JP2001083287A - アルミニウム複合材およびその製造方法、並びにそれを用いたバスケットおよびキャスク - Google Patents

アルミニウム複合材およびその製造方法、並びにそれを用いたバスケットおよびキャスク

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 Bの含有量を高くして中性子吸収能を向上さ
せ、しかも、ZrやTiの添加により機械的性質や加工
性の面でも優れている、アルミニウム複合材およびそれ
を構造部材として使用し低コストで製造できるバスケッ
トを提供する。 【解決手段】 本発明によるアルミニウム複合材は、A
lまたはAl合金母相中に中性子吸収能を有するBまた
はB化合物と、高強度性を付与するための添加元素、た
とえばZrやTiを含有し、加圧焼結されたものであ
る。また、このアルミニウム複合材を使用して、個々の
使用済み核燃料集合体5をキャスク10内部の所定位置
に収納するための格子状断面を有するバスケット20を
製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中性子吸収能を具
えたアルミニウム(Al)複合材およびその製造方法に
関するものである。また、本発明は、中性子吸収能を具
えたアルミニウム複合材で製造された、使用済み核燃料
集合体を収容するバスケットおよびそのバスケットを備
えたキャスクに関する。
【0002】
【従来の技術】原子炉で所定の燃焼を終えた核燃料集合
体、いわゆる使用済み核燃料集合体は、原子力発電所の
冷却ピットで所定期間冷却された後、輸送用の容器であ
るキャスクに収納されて貯蔵および再処理設備へ運ば
れ、そこで貯蔵される。使用済み核燃料集合体をキャス
ク内に収容するには、バスケットと称する格子状断面を
有する保持容器を使用し、その複数の収納空間であるセ
ルに1体ずつ挿入し、輸送中の振動等に対し適切な保持
力を確保している。
【0003】上述した従来のバスケットは、図16に示
すように、板状部材1に設けたスリット2を係合させて
縦横交互に結合することで、使用済み核燃料集合体を挿
入するための格子状断面を形成している。この板状部材
1には、たとえばJIS2219に規定されるAl−C
u系アルミニウム合金やJIS5083に規定されるA
l−Mg系アルミニウム合金などのように、強度面に優
れた特性を有している厚さ10mm程度のアルミニウム
合金を母材1aとして、表面に中性子吸収能を有するA
l−B合金よりなる厚さ1mm程度の板材(中性子吸収
材)を貼り付けたものが使用されている。
【0004】このような貼り付け構造を採用するのは、
中性子吸収材が加工性に乏しいため、構造部材として単
独で使用することが困難なためである。なお、この板状
部材1の幅は、一般的には300〜350mm程度のも
のが使用されている。
【0005】上述したように、従来のバスケットは、ア
ルミニウム合金の母材1aに中性子吸収材3が貼り付け
られた板状部材1を使用しているため、素材を製造する
のに多大の手間とコストを必要とする。ちなみに、中性
子吸収材3の母材への貼り付けは、スポット溶接、ビス
止め、またはリベット止めによってなされ、通常1台の
キャスクに収納されるバスケットを製造するためには数
千枚の板状部材1が必要となる。
【0006】また、従来の板状部材1には、母材1aと
これに貼り付けられた中性子吸収材3との間に段差が生
じることがあり、従って、使用済み核燃料集合体を出し
入れする際に引っかかるという問題がある。さらに、ス
ポット溶接による貼り付けをした場合、長期間の使用に
より劣化して中性子吸収材3が剥がれてしまうという問
題もある。そこで、中性子吸収能を有するAl−B合金
をバスケットの構造部材として単独で使用することが望
まれている。
【0007】従来、Al−B合金を製造する場合には、
通常の溶解法が採用されており、B添加量の増加にした
がって液相線温度が急激に上昇するため、Al合金中に
Bを粉末状またはAl−B合金の形で添加する、Al溶
湯中にKBF4 等のホウ弗化物の形で添加してAl−B
金属間化合物を生成する、液相線温度以下の固液共存域
から鋳造する、あるいは、加圧鋳造法を用いる、といっ
た方法が用いられているが、強度や延性等の機械的性質
を高めるために種々の改良が加えられている。
【0008】これらの改良については、たとえば特開昭
59−501672号、特開昭61−235523号、
特開昭62−70799号、特開昭62−235437
号、特開昭62−243733号、特開昭63−312
943号、特開平1−312043号、特開平1−31
2044号、特開平9−165637号等、多くの例を
挙げることができる。
【0009】このような溶解法によるAl−B合金は、
中性子を吸収するBを添加すると、B化合物としてAl
2 およびAlB12の金属間化合物が存在し、特に、A
lB 12が多く存在すると加工性が低下する。しかし、こ
のAlB12の量を制御するのは技術的にも困難であるた
め、実用材としてはBの量を1.5重量%まで添加する
のが限度であり、従って中性子吸収の効果はそれほど大
きくない。
【0010】また、中性子吸収作用を有する材料として
は、上述した溶解法によるAl−B合金の他にも、ボラ
ール(Boral)と呼ばれているものがある。このボ
ラールは、Al母材に30〜40重量%のB4 Cを配合
した粉末をサンドイッチにして圧延した材料である。し
かし、このボラールは、引張強さが40MPa程度と低
いだけでなく、伸びも1%程度と低く、また、成形加工
が困難なため、構造材としては用いられていないのが現
状である。
【0011】Al−B4 C複合材の今一つの製造法とし
て、粉末冶金法の利用が挙げられる。Al合金とB4
を、共に粉末の状態で均一に混合してから固化成形しよ
うというものであり、前記した溶解に伴うトラブルを回
避できるほか、マトリックス組成をより自由に選択でき
る等のメリットを有する。
【0012】米国特許US5486223およびそれに
続く同一発明者による一連の発明においては、粉末冶金
法を用いて強度特性に優れるAl−B4 C複合材を得る
方法が述べられている。なかでも、US5700962
は中性子遮蔽材料の製作を主眼においたものとなってい
る。
【0013】しかしながら、これらの発明においては、
マトリックスとの結合性を高めるために特定元素を添加
した特殊なB4 Cを使用する上、工程も複雑で、工業レ
ベルでの実用化にはコスト面で大きな問題があった。ま
た、粉末をCIPで固めたのみの多孔質な成形体を加熱
・押出するためにガスの巻き込みが生じる、マトリック
スの組成によってはビレット焼結時に625℃以上とい
う高温に曝すことで特性が著しく劣化する、といった性
能上の懸念事項も多かった。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、溶解
法で製造したAl合金は、B等の中性子吸収能を有する
化合物を添加する量に限界があるため、その中性子吸収
効果は小さいものであった。その解決のため、前述のと
おり多くの発明がなされてきたが、それらの実施には、
内包する化合物相(AlB2 、AlB12他)の存在比ま
でをコントロールした母合金を溶解する、極めて高価な
濃縮ボロンを使用するなど、生産コストを大幅に上昇さ
せる前提条件が多く、工業レベルでの実用化は困難であ
った。
【0015】また、操業面においても、炉内の汚染(高
B濃度のドロスを除去する炉洗いが必要となる、投入し
たフッ化物等が残留してコンタミネーションとなる、
等)や高い溶解温度(1200℃以上を必要とするもの
も有り)による炉材へのダメージ等の問題から、通常の
Al用溶解設備での実施は事実上不可能に近かった。
【0016】また、B4 Cの含有量が30〜40重量%
と高いボラールは、加工性に問題があって構造材として
は使用できない状況にある。
【0017】このような背景から、Bの含有量を増して
高い中性子吸収能を有するのは勿論のこと、引張強さや
伸び等の機械的性質にも優れていて、加工が容易で構造
材として使用可能な中性子吸収能を具えたアルミニウム
複合材およびその製造方法が望まれていた。
【0018】本発明は、上記に鑑みてなされたものであ
って、Bの含有量を増して中性子吸収能を向上させるこ
とができ、しかも、ZrやTiの添加により機械的性質
や加工性の面でも優れている、アルミニウム複合材およ
びその製造方法を提供することを目的とする。
【0019】また、本発明は、構造部材として中性子吸
収能に優れ、かつ機械的性質や加工性に優れたアルミニ
ウム複合材を使用し低コストで製造できるバスケット、
およびこのようなバスケットを備えたキャスクを提供す
ることを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】発明者らは、上記のよう
な現状に鑑み、研磨材あるいは耐火物材料として市中で
安価に流通している通常のB4 Cを使用するとともに、
ZrやTi等を添加することによって、必要な中性子遮
