JPH06329787A - アクリル基含有ペルフルオロポリエーテル系塗料 - Google Patents

アクリル基含有ペルフルオロポリエーテル系塗料

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JPH06329787A
JPH06329787A JP6114651A JP11465194A JPH06329787A JP H06329787 A JPH06329787 A JP H06329787A JP 6114651 A JP6114651 A JP 6114651A JP 11465194 A JP11465194 A JP 11465194A JP H06329787 A JPH06329787 A JP H06329787A
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フアブリツィオ、ムッタ
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 機械的特性が高く、特に硬度が高く、耐光酸
化分解性および耐加水分解性が高い、PFPE(ペルフ
ルオロポリエーテル)系の塗料を提供する。 【構成】 一般式 YCF2 ORf CFXCH2 (OCH2 CH2 p OCOCR=CH2 (I) (式中、Y=F、Cl、CF3 、C2 5 、C3 7
4 9 であり、X=F、CF3 であり、pは1〜5の
整数であり、Rf は、単位 −CF2 O−、−CF2 CF2 O−、−CF2 CF2
2 O−、 の様なオキシフルオロアルキレン単位の配列により形成
され、平均分子量が400〜3000であるペルフルオ
ロポリエーテル構造を有する基を表し、R=H、CH3
である。)で表される、(メタ)アクリル基含有ペルフ
ルオロポリエーテル。及びこれかれ得られる塗料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、機械的特性が高く、特に硬度が
高く、耐光酸化分解性および耐加水分解性が高い、PF
PE(ペルフルオロポリエーテル)系の塗料に関する。
これらの特性は、例えば自動車工業におけるトップコー
トとしてのすべての用途に必要とされる。ペルフルオロ
ポリエーテルから得られるフッ素化ポリアクリレート、
特にGaldenアクリレートは公知である(米国特許第5,
011,979号参照)。本発明者が行った実験から、
それから得られた樹脂は加水分解に対する耐性が乏し
く、トップコートとしての用途には適していないことが
分かった。
【0002】予期せぬことに、以下に説明する本発明の
PFPEを使用することにより、上記の特性を有するP
FPEを基剤とする塗料を製造できることが分かった。
本発明の目的は、一般式 YCF2 ORf CFXCH2 (OCH2 CH2 p OCOCR=CH2 (I) (式中、Y=F、Cl、CF3 、C2 5 、C3 7
4 9 であり、X=F、CF3 であり、pは1〜5の
整数であり、Rf は、単位 −CF2 O−、−CF2 CF2 O−、−CF2 CF2
2 O−、 の様なオキシフルオロアルキレン単位の配列からなり、
平均分子量が400〜3000であるペルフルオロポリ
エーテル構造を有する基を表し、R=H、CH3 であ
る。)で表される、(メタ)アクリル基含有ペルフルオ
ロポリエーテルである。
【0003】本発明のアクリル化されたペルフルオロポ
リエーテルは、ここにその全体を含める米国特許第5,
011,979号に記載の方法により得られる。その前
駆物質の製造方法はこの分野では良く知られており、例
えば米国特許第3,513,203号、第3,847,
978号、第3,810,874号を参照するとよい。
特に、本発明のペルフルオロポリエーテルアクリレート
を得るのに好適なペルフルオロポリエーテルは、下記の
種類のペルフルオロオキシアルキレン単位の配列により
形成されたペルフルオロポリエーテルである。 これらの単位はペルフルオロポリエーテル鎖に沿って不
規則に分布している。 X=FまたはCF3 である(CFXO)、これらの単位
はペルフルオロポリエーテル鎖に沿って不規則に分布し
