JP2001071735A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

Info

Publication number
JP2001071735A
JP2001071735A JP25449299A JP25449299A JP2001071735A JP 2001071735 A JP2001071735 A JP 2001071735A JP 25449299 A JP25449299 A JP 25449299A JP 25449299 A JP25449299 A JP 25449299A JP 2001071735 A JP2001071735 A JP 2001071735A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
outside air
inside air
opening
guide member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP25449299A
Other languages
English (en)
Inventor
Junji Goto
淳司 後藤
Kazutoshi Kuwayama
和利 桑山
Manabu Miyata
学 宮田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP25449299A priority Critical patent/JP2001071735A/ja
Publication of JP2001071735A publication Critical patent/JP2001071735A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧損の上昇を招くことなく、内気吸入口から
車室内へ直接放出される送風騒音(直達音)を低減する
ことを目的とする。 【解決手段】 内外気切替ドア16により内気吸入口1
1を開放して外気吸入口13を閉塞する内気モードにお
いて、内気吸入口11の風速分布が低くなる部位に、送
風用ファン32からの騒音の放出を防止する遮音ガイド
部材26を配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内気吸入口を通し
て車室内へ放出される送風騒音を低減する車両用空調装
置に関するもので、特に内外気切替ドアとして、内気吸
入口の開口面積を拡大できるロータリ式ドアを用いる場
合に有効である。
【0002】
【従来の技術】近年、車両用空調装置では、低騒音に対
する要望がますます強くなっている。このため、送風機
の吸込損失(吸入抵抗)の低減により風量アップ、低騒
音化を図っている。この送風機の吸込損失低減のために
は、送風機の吸込側に配置される内外気切替装置の内外
気の吸入口の開口面積を拡大する必要がある。
【0003】そして、この内外気吸入口の開口面積拡大
のための対策として、内外気切替ドアを通常の平板状の
板ドアとせず、ロータリ式のドアにした内外気切替装置
が従来提案されている。例えば、本発明者らは特願平1
1−37896号等においてロータリ式の内外気切替ド
アを用いた内外気切替装置を提案している。この先願の
ものでは、ロータリ式ドアにドア回動方向に延びる外周
壁面を設け、この外周壁面の軸方向の両側部と回転軸と
の間を扇形の側板で連結した形状として、ドア外周側だ
けでなく、ドア軸方向の側方からも内気を吸入可能に
し、これにより、内気の吸入口開口面積の増加を図るこ
とができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
ロータリ式内外気切替ドアを用いた内外気切替装置で
は、内気吸入口の開口面積の拡大に伴って、内気モード
の大風量時にファン作動による送風騒音が内気吸入口か
ら車室内へ直接放出され、車室内での騒音が増加すると
いう問題が生じる。
【0005】本発明は上記点に鑑みてなされたもので、
圧損の上昇を招くことなく、内気吸入口から車室内へ直
接放出される送風騒音(直達音)を低減することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1ないし6に記載の発明では、内外気切替ド
ア(16)により内気吸入口(11)を開放して外気吸
入口(13)を閉塞する内気モードにおいて、内気吸入
口(11)の風速分布が低くなる部位に、送風用ファン
(32)からの騒音の放出を防止する遮音ガイド部材
(26)を配置することを特徴としている。
【0007】これによると、遮音ガイド部材(26)に
より送風騒音を反射、減衰させることができるので、内
気吸入口から車室内へ直接放出される送風騒音(直達
音)を効果的に低減できる。しかも、内気吸入口(1
1)の風速分布が低くなる部位に遮音ガイド部材(2
