JP2003011275A - 積層体およびその積層体からなる包装体 - Google Patents

積層体およびその積層体からなる包装体

Info

Publication number
JP2003011275A
JP2003011275A JP2001198676A JP2001198676A JP2003011275A JP 2003011275 A JP2003011275 A JP 2003011275A JP 2001198676 A JP2001198676 A JP 2001198676A JP 2001198676 A JP2001198676 A JP 2001198676A JP 2003011275 A JP2003011275 A JP 2003011275A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
layer
laminate
aluminum foil
petroleum
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001198676A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayoshi Suzuta
昌由 鈴田
Tadashi Hongo
忠志 本郷
Yoshisue Ohashi
美季 大橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP2001198676A priority Critical patent/JP2003011275A/ja
Publication of JP2003011275A publication Critical patent/JP2003011275A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Wrappers (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)
  • Packages (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、特にLi電池用包材として用いられ
る、耐熱性を有し、かつ内容物の影響によって包材が劣
化しない(デラミネーションが起きない)熱可塑性樹脂
層とアルミ箔層を含む多層構造からなる積層体およびそ
の積層体からなる包装体を提供することにある。 【解決手段】熱可塑性樹脂層とアルミ箔層を含む多層構
造からなる積層体において、アルミ箔と内側で隣接する
熱可塑性樹脂層が、ポリオレフィン系樹脂(樹脂A)と
水酸基を有する石油樹脂(樹脂B)からなり、樹脂Aが
50〜99wt%に対し、樹脂Bを1〜50wt%配合
した樹脂組成物層であることを特徴とする積層体および
その積層体からなる包装体である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性樹脂層と
アルミ箔層を含む多層構造からなる積層体およびその積
層体からなる包装体に関し、さらに詳細には、アルミ箔
を熱水変性処理を施し、さらに必要に応じてその熱水変
性処理アルミ箔上にイソシアナート化合物層を積層させ
ることで、特にLi電池などの強浸透性かつ可燃性の電
解液、あるいはこのような電解液を含浸させたポリマー
ゲルを包装する外装体に要求される耐熱性を有し、しか
もアルミ箔と前記樹脂組成物層との接着性に優れた積層
体およびその積層体からなる包装体に関する。
【0002】
【従来の技術】パッケージ分野において、ボイルやレト
ルトなどに耐えうる包材を設計するにあたり、フィルム
基材の選定や、フィルム同士を貼り合わせる際に使用す
る接着剤の選定、あるいは包装材のシーラント層として
用いる樹脂の選定が必要とされる。特に、シーラント分
野においてはホモ、あるいはブロックタイプのポリプロ
ピレン樹脂を用いることで、耐熱性を有する包材設計が
良く行われている。
【0003】ボイルやレトルト殺菌などの食品用途の包
材の耐熱性が要求されてきたが、一方で、近年は電解液
タイプ、あるいはその電解液を含浸させたポリマーゲル
タイプのLi電池用包材など、製品の安全性を考慮した
設計を要求される包材のニーズが増えつつある。
【0004】一般的に耐熱性を要求されるような包材を
設計するには、上述したポリプロピレンなどを使用する
ケースが多い。特に、Li電池用の外装材のシーラント
は、例えば電解液の漏れなどは火災の恐れがあることか
ら、電池の使用環境下における安全性を保証する必要が
ある。そのような意味で耐熱性や密封性に優れる包材設
計が必要であり、電池がオーバーヒートし、使用環境以
上の極端な高温に達した場合でも、その密封性を維持す
る必要がある。
【0005】しかしながら、ポリプロピレン樹脂を用い
るには以下の課題が挙げられている。Li電池で用いら
れる電解液は、エチレンカーボネート、プロピレンカー
ボネート、エチルメチルカーボネートなどの非プロトン
系溶媒中に、六弗化リチウム塩などを所定の配合比で溶
かした溶液を用いるが、このLi塩は加水分解によりフ
ッ酸を発生させる。このフッ酸の発生を防ぐために、L
i電池用の包材はバリア性を付与するためアルミ箔を中
間層として使用する。しかしながら、包材の端面(アル
ミ箔によってバリア性を付与できない部分)からの吸湿
により、リチウム塩が加水分解し、発生したフッ酸が最
内シーラント層を透過し、アルミ箔層を攻撃し、アルミ
箔とシーラント層として用いるプロピレン樹脂の界面に
おいてデラミネーションを引き起こす問題がある。上述
したように、フッ酸の発生は包材のシール端面から浸入
するとされているが、上述したLi塩の加水分解による
フッ酸の影響だけでなく、非プロトン系の溶媒がシーラ
ント層を透過し、アルミ箔とシーラント界面に蓄積し、
その結果デラミネーションを引き起こすともいわれてい
る。
【0006】このデラミネーションの問題は、一般的に
