JP2001080784A - 原稿搬送装置 - Google Patents

原稿搬送装置

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JP2001080784A JP25526699A JP25526699A JP2001080784A JP 2001080784 A JP2001080784 A JP 2001080784A JP 25526699 A JP25526699 A JP 25526699A JP 25526699 A JP25526699 A JP 25526699A JP 2001080784 A JP2001080784 A JP 2001080784A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿を搬送する装置において、平面部に対し
て原稿を圧接させた状態で搬送する搬送ローラによる駆
動負荷の軽減により原稿の安定搬送を行なう。 【解決手段】 原稿を平面形状の透明プラテン14に対
して決められた搬送速度で搬送する搬送ローラ6は、中
央部に原稿を搬送するゴムローラ部6bを設け、その両
端に原稿搬送には寄与することのないゴムローラ部6b
より硬質のカラー部6cを設けて構成する。搬送ローラ
6のゴムローラ部6b及びカラー部6cの径は同一と
し、透明プラテン14に圧接させると、両端部のカラー
部6cにて、ゴムローラ部6bが透明プラテン14と圧
接する部分が、ほぼ線接触状態となる。よって、搬送ロ
ーラ6が回転され、原稿を搬送すればゴムローラ部6b
の部分が弾性変形し原稿Dと必要なニップ幅nでもって
接触し安定搬送を可能にでき、このときの負荷を軽減で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は原稿ヲ目的の位置へ
と搬送するための原稿搬送装置であって、特に原稿する
ために平面部に原稿を当接させた状態で原稿を搬送する
ように構成してなる原稿搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】記録装置(プリンタ)は、原稿の画像を
読取った画像データ、他の装置から入力されてくる画像
データ等を目視できる状態に可視画像を記録媒体である
シート上に形成し、これをハードコピーとして出力する
よにしている。この記録装置は、例えば電子写真方式、
インクを選択的に吐出させて記録するインクジェット方
式、感熱紙あるいは熱転写インクを有するサーマルヘッ
ドを備える熱記録方式等を利用するものが一般的であ
る。
【0003】また、記録装置に原稿の画像を読取る画像
読取装置、つまりスキャナを備えれば、プリンタとして
の印字機能だけでなく、読取機能、さらにこれらを組み
合わせてなる複写機能として利用することが可能とな
る。
【0004】スキャナは、主にガラス等の透明な平面部
材で構成される原稿台面上に搬送、又は置かれた原稿に
対して、これを光源から発せられる光で照射し、これを
光学的に走査し、得られた反射光を読取素子であるCC
D等の光電変換素子(読取素子)の受光部に結像させ、
その受光量に応じた電気的な信号(アナログ信号)を出
力する。そのアナログ信号をデジタル信号に変換し、こ
れを記録装置にて可視画像として再生出力できる画像デ
ータとして出力する。
【0005】ここで、上記スキャナは、原稿に対して光
学的に走査するために、原稿台上の原稿を照射する光源
及び反射ミラー等を搭載したキャリッジ(支持体)を、
原稿台に対して平行に走行駆動し、読取素子からなるC
CD受光面に結像レンズを介して結像させることで、1
ライン、あるいは複数ライン毎に原稿の画像を読取るよ
うに構成されるものと、上記光源及び反射ミラー等を静
止状態にし、原稿を搬送しながらCCDに結像させて読
取るものとがある。
【0006】後者の方式によるものは、ファクシミリ装
置等の読取装置として広く利用されており、原稿を決め
られた速度で搬送し、1ラインあるいは複数ラインの読
取りを行うようにしている。この方式によれば、読取位
置を固定できるため、上記光源等の読取ユニットを走査
のために移動させる必要がなく、移動のためのスペース
が不要となり、小型化に非常に有利である。
【0007】例えば、特開平7−157126号公報に
記載されているように原稿を1枚ずつ原稿トレイから給
送し、透明な平面形状のスキャナーガラスに原稿を押し
付けるようにして搬送し、上記ガラスの下部に設けられ
た読取ユニットを介して画像を読取るようにしている。
上記スキャナーガラスに原稿を密着させるように搬送す
るために、ガラスの上面に2本の搬送ローラを設け、そ
の間を搬送される原稿の画像がガラスを介して読取られ
るように構成されている。従って、搬送される原稿をガ
ラス部分に2本のローラに安定な状態で搬送させること
で良好なる画像の読取を可能にしている。
【0008】ここで、上記公報記載によるスキャナガラ
スは、2本の平行に配置されたローラに対して圧接させ
るように構成している。これにより、ローラとスキャナ
ガラスとの相対的な位置関係を確保し、2本のローラに
て原稿のばたつき等をなくし、安定した搬送を行い、ス
キャナガラス下面側で良好なる画像の読取を可能にして
いる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記公開公報記載の読
取装置に備わる原稿搬送装置によれば、スキャナガラス
に2本の搬送ローラを圧接させるようにしているため、
原稿をスキャナガラスに密着させ、原稿がばたつくこと
なく読取面を安定させ良好なる読取りを行なうようにし
ている。
【0010】そこで、搬送ローラはスキャナガラスにそ
れぞれ圧接させて原稿を固定されたスキャナガラスに対
してスリップさせる形で搬送を行なうことになる。その
搬送性を良好にするためには、搬送ローラをスキャナガ
ラスに対して適度の圧力でもって圧接させている。この
場合、搬送ローラは原稿との摩擦が大きくなるようにゴ
ム等の弾性変形する部材にて形成されているため、圧接
により弾性変形しスキャナガラスに原稿の搬送方向にお
いて相当の幅、つまり接触幅(ニップ幅)で圧接され
る。そのため、静止状態で固定されているスキャナガラ
スに対し、搬送ローラが接触する面積が大きくなり、ロ
ーラを駆動するトルク負荷が大きくなる。その結果、駆
動モータのトルク負荷が大きくなり駆動開始時には、そ
の負荷のため搬送速度が安定しなくなる。よって、駆動
モータのトルクの大きい高価なモータを設ける必要があ
る。
【0011】また、2本のローラにて原稿を搬送すると
き、その2本の径が全く同一であれば、原稿搬送速度の
違いが生じることなく原稿をスキャナガラスに密着され
て搬送されるようにできる。しかし、両者の径が異なれ
ば、搬送される原稿が弛むことがあり、原稿をスキャナ
ガラスに密着させて搬送させることができず、正確な画
像の読取りを行えない場合が生じる。そのため、搬送方
向の下流側の搬送ローラの速度を早く構成することで、
原稿を引っ張る方向に駆動できるため、原稿をスキャナ
ガラス面に密着させて搬送させることが可能となる。
【0012】しかし、2本のローラの周速度を異ならせ
るために、搬送ローラの径を異なるものを作成したり、
