JP2010196582A - シングルスクリュー圧縮機 - Google Patents
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Abstract
【課題】圧力脈動の重なり合いによって生じる騒音を大幅に低減できるシングルスクリュー圧縮機を提供する。
【解決手段】第1発明のシングルスクリュー圧縮機1は、第1の回転軸8の周囲に複数本の螺旋状の溝22を有するスクリューロータ3と、第2の回転軸8、9の周囲に複数の歯12を有するゲートロータ5、6とを備えている。スクリューロータ2の溝11の数とゲートロータ5、6の歯12の数の比が互いに素でない。隣接するゲートロータの歯の形状は、互いに異なる形状をしている。スクリューロータ2の溝11の形状は、ゲートロータ5、6の歯12に噛合可能な形状をしている。
【選択図】図3
【解決手段】第1発明のシングルスクリュー圧縮機1は、第1の回転軸8の周囲に複数本の螺旋状の溝22を有するスクリューロータ3と、第2の回転軸8、9の周囲に複数の歯12を有するゲートロータ5、6とを備えている。スクリューロータ2の溝11の数とゲートロータ5、6の歯12の数の比が互いに素でない。隣接するゲートロータの歯の形状は、互いに異なる形状をしている。スクリューロータ2の溝11の形状は、ゲートロータ5、6の歯12に噛合可能な形状をしている。
【選択図】図3
Description
本発明は、シングルスクリュー圧縮機に関する。
従来より、冷凍機の冷媒等の圧縮媒体を圧縮するために種々の圧縮機が提案されているが、その中でもシングルスクリュー圧縮機は、レシプロ式圧縮機よりも振動、騒音が小さく、種々の用途で使用されている。
特許文献1(特許第3840899号公報)および特許文献2(特許第3807922号公報)記載のシングルスクリュー圧縮機は、外周面に複数本の螺旋状の溝を有する円筒状のスクリューロータと、スクリューロータに噛み合いながら回転する1〜2枚のゲートロータと、スクリューロータを収納するケーシングとを備えているシングルスクリュー圧縮機がある。冷媒等の圧縮媒体は、ケーシング内部で回転するスクリューロータの螺旋状の溝に送られ、螺旋状の溝とゲートロータの歯とケーシングとによって囲まれた空間内部で圧縮され、ケーシングの吐出ポートから吐出される。
例えば、特許文献1〜2記載のような従来のシングルスクリュー圧縮機では、隣合うスクリュー溝およびゲートロータ歯がそれぞれ等しい形状をしているため、等間隔かつ同量のガスの圧縮と吐出が繰りかえされる。例えば、6本の溝を有するスクリューロータでは一回転中に6回の圧縮吐出が行われる。また、ゲートロータを2個有する場合は6回の圧縮吐出が2箇所で行われる。
シングルスクリュー圧縮機の騒音は、吐出ガスの圧力脈動が主要因となっているが、上記特許文献1および2記載のシングルスクリュー圧縮機のように隣接する溝および歯の形状が等しい場合、ある溝での吐出で発生する圧力脈動は、隣接する次の溝で吐出の圧力脈動と大きさもタイミングも同じであり、隣接する溝同士の吐出時の圧力脈動のタイミングが重なり合うことで大きな圧力脈動幅となって騒音を発生させるという問題が生じるおそれがある。
本発明の課題は、圧力脈動の重なり合いによって生じる騒音を大幅に低減できるシングルスクリュー圧縮機を提供することにある。
第1発明のシングルスクリュー圧縮機は、第1の回転軸の周囲に複数本の螺旋状の溝を有するスクリューロータと、第2の回転軸の周囲に複数の歯を有するゲートロータとを備えている。スクリューロータの溝の数とゲートロータの歯の数の比が互いに素でない。隣接するゲートロータの歯の形状は、互いに異なる形状をしている。スクリューロータの溝の形状は、ゲートロータの歯に噛合可能な形状をしている。
第2発明のシングルスクリュー圧縮機は、第1発明のシングルスクリュー圧縮機であって、複数のゲートロータの歯は、それぞれ末広がりの扇形状を有している。隣接するゲートロータの歯の開き角度は、互いに異なっている。