ている。 IVA)(CH2 CF2 CF2 O)、 VA) (CF2 CF2 CF2 O)、 VIA)(CF2 CF2 O)。
【0004】上記の単位を含むペルフルオロポリエーテ
ル化合物は、好ましくは下記の群から選択する。 IB) A' O(C3 6 O)m (CFXO)n − (式中、Xは−F、−CF3 であり、A' は−CF3
−C2 5 、−C3 7 であり、C3 6 OおよびCF
XO単位はペルフルオロポリエーテル鎖に沿って不規則
に分布しており、mおよびnは整数であり、比率m/n
は≧2である。)これらのペルフルオロポリエーテル
は、英国特許第1,104,482号に記載の方法によ
り、ヘキサフルオロプロペンの光酸化により得られる。 IIB)C3 7 O(C3 6 O)m − (式中、mは正の整数であり、分子量は上記の価を有す
る。)これらの化合物はヘキサフルオロプロペンエポキ
シドのイオンテロ重合により得られる。例えば米国特許
第3,242,218号参照。IIIB) (C3 6 O)m
(C2 4 O)n (CFXO)q (式中、Xは−F、−CF3 であり、m、nおよびqは
ゼロではなく、平均分子量が少なくとも400になる整
数である。)これらの物質は、米国特許第3,665,
041号に記載の方法により、C3 6 およびC2 4
の混合物の光酸化により得られる。
【0005】本発明者は、驚くべきことに、下記の出発
アルコール(III) の式に導入した、不飽和エステルの
(CH2 CH2 O)p 基がエステル自体に、主として非
加水分解性に関して驚くべき安定性を与えることを発見
した。その上、合成工程における、より優れた反応性も
認められている。ペルフルオロポリエーテル部分は、好
ましくは下記の式を有する。 Y−CF2 O(C3 6 O)m (CFXO)n CFX− (II) (式中、Y=F、Cl、CF3 、C2 5 であり、X=
F、CF3 であり、mおよびnは(IIIB)における上記の
意味を有する。)YがFまたはペルフルオロアルキルで
ない場合、その化合物は例えばヨーロッパ特許第039
3230号により得られる。アクリレートまたはメタク
リレート(I) は、例えば米国特許第3,810,874
号の方法により、エチレンオキシドでエトキシル化する
ことにより得られる、式 YCF2 ORf CFXCH2 (OCH2 CH2 p OH (III) (式中、XおよびYは上記の意味を有する。)のフッ素
化アルコールを、米国特許第5,011,979号によ
り、アクリル酸またはメタクリル酸と反応させることに
より製造される。この製造方法は、他の上記のRf 基を
有するすべてのアルコールに応用できる。
【0006】エステル化は、温度30〜150℃、好ま
しくは60〜100℃、p−トルエンスルホン酸、硫
酸、三フッ化ホウ素、リン酸または無水リン酸の様な通
常のエステル化触媒の存在下、ベンゼン、トルエン、キ
シレン、の様な不活性溶剤中で行う。反応物質の総重量
に対して0.5〜3重量%の量の、ヒドロキノン、ジ−
t−ブチル−p−クレゾール、t−ブチルカテコール、
p−メトキシフェノール、等の重合禁止剤の存在下で操
作を行うのが好ましい。あるいは、アクリレートまたは
メタクリレート(I) は、フッ素化アルコール(III) を、
それぞれ塩化アクリロイルまたは塩化メタクリロイルと
直接反応させて製造することができる。反応は、温度5
〜60℃で、上記の様に重合禁止剤の存在下で行う。酸
受容体としては、トリエチルアミン、ピリジン、等の塩
基性物質を使用することができる。あるいは、アクリレ
ートまたはメタクリレート(I) は、フッ素化アルコール
(III) を、それぞれ無水アクリル酸または無水メタクリ
ル酸と、温度5〜60℃で、重合禁止剤および酸受容体
の存在下で反応させることにより製造することができ
る。
【0007】塗料として使用するフッ素含有アクリルま
たはメタクリル重合体は、構造(I)により表されるアク
リルまたはメタクリルモノマーの単独重合により得られ
る。あるいは、10〜90モル%のアクリルまたはメタ
クリルモノマー(I) および90〜10モル%の、式 CH2 =CR−COO−A (IV) (式中、R=H、CH3 、F、Clであり、Aは1〜1
