JP2001068881A - 電子機器における冷却ファンの制御方法および電子機器における冷却装置 - Google Patents

電子機器における冷却ファンの制御方法および電子機器における冷却装置

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JP2001068881A
JP2001068881A JP23970599A JP23970599A JP2001068881A JP 2001068881 A JP2001068881 A JP 2001068881A JP 23970599 A JP23970599 A JP 23970599A JP 23970599 A JP23970599 A JP 23970599A JP 2001068881 A JP2001068881 A JP 2001068881A
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Japan
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cooling
cooling fan
electronic device
fans
fan
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JP23970599A
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Riichi Sakai
利一 坂井
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PFU Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数個の冷却ファンを用い冷却ファンを冗長
構成する場合に、低騒音かつ高寿命で冷却ファンを稼働
させることで、電子機器の冷却を可能にし動作保証を行
う、電子機器における冷却ファンの制御方法および電子
機器における冷却装置を提供する。 【解決手段】 複数個の冷却ファンを用い冷却ファンを
冗長構成する電子機器における冷却ファンの制御方法に
おいて、一方の冷却ファンを稼働状態にし、他方の冷却
ファンを待機状態にして電子機器の冷却を行う。すなわ
ち、電子機器における冷却装置において、冷却ファンを
稼働状態と待機状態とに切り替える冷却ファン動作切替
え手段を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数個の冷却フ
ァンを用い冷却ファンを冗長構成する場合に、低騒音か
つ高寿命で冷却ファンを稼働させることで、電子機器の
冷却を可能にし動作保証を行う、電子機器における冷却
ファンの制御方法および電子機器における冷却装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】発熱部品が実装された発熱ユニットを内
蔵する電子機器を冷却する場合に、冷却ファンを利用し
て空冷により冷却が行われる。また、連続運転される場
合など高信頼性を要する電子機器を冷却する場合には、
システムの保証温度を満足するために、冷却ファンを冗
長構成することは一般に知られている。
【0003】図10および図11は従来技術の図を示す
ものである。図10において、冷却ファンを冗長構成す
る冷却装置51は、回転制御部52と、動作確認部53
と、温度検出部54と、第一冷却ファン57と、第二冷
却ファン58とを構成している。
【0004】回転制御部52は、第一冷却ファン57ま
たは第二冷却ファン58の回転数をコントロールするも
のであり、動作確認部53が第一冷却ファン57または
第二冷却ファン58の少なくとも1個の冷却ファンが故
障したことを検出した場合に、他の冷却ファンの回転数
を上げて故障した冷却ファンによる冷却を補う。また、
温度検出部54が検出する電子機器の温度に対応して、
故障した冷却ファンによる冷却を補う場合に、他の冷却
ファンの回転数をコントロールする。
【0005】すなわち、規定温度以下の環境温度におい
て、通常は、複数個の冷却ファンを稼働状態にして電子
機器の動作を保証するものである。またさらに、冷却フ
ァンの少なくとも1個が故障した場合に、他の冷却ファ
ンの回転数を上げて故障した冷却ファンによる冷却を補
うものである。
【0006】ところで、図11に示すように、発熱ユニ
