JP3071576B2 - 放射性物質の輸送および貯蔵兼用容器のバスケット - Google Patents

放射性物質の輸送および貯蔵兼用容器のバスケット

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JP3071576B2
JP3071576B2 JP4242333A JP24233392A JP3071576B2 JP 3071576 B2 JP3071576 B2 JP 3071576B2 JP 4242333 A JP4242333 A JP 4242333A JP 24233392 A JP24233392 A JP 24233392A JP 3071576 B2 JP3071576 B2 JP 3071576B2
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、簡単な構造で製造が容
易な放射性物質の輸送および貯蔵兼用容器のバスケット
の改良品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】原子力発電所などで発生する使用済み核
燃料を輸送したり貯蔵したりする容器は、上記使用済み
燃料が収納された状態で輸送され、所定の貯蔵場所で長
期間貯蔵される。この容器の内部には、種々の燃料を容
器内の所定の位置に収納し、それらの相対位置を確保す
るためのバスケットが備えられ、その内部に燃料収納用
の多数の空間区画が形成されている。
【0003】そして、このバスケットには、中性子吸収
能を付与して使用済み燃料を安全に輸送および貯蔵する
ことが可能なように、未臨界安全性を確保する必要があ
る。このためバスケットはその区画の周壁にホウ素入り
アルミニウムやホウ素入りステンレス鋼などが用いら
れ、この周壁で中性子を吸収するように構成されている
が、従来はこのバスケットは全体が鋳造品で構成されて
いるため、バスケットが大重量で、製造コストは高価な
ものになっていた。
【0004】そこで、上記のような欠点を解消し、軽量
で安価に製造することができるバスケットに関し、特開
昭63−159794号公報に開示されている。まずこ
のバスケットを収容する容器本体について図5を基に説
明する。
【0005】図5において、炭素鋼等の鍛造品からなる
容器本体1は、有底円筒状に形成され、その開口部には
本体1と同じ材質の内蓋15が取り付けられ、さらにそ
の外側に外蓋16が設けられている。また容器本体1の
外周部には中性子遮蔽材11が外筒13に覆われて配置
され、遮蔽層が形成されている。
【0006】この中性子遮蔽材11中には容器本体1か
ら外筒13に伝熱するためのフィン11aが配置されて
いる。また、内蓋15の外面にも中性子遮蔽材17が設
けられている。外筒13の外周面には容器を運搬する際
に取手として利用するトラニオン13aが設けられてい
る。
【0007】上記内蓋15の外周部は、ガスケットを介
して容器本体1の端面に圧着され、図外のボルトで螺着
締結されている。また外蓋16の鏡板の外周にはフラン
ジ16aが取り付けられており、このフランジ16aを
押え部材14で端面方向に押え付け、この端面が容器本
体1の端面に圧着されることにより外蓋16がシール構
造で容器本体1に取り付けられている。
【0008】そして、このような容器本体1の内部に格
子状に区画されたバスケット2が挿入されている。以
下、特開昭63−159794号公報に開示された従来
のバスケットについて、図6〜図7を基に説明する。こ
れらの図に示すように、ホウ素入りアルミニウムやホウ
素入りステンレス鋼等により構成された帯状の縦金属板
21と横金属板22とが格子状に配置されて単位段の格
子体2aが形成され、この格子体2aの複数基が格子目
を合致させるように積み重ねられてバスケット2が形成
されている。そして上下に貫通したそれぞれの格子目が
燃料収納用の区画10を形成している。
【0009】なお、縦金属板21および横金属板22に
はそれぞれ互いに対向する位置に切欠き部21a、22
bが設けられており、それらを互いに嵌め合わせること
によって単位段の格子体2aが得られるようにされてい
る。
【0010】このようにして形成されたバスケット2の
四隅のデッドスペース(区画10を形成していない部
分)の縦金属板21と横金属板22との外方交差部分
で、各段のその部分に沿うように縦長のアングル鋼から
なる連結部材23が配設され、この連結部材23と縦金
属板21および横金属板22とがボルト24によって結
合されている。これによってバスケット2は全体として
一体に構成されている。
【0011】このようなバスケット2は、縦金属板21
