JP4488580B2 - リサイクル燃料輸送貯蔵容器のバスケット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、原子炉より取り出されたリサイクル燃料集合体をリサイクル燃料輸送貯蔵容器に収容貯蔵するためのリサイクル燃料輸送貯蔵容器のバスケットに係り、特にその温度条件、重量等を考慮し稠密度と加工性を向上させたリサイクル燃料輸送貯蔵容器のバスケットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に原子力発電ブラントにおいては、原子炉を一定期間運転後に炉心から取り出されたリサイクル燃料を再処理までの間、リサイクル燃料貯蔵プール内に設置されたリサイクル燃料ラックに一次保管した後、リサイクル燃料輸送貯蔵容器のバスケットに収容貯蔵し、これを冷却して燃料の崩壊熱除去を行う。近年は、前記リサイクル燃料輸送貯蔵容器のバスケット内のスペースを有効活用して貯蔵容量を増加させるような要望があり、この目的から例えば貯蔵燃料間に中性子吸収能力の大きな材料を介在させて燃料相互の未臨界性を保持しながら貯蔵燃料間の間隔を狭くすると共に、この材料を輸送貯蔵時の各種事象時等においてもリサイクル貯蔵燃料を支持するための軽量かつ強度部材としても用いて、稠密度を増大することが可能なリサイクル燃料輸送貯蔵容器のバスケットが提案されている。
【0003】
リサイクル燃料貯蔵プール内に設置されたリサイクル燃料ラックは、リサイクル燃料プールの床のみで固定され、自立して耐震の強度を下端固定の収納ラックとして構造設計がなされ、かつプール水で放射線の遮へい、冷却を湿式で行っているため設計条件としては30℃の常温で使用されるが、リサイクル燃料輸送貯蔵容器のバスケットは容器内に挿入されバスケットの支持部は側面および底面に単独で自立するものではない。また、長期貯蔵のため放射線の遮蔽はリサイクル燃料輸送貯蔵容器の材料で行い、リサイクル燃料の冷却除熱に関しては容器内に熱伝導の良い気体(ヘリウム等)を封入して乾式で保管し、外面を空冷冷却する方法を採っている。このためリサイクル燃料輸送貯蔵容器のバスケットの設計環境条件は温度が200℃程度となり、熱膨張を考慮することが必要な領域に入っている。さらに、リサイクル燃料輸送貯蔵容器およびそのバスケットは、輸送中の取扱いの制限から収納体数を稠密にして増加加させるため、重量の低減を行うことが要求されている。
【0004】
このようなリサイクル燃料輸送貯蔵容器のバスケットの典型的な例として、中性子吸収能力に優れたボロンを含有し、かつ構造強度も良好なボロン添加アルミニウム合金を使用し、貯蔵燃料間に1枚のボロン添加アルミニウム合金が介在するような、いわゆる格子板状の燃料貯蔵セル構造のものがある。このような条件を満足し、また軽量・強度が良好なことから、従来、図12および図13に示すように、予め形成された角筒体2を、板に格子状配列で挿通孔3aをくり貫いたスペーサ3に通し、これを角筒体2の長手方向に間隔を空けて複数枚並べて格子配列を構成するものがある。
【0005】
また、図9の平面図と、図10の図9のE−E線に沿った矢視一部切断側面図および図11の部分拡大平面図で示すように、燃料ラック方式の角筒体2の組合せにより構成されたバスケット1が知られている。このバスケット1が、リサイクル燃料輸送貯蔵容器4に搭載収容され、この容器4の図示しない内周壁に角筒体2が当接状態で固定保持される。
【0006】
燃料ラックによる格子の組立てを適用するバスケット1については、角筒体2が燃料集合体7を1体ずつ収容可能な大きさを持ち、この角筒体2をスペーサを用いて所定の寸法に組合わせて構成することにより、角筒体2内のA貯蔵セル8内に燃料集合体7を貯蔵する。これら燃料集合体7はリサイクル燃料輸送貯蔵容器4の底板に支持される。角筒体2は一般に板材を曲げ加工して、その継ぎ目を溶接したボロン添加アルミニウム合金の角筒よりなり、その角部に曲率を持った曲げ部2aを持っている。
【0007】