2個の炭素原子を有するアルキルまたは1〜10個の炭
素原子を有するフルオロアルキルまたは6〜8個の炭素
原子を有する脂肪族または芳香族環状基である。)によ
り表される1種以上のモノマーの共重合により、この重
合体を製造することもできる。あるいは、50〜98モ
ル%のアクリルまたはメタクリルモノマー(I) および2
〜50モル%の、構造 CH2 =CR−CO−W−B (V) (式中、R=H、CH3 、F、Clであり、W=O、N
Hであり、B=H、(CH2 s 1 であり、s=1〜
5であり、B1 =−COOH、−OH、−CH=C
2 、−NCO、−CO−CH2 CO−CH3 、−Si
(OR)3 であり、Rは1〜5個の炭素原子を有するア
ルキル基である。)により表される1種以上のアクリル
モノマーの共重合により、この重合体を製造することも
できる。また、1〜50モル%のアクリルモノマー(I)
、40〜90モル%の構造(IV)により表される1種以
上のモノマー、および2〜30モル%の構造(V) により
表される1種以上のモノマーの共重合により、この重合
体を製造することもできる。
【0008】塗料として使用する本発明の重合体は、塊
状で、溶液中、懸濁液中またはエマルション中でのラジ
カル重合により得られる。溶液中で重合させるための通
常の溶剤の例は、m−ヘキサフルオロキシレン、トリフ
ルオロトルエン、等のフッ素化溶剤、アセトン、メチル
エチルケトン、メチルイソブチルケトン(MIBK)、
酢酸エチル、酢酸イソブチル、トルエン、キシレン、等
の水素化溶剤である。溶液中重合により得られる重合体
は、反応溶液から重合体を分離し、その重合体を同一
の、または他の溶剤または溶剤混合物中に再溶解させて
製造される溶液の形態で、あるいは得られた反応混合物
を同一の、または他の溶剤または溶剤混合物で単に希釈
するだけで製造される溶液の形態で使用することができ
る。塊状重合により得られる重合体は、溶剤または溶剤
混合物中に溶解させ、残留している可能性があるモノマ
ーを除去した後で使用する。塊状、溶液中、または懸濁
液中重合用の通常のラジカル重合開始剤の例は、過酸化
ベンゾイル、過酸化ジクミル、過酸化ラウリル、等の有
機過酸化物、アゾビスイソブチロニトリル(AIB
N)、アゾビスイソバレロニトリル、等のアゾ化合物で
ある。エマルション中重合用の通常の重合開始剤の例
は、過硫酸アンモニウムおよび過硫酸カリウムの様な酸
化剤、およびその様な酸化剤、還元剤として亜硫酸ナト
リウム、等、およびFe(III) サルフェートまたは類似
の遷移金属塩を含んでなるレドックス開始剤である。
【0009】重合開始剤は、すべてのモノマーの重量に
対して0.1〜5重量%の量で使用する。エマルション
中重合に通常使用する乳化剤の例は、ラウリル硫酸ナト
リウム、ペルフルオロオクタン酸アンモニウム、等の陰
イオン系、ドデシルトリメチルアンモニウムブロミド、
ヘキサデシルトリメチルアンモニウムブロミド、等の陽
イオン系、ポリエチレンオキシドラウリルエーテル、等
の非イオン系乳化剤であり、乳化剤は水の量に対して約
0.001〜5重量%の量で使用する。溶剤自体、また
は他の成分が分子量を調整するのに不十分である場合、
4〜12個の炭素原子を有するアルカンチオールの様
な、少量の鎖調整剤を使用することができる。重合温度
は好ましくは30〜150℃である。本発明のフッ素化
重合体の分子量は、標準としてポリスチレンを使用する
GPCにより測定して、2,000〜50,000であ
る。
【0010】本発明の重合体が構造(V) で表される1種
以上のモノマーを含む場合、その重合体の基材に対する
密着性およびその機械的特性を増加させるために、その
重合体に架橋を行う。モノマー(V) の官能基が−COO
H基である場合に一般的に使用される架橋剤の例は、エ
チレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、トリエチレ
ンジアミン、ジアミノジフェニルメタン、等の、少なく
とも2個のアミン基を有する化合物、ブチレンジグリシ
ジルエーテル、ビスフェノールAジグリシジルエーテ
