JP2001080919A - ジルコニア微粉末及びその製造方法 - Google Patents

ジルコニア微粉末及びその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【構成】本願発明では、成形性がよく、かつ、焼結性に
も優れ、これらに加えて焼結体にしたときの品質信頼性
にも優れたジルコニア微粉末の提供;ならびにそのジル
コニア微粉末を簡易なプロセスにより製造することので
きる方法の提供を目的とするものである。 【解決手段】Y23,MgO,CaO及びCeO2のう
ち少なくとも1種が安定化剤として固溶しているジルコ
ニア微粉末であり、該ジルコニア微粉末のBET比表面
積が5〜30m2/gであり、かつ、アルミナを含有し
ていることを特徴とするジルコニア微粉末、及び、イッ
トリウム,マグネシウム,カルシウム及びセリウムのう
ち少なくとも1種とアルミニウムとを含む水和ジルコニ
ア微粒子を、700〜1200℃の温度で仮焼すること
を特徴とするジルコニア微粉末の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、精密加工部品,
光コネクター部品及び粉砕機用部材等の構造用セラミッ
クスの原料に用いられる、とくに成形及び焼結性に優れ
たジルコニア微粉末に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ジルコニア粉末及びその製造方法
としては、 アルミナとして1次粒径0.15μm以下、平均粒径
0.3μm以下の単粒子化された高純度アルミナ粉末
と、平均粒径0.3μm以下の高純度部分安定化ジルコ
ニア粉末を混合してジルコニア粉末を得る方法(特開平
3−12356)等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、のジルコ
ニア粉末は、ジルコニア粒子とアルミナ粒子を湿式混合
し乾燥して得るが、このようにして得られる混合粉末
は、ジルコニア粒子とアルミナ粒子の均一性が低いため
に、焼結性が悪くなり、工業的生産性の低いものとな
る。また、その粉末を成形し焼結させて得られる焼結体
は、ジルコニア結晶粒子の粒径が大きく、かつ、多数の
アルミナ結晶の大粒子が焼結体中に存在するために機械
的強度及び靭性が低いものとなって、セラミック原料粉
末として適さないものとなる。さらに、そのようにして
得られた焼結体について品質寿命試験(水熱処理評価)
を行うと、正方−単斜相変態に起因する劣化が容易に起
こるために、機械的強度,靭性等の焼結体特性が悪いも
のとなって、品質の信頼性に劣るものとなる。
【0004】本願発明では、このような従来方法におけ
る欠点を解消した、成形性がよく、かつ、焼結性にも優
れ、これらに加えて焼結体にしたときの品質信頼性にも
優れたジルコニア微粉末の提供;ならびにそのジルコニ
ア微粉末を簡易なプロセスにより製造することのできる
方法の提供を目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ジルコニ
ア粉末の焼結性に及ぼすアルミナ添加の作用に着目し
て、アルミナを含有するジルコニア微粉末のBET比表
面積と成形・焼結性との関係について詳細に検討し、本
発明に到達した。
【0006】即ち、本発明は、 a)Y23,MgO,CaO及びCeO2のうち少なく
とも1種が安定化剤として固溶しているジルコニア微粉
末であり、該ジルコニア微粉末のBET比表面積が5〜
30m2/gであり、かつ、アルミナを含有しているジ
ルコニア微粉末 b)アルミナ含有量が0.01〜2重量%である上記
a)のジルコニア微粉末 c)ジルコニア粒子にアルミナが固溶している上記a)
及びb)のジルコニア微粉末 d)イットリウム,マグネシウム,カルシウム及びセリ
ウム化合物のうち少なくとも1種とアルミニウム化合物
とを含有する水和ジルコニア微粒子を、700〜120
0℃の温度で仮焼することによる上記a)乃至c)のジ
ルコニア微粉末の製造方法 e)アルミニウム含有量が、アルミナ換算として0.0
1〜2重量%である上記 d)のジルコニア微粉末の製造方法 f)アルミニウム化合物が、含水酸化物又は含水塩であ
る上記d)及びe)のジルコニア微粉末の製造方法 を要旨とするものである。
【0007】以下、本発明をさらに詳細に説明する。
【0008】本明細書において、ジルコニア微粉末に係
わる「ジルコニア」とは、Y23,MgO,CaO及び
CeO2のうち少なくとも1種が安定化剤として固溶し
ているものをいう。「BET比表面積」は、吸着分子と
して窒素を用いて測定したものをいう。「ジルコニア粒
