JP2001064326A - 含フッ素多官能(メタ)アクリル酸エステル及び低屈折材料 - Google Patents

含フッ素多官能(メタ)アクリル酸エステル及び低屈折材料

Info

Publication number
JP2001064326A
JP2001064326A JP24711399A JP24711399A JP2001064326A JP 2001064326 A JP2001064326 A JP 2001064326A JP 24711399 A JP24711399 A JP 24711399A JP 24711399 A JP24711399 A JP 24711399A JP 2001064326 A JP2001064326 A JP 2001064326A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
meth
fluorine
acrylate
polyfunctional
represented
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP24711399A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4644889B2 (ja
Inventor
Toru Okubo
透 大久保
Toshiaki Yoshihara
俊昭 吉原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP24711399A priority Critical patent/JP4644889B2/ja
Publication of JP2001064326A publication Critical patent/JP2001064326A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4644889B2 publication Critical patent/JP4644889B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Polyethers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】含フッ素多官能(メタ)アクリル酸エステル及
び低屈折材料を提供することを目的とする。 【解決手段】下記一般式(1)で表される含フッ素多官
能(メタ)アクリル酸エステル及び該エステルを少なく
とも有効成分として含有する組成物を重合硬化して形成
される低屈折材料である。 【化1】 (Rfはフッ素原子を2以上有するフルオロアルキル基
を表し、R3はCH2CH(OR5)(CH2PまたはC
H(OR5)CH2(CH2P(但し、pは1〜3の整数)
を表し、R4はCH2CH(OR6)(CH2PまたはC
H(OR6)CH2(CH2Pを表し、R1, R2, R5,
6は水素原子またはアクリロイル基もしくはメタクリ
ロイル基を表し、これらのうち少なくとも1つはアクリ
ロイル基またはメタクリロイル基である。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、架橋重合後に高い
表面硬度と低屈折率を示し、反射防止膜や光ファイバー
のクラッド材料等の原料成分として利用できる含フッ素
多官能(メタ)アクリル酸エステル及び該エステルを有
効成分として含有する組成物を重合硬化して形成される
低屈折材料に関する。
【0002】
【従来の技術】フッ素原子は大きな電気陰性度と小さな
分極率を有するため、フッ素-他原子間の結合は外界電
場による動的分極が小さく、フッ素原子を含む化合物は
低い屈折率を示す。近年、反射防止膜や光ファイバーの
クラッド材料等の低屈折率材料として、このフッ素化合
物が盛んに応用されてきている。例えば、含フッ素(メ
タ)アクリル酸エステル重合体、テトラフルオロエチレ
ン重合体、フッ化ビニリデンとテロラフルオロエチレン
の共重合体等の光ファイバーへの応用が報告されている
(特開昭59-4203号公報、特開昭59-98116
号公報、特開昭59-147011号公報等参照)。ま
た、脂肪族環構造を有する非結晶パーフルオロ樹脂等の
溶媒可溶性の低屈折率含フッ素重合体の反射防止反射防
止フィルムへの応用が報告されている(特平6-187
05号公報、特平6-114023号公報等参照)。し
かし、これらの含フッ素化合物は非架橋性であるため、
重合体の表面硬度は低く、耐摩耗性、耐擦傷性に劣ると
いう欠点を有している。 これに対し、含フッ素単官能
(メタ)アクリル酸エステルまたは含フッ素2官能(メ
タ)アクリル酸エステルと、非含フッ素多官能(メタ)
アクリル酸エステルを架橋重合させ、表面硬度を向上さ
せる試みがなされている(特昭58-105943号公
報、特昭62-199643号公報、特昭62-2500
47号公報等参照)。しかし、含フッ素単官能(メタ)
