JP2001059488A - 流体機械 - Google Patents

流体機械

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JP2001059488A
JP2001059488A JP11233145A JP23314599A JP2001059488A JP 2001059488 A JP2001059488 A JP 2001059488A JP 11233145 A JP11233145 A JP 11233145A JP 23314599 A JP23314599 A JP 23314599A JP 2001059488 A JP2001059488 A JP 2001059488A
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JP
Japan
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rotor
rotor shaft
gear
gear set
oil film
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JP11233145A
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English (en)
Inventor
Masao Teraoka
正夫 寺岡
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GKN Driveline Japan Ltd
Original Assignee
Tochigi Fuji Sangyo KK
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  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)
  • Fluid-Damping Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロータの曲げ振動を吸収し、ギヤノイズを軽
減する。 【解決手段】 一対のロータを収容するロータ室11
と、ロータ室11と連通する流体の流入口及び流出口を
有するケーシングと、ロータ軸9に連結されたギヤ23
からなるギヤ組と、このギヤ組を収容するギヤ室13と
を備え、ロータ軸9のギヤ23側に、振動を吸収するオ
イルフィルムダンパ7を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、車両用
のスーパーチャージャに用いられる流体機械に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は従来のルーツ式流体機械に用いら
れている一般的なロータ201を示している。
【0003】ルーツ式流体機械は、ケーシングのロータ
室に収容された一対のロータと、各ロータを連結するタ
イミングギヤ組とを備えており、入力トルクはこのタイ
ミングギヤ組を介して各ロータを回転させ、タイミング
ギヤ組は各ロータをそれぞれの歯すじが互いに接触しな
いように反対方向に同期回転させて噛み合わせる。
【0004】ロータ201は入力側のロータであり、ロ
ータ軸203とロータ本体205から構成されている。
ロータ軸203の一側端部には入力プーリ207が連結
され、他の端部にはタイミングギヤ209が連結されて
いる。又、ロータ軸203は、入力プーリ207とタイ
ミングギヤ209のそれぞれ内側でベアリング211、
213を介してケーシング側に支承されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ロータ軸203とロー
タ本体205からなるロータ201のように、軸の中央
部に質量が集中した回転体は、回転に伴って曲げ振動が
生じ易い。
【0006】又、流体機械では、ロータの常用回転数域
で曲げ振動の共振点があり、振幅が大きくなり易い。
【0007】図4のように、この曲げ振動はロータ20
1の中央部215が振動の腹になって振幅が大きくな
り、ベアリング211、213による支承部は振動の節
になって振幅が小さくなり、ロータ軸203の両端部2
17、219で再び振幅が大きくなる。
