている。
【0035】遊技盤13にはアウト球流入口41、レー
ル42、特別図柄表示装置43、普通電動役物タイプの
始動入賞口44、変動入賞装置45(大入賞口)、普図
始動ゲート46,47、複数の一般入賞口48〜50、
特図始動記憶表示器51、普通図柄表示装置52、普図
始動記憶表示器53、サイドランプ54,55、風車と
呼ばれる打球方向変換部材(図示省略)、多数の障害釘
(図示省略)が設けられている。
【0036】ここで、遊技盤13に設けられた複数の全
ての入賞口、すなわち始動入賞口44(内部に特図始動
センサ172が配置されている)、変動入賞装置45
(大入賞口:内部に後述のカウントセンサ173が配置
されている)および一般入賞口48〜50(内部には後
述の入賞センサ175a〜175bが配置されている)
については、各入賞口毎に入賞センサ(例えば、近接セ
ンサ:但し図1では現れていない)が配置されており、
これらの入賞口に入賞すると、賞球数情報が遊技制御装
置107から排出制御装置106(図2参照)に送信さ
れるようになっている。
【0037】一方、遊技機1の前面枠11の上部には大
当り時に点灯(点滅状態も含む)する大当り表示器56
が設けられているとともに、大当り表示器56の側方に
は島設備から球を補給したときに点灯するとともにエラ
ー発生の場合に点滅する補給ランプ57および賞球排出
時および球貸し時に点灯する賞球ランプ58が設けられ
ている。
【0038】図2はパチンコ遊技機1の裏機構を示す図
である。図2において、パチンコ遊技機1における裏機
構の主要な部品としては、貯留タンク(上タンク)10
1,誘導路102,半端センサユニット104,排出ユ
ニット105,排出制御装置106,遊技制御装置10
7,役物中継基盤108,発射ユニット109,カード
ユニット接続基板110,電源装置(電源供給ユニッ
ト)111,裏機構盤の基枠体112(裏メカベー
ス),音制御装置113,発射制御装置115,表示制
御装置116および装飾制御装置117がある。
【0039】ここで、本実施形態では前述したように遊
技盤13に配置された複数の全ての入賞口、すなわち、
始動入賞口44,変動入賞装置45(大入賞口),一般
入賞口48〜50に入賞センサ172,173,175
a〜175c(図4参照)が設けられており、これらの
入賞センサ172,173,175a〜175cにより
検出された球は従来のような停留機構(いわゆるセーフ
ユニット)により賞球排出のために一時停留されること
なく、遊技機外へ排出される。なお、全入賞口に入賞セ
ンサを設ける場合に限らず、例えば同一賞球数の入賞口
より入賞した球は樋により集合させ、その樋にてまとめ
て入賞センサで検出するようにしてもよい。
【0040】遊技制御装置107,役物中継基盤108
および音制御装置113は、本実施形態では遊技盤13
の裏側に取り付けられており、また表示制御装置116
は、センター役物(特別図柄表示装置43)の後部に配
設されている。なお、各制御ユニットの取り付け位置
は、図2の態様に限られず、例えば遊技制御装置107
が基枠体112に取り付けられる場合も有り得る。
【0041】基枠体112は、合成樹脂製の一体成型品
から形成され、遊技機1の前面枠11の裏側に固定され
た金属フレーム121に取り付けられている。そして、
この基枠体112の上に各種の部品、例えば貯留タンク
101,誘導路102,半端センサユニット104,排
出ユニット105,排出制御装置106,発射ユニット
109,カードユニット接続基板110,電源供給ユニ
ット111,発射制御装置115,装飾制御装置117
などが取り付けられており(例えば、ワンタッチの保持
部材によって固定される)、これらの各種部品と基枠体
112とを併せて裏機構盤114と称している。
【0042】金属フレーム121は矩形状をなし、遊技
盤13を着脱可能に収納固定する遊技盤収納部122が
形成されている。遊技盤収納部122には図示省略した
複数の遊技盤固定器具が配置され、それらの複数の遊技
盤固定器具によって遊技盤13を固定するようになって
いる。
【0043】貯留タンク101は排出される前の球を予
め貯留しておくもので、この貯留タンク101の球数の
不足は補給センサ(図示省略)によって検出され、不足
のときは島設備から球が補給される。貯留タンク101
内の球は誘導路102により誘導され、排出ユニット1
05によって排出される。
【0044】排出ユニット105は所定の球排出指令信
号(排出制御装置106からの信号)に基づいて貯留タ
ンク101より案内される遊技球を遊技者側へ所要数排
出(ここでの排出には、賞球排出および球貸し排出が含
まれる)する機能を有し、球排出機構を備えた排出装置
を構成する。なお、排出ユニット105は2条の球排出
通路(図示省略)を有しており、賞球用の排出と球貸し
用の排出を兼ねるようになっている。また、賞球用の排
出は、遊技において発生した遊技価値を遊技者に供給す
ることに相当する。
【0045】誘導路102に賞球排出および球貸し排出
のための球が有るかどうかは、半端センサユニット10
4によってそれぞれ検出される。ターミナル基盤103
はAC電源の入力や遊技店のホールコンピュータ(管理
装置:図示省略)との間における信号の授受などについ
ての中継を行うもので、リレー部およびコネクタ部(ホ
ールコンピュータとの接続を行う)に区分されており、
両者はケーブルによって接続されている。
【0046】排出制御装置106は基枠体112に取付
けられ、球の排出に必要な各種電気部品(例えば、排出
ユニット105の電気的駆動源)の制御を行うもので、
所定のケース内にこの制御機能を実現する制御基板が収
納されて構成されている。
【0047】遊技制御装置107は、役物遊技に必要な
各種制御を行うもので、所定のケース内にこの制御機能
を実現する制御基板が収納されて構成されている。
【0048】役物中継基盤108は遊技盤13に配置さ
れている役物,サイドランプ51,52,変動入賞装置
45等と遊技制御装置107との間におけるケーブルの
接続中継を行うものである。
【0049】発射ユニット109は、遊技機1の前面下
