JP5916419B2 - スクロール圧縮機 - Google Patents
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このように、4〜5kHzというように幅(帯域)を持った周波数成分の騒音を低減しようとしても、上記従来の技術においては、前述したように、有底穴の深さ寸法が騒音ピーク周波数の波長に対応した値であるため、特定周波数(騒音ピーク周波数)の騒音しか低減することができない。
本発明は、このような技術的課題に基づいてなされたもので、吐出時の騒音を、より有効に低減することのできるスクロール圧縮機を提供することを目的とする。
このように、旋回スクロールの旋回動作にともなって、溝とスクロール側ラップ壁の先端面とに囲まれた筒状空間が、固定側端板の表面に沿った方向にその長さが変化することによって、幅を有した周波数帯域の騒音を吸収することができる。
図1は、本実施の形態における圧縮機の構成を説明するための断面図である。
この図1に示すように、圧縮機10は、縦型のスクロール型で、ハウジング11内に、主軸12と、主軸12とともに回転する旋回スクロール20と、ハウジング11に固定された固定スクロール30と、を備える。
このような圧縮機10においては、ハウジング11の一端側に形成された冷媒導入ポートP1からハウジング11内に冷媒が導入され、旋回スクロール20と固定スクロール30との間に形成された圧縮空間において冷媒が圧縮される。そして、圧縮された冷媒は、ハウジング11の他端側に形成された冷媒吐出ポートP2から吐出される。
一方、固定スクロール30は、旋回スクロール20に対向する端板(固定側端板)31には、旋回スクロール20のラップ壁22に対向して噛み合う渦巻き状のラップ壁(固定スクロール側ラップ壁)32が形成されている。
これにより、旋回スクロール20、固定スクロール30の外周側から圧縮空間50に導入された冷媒は、固定スクロール30に対する旋回スクロール20の公転により、外周側から内周側に順次送られて圧縮される。圧縮空間50で圧縮された冷媒は、固定スクロール30に形成された吐出孔37、吐出孔37に設けられたリード弁38、固定スクロール30を覆うように設けられた上部カバー39に設けられたリード弁40を介し、ハウジング11の他端側に形成された冷媒吐出ポートP2から吐出される。
また、主軸12には、ハウジング11の底部のオイル溜りから吸い上げた潤滑油を主軸12の上端部から主軸12と凹部23との間のドライブブッシュ24に供給するための潤滑油流路12aが形成されている。
これには、図2に示すように、旋回スクロール20の端板21は、外周部21Aの厚さに対し内周部21Bの厚さが大きくなるように形成されている。一方、固定スクロール30の端板31は、外周部31Aの厚さに対し内周部31Bの厚さが大きくなるように形成されている。これに伴い、旋回スクロール20のラップ壁22、固定スクロール30のラップ壁32の高さは、外周側から内周側に漸次縮小されるように形成されている。このようにして、旋回スクロール20と固定スクロール30のラップ高さは、固定スクロール30の外周側から内周側に向けて段階的に(階段状に)低くなっている。
この溝60は、固定スクロール30の端板31に対する旋回スクロール20の旋回動作によりラップ壁22が旋回移動したときに、ラップ壁22が溝60を覆う面積が漸次変化するよう、端板31上に、周方向に連続して形成されている。なお、溝60は、図3に示したように、複数個を形成しても良いし、一つのみでも良い。また、溝60は、円弧状に形成したが、これを直線状等、他の形状としても良い。
これにより、圧縮空間50から吐出されるときに、筒状空間70の長さLの変化にともなって、筒状空間70で消音できる騒音の波長が変化するため、この範囲内において、幅(帯域)を持った周波数成分の騒音を低減することができる。
しかも、溝60は、端板31の表面に沿って連続するよう形成されているため、その長さを調整することにより、様々な周波数帯域の騒音低減に対応することができる。これに対し、端板31に直交する方向の有底穴の場合、端板31の厚さにより、その長さに上限が存在する。
また、溝60は、湾曲した円弧状をなすようにしたが、これを直線状としたり、さらに他の形状としても良い。
溝60を、旋回スクロール20側に形成することも可能ではあるが、その場合、溝60内に冷媒ガスに含まれる潤滑油が溜まってしまい、所要の機能を果たせない可能性がある。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
11 ハウジング
12 主軸
17 モータ
20 旋回スクロール
21 端板(旋回側端板)
21A 外周部
21B 内周部
22 ラップ壁(旋回スクロール側ラップ壁)
30 固定スクロール
31 端板(固定側端板)
31A 外周部
31B 内周部
32 ラップ壁(固定スクロール側ラップ壁)
37 吐出孔
39 上部カバー
50 圧縮空間
60 溝
70 筒状空間
80 穴
Claims (1)
- 外殻を形成するハウジング内に回転自在に支持された主軸と、
前記主軸の中心に対してオフセットした位置に回転自在に連結され、円板状の旋回側端
板に渦巻き状の旋回スクロール側ラップ壁が形成された旋回スクロールと、
前記ハウジングに固定され、円板状の固定側端板に前記旋回スクロール側ラップ壁に対向する渦巻き状の固定スクロール側ラップ壁が形成されて、前記旋回スクロールと対向することで、前記旋回側端板、前記旋回スクロール側ラップ壁、前記固定側端板、前記固定スクロール側ラップ壁に囲まれて冷媒を圧縮する圧縮空間を形成する固定スクロールと、
前記固定スクロールの前記固定側端板の中央部に形成された吐出孔と、
前記固定側端板において、前記旋回スクロール側ラップ壁に対向する側の表面に、当該表面に沿う方向に連続して形成され、前記旋回スクロールの旋回動作によって前記圧縮空間が前記吐出孔に連通するときの前記スクロール側ラップ壁の先端面に対向する位置に形成された溝と、を備え、
前記旋回スクロールの旋回動作にともない、前記旋回スクロール側ラップ壁が前記溝を覆う面積の漸次変化に応じて、前記溝と前記旋回スクロール側ラップ壁の先端面とに囲まれた筒状空間の、前記固定側端板の表面に沿った方向の長さが変化することを特徴とするスクロール圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012028202A JP5916419B2 (ja) | 2012-02-13 | 2012-02-13 | スクロール圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012028202A JP5916419B2 (ja) | 2012-02-13 | 2012-02-13 | スクロール圧縮機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2013164039A JP2013164039A (ja) | 2013-08-22 |
JP5916419B2 true JP5916419B2 (ja) | 2016-05-11 |
Family
ID=49175542
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2012028202A Active JP5916419B2 (ja) | 2012-02-13 | 2012-02-13 | スクロール圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP5916419B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP5436982B2 (ja) * | 2009-08-28 | 2014-03-05 | 三洋電機株式会社 | スクロール圧縮機 |
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2012
- 2012-02-13 JP JP2012028202A patent/JP5916419B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JP2013164039A (ja) | 2013-08-22 |
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