JP2001093482A - ポリマー電池用包装材料 - Google Patents

ポリマー電池用包装材料

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JP2001093482A JP26606699A JP26606699A JP2001093482A JP 2001093482 A JP2001093482 A JP 2001093482A JP 26606699 A JP26606699 A JP 26606699A JP 26606699 A JP26606699 A JP 26606699A JP 2001093482 A JP2001093482 A JP 2001093482A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ポリマー電池を収納するケースに用いる包装材
料として、水蒸気その他のガスバリア性に優れ、また、
耐突き刺し性等をはじめ機械的強度があり、また高温に
おいても使用可能であり、電解液に対しても安定した積
層体の構成を提供する。 【解決手段】 最外層/バリア層/最内層、または、最
外層/バリア層/中間層/最内層からなる積層体であっ
て、当該最外層が、耐熱性、耐ピンホール性、成形性、
絶縁性を備えた基材から構成され、当該バリアー層が、
水蒸気バリアー性、成形性、耐酸性を備えたバリアー性
基材から構成され、当該中間層は、絶縁性、成形性を備
えた中間基材から構成され、当該最内層が、熱融着性、
耐寒性、電解液適性、絶縁性を備えたヒートシール性基
材から構成されるポリマー電池用包装材料とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐酸性、耐有機溶
剤性を有する接着剤を用いた積層体に関し、特にポリマ
ー電池用パウチ等への利用に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、各種の素材をラミネートした各種
の積層体を用いたパウチが主として包装材料として利用
されている。一方、最近、積層体からなるパウチ内にポ
リマー電池本体を収納するポリマー電池の開発がなされ
ている。ポリマー電池は、リチウム2次電池ともいわ
れ、高分子ポリマー電解質を持ち、リチウムイオンの移
動で電流を発生する電池といわれ、正極・負極活物質が
高分子ポリマーからなるものを含むものである。リチウ
ム電池の構成は、正極集電材(アルミ、ニッケル)/正
極活性物質層(金属酸化物、カーボンブラック、金属硫
化物、電解液、ポリアクリロニトリル等の高分子正極材
料からなる)/電解質層/(プロピレンカーボネート、
エチレンカーボネート、炭酸ジメチル、エチレンメチル
カーボネート等のカーボネート系電解液、リチウム塩か
らなる無機固体電解質、ゲル電解質等からなる/負極活
性物質層(リチウム金属、合金、カーボン、電解液、ポ
リアクリロニトリル等の高分子負極材料/負極集電材
(銅、ニッケル、ステンレス)及び、それらを包装する
外装体からなる。ポリマー電池の用途としては、パソコ
ン、携帯端末装置(携帯電話、PDA等)、ビデオカメ
ラ、電気自動車、エネルギー貯蔵用蓄電池、ロボット、
衛星等に用いられる。そして、該ポリマー電池の構造
は、アルミニウム、ニッケル等からなる正極集電材、金
属酸化物、カーボンブラック、金属硫化物、電解液、ポ
リアクリルニトリル等の高分子正極材料からなる正極活
性物質層、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネ
ート、炭酸ジメチル、炭酸エチル、エチレンメチルカー
ボネート等のカーボネート系電解液、リチウム塩からな
る無機固体電解質、ゲル電解質等からなる電解質層、リ
チウム金属、合金、カーボン、電解液、ポリアクリルニ
トリル等の負極活性物質層、銅、ニッケル、ステンレス
等の負極集電材から構成するポリマー電池本体とそれを
包装する外装体からなる。前記ポリマー電池の外装体と
しては、金属をプレス加工し円筒状または直方体状等に
容器化した金属製缶、あるいは、最外層/アルミニウム
/シーラント層から構成される多層フィルムを袋状にし
たものが用いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、ポリマー電
池の外装体として次のような問題があった。金属製缶に
おいては、容器外壁がリジッドであるため、電池自体の
形状が決められてしまう。その為、ハード側を電池に合
わせ設計するため、該電池を用いるハードの寸法が電池
により決定されてしまい形状の自由度が少なくなる。ま
た、多層フィルムからなる袋状の外装体は、前記金属缶
のように、電池自体により、電池を用いるハードの形状
の自由度の制限は無くなるが、ポリマー電池の外装体と
して要求される物性・機能を、十分に満足しうる包装材
料はいまだ開発されていないのが現状である。前記要求
される物性・機能とはつぎのようなものである。例え
ば、ポリマー電池の外装体としては、前記ポリマー電池
本体の基体部とハードと電池本体とをつなぐ電極の一部
を外気と遮断した密封系に保持する必要があり、そのた
めに、前記多層フィルムの最内層は、前記電極と接着
性、特にヒートシール性を有することが必要である。電
極は金属により構成されているため、前記最内層は金属
とのヒートシール性が求められている。また、ポリマー
電池は、充電/放電による内容物である電池の温度上昇
によるヒートシールの安定性と密封系の確保や、使用さ
れる環境温度が、例えば夏季における車のダッシュボー
ドや、冬季における寒冷地での使用などに耐えるために
用いられるハードとともに、耐熱性、耐寒性が求めら
れ、前記の厳しい環境下においても、外装体としてヒー
トシールの安定性と密封系の確保が要求される。また、
ポリマー電池の場合、その電池内容物として、カーボネ
ート系溶剤とリチウム塩からなる電解質が外装体に悪影
響を及ぼし多層フィルム層間の接着強度を低下させるこ
とがあった。すなわち、溶剤(カーボネート系)を含む
ため、溶剤が多層フィルム層間の接着層を膨潤化させ接
着強度を低下させる。さらに、電解質の加水分解により
酸と熱が発生し、金属から構成されるバリア層を腐食さ
せ層間の接着強度を低下させ、また、発生する熱のため
に電池が発火することもある。また温度上昇により電池
の起電力の低下が起こり、接続されている機器が停止、
故障することもある。これらの問題の要因となる前記電
解質の加水分解は、いずれも、電池の密封系内に外部か
らの水分が浸入することによる。従って、外装体として
は、外部からの水蒸気を遮断する(バリア性)が求めら
れる。また、ポリマー電池に限らず、電池の外装体とし
ては、該外装体の回りにある機器(ハード)と通電しな
いこと、また、電極同士が接触通電しショートすること
がない構造が求められる。ポリマー電池の外装体とし
て、前記金属缶、袋のほかに、成形トレイと蓋材とによ
り密封する形状も考えられる。この場合にも、ヒートシ
ール性を有する最内層樹脂の選択と、前記トレイを成形
する際の、成形性のよい積層体が求められていた。本発
明は、ポリマー電池を収納するケースに用いる包装材料
として、水蒸気その他のガスバリア性に優れ、また、耐
突き刺し性等をはじめ機械的強度があり、また高温にお
いても使用可能であり、電解液に対しても安定した積層
体を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、最外層/バリ
ア層/中間層/最内層、または、最外層/バリア層/中
間層/最内層からなる積層体の、前記バリア層が厚さ15
μm以上の、アルミニウム箔にリン酸塩、クロム酸塩、
リン酸クロム、リン酸亜鉛からなる耐酸性皮膜の形成及
び/またはシラン系、有機チタン系、有機アルミ系の物
質からなるカップリング処理を施した後、保護層を設
け、前記バリア層よりも最内層面側の各層がドライラミ
ネーション法により積層される場合に用いられる接着剤
が耐酸性の接着剤であり、かつ、前記最内層が少なくと
も最内層同士では熱接着し得る樹脂からなるポリマー電
池用包装材料であって、前記保護層がエポキシ系、フェ
ノール系、メラミン系、不飽和カルボン酸グラフトポリ
オレフィン系、アクリル系樹脂からなること、前記耐酸
性の接着剤が、主剤と硬化剤とからなり、主剤が、セバ
シン酸、イソフタル酸、テレフタル酸、オクタンニ酸、
ノナンニ酸、ウンデカンニ酸、パルミチン酸を少なくと
も2種以上含む酸成分と、エチレングリコール、ヘキサ
ンジオール、ジエチレングリコールを少なくとも1種含
むアルコール成分からなるポリエステル系樹脂と、ビス
フェノールA型エボキシ樹脂とのブレンドであり、硬化
剤が、ポリイソシアネート成分からなる組成であるこ
と、前記中間層が、厚さ5μm以上のポリエステル系、
ポリオレフィン系等の樹脂、または、これらの変性物お
よび混合物から形成される樹脂の少なくとも1層を含む
ものであること、最内層に対して接着性を有する樹脂が
不飽和カルボン酸グラフトポリオレフィン、金属イオン
架橋ポリエチレン、エチレンとアクリル酸またはメタク
リル酸誘導体との共重合体のいずれかであること、最内
層および/または中間層に用いるポリエステル樹脂が、
ポリエチレンテレフタレート共重合体またはポリブチレ
ンテレフタレート共重合体であることを含むものであ
る。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明にかかるポリマー電池用包
装材料について図等を用いてより詳細に説明する。図1
は、本発明のポリマー電池用包装材料の実施例を示す、
(a)基本的層構成、(b)ポリマー電池の構造を説明
する斜視図、(c)X1 −X1 部の断面図、
(d)X2 −X2 部の断面図である。図2は、本
発明のポリマー電池用包装材料の別の実施例を示す、
(a)基本的層構成、(b)ポリマー電池の構造を説明
する斜視図、(c)エンボスタイプの外装体のポリマー
電池の斜視図、(d)X3 −X3 部の断面図であ
る。図3は、本発明の積層体の別の実施例を示す断面図
である。図4は、本発明における外装体とタブとの接着
の別の実施例を示す説明図で、(a)ポリマー電池の斜
視図、(b)熱接着性タブ材を接着したポリマー電池本
体の斜視図、(c)熱接着性タブ材を接着した別のポリ
マー電池本体の斜視図、(d)および(e)はそれぞれ