部に設けられた発射操作ノブ34の操作に応じて、球を
発射するための機構である。カードユニット接続基板1
10は球貸機2から延出するケーブル123を遊技機1
に接続するためのもので、ケーブル123の端部にある
コネクタを受ける装着部材(例えば、メス型のコネク
タ)を備えている。
【0050】遊技盤13の裏面側には、入賞球が流下可
能な空間が形成されて入賞球を集合させる入賞球集合部
材141が設けられており、この入賞球集合部材141
は、例えば透明の樹脂製(PC樹脂等)で、遊技盤13
の各入賞口毎に入ったセーフ球(入賞球)で特図始動セ
ンサ172、カウントセンサ173、入賞センサ175
a〜175c(図4参照)を通過した球を導く機能を有
している。そして、この入賞球集合部材141によって
導かれたセーフ球は下方の入賞球集合棚142によって
集められ、次いで、入賞球流下樋143を通って球排出
口144から遊技機1の外部に排出されるようになって
いる。なお、従来は入賞球流下樋143にセーフユニッ
トが配置される構成であったが、本実施形態ではセーフ
ユニットが設けられていないため、セーフ球は入賞球流
下樋143を単に通過するのみである。入賞球集合棚1
42は基枠体112に形成され、合成樹脂部材により成
形されている。また、入賞球集合樋143も同様に基枠
体112に形成され、合成樹脂部材により成形されてい
る。
【0051】遊技盤13の裏面側にはアウト球流下樋
(図示省略)が設けられており、このアウト球流下樋
は、遊技領域下部のアウト口41に流入した球(アウト
球)を流下させて、球排出口144から遊技機1の外部
に排出する(すなわち、アウト球を遊技機1の裏面側へ
流下案内する)ようになっている。なお、球排出口14
4は、前述したように入賞球流下樋143を通過してき
た入賞球11も同様に外部に排出する。
【0052】音制御装置113は、遊技機1の前面等に
配設されたスピーカ(図示省略)より、遊技状態に応じ
て各種効果音を適宜出力する制御を行うものであり、所
定のケース内にこの制御機能を実現する制御基板が収納
されて構成されている。音制御装置113は、遊技制御
装置107の制御基板とケーブル接続されて、遊技状態
を示す信号などの授受が行われるようになっている。
【0053】発射制御装置115は、球の発射に必要な
各種電気部品(例えば、発射ユニット109の電気的駆
動源)の制御を行うもので、所定のケース内にこの制御
機能を実現する制御基板が収納されて構成されている。
【0054】表示制御装置116は、遊技制御装置10
7から出力される指令などに従ってセンター役物を制御
して、センター役物の前面の表示部(すなわち、特別図
柄表示装置43の表示部)に所定の画像を表示させるも
ので、所定のケース内にこの制御機能を実現する制御基
板が収納されて構成されている。
【0055】装飾制御装置117は、遊技機1の前面等
に配設された装飾用ランプ類の作動(点灯又は消灯)を
制御するもので、やはり、所定のケース内にこの制御機
能を実現する制御基板が収納されて構成されている。
【0056】電源供給ユニット111は、排出制御装置
106,遊技制御装置107,音制御装置113等の各
制御装置に電源を供給するとともに各制御装置の初期化
手段および排出制御装置106の記憶手段(第1RA
M)M1のバックアップ手段を備えるものである。
【0057】発射制御装置115は発射操作ノブ34の
回動量に応じて発射ユニット109(発射装置)制御
し、回動量に対応した強さで遊技球を発射させる制御を
行う。なお、発射制御装置115には排出制御装置10
6から発射イネーブル信号が入力されるようになってお
り、発射イネーブル信号は排出制御装置106側で何ら
かの異常が生じた場合に、発射ユニット109の発射動
作を停止したり、あるいは異常が解消された場合に発射
動作を可能にする信号である。
【0058】排出制御装置106は遊技制御装置107
から送信された賞球データ(賞球数情報)に基づき、排
出センサからの検出信号に基づいて排出ソレノイドヘの
通電を制御し、所定数の遊技球を排出させる制御を行
う。また、排出制御装置106は球貸機2(いわゆるC
Rサンドユニット)との間で信号の授受を行いながら、
球貸しに伴う制御を行う。
【0059】遊技制御装置107は遊技の総括的制御を
行う制御装置であり、そのうち遊技球の賞球制御に関す
る部分では、遊技盤13の各入賞口44,45,48〜
50毎に設けられた入賞センサ172,173,175
a〜175cにより遊技球の入賞が検出されると、予め
設定された賞球数を排出制御装置106へ送信する。
【0060】表示制御装置116は遊技制御装置107
から送信された表示データに基づき、特別図柄表示装置
43の画像表示を制御するとともに、特別図柄表示装置
43に対して電源を供給している。装飾制御装置117
は遊技制御装置107から送信された装飾データに基づ
き、サイドランプ等の発光を制御するとともに、この発
光装飾部材に電源を供給している。音制御装置113は
遊技制御装置107から送信された音データに基づき効
果音を生成する等の効果音に関する制御を行う。
【0061】ここで、電源供給ユニット111の構成お
よび電源供給系統について図3のブロック図を参照して
説明する。
【0062】図3に示されているように、電源供給ユニ
ット111には、遊技機1の外部から定格電圧としての
交流24Vが供給されている。電源供給ユニット111
は、AC24Vの電流を半波整流する整流回路300,
半波整流された電流を平滑化する平滑回路301,DC
24Vの直流からDC30VとDC5Vの電流を得る変
圧回路302,初期化(即ち、供給電力の遮断)を行う
制御装置を選択する切換スイッチ303,切換スイッチ
303の切換に応じて所定の制御信号を生成する制御回
路304,その制御信号にしたがって切換スイッチ30
3で選択された制御装置に対して電力を供給したり遮断
したりする切換分配回路305等から構成されている。
【0063】切換スイッチ303は、具体的には図4
(a)に示すスライド式の可変スイッチSW1や、図4
(b)に示すロータリー式の可変スイッチSW2で構成
され、電源供給ユニット111の表面の操作し易い位置
