JP2003066184A - 燃料貯蔵ラック - Google Patents

燃料貯蔵ラック

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JP2003066184A
JP2003066184A JP2001257116A JP2001257116A JP2003066184A JP 2003066184 A JP2003066184 A JP 2003066184A JP 2001257116 A JP2001257116 A JP 2001257116A JP 2001257116 A JP2001257116 A JP 2001257116A JP 2003066184 A JP2003066184 A JP 2003066184A
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grid
storage rack
lattice
fuel storage
plate
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JP2001257116A
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English (en)
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Rie Sumiya
利恵 角谷
Masayuki Asano
政之 淺野
Masao Itaya
雅雄 板谷
Yoshiyasu Suzuki
良保 鈴木
Manabu Maeda
学 前田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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Abstract

(57)【要約】 【課題】部品点数が少なく、組み立てが容易で溶接部を
省略できる使用済燃料貯蔵ラックを提供する。 【解決手段】使用済燃料集合体を貯蔵する燃料貯蔵プー
ルに設置され、直方体状外枠3内に複数の燃料集合体を
複数行、複数列の行列状配置で区分収納する格子状セル
2を有する使用済燃料貯蔵ラックにおいて、外枠3内に
格子状セル組立体2aが挿入される。格子状セル組立体
2aは上方向からのスリットaを有する第1の格子板1
aと、下方向からのスリット5bを有する第2の格子板
1bとを交差させて組み合わせて構成されたものであ
る。外枠3内に格子状セル組立体2aが複数段重ね合わ
され収納されている。外枠3の内面には第1および第2
の格子板1a,1bを挿入し固定するための複数の外枠
みぞ4が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子炉から取り出
された燃料集合体を燃料プール内に収容して保管する場
合に適用される格子構造の燃料貯蔵ラックに関する。
【0002】
【従来の技術】原子力発電所や核燃料再処理施設では、
原子炉の一定期間運転後に炉心から取り出された使用済
燃料を再処理までの間、燃料貯蔵プール内に設置した使
用済燃料貯蔵ラックに貯蔵している。
【0003】図10〜13により、従来の使用済燃料貯
蔵ラックを説明する。図10は使用済燃料貯蔵ラック全
体を上から見た平面図であり、図11は使用済燃料貯蔵
ラックの構成部品を示す分解斜視図である。図12は図
10のA−A線に沿う断面の拡大図であり、図13は図
12のB−B線に沿う断面図である。
【0004】図10に示すように、使用済燃料貯蔵ラッ
クは、複数の燃料集合体9を縦横の行列状配置で区分収
納する格子状セル2を有する直方体状に構成されてい
る。格子状セル2は、横方向(例えば図10のx方向)
あるいは縦方向(例えば図10のy方向)のいずれか一
方向に燃料集合体9を全て配列した場合の幅に相当する
幅Wを有する平板材からなる複数の横方向第1の格子板
10と、一体の燃料集合体9の幅に相当する幅wを有す
る平板材からなる複数の短冊状縦方向第2の格子板11
との組み合わせにより構成されている。
【0005】第2の格子板11は、図11に示すよう
に、幅方向の一端に第1の格子板10の厚さtより大き
い長さの複数の突起12を有するとともに、幅方向の他
端で突起に対応する位置に、第2の格子板11の突起を
嵌め合いにより挿入できる凹部13を有している。一
方、第1の格子板10には第2の格子板11の突起12
を嵌め合いにより挿入し得る複数のスリット14が加工