ット72の発熱を冷却する場合に、冷却ファン73a
と、冷却ファン73bとを直列に接近させて配置し、電
子機器71の外部に暖気を排出する場合に、冷却ファン
73cと、冷却ファン73dとを並列に配置する形態を
とる場合が多い。なお、冷却ファン73a,73b,ま
たは冷却ファン73c,73dは、同一仕様、同一寿命
のファンを用いることが多い。
【0007】同図において、他の方法として、通常は、
冷却ファン73a,73b、および冷却ファン73c,
73dを稼働状態にして過剰冷却とし、冷却ファンの少
なくとも1個が故障した場合でも、他の冷却ファンによ
って電子機器の動作を保証することもできる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記のごとく、従来の
技術では次のような問題点がある。
【0009】1)通常は、電子機器に配置する冷却ファ
ンを全て稼働状態にし、冷却ファンの少なくとも1個が
故障した場合に、他の冷却ファンによって電子機器の動
作を保証するものである。
【0010】2)このため、冗長時を考慮して熱設計を
行うのに対して、通常状態では常時全ての冷却ファンを
稼働状態にしているため、過剰冷却、高騒音な装置とな
ってしまう。
【0011】3)また、同一仕様、同一寿命のファンを
用いて常時全ての冷却ファンを稼働させているので、寿
命時間(保守までの時間)が一個の冷却ファンの寿命時
間分しか信頼性を確保することができない。特に、サー
バーなどのように24時間運転を行う装置においては電
子機器の動作を保証することが困難となる。
【0012】この発明の課題は、通常は、電子機器に配
置する複数個の冷却ファンの内、一部の冷却ファンを稼
働状態にし、必要時は、電子機器に配置する複数個の冷
却ファンを稼働状態にして電子機器の動作を保証するこ
とにより、低騒音、高寿命、高信頼性を実現することに
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記の問題点を解決する
ために、この発明では次のような手段を取る。
【0014】複数個の冷却ファンを用い冷却ファンを冗
長構成する場合において、一方の冷却ファンを稼働状態
にし、他方の冷却ファンを待機状態にして電子機器の冷
却を行う。
【0015】上記の手段を取ることにより、低騒音かつ
高寿命で冷却ファンを稼働する。
【0016】また、複数個の冷却ファンを用い冷却ファ
ンを冗長構成する場合において、電子機器の温度を検出
し、所定の設置温度を越える使用環境下では複数個の冷
却ファンを稼働状態にして電子機器の冷却を行う。
【0017】上記の手段を取ることにより、電子機器の
設置温度を検知し、高温環境下において、複数個の冷却
ファンを稼働状態にして電子機器の冷却を行い、電子機
器の動作保証を行う。
【0018】
【発明の実施の形態】この発明は、次に示したような実
施の形態をとる。
【0019】電子機器における冷却ファンの制御方法
は、複数個の冷却ファンを用い冷却ファンを冗長構成す
る電子機器における冷却ファンの制御方法において、一
方の冷却ファンを稼働状態にし、他方の冷却ファンを待
機状態にして電子機器の冷却を行う。なお、熱設計は複
数個の冷却ファンの内いずれかの冷却ファンを稼働する
ことで電子機器の冷却を可能にできるようにして動作保
証を行う。
【0020】さらに、前記電子機器における冷却ファン
の制御方法は、電子機器が電源投入されるたびに、稼働
状態にする冷却ファンと待機状態にする冷却ファンとを
順次切り替える。
【0021】さらに、前記電子機器における冷却ファン
の制御方法は、電子機器が電源投入時に一旦複数個の冷
却ファンを稼働させて複数個の冷却ファンが正常状態で
あることを確認した後、一方の冷却ファンを稼働状態に
し、他方の冷却ファンを待機状態にする。
【0022】さらに、前記電子機器における冷却ファン
の制御方法は、稼働状態にする冷却ファンと待機状態に
する冷却ファンとを所定の時間間隔で順次切り替える。
【0023】また、電子機器における冷却ファンの制御
方法は、複数個の冷却ファンを用い冷却ファンを冗長構
成する電子機器における冷却ファンの制御方法におい
て、電子機器の温度を検出し、所定の設置温度を越える
使用環境下では複数個の冷却ファンを稼働状態にして電
子機器の冷却を行う。
【0024】さらに、前記電子機器における冷却ファン
の制御方法は、電子機器内の温度分布によって複数個の
