JP2022108072A - 冷却システム - Google Patents

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Abstract

Figure 2022108072000001
【課題】本開示は、車両に設置された通信端末を効率的に冷却することを目的とする。
【解決手段】冷却システムは、車両のルーフライニングとルーフパネルとの間隙に設置された通信端末を空冷するための送風装置と、送風装置によって吸気又は排気が可能な第一の通路と、送風装置によって吸気又は排気が可能な第二の通路と、第一の通路及び第二の通路の各々の雰囲気温度を検出するためのセンサと、制御部とを備える。制御部は、第一の通路と第二の通路とのうち、雰囲気温度が低い方の通路から吸気し、かつ、雰囲気温度が高い方の通路へ排気するように、送風装置の送風方向を制御する。
【選択図】図4

Description

本発明は、通信端末を冷却する技術に関する。
特許文献1には、温度が過度に上昇することを抑制できる車載制御装置が開示されている。
特開2018-207021号公報
本開示は、車両に設置された通信端末を効率的に冷却することを目的とする。
本開示の実施形態の一側面は、冷却システムによって例示される。
本冷却システムは、車両のルーフライニングとルーフパネルとの間隙に設置された通信端末を空冷するための送風装置と、
前記送風装置によって吸気又は排気が可能な第一の通路と、
前記送風装置によって吸気又は排気が可能な第二の通路と、
前記第一の通路及び前記第二の通路の各々の雰囲気温度を検出するためのセンサと、
前記第一の通路と前記第二の通路とのうち、雰囲気温度が低い方の通路から吸気し、かつ、雰囲気温度が高い方の通路へ排気するように、前記送風装置の送風方向を制御するための制御部と、
を備える。
本開示によれば、車両に設置された通信端末をより効率的に冷却することができる。
実施形態における冷却システムおよび通信端末の構成の一例を示す概略図である。 冷却システムの各機能構成の一例を概略的に示すブロック図である。 実施形態に係る冷却装置の一例を側面から見た場合の概略図である。 実施形態における情報処理の一例を示すフローチャートである。
通信端末を搭載する車両において、車両で利用可能な機能の向上に伴って通信端末で取り扱われる通信データ量が増大する可能性がある。その場合、通信アンテナと通信端末とを結ぶ通信ケーブルを可能な限り短くすることが要求され得る。すなわち、従来は車両のインストルメントパネルに設置される通信端末をアンテナに近い場所に設置することが要求され得る。通信アンテナは車両の天井部分に設置され得る。そのため、通信端末も車内の天井部分(ルーフライニングとルーフパネルとの間隙)に設置される可能性がある。通信端末は、通信データ量の増大により高温化しやすくなる。通信端末が車両の天井部分に設置される場合、日光によりルーフパネルが高温になる可能性がある。高温化したルーフパネルの放射熱等の影響により、通信端末は一層高温化しやすくなる。従って、車両の天
井部分に設置された通信端末を効率的に冷却することが要求され得る。
本開示の実施形態に係る冷却システムは、車両に設けられ吸気又は排気が可能な第一の通路及び第二の通路の雰囲気温度のデータに基づいて、送風装置を制御する。より詳細には、本開示の冷却システムは、制御部を備える。制御部は、第一の通路と第二の通路との各々について、センサが検出する雰囲気温度のデータを取得する。制御部は、第一の通路と第二の通路とのうち、雰囲気温度が低い方の通路から吸気し、かつ、雰囲気温度が高い方の通路へ排気するように、通信端末に併設された送風装置の送風方向を制御する。送風装置は、制御部の制御に基づいて送風方向を設定することにより、通信端末の温度を低下させることができる。
本開示によれば、通信端末が車両のルーフライニングとルーフパネルとの間隙に設置された場合であっても、通信端末をより効率的に冷却することができる。
以下、本開示の具体的な実施形態について図面に基づいて説明する。本実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、および、その相対配置等は、特に記載がない限りは本開示の技術的範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
<実施形態>(システムの概略)