に設けられる。切換スイッチ303(SW1,SW2)
は、例えば図4(a),(b)に示すように、左側か
ら、ニュートラル→遊技制御装置→排出制御装置→音制
御装置→装飾制御装置→表示制御装置(→発射制御装置
→全制御装置)の何れかを指示標を見ながらスライドレ
バー306を移動させたり、ダイヤル307を回転させ
ることによって適宜選択できるようになっている。
【0064】なお、遊技機の通常動作中は、スライドレ
バー306およびダイヤル307はニュートラルの位置
に合わせられる。この状態では初期化機能は停止されて
全制御装置に給電される。
【0065】切換分配回路305を介して各制御装置に
供給される電圧の系統は具体的には次のようになってい
る。
【0066】即ち、ソレノイド駆動用のDC30V、ラ
ンプ類駆動用にDC24V、センサ駆動用およびバック
ライト駆動用にDC12Vが供給されるとともに、各制
御装置を動作させるための制御装置用電源としてDC1
2Vが供給される。また、DC30VおよびDC12V
が発射制御装置115に、DC24VおよびDC12V
が排出制御装置106に、DC32V、DC24Vおよ
びDC12Vが遊技制御装置107に、DC12Vを音
制御装置113に、DC30V、DC24VおよびDC
12Vが装飾制御装置117に、DC12Vが表示制御
装置116にそれぞれ供給される。
【0067】次に電源供給ユニット111に設けられた
初期化手段としての切換スイッチ303の操作による制
御装置の初期化の仕方について説明する。
【0068】例えば、排出制御装置に不具合や第三者の
不正行為によりエラーが発生した場合には、図4(a)
のスライドスイッチSW1のレバー306あるいは図4
(b)のロータリースイッチSW2のダイヤル307を
操作してニュートラル位置から排出制御装置の指示標に
合わせる。これにより、排出制御装置を選択したスイッ
チ信号が制御回路304に送られ、制御回路304は排
出制御装置への給電を停止させる制御信号を切換分配回
路305に送信する。
【0069】切換分配回路305は受信した制御信号に
基づいて、排出制御装置106に対するDC24VとD
C12Vの供給を停止する。これにより、排出制御装置
106内の揮発性記憶手段(第1RAM)M1の記憶
(例えば賞球データ等)が消去され、初期状態に戻され
る。次いで、一定時間経過後に、スライドスイッチSW
1のレバー306あるいはのロータリースイッチSW2
のダイヤル307を再びニュートラル位置に戻すと、全
制御装置への給電が復帰して遊技可能な状態となる。
【0070】この初期化の手順は、排出制御装置106
に限らず他の制御装置についても同様である。
【0071】このように、本実施形態においては、ある
1つの制御装置(例えば排出制御装置106など)に不
具合等を生じた時には、その制御装置のみをリセットす
ることができ、遊技制御装置など他の制御装置は影響を
受けないので、初期化後直ぐに遊技を再開することがで
き、また従来のように1つの制御装置の故障等に伴う遊
技機全体の初期化により遊技者が本来得ることができる
有利な遊技価値が損なわれるといった事態を回避するこ
とができる。
【0072】次に図5のブロック図を参照して遊技機1
の制御系全般を説明するとともに、排出制御装置106
内の揮発性記憶手段(第1RAM)M1のバックアップ
手段の構成例について説明する。
【0073】図5において、遊技制御装置107はパチ
ンコ遊技等に必要な役物制御を行うMOS IC等のワ
ンチップマイコンからなる遊技用演算処理装置(遊技用
マイクロコンピュータ)160と、水晶の発振周波数を
分周して所定のクロックを得るクロック生成回路(CL
K)161と、各種センサ信号を受け入れる入力インタ
ーフェース162と、出力インターフェース163とを
含んで構成される。遊技用マイクロコンピュータ160
はCPU,ROM,RAMを内蔵しており、いわゆるア
ミューズチップ用のICとして製造されている。
【0074】入力インターフェース162には、変動入
賞装置45に入った球のうちいわゆる継続入賞(V入
賞)した球を検出する継続センサ(スイッチ)171、
特図始動入賞口(普通電動役物タイプの始動入賞口)4
4への入賞を検出する特図始動センサ172、変動入賞
装置45に入った全ての球を検出するカウントセンサ1
73、普図始動ゲート46、47を球が通過したことを
検出する普図始動ゲートセンサ174、遊技盤13の一
般入賞口48〜50に入賞した球を検出する入賞センサ
175a〜175cからの信号が入力される。なお、遊
技盤13の一般入賞口がn個ある場合には、入賞センサ
はn個配置される。
【0075】出力インターフェース163からは、表示
制御装置116,装飾制御装置117,音制御装置11
3,発射制御装置115,普通図柄表示装置52,普通
変動入賞装置(すなわち、始動入賞口44の普通電動役
物)を駆動する普通電動役物ソレノイド181、変動入
賞装置45である大入賞口を開閉駆動する大入賞口ソレ
ノイド182に信号が出力される。
【0076】排出制御装置106は、中央処理装置(C
PU)201,ROM(リードオンリーメモリ)202
と、第1の記憶手段としての第1RAM(M1),第2
の記憶手段としての第2RAM(M2),所定のクロッ
クを得るクロック生成回路(CLK)204,入力用イン
ターフェース205,出力用インターフェース206,
ロジック電源回路207,停電検出回路208,逆流防
止用のダイオード209を含んで構成される。なお、各
素子間はアドレスバス,データバス,電源線等で接続さ
れている。
【0077】CPU201は遊技球の排出(賞球排出お
よび貸球排出を含む)に必要な処理を行い、ROM20
2は排出制御に必要なプログラム等を格納している。
【0078】第1RAM(M1)は、賞球データ等の遊
技関連情報を記憶する揮発性メモリである。具体的に
は、賞球数情報(例えば、7個賞球、15個賞球)を格
納する賞球データメモリエリア(賞球数情報格納領域)
を有しており、第1RAM(M1)は遊技制御装置10
7から送信された賞球数情報を賞球データメモリエリア