【0008】従って、各ロータ軸の端部にあるタイミン
グギヤ組では、この振動により相手側のタイミングギヤ
との間で大きなギヤノイズが発生すると共に、耐久性が
低下する。
【0009】又、各ロータの曲げ振動によって流体機械
にも振動、騒音、耐久性の低下などが発生する。
【0010】しかし、曲げ振動を軽減するために、例え
ば、ロータ軸を大径にすると、流体機械が重くなる。
又、ロータ軸に剛性の高い材料を使うと、コストが大き
く上昇する。
【0011】そこで、この発明は、ロータの曲げ振動を
吸収し、ギヤノイズを軽減する流体機械の提供を目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の流体機械は、
それぞれの歯すじで互いに噛み合う一対のロータと、こ
れらのロータを回転自在に収容するロータ室と、このロ
ータ室と連通する流体の流入口及び流出口を有するケー
シングと、各ロータの軸に連結されて互いに噛み合うギ
ヤからなるギヤ組と、このギヤ組を収容するギヤ室とを
備え、ロータ軸のギヤ側に、ロータ軸の振動を吸収する
オイルフィルムダンパを設けたことを特徴とする。
【0013】このように、本発明の流体機械では、ロー
タ軸のギヤ側に設けたオイルフィルムダンパによって曲
げ振動が吸収されるから、各ロータ軸に連結されたギヤ
の振れが小さくなってギヤノイズが軽減され、耐久性が
向上する。
【0014】又、各ロータの曲げ振動が吸収されること
によって、流体機械も振動、騒音、耐久性低下などが防
止される。
【0015】従って、曲げ振動を軽減するために、ロー
タ軸を大径にし、あるいは、ロータ軸に剛性の高い材料
を使う必要がなくなり、流体機械の重量化とコストの上
昇とが防止される。
【0016】請求項2の発明は、請求項1記載の流体機
械であって、ロータ軸の端部が、ギヤの外側に突き出し
ていると共に、このロータ軸の端部を収容する凹部をギ
ヤ室に設け、オイルフィルムダンパを、これらの端部と
凹部との間に形成したことを特徴とし、請求項1の構成
と同等の効果を得る。
【0017】これに加えて、曲げ振動の振幅が大きくな
るロータ軸の端部にオイルフィルムダンパを設けたこと
によって、曲げ振動が効果的に吸収される。
【0018】更に、ロータ軸の端部とギヤ室の凹部との
間に設けたオイルフィルムダンパは、ロータ軸の外周及
び端面とギヤ室の凹部との間で広い対向面積が得られる
から、曲げ振動の吸収機能が大きい。
【0019】従って、ギヤノイズ、流体機械の振動、騒
音、耐久性低下などの防止効果が更に向上する。
【0020】又、ロータ軸の端部とギヤ室の凹部との間
に設けられたオイルフィルムダンパは、構造が簡単であ
り、低コストに実施できる。
【0021】請求項3の発明は、請求項2記載の流体機
械であって、ギヤ室の内壁に、凸部を設けると共に、ロ
ータ軸の端部を収容する凹部を、この凸部に形成したこ
とを特徴とし、請求項2の構成と同等の効果を得る。
【0022】これに加えて、ギヤ室の内壁に設けた凸部
に、オイルフィルムダンパ用の凹部を形成したことによ
って、ギヤ室が設けられたケース部材の外壁に、凹部を
形成するための突き出し部を設けなくてすむ。
【0023】こうして、ケース部材の外壁を平坦にでき
るから、ケース部材(流体機械)と周辺部材との干渉が
それだけ生じにくくなり、例えば、エンジンルームなど
のレイアウトが容易になる。
【0024】請求項4の発明は、請求項2又は請求項3
記載の流体機械であって、ロータ軸の端部とギヤ室との
間に、互いに係合してオイルフィルムダンパの一部を構
成する凹部と凸部とを設けたことを特徴とし、請求項2
又は請求項3の構成と同等の効果を得る。
【0025】これに加えて、ロータ軸の端部とギヤ室と
の間にオイルフィルムダンパの一部を構成する凹部と凸
部とを設けたことにより、オイルフィルムダンパの面積
がそれだけ広くなるから、曲げ振動の吸収機能が更に向
上する。
【0026】なお、凹部をロータ軸に設け、凸部をギヤ
室側に設けてもよいし、あるいは、凸部をロータ軸に設
け、凹部をギヤ室側に設けてもよい。
【0027】請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4
のいずれか一項に記載の流体機械であって、各ロータ
が、回転中心軸と平行な歯すじで互いに噛み合うと共
