JP2001072268A - 給紙装置 - Google Patents

給紙装置

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JP2001072268A
JP2001072268A JP25262099A JP25262099A JP2001072268A JP 2001072268 A JP2001072268 A JP 2001072268A JP 25262099 A JP25262099 A JP 25262099A JP 25262099 A JP25262099 A JP 25262099A JP 2001072268 A JP2001072268 A JP 2001072268A
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JP
Japan
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sheet
roller
pickup roller
sheet feeding
paper feed
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JP25262099A
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Inventor
Tadashi Kobayashi
正 小林
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シート間隔が狭くて一定であり,給紙速度の
安定した給紙装置を提供すること。 【解決手段】 ピックアップローラ154により,給紙
カセット上のシートのピックアップを開始する。このと
き,給紙ローラ155は止めておく。シートの先端がニ
ップに突き当たると,シートはループをなす。ループ検
出センサ158によりループが検出されたら,ピックア
ップローラ154の回転を止める。給紙センサ157に
より先のシートの先端が検出されたら,給紙ローラ15
5を回転させて次のシートの給送を開始する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,シート束から一枚
ずつシートを給送する給紙装置に関する。さらに詳細に
は,一定かつ狭い間隔で安定してシートを給送すること
ができる給紙装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より,給紙装置は,給紙トレイに収
容されたシートを複数のローラによって一枚ずつ給送す
るように構成されている。具体的には,給紙トレイから
シートをピックアップするピックアップローラと,ピッ
クアップローラによってピックアップされたシートを一
枚ずつに捌く捌きローラと,捌きローラによって一枚に
分離されたシートを搬送する搬送ローラとを有するもの
が一般的である。このような構成において,シートは,
始めに,ピックアップローラと捌きローラの駆動により
給送される。そして,シートの先端が捌きローラの下流
にある搬送ローラへ送りこまれると,ピックアップロー
ラと捌きローラの駆動を遮断し従動状態として,搬送ロ
ーラの駆動によってシートが引っ張られるように搬送さ
れている。次のシートの給送は,捌きローラの下流に設
けられたシート検出手段により先のシートの後端を検出
した時点で開始される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,前記し
た従来の給紙装置においては以下のような問題点があっ
た。まず,給紙トレイのシートがピックアップローラに
よって重送された場合,捌きローラにより捌かれた後に
残ったシートの先端は本来の収容位置と捌きローラとの
間のどこかにある状態で停止する。つまり,この状態で
は次のシートの先端の正確な位置が不明である。このた
め,先に給送されたシートと次に給送されるシートとの
間隔がばらついてしまうのである。また,ピックアップ
ローラによる給紙は,シートの種類によってはローラと
の間で滑りやすく,シートの給紙速度にばらつきが発生
する場合があった。さらには,次のシートの給送の開始
を,シート検出手段によってシートの後端を検出した時
点で行っており,給紙開始時点でのシートの間隔が給紙
トレイからシート検出手段までの距離以上となってしま
う。このため,給紙間隔を狭めることが困難であった。
【0004】本発明は,前記した従来の給紙装置が有す