第3発明のシングルスクリュー圧縮機は、第1発明または第2発明のシングルスクリュー圧縮機であって、隣接するゲートロータの歯の歯先の半径は、互いに異なる。
第1発明によれば、スクリューロータの溝の数とゲートロータの歯の数の比が互いに素でないようにし、隣接するゲートロータの歯の形状を互いに異なる形状をし、さらにスクリューロータの溝の形状をゲートロータの歯に噛合可能な形状をすることにより、各溝間の吐出タイミング(または吐出間隔)と吐出ガス量が不均等になり、各溝の圧力脈動が重なりあってもピークが分散されるため、最大圧力脈動幅が低減できそれ起因する騒音を大幅に低下できる。
第2発明によれば、複数のゲートロータの歯をそれぞれ末広がりの扇形状にし、さらに隣接するゲートロータの歯の開き角度を互いに異なるようにすることにより、各溝間の吐出タイミング(または吐出間隔)と吐出ガス量が不均等になり、各溝の圧力脈動が重なりあってもピークが分散されるため、最大圧力脈動幅が低減できそれ起因する騒音を大幅に低下できる。
第3発明によれば、隣接するゲートロータの歯の歯先の半径を互いに異なるようにすることにより、各溝間の吐出タイミング(または吐出間隔)と吐出ガス量が不均等になり、各溝の圧力脈動が重なりあってもピークが分散されるため、最大圧力脈動幅が低減できそれ起因する騒音を大幅に低下できる。
[第1実施形態]
つぎに本発明のシングルスクリュー圧縮機の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
つぎに本発明のシングルスクリュー圧縮機の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
<シングルスクリュー圧縮機1の構成>
図1〜3に示されるシングルスクリュー圧縮機1は、1本のスクリューロータ2と、スクリューロータ2を収納するケーシング3と、スクリューロータ2の回転軸となるシャフト4と、2個のゲートロータ5、6と、スクリューロータ2の軸方向から支持するスラスト軸受7と、2つのゲートロータ5、6のための回転軸8、9とを備えている。
図1〜3に示されるシングルスクリュー圧縮機1は、1本のスクリューロータ2と、スクリューロータ2を収納するケーシング3と、スクリューロータ2の回転軸となるシャフト4と、2個のゲートロータ5、6と、スクリューロータ2の軸方向から支持するスラスト軸受7と、2つのゲートロータ5、6のための回転軸8、9とを備えている。
ここでは、シャフト4は本発明の第1の回転軸に対応し、回転軸8、9は本発明の第2の回転軸に対応する。
スクリューロータ2は、外周面に複数本の螺旋状の溝11を有している円柱状のロータである。スクリューロータ2は、シャフト4と一体になって、ケーシング3の内部で回転することが可能である。スクリューロータ2は、スラスト軸受7によって、軸方向に沿って吐出側から吸入側へ向かう方向(ガスの吸入方向F1の反対方向)から支持されている。シャフト4は、一端がスクリューロータ2と結合され、他端がケーシング3外部の駆動用モータ(図示せず)に連結されている。
ケーシング3は、円筒形状の部材であり、スクリューロータ2およびシャフト4を回転自在に収納する。
2つのゲートロータ、すなわち、第1ゲートロータ5および第2ゲートロータ6は、いずれもスクリューロータ2の溝11に噛み合う複数枚の歯12を有する回転体であり、スクリューロータ2の回転軸であるシャフト4に略直交する回転軸8、9回りに回転することが可能である。ゲートロータ5の歯12は、ケーシング3に形成されたスリット14を通して、ケーシング3内部のスクリューロータ2の螺旋状の溝11と噛み合うことが可能である。2枚のゲートロータ5、6は、スクリューロータ2の回転中心に対して左右対称に配置されている。なお、ゲートロータ5、6を上下対称に配置してもよい。
