JP2001062959A - プラスチック積層体およびガラス積層体 - Google Patents

プラスチック積層体およびガラス積層体

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JP2001062959A JP23775799A JP23775799A JP2001062959A JP 2001062959 A JP2001062959 A JP 2001062959A JP 23775799 A JP23775799 A JP 23775799A JP 23775799 A JP23775799 A JP 23775799A JP 2001062959 A JP2001062959 A JP 2001062959A
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Takanobu Suzuki
隆信 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来のフッ素樹脂フィルムとガラスの積層体で
成し得た安全性、防火性に加え、さらに火災時における
熱線遮断性を付与することにより、高度の防火性を達成
しうるプラスチック積層体およびガラス積層体を提供す
る。 【解決手段】シリコーン樹脂層とフッ素樹脂層とを積層
してなるプラスチック積層体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱線遮断性に優れ
たプラスチック積層体および防火性に優れたガラス積層
体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、工場、ビルディング、百貨店、ス
ーパー等の大型の建物が増加するにつれて火災時に火炎
や煙を遮断して延焼を最小限に食い止める機能と、平常
時に破損しても破片が飛散せず、貫通孔を生じない安全
ガラスの機能の両方を有する防火安全ガラスが提案され
ている(特願平2ー414822、特開平8ー1325
60)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の防火安全ガラスではフッ素樹脂フィルムとガラスの
みを積層した構成からなるので、破損の際の安全性と火
炎が直接侵入することを未然に防ぐ防火性に対しては効
果的であったが、火炎から発せられる熱線が防火安全ガ
ラス面を通って侵入して輻射熱により可燃物が発火、も
しくは可燃物が分解ガス化して発火・引火することによ
って引き起こされる延焼までは抑えきれなかった。
【0004】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
り、従来のフッ素樹脂フィルムとガラスの積層体で成し
得た安全性、防火性に加え、さらに火災時における熱線
遮断性を付与することにより、高度の防火性を達成しう
るプラスチック積層体およびガラス積層体を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決する手段】本発明は、シリコーン樹脂層と
フッ素樹脂層とを積層してなるプラスチック積層体であ
り、シリコーン樹脂の熱線遮断性とフッ素樹脂層の難燃
性とが相まって高度な防火性を有するプラスチック積層
体が得られる。
【0006】また本発明はシリコーン樹脂層とフッ素樹
脂層とを積層してなるプラスチック積層体をガラスに積
層してなるガラス積層体であり、シリコーン樹脂の熱線
遮断性とフッ素樹脂層の難燃性とが相まって高度な防火
性を有するガラス積層体が得られる。
【0007】また本発明はシリコーン樹脂層が、ジメチ
ルシロキサンを主なモノマー成分とするシリコーンを主
成分とした組成物からなることを特徴とするプラスチッ
ク積層体またはガラス積層体であり、ジメチルシロキサ
ンを主なモノマー成分とするシリコーンを主成分とした
組成物が有する優れた接着性、及び強度により高度の防
火性を達成しうるプラスチック積層体およびガラス積層
体が得られる。
【0008】
【発明の実施の態様】以下、本発明を図面に基づいてさ
らに詳細に説明する。図1は本発明のプラスチック積層
体の一例を示す概略断面図、図2は本発明のガラス積層
体の一例を示す概略断面図である。