に順次記憶していき、この記憶された賞球数情報に基づ
いて排出制御装置106は排出処理を行うようになって
いる。
【0079】第1RAM(M1)のメモリマップは例え
ば図6の(a)のようになっており、賞球保持領域(賞
球数情報格納領域),賞球メモリ,その他バックアップ
すべきデータを格納する領域に分かれている。賞球保持
領域には、遊技制御装置107から送信された賞球数情
報をFIFO(First-In First Out)方式で格納し、パ
リティチェックの方法として賞球メモリ内にチェックサ
ム(賞球数情報の合計値)とチェックサムのビットを反
転したチェックサム反転値とを格納し、そのデータ列を
照合することによりデータが正確に送られたか、あるい
はデータに異常がないかを検出できるようにしている。
この賞球保持領域に格納される遊技関連情報は、排出さ
れる賞球の数を一時的に記憶するデータに過ぎず、排出
制御装置106のCPU201のプログラムカウンタの
更新に影響を及ぼすものではない。従って、上記遊技関
連情報が不正に変更されたとしても、CPU201が暴
走してしまう虞はない。なお、上記遊技関連情報には賞
球データ以外であっても、CPU201のプログラムカ
ウンタに影響しないデータであれば任意のものを含ませ
ることが可能である。
【0080】また、排出処理に関わった賞球数情報の消
去は、例えば賞球排出が終了した時、あるいは賞球排出
が開始される時に実行される。第1RAM(M1)に対
して賞球数情報を賞球データメモリエリアに順次記憶さ
せていく処理は、CPU201によって行われようにな
っている。
【0081】第2RAM(M2)は、排出制御に関わる
制御関連情報を記憶する揮発性メモリであり、第1RA
M(M1)とは別個独立して設けられている。なお、第
2RAM(M2)への電力供給は、他のCPU201等
の素子と同様に排出制御装置内から行われ、停電時のバ
ックアップは行われないようになっている。
【0082】第2RAM(M2)のメモリマップは例え
ば図6の(b)のようになっている。即ち、図6の
(b)の例では、払い出すべき賞球の数を示す排出数デ
ータ,ソレノイドの作動,停止を指示するSOL作動情
報,排出センサのオン,オフを示す排出センサ情報,各
種動作タイマの作動時間を格納するエリア,その他のワ
ークメモリのエリア,スタック情報を格納するエリアが
構成されている。これらのエリアに格納される各種情報
は、制御関連情報を構成し、排出制御装置106の全体
を制御するために必要な情報である。この制御関連情報
には、例えばCPU201のプログラムカウンタの更新
に影響するデータが含まれているため、制御関連情報の
データに不正な変更が加えられた場合には、CPU20
1が暴走して正常な制御を行うことができない事態を招
来する虞がある。
【0083】ロジック電源回路207には、電源装置と
しての電源供給ユニット111から切換分配回路305
を介してDC12Vが供給されており、ロジック電源回
路207はDC12VをDC5Vに変換して上記CPU
201,ROM202,第1RAM(M1),第2RA
M(M2)等の各素子の動作に必要な電源を供給する。
【0084】なお、第1RAM(M1)には、逆流防止
手段として機能するダイオード209を介してロジック
電源回路207からDC5Vが供給されるようになって
いる。
【0085】また、電源供給ユニット111からのDC
5Vは配線211a,211bを介して電源供給ユニッ
ト111の内部に設けられたバックアップ電源手段とし
てのコンデンサ(スーパキャパシタ)212にも供給さ
れるようになっている。
【0086】このコンデンサ212は、電源供給ユニッ
ト111の基板上に、あるいは別体として配置され、電
力の供給は排出制御装置106側のロジック電源回路2
07から受けている。
【0087】上記ダイオード209は、電流が遮断され
たときに、コンデンサ212からロジック電源回路20
7へ電流が逆流するのを防止する。
【0088】配線211a,211bの途中にはオス/
メスタイプのコネクタ(図示省略)が設けられており、
コネクタの脱着により配線211a,211bは電源供
給ユニット111側と排出制御装置106側とに分離可
能となっている。
【0089】ここで、第1RAM(M1)とコンデンサ
212の接続状態を詳しく説明すると、第1RAM(M
1)の電源端子は排出制御装置106内で生成されたロ
ジック電圧をダイオード209を介して受けるように接
続され、この電源端子は更に電源供給ユニット111内
に配置したコンデンサ212のプラスの電位に接続され
ている。
【0090】一方、コンデンサ212は、排出制御装置
106のロジック電源回路207が生成したロジック電
圧であるDC5Vの供給を受けて充電状態に維持される
とともに、コンデンサ212のグランド側端子は配線2
11bを介して排出制御装置106のグランドに導通さ
れるようになっている。したがって、排出制御装置10
6内で生成されたロジック電源は、第1RAM(M1)
の電源端子にダイオード209を介して供給されて第1
RAM(M1)の作動を可能にするとともに、コンデン
サ212も充電する。
【0091】なお、ダイオード209を介してコンデン
サ212を充電しているので、停電時は第1RAM(M
1)のみをバックアップする構成になっており、他の回
路や素子にはコンデンサ212の電圧が供給されること
はない。
【0092】このようにコンデンサ212は、第1RA
M(M1)の遊技関連情報に関する記憶内容のみを保持
するバックアップ電源手段を構成している。
【0093】したがって、パチンコ遊技機1の動作中
に、例えば悪意を持った者の不正な行為や、従業員の過
誤や過失によってバックアップ電源手段を構成するコン
デンサ212が抜き差しされた場合には、電源供給ユニ
ット111の回路構成が乱されることにより、瞬間的に
供給電圧(DC5V)が変動して、その電圧変動の影響
によって第1RAM(M1)に記憶された遊技関連情報
が消去されたり異常なデータに変化してしまうおそれが
あるが、このコンデンサ212の抜き差しに基づく影響
が、第2RAM(M2)に及ぶことはない。即ち、コン