図1は、本実施形態に係る冷却システムおよび通信端末の構成例を示す図である。冷却システムは、車両1において、通信端末300を冷却するために所定の場所の送風方向を制御するためのシステムである。冷却システムは、冷却装置100およびECU(Electronic Control Unit)200を含んで構成される。
通信端末300は、車両に搭載される通信モジュールである。通信端末300は、通信ケーブルにより車両1の通信アンテナに接続される。通信端末300は、ネットワーク経由で他の装置と通信を行う機能を有する。通信端末300は、車載通信システムのオンライン・サービスに用いる専用の通信機である。通信端末300で取り扱われる通信データ量は、車両1で利用可能な機能の向上に伴い、増大する可能性がある。その場合、通信アンテナと通信端末300とを結ぶ通信ケーブルを可能な限り短くすることが要求され得る。従って、通信端末300は、車両1のアンテナに近い場所に設置され得る。通信アンテナは車両の天井部分に設置され得る。そのため、通信端末300も車内の天井部分(ルーフライニングとルーフパネルとの間隙)に設置される可能性がある。
本実施形態では、車両1のエンジンが作動し又は電源が入った状態で走行等をしている場合が想定されている。冷却システムの冷却装置100は、車両1における、吸気又は排気が可能な第一の通路及び第二の通路の各々の空気の温度、すなわち雰囲気温度のデータを検出することができる。ECU200は、冷却装置100が検出した雰囲気温度等のデータに基づいて、冷却システムにおける所定の場所の送風方向を制御する指令を生成することができる。冷却装置100は、ECU200が生成した制御指令に基づいて、冷却システムにおける所定の場所の送風方向を制御することができる。
(機能構成)
冷却システムを構成する冷却装置100およびECU200の機能構成を図2に基づいて説明する。図2は、冷却システムの各機能構成の一例を概略的に示すブロック図である。
(冷却装置)
冷却装置100は、センサ110および送風装置120を有する。冷却装置100では、ECU200は、実行可能な形式で展開されたコンピュータプログラムを実行する。図
2は、このコンピュータプログラムの処理に対応する構成を例示したものである。したがって、図2に例示された各部そのものがハードウェアの部品またはプログラムのモジュールであるとは限らない。
センサ110は、車両1の所定の場所の温度データを検出する機能を有する。センサ110が検出した温度データは、ECU200へ送信される。センサ110の一例として、サーミスタが挙げられる。サーミスタは、熱に敏感な抵抗体を有する。抵抗体が被測定体に接触すると、抵抗体の電気抵抗が変位する。サーミスタは、この変位差を検知することにより温度測定を行うことができるただし、センサ110はサーミスタに限らない。
送風装置120は、冷却装置100における空気の流れを制御する装置である。送風装置120は、ECU200が生成した制御指令に基づいて運転を行う機能を有する。送風装置120の例として、羽根車の回転運動によって気体にエネルギーを与える機械である送風機が挙げられる。送風機は羽根およびモータを備えた送風用の装置、すなわちファンを含む。ただし、送風装置120は、送風機に限らない。送風装置120は、例えばブロワのような圧縮機でもよい。送風装置120は、例えば、送風装置120の送風方向を逆にする機能を有してもよい。「送風方向を逆にする制御」とは、例えば、送風装置120が羽根を備える場合、羽根の回転方向(正転および逆転)を切り替えて送風方向を逆にする制御を言う。また、送風装置120が第一の通路及び第二の通路の付近にそれぞれ設けられる場合は、温度が高くなった通路付近の送風装置120を停止し、温度が低くなった通路付近の送風装置120の運転を開始する制御でもよい。ただし、「送風装置120の送風方向を逆にする制御」はこれらに限らない。
(ECU)
ECUは、車両1の運転制御を電気的な補助装置を用いて行う際に、補助装置を電子的に制御するコンピュータである。ECU200は、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)など揮発性記憶装置を含んで構成される。ECU200は、ECU200が使用するプログラムや演算パラメータなどの制御用データを一時的に記憶する。ECU200は、例えば、主メモリおよび読取専用メモリを含む。ECU200はまた、動的ランダムアクセスメモリ(DRAM)および高速キャッシュメモリを含む。動作および使用時、ECU200は、処理データがECU200内に記憶されると、ECU200による実行のための命令の少なくとも一部を記憶する。