る問題点を解決するためになされたものである。すなわ
ちその課題とするところは,シート間隔が狭くて一定で
あり,かつ給紙速度の安定した給紙装置を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題の解決を目的と
してなされた給紙装置は,シートを載置するシート載置
部と,シート載置部のシートをピックアップするピック
アップローラと,ピックアップローラの搬送方向下流に
設けられた給紙ローラと,給紙ローラに接触して設けら
れた捌きローラと,ピックアップローラおよび給紙ロー
ラの駆動力を供給する駆動源と,給紙ローラの回転を停
止させるとともにピックアップローラを回転させる第1
制御手段と,シートの後端が給紙ローラと捌きローラと
のニップ(以下,単に「ニップ」という)を抜けてそこ
から所定の距離離間したときに給紙ローラを回転させる
第2制御手段とを有している。
【0006】この給紙装置では,ピックアップローラが
駆動源から駆動を受けると,シート載置部に載置された
シートがピックアップローラによりピックアップされ,
給紙ローラへ向けて給送される。そして,給紙ローラへ
到達したシートは,給紙ローラが駆動源から駆動を受け
れば,給紙ローラおよび捌きローラに導かれさらに下流
へと給送される。ここで,捌きローラが給紙ローラに従
動するので,シートが裏面から駆動を受けることはな
い。したがって,ピックアップローラにより複数枚のシ
ートが重なってピックアップされた場合であっても,給
紙ローラはそれらの最上のシートのみを搬送し,残りの
シートは給紙ローラと捌きローラとのニップの手前に留
められる。
【0007】新たにシートを給送する場合には,第1制
御手段により,給紙ローラの回転を停止させるとともに
ピックアップローラを回転させる制御が行われる。これ
により,シート載置部のシートがピックアップされるが
その先端はニップで停止させられる。この状態は,ニッ
プで停止しているシートを,いつでも給紙ローラより下
流へ向けて給送開始することができるスタンバイ状態で
ある。この状態において,第2制御手段により,給紙ロ
ーラの回転が開始させられ,ニップで停止しているシー
トの最上のものが給紙ローラの下流へ給送される。こ
の,第2制御手段によるシートの給送は,先に給送され
たシートの後端がニップを抜けてそこから所定の距離離
間したときに開始される。
【0008】このようにすることで,複数枚のシートを
連続して搬送する場合に,先のシートの後端と次のシー
トの先端との間隔を,前述の所定の距離に揃えられる。
このため,シートの重送によりシート間隔が影響される
ことはない。また,シートの給送が実質上,ピックアッ
プローラによるピックアップでなく,給紙ローラの駆動
により開始されるので,ピックアップローラの滑りによ
る給紙速度のばらつきの影響も排除されている。給紙ロ
ーラにおいては,捌きローラとの協働によりシートの滑
りがほとんどないからである。したがって,所定の距離
を短く設定することにより,給紙間隔を安定して狭める
ことができる。
【0009】さらに,本発明の給紙装置は,ピックアッ
プローラによりピックアップされたシートの先端がニッ
プに達した後にピックアップローラの回転を停止させる
第3制御手段を備えることができる。この場合には,ピ
ックアップローラによりピックアップされたシートがス
タンバイ状態となった後に,第3制御手段によりピック
アップローラの回転が停止させられる。これにより,先
端がニップで止められているシートの中腹が過度にピッ
クアップローラで搬送されることが防止されている。さ
もないと,ピックアップローラと給紙ローラとの間に必
要以上に大きなループが形成されたり,さらに次のシー
トがピックアップされてしまうおそれがある。第3制御
手段によりそのおそれが排除されている。
【0010】第3制御手段を有する場合の本発明の給紙
装置は,ピックアップローラと給紙ローラとの間にシー
トの撓みを検出するシートループ検出センサを有するこ
とができる。その場合には,シートループ検出センサに
よりシートの撓みが検出されたときに第3制御手段がピ
ックアップローラの回転を停止させることとすればよ
い。あるいは,ピックアップローラによるシートの給紙
が開始されてから所定時間経過後に第3制御手段がピッ
クアップローラの回転を停止させることとすることもで
きる。この場合には,シートループ検出センサは不要で
ある。ただし,所定時間は,ピックアップローラにより
