JP2002293126A - 自動車用空調装置のブロワユニット - Google Patents

自動車用空調装置のブロワユニット

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JP2002293126A
JP2002293126A JP2001104062A JP2001104062A JP2002293126A JP 2002293126 A JP2002293126 A JP 2002293126A JP 2001104062 A JP2001104062 A JP 2001104062A JP 2001104062 A JP2001104062 A JP 2001104062A JP 2002293126 A JP2002293126 A JP 2002293126A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車室内へ洩れるブロワ騒音を低減させること
を目的とする。 【解決手段】 車室内の空気を導入する内気導入孔を有
し、該内気導入孔よりブロワまでの間の空気流路にフィ
ルタが配されたブロワユニットにおいて、フィルタを挿
入するフィルタ挿入孔に取付られるフィルタカバーに遮
蔽板を連設する。これにより、遮蔽板が内気導入孔の前
面に配されるようになり、騒音が減衰される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、少なくとも車室
内空気を導入する内気導入口を有するブロワユニットに
関する。
【0002】
【従来の技術】ブロワユニットは、外気の導入と、車室
内の空気の選択的導入のために、内外気切換装置を該ブ
ロワの上流側に設けている。そして、内外気切換装置に
は、外気の導入のために外気導入口が、車室内の空気の
導入のために内気導入口がケースに形成されており、該
内気導入口には2つ180度対向する位置に設けられて
いるのが通例である。
【0003】即ち、一方の内気導入口がエンジンルーム
と車室内とを区画する鉄板製の仕切り壁側に向き、他方
の内気導入口が車室内側へ向いている。したがって、車
室内側の内気導入口から、吸込駆動(ブロワ騒音)が車
室内に洩れ、耳障りな不快感を与えていた。
【0004】そこで、その対策として、特開2000−
177360号公報に示すように、ブロワケース6に設
けられたサブの内気吸込口5の乗員足元側(下側)に断
面略コ字形のガイド7を設けている。このガイド7は車
体に組付られると、隣設の温コンユニットに当接して、
サブ内気吸込口5の開口方向を上に向け、乗員足元側を
塞ぐもので、サブ内気吸込口5から洩れるブロワ騒音が
乗員に届き難くなる利点を有しているものである。
【0005】また、同じく対策として、特開平11−1
15448号公報に示すように開示され、内外気ユニッ
ト1の第2の内気導入口21を包むように遮音ケース部
30が内外気ユニット1の下方部位に取付られて実質的
な内気導入口を仕切り壁側に向かせることで、吸込騒音
(ブロワ騒音)を乗員に聞こえにくくしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】即ち、前述の2つの公
知例では、ブロワユニットケースに新たなる構造の追
加、前例ではガイド7、後例では遮音ケース部30を加
えた構造の設計変更をしなければならず、ただちに採用
出来ず、コスト増となるものである。
【0007】そこで、この発明は、ブロワユニットケー
スに新たなる構造の追加変更をしなくとも内気導入口か
ら洩れる吸込騒音(ブロワ騒音)を乗員に聞こえにくく
するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係るブロワユ
ニットは、少なくとも、車室空気を導入する内気導入孔
を有し、該内気導入孔より空気を吸引するブロアを備え
た自動車用空調装置のブロワユニットにおいて、前記ブ
ロワまでの空気通路にフィルタの挿入が形成され、この
フィルタの挿入口に取付られるフィルタカバーに、前記
内気導入口の外側を遮蔽する遮蔽板を連設したことにあ
る(請求項1)。
【0009】これによれば、遮蔽板はフィルタカバーに
一体となっており、フィルタカバーがフィルタの挿入口
に装着することで、該遮蔽板が内気導入口の前面に配さ
れるようになり、ブロワ騒音を反車内側(エンジンルー
ム側)へ反射させ、乗員に騒音が聞こえにくくすること
ができる。
【0010】また、遮蔽板は平板状であったり(請求項
2)、また内気導入口の外形形状に対応した形状にして
も良い(請求項3)、さらに遮蔽板の両側端に側面板を
取付けた形状にしても良い(請求項4)。即ち、対象の
ブロワユニットの形状に対応して変形するようにしても
よい。さらにまた、遮蔽板の内気導入口側に吸音材が設
けられ(請求項5)、騒音を吸収し、遮音効果を高める
ことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面にもとずいて説明する。
【0012】図1乃至図3において、ブロワユニット1
は、上方に設けられる内外気切換部2と、その下方に設
けられるブロワ部3より構成される。前記内外気切換部
2は、車外空気を導入する外気導入口4と、車室内空気
を導入する一対の内気導入口5a,5bと、これらの外
気導入口4と内気導入口5a,5bとを選択的に開閉す
る切換ドア6,6を有している。
【0013】前記外気導入口4と内気導入口5a,5b
は、内外気切換ケース8に形成され、該メイン側の内気
導入口5a側が車室内へ向けられ、サブ側の内気導入口
5bはエンジンルームと車室内9を仕切り壁10側へ向
けられている。
【0014】また、内外気切換部2には、ブロワまでの
空気流路にフィルタ12が配置され、該フィルタ12は
内外気切換ケース8に形成のフィルタの挿入口13から
取り付られ、又は取り外されるものである。