フッ酸によるアルミの汚染と、シーラント層を透過した
非プロトン系溶媒によって、アルミ箔/ポリプロピレン
樹脂の界面に存在するポリウレタン系接着剤層が膨潤
し、接着剤層の凝集力を低下させることが挙げられる。
Li電池用の電解液のように、浸透性がある溶媒を包装
する場合には、このようなポリウレタン系接着剤からな
る層は設けない方が好ましい。しかしながら、ポリプロ
ピレン樹脂は、その構造からも濡れ性が低く、接着性に
劣る樹脂であり、押出ラミネート手法でポリプロピレン
樹脂をポリウレタン系接着剤層上に押し出しても、基材
層との接着性に劣る。このような背景から、ポリプロピ
レン樹脂を基材上に積層させる際には、予めインフレー
ション法やキャスト法により製膜したポリプロピレンフ
ィルムの接着面にコロナ処理を施し、各種基材層とドラ
イラミネーションによりポリウレタン系接着剤を介して
積層させる方法が多く取られているのが現状である。
【0007】また、耐内容物性という点では、熱水変性
を施したアルミ箔上にポリウレタン系接着剤層でなくイ
ソシアナート化合物のみを積層させ、さらにその上にイ
ンラインで溶融樹脂を押し出すことで、内容物耐性に優
れる積層体が得られる方法がある。この溶融樹脂として
は、主に極性基を有する樹脂や、高温で酸化させたポリ
エチレン樹脂等が挙げられるが、ポリプロピレン樹脂は
極性がなく、しかも高温加工ができないので、上記積層
体を設計しても良好な結果が得られていない。ポリプロ
ピレン樹脂は、耐熱性と言う意味では申し分ない樹脂で
あるが、その極性がないことから、加工方法に制約を受
け、その結果、内容物耐性が必要な包装体には展開が難
しいことが課題として挙げられる。これらの課題を改善
した包装体の開発が望まれている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の課題
を考慮してなされたものであり、特にLi電池用包材と
して用いられる、耐熱性を有し、かつ内容物の影響によ
って包材が劣化しない(デラミネーションが起きない)
熱可塑性樹脂層とアルミ箔層を含む多層構造からなる積
層体およびその積層体からなる包装体を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に係る発明は、熱可塑性樹脂層とアルミ箔
層を含む多層構造からなる積層体において、アルミ箔と
内側で隣接する熱可塑性樹脂層が、ポリオレフィン系樹
脂(樹脂A)と水酸基を有する石油樹脂(樹脂B)から
なり、樹脂Aが50〜99wt%に対し、樹脂Bを1〜
50wt%配合した樹脂組成物層であることを特徴とす
る積層体である。
【0010】請求項2に係る発明は、請求項1記載の積
層体において、前記水酸基を有する石油樹脂(樹脂B)
が、10〜250の範囲の水酸基をアルコール変性を施
した石油樹脂、あるいは5〜60の範囲の水酸基をフェ
ノール変性を施した石油樹脂、もしくはこれらの変性石
油樹脂の不飽和結合部分を水素化してなる石油樹脂のい
ずれかから選ばれる樹脂であって、軟化点温度が70〜
180℃、数平均分子量が200〜2000であること
を特徴とする。
【0011】請求項3に係る発明は、請求項1または2
記載の積層体において、ポリオレフィン系樹脂(樹脂
A)がホモポリプロピレン樹脂、プロピレン−エチレン
ランダム共重合体、プロピレン−エチレンブロック共重
合体、プロピレン−αオレフィン共重合体、プロピレン
−エチレン−αオレフィン共重合体のいずれか、あるい
はこれらの混合物であるポリプロピレン系樹脂であるこ
とを特徴とする。
【0012】請求項4に係る発明は、請求項1〜3のい
ずれか1項に記載の積層体において、前記アルミ箔層
が、熱水変性処理を施されていることを特徴とする。
【0013】請求項5に係る発明は、請求項4記載の積
層体において、熱水変性処理がベーマイト処理であるこ
とを特徴とする積層体である。
【0014】請求項6に係る発明は、請求項1に記載の
樹脂組成物層を少なくとも含む多層フィルムを、請求項
4に記載の熱水変性処理アルミ箔層上に、さらに厚さ5
μm以下のイソシアナート化合物もしくはその誘導体か
らなる層を設けた後、該層上に押出ラミネート法により
前記多層フィルムの樹脂組成物層が内側に隣接するよう
に積層させたことを特徴とする積層体である。
【0015】請求項7に係る発明は、請求項1〜6記載
のいずれか1項に記載の積層体を、Li電池用外装材と
して使用することを特徴とする積層体である。
【0016】請求項8に係る発明は、請求項1〜7記載
のいずれか1項に記載の積層体を成形したことを特徴と
する包装体である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
について詳細に説明する。図1は、本発明の積層体の一
例を示した断面図である。基材1に、順次、接着層2、
熱水変性処理アルミ箔層3、イソシアネート化合物層
4、樹脂組成物層(シーラント層)積層した構成からな
り、本発明の積層体は、熱可塑性樹脂層とアルミ箔層を
含み、アルミ箔と内側に隣接する熱可塑性樹脂層を、極
性のないポリオレフィン系樹脂(樹脂A)と水酸基を有
する石油樹脂(樹脂B)からなる樹脂組成物としたこと
を特徴としている。
【0018】ポリオレフィン系樹脂(樹脂A)として
は、ホモポリプロピレン樹脂、プロピレン−エチレンラ
ンダム共重合体、プロピレン−エチレンブロック共重合
体、プロピレン−αオレフィン共重合体、プロピレン−
エチレン−αオレフィン共重合体のいずれか、あるいは
これらの混合物が使用可能であるが、これらに制限され
ることなく、長鎖分岐を有するポリプロピレン樹脂であ
れば加工性という意味でも非常に好ましい。また、必要
に応じてポリエチレン系樹脂やエチレン系共重合体など
を配合していても構わない。
【0019】樹脂Aに配合する水酸基を有する石油樹脂
(樹脂B)としては、石油留分(ジシクロペンタジエン
などのC5留分、スチレン、ビニルトルエン、α−メチ
ルスチレン、インデンなどのC9留分)を重合して石油