蔽能と強度特性をバランスよく満たすAl基複合材料を
安価に製造する方法を創出すると共に、同法が最大の効
果を発揮する合金組成(B4 C添加量も含む)を見出し
たものである。
【0021】本発明は、上記課題を解決するため以下の
手段を採用した。すなわち、本発明にかかるアルミニウ
ム複合材は、AlまたはAl合金母相中に中性子吸収能
を有するBまたはB化合物と、高強度性を付与するため
の添加元素を含有し、加圧焼結したことを特徴とするも
のである。
【0022】この発明において、BまたはB化合物の含
有量は、B量として1.5重量%以上9重量%以下であ
るのがよく、より好ましくはB量として2重量%以上5
重量%以下とするのがよい。また、高強度性を付与する
ための添加元素はZrであってもよく、この場合、Zr
の含有量は0.2重量%以上2.0重量%以下、より好
ましくは0.5重量%以上0.8重量%以下であるとよ
い。あるいは、高強度性を付与するための添加元素はT
iであってもよく、この場合、Tiの含有量は0.2重
量%以上4.0重量%以下であるとよい。
【0023】このようなアルミニウム複合材によれば、
BまたはB化合物の添加量が高く、またZrやTi等の
添加元素により引張特性などの機械的性質にも優れたア
ルミニウム複合材となる。また、その製造コストも安価
に抑えることができる。
【0024】また、本発明にかかるアルミニウム複合材
の製造方法は、AlまたはAl合金粉末に中性子吸収能
を有するBまたはB化合物の粉末と、高強度性を付与す
るための添加元素の粉末を添加後、加圧焼結することを
特徴とするものである。
【0025】この発明において、AlまたはAl合金粉
末としては、均一で微細な組織を有する急冷凝固粉を使
用するのが好ましい。BまたはB化合物の含有量は、B
量として1.5重量%以上9重量%以下であるのが好ま
しい。B化合物粉末としては、炭化ホウ素(B4 C)粒
子を使用するのが好ましい。そして、前記AlまたはA
l合金粉末の平均粒径を5〜150μmとし、かつ、使
用するB化合物粉末を平均粒径1〜60μmのB4 C粒
子とするのが好ましい。
【0026】また、この発明において、高強度性を付与
するための添加元素粉末をZrの粉末とし、Zrの含有
量を0.2重量%以上2.0重量%以下、より好ましく
は0.5重量%以上0.8重量%以下とするとよい。あ
るいは、高強度性を付与するための添加元素粉末をTi
の粉末とし、Tiの含有量を0.2重量%以上4.0重
量%以下としてもよい。
【0027】さらに、この発明において、加圧焼結の方
法としては、熱間押出、熱間圧延、熱間静水圧プレスま
たはホットプレスのいずれかまたは組合せで行うことが
できる。これらの加圧焼結方法は、いずれも粉末を缶内
に封入(キャニング)した後、加熱下において真空引き
することにより缶内の粉末表面に吸着したガス成分およ
び水分を除去し、しかる後に缶を封止することを特徴と
する。そして、このキャニングされた粉末を、缶内を真
空に保ったままで熱間加工に供する。さらに、前記加圧
焼結を実施した後には、必要に応じて適宜熱処理を施す
ことが好ましい。
【0028】このようなアルミニウム複合材の製造方法
によれば、加圧焼結による粉末冶金法を採用すること
で、BまたはB化合物の添加量を増やすとともに、Zr
やTi等を添加することができるので、引張特性などの
機械的性質にも優れたアルミニウム複合材が製造でき
る。従って、中性子吸収能を向上させることができ、か
つ、加工性にも優れたアルミニウム複合材を提供でき
る。
【0029】また、本発明にかかるバスケットは、個々
の使用済み核燃料集合体をキャスク内部の所定位置に収
納するための格子状断面を有するバスケットであって、
AlまたはAl合金粉末に中性子吸収能を有するBまた
はB化合物の粉末と、高強度性を付与するための添加元
素の粉末を添加後、加圧焼結してなる中性子吸収能を具
えたアルミニウム複合材で製造したことを特徴とするも
のである。
【0030】この発明において、BまたはB化合物の含
有量は、B量として1.5重量%以上9重量%以下であ
るのがよく、より好ましくはB量として2重量%以上5
重量%以下とするのがよい。また、高強度性を付与する
ための添加元素粉末はZrの粉末であってもよく、この
場合、Zrの含有量は0.2重量%以上2.0重量%以
下、より好ましくは0.5重量%以上0.8重量%以下
であるとよい。あるいは、高強度性を付与するための添
加元素粉末はTiの粉末であってもよく、この場合、T
iの含有量は0.2重量%以上4.0重量%以下である
とよい。
【0031】また、この発明において、バスケットの格
子状断面は、アルミニウム複合材よりなる板材を格子状
に結合したものでもよいし、あるいは、アルミニウム複
合材を押出成形してなる管材を結束して形成したもので
もよい。この結束方法としては、ロウ付けが好ましい。
【0032】このようなバスケットによれば、アルミニ
ウム複合材自体が高い中性子吸収能を具え、しかも加工
性にも優れているので、この複合材を構造部材として使
用しバスケット全体を製造することができる。
【0033】本発明にかかるキャスクは、個々の使用済
み核燃料集合体をキャスク内部の所定位置に収納するた
めの格子状断面を有し、AlまたはAl合金粉末に中性
子吸収能を有するBまたはB化合物の粉末と、高強度性
を付与するための添加元素の粉末を添加後、加圧焼結し
てなる中性子吸収能を具えたアルミニウム複合材で製造
したバスケットと、耐圧を受け持つ胴本体とその外側を
取り巻く中性子遮蔽部とを備え、前記バスケットを内部
に収納する中空のキャスク本体と、前記使用済み核燃料
集合体を前記バスケットに出入れするために設けられた
前記キャスク本体の開口部に着脱可能な蓋とを具備して
構成したことを特徴とするものである。
【0034】この発明において、BまたはB化合物の含
有量は、B量として1.5重量%以上9重量%以下であ
るのがよく、より好ましくはB量として2重量%以上5
重量%以下とするのがよい。また、高強度性を付与する
ための添加元素粉末はZrの粉末であってもよく、この
場合、Zrの含有量は0.2重量%以上2.0重量%以
下、より好ましくは0.5重量%以上0.8重量%以下
であるとよい。あるいは、高強度性を付与するための添
加元素粉末はTiの粉末であってもよく、この場合、T
iの含有量は0.2重量%以上4.0重量%以下である
とよい。
【0035】また、この発明において、バスケットの格
子状断面は、アルミニウム複合材よりなる板材を格子状
に結合したものでもよいし、あるいは、アルミニウム複
合材を押出成形してなる管材を結束して形成したもので
もよい。この結束方法としては、ロウ付けが好ましい。
【0036】このようなキャスクによれば、中性子吸収
納に優れ、しかも安価に製造できるバスケットを備えた
ので、キャスク自体の中性子遮蔽機能が増すと共に、安
価に製造できるようになる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかるアルミニウ
ム複合材およびその製造方法、並びにそれを用いたバス
ケットおよびキャスクの実施の形態について、添付図面
を参照して詳細に説明する。なお、この実施の形態によ
りこの発明が限定されるものではない。
【0038】本発明にかかるアルミニウム複合材は、A
lまたはAl合金母相中に中性子吸収能を有するBまた
はB化合物と、高強度性を付与するための添加元素を含
有し、加圧焼結したものである。ここで、BまたはB化
合物の含有量は、B量として1.5重量%以上9重量%
以下、より好ましくは2重量%以上5重量%以下である
のがよい。
【0039】また、高強度性を付与するための添加元素
はたとえばZrである。この場合、Zrの含有量は0.
2重量%以上2.0重量%以下、より好ましくは0.5
重量%以上0.8重量%以下であるとよい。あるいは、
高強度性を付与するための添加元素はたとえばTiであ
ってもよい。この場合には、Tiの含有量は0.2重量
%以上4.0重量%以下であるとよい。なお、ZrとT
iの両方を添加してもよい。
【0040】このようなアルミニウム複合材は、Bまた
はB化合物の添加量が高いため中性子吸収能に優れ、し
かもZrやTi等の添加により引張特性などの機械的性
質にも優れているため高い加工性を具える。したがっ
て、このアルミニウム複合材を、たとえば原子力関連設
備の構造部材として使用することができる。
【0041】上述したアルミニウム複合材を製造するに
あたっては、アトマイズ法などの急冷凝固法で作製した
AlまたはAl合金粉末と、中性子吸収能を有するBま
たはB化合物の粉末と、高強度性を付与するための添加
元素(たとえばZrまたはTiの一方または両方)の粉
末を混合して、加圧焼結を行う。
【0042】ここで添加するB量は、1.5重量%以上
9重量%以下の範囲であるが、好適には2重量%以上5
重量%以下である。また、Zrのみを添加する場合の添
加量は、0.2重量%以上2.0重量%以下、より好ま
しくは0.5重量%以上0.8重量%以下である。Ti
のみを添加する場合の添加量は、0.2重量%以上4.