ピックアップされたシートの先端が,シート載置部上の
本来の収容位置からニップに到達するまでに要する時間
以上である必要がある。
【0011】さらに本発明の給紙装置においては,給紙
ローラの搬送方向下流に設けられシートの有無を検出す
るシート検出センサを有することができる。その場合に
第2制御手段は,シート検出センサがシートの後端を検
知したときに給紙ローラの回転を開始させることとすれ
ばよい。このように構成すると,先に給送されたシート
の後端がシート検出センサに検知されたときに,次のシ
ートの先端がニップから搬送され始めることとなる。こ
のため,先のシートの後端と次のシートの先端との間隔
は,ニップとシート検出センサの検出位置との間の距離
に揃えられる。言い換えるとこの場合には,ニップとシ
ート検出センサの検出位置との間の距離が,前述の所定
の距離に該当する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下,本発明の給紙装置を搭載し
た画像形成装置を具体化した実施の形態である複写機1
について図面に基づいて詳細に説明する。
【0013】(第1の形態)図1に示すように複写機1
は大別して,イメージリーダ部IRと画像プロセス部P
Rとから構成される。イメージリーダ部IRでは複写す
べき原稿の画像データを読み取り,画像プロセス部PR
では転送されてきた画像データに基づき電子写真プロセ
スにより原稿の画像を作成するようになっている。
【0014】イメージリーダ部IRは,原稿ガラス10
1上に載置されるか,あるいは自動原稿搬送装置20に
よって搬送される原稿に対して光を照射し,その反射光
を検出し,これを光電変換して原稿の画像に対応した画
像データを出力する画像読み取り部11と,画像読み取
り部11から出力される画像データをそのまま画像プロ
セス部PRへ出力するか,あるいはメモリに記憶するか
等の処理を行うメモリユニット部40を有している。
【0015】画像読み取り部11は,具体的には,原稿
を照射する露光ランプ112と,反射ミラー113〜1
15と,レンズ116とCCDセンサ117とにより構
成されている。そして,反射光は,CCDセンサ117
において,電気信号に変換されて画像処理部30へ入力
されるようになっている。なお,原稿が原稿ガラス10
1に載置された場合には,露光ランプ112および反射
ミラー113を走査させつつ原稿の画像情報を読み取る
が,自動原稿搬送装置20を用いる場合には,画像読み
取り部10は露光ランプ112および反射ミラー113
がスリットガラス198の下方に位置するように固定さ
せた状態で原稿の画像情報を読み取る。なお,自動原稿
搬送装置20の構成については公知の技術であるのでそ
の説明を省略する。
【0016】一方,画像プロセス部PRは,プロセス部
12と,光学走査部13と,手差し給紙部14と,給紙
カセット部15と,用紙搬送部16と,用紙反転搬送部
17と,排紙部18とを有している。光学走査部13に
は,プロセス部12の感光体ドラム121へレーザ光を
照射する半導体レーザ131と,ポリゴンミラー132
と,レンズ133および134と反射ミラー135〜1
37とが備わっている。プロセス部12には,感光体ド
ラム121と帯電チャージャ122と,現像器123
と,転写チャージャ124と,分離チャージャ125と
分離爪126と,クリーニング器127と,これらの動
作を制御するプロセス制御部128とが備わっている。
手差し給紙部14は特殊紙やOHPシートを用いる場合
にシートを挿入するために設けられており,手差し給紙
トレイ141および搬送ローラ142〜143により構
成されている。
【0017】一方,本発明としての特徴点である給紙カ
セット部15は,3段の給紙カセット151〜153を
有している。各給紙カセットはそれぞれ,図2に拡大し
て示すように,ピックアップローラ154,給紙ローラ
155および捌きローラ156を有している。ピックア
ップローラ154は給紙カセット151〜153に収容
されたシート束の最上部に当接し,最上部のシートを送
り出すためのローラである。また,給紙ローラ155と
捌きローラ156とは当接してニップを形成している。
さらに捌きローラ156にはトルクリミット機能が付加
されており,複数枚のシートがピックアップローラ15
4によって送り出され,給紙ローラ155と捌きローラ
156とのニップに噛み込まれた場合に,給紙ローラ1
55のみが回転して捌きローラ156は停止するように