ECU200は、冷却システムにおいて、冷却装置を制御する制御部として機能する。ECU200は、検出部210および指令部220を有する。ECU200は、センサ110が検出した温度データを取得する処理を行う。ECU200は、取得した温度データに基づいて、送風装置120を制御するための制御指令を生成する処理を行う。
ECU200は、主記憶部を有してもよい。主記憶部は、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)など揮発性記憶装置を含んで構成され、ECU200が使用するプログラムや演算パラメータなどの制御用データを一時的に記憶してもよい。主記憶部は、例えば、主メモリと、読取専用メモリとを含む。主記憶部はまた、動的ランダムアクセスメモリ(DRAM)および高速キャッシュメモリを含む。動作および使用時、主記憶部は、処理データが主記憶部内に記憶されると、主記憶部による実行のための命令の少なくとも一部を記憶してもよい。
ECU200は主記憶部の他に補助記憶部を有してもよい。補助記憶部は、例えば、主記憶部を補助する記憶領域として使用され、ECU200が処理するデータ等を記憶する。補助記憶部は、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)で例示されるディスク
ドライブなどの不揮発性記憶装置を含む。補助記憶部には、センサ110が検出した温度
データ等が格納される。補助記憶部には、さらに、各種データを管理するためのテーブルを含むデータベースが構築されていてもよい。
ECU200は、検出部210、指令部220を機能部として含む。
検出部210は、冷却装置100のセンサ110が、通信端末300等について検出した温度データを取得する。検出部210は、センサ110から取得した温度データをECU200に記憶すればよい。また、検出部210は、センサ110から取得した温度データを主記憶部、補助記憶部上のデータベース、またはネットワークに接続されるデータベースに記憶してもよい。主記憶部またはデータベースに記憶された温度データは、ECU200が行う送風装置120を制御する処理に用いられてもよい。
指令部220は、検出部210が取得した温度データに基づいて、送風装置120に対する制御指令を生成する。指令部220は、通信端末300の温度が所定の温度以上であるか否かを判定する機能を有する。所定の温度とは、通信端末300の温度がその温度以上になった場合に通信速度が低下する等、通信端末300の通信機能が低下するおそれがある温度を言う。所定の温度は、環境温度を変化させた通信端末300の試験によって決定され得る。ただし、所定の温度は、通信端末300に含まれる部品等の特性からも決定され得る。指令部220は、通信端末300が所定の温度以上であると判定した場合、送風装置120の運転を制御する指令を生成する。指令部220は、生成した制御指令を送風装置120へ送信する。
図3は、実施形態に係る冷却装置100の一例を、車両1の左右方向における左側から見た場合の概略図である。図3は、車両1に冷却装置100が設置されていることを表す。車両1の前後方向における前側に、符号11が付されている。車両1の前後方向における後側に、符号12が付されている。車両1の上下方向における上側にルーフパネル13が設置されている。ルーフパネル13および冷却装置100の間隙には、空間が設けられている。ルーフパネル13の下側にルーフライニング14が設置されている。ルーフパネル13およびルーフライニング14との間隙に冷却装置100が設置されている。冷却装置100の内部に通信端末300が設置されている。
図3では、冷却装置100の送風装置120が、通信端末300の上下方向における下側、かつ、車両1の前後方向における後側に設置されている。ただし、送風装置120が設置される位置はこれに限らない。送風装置120が設置される位置は、通信端末300の上側であってもよい。送風装置120が設置される位置は、冷却装置100における車両1の前後方向における前側であってもよい。図3では、冷却装置100において、1台の送風装置120が例示されている。ただし、通信端末300に2台以上の送風装置が設置されてもよい。複数の送風装置120が同時に運転され、かつ、同一方向に風を送る場合、1台の送風装置120が運転される場合より風量が大きくなる。従って、1台の送風装置120が運転され場合より短時間で通信端末300の温度を低下させることができる。