ル、等の、少なくとも2個のエポキシド基を有する化合
物である。モノマー(V) の官能基が−OH基である場合
に一般的に使用される架橋剤の例は、ヘキサメチレンジ
イソシアネート、イソホロンジイソシアネートおよびそ
れらの三量体またはビウレットの様な少なくとも2個の
イソシアン酸基を有する化合物、さらに、ブロッキング
剤がフェノール、アルコール、メルカプタン、オキシ
ム、イミノ型、等である「ブロックド」ポリイソシアネ
ート、メラミン、尿素、ベンゾグアナミン樹脂のアルキ
ルエーテル化誘導体の様なアルキルエーテル化アミノ樹
脂型、メチルエーテル、ブチルエーテル、イソブチルエ
ーテル型、メチル−ブチル混合エーテル型、等の化合物
である。架橋剤としてアルキルエーテル化アミノ樹脂を
使用する場合、本発明のフッ素化重合体とアミノ樹脂の
比率は、重量で好ましくは55/45〜95/5、より
好ましくは60/40〜90/10である。架橋剤とし
てポリイソシアネートを使用する場合、本発明のフッ素
化重合体とポリイソシアネートの比率は、イソシアネー
ト基と水酸基の当量比率で、好ましくは0.5〜2、よ
り好ましくは0.8〜1.2である。モノマー(V) の官
能基が−NCO基である場合に一般的に使用される架橋
剤の例は、少なくとも2個のアミノ基、2個の酸基、ま
たは2個の水酸基を有する化合物である。架橋はいずれ
の場合にも、室温〜200℃の温度で、約30分〜24
時間行う。 下記の表1で、OH価はASTM E22
2標準により測定し、最終的な樹脂1グラムあたりのK
OHのmgで表す。酸価はASTM D1639標準によ
り測定する。
【0011】実施例1 Rf が式IIを有するI)の製造 1リットルフラスコに、無水メタクリル酸245ml
(1.54モル)、ヒドロキノン0.5g、ピリジン1
mlを入れ、80℃に加熱し、次いでその中に分子量70
9のフッ素化アルコール820g(1.16モル)を滴
下し、同じ温度に14時間保持する。混合物を50℃に
冷却し、メタノール50mlを導入し、1時間攪拌する。
大気圧で、続いて真空中(約1mmHg)、70℃で蒸留
し、曇った液体生成物913gが得られる。PTFEの
0.45ミクロン薄膜を通して濾過した後、1H−NM
R検査により、水素化不純物をなお含む透明な生成物が
得られる。この生成物をペルフルオロヘプタンおよびメ
タノールで処理し、2つの相が生じるが、下側の相は主
として、50〜55℃/5mbarにおける残留物として得
られた、式 CF3 O(C3 6 O)m (CF2 O)n CF2 CH2
OCH2 CH2 −OCOC(CH3 )=CH2 の、m/n=27.6および分子量=777(19Fおよ
1H NMR分析)である、水素化生成物を含まな
い、メタクリレートを含む。
【0012】実施例2 Rf が式IIを有するI)の製造 500mlフラスコ中で、50℃に維持した、塩化メタク
リロイル1モルおよびピリジン0.5mlの混合物に、分
子量550のフッ素化アルコール(III) 0.5モルを4
時間で加える。気体状のHClがただちに発生する。滴
下終了後、さらに30分間反応させ、次いで、ボイラー
を使用し、減圧下(約10mmHg)、50〜60℃で過剰
の塩化メタクリロイルを蒸留する。僅かに曇った生成物
305gが得られるので、これをPTFEの0.45ミ
クロン薄膜を通して濾過し、式 CF3 O(C3 6 O)m (CF2 O)n CF2 CH2
OCH2 CH2 −OCOC(CH3 )=CH2 により表される、m/n=40および分子量=618(
1Hおよび19F NMR分析)である、無色の透明な生
成物が得られる。
【0013】実施例3 Rf が式IIを有するI)の製造 実施例2と同じ方法により、分子量600のフッ素化ア
ルコール(III) で処理し、式 CF3 O(C3 6 O)m (CF2 O)n CF2 CH2
OCH2 CH2 −OCOC(CH3 )=CH2 により表される、m/n=40および分子量=654(
1Hおよび19F NMR分析)である、無色の透明な生
成物が得られる。
【0014】実施例4 Rf が式IIを有するI)の製造 実施例2と同じ方法により、分子量650のフッ素化ア