スクリューロータ2が回転すれば、第1ゲートロータ5および第2ゲートロータ6の複数の歯12は、順次複数の溝11に噛み合うことができる。
また、ケーシング3の外周面には、ケーシング3内部で圧縮された冷媒を吐出するための吐出ポート10が、第1ゲートロータ5および第2ゲートロータ6に対応してそれぞれ1個ずつ開口されている。
これらの吐出ポート10は、スクリューロータ2の回転時において、スクリューロータ2外周面における溝11に連通することが可能になるように、ケーシング3の外周面の適宜の位置に開口されている。
図3に示されるように、隣接するゲートロータ5、6の歯12の形状は、互いに異なる形状をしている。なお、図示されていないが、ゲートロータ6の歯12の形状は、ゲートロータ5の歯12の形状と比較して、スクリューロータ2に対して軸対称の関係になっている。
例えば、図3に示されるように、ゲートロータ5の歯12が12枚(歯12a1〜12a12)である場合には、6種類の異なる開き角度の末広がりの扇形状の歯を有している。すなわち、隣接するゲートロータ5、6の歯12の開き角度が互いに異なるように、歯12a1〜12a6までは、それぞれ開き角度がα、β、γ、δ、ε、ζになっている。また、同様に、歯12a1〜12a6にそれぞれ対向する歯12a7〜12a12も、それぞれ開き角度がα、β、γ、δ、ε、ζになっている。
そして、それぞれの開き角度の関係は、大小大小・・・のごとく、交互に角度の大小を変えている。
そして、スクリューロータ2の溝11の数とゲートロータ5、6の歯12の数の比は、互いに素でない関係になっている(いいかえれば、必ず、倍数比になっている)。例えば、図3に示されるように、ゲートロータ5の歯12が12枚(歯12a1〜12a12)である場合には、12と素でない関係の約数、例えば、6本の溝11がスクリューロータ2に形成されている。
そして、スクリューロータ2の溝11の形状は、ゲートロータ5、6の歯に噛合可能な形状をしている。すなわち、図3のゲートロータ5の12枚の歯12に噛み合うスクリューロータ2の6本の溝11も、開き角度がα、β、γ、δ、ε、ζの歯12a1〜12a6(それに対向する歯12a7〜12a12)に噛み合うような6種類の異なる溝幅を有している。
以上のような構成により、隣接するスクリューロータ2の溝11の間の吐出タイミング(または吐出間隔)と吐出ガス量が不均等になり、各溝の圧力脈動が重なりあってもピークが分散されるため、最大圧力脈動幅が低減できそれ起因する騒音を大幅に低下できる。
<シングルスクリュー圧縮機1の動作説明>
図1〜3に示されるシングルスクリュー圧縮機1は、以下のようにしてガスを圧縮する。
図1〜3に示されるシングルスクリュー圧縮機1は、以下のようにしてガスを圧縮する。
まず、シャフト4がケーシング3外部のモータ(図示せず)から回転駆動力を受けると、スクリューロータ2が矢印R1(図1参照)の方向に回転する。このとき、スクリューロータ2の螺旋状の溝11に噛み合う2枚のゲートロータ5、6は、その歯12が螺旋状の溝11の内壁に押されることによって、矢印R2の方向へ回転する。このとき、図1〜2のスクリューロータ2の紙面手前側では、ケーシング3の内面と、スクリューロータ2の溝11と、ゲートロータ5の歯12とで仕切られて形成された紙面手前側の圧縮室の容積が減少する。それとともに、スクリューロータ2の紙面奥側では、ケーシング3の内面と、スクリューロータ2の溝11と、ゲートロータ6の歯12とで仕切られて形成された紙面奥側の圧縮室の容積が減少する。
これらの2つの圧縮室の容積の減少を利用することによって、ケーシング3の吸入側開口15から導入される圧縮前の冷媒F1(図1参照)は、溝11と歯12とが噛み合う直前に圧縮室に導かれ、溝11と歯12とが噛み合っている間に圧縮室の容積が減少して冷媒が圧縮され、その後、溝11と歯12との噛み合いが外れた直後に、圧縮された冷媒F2(図2参照)が、ゲートロータ5、6にそれぞれ対応する図2の紙面手前側および紙面奥側に開口する吐出ポート10から吐出される。