冷却装置100は、車両1の上下方向における上側(ルーフパネル13側)に吸排気口101Uを有する。冷却装置100は、車両1の上下方向における下側(ルーフライニング14側)に吸排気口101Dを有する。吸排気口101Dの下部に設置されたルーフライニング14には、吸排気口101Dの大きさに応じた大きさの開口部が設けられている。これにより、車両1の室内に存在する空気は、ルーフライニング14の開口部および吸排気口101Dを通過することができる。吸排気口101Uおよび101Dは、いずれも冷却装置100の外部から内部に空気を吸い込む機能、すなわち吸気機能を有する。吸排気口101Uおよび101Dは、いずれも冷却装置100の内部から外部に空気を排出す
る機能、すなわち排気機能を有する。図3の例では、吸排気口101Uは、冷却装置100において、車両1の上下方向における上側、かつ、車両1の前後方向における前側に設置されている。吸排気口101Dは、冷却装置100において、車両1の上下方向における下側、かつ、車両1の前後方向における後側に設置されている。ただし、吸排気口101Dおよび101Uが設置される位置はこれに限らない。吸排気口101Uおよび101Dは、冷却装置100の吸気および排気を行うために十分な大きさおよび形状を備えていれば、大きさおよび形状は問わない。
図3において、吸排気口101Uおよび101D付近で発生する風の流れを矢印102Uおよび102Dで表す。102Uは、吸排気口101Uの付近の風の流れ(風の方向)を表す。102Uの矢印について、車両1の上下方向のうち、下向きの矢印は、冷却装置100が外部から内部に空気を吸い込むこと、すなわち吸気を表す。102Uの矢印について、上向きの矢印は、冷却装置100の内部から外部へ空気を排出すること、すなわち排気を表す。102Dは、吸排気口101Dの付近の風の流れ(風の方向)を表す。102Dの矢印の内、車両1の上下方向における下向きの矢印は、冷却装置100の内部から外部へ空気を排出すること、すなわち排気を表す。102Dの矢印のうち、車両1の上下方向における上向きの矢印は、冷却装置100の外部から内部に空気を吸い込むこと、すなわち吸気を表す。
通信端末300、冷却装置100の吸排気口101Uおよび101Dの付近には、それぞれの位置における温度を検出するためのセンサ110が設置されている。図3では、通信端末300にセンサ110Cが設置されている。吸排気口101Uの上方向のルーフパネル13にセンサ110Uが設置されている。吸排気口101Dの下方向のルーフライニング14にセンサ110Dが設置されている。センサ110C、110Uおよび110Dが設置される位置は、図3で表された位置に限らない。センサ110C、110Uおよび110Dが、それぞれ通信端末300、吸排気口101Uおよび101Dの付近における温度を検出することができる位置であればよい。センサ110C、110Uおよび110Dは、それぞれの位置における温度を検出する。センサ110C、110Uおよび110Dのそれぞれが検出した温度のデータは、ECU200へ送信される。センサ110Uおよび120Dが検出する吸排気口101Uおよび吸排気口101D付近の空気の温度は、雰囲気温度とも言う。
(冷却制御の処理の流れ)
本実施形態に係る冷却制御の処理のフローを、図4に基づいて説明する。図4は、冷却制御に関する情報処理のフローの一例を示すフローチャートである。冷却制御の処理は、ECU200によって実行される。冷却制御の処理は、車両1の通信端末300および吸排気口101付近の温度に関する温度データに基づいて実行される。
本フローでは、ECU200の検出部210が、センサ110から、通信端末300、吸排気口101Uおよび吸排気口101D付近の温度に関する温度データを取得する(S101)。ECU200の指令部220は、検出部210が取得した通信端末300の温度データに基づいて、通信端末300の温度が所定の温度以上であるか否かを判定する(S102)。
通信端末300における所定の温度は、主記憶部に記憶されてもよい。所定の温度は、補助記憶部に記憶されてもよい。所定の温度は、通信端末300が通信機能を発揮することができる限界の温度を所定の温度として設定してもよい。所定の温度は、通信端末300の種類又は車両1の周囲の環境に応じて設定されてもよい。所定の温度は、車両1を使用するユーザの希望に応じて設定されてもよい。例えば、ユーザが所有する通信端末300にユーザが希望する所定の温度を入力し、ネットワークを介してECU200へ送信す