6)を配置しているから、遮音ガイド部材(26)によ
る圧損増加を僅少値に抑えることができる。そのため、
内気風量の確保と送風騒音(直達音)の低減とを良好に
両立できる。
【0008】遮音ガイド部材(26)は、請求項2記載
のように内外気切替箱(10)に設けることができる
が、請求項3記載のように内気吸入口(11)の近傍位
置に配置される車体側部品(27)に設けてもよい。
【0009】また、請求項4記載の発明では、請求項1
ないし3のいずれか1つにおいて、内気吸入口(11)
を、内外気切替ドア(16)の外周側の開口部(11
a)と内外気切替ドア(16)の軸方向側方の開口部
(11b)とを有する形状とし、また、内外気切替ドア
(16)を、外周側の開口部(11a)と軸方向側方の
開口部(11b)の両方を開閉できるロータリ式ドアで
構成し、内気吸入口(11)の風速分布が低くなる部位
は、外周側の開口部(11a)と軸方向側方の開口部
(11b)との接続部付近であることを特徴としてい
る。
【0010】このように、ロータリ式内外気切替ドア
(16)を用いて、内気吸入口(11)のドア外周側の
開口部(11a)とドア軸方向側方の開口部(11b)
を開閉することにより、内気吸入口(11)の開口面積
を拡大して内気吸入量を増加させ、これにより、空調能
力を向上できる。しかも、内気吸入口(11)の開口面
積を拡大しても内気吸入口(11)を通して車室内へ放
出される送風騒音を遮音ガイド部材(26)の配置によ
り低下できる。
【0011】また、請求項5記載の発明のように、遮音
ガイド部材(26)を、内気吸入口(11)に吸い込ま
れる空気流れがスムースに案内される湾曲形状にすれ
ば、遮音ガイド部材(26)による圧損増加をより効果
的に抑制できる。
【0012】また、請求項6記載の発明のように、遮音
ガイド部材(26)の内側面を凹凸形状にすれば、この
凹凸形状により音を乱反射させてより一層効果的に減衰
できる。
【0013】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すもの
である。
【0014】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1〜図5は本
発明の第1実施形態を示すもので、車両用空調装置の通
風系における内外気切替装置および送風機を含む送風機
ユニット部を示すもので、図1、2は内気モード時を示
す。図1、2に示す送風機ユニット部は、通常、自動車
の車室内前部の計器盤下方で、助手席側の部位に配置さ
れる。図1、2の上下、前後、左右方向は、車両搭載時
における送風機ユニット部の上下、左右方向を示してい
る。
【0015】10は合成樹脂製の内外気切替箱(ケー
ス)で、その下方には送風用スクロールケーシング30
が隣接して配置されており、内外気切替箱10の内部は
スクロールケーシング30のベルマウス状の吸入口31
に連通している。
【0016】また、内外気切替箱10は、車室内空気を
吸入する第1内気吸入口11および第2内気吸入口12
と車室外空気を吸入する外気吸入口13とを有してお
り、車両前後方向において、最も後方側に第1内気吸入
口11を配置し、その前方側に外気吸入口13を配置
し、最も前方側に第2内気吸入口12を配置している。
【0017】第2内気吸入口12は内気吸入量増加のた
めの補助吸入口である。なお、本例では、第1、第2内
気吸入口11、12にそれぞれ車室内からの異物混入防
止のための内気格子部材14、15が備えられている。
【0018】そして、内外気切替箱10内に内外気切替
ドア16および補助内気ドア17が回動可能に収納され
ている。ここで、内外気切替ドア16は第1内気吸入口
11と外気吸入口13を切替開閉し、また、補助内気ド
ア17は第2内気吸入口12を開閉するものであり、い
ずれも、ロータリ式ドアからなる。
【0019】ここで、ロータリ式ドア16、17を具体
的に説明すると、各ドア16、17はドア回動方向a、
bに延びる外周壁面16a、17aを有し、この外周壁
面16a、17aの軸方向の両側部と回転軸16b、1
7bとの間を扇形の側板16c、17cで連結した形状
としている。
【0020】そして、外周壁面16a、17aおよび扇
形の側板16c、17cで構成されるドア基板部の大き
さを第1、第2内気吸入口11、12および外気吸入口
13を閉塞するに必要な大きさに設定してある。
【0021】これにより、各ドア16、17は、ドア外
周側の開口だけでなく、軸方向側方の開口をも開閉でき
る構成となっており、このように、ドア外周側および軸
方向側方の両方の開口を開閉可能なドアを本明細書では
ロータリ式ドアという。
【0022】なお、外周壁面16a、17aの形状が図
示の例では平面状になっているが、外周壁面16a、1
7aを回転軸16b、17bを中心とする円弧状にして
もよいことはいうまでもない。
【0023】上記のごときロータリ式ドア16、17の
