JP2001241391A - 流体ポンプ - Google Patents

流体ポンプ

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JP2001241391A JP2000052547A JP2000052547A JP2001241391A JP 2001241391 A JP2001241391 A JP 2001241391A JP 2000052547 A JP2000052547 A JP 2000052547A JP 2000052547 A JP2000052547 A JP 2000052547A JP 2001241391 A JP2001241391 A JP 2001241391A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流体ポンプにおいて、仕切部材とロータ対と
の摺動により発生する摺動音の低減および摩擦損失トル
クの低減を図る。 【解決手段】 第1ケーシング22と第2ケーシング23と
に分割される流体ポンプ20のケーシング21内には、内歯
を有するアウタロータ25,29と、該内歯に噛合する外歯
を有し、アウタロータ25,29の回転軸線L2とは偏心した
回転軸線L1を有する駆動軸により回転駆動されるインナ
ロータ26,30とからなるロータ対R1,R2が、仕切部材33
を介して回転軸線L1方向に複数個配設される。仕切部材
33は、ケーシング21に対して回転自在であるため、ロー
タ対R1,R2との相対速度差が小さくなるので摺動音が低
減され、しかも仕切部材33とロータ対R1,R2との間の摩
擦力が小さくなるので摩擦トルク損失が低減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本出願発明は、例えば、内燃
機関の摺動部等に潤滑油を供給するために使用される流
体ポンプであって、内歯を有する回転自在なアウタロー
タと該内歯に噛合する外歯を有すると共に回転駆動され
るインナロータとからなるロータ対を備えた流体ポンプ
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、流体の吸入口および吐出口を有す
るケーシング内に、内歯を有すると共にケーシングに対
して回転自在なアウタロータと、内歯に噛合して内歯と
の間にポンプ室を形成する外歯を有するインナロータと
からなるロータ対を備え、インナロータに結合された駆
動軸により、インナロータが、アウタロータの回転軸線
とは偏心した状態で回転駆動される流体ポンプでは、そ
の構造上、吐出量および吐出圧が脈動するため、その脈
動に起因する振動・騒音を低減するための手段を施した
ものが知られている。
【0003】例えば、特公昭48−21969号公報に
開示されたトロコイドポンプでは、内歯を有するアウタ
ーローターと該内歯より少数の外歯を有するインナーロ
ーターとからなるローター対が複数組互いに位相差を持
ってケーシング内に配設され、ローター対の間には、吸
入孔および吐出孔を有してケーシングと一体に形成され
た隔壁が設けられる。そして、内歯と外歯との間に形成
される空間の容積変化によるポンプ作用が、複数組のロ
ーター対により交互に行われ、しかも該空間が吸入孔お
よび吐出孔により相互に連通していることから、吐出量
および吐出圧の脈動が低減されるものである。
【0004】また、特公昭58−44875号公報に開
示された歯車ポンプでは、ケーシング内に、止めピンに
より支持された仕切板により2つの歯車室が形成され、
各歯車室に内歯車と該内歯車より少ない歯数の外歯車と
が収容される。そして、一方の対となる内歯車および外
歯車と、他方の対となる内歯車および外歯車とは、位相
が1/2ピッチずれるように配設されることで、吐出さ
れる流体の脈動が平均化されて小さくなるようにされ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した従
来技術であるトロコイドポンプおよび歯車ポンプでは、
複数のローター対または歯車対の間に設けられる隔壁ま
たは仕切板は、ケーシングに固定されたものであるた
め、隔壁と高速で回転するローター対との摺動により、
または仕切板と高速で回転する外歯車との摺動により、
摺動音が発生するうえ、それら摺動箇所の存在により、
流体ポンプの摩擦損失トルクが大きい難点があった。
【0006】さらに、ケーシング内を複数の室に仕切る
に当たり、前記トロコイドポンプのように、隔壁をケー
シングと一体に形成するものでは、3組以上のロータ対
を備えたポンプの組立作業は容易でない。また、前記歯
車ポンプのように、ケーシング内の所定位置に仕切板を
固定具である止めピンにより支持固定するものでは、ケ
ーシング内の所定位置に仕切板をセットするのに時間を
要し、さらにケーシングに固定するのに時間を要するた
め、流体ポンプの組立作業の効率が良好とはいえないも
のであった。
【0007】本出願発明は、このような事情に鑑みてな
されたものであって、請求項1および請求項2記載の発
明は、流体ポンプにおいて、仕切部材とロータ対との摺
動により発生する摺動音の低減および摩擦損失トルクの
低減を図ることを共通の目的とする。そして、請求項2
記載の発明は、さらに、ケーシング内を複数の室に仕切
る仕切部材の組付けを容易にして、流体ポンプの組立作
業の効率を向上させることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段および発明の効果】本出願
の請求項1記載の発明は、流体の吸入口および吐出口を
有するケーシング内に、内歯を有すると共に該ケーシン
グに対して回転自在なアウタロータと、該内歯に噛合し
て該内歯との間にポンプ室を形成する外歯を有し、該ア
ウタロータの回転軸線とは偏心した回転軸線を有する駆
動軸により回転駆動されるインナロータとからなるロー
タ対が、仕切部材を介して該駆動軸の回転軸線方向に複
数個配設された流体ポンプにおいて、前記仕切部材は、
前記ケーシングに対して回転自在である流体ポンプであ
る。
【0009】この請求項1記載の発明によれば、仕切部
材がケーシングに対して回転自在であるため、仕切部材
とロータ対との回転速度差は、仕切部材がケーシングに
固定されている前記従来技術に比べて小さくなるので、
仕切部材とインナロータまたはアウタロータとが摺動す
ることにより発生する摺動音の発生が抑制される。すな
わち、仕切部材が駆動軸に回転自在に取り付けられた場
合には、仕切部材が、回転駆動されるインナロータとの
間の摩擦力により、ロータ対と同一方向に連れ回りする
ため、仕切部材とロータ対との回転速度差は、前記従来
技術に比べて小さくなる。また、仕切部材が駆動軸に固
定されて、または仕切部材がインナロータと一体化され
て、両者が一体に回転する場合には、仕切部材とインナ
ロータとの回転速度は等しくなり、仕切部材とアウタロ
ータとの回転速度差は、インナロータとアウタロータと
のそれと等しくなるので、仕切部材とアウタロータとの
回転速度差は前記従来技術に比べて小さくなる。さら
に、仕切部材がアウタロータと一体化されて、両者が一
体に回転する場合には、仕切部材とアウタロータとの回
転速度は等しくなり、仕切部材とインナロータとの回転
速度差は、アウタロータとインナロータとのそれと等し
くなるので、仕切部材とインナロータとの回転速度差は
前記従来技術に比べて小さくなる。
【0010】また、仕切部材がケーシングに対して回転
自在であるので、流体ポンプの摩擦損失トルクを低減で
きて、駆動軸の出力損失を低減できる。すなわち、仕切
部材が駆動軸に回転自在に取り付けられた場合には、流
体ポンプ自体に存在するケーシングと複数個のロータ対
と仕切部材との間の回転軸線方向の僅かの間隙により、
仕切部材は回転軸線方向にも移動する。その結果、ロー
タ対との接触によって仕切部材に作用する回転軸線方向
の力が小さくなるので、ロータ対と仕切部材との間の摩
擦力も小さくなり、摩擦損失トルクを低減できる。ま
た、仕切部材が駆動軸に固定された場合、または仕切部
材がアウタロータまたはインナロータと一体化された場
合には、仕切部材とアウタロータまたはインナロータロ
ータとの間の摺動箇所の減少により、摩擦損失トルクを
低減できる。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の流
体ポンプにおいて、前記ケーシングは、前記駆動軸の回
転軸線と交差する分割面で分割されており、前記仕切部
材は該分割面に配置されるものである。
【0012】この請求項2記載の発明によれば、ケーシ
ングに仕切部材を容易に組付けることができるので、流
体ポンプの組立作業の効率を向上させることができる。
そのうえ、アウタロータのよりも大きな外径を有する仕
切部材であってもその組付けは容易である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本出願発明の実施形態を図
1ないし図13を参照して説明する。図1は、本出願発
明の第1実施形態としてのオイルポンプを備えた車両用
直列4気筒内燃機関1の要部を断面で示したもので、内
燃機関1は、不図示のシリンダ孔内で往復動するピスト
ンが摺動自在に嵌合したシリンダブロック2と、その下
端に結合されたロアブロック3と、ロアブロック3の下
端に結合されたオイルパン4とを備え、シリンダブロッ
ク2に回転自在に支持されたクランク軸が、コンロッド
を介して前記ピストンにより回転駆動される。
【0014】図2を併せて参照すると、オイルパン4内
には、ピストンの往復動に起因して発生する2次振動を
低減するためのバランサ装置5が、ロアブロック3の下
面に取り付けられる。バランサ装置5は、一対のバラン
ス軸6,7と、両バランス軸6,7を収容する上下に2
分割された上ハウジング8Uおよび下ハウジング8Lがボ
ルト結合されて構成されるハウジング8とを備える。
【0015】一方のバランス軸6はクランク軸との間に
掛け渡されたチェーンを介して駆動連結され、両バラン
ス軸6,7はギヤ9により相互に駆動連結されて、両バ
ランス軸6,7がクランク軸の2倍の回転数で、一方の
バランス軸6がクランク軸と同一方向に回転され、他方
のバランス軸7が逆方向に回転される。バランス軸7の
一端には、内燃機関1の摺動部等に潤滑油を圧送するト
ロコイド型オイルポンプ20が設けられる。
【0016】両バランス軸6,7のバランサ機能をなす
ための構造は同一であるので、図2を参照して、バラン
ス軸7についてその説明をすると、バランス軸7のギヤ
9寄りの一端部には、下ハウジング8Lに設けられた軸
受孔10に支持される第1ジャーナル部7aが設けられ、バ
ランス軸7の他端部には、上ハウジング8Uおよび下ハ
ウジング8Lの各分割面に形成された凹部により形成さ
れる軸受孔に軸受11を介して支持される第2ジャーナル
部7bが設けられる。そして、第2ジャーナル部7bの軸方
向の両側方に、バランス軸7の回転軸線よりも径方向外
側に重心位置を有する一対のバランスウエイト7c,7c
が、バランス軸7に一体成形される。
【0017】一方、バランス軸7により回転駆動される
オイルポンプ20は、下ハウジング8 Lに設けられた吸入
油路13の吸入端に取り付けられたストレーナ12から吸入
油路13を経て、さらにオイルポンプ20の後述するケーシ
ング21に設けられて途中で合流している第1,第2吸入
ポート27,31を通じてオイルパン4内の潤滑油を吸入す
る。そして、オイルポンプ20により高圧となって吐出さ
れる潤滑油は、オイルポンプ20のケーシング21に設けら
れて途中で合流している第1,第2吐出ポート28,32を
経て、ロアブロック3に設けられた吐出油路14、さらに
シリンダブロック2に取り付けられたオイルフィルタを
通ってシリンダブロック2のメインギャラリに至り、そ
こから各摺動部等に圧送される。また、第2吐出ポート
32にはリリーフ弁15が設けられ、設定値より大きな吐出
圧となったとき、リリーフ弁15が開弁して、第2吐出ポ
ート28,32の潤滑油の一部がオイルパン4内に帰還す
る。
【0018】ところで、図2ないし図4に図示されるよ
うに、オイルポンプ20のケーシング21は、バランサ装置
5の下ハウジング8Lと一体成形されて軸受孔10に隣接
する第1ケーシング22と、第1ケーシング22の開口端部
に形成された端面22aと合わせられる端面23aをその開口
端部に有する第2ケーシング23とに2分割されており、
両ケーシング22,23がボルト24により結合されて構成さ
れる。そして、各端面22a,23aにより形成される分割面