に、ギヤ組が、各ロータをそれぞれの歯すじが接触しな
いように反対方向に同期回転させるタイミングギヤ組で
あることを特徴とする。
【0028】この構成は、各ロータが回転中心軸と平行
な歯すじで互いに噛み合うルーツ式の流体機械であり、
オイルフィルムダンパによってタイミングギヤ組のギヤ
ノイズが軽減され、請求項1乃至請求項4のいずれかと
同等の効果を得る。
【0029】請求項6の発明は、請求項1乃至請求項4
のいずれか一項に記載の流体機械であって、各ロータ
が、スクリュー状の歯すじで互いに噛み合うと共に、ギ
ヤ組が、各ロータをそれぞれの歯すじが接触しないよう
に反対方向に同期回転させるタイミングギヤ組であるこ
とを特徴とする。
【0030】この構成は、各ロータがスクリュー状の歯
すじで互いに噛み合うスクリュー式の流体機械であり、
オイルフィルムダンパによってタイミングギヤ組のギヤ
ノイズが軽減され、請求項1乃至請求項4のいずれかと
同等の効果を得る。
【0031】請求項7の発明は、請求項1乃至請求項6
のいずれか一項に記載の発明であって、入力回転を増速
してロータに伝達する増速ギヤ組を設け、この増速ギヤ
組が、各ロータ軸に連結されて互いに噛み合う増速ギヤ
からなることを特徴とし、請求項1乃至請求項6のいず
れかと同等の効果を得る。
【0032】特に、ルーツ式流体機械やスクリュー式流
体機械では、充分な回転速度を得るために、入力回転を
増速する増速ギヤ組が用いられることがある。
【0033】この構成は、このような増速ギヤ組を用い
た例であり、各ロータ軸に連結されている増速ギヤは、
オイルフィルムダンパの曲げ振動吸収機能によってギヤ
ノイズが効果的に軽減され、耐久性が向上する。
【0034】
【発明の実施の形態】図1によって本発明の第1実施形
態(スーパーチャージャ:ルーツ式流体機械)を説明す
る。
【0035】このスーパーチャージャは請求項1、2、
5の特徴を備えており、図1はその要部を示している。
又、左右の方向は図1での左右の方向であり、符号を与
えていない部材等は図示されていない。
【0036】第1実施形態のスーパーチャージャは、入
力プーリ、入力側のロータ1と他のロータ、ケーシン
グ、タイミングギヤ組、プレート3、エンドカバー5、
オイルフィルムダンパ7などから構成されている。
【0037】入力プーリはロータ1のロータ軸9に固定
されており、ベルトを介してエンジン側のプーリに連結
されている。
【0038】ケーシングはケーシング本体とプレート3
からなり、プレート3はエンドカバー5と共にボルトに
よってケーシング本体に固定されている。
【0039】ケーシング本体とプレート3との間にはロ
ータ室11が形成されており、ケーシング本体にはロー
タ室11と連通する吸入口(流入口)と吐出口(流出
口)とが形成されている。
【0040】又、プレート3とエンドカバー5との間に
はギヤ室13が形成されている。タイミングギヤ組はこ
のギヤ室13に収容されており、ギヤ室13にはオイル
溜りが設けられている。
【0041】ロータ1はロータ軸9にロータ本体15を
固定して構成されており、他方のロータもロータ軸にロ
ータ本体を固定して構成されている。
【0042】各ロータのロータ本体はロータ室11に収
容されている。
【0043】ロータ本体15には回転中心軸に対して平
行な2条の山歯17、17が形成されており、各山歯1
7の間には谷歯が形成されている。又、他のロータ本体
にも、同様に、回転中心軸に対して平行な2条の山歯が
形成され、各山歯の間に谷歯が形成されている。各ロー
タの山歯は相手側の谷歯と噛み合っている。
【0044】各ロータ本体の表面にはコーティングが施
されており、各ロータ間の隙間と、各ロータとロータ室
11との隙間を所定の値に調整し、これらの干渉を防止
しながら、吸気の漏れを最小にしている。
【0045】各ロータ軸は、ロータ本体の左側でシール
型のアンギュラーコンタクトベアリングによってケーシ
ングに支承されており、これらのシール型ベアリングに
よってロータ室11から外部への吸気洩れが防止されて
いる。
【0046】又、各ロータ軸は、ロータ本体の右側でア
ンギュラーコンタクトベアリング19によってプレート
3に支承されている。
【0047】又、アンギュラーコンタクトベアリング1
9の左側には、各ロータ軸とプレート3との間にシール
21が配置されており、ロータ室11からギヤ室13へ