採用に伴って、第1、第2内気吸入口11、12の形状
は、いずれも、ロータリ式ドア16、17の外周壁面1
6a、17aに対向する部位から側板16c、17cに
対向する部位まで開口する門型に屈曲した開口形状にな
っている。これにより、内気の吸入開口面積を増加させ
て、内気モードによる最大冷房能力の向上を図ってい
る。これに対し、外気吸入口13は図2に示すように通
常の矩形状の平面開口形状になっている。
【0024】図3に示すように、ロータリ式の内外気切
替ドア16は、その左右両側の扇形の側板16c、16
cの回転中心位置から軸方向外方へ回転軸16b、16
bが突出しており、この左右の回転軸16b、16bは
内外気切替箱10の軸受穴18、18に回転自在に支持
されている。
【0025】また、左右両側の扇形の側板16c、16
cの回転中心位置の内側部は補強部材16dにより連結
され、ドア16のねじれ剛性の向上を図っている。ま
た、外周壁面16aと扇形の側板16c、16cの内側
空間16eはそのまま外部へ開口しているので、この内
側空間16eを通って図3の紙面垂直方向(図1の矢印
a方向)には空気が自由に流通可能である。内外気切替
ドア16の上述した要素16a〜16dは例えば、ポリ
プロピレンのような樹脂により一体成形で簡単に製造で
きる。
【0026】なお、補助内気ドア17も上記内外気切替
ドア16とドア基本構造は概略同一であり、同様の作動
を行うので、具体的説明は省略する。
【0027】次に、上記ロータリ式内外気切替ドア16
および補助内気ドア17におけるシール構造を説明する
と、ドアシール構造は、リップシールタイプになってお
り、ドア16、17のうち、ドア基板部の周縁部の表
面、すなわち、外周壁面16a、17aおよび側板16
c、17cの周縁部表面に、リップ状(薄板状)の弾性
シール材19a、19b、20a、20bを設けてい
る。この弾性シール材19a〜20bはエラストマゴム
からなるもので、ドア基板部の樹脂材料と同系統のエラ
ストマゴム(例えば、ポリプロピレン系のエラストマゴ
ム)を選択することにより、弾性シール材19a〜20
bをドア基板部の樹脂成形時に同時に一体成形すること
ができる。
【0028】弾性シール材19a〜20bは、ドア基板
部から第1、第2内気吸入口11、12および外気吸入
口側へ向かってリップ状(薄板状)に突出するものであ
り、図1に示すように、内外気切替ドア16の弾性シー
ル材19a、19bは外周壁面16aと側板16cの周
縁部(ドア回動方向aの両側端部の周縁部)に沿って門
型に形成されている。補助内気ドア17の弾性シール材
20a、20bも同様の門型に形成されている。
【0029】一方、第1、第2内気吸入口11、12お
よび外気吸入口13の周縁部には内外気切替ドア16、
補助内気ドア17側へ突出する堤状部(バンク)21、
22、23、24を形成している。これらの堤状部2
1、22、23、24は、第1、第2内気吸入口11、
12および外気吸入口13の閉塞時には、弾性シール材
19a、19b、20a、20bの先端部が弾性変形し
て圧着する。
【0030】従って、上記堤状部21〜24はいずれ
も、弾性シール材19a、19b、20a、20bの門
型形状に対応した門型の形状にしてある。なお、図3に
は、弾性シール材19aおよび堤状部22の門型形状を
図示している。また、各堤状部21〜24は弾性シール
材19a、19b、20a、20bの先端部が圧着する
傾斜シール面を形成している。なお、堤状部21〜24
は内外気切替箱10の樹脂製ケース体に一体成形で形成
することができる。
【0031】ロータリ式の内外気切替ドア16および補
助内気ドア17の回転軸16b、17bは内外気切替箱
10内で上記各吸入口11〜13の下方側の略中心部に
て車両左右方向に延びるように配置されており、各ドア
16、17は車両前後方向に回動する。両ドア16、1
7の回転軸16b、17bの一端部は、内外気切替箱1
0の外部において図示しないドア操作機構に連結され
て、両ドア16、17を連動して回動操作するようにな
っている。
【0032】図1において、25はエアフィルタで、コ
ルゲート(波形)状の和紙または多孔質のウレタンフォ
ーム等からなるフィルタ部材を樹脂製の枠体で支持する
ようにした構成となっている。ここで、エアフィルタ2
5は空気中の塵埃を取り除くものであり、その全体形状
は図1に示すような平板状である。上記フィルタ部材に
必要に応じて活性炭のような悪臭成分を吸着する吸着材
を付加して脱臭機能を発揮できるようにしてもよい。
【0033】スクロールケーシング30は樹脂製のもの
であって、その内部にはスクロール形状の中心部位に遠
心式多翼ファン(シロッコファン)からなる送風用ファ
ン32が配置されており、このファン32の回転により
吸入口31から吸入された空気が矢印Bのようにファン
32の半径方向外方へ流れるようになっている。送風用
ファン32は駆動用モータ33の回転軸34に連結され
