JP3407876B2 - 核燃料クラッディングに適するニオブ含有ジルコニウム合金 - Google Patents
核燃料クラッディングに適するニオブ含有ジルコニウム合金Info
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Description
するニオブ含有ジルコニウム(Zr)合金の組成物に関
する。特に、本発明は、核燃料クラッディング用Zr合
金に関する。
いこと、卓越した耐食性および良好な機械的強度から、
燃料棒クラッディングおよび原子炉心の構造成分として
広く使用されてきた。ニオブ(Nb)が、耐食性を向上
させ、水素取込みを減少させることに加えて、機械的強
度およびクリープ特性を向上させることはよく知られて
いる。それ故、最近開発された核燃料クラッディング用
Zr合金は、Nbを含むことを特徴とする。しかし、Z
r合金中の過剰量のNbは、合金のプロセス条件によ
り、耐食性および水素取込みに影響を及ぼすために、熱
処理条件を最適化する必要がある。
ウム合金の従来技術として、米国特許第5,254,3
08号は、合金の強度を維持するために、Sn量を減ら
し、NbおよびFeを含ませたZr合金を開示してい
る。この合金は、Snを0.45から0.75重量%の
範囲で(典型的には0.6重量%)、Feを0.4から
0.53重量%の範囲で(典型的には0.45重量
%)、Crを0.2から0.3重量%の範囲で(典型的
には0.25重量%)、Nbを0.3から0.5重量%
の範囲で(典型的には0.45重量%)、Niを0.0
12から0.03重量%の範囲で(典型的には0.02
%)、Siを50から200ppmの範囲で(典型的に
は100ppm)、およびOを1000から2000p
pmの範囲で(典型的には1600ppm)含む。ま
た、Fe/Cr比は1.5であり、Nbの量は、Feの
量に従って決定し、これは水素取込みに影響を及ぼす。
良好な耐食性および合金強度が、Ni、Si、Cおよび
Oの量の調節により得られた。
性および水素取込み耐性を向上させるために、Snを
1.0から2.0重量%の範囲で、Feを0.07から
0.70重量%の範囲で、Crを0.05から0.15
重量%の範囲で、Niを0.16から0.40重量%の
範囲で、Nbを0.015から0.30重量%の範囲で
(典型的には0.015から0.20重量%)、Siを
0.002から0.05重量%の範囲で(典型的には
0.015から0.05重量%)、およびOを900か
ら1600ppmの範囲で含む合金を開示する。
国特許第5,336,690号は、Snを0から1.5
重量%の範囲で(典型的には0.6重量%)、Feを0
から0.24重量%の範囲で(典型的には0.12重量
%)、Crを0から0.15重量%の範囲で(典型的に
は0.10重量%)、Nを0から2300ppmの範囲
で、Siを0から100ppmの範囲で(典型的には1
00ppm)、Oを0から1600ppmの範囲で(典
型的には1200ppm)、およびNbを0から0.5
重量%の範囲で(典型的には0.45重量%)含む合金
を開示する。
れたZr合金は、開発により中性子照射環境下における
延性、クリープ強度および耐食性の特性が向上し、Sn
を0.8から1.2重量%の範囲で、Feを0.2から
0.5重量%の範囲で(典型的には0.35重量%)、
Crを0.1から0.4重量%の範囲で(典型的には
0.25重量%)、Nbを0から0.6重量%の範囲
で、Siを50から200ppmの範囲で(典型的には
50ppm)、およびOを90から1800ppmの範
囲で(典型的には1600ppm)含む。Siの量を調
節することにより、合金のプロセス条件の変動に伴う、
水素取込みおよび耐食性の変動を減少することが目的で
ある。
0.1から0.3重量%の範囲で、Feを0.05から
0.2重量%の範囲で、Nbを0.05から0.4重量