アクリル酸エステルと多官能(メタ)アクリル酸エステ
ルは任意の割合で混合しない。また、含フッ素2官能
(メタ)アクリル酸エステルは多官能(メタ)アクリル
酸エステルと任意の割合で混合するが、フッ素含有量を
増やすと架橋密度が低下してしまう。このため、従来の
技術では十分な低屈折率と優れた表面硬度を両立させる
ことは困難である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の技術
的課題を解決しようとするものであり、含フッ素多官能
(メタ)アクリル酸エステル及び該エステルを有効成分
とする組成物が架橋重合後に高い表面硬度と低屈折率を
示す低屈折材料を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の請求項1記載の発明は、下記一般式(1)で表される
ことを特徴とする含フッ素多官能(メタ)アクリル酸エ
ステル。
【0005】
【化3】 (Rfはフッ素原子を2以上有するフルオロアルキル基
を表し、R3はCH2CH(OR5)(CH2PまたはC
H(OR5)CH2(CH2P(但し、pは1〜3の整数)
を表し、R4はCH2CH(OR6)(CH2PまたはC
H(OR6)CH2(CH2Pを表し、R1, R2, R5,
6は水素原子またはアクリロイル基もしくはメタクリ
ロイル基を表し、これらのうち少なくとも1つはアクリ
ロイル基またはメタクリロイル基である。)
【0006】請求項2記載の発明は、前記一般式(1)
において、 Rfが炭素数2〜12の直鎖状あるいは分
岐状フルオロアルキル基であり、且つR1, R2が水素原
子ではなく、 R5, R6のうち少なくとも1つはアクリ
ロイル基またはメタクリロイル基であることを特徴とす
る請求項1記載の含フッ素多官能(メタ)アクリル酸エ
ステルである。
【0007】請求項3記載の発明は、前記(1)におい
て、 Rfが下記一般式(2)表されるポリペルフルオ
ロアルキレンオキサイド基を含むことを特徴とする請求
項1記載の含フッ素多官能(メタ)アクリル酸エステル
である。
【0008】
【化4】 (q,rは1〜50の整数を表す。)
【0009】請求項4記載の発明は、前記一般式(1)
で表される含フッ素多官能(メタ)アクリル酸エステル
を少なくとも有効成分として含有する組成物を重合硬化
して形成される低屈折材料である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。前記一般式(1)で示される本発明
の含フッ素多官能(メタ)アクリル酸エステルとして、
一例として下記一般式(3)〜(8)の化合物が挙げら
れる。
【0011】
【化5】 (kは2〜12の整数を表す)上記一般式においてであ
るが、屈折率を効果的に低減し、かつ表面硬度を向上さ
せるために、kを4〜10とするのが好ましい。また、
q,rは1〜50の整数を示すが、同様の理由から、 q
+rを10〜30とするのが好ましい。
【0012】本発明の含フッ素多官能(メタ)アクリル
酸エステルを合成する方法を以下に示す。まず、前記一
般式(3)、(4)で表される含フッ素多官能(メタ)
アクリル酸エステル化合物を合成する方法を説明する。
下記式(9)で示される含フッ素ジオールと下記式(1
0)で示されるエポキシ基をもつアクリレートとを通常
の開環反応により反応させ、得られた生成物を下記式
(11)で示されるアクリル酸クロライドとエステル反
応させることにより合成される。
【0013】
【化6】
【0014】<含フッ素ジオールとエポキシ基をもつア
クリレートとの反応>原料の仕込み比は、含フッ素ジオ
ール1molに対しエポキシ基含有アクリレート2〜4mo
l、好ましくは2〜3molである。また、反応を促進する
ために触媒を使用することが望ましく、例えば、ピリジ
ン、イソキノリン、N,Nジメチルシクロヘキシルアミ
ン、ピコリン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、
N,Nジメチルアニリン、ベンジルトリメチルアンモニウ
ムクロライド、トリフェニルホスフィン、水酸化カリウ
ム、水酸化ナトリウム、3フッ化ホウ素等が用いられ
る。その添加量は、原料混合物に対して、0.1〜15
重量%、好ましくは0.3〜5重量%である。また、反
応中の重合を抑制するために重合禁止剤を使用すること
が望ましく、例えば、メトキノン、ハイドロキノン、フ
ェノチアジン等が用いられる。その添加量は、原料混合
物に対して、0.01〜5重量%、好ましくは0.05
〜3重量%である。反応温度は系により異なるが、原料
や生成物の熱重合が起こらない温度が望ましく、50℃
〜130℃が好ましい。反応時間は系により異なるが、
2〜80時間が好ましい。前記反応終了後に生成物に各
種処理を行い、純度の高い反応生成物を得ることができ
る。処理としては例えば、未反応アクリレートや重合禁
止剤等を除去するための、反応生成物を炭酸ナトリウム
水溶液や炭酸水素ナトリウム等のアルカリ性水溶液で洗