なっている。このように構成することで,ピックアップ
ローラ154により給紙された用紙は捌きローラ156
により一枚のみに捌かれて搬送されるのである。
【0018】また,給紙カセット151〜153には,
各々二種類のセンサが備えられている。一つめのセンサ
は,給紙ローラ155の上流に設けられ,ピックアップ
ローラ154により送り出されたシートのループを検出
するループ検出センサ158である。具体的には,ルー
プ検出センサ158は用紙のループがある程度以上形成
されたときに回動するアクチュエータと,アクチュエー
タが回動したことを検出するためのフォトセンサとによ
り構成されている。二つめのセンサは,給紙ローラ15
5の下流に設けられ,次に搬送されるべきシートの給紙
のタイミングをとるために,先のシートの搬送状態を検
出する給紙センサ157である。
【0019】用紙搬送部16は,手差し給紙部14ある
いは給紙カセット部15から給紙されたシートを縦搬送
ローラ対161〜163,画像プロセス部12および定
着ローラ対166,167を経て,用紙反転搬送部17
もしくは排紙部18へ搬送するためのものである。用紙
反転搬送部17へシートが送られた場合には,用紙は反
転されて再び画像プロセス部12および定着ローラ対1
66,167を経た後,排紙部18へ排出される。
【0020】続いて,前記したピックアップローラ15
4,給紙ローラ155および縦搬送ローラ対161〜1
63の駆動系について図3を参照しつつ説明する。図3
は,ピックアップローラ154,給紙ローラ155およ
び縦搬送ローラ対161〜163の駆動系を示すブロッ
ク図である。縦搬送ローラ対161〜163は,モータ
Mに直結されており,モータMの駆動中は常に回転する
ようになっている。一方,ピックアップローラ154
は,電磁クラッチCL1を介してモータMに接続されて
おり,給紙ローラ155は電磁クラッチCL2を介して
モータMに接続されている。そして,これらの電磁クラ
ッチCL1およびCL2によりモータMとの連結および
分離が可能に構成されている。これによりピックアップ
ローラ154および給紙ローラ155は独立して回転/
停止が可能となっている。
【0021】なお,ピックアップローラ154は,電磁
クラッチCL1によりモータMからの駆動が遮断されて
いるときには,下流のローラ(給紙ローラ155等)に
より搬送されるシートによって従動状態となる。給紙ロ
ーラ155も,電磁クラッチCL2によりモータMから
の駆動が遮断されているときには従動状態となるが,捌
きローラ156のトルクリミット機能により実質的には
停止状態となる。
【0022】次に,このように構成された複写機1にお
けるコピー動作について説明する。
【0023】原稿ガラス101に載置された原稿の画像
情報は,本体側の画像読み取り部11により読み取られ
る。また,図1中矢印方向に回転している感光体ドラム
121が,帯電チャージャ122により表面を一様に帯
電させられる。そして,画像読み取り部11が読み込ん
だ画像データが,画像処理部30およびメモリユニット
部40を介してプロセス制御部128へ入力される。こ
れに同期して,半導体レーザ131のレーザ光が変調さ
れて,このレーザ光がポリゴンミラー132により主走
査方向に走査される。さらにレーザ光が変調されて,こ
のレーザ光はレンズ133および134,反射ミラー1
35〜137により反射されて感光体ドラム121に入
射する。これにより感光体ドラム121上に静電潜像が
形成される。この静電潜像は,現像器123により現像
されてトナー像となる。このトナー像は,感光体ドラム
121に対向して配置された転写チャージャ124によ
り,給紙カセット151から153あるいは手差しトレ
イ141から供給されたシート上に転写される。その
後,このトナー像が転写されたシートは定着ローラ対1
66,167において加熱および加圧される。そして,
記録体は機外へ排出され,排紙部18へ収容される。こ
うして一枚分のコピーが終了する。
【0024】続いて,上述した一連のコピー動作におい
て上段の給紙カセット151(他の給紙カセットの場合
でも同じ)からシートを連続して供給する動作につい
て,図4のフローチャートおよび図5のタイミングチャ
ートを参照しつつ説明する。
【0025】図4のフローチャートにおいて,S1で
は,給紙カセット151の給紙信号がONされているか
どうかを判断する。給紙信号がONされていれば(S
1:Yes)S2へ進み,ONされていなければ(S
1:No)S2を跳ばしてS3へ進む。S2では,モー