して形成されている。
【0006】そして、図12および図13に示すよう
に、第2の格子板11の一端の縁を第1の格子板10の
一側面側に直交状態で当てて接合する状態とし、第2の
格子板11の一端側に形成した突起12を第1の格子板
10のスリット14に差し込んで貫通状態とする。
【0007】一方、第1の格子板10の反対側の側面に
直交状態で第2の格子板11の縁を突き当て、第2の格
子板11の凹部13に貫通した突起12を嵌め合わせて
組み立てている。
【0008】このようにして組み合わせた第1の格子板
10と第2の格子板11とをそれらを突き合わせて接合
する溶接部15において溶接して一体化し、これにより
複数の格子状セル2を有する使用済燃料貯蔵ラックを構
成している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来、使用済燃料貯蔵
ラックにおいては、燃料集合体に作用する水平方向荷重
を全て第1の格子板10と第2の格子板11で支える構
造のため、両者に強固な結合が要求される。このため、
第2の格子板11の突起12を第1の格子板10の一側
面側からスリット14を貫通し、他側面側に貫通した突
起12に他方の短冊状板の凹部13を嵌め合わせ角隅部
を溶接により一体化している。
【0010】また、狭い格子間の溶接作業であるため特
殊な治工具を使用する必要があるとともに溶接作業に多
くの手間がかかり、部品点数が多いため、組み立てに手
間を要する課題がある。
【0011】また、従来ではすべての第1の格子板10
および第2の格子板11の材料としてボロン添加ステン
レス鋼を用いているが、この材料はボロン添加量が増加
すると溶接が困難になる課題がある。このため、中性子
吸収能力に優れているボロンの添加量に制限がある。
【0012】そこで、本発明は上記課題を解決するため
になされたもので、格子板にボロンの添加量を多くする
ことができ、中性子吸収能力の高い材料を使用すること
ができ、少ない工数で製造することができる燃料貯蔵ラ
ックを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
燃料集合体を貯蔵する燃料貯蔵用プールに設置され、直
方体状の外枠内に複数の第1の格子板と複数の第2の格
子板が縦横に交差して格子状に組み合わされて複数の行
列状に複数の角筒状セルが形成され、前記複数の角筒状
セル内に燃料集合体が収納される燃料貯蔵ラックにおい
て、前記外枠内に格子状セル組立体が複数体積層配置さ
れたものからなり、前記格子状セル組立体は上端から中
央へ向けて櫛歯状に形成された複数の縦長状スリットを
有する複数の第1の格子板と、下端から中央へ向けて櫛
歯状に形成された複数の縦長状スリットを有する複数の
第2の格子板とが前記各々の縦長状スリットに嵌め合わ
されて一体化されたものからなることを特徴とする。
【0014】この発明においては、各々の格子板間を溶
接する必要がないため、ボロン添加量を多くでき、ま
た、溶接部のない構造が実現でき、部品点数が少ないた
め少ない工数で製造することが可能である。
【0015】請求項2に係る発明は、前記セル組立体が
前記外枠内に複数段重ね合わされて形成される前記格子
状セル組立体の十字交差位置に上下両面に十字状溝を有
する接合部品を設けてなることを特徴とする。
【0016】この発明によれば、上部の格子状セル組立
体と下部の格子状セル組立体を積層して組み合わせた際
に生じる交点を溶接する必要がないため、ボロン添加量
を多くでき、また、上下部の格子状セル組立体の位置ず
れを防止でき、使用済燃料を収納するスペースを確保す
ることが可能である。
【0017】請求項3に係る発明は、前記複数のセル組
立体が交差する部位の格子板の高さを、その高さの差と
同じ高さを有する棒状位置ずれ防止接合部品を複数段重
ねる前記格子状セル組立体の間に設けてなることを特徴
とする。
【0018】この発明によれば、第1の格子板と第2の
格子板の交点を溶接する必要がないため、ボロン添加量
を多くでき、また、接合部品により格子板の位置ずれを
防止でき、使用済燃料を収納するスペースを確保するこ
とが可能である。
【0019】請求項4に係る発明は、前記第1および第
2の格子板は上下両方向にスリットが設けられ、前記複
数のセル組立体を複数段重ねる際に、前記上方向のスリ
ットに下段位置のセル組立体の一部が挿入されてなるこ
とを特徴とする。
【0020】この発明によれば、外枠内に第1の格子板
および第2の格子板の交点を溶接する必要がないため、