【0009】本発明は、図1に示すようにシリコーン樹
脂層1とフッ素樹脂層2とを積層してなるプラスチック
積層体である。また、図2に示すようにシリコーン樹脂
層1とフッ素樹脂層2とを積層してなるプラスチック積
層体をガラス3に積層してなるガラス積層体である。
【0010】本発明における、シリコーン樹脂層1はそ
の種類を問わず、付加反応型シリコーン樹脂でも縮合反
応型シリコーン樹脂でも使用できる。
【0011】好適にはジメチルシロキサンを主なモノマ
ー成分としたポリジメチルシロキサンを主成分とした組
成物からなるものが使用できる。特にフィルムへの加工
性、ガラス面、他のプラスチックフィルム面への積層性
・加工性等を考慮するとミラブル型シリコーンゴム、液
状硬化型シリコーンゴム等のゴムや、シリコーンワニ
ス、シリコーン塗料等のレジンに分類されるシリコーン
を単独使用もしくは併用するのが好ましい。
【0012】ジメチルシロキサンを主なモノマー成分と
したポリジメチルシロキサンにおける他のモノマー成分
としてはメチル基のひとつないしは二つ(末端について
はひとつないしは三つ)をビニル基、フェニル基、(長
鎖)アルキル基、フルオロアルキル基、ヒドロキシル基
(=シラノール基)、アミノ基、グリシジル基、アルコ
キシ基、塩素、水素等で置換したモノマーが応用でき
る。
【0013】シリコーン単独では成しえない特性例えば
加工性、耐熱性、機械物性、接着性、難燃性、信頼性等
を補助する目的でポリジメチルシロキサン以外の充填
材、加硫剤、特性向上剤などの成分を添加してもよい。
【0014】充填材としてはシリカ、けいそう土、石英
粉、炭酸カルシウム、シリコーンレジン、カーボン等が
用いられる。また加硫剤としては有機過酸化物、変性シ
ラン、変性シロキサン、アルコキシシラン、白金化合物
等が用いられる。また特性向上剤としては末端シラノー
ル基あるいは末端アルコキシ基含有低粘度シリコーンオ
イル・シリコーンレジン、シラン化合物(以上加工助
剤)、鉄、ニッケル等の金属酸化物、金属有機酸塩(以
上耐熱向上剤)酸化カルシウム、酸化バリウム等の酸受
容体(以上加硫戻り防止剤)白金化合物、酸化鉄、酸化
チタン、カーボン(以上難燃性付与剤)シランカップリ
ング剤(以上接着向上剤)等が用いられる。 シリコー
ン樹脂層1の厚さはガラス積層体の場合には、防火性、
安全性を損なわない範囲で選択できるが、20μmない
し2mmが特に好適である。
【0015】シリコーン樹脂層の応用による防火性、特
に火災時における効果的な熱線遮断性を成しうる機構の
詳細は不明であるが、シリコーンの分解再結合による無
定形酸化ケイ素化による断熱層化、残存した充填剤用シ
リカによる断熱層化等が予測される。
【0016】本発明における、フッ素樹脂層2としては
フィルムを積層形成して難燃性を補助することができれ
ばよく、例えば、モノマー成分がフッ化ビニリデン、フ
ッ化ビニル、トリフルオロエチレン、テトラフルオロエ
チレン、ペンタフルオロプロピレン、ヘキサフルオロプ
ロピレン等の含フッ素系モノマーの単独重合体または共
重合体、あるいは前記含フッ素系モノマーにエチレン、
アルキルビニルエーテル等のビニルモノマーなどが併用
された共重合体などがある。
【0017】そして、フィルム状に成形できるもの、す
なわち、熱溶融成形可能なものであればよく、テトラフ
ルオロエチレンの単独重合体以外のフッ素樹脂は特に制
限なく使用することができる。
【0018】具体的にはポリビニリデンフルオライド、
ポリビニルフルオライド、テトラフルオロエチレン−パ
ーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、テトラフ
ルオロエチレン−エチレン共重合体、テトラフルオロエ
チレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、ビニリデ
ンフルオライド−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、
ビニリデンフルオライド−テトラフルオロエチレン−ヘ
キサフルオロプロピレン共重合体、などが挙げられる。
特に加工性、難燃性、透明性、接着性、防火安全ガラス
としての安全性等の観点よりフッ化ビニリデンを20重
量%以上含むビニリデンフルオライド−テトラフルオロ
エチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体が好適で
ある。
【0019】フッ素樹脂層2の厚さはシリコーン樹脂層
1の難燃性を補助する効果の他、ガラス積層体の場合に
は防火性、安全性を損なわない範囲で選択され、50μ
mから1mmの範囲が好適である。
【0020】本発明のシリコーン樹脂層1とフッ素樹脂
層2とを積層してなるプラスチック積層体が特に防火性
に優れる理由は必ずしも明らかではないが、フッ素樹脂
層2が高温にさらされるとフッ酸離脱により炭化して熱
線を遮る効果が生じ、これが前記したシリコーン樹脂層
1の断熱層化と併せて相乗効果をなし、さらにこの炭化
層がシリコーン樹脂層1の燃焼を防止する効果が加わる
ことなどにより、両層の防火性が相乗的に作用するもの
と考えられる。このことから、たとえば工場などの透明
仕切に使用するカーテン材料などとして好適であるとと
もに、ガラス積層体の中間膜としても優れている。
【0021】本発明のプラスチック積層体の製造方法と
しては、まずシリコーン樹脂層1としてシリコーンフィ
ルムを作製した後、フッ素樹脂層2と表面処理、接着
剤、粘着剤、熱ラミネート等の方法を組み合わせて積層
した後、貼り合わせる方法を採用できる。
【0022】シリコーン樹脂層1を予め作製する方法と
しては例えば旧来より知られているカレンダー成形の
他、シリコーンに対して離型フィルムとして働くフィル
ム上に押出コート、プレス、カレンダー法等によりフィ
ルム状に成形した後、加熱、放射線照射等の公知の方法
により硬化し、離型フィルムを剥がして得る等が可能で
ある。
【0023】本発明において使用するガラス板3として
は、ソーダライムガラス、ボロシリケートガラス等の一
般のガラスの外、耐熱結晶化ガラス、網入りガラス、強
化ボロシリケートガラス等、建設省告示第1125号の
防火試験に合格する透明ガラス板が好ましく採用でき、
一般のガラス板の場合、前記建設省告示第1125号の
防火試験に合格する透明ガラス板を張り合わせることが
好ましい。
【0024】ガラス板3の貼り合わせは、ガラス表面を
必要に応じて接着剤、接着向上剤等で前処理した後2枚
のガラス板1の間にシリコーン樹脂層1とフッ素樹脂層
2とを積層してなるプラスチック積層体をセッティング
もしくはコーティングし、ゴム袋に入れて袋内を減圧し
て、或いはゴム製ニップロール間を通して、或いはオー
トクレーブ処理で、或いは真空プレス(減圧下でセッテ
ィング後プレス)等により加圧し、場合によって加熱を
併用する方法が工業的にも好適である。
【0025】また、シリコーン樹脂を未硬化状態でガラ
ス板3にコーティングし、予め準備したフッ素樹脂フィ
ルムと表面処理、接着剤、粘着剤、熱ラミネート等の方
法を組み合わせて積層した後、ガラス板3と貼り合わ
せ、同工程の熱、圧力により同時にシリコーン樹脂層2
の硬化・接着を促進する方法等の工程の組み合わせによ
り実施可能である。
【0026】本発明において、シリコーン樹脂層1とフ
ッ素樹脂層2とを積層してなるプラスチック積層体ある
いはこのプラスチック積層体にガラス3を積層してなる
ガラス積層体の機械物性を補う意味で、前記プラスチッ
ク積層体に対し、さらにポリエチレンテレフタレート、
ポリカーボネートなどの耐衝撃性に優れた高強度フィル
ムを積層することもできる。
【0027】これらの高強度フィルムを前記プラスチッ
ク積層体あるいはガラス積層体に積層する場合には、こ
れらフィルムに接着剤、接着向上剤等で前処理して、シ
リコーン樹脂に対して親和性を持たせ、シリコーン樹脂
を未硬化状態でガラス板あるいは前記プラスチック積層
体にコーティングして積層し、接着とシリコーン樹脂の
硬化を同時に達成する方法も可能で効率的である。
【0028】
【発明の効果】本発明は、シリコーン樹脂層とフッ素樹
脂層とを積層してなるプラスチック積層体であり、シリ
コーン樹脂の熱線遮断性とフッ素樹脂層の難燃性とが相
まって高度な防火性を有するプラスチック積層体が得ら
れる。
【0029】また本発明はシリコーン樹脂層とフッ素樹
脂層とを積層してなるプラスチック積層体をガラスに積
層してなるガラス積層体であり、シリコーン樹脂の熱線
遮断性とフッ素樹脂層の難燃性とが相まって高度な防火
性を有するガラス積層体が得られる。