タMの駆動を開始させる。また,電磁クラッチCL1,
CL2を連結状態とする。これが,図5のタイミングチ
ャートにおけるt1に相当する。これにより,ピックア
ップローラ154および給紙ローラ155の回転が開始
する。また,捌きローラ156も給紙ローラ155の回
転により従動して回転する。また,モータMに直結され
た縦搬送ローラ対163も回転する。これら各ローラの
回転により,一枚目のシートが給紙カセット151から
ピックアップされて搬送される。ここで,捌きローラ1
56は,給紙ローラ155とのニップにシートが一枚の
みある場合には従動回転し,複数枚ある場合には給紙ロ
ーラ155の回転力が伝わらず停止している。これによ
り,二枚以上のシート重なったままニップを通過するこ
とが防止される。
【0026】次にS3では,給紙センサ157によりシ
ートの先端が検出されたかどうかを判断する。シートの
先端が検出された場合は(S3:Yes,図5のt2)
S4へ進み,シートの先端が検出されていない場合は
(S3:No)S4を跳ばしてS5へ進む。S4では,
タイマT1およびT2をスタートさせる。
【0027】タイマT1は,給紙センサ157により検
出されたシートの先端が縦搬送ローラ対163に噛み込
まれるのに十分な時間を計時するためのものである。よ
って,タイマT1の計時時間は,給紙センサ157の検
出位置から縦搬送ローラ対163までの距離L3を給紙
速度V1で割った値L3/V1よりも長くなければなら
ない。また,タイマT2は,搬送されているシートの後
端が,給紙カセット151収容時のシート先端位置を通
過するのに十分な時間を計時するためのものである。よ
って,タイマT2の計時時間は,シートのうち給紙カセ
ット151の本来の先端位置よりも後方に残っている部
分の長さを給紙速度V1で割った値よりも長くなければ
ならない。当該部分の長さは,シート全長をFD,本来
の先端位置からニップまでの距離をL1,ニップから給
紙センサ157の検出位置までの距離をL2とすると,
FD−L1−L2で表される。よって計時時間T2は,
(FD−L1−L2)/V1よりも長くなければならな
い。この時間は,給紙カセット151に収容されている
シートのサイズにより異なる。
【0028】そしてS5では,タイマT1が終了したか
どうかを判断する。タイマT1が終了した場合には(S
5:Yes,図5のt3)S6へ進み,終了していない
場合には(S5:No)S6を跳ばしてS7へ進む。S
6では,電磁クラッチCL1およびCL2をともに遮断
する。これによりピックアップローラ154および給紙
ローラ155は従動状態となる。このとき,シートはピ
ックアップローラ154と給紙ローラ155と縦搬送ロ
ーラ対163のすべてに挟持された状態であり,縦搬送
ローラ対163の駆動回転によりシートが搬送される。
なお,ピックアップローラ154および給紙ローラ15
5は,シートの後端が抜けるまでは従動回転し続ける。
【0029】続いてS7では,タイマT2が終了したか
どうかを判断する。タイマT2が終了した場合には(S
7:Yes,図5のt4)S8へ進み,終了していない
場合には(S7:No)S8を跳ばしてS9へ進む。S
8では,電磁クラッチCL1を再び連結させてピックア
ップローラ154の回転を開始する。こうして次のシー
トのピックアップが開始される。このとき,給紙ローラ
155の回転は,前のシートの後端がすでに抜けている
ため停止している。すなわちこれが第1制御手段による
制御に該当する。ピックアップされたシートの先端はニ
ップに突き当たるが,停止している給紙ローラ155お
よび捌きローラ156を回転させるほどの力はない。こ
のためシートの先端はニップで停止する。一方,ピック
アップローラ154はシートの中腹付近を送り続けるの
で,ピックアップローラ154と給紙ローラ155との
間に,シートのループが形成される。
【0030】そしてS9では,ループ検出センサ158
がONしたかどうかを判断する。ループ検出センサ15
8がONした場合には(S9:Yes)S10へ進み,
ONしていない場合には(S9:No)S10を跳ばし
てS11へ進む。S10では,電磁クラッチCL1を遮
断してピックアップローラ154の回転を停止させる
(図5のt5)。ピックアップローラ154を回転させ
っぱなしにしておくと,シートのループが過大となりジ
ャムが発生するおそれが出てくるからである。すなわち
これが第3制御手段による制御に該当する。こうして,