ルコール(III) で処理し、式 CF3 O(C3 6 O)m (CF2 O)n CF2 CH2
OCH2 CH2 −OCOC(CH3 )=CH2 により表される、m/n=40および分子量=702(
1Hおよび19F NMR分析)である、無色の透明な生
成物が得られる。
【0015】実施例5 I)の重合体 実施例2のメタクリレートI 100g、m−ヘキサフ
ルオロキシレン200gおよびAIBN 0.1gをガ
ラス製容器に入れ、ドライアイス−アセトン浴中で冷却
し、脱気して密閉する。密閉した容器を恒温浴中で一定
温度60℃に8時間保持し、次いで、反応混合物をオイ
ルエーテル中に注ぎ込み、生じた沈殿物を濾過し、50
℃、圧力10mmHgで24時間乾燥させる。透明な重合体
95gが回収される。
【0016】実施例6 I)の重合体 実施例5と同じ方法で、実施例4のメタクリレート10
0gを重合させ、透明な重合体93gが回収される。
【0017】実施例7(比較例) I)の重合体 実施例5と同じ条件下で、p=O、分子量=550であ
るフッ素化アルコール(III) のメタクリレート100g
を重合させ、透明な重合体75gが回収される。収量は
実施例5の場合よりも低い。
【0018】実施例8(比較例) I)の重合体 実施例5と同じ条件下で、p=O、分子量=650であ
るフッ素化アルコール(III) のメタクリレート100g
を重合させ、透明な重合体72gが回収される。収量は
実施例7の場合と同じである。
【0019】実施例9 I)の共重合体 実施例5のメタクリレート63g(0.105モル)、
MMA 27g(0.27モル)、MIBK 200g
およびAIBN 1gをガラス製容器に入れ、ドライア
イス−アセトン浴中で冷却し、脱気して密閉する。密閉
した容器を恒温浴中で一定温度60℃に8時間保持す
る。次いで、反応混合物をリグロイン中に注ぎ込み、生
じた沈殿物を濾過し、50℃、圧力10mmHgで24時間
乾燥させる。透明な重合体97gが回収される。この重
合体の19F−NMR分析により、フッ素化アルコールの
メタクリレートとMMAのモル組成は23/77である
ことが分かる。重合体の固有粘度は、溶剤としてm−ヘ
キサフルオロキシレンを使用し、温度35℃で測定し
て、0.98 dl/g である。
【0020】実施例10〜19 樹脂の製造 MIBK溶剤100gを窒素気流中で105℃に加熱
し、次いで重合開始剤(AIBN)および表1に示す組
成のモノマー混合物(100g)を4時間で加え、重合
を同じ温度で2時間行う。
【0021】実施例20(1)〜20(10) 塗料の
製造 リン酸亜鉛で処理したアルミニウム支持体上に、表2A
にグラムで示す組成物を塗布し、室温に5分間放置し、
次いで実施例20(1)、20(4)、20(7)およ
び20(8)に関してはT=150℃で30' 、残りの
実施例に関してはT=80℃で60' 架橋させる。厚さ
30ミクロンのフィルムが得られる。その様にして得ら
れたフィルムに、表2Bに示す下記の試験を行う。 −MEK試験 被覆した試料の表面を、MEKに浸した
パッドで繰り返し擦り、フィルムを除去しない、1往復
の回数を記録する。 −ASTM D 3359標準による密着性、 −ASTM D 3363標準による鉛筆硬度、 −ASTM D 552標準による曲げ試験、 −ASTM D 523標準による光沢、 −ASTM D 53標準によるQUV試験: T=6
0℃で8時間、T=40℃で凝縮4時間のUVサイク
ル。1000時間の露出後に測定を行う。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】
【表3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 エツィオ、ストレッパローラ イタリー国ベルガモ、トレビグリオ、ビア レ、パルティジアノ、6 (72)発明者 フアブリツィオ、ムッタ イタリー国バレーゼ、ペルトゥッセルラ、 カロンノ、ビア、エディソン、238