駆動速度を異ならせるように工夫する必要があり、製造
コストが高くなるか、駆動機構やその速度制御が面倒に
なりコスト高になる。
【0013】そこで、搬送ローラを1本にし搬送する構
成とするものもある。この場合、搬送速度の問題は無く
なる。しかし、スキャナガラスに搬送ローラが圧接され
ているため、駆動開始による駆動負荷が大きく、駆動開
始が不安定になりその時点での読取が良好に行えなくな
る。例えば、原稿の読取りを一時停止させ、その後に再
開するような場合においては、その開始による読取不良
の問題がどうしても解消できない。これは、2本のロー
ラを設ける場合においても同様であり、同一の課題とも
いえる。
【0014】さらに、搬送ローラを単にスキャナガラス
に圧接されると、図7(a)に示すように、平面形状の
スキャナガラス(14)が撓み、正確な原稿搬送及び読
取り行えない場合も考えられる。
【0015】要するに従来の原稿搬送装置、つまり原稿
を静止状態で設けられている平面形状の部分に対し、そ
の面にスリップさせるようにして原稿を決められた速度
で搬送する搬送ローラにおいては、駆動負荷が大きく搬
送性を十部に確保できず、安定搬送を行なえない。その
ため、平行な2本の搬送ローラを圧接させて搬送させる
ようにしても、上述したように駆動負荷等の問題を解消
できない。
【0016】本発明は、上述したような不具合に鑑み、
原稿の搬送、つまり静止状態で設けられる平面部材に対
して原稿を密着させて搬送させるときに、搬送ローラに
よる駆動負荷を軽減させることで、安定搬送を可能にて
なる原稿搬送装置を提供することを第1の目的とする。
【0017】また本発明の目的は、原稿の搬送を行う場
合での搬送ローラによる原稿の搬送を安定させること
で、原稿の画像読取を良好に行うことができるようにし
たものでる。
【0018】さらに、本発明の目的は、原稿を搬送する
ときの搬送ローラを平面部分に圧接させるときに平面部
の撓みをなくし、よって安定した搬送を可能にし、これ
により画像を読取る場合に正確、かつ正常に行なうこと
にすることである。
【0019】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ための本発明による第1の発明の原稿搬送装置は、送ら
れてくる原稿を所定位置に固定された平面形状の平面部
に圧接し、該平面部に対して原稿を一定速度で搬送する
搬送ローラを備え、上記搬送ローラは原稿を搬送するた
めの弾性部材からなるローラ部と、該ローラ部の両端部
に、ローラ部よりも硬質の部材からなるカラー部とを設
けて構成されたことを特徴とする。
【0020】このような構成によれば、原稿を静止状態
で固定された平面部に対して搬送する場合、そのための
搬送ローラは、両端部のカラー部にて原稿搬送を行なう
ローラ部が大きく弾性変形されるのが抑制される。その
ため、搬送ローラのローラ部は平面部に対して大きな幅
で接触することが抑制され、駆動負荷が大きくなるのが
抑制され、よって駆動トルクの変動が大きくならず原稿
を安定して搬送することが可能となる。また、原稿を搬
送する場合、原稿の厚みによりローラ部が弾性変形され
るため、その部分での原稿との接触幅が大きくなるもの
の、これは原稿を搬送するときの搬送力を十分に確保す
るものとして作用し、よって原稿搬送時に大きな駆動ト
ルクの変動となることもなく、安定した搬送を、かつ上
述した接触幅にて確実な搬送を行なえる。しかも、カラ
ー部を設けることで、搬送ローラを平面部に圧接させる
場合、平面部に対峙されるカラー部が、その圧接による
荷重を支えることができ、平面部を押圧して圧接方向に
湾曲させるような撓みを生じさせることなく、ローラ部
の全域で均一に平面部との接触を可能にし、安定した搬
送を維持することに寄与する。
【0021】また、上述した構成を特徴とする本発明の
原稿搬送装置において、上記平面部は搬送される原稿の
画像を読取るための透明なプラテンから構成され、該プ
ラテンに圧接される上記搬送ローラと反対側に光を照射
し画像を読取る読取装置が備えられているのであれば、
安定した原稿の搬送を行なえることで、平面部にて原稿
の画像を良好に読取ることができる。つまり、原稿を搬
送しながら画像を読取る場合において良好なる画像の読
取りを行なえる。また、原稿を搬送しながら読取るよう
な場合、その原稿を読取を一時中断し、再度読取を開始
するときには、原稿の搬送開始による原稿の搬送を安定
させることができ、読取後と読取開始時点での画像の不
具合、特につなぎ目での画像の乱れを防止できる。
【0022】上述した構成を特徴とする本発明の原稿搬
送装置において、上記搬送ローラは、ローラ部とカラー
部とが同一径となるように、ローラ部及びカラー部を組
み込んだ状態で、同時に研磨して同一径となるように構
成すれば、ローラ部とカラー部とを簡単に同一径に構成
することが可能となる。そのため、そのための製造コス
トを低減できる。また、同一径としたことで、カラー部
にてローラ部の平面部への圧接による弾性変形をなくす
ことができ、よって平面部との接触がローラ部の回転軸
方向においてほぼ線接触する状態で圧接される。これに
より、先に説明したように、駆動時のトルク負荷を軽減
できるため原稿を静止した平面部に対して良好に安定し
た搬送を行なえるようになる。
【0023】また上述した構成を特徴とする本発明の原
稿搬送装置において、上記搬送ローラは、少なくともロ
ーラ部が光を反射する色にて形成されていることを特徴
とする。このような構成にすれば、読取りのために光を
照射すれば、その光がローラ部に照射されるとそれが反
射され、画像が存在しないつまり白色部であるとして処
理される。これにより画像形成を行う時には、トナー
や、インクが無駄に消費されることを解消できる。
【0024】さらに、上述した構成を特徴とする本発明
の原稿搬送装置において、上記搬送ローラを構成するロ
ーラ部とカラー部とを互いに接触することなく、決めら
れた間隔を隔てて配置して置けば、熱にてローラ部が膨
張した場合、上記隙間にてその膨張が吸収される。これ
により、ローラ部の径が変形、特に大きくなることを避
けることができ、平面部への圧接によるニップ幅が大き
くなるのを解消でき、トルク負荷が増大するの防止し、
安定した原稿の搬送を維持できる。特に、原稿を搬送し
ながら画像を読取るような場合、光照射されることでロ
ーラ部が輻射熱にて加熱され、それら継続して行なわれ
るとローラ部の熱膨張が生じる結果となるが、これが上
述したようにカラー部との隙間で吸収され、安定した搬
送を継続して維持できる。
【0025】また、本発明の上述した構成を特徴とする
原稿搬送装置において、上記搬送ローラとは別に原稿の
搬送を行なうために駆動される駆動ローラが設けられて
おり、該駆動ローラの駆動軸に回転可能に支持された支
持アームの一部に上記搬送ローラの回転軸を回転可能に
保持し、上記支持アームを平面部側へと回動させること
で搬送ローラを平面部に圧接させるように構成したこと
を特徴とする。このような構成によれば、搬送ローラを
平面部に対して回動させて圧接させることができ、平面
部へとカラー部を介して正確に位置決めさせて圧接させ
ることができる。この場合、平面部が画像を読取る位置
として構成されている場合、その位置に搬送ローラを確