ボロン添加量を多くでき、また、スリットを組み合わせ
ることにより、格子板および格子状セル組立体の位置ず
れを防止でき、使用済燃料を収納するスペースを確保す
ることが可能である。
【0021】請求項5に係る発明は、前記第1の格子板
または第2の格子板の端部に溝および凸部が形成され、
前記セル組立体を複数段重ねる際に前記格子板の端部の
凹凸を合わせて上下のセル組立体を固定してなることを
特徴とする。
【0022】この発明によれば、第1の格子板および第
2の格子板の交点を溶接する必要がないため、ボロン添
加量を多くでき、また、凹凸面を組み合わせることによ
り格子板の位置ずれを防止でき、使用済燃料を収納する
スペースを確保することが可能である。
【0023】請求項6に係る発明は、前記セル組立体の
最上段の上面を固定してなることを特徴とする。この発
明によれば、最上段の格子状セル組立体上面を固定する
ことにより、溶接する必要がないためボロン添加量を多
くでき、また、格子板と格子状セルの交差部の位置ずれ
を防止でき、使用済燃料を収納するスペースを確保する
ことが可能である。
【0024】請求項7に係る発明は、前記複数のスリッ
トが嵌め合わされた部位を溶接により固定してなること
を特徴とする。この発明によれば、嵌め込み部を溶接に
より固定することで、格子板の位置ずれを防止でき、使
用済燃料を収納するスペースを確保でき、また、部品点
数を少なくできるため、製造工数の低減が可能である。
【0025】請求項8に係る発明は、前記セル組立体を
形成する格子板の材料はボロン添加オーステナイト系ス
テンレス鋼とオーステナイト系ステンレス鋼の組み合わ
せからなることを特徴とする。請求項9に係る発明は、
前記セル組立体を構成する枠板の材料はハフニウムとオ
ーステナイト系ステンレス鋼の組み合わせからなること
を特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明に係る使用済燃料貯蔵ラッ
クの第1の実施の形態について図1から図4により説明
する。図1は本実施の形態に係る使用済燃料貯蔵ラック
の横断面図で、符号1aは縦方向の第1の格子板、1b
は横方向の第2の格子板で、符号2は格子状セルで、第
1の格子板1aと第2の格子板1bが縦横に配列して組
み合わされて形成された角筒状の空間である。符号3は
外枠で、第1の格子板1aと第2の格子板1bが組み合
わされたセル組立体2aを収納する。符号4は外枠みぞ
で、外枠3の内面四方にほぼ等間隔に形成され、第1の
格子板1aと第2の格子板1bが挿入されて固定され
る。
【0027】図2は図1における第1の格子板1aと第
2の格子板1bの斜視図で、第1の格子板1aには上端
から中央へ向けて長さe*の縦長のスリット5aが櫛歯
状に形成されている。一方、第2の格子板1bには下端
から中央へ向けて長さeのスリット5bが櫛歯状に形成
されている。
【0028】第1の格子板1aの板厚tに等しい幅のス
リット5aが上を向くように外枠3の外枠みぞ4内に挿
入され、第1の格子板1aのスリット5aに第2の格子
板1bのスリット5bを嵌め合わせるように第1の格子
板1aと同様に外枠みぞ4に合わせて挿入していく。
【0029】図3は複数の第1の格子板1aと複数の第
2の格子板1bとを縦横に組み合わせて形成した格子状
セル組立体2aを上下に示した斜視図である。図3に示
すように第1の格子板1aと第2の格子板1bとが組み
合わされて形成した格子状セル組立体2aを重ねるよう
に積層し、第1の格子板1aと第2の格子板1bを交互
に組み込んでいく。
【0030】図4は図2中の第1の格子板1aと第2の
格子板1bとを図3に示すように上部格子状セル組立体
と下部格子状セル組立体に構成して外枠3内に上下に積
層配置した状態を概略的に示す斜視図である。図4に示
すように使用済燃料が装荷されて位置するのに必要な高
さHまでをボロン添加ステンレス鋼製第1の格子板1a
および第2の格子板1bを組み合わせて2段の格子状セ
ル組立体2aを構成し、使用済燃料が位置しない高さh
の範囲をオーステナイト系ステンレス鋼製第1の格子板
1aおよび第2の格子板1bを組み合わせて1段の格子
状セル組立体2aを構成する。なお、外枠3はオーステ
ナイト系ステンレス鋼で構成する。このような材料選択
をして燃料貯蔵ラックを構成することにより、各格子板
1a,1b間を溶接する必要がないため、ボロン添加量
を多くできるるとともに、溶接部がないので、部品点数
を少なくでき、燃料貯蔵ラックを少ない工数で得ること
ができる。