また、この角筒体2を千鳥格子状に組合せたリサイクル燃料輸送貯蔵容器のバスケット1においては、前記曲げ部2aを適切な大きさとして対角寸法Lを適切な長さとし、なおかつ、フラットバー11の厚みを調整することにより角筒体2の板厚部が互いにオーバーラップする形にすることができ、究極的にはA貯蔵セル8の内径寸法とB貯蔵セル10の内径寸法が同じくなり、一枚の板材で格子状の貯蔵セルを組立てたと同様の稠密度の大きいリサイクル燃料輸送貯蔵容器のバスケット1を形成することができる。
【0008】
しかし、この方法では角筒体を溶接で結合するためバスケット自体がひとつの構造物として剛性を持った状態となり、自立を要求される燃料ラックには最適の構造となるが、温度が上がるリサイクル燃料輸送貯蔵容器のバスケットとしては、熱膨張差による熱応力の発生を防止する考慮が必要になる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
従来のリサイクル燃料輸送貯蔵容器のバスケットの組立てにあっては、スペーサリングの間隔により角筒体2を支持しているため、角筒体2同士の間隔を詰めることができず、リサイクル燃料の収納体数を増加させることは困難であった。また、燃料ラックで行なわれているように、角筒体2の角部でフラットバー11を介して角筒体2同士を溶接12により固着することになるが、角筒体2は前述のように板材を曲げ加工して作られたもので、その角部に曲率を持った曲げ部2aを持つ。
【0010】
この曲げ部2a間の対角寸法Lは必ずしも一定せず、大きな公差を持つ。このため角筒体2の対角線上の曲げ部2a問にフラットバー11を挟み込んで組立てる場合、貯蔵ピッチを小さくするために4つの角筒体2の外側面で形成する方形状のB貯蔵セル10の内径を角筒体2内のA貯蔵セル8の内径と同じくし、かつ、燃料集合体7の未臨界性を維持するために要求される値に貯蔵セル相互間のピッチを精度良く組立ることは極めて困難性が大である。
【0011】
従って、燃料貯蔵セル相互間のピッチを一定範囲内に精度良く製作するには、精度確認等による組立工数が多くかかり、経済性にも劣るという問題があった。さらに角柱形状のリサイクル燃料集合体を、格子状に形成した多数のセルの中に収納して貯蔵するリサイクル燃料輸送貯蔵容器のバスケットであって、このセルを、多数のスリットを形成し、複数のセルの幅を有する第2の格子板と、この第2の格子板のスリットに挿入される突部を形成した一セル分の幅を有する第1の格子板とから構成し、この挿入部分を指込み溶接して組立てる方法では、収納に対する稠密効率は向上するが、熱膨張に対する熱応力を緩和防止する課題があった。
【0012】
本発明の目的するところは、突起およびスリットを設けた板状の格子板を組合わせ結合して、燃料貯蔵セル間ピッチ精度を良好に保ち、使用温度での熱応力を緩和させ、かつ、組立てが容易で稠密度の向上したリサイクル燃料輸送貯蔵容器のバスケットを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明においては、角柱形状のリサイクル燃料集合体を、格子状に形成した多数のセルの中に収納して貯蔵するリサイクル燃料輸送貯蔵容器のバスケットであって、このセルを、多数のスリットを形成し、複数のセルの幅を有する第2の格子板と、この第2の格子板のスリットに挿入される突部を形成した一セル分の幅を有する第1の格子板とから構成し、この挿入部分を差込み固定して組み立て、その集合体をボルト等の締結による摩擦力で拘束し、熱膨張による熱応力の発生を緩和した。
【0014】
すなわち、請求項1の発明では、角柱形状のリサイクル燃料集合体を、第1の格子板と第2の格子板を組み合わせて形成した格子の多数のセルの中に収納して保管するリサイクル燃料輸送貯蔵容器のバスケットであって、突起部を形成した第1の格子板と、前記突起部が挿入されるスリットが形成され前記第1の格子板と直交するよう組み合わせて格子を形成する第2の格子板とを有し、前記セルは前記第1の格子板と前記第2の格子板の交点4つにより形成され、前記格子は、前記セルに前記リサイクル燃料集合体が挿入される方向と直行する水平面上で、前記リサイクル燃料輸送貯蔵容器の内周壁の対向距離よりも短い前記リサイクル燃料輸送貯蔵容器径方向の長さを有し、