浄する操作が挙げられる。上記の反応により得られる生
成物は下記式(12)〜(14)で示される化合物の混
合物である。以下、この混合物を生成物(a)と表記す
る。
【0015】
【化7】
【0016】<上記生成物(a)とアクリル酸クロライ
ドのエステル反応>前記生成物(a)とアクリル酸クロ
リドの反応生成物は、下記一般式(15)〜(21)で
示される化合物の混合物となり、その組成比は生成物
(a)とアクリル酸クロリドの仕込み比により変化す
る。下記一般式(13)〜(16)で示される3官能ア
クリレートを合成する場合は、生成物(a)1molに対
しアクリル酸クロリド1.0〜2.0molが好ましく、
下記式(17)〜(19)で示される4官能アクリレー
トを合成する場合は、生成物(a)1molに対しアクリ
ル酸クロリド2.0〜4.0molが好ましい。
【0017】
【化8】
【0018】次に、前記一般式(5)〜(8)で表され
る含フッ素多官能(メタ)アクリル酸エステル化合物の
合成する方法を説明する。下記一般式(22)で示され
る両末端にそれぞれ2つの水酸基を有するパーフルオロ
ポリエーテルと、前記化学式(11)で示されるアクリ
ル酸クロライドを反応させることにより前記一般式
(5)〜(8)で表される含フッ素化合物が合成され
る。
【0019】
【化9】
【0020】得られる反応生成物は下記一般式(23)
〜(31)で示される化合物の混合物であり、その成分
比は上記一般式(22)で示される化合物と前記化学式
(11)で示されるアクリル酸クロリドの仕込み比によ
り変化する。上記一般式(22)で示される化合物1mo
lに対しアクリル酸クロリドの添加量はそれぞれ、下記
一般式(23)〜(24)で示される単官能エステルを
合成する場合は1〜2mol、下記一般式(25)〜(2
8)で示される2官能エステルを合成する場合は2〜4
mol、下記一般式(29)〜(30)で示される3官能エ
ステルを合成する場合は3〜6mol、下記一般式(3
1)で示される4官能エステルを合成する場合は4〜8
molが好ましい。
【化10】
【0021】本発明の含フッ素多官能(メタ)アクリル
酸エステルを合成する際、アクリル酸クロライドとのエ
ステル反応で生じる塩化水素を捕捉するために、トリエ
チルアミン、ベンジルアミン等の3級アルキルアミンや
ピリジン等の塩基を添加することが望ましい。また、反
応温度は−20℃〜20℃であるが、−10℃〜10℃
が好ましく、反応時間は0.1〜12時間であるが、特
に0.5〜2時間が好ましい。上記エステル反応生成物
は未反応アクリル酸クロライドや塩化水素捕捉剤の塩基
を含むが、これらは各種処理により除去することが可能
である。処理としては例えば、メタノール等のアルコー
ル類や水の添加による未反応アクリル酸クロライドの分
解除去、あるいは、蒸留やカラムクロマトグラフィーに
よる精製等が挙げられる。生成混合物は、そのまま使用
できるが、用途に応じ分離することも可能である。
【0022】本発明の上記含フッ素(メタ)アクリル酸
エステルはそのまま架橋重合により硬化させて耐摩耗
性、耐擦傷性に優れた塗膜とすることができるが、硬化
塗膜にさらに良好な耐擦傷性を付与するために重合性不
飽和基を有する化合物を添加することも可能である。重
合性不飽和基を有する化合物としては、(メタ)アクリ
ル酸エステル類、(メタ)アクリル酸オリゴエステルプ
レポリマー類、不飽和ニトリル類、不飽和アミド類、不
飽和カルボン酸類、不飽和カルボン酸エステル類、カル
ボン酸ビニルエステル類があるが、特に(メタ)アクリ
ル酸エステル類が好ましい。(メタ)アクリル酸エステ
ルの具体例としては、トリメチロールプロパントリ(メ
タ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ
(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ
(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例について具体的に説明
する。
【0024】<実施例1>攪拌機、冷却管、ガス導入管
を備えたの三つ口フラスコに、含フッ素ジオールHOC
2(CF28CH2OHを0.05mol、トリエチルア
ミンを100mg、溶媒としてテトラヒドロフラン20g
を仕込み、油浴中窒素雰囲気で60℃で2時間加熱した
後、グリシジルアクリレートを0.1molを滴下した。
さらに80℃で40時間反応させた後、溶媒を留去し、
下記式(32)〜(34)に示す化合物の混合物が得ら
れた。以下これらの混合物を生成物1と称する。
【0025】
【化11】
【0026】次に、攪拌機、温度計、滴下漏斗およびガ
ス導入管を備えた三つ口フラスコに、上記生成物1をク
ロロホルム50mlに溶解したもの、およびトリエチルア
ミン0.2molを仕込み、氷温下でアクリル酸クロリド
0.2molをクロロホルム15mlに溶解した溶液を、滴
下漏斗から反応溶液の温度が5℃を超えないように滴下
した。滴下終了後氷冷のまま2時間攪拌した後、4mlの
メタノールを添加し、さらに10分間攪拌した。クロロ
ホルムを減圧留去し、得られた黄色結晶を酢酸エチル/n
-ヘキサン混合溶媒(体積比=1/4)を展開溶媒として
カラムクロマトグラフィーにより精製し、さらに溶媒を
減圧留去することで、下記式(35)〜(37)に示す
化合物の混合物が得られた。以下この混合物を生成物2
と称する。
【化12】
【0027】生成物2をメチルイソブチルケトンに5重
量%となるように溶解した後、開始剤としてイルガキュ
ア184(商品名:チバーガイギー製)を添加し塗液を
調製した。この塗液をハードコートされたPET基材
に、重合硬化物の反射率が550nmで最低値をとるよ
うにデイップコート法により塗布した後、120w/c
mの高圧水銀ランプにより紫外線を180秒照射し、硬
化塗膜1を得た。
【0028】<実施例2>攪拌機、温度計、滴下漏斗お
よびガス導入管を備えた三つ口フラスコに、下記式(3
8)に示した末端2水酸基パーフルオロポリエーテル
0.01mol(平均分子量2000)をメタキシレンヘ
キサフルオリドに溶解したもの、およびトリエチルアミ
ン0.08molを仕込み、氷温下でアクリル酸クロリド
0.08molをクロロホルム6mlに溶解した溶液を、滴
下漏斗から反応溶液の温度が5℃を超えないように滴下
した。滴下終了後氷冷のまま2時間攪拌した後、2mlの
メタノールを添加しさらに10分間攪拌した。クロロホ
ルムを減圧留去し、得られた黄色結晶をさらに酢酸エチ
ル/n-ヘキサン混合溶媒(体積比=1/4)を展開溶媒と
してカラムクロマトグラフィーにより精製し、さらに溶
媒を減圧留去することで、下記式(39)に示す化合物
が得られた。以下この生成物を生成物3と称する。
【0029】
【化13】
【0030】生成物3をメタキシレンヘキサフルオリド
に5重量%になるように溶解した後、開始剤としてイル
ガキュア184(商品名:チバーガイギー製)を添加し
塗液を調製した。この塗液を用い、実施例1と同様の方
法で、ハードコートされたPET基材上に硬化塗膜2を
形成した。
【0031】<実施例3>生成物3とジペンタエリスリ
トールヘキサアクリレートを重量比で80/20となる
ように混合した。この混合物をメタキシレンヘキサフル
オリドに5重量%になるように溶解した後、開始剤とし
てイルガキュア184(商品名:チバーガイギー製)を
添加し塗液を調製した。この塗液を用い、実施例1と同
様の方法で、ハードコートされたPET基材上に硬化塗
膜3を形成した。
【0032】<比較例1>実施例1で合成された生成物
1をメチルイソブチルケトンに5重量%となるように溶
解した後、開始剤としてイルガキュア184(商品名:
チバーガイギー製)を添加し塗液を調製した。この塗液
を用い、実施例1と同様の方法で、ハードコートされた
PET基材上に硬化塗膜4を形成した。
【0033】<比較例2>主鎖に環構造を有する従来の
含フッ素脂肪族重合体であるサイトップ(商品名:旭硝
子製)をパーフルオロオクタンに5重量%となるように
溶解し塗液を調製した。この塗液をハードコートされた
PET基材に、重合硬化後の反射率が最低になるように
デイップコート法により塗布した後、80℃で30分乾
燥させ塗膜5を形成した。
【0034】実施例1〜3および比較例1〜2で得られ
た塗膜1〜5について以下の評価を行った。 <反射率測定>各硬化塗膜の裏面を艶消し黒色塗料でベ
タ塗りした後、分光光度計(UV−4000:日立製作
所製)を用い反射率を測定した。 <耐擦傷性>スチールウール#0000を用い、各硬化塗膜
の表面を250g/cm2の圧力で擦過した後の表面状態の
目視判定を行った。判定基準を以下に示す。Aは、全く
傷がつかない。Bは、少々傷が認められる。Cは、膜が
剥がれ落ちる。を各々表す。 <鉛筆硬度試験>鉛筆硬度試験機(モデルC221A:
ヨシミツ精機製)を用い各塗膜の鉛筆硬度試験を行っ
た。
【0035】
【表1】
【0036】
【発明の効果】本発明の含フッ素多官能(メタ)アクリ
ル酸エステルは、複数の(メタ)アクリロイル基を有
し、架橋重合体は3次元網目構造をとる。このため、硬
化塗膜は高い表面硬度を有し、耐擦傷性、耐摩耗性に優
れ、高い表面硬度が要求される反射防止膜や光ファイバ
ーのクラッド等の低屈折率材料として利用可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4H006 AA01 AA03 BT12 4J005 AA02 AA11 AA21 BD03 4J027 AC02 AC03 AC07 AC09 AJ02 BA04 BA06 BA07 BA13 BA14 BA23 BA26 BA27 BA28 4J100 AG02Q AL02Q AL08P AL63Q AL66P AL67P AL67Q BA02P BA02Q BA03P BA07P BB12P BB13P CA01 CA04 JA32 JA35