は、バランス軸7の回転軸線L1と交差する面であり、こ
の実施形態では直交する面である。
【0019】第1ケーシング22の開口端部に設けられて
端面22a、すなわち分割面に連なり、内周面の径方向横
断面が円形の凹部からなる第1収容室22bには、内周に
複数の内歯25a、この第1実施形態では5つの内歯25aを
有する円環状の第1アウタロータ25が回転自在に嵌合さ
れ、第1アウタロータ25の内側に、内歯25aと噛合す
る、内歯25aよりも1つ歯数の少ない複数の外歯26a、こ
の第1実施形態では4つの外歯26aを有する第1インナ
ロータ26が収容され、この第1インナロータ26は、駆動
軸となるバランス軸7の先端部7dに、バランス軸7と一
体回転するように結合される。そして、バランス軸7の
回転軸線L1、すなわち第1インナロータ26の回転軸線L1
は、第1アウタロータ25の回転軸線L2から所定偏心量e
だけ偏心する状態で、第1アウタロータ25および第1イ
ンナロータ26からなる第1ロータ対R1が第1収容室22b
に配置される。
【0020】また、第1ケーシング22には、一端が第1
収容室22bの底面22cに開口する第1吸入口27aを形成
し、他端が吸入油路13に連通する第1吸入ポート27、そ
して一端が底面22cに開口する吐出口28aを形成し、他端
が吐出油路14に連通する第1吐出ポート28が、それぞれ
設けられる。
【0021】一方、第2ケーシング23の開口端部には、
内周面の径方向横断面が円形で、第1収容室22bの中心
軸線L3と同一中心軸線L3および同一内径を有する第2収
容室23bと、第2収容室23bに対して端面23a寄りに形成
されて、端面23a、すなわち分割面に連なる大径部から
なる第3収容室23dとを有する段付きの凹部が設けられ
る。
【0022】そして、第2収容室23bには、第1収容室2
2bに収容される第1ロータ対R1と同様に、内周に5つの
内歯29aを有する円環状の第2アウタロータ29が回転自
在に嵌合され、第2アウタロータ29の内側に、内歯29a
と噛合する4つの外歯30aを有する第2インナロータ30
が収容される。また、第2アウタロータ29の回転軸線L2
は、バランス軸7の回転軸線L1、すなわち第2インナロ
ータ30の回転軸線L1から偏心量eだけ偏心して、第1ア
ウタロータ26の回転軸線L2と一致するようにされて、第
2アウタロータ29および第2インナロータ30からなる第
2ロータ対R2が第2収容室23bに配置される。
【0023】また、第2ケーシング23には、一端が第2
収容室23bの底面23cに開口する第2吸入口31aを形成
し、他端が第1ケーシング22の第1吸入ポート27と連通
する第2吸入ポート31、そして一端が底面23cに開口す
る第2吐出口32aを形成し、他端が第1ケーシング22の
第1吐出ポート28に連通する第2吐出ポート32が、それ
ぞれ設けられる。
【0024】一方、内周面の径方向横断面が円弧をなす
第3収容室23dの中心軸線L4は、第2インナロータ30の
回転軸線L1と一致し、第2収容室23bの中心軸線L3は第
2アウタロータ29の回転軸線L2と一致しているため、そ
れら中心軸線L3,L4は、偏心量eだけ偏心している。そ
して、第3収容室23dには、バランス軸7の回転軸線L1
方向で、第1収容室22b内の第1ロータ対R1および第2
収容室23b内の第2ロータ対R2の間に介在して、中央部
に取付円孔33aを有する円板からなる仕切部材33が、第
3収容室23dの内周面との間に僅かの径方向間隙を介し
て、ケーシング21に対して回転自在に嵌合される。この
取付円孔33aの直径は先端部7dの外径より僅かに大きく
され、バランス軸7に対して仕切部材33は回転自在とな
っている。また、第3収容室23dの回転軸線L1方向の長
さは、嵌合される仕切部材33の厚さと等しくされ、仕切
部材33が嵌合された状態で、仕切部材33の後述する第1
側面33bが端面23aと面一となるようにされている。
【0025】そして、第1収容室22bにおいて、回転軸
線L1方向の一方の側面を形成する仕切部材33の第1側面
33b、そして回転軸線L1方向の他方の側面を形成する底
面22cとの間で、第1アウタロータ25の内歯25aおよび第
1インナロータ26の外歯26aとの間には、可変容積空間
である4つの第1ポンプ室34が形成される。同様に、第
2収容室23bにおいて、仕切部材33の第2側面33cと底面
23cとの間で、第2アウタロータ29の内歯29aおよび第2
インナロータ30の外歯30aとの間には、可変容積空間で
ある4つの第2ポンプ室35が形成される。したがって、
第1,第2ロータ対R1,R2がそれぞれ収容される第1,
第2収容室22b,23bが、仕切部材33を介して、バランス
軸7の軸線方向L1に配置されることになる。
【0026】そして、仕切部材33の半径は、第1ロータ
対R1により形成される第1ポンプ室34と第2ロータ対R2
により形成される第2ポンプ室35との間で潤滑油の流出
入がないように、両ロータ対R1,R2間を密封できる半
径、すなわち第2アウタロータ29の内周の最大半径に偏
心量eを加えた長さよりも大きく設定されるため、結果
的に第2収容室23bの半径よりも大きくされる。この場
合、仕切部材33の外径が両アウタロータ25,29の内歯25
a,29aの内径よりも大きく、両アウタロータ25,29の外
径よりも小さくなるように設定されていれば、第1,第
2ロータ対R1,R2間の潤滑油の流出入を確実に防止する
ことができる。
【0027】ところで、第1,第2インナロータ26,30
が結合されるバランス軸7には、図5に図示されるよう
に、円柱状の先端部7dの外周に、その直径方向に対向し
て相互に平行な平面を有する一対の切欠部7eが設けられ
る。一方、各インナロータ26,30には、その中央に嵌合
孔26b,30bが設けられ、嵌合孔26b,30bの周壁面には、
その直径方向に、切欠部7eの平面に対応する平面を有す
る一対の係止部26c,30c設けられる。そして、切欠部7e
と係止部26c,30cとが係合するように、第1,第2イン
ナロータ26,30を先端部7dに嵌合させることで、各イン
ナロータ26,30とバランス軸7との回り止めがなされ、
両者が相対回転不能に結合される。
【0028】さらに、第1インナロータ26と第2インナ
ロータ30とは、隣接する外歯26a,30a間のピッチ(すな
わち360°を外歯26a,30aの数で除した角度)の1/
2である45°、位相がずれるようにバランス軸7に取
り付けられる。そこで、第1インナロータ26および第2
インナロータ30に同一形状のロータを使用したうえで、
両インナロータ26,30を前述の位相差をもってバランス
軸7に取り付けるために、それらインナロータ26,30の
回転軸線L1および1つの外歯26a,30aの先端を通る平面
と係止部26c,30cの平面を含む平面とのなす鋭角θ(図
4参照)が、ピッチの1/4である22.5°となるよ
うに、係止部26c,30cの回転方向の位置を設定してあ
る。そして、一方のインナロータを裏返してバランス軸
7に取り付けることで、前述の位相差をつくり出してい
る。
【0029】このように構成された第1実施形態のオイ
ルポンプ20において、内燃機関1が運転されて、クラン
ク軸によりバランス軸7が回転されると、第1,第2ロ
ータ対R1,R2が回転して、オイルパン4から吸引された
潤滑油が第1,第2ポンプ室34,35で吸入・圧縮され
て、ピッチの1/2の位相差で吐出されるので、第1,
第2ポンプ室34,35から吐出された潤滑油の合流後は両
者の脈動が打ち消し合い、吐出油路14には脈動が殆どな
い潤滑油が圧送される。そして、このことは、第1イン
ナロータ26と第2インナロータ30との位相がピッチの1
/2の45°ずれていることに限定されるものでなく、
両インナロータ26,30間の位相差をピッチの1/2より
も小さい角度に設定し、前記鋭角θをピッチの1/4よ
りも小さい角度に設定することで、オイルポンプ20から
潤滑油が吐出される際の脈動を抑制するのに有効な任意
の位相差を設定することが可能である。
【0030】そして、第1,第2収容室22b,23bにそれ
ぞれ収容された第1,第2ロータ対R1,R2の間に介在す
る仕切部材33は、ケーシング21に対して回動自在である
ため、回転する第1,第2インナロータ26,30との間の
摩擦力により、第1,第2ロータ対R1,R2と同一方向に
連れ回りする。その結果、仕切部材33と第1,第2ロー
タ対R1,R2との回転速度差は、仕切部材がケーシングに
固定されている前記従来技術に比べて小さくなるので、
仕切部材33の両側面33b,33cと第1,第2インナロータ
26,30および第1,第2アウタロータ25,29とが摺動す
ることにより発生する摺動音の発生が抑制される。
【0031】また、仕切部材33は、ケーシング21に対し
て回転自在に嵌合されると共に、バランス軸7に対して
も回動自在に取り付けられるので、オイルポンプ20自体
に存在するケーシング21と第1,第2ロータ対R1,R2と
仕切部材33との間の回転軸線L1方向の僅かの間隙によ
り、仕切部材33は回転軸線L1方向にも移動する。その結
果、第1,第2ロータ対R1,R2との接触によって仕切部
材33に作用する回転軸線L1方向の力が小さくなるので、
第1,第2ロータ対R1,R2と仕切部材33との間の摩擦力
も小さくなり、オイルポンプ20の摩擦損失トルクを低減
できて、バランス軸7を駆動する内燃機関1の出力損失
を低減できる。
【0032】さらに、ケーシング21を第1,第2収容室
22b,23bに仕切る仕切部材33は、ケーシング21の分割面
である端面23aに設けられる第3収容室23dに嵌合される
ので、ケーシング21に仕切部材33を容易に組付けること
ができて、オイルポンプ20の組立作業の効率を向上させ
ることができる。そのうえ、第1,第2収容室22b,23b
の内径よりも大きな外径を有する仕切部材33であっても
その組付けは容易である。
【0033】また、位相差を持って駆動軸であるバラン
ス軸7に固定される第1,第2インナロータ26,30に
は、同一形状のインナロータが使用されるため、コスト
削減ができる。しかも、第1,第2インナロータ26,30
のバランス軸7への結合は、各インナロータ26,30をバ
ランス軸7に嵌合する際、各インナロータ26,30の嵌合
孔26b,30bの係止部26c,30cとバランス軸7の先端部7d
に形成された切欠部7eとを係合させるだけの簡単な取付
構造であるので、この点でも、オイルポンプ20の組立作
業の効率を向上できる。
【0034】以下、前述した第1実施形態の一部の構成
を変更した実施形態について、変更した構成に関して説
明するが、同一の構成または相当する構成については、
同一の符号を使用している。
【0035】第1実施形態では、仕切部材33はバランス
軸7に回転自在に嵌合されたが、バランス軸7との間で
相対回転不能に仕切部材33を取り付けて両者を一体化す
ることもできる。その際、第2実施形態として、仕切部
材の取付円孔33aの形状を各インナロータ26,30の嵌合
孔26b,30bと同一形状とすることで、バランス軸7に対
して回転不能に取り付けることができる。また、別の例
として、図6および図7に図示される第3実施形態のよ
うに、仕切部材40と駆動軸41とを一体成形することもで
きる。第3実施形態の場合、駆動軸41はバランス軸7と
は別部材として形成され、結合手段によりバランス軸7
と連結されるか、駆動軸41自体がクランク軸との間に設
けられるチェーンやギヤ等の伝動手段を介して駆動され
る。
【0036】第2,第3実施形態のように、仕切部材33
または仕切部材40が、バランス軸7または駆動軸41に対
して相対回転不能に固定されて、両者が一体に回転する
ときは、仕切部材33,40と第1,第2インナロータ26,
30との回転速度は等しくなり、仕切部材33,40と第1,
第2アウタロータ25,29との回転速度差は、両インナロ
ータ26,30と両アウタロータ25,29との回転速度差と等
しくなるので、仕切部材33,40と両アウタロータ25,29
との回転速度差は前記従来技術に比べて小さくなる。そ
の結果、仕切部材33,40と第1,第2アウタロータ25,
29とが摺動することにより発生する摺動音の発生が抑制
される。
【0037】また、仕切部材33,40と第1,第2インナ
ロータ26,30とが一体に回転するため、仕切部材33,40
と第1,第2インナロータ26,30と間で摺動箇所が存在
しなくなり、オイルポンプ20の摩擦損失トルクを低減で
きて、バランス軸7または駆動軸41を駆動する内燃機関
1の出力損失を低減できる。
【0038】さらに、図8および図9に図示されるよう
に、第4実施形態として、仕切部材42を外歯43aを有す
る第2インナロータ43と一体成形することもできる。そ
して、この場合にも、仕切部材42と第1,第2インナロ
ータ26,43との回転速度は等しくなり、仕切部材42と第
1,第2アウタロータ25,29との回転速度差は、両イン
ナロータ26,43と両アウタロータ25,29との回転速度差
と等しくなるので、仕切部材42と両アウタロータ25,29
との回転速度差は前記従来技術に比べて小さくなり、仕
切部材42と第1,第2アウタロータ25,29とが摺動する
ことにより発生する摺動音の発生が抑制される。また、
仕切部材42と第1,第2インナロータ26,43とが一体に
回転するため、仕切部材42と第1,第2インナロータ2
6,43と間での摺動箇所が存在しなくなり、オイルポン
プ20の摩擦損失トルクを低減できて、バランス軸7を駆
動する内燃機関1の出力損失を低減できる。さらに、部
品点数が削減されて、しかも仕切部材42を第2インナロ
ータ43と一緒に組み込むことができて、組立作業の効率
が向上する。
【0039】第2〜第4実施形態の仕切部材は、いずれ
も、第1,第2収容室の内径よりも大きな外径を有する
ものであったが、図10および図11に図示されるよう
に、第5実施形態として、第3収容室を第2収容室23b
と同一中心軸線および同一内径を有するものとしたうえ
で、中央に第2収容室23bの中心軸線L3と同一中心軸線
を有し、中心軸線L3に対して偏心量eの回転軸線L1を有
する先端部7aの外周の一部が摺接する円孔44aを仕切部
材44の外径を内歯45aを有する第2アウタロータ45の外
径と等しくして、仕切部材44と第2アウタロータ45とを
一体成形すること、また図12および図13に図示され
るように、第6実施形態として、第5実施形態の円孔44
aに相当する円孔476aを有する仕切部材46を内歯47aを有
する第1アウタロータ47に連結ピン48で固定して一体化
することもできる。
【0040】第5,第6実施形態のように、仕切部材4
4,46と第1,第2アウタロータ25,45,47,29とが一
体に回転する場合には、仕切部材44,46と第1,第2ア
ウタロータ25,45,47,29との回転速度は等しくなり、
仕切部材44,46と第1,第2インナロータ26,30との回
転速度差は、両アウタロータ25,45,47,29と両インナ
ロータ26,30との回転速度差と等しくなるので、仕切部
材44,46と両インナロータ26,30との回転速度差は前記
従来技術に比べて小さくなり、仕切部材44,46と第1,
第2インナロータ26,30とが摺動することにより発生す
る摺動音の発生が抑制される。
【0041】また、仕切部材44,46が、第1,第2アウ
タロータ25,45,47,29と一体に回転するため、仕切部
材44,46と第1,第2アウタロータ25,45,47,29との
間での摺動箇所が存在しなくなり、オイルポンプ20の摩
擦損失トルクを低減できて、バランス軸7を駆動する内
燃機関1の出力損失を低減できる。しかも、第1,第2
インナロータ26,30よりも回転軸線L1から離れた位置に
ある第1,第2アウタロータ25,45,47,29において、
仕切部材44,46との摺動がなくなるので、摩擦損失トル
クを一層低減できる。さらに、第5実施形態のオイルポ
ンプ20では、部品点数が削減されて、しかも仕切部材44
を第2アウタロータ45と一緒に組み込むことができて、
組立作業の効率が向上する。
【0042】前記各実施形態では、第1,第2インナロ
ータの位相差はピッチの1/2であったが、ピッチの1
/2より小さくてもよい。さらに、前記各実施形態で
は、回転軸線L1方向において、2個のロータ対R1,R2が
配設されたが、3個以上のロータ対を配設することもで
き、その場合には、隣接する2個のロータ対の間に、ケ
ーシング21に対して回転自在な仕切部材が設けられる。
【0043】前記各実施形態では、オイルポンプ20は、
トロコイド型ポンプであったが、各インナロータの複数
の外歯の歯数が2以上多い複数の内歯を有するアウタロ
ータを使用したポンプであってもよい。さらに、前述の
実施形態では、潤滑油を圧送するオイルポンプ20であっ
たが、潤滑油以外の流体を圧送するために使用する流体
ポンプであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本出願発明の流体ポンプの第1実施形態である
オイルポンプが使用される内燃機関の要部断面図であ
り、オイルポンプのケーシングの分割面での断面図であ
る。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】オイルポンプの要部拡大断面図であり、図4の
III−III線断面図である。
【図4】第1ケーシングを外したときの図3のIV矢視
図である。
【図5】オイルポンプのロータを駆動軸に組み付けると
きの説明図である。
【図6】第3実施形態の図3と同様の図であり、図7の
VI−VI線断面図である。
【図7】第3実施形態の図4と同様の図であり、図6の
VII矢視図である。
【図8】第4実施形態の図3と同様の図であり、図9の
VIII−VIII線断面図である。
【図9】第4実施形態の図4と同様の図であり、図8の
IX矢視図である。
【図10】第5実施形態の図3と同様の図であり、図1
1のX−X線断面図である。
【図11】第5実施形態の図4と同様の図であり、図1
0のXI矢視図である。
【図12】第6実施形態の図3と同様の図であり、図1
3のXII−XII線断面図である。
【図13】第6実施形態の図4と同様の図であり、図1
2のXIII矢視図である。
【符号の説明】
1…内燃機関、2…シリンダブロック、3…ロアブロッ
ク、4…オイルパン、5…バランサ装置、6,7…バラ
ンス軸、8…ハウジング、9…ギヤ、10…軸受孔、11…
軸受、12…ストレーナ、13…吸入油路、14…吐出油路、
15…リリーフ弁、20…オイルポンプ、21…ケーシング、
22…第1ケーシング、22a…端面、22b…第1収容室、23
…第2ケーシング、23a…端面、23b…第2収容室、23d
…第3収容室、24…ボルト、25…第1アウタロータ、26
…第1インナロータ、27…第1吸入ポート、28…第1吐
出ポート、29…第2アウタロータ、30…第2インナロー
タ、31…第2吸入ポート、32…第2吐出ポート、33…仕
切部材、34…第1ポンプ室、35…第2ポンプ室、40…仕
切部材、41…駆動軸、42…仕切部材、43…第2インナロ
ータ、44…仕切部材、45…第2アウタロータ、46…仕切
部材、47…第1アウタロータ、48…連結ピン、e…偏心
量、L1,L2…回転軸線、L3,L4…中心軸線、R1,R2…ロ
ータ対。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋本 尚之 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 木下 将一 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 3H041 AA02 BB04 CC15 CC20 DD02 DD08 DD10

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体の吸入口および吐出口を有するケー
    シング内に、内歯を有すると共に該ケーシングに対して
    回転自在なアウタロータと、該内歯に噛合して該内歯と
    の間にポンプ室を形成する外歯を有し、該アウタロータ
    の回転軸線とは偏心した回転軸線を有する駆動軸により
    回転駆動されるインナロータとからなるロータ対が、仕
    切部材を介して該駆動軸の回転軸線方向に複数個配設さ
    れた流体ポンプにおいて、 前記仕切部材は、前記ケーシングに対して回転自在であ
    ることを特徴とする流体ポンプ。
  2. 【請求項2】 前記ケーシングは、前記駆動軸の回転軸
    線と交差する分割面で分割されており、前記仕切部材は
    該分割面に配置されることを特徴とする請求項1記載の
    流体ポンプ。
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