0重量%以下である。なお、ZrとTiの両方を添加し
てもよい。
【0043】べースとして使用できるAlまたはAl合
金粉末は、純アルミニウム地金(JIS 1xxx
系)、Al−Cu系アルミニウム合金(JIS 2xx
x系)、Al−Mg系アルミニウム合金(JIS 5x
xx系)、Al−Mg−Si系アルミニウム合金(JI
S 6xxx系)、Al−Zn−Mg系アルミニウム合
金(JIS 7xxx系)、Al−Fe系アルミニウム
合金(Fe含有率が1〜10重量%)の他にも、たとえ
ばAl−Mn系アルミニウム合金(JIS 3xxx
系)などがあり、強度、延性、加工性、耐熱性など必要
とする特性に応じて選択することが可能で、特に限定さ
れるものではない。
【0044】これらのAlまたはAl合金としては、均
一で微細な組織を持つ急冷凝固粉を使用する。この急冷
凝固粉を得るための急冷凝固法としては、単ロール法、
双ロール法、エアアトマイズやガスアトマイズなどのア
トマイズ法といった周知技術を採用できる。このような
急冷凝固法によって得られたAl合金粉末は、好適には
平均粒径が5〜150μmの粉末を使用する。
【0045】その理由は、平均粒径が5μm未満では微
粉のために各粒子が擬集をするので、結局大きな粒子の
塊になることとアトマイズ法による製造の限界(微細な
粉末だけを分け取る必要があり、粉末製造歩留が極端に
悪化して、コストを急増させる)のためであり、平均粒
径が150μmを超えると急冷凝固でなくなるなどのア
トマイズ法による製造の限界と、微細な添加粒子との均
一混合が困難になるといった問題とのためである。最も
望ましい平均粒径は50〜120μmである。急冷擬固
の急冷速度は、102 ℃/sec以上、望ましくは10
3 ℃/sec以上である。
【0046】一方、上記AlまたはAl合金粉末と混合
するBまたはB化合物は、特に高速中性子の吸収能が大
きいという特徴を有している。なお、本発明で使用可能
な好適なB化合物としては、B4 C,B2 3 などがあ
る。なかでもB4 Cは、単位量当たりのB含有量が多く
少量の添加で大きな中性子吸収能を得られる他、非常に
高い硬度を有するなど構造材への添加粒子として特に好
適である。
【0047】このようなBまたはB化合物の添加量は、
B量としての重量%で1.5以上9以下、好適には重量
%で2以上5以下とする。この理由は以下の通りであ
る。
【0048】アルミニウム合金(およびアルミニウム基
複合材)を原子力分野における構造材、より具体的には
使用済核燃料の貯蔵・輸送用容器の構造材として使用す
ることを考えた場合、その部材厚さは必然的に5mmか
ら30mm程度となる。これは、該範囲を超えた厚肉材
では軽量なアルミニウム合金を使用する意味が薄れ、一
方、構造材に要求される信頼性を確保するためには、常
識的なアルミニウム合金の強度を想定すれば極端な薄肉
化が困難なことは明らかなためである。
【0049】言い換えれば、このような用途に使用する
アルミニウム合金の中性子遮蔽能力は、上記の範囲の厚
さにおいて必要充分な値であればよく、一部の先行発明
に述べられているような極端に多量のBやB4 Cの添加
は、いたずらに加工性の悪化や延性の低下をもたらすの
みとなる。
【0050】発明者らの実験によれば、市場に安価に流
通する通常のB4 CをB源として使用した場合、目的と
する用途に最適な特性を得られるのは、B4 C添加量が
2〜12重量%、B量換算で1.5〜9重量%の場合の
みである。B4 C量がこれを下回ると、必要な中性子吸
収能が得られず、一方、上記範囲を超えて添加された場
合には、押出等の成型時に割れが発生するなどして製作
が困難となるのみならず、得られた材料も延性が低く、
構造材として要求される信頼性を確保することができな
い。
【0051】また、BまたはB化合物の粉末は、好適に
は平均粒径が1μm〜60μmのものを使用する。その
理由は、平均粒径が1μm未満では微粉のために各粒子
が凝集するので、結局大きな粒子の塊になって均一な分
散が得られなくなることと歩留が極端に悪くなるためで
あり、60μmを超えると、それらが異物となって材料
強度や押出性を低下させるのみならず、さらには材料の
切削加工性も悪化するためである。
【0052】上記AlまたはAl合金粉末と混合するZ
rやTiは、常温または高温のいずれの環境下において
もアルミニウム複合材に高強度性を付与する特性を有す
る。ZrやTiを添加する際の粉末として、金属Zrや
金属Tiの粉末を用いていもよいし、Zrの化合物やT
iの化合物の粉末を用いてもよい。たとえば、Zrの化
合物として、たとえば、Zrの酸化物を用いることがで
きる。また、Tiの化合物として、たとえば、Tiの酸
化物を用いることができる。
【0053】このようなZrやTiの添加量が上述した
範囲の量である理由は、以下の通りである。すなわち、
Zrの場合、0.2重量%未満では、強度向上の効果が
小さく、反対に、2.0重量%を越えると延性、靱性が
低下し、強度向上の効果も飽和する。また、Tiの場
合、0.2重量%未満では、強度向上の効果が十分では
なく、4.0重量%を越えて含有すると、微細な金属間
化合物の形成が困難となって、靱性の低下が生じ易くな
り、強度向上の効果も飽和する傾向にある。
【0054】また、ZrまたはZr化合物については、
たとえば、スポンジ状のものを用いる。TiまたはTi
化合物についても同様である。
【0055】上述したAlまたはAl合金粉末と、Bま
たはB化合物の粉末と、ZrまたはZr化合物(Tiま
たはTi化合物)の粉末とを混合した後には、混合した
粉末をAl合金製の缶内に封入して真空加熱脱ガスを施
す。この工程を省略すると、最終的に得られる材料中の
ガス量が多くなり、所期の機械的性質が得られなかった
り、熱処理時に表面にフクレが発生したりする。真空加
熱脱ガスに好適な温度範囲は350℃〜550℃であ
り、下限値以下では充分な脱ガス効果が得られず、上限
以上の高温にさらすと、材質によってはその特性劣化が
著しくなる。
【0056】そして脱ガス処理後に、加圧焼結を施して
Al合金複合材を製造する。加圧焼結の製造法として
は、熱間押出、熱間圧延、熱間静水圧プレス(HIP)
またはホットプレスのいずれかまたは組合せを採用して
もよい。なお、加圧焼結時における好適な加熱温度は3
50℃〜550℃、時間は5〜10分である。
【0057】加圧焼結後には、必要に応じて熱処理を実
施する。たとえばAl−Mg−Si系のAl合金粉末を
ベースとして使用した場合にはJISのT6処理を、A
l−Cu系のAl合金粉末をべースとして使用した場合
も同様にT6処理を施すが、純AlやAl−Fe系Al
合金などの粉末をべースとして使用した場合には熱処理
は不要であり、この場合はJISのT1処理に該当す
る。
【0058】このような製造方法により、AlまたはA
l合金母相中に、中性子吸収能を有するBまたはB化合
物をB量として1.5重量%以上9重量%以下、かつZ
rまたはZr化合物をZr量として0.2重量%以上
2.0重量%以下含有し、加圧焼結されたアルミニウム
複合材を得ることができる。あるいは、Zrの代わりに
Tiを0.2重量%以上4.0重量%以下含有するアル
ミニウム複合材を得ることができる。なお、ZrとTi
の両方を含有させてもよい。
【0059】なお、BまたはB化合物は高速中性子吸収
能に優れていることが知られているが、必要に応じて低
速中性子吸収能に優れたGdまたはGd化合物を適宜添
加して含有させた複合材としてもよい。
【0060】つぎに、本発明にかかるバスケットおよび
キャスクの実施の形態を、図1〜図3を参照しながら説
明する。図1は、キャスクの構成を示す部分断面斜視図
であり、図中の符号の10はキャスク、20はバスケッ
ト、30はキャスク本体、40は蓋である。
【0061】図示のキャスク10は、全体がほぼ円筒形
状の収納容器であり、使用済み核燃料集合体(以後、核
燃料集合体という)5をキャスク内部の所定位置に収納
するためのバスケット20と、耐圧を受け持つ胴本体3
1およびその外側を取り巻く中性子遮蔽部32とを備え
たキャスク本体30と、同キャスク本体30の開口部3
3に着脱可態な蓋40とを主な構成要素としている。
【0062】キャスク本体30は中空円筒形状の容器
で、内部にバスケット20が設置され、核燃料集合体5
をバスケット20に出入れするための開口部33が一方
の端面に設けられている。
【0063】バスケット20は、細長い棒状の使用済み
核燃料集合体5を多数キャスク内部に収納できるように
した構造体で、キャスク本体30の軸方向に長くかつ格
子状断面を有するものであり、各格子状断面により形成
される収納空間がセル21と呼ばれ、それぞれ1本の核
燃料集合体5を収納することができる。
【0064】バスケット20は、キャスク本体30の開
口部33に格子状の一端が面しており、蓋40を取り外
した状態で、各セル21に核燃料集合体5を収納した
り、あるいは取り出したりできるようになっている。こ
のバスケット20は、前述したアルミニウム複合材によ
り製造されたものである。
【0065】ここで、バスケット20の構造にかかる第
1の実施例を図2に示して説明する。この実施例では、
バスケット20の構成部材として板状部材22を使用
し、井桁状に結合して格子状断面を形成している。各板
状部材22の長辺にはそれぞれ結合用のスリット23が
設けられ、隣接する板状部材間で互いのスリット23ど
うしを係合させて結合する構造となっている。この場合
の板状部材22は、全体が同一組成よりなるアルミニウ