と横金属板22とを連結部材23を介して一体的に結合
させたものであるため、必要最小限の材料で形成させる
ことが可能であり、軽量でかつ容易に製造が可能である
と説明されている。
【0012】なお、上記公報に開示されていないが、組
み立てられたバスケット2の縦金属板21と横金属板2
2との交差角度を確定させ、かつ区画10の形状が変形
しないように補強するために、実際のバスケット2には
その全側部に補強板30が取り付けられている。この補
強板30には外方に突出した縦金属板21および横金属
板22の遊端部を嵌め込む縦長の嵌合溝が切り込まれて
おり、この嵌合溝に上記遊端部を嵌合させることによっ
てバスケット2の側部に補強板30が取り付けられてい
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来のバスケット2においては、バスケット2の変形
を防止するために用いられる連結部材23のみでは充分
その効果を発揮することができない。そこで、上記補強
板30をバスケット2の四囲に取り付けることが行われ
るが、この補強板30は幅広および長尺のかなり大きな
部材であるため、それらをバスケット2の四囲に設ける
と、バスケット2の重量が増加し、せっかく薄い金属板
を組み立てて軽量にした効果が損なわれるからあまり好
ましいものではない。
【0014】本発明は、上記のような従来の問題点を解
消するためになされたものであり、重量を大幅に増加さ
せることなく、バスケットの変形を抑止する効果の大き
い放射性物質の輸送および貯蔵兼用容器のバスケットを
提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
放射性物質の輸送および貯蔵兼用容器のバスケットは、
放射性物質を収容する金属製の円筒状容器に挿入される
バスケットであって、一方向に延びる帯状の金属板の集
合体である金属板群と他方向に延びる帯状の金属板の集
合体である金属板群とを互いの交差部に形成した切欠部
に互いに嵌合させることによって単位段の格子体が形成
され、この格子体の複数基を格子目が合致するように複
数段に積み重ねることにより形成される各格子目を放射
性物質収納用の一区画とする放射性物質の輸送および貯
蔵兼用容器のバスケットにおいて、上記格子体の上下方
向の接続部には金属板群の交差角度を固定するための水
平補強板が備えられ、上記金属板の両側部上面または下
面には上方または下方に突出した嵌合突起が設けられ、
上記水平補強板には上記金属板の嵌合突起に嵌合するよ
うに平行に切り込まれた複数条の嵌合溝が設けられ、こ
れらの嵌合溝を上記嵌合突起に嵌合させることによって
金属板群に水平補強板が取り付けられていることを特徴
とするものである。
【0016】本発明の請求項2記載の放射性物質の輸送
および貯蔵兼用容器のバスケットは、請求項1記載の放
射性物質の輸送および貯蔵兼用容器のバスケットにおい
て、上記水平補強板は、上記二つの金属板群の遊端に各
段交互に嵌設されていることを特徴とするものである。
【0017】本発明の請求項3記載の放射性物質の輸送
および貯蔵兼用容器のバスケットは、請求項1または2
記載の放射性物質の輸送および貯蔵兼用容器のバスケッ
トにおいて、上記金属板の幅は格子体二段分の幅とさ
れ、この金属板の幅方向両側部には格子体一段分を形成
させるに必要な切欠き部が形成されていることを特徴と
するものである。
【0018】
【作用】上記請求項1記載の放射性物質の輸送および貯
蔵兼用容器のバスケットによれば、上記金属板の両側部
上面または下面には上方または下方に突出した嵌合突起
が設けられ、上記水平補強板には上記金属板の嵌合突起
に嵌合するように平行に切り込まれた複数条の嵌合溝が
設けられ、これらの嵌合溝を上記嵌合突起に嵌合させる
ことによって金属板群に水平補強板が取り付けられてい
るため、形成された格子体に異なる方向に延びる二つの
金属板群がそれらの交差点で形成する角度は上記水平補
強板によって矯正かつ固定され、格子体が変形すること
はなく、また、上記水平補強板の上記嵌設によって格子
体が補強された状態になる。
【0019】上記請求項2記載の放射性物質の輸送およ
び貯蔵兼用容器のバスケットによれば、上記水平補強板
は、延びる方向が異なる二つの金属板群の遊端に各段交
互に嵌設されているため、各段の格子体は一方向に延び
る金属板群のみが水平補強板に嵌合された状態になって
いるが、異なる方向に延びる金属板群は互いに他の群の
変形に連動して変形するものであり、一方の金属板群の
みを規制することによって格子体の変形は防ぐことがで
き、両方の金属板群に水平補強板を嵌合させる場合に比
