JP4263498B2 - 車両用空調装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気清浄用のフィルタを備えた車両用空調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図6は従来のこの種の車両用空調装置の要部の断面図である。この車両用空調装置は、送風通路101を形成するインテークケース102と、送風通路101に連通した外気導入口103と、送風通路101に連通した内気導入口104と、インテークケース102の下端部に取り付けられ、外気導入口103及び内気導入口104を介して送風通路101内に内外気を吸入するブロワユニット105と、このブロワユニット105により送風通路101内に吸入される空気を清浄するフィルタ106とを備えている。
【0003】
なお、107、108はインテークドアで、支点109を中心として回動し、ブロワユニット105により吸入される内気と外気の割合を調節する。送風通路101内に吸入された空気はブロワケース110内をスクロール状に周回し、ブロワケース110に連通接続されたエアコンユニット(図示せず)に向けて吐出される(例えば下記特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2003−11659号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の車両用空調装置では、フィルタ106が、インテークケース102内のブロワユニット105とインテークドア107、108の間の狭い空間内に配設されているため、フィルタ106の大きさが制限され、フィルタ106の吸込面積をあまり大きくすることができない。そのため、フィルタ106の通風抵抗が大きく、騒音が大きいという問題点が有った。
【0006】
なお、フィルタはエバポレータの上流側に配設されることもあるが、その場合にも同様の問題点が有った。
【0007】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、騒音の低減を図った車両用空調装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、送風通路7と、この送風通路7に連通した外気導入口15と、送風通路7に連通した内気導入口14と、送風通路7内に設けられ外気導入口15及び内気導入口14を介して内外気を吸入するブロワユニット9と、このブロワユニット9により送風通路7内に吸入される空気を清浄するフィルタ10とを備えた車両用空調装置であって、ブロワユニット9を囲繞して送風通路7を形成し底面がブロワユニット9の下方に位置すると共に内気導入口14を形成するようにした通路形成用ケース8を設け、通路形成ケース8の底面には、内気導入口14全面を覆う内気用フィルタ10Aを取り付け、通路形成用ケース8から突出した吐出口20はエアコンユニット21に連通し、通路形成用ケース8の上方かつ車両の前方に外気導入口15が設けられたことを特徴としている。
【0009】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の車両用空調装置において、通路形成用ケース8がブロワケース17と一体的に形成されたことを特徴としている。
【0010】
また、請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の車両用空調装置において、通路形成用ケース8がインストルメントパネル3及び/又はグローブボックス4と一体的に形成されたことを特徴としている。
【0011】
また、請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の車両用空調装置において、通路形成用ケース8内に吸音材11が設けられたことを特徴としている。
さらに、請求項5記載の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の車両用空調装置において、内気導入口14は通路形成用ケース8の底面の全面に形成され、フロアパネルと対向して開口され、フロアパネルとの間に隙間を設けていることを特徴としている。
【0012】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、内気用のフィルタ10Aがブロワユニット9を囲繞する通路形成ケース8の底面に取り付けられているため、内気導入口の全面にフィルタを設けることができ、吸込面積を大きくすることができる。したがって、通風抵抗が低減し、騒音が低減する。
【0013】
請求項2記載の発明によれば、金型費が低減すると共に、組み立てが容易となるため生産性が向上する。
【0014】
請求項3記載の発明によれば、金型費が低減すると共に、組み立てが容易となるため生産性が向上する。
【0015】
請求項4記載の発明によれば、吸音材11により騒音が吸収されるため、騒音がさらに低減する。また、請求項5記載の発明によれば、請求項1と同様の効果を得ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の一実施形態の要部断面図、図2は図1のA−A線矢視図である。
【0017】
図1において、1は本実施形態の車両用空調装置の室内ユニットであり、車室とエンジンルームを仕切る仕切壁2とインストルメントパネル3との間に配置されている。インストルメントパネル3の下方にはグローブボックス4が設けられており、このグローブボックス4は蓋5を支点6を中心として前後に回動させることにより開閉するようになっている。
【0018】
室内ユニット1は、送風通路7を形成する通路形成ケース8、送風通路7内に設けられ内外気を吸入するブロワユニット9、ブロワユニット9により送風通路7内に吸入される空気を清浄するフィルタ10、通路形成ケース8内に貼付された吸音材11、ブロワユニット9により吸入される内外気の割合を調節するためのインテークドア12、13等を備えている。
【0019】
通路形成ケース8は箱形のもので、ブロワユニット9を囲繞して送風通路7を形成し、底面がブロワユニット9の下方に位置すると共に内気導入口14を形成するように開口している。通路形成ケース8の底面には、内気導入口14全面を覆う内気用のフィルタ10Aが取り付けられている。
【0020】
通路形成ケース8の上面かつ車両前方側には外気導入口15が設けられており、この外気導入口15には車外に設置されたカウル16に連通している。このカウル16内には外気用のフィルタ10Bが取り付けられている。
【0021】
ブロワユニット9は遠心式のもので、スクロール状のブロワケース17内にブロワ18を収容して成り、ブロワケース17の上面に形成されたベルマウス19を介して空気を吸入する。吸入された空気はブロワケース17内をスクロール状に周回し、通路形成ケース8から突出した吐出口20に連通接続されたエアコンユニット21に向けて送風される。
【0022】
エアコンユニット21に送風された空気はエバポレータやヒータコア(図示せず)により冷却又は加熱され、ミックスドア(図示せず)にて温度を調節された後、各吹出口(図示せず)から車室内に吹き出す。
【0023】
上記のように構成された車両用空調装置では、内気用のフィルタ10Aがブロワユニット9を囲繞する通路形成ケース8の底面に取り付けられているため、従来よりも吸込面積を大きくすることができる。なお、本実施形態では、フィルタ10Aはアンダーカバーが存在するべき位置に位置するようにしている。
【0024】
本実施形態では、図6に示すような構造のものよりもフィルタの奥行き寸法が100mm(約1.5倍)、幅寸法が280mm(約2.3倍)拡大した。これによって通風抵抗が1/5〜1/6程度に低減する。また、通路形成ケース8はブロワユニット9を囲繞しているため、遮音ケースとしての機能も果たしている。したがって、騒音が大幅に低減するものである。
【0025】
また、外気用フィルタ10Bは、図3に示すように、通路形成ケース8内に設けるようにしてもよい。
【0026】
なお、通路形成ケース8はブロワケース17と一体的に形成するようにしてもよい。例えば、図4、図5に示すように、通路形成ケース8を、上部ケース22と、下部ケース23と、これらの間に介在する中間ケース24とを組み合わせて成るものとし、下部ケース23にブロワケース17の下半分を形成する第1のブロワケース形成部25を一体的に形成し、中間ケース24にブロワケース17の上半分を形成する第2のブロワケース形成部26を一体的に形成し、ケース23〜25を結合するとブロワケース17が形成されるようにする。
【0027】
このように構成することで、トータルの金型費が低減すると共に、ブロワユニット9の通路形成ケース8に対する位置決めや固定が不要となるため、組み立てが容易になり、生産性が向上するという利点が有る。
【0028】
また、通路形成ケース8をインストルメントパネル3あるいはグローブボックス4、又はこれら両方と一体的に形成するようにした場合にも同様の効果を得ることができる。
【0029】
その他にも、本発明の要旨を逸脱しない範囲で上記実施形態に種々の改変を施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の要部の断面図。
【図2】図1のA−A線矢視図。
【図3】本発明の他の実施形態の要部断面図。
【図4】本発明の他の実施形態の要部の分解断面図。
【図5】本発明の他の実施形態の要部の分解斜視図。
【図6】従来技術の要部の断面図。
【符号の説明】
7 送風通路
8 通路形成ケース
9 ブロワユニット
10A 内気用フィルタ
10B 外気用フィルタ
14 内気導入口
15 外気導入口
Claims (5)
- 送風通路(7)と、この送風通路(7)に連通した外気導入口(15)と、送風通路(7)に連通した内気導入口(14)と、送風通路(7)内に設けられ外気導入口(15)及び内気導入口(14)を介して内外気を吸入するブロワユニット(9)と、このブロワユニット(9)により送風通路(7)内に吸入される空気を清浄するフィルタ(10)とを備えた車両用空調装置であって、
ブロワユニット(9)を囲繞して送風通路(7)を形成し底面がブロワユニット(9)の下方に位置すると共に内気導入口(14)を形成するようにした通路形成用ケース(8)を設け、前記通路形成ケース(8)の底面には、前記内気導入口(14)全面を覆う内気用フィルタ(10A)を取り付け、通路形成用ケース(8)から突出した吐出口(20)はエアコンユニット(21)に連通し、通路形成用ケース(8)の上方かつ車両の前方に外気導入口(15)が設けられたことを特徴とする車両用空調装置。 - 通路形成用ケース(8)がブロワケース(17)と一体的に形成されたことを特徴とする請求項1記載の車両用空調装置。
- 通路形成用ケース(8)がインストルメントパネル(3)及び/又はグローブボックス(4)と一体的に形成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両用空調装置。
- 通路形成用ケース(8)内に吸音材(11)が設けられたことを特徴とする請求項1又は請求項3記載の車両用空調装置。
- 内気導入口(14)は通路形成用ケース(8)の底面の全面に形成され、フロアパネルと対向して開口され、フロアパネルとの間に隙間を設けていることを特徴とする請求項1から請求項4記載の車両用空調装置。
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