の吸気漏れと、ギヤ室13からロータ室11へのオイル
洩れとを防止している。
【0048】タイミングギヤ組は互いに噛み合ったタイ
ミングギヤ23と他のタイミングギヤから構成されてい
る。タイミングギヤ23はロータ軸9に固定されてお
り、他のタイミングギヤは他のロータ軸に固定されてい
る。
【0049】プーリから入力したエンジンの駆動力は、
タイミングギヤ組を介して各ロータを回転させ、タイミ
ングギヤ組は各ロータを反対方向に互いに接触しないよ
うに同期回転させる。
【0050】スーパーチャージャは、吸入口から吸気を
吸入し、吐出口から吐き出してエンジンを過給する。
【0051】エンドカバー5には凹部25が設けられて
おり、タイミングギヤの右側に突き出した各ロータ軸の
端部はこの凹部25に貫入している。
【0052】オイルフィルムダンパ7は、各ロータ軸の
端部と各凹部25の隙間にオイル溜りのオイルが入り込
んで形成されている。
【0053】オイルフィルムダンパ7には、タイミング
ギヤによってオイル溜りから撥ね上げられたオイルが補
給される。
【0054】このオイルフィルムダンパ7は、スーパー
チャージャの稼働中に生じる各ロータの曲げ振動を吸収
し、各ロータ軸に連結されたタイミングギヤはこの振動
吸収機能によって振れが小さくなり、ギヤノイズが軽減
され、耐久性が向上する。
【0055】こうして、第1実施形態のスーパーチャー
ジャが構成されている。
【0056】上記のように、このスーパーチャージャは
各ロータ軸のタイミングギヤ側に設けられたオイルフィ
ルムダンパ7によって各ロータの曲げ振動を吸収する。
【0057】又、このオイルフィルムダンパ7は、曲げ
振動の振幅が大きい各ロータ軸の端部に設けられてお
り、更に、凹部25と各ロータ軸の外周及び端面との間
で広い対向面積が得られるから、曲げ振動の吸収機能が
大きい。
【0058】従って、各ロータの曲げ振動が効果的に吸
収されるから、タイミングギヤ組はギヤノイズが軽減さ
れ、耐久性が向上する。
【0059】又、各ロータの曲げ振動が吸収されること
によって、スーパーチャージャの振動、騒音、耐久性低
下なども防止される。
【0060】従って、曲げ振動を軽減するために、ロー
タ軸を大径にし、あるいは、ロータ軸に剛性の高い材料
を使う必要がないから、スーパーチャージャの重量化と
コスト上昇とが防止される。
【0061】又、ロータ軸の端部とエンドカバー5の凹
部25との間に設けられたオイルフィルムダンパは、構
造が簡単であり、低コストに実施できる。
【0062】次に、図2によって第2実施形態(スーパ
ーチャージャ:ルーツ式流体機械)を説明する。
【0063】第2実施形態のスーパーチャージャは請求
項1、2、3、4、5の特徴を備えており、図2はその
要部を示している。又、左右の方向は図2での左右の方
向であり、符号を与えていない部材等は図示されていな
い。
【0064】以下、第1実施形態と同機能の部材等には
同一の符号を与えて引用する。
【0065】第2実施形態のスーパーチャージャは、入
力プーリ、入力側のロータ1と他のロータ、ケーシン
グ、タイミングギヤ組、プレート3、エンドカバー2
7、オイルフィルムダンパ29などから構成されてい
る。
【0066】エンドカバー27の内壁には凸部31が設
けられており、この凸部31には各ロータ軸の端部が貫
入する凹部33が設けられている。
【0067】又、各ロータ軸の端部には凹部35が設け
られており、エンドカバー27の凹部33にはロータ軸
の凹部35に貫入する凸部37が設けられている。
【0068】オイルフィルムダンパ29は、各ロータ軸
の端部とエンドカバー27の凹部33、及び、各ロータ
軸の凹部35とエンドカバー27の凸部37との隙間
に、オイル溜りからオイルが入り込んで形成されてい
る。
【0069】オイルフィルムダンパ29には、タイミン
グギヤの回転によってオイル溜りから撥ね上げられたオ
イルが補給される。
【0070】このオイルフィルムダンパ29は、スーパ
ーチャージャの稼働中に生じる各ロータの曲げ振動を吸
収し、各ロータ軸に連結されたタイミングギヤはこの振
動吸収機能によって振れが小さくなり、ギヤノイズが軽
減され、耐久性が向上する。
【0071】こうして、第2実施形態のスーパーチャー
ジャが構成されている。
【0072】上記のように、このスーパーチャージャは