冷却ファンの回転速度を適宜に切り替える。
【0025】また、図1に示すように、電子機器におけ
る冷却装置1は、複数個の冷却ファンを用い冷却ファン
を冗長構成する電子機器における冷却装置において、冷
却ファンを稼働状態と待機状態とに切り替える冷却ファ
ン動作切替え手段2を備える。なお、冷却ファンは直列
設置または並列設置いずれでもよい。
【0026】さらに、図1に示すように、前記冷却ファ
ン動作切替え手段2は、電子機器が電源投入されるたび
に、稼働状態にする冷却ファンと待機状態にする冷却フ
ァンとを順次切り替える機能を備える。
【0027】さらに、図1に示すように、前記冷却ファ
ン動作切替え手段2は、電子機器が電源投入時に一旦複
数個の冷却ファンを稼働させて複数個の冷却ファンが正
常状態であることを確認した後、一方の冷却ファンを稼
働状態にし、他方の冷却ファンを待機状態にする機能を
備える。
【0028】さらに、図1に示すように、前記冷却ファ
ン動作切替え手段2は、稼働状態にする冷却ファンと待
機状態にする冷却ファンとを所定の時間間隔で順次切り
替える機能を備える。
【0029】また、図2に示すように、電子機器におけ
る冷却装置1は、複数個の冷却ファンを用い冷却ファン
を冗長構成する電子機器における冷却装置において、電
子機器の温度を検出する温度検出手段13と、所定の設
置温度を越える使用環境下では複数個の冷却ファンを稼
働状態にして電子機器の冷却を行う冷却ファン動作制御
手段11とを備える。なお、冷却ファンは直列設置また
は並列設置いずれでもよい。
【0030】さらに、図2に示すように、前記冷却ファ
ン動作制御手段11は、電子機器内の温度分布によって
複数個の冷却ファンの回転速度を適宜に切り替える機能
を備える。
【0031】さらに、図8に示すように、前記電子機器
における冷却装置は、冷却ファン間を所定間隔を保持し
て複数個の冷却ファンを直列に設置する。
【0032】さらに、図9に示すように、前記電子機器
における冷却装置は、直列に設置する複数個の冷却ファ
ンに冷却風を流通させるダクトを備える。
【0033】上記の実施の形態をとることにより、以下
に示す作用が働く。
【0034】図1に示す実施の形態では、一方の冷却フ
ァンを稼働状態にし、他方の冷却ファンを待機状態にし
て電子機器の冷却を行うことにより、低騒音かつ高寿命
で冷却ファンを稼働する。
【0035】さらに、冷却ファンを交互に稼働させるこ
とで、各冷却ファンを常に安定した回転状態を保つ。ま
た、高寿命で冷却ファンを稼働する。
【0036】さらに、冷却ファンが故障していないこと
を確認してから、稼働する冷却ファンまたは待機する冷
却ファンを設定するので、冷却ファンの冗長構成を確実
にする。
【0037】さらに、24時間運転稼働の電子機器およ
び無停電電源装置がタイマ運転している電子機器などに
おいて、稼働状態にする冷却ファンと待機状態にする冷
却ファンとを所定の時間間隔で切り替えて交互に稼働さ
せることで、各冷却ファンは常に安定した回転状態を保
ち、高寿命で冷却ファンを稼働する。
【0038】また、図2に示す実施の形態では、電子機
器の設置温度を検知し、規定温度を越える高温環境下に
おいて、複数個の冷却ファンを稼働状態にして電子機器
の冷却を行い、電子機器の動作保証を行う。
【0039】さらに、電子機器内の温度分布の状態によ
って稼働させる冷却ファンを適宜に設定したり、また、
冷却ファンの回転速度を適宜に切り替えることで、電子
機器の動作保証を行い、低騒音かつ高寿命で冷却ファン
を稼働する。
【0040】さらに、図8に示す実施の形態では、冷却
ファン間を所定間隔を保持して複数個の冷却ファンを直
列に設置することにより、排気側の圧力損失を最小限に
し、一方の冷却ファンが待機状態(停止状態)にあって
も、吸気側の冷却ファンの静圧を低下させない。
【0041】さらに、図9に示す実施の形態では、直列
に設置する複数個の冷却ファンに冷却風を流通させるダ
クトを備えることにより、吸気側の圧力損失および排気
側の圧力損失を最小限にする。
【0042】
【実施例】この発明による代表的な実施例を図1ないし
図9によって説明する。なお、以下において、同じ箇所
は同一の符号を付して有り、詳細な説明を省略すること
がある。
【0043】図1は本発明の実施例の構成図を示す。
【0044】同図において、冷却ファンを冗長構成する
冷却装置1は、冷却ファン動作切替え手段2と、装置電