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 YCF2 ORf CFXCH2 (OCH2 CH2 p OCOCR=CH2 (I) (式中、Y=F、Cl、CF3 、C2 5 、C3 7
    4 9 であり、X=F、CF3 であり、pは1〜5の
    整数であり、Rf は、単位 −CF2 O−、−CF2 CF2 O−、−CF2 CF2
    2 O−、 の様なオキシフルオロアルキレン単位の配列により形成
    され、平均分子量が400〜3000であるペルフルオ
    ロポリエーテル構造を有する基を表し、R=H、CH3
    である。)で表される、(メタ)アクリル基含有ペルフ
    ルオロポリエーテル。
  2. 【請求項2】 Xが上記の意味を有することを特徴とする、請求項1に
    記載のペルフルオロポリエーテル。
  3. 【請求項3】Rf が(C3 6 m (CFXO)n (但
    し、m/n≧2であり、mおよびnは整数である)で表
    されることを特徴とする、請求項2に記載のペルフルオ
    ロポリエーテル。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれか1項に記載の式I
    の(メタ)アクリル基含有ペルフルオロポリエーテルモ
    ノマーから得られる塗料であって、前記モノマーの単独
    重合により得られることを特徴とする塗料。
  5. 【請求項5】請求項1〜3のいずれか1項に記載の式I
    の(メタ)アクリル基含有ペルフルオロポリエーテルモ
    ノマーから得られる塗料であって、式(I) のメタクリル
    モノマー10〜90重量%および式 CH2 =CR−COOA (IV) (式中、R=H、CH3 、F、Clであり、Aは1〜1
    2個の炭素原子を有するアルキルまたは1〜10個の炭
    素原子を有するフルオロアルキルまたは6〜8個の炭素
    原子を有する脂肪族または芳香族環状基である。)のモ
    ノマーから選択された1種以上のモノマー90〜10重
    量%の共重合により得られることを特徴とする塗料。
  6. 【請求項6】請求項1〜3のいずれか1項に記載の式I
    の(メタ)アクリル基含有ペルフルオロポリエーテルモ
    ノマーから得られる塗料であって、式(I) のモノマー5
    0〜98重量%および式 CH2 =CR−CO−W−B (V) (式中、Rは上記の意味を有し、W=O、NHであり、
    B=H、(CH2 s 1 であり、s=1〜5であり、
    1 =−COOH、−OH、−CH=CH2 、−NC
    O、−CO−CH2 CO−CH3 、−Si(OR)3
    あり、Rは1〜5個の炭素原子を有するアルキル基であ
    る。)のモノマーから選択された1種以上のモノマー2
    〜50重量%の共重合により得られることを特徴とする
    塗料。
  7. 【請求項7】請求項1〜3のいずれか1項に記載の式I
    の(メタ)アクリル基含有ペルフルオロポリエーテルモ
    ノマーから得られる塗料であって、式Iのモノマー1〜
    50重量%、請求項5の式IVの1種以上のモノマー40
    〜90重量%、および請求項6の式Vの1種以上のモノ
    マー2〜30重量%の共重合により得られることを特徴
    とする塗料。
  8. 【請求項8】重合体が架橋されていることを特徴とす
    る、請求項6または7に記載の塗料。
  9. 【請求項9】トップコートとして使用されることを特徴
    とする、請求項8に記載の塗料。
  10. 【請求項10】請求項1〜3のいずれか1項に記載の
    (メタ)アクリル基含有ペルフルオロポリエーテルの製
    造方法であって、エチレンオキシドによるエトキシル化
    反応により得られる、式 YCF2 ORf CFXCH2 (OCH2 CH2 p OH (III) (式中、XおよびYは請求項1におけるのと同じ意味を
    有する。)のフッ素化アルコールを、アクリル酸または
    メタクリル酸と反応させることを特徴とする方法。
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