べて材料を節約することができるとともに、その分バス
ケットの軽量化が可能になる。
【0020】また、各段交互に嵌合されているから組み
上がったバスケット全体としての重量分布のバランスが
良好になる。
【0021】上記請求項3記載の放射性物質の輸送およ
び貯蔵兼用容器のバスケットによれば、上記金属板の幅
は格子体二段分の幅とされ、この金属板の幅方向両側部
には格子体一段分を形成させるに必要な切欠き部が形成
されているため、一方の金属板群と他方の金属板群とを
上記切欠き部を互いに嵌合させて組み立て、一段分の格
子体を形成させた状態では、必ずこの格子体から上下に
他の段の格子体を形成するための相手方となる金属板群
が形成されている。
【0022】従って、バスケットが組み上がった状態で
は隣合う段では必ず一つの金属板群が共用されているた
め、段間にずれは起こらず強固に各段が結合された状態
でバスケットを形成させることができる。
【0023】
【実施例】図1は本発明に係るバスケットの一例を示す
斜視図である。この図に示すように、放射性物質を収容
する前述の円筒状容器本体1に挿入されるバスケット2
は、一方向(縦方向)に延びる複数の帯状の縦金属板2
1と、他方向(横方向)に延びる複数の帯状の横金属板
22とを互いの交差部に形成した切欠部に互いに嵌合さ
せることによって単位段の格子体2aが形成されてい
る。
【0024】そして、上記複数の帯状の縦金属板21に
よって縦金属板群2yが形成され、複数の帯状の横金属
板22によって横金属板群2xが形成されているから、
縦金属板群2yと横金属板群2xとを互いに交差させる
ように結合することによって単位段の格子体2aが形成
されているということができる。
【0025】なお、本実施例においては、縦金属板21
および横金属板22はホウ素入りステンレス鋼によって
形成されているが、それらの材質はホウ素入りステンレ
ス鋼に限定されるものではなく、ホウ素入りアルミニウ
ム鋼など中性子吸収能があるものならどのようなもので
もよい。
【0026】この格子体2aの複数基を、それぞれの格
子目が合致するように複数段に積み重ねることによって
各格子目が上下方向に縦長に連通し、それらが放射性物
質収納用の区画10となっている。
【0027】横方向に延びる横金属板群2xの最外側部
に位置した横金属板22に、縦方向に延びる縦金属板群
2yの側端部を交差させて外方に突出させることによっ
て縦金属板群2yの各縦金属板21に遊端が形成され、
これら複数の遊端に、嵌合溝が設けられた円弧状の水平
補強板3が嵌合され、同様に縦方向に延びる縦金属板群
2yの最外側部に位置した縦金属板21に、横方向に延
びる横金属板群2xの側端部を交差させて外方に突出さ
せることによって横金属板群2xの横金属板22に遊端
が形成され、これら複数の遊端に、上記と同じ水平補強
板3が嵌合され、これら水平補強板3の嵌合によって格
子体2aが変形するのが規制されている。
【0028】また、上記水平補強板3は、延びる方向が
異なる二つの金属板群に各段交互に嵌合されている。す
なわち、ある段の格子体2aの縦金属板群2yに水平補
強板3が設けられている場合には、その格子体2aの横
金属板群2xには水平補強板3は設けられておらず、逆
にその上下の段に位置する格子体2aの横金属板群2x
には水平補強板3が設けられており、縦金属板群2yに
は水平補強板3は取り付けられていない。
【0029】そして、単位段の格子体2aが積み重ねら
れた状態で、各段の縦金属板群2yおよび横金属板群2
xのうちの一部の縦金属板21および横金属板22の遊
端部を上下方向に亘って縦長に挟持して連結する一対の
連結部材4が設けられており、これによって積み重ねら
れた各格子体2aの水平方向の位置ずれが阻止されると
ともに、単位格子体2aの積層体全体は一体的に結合さ
れている。
【0030】以上のように、縦金属板21の集合体であ
る縦金属板群2yと、横金属板22の集合体である横金
属板群2xとを互いに交差させて得られた単位段の格子
体2aを積み重ね、各団交互に一対の水平補強板3を取
り付け、連結部材4で各格子体2aを一体化することに
よって放射性物質の輸送および貯蔵するためのバスケッ
ト2が形成されている。
【0031】そして、このバスケット2の底部には底板
51が取り付けられ、上縁部には環状の枠体52が嵌め
込まれ、図5に例示する容器本体1の中に嵌装された状
態で区画10の中に所定の放射性物質が収納される。
【0032】図2は、図1に示すバスケットの部分分解
斜視図である。この図に示すように、縦金属板21およ
び横金属板22の幅は、格子体二段分の幅寸法とされて
いる。そして、これらの金属板21、22の幅方向両側