%の範囲で、Cr、NiまたはCrおよびNiを0.0
3から0.1重量%の範囲で、および二重型燃料クラッ
ディングを含む、Zr合金を開示した。この合金におい
て、Fe+Cr+Ni量は、0.25重量%を超えるこ
とはできず、Oは300から1200ppmの範囲で含
まれた。
許第5,080,861号は、高燃焼度における耐食性
を向上させるために、Nbを0から0.6重量%の範囲
で、Sbを0から0.2重量%の範囲で、Teを0から
0.2重量%の範囲で、Snを0.5から1.0重量%
の範囲で、Feを0.18から0.24重量%の範囲
で、Crを0.07から0.13重量%の範囲で、Oを
900から2000ppmの範囲で、Niを0から70
ppmの範囲で、およびCを0から200ppmの範囲
で含む、Zr合金を開示する。この合金において、沈殿
物のサイズは、1200から1800Åに制限され、合
金はTe(テルル)またはSb(アンチモン)の代わり
にBi(ビスマス)を0.2重量%まで含み得る。
るZr合金が、欧州特許第345,531号に示唆され
た。この合金は、Nbを0から0.6重量%の範囲で、
Moを0から0.1重量%の範囲で、Snを1.2から
1.7重量%の範囲で、Feを0.07から0.24重
量%の範囲で、Crを0.05から0.13重量%の範
囲で、Niを0から0.08重量%の範囲で、およびO
を900から1800ppmの範囲で含んだ。
は、向上した耐食性、照射下での安定性、機械的強度お
よびクリープ耐性を有する。それは、Nbを0から0.
6重量%の範囲で;Snを0.8から1.2重量%の範
囲で;Feを0.2から0.5重量%の範囲で(典型的
には0.35重量%);Crを0.1から0.4重量%
の範囲で(典型的には0.25重量%);Siを50か
ら200ppmの範囲で(典型的には100ppm);
およびOを900から1800ppmの範囲で(典型的
には1600ppm)含む。
4,136号のZr合金は、Feを0.1から0.35
重量%の範囲で、Vを0.1から0.4重量%の範囲
で、Oを0.05から0.3重量%の範囲で、Snを0
から0.25重量%の範囲で、およびNbを0から0.
25重量%の範囲で含み、V/Fe比は0.5以上であ
る。また、この特許は、合金の最適製造プロセスを開示
する。
機械的強度および団塊耐食性を向上させるために、Nb
を1.7から2.5重量%の範囲で、Snを0.5から
2.2重量%の範囲で、Feを0.04から1.0重量
%の範囲で含む、Zr合金を開示する。この合金におい
て、FeおよびMoの含量は、0.2から1.0重量%
に制限された。
塊耐食性を向上させる、Zr−Sn−Fe−V合金の他
にNb含有合金を開示する。この合金は、Zr合金を
0.25から1.5重量%の範囲で、Nbを0.15か
ら1.0重量%の範囲で、およびFe、およびZr合金
を0.25から1.5重量%の範囲で、Nbを0.5か
ら1.0重量%の範囲で、Snを0.05から0.15
重量%の範囲で、およびNiを含む。
r合金を0.2から2.0重量%の範囲で、Nbを0.
5から3.0重量%の範囲で、Snを900から250
0ppmの範囲で、およびOを含む、Zr−Nb−Sn
を基本とする合金を開示する。
耐食性、延性および強度の向上のために、Nbを1から
2.5重量%の範囲で、Snを0.5から2.0重量%
の範囲で、Moを0.1から1.0重量%の範囲で、M
o+Nbを1.5から2.5重量%の範囲で含む合金組
成物およびα+βまたはβ領域における溶液処理による
プロセスを開示する。
類似した組成物を有するZr合金が、日本国特許第6
2,180,027号に示唆された。この合金は、Nb
を1.7から2.5重量%の範囲で、Snを0.5から
2.2重量%の範囲で、Feを0.04から1.0重量
%の範囲で、およびMoを0.2から1.0重量%の範
囲で含み、ただしFeとMoの総量は、0.2から1.