樹脂を製造する際に、アリルアルコールのようなアルコ
ール化合物やフェノール化合物など水酸基化合物により
変性することが挙げられるが、この製造法に制限される
ことはない。
【0020】水酸基を有する石油樹脂(樹脂B)の水酸
基化はアルコール変性石油樹脂で10〜250の範囲、
フェノール変性石油樹脂で5〜60の範囲であることが
好ましい。水酸基化が小さくなると接着などの改質効果
が得られない。また、上記範囲を超えて水酸基化が大き
くなると分子量が小さくなり、加工性やその他に影響を
与える。また、これらの石油樹脂は、樹脂Aの剛性付与
そして加工性の点から軟化点温度が70〜180℃の範
囲で調整されることが好ましい。Tgとしては40〜1
30℃の範囲になる。また、分子量は上記軟化点と密接
に関連することから、数平均分子量が200〜2000
であることが好ましい。
【0021】上述した水酸基を有する石油樹脂(樹脂
B)は、必要に応じて不飽和結合部分を水素化しても構
わない。
【0022】ポリオレフィン系樹脂(樹脂A)に対する
水酸基変性石油樹脂(樹脂B)は樹脂Aが50〜99w
t%にたいし樹脂Bが1〜50wt%である方が好まし
い。1wt%よりも少ないと水酸基を有する石油樹脂
(樹脂B)による樹脂Aの改質効果が得られない。ま
た、50wt%より多いと、樹脂Aの加工性に問題を与
える。
【0023】本発明の積層体では、上述した樹脂組成物
層を積層させるアルミ箔としては、Li電池で用いられ
る電解液のような非常に強浸透性の内容物を充填して
も、アルミ箔とシーラント層を含む多層フィルムの界面
のデラミネーションを引き起こさないために、熱水変性
処理、特にベーマイト処理を施したアルミ箔を使用し、
必要に応じてその熱水変性処理アルミ箔上にイソシアネ
ート化合物もしくはその誘導体を厚さ5μm以下で設け
ていることを特徴としている。
【0024】熱水変性処理に用いる処理水としては水道
水、脱イオン水、蒸留水、あるいは脱イオン後に蒸留し
た蒸留水何れも使用可能であるが、特に、脱イオン化さ
れた蒸留水が好ましく、指標として電気伝導度1.0μ
S/cmの水を用いるのが好ましい。また、これらの処
理水には、少量のアンモニアやトリエタノールアミンな
どのアミン類のようなアルカリを0.1〜1%添加する
ことが、熱水変成処理としては好ましい。アルミ箔の熱
水変成処理としては、その処理温度によって、様々な水
和酸化物層層が形成される。本発明で特に好ましい処理
温度としては、水和酸化物としてベーマイトが形成され
る条件が好ましく、常圧下では80〜100℃、さらに
好ましくは90〜100℃の範囲で熱水変性処理を施し
た方が好ましい。以下本発明の熱水処理をベーマイト処
理と記載する。
【0025】前記基材のベーマイト処理の指標としては
以下の内容が挙げられる。まずベーマイト処理を施した
アルミ面またはアルミナ面の表面をX線光電子分光測定
した場合に、アルミニウム(Al)2p軌道の酸化物と
水酸化物由来のスペクトルピーク位置が、その結合エネ
ルギー75.4ev以下であることを特徴とするもので
ある。X線光電子分光測定から得られるAlの2p軌道
のスペクトルにおいて、低エネルギー側の72.7eV
のピークは金属状態のAl由来のピークで、高エネルギ
ー側の74.0〜76.0eV付近のピークはアルミ酸
化物とアルミ水酸化物由来のピークである。アルミ酸化
物とアルミ水酸化物由来のピークは化学シフトが小さい
ため分別できないが、その結合エネルギー75.4eV
以下であれば、各種官能基との接着性により優れる。
【0026】また、前記記載ベーマイト処理を施したア
ルミ面またはアルミナ面の表面をX線光電子分光測定し
た場合に、酸素(O)とアルミニウム(Al)の元素比
(O/Al)が1.7以上であることを特徴とする。X
線光電子分光測定から得られるO/Alは、アルミニウ
ムの表面酸化度(水酸化物の酸素も含む)の指標とな
り、O/Alの比が1.7以上であれば、各種官能基と
の接着性により優れる。
【0027】さらに、前記記載ベーマイト処理を施した
アルミ面またはアルミナ面の表面を飛行時間型2次イオ
ン質量分析測定した場合に、水酸基(OH)と酸素
(O)の比(OH/O)が0.9以上であることを特徴
とするものである。飛行時間型2次イオン質量分析測定
では、アルミニウム表面の酸化度と水酸化度を分別する
ことが可能であり、OH/Oの比が0.9以上であれ
ば、水酸基を利用した結合、例えば水素結合や反応が起
これば一次結合などの形成が期待でき、各種官能基との
接着性により優れる。
【0028】そして、前記記載のベーマイト処理を施し
たアルミ面またはアルミナ面の表面を原子間力顕微鏡に
より表面積率および表面粗さを測定した場合、その表面
積率(熱水変成処理基材表面積/未処理基材表面積)が
1.5以上で、中心面平均粗さ(Ra)が15nm以
上、自乗平均面粗さ(RMS)が20nm以上であるこ
とを特徴とするものである。この内容は、未処理状態の
アルミ面あるいはアルミナ面にベーマイト処理を施すこ
とで、元々本来の酸化物膜が減少し、ベーマイトのよう
な水和酸化物の結晶が析出し水和酸化物層を形成するこ
とを意味しており、その結果、表面形態が未処理のもの
と比較して著しく表面が粗れて、起伏が激しい表面形状
になる。このため、表面積が向上し、表面粗さも向上す
る。結果として、各種熱可塑性樹脂を積層させた場合
に、接着面積の向上、ベーマイト処理面における官能基
の増加、そして投錨効果による物理的接着性の向上を付
与することが可能である。
【0029】最後にベーマイト処理の指標として挙げら
れるのは、前記記載の熱水変成処理を施したアルミ面ま
たはアルミナ面を有する基材の破断面を透過型電子顕微
鏡観察により観察した場合、その熱水変成処理を施すこ
とで形成された処理層の厚みが0.1μm以上であるこ
とを特徴とする。ベーマイト処理などの熱水変成処理
は、元々存在していたアルミ酸化物層を様々な反応を経
由して水和酸化物被膜を形成することが挙げられ、熱水
変成処理を施すことで、本来合ったアルミ酸化物層が処