ム複合材の押出成形品であり、従って、バスケット20
全体が中性子吸収能を具えたものとなる。
【0066】続いて、バスケット20の構造にかかる第
2の実施例を図3に示して説明する。この実施例では、
前述したアルミニウム複合材を押出成形してなるほぼ矩
形断面の管材24を使用し、互いの外面どうしを接触さ
せて多数結束した構造にしてある。各管材の結束方法と
しては、溶接、ロウ付け、連結部材を介してビスやリベ
ットで固定するなど、公知の方法から適宜選択すればよ
い。この場合も、バスケット20のほぼ全体が中性子吸
収能を具えたものとなる。なお、結束方法としてロウ付
けを採用すると、歪みが軽減されるという利点がある。
【0067】キャスク本体30は、炭素鋼またはステン
レス鋼などよりなる耐圧を受け持つ胴本体31を内筒と
して、たとえば樹脂などの中性子遮蔽材よりなる中性子
遮蔽部32がその外周を取り巻いた構造となっている。
胴本体31はまた、γ線遮蔽体としての機能も具えてい
る。また、開口部33を閉鎖する蓋40は、キャスク本
体30にボルトを用いてフランジ結合させる構造となっ
ており、公知技術により充分なシール性を確保するよう
にしてある。なお、図中の符号11は、キャスク10を
吊り上げて移動させる際にフックをかけるトラニオンで
ある。
【0068】上述した実施の形態によれば、中性子吸収
能に優れ、かつ機械的特性にも優れた高い加工性を有す
るアルミニウム複合材を構造部材として使用することが
可能となり、加圧焼結が完了した後必要に応じて熱処理
を施してから、所望形状の構造部材を得るため押出成形
を実施して、たとえば上述した板状部材22または管状
部材24を得る。そして、このような板状部材22また
は管状部材24によってバスケット20を製造すれば、
従来例で説明した中性子吸収材を母材に貼り付けるとい
った作業が不要になるので、大幅に作業工数を低減でき
る。また、バスケット20が同一組成の部材により製造
されているので、構造部材に起因してセル21内に段差
が生じたり、あるいは、中性子吸収部材が剥離するとい
った問題の発生は解消される。
【0069】
【実施例】以下に、具体的な実験例を示して詳細に説明
する。まず初めに、AlまたはAl合金母相中に中性子
吸収能を有するBまたはB化合物を含有したアルミニウ
ム複合材(ZrやTiを含まない)について実験を行っ
た。この実験では、粉末冶金法によりAl−B4 C粒子
複合材を製造し、その機械的性質を調べた。
【0070】[使用材料] (1) べースとなるアルミニウムまたはアルミニウム
合金粉末として、下記の4種類を使用した。べース/粒
径250μm以下の粉末を得た。これを、種々の粒度に
分級して使用した。以後、「純Al」という。ベース/
g−0.25Cr(JIS 6061)のAl合金を使
用し、N2 ガスアトマイズ法により粉末を得た。これを
150μm以下(平均95μm)に分級して使用した。
以後、「6061Al(Al−Mg−Si系)」とい
う。ベース/i−0.1V−0.18Zr(JIS 2
219)のAl合金を使用し、N2 ガスアトマイズ法に
より粉末を得た。これを150μm以下(平均95μ
m)に分級して使用した。以後「2219Al(Al−
Cu系)」という。べース/Fe系Al合金を使用し、
2 ガスアトマイズ法により粉末を得た。これを150
μm以下(平均95μm)に分級して使用した。以後、
「Fe系Al」という。
【0071】(2) 添加粒子として、市販されている
4 Cを使用した。表1および表2にその仕様の抜粋を
示す。
【0072】
【表1】
【0073】
【表2】
【0074】(実施例1) [使用粉末]ここでは、250μm以下に分級した純A
l粉末(平均118μm)と、150μm以下に分級し
た6061Al、2219Al、Fe系Alの各粉末
(平均95μm)を使用した。また、添加粒子として
は、平均粒径23μmの金属添加用B4 Cを使用した。
【0075】[試料作製] (1) ビレット製作 第1段階として、クロスロータリーミキサーを使用し
て、上記粉末および添加粒子を10〜15分混合した。
なお、この実験では12種類の試料を作製したが、ベー
スとB添加量(Bの重量%を計算した値で表示)との組
合せは、表3に示す通りである。
【0076】
【表3】
【0077】第2段階として、ベース粉末および添加粒
子の混合物を缶へ封入してキャニングを実施した。ここ
で使用した缶の仕様は、下記の通りである。 材質:JIS 6063(アルミニウム合金継目無管に
同材質の底板を全周溶接) 直径:90mm 長さ:300mm 缶厚:2mm
【0078】第3段階として、真空加熱脱ガスを実施し
た。この工程では、キャニングされた粉末混合物を48
0℃まで昇温し、缶内部を1Torr 以下まで真空引きし
て2h保持した。この脱ガス工程を実施したことで缶内
の粉末表面に吸着したガス成分および水分が除去され、
押出用素材(以下ビレットという)の製作が完了する。
【0079】(2) 押出 この工程では、上記手順で製作されたビレットを500
tonの押出機を使用して熱間で押出す。この場合の温
度は430℃であり、押出比を約12として下記に示す
平板状の押出形状に成形した。また、この押出成形にお
ける押出時間は430秒であった。
【0080】(3) 熱処理(T6処理) この実験では、押出成形後、表3に示した試料Fおよび
試料Gについてのみ熱処理を実施した。試料Fの熱処理
では、530℃で2時間の固溶化熱処理をした後水冷
し、さらに175℃で8時間の時効処理をしてから空冷
した。また、試料Gの熱処理は、530℃で2時間の固
溶化熱処理をした後水冷し、さらに190℃で26時間
の時効処理をしてから空冷した。この熱処理を経て、試
料の製作は終了する。なお、他の試料については、熱間
での押出加工から冷却後自然時効させるT1処理を施し
た。
【0081】[評価]上述した各工程を経て製作された
試料A〜Lについて、下記に示す要領で評価を行った。
なお、試料F,Gについては、上述した熱処理を施した
T6材を用いて評価を行い、他の試料(A〜E,H〜
L)については、熱処理なしのT1材を用いて評価を行
った。
【0082】(1) ミクロ組織観察 全試料A〜Lについて、押出材中央部のL断面(押出方
向に平行)、T断面(押出方向と直角)で実施した。こ
の結果、いずれの試料についてもアルミニウム合金マト
リックス中にB4 C粒子が均一に微細分散した組織にな
っていることが確認できた。
【0083】(2) 引張試験 この引張試験は、常温および250℃の二つの温度条件
で実施した。常温での引張試験は、全試料A〜Lについ
てそれぞれ試験片の数nを2(n=2)として実施し2
本の平均値とし、また、250℃での引張試験は、試料
AおよびC〜Eを除く8種類の試料についてそれぞれn
=2として実施し2本の平均値とした。なお、いずれの
引張試験においても、平行部の直径6mmの丸棒試験片
を使用して試験を行ったが、250℃の引張試験の場合
は、この試験片を250℃で100時間保持した後、試
験を実施した。この試験結果を表4に示す。
【0084】
【表4】
【0085】表4の実験結果を見ると、0.2%耐力に
ついては、室温では56MPa(試料A)〜291MP
a(試料G)の範囲にあり、250℃の高温では32M
Pa(試料B)〜134MPa(試料G)の範囲にあ
る。
【0086】また、引張強さについては、室温では10
5MPa(試料A)〜426MPa(試料G)の範囲に
あり、250℃の高温では48MPa(試料B)〜18
5MPa(試料G)の範囲にあって、室温時はもとより
高温時においても、室温におけるボラールの引張強さ4
1MPa(表5参照)より優れていることがわかる。
【0087】続いて、破断伸びについて見ると、室温で
は5%(試料L)〜60%(試料H)の範囲にあり、2
50℃の高温では10%(試料L)〜36%(試料B)
の範囲にあって、いずれの温度条件においてもボラール
の伸び1.2%(表5参照)より優れた結果を示してい
る。
【0088】図4および図5は、引張特性に対する温度
の影響を示したグラフであり、両グラフ共、表4に示し
た試験結果から試料F,G,I(いずれもB量2.3重
量%)の数値をプロットしたものである。このグラフを
見ると、試料Gが0.2%耐力および引張強さ共に最も
高い値を示しているが、傾斜が比較的大きいことから温
度上昇による影響をうけやすいことがわかる。
【0089】また、試料Iは、0.2%耐力および引張
強さ共に室温では3試料中で最も低い値となっている
が、温度上昇に伴う傾斜は最も小さい。このため、25
0℃の高温では試料Fと逆転しており、すなわち、3試
料中では温度の影響が最も小さいことを示している。な
お、試料Fは、特に0.2%耐力の傾斜が大きくなって
おり、温度上昇の影響を受けやすいことを示している。
【0090】続いて、図6〜図8のグラフには、B添加
量(重量%)が引張試験結果に及ぼす影響が示されてい
る。図6は、純Alベースの試料A〜Eについて、温度
条件を室温として、0.2%耐力(MPa)、引張強さ
(MPa)、および破断伸び(%)の値(表4参照)を
それぞれプロットして示したものである。このグラフを
見ると、B添加量が増加するにつれて、細破線で示した
0.2%耐力(MPa)および実線で示した引張強さ
(MPa)が大きくなり、反対に、破線で示した破断伸
び(%)は小さくなることがわかる。
【0091】図7は、Fe系Al(Al−6Fe)べー
スの試料H〜Lについて、温度条件を室温として、0.