前記格子の端部に前記第1の格子板または前記第2の格子板の熱膨張によって前記リサイクル燃料集合体の挿入方向に垂直な方向にスライド可能な固定板を一定の締結力で組合せ、この固定板を前記容器の内周壁に当接させることにより前記格子を前記リサイクル燃料輸送貯蔵容器内に固定する構成とされており、前記固定板は前記リサイクル燃料輸送貯蔵容器の前記リサイクル燃料集合体の挿入方向に垂直な断面がU字形の片状部材であり、前記固定板は前記格子の最外周を構成する1対の前記第1の格子板または1対の前記第2の格子板の間に嵌合され、U字形断面の両端部が前記リサイクル燃料輸送貯蔵容器の内周面に当接することを特徴とするリサイクル燃料輸送貯蔵容器のバスケットを提供する。
【0015】
請求項2の発明では、請求項1記載のリサイクル燃料輸送貯蔵容器のバスケットにおいて、前記格子と前記固定板とは少なくともそれらのいずれかに形成された長孔に挿通されたボルトにより締結されている、リサイクル燃料輸送貯蔵容器のバスケットを提供する。
【0016】
請求項の発明では、請求項1記載のリサイクル燃料輸送貯蔵容器のバスケットにおいて、前記第1格子板の前記突起部を前記第2格子板の前記スリットへ挿入すると前記スリットの挿入側の反対側へ突出し、かつ前記スリットから突出した前記突起部は他の前記第1格子板に設けられた凹部に嵌着されることを特徴とするリサイクル燃料輸送貯蔵容器のバスケットを提供する。
【0018】
本発明によれば、予め寸法が確定した2種の板状で突起部、あるいはスリットを設けた格子板を複数組合わせると共に、これらを順次組み立てて複数のセルを並設したバスケットを構成するため、その格子板の形状と組立てが簡便で堅固に形成することができる。
【0019】
また、寸法精度を高く得られるので、バスケットにおいて収容する燃料集合体の寸法と未臨界性を考慮したピッチを最適に設定とすることが極めて容易となり、貯蔵する燃料集合体を含めた稠密度を向上させることができる。
【0020】
さらに、格子の集合体をボルトの摩擦力を利用した締結により高温領域での熱応力の発生を緩和させることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。なお、上記した従来技術と同じ構成部分については同一符号を付して詳細な説明を省略する。図1の平面図、および図2の図1のA−A線に沿った矢視一部切断側面図で示すように、リサイクル燃料輸送貯蔵容器のバスケット20は複数の第1の格子板21と第2の格子板22を格子状に組合わせ、互いに嵌合固着して方形で複数並設した燃料貯蔵セル23を形成する。なお、このリサイクル燃料輸送貯蔵容器のバスケット20はリサイクル燃料輸送貯蔵容器1の底板に取付けられ、複数の燃料集合体7は前記燃料貯蔵セル23に個別に挿入されて底板上に着座支持される。
【0022】
図3は図1のB−B線に沿った矢視拡大縦断面図であり、図4は図3のC−C線に沿った平断面図である。図5は図3のD−D線に沿った平断面図である。これらの図に示すように、第1の格子板21は、燃料集合体7の軸方向長さに見合う長さと燃料貯蔵セル23の1セル分の幅に相当する幅で、その一端面に沿って複数個の突起部24が設けられており、さらに、この反対例の端面には隣接する第1の格子板21の突起部24と嵌合する凹部25が形成されている。一方、第2の格子板22は、燃料の軸方向長さに見合う長さと、複数の燃料貯蔵セル23を並設したリサイクル燃料輸送貯蔵容器のバスケット20の幅に相当する幅を有しており、前記燃料貯蔵セル23の1セル分のピッチで前記第1の格子板21の突起部24が差込まれる複数のスリット26が加工されている。
【0023】
これら複数の第1の格子板21および第2の格子板22をリサイクル燃料輸送貯蔵容器のバスケット20の平面上で互いに直角に交差するように配して第2の格子板22のスリット26に第1の格子板21の突起部24を差込み、さらに第2の格子板22から突出した第1の格子板21の突起部24に隣接する他の第1の格子板21の凹部25を嵌着させたうえで、第1の格子板21同士および、第1の格子板21と第2の格子板22を結合して複数の並設した燃料貯蔵セル23を形成する。
【0024】
図6は、リサイクル燃料輸送容器4にバスケットの格子板22の端部を固定する状態を示す平面図である。なお、この図6に示すリサイクル燃料輸送容器4は円形容器であるため、格子板22の支持面となる内周面が円孤状に湾曲している。
【0025】
図6に示すように、本実施形態では格子板22をそれが収容されるべきリサイクル燃料輸送容器4の内周壁の対向距離よりも短く(例えば5mm程度)構成され、隙間31が形成されるようになっている。そして、格子板22の端部に長さ方向に沿ってスライド可能な固定板30が一定の締結力で組合せられ、この固定板30がリサイクル燃料輸送容器4の内周壁に当接することにより、格子板22が固定される構成となっている。
【0026】
すなわち、格子板22と固定板30との少なくともいずれか、例えば固定板30には長孔32が形成されており、この長孔32にボルト29が挿通され、ナット33によって締結されている。固定板30は、一つのセルを構成する1対の対向する格子板22,22の間に嵌合される例えば平面U字形の片状部材であり、格子板22の高さ方向(図6の紙面表裏方向)に複数個配設される。このような図示の固定板30はU字状であるため、対向する格子板22に密接状態で組合うことができ、リサイクル燃料輸送容器4の内周壁に安定的に固定できる利点がある。ただし、この固定板の形状は必ずしも図示のものに限られず、単なる板状のもの、あるいは断面チューブ状のもの等、種々変形または応用することが可能である。
【0027】
そして、このような構成によると、固定板30をボルト29およびナット33によって締結することで、格子板22の熱膨張による応力を固定板30と格子板22とのすべりによって緩和することができる。また、施工時においては、格子板22の端部にスライド可能な固定板30をボルト29等によって締結し、その固定板30を介して格子板22を収容すべきリサイクル燃料輸送容器4の内周面に固定する工程によって、容易かつ確実に固定することができる。
【0028】
したがって、この構造によれば、輸送貯蔵時等の使用条件にも十分に耐え、多数の燃料集合体7を収容して安全かつ確実に輸送貯蔵することができる。なお、燃料貯蔵セル23間のピッチを小さくして稠密化したリサイクル燃料輸送貯蔵容器4のバスケットとするためには、第1の格子板21および第2の格子板22の板部材を共に、中性子吸収能力に優れ、かつ強度部材としても有効なボロン添加アルミニウム合金を採用することが望ましい。ただし、必要に応じて例えば第1の格子板21あるいは、第2の格子板22を1枚おき、あるいは部分的に通常のアルミニウム合金とすることや、別途機械的強度あるいは中性子吸収能力に優れた材質ボロン添加ステンレス鋼等適宜混用することも容易に可能である。
【0029】
次に、リサイクル燃料輸送貯蔵容器4のバスケット20の組立て例について説明する。先ず図7の格子板組立て説明斜視図に示すように、1枚の第2の格子板22において、そのスリット26の位置に対して複数の第1の格子板21をその凹部25が向かい合うようにして直角に配設し、この溶接した第1の格子板21の端側面と第2の格子板22とを溶接27により固着して、1つのラックユニット28を作製する。その後、同様の手順で複数のラックユニット28を作製しておく。次に図8のラックユニット要部拡大斜視図に示すように、1つのラックユニット28の突起部24を他のラックユニット28のスリット26に差込み、このスリット26から突出させて第1の格子板21の凹部25に嵌合させた後、図5に示ように第2の格子板22のスリット26から突出した第1の格子板21の突起部24と第2の格子板22を図示しない治具で位置決めをしたうえで溶接27し、さらに、第1の格子板21の突起部24と他の第1の格子板21の凹部25もかん合部にて溶接27により固定する。以下同様に、複数のバスケットユニット28を順次結合して組立てることによりリサイクル燃料輸送貯蔵容器のバスケット20が完成する。以上のように、2種の板状の格子板をバスケットユニット28とする組立て、およびこのバスケットユニット28による燃料貯蔵セル23の組立てがいずれも突起とスリットの嵌め込み構造としているため簡便で、差込みだけでなく、溶接およびボルトによる締結により強固に結合することができる。また貯蔵燃料の未臨界性上求められる燃料貯蔵セル間ピッチの調整を不要として所定範園内に均等に精度良く設定することができ、しかも燃料貯蔵セル23内に突起部材を介在させないので燃料集合体7の挿入も容易に行える。
【0030】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、板材よりなる2種の格子板を、その突起およびスリットの嵌合により組立て、さらに容器内壁に対してボルト等による締結によって互いを強固に固定するようにしたので、各部の寸法精度が高く得られ、燃料が未臨界性上要求される燃料貯蔵セル間ピッチを効率良くして稠密度を高くすることが容易に可能となる。また、熱応力を緩和する構造を持ち、組立ても容易で製造工数を低減する等の効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリサイクル燃料輸送貯蔵容器のバスケットの平面図。
【図2】図1のA−A線に沿った矢視一部切断側面図。
【図3】図1のB−B線に沿った矢視拡大縦断面図。
【図4】図3のC−C練に沿った矢視平断面図。
【図5】図3のD−D線に沿った矢視平断面図。
【図6】本発明の実施形態によるバスケットの容器への固定状態を示す拡大平面図。
【図7】格子板組立て説明斜視図。
【図8】バスケットユニット要部拡大斜視図。
【図9】従来のリサイクル燃料輸送貯蔵容器のバスケットの平面図。
【図10】図9のE−E線に沿った矢視一部切断側面図。
【図11】図9の一部拡大平面図。
【図12】従来のリサイクル燃料輸送貯蔵容器のスペーサ式バスケットを示す分解図。
【図13】図12の組立て状態を示す概略図。
【符号の説明】
1 バスケット
2 角筒体
3 スペーサ
4 リサイクル燃料輸送貯蔵容器
7 燃料集合体
8 A貯蔵セル
10 B貯蔵セル
11 フラットバー
12 溶接
20 リサイクル燃料輸送貯蔵容器のバスケット
21 第1の格子板
22 第2の格子板
23 燃料貯蔵セル
24 突起部
25 凹部
26 スリット
27 溶接
28 バスケットユニット
29 ボルト
30 固定板
31 隙間
32 長孔
33 ナット

Claims (3)

  1. 角柱形状のリサイクル燃料集合体を、第1の格子板と第2の格子板を組み合わせて形成した格子の多数のセルの中に収納して保管するリサイクル燃料輸送貯蔵容器のバスケットであって、
    突起部を形成した第1の格子板と、前記突起部が挿入されるスリットが形成され前記第1の格子板と直交するよう組み合わせて格子を形成する第2の格子板とを有し、前記セルは前記第1の格子板と前記第2の格子板の交点4つにより形成され、
    前記格子は、前記セルに前記リサイクル燃料集合体が挿入される方向と直行する水平面上で、前記リサイクル燃料輸送貯蔵容器の内周壁の対向距離よりも短い前記リサイクル燃料輸送貯蔵容器径方向の長さを有し、
    前記格子の端部に前記第1の格子板または前記第2の格子板の熱膨張によって前記リサイクル燃料集合体の挿入方向に垂直な方向にスライド可能な固定板を一定の締結力で組合せ、この固定板を前記容器の内周壁に当接させることにより前記格子を前記リサイクル燃料輸送貯蔵容器内に固定する構成とされており、
    前記固定板は前記リサイクル燃料輸送貯蔵容器の前記リサイクル燃料集合体の挿入方向に垂直な断面がU字形の片状部材であり、前記固定板は前記格子の最外周を構成する1対の前記第1の格子板または1対の前記第2の格子板の間に嵌合され、U字形断面の両端部が前記リサイクル燃料輸送貯蔵容器の内周面に当接することを特徴とするリサイクル燃料輸送貯蔵容器のバスケット
  2. 請求項1記載のリサイクル燃料輸送貯蔵容器のバスケットにおいて、前記格子と前記固定板とは少なくともそれらのいずれかに形成された長孔に挿通されたボルトにより締結されている、リサイクル燃料輸送貯蔵容器のバスケット。
  3. 請求項1記載のリサイクル燃料輸送貯蔵容器のバスケットにおいて、前記第1格子板の前記突起部を前記第2格子板の前記スリットへ挿入すると前記スリットの挿入側の反対側へ突出し、かつ前記スリットから突出した前記突起部は他の前記第1格子板に設けられた凹部に嵌着されることを特徴とするリサイクル燃料輸送貯蔵容器のバスケット。
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