理により減少し、その一方で、水和酸化物層が形成され
るに伴いその層厚が増す。水和酸化物層はある程度形成
されていた方が、処理が進行していくという点で、今ま
で述べてきた結合エネルギーやO/Al比やOH/O比
をより接着に好ましい状態にすることが可能であり、ま
た、投錨効果という点でも上記被膜層が厚い方が接着に
有利である。
【0030】ベーマイト処理の指標としては、これら以
外にも、白金を蒸着した際の処理面の色の状態でも識別
することが可能である、蒸着を施すことで得られた色を
管理基準をして用いることも可能であるが、上述した内
容をベーマイト処理の指標とすることで、押出ラミネー
トによる熱可塑性樹脂のアルミ面あるいはアルミナ面へ
の接着性を向上させることが可能である。
【0031】以上のように、アルミ箔をベーマイト処理
のような熱水変性処理を施すことで、その処理面上に押
出ラミネート法により熱可塑性樹脂を積層させたとして
も、充分にそのラミネート強度が得られ、従来であれば
押出ラミネート法では接着強度得られなかった樹脂に対
しても良好な接着強度を付与させることが可能なばかり
か、熱可塑性樹脂を選定することによっては、各種包装
材料として使用して、強浸透性物質を包装した場合であ
っても、強浸透性内容物の影響を受けずに層間ラミネー
ト強度が低下することがない積層体を得ることが可能で
ある。
【0032】また、上述したようにベーマイト処理面に
直接熱可塑性樹脂層を設けても十分接着性が良好の積層
体を得ることが可能であるが、さらに、この積層体をよ
り強浸透性の内容物においても使用しうるためには、こ
のベーマイト処理面に各種イソシアネート系化合物をグ
ラビアなどの各種コーティングにより厚さ5μm以下、
好ましくは3μm以下、さらに好ましくは1μm以下で
設けた後、熱可塑性樹脂層を押し出しラミネート法で積
層させた方が好ましい。
【0033】上述したように、一般的にウレタン系接着
剤層を設けることは、強浸透内容物により水素結合の解
離や接着剤層の膨潤によって著しくラミネート強度を低
下させる原因となる。しかしながら、イソシアネート系
化合物を単独で非常に薄く形成させることで、非常に強
い浸透性の内容物を充填しても、ラミネート強度が低下
することはない。このようなイソシアネート系化合物と
しては、2,4−トリレンジイソシアナート、2,6−
トリレンジイソシアナート、キシリレンジイソシアナー
ト、イソホロンジイソシアナート、ヘキサメチレンジイ
ソシアナート、4,4'−ジフェニルメタンジイソシア
ナートなど各種ジイソシアナート系モノマーを使用する
ことが可能である。また、これらのジイソシアナートモ
ノマーを、トリメチロールプロパンやグリセロールなど
の3官能の活性水素含有化合物と反応させたアダクトタ
イプや、水と反応させたビューレットタイプや、イソシ
アナート基の自己重合を利用したトリマー(イソシアヌ
レート)タイプなど3官能性の誘導体やそれ以上の多官
能性の誘導体を用いても構わない。
【0034】以下に、本発明の積層体の一例とその製造
方法について説明する。 〈積層体の構成例1〉 熱可塑性樹脂層(1)/接着剤層/ベーマイト処理アル
ミ箔層/(イソシアナート系化合物層)/樹脂組成物層 〈積層体の構成例2〉 熱可塑性樹脂層(1)/接着剤層/ベーマイト処理アル
ミ箔層/(イソシアナート系化合物層)/樹脂組成物層
/熱可塑性樹脂層(2)
【0035】積層体の構成例1および2に示した構成に
おいて、樹脂組成物層はベーマイト処理アルミ箔層ある
いはその上に設けたイソシアナート系化合物層に対して
親和性を有する、上述したポリプロピレン系樹脂と水酸
基を有する石油樹脂からなる樹脂組成物層であり、構成
例1と2の違いは、その樹脂組成物層をシーラント層と
して使用しているか、他のシーラント層との中間層とし
て機能しているかである。
【0036】熱可塑性樹脂層(1)については、延伸ポ
リエステルフィルム、延伸ポリアミドフィルム、延伸ポ
リエチレンフィルム、延伸ポリプロピレンフィルムなど
を選択することが可能である。これらの基材フィルムと
ベーマイト処理アルミとの積層方法としては、ウレタン
系やイミン系などの様々なタイプの接着剤をグラビアコ
ーティング、リバースコーティング、ロールコーティン
グなどの公知の手法を用いてドライラミネートやノンソ
ルベントラミネートにより積層させることが挙げられ
る。また、必要に応じては上記基材フィルムには意匠性
を付与するため、各種インキ層を上述したグラビアコー
ティングなどの公知の手法で設けることもできる。
【0037】熱可塑性樹脂(2)としては、特に制限は
ないが、ポリプロピレン系樹脂であった方が好ましい。
【0038】一方、ベーマイト処理を施したアルミ上に
イソシアナート化合物を設けて、さらに、樹脂組成物層
あるいは熱可塑性樹脂(2)を設けるには、あらかじ
め、上述した方法で作成した熱可塑性樹脂(1)/接着
剤層/ベーマイト処理アルミ箔層を、押出ラミネート機
の巻き出し部分にセットし、押出ラミネート機に備え付
けてある、コーティングユニット部にて、固形分を1〜
7wt%、好ましくは3〜5wt%に調整したイソシア
ナート化合物をドライ時の厚みで1μm以下に設けた
後、上記樹脂組成物層を直接、あるいは樹脂組成物層を
設けてから、熱可塑性樹脂(2)をタンデム貼りで、あ
るいは樹脂組成物層と熱可塑性樹脂(2)を共押出によ
り積層させることで、上記構成(1)および(2)の耐
内容物に優れる積層体を得ることができる。
【0039】樹脂組成物層の押出には、樹脂Aおよび樹
脂Bを所定の配合量になるように、リボン、ヘンシェ
ル、タンブラーミキサーなどでドライブレンドしたもの
を、必要に応じては二軸押出機やバンバリーミキサー、
ニーダーなどの混練機を用いてコンパウンド化しておい
ても構わない。この時の混練温度としては、樹脂Aの劣
化を伴わない加工温度および樹脂Bの軟化点を超える温
度が好ましく、理想的には240℃以下で混練をしてお
いた方が、樹脂Bの分散性という意味で好ましい。これ