2%耐力(MPa)、引張強さ(MPa)、および破断
伸び(%)の値(表4参照)をそれぞれプロットして示
したものである。このグラフを見ると、B添加量が増加
するにつれて、細破線で示した0.2%耐力(MPa)
および実線で示した引張強さ(MPa)が図6と同様に
大きくなっている。しかし、破線で示した破断伸び
(%)については、Bを2.3重量%添加することによ
り無添加時と比較して急激に低下するものの、2.3重
量%から4.7重量%までB量を増加させてもその低下
量は小さいものであることがわかる。
【0092】図8は、図7と同様のFe系Al(Al−
6Fe)ベースの試料H〜Lについて、温度条件を25
0℃の高温として、0.2%耐力(MPa)、引張強さ
(MPa)、および破断伸び(%)の値(表4参照)を
それぞれプロットして示したものである。このグラフを
見ると、B添加量が増加するにつれて、細破線で示した
0.2%耐力(MPa)および実線で示した引張強さ
(MPa)が図6および図7と同様に大きくなってい
る。また、破線で示した破断伸び(%)については、B
を2.3重量%添加することにより無添加時と比較して
急激に低下する図7の現象が解消され、全体としての数
値は低いものの、図6に示したものと同様にB量の増加
につれて緩やかに低下する傾向を示している。
【0093】以上、三つのグラフ(図6〜図8)から確
認できるのは、マトリックスの組成に関わらず、B4
粒子の添加量がB換算で9%を超えると、0.2%耐力
がほとんど向上しない一方で破断伸びが急激に低下し、
それに伴って引張強さもまた低下するという共通の傾向
である。いずれの材料もたとえばボラールよりは高い伸
びを示している(表5参照)ものの、たとえば現実に原
子炉や使用済核燃料用容器の構造材として使用すること
を想定した場合、信頼性の点で常温伸び10%以上は最
低限必要な値であり、これを満たしうるB4 C添加量は
B換算で9%以下であると結論できる。
【0094】B量の少ないものについては、強度、延性
の面での問題は認められないが、添加量の下限値は、必
要とされる中性子吸収能からおのずと定まるものであ
り、先に述べたとおりその値はB換算で1.5重量%で
ある。
【0095】上述した表4の試験結果のうち、試料B,
C,F,G,J(いずれもB量2.3または4.7重量
%)の6種類について、そのB量(重量%)、引張強さ
(MPa)、および伸び(%)を下記の表5に抜粋して
示し、溶解法による従来品の各値と比較する。なお、表
5に示す引張強さおよび伸びは室温での値である。
【0096】
【表5】
【0097】最初にB添加量について比較すると、上記
製造方法により製造したアルミニウム複合材では2.3
または4.7重量%の添加がなされており、0.9重量
%の各Al合金よりB添加量が大きい分だけ高い中性子
吸収能を有する複合材であることがわかる。また、ボラ
ールのB添加量は27.3重量%と非常に高い値になっ
ているが、後述する引張強さおよび伸びの値が極めて低
いものであるため、加工性に乏しいことがわかる。
【0098】つぎに、引張強さを比較すると、アルミニ
ウム複合材ではB量2.3重量%の純Al複合材(試料
B)が最も低い112MPaとなっており、従来品では
Al−Mn系合金の150MPaが最も低い値になって
いる。しかし、この試料Bは、従来品と比較してB添加
量が高いため中性子吸収能に優れており、また、伸びも
従来品で最大の20%より大幅に高い値を示しているの
で、加工性の面でも実用に耐えうるものである。特に、
ボラールと比較した場合には、引張強さや伸びの特性が
極めて高いため、加工性の面で優れていることがわか
る。
【0099】なお、ベースをAl合金と限定した場合、
引張強さが最低値となるのは、B量4.7重量%のAl
−Fe系複合材(試料J)であり、その値は270MP
aとなる。
【0100】また、アルミニウム複合材で最も引張強さ
に優れているのはB量2.3重量%のAl−Cu系複合
材(試料G)であり、その値は429MPaとなってい
る。これに対して、従来品で最も引張強さに優れている
のはAl−Zn−Mg系合金の500MPaであるが、
この場合の伸びは11%と、表5中に示したアルミニウ
ム複合材の最低値である18%より低い。この傾向、す
なわち引張強さのわりには伸びが低い(11〜20%)
という傾向は従来品であるB添加アルミニウム合金に共
通しており、B含有量をも勘案すれば、全体的にアルミ
ニウム複合材の伸び(18〜49%)と比較して低いも
のとなっているといえる。
【0101】今度は、表5に基づき、同系のアルミニウ
ム複合材とアルミニウム合金(従来品)とを比較してみ
る。最初に、Al−Mg−Si系複合材(試料F)とA
l−Mg−Si系合金とを比較すると、B量、引張強さ
および伸びのいずれの面でも複合材が優れた値を示して
いる。すなわち、B量は2.3重量%に対し0.9重量
%、引張強さは307MPaに対し270MPa、そし
て、伸びは49%に対し12%となっており、いずれの
値も複合材が高くなっている。
【0102】続いて、Al−Cu系複合材(試料G)と
Al−Cu系合金とを比較すると、この場合においても
B量、引張強さおよび伸びのいずれの面でも複合材が優
れた値を示している。すなわち、B量は2.3重量%に
対し0.9重量%、引張強さは429MPaに対し37
0MPa、そして、伸びは27%に対し15%となって
おり、いずれの値も複合材が高くなっている。
【0103】このように、アルミニウム複合材は、高い
B量を添加でき、しかも、引張強さや伸びなどの引張特
性にも優れているので、高い加工性を得ることができ
る。特に、使用済み核燃料の輸送容器や貯蔵容器等の構
造部材として用いることを考えると、250℃において
引張強さ98MPa、伸び10%以上という機械的性質
を有することが望ましいが、250℃の試験結果から、
べースとして純Al粉末以外のアルミニウム合金粉末を
使用することで、ほぼ達成可能であることを確認でき
た。
【0104】(実施例2) [粉末分級]エアアトマイズで製作したJIS6N01
組成の粉末を、種々のサイズの篩で分級した。使用した
篩サイズと、それぞれの場合における「篩下」の平均粒
径、分級歩留を表6に示す。
【0105】
【表6】
【0106】粒度分布は合金組成やアトマイズ条件で若
干変動する可能性があるものの、篩サイズを小さくする
ことで分級歩留が急激に低下することが確認できる。工
業レベルでの使用を前提にすれば、歩留が一桁となる4
5μm以下の粉末は非現実的であると判断せざるを得な
い。
【0107】[試料作製]表6に示した各粒度の6N0
1粉末と、表2に示した5種類のB4 C粒子を、表7に
示す組合せで混合した。B4 Cの添加量はいずれも3重
量%(B換算で2.3重量%)、混合時間は実施例1と
同様10〜15分とした。混合の完了した粉末は、実施
例1と同様の手順にて缶封入、真空加熱脱ガス、押出を
行い、断面形状48mm×12mmの押出材を得た。熱
処理は実施しなかった。
【0108】
【表7】
【0109】[評価] (1) ミクロ組織観察 各押出材の頭部、中間部、尾部、それぞれの断面中央
部、外周部(計6箇所)において、L断面(押出方向と
平行)ミクロ組織の画像解析を行い、B4 C粒子につい
てその局所的な擬集の有無と、全体的な分布の均一性を
調査した。
【0110】具体的には、各観察位置においてB4 C粒
子の面積率測定を5視野(1視野は1mm×1mm)ず
つ行った(B4 Cの比重が約2.51であることから、
純Alの比重を2.7として、Al合金中におけるB4
Cの重量%は、Vol.%×2.51/2.7と概算でき
る。一方、断面におけるB4 Cの面積率は、Vol.%に
ほぼ等しいとみなすことができる。よって、ここではB
4 Cの面積率の標準値を3%×2.7/2.51=2.
8%とした)。
【0111】単一視野中のB4 C面積率が標準値の2倍
(すなわち5.6%)に達するものが1点でもあった場
合には「凝集あり」、各位置における5視野の面積率の
平均が基準値+/−0.5%(すなわち2.3〜3.3
%の範囲)をはずれた場合には「分布不均一」と判断し
た。その結果を、表8に示す。
【0112】
【表8】
【0113】6N01粉末の平均粒径が5〜150μm
であり、かつB4 C粒子の平均粒径が1〜60μmの合
金No.1〜12においては、いずれも良好なB4 Cの
分布が得られていたのに対し、平均0.8μmと微細な
4 C粒子を使用した合金No.13,No.15では
局部的な凝集が生じていた。また、平均5μmの微細A
l合金粉末に平均72μmの粗大B4 Cを添加したN
o.14では、押出材内の各位置間で、粒子の分布に不
均一が生じていた。
【0114】(2) 常温引張試験 製作した各押出材を、常温での引張試験に供試した。試
験片形状は、実施例1と同じ、平行部径6mmの丸棒試
験片である。結果を表9に示す。合否の基準値を実施例
1で述べたとおり「破断伸び10%以上」とすると、合
金No.1〜12はいずれもこれを満たしていることが
わかる。これに対して平均72μmという粗大B4 Cを
添加したNo.14やNo.16、さらには母材粉末の
平均粒径が162μmと大きいNo.17およびNo.