実に圧接させることができ、読取と原稿搬送との位置関
係のばらつきをなくし、良好な状態で平面部に原稿を圧
接させ搬送することができる。
【0026】そこで、上記の構成による原稿搬送装置に
おいて、上記支持アームに支持された搬送ローラは、駆
動ローラから回転力が伝達され、この回転力が伝達され
ることで、支持アームを介して平面部側への回転モーメ
ントが作用するように回転力が伝達されるように構成す
れば、搬送ローラを回転駆動させることで平面部へと搬
送ローラを圧接させる力が作用し、さらに原稿の搬送力
を確保できるため、原稿の搬送をさらに安定させること
ができる。
【0027】以上のような構成の原稿の搬送装置におい
て、平面部において、上述したように画像の読取りを行
なうようにした場合には、原稿を搬送しながら画像を良
好に読取ることができる。そして、ローラ部は原稿を搬
送するためにその原稿の最大幅より軸方向に長く設定し
ておけば、原稿の搬送性が確実になり、カラー部を原稿
の搬送に寄与しない領域、つまり両端部に設けること
で、ローラ部と平面部との圧接を、ほぼ線接触状態に維
持でき、ローラ部が平面部から浮き上がり搬送不良が生
じるのを防止する。また、ローラ部の長さは当然、画像
を読取る場合には、その読取範囲よりも長く設定し、こ
れにより原稿の搬送を安定させ、かつ平面部へと良好に
密着させ、良好なる読取を行なうことができる。
【0028】
【本発明の実施の形態】本発明の実施形態について以下
に図面を参照に詳細に説明する。図1は本発明の一つの
実施形態を説明するための原稿搬送装置の一例を示す構
成図、図2は本発明の原稿搬送装置を構成する搬送ロー
ラの構造の一具体例示す斜視図、図3は図2の搬送ロー
ラにて原稿を搬送している状態の詳細を示す要部を示す
拡大図である。また図4は図1に示す本発明の原稿搬送
装置を備える画像形成装置の全体を示す構成図である。
【0029】まず、図4を参照して本発明における画像
形成装置の構成および原稿搬送装置により原稿の画像を
読取る画像読取手段でるスキャナの構成について説明す
る。本発明にかかる画像形成装置は、その画像形成装置
1本体の上部に原稿搬送装置を備える画像読取装置であ
るスキャナ10を、その下部にスキャナ10を載置した
状態でも設けられる記録装置20を備えて構成されてい
る。
【0030】スキャナ10は、原稿の画像を光学的に読
取るための手段である読取装置11と、原稿を読取装置
11の読取位置へと搬送するための本発明における原稿
搬送装置12とから構成されている。
【0031】上記原稿の読取装置11は、図4に示すよ
うにシート原稿、厚もの原稿(ブック原稿等)を載置し
た状態で下記する読取手段にて原稿を読取るたるための
透明な第1の読取部である原稿台13、および本発明に
かかる原稿を搬送しながら読取るための第2の読取部を
構成する透明プラテン14を備えている。この透明プラ
テン14は平面形状に形成された平面部であり、図に示
す位置に停止状態で固定されている。
【0032】また、読取装置11は、上述した第1の読
取部である原稿台13、第2の読取部である透明プラテ
ン14の下面より光を照射するための露光ランプを含む
露光アセンブリ15、原稿からの反射光を光電変換素子
(以下CCD「Charge Coupled Device」と記す)1
6に導くための各種反射ミラー17a〜17c、原稿か
らの反射光を上記反射ミラー17aから17cを介して
上記CCD16に結像させる光学レンズ18、該光学レ
ンズ18にて結像さらた原稿の反射光像を電気的な画像
信号に変換する上述したCCC16にて構成されてい
る。
【0033】この読取装置11にて読取られた原稿の画
像情報は、つまりCCD16からの電気信号は、後に説
明する記録装置20にて再生記録できるデータに画像処
理され、記録装置側の記録部へと送られる。記録部へと
送られる前に、必要に応じて記憶部に1頁分の画像デー
タが記憶保持される。
【0034】このような画像データは、上述したように
記録部、または記憶部に記憶された画像データが読出さ
れ、記録装置20を介して記録に供される。
【0035】また、読取装置11は、第1の読取部又は
第2の読取部にて原稿の画像を読取るために、露光アセ
ンブリ15及び反射ミラー17aを一体的に支持した第
1の支持体を原稿台13や透明プラテン14に沿って平
行に移動され、これに対して反射ミラー17b、17c
を一体的に支持した第2の支持体を、上記第1の支持体
と同一方向で1/2の速度で移動されるようになってい
る。そして、図に示す位置に露光アセンブリ15が、透
明プラテン14の位置に保持された状態で、搬送される
原稿の画像を順次CCD16に結像させ、画像の読取り
を行う。原稿台13に原稿が載置される場合、上記第1
の支持体及び第2の支持体を載置原稿に対して移動させ
ることで、光学的に走査し、画像の読取りを行う。
【0036】これに対し、記録装置20は、上述したよ
うにスキャナ10の読取装置11より読取られた画像デ
ータを、記録媒体であるシート上に可視像として出力す
るものであって、図4の例では電子写真方式による画像
形成手段を備えている。そこで、記録装置20は、画像
形成手段としてドラム形状の像担持体である感光体21
の周囲に対向するようにして画像形成プロセス手段を備
えている。そのプロセスは、感光体21表面を均一に帯
電する帯電器22、上述したスキャナ10からの送られ
てくる画像データに基づいてレーザによる光像を露光走
査するレーザ走査ユニット23、露光後に形成された静
電潜像を可視像化するためにトナーにて原稿する現像装
置24、現像後のトナー像を適宜搬送されてくる記録媒
体であるシートに転写するために転写器25、転写後に
残留するトナーを除去し次の画像形成に備えるためのク
リーニング装置26および図示しない除電器等がその順
序に配置されている。
【0037】また、記録装置20は、上述したように感
光体21に形成されたトナー像を転写するための転写位
置、つまり画像形成位置(記録位置)へとシートを送り
込むためのシート搬送装置を備えている。このシート搬
送装置は、上述した転写器25の転写位置へと送り込む
ための搬送系と、転写後に感光体より剥離された記録済
みシートを装置外へ排出する排出系、また排出されるシ
ートを再度転写位置へと送り込むための再搬送系とかな
る。
【0038】まず、シート搬送装置による搬送系は、画
像形成装置本体の底部に着脱可能に設けら、決められた
サイズのシートを収容してなる給紙カセット27、給紙
カセット27内のシートPを給紙するための半月形状の
給紙ローラ28、給紙されたシートを転写器25の転写
位置へと送り込むために、その手前に配置された搬送ロ
ーラ(レジストローラ)29を備えている。レジストロ
ーラ29は、シート先端と、感光体21に形成されるト
ナー像先端とを一致させるようにシートの搬送開始を制
御するものであって、給紙ローラ28を介して給紙され
るシートを一旦停止させ、先端を揃えた後、感光体21
に形成されたトナー像とのタイミングを合わせて転写位
置へと搬送する。
【0039】この給紙カセット27とは別に、装置の右
側には、手差し給紙部30が設けられている。この手差
し給紙部30には、図示していないが例えば手差しトレ