の熱接着性タブ材を用いた場合のX4 −X4 部断
面図である。図5は、本発明の積層体を用いるポリマー
電池のパウチタイプの外装体の形状を示す平面図とそれ
ぞれのタイプの断面図である。図6は、本発明の積層体
を用いるポリマー電池のエンボスタイプの外装体の形状
を示す(a)片面エンボスタイプの底材の斜視図、
(a′)X9 −X9 部断面図、(b)両面エンボ
スタイプの斜視図、(b′)X10−X10部
断面図、(c)エンボスタイブにおけるタブの位置を示
す別の例の概念図、(d)タブをさらに別の位置に設け
た例の概念図である。
【0006】本発明の課題について、本発明者らは鋭意
研究の結果、多層構造からなる包装材料であって、次に
説明する各材質からなる積層体とすることによって本発
明の課題を解決できることを見いだし、本発明を完成す
るに到った。本発明にかかるポリマー電池は、図1
(b)および図1(c)に示すように、ポリマー電池本
体2をピロータイプ(以下、パウチタイプ)の形状の外
装体4の中に封入し、電極の一部を外装体の外に露出さ
せた構造である。または、図2(b)および図2(d)
に示すように、少なくとも片面の積層体を成形(以下、
エンボス)とて底材とし、該底材の、エンボス部8にポ
リマー電池本体2を収納し、蓋材7として他の積層体に
よりポリマー電池本体2を被覆し、周辺をヒートシール
して密封するものである。前記、パウチタイプとエンボ
スタイプ(以下、カップタイプと記載することがある)
とに関する外装体の形態については後に詳細に説明す
る。そして、前記積層体は、基本的には、最外層/バリ
ア層/最内層の3層からなり、また、バリア層と最内層
との間に中間層を設けた4層構成としてもよい。図1
(a)は、前記4層タイプの積層体を示している。そし
て、それぞれの層は以下に順次説明する材質とする。本
発明のポリマー電池は、図1(d)に示すように、電極
3の一部を含むヒートシール部を形成するものである。
【0007】本発明における積層体10の前記最外層1
1は、延伸ポリエステル又は延伸ナイロンからなるが、
この時、ポリエステル樹脂としては、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレ
ンナフタレート、ポリブチレンナフタレート、共重合ポ
リエステル、ポリカーボネート等が挙げられる。またナ
イロンとしてはポリアミド系樹脂、すなわち、ナイロン
6、ナイロン6,6、ナイロン6,6とナイロン6との
共重合体、ナイロン6,10、ポリメタキシリレンアト
ジパミド(MXD6)等の結晶性ナイロンおよび非晶性
ナイロンが挙げられる。
【0008】前記最外層11は、ポリマー電池として用
いられる場合、ハードと直接接触する部位であるため、
基本的に絶縁性を有する樹脂層がよい。フィルム単体で
のピンホールの存在、および加工時のピンホールの発生
等を考慮すると、最外層は 6μm以上の厚さが必要であ
り、好ましい厚さとしては12〜25μmである。
【0009】本発明においては、最外層11は耐ピンホ
ール性および電池の外装体とした時のハードとの絶縁性
を向上させるために積層化することも可能である。その
場合、最外層11が2層以上の樹脂層を少なくとも一つ
含み、各層の厚みが 6μm以上、好ましくは12から25μ
mである。最外層11を積層化する例としては、図示は
しないがつぎの1)〜6)が挙げられる。 1)延伸ポリエチレンテレフタレート/ 延伸ナイロン 2)延伸ポリエチレンテレフタレート/ ポリエチレン 3)延伸ナイロン/ポリエチレン
【0010】上記最外層11はドライラミネーション、
押出しラミネーション等でバリア層12と接着される。
【0011】前記バリア層12は、外部からポリマー電
池1の内部に特に水蒸気が浸入することを防止するため
の層で、バリア層単体のピンホール、及び加工適性(パ
ウチ化、エンボス成形性)を安定化し、かつ耐ピンホー
ルをもたせるために厚さ15μm以上のアルミニウム、ニ
ッケルなどの金属、又は、無機化合物、例えば酸化珪
素、アルミナ等が挙げられるが、バリア層として好まし
くは20〜80μmの軟質アルミニウムとする。ピンホール
の発生をさらに改善し、ポリマー電池の外装体のタイプ
をエンボスタイプとする際、エンボス部におけるクラッ
ク等の発生のないものとするために、本発明者は鋭意研
究の結果、バリア層として用いるアルミニウムの材質
が、鉄含有量が0.3 〜9.0 %、好ましくは、0.7 〜2.0
%とすることによって、鉄を含有しないアルミニウムと
比較して、アルミニウムの展延性がよく、積層体として
折り曲げによるピンホールの発生がすくなくなり、かつ
前記エンボスタイプの外装体のためのエンボス時の側壁
部の形成も容易にできることを見いだした。前記鉄含有
量が0.3 %未満の場合は、ピンホールの発生の防止、成
形性の改善等の効果が認められず、また、前記アルミニ
ウムの鉄含有量が9.0 %を超える場合は、アルミニウム
としての柔軟性が阻害され、積層体として製袋性が悪く
なる。
【0012】さらに、本発明者らは、ポリマー電池の電
解質と水分との反応で生成するフッ化水素酸(化学式:
HF)により、アルミニウム表面の溶解、腐食を防止
し、かつ、アルミニウム表面の接着性(濡れ性)を向上
させ、積層体形成時のアルミニウムと最内層との接着力
の安定化を図る課題に対して、アルミニウム表面に耐酸
性皮膜の形成および保護層の形成、そして前記各技術を
複合して実施することによって前記課題の解決に顕著な
効果のあることを見いだした。
【0013】アルミニウム表面に設ける耐酸性改質皮膜
としては、リン酸塩系、クロム酸系の皮膜が挙げられ
る。リン酸塩系としては、リン酸亜鉛、リン酸鉄、リン
酸マンガン、リン酸カルシウム、リン酸クロムであり、
クロム酸系としては、クロム酸クロム等である。
【0014】また、接着性向上処理として、アルミニウ
ム表面のカップリング処理および/または粗面化が挙げ
られる。前記カップリング処理として利用できるものと
しては、シラン系カップリング剤、有機チタン系、有機
アルミ系の各カップリング剤が利用できる。有機チタン
系カップリング剤としては、テトラアルコキシチタン、
チタンアシレート、チタンキレート等、また、有機アル
ミ系カップリング剤としては、トリアルコキシアルミニ
ウム、アルミニウムキレート、アルミニウムアシレート
等が利用できる。接着性向上処理として、アルミニウム
表面の粗面化も効果を示す。すなわち、アルミニウム表
面に存在する酸化アルミニウム(化学式:AL2 O
3 )の除去と表面粗度を大きくし、表面積の増加、
およびアンカー効果を発現させ接着性の向上を目的とし
アルミニウム表面をエッチング、酸またはアルカリで洗
浄することもできる。
【0015】前記保護層の形成は、アルミニウム表面
に、前記耐酸性改質剤を含有するエポキシ系、フェノー
ル系、メラミン系、ポリエステル系、不飽和カルボン酸
グラフトポリオレフィン系、およびこれらの変性物のい
ずれか一つを含む樹脂層を設けるものである。
【0016】また、前記の各表面処理を複合して用いる
こともできる。例えば、 (1) アルミニウム/ 耐酸性皮膜の形成 (2) アルミニウム/ 耐酸性皮膜の形成/ 保護層の形成
【0017】本発明においては、さらに、前記耐酸性改
質剤を含有する前記保護層に加えて、前記耐酸性改質剤
を含有しない、エポキシ樹脂、フェノノール樹脂、メラ
ミン樹脂、オレフィン樹脂不飽和カルボン酸グラフトポ
リオレフィン樹脂、アクリル系樹脂およびこれらの変性
物のいずれか一つを含む第2保護層を形成してもよい。
この場合の第2保護層の形成方法としては、例えば、 (1) アルミニウム/ 耐酸性皮膜の形成/ 第2保護層の形
成 (2) アルミニウム/ 耐酸性皮膜の形成/ 保護層の形成/
第2保護層の形成 とすることができる。
【0018】本発明においては、バリア層12または前
記保護層と最内層14との間に中間層13を設けてもよ
い。前記中間層は前記バリア層12の保護と、製袋の際
のヒートシールの熱と圧力によってヒートシール層であ
る最内層14が薄くなり、電極3とアルミニウム(バリ
ア層12)と接触(短絡発生)することを防止するもの
である。また、中間層13は電池の環境適性( 耐熱性、
耐寒性) を安定化するために積層するが、厚さ10μm以
上、融点は80℃以上であって、好ましくは12から25μm
のポリエステル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、また
は、これらの変性物および混合物から形成される少なく
とも1 層含むものとする。前記ポリエステル樹脂として
は、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンナ
フタレート、ポリカーボネートおよびこれらの共重合体
または変性物が挙げられる。また、前記ポリオレフィン
系樹脂としては、ポリプロピレン、エチレンプロピレン
共重合体、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、
高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、シング
ルサイト系触媒を用いて重合したエチレンーα・オレフ
ィン共重合体、金属イオン含有ポリエチレン、エチレン
とメタクリル酸またはアクリル酸誘導体の共重合物、ポ
リブテン、不飽和カルボン酸グラフトポリエチレン、不
飽和カルボン酸グラフトポリプロピレン、不飽和カルボ
ン酸グラフトポリメチルペンテンおよびこれらの変性物
が挙げられる。これらの樹脂は延伸又は未延伸の状態の
どちらでも用いることができる。
【0019】本発明におけるポリマー電池用包装材料の
最内層14は、不飽和カルボン酸グラフトポリオレフィ
ン、エチレンとアクリル酸誘導体、エチレンとメタクリ
ル酸誘導体との共重合体系樹脂、金属イオン架橋ポリエ
チレン、およびこれらの変性物または混合物から形成さ
れる。最内層の厚さは、20μm以上、また最内層を形成
する樹脂の融点が70℃以上、ビカット軟化点が60℃以上
が好ましい。最内層には、金属接着性を持たないポリオ
レフィン系樹脂14′を用いることもできるが、この場
合には、電極3と最内層との間に前記不飽和カルボン酸
グラフトグラフトポリオレフィン、金属イオン架橋ポリ
エチレン、エチレンまたはプロピレンとアクリル酸また