0重量%の範囲である。
86,975号、5,024,809号および5,02
6,516号は、Snを0.5から2.0重量%の範囲
で、および他の溶質成分を約0.5から1.0重量%の
範囲で含むZr合金を開示する。該合金は、Oを0.0
9から0.16重量%の範囲で含む。より具体的には、
米国特許第4,863,685号で開示された合金は、
Snに加えて、他の溶質成分、例えばMo、Teおよび
その混合物、またはNb−Te、Nb−Moを含む。米
国特許第4,986,975号で開示された合金組成物
は、Cu、Ni、Fe等の溶質成分を0.24から0.
40重量%の範囲で含み、Cuは合金中に0.05重量
%以上含まれなければならない。
5,026,516号は、溶質成分としてMo、Nb、
Te等を含む合金を開示する。ここで量は0.5から
1.0重量%の範囲に制限され、これは米国特許第4,
863,685号と同一であった。BiまたはBi+S
nを0.5から2.5重量%の範囲で添加した。
カロイ(Zircaloy)−4と比較して耐食性が向
上した合金を開示し、ここで、Snの量は0から0.8
重量%の範囲に、およびVは0から0.3重量%の範囲
に、およびNbは0から1重量%の範囲に減少した。こ
の合金において、Feが0.2から0.8重量%の範囲
で、Crが0から0.4重量%の範囲で添加され、F
e、Cr、およびVの総量は、0.25から1.0重量
%の範囲に制限された。また、Oの量は、1000から
1600ppmの範囲であった。0.8重量%Sn−
0.22重量%Fe−0.11重量%Cr−0.14重
量%O、0.4重量%Nb−0.67重量%Fe−0.
33重量%Cr−0.15重量%O、0.75重量%F
e−0.25重量%V−0.1重量%Oまたは0.25
重量%Sn−0.2重量%Fe−0.15重量%V−
0.1重量%Oを含む合金は、200日間、400℃の
蒸気条件下でジルカロイ−4よりも約60%上回る優れ
た耐食性、およびジルカロイ−4と同じ引っ張り強さを
示した。
国特許第4,963,323号または日本国特許第1,
188,646号において修飾され、耐食性が向上した
核燃料クラッディング用材料が開発された。すなわち、
この合金では、Sn量を減らし、Nbを埋め合わせとし
て添加し、窒素の量を60ppm以下に調節した。Zr
合金は、Snを0.2から1.15重量%の範囲で、F
eを0.19から0.6重量%の範囲で(好ましくは
0.19から0.24重量%)、Crを0.07から
0.4重量%の範囲で(好ましくは0.07から0.1
3重量%)、Nbを0.05から0.5重量%の範囲
で、および60ppm以下のNを含む。
許第5,017,336号において、Nb、Ta、Vお
よびMoの添加により修飾された。特に、Zr合金は、
Snを0.2から0.9重量%の範囲で、Feを0.1
8から0.6重量%の範囲で、Crを0.07から0.
4重量%の範囲で、Nbを0.05から0.5重量%の
範囲で、Taを0.01から0.2重量%の範囲で、V
を0.05から1重量%の範囲で、およびMoを0.0
5から1重量%の範囲で含む。
本国特許第63,035,751号は、その組成物が本
質的にジルカロイ−4のそれと類似し、Ta並びにS
n、FeおよびCr、および所望によりNbを含む、Z
r合金を開示する。この合金は、Snを0.2から1.