源6と、第一冷却ファン7と、第二冷却ファン8とを構
成し、冷却ファン動作切替え手段2は、動作切替え部3
と、タイマ4と、動作確認部5とを構成している。
【0045】前記動作切替え部3は、第一冷却ファン7
または第二冷却ファン8を稼働状態と待機状態とに切り
替えるものであり、装置電源6が電源投入されるたび
に、第一冷却ファン7または第二冷却ファン8を稼働状
態と待機状態とに順次切り替えることができる。
【0046】また、前記動作切替え部3は、装置電源6
が電源投入された時に、一旦第一冷却ファン7および第
二冷却ファン8を稼働させ、動作確認部5が第一冷却フ
ァン7および第二冷却ファン8の動作を確認し正常状態
であることを確認した後、動作確認部5からの出力によ
って、例えば第一冷却ファン7を稼働状態にし、第二冷
却ファン8を待機状態にすることができる。
【0047】また、前記動作切替え部3は、第一冷却フ
ァン7または第二冷却ファン8を稼働状態と待機状態と
に切り替える際に、稼働状態にする冷却ファンと待機状
態にする冷却ファンとをタイマ4からの出力によって所
定の時間間隔で順次切り替えることができる。
【0048】なお、第一冷却ファン7および第二冷却フ
ァン8は直列設置または並列設置いずれでもよい。ま
た、熱設計は複数個の冷却ファンの内いずれかの冷却フ
ァンを稼働することで電子機器の冷却を可能にできるよ
うにして動作保証を行うようにする。
【0049】要するに、複数個の冷却ファンを用い冷却
ファンを冗長構成する電子機器における冷却ファンの制
御方法において、一方の冷却ファンを稼働状態にし、他
方の冷却ファンを待機状態にして電子機器の冷却を行う
ように制御するものである。
【0050】さらに、電子機器が電源投入されるたび
に、稼働状態にする冷却ファンと待機状態にする冷却フ
ァンとを順次切り替えるように制御するものである。
【0051】さらに、電子機器が電源投入時に一旦複数
個の冷却ファンを稼働させて複数個の冷却ファンが正常
状態であることを確認した後、一方の冷却ファンを稼働
状態にし、他方の冷却ファンを待機状態にするように制
御するものである。
【0052】さらに、稼働状態にする冷却ファンと待機
状態にする冷却ファンとを所定の時間間隔で順次切り替
えるように制御するものである。
【0053】すなわち、図3に示すように、規定温度以
下の環境温度において、通常は、冷却ファン23a,2
3bおよび冷却ファン23c,23dの内、一方の冷却
ファンを稼働状態にし、他方の冷却ファンを待機状態に
して電子機器の冷却を行うものである。さらに、冷却フ
ァンの少なくとも1個が故障した場合に、他の冷却ファ
ンによって冷却を行うものであり、その際、故障した冷
却ファンによる冷却を補う必要はない。
【0054】図2は本発明の実施例の構成図を示す。
【0055】同図において、冷却ファンを冗長構成する
冷却装置1は、冷却ファン動作制御手段11と、温度検
出手段13と、第一冷却ファン7と、第二冷却ファン8
とを構成し、冷却ファン動作制御手段11は、回転制御
部12を構成している。
【0056】前記回転制御部12は、第一冷却ファン7
および第二冷却ファン8の動作において、ON/OFF
を制御したり、また、Low/Highを制御したりす
るものである。例えば、温度検出手段13が検出する電
子機器の温度から電子機器の設置温度を検知し、設置温
度に対して、規定温度以下の通常環境温度において、第
一冷却ファン7または第二冷却ファン8の一方の冷却フ
ァンのみを稼働状態にする。また、規定温度以上の高温
環境温度において、第一冷却ファン7および第二冷却フ
ァン8を稼働状態にする。
【0057】すなわち、図4に示すように、同図(a)
において、電圧の変更でファンの回転速度を可変する
が、通常はON/OFFのみの制御でファンの回転速度
を可変しない1速度ファンを使用する場合は、同図
(b)に示す環境温度が規定温度以下の状態にある通常
環境温度において、第一冷却ファン7または第二冷却フ
ァン8の内、一方の冷却ファンのみをONとする。ま
た、環境温度が規定温度以上の状態にある高温環境温度
において、第一冷却ファン7と第二冷却ファン8とをO
Nとする。
【0058】また、図5(a)に示すように、電子機器
21内において、複数箇所で冷却ファンを冗長構成する
場合について説明する。すなわち、冷却ファン30a,
30bと、冷却ファン30c,30dと、冷却ファン3