<第1実施形態の特徴>
(1)
第1実施形態のシングルスクリュー圧縮機1では、スクリューロータ2の溝11の数とゲートロータ5、6の歯12の数の比が互いに素でないようにし、隣接するゲートロータ5、6の歯12の形状を互いに異なる形状にし、さらにスクリューロータ2の溝11の形状をゲートロータ5,6の歯12に噛合可能な形状にしているので、各溝11間の吐出タイミング(または吐出間隔)と吐出ガス量が不均等になり、各溝11の圧力脈動が重なりあってもピークが分散されるため、最大圧力脈動幅が低減できそれ起因する騒音を大幅に低下できる。
(1)
第1実施形態のシングルスクリュー圧縮機1では、スクリューロータ2の溝11の数とゲートロータ5、6の歯12の数の比が互いに素でないようにし、隣接するゲートロータ5、6の歯12の形状を互いに異なる形状にし、さらにスクリューロータ2の溝11の形状をゲートロータ5,6の歯12に噛合可能な形状にしているので、各溝11間の吐出タイミング(または吐出間隔)と吐出ガス量が不均等になり、各溝11の圧力脈動が重なりあってもピークが分散されるため、最大圧力脈動幅が低減できそれ起因する騒音を大幅に低下できる。
(2)
また、第1実施形態のシングルスクリュー圧縮機1では、複数のゲートロータ5、6の歯12をそれぞれ末広がりの扇形状にし、さらに隣接するゲートロータ5、6の歯12の開き角度を互いに異なるようにすることにより、各溝11間の吐出タイミング(または吐出間隔)と吐出ガス量が不均等になり、各溝11の圧力脈動が重なりあってもピークが分散されるため、最大圧力脈動幅が低減できそれ起因する騒音を大幅に低下できる。
また、第1実施形態のシングルスクリュー圧縮機1では、複数のゲートロータ5、6の歯12をそれぞれ末広がりの扇形状にし、さらに隣接するゲートロータ5、6の歯12の開き角度を互いに異なるようにすることにより、各溝11間の吐出タイミング(または吐出間隔)と吐出ガス量が不均等になり、各溝11の圧力脈動が重なりあってもピークが分散されるため、最大圧力脈動幅が低減できそれ起因する騒音を大幅に低下できる。
とくに、第1実施形態では、ゲートロータ5、6の歯12の扇の開き角度を変更することにより、(歯先から歯元まで歯幅一定の状態で)歯幅のみを変化させる場合と比較して、各溝11間の吐出ガス量または容積により大きな差をつけることが可能であるため、歯幅のみを変化させる場合よりも高い脈動低減効果を得ることができる。
すなわち、第1実施形態では、ゲートロータ5、6の歯12の扇の開き角度を変更することにより、吐出タイミングを変えることができ、同じスクリューロータ2の大きさでも、圧縮室の容積を各溝間で大きく変えることができる。
<第1実施形態の変形例>
(A)
上記の第1実施形態では、2枚のゲートロータ5、6を備えたシングルスクリュー圧縮機1を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、1枚のゲートロータ5のみを備えたシングルスクリュー圧縮機1であってもよい。
(A)
上記の第1実施形態では、2枚のゲートロータ5、6を備えたシングルスクリュー圧縮機1を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、1枚のゲートロータ5のみを備えたシングルスクリュー圧縮機1であってもよい。
この場合も、第1実施形態と同様に、スクリューロータ2の溝11の数とゲートロータ5の歯12の数の比が互いに素でないようにし、隣接するゲートロータ5の歯12の形状を互いに異なる形状にし、さらにスクリューロータ2の溝11の形状をゲートロータ5の歯12に噛合可能な形状にすればよい。
[第2実施形態]