はプロピレンとアクリル酸またはメタクリル酸またはメ
タクリル酸誘導体共重合体物から形成される熱接着性タ
ブ材(厚さ15μm以上) 16を用いることによって、タ
ブと外装体とが完全に接着され、密封することができ
る。具体的には、図4(b)に示すように、電極の熱接
着部に電極より巾の広い熱接着性タブ材16を載置し、
外装体に挿入して熱接着して密封する。図4(d)は、
この場合の熱接着後のX4 −X4 断面を模式的に
示したものである(但し、最外層、バリア層、中間層は
1層として示している)。また、図4(c)は、電極3
の電極の熱接着部に熱接着性タブ材16を巻き付けて外
装体に挿入して熱接着して密封した例であり、図4
(e)は、この場合の熱接着後のX4 −X4 断面
を図4(d)と同じように模式的に示したものである。
【0020】さらに、最内層14はパウチタイプ、エン
ボスタイプともに熱溶着法により電極タブをサンドイッ
チした状態で密封系を形成する。ところが、熱溶着部分
の最内層としてのオレフィン樹脂は、その特性から脆く
なり、簡単にクラック、ピンホールが発生し易くなる。
また、熱溶着時、電極用タブの端部部分は、前記タブの
厚さ分最内層を潰すことでピンホールの発生をなくして
いるが、最内層の耐熱性を上げるために融点が高いオレ
フィン系樹脂の単層とすると、高温、高圧、長時間溶着
する必要がある。この場合、熱溶着自体が内容物である
電池の特性を低下させたり、また包装材料の他の構成
層、例えば最外層のポリエステルやナイロンが熱収縮を
起こしたりすることで包装材料としての機能低下を起こ
す。このような課題を解決するために、本発明者らは、
種々研究の結果、最内層を多層化することにより、前記
課題に効果のあることを見いだし本発明を完成するに到
った。最内層の多層化は、具体的には、 (1) オレフィン系樹脂およびこれらの変性物/ 不飽和カ
ルボン酸グラフトポリオレフィン (2) オレフィン系樹脂およびこれらの変性物/ エチレン
とアクリル酸誘導体、または、エチレンとメタクリル酸
誘導体共重合物 (3) オレフィン系樹脂およびこれらの変性物/ 金属イオ
ン架橋ポリエチレン、金属イオン架橋ポリプロピレン
等の構成の最内層とすることである。 前記、代表的なオレフィン系樹脂としては a)ポリプロピレン系としては、 1)ホモタイプポリプロピレン(融点 150℃以上、ビカッ
ト軟化点 140℃以上) 2)エチレン−プロピレン共重合体 (融点 110℃以上、ビ
カット軟化点100 ℃以上のランダムタイププロピレンま
たはブロックプロピレンまたはブテン共重合ランダムプ
ロピレン樹脂=ターポリマー) b)ポリエチレン系としては、 3)融点90℃以上、ビガット軟化点80℃以上の低密度ポリ
エチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、
線状低密度ポリエチレン、エチレン−プロピレンージエ
ン共重合体、エチレン−プロピレンーブテン共重合体、
シングルサイト系触媒を用いて重合したエチレンーα・
オレフィン共重合体 また、酸変性ポリオレフィン(融点90℃以上、ビガット
軟化点80℃以上) としては イ) エチレンー酢酸ビニル共重合体 ロ) 金属イオン架橋ポリエチレン、金属イオン架橋ポリ
プロピレン ハ) 不飽和カルボン酸グラフトポリエチレン、不飽和カ
ルボン酸グラフトポリプロピレン、不飽和カルボン酸グ
ラフトポリメチルペンテン等の不飽和カルボン酸グラフ
トポリオレフィンおよびこれらの変性物。 ニ) エチレンまたはプロピレンとメタクリル酸或いはア
クリル酸誘導体の共重合体として、エチレンーメタクリ
ル酸メチル共重合体(EMMA)、エチレン・メタクリ
ル酸エチル(EMA)、エチレンーアクリル酸メチル共
重合体(EMAA)、エチレンーアクリル酸エチル(E
EA)、エ チレン・アクリル酸共重合体(EA
A)、プロピレンーメタクリル酸エ チル(PM
A)、プロピレンーアクリル酸エチル(PAA)等を挙
げることができる。
【0021】最内層14の多層化の更に具体例として
は、つぎのような構成を挙げることができる。 (1) 低密度ポリエチレンまたは線状低密度ポリエチレン
/ エチレンとメタクリル酸またはアクリル酸誘導体との
共重合物 (2) エチレンープロピレン共重合体/ プロピレンとメタ
クリル酸またはアクリル酸誘導体との共重合物 (3) 低密度ポリエチレンまたは線状低密度ポリエチレン
/ 金属架橋ポリエチレン (4) エチレンープロピレン共重合体/ 金属架橋ポリプロ
ピレン (5) ランダムプロピレン系/ 不飽和カルボン酸グラフト
ホモタイププロピレン (6) ブロックプロピレン系/ 不飽和カルボン酸グラフト
ホモタイププロピレン (7) ホモプロピレン系/ 不飽和カルボン酸グラフトラン
ダムタイプ、またはグラフトタイププロピレン (8) ランダムまたはブロックプロピレン系/ ホモプロピ
レン系 (9) エチレンープロピレン共重合体/ ポリエチレン/ エ
チレンープロピレン共重合体 (10)エチレンープロピレン共重合体/ ポリエチレン/ 不
飽和カルボン酸グラフトポリエチレン (11)ホモプロピレン系/ランダムプロピレン系 (12)ランダムプロピレン系/ホモプロピレン系/ランダム
プロピレン系 (13)ランダムプロピレン系/ブロックプロピレン系/ラン
ダムプロピレン系 (14)ランダムプロピレン系/ブテン共重合ランダムプロ
ピレン系 (15)ホモプロピレン系/ブテン共重合ランダムプロピレ
ン系
【0022】さらに、最内層14は、エンボス成形性を
安定化するために、動摩擦係数、及び静摩擦係数が0.5
以下、好ましくは0.2以下とすることが望ましい。該摩
擦係数を達成するためにエルカ酸アミド、ステアリン酸
アミド、オレイン酸アミド等の脂肪酸アミド等の脂肪酸
アミド系滑剤を500ppm以上、または分子量10万以上のジ
メチルシリコーン、メチルフェニルシリコーン系のシリ
コーン系滑剤を1000ppm以上、またはパウダー状シリコ
ーン樹脂を3%以上添加することが好ましい。
【0023】本発明のポリマー電池用包装材料を構成す
る積層体の各層には、適宜、製膜性、積層化加工、最終
製品2次加工(エンボス成形、パウチ化)適性を向上、
安定化する目的のために、コロナ処理、ブラスト処理、
酸化処理、オゾン処理等の表面活性化処理をしてもよ
い。
【0024】本発明の積層体の最外層、バリア層、或い
は最外層、バリア層、中間層、最内層の各層の形成また
は各層間の積層方法等は、具体的にはTダイ法、インフ
レーション法、共押出し法等を用いて製膜することがで
き、必要に応じて、コーティング、蒸着、紫外線硬化、
電子線硬化等の技法により2次膜を形成してもよく、ま
た、貼り合わせは、ドライラミネーション、押出しラミ
ネーション、共押出しラミネーション、サーマルラミネ
ーション(熱ラミネーション)等の方法により積層化し
うる。前記ドライラミネーションをする場合であって、
前記バリア層よりも外側における積層においては、通常
のドライラミネート接着剤を用いて積層してもよい。た
だし、バリア層よりも最内層側においてドライラミネー
ションをする場合には後述のような組成の接着剤を用い
ることが好ましい。
【0025】ポリマー電池用外装体を形成する積層体の
構成がドライラミネート法による接着である場合に、ポ
リマー電池の電解質成分であるカーボネート系溶剤によ
る層間剥離およびリチウム塩と水との反応により発生す
るフッ化水素によるバリア層の最内層側表面での接着面
剥離等の課題に対して、本発明者らは鋭意研究の結果、
前記積層体のバリア層よりも内側における各層の接着を
ドライラミネートする際の接着剤の成分を次の組成とす
ることによって、前記層間剥離、バリア層表面での接着
面剥離のない耐熱性に優れた積層体とすることができ
た。その接着剤とは主剤と硬化剤とからなり、主剤が、
セバシン酸、イソフタル酸、テレフタル酸、オクタンニ
酸、ノナンニ酸、ウンデカンニ酸、パルミチン酸を少な
くとも2種以上含む酸成分と、エチレングリコール、ヘ
キサンジオール、ジエチレングリコールを少なくとも1
種含むアルコール成分からなるポリエステル系樹脂と、
ビスフェノールA型エポキシ樹脂のブレンドからなり、
硬化剤がポリイソシアネート成分(TDI 、MDI 、IPDI、
HDI 、XDI)からなるものである。
【0026】また、前記押出しラミネーションあるいは
熱ラミネーションをする際の樹脂として不飽和カルボン
酸グラフトポリオレフィンを用いることによって、接着
性とともに耐内容物性も向上する。
【0027】また、前記押出しラミネーションをする場
合、接着する各層間の接着力を安定化する接着促進化方
法として、接着する層の接着面にポリエステル系、ポリ
エーテル系、ウレタン系、ポリエーテルウレタン系、ポ
リエステルウレタン系、イソシアネート系、ポリオレフ
ィン系、ポリエチレンイミン系、シアノアクリレート
系、有機チタン化合物系、エポキシ系、イミド系、シリ
コーン系およびこれらの変性物、または混合物等の樹脂
を1 μm程度塗工したり、オゾン処理等による表面活性
化処理を行うことができる。
【0028】本発明の積層体を積層化する方法として、
3層構成の場合、本発明の積層体を積層する方法とし
て、代表的に次の3方法、すなわち、 1)第1基材として、最外層/バリア層の積層体と最内層
からなる第2基材積層体をそれぞれ準備し熱ラミネーシ
ョンする、 2)第1基材として最外層/バリア層、第2基材として最
内層を準備し押出しラミネーション(共押出しを含む)
する方法、この場合必要に応じ、再度熱ラミネーション
工程を施す、 3)すべてをドライラミネーションで貼りあわせる のいずれの方法を用いてもよい。
【0029】また、4層構成の場合には、積層化する方
法として、代表的に次の3方法、すなわち、 1)第1基材として、最外層/バリア層の積層体と中間層
/最内層からなる第2基材積層体をそれぞれ準備し熱ラ
ミネーションする 2)第1基材として最外層/バリア層、第2基材として中
間層の一部/最内層の積層体、または最内層のみを準備
し中間層により押出しラミネーション(共押出しを含
む)する、この場合必要に応じ、再度熱ラミネーション
工程を施す 3)すべてをドライラミネーションで貼りあわせる のいずれの方法を用いてもよい。
【0030】さらに、中間層には、気体、液体、イオン
透過防止薄膜層としてスパッタリグ法、化学蒸着法、物
理的蒸着法を用いアルミニウム層のような金属薄膜層、
酸化アルミや酸化錫のような金属酸化物層、コーティン
グ法を用い塩化ビニリデン層等を形成することで、さら
に、バリア層に対する電解質構成物質の透過を防止し安
定した接着性を持たせることができる。
【0031】
【実施例】以上に説明した本発明のポリマー電池用包装
材料としての積層体の層構成を、以下に記載のように作
成し、パウチタイプ、エンボスタイプとしてポリマー電
池の包装材料としてそれぞれ具体的に用いて評価した。
なお、以下の説明においては、フィルム名物質名、加工
法等は、次の略称を用いた。 <略称>延伸ポリエステル:OPET、延伸ポリアミド:O
N、アルミニウム:AL、共重合延伸ポリエステル:COPE
T、リン酸クロム皮膜:PC、3価クロム皮膜:3C、リン
酸亜鉛皮膜:PZ、リン酸カルシウム皮膜:PCa、ポリエ
ステルポリウレタン系接着剤:PUD、ポリエーテルウレ
タン系接着剤:PED、不飽和カルボン酸グラフトランダ
ムプロピレン接着剤:PAD、不飽和カルボン酸グラフト
ポリエチレン接着剤:PEAD、熱ラミネーション:TL、ド
ライラミネーション:DL、樹脂溶融押出しラミネーショ
ン:EC、アンカーコート:ANC、エポキシ:EP、フェノ
ール:FN、メラミン:MR、アクリル:AC、ポリエステ
ル:PET、不飽和カルボン酸グラフトランダムプロピレ
ン:PPA、不飽和カルボン酸グラフトポリエチレン:PPE
A、エチレンーメタクリル酸メチル共重合体:EAM、ホモ
プロピレン:PH、ランダムプロピレン:PR、ブテン共重
合ランダムプロピレン:BR、高密度ポリエチレン:HD、
低密度ポリエチレン:LLD、=は、積層に用いた物質名
を示す。また、ドライラミネートのみの記載で、用いた
接着剤名の記載のないものは、ポリエステルウレタン系
接着剤を用いてラミネートしたものである。 <評価内容>下記の各包装材料を用いてパウチまたはカ
ップを作成して次の性能について評価した。 1.電解液適性 疑似電解液を注入密封シール後、60℃、30日保管時のバ
リア層と最内層、または、バリア層と中間層のデラミの
有無を検査した。 2.水蒸気バリア性 40℃、90%RH、30日保管時の水
分量が300PPM以下であること。 3.最内層シール強度変化 −40℃、30日保管後、室温(23℃)1時間放置後の強度
が15mm巾で9.8N(1kgf)以上であること。 2.電極タブ短絡防止性 電極タブを最内層で挟み、電極タブを挟んだ部分を190
℃、3.5秒、0.3Mpaでシールした時、 (1)最外層部分にピンホールがなく、また、バリア層
から剥がれていないことを確認する。 (2)電極タブとバリア層の接触を検査する。 5.成形品(カップ)の場合の成形性 3.1mmの深さになるように、オス型とメス型とを用い、
冷間状態でプレス成形する。この時、オス型とメス型と
のクリアランンンスは1mmとした。そして100個成形し
た時の成形部分のピンホールの発生を検査した。擬似電
解液はエチレンカーボネート:ジエチルカーボネート:
ジメチルカーボネート=1:1:1(重量比率)に、1
M 6弗化リリン酸リチウム(LiPF6)を添加したもの。 基本ヒートシール条件は、190℃、3.5秒、0.3Mpa <パウチタイプでの実施例> ・パウチ:4方シールタイプ ・包装形態寸法:40mm×60mm(シール巾5mm) ・積層の順番は、実施例に限定されるものではなく適宜
変更しうる。 <実施例としての積層体の構成>記載は、いずれも左が
外面、右側が内側(ポリマー電池本体側)である。 [実施例1]最外層である延伸ポリエステルフィルム12μ
mと3価クロム皮膜からなる耐酸性皮膜を設けたアルミ
ニウム20μmとをドライラミネーションし、前記耐酸性
皮膜面に中間層として延伸ポリエステル6μmをドライラ
ミネーションし、さらに、前記中間層の面に最内層とし
て不飽和カルボン酸グラフトランダムプロピレン50μm
をドライラミネーションして[実施例1]の包装材料を得
た。略号により示すと OPET12/PUD/AL20/3C/PUD/OPET6/PUD/PPA50 であり、以下、作成した実施例も同様に略号による記載
とする。略号の後に記載の数字は層の厚さμmを示す。
また、//は共押出製膜の層間を示す、+はブレンドを示
す [実施例2]最外層を延伸ナイロン15μmとし、アルミニ
ウムの厚さを15μmとし、中間層をホモプロピレン10μ
mとした以外は実施例11と同じ方法により、積層し
た。 ON15/PUD/AL15/3C/PUD/PH10/PUD/PPA70 [実施例3]バリア層の厚みを25μmとし、該バリア層の
最内層側に保護層としてアクリルフィルムをドライラミ
ネート法により積層し、最内層として、ランダムプロピ
レンとホモプロピレンとランダムプロピレンとの共押出
しフィルムを熱ラミネートした以外は実施例1と同じ方
法により積層した。 OPET12/PUD/AL25/3C/AC5/PUD/OPET6/PUD/PR5//PH//30//
PR10 [実施例4]最外層として、延伸ポリエステルフィルム12
μmと延伸ナイロン15μmとをドライラミネートし3価
クロム皮膜からなる耐酸性皮膜を設けたアルミニウム20
μmとをポリエステルウレタン系接着剤を用いて前記延
伸ナイロン面にドライラミネーションし、前記耐酸性皮
膜面に中間層として延伸ポリエステル6μmをドライラミ
ネートし、さらに、前記中間層の面に最内層として不飽
和カルボン酸グラフトランダムプロピレン60μmをドラ
イラミネートした。 OPET12/PUD/ON15/PUD/AL20/3C/PUD/OPET6/PUD/PPA60 [実施例5]アルミニウムの厚さを25μmとし、耐酸性皮
膜をリン酸クロム皮膜とし、最内層の厚さを40μmとし
た以外は実施例4と同じ方法により積層した。 OPET12/PUD/ON15/PUD/AL25/PC/PUD/OPET6/PUD/PPA40 [実施例6]耐酸性皮膜をリン酸亜鉛皮膜とし、最内層の
厚さを50μmとした以外は実施例5と同じ方法により積
層した。 OPET12/PUD/ON15/PUD/AL25/PZ/PUD/OPET6/PUD/PPA50 [実施例7]耐酸性皮膜をリン酸カルシウム皮膜とした以
外は実施例6と同じ方法により積層した。 OPET12/PUD/ON15/PUD/AL25/PCa/PUD/OPET6/PUD/PPA50 [実施例8]最外層として、延伸ポリエステルフィルム12
μmと延伸ナイロン15μmとをドライラミネーション
し、前記延伸ナイロン面に3価クロム皮膜からなる耐酸
性皮膜を設けたアルミニウム20μmをドライラミネート
し、前記アルミニウムの最内層面側にエポキシ樹脂5μ
mの保護層を設け、該保護層面に中間層として延伸ポリ
エステル6μmをドライラミネーションし、さらに、前記
中間層の面に最内層として不飽和カルボン酸グラフトラ
ンダムプロピレン50μmをドライラミネートした。 OPET12/PUD/ON15/PUD/AL25/3C/EP5/PUD/OPET6/PUD/PPA5
0 [実施例9]保護層をフェノール樹脂3μmとした以外は実
施例8と同じ方法により積層した。 OPET12/PUD/ON15/PUD/AL25/3C/FN3/PUD/OPET6/PUD/PPA5
0 [実施例10]最外層とアルミニウムとのドライラミネート
の接着剤をポリエーテルウレタン系接着剤とし、保護層
をメラミン樹脂4μmとした以外は実施例8と同じ方法
により積層した。 OPET12/PUD/ON15/PED/AL25/3C/MR4/PUD/OPET6/PUD/PPA5
0 [実施例11]保護層をポリエステル樹脂10μmとした以
外は実施例10と同じ方法により積層した。 OPET12/PUD/ON15/PUD/AL25/3C/AC5/PUD/OPET6/PUD/PPA5
0 [実施例12]保護層をアクリル樹脂5μmとした以外は
実施例8と同じ方法により積層した。 OPET12/PUD/ON15/PUD/AL25/3C/AC5/PUD/OPET6/PUD/PPA5
0 [実施例13]最外層の延伸ポリエステルと延伸ナイロン
とのドライラミネートの接着剤としてポリエーテルウレ
タン系接着剤を用い、保護層を不飽和カルボン酸グラフ
トランダムプロピレン4μmとした以外は実施例8と同
じ方法により積層した。 OPET12/PED/ON15/PUD/AL25/3C/PPA4/PUD/OPET6/PUD/PPA
50 [実施例14]保護層を不飽和カルボングラフトポリエチ
レン4μmとした以外は実施例8と同じ方法により積層
した。 OPET12/PUD/ON15/PUD/AL25/3C/PEA4/PUD/OPET6/PUD/PPA
50 [実施例15]最外層とアルミニウムとのドライラミネー
トの接着剤としてポリエーテルウレタン系接着剤を用
い、最内層を不飽和カルボングラフトポリエチレン70μ
mとした以外は実施例12と同じ方法により積層した。 OPET12/PUD/ON15/PED/AL25/3C/AC5/PUD/OPET6/PUD/PEA7
0 [実施例16]最内層をエチレンーメタクリル酸メチル共
重合体50μmとした以外は実施例12と同じ方法により
積層した。 OPET12/PUD/ON15/PUD/AL25/3C/AC5/PUD/OPET6/PUD/EAM5
0 [実施例17]最内層をホモプロピレン30μmとした以外
は実施例12と同じ方法により積層した。 OPET12/PUD/ON15/PUD/AL25/3C/AC3/PUD/OPET6/PUD/PH30 [実施例18]最内層をランダムプロピレン40μmとした
以外は実施例12と同じ方法により積層した。 OPET12/PUD/ON15/PUD/AL25/3C/AC3/PUD/OPET6/PUD/PR40 [実施例19]最内層をブテン共重合ランダムプロピレン
90μmとした以外は実施例12と同じ方法により積層し
た。 OPET12/PUD/ON15/PUD/AL25/3C/AC1/PUD/OPET6/PUD/BR90 [実施例20]最外層として、延伸ポリエステルフィルム
12μmと延伸ナイロン15μmとをドライラミネートし3
価クロム皮膜からなる耐酸性皮膜を設けたアルミニウム
20μmとを前記延伸ナイロン面にドライラミネーション
し、前記耐酸性皮膜面にアクリル樹脂2μmの保護層を
設け、該保護層面に不飽和カルボン酸グラフトランダム
プロピレンを接着性樹脂として、最内層のランダムプロ
ピレン60μmを熱ラミネートした。 OPET12/PUD/ON15/PUD/AL25/3C/AC2/PUD/OPET6/TL=PAD/P
R60 [実施例21]最外層とアルミニウムとのドライラミネー
トの接着剤をポリエーテルウレタン系接着剤とし、保護
層としてエポキシ樹脂5μmを設け、該保護層面に不飽
和カルボングラフトポリエチレンを接着性樹脂としたこ
と、最内層をエチレンーメタクリル酸メチル共重合体50
μmとした以外は実施例20と同じ方法により積層し
た。 OPET12/PUD/ON15/PED/AL25/3C/EP5/TL=PEAD/EAM50 [実施例22]保護層を不飽和カルボン酸グラフトランダ
ムプロピレン5μmとし、該保護層面に最内層の不飽和
カルボン酸グラフトランダムプロピレン50μmを直接熱
ラミネートしたこと以外は実施例20と同じ方法により
積層した。 OPET12/PUD/ON15/PUD/AL25/3C/PPA5/TL/PPA50 [実施例23]耐酸性皮膜をリン酸亜鉛皮膜とし、保護層
をフェノール樹脂2μmとし、最内層樹脂をブテン共重
合ランダムプロピレン70μmとした以外は実施例20と
同じ方法により積層した。 OPET12/PUD/ON15/PUD/AL25/PZ/FN2/TL=PAD/BR70 [実施例24]耐酸性皮膜をリン酸亜鉛皮膜とし、保護層
をエポキシ樹脂とメラミン樹脂しのブレンド(ブレンド
比5:1)として6μmの厚さに形成した以外は実施例20
と同じ方法により積層した。 OPET12/PUD/ON15/PUD/AL25/PZ/EP+MR/TL=PAD/PPA50 [実施例25]最外層とアルミニウムとのドライラミネー
トの接着剤をポリエーテルウレタン系接着剤としたこ
と、アクリル樹脂の保護層の厚さを4μmとしたこと、
最内層をホモプロピレン40μmとランダムプロピレン10
μmとの共押出しフィルムとし、前記保護層面と、前記
ホモプロピレン面とをドライラミネートしたこと以外は
実施例20と同じ方法により積層した。 OPET12/PUD/ON15/PED/AL25/3C/AC4/PUD/OPET6/PUD/PH40
//PR10 [実施例26]アクリル樹脂の保護層の厚さを4μmとし
たこと、最内層をホモプロピレン30μmと不飽和カルボ
ン酸グラフトランダムプロピレン25μmとの共押出しフ
ィルムとし、前記保護層面と、前記ホモプロピレン面と
をドライラミネートしたこと以外は実施例20と同じ方
法により積層した。 OPET12/PUD/ON15/PUD/AL25/3C/AC4/PUD/OPET6/PUD/PH30
//PPA25 [実施例27]アクリル樹脂の保護層の厚さを4μmとし
たこと、最内層をホモプロピレン40μmとランダムプロ
ピレン10μmとの共押出しフィルムとし、前記保護層面
と、前記ホモプロピレン面とを不飽和カルボン酸グラフ
トランダムプロピレンを接着性樹脂として熱ラミネート
したこと以外は実施例20と同じ方法により積層した。 OPET12/PUD/ON15/PUD/AL25/3C/AC4/TL=PAD/PH40//PR10 [実施例28]耐酸性皮膜としてリン酸亜鉛皮膜を形成
し、最内層をランダムプロピレン5μmとホモプロピレ
ン20μmとランダムプロピレン10μmとの共押出しフィ
ルムとして、前記耐酸性皮膜面と、前記ランダムプロピ
レン5μm面と不飽和カルボン酸グラフトランダムプロ
ピレンを接着性樹脂として熱ラミネートしたこと以外は
実施例20と同じ方法により積層したこと以外は実施例2
0と同じ方法により積層した。 OPET12/PUD/ON15/PUD/AL25/PZ/PPA6/TL=PAD/PR5//PH30/
/PR10 [実施例29]保護層を不飽和カルボングラフトポリエチ
レン3μmとし、最内層を低密度ポリエチレンとエチレ
ンーメタクリル酸メチル共重合体との共押出しフィルム
とし、前記共押出しフィルムの低密度ポリエチレン面を
ラミネート面としたこと以外は実施例28と同じ方法に
より積層した。 OPET12/PUD/ON15/PUD/AL25/PZ/PEA3/TL=PAD/LD15//EAM5
0 [実施例30]最外層として、延伸ポリエステルと延伸ナ
イロンとをポリエーテルウレタン系接着剤を用いてドラ
イラミネートし、耐酸性皮膜として3価クロム皮膜を形
成したアルミニウム25μmと最外層の延伸ナイロン面と
をドライラミネートし、前記耐酸性皮膜面に、保護層と
してフェノール樹脂4μmを形成とし、中間層として高
密度ポリエチレン10μmをドライラミネートし、該保護
層面に、最内層としてエチレンーメタクリル酸メチル共
重合体フィルム70μmを熱ラミネートして積層体を得
た。 OPET12/PED/ON15/PUD/AL25/3C/FN4/TL=PEAD/HD10/TL/EA
M70 [実施例31]最外層として、延伸ポリエステルと延伸ナ
イロンとの接着剤をポリエステルウレタン系接着剤を用
いたこと、保護層としてアクリル樹脂4μmとしたこ
と、前記耐酸性皮膜面に、中間層としてホモプロピレン
15μmとしたこと、最内層を不飽和カルボン酸グラフト
ランダムプロピレン50μmとしたこと以外は実施例30
と同じ方法により積層した。 OPET12/PUD/ON15/PUD/AL25/3C/AC4/TL=PAD/PH15/TL/PPA
50 [実施例32]保護層としてアクリル樹脂3μmとしたこ
と、中間層のホモプロピレンの厚さを6μmとしたこ
と、最内層を不飽和カルボン酸グラフトランダムプロピ
レン50μmとしたこと以外は実施例31と同じ方法によ
り積層した。 OPET12/PUD/ON15/PUD/AL25/PZ/AC3/TL=PAD/PH6/TL=PAD/
PA50 [実施例33]最外層として、延伸ポリエステルと延伸ナ
イロンとをポリエーテルウレタン系接着剤を用いてドラ
イラミネートし、耐酸性皮膜として3価クロム皮膜を形
成したアルミニウム25μmと最外層の延伸ナイロン面と
をドライラミネートし、前記耐酸性皮膜面に、保護層と
してアクリル樹脂4μmを形成し、該保護層面に中間層
として延伸ポリエステル6μmをドライラミネートし、
ランダムプロピレン40μmとブテン共重合ランダムプロ
ピレン20μmとの共押出しフィルムのランダムプロピレ
ン面と中間層とをドライラミネートして積層体を得た。 OPET12/PED/ON15/PUD/AL25/3C/AC4/PUD/OPET6/PUD/PR40
//BR20 [実施例34]最外層として、延伸ポリエステルと延伸ナ
イロンとのドライラミネートの接着剤をポリエステルウ
レタン系接着剤としたこと、最内層をランダムプロピレ
ンとホモプロピレンとブテン共重合ランダムプロピレン
との共押出しフィルムとし、前記ランダムプロピレン面
をラミネート面としたこと以外は実施例33と同じ方法
により積層した。 OPET12/PUD/ON15/PUD/AL25/3C/AC4/PUD/OPET6/PUD/PR10
//PH20//BR20 [実施例35]保護層をエポキシ樹脂5μmとしたこと、
最内層を低密度ポリエチレン15μmとエチレンーメタク
リル酸メチル共重合体50μmとの共押出しフィルムと
し、前記低密度ポリエチレン面をラミネート側としたこ
と以外は実施例34と同じ方法により積層した。 OPET12/PUD/ON15/PUD/AL25/3C/EP5/PUD/OPET6/PUD/LD15
//EAM50 [実施例36]最外層として、延伸ポリエステルと延伸ナ
イロンとをポリエーテルウレタン系接着剤を用いてドラ
イラミネートし、耐酸性皮膜として3価クロム皮膜を形
成したアルミニウム25μmと最外層の延伸ナイロン面と
をドライラミネートし、前記耐酸性皮膜面に、保護層と
してアクリル樹脂2μmを形成した。該保護層面に第1
の中間層として、低密度ポリエチレン第2の中間層とし
て延伸ポリエステル6μm、最内層としてランダムプロ
ピレン50μmを順次ドライラミネートして積層体とし
た。 OPET12/PED/ON15/PUD/AL25/3C/AC2/PUD/LD20/PUD/OPET6
/PUD/PR50 [実施例37]最外層として、延伸ポリエステルと延伸ナ
イロンとをドライラミネートし、耐酸性皮膜としてリン
酸亜鉛皮膜を形成したアルミニウム25μmと前記延伸ナ
イロン面とをドライラミネートし、前記耐酸性皮膜面
に、保護層としてポリエステル樹脂3μmを形成し、該
保護層面に、第1中間層として、ランダムプロピレン15
μmを不飽和カルボン酸グラフトランダムプロピレンを
接着性樹脂として、また、第2中間層として延伸ポリエ
ステルフィルム6μmにポリエステルウレタン系接着剤
をアンカーコートした、当該アンカーコート面と熱ラミ
ネートし、該第2中間層に、最内層として不飽和カルボ
ン酸グラフトランダムプロピレン50μmをドライラミネ
ートして積層体を得た。 OPET12/PUD/ON15/PUD/AL25/PZ/PET3/TL=PAD/PR15/ANC=P
UD/OPET6/PUD/PPA50 [実施例38]保護層としてポリエステル樹脂3μmを設
けたこと、第1中間層であるランダムプロピレンの厚さ
を10μmとしたこと、最内層をホモプロピレン30μmと
不飽和カルボン酸グラフトランダムプロピレン25μmと
の共押出しフィルムとし前記ホモプロピレン30μm面を
ラミネート面として第2中間層とドライラミネートした
こと以外は実施例37と同じ方法により積層した。 OPET12/PUD/ON15/PUD/AL25/PZ/PET3/TL=PAD/PR10/ANC=P
UD/OPET6/PUD/PH30//PPA25 [実施例39]保護層をアクリル樹脂3μmとしたこと、最
内層をランダムプロピレン10μmとホモプロピレン20μ
mとブテン共重合ランダムプロピレン20μmとの共押出
しフィルムとし、ランダムプロピレン10μm面をラミネ
ート面とした以外は実施例38と同じ方法により積層し
た。 OPET12/PUD/ON15/PUD/AL25/PZ/AC3/TL=PAD/PR10/ANC=PU
D/OPET6/PUD/PR10//PH20//BR20 [実施例40]最外層として、延伸ポリエステルフィルム
12μmと延伸ナイロン15μmとをドライラミネートし3
価クロム皮膜からなる耐酸性皮膜を設けたアルミニウム
25μmとを前記延伸ナイロン面にドライラミネートし、
前記耐酸性皮膜面に保護層としてアクリル樹脂4μmを
形成し、中間層としてランダムプロピレンとホモプロピ
レンとランダムプロピレンとからなる共押出しフィルム
を製膜し、前記保護層と前記中間層のランダムプロピレ
ン面とを不飽和カルボン酸グラフトランダムプロピレン
を接着性樹脂として熱ラミネートし、最内層として不飽
和カルボン酸グラフトランダムプロピレン20μmを熱ラ
ミネートして積層体を得た。 OPET12/PED/ON15/PUD/AL25/3C/アクリル樹脂4/TL=PAD/P
R5//PH30//PR5/TL=PPA50 [実施例41]耐酸性皮膜をリン酸亜鉛皮膜としたこと、
保護層をポリエステル樹脂5μmとしたこと、中間層を
低密度ポリエチレンと高密度ポリエチレンと低密度ポリ
エチレンとの共押出しフィルムとして製膜し前記保護層
と前記中間層とをドライラミネートしたこと、最内層を
エチレンーメタクリル酸メチル共重合体20μmとしたこ
と以外は実施例40と同じ方法により積層した。 OPET12/PUD/ON15/PUD/AL25/PZ/PET5/PUD/LD5//HD30//LD
5/TL/EAM20 <パウチタイプ仕様評価>前記実施例について各項目で
の評価した結果は、次のの通りで、いずれも良好な性能
が得られた。 1.電解液適性:デラミの発生無し 2.水蒸気バリア性:300PPM以下 3.最内層シール強度 −40℃保持 9.8以上 120℃保持 9.8以上 4.電極タブ短絡防止性 最外層トバリア層とのデラミ無し 最外層のピンホール無し 電極タブとバリア層との接触無し <カップタイプでの実施例> ・カップ:長方形トレー容器 ・包装形態寸法:42mm×58mm×深さ3.1mm(シール巾5mm)
ただし、成形部寸法30mm×45mm×深さ3.1mm(側壁部テ
ーパー5度) ・最内層の動摩擦係数μを末尾の[ ]内に記載した <実施例としての積層体の構成>記載は、前記パウチの
場合と同じように、いずれも左が外面、右側が内側(ポ
リマー電池本体側)である。 [実施例1]最外層として、共重合延伸ポリエステル16μ
mと延伸ポリアミド15μmとをポリエステルウレタン系
接着剤を用いてドライラミネートし、3価クロム皮膜を
形成したアルミニウム50μmの前記3価クロム皮膜面と
前記延伸ナイロン面とをドライラミネートし、前記3価
クロム皮膜面に共重合延伸ポリエステル16μm、最内層
として不飽和カルボン酸グラフトランダムプロピレン30
μmを順次、ドライラミネートした。 COPET16/PUD/ON15/PUD/AL(#1)50/3C/PUD/COPET16/PUD/P
PA30[0.29] AL(#1)は、微成分として、鉄1.0%、珪素0.10%、マン
ガン0.01%を含有する。 [実施例2]最外層としての共重合延伸ポリエステル16μ
mと3価クロム皮膜を形成したアルミニウム50μmとを
ドライラミネートし、アルミニウムの前記3価クロム皮
膜面に、中間層としてホモプロピレン10μmを、次に最
内層として不飽和カルボン酸グラフトランダムプロピレ
ン30とを順次ドライラミネートして積層体を得た。 COPET16/PUD/AL(#1)50/3C/PUD/PH10/PUD/PPA30[0.25] [実施例3]最外層としての共重合延伸ポリエステル16μ
mと3価クロム皮膜を形成したアルミニウム50μmとを
ドライラミネートし、アルミニウムの前記3価クロム皮
膜面に、最内層として不飽和カルボン酸グラフトランダ
ムプロピレン30μmとを順次ドライラミネートして積層
体を得た。 ON25/PUD/AL(#1)50/3C/PUD/PPA30[0.28] [実施例4]アルミニウムの厚さを40μmとした以外は実
施例3と同じ方法により積層した。 ON25/PUD/AL(#1)40/3C/PUD/PH10/PUD/PPA30[0.2] [実施例5]アルミニウムの厚さを80μmとした以外は実
施例3と同じ方法により積層した。 ON25/PUD/AL(#1)80/3C/PUD/PPA30[0.2] [実施例6]最外層としての共重合延伸ポリエステル16μ
mと3価クロム皮膜2を形成したアルミニウム40μmと
をドライラミネートし、アルミニウムの前記3価クロム
皮膜面に、保護層としてアクリル樹脂2を形成し、該保
護層面に最内層としてランダムプロピレン30μmを不飽
和カルボン酸グラフトポリエチレンを熱接着性樹脂とし
て熱ラミネートして積層体を得た。用いたアルミニウム
AL(#2)は、微成分として、鉄1.2%、珪素0.15%、マン
ガン0.002%を含有するものであった。 ON25/PUD/AL(#2)40/3C/AC2/TL=PAD/PR30[0.2] [実施例7]保護層である3価クロム皮膜の厚さが1μm
であること、用いたアルミニウムAL(#3)は、微成分とし
て、鉄1.5%、珪素0.09%、マンガン0.5%を含有するも
のであること以外は実施例6と同じ方法により積層し
た。 ON25/PUD/AL(#3)40/3C/AC2/TL=PAD/PR30[0.2] [実施例8]用いたアルミニウムAL(#2)は、微成分とし
て、鉄1.5%、珪素0.15%、マンガン0.5%を含有するも
のであること以外は実施例7と同じ方法により積層し
た。 ON25/PUD/AL(#4)40/3C/AC2/TL=PAD/PR30[0.2] [実施例9]用いたアルミニウムAL(#2)は、微成分とし
て、鉄0.8%、珪素0.1%、マンガン0.01%を含有するも
のであること以外は実施例7と同じ方法により積層し
た。 ON25/PUD/AL(#5)40/3C/AC2/TL=PAD/PR30[0.2] [実施例10]用いたアルミニウムAL(#2)は、微成分とし
て、鉄0.5%、珪素0.2%、マンガン1.1%を含有するも
のであること以外は実施例7と同じ方法により積層し
た。 ON25/PUD/AL(#6)40/3C/AC2/TL=PAD/PR30[0.2] [実施例11]用いたアルミニウムAL(#2)は、微成分とし
て、鉄6.0%、珪素1.1%、マンガン0.1%を含有するも
のであること以外は実施例7と同じ方法により積層し
た。 ON25/PUD/AL(#7)40/3C/AC2/TL=PAD/PR30[0.13] [実施例12]用いたアルミニウムの厚さを50μmとした
以外は実施例7と同じ方法により積層した。 ON25/PUD/AL(#8)50/3C/AC2/TL=PAD/PR30[0.2] [実施例13]最外層としての共重合延伸ポリエステル16
μmと耐酸性皮膜として3価クロム皮膜2を形成したア
ルミニウム50μmとをドライラミネートし、アルミニウ
ムの前記耐酸性皮膜面に、最内層としてランダムプロピ
レン40μmをドライラミネートして積層体を得た。用い
たアルミニウムAL(#3)は、微成分として、鉄1.5%、珪
素0.09%、マンガン0.5%を含有するものであった。 ON25/PUD/AL(#3)50/PC/PUD/PR40[0.2] [実施例14]耐酸性皮膜をリン酸亜鉛皮膜としたこと以
外は実施例13と同じ方法により積層した。 ON25/PUD/AL(#3)50/PZ/PUD/PR40[0.2] [実施例15]耐酸性皮膜をリン酸カルシウム皮膜とした
こと以外は実施例13と同じ方法により積層した。 ON25/PUD/AL(#3)50/PCa/PUD/PR40[0.2] [実施例16]最外層としての共重合延伸ポリエステル16
μmと耐酸性皮膜として3価クロム皮膜2を形成したア
ルミニウム50μmとをドライラミネートし、アルミニウ
ムの前記耐酸性皮膜面に、保護層としてエポキシ樹脂5
μmを形成し、該保護層と最内層としてランダムプロピ
レン30とをドライラミネートして積層体を得た。用いた
アルミニウムAL(#3)は、微成分として、鉄1.5%、珪素
0.09%、マンガン0.5%を含有するものであった。 ON25/PUD/AL(#3)50/3C/EP5/PUD/PR30[0.2] [実施例17]保護層がフェノール樹脂3μmであること
以外は実施例13と同じ方法により積層した。 ON25/PUD/AL(#3)50/3C/FN3/PUD/PR30[0.2] [実施例18]保護層がメラミン樹脂4μmであること以
外は実施例13と同じ方法により積層した。 ON25/PUD/AL(#3)50/3C/MR4/PUD/PR30[0.2] [実施例19]保護層がポリエステル樹脂10μmであるこ
と以外は実施例13と同じ方法により積層した。 ON25/PUD/AL(#3)50/3C/PET10/PUD/PR30[0.2] [実施例20]保護層がアクリル樹脂5μmであること以
外は実施例13と同じ方法により積層した。 ON25/PUD/AL(#3)50/3C/AC5/PUD/PR30[0.2] [実施例21]保護層が不飽和カルボン酸グラフトランダ
ムポリプロピレン4μmであること以外は実施例13と
同じ方法により積層した。 ON25/PUD/AL(#3)50/3C/PPA4/PUD/PPA30[0.2] [実施例22]保護層が不飽和カルボン酸グラフトポリエ
チレン4μmであること以外は実施例13と同じ方法に
より積層した。 ON25/PUD/AL(#3)50/3C/PEA4/PUD/PR30[0.2] [実施例23]最外層としての共重合延伸ポリエステル16
μmと耐酸性皮膜として3価クロム皮膜2を形成したア
ルミニウム50μmとをドライラミネートし、アルミニウ
ムの前記耐酸性皮膜面に、保護層としてアクリル樹脂5
を形成し、該保護層面に中間層として共重合ポリエステ
ル16μmをドライラミネートし、該中間層面に最内層と
して不飽和カルボン酸グラフトランダムポリプロピレン
40μmをドライラミネートして積層体を得た。用いたア
ルミニウムAL(#3)は、微成分として、鉄1.5%、珪素0.0
9%、マンガン0.5%を含有するものであった。 ON25/PUD/AL(#3)50/3C/AC5/PUD/COPET16/PUD/PPA40[0.
2] [実施例24]最内層を不飽和カルボン酸グラフトポリエ
チレン30μmとしたこと以外は実施例23と同じ方法に
より積層した。 ON25/PUD/AL(#3)50/3C/AC5/ PUD/COPET16/PUD/PEA30[0.
25] [実施例25]最内層をエチレンーメタクリル酸メチル共
重合体50μmとしたこと以外は実施例23と同じ方法に
より積層した。 ON25/PUD/AL(#3)50/3C/AC5/ PUD/COPET16/PUD/EAM50[0.
3] [実施例26]保護層面に第1中間層として低密度ポエチ
レン10μmを樹脂溶融押出しラミネートし、耐酸性皮膜
として3価クロム皮膜を形成したアルミニウム50μmと
をドライラミネートし、アルミニウムの前記耐酸性皮膜
面に、保護層としてアクリル樹脂2μmを形成し、該保
護層面に第1中間層として低密度ポエチレンをドライラ
ミネートして中間積層体を形成し、また、第2中間層と
して延伸ポリエステルフィルム6μmにポリエステルウ
レタン系接着剤をアンカーコートした、当該アンカーコ
ート面と熱ラミネートし、該第2中間層に、最内層とし
てのランダムプロピレン50とをドライラミネートして積
層体を得た。用いたアルミニウムAL(#3)は、微成分とし
て、鉄1.5%、珪素0.09%、マンガン0.5%を含有するも
のであった。 ON25/PUD/AL(#3)50/3C/AC2/ PUD/LD10/ANC=PUD/COPET16
/PUD/PR50[0.4] [実施例27]保護層の厚さを3μmとし、最内層をホモ
プロピレン30μmとしたこと以外は実施例23と同じ方
法により積層した。 ON25/PUD/AL(#3)50/3C/AC3/PUD/COPET16/PUD/PH30[0.1
3] [実施例28]最内層をランダムプロピレン40μmとした
こと以外は実施例27と同じ方法により積層した。 ON25/PUD/AL(#3)50/3C/AC3/PUD/COPET16/PUD/PR40[0.1] [実施例29]最内層をブテン共重合ランダムプロピレン
90μmとしたこと以外は実施例27と同じ方法により積
層した。 ON25/PUD/AL(#3)50/3C/AC1/PUD/COPET16/PUD/BR90[0.5] [実施例30]最外層としての共重合延伸ポリエステル16
μmと3価クロム皮膜を形成したアルミニウム40μmと
をドライラミネートし、アルミニウムの前記3価クロム
皮膜面に、保護層としてアクリル樹脂2μmを形成し、
該保護層面に、最内層としてランダムプロピレン30μm
を不飽和カルボン酸グラフトランダムポリプロピレンを
熱接着性樹脂として熱ラミネートして積層体を得た。用
いたアルミニウムAL(#3)は、微成分として、鉄1.5%、
珪素0.09%、マンガン0.5%を含有するものであった。 ON25/PUD/AL(#3)50/3C/AC2/TL=PAD/PR30[0.2] [実施例31]保護層をエポキシ樹脂5μmとしたこと、
最内層をエチレンーメタクリル酸メチル共重合体50μm
としたこと、熱接着性樹脂を不飽和カルボン酸グラフト
ポリエチレンとしたこと以外は実施例30と同じ方法に
より積層した。 ON25/PUD/AL(#3)50/3C/EP5/TL=PEAD/EAM50[0.2] [実施例32]最外層としての共重合延伸ポリエステル16
μmと3価クロム皮膜を形成したアルミニウム40μmと
をドライラミネートし、アルミニウムの前記3価クロム
皮膜面に、保護層としてフェノール樹脂4μmを形成
し、該保護層面に、中間層として高密度ポリエチレン10
を不飽和カルボン酸グラフトランダムポリプロピレン熱
接着性樹脂として熱ラミネートし、最内層としてエチレ
ンーメタクリル酸メチル共重合体70μmを熱ラミネート
して積層体を得た。用いたアルミニウムAL(#3)は、微成
分として、鉄1.5%、珪素0.09%、マンガン0.5%を含有
するものであった。 ON25/PUD/AL(#3)50/3C/FN4/TL=PEAD/HD10/TL=PEAD/EAM7
0[0.1] [実施例33]保護層をフェノール樹脂アクリル樹脂4μ
mとしたこと、中間層をホモプロピレン15μmとしたこ
と、保護層と中間層との熱ラミネートに用いた熱接着性
樹脂を不飽和カルボン酸グラフトポリエチレンとしたこ
と、最内層を不飽和カルボン酸グラフトランダムポリプ
ロピレン30μmとしたこと以外は実施例32と同じ方法
により積層した。 ON25/PUD/AL(#3)50/3C/FN4/TL=PEAD/PH10/TL=PEAD/PPA3
0[0.2] [実施例34]保護層を不飽和カルボン酸グラフトランダ
ムポリプロピレン5μmとしたこと、最内層を不飽和カ
ルボン酸グラフトランダムポリプロピレン30μmとした
こと、保護層と最内層との熱ラミネートに不飽和カルボ
ン酸グラフトポリエチレンを用いたこと以外は実施例3
0と同じ方法により積層した。 ON25/PUD/AL(#3)50/3C/PPA5/TL=PEAD/PPA30[0.5] [実施例35]耐酸性皮膜をリン酸亜鉛皮膜としたこと、
保護層としてフェノール樹脂2μmとしたこと、最内層
をブテン共重合ランダムプロピレン70μmとしたこと以
外は実施例30と同じ方法により積層した。 ON25/PUD/AL(#3)50/PZ/FN2/TL=PAD/BR70[0.6] [実施例36]保護層面に第1中間層として低密度ポエチ
レン10μmを樹脂溶融押出しラミネートし、耐酸性皮膜
としてリン酸亜鉛皮膜を形成したアルミニウム50μmと
をドライラミネートし、アルミニウムの前記耐酸性皮膜
面に、保護層としてポリエステル樹脂3μmを形成し、
該保護層面に第1中間層としてランダムプロピレン10μ
mを不飽和カルボン酸グラフトランダムポリプロピレン
を熱接着剤性樹脂として熱ラミネートし、また、第2中
間層として延伸ポリエステルフィルム6μmにポリエス
テルウレタン系接着剤をアンカーコートした、当該アン
カーコート面と同時に熱ラミネートし、該第2中間層
に、最内層としての不飽和カルボン酸グラフトランダム
ポリプロピレン50μmとをドライラミネートして積層体
を得た。用いたアルミニウムAL(#3)は、微成分として、
鉄1.5%、珪素0.09%、マンガン0.5%を含有するもので
あった。 ON25/PUD/AL(#3)50/PZ/PET3/ TL=PAD/PR10/ANC=PUD/COP
ET16/PUD/PPA50[0.2] [実施例37]耐酸性皮膜をリン酸亜鉛皮膜としたこと、
保護層をエポキシ樹脂とメラミン樹脂とのブレンド樹脂
(ブレンド比5:1)6μmとしたこと、最内層を不飽和カ
ルボン酸グラフトランダムポリプロピレン50μmとした
こと以外は実施例30と同じ方法により積層した。 ON25/PUD/AL(#3)50/PZ/EP+MR/TL=PAD/PPA50[0.15] [実施例38]耐酸性皮膜をリン酸亜鉛皮膜としたこと、
保護層をアクリル樹脂3μmとしたこと、中間層をホモ
プロピレン10μmとしたこと、最内層を不飽和カルボン
酸グラフトランダムポリプロピレン50μmとしたこと以
外は実施例33と同じ方法により積層した。 ON25/PUD/AL(#3)50/PZ/AC3/TL=PAD/PH10/TL/PPA50[0.3] [実施例39]最外層としての共重合延伸ポリエステル16
μmと耐酸性皮膜として3価クロム皮膜2μmを形成し
たアルミニウム50μmとをドライラミネートし、アルミ
ニウムの前記耐酸性皮膜面に、保護層としてアクリル樹
脂5を形成し、該保護層面に中間層として共重合ポリエ
ステル16μmをドライラミネートし、最内層としてラン
ダムプロピレン5μmとホモプロピレン30μmとランダ
ムプロピレン10μmとの共押出し製膜して、前記中間層
と前記最内層のランダムプロピレン5μmの面とをドラ
イラミネートして積層体を得た。用いたアルミニウムAL
(#3)は、微成分として、鉄1.5%、珪素0.09%、マンガ
ン0.5%を含有するものであった。 ON25/PUD/AL(#3)50/3C/AC5/PUD/COPET16/PUD/PR5//PH30
//PR10[0.2] [実施例40]保護層のアクリル樹脂の厚さを4μmとし
たこと、最内層をランダムプロピレン40μmとブテン共
重合ランダムプロピレン20μmとの共押出しフィルムと
し、ランダムプロピレンをラミネート面としたこと以外
は実施例30と同じ方法により積層した。 ON25/PUD/AL(#3)50/3C/AC4/PUD/ COPET16/PUD/PR40//BR
20[0.18] [実施例41]最内層をランダムプロピレン10μmとホモ
プロピレン20μmとブテン共重合ランダムプロピレン20
μmとの共押出しフィルムとしランダムプロピレン面を
ラミネート面としたこと以外は実施例30と同じ方法によ
り積層した。 ON25/PUD/AL(#3)50/3C/AC4/PUD/COPET16/PUD/PR10//PH2
0//BR20[0.5] [実施例42]保護層をエポキシ樹脂5μmとしたこと、
最内層を低密度ポエチレン15μmとエチレンーメタクリ
ル酸メチル共重合体50μmとの共押出しフィルムとし、
前記低密度ポエチレン面をラミネート面としたこと以外
は実施例30と同じ方法により積層した。 ON25/PUD/AL(#3)50/3C/EP5/PUD/COPET16/LD15//EAM50
[0.3] [実施例43]最外層としての共重合延伸ポリエステル16
μmと耐酸性皮膜として3価クロム皮膜を形成したアル
ミニウム50μmとをドライラミネートし、アルミニウム
の前記耐酸性皮膜面に、保護層としてアクリル樹脂4μ
mを形成し、最内層としてホモプロピレン40μmとラン
ダムプロピレン10μmとを共押出し製膜して、前記保護
層面と前記最内層のホモプロピレン面とをドライラミネ
ートして積層体を得た。用いたアルミニウムAL(#3)は、
微成分として、鉄1.5%、珪素0.09%、マンガン0.5%を
含有するものであった。 ON25/PUD/AL(#3)50/3C/AC4/PUD/PH40//PR10[0.22] [実施例44]最内層として、ホモプロピレン30μmと不
飽和カルボン酸グラフトランダムポリプロピレン25μm
との共押出しフィルムとし、前記ホモプロピレン面をラ
ミネート面としたこと以外は実施例43と同じ方法によ
り積層した。 ON25/PUD/AL(#3)50/3C/AC4/PUD/PH30//PPA25[0.3] [実施例45]最内層として、ホモプロピレン30μmとラ
ンダムプロピレン10μmとの共押出しフィルムとし、前
記保護層面と、最内層のホモプロピレン面とを不飽和カ
ルボン酸グラフトランダムポリプロピレンを熱接着性樹
脂として熱ラミネートしたこと以外は実施例43と同じ
方法により積層した。 ON25/PUD/AL(#3)50/3C/AC4/TL=PAD/PH40//PR10[0.2] [実施例46]保護層を不飽和カルボン酸グラフトランダ
ムポリプロピレン6μmとしたこと、最内層をランダム
プロピレン5μmとホモプロピレン30μmとランダムプ
ロピレン10μmとの共押出しフィルムとし、前記保護層
と最内層のランダムプロピレン5μm面をラミネート面
として熱ラミネートしたこと以外は実施例43と同じ方
法により積層した。 ON25/PUD/AL(#3)50/PZ/PPA6/TL=PUD/PR5//PH30//PR10
[0.2] [実施例47]保護層を不飽和カルボン酸グラフトポリエ
チレン3μmとしたこと、最内層を低密度ポエチレン15
μmとエチレンーメタクリル酸メチル共重合体50μmと
の共押出しフィルム、前記保護層と最内層の低密度ポエ
チレンをラミネート面として熱ラミネートしたこと以外
は実施例43と同じ方法により積層した。 ON25/PUD/AL(#3)50/PZ/PEA3/ TL=PUD/LD15//EAM50[0.5] [実施例48]最外層としての共重合延伸ポリエステル16
μmと耐酸性皮膜としてリン酸亜鉛皮膜を形成したアル
ミニウム50μmとをドライラミネートし、アルミニウム
の前記耐酸性皮膜面に、保護層としてポリエステル樹脂
を形成し、該保護層面に第1中間層としてランダムプロ
ピレン10μmを不飽和カルボン酸グラフトランダムポリ
プロピレンを熱接着剤性樹脂として熱ラミネートし、ま
た、第2中間層として延伸ポリエステルフィルム6μm
にポリエステルウレタン系接着剤をアンカーコートし
た、当該アンカーコート面と同時に熱ラミネートし、最
内層として、ホモプロピレンと不飽和カルボン酸グラフ
トランダムプロピレンと25との共押出しフィルムとし、
前記第2中間層とをポリエステルウレタン系接着剤をア
ンカーコートとしてドライラミネートして積層体を得
た。用いたアルミニウムAL(#3)は、微成分として、鉄1.
5%、珪素0.09%、マンガン0.5%を含有するものであっ
た。 ON25/PUD/AL(#3)50/PZ/PET3/TL=PAD/PR10/EC=PUD/OPET6
/ANC=PUD/PH30//PPA25[0.24] [実施例49]保護層をアクリル樹脂3μmとしたこと、
最内層をランダムプロピレン10μmとホモプロピレン20
μmとブテン共重合ランダムプロピレン20μmとの共押
出しフィルムとし、前記最内層のランダムプロピレン面
をラミネート面としたこと以外は実施例48と同じ方法
により積層した。 ON25/PUD/AL(#3)50/PZ/AC3/TL=PAD/PR10/EC=PUD/OPET6/
ANC=PUD/PR10//PH20//BR20[0.4] [実施例50]最外層としての共重合延伸ポリエステル16
μmと耐酸性皮膜として3価クロム皮膜を形成したアル
ミニウム50μmとをドライラミネートし、アルミニウム
の前記耐酸性皮膜面に、保護層としてアクリル樹脂4μ
mを形成し、中間層をランダムプロピレン5μmとホモ
プロピレン30μmとランダムプロピレン5μmとの共押
出しフィルムとし、前記保護層と前記中間層とを不飽和
カルボン酸グラフトランダムポリプロピレンを接着性樹
脂として熱ラミネートし、最内層を不飽和カルボン酸グ
ラフトランダムポリプロピレン20μmとして前記中間層
と熱ラミネート積層体を得た。用いたアルミニウムAL(#
3)は、微成分として、鉄1.5%、珪素0.09%、マンガン
0.5%を含有するものであった。 ON25/PUD/AL(#3)50/3C/AC4/TL=PAD/PR5//PH30//PR5/TL/
PPA20[0.19] [実施例51]耐酸性皮膜をリン酸亜鉛皮膜としたこと、
中間層を低密度ポエチレン5μmと高密度ポリエチレン3
0μmと低密度ポエチレン5μmとの共押出しフィルムと
し、前記保護層とドライラミネートし、最内層をエチレ
ンーメタクリル酸メチル共重合体20μmとして、前記中
間層と最内層とを熱ラミネートしたこと以外は実施例5
0と同じ方法により積層した。 ON25/PUD/AL(#3)50/PZ/PET5/PUD/LD5//HD30//LD5/TL/EA
M20[0.18] <カップタイプ仕様評価>前記実施例について各項目で
の評価した結果は、次の通りで、いずれも良好な性能が
得られた。 1.電解液適性:デラミの発生無し 2.水蒸気バリア性:300PPM以下 3.最内層シール強度 −40℃保持 9.8以上 120℃保持 9.8以上 4.電極タブ短絡防止性 最外層トバリア層とのデラミ無し 最外層のピンホール無し 電極タブとバリア層との接触無し 5.成形性:ピンホールの発生無し
【0032】具体的な層構成として別の実施例を図3に
示す。この積層体は、基材層とバリア層とをドライラミ
ネーションし、バリア層を表面処理TRして保護層15を
設けて第1基材とし、中間層をドライラミネーション
(DL-2)した2 層タイプとし、さらに、最内層14をド
ライラミネーション(DL-3)した第2基材とを熱接着性
フィルムを介在させて熱ラミネートして熱ラミネート層
TLを形成したものである。
【0033】ポリマー電池の形態(パウチタイプの外装
体)本発明の積層体をポリマー電池の外装体を構成する
包装材料として用いる場合の前記外装体の形態は、パウ
チタイプまたはエンボスタイプ(カップタイプ)が挙げ
られる。前記パウチタイプは、前述のピロータイプの
他、図5(a)に示す三方シールタイプ、図5(b)に
示す四方シールタイプのような形態がある。いずれの形
態においても、シール端部にタブ(電極)の一部を含む
密封シールとし、タブの一部が外装体の外部に露出する
ものである。また、前記タブは、図5(c)、図5
(d)あるいは、図4(e)に示すように、外装体のシ
ール部の任意の位置から外部に露出させてもよい。
【0034】本発明のポリマー電池用包装材料におい
て、外装体4の形状を図2(b)に示すように、エンボ
スタイプとする場合がある。この場合、底材6は、電池
本体の収納部となるエンボス部8と、蓋材7と密封シー
ルするフランジ部9とからなる。底材の包装材料6は図
2(a)に示すように4層構成の積層体を基本とする
が、その最外層11および/または中間層13に用いる
ポリエステル系樹脂をポリエチレンテレフタレート共重
合体またはポリブチレンテレフタレート共重合体とし、
フィルム化における延伸倍率を小さくすることが好まし
い。前記共重合体とすることによって、底材の成形形状
がシャープとなり、また、容器とした時、図6(a′)
に示す開口部巾(T)と深さ(D)がD/T=1/50以上
で、かつ、側面テーパーθが130 °以下とすることが可
能となり成形がし易い。また、バリア層としてアルミニ
ウムを用いる場合には、成形によるピンホールの発生の
心配のない厚さとして、その厚さを30μm以上とするこ
とが望ましい。片面のみをエンボスする場合には、その
蓋材7はエンボスをしないために、共重合体にする必要
はない。両面エンボスをする場合には、両面に前記底材
の積層体を用いればよい。ポリマー電池の外装体をエン
ボスタイプにすることによって電池本体の収納性がよく
なる。なお、エンボスタイプの外装体におけるタブにつ
いても、パウチタイプと同様に、図6(c)あるいは図
6(d)に示すように、外装体のシール部の任意の位置
から外部に露出させてもよい。
【0035】
【発明の効果】本発明のポリマー電池用包装材料による
形成されるパウチタイプの外装体により、ポリマー電池
自体がフレキシビリティをもち、金属缶を用いるより軽
量化が可能となり、かつ、トータル層厚を薄くすること
ができ、電池として省スペース化が可能となった。特
に、ポリマー電池用包装材料としてバリア性に優れ、該
バリア性を長期に維持し得ることができ、耐熱性、耐寒
性、耐内容物性等に優れた包装材料とすることができ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のポリマー電池用包装材料の実施例を示
す、(a)基本的層構成、(b)ポリマー電池の構造を
説明する斜視図、(c)X1 −X1 部の断面図、
(d)X2 −X2 部の断面図である。
【図2】本発明のポリマー電池用包装材料の別の実施例
を示す、(a)基本的層構成、(b)ポリマー電池の構
造を説明する斜視図、(c)エンボスタイプの外装体の
ポリマー電池の斜視図、(d)X3 −X3 部の断
面図である。
【図3】本発明の積層体の別の実施例を示す断面図であ
る。
【図4】本発明における外装体とタブとの接着の別の実
施例を示する説明図で、(a)ポリマー電池の斜視図、
(b)熱接着性タブ材を接着したポリマー電池本体の斜
視図、(c)熱接着性タブ材を接着した別のポリマー電
池本体の斜視図、(d)および(e)はそれぞれの熱接
着性タブ材を用いた場合のX4 −X4 部断面図で
ある。
【図5】本発明の積層体を用いるポリマー電池のパウチ
タイプの外装体の形状を示す平面図とそれぞれのタイプ
の断面図である。
【図6】本発明の積層体を用いるポリマー電池のエンボ
スタイプの外装体の形状を示す(a)片面エンボスタイ
プの底材の斜視図、(a′)X9 −X9 部断面
図、(b)両面エンボスタイプの斜視図、(b′)X
10−X10部断面図、(c)エンボスタイブ
におけるタブの位置を示す別の例の概念図、(d)タブ
をさらに別の位置に設けた例の概念図である。
【符号の説明】
1 ポリマー電池 2 ポリマー電池本体 3 電極 4 外装体 5 ヒートシール部 5f 背シール部 6 底材 7 蓋材 8 エンボス部 9 フランジ部 10 積層体(包装材料) 11 最外層 12 バリア層 13 中間層 14 最内層 15 保護層 16 熱接着性タブ材 TR 表面処理層 DL ドライラミネート層 TL 熱ラミネート層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平井 裕一 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 望月 洋一 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 山下 力也 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 Fターム(参考) 5H011 AA01 AA02 AA10 CC02 CC06 CC10 DD09 KK01

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】最外層/バリア層/最内層、または、最外
    層/バリア層/中間層/最内層からなる積層体であっ
    て、当該最外層が、耐熱性、耐ピンホール性、成形性、
    絶縁性を備えた基材から構成され、当該バリア層が、水
    蒸気バリア性、成形性、耐酸性を備えたバリア性基材か
    ら構成され、当該中間層は、絶縁性、成形性を備えた中
    間基材から構成され、当該最内層が、熱融着性、耐熱
    性、耐寒性、電解液適性、絶縁性を備えたヒートシール
    性基材から構成されていることを特徴とするポリマー電
    池用包装材料。
  2. 【請求項2】 上記積層体の層間には、接着剤層が介在
    していることを特徴とする請求項1記載のポリマー電池
    用包装材料。
  3. 【請求項3】上記最外層を構成する基材が、延伸ポリエ
    ステル系樹脂、延伸ポリアミド系樹脂のいずれかから構
    成されていることを特徴とする請求項1または2記載の
    ポリマー電池用包装材料。
  4. 【請求項4】上記最外層が、複数の基材で構成されてい
    ることを特徴とする請求項1〜3記載のポリマー電池用
    包装材料。
  5. 【請求項5】上記バリア層の厚さが、少なくとも15μ
    m以上であるアルミニウム箔から構成されていることを
    特徴とする請求項1〜4記載のポリマー電池用包装材
    料。
  6. 【請求項6】上記バリア層を構成するアルミニウム箔
    に、リン酸塩、クロム酸塩、リン酸クロム、リン酸亜鉛
    からなる耐酸性皮膜が形成されたことを特徴とする請求
    項5記載のポリマー電池用包装材料。
  7. 【請求項7】上記バリア層を構成するアルミニウム表面
    に保護層を形成させたことを特徴とする請求項5記載の
    ポリマー電池用包装材料。
  8. 【請求項8】上記保護層が、少なくともエポキシ系、フ
    ェノール系、メラミン系、不飽和カルボン酸グラフトポ
    リオレフィン系の樹脂、アクリル系樹脂およびこれらの
    変性物のいずれか一つを含むものであることを特徴とす
    る請求項7に記載のポリマー電池用包装材料。
  9. 【請求項9】上記中間層を形成する中間基材が、少なく
    ともポリエステル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、また
    は、これらの変性物よび混合物から形成される樹脂を少
    なくとも一つ含むもので構成されていることを特徴とす
    る請求項1〜8記載のポリマー電池用包装材料。
  10. 【請求項10】上記中間層の厚さが5μm以上であるこ
    とを特徴とする請求項1〜9記載のポリマー電池用包装
    材料。
  11. 【請求項11】上記最内層を構成するヒートシール性基
    材が、酸変性ポリオレフィン系樹脂、不飽和カルボン酸
    グラフトポリオレフィン系樹脂、ポリプロピレン系樹
    脂、金属イオン架橋ポリエチレン、エチレンとアクリル
    酸誘導体およびエチレンとメタクリル酸誘導体との共重
    合体系樹脂のいずれかから構成されていることを特徴と
    する請求項1〜10記載のポリマー電池用包装材料。
  12. 【請求項12】上記最内層が、複数の基材から構成され
    ていることを特徴とする請求項1〜11記載のポリマー
    電池用包装材料。
  13. 【請求項13】上記接着剤層が、ポリエステルウレタン
    系樹脂、ポリエーテルウレタン系樹脂、イソシアネート
    系樹脂、不飽和カルボン酸グラフトポリオレフィン樹脂
    のいずれかから構成されていることを特徴とする請求項
    1〜12記載のポリマー電池用包装材料。
  14. 【請求項14】上記接着剤層が、主剤と硬化剤とからな
    り、主剤が、セバシン酸、イソフタル酸、テレフタル
    酸、オクタンニ酸、ノナンニ酸、ウンデカンニ酸、パル
    ミチン酸を少なくとも2種以上含む酸成分と、エチレン
    グリコール、ヘキサンジオール、ジエチレングリコール
    を少なくとも1種含むアルコール成分からなるポリエス
    テル系樹脂と、ビスフェノールA型エボキシ樹脂とのブ
    レンドであり、硬化剤が、ポリイソシアネート成分から
    なる組成であることを特徴とする請求項13記載のポリ
    マー電池用包装材料。
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