【0030】以下実施例を挙げて詳細に説明する。
【0031】
【実施例】(実施例1)主に、ポリジメチルシロキサン
とシリカからなる、ミラブル型シリコーンゴム100重
量部を室温下で2本ロールによりカレンダー成形を行
い、ロールに沿わせて挿入した二軸延伸ポリエチレンテ
レフタレート(以下単にPETと略す)フィルム上に厚
さ200μmのシリコーンフィルムを得た。この積層フ
ィルムに吸収線量7Mradで電子線照射してPETフィル
ムを剥離し、架橋シリコーンフィルムを得た。
【0032】また、ビニリデンフルオライド−テトラフ
ルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体
(共重合比が40:40:20(重量%)からなる厚さ
200μmのフッ素樹脂フィルムを2枚用意しその間に
シリコーンフィルムを挟み、層間をシリコーン系粘着剤
により接着してシリコーン樹脂層1とフッ素樹脂層2と
を含む総厚さ600μmのプラスチック積層体を得た。
【0033】一方厚さ4mmのシランカップリング剤で予
め表面処理した耐熱性透明結晶化ガラス3を2枚用意し
上記プラスチック積層体をその間に挟んでセッティング
し、140℃に予熱した後、速度1m/min線圧10kgf/c
mのニップロールで加圧接着・脱泡した。その結果透明
性に優れ気泡等の欠陥部のない外観に優れたガラス積層
体を得た。この特性を下記に示した項目について評価・
判定しその結果を表に示した。
【0034】<防炎性>JISA1322に準じてプラ
スチック積層体の端部を都市ガスバーナー中に30秒間
さらした後、バーナーを取り去った後の残炎時間(秒)
を測定した。
【0035】<防火性>ガラス積層体を800×500
mmサイズで加工し、同サイズにくり抜かれた鉄枠のくり
抜かれた部分に端面をシリコーンシーラント及びガラス
ウールで気密接着してはめ殺しにした鉄枠との複合材を
作製し、建設省告示第1125号に準じた甲種防火戸の
試験を行い、次の要領で判定を行った。
【0036】○・・・合格 ×・・・不合格 さらに同試験において試験終了時点におけるガラス積層
体の非加熱面側のガラス中心部の表面の温度を、アルミ
ナ系接着剤にて固着した熱電対により測定し、非加熱面
側のガラス中心部の表面から水平方向に1m離れた位置
に熱伝導率既知の熱抵抗板両表面に熱電対を配してその
温度差により計測する原理に基づいた熱流計ShothermH
FM(昭和電工(株)製)により熱流密度を測定し、次
の要領で判定を行った。
【0037】 ◎・・・1)が300℃未満、もしくは2)が0.2W
/cm2未満 ○・・・1)が400℃未満、もしくは2)が0.3W
/cm2未満 △・・・1)が500℃未満、もしくは2)が0.5W
/cm2未満 ×・・・1)が500℃以上、もしくは2)が0.5W
/cm2以上 <透明性>ガラス積層体につき、JISK7105に準
じて光線透過率を測定し、次の要領で判定を行った。
【0038】 ○・・・85%以上 △・・・70%以上 ×・・・70%未満 <耐熱性>ガラス積層体につき、JISR3205に準
じて耐熱試験、煮沸試験を行い、次の要領で判定を行っ
た。
【0039】 ○・・・いずれも合格 △・・・いずれか合格 ×・・・いずれも不合格 (比較例1)一般の合わせガラス用中間膜として汎用化
されている厚さ760μmのポリビニルブチラールフィ
ルムを厚さ4mmの耐熱性透明結晶化ガラス2枚の間に挟
んで積層・セッティングして90℃、2kgf/cm2、5分
間の条件で加熱プレス及び120℃、10kgf/cm2、2
0分間の条件でオートクレーブ処理した。
【0040】その結果透明性に優れ気泡等の欠陥部のな
い外観に優れたガラス積層体を得た。この特性を実施例
1で示した項目について付記した要領で評価・判定しそ
の結果を表に示した。
【0041】(比較例2)ビニリデンフルオライド−テ
トラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重
合体(共重合比が40:40:20(重量%)からなる
厚さ600μmのフッ素樹脂フィルムを 押出成形しそ
の両表面にアミン系シランカップリング剤を0.03μ
m塗布した積層フィルムを得た。
【0042】一方厚さ4mmの耐熱性透明結晶化ガラスを