18では延性の低下が著しく、前記基準を満足すること
ができなかった。
【0115】以上の結果を総合すると、B4 Cの凝集等
がない均一な組織(すなわち均一な中性子吸収能)と構
造材としての信頼性確保に必要な延性を兼ね備えた材料
を得るためには、母材粉末粒径および添加粒子の粒径
を、本発明の範囲内に制御することが必要不可欠である
ことが確認できる。
【0116】
【表9】
【0117】(実施例3) [試料作製]表10に示す組成とプロセスにてビレット
を製作し、430℃での押出に供した。ここで使用した
純AlおよびAl−6Fe合金粉末は、実施例1で使用
したものと同じであり、前者は250μm以下(平均1
18μm)に分級したエアアトマイズ粉末、後者は15
0μm以下(平均95μm)に分級したN2 ガスアトマ
イズ粉末である。また、使用したB4 C粒子は、平均2
3μmのものである。
【0118】各組成に配合した粉末は、クロスロータリ
ーミキサーで20分間混合した。その後プロセスA〜E
では、実施例1、2と同様の手順で缶封入・真空加熱脱
ガスを行ってビレットとし、押出に供した。このとき真
空脱ガスの温度をAでは350℃、Bでは480℃、C
では550℃、Dでは300℃、Eでは600℃とし、
押出は全て430℃で行った。押出形状は、実施例1と
同じく48mm×12mmである。
【0119】プロセスFでは、混合した粉末を4〜5T
orr に減圧した200℃の炉中で2時間加熱後、大気中
でゴム型に充填してCIP(冷間静水圧圧縮)成形し
た。得られた成形体は密度約75%(空孔率25%)で
あり、これを大気中で430℃まで加熱して、押出に供
した。押出形状は48mm×12mmである。プロセス
Gでは、混合した粉末をそのままCIP成形し、大気中
で430℃に加熱して押出した。押出形状は48mm×
12mmとした。
【0120】
【表10】
【0121】[評価]各押出材について、押出材表面の
観察、長手方向での常温引張試験、水素ガス量測定を実
施した。ガス量測定は、LIS A06に準拠し、真空
溶融抽出−質量分析法で行った。
【0122】結果を表11に示す。本発明の請求範囲に
相当するプロセスA〜Cを用いて製作した材料では、押
出材表面性状や機械的性質、水素ガス量ともに良好な結
果が得られたのに対し、本発明の請求範囲から逸脱する
プロセスでは以下のような問題が生じた。
【0123】脱ガスを本発明の範囲よりも低い温度で実
施したプロセスDでは、除去できなかった粉末表面の水
素が押出時に放出され、押出材表皮の直下に気泡が生じ
る、いわゆる「フクレ」不良の原因となった。
【0124】Al−Fe系合金の高強度は急冷凝固効果
で金属間化合物粒子が微細・均一に分散して実現される
ものであるが、極端に高い温度で脱ガスを実施したプロ
セスEでは、これらの化合物が粗大化し、強度および延
性の急激な低下を引き起こした。
【0125】缶に封入せず脱ガスを行ったプロセスFで
は、押出までに空気にさらされる工程を避け得ないう
え、その脱ガス温度も極めて低いため、水素ガス量は
「脱ガスなし」に近く、押出材表面にフクレが生じたほ
か、強度・延性も低い値となった脱ガスを行わないプロ
セスGでは、水素ガスの残留が極めて多くフクレが生じ
たほか、強度・延性も低い値となった。
【0126】以上より、いずれのマトリックス合金を用
いた場合にも良好な特性を有するAl合金複合材を製作
するためには、本発明で述べた製造方法を用いることが
必要不可欠であることが確認された。
【0127】
【表11】
【0128】(実施例4)エアアトマイズで製作し、2
50μm以下に分級した純Al粉末に、平均粒径23μ
mのB4 C粒子を3重量%(B換算で2.3重量%)添
加し、実施例1、2と同様の方法にて断面形状48mm
×12mmの押出材を製作した。得られた押出材の引張
特性は、耐力62MPa、引張強さ112MPa、破断
伸び39%であった。
【0129】高周波溶解炉で熔解した99.7%純度の
純Al溶湯中に3重量%のB4 Cをアルミ箔に包んで投
入し、直ちに良く攪拌して複合材の製作を試みたが、B
4 C粒子は濡れ性が極めて悪く、大部分が湯面上に浮上
した。よって、溶湯攪拌法によるAl−B4 C複合材の
製作は困難と判断された。
【0130】99.7%純度の純Al地金と純Bを、B
量が2.3重量%となるように配合し、高周波溶解炉で
熔解して直径90mmのビレットに鋳造して押出に供し
た。押出形状は48mm×12mmとした。Bの融点が
2092℃と極めて高く、通常のAl合金用設備では取
り扱いが困難と判断された(Al−Bの中間合金を使用
しても、程度の差はあれ、問題は同じである)。また、
得られた押出材は伸びが3.1%と低く、横造材として
の使用は困難と判断された。
【0131】以上の結果より、高濃度のBを含有し、し
かも高強度かつ高延性の材料を得るためには、本発明で
述べたとおり、粉末法による複合材製作が最も適当であ
ることが確認できる。
【0132】(実施例5)つぎに、上述したアルミニウ
ム複合材にZrを添加した複合材について実験を行っ
た。この実験では、粉末冶金法によりZr添加Al−B
4 C粒子複合材およびAl−B4 C粒子複合材(Zrの
添加なし)を製造し、その機械的性質を比較した。
【0133】[使用粉末]Zr添加Al−B4 C粒子複
合材を作製するために、JIS6N01組成にZrを
0.8重量%の割合で添加した粉末(試料P)、または
0.5重量%の割合で添加した粉末(試料Q)を、エア
アトマイズで製作し、250μm以下に分級して使用し
た。これらの粉末の湿式分析結果を表12に示す。比較
としてJIS6N01組成の粉末(試料R)の湿式分析
結果を表12に併せて示す。また、各粉末に添加する添
加粒子として、平均粒径8.7μmのB4 Cを使用し
た。
【0134】
【表12】
【0135】[試料作製]試料の作製手順を図9に示
す。 (1) ビレット製作 第1段階として、クロスロータリーミキサーを使用し
て、上記粉末および添加粒子を10〜15分混合した。
なお、この実験では5種類の試料を作製したが、マトリ
ックスとB添加量(Bの重量%を計算した値で表示)と
の組合せは、表13に示す通りである。
【0136】
【表13】
【0137】第2段階として、マトリックス粉末および
添加粒子の混合物を缶へ封入してキャニングを実施し
た。ここで使用した缶の仕様は、下記の通りである。 材質:JIS 6063(アルミニウム合金継目無管に
同材質の底板を全周溶接) 直径:90mm 長さ:300mm 缶厚:2mm
【0138】第3段階として、真空加熱脱ガスを実施し
た。この工程では、キャニングされた粉末混合物を48
0℃まで昇温し、缶内部を1Torr 以下まで真空引きし
て2h保持した。この脱ガス工程を実施したことで缶内
の粉末表面に吸着したガス成分および水分が除去され
る。
【0139】第4段階として、ホットプレスを行った。
このホットプレスは、400〜450℃で30秒間、6
000トン・プレスを行なう。ホットプレス後、缶を除
去し、おおよそ直径85mmで長さ150mmの丸棒が
得られ、押出用素材すなわちビレットの製作が完了し
た。
【0140】(2) 押出 この工程では、上記手順で製作されたビレットを500
tonの押出機を使用して熱間で押出す。この場合の温
度は510℃〜550℃であり、押出比を約25として
直径20mmの丸棒に成形した。押出加工後、自然時効
させるT1処理を施した。
【0141】[評価]上述した各工程を経て製作された
試料P3,P5,Q5,R3,R5について、下記に示
す要領で評価を行った。
【0142】(1) ミクロ組織観察 全試料A〜Lについて、押出材中央部のT断面(押出方
向と直角)にて、前処理としてエッチングを行わずに実
施した。この結果、いずれの試料についてもマトリック
ス中にB4 C粒子が均一に微細分散した組織になってい
ることが確認できた。
【0143】(2) 引張試験 この引張試験は、常温、および200℃で100h保持
した後の200℃の二つの温度条件で実施した。P3、
Q5およびR5の各試料については、180℃で100
h保持した後の180℃、および350℃で100h保
持した後の200℃の温度条件でも引張試験を実施し
た。なお、いずれの引張試験においても、平行部の直径
8mmの丸棒試験片を使用し、標点間距離を30mmと
して試験を行った。 この試験結果を表14に示す。
【0144】
【表14】
【0145】表14の実験結果を見ると、0.2%耐力
については、以下の結果である。室温では、Zrを添加
したもの(試料P3,P5,Q5)が135MPa〜1
51MPaの範囲にあり、Zrを添加していないもの
(試料R3,R5)が79MPa〜81MPaの範囲に
ある。180℃で100h保持した後の180℃では、
Zrを添加したもの(試料P3,Q5)が101MPa
〜110MPaの範囲にあり、Zrを添加していないも
の(試料R5)が72MPaである。200℃で100
h保持した後の200℃では、Zrを添加したもの(試
料P3,P5,Q5)が90MPa〜99MPaの範囲
にあり、Zrを添加していないもの(試料R3,R5)
が62MPaである。350℃で100h保持した後の
200℃では、Zrを添加したもの(試料P3,Q5)
が91MPa〜94MPaの範囲にあり、Zrを添加し
ていないもの(試料R5)が52MPaである。
【0146】いずれもZrを添加したものの方が0.2
%耐力の点で優れており、上述したバスケットに使用す
る場合の要求特性を十分に満足する。
【0147】また、引張強さについては、以下の結果で
ある。室温では、Zrを添加したもの(試料P3,P
5,Q5)が201MPa〜215MPaの範囲にあ
り、Zrを添加していないもの(試料R3,R5)が1
57MPaである。180℃で100h保持した後の1
80℃では、Zrを添加したもの(試料P3,Q5)が
124MPa〜133MPaの範囲にあり、Zrを添加
していないもの(試料R5)が93MPaである。20
0℃で100h保持した後の200℃では、Zrを添加
したもの(試料P3,P5,Q5)が110MPa〜1
16MPaの範囲にあり、Zrを添加していないもの
(試料R3,R5)が78MPa〜80MPaの範囲に
ある。350℃で100h保持した後の200℃では、
Zrを添加したもの(試料P3,Q5)が112MPa
〜115MPaの範囲にあり、Zrを添加していないも
の(試料R5)が73MPaである。