0e,30fと、冷却ファン30g,30hとが冗長構
成されている場合において、同図(c)に示すように、
例えば装置内の温度を段階的に検出し、検出する各温度
に対応して稼働させる冷却ファンを選択することができ
る。
【0059】すなわち、同図(b)に示すように、装置
内が温度a以下の状態では、稼働させる冷却ファンは、
例えば冷却ファン30a,30c,30e,30gとす
る。また、装置内が温度aないし温度bの範囲内の状態
では、稼働させる冷却ファンは、前記の稼働させる冷却
ファンに加えて、例えば冷却ファン30hを追加して稼
働させる。さらに、装置内が温度bないし温度cの範囲
内の状態では、前記の稼働させる冷却ファンに加えて、
例えば冷却ファン30hと冷却ファン30fとを追加し
て稼働させる。
【0060】一方、図6において、電圧の変更ではなく
Low/High切り替え信号を受けて冷却ファン自身
がファンの回転速度を可変する2速度ファンを使用する
場合は、通常環境温度において、第一冷却ファン7また
は第二冷却ファン8の内、一方の冷却ファンのみを稼働
させるとともに、温度a以下の状態では、稼働させる一
方の冷却ファンを低速回転とする。また、温度aないし
温度bの範囲内の状態では、稼働させる一方の冷却ファ
ンを高速回転とする。
【0061】さらに、高温環境温度において、第一冷却
ファン7と第二冷却ファン8とを稼働させるとともに、
温度bないし温度cの範囲内の状態では、第一冷却ファ
ン7と第二冷却ファン8とを低速回転とする。また、温
度cないし温度dの範囲内の状態では、一方の冷却ファ
ンを低速回転とし、他方の冷却ファンを高速回転とす
る。さらに、温度d以上の状態では、第一冷却ファン7
と第二冷却ファン8とを高速回転とする。
【0062】要するに、複数個の冷却ファンを用い冷却
ファンを冗長構成する電子機器における冷却ファンの制
御方法において、電子機器の温度を検出し、所定の設置
温度を越える使用環境下では複数個の冷却ファンを稼働
状態にして電子機器の冷却を行うように制御するもので
ある。
【0063】また、電子機器内の温度分布によって、稼
働する冷却ファンのLow/Highを制御することも
できる。
【0064】さらに、図7(a)に示すうよに、電子機
器21内において、複数箇所で冷却ファンを冗長構成す
るとともに温度分布によって稼働させる冷却ファンを選
択する場合について説明する。すなわち、冷却ファン3
0a,30bと、冷却ファン30c,30dとが冗長構
成されている場合において、各冷却ファンに対応する発
熱ユニットあるいは冷却ファン近傍に各温度センサ31
a,31b,31c,31dが設置されている。
【0065】同図(b)において、各温度センサが検出
する温度に対して、各温度センサに対応させた冷却ファ
ンを稼働させるための設定温度を設定する。すなわち、
例えば、温度センサ31dが温度Dを検出した場合は、
冷却ファン30dを稼働状態にする。また、温度センサ
31cが温度Cを検出した場合は、冷却ファン30cを
稼働状態にする。さらに、温度センサ31bが温度Bを
検出した場合は、冷却ファン30bを稼働状態にする。
さらに、温度センサ31aが温度Aを検出した場合は、
冷却ファン30aを稼働状態にする。
【0066】要するに、電子機器内の温度分布によって
複数個の冷却ファンの回転速度を適宜に切り替えるよう
に制御するものである。なお、冷却ファンは直列設置ま
たは並列設置いずれでもよい。
【0067】図8は本発明の実施例の図を示す。
【0068】同図(a)において、発熱ユニット22の
発熱を冷却する場合に、発熱ユニット22の暖気を吸気
する冷却ファン23aと、冷却ファン23bとを直列に
配置し、電子機器21の外部に暖気を排出する冷却ファ
ン23cと、冷却ファン23dとを並列に配置する形態
をとる場合が多い。この場合、直列に配置する冷却ファ
ン23aと冷却ファン23bとを所定間隔を保持して直
列に設置することが好ましい。
【0069】例えば、同図(b)に示すように、冷却フ
ァンの外形寸法が80mm×80mm、92mm×92
mm、120mm×120mm、厚み寸法が25mmま
たは38mmの場合においては、冷却ファン23aと冷
却ファン23bとの間隔Dを30mm程度に設定する。
これにより、排気側の圧力損失を最小限にし、一方の冷
却ファンが待機状態(停止状態)にあっても、吸気側の
冷却ファンの静圧を低下させないようにすることができ
る。