ることにより所定の温度を設定してもよい。
指令部220が、通信端末300の温度が所定の温度未満であると判定した場合(S103でNOと判定された場合)、ECU200は送風装置120に対する制御指令を生成せず、処理を終了する。通信端末300の温度が所定の温度以上であると判定した場合(S103でYESと判定された場合)、処理がS104に進む。
指令部220は、吸排気口101U及び吸排気口101Dの温度データに基づいて、第一の吸排気口と第二の吸排気口とで温度の高低を判定する(S104)。本実施の形態では、吸排気口101Uが第一の吸排気口に相当し、吸排気口101Dが第二の吸排気口に相当する。第一の吸排気口の温度が第二の吸排気口の温度以下の場合(S105でNOと判定された場合)、処理がS106に進む。指令部220は、送風装置120に対して第一の吸排気口から第二の吸排気口の方向へ送風する旨の制御指令を生成する(S106)。
第一の吸排気口の温度が第二の吸排気口の温度より高い場合(S105でYESと判定された場合)、処理がS107に進む。指令部220は、送風装置120に対して第二の吸排気口から第一の吸排気口の方向へ送風する旨の制御指令を生成する(S107)。本実施の形態では、指令部220は、S106およびS107において送風装置120の「送風方向」に関する指令を生成した。ただし、指令部220は、「送風方向」に関する指令に加えて、送風の大きさ、すなわち「送風量」に関する指令を生成してもよい。この場合、指令部220は、通信端末300、第一の吸排気口(吸排気口101U)および第二の吸排気口(吸排気口101D)の温度を考慮して送風装置120の「送風量」を設定してもよい。
指令部220は、S106又はS107で生成した指令の情報を送風装置120へ出力し(S108)、処理を終了する。
送風装置120が制御指令に基づく運転を開始した後に、S104で判定した第一の吸排気口の温度および第二の吸排気口との温度の高低が逆になることがあり得る。この場合、指令部220は、送風装置120の送風方向を逆にする制御指令をさらに生成してもよい。詳細には、指令部220は、検出部210がセンサ110から継続的に取得する第一の吸排気口および第二の吸排気口の温度データに基づいて、送風装置120の送風方向を逆にする制御指令を生成するか否かを判定し得る。これにより、指令部220は、第一の吸排気口と第二の吸排気口における最新の温度データに基づいて送風装置120の制御指令を柔軟に変更することができる。従って、送風装置120は、吸排気口101における温度の変化があった場合でも、冷却装置100の内部に低温の空気を吸気し、高温の空気を排気し続けることができる。よって、通信端末300の温度をより効果的に低下させることができる。
指令部220は、上記で生成した制御指令に基づく運転を送風装置120が行った結果、通信端末300の温度が所定の温度よりも低下した場合、送風装置120の運転を停止する制御指令をさらに生成してもよい。この場合、指令部220は、検出部210がセンサ110Cから継続的に取得する通信端末300の温度データに基づいて、送風装置120の運転を停止する制御指令を生成するか否かを判定し得る。これにより、通信端末300が安定して通信を行うことができる状態を維持しながら、送風装置120が消費する電力を抑えることができる。
指令部220が生成した制御指令に基づいて送風装置120が送風運転を行ったにもかかわらず、通信端末300の温度が低下しない場合があり得る。この場合、通信端末30
0の通信機能に支障が生じ得る。そのため、指令部220は、通信端末300の温度状態を診断し、車両1のユーザ等に向けて警報する情報(警報情報)を生成することができるようにしてもよい。指令部220は、生成した警報情報を通信端末300に出力する。警報情報は、通信端末300に接続されたカーナビゲーションシステム等の車載機器に表示され得る。従って、車両1のユーザ等は、車載機器の表示画面を確認することにより、通信端末300の状態を知ることができる。
(まとめ)