【0148】いずれもZrを添加したものの方が引張強
さの点で優れており、上述したバスケットに使用する場
合の要求特性を十分に満足する。
【0149】続いて、破断伸びについては、以下の結果
である。室温では、Zrを添加したもの(試料P3,P
5,Q5)が23.7%〜25.0%の範囲にあり、Z
rを添加していないもの(試料R3,R5)が30.3
%〜31.7%の範囲にある。180℃で100h保持
した後の180℃では、Zrを添加したもの(試料P
3,Q5)が34.7%〜41.7%の範囲にあり、Z
rを添加していないもの(試料R5)が46.7%であ
る。200℃で100h保持した後の200℃では、Z
rを添加したもの(試料P3,P5,Q5)が33.7
%〜39.0%の範囲にあり、Zrを添加していないも
の(試料R3,R5)が46.7%〜48.7%の範囲
にある。350℃で100h保持した後の200℃で
は、Zrを添加したもの(試料P3,Q5)が37.3
%〜41.7%の範囲にあり、Zrを添加していないも
の(試料R5)が53.7%である。
【0150】Zrを添加したものは、破断伸びの点で、
いずれの温度条件においてもボラールの伸び1.2%
(表5参照)より優れた結果を示している。
【0151】図10および図11のグラフには、Zr添
加量(重量%)が引張試験結果に及ぼす影響が示されて
いる。図10は、試料P3,Q5,R3について、温度
条件を室温として、0.2%耐力(MPa)、引張強さ
(MPa)、および破断伸び(%)の値(表14参照)
をそれぞれプロットして示したものである。このグラフ
を見ると、Zr添加量が増加するにつれて、0.2%耐
力(MPa)および引張強さ(MPa)が大きくなるこ
とがわかる。ただし、Zrの添加量が0.5重量%のも
の(試料Q5)と、0.8重量%のもの(試料P3)と
の差は小さいことがわかる。また、破断伸び(%)はZ
rの添加により小さくなるが、Zrの添加量が0.5重
量%のものと0.8重量%のものとでは違いはない。
【0152】図11は、試料P3,Q5,R3につい
て、温度条件を200℃で100時間保持した後の20
0℃として、0.2%耐力(MPa)、引張強さ(MP
a)、および破断伸び(%)の値(表14参照)をそれ
ぞれプロットして示したものである。このグラフを見る
と、Zr添加量が増加するにつれて、0.2%耐力(M
Pa)および引張強さ(MPa)が図10と同様に大き
くなっている。また、破断伸び(%)はZrの添加によ
り小さくなるが、Zrの添加量が0.5重量%のものよ
りも0.8重量%の方が大きくなっている。ただし、Z
rの添加量が0.5重量%のもの(試料Q5)と、0.
8重量%のもの(試料P3)との差は小さいことがわか
る。
【0153】(3) ヤング率およびポアソン比の測定 試料P5,Q5,R3について、ヤング率およびポアソ
ン比を固有振動共振法により測定した。測定に供する試
験片を幅10mm、長さ60mmで厚さ2mmの形状と
し、200℃で100時間保持した試料から採取した。
測定温度は、室温(25℃)、150℃、180℃、2
00℃および250℃とした。この測定結果を表15に
示すとともに、ヤング率の測定結果を図12にグラフに
して示す。なお、表15において、ポアソン比を括弧内
に示す。
【0154】
【表15】
【0155】表15および図12のグラフより、いずれ
の温度においても、Zrを添加したもの(試料P5,Q
5)はZrを添加していないもの(試料R3)よりもヤ
ング率が高い値となっていることがわかる。ただし、1
80℃までの温度域では、Zrの添加量が0.5重量%
のもの(試料Q5)と、0.8重量%のもの(試料P
5)との差は殆どないが、それよりも高い温度域では、
0.8重量%のもの(試料P5)のヤング率が低下して
いる。また、表15より、Zr添加の有無にかかわら
ず、ポアソン比は殆ど同じである。
【0156】(4)導電率の測定 P3、P5、Q5、R3、R5の各試料について、熱伝
導度の簡易評価法として、押出材中央部のT断面(押出
方向と直角)における導電率を渦電流式導電率計により
測定した。各試料について、押し出したまま常温で導電
率を測定するとともに、200℃で100時間保持して
から常温で導電率を測定した。この測定結果を表16に
示すとともに、図13および図14にグラフにして示
す。
【0157】
【表16】
【0158】表16、図13および図14のグラフよ
り、導電率は、Zrを添加したもの(試料P3,P5,
Q5)が47.5IACS%〜51.6IACS%の範
囲にあり、Zrを添加していないもの(試料R3,R
5)が48.8IACS%〜53.0IACS%の範囲
にある。また、押し出したままのものでも200℃で1
00時間保持したものでも、Bの添加またはZrの添加
により導電率が低下することがわかる。特に、Zrの添
加による影響よりもBの添加による影響の方が大きい。
【0159】図15は、各種Al材料の導電率と熱伝導
度との関係を表すグラフである。このグラフおよび表1
6の結果より、熱伝導度は、Zrを添加したもの(試料
P3,P5,Q5)が0.18kW/m・℃〜0.19
kW/m・℃の範囲にあり、Zrを添加していないもの
(試料R3,R5)が0.19kW/m・℃〜0.20
kW/m・℃の範囲にある。したがって、熱伝導度の点
で、Zrの添加の有無による違いは殆どないといえる。
すなわち、Zrを添加しても熱伝導度が低下することは
ない。
【0160】このように、上述したZr添加アルミニウ
ム複合材は、高いB量を添加できるため中性子吸収能に
優れ、しかも、引張強さや伸びなどの引張特性にも優れ
ているため高い加工性を得ることができる。したがっ
て、使用済み核燃料集合体を収容するバスケットおよび
そのバスケットを備えたキャスクを構成する構造材に適
用して好適である。
【0161】
【発明の効果】上述した本発明のアルミニウム複合材お
よびその製造方法によれば、以下の効果を奏する。
【0162】アルミニウムまたはアルミニウム合金粉末
に中性子吸収能を有するBまたはB化合物の粉末を添加
して混合した後、加圧焼結するという粉末冶金法を用い
て製造したアルミニウム複合材は、従来の溶解法に比べ
て多量(1.5〜9重量%)のBまたはB化合物を添加
することが可能になる。このため、B添加量の増加によ
って特に高速中性子の吸収能を向上させることができ
る。
【0163】また、このアルミニウム複合材は、Zrや
Ti等の高強度性を付与するための添加元素が添加され
ているため、高い中性子吸収能を有するのみならず、強
度と延性のバランスにも優れている。したがって、構造
部材として好適なアルミニウム複合材を得ることができ
る。
【0164】また、上述した本発明のアルミニウム複合
材をバスケットの構造材として使用することによって、
バスケット自体が高い中性子吸収能を有し、また、製造
に要する工数も低減されるのでコスト的にも安価にな
る。そして、中性子吸収能が向上し、しかもコスト的に
も安価に製造できるバスケットを備えたことにより、キ
ャスクの性能や信頼性が向上し、しかも安価に製造でき
るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるキャスクの構造を示す部分断面
斜視図である。
【図2】本発明にかかるバスケットの構造を示す第1の
実施例の部分組立斜視図である。
【図3】本発明にかかるバスケットの構造を示す第2の
実施例の部分組立斜視図である。
【図4】Al複合材の機械的性質に関するグラフで、表
3の試料F,G,Iについて、0.2%耐力(MPa)
と温度(℃)との関係を示している。
【図5】Al複合材の機械的性質に関するグラフで、表
3の試料F,G,Iについて、引張強さ(MPa)と温
度(℃)との関係を示している。
【図6】Al複合材の機械的性質に関するグラフで、純
Alベース(表3の試料A〜E)の複合材について、室
温におけるB添加量の影響を示している。
【図7】Al複合材の機械的性質に関するグラフで、A
l−6Feべース(表3の試料H〜L)の複合材につい
て、室温におけるB添加量の影響を示している。
【図8】Al複合材の機械的性質に関するグラフで、A
l−6Feベース(表3の試料H〜L)の複合材につい
て、250℃におけるB添加量の影響を示している。
【図9】本発明にかかるZr添加Al複合材の試料作製
手順を示すフローチャートである。
【図10】本発明にかかるAl複合材の機械的性質に関
するグラフで、室温におけるZr添加量の影響を示して
いる。
【図11】本発明にかかるAl複合材の機械的性質に関
するグラフで、200℃で100時間保持した後の20
0℃におけるZr添加量の影響を示している。
【図12】本発明にかかるAl複合材のヤング率を種々
の温度で測定した結果を示すグラフである。
【図13】本発明にかかるAl複合材の導電率を測定し
た結果を示すグラフで、押し出したままの試料について
BおよびZr添加量の影響を示している。
【図14】本発明にかかるAl複合材の導電率を測定し
た結果を示すグラフで、200℃で100時間保持した
試料についてBおよびZr添加量の影響を示している。
【図15】各種Al材料の導電率と熱伝導度との関係を
表すグラフである。
【図16】従来におけるバスケット構造を示す部分組立
斜視図である。
【符号の説明】
5 使用済み核燃料集合体(核燃料集合体) 10 キャスク 20 バスケット 21 セル 22 板状部材 23 スリット 24 管材 30 キャスク本体 31 胴本体 32 中性子遮蔽材 33 開口部 40 蓋
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年7月4日(2000.7.4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正内容】
【0052】上記AlまたはAl合金粉末に添加される
ZrやTiは、常温または高温のいずれの環境下におい
てもアルミニウム複合材に高強度性を付与する特性を有
する。ZrやTiを添加する際の粉末として、金属Zr
や金属Tiの粉末を用いていもよいし、Zrの化合物や
Tiの化合物の粉末を用いてもよい。たとえば、Zrの
化合物として、たとえば、Zrの酸化物を用いることが
できる。また、Tiの化合物として、たとえば、Tiの
酸化物を用いることができる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0054
【補正方法】変更
【補正内容】
【0054】また、Zr添加については、たとえば、ス
ポンジ状のものを用いる。Ti添加についても同様であ
る。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0140
【補正方法】変更
【補正内容】
【0140】(2) 押出 この工程では、上記手順で製作されたビレットを500
tonの押出機を使用して熱間で押出す。この場合の温
度は510℃〜550℃であり、押出比を約25として
直径20mmの丸棒に成形した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G21F 5/005

Claims (40)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 AlまたはAl合金母相中に中性子吸収
    能を有するBまたはB化合物と、高強度性を付与するた
    めの添加元素を含有し、加圧焼結したことを特徴とする
    アルミニウム複合材。
  2. 【請求項2】 前記BまたはB化合物の含有量は、B量
    として1.5重量%以上9重量%以下であることを特徴
    とする請求項1に記載のアルミニウム複合材。
  3. 【請求項3】 前記高強度性を付与するための添加元素
    はZrであることを特徴とする請求項1または2に記載
    のアルミニウム複合材。
  4. 【請求項4】 前記Zrの含有量は0.2重量%以上
    2.0重量%以下であることを特徴とする請求項3に記
    載のアルミニウム複合材。
  5. 【請求項5】 前記Zrの含有量は0.5重量%以上
    0.8重量%以下であることを特徴とする請求項3に記
    載のアルミニウム複合材。
  6. 【請求項6】 前記高強度性を付与するための添加元素
    はTiであることを特徴とする請求項1または2に記載
    のアルミニウム複合材。
  7. 【請求項7】 前記Tiの含有量は0.2重量%以上
    4.0重量%以下であることを特徴とする請求項6に記
    載のアルミニウム複合材。
  8. 【請求項8】 AlまたはAl合金粉末に中性子吸収能
    を有するBまたはB化合物の粉末と、高強度性を付与す
    るための添加元素の粉末を添加後、加圧焼結することを
    特徴とするアルミニウム複合材の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記AlまたはAl合金粉末が急冷凝固
    粉であることを特徴とする請求項8記載のアルミニウム
    複合材の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記BまたはB化合物の含有量は、B
    量として1.5重量%以上9重量%以下であることを特
    徴とする請求項8または9に記載のアルミニウム複合材
    の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記B化合物粉末として、炭化ホウ素
    (B4 C)粒子を使用することを特徴とする請求項8〜
    10のいずれか一つに記載のアルミニウム複合材の製造
    方法。
  12. 【請求項12】 前記AlまたはAl合金粉末の平均粒
    径が5〜150μmであり、かつ、使用するB化合物粉
    末が平均粒径1〜60μmのB4 C粒子であることを特
    徴とする請求項8〜11のいずれか一つに記載のアルミ
    ニウム複合材の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記高強度性を付与するための添加元
    素粉末はZrの粉末であることを特徴とする請求項8〜
    12のいずれか一つに記載のアルミニウム複合材の製造
    方法。
  14. 【請求項14】 前記Zrの含有量は0.2重量%以上
    2.0重量%以下であることを特徴とする請求項13に
    記載のアルミニウム複合材の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記Zrの含有量は0.5重量%以上
    0.8重量%以下であることを特徴とする請求項13に
    記載のアルミニウム複合材の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記高強度性を付与するための添加元
    素粉末はTiの粉末であることを特徴とする請求項8〜
    12のいずれか一つに記載のアルミニウム複合材の製造
    方法。
  17. 【請求項17】 前記Tiの含有量は0.2重量%以上
    4.0重量%以下であることを特徴とする請求項16に
    記載のアルミニウム複合材の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記加圧焼結が、熱間押出、熱間圧
    延、熱間静水圧プレスまたはホットプレスのいずれか1
    種、または2種以上の組合せで行うことを特徴とする請
    求項8〜17のいずれか一つに記載のアルミニウム複合
    材の製造方法。
  19. 【請求項19】 粉末を収容する缶内を350℃〜55
    0℃の加熱下で真空脱ガスした後に缶を封止し、しかる
    後に内部を真空に保ったままの状態で加圧焼結すること
    を特徴とする請求項8〜18のいずれか一つに記載のア
    ルミニウム複合材の製造方法。
  20. 【請求項20】 前記加圧焼結後に熱処理を施すことを
    特徴とする請求項8〜19のいずれか一つに記載のアル
    ミニウム複合材の製造方法。
  21. 【請求項21】 個々の使用済み核燃料集合体をキャス
    ク内部の所定位置に収納するための格子状断面を有する
    バスケットであって、AlまたはAl合金粉末に中性子
    吸収能を有するBまたはB化合物の粉末と、高強度性を
    付与するための添加元素の粉末を添加後、加圧焼結して
    なる中性子吸収能を具えたアルミニウム複合材で製造し
    たことを特徴とするバスケット。
  22. 【請求項22】 前記BまたはB化合物の含有量は、B
    量として1.5重量%以上9重量%以下であることを特
    徴とする請求項21に記載のバスケット。
  23. 【請求項23】 前記高強度性を付与するための添加元
    素粉末はZrの粉末であることを特徴とする請求項21
    または22に記載のバスケット。
  24. 【請求項24】 前記Zrの含有量は0.2重量%以上
    2.0重量%以下であることを特徴とする請求項23に
    記載のバスケット。
  25. 【請求項25】 前記Zrの含有量は0.5重量%以上
    0.8重量%以下であることを特徴とする請求項23に
    記載のバスケット。
  26. 【請求項26】 前記高強度性を付与するための添加元
    素粉末はTiの粉末であることを特徴とする請求項21
    または22に記載のバスケット。
  27. 【請求項27】 前記Tiの含有量は0.2重量%以上
    4.0重量%以下であることを特徴とする請求項26に
    記載のバスケット。
  28. 【請求項28】 前記格子状断面が、前記アルミニウム
    複合材の板材を格子状に結合してなることを特徴とする
    請求項21〜27のいずれか一つに記載のバスケット。
  29. 【請求項29】 前記格子状断面が、前記アルミニウム
    複合材を押出成形してなる管材を結束して形成したこと
    を特徴とする請求項21〜27のいずれか一つに記載の
    バスケット。
  30. 【請求項30】 前記管材の結束がロウ付けによりなさ
    れることを特徴とする請求項29に記載のバスケット。
  31. 【請求項31】 個々の使用済み核燃料集合体をキャス
    ク内部の所定位置に収納するための格子状断面を有し、
    AlまたはAl合金粉末に中性子吸収能を有するBまた
    はB化合物の粉末と、高強度性を付与するための添加元
    素の粉末を添加後、加圧焼結してなる中性子吸収能を具
    えたアルミニウム複合材で製造したバスケットと、耐圧
    を受け持つ胴本体とその外側を取り巻く中性子遮蔽部と
    を備え、前記バスケットを内部に収納する中空のキャス
    ク本体と、前記使用済み核燃料集合体を前記バスケット
    に出入れするために設けられた前記キャスク本体の開口
    部に着脱可能な蓋と、を具備して構成したことを特徴と
    するキャスク。
  32. 【請求項32】 前記BまたはB化合物の含有量は、B
    量として1.5重量%以上9重量%以下であることを特
    徴とする請求項31に記載のキャスク。
  33. 【請求項33】 前記高強度性を付与するための添加元
    素粉末はZrの粉末であることを特徴とする請求項31
    または32に記載のキャスク。
  34. 【請求項34】 前記Zrの含有量は0.2重量%以上
    2.0重量%以下であることを特徴とする請求項33に
    記載のキャスク。
  35. 【請求項35】 前記Zrの含有量は0.5重量%以上
    0.8重量%以下であることを特徴とする請求項33に
    記載のキャスク。
  36. 【請求項36】 前記高強度性を付与するための添加元
    素粉末はTiの粉末であることを特徴とする請求項31
    または32に記載のキャスク。
  37. 【請求項37】 前記Tiの含有量は0.2重量%以上
    4.0重量%以下であることを特徴とする請求項36に
    記載のキャスク。
  38. 【請求項38】 前記格子状断面が、前記アルミニウム
    複合材の板材を格子状に結合してなることを特徴とする
    請求項31に記載のキャスク。
  39. 【請求項39】 前記格子状断面が、前記アルミニウム
    複合材を押出成形してなる管材を結束して形成したこと
    を特徴とする請求項31に記載のキャスク。
  40. 【請求項40】 前記管材の結束がロウ付けによりなさ
    れることを特徴とする請求項39に記載のキャスク。
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