JP2006013287A - 冷却装置 - Google Patents

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JP2006013287A
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Mitsunaga Kishikawa
充寿 岸川
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Abstract

【課題】 設置時にコンピュータのリアサイドまたはトップサイドのどちらかが塞がっていても、設置することが可能となり、また設置後に障害物の配置状況に応じて排気の向きを変更することができ、設置の自由度を向上することができる冷却装置を提供する。
【解決手段】 ファン11と、筐体内部において排気又は吸気の向きが変わるようファン11を移動可能に支持するレール31,32とを有する。またレール31,32は、ファン11が筐体の異なる複数の面間を移動可能となるよう配設されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は冷却装置に関し、特に、ファン等を用いてコンピュータ等のシステムの筐体内の熱を外部に排出するコンピュータの冷却装置に関する。
従来のこの種の冷却装置は、コンピュータ等のシステムにおいて、CPUなどの発熱部品からの熱をファン等により筐体の外部に排出するために用いられている。
従来、ファン等の位置は固定で、CPUを購入時より高速なCPUにアップグレードした場合、CPUからの発熱が増すことによりコンピュータの筐体内部における発熱のバランスがくずれ、また拡張ボードを追加した場合などには、筐体内の空気の流れが変化することにより、効率的な冷却が困難になることがあった。このような状況を改善するものとして、たとえば特許文献1にはファン等の位置をスライド可能にした冷却装置が提案されている。
実用新案登録第3069890号公報
上述の従来の冷却装置では、筐体の1つの面内でファンの位置を変更することは可能であるが、コンピュータ等の配置環境によっては1つの面全体がふさがれてしまうおそれもある。ファンの位置に障害物等があると、筐体内部の温度が上昇し、システムダウンする恐れがあるため、利用者は、コンピュータ等を設置する時、空気の流れを妨げないように、ファンの位置に注意しながら、設置する必要があった。例えば、コンピュータ本体のリアサイドにファンがある場合は、リアサイドの空間を空けなければならず、本体のトップサイドにファンがある場合はトップサイドに物を置くことができないという問題点があった。
また、本体のリアサイドにファンがある場合にリアサイドを空けて設置後にリアサイド近辺に障害物が置かれ、他の面が空いていても筐体内部の温度が上昇してしまうことがあった。
本発明は以上の問題を解決する冷却装置を提供する。
本発明の冷却装置は、ファンと、筐体内部において排気又は吸気の向きが変わるよう前記ファンを移動可能に支持するレールとを有している。
また、前記レールは、前記ファンが筐体の異なる複数の面間を移動可能に支持する。
本発明の冷却装置によれば、設置時にコンピュータ等のシステムのリアサイドまたはトップサイドのどちらかが塞がっていても、設置することが可能となり、また設置後に障害物の配置状況に応じて排気又は吸気の向きを変更することができ、設置の自由度を向上することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の冷却装置を備えたパーソナルコンピュータの概略動作を示す図である。
机上に設置されたパーソナルコンピュータ1には、リアサイド8側の机の上にパーソナルコンピュータ4が隣接して設置され、また書籍など5も置かれている。また2つのパーソナルコンピュータ1,4の間にはケーブル3も存在している。したがって、パーソナルコンピュータ1のリアサイド8は広い範囲で空気の流れが悪い状況となっている。
本発明の冷却装置を備えたパーソナルコンピュータ1には、筐体のリアサイド8とトップサイド7両面にわたってファン11が移動可能な本発明の冷却装置が配設されている。図1に示すような状況では、本発明の冷却装置は、ファン11がリアサイド8にあるときファン11に設けられたセンサ41によりファンの負荷が大きいことを検知するとリアサイド8における空気の流れが悪いと判断し、ファン11がトップサイド7に移動する。
図2は、本発明の冷却装置の第1の実施形態の構成を示す側面図であり、図3は、図2の上面図である。第1の実施形態の冷却装置は、ファン11、ファンを移動するためのステッピングモータ21、ファンの移動ルートをガイドするレール31,32、空気の流れを感知するためのセンサ41、パーソナルコンピュータの筐体内に備えられたCPU,HDD,拡張カード(図示せず)近辺等の温度を感知する温度センサ42,43、温度データを記憶するメモリ回路52、センサ41,温度センサ42,43を監視しセンサ41,温度センサ42,43とメモリ回路52の情報を元にステッピングモータ21をコントロールするコントロール回路51、スタートボタン61から構成されている。
レール31,32は、ファンの向きを90度変更可能な様に、90度カーブしている。またどちらかの方向、例えば図1,2に示すようにリアサイドの面に対して平行にファン11が移動可能であるように設置されている。
センサ41は、空気の流れを感知するためにファン11の内部に取り付けられている。
温度センサ42,43は、パーソナルコンピュータ内部に配設されたCPU,HDD,拡張カード近辺等の温度を感知する。
図4は、本発明の冷却装置の動作を示すフローチャートである。空気の流れを検知するセンサ41により、ファンが吐き出す空気の流れが悪いと検知するか、もしくはスタートボタン61を押すと本冷却装置の動作がスタートする。
はじめにパーソナルコンピュータのキーボード、マウス(図示せず)等の入力をシャットアウトし、アイドルステートにする(ステップS1)。この際モニター上に「キーボード、マウスの入力受付を一旦中止し、エアーフローの確認をしても良いか」などのメッセージを出し、使用者に確認をとるようにしてもよい。
次に空気の流れを検知するセンサ41により、空気の流れを検知し(ステップS2)、現在のファンの位置でファンに負荷がかかっていないか、すなわち空気の流れが悪くなっていないか判断し(ステップS3)、空気の流れが悪い様であれば、ファンを次の位置に移動させる(ステップS4)。
ステップS3で空気の流れが良い様であれば、CPU,HDD,拡張カード近辺の温度を温度センサ42,43で測定し(ステップS5)、温度が安定したか判断し(ステップS6)、安定次第、そのデータをメモリ回路52に記憶させ(ステップS7)、ファンを次の位置へ移動させる(ステップS8)。
ステップS4及びステップS8の後、ファンの位置が一巡したかどうかをチェックし(ステップS9)、一巡していなければステップS2に戻り、一巡したならば、メモリ回路の温度データをチェックし、各部の温度が耐熱温度に対してもっとも低くなるような最適な位置へファン11を移動させ(ステップS10)、キーボード、マウス等の入力禁止状態を元に戻し(ステップS11)、動作を終える。
以上説明した本実施形態の第1の効果は、パーソナルコンピュータのリアサイドあるいはトップサイドに障害物があり、風を放出できないような悪条件の場所でも設置が可能なことである。またパーソナルコンピュータのリアサイドおよびトップサイドの一部に障害物がある場合でも、ファンが移動する範囲で、開口部が塞がれていなければ(例えばパーソナルコンピュータのコーナが塞がれていない等)、空気が放出可能であり、設置が可能なことである。その理由はレールのある範囲で自由に風の向きを変えることができるファンを備えたためである。
また第2の効果はファンの位置に障害物がある場合、排気効果が低下し、筐体内の温度上昇のために、パーソナルコンピュータがダウンすることを防止する効果がある。その理由は排気の状態を監視するセンサとCPU,HDD,拡張カード近辺の温度を監視する温度センサを備え、最も温度が下がる最適な位置にファンを移動する機能を備えているためである。
次に本発明の冷却装置の第2の実施形態について説明する。
図5は本発明の冷却装置の第2の実施形態の構成を示す側面図である。本実施形態ではステッピングモータを使用すると高価になるため、ステッピングモータを廃し、図5のようにレバー22、状況表示回路55を備えた点で第1の実施形態と異なる。状況表示回路55は、CPU,HDD,拡張カード近辺等の温度を感知する温度センサ42,43の状況を液晶、LED等(図示せず)に表示し、各デバイスの許容範囲を超える温度に達すると、警告を発する構成を有している。
本実施形態によればコンピュータの使用者は、状況表示回路55でCPU,HDD,拡張カード近辺等の温度状態を確認しながら、レバー22を使って、ファンの位置を変更することができる。また、本実施例ではレバー22により手動でファン位置を決めることができるので、パーソナルコンピュータの背面方向に座る人に考慮して、リアサイドからトップサイドに変更し、相手に不快感を与えなくてすむ。
なお、以上説明した実施形態では、リアサイドとトップサイドにわたって移動するものに限って説明を行なったが、他の90度をなす面(例えばリアサイドとレフトサイド)にも適用してもかまわない。
ファン等を用いてコンピュータ等のシステムの筐体内の熱を外部に排出する冷却装置に利用可能である。
本発明の冷却装置を備えたパーソナルコンピュータの概略動作を示す図である。 本発明の冷却装置の第1の実施形態の構成を示す側面図である。 本発明の冷却装置の第1の実施形態の構成を示す上面図である。 本発明の冷却装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の冷却装置の第2の実施形態の構成を示す側面図である。
符号の説明
11 ファン
21 ステッピングモータ
22 レバー
31,32 レール
41 センサ
42,43 温度センサ
51 コントロール回路
52 メモリ回路
55 状況表示回路
61 スタートボタン

Claims (4)

  1. ファンと、筐体内部において排気又は吸気の向きが変わるよう前記ファンを移動可能に支持するレールとを有することを特徴とする冷却装置。
  2. 前記レールは、前記ファンが筐体の異なる複数の面間を移動可能となるよう配設されることを特徴とする請求項1に記載の冷却装置。
  3. ファンをレールに沿って移動する移動手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の冷却装置。
  4. ファン位置での空気の流れ、筐体内の低耐熱部分の温度を検出する検出部と、検出した空気の流れ又は温度にもとづいて最適な位置にファンを移動させるよう移動手段を制御する制御部とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の冷却装置。
JP2004190867A 2004-06-29 2004-06-29 冷却装置 Withdrawn JP2006013287A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007201472A (ja) * 2006-01-26 2007-08-09 Internatl Business Mach Corp <Ibm> 最小の外部空間、ホット・プラグ、及び冗長な取り付けのためのamdパッケージ化装置
JP2007241376A (ja) * 2006-03-06 2007-09-20 Fujitsu Ten Ltd 情報処理装置
JP2010073088A (ja) * 2008-09-22 2010-04-02 Nec Access Technica Ltd 情報処理装置、及び情報処理装置における放熱方法
JP2012083860A (ja) * 2010-10-07 2012-04-26 Toshiba Corp 電子機器

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Effective date: 20070904