イが着脱可能に設けられ、その手差しトレイ上にシート
をセットできるようにしている。この手差し給紙部30
にも、給紙ローラ31が対向して設けられており、摩擦
部材32とにより1枚給紙を可能にしている。この手差
し給紙ローラ31にて給紙されるシートも、上述したレ
ジストローラ29へと送り込まれる。
【0040】給紙カセット27からの給紙または手差し
給紙部30からのシート給紙は、手差し給紙部30にシ
ートがセットさているのを図示しない検知手段が検知す
れば、該給紙部30が優先される。そして、手差し給紙
部30にシートが載置されている場合、給紙カセット2
7からの給紙は、図示しない選択スイッチの操作により
給紙可能となる。また手差し給紙部30にシートがセッ
トされていない場合には、給紙カセット27からの給紙
が行われる。
【0041】以上が搬送系のシート搬送装置の構成であ
り、次にシート搬送装置の排出系について説明する。転
写位置を通過する転写後のシートは、感光体21と対向
する面側に、トナー像が転写器25の作用にて転写され
ている。そのトナー像は未定着であるため、転写後に定
着装置33が配置されている。この定着装置33は、従
来から周知の通りであり、トナー像と対接する側をヒー
トローラとし、このヒートローラに対して加圧ローラを
設けて構成されている。
【0042】定着装置33を通過するシートは、分岐さ
れた搬送経路を選択するための切替ゲート34にて、選
択された方向へと案内される。本発明においては、定着
装置33の搬送方向の下流側は、排出系の排出経路35
と再搬送系の再搬送経路36に分岐されており、その分
岐点に上記切替ゲート34が設けられている。排出経路
35の排出口近傍には、排出を行うための排出ローラ3
7が設けられ、その途中に排出中の一方面に画像が記録
されたシートを、再搬送経路36へと搬送を行う再搬送
ローラ38を備えている。
【0043】再搬送ローラ38は、正(排出方向)逆
(再搬送方向)方向に回転可能に駆動されるものであっ
て、正回転駆動にてシートを画像形成装置外部の排出ト
レイ39へと排出する。この再搬送ローラ38は、その
シート搬送方向の上流側にシートの排出状態を検知する
ための検知センサ40が配置されている。従って、シー
トを再搬送する場合、再搬送ローラ38がシートを排出
処理中、そのシートの後端が検知センサ40にて検知す
れば、再搬送ローラ38の動作を一旦停止させ、その駆
動方向を逆にすることでシートを再搬送経路36へと送
り込むことができる。この時、切替ゲート34は、排出
経路35と再搬送経路36とが連通するように選択切替
えされる。
【0044】さらに、シート搬送装置の再搬送系は、上
述したように再搬送経路36を有し、再搬送されてくる
シートを搬送する搬送ローラ41が設けられている。こ
の再搬送経路36の端部は、レジストローラ29に連通
されている。つまり、シート搬送系の給紙カセット2
7、手差し給紙部30から給紙されるシートの搬送経路
と合流するように形成されている。
【0045】以上のシート搬送装置において、シートの
片面に画像を記録する場合には、給紙カセット27また
は手差し給紙部30から給紙されるシートは、レジスト
ローラ29を介して転写位置へと搬送されると、その位
置でトナー像が形成される。そして、転写後に、感光体
21より分離され、定着装置33を経て排出経路35へ
と、切替ゲート34の選択にて案内され、再搬送ローラ
38及び排出ローラ37を経て排出トレイ39上に排出
処理される。これにより、シートの片面に画像形成され
排出される。
【0046】次にシートの両面に画像を記録する場合を
説明すれば、まず片面への画像形成を完了したシート
は、定着装置33を経て、切替ゲート34に案内され、
再搬送ローラ38にて排出処理されるいる途中で、シー
ト後端が検知センサ40にて検知される。この検知に応
答して、再搬送ローラ38の正転駆動が停止され、逆方
向に駆動される。排出ローラ37も同時に停止され、フ
リーな状態に設定される。これにより、シート後端が、
先頭となって排出経路35から再搬送経路36へと切替
ゲート34の選択切替にて案内される。このシートは、
再搬送経路36に配置されている搬送ローラ41を経て
搬送され、レジストローラ29へと送られ、その位置で
停止される。
【0047】レジストローラ29の位置に停止されてい
るシートは、再搬送ローラ42にて、送り方向が反転
(スイッチバック搬送)されることで、先に画像形成さ
れた面が反対側となっている。そして、感光体21には
裏面に対応(又は表面)に対応するトナー像が形成さ
れ、そのトナー像に合わせて、レジストローラ29によ
る搬送が開始される。これにより、先に記録されたシー
トの反対面に他の画像(トナー像)記録が行われ、定着
装置36を経て、排出処理される。
【0048】(本発明の原稿搬送装置の一実施形態)以
上説明したような記録装置20に備えられるスキャナ1
0を構成するための本発明における原稿搬送装置12の
構成について図1等を参照して以下に詳細に説明する。
【0049】本発明の原稿搬送装置12は、先に説明し
た通り原稿を読取るための透明プラテン14へと原稿を
一枚ずつ送り込むように構成されている。スキャナ10
を構成する原稿搬送装置12は、原稿を載置し給紙する
ための原稿トレイ2、該原稿トレイ2上の最上部の原稿
より給紙を開始するためのピックアップ(給紙)ローラ
3、給紙ローラ3にて給紙された原稿を1枚給紙するた
めの給送ローラ4aと摩擦部材4bとかなる分離搬送手
段4、分離搬送手段4にて搬送された原稿を読取位置で
ある透明プラテン14へと送り込むための原稿レジスト
ローラ5、平面形状に形成された透明プラテン14に原
稿を密着させて搬送させるための本発明にかかる搬送ロ
ーラ6、読取後の原稿を搬出する搬出ローラ7、該搬出
ローラ7を経て送られる原稿を排出又はスイッチバック
搬送するための排出ローラ8を備えている。
【0050】原稿搬送装置12にはさらに、原稿を上述
した各搬送手段にて搬送される原稿を目的の位置へと案
内するための各種搬送経路が設けられている。つまり、
分離搬送手段4を経由した原稿を読取部である透明プラ
テン14へと原稿レジストローラ5を経てり込む第1の
搬送経路42、読取後の原稿を搬送ローラ6を経て搬出
ローラ7へと案内するための排出経路43、そして原稿
の一方の面を読取り後に反対面を透明プラテンへ14へ
と提示して読取るために原稿レジストローラ5へと連通
するように案内する反転経路44とを形成している。
【0051】上記反転経路44は、第1搬送経路42の
途中で合流するように形成されており、排出経路43は
上記反転経路44の処理ローラ7近傍で合流しており、
その合流位置に対応するようにして排出経路43と反転
経路44とを分岐するための切替ゲート9が設けられて
いる。また、排出ローラ8による原稿の排出処理方向に
対応して、原稿排出トレイ45が設けられている。
【0052】そして、原稿レジストローラ5は、原稿読
取位置である透明プラテン14の手前に配置されてお
り、第1の搬送経路42を介して送り込まれる原稿を一
旦停止させ、原稿の読取開始を制御するために、所定の
タイミングで原稿を透明プラテン14の読取位置へと搬
送を開始する。これに合わせるようにして、原稿読取装
置11においては、走査系の露光アセンブリ15及び反
射ミラー17aを図に示す位置に移動させて、その位置
に静止状態で保持させ、露光アセンブリ15の露光ラン
プによる点灯駆動制御が実行される。
【0053】シート状の原稿は、原稿トレイ2に例えば
画像面が上になった状態で載置される。つまり、片面原
稿、両面原稿において、最初の頁の原稿が最上部になる
ように原稿載置トレイ2上に積載される。この載置状態
は単なる例であり、原稿の搬送形態や搬送経路等にて、
載置方向等が異なる。そのため、画像面を下にして載置
される場合もある。
【0054】そこで、片面原稿を読取るために、原稿の
画像面を上にして原稿トレイ2に載置する。載置された
原稿は最上部より給紙ローラ3を経て分離搬送手段4を
経由し原稿レジストローラ5へと送り込まれる。この状
態で、読取開始タイミングが取られ、透明プラテン14
位置へと送り込むために、原稿レジストローラ5にる搬
送が開始される。
【0055】原稿は原稿レジストローラ5にて送り出さ
れることで、上記搬送ローラ6と透明プラテン14との
間に挟持され、搬送ローラ6の駆動により搬送される。
この搬送により、静止状態で維持された図に示す読取装
置11にて画像の読取り、特に搬送ローラと透明プラテ
ンとの接触領域が光照射され、その反射光がCCD16
に結像され、読取られる。
【0056】そして、読取後の原稿は、排出経路43中
の搬出ローラ7てに搬送され、その原稿の後端が、反転
経路44と第1の搬送経路42との合流位置の原稿搬送
方向下流近傍に設けられている原稿検知センサ47にて
検知されれば、次の原稿がトレイ2より給紙される。そ
して、先の読取原稿は、搬出ローラ8を経て排出トレイ
9へと、画像面が下になった(フェイスダウン)状態で
排出される。
【0057】このようにして順次、原稿トレイ2上の原
稿は、1枚ずつ読取位置である透明プラテン14へと送
り込まれ、搬送されながら画像が読取られ、画像面(読
取面)が下になって排出トレイ9へと排出される。これ
により、排出トレイ9上に堆積される原稿束は、原稿ト
レイ2に載置された頁順のままとなる。
【0058】また、両面の原稿の画像を読取る場合に
は、同様に第1頁、つまり奇数頁を上にして原稿トレイ
2上に載置する。そして、最上部の原稿が給紙され、読
取位置の透明プラテン14を搬送ローラ6にて一定速度
で搬送されることで、一方面の画像の読取が行われ、排
出経路43を経て排出ローラ8へと送られる。そして、
原稿の後端が、検知センサ47にて検知された後、上記
透明プラテン14を通過し、排出ローラ8へと達する直
前で停止させる。これは、原稿の画像が読取られている
最中に、その後端が検知センサ47を通過し、排出ロー
ラ8へと達する時間は、原稿の搬送速度、つまり搬送ロ
ーラ6の回転時間(回転角度でも可能)から簡単に求め
られ、それは一定時間である。
【0059】そのため、原稿の後端が排出ローラ8に達
する前に、排出ローラ8は停止され、原稿後端部分が排
出ローラ8にて挟持された状態で原稿は一旦停止され、
その状態で排出ローラ8の回転方向を逆転すれば、原稿
の後端を先頭にするようにしてスイッチバック搬送が行
われる。この場合、搬送経路を切替える切替ゲート45
は反転経路44へと原稿を案内する位置に移動制御され
ており、この反転経路44を経て、第1の搬送経路42
へと送られ、原稿レジストローラ5にて一旦停止され、
原稿の反対面を読取るために待機される。
【0060】そして、読取位置とのタイミングを取るよ
うにして搬送が開始され、原稿の反対面が読取りに供せ
られる。その読取りが完了すれば、排出経路43を経て
搬出ローラ及び排出ローラ8を経て排出トレイ9へと排
出される。この動作が、次の原稿においても同様に実施
され、順次原稿の両面の画像が同様にして、読取られて
いく。
【0061】(搬送ローラの構造)次に、本発明における
原稿を読取部である静止状態で固定されている透明プラ
テン14に対して密着さ、そのプラテンにスリップさせ
るようにして搬送するための搬送ローラ6の詳細な構成
について説明する。図2は原稿搬送ローラ6の詳細を示
す斜視図である。
【0062】図2において、搬送ローラ6は、回転(駆
動)軸6aに原稿を搬送するために摩擦係数の大きい弾
性変形する弾性部材からなるゴムローラ部6bを設け、
そのゴムローラ部6bの両端部にゴムローラ部6bと同
一径の樹脂製のカラー(回転部材)6cを設けて構成さ
れている。つまり、カラー6cは、透明プラテン14に
圧接されても弾性変形することのない上記ゴムローラ部
6bよりも硬質の材料から構成され、透明プラテン14
に軸方向に線接触状態で接触される。そのため、搬送ロ
ーラ6のゴムローラ部6bも、原稿を搬送しない場合に
は、両端のカラー6cにて、弾性変形することなく透明
プラテン14に必要以上の接触幅(ニップ幅)で接触す
ることなく、カラー6cと同様にほぼ線接触状態で圧接
される。
【0063】これにより、原稿が存在しない場合におい
ても、搬送ローラ6は、原稿を搬送するためのゴムロー
ラ部6bと透明プラテン14との接触する部分の摩擦力
にて駆動するためのトルク負荷等が増大することはなく
なる。つまり、カラー部6cを設けたことで、ゴムロー
ラ部6bは、透明プラテン14と軸方向においてほぼ線
接触する。そのため、ゴムローラ部6bが弾性変形し、
透明プラテン14に相当のニップ幅(原稿の搬送方向の
幅)で接触することがないため、これによる駆動のため
に大きな負荷を構成することがなくなる。
【0064】しかも、図3に原稿Dの搬送状態を詳細に
示している通り、原稿Dは特に搬送ローラ6のゴムロー
ラ部6bの部分にて透明プラテン14に密着させ圧接さ
せながら搬送する。この場合、搬送ローラ6を構成する
弾性のゴムローラ部6cは、原稿Dの厚さに応じて弾性
変形し、その圧力で原稿を透明14へと密着さ競るよう
に作用する。
【0065】また、ゴムローラ部6cが弾性変形するの
は、少なくとも原稿と接触する部分であり、その他の部
分では透明プラテン14にカラー6cの部分と同様に線
接触状態となる。そのため、搬送ローラ6は、原稿を搬
送する必要のある部分のみゴムローラ部6bが弾性変形
するのみで、原稿を搬送するために回転駆動される駆動
トルクは、原稿が存在する場合と、存在しない場合とで
差ほど変化することはない。
【0066】上述したように、原稿を搬送するために搬
送ローラ6は、ゴムローラ6bが原稿Dと接触する部分
が弾性変形し、その変形した状態で原稿と直接接触する
搬送方向におけるニップ幅nが広がる。従って、原稿を
静止状態にある透明プラテン14に対して搬送させる場
合、上記のニップ幅nにて十分なる原稿の搬送力を確保
し、同時に透明プラテン14へと原稿を密着させた状態
で良好な搬送を行なうことができる。これにより、原稿
Dを透明プラテン14に滑る(スリップさせる)ように
確実に搬送できるため、その位置での原稿の読取りも良
好に行える。この搬送時には、原稿と直接接しないゴム
ローラ部6bは、先に説明したように透明プラテン6c
に対して線接触状態であるため、原稿の搬送時に摩擦等
にて駆動トルクが大きく変化することもなく、また大き
な駆動トルクを必要とせずに、安定した搬送を可能にし
ている。
【0067】しかも、原稿を読取っている途中で、原稿
の搬送を停止し、その読取りを一時中断させ、再度読取
りを再開させるために、原稿の搬送を開始する場合、大
きなトルク変化が生じないため、搬送開始の原稿Dの振
動(ばたつき)やビビリ等が生じることもなく、安定し
た搬送及び良好なる読取りを行なえる。特に、原稿D
は、搬送ローラ6にて搬送される場合、ゴムローラ部6
bにて透明プラテン14にニップ幅nにて密着される。
その密着位置にて読取装置11による露光アセンブリ1
5の露光ランプ15aにて照明し、この密着部(ニップ
幅nの部分)からの反射光を反射ミラー17等を介して
CCD16に結像させれば、安定した画像読取を行なえ
る。つまり、密着部においては、原稿の搬送による振動
等が抑えられ、画像読取りを良好な状態で行なえる。
【0068】なお、本発明の実施形態の説明において
は、画像形成のための記録装置20は、電子写真方式を
用いるものとして説明した。そのため、画像形成に関し
ては1頁分の画像データが画像処理され記録可能になれ
ば動作するために、読取装置11は原稿搬送を途中で停
止し、読取りを中断するようなことはない。しかし、ラ
インプリンタ等、1行分、1ライン分をプリントするよ
うな記録方式を用いる場合には、読取ったラインをその
都度記録することがある。これは、インクジェット方
式、サーマルプリント(熱記録)方式等による画像形成
装置を構成する場合である。
【0069】そのため、原稿の画像を全て連続して読取
ることなく、記録装置側での記録速度に合わせて、原稿
の読取りを一時停止すべく原稿搬送を停止し、記録装置
の記録速度に合わせて原稿を間欠的に停止、搬送を繰り
返し行なうように構成が必要となる。
【0070】このようなものにおいて、原稿の搬送停止
し、再度搬送動作を開始する場合に、つなぎ目のずれを
低減、つまり画像の乱れを防止するには、当然再搬送開
始を瞬時に行ない、決められた速度で搬送させる必要が
ある。そのためにも、搬送ローラ6を駆動する駆動モー
タは、自起動で駆動させなければならない。駆動モータ
を自起動領域で使用するには、モータへの負荷トルクを
極力押さえることが要求される。この点、上述したよう
な本発明による搬送ローラ6の構成とすることで、負荷
トルクが大きくなるのを防止しており、駆動モータを自
起動で駆動でき、よって原稿の搬送を良好に、安定させ
ることができ、一時停止させた後、搬送を再開する動作
を繰返し行なっても、そのつなぎ目での搬送速度変化に
よる読取り画像の不具合、乱れ、画質低下等を合わせて
防止できる。
【0071】(本発明の搬送ローラの製法の一例)本発
明の原稿搬送装置12を構成する搬送ローラ6は、その
構成として図2に示すように原稿を搬送する領域に対応
するように弾性部材からなり、摩擦係数の大きいゴム等
かなるゴムローラ部6bと、該ゴムローラ部6bの両端
であって、原稿の搬送に寄与しない領域に設けられたカ
ラー6cと、同一径となるよに構成している。
【0072】そこで、カラー6cの方をゴムローラ部6
bよりも径を大きくし、搬送ローラ6を構成した場合、
原稿の搬送力を十分に確保できなくなる。つまり、両端
部のカラー6cにて、ゴムローラ部6bが透明プラテン
14に対して径の差に応じて離間する。その離間する隙
間が、搬送する原稿の厚さ以上となれば、搬送不能とな
る。そして、上記隙間が原稿の厚さより小さい場合にお
いても、原稿を辛うじて搬送できるものの、十分に原稿
をプラテン14側へと接触できず、搬送不良やゴムロー
ラ部6bが原稿とスリップすることにより搬送力が低下
し、良好なる搬送を行なえなくなる。
【0073】逆に、ゴムローラ部6bが、カラー6cの
径に対して大きく形成された構成の搬送ローラ6の場合
には、ゴムローラ部6bが透明プラテン14に圧接され
ることで弾性変形し、これにより搬送方向にゴムローラ
6bが透明プラテン14に相当の幅で接触し、その方向
の接触面積がが大きくなる。この接触面積は、カラー6
cにてある程度抑制できるとしても、その接触面積が大
きくなる分、駆動モータに及ぼす駆動トルクの負荷が大
きくなる。
【0074】そのため、上述したように、カラー6cと
ゴムローラ部6bとを同一径にて形成した構成の原稿搬
送ローラ6とすることで本発明の目的である駆動トル
ク、つまり駆動モータへの負荷トルクを軽減できる。
【0075】そこで、カラー6cとゴムローラ6部bと
を同一径にするために、それぞれを別々に構成したので
は、それらの寸法誤差により同一径とすることが非常に
困難になる。また、同一径できたとしても非常に歩留ま
りが悪く、製造コストが高くつく。
【0076】以下に上述した構成の搬送ローラ6を効率
よく製造できる本発明に適した製造方法の一例を明記す
る。
【0077】まず、搬送ローラ6を構成するカラー6c
及びゴムローラ6bを、回転軸6aに対し、必要以上の
トルクがかかっても空転しないように取りつける。通常
ゴムローラ部6bは回転軸6aが回転駆動されることで
同時に回転されるため、回転軸に固定された状態た状態
で設けられている。そして、カラー部6cは、回転軸6
aに対して回転可能に設けることで、搬送ローラ6を回
転させるときの駆動トルクを軽減できる。そのため、カ
ラー部6cについては、軸6aに対して固定状態で設け
てもよいが、回転可能に設けるためにもこのカラー部6
cを空転しないように係止しておく。
【0078】上述したような状態において、カラー6c
及びゴムローラ部6bを必要な形となるように同時に研
磨する。このように同時に研磨することで、ゴムローラ
部6b及びカラー6cを同一径に仕上げることが簡単に
行なえる。同一径にする研磨を完了すれば、上述したカ
ラー6cの回転軸6aとの係止状態を解除し、回転可能
に状態に戻す。このようにして搬送ローラ6を製造し、
これを図1に示すように透明プラテン14に圧接させ
る。
【0079】以上のようにして製造すれば、両端部のカ
ラー6cにて、透明プラテン14にゴムローラ部6bが
相当のニップ幅を持って面接触するようなことはなく、
軸方向に平行にほぼ線接触するような状態で圧接され
る。従って、原稿を搬送するときには、原稿が当接する
ゴムローラ部6bの部分が弾性変形され、その変形され
た部分で原稿の搬送を安定させることができる。そし
て、搬送ローラ6を回転駆動する場合、透明プラテン1
4と原稿を介在することなく直接接触するゴムローラ6
bは上述した通り、線接触のみであり、回転駆動すると
きに大きな負荷になることはない。
【0080】(搬送ローラのカラー部及びゴムローラ部
との関係)搬送ローラ6は、上述したように両端部にカ
ラー部6cを設け、中央部に原稿の搬送を行なうための
摩擦係数の高いゴムローラ部6bを設けている。そのた
め、ゴムローラ6bは、画像読取りを行う最大原稿サイ
ズの幅(原稿の送り方向と直交する方向側の長さ)より
長く形成されている。しかも、図5に示すように、CC
D16にて読取ることができる読取範囲Rより長くゴム
ローラ部6bが形成されている。CCD16の読取り範
囲Rは、当然光学レンズ18を介して結像される画像を
読取ることができる範囲である。
【0081】つまり、原稿が両端部のカラー6cの部分
にかかるように搬送ローラ6を形成すれば、カラー6c
の部分での原稿搬送力が非常に小さいため、原稿に対し
て均一な搬送力を提供できず、原稿の斜め送りやスリッ
プ等、安定した原稿搬送を行なえなくなる。
【0082】従って、上述したようにゴムローラ部6b
を、読取り可能な最大原稿サイズの幅よりも長く設定さ
れて設けられており、かつCCD16による読取り範囲
Rよりも長く設定されている。これにより、安定した搬
送及び安定した読取りを可能にしている。
【0083】しかも、ゴムローラ6部bは、最大サイズ
の原稿の幅よりも長く設定されていることから、小サイ
ズの原稿を搬送し、画像を読取る場合、ゴムローラ6b
の部分が背景部分としてCCD16に読取られることに
もなる。そのため、原稿を搬送するためのゴムローラ部
6bは、全面に渡り照射光を反射する色、例えば白色で
あることが望ましい。このようにすることで、原稿の背
景と同程度にすることができ、画像形成する場合、トナ
ーやインクを無駄に消費することも無くなる。
【0084】また、図5に示すように両端部に設けられ
たカラー部6cと、ゴムローラ部6bとは、互いに接触
しないように軸方向において、所定の間隔dを設定して
回転軸6aに設けている。これは、搬送ローラ6にて原
稿を搬送するときに、読取装置11側の露光アセンブリ
15を構成する露光ランプ15aからの輻射熱にて、ゴ
ムローラ部6bの熱膨張を逃がすためである。
【0085】つまり、ゴムローラ部6は熱により膨張す
ることで原稿を搬送する径が大きくならように、カラー
部6cとに隙間dを設けておくことで、その膨張を逃し
て、径が大きくなるのを防止できる。これより、連続し
て原稿を搬送し、画像の読取りを行うような場合、熱膨
張の影響を受けることなく、安定した搬送及び読取りが
可能となる。
【0086】そこで、カラー部6cとゴムローラ部6b
との隙間dは、ゴムローラ部6bを構成する材質の熱膨
張係数を考慮し、原稿搬送するためのゴムローラ部6b
の径の変化が発生しないような間隔dに設定しておけば
よい。
【0087】(本発明の搬送ローラの保持方法)本発明
の原稿搬送装置12を構成する原稿の搬送ローラ6、つ
まり画像を読取るための平面形状の読取部14に対して
一定速度で原稿を搬送する搬送ローラ6は図示しない駆
動モータにて一定速度で駆動されている。
【0088】その駆動は、例えば搬出ローラ7からの回
転駆動力が伝達されるように構成することで以下に明記
する効果を奏することになる。そのため、図6に示すよ
うに、搬出ローラ7の駆動軸7aに、支持アーム46の
一端部を回転可能に設け、この支持アーム46のもう一
方の端部に搬送ローラ6の回転軸6bが回転可能に軸受
け等を介して保持されている。
【0089】従って、搬送ローラ6は、支持アーム46
にて搬出ローラ7の駆動軸7aを中心に回動可能であっ
て、図示しない付勢手段、あるいは自重にて読取部であ
る透明プラテン14に圧接されるようになっている。
【0090】また、搬送ローラ6の駆動は、搬出ローラ
7の駆動軸7aに固定されたギアと、搬送ローラ6の回
転軸6a側に設けられたギアとの間にタイミングベルト
を張架し、搬出ローラ7の回転力を搬送ローラ6に伝達
する要に構成する。このような構成の場合、搬出ローラ
7が回転駆動されると、支持アーム46を介して搬送ロ
ーラ6を透明プラテン14へと密着する方向の回転モー
メントが作用する。そのため、搬送ローラ6を透明プラ
テン14側に密着させるための付勢手段を別途設けるこ
となく、上述した搬出ローラ7を回転駆動するときの回
転モーメントにて搬送ローラ6を透明プラテン14に圧
接させることも可能となる。
【0091】搬送ローラ6を搬出ローラ7と支持アーム
46を介して連結し、搬出ローラ7の回転を利用して支
持アーム46を回動させ、これにより搬送ローラ6を透
明プラテン14へと圧接させるようにできる。そのた
め、搬送ローラ6と透明プラテン14との圧接が良好に
行なわれ、搬送ローラ6を有する原稿搬送ユニットと、
透明プラテン14を有する読取装置10との相対位置関
係を安定させることが可能となる。つまり、透明プラテ
ン14と搬送ローラ6との当接関係がばらついても、回
動される搬送ローラ6にて透明プラテン14への当接状
態が良好に行なわれる。
【0092】また、原稿を搬送する搬送ローラ6に作用
する回転モーメントのベクトルが、透明プラテン14の
方向に向かうように回転駆動されており、上述したよう
に透明プラテン14に搬送ローラ6が押圧されるように
作用するため、搬送ローラ6が透明プラテン14から浮
くことを防止し、安定した搬送を可能にしている。
【0093】ここで、図6に示すように搬送ローラ6を
回転駆動させるために、原稿の搬送方向下流側の搬出ロ
ーラ7を利用して、その回転駆動力が伝達されるように
したことで、原稿を搬送する方向に駆動すれば、搬送ロ
ーラ6は透明プラテン14側へと押圧される回転モーメ
ントが作用する。従って、搬送ローラ6と連結し、その
回転を行なわせるためには、搬送下流側の駆動される搬
送ローラ等を用いることで良好なる結果を得ることがで
きる。
【0094】以上説明したように本発明の搬送ローラ6
の構成、つまり原稿の搬送を行なうための弾性部材であ
るゴムローラ部6bの両端にカラー部6cを設けている
ことで、この搬送ローラ6を透明プラテン14に圧接さ
せた場合、図7(b)に示すように、透明プラテン14
に対して、カラー部6cは、変形することなく対峙す
る。そのため、搬送ローラ6を透明プラテン14に圧接
させるための荷重を両端部に付与されることで、カラー
部6cがその荷重を支えることになる。そのため、透明
プラテン14が撓むことなく、中央部のゴムローラ部6
bの部分は、透明プラテン14に均等に圧接される。こ
れにより原稿の搬送を非常に良好に安定して行なうこと
ができる。
【0095】図7において矢印は搬送ローラ6を、透明
プラテン14に圧接させるための付勢力(圧力方向)を
示すものである。ここで、図7(a)は、搬送ローラ6
をカラー部6cを設けることなく構成したものを透明プ
ラテン14へと圧接させた状態を示しいる。このよう
に、搬送ローラ6を透明プラテン14側へと付勢するこ
とで、全体が押圧され透明プラテン14が押圧方向(下
部方向)に湾曲するように撓み、弾性のゴムローラ部6
bの両端部側が大きく変形する。これにより中央部で透
明プラテン14との隙間が生じ安定した搬送を行なえな
くなる。
【0096】また、図7(a)のように、カラー部6c
を設けない場合、弾性変形されたゴムローラ部6bの部
分は、図示の状態で長期放置されると、クリープ変形
(経時変形)することが考えられる。この変形にて、搬
送ローラ6のゴムローラ部6bが元の形状に復帰しなく
なれば、原稿の安定搬送を大きく阻害する。
【0097】しかし、本発明の搬送ローラ6の構成によ
れば、図7(b)に示すように、カラー部6cにてゴム
ローラ部6bは、透明プラテン14にほぼ線接触する状
態で圧接されるため、上述したように圧接状態で放置さ
れても経時変化することもなく、安定した搬送を常時維
持できる。
【0098】上述した通り、本発明の実施形態の説明に
おいては、原稿の画像を読取りこれを電気信号に変換し
た後、これをレーザ走査ユニット23へと送り、画像形
成処理を実行するようにした画像形成装置を例に説明し