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(1)で表されることを特徴と
    する含フッ素多官能(メタ)アクリル酸エステル。 【化1】 (Rfはフッ素原子を2以上有するフルオロアルキル基
    を表し、R3はCH2CH(OR5)(CH2PまたはC
    H(OR5)CH2(CH2P(但し、pは1〜3の整数)
    を表し、R4はCH2CH(OR6)(CH2PまたはC
    H(OR6)CH2(CH2Pを表し、R1, R2, R5,
    6は水素原子またはアクリロイル基もしくはメタクリ
    ロイル基を表し、これらのうち少なくとも1つはアクリ
    ロイル基またはメタクリロイル基である。)
  2. 【請求項2】前記一般式(1)において、 Rfが炭素
    数2〜12の直鎖状あるいは分岐状フルオロアルキル基
    であり、且つR1, R2が水素原子ではなく、 R5, R6
    のうち少なくとも1つはアクリロイル基またはメタクリ
    ロイル基であることを特徴とする請求項1記載の含フッ
    素多官能(メタ)アクリル酸エステル。
  3. 【請求項3】前記一般式(1)において、 Rfが下記
    一般式(2)表されるポリペルフルオロアルキレンオキ
    サイド基を含むことを特徴とする請求項1又は2記載の
    含フッ素多官能(メタ)アクリル酸エステル。 【化2】 (q,rは1〜50の整数を表す。)
  4. 【請求項4】前記一般式(1)で表される含フッ素多官
    能(メタ)アクリル酸エステルを少なくとも有効成分と
    して含有する組成物を重合硬化して形成される低屈折材
    料。
JP24711399A 1999-09-01 1999-09-01 含フッ素多官能(メタ)アクリル酸エステル及び低屈折材料 Expired - Fee Related JP4644889B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24711399A JP4644889B2 (ja) 1999-09-01 1999-09-01 含フッ素多官能(メタ)アクリル酸エステル及び低屈折材料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24711399A JP4644889B2 (ja) 1999-09-01 1999-09-01 含フッ素多官能(メタ)アクリル酸エステル及び低屈折材料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001064326A true JP2001064326A (ja) 2001-03-13
JP4644889B2 JP4644889B2 (ja) 2011-03-09