各ロータ軸のタイミングギヤ側に設けられたオイルフィ
ルムダンパ29によって各ロータの曲げ振動を吸収す
る。
【0073】又、このオイルフィルムダンパ29は、曲
げ振動の振幅が大きい各ロータ軸の端部に設けられてお
り、更に、凹部25と各ロータ軸の外周及び端面との間
で広い対向面積が得られる上に、ロータ軸の凹部35と
エンドカバー27の凸部37とによって面積が更に広く
なっているから、曲げ振動の吸収機能が極めて大きい。
【0074】従って、各ロータの曲げ振動が効果的に吸
収されるから、タイミングギヤ組はギヤノイズが大幅に
軽減され、耐久性が向上する。
【0075】又、エンドカバー27に設けた凸部31
に、オイルフィルムダンパ29用の凹部33を形成した
ことによって、エンドカバー27の外壁に凹部33を形
成するための突き出し部を設けなくてすみ、図2のよう
に、エンドカバー27の外壁が平坦になる。
【0076】従って、エンドカバー27(スーパーチャ
ージャ)と周辺部材との干渉がそれだけ生じにくくな
り、エンジンルームのレイアウトが容易になる。
【0077】なお、凹部35と凸部37は、ロータ軸に
凸部37を設け、エンドカバー27に凹部35を設けて
もよい。
【0078】これに加えて、第2実施形態のスーパーチ
ャージャは、第1実施形態と同等の効果を得る。
【0079】なお、請求項6の発明は、各ロータがスク
リュー状の歯すじで互いに噛み合うスクリュー式の流体
機械であり、オイルフィルムダンパによってタイミング
ギヤ組のギヤノイズが軽減され、請求項1乃至請求項4
の構成と同等の効果を得る。
【0080】又、ルーツ式流体機械やスクリュー流体機
械などでは、充分な回転速度を得るために、入力回転を
増速する増速ギヤ組が用いられることがある。
【0081】請求項7の発明は、このような増速ギヤ組
を用いた例であり、各ロータ軸に連結されている増速ギ
ヤは、オイルフィルムダンパの曲げ振動吸収機能によっ
てギヤノイズが効果的に軽減され、耐久性が向上する。
【0082】又、本発明の流体機械は、ロータに回転を
与えて流体を移動させるブロワーやコンプレッサだけで
なく、流体圧を与えてロータから回転を取り出すタービ
ン(膨張器)として用いてもよい。
【0083】
【発明の効果】本発明の流体機械は、ロータ軸のギヤ側
に設けたオイルフィルムダンパによって曲げ振動が吸収
され、各ロータ軸に連結されたギヤの振れが小さくな
り、ギヤノイズが軽減され、耐久性が向上する。
【0084】又、流体機械の振動、騒音、耐久性低下な
ども防止される。
【0085】従って、曲げ振動を軽減するために、ロー
タ軸を大径にし、ロータ軸に剛性の高い材料を使う必要
がなくなり、流体機械の重量化とコスト上昇が防止され
る。
【0086】請求項2の発明は、請求項1の構成と同等
の効果を得ると共に、曲げ振動の振幅が大きいロータ軸
の端部にオイルフィルムダンパを設けると共に、ロータ
軸の外周及び端面とギヤ室の凹部との間で面積の広いオ
イルフィルムダンパが形成されるから、曲げ振動の吸収
機能が更に向上する。
【0087】又、ロータ軸の端部とギヤ室の凹部との間
に設けられたオイルフィルムダンパは、構造が簡単であ
り、低コストに実施できる。
【0088】請求項3の発明は、請求項2の構成と同等
の効果を得ると共に、ギヤ室の内壁に設けた凸部にオイ
ルフィルムダンパ用の凹部を形成したから、ケーシング
の外壁を平坦にすることが可能になり、ケーシング(流
体機械)と周辺部材との干渉が生じにくくなり、エンジ
ンルームなどのレイアウトが容易になる。
【0089】請求項4の発明は、請求項2又は請求項3
の構成と同等の効果を得ると共に、ロータ軸の端部とギ
ヤ室との間に設けた凹部及び凸部によって、オイルフィ
ルムダンパの面積が広くなり、曲げ振動の吸収機能が更
に向上する。
【0090】請求項5の発明は、ルーツ式の流体機械で
あり、請求項1乃至請求項4のいずれかと同等の効果を
得る。
【0091】請求項6の発明は、スクリュー式の流体機
械であり、請求項1乃至請求項4のいずれかと同等の効
果を得る。
【0092】請求項7の発明は、請求項1乃至請求項6
のいずれかと同等の効果を得ると共に、各ロータ軸に連
結された増速ギヤは、オイルフィルムダンパの曲げ振動
吸収機能によってギヤノイズが効果的に軽減され、耐久