子にアルミナが固溶している」とは、粉末X線回折法,
電界放出形走査型電子顕微鏡法,X線光電子分光法及び
X線マイクロ分析法を用いて、アルミナ粒子に帰属され
る測定値が実質的に観測されない場合に、ジルコニア粒
子にアルミナが固溶しているという。「アルミナ含有
量」とは、アルミナ/(ジルコニア+アルミナ)の比率
を重量%として表した値をいう。また、水和ジルコニア
ゾルに係わる「平均粒径」は、光子相関法で測定された
値をいう。
【0009】本発明のジルコニア微粉末は、Y23,M
gO,CaO及びCeO2のうち少なくとも1種が安定
化剤として固溶したものであって、該ジルコニア微粉末
のBET比表面積が5〜30m2/gであることを必要
とする。ジルコニア微粉末のBET比表面積が5m2
gよりも小さくなると低温側で焼結しにくい粉末とな
り、また、30m2/gよりも大きくなると粒子間の付
着力が著しい強固な粉末となるために、セラミックス原
料粉末としては扱いにくく適さないものとなる。より好
ましいBET比表面積は10〜20m2/gである。
【0010】また、上記のジルコニア微粉末は、ジルコ
ニア粒子にアルミナを含有しているものでなければなら
ない。アルミナを含有していないと、焼結性の低い粉末
となるために、その粉末を成形して焼結させる際に、焼
成温度を高く設定しなければならず、そのようにして得
られた焼結体は結晶粒径が大きく、かつ、安定化剤の不
均一なものとなって、前記のとおり、焼結体の特性が悪
くなって品質信頼性に劣るものになるからである。より
好ましいアルミナ含有量は、0.01〜2重量%であ
る。上記の条件を満足し、かつ、ジルコニア粒子にアル
ミナを固溶させた微粉末を成形し焼結させると、得られ
る焼結体に存在するアルミナ結晶粒子の数が極めて少な
くなって、上記のとおり、よりいっそう品質信頼性に優
れたものになる本発明のジルコニア微粉末を得るにあた
っては、イットリウム,マグネシウム,カルシウム及び
セリウム化合物のうち少なくとも1種とアルミニウム化
合物とを含む水和ジルコニア微粒子を用いることを必要
とする。この水和ジルコニア微粒子は、ジルコニウム塩
水溶液の加水分解反応により得られる水和ジルコニアゾ
ル含有液に、安定化剤の化合物とアルミニウム化合物と
を所定量添加し、乾燥させることによって得ることがで
きる。この水和ジルコニアゾル含有液の乾燥方法に制限
はなく、例えば、水和ジルコニアゾルを含む懸濁液をそ
のまま、または該懸濁液に有機溶媒を添加してスプレー
乾燥する方法、該懸濁液にアルカリなどを添加して濾
過,水洗したあとに乾燥する方法を挙げることができ
る。また、必要に応じて、安定化剤の化合物,アルミニ
ウム化合物を加水分解反応のときに前もって所定量添加
してから水和ジルコニアゾル含有液を用いてもよい。好
ましいアルミナ含有量は、0.01〜2重量%である。
アルミナ化合物が、含水酸化物あるいは含水塩であれ
ば、下記の仮焼でアルミナの固溶したジルコニア粒子に
なるので、上記のとおり、よりいっそう品質に優れたも
のとなる。水和ジルコニアゾルの製造に用いられるジル
コニウム塩としては、オキシ塩化ジルコニウム,硝酸ジ
ルコニル,塩化ジルコニウム,硫酸ジルコニウムなどを
挙げることができるが、この他に水酸化ジルコニウムと
酸との混合物を用いてもよい。アルミナの原料に用いら
れるアルミニウム化合物としては、塩化アルミニウム,
硫酸アルミニウム,水酸化アルミニウム,アルミナゾ
ル,酸化アルミニウム粉末などを挙げることができる。
また、安定化剤の原料に用いられるイットリウム,マグ
ネシウム,カルシウム及びセリウム化合物は、それらの
金属の塩化物,水酸化物,酸化物などが挙げられる。
【0011】次いで、上記のようにして得られた水和ジ
ルコニア微粒子は、700〜1200℃の温度で仮焼し
なければならない。仮焼温度が700℃よりも小さくな
ると、ジルコニア微粉末のBET比表面積が30m2
gよりも大きくなり、いっぽう、1200℃よりも高く
なるとBET比表面積が5m2/gよりも小さくなっ
て、本発明のジルコニア微粉末が得られなくなるからで
ある。仮焼温度の保持時間は0.5〜10時間がよく、
昇温速度は0.5〜10℃/minが好ましい。保持時
間が0.5時間よりも短くなると均一に仮焼されにく
く、10時間よりも長くなると生産性が低下するので好
ましくない。また、昇温速度が0.5℃/minよりも
小さくなると設定温度に達するまでの時間が長くなり、
10℃/minよりも大きくなると仮焼時に粉末が激し
く飛散して操作性が悪くなり生産性が低下する。
【0012】以上のようにして得られた仮焼粉は、粉砕
あるいは解砕するだけで容易に分散性のよいジルコニア
微粉末になる。また、必要に応じて、上記の仮焼粉を水
洗してから粉砕してもよく、粉砕後の微粉末に有機バイ
ンダーなどの添加剤を加えてもよい。
【0013】
【発明の効果】本発明のジルコニア微粉末は、成形性が
よく、かつ、焼結性に優れている。また、本発明の方法
により、上記のジルコニア微粉末を容易に製造すること
ができる。
【0014】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらの実施例に何等限定されるもので
ない。
【0015】例中、ジルコニア微粉末に存在するアルミ
ナについては、粉末X線回折法,電界放出形走査型電子
顕微鏡法,X線光電子分光法及びX線マイクロ分析法を
用いて、アルミナ粒子に帰属される測定値がほとんど観
測されないことで、ジルコニア粒子にアルミナが固溶し
ているものと判断した。ジルコニア微粉末の成形は、金
型プレスにより成形圧力700kgf/cm2で行っ
た。得られた成形体は、1300℃−2hの条件で焼結
させた。また、焼結体表面の観察は、電界放出形走査型
電子顕微鏡を用いて行った。
【0016】実施例1 0.35mol/lのZrOCl2水溶液10リットル
を調製して、加水分解反応を煮沸温度で150時間行っ
て水和ジルコニアゾルを得た。次に、この水和ジルコニ
アゾル含有液にYCl3及びAlCl3を添加したあと
に、アンモニア水を加えて共沈させ、濾過し、水洗し
て、乾燥させた。得られた水和ジルコニア微粉末につい
て化学分析を行ったところ、イットリア濃度3モル%,
アルミナ含有量0.3重量%であった。この水和ジルコ
ニア微粉末を空気中で、900℃の温度で2時間仮焼し
たあと、湿式粉砕して、BET比表面積19m2/g、
アルミナの固溶したジルコニア微粉末を得た。
【0017】次いで、上記で得られたジルコニア微粉末
を用いて、プレス成形し焼結させて焼結体を作製したと
ころ、焼結体密度は6.0g/cm3であり、焼結体表
面の観察からアルミナ結晶粒子は、ほとんど確認されな
かった。
【0018】実施例2 実施例1の水和ジルコニアゾル含有液にYCl3及びア
ルミナゾルを添加したあとに、アンモニア水を加えて共
沈させ、濾過し、水洗して、乾燥させた。得られた水和
ジルコニア微粉末について化学分析を行ったところ、イ
ットリア濃度3モル%,アルミナ含有量0.3重量%で
あった。この水和ジルコニア微粉末を空気中で、900
℃の温度で2時間仮焼したあと、湿式粉砕して、BET
比表面積19m2/g、アルミナの固溶したジルコニア
微粉末を得た。
【0019】次いで、上記で得られたジルコニア微粉末
を用いて、プレス成形し焼結させて焼結体を作製したと
ころ、焼結体密度は6.0g/cm3であり、焼結体表
面の観察からアルミナ結晶粒子は、ほとんど確認されな
かった。
【0020】実施例3 0.16mol/lのZrOCl2水溶液10リットル
を調製して、加水分解反応を煮沸温度で120時間行っ
て水和ジルコニアゾルを得た。次に、この水和ジルコニ
アゾル含有液にYCl3及びアルミナゾルを添加したあ
とに、アンモニア水を加えて共沈させ、濾過し、水洗し
て、乾燥させた。得られた水和ジルコニア微粉末につい
て化学分析を行ったところ、イットリア濃度3モル%,
アルミナ含有量0.25重量%であった。この水和ジル
コニア微粉末を空気中で、970℃の温度で2時間仮焼
したあと、湿式粉砕して、BET比表面積15m2
g、アルミナの固溶したジルコニア微粉末を得た。
【0021】次いで、上記で得られたジルコニア微粉末
を用いて、プレス成形し焼結させて焼結体を作製したと
ころ、焼結体密度は6.0g/cm3であり、焼結体表
面の観察からアルミナ結晶粒子は、ほとんど確認されな
かった。
【0022】実施例4 0.2mol/lのZrOCl2水溶液10リットルを
調製して、加水分解反応を煮沸温度で120時間行って
水和ジルコニアゾルを得た。次に、この水和ジルコニア
ゾル含有液にYCl3及びAlCl3を添加したあとに、
アンモニア水を加えて共沈させ、濾過し、水洗して、乾
燥させた。得られた水和ジルコニア微粉末について化学
分析を行ったところ、イットリア濃度3モル%,アルミ
ナ含有量0.3重量%であった。この水和ジルコニア微
粉末を空気中で、1000℃の温度で2時間仮焼したあ
と、湿式粉砕して、BET比表面積10m2/g、アル
ミナの固溶したジルコニア微粉末を得た。
【0023】次いで、上記で得られたジルコニア微粉末
を用いて、プレス成形し焼結させて焼結体を作製したと
ころ、焼結体密度は5.9g/cm3であり、焼結体表
面の観察からアルミナ結晶粒子は、ほとんど確認されな
かった。
【0024】実施例5 0.16mol/lのZrOCl2水溶液10リットル