実施形態によると、冷却システムにおいて、車両1のルーフパネル13とルーフライニング14との間隙に冷却装置100が設置されている。冷却装置100の内部に通信端末300が設置されている。冷却装置100の送風装置120が、通信端末300の下部に設置されている。従って、上記の構成は、車両のルーフライニングとルーフパネルとの間隙に設置される通信端末300を空冷するための送風装置と言える。
冷却装置100は、車両1の上下方向における上側(ルーフパネル13側)に吸排気口101Uを有する。冷却装置100は、車両1の上下方向における下側(ルーフライニング14側)に吸排気口101Dを有する。吸排気口101Dの下部に設置されたルーフライニング14は、吸排気口101Dの大きさに応じた開口部を備える。吸排気口101Uおよび101Dは、いずれも冷却装置100の外部から内部に空気を吸い込む機能、すなわち吸気機能を有する。吸排気口101Uおよび101Dは、いずれも冷却装置100の内部から外部に空気を排出する機能、すなわち排気機能を有する。冷却装置100の吸排気口101Uおよび101Dの付近には、それぞれの位置における温度を検出するためのセンサ110が設置されている。従って、上記の構成は、冷却システムが、送風装置によって吸気又は排気が可能な第一の通路と、送風装置によって吸気又は排気が可能な第二の通路と、第一の通路及び第二の通路の各々の雰囲気温度を検出するためのセンサとを備えていると言える。
冷却システムにおいて、ECU200は制御部として機能する。ECU200の指令部220は、検出部210から取得した通信端末300の温度データに基づいて、通信端末300が所定の温度以上であるか否かを判定する(S102)。指令部220が、通信端末300の温度が所定の温度以上であると判定する場合(S103でYESと判定される場合)、がある。その場合、指令部220は、吸排気口101の温度データに基づいて、第一の吸排気口と第二の吸排気口とで温度の高低を判定する(S104)。本実施の形態における、吸排気口101U(第一の吸排気口)が第一の通路に相当し、吸排気口101D(第二の吸排気口)が第二の通路に相当する。
指令部220が、第一の吸排気口の温度が第二の吸排気口の温度以下であると判定する場合(S105でNOと判定される場合)がある。その場合、指令部220は、送風装置120において第一の吸排気口から第二の吸排気口の方向へ風を送る制御指令を生成する(S106)。
第一の吸排気口の温度が第二の吸排気口の温度より高い場合(S105でYESと判定される場合)がある。その場合、指令部220は、送風装置120において第二の吸排気口から第一の吸排気口の方向へ風を送る制御指令を生成する(S107)。指令部220は、S106又はS107で生成した指令の情報を送風装置120へ出力する(S108)。従って、上記処理は、制御部が、第一の通路と第二の通路とのうち、雰囲気温度が低い方の通路から吸気し、かつ、雰囲気温度が高い方の通路へ排気するように、送風装置の送風方向を制御する処理であると言える。
実施形態によると、送風装置120は、ECU200が生成した制御指令に基づいて、
冷却装置100において、第一の通路と第二の通路とのうち、温度が低い通路付近の空気を吸気し、温度が高い通路付近の空気を排気することができる。従って、通信端末300の温度を効率的に低下させることができる。よって、本開示によれば、通信端末300を効率的に冷却することができる。
図3において説明したように、実施形態において、車両1の冷却装置100は、車両1の上下方向における上側(ルーフパネル13側)に吸排気口101Uを有する。冷却装置100は、車両1の上下方向における下側(ルーフライニング14側)に吸排気口101Dを有する。本実施の形態における、吸排気口101U(第一の吸排気口)が第一の通路に相当し、吸排気口101D(第二の吸排気口)が第二の通路に相当する。従って、上記構成は、第一の通路は、ルーフパネルとルーフライニングの間隙におけるルーフパネル側に配置され、第二の通路は、間隙におけるルーフライニング側に配置される構成であると言える。
実施形態によると、送風装置120は、ECU200が生成した制御指令に基づいて、冷却装置100における第一の通路と第二の通路とのうち、温度が低い通路付近の空気を吸気し、温度が高い通路付近の空気を排気することができる。冷却システムを用いて通信端末300を冷却する際は、吸気の雰囲気温度と排気の雰囲気温度との差が大きいほど、通信端末300の冷却効果が大きいと考えられる。