15重量%の範囲で、Feを0.19から0.6重量%
の範囲で(好ましくは0.19から0.24重量%)、
Crを0.07から0.4重量%の範囲で(好ましくは
0.07から0.13重量%)、Taを0.01から
0.2重量%の範囲で、Nbを0.05から0.5重量
%の範囲で、および60ppm以下のNを含む。
金が、仏国特許第2,769,637号に開示された。
特に、この合金は、Snを0.2から1.7重量%の範
囲で、Feを0.18から0.6重量%の範囲で、Cr
を0.07から0.4重量%の範囲で、Nbを0.05
から1.0重量%の範囲で、所望によりTaを0.01
から0.1重量%の範囲でおよび60ppm以下のNを
含む。また、組成物により変動する熱処理も記載した。
を0.5から1.5重量%の範囲で、Snを0.9から
1.5重量%の範囲で、Feを0.3から0.6重量%
の範囲で、Crを0.005から0.2重量%の範囲
で、Cを0.005から0.04重量%の範囲で、Oを
0.05から0.15重量%の範囲で、およびSiを
0.005から0.015重量%の範囲で含む合金を開
示する。沈殿物、Zr(Nb、Fe)2、Zr(Fe、
Cr、Nb)および(Zr、Nb)3Fe間の距離は、
0.20から0.40μmの範囲に制限され、Feを含
む沈殿物の容積は沈殿物の総容積の60%までに制限さ
れた。
食性および沈殿物のサイズが向上した、合金組成物を開
示する。この合金組成物は、Snを0.5から2.0重
量%の範囲で、Feを0.05から0.3重量%の範囲
で、Crを0.05から0.3重量%の範囲で、Niを
0.05から0.15重量%の範囲で、Oを0.05か
ら0.2重量%の範囲で、Nbを0から1.2重量%の
範囲で含み、バランスはZrであり、沈殿物のサイズは
0.5μm以下に制限される。
型における熱および冷圧延中に誘導された熱処理変動、
およびSnを0.4から1.7重量%の範囲で、Feを
0.25から0.75重量%の範囲で、Crを0.05
から0.30重量%の範囲で、Niを0から0.10重
量%の範囲で、およびNbを0から1.0重量%の範囲
で含むZr合金を開示する。
力腐食割れおよび水素取込みによる二次攻撃を減少させ
るために、Nbを0.05から0.75重量%の範囲で
およびSiを0から0.02重量%の範囲で含むSn−
Fe−Cr−Ni合金で形成した内部層を有する二重型
Zr合金を開示する。
塊腐食を防ぐために、Snを0.5から1.7重量%の
範囲で、Feを0.1から0.3重量%の範囲で、Cr
を0.05から0.2重量%の範囲で、Cuを0.05
から0.2重量%の範囲で、Nbを0.01から1.0
重量%の範囲で、およびNiを0.01から0.20重
量%の範囲で含む、Zr合金を開示する。
Snを0.3から0.7重量%の範囲で、Feを0.2
から0.25重量%の範囲で、Crを0.1から0.1
5重量%の範囲で、およびNbを0.05から0.20
重量%の範囲で含む、作業性および耐食性の向上したZ
r合金を開示する。
bの量は、Zr−Nb合金において1から2.5重量%
に制限され、熱処理温度が示唆された。この特許におい
て、Nbを含む第二型を均一に分布し、そのサイズは約
800Å以下である。
を0.5から2.0重量%の範囲で、Snを0.7から
1.5重量%の範囲で、およびFe、NiおよびCrか
らなる群から選択した1つ以上の成分を0.07から
0.28重量%の範囲で含む合金を開示する。クリープ
強度は、製造法に従って調節し得る。このとき、製造法
は、熱処理β−急冷の導入を特徴とする。
ディング用Zr合金は、耐食性を向上するために、Nb
を含むことを特徴とする。しかし、厳しい操作環境を考
慮すると、燃料棒クラッディング用材料としてのジルカ
ロイの使用は、制限されてくる。それ故、優れた耐食性
および高い強度を有する改善されたZr合金の開発が必
要とされている。
−4における耐食性の亢進を調査し、そこで我々は、F
e、Mo、Cu、Mn等を少量添加することにより、Z
r合金の耐食性を向上させるNb含有Zr合金を開発し
た。
性を有する新規Zr合金の組成物を提供することであ
る。
グ用のZr合金を提供することである。
優れた耐食性を有する改善されたNb含有Zr合金を提
供する。
Mo、Cu、MnおよびCrからなる群から選択された
1つ以上の成分;O;Si;所望によりSnを含み;残
部(バランス)はZrである、Zr合金に包含される効
果の顕著なZn合金を提供する。
重量%の範囲で;Mo、CuおよびMnからなる群から
選択された1つの成分をそれぞれ0.1から0.3重量
%の範囲で;Oを600から1400ppmの範囲で;
Siを80から120ppmの範囲で含み;バランスは
Zrである、Zr合金である。 本発明の第2は、Nbを
0.8から1.2重量%の範囲で;Feを0.1から
0.3重量%の範囲で;Mo、CuおよびMnからなる
群から選択された1つの成分を0.1から0.3重量%
の範囲で;Oを600から1400ppmの範囲で;S
iを80から120ppmの範囲で含み;バランスはZ
rである、Zr合金である。
重量%の範囲で;スズ(Sn)を0.2から0.5重量
%の範囲で;Fe、Mo、CuおよびMnからなる群か
ら選択された1つの成分を0.1から0.3重量%の範
囲で;Oを600から1400ppmの範囲で;Siを
80から120ppmの範囲で含み;バランスはZrで
ある、Zr合金である。
重量%の範囲で;Snを0.2から0.5重量%の範囲
で;Feを0.1から0.3重量%の範囲で;クロム
(Cr)、Mo、CuおよびMnからなる群から選択さ
れた1つの成分を0.1から0.3重量%の範囲で;O
を600から1400ppmの範囲で;Siを80から
120ppmの範囲で含み;バランスはZrである、Z
r合金である。
重量%の範囲で;Snを0.2から0.5重量%の範囲
で;Feを0.1から0.3重量%の範囲で;Cr、M
o、CuおよびMnからなる群から選択された1つの成
分を0.1から0.3重量%の範囲で;Oを600から
1400ppmの範囲で;Siを80から120ppm
の範囲で含み;バランスはZrである、Zr合金であ
る。 本発明の第6は、Nbを0.8から1.2重量%の
範囲で;Snを0.8から1.2重量%の範囲で;Fe
を0.2から0.4重量%の範囲で;Mo、Cuおよび
Mnからなる群から選択された1つの成分を0.1から
0.3重量%の範囲で;Oを600から1400ppm
の範囲で;Siを80から120ppmの範囲で含み;
バランスはZrである、Zr合金である。
に本発明のNb含有Zr合金の耐食性は、少量のFe、
Mo、Cu、Mn等を含ませることにより向上する。
は、高燃焼度燃料クラッディングにおける主な関心事で
ある。それ故、本発明は主にZr合金の耐食性の向上を
目標とする。
rとの合金形成特性を、合金形成成分の選択において考
慮した。また、耐食性、水素取込み、機械的特性および
クリープ行動に対する各合金形成成分の効果を、現在ま
での刊行論文に基づき詳細に評価し、他の成分の効果も
詳細に再検討した。Zr合金形成成分および各合金形成
成分の量は、上記に基づいて決定した。次いで、本発明
者は、優れた耐食性および高強度を有するZr合金組成
物を構築した。特に、耐食性は、Fe、Mo、Cu、M
n等を少量添加することにより向上した。
の範囲で;Fe、Mo、CuおよびMnからなる群から
選択された1つ以上の成分をそれぞれ0.1から0.3
重量%の範囲で;Oを600から1400ppmの範囲
で;Siを80から120ppmの範囲で含み;バラン
スはZrである、Zr合金を提供する。
ら1.2重量%の範囲で;Fe、Mo、CuおよびMn
からなる群から選択された1つの成分を0.1から0.
3重量%の範囲で;Oを600から1400ppmの範
囲で;Siを80から120ppmの範囲で含み;バラ
ンスはZrである。
2重量%の範囲で;Feを0.1から0.3重量%の範
囲で;Mo、CuおよびMnからなる群から選択された
1つの成分を0.1から0.3重量%の範囲で;Oを6
00から1400ppmの範囲で;Siを80から12
0ppmの範囲で含み;バランスはZrである。
1.8重量%の範囲で;スズ(Sn)を0.2から0.