を調製して、加水分解反応を煮沸温度で120時間行っ
て水和ジルコニアゾルを得た。次に、この水和ジルコニ
アゾル含有液にYCl3及びAlCl3を添加したあとに、
アンモニア水を加えて共沈させ、濾過し、水洗して、乾
燥させた。得られた水和ジルコニア微粉末について化学
分析を行ったところ、イットリア濃度3モル%,アルミ
ナ含有量1重量%であった。この水和ジルコニア微粉末
を空気中で、960℃の温度で2時間仮焼したあと、湿
式粉砕して、BET比表面積16m2/g、アルミナの
固溶したジルコニア微粉末を得た。
【0025】次いで、上記で得られたジルコニア微粉末
を用いて、プレス成形し焼結させて焼結体を作製したと
ころ、焼結体密度は6.0g/cm3であり、焼結体表
面の観察からアルミナ結晶粒子は、ほとんど確認されな
かった。
【0026】実施例6 実施例2の仮焼温度を1000℃及びアルミナ含有量を
2.5重量%に設定した以外は、同様の条件で行った。
得られたジルコニア微粉末は、ほぼアルミナが固溶して
おり、BET比表面積16m2/gであった。
【0027】次いで、上記で得られたジルコニア微粉末
を用いて、プレス成形し焼結させて焼結体を作製したと
ころ、焼結体密度は5.8g/cm3であり、焼結体表
面にはアルミナ結晶粒子が僅かに確認された。
【0028】比較例1 実施例1の仮焼温度を1300℃に設定した以外は、同
様の条件で行った。得られたジルコニア粉末は、BET
比表面積が4m2/gであった。この粉末をプレス成形
し焼成させて得られる焼結体の密度は5.3g/cm3
であり、セラミックス商品には使用できないほどの極め
て密度の低いものであった。
【0029】比較例2 実施例1の仮焼温度を600℃に設定した以外は、同様
の条件で行った。得られたジルコニア粉末は、BET比
表面積が43m2/gであった。この粉末をプレス成形
し焼成させて得られる焼結体の密度は5.6g/cm3
であり、成形しにくいものであった。
【0030】比較例3 実施例1の水和ジルコニアゾル含有液にYCl3を添加
したあとに、アンモニア水を加えて共沈させ、濾過し、
水洗して、乾燥させた。得られた水和ジルコニア微粉末
について化学分析を行ったところ、イットリア濃度3モ
ル%であった。この水和ジルコニア微粉末を空気中で、
900℃の温度で2時間仮焼したあと、湿式粉砕して、
BET比表面積20m2/gのジルコニア粉末を得た。
この粉末にアルミナ含有量が3重量%になるようにアル
ミナ粉末を添加した。
【0031】次いで、上記で得られたジルコニア粉末を
用いて、プレス成形し焼結させて焼結体を作製したとこ
ろ、焼結体密度は5.5g/cm3であり、焼結体表面
の観察から多数のアルミナ結晶粒子が存在することが確
認された。
【0032】比較例4 AlCl3を添加しなかった以外は、実施例4と同様の
条件で行った。得られたジルコニア粉末は、BET比表
面積が3m2/gであった。この粉末をプレス成形し焼
成させて得られる焼結体の密度は4.3g/cm3であ
り、セラミックス商品には使用できないほどの極めて密
度の低いものであった。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Y23,MgO,CaO及びCeO2のう
    ち少なくとも1種が安定化剤として固溶しているジルコ
    ニア微粉末であり、該ジルコニア微粉末のBET比表面
    積が5〜30m2/gであり、かつ、アルミナを含有し
    ていることを特徴とするジルコニア微粉末。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のジルコニア微粉末におい
    て、ジルコニア微粉末のアルミナ含有量が0.01〜2
    重量%であることを特徴とするジルコニア微粉末。
  3. 【請求項3】請求項1及び請求項2に記載のジルコニア
    微粉末において、ジルコニア粒子にアルミナが固溶して
    いることを特徴とするジルコニア微粉末。
  4. 【請求項4】イットリウム,マグネシウム,カルシウム
    及びセリウム化合物のうち少なくとも1種とアルミニウ
    ム化合物とを含有する水和ジルコニア微粒子を、700
    〜1200℃の温度で仮焼することを特徴とする請求項
    1〜請求項3記載のジルコニア微粉末の製造方法。
  5. 【請求項5】請求項4に記載のジルコニア微粉末の製造
    方法において、アルミニウム化合物が、含水酸化物又は
    含水塩であることを特徴とするジルコニア微粉末の製造
    方法。
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