図3に係る実施形態において、冷却装置100は、車両1内において、冷却装置100の吸排気口101U(車両1の上下方向における上側)および吸排気口101D(車両1の上下方向における下側)から吸気および排気を行う。吸排気口101Uの雰囲気温度は、吸排気口101Uの上部に近接するルーフパネル13の熱の影響を受けやすい。例えば、ルーフパネル13は、直射日光を浴びること等により車両1の内部(吸排気口101D)よりも高温になり得る。吸排気口101U付近の温度は、ルーフパネル13の放射熱の影響を受けることにより、車両1の内部(吸排気口101D)よりも高温になり得る。そのため、冷却装置100において、吸気の雰囲気温度と排気の雰囲気温度との差は大きくなり得る。従って、実施形態に係る冷却システムを使用した場合、通信端末300の温度を効率的に低下させることができる。よって、本開示によれば、通信端末300を効率的に冷却することができる。
<その他の実施形態>
上記の実施形態はあくまでも一例であって、本開示はその要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得る。本開示において説明した処理および手段は、技術的な矛盾が生じない限りにおいて、自由に組み合わせて実施することができる。
例えば、実施形態に係る冷却装置100において、吸排気口101は2か所に設置されていた。ただし、冷却装置100に設置される吸排気口101の数はこれに限らない。例えば、冷却装置100は、冷却装置100において、車両1の前後方向における前側、後側、車両1の上下方向における上側および下側の4か所に吸排気口101を有してもよい。この場合、指令部220は、センサ110が検出し、検出部210が取得した温度データのうち、温度が最低である吸排気口101から吸気し、温度が最高である吸排気口101から排気する制御指令を生成してもよい。これにより、通信端末300をより効果的に冷却することができる。
1つの装置が行うものとして説明した処理が、複数の装置によって分担して実行されてもよい。あるいは、異なる装置が行うものとして説明した処理が、1つの装置によって実行されても構わない。コンピュータシステムにおいて、各機能をどのようなハードウェア構成(サーバ構成)によって実現するかは柔軟に変更可能である。
本開示は、上記の実施形態で説明した機能を実装したコンピュータプログラムをコンピュータに供給し、当該コンピュータが有する1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出して実行することによっても実現可能である。このようなコンピュータプログラムは、コンピュータのシステムバスに接続可能な非一時的なコンピュータ可読記憶媒体によってコンピュータに提供されてもよいし、ネットワークを介してコンピュータに提供されてもよい。非一時的なコンピュータ可読記憶媒体は、例えば、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクドライブ(HDD)等)、光ディスク(CD-ROM、DVDディスク、ブルーレイディスク等)など任意のタイプのディスク、読み込み専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、EPROM、EEPROM、磁気カード、フラッシュメモリ、または光学式カードのような、電子的命令を格納するために適した任意のタイプの媒体を含む。
1・・車両
100・・冷却装置
101・・吸排気口
110・・センサ
120・・送風装置
200・・ECU
210・・検出部
220・・指令部
300・・通信端末

Claims (2)

  1. 車両のルーフライニングとルーフパネルとの間隙に設置された通信端末を空冷するための送風装置と、
    前記送風装置によって吸気又は排気が可能な第一の通路と、
    前記送風装置によって吸気又は排気が可能な第二の通路と、
    前記第一の通路及び前記第二の通路の各々の雰囲気温度を検出するためのセンサと、
    前記第一の通路と前記第二の通路とのうち、雰囲気温度が低い方の通路から吸気し、かつ、雰囲気温度が高い方の通路へ排気するように、前記送風装置の送風方向を制御するための制御部と、
    を備える、冷却システム。
  2. 前記第一の通路は、前記間隙における前記ルーフパネル側に配置され、前記第二の通路は、前記間隙における前記ルーフライニング側に配置される、請求項1に記載の冷却システム。
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