次に給紙されるべきシートの先端は,確実にニップで停
止し,スタンバイ状態となる。図2中のシートP1はこ
の状態にある。
【0031】次にS11では,給紙センサ157により
シートの後端が検出されたかどうかを判断する。ここで
検出対象となるシートは,現在ピックアップされている
シートではなく,先に給紙され縦搬送ローラ対163に
より搬送されているシート(図2中のシートP2)であ
る。シートの後端が検出された場合には(S11:Ye
s,図5のt1’)S12へ進み,シートの後端が検出
されていない場合には(S11:No)S12を跳ばし
てそのままリターンする。
【0032】S12では,次のシートの給紙要求がある
かどうかを判断する。次のシートの給紙要求がなかった
場合には(S12:No),そのままリターンする。次
のシートの給紙要求があった場合には(S12:Ye
s)ふたたびS2へ戻り,電磁クラッチCL1およびC
L2を連結させる。これにより,ピックアップローラ1
54および給紙ローラ155の回転が再開し,スタンバ
イ状態のシートが縦搬送ローラ対163へ向けて搬送さ
れる。すなわちこれが第2制御手段による制御に該当す
る。このとき,先のシートの後端と次のシートの先端と
の間隔は,ニップから給紙センサ157の検出位置まで
の距離に等しい。
【0033】なお,図5中のT3は,次に述べる第2の
形態で使用するものであり,第1の形態では使用しな
い。
【0034】(第2の形態)第2の形態は,機械的構成
や動作の大部分を第1の形態と共通にするので,その説
明を引用することとして,相違点のみ説明する。第2の
形態では,図4中のS7でタイマT2が終了した場合に
(S7:Yes,図5のt4),図6のS28へ進む。
すなわち,電磁クラッチCL1を連結させてピックアッ
プローラ154の回転を再開させるともに,タイマT3
をスタートさせる。タイマT3は,ピックアップされた
シートの先端がニップへ到達するのに十分な時間を計時
するためのものである。よって,タイマT3の計時時間
は,給紙カセット151の本来の先端位置からニップま
での距離L1を給紙速度V1で割った値L1/V1より
も長くなければならない。
【0035】そしてS29では,タイマT3が終了した
かどうかを判断する。タイマT3が終了した場合には
(S29:Yes)図4のS10へ進み,終了していな
い場合には(S29:No)S10を跳ばして図4のS
11へ進む。このように第2の形態では,シートの過大
なループを防止するためのピックアップローラ154の
停止(図5のt5)を,ループ検出センサ158の代わ
りにタイマT3で管理するのである。よって第2の形態
では,ループ検出センサ158はなくてもよい。他の点
はすべて第1の形態の場合と同様である。
【0036】以上詳細に説明したように,本実施の形態
においては,モータMがピックアップローラ154およ
び給紙ローラ155を回転駆動させている状態では,給
紙トレイ151に載置されたシートはピックアップロー
ラ154によりピックアップされるとともに給紙ローラ
155へ向けて給紙される。そして,給紙ローラ155
へ到達したシートは,給紙ローラ155と給紙ローラに
接触して従動する捌きローラ156に導かれさらに下流
へと給送される。そして,タイマT2の終了により給紙
ローラ155の回転を停止させるとともにピックアップ
ローラ154を回転させるよう制御して,ピックアップ
ローラ154によって給送されるシートの先端をニップ
に突き当ててスタンバイ状態とする。このとき,ループ
検出センサ158あるいはタイマT3により次のシート
のループが過大にならないようにしている。
【0037】そして,給紙センサ157により先に給送
されたシートの後端が検出されると,給紙ローラ155
を回転させて,ニップ位置で停止してスタンバイ状態と
なっているシートの給送を開始することとしている。こ
れにより,複数枚のシートを連続して搬送する場合に,
先のシートの後端と次のシートの先端との間隔が,ニッ
プと給紙センサ157の検出位置との距離にそろえられ
る。また,次のシートの給送が,ニップの位置から始ま
ることになるので,ピックアップローラ154とシート
との接触による給紙速度のばらつきや連れ送りの影響を
受けることがなく,安定して給紙間隔が狭められてい
る。
【0038】なお,本実施の形態は単なる例示にすぎ
ず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本