て回転する。
【0034】図2において、スクロールケーシング30
の空気出口部35には図示しない空調ユニットが連結さ
れており、この空調ユニットを通過して送風空気が周知
のごとく冷却、除湿、再加熱されて温度調整後に車室内
へ吹き出すようになっている。
【0035】次に、本発明の特徴とする遮音ガイド部材
26の具体例について説明する。この遮音ガイド部材2
6は、内気モードにおいて送風用ファン24からの騒音
(直達音)が第1内気吸入口11を通して車室内へ放出
されることを防止するためのものである。
【0036】まず、図4は第1内気吸入口11における
吸い込み空気(内気)の風速分布を示すもので、具体的
には最大風速Vmaxに対する各部風速Vの比率(V/V
max)で表している。なお、図4において、11aは第
1内気吸入口11におけるドア外周側の開口部であり、
11bは第1内気吸入口11における軸方向側方の開口
部である。
【0037】ここで、ドア外周側の開口部11aは図
1、2に示すように、内外気切替箱10の車両後方側の
面に位置しており、軸方向側方の開口部11bは内外気
切替箱10の車両左右方向の両側面に位置している。そ
して、図4では、ドア外周側の開口部11aと軸方向側
方の開口部11bとを同一平面上に展開して風速分布比
率を示している。
【0038】図4に示すように、軸方向側方の開口部1
1bにおける底部付近、すなわち、回転軸14bに近接
した部位にて最も風速が高くなる。これは、開口部11
bの形状が回転軸14b側へ近接するにつれて次第に開
口面積を小さくするV状になっているので、開口部11
bの底部付近では空気流れが絞られるためである。
【0039】これに対し、第1内気吸入口11におい
て、ドア外周側の開口部11aと軸方向側方の開口部1
1bとの接続部付近は、開口部11bの開口面積が最大
に拡大するとともに、開口部11aからの正面吸い込み
流と開口部11bからの側面吸い込み流との中間に位置
するため、風速が最も低くなる。図4のAはこの最低風
速部位を示す。
【0040】そこで、上記吸い込み空気(内気)の風速
分布に着目して、本実施形態では開口形状のうち、最低
風速部位Aである、両開口部11a、11bの接続部付
近に、送風用ファン24からの騒音(直達音)低減用の
遮音ガイド部材26を配置している。
【0041】ここで、遮音ガイド部材26の具体的形状
例を図4、5により詳述すると、図4の最低風速部位A
を包含する円形部26aを上部に形成し、この円形部2
6aの下側に下方へ延びる支持部26bを樹脂等により
一体に形成している。円形部26aの中心は支持部26
bの中心線から側方へずれるように配置してある。
【0042】更に、図5に示すように、遮音ガイド部材
26を、第1内気吸入口11に吸い込まれる空気流れが
スムースに案内される湾曲形状にしている。すなわち、
遮音ガイド部材26は、空気流れの上流側に向かって凸
となる湾曲形状であり、より具体的には、遮音ガイド部
材26の上下方向の形状を放物形状(図1、図5(b)
参照)にして、遮音ガイド部材26の上端部が第1内気
吸入口11の内側方向へ滑らかに向かうようにしてあ
る。そして、遮音ガイド部材26の幅方向の形状は円弧
形状(図5(c)参照)にしてある。
【0043】なお、遮音ガイド部材26は内外気切替箱
10とは別体で成形して、ねじ止め等の適宜の固定手段
により内外気切替箱10に固定される。しかし、遮音ガ
イド部材26を内外気切替箱10の分割ケース体に一体
成形することも可能である。
【0044】次に、本実施形態の作動を説明する。ま
ず、最初に、内外気吸入の切替に関する基本的作動を説
明する。内外気の切替は2つのロータリ式ドア16、1
7の回動により行うことができ、図1の実線位置は内気
導入モードの状態を示している。すなわち、内外気切替
ドア16の弾性シール材19a、20aの先端部が堤状
部22、23の傾斜シール面に弾性的に圧着する。これ
により、内外気切替ドア16の外周壁面16aおよび側
板16cにより外気吸入口13を全閉し、第1内気吸入
口11を全開する。
【0045】このとき、補助内気ドア17は図1の実線
位置に位置することにより、補助内気ドア17の外周壁
面17aおよび側板17cが第2内気吸入口12の開口
面から開離して第2内気吸入口12を全開する。
【0046】従って、送風ファン32の作動により第1
内気吸入口11と第2内気吸入口12の両方から内気を
吸入して空調ユニット側へ送風できる。
【0047】次に、外気モードが選択されると、図1の
実線位置から内外気切替ドア16を反時計方向に所定角
度回動して、内外気切替ドア16の弾性シール材19
a、20aの先端部が堤状部21、22の傾斜シール面
に弾性的に圧着する。この結果、第1内気吸入口11を
内外気切替ドア16の外周壁面16aおよび側板16c
により全閉し、外気吸入口13を全開する。
【0048】また、補助内気ドア17は図1の実線位置