【0015】フィルタの挿入口13は、前記フィルタ1
2が挿入できる寸法を有しており、そのフィルタの挿入
口13には、フィルタカバー14が取付られ、該フィル
タ挿入口13が閉じられている。フィルタカバー14と
フィルタ挿入口13との取付関係は、図2,図3に示す
ように、下部に一対の係止爪15と中程に一対の係止片
16を有していて、これら係止爪15と係止片16にて
フィルタの挿入口13に係合に取付られる。
【0016】また、このフィルタカバー14は、上方に
遮蔽板17を連設している。この例では縦寸法が約2倍
となっており、該フィルタカバー14がフィルタの挿入
口13に装着時に、該遮蔽板17は、前記内気導入口5
aの外側で前面に適宜な間隙を有して配されることにな
る。したがって、内気導入口5aから洩れるブロワ騒音
を反車室側へ反射させ、または遮蔽板17に添着された
吸音材18にて騒音を減衰させ乗員に騒音を聞こえなく
する効果を有している。
【0017】ブロワ部3は、ブロワケース20とその内
部に配されるブロワ21とモータ22とより成り、前記
した外気導入口4又は内気導入口5a,5bより選択さ
れた外気又は車室内空気を導入し、図示しないが熱交換
ユニットに送り出している。
【0018】図4,図5には、フィルタカバー14の他
の実施の形態が示され、図4では遮蔽板17が内気導入
口5aの外形形状に対応して、該口5a側へ折り曲げら
れている例であり、また図5は、遮蔽板17の両側端に
側面板23,23を有しているもので、これら両実施の
形態例は、効率良く遮蔽するためのものである。その他
の部位は、前述した遮蔽板17を連接したフィルタカバ
ー14と同一のための、同一の番号を付して説明を省略
した。
【0019】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、フィ
ルタカバーをフィルタ挿入口に取付けることで、該フィ
ルタカバーに連設の遮蔽板が内気導入口の外部前面に配
されるようになり、該口から洩れるブロワ騒音を反車内
側へ反射させ、乗員に騒音を聞こえなくすることが出来
ると共に、吸音材にても騒音を吸収させて遮音効果を高
めることが出来るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のブロワユニットが車両に取付られて
いる状態の一部切欠する説明図である。
【図2】同上において、フィルタ挿入口にフィルタカバ
ーが取付られた状態を示した一部拡大の断面図である。
【図3】同上において、フィルタカバーの正面図であ
る。
【図4】フィルタカバーの他の実施の形態を示す斜視図
である。
【図5】さらに、フィルタカバーの他の実施の形態を示
す斜視図である。
【符号の説明】
1 ブロワユニット 2 内外気切換部 3 ブロワ部 4 外気導入口 5a,5b 内気導入口 6 切換ドア 8 内外気切換ケース 9 車室内 10 仕切壁 12 フィルタ 13 フィルタの挿入口 14 フィルタカバー 15 係止爪 16 係止片 17 遮蔽板 18 吸音材
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年4月11日(2001.4.1
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】ブロワユニットは、外気の導入と、車室
内の空気の選択的導入のために、内外気切換装置を該ブ
ロワの上流側に設けている。そして、内外気切換装置に
は、外気の導入のために外気導入口が、車室内の空気の
導入のために内気導入口がケースに形成されており、該
内気導入口は2つ180度対向する位置に設けられてい
るのが通例である。
【手続補正書】
【提出日】平成13年6月1日(2001.6.1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係るブロワユ
ニットは、少なくとも、車室空気を導入する内気導入孔
を有し、該内気導入孔より空気を吸引するブロアを備え
た自動車用空調装置のブロワユニットにおいて、前記ブ
ロワまでの空気通路にフィルタの挿入口が形成され、こ
のフィルタの挿入口に取付られるフィルタカバーに、前
記内気導入口の外側を遮蔽する遮蔽板を連設したことに
ある(請求項1)。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、車室内空気を導入する内気
    導入孔を有し、該内気導入孔より空気を吸引するブロワ
    を備えた自動車用空調装置のブロワユニットにおいて、 前記ブロワまでの空気通路にフィルタの挿入が形成さ
    れ、このフィルタの挿入口に取付られるフィルタカバー
    に、前記内気導入口の外側を遮蔽する遮蔽板を連設した
    ことを特徴とする自動車用空調装置のブロワユニット。
  2. 【請求項2】 遮蔽板は平板状であることを特徴とする
    請求項1記載の自動車用空調装置のブロワユニット。
  3. 【請求項3】 遮蔽板は内気導入口の外形形状に対応し
    た形状としたことを特徴とする請求項1記載の自動車用
    空調装置のブロワユニット。
  4. 【請求項4】 遮蔽板はその両側端に側面板を取付けた
    ことを特徴とする請求項1,2又は3記載の自動車用空
    調装置のブロワユニット。
  5. 【請求項5】 遮蔽板の内気導入口側に吸音材が設けら
    れていることを特徴とする請求項1,2,3又は4記載
    の自動車用空調装置のブロワユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100942529B1 (ko) 2003-07-25 2010-02-17 한라공조주식회사 자동차 공조장치용 송풍장치
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