2枚用意しその間に挟んでセッティングし、140℃に
予熱した後、速度1m/min線圧10kgf/cmのニップロー
ルで加圧接着・脱泡した。その結果透明性に優れ気泡等
の欠陥部のない外観に優れたガラス積層体を得た。この
特性を実施例1で示した項目について付記した要領で評
価・判定しその結果を表に示した。
【0043】(比較例3)主にポリジメチルシロキサン
とシリカからなるミラブル型シリコーンゴム100重量
部に白金化合物0.5重量部を加えて室温下2本ロール
によりカレンダー成形を行い、両ロールに沿わせて挿入
した厚さ25μmのシリコーン接着剤コートポリエチレ
ンテレフタレートフィルム間に厚さ400μmのシリコ
ーンが積層された総厚さ450μmのフィルムを得た。
【0044】一方厚さ4mmの耐熱性透明結晶化ガラスを
2枚用意し、上記シリコーン積層フィルムの両面にシリ
コーン系粘着剤をコーティングしたものと片面ずつ速度
2m/min線圧10kgf/cm2のニップロールで室温下加圧接
着・脱泡した。その結果透明性に優れ気泡等の欠陥部の
ない外観に優れたガラス積層体を得た。この特性を実施
例1で示した項目について付記した要領で評価・判定し
その結果を表に示した。
【0045】
【表1】 表1の実施例1に示すように、本発明のシリコーン樹脂
層とフッ素樹脂層とを積層してなるプラスチック積層体
は、防炎性は6秒と優れ、またガラス積層体とした場合
も、甲種防火戸合格、熱流密度は◎と極めて防火性に優
れるとともに、透明性、耐熱性とも○でありガラス積層
体としての基本性能にも優れるものであった。
【0046】一方、従来より一般の合わせガラス用中間
膜として知られているポリビニルブチラールは比較例1
に示すようにフィルムの防炎性は10秒以上と燃えやす
く、積層ガラスとしたときも甲種防火戸不合格、熱流密
度も×であり防火性は劣るものであった。合わせガラス
用中間膜として知られているフッ素樹脂のフィルムのみ
を用いた場合には防炎性は0秒と極めて優れ、積層ガラ
スとしたときの甲種防火戸は合格であったが、熱流密度
は×であり防火性は劣るものであった。さらに、ポリエ
チレンテレフタレートフィルムにシリコーン樹脂層のみ
を積層したフィルムでは、積層ガラスとしたときは甲種
防火戸は合格で、熱流密度は○であり防火性には優れる
ものの、防炎性は10秒以上と劣るものであった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のプラスチック積層体の一例を示す概
略断面図
【図2】 本発明のガラス積層体の一例を示す概略断面
【符号の説明】
1 シリコーン樹脂層 2 フッ素樹脂層 3 ガラス
フロントページの続き Fターム(参考) 2E001 DD01 DE01 GA06 GA23 GA42 HA11 HA12 HD11 HE01 JA06 JA29 JB01 LA04 LA16 4F100 AA20H AG00C AH06G AK17B AK17J AK18 AK18J AK19 AK19J AK52A AK52G AK80 AL01 AL05A AN02 BA02 BA03 BA05 BA07 BA10A BA10B BA10C CA23 CB05 EJ05 EJ53 EJ67 EJ91 GB07 JD10 JJ07 4G059 AA01 AC06 AC19 FA11 FA22 FB03 GA01 GA16

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリコーン樹脂層とフッ素樹脂層とを積層
    してなるプラスチック積層体。
  2. 【請求項2】シリコーン樹脂層とフッ素樹脂層とを積層
    してなるプラスチック積層体をガラスに積層してなるガ
    ラス積層体。
  3. 【請求項3】シリコーン樹脂層が、ジメチルシロキサン
    を主なモノマー成分とするシリコーンを主成分とした組
    成物からなることを特徴とする請求項1または2に記載
    のプラスチック積層体またはガラス積層体。
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Cited By (3)

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