らのコンパウンド物、あるいは混練加工を施していない
ドライブレンド物でも構わないが、それを単軸押出機の
ホッパーに導入し、樹脂Aの理想加工温度(220〜2
90℃)でTダイより押し出すことで行われる。また、
この押出ラミネート法だけでなく、押出ニーラム法でも
積層は可能であり、フィルムを成膜し、イソシアナート
系硬化剤を塗工した基材層に貼り合わせる前に、コロナ
処理などの処理を押出フィルム側に施すことも可能であ
る。
【0040】このようにして得られた積層体は、非極性
の樹脂Aに極性基を有する樹脂Bを配合することで、高
温で酸化をさせなくても、ベーマイト上の水酸基あるい
はイソシアナート基と親和性を向上させることが可能で
あり、上述した方法で得られた積層体はポリプロピレン
樹脂を用いかつ、溶媒に弱いポリウレタン系接着剤層を
設けていないことから、Li電池用の外装材として使用
可能な耐熱性かつ内容物耐性を有する積層体を得ること
が可能である。
【0041】本発明の積層体は、パウチ等様々な形態に
加工成形して包装体として耐熱性や耐内容物が求められ
る包材用途への展開が可能である。
【0042】
【実施例】以下に本発明の実施例を示すが、本発明は以
下の実施例に限定されるものではない。 [使用樹脂] −樹脂A− A−1:ホモポリプロピレン樹脂(MI=23 at
230℃) A−2:長鎖分岐化ブロックポリプロピレン樹脂(MI
=16 at 230℃) −樹脂B− B−1:アルコール変性水素化石油樹脂(軟化点:10
0℃、水酸基化:100、Mn=370、Mw=65
0) B−2:フェノール変性水素化石油樹脂(軟化点:10
0℃、水酸基化:50、Mn=370、Mw=650) B−3:未変性水素化石油樹脂(軟化点:120℃、水
酸基化:0、Mn=750、Mw=1500) [材料] −イソシアナート化合物− ・ トリレンジイソシアネートアダクト体 ・ 固形分:5wt%
【0043】[アルミ箔の熱水変性処理] −処理方法− アルミ箔40μmを、pH7〜9に調製した沸騰状態
(95℃)の蒸留水(脱イオン化済)を処理槽にため、
インラインで浸析処理(処理時間3分)を行うことで、
アルミ箔の表面に熱水変性処理(ベーマイト処理)を施
した。 −表面分析(1)− X線光電子分光測定(XPS)により、Al2p軌道の
酸化物と水酸化物由来のスペクトルピーク位置を求め
た。Al2p軌道の酸化物と水酸化物由来のスペクトル
ピーク位置を求める際、帯電補正を行ったが、まずC1
sピーク位置を285.0eVとして補正し、さらに金
属Alのピーク位置を72.7eVとして補正した。金
属Alピークがみられなかったサンプルについては、他
の金属Alピークがみられたサンプルで72.7eVに
移動させた量(約+1.6eV)と同一量で補正した。
測定装置は、日本電子株式会社製JPS−90MXVm
icroを用い、X線源としては非単色化MgKα(1
253.6eV)を使用、出力は100W(10kV−
10mA)で測定した。その結果、未処理品は75.5
eV、熱水変性処理品74.9eVであった。 −表面分析(2)− 上述した方法で、 O/Al比を求めた。O/Alの比
は、O1sおよびAl2pのそれぞれのピーク強度の面
積に各ピークの相対感度をかけた値の比として求めた。
その結果、未処理品は1.68、熱水変性処理品2.6
4であった。 −表面分析(3)− 飛行時間型2次イオン質量分析測定(TOF−SIM
S)により、OH/Oの比を求めた。OH/Oの比は、
負イオンのマススペクトルから得られるOH(17)ピ
ークとO(16)ピークの強度比として求めた。測定装
置は、Physical electronics社製
TRIFT IIを用い、イオン源としてはGaイオンを
使用、加速電圧は15keVで測定した。その結果、未
処理品は0.71、熱水変性処理品1.02であった。 −表面分析(4)− 原子間力顕微鏡により、その中心面粗さ(Ra)及び自
乗平均面粗さ(RMS)を測定した。測定装置は、デジ
タルインスツルメンツ社製NanoScope III
a、システムD3100を用い、AFMプローブは先端
曲率半径10nm、ハーフコーンアングル5°、アスペ
クト比が7:1のAR5−NCHを用いた。測定面積は
1×1μmでスキャンレート0.5Hzのタッピングモ
ードで測定した。その結果、未処理品はRa=5nm、
RMS=7nm、面積比1で熱水変性処理品Ra=20
nm, RMS=24nm、面積比2であった。 −表面分析(5)− 透過型電子顕微鏡により、その処理層の厚みを測定し
た。測定装置は日立製作所製H−8000を用いた。加
速電圧は200kVである。その結果、未処理品は0μ
mで、熱水変性処理品は0.15μmであった。
【0044】[積層体の作成]2軸延伸ポリアミドフィ
ルム(25μm)と上記熱水変性処理アルミ箔をドライ
ラミネート手法により、2液硬化型ポリウレタン系接着
剤にて貼り合わせた。これらの複合基材を単軸の押出ラ
ミネート機の巻き出し部にセットした。押出ラミネート
機の塗工ユニット部分には、予め酢酸エチルによって固
形分5wt%に調整したトリレンジイソシアナートのア
ダクト体をセットしておき、ドライの状態で1μm以下
になるように塗工した。その後、インラインで、以下に
示す実施例および比較例のようにドライブレンドで配合
した樹脂組成物を加工温度290℃で厚さ30μmにな
るように積層させた。加工速度は50m/min.であ
る。結果として、構成(1)(2軸延伸ポリアミドフィ
ルム/接着剤層/熱水変性処理アルミ箔/イソシアネー
ト化合物層/樹脂組成物層)になるように製造した積層
体を、40℃の環境下で4日エージングを施し、その
後、スリットにかけることで、積層体を作成した。
【0045】[ラミネート強度評価]上記製法によって
得られた積層体のアルミ箔/樹脂組成物間のラミネート
強度を、試料幅15mm、クロスヘッドスピード300
m/min.のT型剥離で測定した。
【0046】[内容物耐性評価]上記シール条件でパウ
チ(包装体)を作成しておき、内容物としてLiイオン
電池用電解液(エチレンカーボネート+プロピレンカー
ボネートの混合溶液のLiPF6の1.5M溶液)を充
填した。その40℃で4週間保存後の熱水変性処理アル
ミ箔/樹脂組成物層のラミネート強度を強度を試料幅1
5mm、クロスヘッドスピード300m/min.のT
型剥離で測定した。
【0047】<実施例1>樹脂A−1を80wt%にた
いし樹脂B−1を20wt%を配合した樹脂組成物を使
用して、積層体およびパウチ包装体を作成した。
【0048】<実施例2>樹脂A−2を80wt%にた
いし樹脂B−1を20wt%を配合した樹脂組成物を使
用して、積層体およびパウチ包装体を作成した。
【0049】<実施例3>樹脂A−1を70wt%にた
いし樹脂B−2を30wt%を配合して、積層体および
パウチ包装体を作成した。
【0050】<実施例4>樹脂A−2を70wt%にた
いし樹脂B−2を30wt%を配合した樹脂組成物を使
用して、積層体およびパウチ包装体を作成した。
【0051】<実施例1〜4>B−3を使用した以外は
実施例1〜4と同様に、積層体およびパウチ包装体を作
成した。
【0052】<比較例5〜8>未処理アルミを用いた以
外は実施例1〜4と同様に、積層体およびパウチ包装体
を作成した。
【0053】実施例および比較例で得られた積層体およ
びパウチ包装体を用いてラミネート強度および内容物耐
性を評価した結果を表1に示す。
【0054】
【表1】
【0055】以上の実施例および比較例の結果から、以
下の内容が確認できる。本発明において、熱可塑性樹脂
層とアルミ箔層を含む多層構造からなる積層体におい
て、アルミ箔と内側で隣接する熱可塑性樹脂層が、ポリ
プロピレン系樹脂(樹脂A)と水酸基を有する石油樹脂
(樹脂B)を、樹脂Aが50〜99wt%に対し、樹脂
Bを1〜50wt%配合した樹脂組成物層を用いること
で、非極性のポリプロピレン樹脂に極性を導入すること
が可能であり、ポリプロピレンの持つ耐熱性を維持しな
がら、かつその樹脂組成物を、熱水変性処理(特にベー
マイト処理)を施したアルミ箔上にイソシアネート化合
物もしくはその誘導体を厚さ5μm以下で積層させた後
に、押出ラミネート法により単体あるいは、上記樹脂組
成物を含む多層フィルムを積層させることで、Li電池
で用いられるような強浸透性の内容物に対してもそのラ
ミネート強度の低下を引き起こすことはない積層体を得
ることが可能である。
【0056】
【発明の効果】本発明により、耐熱性を有し、かつ内容
物の影響によって包材が劣化しない(デラミネーション
が起きない)熱可塑性樹脂層とアルミ箔層を含む多層構
造からなる積層体およびその積層体からなる包装を提供
することができる。また、本発明の目的は、耐熱性を有
し、特にフッ酸、非プロトン系溶媒などの内容物の影響
を受けない、Li電池用包材を提供することができる。
Li電池の外装材として安全性の要求を満たすに十分な
耐熱性を有しながらも、耐内容物に優れる耐熱性積層体
およびその積層体からなる包装体を得ることが可能であ
ことから、Li電池用包材以外の分野の耐熱性や耐内容
物が求められる包材用途への展開が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の積層体の一例を示した断面図である。
【符号の説明】
1・・・基材フィルム 2・・・接着層 3・・・熱水変性処理アルミ箔層 4・・・イソシアネート化合物層 5・・・樹脂組成物層(シーラント層)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 23/00 C08L 23/00 5H011 H01M 2/02 H01M 2/02 J K //(C08L 23/00 C08L 57:02 57:02) B29K 23:00 B29K 23:00 B29L 9:00 B29L 9:00 Fターム(参考) 3E067 AA11 AB32 AC01 BA17A BB12A BB14A BB25A CA17 CA30 EA06 FA01 FC01 GD06 3E086 AD01 BA04 BA13 BA15 BB41 BB58 CA33 4F100 AB10B AB33B AK02A AK03A AK07A AK46D AK51C AK51G AK64A AK66A AK75A AL02A AL03A AL05A AL06A AL06B BA03 BA07 BA10A BA10B CB00 EH17 EJ38D GB15 GB41 JA04A JA07A JB12G JB16A JJ03 YY00A 4F207 AA03 AA11 AD03 AD08 AG01 AG03 AH54 KA01 KA17 KB13 4J002 BA012 BB121 BB141 BB151 BP021 GF00 GG02 5H011 AA10 AA17 CC02 CC06 CC10 KK02 KK04 KK05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性樹脂層とアルミ箔層を含む多層構
    造からなる包装体において、アルミ箔と内側で隣接する
    熱可塑性樹脂層が、ポリオレフィン系樹脂(樹脂A)と
    水酸基を有する石油樹脂(樹脂B)からなり、樹脂Aが
    50〜99wt%に対し、樹脂Bを1〜50wt%配合
    した樹脂組成物層であることを特徴とする積層体。
  2. 【請求項2】前記水酸基を有する石油樹脂(樹脂B)
    が、10〜250の範囲の水酸基をアルコール変性を施
    した石油樹脂、あるいは5〜60の範囲の水酸基をフェ
    ノール変性を施した石油樹脂、もしくはこれらの変性石
    油樹脂の不飽和結合部分を水素化してなる石油樹脂のい
    ずれかから選ばれる樹脂であって、軟化点温度が70〜
    180℃、数平均分子量が200〜2000であること
    を特徴とする、請求項1記載の積層体。
  3. 【請求項3】ポリオレフィン系樹脂(樹脂A)がホモポ
    リプロピレン樹脂、プロピレン−エチレンランダム共重
    合体、プロピレン−エチレンブロック共重合体、プロピ
    レン−αオレフィン共重合体、プロピレン−エチレン−
    αオレフィン共重合体のいずれか、あるいはこれらの混
    合物であるポリプロピレン系樹脂であることを特徴とす
    る、請求項1または2記載の積層体。
  4. 【請求項4】前記アルミ箔層が、熱水変性処理を施され
    ていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項
    に記載の積層体。
  5. 【請求項5】請求項4記載の包装体において、熱水変性
    処理がベーマイト処理であることを特徴とする積層体。
  6. 【請求項6】請求項1に記載の樹脂組成物層を少なくと
    も含む多層フィルムを、請求項4に記載の熱水変性処理
    アルミ箔層上に、さらに厚さ5μm以下のイソシアナー
    ト化合物もしくはその誘導体からなる層を設けた後、該
    層上に押出ラミネート法により前記多層フィルムの樹脂
    組成物層が内側に隣接するように積層させたことを特徴
    とする積層体。
  7. 【請求項7】請求項1〜6記載のいずれか1項に記載の
    包装体を、Li電池用外装材として使用することを特徴
    とする積層体。
  8. 【請求項8】請求項1〜7記載のいずれか1項に記載の
    積層体を成形したことを特徴とする包装体。
JP2001198676A 2001-06-29 2001-06-29 積層体およびその積層体からなる包装体 Pending JP2003011275A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001198676A JP2003011275A (ja) 2001-06-29 2001-06-29 積層体およびその積層体からなる包装体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001198676A JP2003011275A (ja) 2001-06-29 2001-06-29 積層体およびその積層体からなる包装体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003011275A true JP2003011275A (ja) 2003-01-15

Family

ID=19036084

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001198676A Pending JP2003011275A (ja) 2001-06-29 2001-06-29 積層体およびその積層体からなる包装体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003011275A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004047246A (ja) * 2002-07-11 2004-02-12 Dainippon Printing Co Ltd 電池用包装材料
JP2004216801A (ja) * 2003-01-17 2004-08-05 Toppan Printing Co Ltd 積層体およびそれを用いた包装材料
WO2004077591A1 (ja) * 2003-02-25 2004-09-10 Toppan Printing Co., Ltd. リチウム電池用外装材及びその製造方法
JP2012066868A (ja) * 2010-09-27 2012-04-05 Toppan Printing Co Ltd 液体用紙容器
JP2013091524A (ja) * 2011-08-12 2013-05-16 Nippon Shokubai Co Ltd フッ素原子を含むイオン性化合物またはフッ素原子を含むイオン性化合物含有組成物を包装してなる包装体
WO2017209184A1 (ja) * 2016-06-02 2017-12-07 凸版印刷株式会社 蓄電装置用外装材
JP2019220295A (ja) * 2018-06-18 2019-12-26 大倉工業株式会社 タブリード用フィルム、及びこれを用いたタブリード

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5413587A (en) * 1977-07-04 1979-02-01 Toyo Ink Mfg Co Ltd Production of laminate
JPH11162420A (ja) * 1997-12-02 1999-06-18 Showa Denko Kk 電池用外装体
JPH11263379A (ja) * 1998-03-17 1999-09-28 Dainippon Printing Co Ltd 液体小袋包装体
JP2000248150A (ja) * 1999-03-04 2000-09-12 Arakawa Chem Ind Co Ltd ポリオレフィン系樹脂用改質剤およびポリオレフィン系樹脂組成物
JP2001093482A (ja) * 1999-09-20 2001-04-06 Dainippon Printing Co Ltd ポリマー電池用包装材料

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5413587A (en) * 1977-07-04 1979-02-01 Toyo Ink Mfg Co Ltd Production of laminate
JPH11162420A (ja) * 1997-12-02 1999-06-18 Showa Denko Kk 電池用外装体
JPH11263379A (ja) * 1998-03-17 1999-09-28 Dainippon Printing Co Ltd 液体小袋包装体