性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の要部を示す部分断面図である。
【図2】第2実施形態の要部を示す部分断面図である。
【図3】従来のルーツ式流体機械に用いられたロータを
示す図面である。
【図4】曲げ振動が生じた図3のロータを示す等価図で
ある。
【符号の説明】
1 ロータ 5 エンドカバー(ギヤ室) 7 オイルフィルムダンパ 9 ロータ軸 11 ロータ室 13 ギヤ室 23 タイミングギヤ(ギヤ) 25 ロータ軸9の端部が貫入してオイルフィルムダン
パ7を形成するギヤ室13の凹部 27 エンドカバー(ギヤ室) 29 オイルフィルムダンパ 31 エンドカバー27の内壁に設けられた凸部 33 凸部31に設けられ、ロータ軸9の端部が貫入し
てオイルフィルムダンパ29を形成する凹部 35 ロータ軸9の端部に設けられた凹部 37 凹部33に設けられ、ロータ軸9の凹部35に貫
入してオイルフィルムダンパ29の面積を広げる凸部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれの歯すじで互いに噛み合う一対
    のロータと、これらのロータを回転自在に収容するロー
    タ室と、このロータ室と連通する流体の流入口及び流出
    口を有するケーシングと、各ロータの軸に連結されて互
    いに噛み合うギヤからなるギヤ組と、このギヤ組を収容
    するギヤ室とを備え、ロータ軸のギヤ側に、ロータ軸の
    振動を吸収するオイルフィルムダンパを設けたことを特
    徴とする流体機械。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の発明であって、ロータ軸
    の端部が、ギヤの外側に突き出していると共に、このロ
    ータ軸の端部を収容する凹部をギヤ室に設け、オイルフ
    ィルムダンパを、これらの端部と凹部との間に形成した
    ことを特徴とする流体機械。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の発明であって、ギヤ室の
    内壁に、凸部を設けると共に、ロータ軸の端部を収容す
    る凹部を、この凸部に形成したことを特徴とする流体機
    械。
  4. 【請求項4】 請求項2又は請求項3記載の発明であっ
    て、ロータ軸の端部とギヤ室との間に、互いに係合して
    オイルフィルムダンパの一部を構成する凹部と凸部とを
    設けたことを特徴とする流体機械。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に
    記載の発明であって、各ロータが、回転中心軸と平行な
    歯すじで互いに噛み合うと共に、ギヤ組が、各ロータを
    それぞれの歯すじが接触しないように反対方向に同期回
    転させるタイミングギヤ組であることを特徴とする流体
    機械。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に
    記載の発明であって、各ロータが、スクリュー状の歯す
    じで互いに噛み合うと共に、ギヤ組が、各ロータをそれ
    ぞれの歯すじが接触しないように反対方向に同期回転さ
    せるタイミングギヤ組であることを特徴とする流体機
    械。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項6のいずれか一項に
    記載の発明であって、入力回転を増速してロータに伝達
    する増速ギヤ組を設け、この増速ギヤ組が、各ロータ軸
    に連結されて互いに噛み合う増速ギヤからなることを特
    徴とする流体機械。
JP11233145A 1999-08-19 1999-08-19 流体機械 Pending JP2001059488A (ja)

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JP11233145A JP2001059488A (ja) 1999-08-19 1999-08-19 流体機械

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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