【0031】次に図5(a),(b)により本発明に係
る使用済燃料貯蔵ラックの第2の実施の形態を説明す
る。図5(a)は本実施の形態の要部を示し、図5
(b)は図5(a)の側面図で、図5中、図1と同一部
分には同一符号を付して重複する部分の説明は省略す
る。本実施の形態は第1の実施の形態において、格子状
セル組立体2aを上下2段に重ね合わせる際に格子状セ
ル組立体2aの第1の格子板1aと第2の格子板1bが
交差する十字状交差位置に位置ずれ防止接合部品6を設
けたことにある。この接合部品6は図5(b)に示すよ
うに上下両面に十字状溝6aを有している。
【0032】本実施の形態においては、第1の実施の形
態と同様に図1のオーステナイト系ステンレス鋼からな
る外枠3に第1の格子板1aを外枠みぞ4に挿入する。
そして図2に示すようにスリット5aが上を向くように
挿入された第1の格子板1aのスリット5aに第2の格
子板1bのスリット5bを嵌め合わせるようにして第2
の格子板1bを第1の格子板1aと同様に外枠みぞ4に
合わせて組み込んでいく。
【0033】次に図5に示す十字状溝6aを有する接合
部品6を第1の格子板1aおよび第2の格子板1bから
なる格子状セル組立体2aの十字交差部のすべてまたは
一部に、第1の格子板1aおよび第2の格子板1bから
なる十字交差部が接合部品6の十字状溝6aに嵌まり込
むように取り付ける。
【0034】そして、上方から、さらに図3に示すよう
に第1の格子板1aと第2の格子板1bを交差させて組
み合わせて形成した複数の格子状セル組立体2a,2a
を十字交差部が図5(a),(b)に示したように接合
部品6の十字状溝6aに嵌まり込むように第1の格子板
1aと第2の格子板1bを交互に組み込んでいく。
【0035】本実施の形態では、図4に示すように使用
済燃料が装荷されて位置するのに必要な高さHまでをボ
ロン添加ステンレス鋼製第1の格子板1aと第2の格子
板1bからなる2段の格子状セル組立体2aを構成し、
使用済燃料が位置しない高さhの範囲をオーステナイト
系ステンレス鋼製第1の格子板1aと第2の格子板1b
からなる1段の格子状セル組立体2aを構成する。本実
施の形態によれば格子状セル組立体2aを複数段組み合
わせた場合でも位置ずれを防止することができる。
【0036】次に図6(a),(b)により本発明に係
る使用済燃料貯蔵ラックの第3の実施の形態を説明す
る。本実施の形態は、第2の実施の形態の十字状溝6a
を有する接合部品6の代りに棒状接合部品7を設けたこ
とにある。その他の部分は第1の実施の形態と同様であ
る。
【0037】本実施の形態においては、第1の実施の形
態と同様に図1のオーステナイト系ステンレス鋼によっ
て外枠3、第1の格子板1aと第2の格子板1bを構成
し、外枠3に第1の格子板1aを外枠みぞ4に沿って挿
入する。図2に示すようにスリット5aが上を向くよう
に挿入された第1の格子板1aのスリット5aに第2の
格子板1bのスリット5bを嵌め合わせるように第1の
格子板1aと同様に第2の格子板1bを外枠みぞ4に合
わせて組み込んでいく。
【0038】第1の格子板1aを第2の格子板1bに組
み込むと、第2の格子板1bの上面が第1の格子板1a
の上面から高さdだけ上に出るように作り、次に図6
(b)に示す十字溝を有する部品を棒状につなげて構成
した棒状接合部品7を第1の格子板1aおよび第2の格
子板1bからなる格子状セル組立体2aの十字交差部に
第1の格子板1aおよび第2の格子板1bからなる十字
交差部が十字接合部品7の十字状溝7aに嵌まり込むよ
うに取り付ける。
【0039】その上から、さらに図3に示すように第1
の格子板1aと第2の格子板1bからなる格子状セル組
立体2aを十字交差部が棒状接合部品7の十字状溝7a
に嵌まり込むように第1の格子板1aと第2の格子板1
bを交互に組み込んでいく。なお、この棒状接合部品7
の十字状溝7aは格子状セル組立体2aの十字交差部の
すべてまたは一部に設定する。
【0040】本実施の形態では、図4に示すように使用
済燃料が装荷してある高さHまでをボロン添加ステンレ
ス鋼製第1の格子板1a、第2の格子板1bにより2段
の格子状セル組立体2aを構成し、使用済燃料が存在し
ない高さhの範囲をオーステナイト系ステンレス鋼製第
1の格子板1aおよび第2の格子板1bにより1段の格
子状セル組立体2aを構成する。本実施の形態によれ
ば、第1の格子板1aおよび第2の格子板1bの位置ず
れを防止でき、使用済燃料を収納するスペースを大きく
確保できる。