Family

ID=17158639

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24711399A Expired - Fee Related JP4644889B2 (ja) 1999-09-01 1999-09-01 含フッ素多官能(メタ)アクリル酸エステル及び低屈折材料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4644889B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006082845A1 (ja) * 2005-02-04 2006-08-10 Daikin Industries, Ltd. 硬化性組成物およびそれを硬化してなる光学部材
JP2010053040A (ja) * 2008-08-26 2010-03-11 Sumitomo Chemical Co Ltd 化合物
JP2012072232A (ja) * 2010-09-28 2012-04-12 Dic Corp 重合性フッ素系化合物、それを用いた活性エネルギー線硬化型組成物及びその硬化物
JP2014070113A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Neos Co Ltd 反応性含フッ素オリゴマー
JP5933870B1 (ja) * 2014-08-01 2016-06-15 オリンパス株式会社 内視鏡業務支援装置
CN116217916A (zh) * 2023-02-07 2023-06-06 湖南天氟新材料有限公司 一种y型全氟聚醚改性丙烯酸酯、防污涂料及制备方法和应用

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03215453A (ja) * 1990-01-19 1991-09-20 Nippon Kayaku Co Ltd (メタ)アクリル酸エステル、これを用いた樹脂組成物、耐熱性光ファイバ用コーティング剤とそれらの硬化物
JPH10182746A (ja) * 1996-02-21 1998-07-07 Nof Corp 含フッ素単量体組成物及び減反射フィルム
JPH10279530A (ja) * 1997-03-31 1998-10-20 Toray Ind Inc 含フッ素化合物、光学薄膜およびそれを用いた反射防止性物品
JP2000264883A (ja) * 1999-03-17 2000-09-26 Kyoeisha Chem Co Ltd パーフルオロ基を含有する化合物およびその硬化重合物

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03215453A (ja) * 1990-01-19 1991-09-20 Nippon Kayaku Co Ltd (メタ)アクリル酸エステル、これを用いた樹脂組成物、耐熱性光ファイバ用コーティング剤とそれらの硬化物
JPH10182746A (ja) * 1996-02-21 1998-07-07 Nof Corp 含フッ素単量体組成物及び減反射フィルム
JPH10279530A (ja) * 1997-03-31 1998-10-20 Toray Ind Inc 含フッ素化合物、光学薄膜およびそれを用いた反射防止性物品
JP2000264883A (ja) * 1999-03-17 2000-09-26 Kyoeisha Chem Co Ltd パーフルオロ基を含有する化合物およびその硬化重合物