から時計方向に所定角度回動することにより、補助内気
ドア17の弾性シール材20a、20bの先端部がそれ
ぞれ堤状部23、24の傾斜シール面に弾性的に圧着
し、外周壁面17aおよび側板17cにより第2内気吸
入口12の開口面を全閉する。
【0049】従って、送風ファン32の作動により外気
吸入口13から外気のみを吸入して空調ユニット側へ送
風できる。
【0050】次に、遮音ガイド部材26の作用効果につ
いて説明すると、上記内気モード時に、送風ファン32
の作動による騒音は第1、第2内気吸入口11、12を
通して車室内へ直接放出される。特に、第1内気吸入口
11は、第2内気吸入口12に比べてはるかに大きな開
口面積を有しているので、送風ファン32からの直達音
による騒音増加の問題が顕著になるが、本実施形態によ
ると、第1内気吸入口11に遮音ガイド部材26を配置
することにより、直達音を遮音ガイド部材26により反
射、減衰させて、車室内へ直達音が放出されることを良
好に低減できる。
【0051】しかも、第1内気吸入口11のうち、最低
風速部位Aである、両開口部11a、11bの接続部付
近に遮音ガイド部材26を配置しているから、遮音ガイ
ド部材26による第1内気吸入口11での圧損増加を最
小限に抑えることができる。従って、遮音ガイド部材2
6を配置しても、内気風量を良好に確保できる。
【0052】更に、遮音ガイド部材26を空気流れの上
流側に向かって凸となる湾曲形状に形成しているから、
第1内気吸入口11に吸い込まれる空気流れを遮音ガイ
ド部材26によりスムースに案内することができる。こ
れにより、遮音ガイド部材26による圧損増加を一層低
減できる。
【0053】また、遮音ガイド部材26を空気流れの上
流側に向かって凸となる湾曲形状に形成することによ
り、遮音ガイド部材26の内側面は凹面形状になるの
で、この凹面形状により直達音を一層良好に反射、減衰
させることができる。
【0054】本発明者の実験によると、図1に示す内気
モード時に、車室内への吹出モードとしてフェイスモー
ドを設定し、空調ユニット内の温度調整用エアミックス
ドアを最大冷房位置とする条件において、遮音ガイド部
材26を持たない比較品に比して、遮音ガイド部材26
を持つ本実施形態のものでは、、車室内の騒音を0.5
dB低減できることを確認できた。
【0055】しかも、このとき、送風ファン24の風量
は、比較品による550m3/hから449m3/hに僅
か減少するだけであり、風量確保の点からも良好な結果
が得られた。
【0056】(第2実施形態)図6は第2実施形態であ
り、第1実施形態の遮音ガイド部材26では、図4の最
低風速部位Aを包含する円形部26aの中心を支持部2
6bの中心線から側方へずらしているが、第2実施形態
では遮音ガイド部材26の上部の円形部26aの中心と
下部の支持部26bの中心線とを一致させ、円形部26
aの径と下部の支持部26bの幅寸法とを同一にしてい
る。この場合も、円形部26aが図4の最低風速部位A
を包含するように遮音ガイド部材26を形成することに
より、第1実施形態と同様の作用効果を発揮できる。
【0057】(第3実施形態)図7は第3実施形態であ
り、第1、2実施形態では遮音ガイド部材26を湾曲形
状に形成しているが、第3実施形態では遮音ガイド部材
26を平坦な板形状に形成している。これによると、湾
曲形状によるスムースな空気案内作用が得られないが、
その他の点では第1実施形態と同様の作用効果を発揮で
きる。
【0058】(第4実施形態)図8は第4実施形態であ
り、上記第3実施形態による板形状の遮音ガイド部材2
6の内側面(裏面)に凹凸面を形成して、この凹凸面で
の音の乱反射により音の減衰効果を向上させるものであ
る。なお、第1、2実施形態による湾曲形状の遮音ガイ
ド部材26の内側面(裏面)に凹凸面を形成してもよ
い。
【0059】(第5実施形態)図9は第5実施形態であ
り、上記第1〜第4実施形態では、いずれも、遮音ガイ
ド部材26を内外気切替箱10に設けているが、車種に
よっては第1内気吸入口11の近傍位置にグローブボク
ッス27等の車体側部品が配置されることがある。第5
実施形態では、この点に着目して、グローブボクッス2
7等の車体側部品の一部(第1内気吸入口11に対向す
る面)に放物形状の遮音ガイド部材26を設けるように
したものである。このようにしても、上記第1〜第4実
施形態と同様の作用効果を発揮できる。
【0060】(第6実施形態)図10は第6実施形態で
あり、上記第1〜第5実施形態では、いずれも内外気切
替ドア16および補助内気ドア17をロータリ式ドアで
構成する場合について説明したが、第6実施形態では内
外気切替ドア16および補助内気ドア17を板ドアで構
成している。
【0061】この場合にも第1内気吸入口11の最低風
速部位に遮音ガイド部材26を設けることにより、上記
第1〜第5実施形態と同様の作用効果を発揮できる。
【0062】(他の実施形態)なお、内外気切替ドア1
6をロータリ式ドアで構成し、補助内気ドア17を板ド
アで構成する内外気切替装置に本発明を適用できること
はもちろんである。また、第2内気吸入口12および補
助内気ドア15を持たない内外気切替装置にも本発明は
適用できる。
【0063】また、遮音ガイド部材26の内側面(裏
面)に吸音効果の大きい吸音材を貼り付けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す車両用空調装置の
送風機ユニット部の縦断面図で、内気モード時を示す。
【図2】図1の概略斜視図である。
【図3】第1実施形態の内気モード時を示す内外気切替
箱部の断面図である。
【図4】内外気切替箱の第1内気吸入口における風速分
布の説明図である。
【図5】第1実施形態の遮音ガイド部材の形状説明図で
ある。
【図6】第2実施形態の遮音ガイド部材の形状説明図で
ある。
【図7】第3実施形態を示す送風機ユニット部の内気モ
ードの縦断面図である。
【図8】第4実施形態を示す送風機ユニット部の内気モ
ードの縦断面図である。
【図9】第5実施形態を示す送風機ユニット部の内気モ
ードの縦断面図である。
【図10】第6実施形態を示す送風機ユニット部の内気
モードの縦断面図である。
【符号の説明】
10…内外気切替箱、11、12…第1、第2内気導入
口、13…外気導入口 16…ロータリ式内外気切替ドア、17…ロータリ式補
助内気ドア、26…遮音ガイド部材。
フロントページの続き (72)発明者 宮田 学 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 3L011 BE02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内気吸入口(11)と外気吸入口(1
    3)を有する内外気切替箱(10)と、 前記内外気切替箱(10)に配置され、前記内気吸入口
    (11)と前記外気吸入口(13)を切替開閉する内外
    気切替ドア(16)と、 前記内外気切替箱(10)の下流側に配置され、前記内
    気吸入口(11)と前記外気吸入口(13)から吸入さ
    れた空気を送風する送風用ファン(32)とを備え、 前記内外気切替ドア(16)が前記内気吸入口(11)
    を開放して前記外気吸入口(13)を閉塞することによ
    り内気モードを設定するようになっており、 前記内気モードにおいて前記内気吸入口(11)の風速
    分布が低くなる部位に、前記送風用ファン(32)から
    の騒音の放出を防止する遮音ガイド部材(26)を配置
    することを特徴とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記遮音ガイド部材(26)を前記内外
    気切替箱(10)に設けることを特徴とする請求項1に
    記載の車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 前記遮音ガイド部材(26)を、前記内
    気吸入口(11)の近傍位置に配置される車体側部品
    (27)に設けることを特徴とする請求項1に記載の車
    両用空調装置。
  4. 【請求項4】 前記内気吸入口(11)は、前記内外気
    切替ドア(16)の外周側の開口部(11a)と前記内
    外気切替ドア(16)の軸方向側方の開口部(11b)
    とを有する形状であり、 前記内外気切替ドア(16)は、前記外周側の開口部
    (11a)と前記軸方向側方の開口部(11b)の両方
    を開閉できるロータリ式ドアであって、 前記内気吸入口(11)の風速分布が低くなる部位は、
    前記外周側の開口部(11a)と前記軸方向側方の開口
    部(11b)との接続部付近であることを特徴とする請
    求項1ないし3のいずれか1つに記載の車両用空調装
    置。
  5. 【請求項5】 前記遮音ガイド部材(26)を、前記内
    気吸入口(11)に吸い込まれる空気流れがスムースに
    案内される湾曲形状としたことを特徴とする請求項1な
    いし4のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
  6. 【請求項6】 前記遮音ガイド部材(26)の内側面を
    凹凸形状としたことを特徴とする請求項1ないし5のい
    ずれか1つに記載の車両用空調装置。
JP25449299A 1999-09-08 1999-09-08 車両用空調装置 Withdrawn JP2001071735A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25449299A JP2001071735A (ja) 1999-09-08 1999-09-08 車両用空調装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25449299A JP2001071735A (ja) 1999-09-08 1999-09-08 車両用空調装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001071735A true JP2001071735A (ja) 2001-03-21

Family

ID=17265817

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25449299A Withdrawn JP2001071735A (ja) 1999-09-08 1999-09-08 車両用空調装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001071735A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002293126A (ja) * 2001-04-03 2002-10-09 Zexel Valeo Climate Control Corp 自動車用空調装置のブロワユニット
EP1387774B2 (fr) 2001-05-17 2013-11-13 Valeo Klimasysteme GmbH Bo tier de guidage d'air
KR101592677B1 (ko) 2014-02-19 2016-02-05 한온시스템 주식회사 자동차 공조기의 공기 흡인 장치
KR101789102B1 (ko) 2012-02-14 2017-10-23 한온시스템 주식회사 차량용 공조장치

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002293126A (ja) * 2001-04-03 2002-10-09 Zexel Valeo Climate Control Corp 自動車用空調装置のブロワユニット
JP4582379B2 (ja) * 2001-04-03 2010-11-17 株式会社ヴァレオサーマルシステムズ 自動車用空調装置のブロワユニット
EP1387774B2 (fr) 2001-05-17 2013-11-13 Valeo Klimasysteme GmbH Bo tier de guidage d'air
KR101789102B1 (ko) 2012-02-14 2017-10-23 한온시스템 주식회사 차량용 공조장치
KR101592677B1 (ko) 2014-02-19 2016-02-05 한온시스템 주식회사 자동차 공조기의 공기 흡인 장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001071737A (ja) 車両用空調装置
JP4300340B2 (ja) 通風路切替用ドア
US7520804B2 (en) Climate control system having noise reduction door
JP2002137621A (ja) 内外気切替装置
KR101152018B1 (ko) 센터 마운팅 타입 차량 공조장치
JP3858712B2 (ja) 車両用空調装置
JP2010018160A (ja) 内外気切替装置
JPH09156345A (ja) 車両用空調装置
JP3988562B2 (ja) 車両用空調装置の内外気切替装置
JP2011201501A (ja) 内外気切替装置
US6435960B2 (en) Inside/outside air switching device with rotary door
JP2001071735A (ja) 車両用空調装置
JP4016523B2 (ja) 車両用空調装置の内外気切替装置
JP3900687B2 (ja) 車両用空調装置の内外気切替装置
JP4081899B2 (ja) 車両用空調装置の内外気切替装置
US20200086710A1 (en) Blower Noise Suppressor For HVAC System
JP4164956B2 (ja) 車両用空調装置
JP2005022595A (ja) 車両用空調装置の内外気切替装置
JP2004082800A (ja) 車両用空調装置の内外気切替装置
JP2020063718A (ja) 送風機および空調装置
JPS61258999A (ja) 送風装置
JP2884762B2 (ja) 車輌用空気調和装置
JP3719459B2 (ja) 車両用内外気切換ユニット
WO2022230759A1 (ja) 車両用空調装置
JPS61218415A (ja) 自動車用空気調和装置の送風装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20061205