JP2000248150A (ja) * 1999-03-04 2000-09-12 Arakawa Chem Ind Co Ltd ポリオレフィン系樹脂用改質剤およびポリオレフィン系樹脂組成物
JP2001093482A (ja) * 1999-09-20 2001-04-06 Dainippon Printing Co Ltd ポリマー電池用包装材料

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004047246A (ja) * 2002-07-11 2004-02-12 Dainippon Printing Co Ltd 電池用包装材料
JP2004216801A (ja) * 2003-01-17 2004-08-05 Toppan Printing Co Ltd 積層体およびそれを用いた包装材料
WO2004077591A1 (ja) * 2003-02-25 2004-09-10 Toppan Printing Co., Ltd. リチウム電池用外装材及びその製造方法
JP2012066868A (ja) * 2010-09-27 2012-04-05 Toppan Printing Co Ltd 液体用紙容器
JP2013091524A (ja) * 2011-08-12 2013-05-16 Nippon Shokubai Co Ltd フッ素原子を含むイオン性化合物またはフッ素原子を含むイオン性化合物含有組成物を包装してなる包装体
JP2017216207A (ja) * 2016-06-02 2017-12-07 凸版印刷株式会社 蓄電装置用外装材
WO2017209184A1 (ja) * 2016-06-02 2017-12-07 凸版印刷株式会社 蓄電装置用外装材
CN109564988A (zh) * 2016-06-02 2019-04-02 凸版印刷株式会社 蓄电装置用封装材料
EP3467895A4 (en) * 2016-06-02 2019-05-29 Toppan Printing Co., Ltd. ENERGY STORAGE DEVICE COVER
JP7066965B2 (ja) 2016-06-02 2022-05-16 凸版印刷株式会社 蓄電装置用外装材
EP4155074A1 (en) * 2016-06-02 2023-03-29 Toppan Printing Co., Ltd. Power storage device packaging material
US11833781B2 (en) 2016-06-02 2023-12-05 Toppan Printing Co., Ltd. Power storage device packaging material
JP2019220295A (ja) * 2018-06-18 2019-12-26 大倉工業株式会社 タブリード用フィルム、及びこれを用いたタブリード
JP7105114B2 (ja) 2018-06-18 2022-07-22 大倉工業株式会社 タブリード用フィルム、及びこれを用いたタブリード

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2060391B1 (en) Multilayer body
CN107210391B (zh) 蓄电装置用封装材料
EP3128568B1 (en) Outer casing material for lithium batteries
JP4507440B2 (ja) 積層体およびそれを用いた包装材料
WO2017209184A1 (ja) 蓄電装置用外装材
CN110998895B (zh) 蓄电装置用外包装材料
JP7484707B2 (ja) ポリオレフィン系接着剤組成物
EP3633755A1 (en) Exterior material for electricity storage device
JP2018060753A (ja) 蓄電装置用外装材
JP2017201580A (ja) 蓄電装置用外装材及びその製造方法
WO2017030024A1 (ja) リチウムイオン電池用包装材料
JP2003011275A (ja) 積層体およびその積層体からなる包装体
WO2018147117A1 (ja) 蓄電装置用外装材及び蓄電装置
EP3582281A1 (en) Housing material for electricity storage device
JP2003080632A (ja) 積層体およびそれからなる包装体
JP2005288986A (ja) 積層体
JP6572609B2 (ja) 蓄電装置用外装材
JP2002362617A (ja) 包装体
JP7106844B2 (ja) 蓄電装置用外装材
JP4296771B2 (ja) 積層体及びそれを用いた包装体
JP7403208B2 (ja) 蓄電装置用外装材
WO2021132025A1 (ja) 蓄電装置用外装材及びこれを用いた蓄電装置
JP2003123707A (ja) Li電池用包材
JP2003055512A (ja) 接着性樹脂組成物及びその組成物からなる層を含む積層体並びに包装体
JP2021168277A (ja) 蓄電装置用外装材およびこれを用いた蓄電装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050324

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070423

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070502

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070625

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080722