部には格子体一段分を形成させるに必要な切欠き部21
a、22aが形成されており、矢印で示すように、縦金
属板21の切欠き部21aと、横金属板22の切欠き部
22aとを互いに合わせるようにして両者は結合され、
単位段の格子体2aが形成される。
【0033】また、この格子体2aの縦金属板21と横
金属板22とで形成される角度を矯正し固定するための
水平補強板3には円弧を形成している縁部から切り込ま
れた複数の嵌合溝3aが互いに平行に設けられており、
それらの両外寄りには他のものよりも溝幅が広い幅広溝
3bが切り込まれている。
【0034】一方、水平補強板3が載置される金属板2
1、22(図2においては縦金属板21)の上部には上
記嵌合溝3aおよび幅広溝3bが嵌合するための突出縁
21bが金属板21、22から上方に突出して設けられ
ており、これら突出縁21bに上記嵌合溝3aおよび幅
広溝3bを嵌め込むことによって、水平補強板3は金属
板21、22に取り付けられる。
【0035】水平補強板3が金属板21、22に取り付
けられ、複数の格子体2aが積み重ねられたた状態で、
一対の縦長の連結部材4が幅広溝3bに嵌め込まれた部
分の金属板を挟持するように幅広溝3bに嵌め込まれ、
ボルト止めによって固定される。
【0036】図3は、図2に示す分解されたものが組み
立てられた状態を示す図1の部分組立斜視図である。こ
の図に示すように、縦金属板21、横金属板22、水平
補強板3および連結部材4によって単位段の格子体2a
が組み立てられた状態において、この格子体2aの上方
に形成されるべき格子体の縦金属板21が上方に突出
し、格子体2aの下方に形成されるべき格子体の横金属
板22が下方に突出して形成されている。従って、順次
格子体2aを積み重ねて行けば、上下端のものを除き、
必ずどの格子体2aについてもその上下に他の段の格子
体を形成するための相手方となる金属板群が形成されて
いるため、バスケット2が組み上がった状態では上下に
隣合う段では必ず一つの金属板群が共用されているた
め、段間にずれは起こらず強固に各段が結合された状態
でバスケット2が形成される。
【0037】図4は、図3のA部拡大斜視図である。こ
の図に示すように、縦金属板21の下縁部には下方に突
出した凸部21cが設けられており、上縁部には上記凸
部21cが嵌合する凹部21dが設けられている。そし
て、上下の格子体2aが互いに積み重ねられた状態でそ
れらは互いに嵌合しているため、各段の格子体2aはよ
り強固に結合された状態になっている。
【0038】本発明に係るバスケット2は以上のように
構成されているので、このバスケット2を組み立てるに
際しては、まず切欠き部21aが設けられた複数の縦金
属板21からなる縦金属板群2yと、切欠き部22aが
設けられた複数の横金属板22からなる横金属板群2x
とを、それらの切欠き部21a、22aが互いに合わさ
れるようにして結合して単位段の格子体2aを複数基組
み立て、つぎに、それらを積み重ねてバスケット2を形
成させ、さらにこのようにして形成されたバスケット2
の各格子体2aの縦金属板21の上端部に上方に突出し
て設けられた突出縁21bに、水平補強板3に設けられ
た嵌合溝3aを嵌合するようにして横金属板群2xに水
平補強板3を取り付け、最後に一部の縦金属板21の側
部を一対の縦長の連結部材4で挾持してボルト止めする
ことによってバスケット2は完成するものであり、上記
組み立てに際し全く溶接作業を必要とせず、組み立て作
業が簡単である。
【0039】また、溶接は全く行われていないにも拘ら
ず、水平補強板3が横金属板群2xに取り付けられてい
ることによって格子体2aの変形は有効に阻止されてい
る。
【0040】さらに、縦金属板21および横金属板22
は、いずれも格子体2a二段分の幅とされ、それらを千
鳥で交互に半分ずつずらせた状態で嵌合して単位段の格
子体2aを形成させ、上下に突出した片割れの金属板と
新たな金属板とを結合するようにして複数段の格子体2
aを形成していくものであるため、バスケット2の上下
方向のずれは起こらない。
【0041】加えて、縦金属板21の上縁部およびした
縁部には凸部21cおよび凹部21dが設けられて、上
下の格子体2aが互いに積み重ねられた状態でそれらは
互いに嵌合されているため、これによって各段の格子体
2aの水平方向の位置ずれは阻止されており、区画10
の内壁面は上下に亘って面一の状態になり、放射性物質
の挿入を容易に行うことができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の放射性物
質の輸送および貯蔵兼用容器のバスケットは、このバス