発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改
良,変形が可能である。例えば,給紙カセットのみなら
ず,手差し給紙部にも適用できる。また,自動原稿搬送
装置にも適用できる。また,複写機に限らず,プリンタ
やファクシミリ装置にも適用できる。
【0039】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば,小さくかつ一定なシート間隔で,さらに安定し
た給紙速度でシートを給送することができる給紙装置が
提供されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る複写機の概略構成図である。
【図2】給紙カセット部の拡大図である。
【図3】ローラの駆動系を示すブロック図である。
【図4】給紙カセット部からシートを給紙する制御(第
1の形態)のフローチャートである。
【図5】給紙カセット部からシートを給紙する動作を示
すタイミングチャートである。
【図6】給紙カセット部からシートを給紙する制御(第
2の形態)のフローチャートである。
【符号の説明】
15 給紙カセット部 151〜153 給紙カセット 154 ピックアップローラ 155 給紙ローラ 156 捌きローラ 157 給紙センサ 158 ループ検出センサ
フロントページの続き Fターム(参考) 3F343 FA02 FB01 FC01 GA03 GB01 GC01 GD01 HA14 HA33 HB03 HD18 JA01 JD03 JD09 JD33 JD34 KA04 KA13 KA16 LA04 LA16 LC09 LC25 LD10 MA03 MA14 MA15 MA23 MA33 MA45 MB03 MB14 MB15 MC21 MC22 MC23

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートを載置するシート載置部と,前記
    シート載置部のシートをピックアップするピックアップ
    ローラと,前記ピックアップローラの搬送方向下流に設
    けられた給紙ローラと,前記給紙ローラに接触して設け
    られるとともにシートの連れ送りを防止する捌きローラ
    と,前記ピックアップローラおよび前記給紙ローラの駆
    動力を供給する駆動源と,前記給紙ローラの回転を停止
    させるとともにピックアップローラを回転させる第1制
    御手段と,シートの後端が前記給紙ローラと前記捌きロ
    ーラとのニップを抜けてそこから所定の距離離間したと
    きに前記給紙ローラの回転を開始させる第2制御手段と
    を有することを特徴とする給紙装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の給紙装置において,前
    記ピックアップローラによりピックアップされたシート
    の先端が前記ニップに達した後に前記ピックアップロー
    ラの回転を停止させる第3制御手段を有することを特徴
    とする給紙装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の給紙装置において,前
    記ピックアップローラと前記給紙ローラとの間における
    シートの撓みを検出するシートループ検出センサを有
    し,前記第3制御手段は,前記シートループ検出センサ
    によりシートの撓みが検出されたときに前記ピックアッ
    プローラの回転を停止させることを特徴とする給紙装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の給紙装置において,前
    記第3制御手段は,前記ピックアップローラによるシー
    トのピックアップが開始されてから所定時間経過後に前
    記ピックアップローラの回転を停止させることを特徴と
    する給紙装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4までのいずれか1
    つに記載の給紙装置において,前記給紙ローラの搬送方
    向下流に設けられシートの有無を検出するシート検出セ
    ンサを有し,前記第2制御手段は,前記シート検出セン
    サがシートの後端を検知したときに前記給紙ローラの回
    転を開始させることを特徴とする給紙装置。
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