上記の第1実施形態では、隣接するゲートロータ5、6の歯12の形状を互いに異なる形状にするために、ゲートロータ5、6の歯12をそれぞれ開き角度を互いに異なる末広がりの扇形状にしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、歯12の長さを変えてもよい。
上記の第1実施形態では、隣接するゲートロータ5、6の歯12の形状を互いに異なる形状にするために、ゲートロータ5、6の歯12をそれぞれ開き角度を互いに異なる末広がりの扇形状にしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、歯12の長さを変えてもよい。
すなわち、第2実施形態では、図4に示されるように、隣接するゲートロータ5、6の歯12の歯先の半径を互いに異なるようにしてもよい。なお、図示されていないが、ゲートロータ6の歯12の形状は、ゲートロータ5の歯12の形状と比較して、スクリューロータ2に対して軸対称の関係になっている。
第2実施形態では、図4に示されるように、ゲートロータ5の歯12が12枚(歯12b1〜12b12)である場合には、6種類の異なる歯先半径の歯を有している。例えば、隣接するゲートロータ5、6の歯12の歯先半径が互いに異なるように、歯12b1〜12b6までは、それぞれ歯先半径がHa、Hb、Hc、Hd、He、Hfになっている。また、同様に、歯12b1〜12b6にそれぞれ対向する歯12b7〜12b12も、それぞれ歯先半径がHa、Hb、Hc、Hd、He、Hfになっている。
そして、それぞれの歯先半径の関係は、大小大小・・・のごとく、交互に歯先半径の大小を変えている。
そして、第1実施形態と同様に、第2実施形態についても、スクリューロータ2の溝11の数とゲートロータ5、6の歯12の数の比は、互いに素でない関係になっている(いいかえれば、必ず、倍数比になっている)。例えば、図4に示されるように、ゲートロータ5の歯12が12枚(歯12b1〜12b12)である場合には、12と素でない関係の約数、例えば、6本の溝11がスクリューロータ2に形成されている。
そして、スクリューロータ2の溝11の形状は、ゲートロータ5、6の歯に噛合可能な形状をしている。すなわち、図4のゲートロータ5の12枚の歯12に噛み合うスクリューロータ2の6本の溝11も、歯先半径がHa、Hb、Hc、Hd、He、Hfの歯12b1〜12b6(それに対向する歯12b7〜12b12)に噛み合うような6種類の異なる溝深さを有している。
以上のような構成により、隣接するスクリューロータ2の溝11の間の吐出タイミング(または吐出間隔)と吐出ガス量が不均等になり、各溝の圧力脈動が重なりあってもピークが分散されるため、最大圧力脈動幅が低減できそれ起因する騒音を大幅に低下できる。
<第2実施形態の特徴>
第2実施形態では、隣接するゲートロータ5、6の歯12の歯先の半径を互いに異なるようにすることにより、各溝11間の吐出タイミング(または吐出間隔)と吐出ガス量が不均等になり、各溝の圧力脈動が重なりあってもピークが分散されるため、最大圧力脈動幅が低減できそれ起因する騒音を大幅に低下できる。
第2実施形態では、隣接するゲートロータ5、6の歯12の歯先の半径を互いに異なるようにすることにより、各溝11間の吐出タイミング(または吐出間隔)と吐出ガス量が不均等になり、各溝の圧力脈動が重なりあってもピークが分散されるため、最大圧力脈動幅が低減できそれ起因する騒音を大幅に低下できる。
とくに、第2実施形態では、ゲートロータ5、6の歯12の歯先半径を変更することにより、(歯先から歯元まで歯幅一定の状態で)歯幅のみを変化させる場合と比較して、各溝11間の吐出ガス量または容積により大きな差をつけることが可能であるため、歯幅のみを変化させる場合よりも高い脈動低減効果を得ることができる。
すなわち、第2実施形態では、ゲートロータ5、6の歯12の歯先半径を変更することにより、吐出ポートの有効面積を変えることが可能である。
<第2実施形態の変形例>
(A)
上記の第1実施形態の変形例(A)と同様に、1枚のゲートロータ5のみを備えたシングルスクリュー圧縮機1であってもよい。この場合も、スクリューロータ2の溝11の数とゲートロータ5の歯12の数の比が互いに素でないようにし、隣接するゲートロータ5の歯12の形状を互いに異なる形状にし、さらにスクリューロータ2の溝11の形状をゲートロータ5の歯12に噛合可能な形状にすればよい。
(A)
上記の第1実施形態の変形例(A)と同様に、1枚のゲートロータ5のみを備えたシングルスクリュー圧縮機1であってもよい。この場合も、スクリューロータ2の溝11の数とゲートロータ5の歯12の数の比が互いに素でないようにし、隣接するゲートロータ5の歯12の形状を互いに異なる形状にし、さらにスクリューロータ2の溝11の形状をゲートロータ5の歯12に噛合可能な形状にすればよい。
(B)
さらに、第2実施形態の変形例として、ゲートロータ5、6の歯12の歯先半径を変更するとともに、第1実施形態のように歯12を互いに開き角度が異なる扇形状にしてもよい。この場合、スクリューロータ2の各溝11間の吐出ガス量または容積にさらに大きな差をつけることが可能であるため、歯幅のみを変化させる場合よりもさらに高い脈動低減効果を得ることができる。
さらに、第2実施形態の変形例として、ゲートロータ5、6の歯12の歯先半径を変更するとともに、第1実施形態のように歯12を互いに開き角度が異なる扇形状にしてもよい。この場合、スクリューロータ2の各溝11間の吐出ガス量または容積にさらに大きな差をつけることが可能であるため、歯幅のみを変化させる場合よりもさらに高い脈動低減効果を得ることができる。
本発明は、シングルスクリュー圧縮機に適用することが可能である。とくに、チラーやヒートポンプ等に内蔵されたシングルスクリュー圧縮機に好適に適用できる。また可変容量(VRV)タイプの圧縮機にも適用できる。
1 シングルスクリュー圧縮機
2 スクリューロータ
3 ケーシング
4 シャフト
5 第1ゲートロータ
6 第2ゲートロータ
7 スラスト軸受
8、9 回転軸
11 溝
12、12a1〜12a12、12b1〜12b12 歯
2 スクリューロータ
3 ケーシング
4 シャフト
5 第1ゲートロータ
6 第2ゲートロータ
7 スラスト軸受
8、9 回転軸
11 溝
12、12a1〜12a12、12b1〜12b12 歯
Claims (3)
- 第1の回転軸(4)の周囲に複数本の螺旋状の溝(11)を有するスクリューロータ(2)と、
第2の回転軸(8、9)の周囲に複数の歯(12)を有するゲートロータ(5、6)と
を備えており、
前記スクリューロータ(2)の溝(11)の数と前記ゲートロータ(5、6)の歯(12)の数の比が互いに素でなく、
隣接する前記ゲートロータ(5、6)の歯(12)の形状は、互いに異なる形状をしており、
前記スクリューロータ(2)の溝(11)の形状は、前記ゲートロータ(5、6)の歯に噛合可能な形状をしている、
シングルスクリュー圧縮機(1)。 - 複数の前記ゲートロータ(5、6)の歯(12)は、それぞれ末広がりの扇形状を有しており、
隣接する前記ゲートロータ(5、6)の歯(12)の開き角度は、互いに異なっている、
請求項1に記載のシングルスクリュー圧縮機(1)。 - 隣接する前記ゲートロータ(5、6)の歯(12)の歯先の半径は、互いに異なる、
請求項1または2に記載のシングルスクリュー圧縮機(1)。
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2009
- 2009-02-25 JP JP2009042157A patent/JP2010196582A/ja active Pending
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