JPS5835252B2 - 中性子遮蔽効果のすぐれた構造用耐食アルミニウム合金 - Google Patents
中性子遮蔽効果のすぐれた構造用耐食アルミニウム合金Info
- Publication number
- JPS5835252B2 JPS5835252B2 JP13279976A JP13279976A JPS5835252B2 JP S5835252 B2 JPS5835252 B2 JP S5835252B2 JP 13279976 A JP13279976 A JP 13279976A JP 13279976 A JP13279976 A JP 13279976A JP S5835252 B2 JPS5835252 B2 JP S5835252B2
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- JP
- Japan
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- less
- aluminum alloy
- shielding effect
- neutron shielding
- corrosion
- Prior art date
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Description
【発明の詳細な説明】
この発明は中性子遮蔽効果がすぐれ、さらに溶接性、耐
食性とくに水に対する耐食性、強度がすぐれたアルミニ
ウム合金に関する。
食性とくに水に対する耐食性、強度がすぐれたアルミニ
ウム合金に関する。
従来中性子遮蔽効果を有するアルミニウム基材としてB
oral(B C30−35%含有)が知られているが
、中性子遮蔽壁などの構造用材としてつぎのような欠点
がある。
oral(B C30−35%含有)が知られているが
、中性子遮蔽壁などの構造用材としてつぎのような欠点
がある。
(a)強度が低い(引張り強さ10kg/m4以下)(
b) 曲げ加工、溶接が困難 (c) 耐食性がわるい (d) 鋳造→圧延、押出加工などが困難であり、生
産性がわるい。
b) 曲げ加工、溶接が困難 (c) 耐食性がわるい (d) 鋳造→圧延、押出加工などが困難であり、生
産性がわるい。
B、C含有量を少なくすると加工性などは若干よくなる
が、アルミニウム基地中でのB4C粒子の分散が不均一
となり、遮蔽効果のない部分が生じ好ましくない。
が、アルミニウム基地中でのB4C粒子の分散が不均一
となり、遮蔽効果のない部分が生じ好ましくない。
この発明は従来のBoralの上記欠点を解消し、原子
炉や使用済燃料保管庫の構造材として好適なアルミニウ
ム合金を提供するもので、その要旨とするところは、M
g0.5〜5.5%、BO14〜3.4%、残部Alと
不純物よりなるアルミニウム合金、これに2.0%以下
のZn、1.5%以下のMn、 1.0□以下のCu
%0.5%以下のCr、Zr、Ti、V、Wから選択さ
れた成分を含むアルミニウム合金、さらに1.0%以下
のLi、0.5%以下のCdから選択された成分を含む
アルミニウム合金に存する。
炉や使用済燃料保管庫の構造材として好適なアルミニウ
ム合金を提供するもので、その要旨とするところは、M
g0.5〜5.5%、BO14〜3.4%、残部Alと
不純物よりなるアルミニウム合金、これに2.0%以下
のZn、1.5%以下のMn、 1.0□以下のCu
%0.5%以下のCr、Zr、Ti、V、Wから選択さ
れた成分を含むアルミニウム合金、さらに1.0%以下
のLi、0.5%以下のCdから選択された成分を含む
アルミニウム合金に存する。
添加成分元素の意義と限定理由はつぎのとおりである。
Mg:Bと共存して溶接性、強度特性、耐食性を改善す
る。
る。
またマトリックス強化を通じて加工時におけるBの均一
分散を助ける。
分散を助ける。
5.5%をこえると加工性がわるくなり、応力腐食割れ
の危険がある。
の危険がある。
0.5%未満では強度が不十分である。
B :中性子遮蔽効果を示し、Mgと共存してすぐれた
溶接性、強度特性、耐食性を示す。
溶接性、強度特性、耐食性を示す。
3.4%をこえると鋳造、加工および熱処理が困難とな
り、0.4%未満では前記性能が十分に出ない。
り、0.4%未満では前記性能が十分に出ない。
Zn、Mn、Cu、Cr、Zr、Ti、V、W :加
工性、耐食性、溶接性のいずれも低下させることなく強
度を増大させる。
工性、耐食性、溶接性のいずれも低下させることなく強
度を増大させる。
いずれの成分も前記上限値をこえると加工性、耐食性、
溶接性のいずれかが低下する。
溶接性のいずれかが低下する。
Li :中性子遮蔽効果を助長する。
1.0%をこえると耐食性が低下する。
Cd:中性子遮蔽効果を助長する。
0.5%をこえると耐食性が低下する。
不純物としてFe1.0%以下、Si0.5%未満を含
んでいても本発明合金の特性に影響はない。
んでいても本発明合金の特性に影響はない。
実施例 1
kl−4,5%Mg −1,2%B −0,6%Mn
−0,1%Cr合金鋳塊(350im厚)を500℃×
16hr均質化処理後、熱間モ延で8關厚板とした。
−0,1%Cr合金鋳塊(350im厚)を500℃×
16hr均質化処理後、熱間モ延で8關厚板とした。
この厚板を5356溶加材を用いて溶接し、使用済燃料
保管庫を作成したところ、溶接部強度は弓張強さ30k
g/m?t、耐力15kg/m4で、l? −Mg−8
i 系合金の約2倍、純Al系の約3倍の強度を示し
た。
保管庫を作成したところ、溶接部強度は弓張強さ30k
g/m?t、耐力15kg/m4で、l? −Mg−8
i 系合金の約2倍、純Al系の約3倍の強度を示し
た。
通常のアルミニウム合金(Bを含まない)では保管庫1
台当り20本の燃料しか納入できないが、上記本発明合
金で作成した保管庫には30本の燃料を納入しても核反
応が再燃することなく、満水プールに浸漬して安全に使
用済燃料が保管されることが明らかになった。
台当り20本の燃料しか納入できないが、上記本発明合
金で作成した保管庫には30本の燃料を納入しても核反
応が再燃することなく、満水プールに浸漬して安全に使
用済燃料が保管されることが明らかになった。
純アルミニウムあるいは純アルミニウムにBを添加した
合金は上記保管庫用材料として不適当である。
合金は上記保管庫用材料として不適当である。
実施例 2
Al−3,5%Mg−1,8% B−1%Mn −0,
5% Zn−0,2%Zr合金鋳塊(350im厚)を
500’CX24hr均質化処理後、熱間圧延で12朋
厚板とした。
5% Zn−0,2%Zr合金鋳塊(350im厚)を
500’CX24hr均質化処理後、熱間圧延で12朋
厚板とした。
この厚板を5183溶加材を用いて溶接し、使用済燃料
保管庫を作成したところ、溶接部強度は、引張強さ30
kg/rn4.耐力15kg/−で、Al−B2元素
合金あるいはBoralの約3倍の強度を示した。
保管庫を作成したところ、溶接部強度は、引張強さ30
kg/rn4.耐力15kg/−で、Al−B2元素
合金あるいはBoralの約3倍の強度を示した。
この保管庫1台には一度に40本の使用済燃料を入れて
も満水プールに浸漬して安全に利用出来ることが明らか
になった。
も満水プールに浸漬して安全に利用出来ることが明らか
になった。
実施例 3
Al−4% Mg−2% B −0,5% Li−0,
2%Cr−0,1%Cd合金鋳塊から15朋厚板をつく
り、この厚板を5356溶加材を用いて溶接し、使用済
燃料保管庫を作製した。
2%Cr−0,1%Cd合金鋳塊から15朋厚板をつく
り、この厚板を5356溶加材を用いて溶接し、使用済
燃料保管庫を作製した。
溶接強度は引張強さ30kg/mrA、耐力15に9/
mmで、1台に50本の燃料を収容することが可能であ
った。
mmで、1台に50本の燃料を収容することが可能であ
った。
実施例 4
第1表に示す合金元素を含むアルミニウム合金鋳塊から
L2mm厚板材および断面121rL11L×607n
1rLの棒材をつくり、これらの材料を溶接に使用済燃
料保管庫を作製した。
L2mm厚板材および断面121rL11L×607n
1rLの棒材をつくり、これらの材料を溶接に使用済燃
料保管庫を作製した。
溶接強度を第1表に示す。比較材では保管庫1台当り1
0〜20本の燃料しか収容できなかったが、発明材で作
製した保管庫では30本以上の燃料を収容にも核反応が
再燃することなく、満水プールに浸漬して安全に保管す
ることができた。
0〜20本の燃料しか収容できなかったが、発明材で作
製した保管庫では30本以上の燃料を収容にも核反応が
再燃することなく、満水プールに浸漬して安全に保管す
ることができた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 l Mg0.5〜5.5%、BO14〜3.4%を含
み、残りAlと不純物とよりなる中性子遮蔽効果のすぐ
れた構造用耐食アルミニウム合金。 2 Mg0.5〜5.5%、80.4〜3.4%を含
み、さらにZn2.0%以下、Mn1.5%以下、Cu
1.0%以下、CrO,5%以下、Zr0.50%以下
、Ti9.5%以下、Wo、5%以下および■0.5%
以下のうちの1種または2種以上を含み、残りAAと不
純物とよりなる中性子遮蔽効果のすぐれた構造用耐食ア
ルミニウム合金。 3 Mg0.5〜5.5%、80.4〜3.4%を含
み、Zn2.0%以下、Mn1.5%以下、Cu1.0
%以下、Cr0.5%以下、Zr0.5%以下、Ti0
.5%以下、Wo、5%以下および■0.5%以下のう
ちの1種または2種以上、さらにLi1.0%以下、C
dO,5%以下のうちの1種または2種を含み、残りA
7と不純物とよりなる中性子遮蔽効果のすぐれた構造用
耐食アルミニウム合金。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13279976A JPS5835252B2 (ja) | 1976-11-05 | 1976-11-05 | 中性子遮蔽効果のすぐれた構造用耐食アルミニウム合金 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13279976A JPS5835252B2 (ja) | 1976-11-05 | 1976-11-05 | 中性子遮蔽効果のすぐれた構造用耐食アルミニウム合金 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5357399A JPS5357399A (en) | 1978-05-24 |
JPS5835252B2 true JPS5835252B2 (ja) | 1983-08-01 |
Family
ID=15089828
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13279976A Expired JPS5835252B2 (ja) | 1976-11-05 | 1976-11-05 | 中性子遮蔽効果のすぐれた構造用耐食アルミニウム合金 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5835252B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60114797A (ja) * | 1983-11-28 | 1985-06-21 | フジタ工業株式会社 | 低放射化コンクリ−ト構造物 |
JPS61114381U (ja) * | 1985-12-27 | 1986-07-19 | ||
JP2705797B2 (ja) * | 1988-06-09 | 1998-01-28 | 日立造船株式会社 | ホウ素含有アルミニウム合金の製造方法 |
JP3652431B2 (ja) * | 1995-05-01 | 2005-05-25 | 株式会社神戸製鋼所 | ホウ素含有Al基合金 |
JP3122436B1 (ja) | 1999-09-09 | 2001-01-09 | 三菱重工業株式会社 | アルミニウム複合材およびその製造方法、並びにそれを用いたバスケットおよびキャスク |
-
1976
- 1976-11-05 JP JP13279976A patent/JPS5835252B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5357399A (en) | 1978-05-24 |
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