5重量%の範囲で;Fe、Mo、CuおよびMnからな
る群から選択された1つの成分を0.1から0.3重量
%の範囲で;Oを600から1400ppmの範囲で;
Siを80から120ppmの範囲で含み;バランスは
Zrである、Zr合金を提供する。
ら1.8重量%の範囲で;Snを0.2から0.5重量
%の範囲で;Feを0.1から0.3重量%の範囲で;
Oを600から1400ppmの範囲で;Siを80か
ら120ppmの範囲で含み;バランスはZrである。
8重量%の範囲で;Snを0.2から0.5重量%の範
囲で;Mo、CuおよびMnからなる群から選択された
1つの成分を0.1から0.3重量%の範囲で;Oを6
00から1400ppmの範囲で;Siを80から12
0ppmの範囲で含み;バランスはZrである。
8重量%の範囲で;Snを0.2から0.5重量%の範
囲で;Feを0.1から0.3重量%の範囲で;クロム
(Cr)、Mo、CuおよびMnからなる群から選択さ
れた1つの成分を0.1から0.3重量%の範囲で;O
を600から1400ppmの範囲で;Siを80から
120ppmの範囲で含み;バランスはZrである、Z
r合金を提供する。
2重量%の範囲で;Snを0.4から1.2重量%の範
囲で;Feを0.1から0.5重量%の範囲で;Mo、
CuおよびMnからなる群から選択された1つの成分を
0.1から0.3重量%の範囲で;Oを600から14
00ppmの範囲で;Siを80から120ppmの範
囲で含み;バランスはZrである、Zr合金を提供す
る。
ら1.0重量%の範囲で;Snを0.4から0.8重量
%の範囲で;Feを0.1から0.3重量%の範囲で;
Mo、CuおよびMnからなる群から選択された1つの
成分を0.1から0.3重量%の範囲で;Oを600か
ら1400ppmの範囲で;Siを80から120pp
mの範囲で含み;バランスはZrである。
2重量%の範囲で;Snを0.8から1.2重量%の範
囲で;Feを0.2から0.4重量%の範囲で;Mo、
CuおよびMnからなる群から選択された1つの成分を
0.1から0.3重量%の範囲で;Oを600から14
00ppmの範囲で;Siを80から120ppmの範
囲で含み;バランスはZrである。
ら0.5重量%の範囲で;Snを0.6から1.0重量
%の範囲で;Feを0.2から0.5重量%の範囲で;
Moを0.1から0.3重量%の範囲で;Oを600か
ら1400ppmの範囲で;Siを80から120pp
mの範囲で含み;バランスはZrである。
徴および臨界は、下記に詳述する。
る。材料の耐食性および作業性は、0.5重量%以下の
Nbを添加した場合に向上すると言われている。しか
し、また、Zr合金は、1.0重量%のNbを添加した
場合に優れた耐食性を示すとも言われている。また、N
bは、水素取込みおよび強度を向上させることが知られ
ている。高濃度のNbを含む合金は熱処理条件に敏感で
あり、本発明においては1.8重量%以下のNbを添加
する。
る。少量のSnでは、所望の強度およびクリープ耐性は
得られない。逆に、耐食性を考慮すると、Snの量は減
らすことが望ましい。本発明者は、強度および耐食性の
両方を考慮してSn量を決定した。特に、耐食性を向上
させるためにSn量を減らし、一方、強度を維持するた
めにSnの代わりに他の合金形成成分と交換して添加す
る必要がある。本発明のSn量は、Nb量により調節
し、本発明においては1.2重量%以下のSnを添加す
る。
0.1から0.6重量%の範囲で添加される場合、典型
的に耐食性を向上させると言われている。また、Fe
は、機械的特性および水素取込みに対して効果を及ぼす
ことが知られている。それ故、Fe量は、本発明におい
て0.1から0.5重量%に制限される。
り、好ましいCrの量は、本発明において0.1から
0.3重量%に制限される。
いる。0.05重量%以下のMoは、耐食性に影響を及
ぼすが、0.5重量%以上のMoは、強度に影響を及ぼ