デンサ212によってバックアップされているのは、第
1RAM(M1)だけであり、第2RAM(M2)への
電力供給にコンデンサ212は関与していないので、コ
ンデンサ212の抜き差しによる電圧変動は第2RAM
(M2)に及ぶことが回避されている。
【0094】よって、上記のようなコンデンサ212の
抜き差しが行われたとしても、第2RAM(M2)に記
憶された制御関連情報が消去されたり異常なデータに変
化する事態は回避されるため、制御関連情報の異常によ
りCPU201が暴走状態に陥り正確な賞球排出を行う
ことができなくなってしまう事態を未然に防止すること
ができる。
【0095】また、パチンコ遊技機1の動作中に、例え
ば悪意を持った者の不正な行為により、排出制御装置1
06が電源供給ユニット111から一時的に分離された
場合には、第2RAM(M2)に記憶された制御関連情
報が電力遮断により消去されてしまうので、その時点で
パチンコ遊技機1の遊技は停止されてしまい、第1RA
M(M1)や第2RAM(M2)に不正なデータが書き
込まれる事態を未然に防止することができる。
【0096】なお、上記バックアップ電源手段はコンデ
ンサ212に限らず、例えば乾電池や充電式の電池等で
構成してもよい。
【0097】停電検出回路208は、電源供給ユニット
111からロジック電源回路207への電源供給が断た
れたことを検出するもので、例えば、DC12Vが所定
の電圧まで低下したときに停電として検出するようにな
っている。そして、停電になると、CPU201に強制
的に割り込みがかかってCPU201の動作を停止させ
るようになっている。
【0098】排出制御装置106の入力用インターフェ
ース205には、パチンコ遊技機1にある遊技球を外部
に抜き取る球抜き通路の切り替え状態を検出する球抜き
センサ221、賞球排出用の第1排出センサ222、球
貸し用の第2排出センサ223、半端センサユニット1
04における賞球用通路内の半端センサ224、下皿3
2の満杯状態(球の過剰貯留)を検出するオーバフロー
センサ225、第1RAM(M1)や第2RAM(M
2)の内容を選択的に初期化するリセットスイッチが接
続されている。
【0099】このリセットスイッチは、前出の切換スイ
ッチ303で構成することができ、その場合には図4
(a)のスライドスイッチSW1や、図4(b)のロー
タリースイッチSW2によって第1RAM(M1),第
2RAM(M2)を個別に選択し、制御回路304が第
1RAM(M1),第2RAM(M2)への給電を個別
に遮断する制御信号を生成できるようにする。これによ
り、スライドスイッチSW1やロータリースイッチSW
2の操作により、第1RAM(M1)や第2RAM(M
2)の内容を選択的に初期化することができる。なお、
第1RAM(M1)の初期化は、バックアップ電源手段
を構成するコンデンサ212からの給電を遮断するスイ
ッチ手段(図示せず)を設け、かかるスイッチ手段を制
御回路304でオン/オフ制御することにより実現でき
る。
【0100】また、出力用インターフェース206から
は、7セグメント表示器231、遊技機1にある遊技球
を外部に抜き取る球抜き通路を切り替えるための球抜き
ソレノイド232、賞球排出用の第1排出ソレノイド2
33、球貸し用の第2排出ソレノイド234に制御信号
が出力される。
【0101】7セグメント表示器231は、第1RAM
(M1)の賞球データメモリエリアに記憶されている現
在の賞球数情報の記憶数を表示する7セグメントタイプ
のLED表示器であり、例えば「7」,「15」という
2つの賞球数情報がいくつあるかを表示する。例えば
「7」賞球数が2つ、「15」賞球数が1つという具合
に7セグメントのLEDで表示する。これは、現在の賞
球数情報の記憶数を表示することで、未排出分の賞球数
がいくつあるかを判断可能にして、遊技者と遊技店との
問のトラブル発生を回避できるようにしている。
【0102】次に、上記のように構成されたパチンコ遊
技機1の動作をフローチャートを参照して説明する。
【0103】図7は排出制御装置106により行われる
排出制御処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0104】排出制御装置106は、電源の投入あるい
は復旧があると、ステップS1で第1RAM(M1)に
形成された賞球データメモリエリアに賞球数情報(賞球
データ)が有るか否かを確認し、記憶が有ると判定した
場合は、ステップS2に進んで当該記憶数を7セグメン
ト表示器231に表示する記憶表示処理を行ってステッ
プS3に移行する。7セグメント表示器231に賞球数
情報が表示されることにより、未排出分の賞球数がいく
つあるかを判断可能になる。
【0105】一方、ステップS1で賞球数情報が無いと
判定した場合には、ステップS3に進んで排出処理を行
い、ステップS1に戻ってルーチンを繰り返す。ステッ
プS3の排出処理では、遊技制御装置107から送信さ
れた賞球数情報を第1RAM(M1)の賞球データメモ
リエリアに記憶したり、この記憶に基づいて排出ユニッ
ト105(第1排出ソレノイド233,第1排出センサ
222,アクチュエータ等を含むユニット)を駆動制御
して賞球排出制御を行ったりする。また、プリペイドカ
ードに基づく球貸しを遊技者にすべく、球貸機2との間
でやり取りされる球貸制御情報に基づく貸し球排出制御
も行う。なお、貸し球排出制御は、賞球排出制御に優先
して行われる。
【0106】図8は排出制御装置106により行われる
停電処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0107】停電処理は、ノンマスカブル(ソフト的に
マスクがかけられない)の割り込み処理として処理さ
れ、停電検出回路208により電源供給ユニット111
から供給される電圧が降下したとき、例えばDC12V
の電圧が所定の電位まで降下したことが検出されたとき
にCPU201に強制的に割り込み(NMI:ノンマス
カブルインタラプト)がかけられた時に、ステップS1
1においてCPU停止処理を行うもので、ステップS1
1の処理が行われるとCPU201を停止して停電に備