【0070】図9は本発明の実施例の図を示す。
【0071】同図(a)において、発熱ユニット22の
発熱を冷却する場合に、発熱ユニット22の暖気を吸気
する冷却ファン23aと、冷却ファン23bとを直列に
配置し、電子機器21の外部に暖気を排出する冷却ファ
ン23cと、冷却ファン23dとを並列に配置する形態
をとる場合が多い。この場合、発熱ユニット22と、冷
却ファン23a,23b、および冷却ファン23c,2
3dとの間において、冷却風を流通させるダクト25
a,25b,25cをそれぞれ備えることが好ましい。
【0072】また、同図(b)において、直列に配置す
る冷却ファン23aと、冷却ファン23bとを縦方向に
ずらす場合において、冷却ファン23aの吸気側と、冷
却ファン23aと冷却ファン23bとの間と、冷却ファ
ン23bの排気側とにダクト25を備えることもでき
る。
【0073】これにより、吸気側の圧力損失および排気
側の圧力損失を最小限にすることができる。なお、冷却
ファン23a,23b間を所定間隔を保持して直列に設
置することが好ましい。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、次
に示すような効果が期待できる。
【0075】一方の冷却ファンを稼働状態にし、他方の
冷却ファンを待機状態にして電子機器の冷却を行うこと
により、低騒音かつ高寿命で冷却ファンを稼働すること
ができる。
【0076】さらに、冷却ファンを交互に稼働させるこ
とで、各冷却ファンを常に安定した回転状態を保ち、高
寿命で冷却ファンを稼働することができる。
【0077】さらに、冷却ファンが故障していないこと
を確認してから、稼働する冷却ファンまたは待機する冷
却ファンを設定するので、冷却ファンの冗長構成を確実
にすることができる。
【0078】さらに、24時間運転稼働の電子機器およ
び無停電電源装置がタイマ運転している電子機器などに
おいて、稼働状態にする冷却ファンと待機状態にする冷
却ファンとを所定の時間間隔で切り替えて交互に稼働さ
せることで、各冷却ファンは常に安定した回転状態を保
ち、高寿命で冷却ファンを稼働することができる。
【0079】また、電子機器の設置温度を検知し、規定
温度を越える高温環境下において、複数個の冷却ファン
を稼働状態にして電子機器の冷却を行い、電子機器の動
作保証を行うことができる。
【0080】さらに、電子機器内の温度分布の状態によ
って稼働させる冷却ファンを適宜に設定したり、また、
冷却ファンの回転速度を適宜に切り替えることで、電子
機器の動作保証を行うことができ、低騒音かつ高寿命で
冷却ファンを稼働することができる。
【0081】また、冷却ファン間を所定間隔を保持して
複数個の冷却ファンを直列に設置することにより、排気
側の圧力損失を最小限にし、一方の冷却ファンが待機状
態(停止状態)にあっても、吸気側の冷却ファンの静圧
を低下させないようにすることができる。
【0082】また、直列に設置する複数個の冷却ファン
に冷却風を流通させるダクトを備えることにより、吸気
側の圧力損失および排気側の圧力損失を最小限にするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の構成図である。
【図2】本発明の実施例の構成図である。
【図3】本発明の実施例の説明図である。
【図4】本発明の実施例の説明図である。
【図5】本発明の実施例の説明図である。
【図6】本発明の実施例の説明図である。
【図7】本発明の実施例の説明図である。
【図8】本発明の実施例の図である。
【図9】本発明の実施例の図である。
【図10】従来技術の図である。
【図11】従来技術の図である。
【符号の説明】
1:冷却装置 2:冷却ファン動作切替え手段 3:動作切替え部 4:タイマ 5:動作確認部 6:装置電源 7:第一冷却ファン 8:第二冷却ファン 11:冷却ファン動作制御手段 12:回転制御部 13:温度検出手段 23a,23b,23c,23d:冷却ファン 30a,30b,30c,30d:冷却ファン 31a,31b,31c,31d:温度センサ 25,25a,25b,25c:ダクト

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数個の冷却ファンを用い冷却ファンを冗
    長構成する電子機器における冷却ファンの制御方法にお
    いて、 一方の冷却ファンを稼働状態にし、他方の冷却ファンを
    待機状態にして電子機器の冷却を行う、 ことを特徴とする電子機器における冷却ファンの制御方
    法。
  2. 【請求項2】前記電子機器における冷却ファンの制御方
    法は、 電子機器が電源投入されるたびに、稼働状態にする冷却
    ファンと待機状態にする冷却ファンとを順次切り替え
    る、 ことを特徴とする請求項1記載の電子機器における冷却
    ファンの制御方法。
  3. 【請求項3】前記電子機器における冷却ファンの制御方
    法は、 電子機器が電源投入時に一旦複数個の冷却ファンを稼働
    させて複数個の冷却ファンが正常状態であることを確認
    した後、 一方の冷却ファンを稼働状態にし、他方の冷却ファンを
    待機状態にする、ことを特徴とする請求項1記載の電子
    機器における冷却ファンの制御方法。
  4. 【請求項4】前記電子機器における冷却ファンの制御方
    法は、 稼働状態にする冷却ファンと待機状態にする冷却ファン
    とを所定の時間間隔で順次切り替える、 ことを特徴とする請求項1記載の電子機器における冷却
    ファンの制御方法。
  5. 【請求項5】複数個の冷却ファンを用い冷却ファンを冗
    長構成する電子機器における冷却ファンの制御方法にお
    いて、 電子機器の温度を検出し、 所定の設置温度を越える使用環境下では複数個の冷却フ
    ァンを稼働状態にして電子機器の冷却を行う、ことを特
    徴とする電子機器における冷却ファンの制御方法。
  6. 【請求項6】前記電子機器における冷却ファンの制御方
    法は、 電子機器内の温度分布によって複数個の冷却ファンの回
    転速度を適宜に切り替える、 ことを特徴とする請求項5記載の電子機器における冷却
    ファンの制御方法。
  7. 【請求項7】複数個の冷却ファンを用い冷却ファンを冗
    長構成する電子機器における冷却装置において、 冷却ファンを稼働状態と待機状態とに切り替える冷却フ
    ァン動作切替え手段を備える、 ことを特徴とする電子機器における冷却装置。
  8. 【請求項8】前記冷却ファン動作切替え手段は、 電子機器が電源投入されるたびに、稼働状態にする冷却
    ファンと待機状態にする冷却ファンとを順次切り替える
    機能を備える、 ことを特徴とする請求項7記載の電子機器における冷却
    装置。
  9. 【請求項9】前記冷却ファン動作切替え手段は、 電子機器が電源投入時に一旦複数個の冷却ファンを稼働
    させて複数個の冷却ファンが正常状態であることを確認
    した後、 一方の冷却ファンを稼働状態にし、他方の冷却ファンを
    待機状態にする機能を備える、 ことを特徴とする請求項7記載の電子機器における冷却
    装置。
  10. 【請求項10】前記冷却ファン動作切替え手段は、 稼働状態にする冷却ファンと待機状態にする冷却ファン
    とを所定の時間間隔で順次切り替える機能を備える、 ことを特徴とする請求項7記載の電子機器における冷却
    装置。
  11. 【請求項11】複数個の冷却ファンを用い冷却ファンを
    冗長構成する電子機器における冷却装置において、 電子機器の温度を検出する温度検出手段と、 所定の設置温度を越える使用環境下では複数個の冷却フ
    ァンを稼働状態にして電子機器の冷却を行う冷却ファン
    動作制御手段とを備える、 ことを特徴とする電子機器における冷却装置。
  12. 【請求項12】前記冷却ファン動作制御手段は、 電子機器内の温度分布によって複数個の冷却ファンの回
    転速度を適宜に切り替える機能を備える、 ことを特徴とする請求項11記載の電子機器における冷
    却装置。
  13. 【請求項13】前記電子機器における冷却装置は、 冷却ファン間を所定間隔を保持して複数個の冷却ファン
    を直列に設置する、 ことを特徴とする請求項7ないし請求項11のいずれか
    1項記載の電子機器における冷却装置。
  14. 【請求項14】前記電子機器における冷却装置は、 直列に設置する複数個の冷却ファンに冷却風を流通させ
    るダクトを備える、 ことを特徴とする請求項7ないし請求項11および請求
    項13のいずれか1項記載の電子機器における冷却装
    置。
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