ケットを構成する格子体の金属板群の両側部に、互いに
交差した金属板の角度を固定するための水平補強板が取
り付けられて構成されているため、形成された格子体を
構成する異なる方向に延びた二つの金属板群がそれらの
交差点で形成する角度は上記水平補強板によって矯正固
定され、その結果格子体が変形することはなく、また格
子体自体が補強された状態になり、バスケットを強固に
一体化させることができ好都合である。
【0043】上記水平補強板を、延びる方向が異なる二
つの金属板群の遊端に各段交互に嵌設するようにすれ
ば、各段の格子体は一方向に延びる金属板群のみが水平
補強板に嵌合された状態になり、異なる方向に延びる金
属板群は互いに他の群の変形に連動して変形するもので
あるため、一方の金属板群のみを規制することによって
格子体の変形は防ぐことができ、両方の金属板群に水平
補強板を嵌合させる場合に比べて材料を節約することが
できるとともに、その分バスケットの軽量化が可能にな
り、各段交互に嵌合されているため組み上がったバスケ
ット全体としての重量分布のバランスを良好に保つこと
ができる。
【0044】上記金属板の幅を格子体二段分の幅とし、
この金属板の幅方向両側部には格子体一段分を形成させ
るに必要な切欠き部を設けるようにすれば、一方の金属
板群と他方の金属板群とを上記切欠き部を互いに嵌合さ
せて組み立て、一段分の格子体を形成させた状態で、必
ずこの格子体から上下に他の段の格子体を形成するため
の相手方となる金属板群が形成され、バスケットが組み
上がった状態では隣合う段では必ず一つの金属板群が共
用されているため、段間にずれは起こらず強固に各段が
結合された状態でバスケットを形成させることができ、
組み上がったバスケットを安定的に一体化する上で極め
て有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るバスケットの一例を示す斜視図で
ある。
【図2】図1の部分分解斜視図である。
【図3】図1の部分組立斜視図である。
【図4】図3のA部拡大斜視図である。
【図5】従来の容器全体の一部切欠き斜視図である。
【図6】従来のバスケットの部分拡大斜視図である。
【図7】従来のバスケットの斜視図である。
【符号の説明】
1 容器本体 10 区画 2 バスケット 2x 横金属板群 2y 縦金属板群 21 縦金属板 21a 切欠き部 22 横金属板 22a 切欠き部 3 水平補強板 3a 嵌合溝 3b 幅広溝 4 連結部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G21F 5/012 G21C 19/32 G21F 5/008 G21F 9/36

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射性物質を収容する金属製の円筒状容
    器に挿入されるバスケットであって、一方向に延びる帯
    状の金属板の集合体である金属板群と他方向に延びる帯
    状の金属板の集合体である金属板群とを互いの交差部に
    形成した切欠部に互いに嵌合させることによって単位段
    の格子体が形成され、この格子体の複数基を格子目が合
    致するように複数段に積み重ねることにより形成される
    各格子目を放射性物質収納用の一区画とする放射性物質
    の輸送および貯蔵兼用容器のバスケットにおいて、上記
    格子体の上下方向の接続部には金属板群の交差角度を固
    定するための水平補強板が備えられ、上記金属板の両側
    部上面または下面には上方または下方に突出した嵌合突
    起が設けられ、上記水平補強板には上記金属板の嵌合突
    起に嵌合するように平行に切り込まれた複数条の嵌合溝
    が設けられ、これらの嵌合溝を上記嵌合突起に嵌合させ
    ることによって金属板群に水平補強板が取り付けられて
    いることを特徴とする放射性物質の輸送および貯蔵兼用
    容器のバスケット。
  2. 【請求項2】 上記水平補強板は、上記二つの金属板群
    の遊端に各段交互に嵌設されていることを特徴とする請
    求項1記載の放射性物質の輸送および貯蔵兼用容器のバ
    スケット。
  3. 【請求項3】 上記金属板の幅は格子体二段分の幅とさ
    れ、この金属板の幅方向両側部には格子体一段分を形成
    させるに必要な切欠き部が形成されていることを特徴と
    する請求項1または2記載の放射性物質の輸送および貯
    蔵兼用容器のバスケット。
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