える。これは、停電の場合にCPU201が不安定にな
り、第1RAM(M1)および第2RAM(M2)に異
常な値が書き込まれないように、CPU201が完全に
ダウンする前の正常に動作できる電圧時においてCPU
201を予め停止させて第1RAM(M1)および第2
RAM(M2)に記憶されている内容を担保するためで
ある。
【0108】図9は排出制御装置106により行われる
賞球排出処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0109】この賞球排出処理では、まずステップS1
00で第1RAM(M1)および第2RAM(M2)の
記憶内容をクリアし、I/Fポート(205,208)
を設定する初期化処理を行ってステップS101に移行
する。なお、この初期化処理は、前記切換スイッチ30
3の操作によって行われる初期化とは別の処理であり、
賞球排出処理において所定のプログラムに基づいて自動
的に行われるものである。
【0110】ステップS101では、遊技制御装置10
7からの賞球データを受信したか否かが判定され、NO
の場合にはそのままステップS104に進み、YESの
場合にはステップS102に移行して賞球データを第1
RAM(M1)の賞球データメモリエリアへ追加し、ス
テップS103で第1RAM(M1)のチェックサムと
チェックサム反転値を算出して設定する賞球データメモ
リの検査データ更新を行ってからステップS104に移
行する。
【0111】ステップS104では、球排出中である
か、即ち排出ソレノイド233,234の作動中である
か否かが判定され、YES(排出中)の場合にはステッ
プS105に移行して排出数の計数制御を行って排出セ
ンサ222,223で計数しながら排出数データを減算
し、排出数が「0」になった場合に排出ソレノイド23
3,234をオフにする排出ソレノイドの作動制御を行
ってステップS106に進み、チェックサムとチェック
サム反転値を照合して第1RAM(M1)の賞球データ
メモリエリアの整合がとれているか確認する賞球データ
メモリの検査データチェックを行い、ステップS107
で異常有りと判定した場合にはステップS108に移行
して、賞球排出停止,管理装置への報知,警告ランプの
点灯,発射を止めるなどの異常対応処理を行う。そし
て、異常対応処理を行ったときは、一旦切るか、前記切
換スイッチによる初期化処理を行わないと復帰しないよ
うに構成すると良い。また、ステップS107で異常な
しと判定した場合には前記ステップS101に戻って処
理を継続する。
【0112】一方、前記ステップS104で排出ソレノ
イドは作動中ではないと判定した場合にはステップS1
09に移行して第1RAM(M1)の賞球データメモリ
に残りデータがあるか否かが判定され、NOの場合には
前記ステップS105〜S108の処理を行い、YES
の場合にはステップS110に進んで、最も古い賞球数
データを押し出して、押し出されたデータを第2RAM
(M2)の排出数データに設定するデータメモリシフト
および排出数データ設定処理を行ってからステップS1
11に移行する。
【0113】ステップS111では、前記ステップS1
03と同様に第1RAM(M1)のチェックサムとチェ
ックサム反転値を算出して設定する賞球データメモリの
検査データ更新を行ってからステップS112に移行
し、賞球排出を開始して前記ステップS105からステ
ップS108の処理を実行する。
【0114】以上述べたように、本実施形態に係るパチ
ンコ遊技機1によれば、電源装置111に設けられた切
換スイッチ303,制御回路304,切換分配回路30
5等からなる初期化手段によって各種制御装置を選択的
に初期化することができる。したがって、例えば1つの
制御装置でエラー等が発生した場合であっても、該当す
る制御装置のみを初期化することが可能である。つま
り、例えば遊技制御装置に不具合を生じた時には、この
遊技制御装置のみをリセットすることができ、賞球情報
を記憶した排出制御装置は影響を受けないので、従来の
ように1つの制御装置の故障等に伴う遊技機全体の初期
化により遊技者が本来得ることができる有利な遊技価値
が損なわれるといった事態を解消することができる。
【0115】また、遊技機1の稼働中の通常時において
排出制御装置106内の揮発性記憶手段としての第1R
AM(M1)は、バックアップ手段としてのコンデンサ
212によって賞球排出データ等の記憶が保持されてい
るので、例えば停電等によって電源が遮断された場合で
あっても、データを消失することがなく、正確な賞球払
い出しを行うことができ遊技者の利益を損なうことを確
実に防止できる。
【0116】また、上記揮発性記憶手段に対する上記バ
ックアップ電力を遮断することにより第1RAM(M
1)のみを初期化手段することができるので、例えば遊
技機の稼働中に第1RAM(M1)に対して何等かの方
法により不正なデータ(例えば、不正な賞球データ)が
書き込まれたような場合であっても、スライドスイッチ
SW1やロータリースイッチSW2の操作により、他の
装置や回路に影響を与えることなく不正なデータのみを
消去することができ、ひいては賞球の正確な払い出しを
担保して信頼性を高めることができる。
【0117】また、電源装置111は、遊技機裏面の前
面枠11の回動軸17a,18a側に設けられるように
なっている(図2参照)ので、前面枠11および遊技盤
13を開いた場合に、電源装置111は開放した側から
は遠い回動軸側にあるので、電源装置に設けられる初期
化手段の操作部を構成する切換スイッチ(スライドスイ
ッチSW1またはロータリースイッチSW2)に簡単に
触れることができず、第三者による不正な操作の防止に
有効である。
【0118】なお、本実施形態では、第1記憶手段と第
2記憶手段を別個の記憶素子としてのRAM(第1RA
M(M1)と第2RAM(M2))で構成する場合につ
いて説明したが、これに限られるものではなく、例えば
図10に示すように、一つのパッケージ(例えばデュア
ル・インライン・パッケージ形等)600内に、第1記
憶手段および第2記憶手段として機能する2つのメモリ
・セル601a,601bを、外部出力ピン602,6
02・・・と結線されて各種データの入出力ができるよ
うに封入したものを用いることも可能である。この場合
には、第1記憶手段として機能するメモリ・セル601
aのみがバックアップされ、第2記憶手段として機能す
るメモリ・セル601bはバックアップされない構成と
する。これによれば、排出制御装置106を小型化する
ことができ、遊技機内の限られたスペースを有効に用い
ることができる。
【0119】また、一つの記憶素子としてのRAMの記
憶領域を、第1記憶手段および第2記憶手段として機能
する記憶領域に分割し、第1記憶手段として機能する記
憶領域のみをバックアップできる構成としてもよい。
【0120】また、本発明の実施形態は、上記の構成に
限らず、以下に述べるような各種の変形実施が可能であ
る。
【0121】即ち、本発明は本実施形態のようなパチン
コ遊技機に限らず、他の遊技機であってもよい。例え
ば、他のタイプのパチンコ機、アレンジボール機、雀球
遊技機、スロットマシン等にも適用することができる。
【0122】また、本発明は遊技媒体を使用した遊技機
に限らず、例えば映像式ゲーム機のようなものにも適用
可能である。
【0123】
【発明の効果】本発明によれば、遊技を提供する遊技盤
と、該遊技盤において行われる遊技に関する制御を司る
複数の制御装置と、遊技機外部から供給される定格電圧
から所定の電源電圧を生成して上記各制御装置に供給す
る電源装置とを少なくとも備える遊技機において、上記
電源装置は、前記複数の制御装置の動作環境を個別に初
期状態にする初期化手段を備えるようにしたので、例え
ば電源装置に各制御装置を個別に初期化可能な初期化手
段として複数のリセットスイッチを集約的に設けること
により、1つの制御装置でエラー等が発生した場合であ
っても、該当する制御装置のみを初期化することが可能
となるという効果がある。したがって、例えば遊技制御
装置に不具合を生じた時には、この遊技制御装置のみを
リセットすることができ、賞球情報を記憶した排出制御
装置は影響を受けないので、従来のように1つの制御装
置の故障等に伴う遊技機全体の初期化により遊技者が本
来得ることができる有利な遊技価値が損なわれるといっ
た事態を解消することができる。なお、電源装置の比較
的広い表面の所定部位に初期化手段として複数のリセッ
トスイッチを配置することにより、遊技盤裏面の限られ
た空間を有効に活用することができ、しかも遊技店の店
員等の操作者の操作性を向上させることができるという
効果がある。
【0124】また、上記複数の制御装置の一つは、遊技
において発生した遊技者に付与されるべき遊技価値に基
づいて遊技媒体の排出制御を行う排出制御装置であり、
上記排出制御装置は、少なくとも遊技価値に関する情報
を記憶する揮発性記憶手段と、前記情報に基づいて演算
処理を行う情報処理手段とを少なくとも備え、上記電源
装置は、上記揮発性記憶手段に対して記憶情報を保持す
るバックアップ電力を供給するバックアップ手段を備
え、上記初期化手段は、上記揮発性記憶手段に対する上
記バックアップ電力を遮断する電力遮断手段で構成した
場合には、通常時において上記揮発性記憶手段は、上記
バックアップ手段によって賞球排出データ等の記憶が保
持されているので、例えば停電等によって電源が遮断さ
れた場合であっても、データを消失することがなく、正
確な賞球払い出しを行うことができ遊技者の利益を損な
うことを確実に防止できるという効果がある。また、上
記揮発性記憶手段に対する上記バックアップ電力を遮断
する電力遮断手段で構成される初期化手段を備えている
ので、例えば遊技機の稼働中に上記揮発性記憶手段に対
して何等かの方法により不正なデータ(例えば、不正な
賞球データ)が書き込まれたような場合であっても、上
記初期化手段によって他の装置や回路に影響を与えるこ
となく不正なデータのみを消去することができ、ひいて
は賞球の正確な払い出しを担保して信頼性を高めること
ができるという効果がある。
【0125】また、上記揮発性記憶手段は、遊技価値に
関する情報が記憶される第1の記憶領域と、その他の情
報が記憶される第2の記憶領域を少なくとも有し、上記
初期化手段は、上記第1の記憶領域のみを初期化するよ
うに構成した場合には、上記揮発性記憶手段に対して不
正な遊技価値に関する情報(例えば不正な賞球データ)
が書き込まれたような場合であっても、その情報が記憶
される第1の記憶領域のみを初期化することができる。
従って、他の制御上必要な演算制御データ等を上記揮発
性記憶手段の第2の記憶領域に格納しておくならば、第
1の記憶領域を初期化した後すぐに遊技を再開すること
ができ、遊技機を再起動させる手間や時間を省くことが
できるという効果がある。
【0126】また、上記初期化手段は、上記複数の制御
装置に対する電源電圧を選択的に遮断可能な電源電圧遮
断手段によって構成した場合には、所望の制御装置を選
択して初期化処理を迅速に行うことが可能となる。
【0127】なお、上記初期化手段は、ロータリースイ
ッチまたはスライドスイッチで構成することができ、遊
技店の店員等による初期化処理が容易になるという効果
がある。
【0128】また、上記遊技盤は、額縁状の前面枠に後
方から着脱可能に取り付けられ、該前面枠は、一端側に
設けられる回動軸を介して遊技機に開閉可能に設けら
れ、上記電源装置は、遊技機裏面の上記前面枠の回動軸
側に設けられるように構成した場合には、前面枠および
遊技盤を開いた場合に、電源装置は開放した側からは遠
い回動軸側にあるので、該電源装置に設けられる上記初
期化手段に簡単に触れることができず、該初期化手段の
第三者による不正な操作の防止に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機の正
面図である。
【図2】上記パチンコ遊技機の裏面図である。
【図3】上記パチンコ遊技機の電源装置の概略構成およ
び各制御装置の電源供給系を示すブロック図である。
【図4】初期化手段の切換スイッチの構成例を示す概略
図である。
【図5】本発明を適用したパチンコ遊技機の制御系の実
施例を示すブロック図である。
【図6】(a)は第1RAM(M1)のメモリマップ,
(b)は第2RAM(M2)のメモリマップを示す図で
ある。
【図7】排出制御処理の処理手順を示すフローチャート
である。
【図8】停電処理の処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図9】賞球排出処理の処理手順を示すフローチャート
である。
【図10】第1記憶手段および第2記憶手段の構成例を
示す概略説明図である。
【符号の説明】
1 遊技機 2 球貸機 3 前面パネル 5 施錠装置 11 前面枠 12 ガラス枠 13 遊技盤 14 前面表示パネル 15 前面操作パネル 16 機枠 17a,18a 回動軸 19 施錠装置 21 上皿 22 球貸ボタン 23 カード度数表示器(カード残高表示器) 24 カード排出ボタン(返却ボタン) 25 開閉レバー 31 灰皿 32 下皿 33 球抜きレバー 34 発射操作ノブ 41 アウト球流入口 42 レール 43 特別図柄表示装置 44 普通電動役物タイプの始動入賞口 45 変動入賞装置 46,47 普図始動ゲート 48〜50 一般入賞口 51 特図始動記憶表示器 52 普通図柄表示装置 53 普図始動記憶表示器 54,55 サイドランプ 106 排出制御装置 107 遊技制御装置 111 電源供給ユニット(電源装置) 112 裏機構盤の基枠体 113 音制御装置 115 発射制御装置 116 表示制御装置 117 装飾制御装置 121 金属フレーム 122 遊技盤収納部 123 ケーブル 141 入賞球集合部材 142 入賞球集合棚 143 入賞球流下樋 144 球排出口 172 特図始動センサ 173 カウントセンサ 175a〜175c 入賞センサ 201 CPU 202 ROM 204 クロック生成回路 205 入力用インターフェース 206 出力用インターフェース 207 ロジック電源回路 208 停電検出回路 209 逆流防止用のダイオード 211a,211b 配線 212 コンデンサ(バックアップ電源手段) 221 球抜きセンサ 222 賞球排出用の第1排出センサ 223 球貸し用の第2排出センサ 224 賞球用通路内の半端センサ 225 オーバフローセンサ 231 7セグメント表示器 232 球抜きソレノイド 233 賞球排出用の第1排出ソレノイド 234 球貸し用の第2排出ソレノイド M1 第1RAM(第1の記憶手段) M2 第2RAM(第2の記憶手段) 300 整流回路 301 平滑回路 302 変圧回路 303 切換スイッチ 304 制御回路 305 切換分配回路 306 スライドレバー 307 ダイヤル 600 パッケージ 601a,601b メモリ・セル 602 外部出力ピン SW1 スライド式可変スイッチ SW2 ロータリー式可変スイッチ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技を提供する遊技盤と、 該遊技盤において行われる遊技に関連する制御を司る複
    数の制御装置と、 遊技機外部から供給される定格電圧から所定の電源電圧
    を生成して上記各制御装置に供給する電源装置と、 を少なくとも備える遊技機において、 上記電源装置は、前記複数の制御装置の動作環境を個別
    に初期状態にする初期化手段を備えていることを特徴と
    する遊技機。
  2. 【請求項2】 上記複数の制御装置の一つは、遊技にお
    いて発生した遊技者に付与されるべき遊技価値に基づい
    て遊技媒体の排出制御を行う排出制御装置であり、 上記排出制御装置は、少なくとも上記遊技価値に関する
    情報を記憶する揮発性記憶手段と、前記情報に基づいて
    演算処理を行う情報処理手段とを少なくとも備え、 上記電源装置は、上記揮発性記憶手段に対して記憶情報
    を保持するバックアップ電力を供給するバックアップ手
    段を備え、 上記初期化手段は、上記揮発性記憶手段に対する上記バ
    ックアップ電力を遮断する電力遮断手段で構成されるこ
    とを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 上記揮発性記憶手段は、遊技価値に関す
    る情報が記憶される第1の記憶領域と、その他の情報が
    記憶される第2の記憶領域を少なくとも有し、 上記初期化手段は、上記第1の記憶領域のみを初期化す
    るように構成されていることを特徴とする請求項2記載
    の遊技機。
  4. 【請求項4】 上記初期化手段は、上記複数の制御装置
    に対する電源電圧を選択的に遮断可能な電源電圧遮断手
    段によって構成されることを特徴とする請求項1記載の
    遊技機。
  5. 【請求項5】 上記遊技盤は、額縁状の前面枠に後方か
    ら着脱可能に取り付けられ、該前面枠は、一端側に設け
    られる回動軸を介して遊技機に開閉可能に設けられ、 上記電源装置は、遊技機裏面の上記前面枠の上記回動軸
    側に設けられることを特徴とする請求項1から請求項4
    の何れかに記載の遊技機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008295875A (ja) * 2007-06-01 2008-12-11 Daito Giken:Kk 遊技台
JP2008295874A (ja) * 2007-06-01 2008-12-11 Daito Giken:Kk 遊技台
JP2017108969A (ja) * 2015-12-17 2017-06-22 株式会社サンセイアールアンドディ 遊技機および遊技機用プログラム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008295875A (ja) * 2007-06-01 2008-12-11 Daito Giken:Kk 遊技台
JP2008295874A (ja) * 2007-06-01 2008-12-11 Daito Giken:Kk 遊技台
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