【0041】次に図7により本発明に係る使用済燃料貯
蔵ラックの第4の実施の形態を説明する。本実施の形態
は、上端部に深いスリット5bおよび下端部に浅いスリ
ット5cを有する第3の格子板1cと上下両端部に長さ
1の深いスリット5dを有する第4の格子板1dによ
り格子状セル組立体を構成し、この格子状セル組立体を
外枠3内に挿着して使用済燃料貯蔵ラックを構成する。
【0042】本実施の形態において、第1の実施の形態
と同様に図1のオーステナイト系ステンレス鋼からなる
外枠3に第3の格子板1cを外枠みぞ4に挿入する。図
7に示すようにスリット5bが上を向くように挿入され
た第3の格子板1cのスリット5bに第4の格子板1d
のスリット5dを嵌め合わせるように第4の格子板1d
を第3の格子板1cに直交するように外枠みぞ4に合わ
せて組み込んでいく。
【0043】次に第4の格子板1dの上を向いたスリッ
ト5dに第3の格子板1cのスリット5bを嵌め合わせ
るように第3の格子板1cを第4の格子板1dに組み込
む。第4の格子板1dの高さLからスリット5dの長さ
を差し引いた高さは、第3の格子板1cのスリット
5bとスリット5cの長さの和l+lに等しい。
【0044】第3の格子板1c、第4の格子板1d、第
3の格子板1cと組み込んで格子状セル組立体を1段構
成すると、第4の格子板1dの上面は第3の格子板1c
の上面よりもlだけ高くなる。次にlだけ飛び出た
第4の格子板1dに第3の格子板1cのスリット5cを
嵌め合わせるように次の段の格子状セル組立体を構成し
ていく。
【0045】本実施の形態では、図4に示すように使用
済燃料が挿入してある高さHまでをボロン添加ステンレ
ス鋼製第3の格子板1cおよび第4の格子板1dにより
2段の格子状セル組立体を構成し、断面に使用済燃料が
ない高さhの範囲をオーステナイト系ステンレス鋼製第
3の格子板1cと第4の格子板1dにより1段の格子状
セル組立体を構成する。本実施の形態によれば、格子板
組立時の位置ずれを防止でき、スリットを合わせること
により格子状セル組立体交差部の位置ずれを防止するこ
とができる。
【0046】次に図8および図9により本発明に係る使
用済燃料貯蔵ラックの第5の実施の形態を説明する。本
実施の形態は、図8に示したように上端面が凸形状の第
5の格子板1eと下端面が凹形状の第6の格子板1fに
より格子状セル組立体を図9に示すように構成し、この
格子状セル組立体を外枠3内に収納し、セル組立体の上
面に当て板8を設けたものからなっている。
【0047】しかして、本実施の形態においては、第1
の実施の形態と同様に図1のオーステナイト系ステンレ
ス鋼からなる外枠3に第5の格子板1eを外枠みぞ4に
挿入し、格子状セル組立体を1段構成する。図8に示す
ように第5の格子板1eの凸端面に第6の格子板1fの
凹端面が組み合わさるように次の段の格子状セル組立体
を構成する。格子状セル組立体を構成した後、図9に示
すように外枠3上にオーステナイト系ステンレス鋼から
なる当て板8を被せて、溶接またはボルトで固定して使
用済燃料貯蔵ラックを構成する。本実施の形態によれ
ば、凹凸面を組み合わせることにより位置ずれを防止す
ることができる。
【0048】なお、上記各実施の形態において、重ね合
わせた格子状セル組立体を構成する格子板のスリットを
嵌め合わせ、その嵌め合わせ部分を溶接により固定する
こともできる。また、格子状セル組立体の最上段の上面
を固定することもできる。さらに格子板の材料はボロン
添加オーステナイト系ステンレス鋼とオーステナイト系
ステンレス鋼の組み合わせ、またはハフニウムとオース
テナイト系ステンレス鋼との組み合わせとすることもで
きる。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、ボロン添加量が多く中
性子吸収能力の高い材料により外枠および格子状セル組
立体を構成することができるので、溶接個所をなくすこ
とができる。よって、部品点数を少なくし、しかも少な
い工数で燃料貯蔵ラックを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る燃料貯蔵ラックの第1の実施の形
態を示す横断面図。
【図2】図1における第1の格子板と第2の格子板を示
す斜視図。
【図3】図2における第1の格子板と第2の格子板を組
み合わせたセルを示す斜視図。
【図4】図3の格子状セル組立体を外枠内に挿入して燃
料貯蔵ラックを構成した状態を示す斜視図。
【図5】(a)は本発明に係る燃料貯蔵ラックの第2の
実施の形態の要部を示す正面図、(b)は(a)の一部
断面を示す側面図。
【図6】(a)は本発明に係る燃料貯蔵ラックの第3の
実施の形態の要部を示す横断面図、(b)は(a)の一
部断面を示す側面図。
【図7】本発明に係る燃料貯蔵ラックの第4の実施の形
態を説明するための組立図。
【図8】本発明に係る燃料貯蔵ラックの第5の実施の形
態の要部を示す斜視図。
【図9】図8において外枠上に当て板を載せる説明をす
るための斜視図。
【図10】従来の燃料貯蔵ラックを上から見た平面図。
【図11】図10における構成部品の分解斜視図。
【図12】図10におけるA−A線に沿う一部断面で示
す側面拡大図。
【図13】図12におけるB−B線に沿う断面図。
【符号の説明】
1a〜1f…格子板、2…格子状セル、3…外枠、4…
外枠みぞ、5a〜5d…スリット、6…接合部品、6a
…十字状溝、7…棒状接合部品、7a…縦事情溝、8…
当て板、9…燃料集合体、10…第1の格子板、11…
第2の格子板、12…突起、13…凹部、14…スリッ
ト、15…溶接部。
フロントページの続き (72)発明者 板谷 雅雄 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内 (72)発明者 鈴木 良保 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内 (72)発明者 前田 学 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料集合体を貯蔵する燃料貯蔵用プール
    に設置され、直方体状の外枠内に複数の第1の格子板と
    複数の第2の格子板が縦横に交差して格子状に組み合わ
    されて複数の行列状に複数の角筒状セルが形成され、前
    記複数の角筒状セル内に燃料集合体が収納される燃料貯
    蔵ラックにおいて、前記外枠内に格子状セル組立体が複
    数体積層配置されたものからなり、前記格子状セル組立
    体は上端から中央へ向けて櫛歯状に形成された複数の縦
    長状スリットを有する複数の第1の格子板と、下端から
    中央へ向けて櫛歯状に形成された複数の縦長状スリット
    を有する複数の第2の格子板とが前記各々の縦長状スリ
    ットに嵌め合わされて一体化されたものからなることを
    特徴とする使用済燃料貯蔵ラック。
  2. 【請求項2】 前記セル組立体が前記外枠内に複数段重
    ね合わされて形成される前記格子状セル組立体の十字交
    差位置に上下両面に十字状溝を有する接合部品を設けて
    なることを特徴とする請求項1記載の燃料貯蔵ラック。
  3. 【請求項3】 前記複数のセル組立体が交差する部位の
    格子板の高さを、その高さの差と同じ高さを有する棒状
    位置ずれ防止接合部品を複数段重ねる前記格子状セル組
    立体の間に設けてなることを特徴とする請求項1記載の
    燃料貯蔵ラック。
  4. 【請求項4】 前記第1および第2の格子板は上下両方
    向にスリットが設けられ、前記複数のセル組立体を複数
    段重ねる際に、前記上方向のスリットに下段位置のセル
    組立体の一部が挿入されてなることを特徴とする請求項
    1記載の燃料貯蔵ラック。
  5. 【請求項5】 前記第1の格子板または第2の格子板の
    端部に溝および凸部が形成され、前記セル組立体を複数
    段重ねる際に前記格子板の端部の凹凸を合わせて上下の
    セル組立体を固定してなることを特徴とする請求項1記
    載の燃料貯蔵ラック。
  6. 【請求項6】 前記セル組立体の最上段の上面を固定し
    てなることを特徴とする請求項1記載の燃料貯蔵ラッ
    ク。
  7. 【請求項7】 前記複数のスリットが嵌め合わされた部
    位を溶接により固定してなることを特徴とする請求項1
    ないし6記載の燃料貯蔵ラック。
  8. 【請求項8】 前記セル組立体を形成する格子板の材料
    はボロン添加オーステナイト系ステンレス鋼とオーステ
    ナイト系ステンレス鋼の組み合わせからなることを特徴
    とする請求項1ないし6記載の燃料貯蔵ラック。
  9. 【請求項9】 前記セル組立体を構成する枠板の材料は
    ハフニウムとオーステナイト系ステンレス鋼の組み合わ
    せからなることを特徴とする請求項1記載の燃料貯蔵ラ
    ック。
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