た。しかし、このような画像形成装置でなく、読取った
原稿の画像を直接感光体21へと結像させるようにし
た、スキャナ方式の原稿搬送装置12にも、そのまま適
用できることはもちろんである。
【0099】さらに、画像形成装置を構成する記録装置
20においては電子写真方式を例に説明したが、これに
限るものではなく、原稿の画像を読取り、この画像を再
生することができる、インクジェット方式やサーマルプ
リント方式を利用しても同様にして実施できることはも
ちろんである。
【0100】要するに本発明によれば、原稿を搬送する
装置において、原稿の搬送を静止状態で固定された平面
形状のプラテンに対して、原稿をスリップさせるように
して搬送する構成とするもの全てに適用できる。つま
り、上記プラテンとして、本発明の実施形態の説明にお
いては、読取部のプラテンとして説明したが、このよう
な読取部に限らず、平面形状のプラテンに対して回転さ
れる搬送ローラ6を用い、そのプラテンに原稿を圧接さ
せるようにして搬送する原稿搬送装置において全てに実
施可能である。
【0101】
【発明の効果】以上説明した本発明の原稿搬送装置によ
れば、原稿を静止した平面部に圧接さた状態で搬送する
搬送ローラにおいて、原稿を搬送するために設けられた
弾性部材て構成されたローラ部の両端に、ローラ部より
も硬質の部材からなるカラー部を設けたものであるた
め、原稿を上記平面部に押付けて他状態で、良好なる搬
送を行なえる。
【0102】そのため、カラー部とローラ部との径を同
一とすることで搬送ローラを平面部に圧接させても、ロ
ーラ部がほぼ線接触状態で平面部に接し、駆動の時の負
荷が大きくなるのを避け、小さい負荷で安定搬送を可能
にし、搬送を一時停止し再開するときにも再開時の搬送
不良を解消して安定搬送を可能にできる。
【0103】また、長時間搬送ローラが平面部に圧接さ
れても、ほぼ線接触の状態で圧接されているため、経時
変形することもなく、常時安定した搬送を望める。
【0104】そこで、原稿搬送装置において、平面部を
画像の読取部とすれば、原稿を搬送しながら画像の読取
を良好に行え、途中で読取を停止し、再開を行なような
事態が生じても原稿の搬送を安定させることができるた
め、停止、再開時のつなぎ目で画像が乱されることもな
く、良好なる読取を行なえる。
【0105】さらに、搬送ローラを原稿を搬送する他の
搬送手段の駆動力が伝達されるように構成することで、
その回転により平面部側への回転モーメントが生じるよ
うに構成でき、平面部との圧接が良好に行なわれ、平面
部との浮きによる搬送不良を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による原稿搬送装置の一構成例を示すも
のであって、特に原稿を搬送しながら画像を読取る装置
に適用してなる原稿搬送装置を示す構成図である。
【図2】本発明の原稿搬送装置を構成する搬送ローラの
一構成例を示す斜視図である。
【図3】図1に示す原稿搬送装置において、原稿を読取
部に対して搬送している状態を詳細に示す要部拡大図で
ある。
【図4】図1に示す本発明の原稿搬送装置を備える画像
形成装置の全体の概略構成を示す構成図である。
【図5】本発明の原稿搬送装置を構成する搬送ローラの
他の構造例を説明するもので、また搬送ローラと画像の
読取関係を説明するための平面図である。
【図6】本発明の原稿搬送装置を構成する搬送ローラの
保持機構の一例を示す要部の拡大図である。
【図7】本発明の原稿搬送装置を構成する搬送ローラと
従来構成による搬送ローラとの構成の違いによる読取部
である透明プラテンとの圧接状態を示すもので、(a)
は従来構成による搬送ローラ構造によるもの、(b)は
本発明の搬送ローラの構成による圧接状態を説明するた
めの図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置 2 原稿トレイ 3 給紙ローラ 5 原稿レジストローラ 6 搬送ローラ 6a 回転軸 6b ゴムローラ部 6c カラー部 7 搬出ローラ(駆動ローラ) 7a 駆動軸 8 排出ローラ 9 排出トレイ 10 スキャナ(画像読取装置) 11 読取装置 12 原稿搬送装置 14 透明プラテン(平面部) 16 CCD(読取素子) 46 支持アーム d 間隔 R 読取範囲
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢尾 桂司 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2H076 AA04 AA58 BA24 BA47 BA48 3F049 CA05 DA12 DA14 LA07 LB03 5C062 AB17 AB32 AD01 AD06 BA00

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送られてくる原稿を所定位置に固定され
    た平面形状の平面部に圧接し、該平面部に対して原稿を
    一定速度で搬送する搬送ローラを備え、 上記搬送ローラは原稿を搬送するための弾性部材からな
    るローラ部と、該ローラ部の両端部に、ローラ部よりも
    硬質の部材からなるカラー部とを設けて構成されたこと
    を特徴とする原稿搬送装置。
  2. 【請求項2】 上記平面部は搬送される原稿の画像を読
    取るための透明なプラテンから構成され、該プラテンに
    圧接される上記搬送ローラと反対側に光を照射し画像を
    読取る読取装置が備えられていることを特徴とする請求
    項1記載の原稿搬送装置。
  3. 【請求項3】 上記搬送ローラは、ローラ部とカラー部
    とが同一径となるように、ローラ部及びカラー部を組み
    込んだ状態で、同時に研磨して同一径となるように構成
    したことを特徴とする請求項1記載の原稿搬送装置。
  4. 【請求項4】 上記搬送ローラは、少なくともローラ部
    が光を反射する色にて形成されていることを特徴とする
    請求項記載の原稿搬送装置。
  5. 【請求項5】 上記搬送ローラを構成するローラ部とカ
    ラー部とを互いに接触することなく、決められた間隔を
    隔てて配置していることを特徴とする請求項1又は2記
    載の原稿搬送装置。
  6. 【請求項6】 上記搬送ローラとは別に原稿の搬送を行
    なうために駆動される駆動ローラが設けられており、該
    駆動ローラの駆動軸に回転可能に支持された支持アーム
    の一部に上記搬送ローラの回転軸を回転可能に保持し、
    上記支持アームを平面部側へと回動させることで搬送ロ
    ーラを平面部に圧接させるように構成したことを特徴と
    する請求項1記載の原稿搬送装置。
  7. 【請求項7】 上記支持アームに支持された搬送ローラ
    は、駆動ローラから回転力が伝達され、この回転力が伝
    達されることで、支持アームを介して平面部側への回転
    モーメントが作用するように回転力が伝達されるように
    構成されていることを特徴とする請求項6記載の原稿搬
    送装置。
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