す。それ故、Moは、好ましくは、0.1から0.3重
量%の範囲で添加する。
向上させることが知られている。それ故、CuおよびM
n量は、それぞれ、0.1から0.3重量%の範囲に制
限される。
る。しかし、Oを大量に添加した場合、作業性は低下す
る。それ故、Oは、典型的には、600から1400p
pmの範囲で添加する。
ために、Siを80から120ppmの範囲で添加す
る。
性を有する。それ故、本発明のZr合金は、原子力プラ
ントの原子炉心における、燃料棒クラッディング、スペ
ーサーグリッドおよび他の構造成分のための材料として
利用できる。および、本発明のZr合金を使用すること
により、高燃焼度および伸張サイクルにおける、上記の
構造成分の材料用の核燃料棒の完全性を達成することが
できる。
明され得、これは説明するためのものであり、本発明を
限定するものではない。 <実施例1から22>Zr合金1から22の製造 以下の表1の組成物を有するZr合金を製造した。以下
の表1は、化学的分析により決定した本発明におけるZ
r合金の化学的組成物を列挙する。
再融解(VAR)法を使用して、400gの金属粒に融
解することにより製造した。このプロセスを5回繰り返
し、不純物の偏析および合金形成成分の不均一な分散を
防いだ。
中、約2×10−1トール、電流1,000Aおよび冷
水圧1kgf/cm2の条件において実施した。チャン
バー圧を1×10−5トールまで下げ、チャンバーをア
ルゴンガスで満たし、融解プロセス中の合金の酸化を防
いだ。合金を融解した後、チャンバー圧を1×10− 4
トールに維持し、チャンバーをアルゴンガスを流すこと
により冷却し、冷却プロセス中にサンプル表面が酸化す
るのを防いだ。
域でインゴットを溶液処理することにより実施した。サ
ンプルを、厚さ1mmのステンレス鋼でクラッディング
し、1050℃で20分間加熱し、次いで、水中で冷却
してサンプルの酸化を防いだ。その後、サンプルを80
℃で24時間十分に乾燥させ、クラッディング中の残余
水を除去した。
より実施した。サンプルを650℃で20分間予備加熱
した後、1回の通過でその厚さを70%圧延した。熱圧
延後、クラッディングを除去し、酸化層(これはβ−処
理または熱圧延において形成された)を酸洗い溶液(H
F:濃HNO3:H2O=5:45:50(v/v/
v)で除去した。また、酸洗い後に一部残余した酸化物
は、電気ワイヤーブラシを使用することにより機械的に
完全に除去した。
の残余ひずみを除去し、冷作業中に生じ得るサンプルの
破損を防いだ。サンプルを、最初に、冷圧延して、70
トンサイズの圧延機の使用により1回の通過で約0.5
mm厚さを減少させた(厚さ50%減少)。最初の冷圧
延後、サンプルを再結晶のために580℃でアニールし
た。冷圧延プロセスは2回実施し、それぞれ厚さが45
%および50%減少した。サンプルの最終熱処理は、4
70℃で3時間実施し、応力を緩和した。
いて製造し、800グリッドに研磨し、溶液(HF:濃
HNO3:H2O=5:45:50(v/v/v)で酸
洗いした。
pa)、360℃の70ppmのLiOH水溶液および
400℃の蒸気(10.3MPa)の雰囲気のオートク
レーブ中で100から250日間実施した。腐食率は、
腐食した試料の重量増の測定により定量的に判断した。
核クラッディングに使用されてきた慣用的なジルカロイ
−4を比較として使用した。腐食試験の結果は下記の表
2に示す。
は、以前から存在するジルカロイ−4よりも良好な耐食
性を示した。100日目、120日目および250日目
における360℃の水の雰囲気のオートクレーブ中にお
ける腐食したジルカロイ−4の重量増は、それぞれ、5
0、74、94mg/dm2であった。一方、本発明の
腐食したZr合金の重量増は、ジルカロイ−4よりも小
さかった。本発明のZr合金は、水の雰囲気に加えて、
LiOH水溶液および蒸気の雰囲気においても優れた耐
食性を示した。特に、ジルカロイ−4と本発明のZr合
金の重量増の差は、試験時間が経つにつれて増加した。
すなわち、本発明のZr合金の耐食性は、以前から存在
しているジルカロイ−4と比較してより長い時間保たれ
た。
語は、限定ではなくむしろ説明のためと理解される。本
発明の多くの修飾および変更が上記の教義に照らして可
能である。それ故、添付の請求の範囲の範囲内で、本発
明は、特記したものとは別の方法でも実施し得る。
Claims (8)
- 【請求項1】 ニオブ(Nb)を0.8−1.2重量%
の範囲で;モリブデン (Mo)、銅(Cu)およびマンガン(M
n)からなる群から選択された1つの成分をそれぞれ
0.1から0.3重量%の範囲で; 酸素(O)を600から1400ppmの範囲で; シリコン(Si)を80から120ppmの範囲で含
み; 残部がZrである、合金組成物からなることを特徴とす
るジルコニウム(Zr)合金。 - 【請求項2】 Nbを0.8から1.2重量%の範囲
で; Feを0.1から0.3重量%の範囲で; Mo、CuおよびMnからなる群から選択された1つの
成分を0.1から0.3重量%の範囲で; Oを600から1400ppmの範囲で; Siを80から120ppmの範囲で含み; 残部がZrである、合金組成物からなることを特徴とす
るジルコニウム合金。 - 【請求項3】 Nbを1.3から1.8重量%の範囲
で; スズ(Sn)を0.2から0.5重量%の範囲で; Fe、Mo、CuおよびMnからなる群から選択された
1つの成分を0.1から0.3重量%の範囲で; Oを600から1400ppmの範囲で; Siを80から120ppmの範囲で含み; 残部がZrである、合金組成物からなることを特徴をす
るジルコニウム合金。 - 【請求項4】 合金組成物が、Nbを1.3から1.8
重量%の範囲で; Snを0.2から0.5重量%の範囲で; Feを0.1から0.3重量%の範囲で; Oを600から1400ppmの範囲で; Siを80から120ppmの範囲で; 含むことを特徴とする、請求項3に記載のジルコニウム
合金 。 - 【請求項5】 合金組成物が、Nbを1.3から1.8
重量%の範囲で; Snを0.2から0.5重量%の範囲で; Mo、CuおよびMnからなる群から選択された1つの
成分を0.1から0.3重量%の範囲で; Oを600から1400ppmの範囲で; Siを80から120ppmの範囲で; 含むことを特徴とする、請求項3に記載のジルコニウム
合金。 - 【請求項6】 Nbを1.3から1.8重量%の範囲
で; Snを0.2から0.5重量%の範囲で; Feを0.1から0.3重量%の範囲で; クロム(Cr)、Mo、CuおよびMnからなる群から
選択された1つの成分を0.1から0.3重量%の範囲
で; Oを600から1400ppmの範囲で; Siを80から120ppmの範囲で含み; 残部がZrである、合金組成物からなることを特徴とす
るジルコニウム合金。 - 【請求項7】 Nbを0.6から1.0重量%の範囲
で;Snを0.4から0.8重量%の範囲で; Feを0.1から0.3重量%の範囲で; Mo、CuおよびMnからなる群から選択された1つの
成分を0.1から0.3重量%の範囲で; Oを600から1400ppmの範囲で; Siを80から120ppmの範囲で含み; 残部がZrである合金組成物からなることを特徴とする
ジルコニウム合 金。 - 【請求項8】 Nbを0.8から1.2重量%の範囲
で; Snを0.8から1.2重量%の範囲で; Feを0.2から0.4重量%の範囲で; Mo、CuおよびMnからなる群から選択された1つの
成分を0.1から0.3重量%の範囲で; Oを600から1400ppmの範囲で; Siを80から120ppmの範囲で含み; 残部がZrである合金組成物からなることをことを特徴
とするジルコニウム合金。
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