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006082845A1 (ja) * 2005-02-04 2006-08-10 Daikin Industries, Ltd. 硬化性組成物およびそれを硬化してなる光学部材
JP2010053040A (ja) * 2008-08-26 2010-03-11 Sumitomo Chemical Co Ltd 化合物
JP2012072232A (ja) * 2010-09-28 2012-04-12 Dic Corp 重合性フッ素系化合物、それを用いた活性エネルギー線硬化型組成物及びその硬化物
JP2014070113A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Neos Co Ltd 反応性含フッ素オリゴマー
JP5933870B1 (ja) * 2014-08-01 2016-06-15 オリンパス株式会社 内視鏡業務支援装置
CN116217916A (zh) * 2023-02-07 2023-06-06 湖南天氟新材料有限公司 一种y型全氟聚醚改性丙烯酸酯、防污涂料及制备方法和应用
CN116217916B (zh) * 2023-02-07 2023-09-05 湖南天氟新材料有限公司 一种y型全氟聚醚改性丙烯酸酯、防污涂料及制备方法和应用

Also Published As

Publication number Publication date
JP4644889B2 (ja) 2011-03-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5292680B2 (ja) 含フッ素ポリエーテル(メタ)アクリレートおよびその製造法
JP4267088B2 (ja) 反射防止膜用塗料及び該反射防止膜用塗料を用いた低反射材
JPH06329787A (ja) アクリル基含有ペルフルオロポリエーテル系塗料
US6254973B1 (en) Fluorine-containing polyfunctional (meth) acrylate, fluorine containing monomer composition, low refractivity material, and reflection reducing film
JP2001064326A (ja) 含フッ素多官能(メタ)アクリル酸エステル及び低屈折材料
JP5206746B2 (ja) 含フッ素ポリエーテルカルボン酸エステル
JP4590703B2 (ja) 含フッ素ポリエーテルカルボン酸エステル
JP2986122B2 (ja) ウレタン(メタ)アクリレート系液状樹脂組成物及び光ファイバー用コーティング剤
JP4406966B2 (ja) 含フッ素多官能(メタ)アクリル酸エステルおよび低屈折材料
JP2003268042A (ja) 重合性化合物およびその重合体
KR20140003120A (ko) 자외선 경화 불소계 공중합체, 이를 포함하는 코팅조성물 및 이를 포함하는 막
JP5729845B2 (ja) 可架橋固形化超分岐ポリエステルおよびその固形化産物とその調製方法
EP0738255B1 (en) 2-fluoroacrylate ester polymers and use thereof as optical materials
JP2003012588A (ja) 含フッ素化合物、その製造方法、含フッ素重合体および撥水撥油剤組成物
JP4963545B2 (ja) (メタ)アクリロイロオキシテトラヒドロフラン類およびその製造方法
JPH09104655A (ja) 含フッ素(メタ)アクリル化合物
JP3963028B2 (ja) 含フッ素多官能(メタ)アクリル酸エステル
JP4003249B2 (ja) 含フッ素化合物、光学薄膜およびそれを用いた反射防止性物品
JP3374494B2 (ja) ジ−(α−フルオロアクリル酸)フルオロアルキルエステル
EP0364587A1 (en) Hexafluoroneopentyl alcohol, its derivatives, fluorinated polymers and their use
JP5082907B2 (ja) 新規トリ(メタ)アクリレートおよび硬化性組成物
JPS6368542A (ja) フツ化メタクリル酸エステル
JP5071612B2 (ja) 含フッ素硬化性組成物
JP3334945B2 (ja) 含フッ素ビニルエーテル共重合体
JP4003248B2 (ja) 含フッ素化合物、光学薄膜およびそれを用いた反射防止性物品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060725

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081202

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090526

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090724

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100831

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101014

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101109

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101122

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131217

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees