JP5758112B2 - スクロール圧縮機 - Google Patents

スクロール圧縮機 Download PDF

Info

Publication number
JP5758112B2
JP5758112B2 JP2010272721A JP2010272721A JP5758112B2 JP 5758112 B2 JP5758112 B2 JP 5758112B2 JP 2010272721 A JP2010272721 A JP 2010272721A JP 2010272721 A JP2010272721 A JP 2010272721A JP 5758112 B2 JP5758112 B2 JP 5758112B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
scroll
chamber
muffler chamber
discharge port
muffler
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010272721A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012122376A (ja
Inventor
日出夫 佐保
日出夫 佐保
高橋 慎一
慎一 高橋
拓馬 山下
拓馬 山下
久雄 岩田
久雄 岩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2010272721A priority Critical patent/JP5758112B2/ja
Publication of JP2012122376A publication Critical patent/JP2012122376A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5758112B2 publication Critical patent/JP5758112B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、車載用の空気調和装置等を構成するスクロール型圧縮機に関する。
空気調和装置や冷凍装置に用いられるスクロール型圧縮機は、固定スクロールと旋回スクロールとを備える。固定スクロール、旋回スクロールは、それぞれ円板状の端板の一面側に、渦巻状のラップ壁が一体的に形成されたものである。このような固定スクロールと旋回スクロールを、ラップ壁を噛み合わせた状態で対向させ、固定スクロールに対して旋回スクロールを電動機等により公転旋回運動させる。そして、双方のラップ壁の間に形成される圧縮室を外周側から内周側に移動させつつその容積を減少させることで、圧縮室内の冷媒ガスの圧縮を行う。
圧縮室で圧縮された冷媒ガスは、固定スクロールの端板に形成される吐出ポートを閉鎖している吐出弁を押し上げ、吐出ポートから固定スクロール上部の高圧室に吐出されるが、吐出ポートおよび圧縮室の圧力が高圧室の圧力よりも低くなると、高圧室の冷媒ガスが吐出ポートを経由して圧縮室へ逆流し、吐出弁が閉鎖される。この圧縮室への冷媒ガスの逆流により、吐出ポート内および圧縮室内に圧力脈動が発生し、スクロール型圧縮機本体を振動させ、騒音が生じることが問題となっていた。
この問題を解決するために、特許文献1に記載されたスクロール型圧縮機には、固定スクロールの吐出ポートから吐出弁に至る冷媒ガスの流路に、吐出弁の閉鎖時の圧力脈動を緩和するマフラ室を設けることが提案されている。具体的には、吐出弁を備えた高低圧セパレータ(吐出部材)を固定スクロール上部に固定スクロールに対面させて配置し、高低圧セパレータに固定スクロールの吐出ポートと連通する吐出ポートを設け、この高低圧セパレータの吐出ポートから吐出弁に至る冷媒ガスの流路に、吐出ポートに開口する圧力導入路を介したマフラ室を設けている(特許文献1、図8)。
特開平8−319963号公報
しかしながら、特許文献1の提案は、固定スクロールの他に高低圧セパレータという別部材を必要とする。また、特許文献1のマフラ室は、マフラ室よりも断面積の小さい圧力導入路のみが、冷媒ガスの流路である吐出ポートに向けて開口する形状であるため、加工が容易ではない。
そこで、本発明は、マフラ室を形成するのに別部材を必要とすることなく、かつマフラ室形成のための加工が容易で、長期にわたり安定的に圧縮機の低騒音化を実現できるスクロール型圧縮機を提供することを目的とする。
本発明者らは、スクロール型圧縮機における冷媒ガスの流路に臨むマフラ室について鋭意検討した。その結果、特許文献1のマフラ室は、新たな部材が必要であること、加工が困難であること、だけでなく、圧縮機内を循環する潤滑油が内部に溜まりやすい構造であることがわかった。つまり、特許文献1のマフラ室は、外部と連通するのが圧力導入路を介した冷媒ガスの流路のみである。したがって、いったんマフラ室に潤滑油が浸入すると、圧力導入路を逆戻りして前記流路に辿りつくのが容易ではない。マフラ室は圧力脈動を抑制するのに必要な特定の容積を有するように形成されるが、圧縮機を長期に渡り継続的に使用すると、マフラ室内に潤滑油が蓄積されマフラ室の容積が小さく変化することが想定される。そうすると、このマフラ室は圧力脈動を抑制する効果を失うことになる。
本発明のスクロール型圧縮機は、スクロール型圧縮機の外殻を形成するハウジングと、ハウジング内に回転自在に支持され、偏心軸部が一体に形成された主軸と、主軸の偏心軸部に回転自在に連結された旋回スクロールと、旋回スクロールと対向することで冷媒を圧縮する圧縮室を形成し、かつ圧縮された冷媒を高圧室に向けて吐出する吐出ポートを端板に有する固定スクロールと、固定スクロールの端板に形成されたマフラ室と、を備えることを前提とする。
本発明のマフラ室は、固定スクロールの端板の上面に開口するとともに、吐出ポートに連通する。そして、このマフラ室は、共鳴部と、共鳴部と吐出ポートとを連通する経路部とを有し、マフラ室のサイズfは、共鳴部の容積V、経路部の断面積Sと長さL、および冷媒中の音速cが、以下の式1を満たすように設定されることを特徴とする。
f=c/2π・(S/V・L) 1/2 ・・・式1
このマフラ室は、圧縮された冷媒が高圧室へ吐出するのを遮断する吐出弁により前記開口が閉鎖される。
このように、本発明のマフラ室は、固定スクロールの端板に形成されるので、特許文献1の高低圧室セパレータのような別部材を必要としないため、部品点数を削減できるとともに、別部材にマフラ室を形成した後に固定スクロールに取り付ける手間も省くことができ、製造コストの抑制につながる。
また、本発明のマフラ室は、固定スクロールの端板の上面が開口するように設けられ、吐出弁がその開口を閉鎖することにより形成されるため、圧縮された冷媒が吐出ポートから高圧室へ吐出される際には、吐出弁が押し上げられてマフラ室が高圧室に向けて開口する。したがって、マフラ室に潤滑油が浸入したとしても、圧縮された冷媒とともに吐出ポートおよび開口したマフラ室から高圧室へ向けて吐出されやすい。したがって、長期にわたって継続的に使用しても潤滑油がマフラ室の内部に溜まりにくく、マフラ室の容積が小さくなるのが抑制される。よって、本発明によると、圧力脈動を低減することにより、スクロール型圧縮機の騒音を長期にわたり安定的に低減することができる。
また、本発明のマフラ室は、固定スクロールの端板の上面に開口するように形成されるため、引用文献1に比べて、マフラ室を加工するのが容易である。
さらにまた、本発明によると、吐出ポートに連通してマフラ室が設けられるため、吐出ポートの径が実質的に拡大し圧力損失が低減される。
本発明では、複数のマフラ室を設けることもできる。マフラ室は、圧力脈動がピークを示す特定の周波数を減衰することで、圧力脈動による振動を抑えている。したがって、圧力脈動のピークが複数存在する場合には、各ピークに対応するように、仕様の異なる複数のマフラ室を設けることにより、各ピークに対応する圧力脈動の振動を低減することができる。
本発明のスクロール型圧縮機によると、マフラ室を形成するのに別部材を必要とすることがなく、かつ加工が容易で、長期にわたり安定的にスクロール型圧縮機の低騒音化を実現することができる。
第1実施形態におけるスクロール圧縮機の縦断面図である。 第1実施形態におけるスクロール圧縮機を示す図であり、(a)は部分拡大縦断面図、(b)は固定スクロールの端板の部分拡大平面図である。 第2実施形態におけるスクロール圧縮機を示す図であり、(a)は部分拡大縦断面図、(b)は固定スクロールの端板の部分拡大平面図である。 第3実施形態におけるスクロール圧縮機を示す図であり、(a)は部分拡大縦断面図、(b)は固定スクロールの端板の部分拡大平面図である。 第4実施形態におけるスクロール圧縮機を示す図であり、(a)は部分拡大縦断面図、(b)は固定スクロールの端板の部分拡大平面図である。 マフラ室が設けられていない圧縮機と、第1実施形態の圧縮機の脈動と、周波数の関係を示すグラフである。
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいて、本発明によるスクロール型圧縮機を詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1に示すように、第1実施形態におけるスクロール型の圧縮機10は、圧縮機10の外殻を形成するハウジング11と、ハウジング11の内部に固定された固定スクロール20と、固定スクロール20に対して公転旋回する旋回スクロール30と、旋回スクロール30を駆動する駆動部40と、固定スクロール20の上方に設けられた高圧室50と、を備える。圧縮機10は、外部から導入された冷媒ガスを圧縮して、高圧室50を介して圧縮した冷媒ガスを外部に向けて吐出するものである。
駆動部40は、旋回スクロール30を公転旋回させる主軸41と、主軸41を回転可能に支持する上部軸受42および下部軸受43と、主軸41を回転させる電動モータ44と、を有する。電動モータ44は、ハウジング11内面に固定された固定子44aと、主軸41の外周面に固定され、固定子44aと対向する回転子44bとからなる。
主軸41の上端には、主軸41の中心軸から予め定められた寸法だけ偏心した位置に、偏心ピン41a(偏心軸部)が形成されている。偏心ピン41aは、旋回スクロール30の端板31に設けられた円筒状の筒状壁31aに収容され、偏心ピン41aに旋回スクロール30が回転自在に保持されている。
また、主軸41には、ハウジング11の底部のオイル溜まりから吸い上げた潤滑油を主軸41の上端部に供給するための潤滑油流路(図示無し)が形成されている。
固定スクロール20は、円板状の端板21に、渦巻き状で所定の高さを有したラップ壁22が一体的に形成されている。旋回スクロール30は、固定スクロール20に対向する端板31に、固定スクロール20のラップ壁22に対向して噛み合う渦巻き状のラップ壁32が一体的に形成されている。
このようにして、固定スクロール20と旋回スクロール30は、ラップ壁22とラップ壁32を互いに組み合わされている。これにより、固定スクロール20と旋回スクロール30との間には、渦巻きの中心に対してほぼ対称な複数の圧縮室60が形成される。圧縮室60は、旋回スクロール30が公転旋回すると、それらの容積が次第に減少するようになっている。なお、旋回スクロール30は、オルダムリング等の自転防止機構(図示無し)によって自転が防止されている。
固定スクロール20の端板21のほぼ中心部には、圧縮室60と連通し、圧縮室60で圧縮された冷媒ガスを高圧室50に吐出するための吐出ポート23が形成されている。また、端板21の上面26には、吐出ポート23の開口部24を閉じるための吐出弁25が設けられている。吐出弁25は、細長い弾性板で形成され、長手方向に一端部25aと他端部25bとを有する。一端部25aは、ボルトBで固定スクロール20の上面26に固定され、他端部25bは、吐出ポート23の開口部24を開閉可能に変位する。
図2(b)に示すように、固定スクロール20の端板21には、吐出ポート23に連通し、端板21の上面26に向けて開口した空隙が設けられている。この空隙は、共鳴部27aと、共鳴部27aと吐出ポート23とを連通する経路部27bと、からなる。この空隙は、吐出弁25が吐出ポート23の開口部24を閉じることにより密閉空間となり、高圧室50から吐出ポート23内および圧縮室60内に冷媒ガスが逆流することで生じる圧力脈動を低減するマフラ室27を形成する。
マフラ室27のサイズは、圧力脈動の振動で問題となっている周波数をあらかじめ特定し、その特定された周波数の振動を減衰するように調整される。つまり、マフラ室27のサイズを、共鳴部27aの容積V、経路部27bの断面積Sと長さL、および冷媒ガス中の音速cが、以下の(式1)を満たすように設定することで、吐出ポート23内および圧縮室60内に発生した圧力脈動のうち、あらかじめ特定された範囲の周波数を効果的に減衰させ、圧力脈動の振動を低減する。
f=c/2π・(S/V・L)1/2…(式1)
このように構成された圧縮機10では、電動モータ44を作動させて主軸41を回転させると、旋回スクロール30が主軸41の中心に対して偏心した寸法を半径として、固定スクロール20に対して公転旋回する。これにより、冷媒ガスが固定スクロール20、旋回スクロール30の外周側から圧縮室60内に導入される。そして、旋回スクロール30が固定スクロール20に対して公転旋回運動することにより圧縮室60の容積が減少し、圧縮室60内に導入された冷媒ガスが圧縮される。
圧縮された冷媒ガスの圧力が高圧室50の圧力よりも高いとき、冷媒ガスは吐出弁25を押し上げ、吐出ポート23を通り開口部24から高圧室50に吐出される。これに対して、吐出ポート23内や圧縮室60内の圧力が高圧室50の圧力よりも低くなると、吐出弁25が吐出ポート23の開口部24を閉じるのに伴って、高圧室50から冷媒ガスが吐出ポート23を通り圧縮室60内に逆流する。このとき、吐出ポート23内や圧縮室60内に発生した圧力脈動は、マフラ室27が圧力脈動の一定範囲の周波数を減衰することにより、低減される。
第1実施形態において、厚さを12.5mm、吐出ポート23の半径を7.5mmとした端板21に、表1に示すサイズのマフラ室27を設けた圧縮機10の圧力脈動(吐出ポート23および圧縮室60)を図6に示す。なお、このマフラ室27のサイズは、上述の(式1)を満たす。比較として、マフラ室を備えない圧縮機の圧力脈動も図6に示す。
図6に示す通り、マフラ室27を設けることにより、マフラ室を備えない圧縮機の圧力脈動のピーク(1)およびピーク(2)のうち、約1kHzの周波数近傍にあるピーク(1)で示される脈動が低減されることがわかった。
Figure 0005758112
また、圧縮された冷媒ガスが吐出弁25を押し上げて吐出ポート23から高圧室50へ吐出されているときは、経路部27bおよび共鳴部27aが端板21の上方に開口している。そのため、吐出ポート23から吐出される冷媒ガスに混入した潤滑油が経路部27bおよび共鳴部27aの内部に溜まりにくく、共鳴部27aの容積Vに変化が生じにくい。したがって、圧縮機10を長期にわたり継続的に使用しても、圧力脈動を低減するというマフラ室27の特性が失われることがなく、安定的に圧縮機10本体の低騒音化を実現することができる。
また、マフラ室27は、固定スクロール20の端板21に形成されるので、部品点数が増えることがないとともに、別部材にマフラ室を形成した後に固定スクロールに取り付ける手間も省くことができる。
さらに、マフラ室27は、固定スクロール20の端板21の上面26に開口するように形成されるため、加工するのが容易である。
さらにまた、本発明によると、吐出ポート23に連通してマフラ室27が設けられるため、吐出ポート23の径が実質的に拡大し圧力損失が低減される。
<第2実施形態>
図3に示すように、第2実施形態の圧縮機12は、マフラ室27の他にマフラ室272をさらに設けたこと以外は、第1実施形態と同様に構成されている。したがって、図3において、図1と同符号は図1と同じ構成部分を示している。
マフラ室272は、マフラ室27とサイズ(仕様)及び形成位置が異なること以外は、マフラ室27と同様に構成されている。つまり、マフラ室272は、固定スクロール20の端板21の上面26に開口し、共鳴部272aと、共鳴部272aと吐出ポート23とを連通する経路部272bとからなる空隙により形成される。このマフラ室272は、吐出弁25により上面26が開閉される。
吐出ポート23内および圧縮室60内に生じる圧力脈動が複数のピークを有する場合、それぞれのピークの振動を減衰できるようにサイズが設定された複数のマフラ室を設けることが有効であることは既に述べたとおりである。例えば、圧縮機12に第1実施形態のマフラ室27を設けることで、図6に示すピーク(1)近傍の周波数帯域を減衰させ、さらにマフラ室272のサイズをピーク(2)近傍の周波数帯域を減衰できるように設定する。そうすることで、2つの高周波数帯の圧力脈動を低減し、圧縮機12のさらなる低騒音化を実現することが可能となる。
例えば、ピーク(2)が3kHz近傍の周波数帯域であるとすれば、マフラ室272を(式1)を満たす表2のサイズに設定すればよい。
Figure 0005758112
また、第1実施形態と同様に、圧縮された冷媒ガスが吐出される際に吐出弁25が押し上げられマフラ室27、272の共鳴部27a、272aの上方が開口するため、吐出ポート23の開口部24がさらに拡大し圧力損失がさらに低減される。さらに、潤滑油がマフラ室27、272に溜まりにくいという効果が損なわれることもない。
<第3実施形態>
図4に示すように、第3実施形態の圧縮機13は、マフラ室273の経路部273bを、吐出ポート23から分岐するように設けたこと以外は、第1実施形態と同様に構成されている。したがって、図4において、図1と同符号は図1と同じ構成部分を示している。
第3実施形態のマフラ室273は、固定スクロール20の端板21の上面26に開口するように設けられた共鳴部273a(共鳴部容積=V3)と、共鳴部273aと連通し、吐出ポート23から分岐した経路部273b(経路部長さ=L3)とを備える。このマフラ室273は、吐出弁25により共鳴部273aが開閉される。マフラ室273を、第1実施形態のマフラ室27や第2実施形態のマフラ室272と同様に特定の範囲の周波数を減衰できるよう(式1)を満たすサイズに設定することで、吐出ポート23内および圧縮室60内に生じる圧力脈動を低減することができる。
また、第1実施形態および第2実施形態と同様に、圧縮された冷媒ガスが高圧室50に吐出される際に吐出弁25が押し上げられマフラ室273の共鳴部273aが高圧室50に向けて開口するため、潤滑油がマフラ室273に溜まりにくいという効果を得ることができる。
なお、第3実施形態のマフラ室273は、経路部27b、272bのように上面26が共鳴部27a、27bと同様に端板21の上面26に開口しているわけではないが、共鳴部273aが端板21の上面26に開口しているため、マフラ室273の加工容易性は保たれる。
<第4実施形態>
図5に示すように、第4実施形態の圧縮機14は、第3実施形態のマフラ室273の他にさらにマフラ室274を設けたこと以外は、第3実施形態と同様に構成されている。したがって、図4において、図3と同符号は図3と同じ構成部分を示している。
マフラ室274は、第3実施形態のマフラ室273とサイズが異なること以外は、マフラ室273と同様に構成されている。つまり、マフラ室274は、固定スクロール20の端板21の上面26に開口するように設けられた共鳴部274a(共鳴部容積=V4)と、共鳴部274aと連通し、吐出ポート23から分岐した経路部274b(経路部長さ=L4)とを備える。このマフラ室273は、吐出弁25により共鳴部274aが開閉される。
第2実施形態と同様に、サイズの異なるマフラ室273、274を設けることで、複数のピークを有する圧力脈動を減衰することができるので、圧力脈動の振動をさらに低減し、圧縮機14のさらなる低騒音化を実現することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上述した実施形態のものに限定されるものではない。
例えば、マフラ室は、圧力脈動のピークの数に対応する数だけ設けることができる。
さらに、マフラ室27の経路部27bと共鳴部27aとがともに端板21の上面26に開口しているマフラ室27と、共鳴部273aのみが端板21の上面26に開口しているマフラ室273とを同時に設けることもできる。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
10,12,13,14…圧縮機、
11…ハウジング、
20…固定スクロール、21…端板、22…ラップ壁、23…吐出ポート、24…開口部、25…吐出弁、26…上面、27,272,273,274…マフラ室、27a,272a,273a,274a…共鳴部、27b,272b,273b,274b…経路部、
30…旋回スクロール、31…端板、31a…筒状壁、32…ラップ壁、
40…駆動部、41…主軸、41a…偏心ピン、42…上部軸受、43…下部軸受、44…電動モータ、44a…固定子、44b…回転子
50…高圧室
60…圧縮室

Claims (4)

  1. スクロール型圧縮機の外殻を形成するハウジングと、
    前記ハウジング内に回転自在に支持され、偏心軸部が一体に形成された主軸と、
    前記主軸の前記偏心軸部に回転自在に連結される旋回スクロールと、
    前記旋回スクロールと対向することで冷媒を圧縮する圧縮室を形成し、かつ圧縮された前記冷媒を高圧室に向けて吐出する吐出ポートを端板に有する固定スクロールと、
    前記固定スクロールの前記端板に形成されるマフラ室と、を備え、
    前記マフラ室は、前記固定スクロールの前記端板の上面に開口するとともに、前記吐出ポートに連通し、かつ、
    前記マフラ室は、共鳴部と、前記共鳴部と前記吐出ポートとを連通する経路部とを有し、前記マフラ室のサイズfは、前記共鳴部の容積V、前記経路部の断面積Sと長さL、および前記冷媒中の音速cが、以下の式1を満たすように設定されることを特徴とするスクロール型圧縮機。
    f=c/2π・(S/V・L) 1/2 ・・・式1
  2. 仕様の異なる前記マフラ室が複数設けられた請求項1に記載のスクロール型圧縮機。
  3. 前記マフラ室は、前記高圧室から前記吐出ポート内および前記圧縮室内に前記冷媒ガスが逆流することで生じる圧力脈動を低減する、請求項1または請求項2に記載のスクロール型圧縮機。
  4. 前記スクロール型圧縮機は、車載用の空気調和装置を構成する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のスクロール型圧縮機。
JP2010272721A 2010-12-07 2010-12-07 スクロール圧縮機 Expired - Fee Related JP5758112B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010272721A JP5758112B2 (ja) 2010-12-07 2010-12-07 スクロール圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010272721A JP5758112B2 (ja) 2010-12-07 2010-12-07 スクロール圧縮機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012122376A JP2012122376A (ja) 2012-06-28
JP5758112B2 true JP5758112B2 (ja) 2015-08-05

Family

ID=46504082

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010272721A Expired - Fee Related JP5758112B2 (ja) 2010-12-07 2010-12-07 スクロール圧縮機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5758112B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5951456B2 (ja) 2012-11-26 2016-07-13 三菱重工業株式会社 スクロール型圧縮機
JP6130748B2 (ja) * 2013-06-27 2017-05-17 三菱重工業株式会社 スクロール型圧縮機
JP6147605B2 (ja) * 2013-08-02 2017-06-14 三菱重工業株式会社 圧縮機

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08319963A (ja) * 1995-03-22 1996-12-03 Mitsubishi Electric Corp スクロール圧縮機
JP2000110744A (ja) * 1998-09-30 2000-04-18 Fujitsu General Ltd スクロール圧縮機
JP2011047368A (ja) * 2009-08-28 2011-03-10 Sanyo Electric Co Ltd スクロール圧縮機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012122376A (ja) 2012-06-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2581605A2 (en) Scroll compressor with bypass hole
US7704059B2 (en) Compressor having a helmholtz type resonance chamber with a lowermost end connected to a gas passage
JP2007170253A (ja) スクロール圧縮機
JP5396235B2 (ja) スクロール圧縮機
JP2000204922A (ja) 密閉型回転圧縮機の吐出マフラ―
US9022756B2 (en) Scroll compressor
JP5436982B2 (ja) スクロール圧縮機
JP6606804B2 (ja) スクロール圧縮機
JP5758112B2 (ja) スクロール圧縮機
EP3015710B1 (en) Compressor
CN108626125B (zh) 旋转式压缩机
JP5195774B2 (ja) スクロール圧縮機
JP6130642B2 (ja) 圧縮機
JP4822943B2 (ja) 流体機械
JP2020153339A (ja) スクロール圧縮機
WO2020170886A1 (ja) 密閉型圧縮機
JP6763225B2 (ja) スクロール圧縮機
EP4074970A1 (en) Compressor
JP2015010519A (ja) スクロール型圧縮機
JP2008274877A (ja) 密閉型圧縮機
EP1707815A1 (en) Scroll fluid machine with a silencer
JP5371864B2 (ja) ローリングピストン型圧縮機
JP2008274886A (ja) 吐出弁
EP2918841A1 (en) Scroll compressor
JP2014105589A (ja) スクロール圧縮機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20131122

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20141006

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20141015

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141210

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150507

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150603

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5758112

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees