JP2001280110A - エンジンバランサ - Google Patents

エンジンバランサ

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JP2001280110A JP2000097753A JP2000097753A JP2001280110A JP 2001280110 A JP2001280110 A JP 2001280110A JP 2000097753 A JP2000097753 A JP 2000097753A JP 2000097753 A JP2000097753 A JP 2000097753A JP 2001280110 A JP2001280110 A JP 2001280110A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成にて、バランスウェイト及びギヤ
をオイルパン内のオイルから隔離しつつ、バランスシャ
フトの回転によるオイル攪拌を確実に防止して動力損失
の低減を図る。 【解決手段】 ハウジングを軸受部にて軸方向に二分割
される第1ハウジング部22Aと第2ハウジング22B
とから構成すると共に、該両ハウジングの分割面にウェ
イト室23又はギヤ室51の少なくとも一方とオイルパ
ン内部とを連通する開口部(各溝60〜67)をオイル
パンの油面よりも高い位置に位置されるように設け、ウ
ェイト室23又はギヤ室51内のオイルをバランスシャ
フト28、29の回転に応じてバランスウェイト40、
41の径方向に延在する端面又はギヤ56、57により
開口部からオイルパン内部へ排出するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンバランサ
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に4気筒エンジンにおいては、例え
ばピストンの上下方向の往復運動によって発生する二次
の慣性力に起因してクランクシャフトの回転バランスに
不均衡が生じ、これが原因となってエンジンに上下振動
が生じる。このため、従来より、バランスウェイトが偏
心して設けられた2本のバランスシャフトを設け、該バ
ランスシャフトをクランクシャフトの回転力により相互
に反対方向に回転させて、エンジンの振動を抑制するエ
ンジンバランサが種々提案され、実用化されている。
【0003】この種のエンジンバランサとしては、例え
ば、実開昭62−24150号公報に開示されるものが
ある。このエンジンバランサにおいては、バランスウェ
イトが偏心して設けられた2本のバランスシャフトが、
シリンダブロックの下部にオイルパン内に位置するよう
に取り付けたケーシングに回転可能に軸支されると共
に、一方のバランスシャフトに伝達されるクランクシャ
フトからの回転力を他方のバランスシャフトに伝達する
ギヤ装置がギヤケース内に収容されている。ケーシング
には、ケーシング底部と、ギヤ装置の回転により生じる
低圧部とを連通する連通路が設けられており、またギヤ
装置の回転により生じるギヤケースの高圧部をクランク
ケース内に連通する開口部がギヤケースに設けられてい
る。これにより、この従来のエンジンバランサにおいて
は、ギヤ装置の回転により低圧部に発生する負圧により
ケーシング内のオイルを連通路を介して吸い出し、ギヤ
装置の回転により開口部からクランクケース内に排出す
ることで、ケーシング内のオイルをバランスウェイトが
攪拌してエンジンの動力損失が増大することを防止しよ
うとしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のエンジンバランサにおいては、ケーシングとギ
ヤケース内の低圧部とを連通する連通路が上方への傾き
をもつため、ギヤ装置内の低圧部に発生する程度の負圧
ではケーシング内のオイルを充分には吸い出すことがで
きない。そのため、オイルの排出能力が低く、ケーシン
グ内に貯留するオイルによるバランスウェイトの攪拌抵
抗を低減することができず、動力損失が増大するという
問題があった。特に低回転時は負圧が小さく、オイルを
排出できず、動力損失が大きくなってしまっていた。ま
た、更にギヤケースの下方に開口部が設けられているた
め、ギヤケース内にクランクケース内のオイルが侵入し
易く、侵入したオイルをギヤ装置が攪拌することによる
動力損失が招かれるという問題もあった。
【0005】ゆえに、本発明は、簡単な構成にて、バラ
ンスウェイト及びギヤをオイルパン内のオイルから隔離
しつつ、バランスシャフトの回転によるオイル攪拌を確
実に防止して動力損失の低減を図ることを、その課題と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に講じた技術的手段は、シリンダブロックの下部にオイ
ルパン内に位置するように取り付けられるハウジング
と、該ハウジングに互いに平行に回転可能に軸支される
と共にその一方にクランクシャフトの回転動力が伝達さ
れる一対のバランスシャフトと、該各バランスシャフト
の外周に偏心して設けられ、前記ハウジングに形成され
るウェイト室内にて前記バランスシャフトと共に回転可
能なバランスウェイトと、前記各バランスシャフトに夫
々設けられ、前記ハウジングに形成されるギヤ室内にて
前記クランクシャフトの回転動力により前記各バランス
シャフトが相互に反対方向に回転するように互いに噛合
される一対のギヤとを備え、前記バランスシャフトの軸
受部がオイル通路を介して供給されるオイルにより潤滑
されるエンジンバランサにおいて、前記ハウジングを前
記軸受部にて軸方向に二分割される第1ハウジング部材
と第2ハウジング部材とから構成すると共に、該両ハウ
ジング部材の分割面に前記ウェイト室又は前記ギヤ室の
少なくとも一方と前記オイルパン内部とを連通する開口
部を前記オイルパンの油面よりも高い位置に位置される
ように設け、前記ウェイト室又は前記ギヤ室内のオイル
を前記バランスシャフトの回転に応じて前記バランスウ
ェイトの径方向に延在する端面又は前記ギヤにより前記
開口部から前記オイルパン内部へ排出するようにしたこ
とである。
【0007】上記した手段によれば、バランスシャフト
の軸受部を潤滑したオイルは、ウェイト室又はギヤ室内
に流入するが、バランスウェイト又はギヤの回転によ
り、開口部からオイルパンのオイル液面上方空間に排出
される。これにより、バランスウェイト及びギヤをオイ
ルパン内のオイルから隔離しつつ、バランスシャフトの
回転によるオイル攪拌を確実に防止して動力損失の低減
を図られる。
【0008】上記した手段においては、前記第1ハウジ
ング部材と前記第2ハウジング部材の分割面に、前記ウ
ェイト室と前記ギヤ室とを連通する連通溝を設けること
が望ましい。また、前記バランスウェイトの前記端面
を、前記バランスシャフトの軸方向にその中央部が凹状
になるように形成するのが望ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に従ったエンジンバ
ランサの潤滑装置の実施形態を図面に基づき、説明す
る。
【0010】図1乃至図6は、本発明の第1実施形態を
示す。図1において、クランクシャフト10が回転可能
に支承されるシリンダブロック11の下部にはオイルを
貯留するオイルパン12が固定されていると共に、エン
ジンバランサ20がオイルパン12内に位置するように
固定されている。シリンダブロック11には、エンジン
により駆動され、ストレーナ16を介して吸込んだオイ
ルパン12内のオイルをエンジンの各潤滑部へ圧送する
オイルポンプ15が取り付けられており、オイルポンプ
15からのオイルの一部は後述するようにエンジンバラ
ンサ20の潤滑部へも供給される。
【0011】エンジンバランサ20は、図2乃至図6に
示すように、アルミ合金や鋳鉄等から成り、図示しない
締結具により互いに締結される第1ハウジング22Aと
第2ハウジング22Bを有している。両ハウジング22
A及び22Bには、後述するウェイト室23を区画形成
するように互いに対向して凹部23a、23bが形成さ
れていると共に、ウェイト室23と隔離されたギヤ室5
1を区画形成するように互いに対向して凹部51a、5
1bが形成されている。また、両ハウジング22A及び
22Bには、ジャーナル部24a、24b;26a、2
6bが夫々対向して且つ、同一軸線上に位置するように
形成されていると共に、ジャーナル部25a、25b;
27a、27bが夫々対向して、且つ同一軸線上に位置
するように形成されている。各ジャーナル部24a、2
4b;26a、26bには、軸受50を介して回転自在
にバランスシャフト28が支承されていると共に、各ジ
ャーナル部25a、25b;27a、27bには、軸受
50を介して回転自在にバランスシャフト29が支承さ
れている。尚、上記から明らかなように、各凹部及び各
ジャーナル部は、両ハウジング22A、22Bの分割面
(接合面)に形成されている。
【0012】各バランスシャフト28、29は共に一端
側がギヤ室51内に突出しており、バランスシャフト2
9の他端側はハウジング22の一端面から突出してい
る。各バランスシャフト28、29の一端には、互いに
噛合するヘリカルギヤ56、57が固定されていて、こ
れにより各バランスシャフト28、29が相互に反対方
向に回転されるようになっている。バランスシャフト2
9の他端には、チェーンスプロケット21が固定されて
いる。チェーンスプロケット21には、図1に示すよう
に、チェーン14及びクランクスプロケット13を介し
てクランクシャフト10の回転動力が2倍に増速されて
伝達されるようになっていて、これにより各バランスシ
ャフト28、29がヘリカルギヤ56、57を介してク
ランクシャフト10の2倍の回転速度で相互に反対方向
(図4の矢印方向)に回転される。尚、ギヤ室51を形
成する凹部51a、51bの形状は、ヘリカルギヤ5
6、57との間の各クリアランスが適切な値になるよう
にヘリカルギヤ56、57に対応した形状となってい
る。尚、本第1実施形態では、バランスシャフト29を
駆動する方法として、チェーン駆動方式を用いるが、駆
動方法は他の方法、例えば、ギヤ駆動方式、ベルト駆動
方式等でも良い。
【0013】バランスシャフト28、29のウェイト室
23内に位置する部分には、図4に示すように横断面が
半円柱状を呈するバランスウェイト40、41が一体的
に設けられていて、これによりバランスシャフト28、
29の回転に伴いバランスウェイト40、41がウェイ
ト室23内で回転されるようになっている。尚、ウェイ
ト室23を形成する凹部23a、23bの形状は、バラ
ンスウェイト40、41との間の各クリアランスが適切
な値になるようにバランスウェイト40、41に対応し
た形状となっている。
【0014】バランスシャフト28には、軸心を貫通し
て両端が開口する軸方向通路30が形成されており、ま
たバランスシャフト29には、軸心を貫通して一端側が
開口する軸方向通路31が及び夫々形成されていて、軸
方向通路30、31の開口は夫々プラグ34、36、3
5により閉塞されている。また、各バランスシャフト2
8、29には、各軸受50と各軸孔30;31とを夫々
連通する径方向通路32a、32b;33a、33bが
形成されている。図6に示すように、ハウジング22に
は、各軸受50にオイルポンプ15から圧送されるオイ
ルの一部を供給するオイル供給通路38が形成されてい
る。これにより、オイルポンプ15からのオイルが、オ
イル供給通路38→軸受50→径方向通路32a、33
a→軸方向通路30、31→径方向通路32b、33b
→軸受50に順次供給されて、各軸受50が良好に潤滑
される。
【0015】図2及び図4に示すように、第1ハウジン
グ22Aの分割面には、バランスシャフトの軸方向に直
交する側の凹部23aの両端部に、ウェイト室23とオ
イルパン内部空間を連通する溝60、61が形成されて
いる。本実施形態においては、各溝60、61は、図4
に示すように、その底面がバランスウェイト40、41
の接線方向に延びるように傾斜状に形成されている。ま
た、各溝60、61に対向する第2ハウジング22Bの
分割面には、各溝60、61と略平行な底面を有する傾
斜状の溝62、63が夫々形成されており、これにより
各溝60、61及び各溝62、63によって本発明にお
ける開口部が形成されている。尚、これら各溝60〜6
3は、オイルパン12内のオイルのウェイト室23内へ
の流入を防止するために、オイルパン12内に最大量の
オイルが貯留されている時のオイル液面17(図1参
照)よりも高い位置にあるように、両ハウジング22
A、22Bの鋳造時に型により一体に形成される。ま
た、図2及び図5に示すように、第1ハウジング22A
の分割面には、バランスシャフトの軸方向に直交する側
の凹部51aの両端部に、ギヤ室51とオイルパン内部
空間を連通する溝64、65が形成されている。本第1
実施形態においては、各溝64、65は、図5に示すよ
うに、その底面がギヤ56、57の接線方向に延びるよ
うに傾斜状に形成されている。また、各溝64、65に
対向する第2ハウジング22Bの分割面には、各溝6
4、65と略平行な底面を有する傾斜状の溝66、67
が夫々形成されており、これにより各溝64、65及び
各溝66、67によって本発明における開口部が形成さ
れている。尚、これら各溝60〜67は、オイルパン1
2内のオイルのウェイト室23内及びギヤ室51内への
流入を防止するために、オイルパン12内に最大量のオ
イルが貯留されている時のオイル液面17(図1参照)
よりも高い位置にあるように、両ハウジング22A、2
2Bの鋳造時に型により一体に形成される。
【0016】また、本第1実施形態においては、第1ハ
ウジング22Aの分割面に、ジャーナル部26a、27
aに平行に延び、ウェイト室23の底部とギヤ室51の
底部(凹部23aの底部と凹部51aの底部)とを連通
する連通溝70、71、72が形成されている。尚、本
第1実施形態においては、各連通溝70、71、72の
底面はウェイト室23からギヤ室51へ下降する傾斜状
に形成されている。
【0017】以上の構成からなる本第1実施形態におい
て、エンジンが運転されると、クランクシャフト10の
回転動力がクランクスプロケット13、チェーン14及
びチェーンスプロケット21を介してバランスシャフト
29に伝達されると共にヘリカルギヤ56、57を介し
てバランスシャフト28に伝達される。これにより、両
バランサシャフト28、29及びバランスウェイト4
0、41が相互に反対方向に回転し、エンジンの二次の
慣性力に起因する上下振動が抑制される。尚、エンジン
運転中、オイルパン12内に貯留したオイル及びシリン
ダブロック11から流下するオイルのウェイト室23及
びギヤ室51内への流入は、開口部を形成する各溝60
〜67が、上記したように、オイルパン12内に最大量
のオイルが貯留されている時のオイル液面17(図1参
照)よりも高い位置に設けられ、且つ両ハウジング22
A、22Bの側面に開口することにより、的確に防止さ
れる。
【0018】しかして、本第1実施形態においては、上
記したように、オイルポンプ15から圧送されるオイル
の一部がオイル供給通路38→各軸受50→径方向通路
32a、33a→軸方向通路30、31→径方向通路3
2b、33b→各軸受51の順で供給されて、各軸受5
1が良好に潤滑される。各軸受51に供給されたオイル
の一部は、ギヤ室51に流入すると共に、ウェイト室2
3内に流入する。
【0019】ここで、本第1実施形態においては、ウェ
イト室23内に流入したオイルは、バランスウェイト4
0、41の回転に伴い、バランスウェイト40、41の
シャフト径方向に延びる平坦面により各溝60〜63か
ら成る開口部からオイルパン内部空間へと強制的に汲み
出される(排出される)と同時に、各連通溝70、7
1、72を介してギヤ室51へ流入する。ギヤ室51へ
流入したオイルは、ギヤ56、57の歯により各溝64
〜67から成る開口部からオイルパン内部空間へと強制
的に汲み出される(排出される)。このとき、本実施形
態においては、各溝の底面を上記したようにバランスウ
ェイト40、41及びギヤ56、57の接線方向に延び
るように傾斜状に形成することで、排出能力が向上され
る。
【0020】このように、本第1実施形態においては、
ウェイト室23及びギヤ室51内に流入したオイルは、
ギヤ56、57の歯先が若干接触する程度を残し、オイ
ルパン内部空間へ排出されるので、バランスシャフトの
回転によるオイル攪拌を確実に防止して動力損失の低減
を図ることができる。尚、ギヤ室51内に残るオイルは
ギヤ56、57の歯面の潤滑に供せられる。
【0021】図7及び図8に本発明の第2実施形態を示
す。この第2実施形態は、上記した第1実施形態とは、
半円柱状を呈するバランスウェイト140、141のシ
ャフト径方向に延びる端面(オイルを汲み出す側の端
面)に、その軸方向の中央部が凹状になるようにV字状
部140a、141aを設けた点のみが異なり、その他
の構成は同じであるのでそれらの説明は省略する。
【0022】本第2実施形態においては、バランスウェ
イト140、141に上記したV字状部140a、14
0bが形成されているので、ウェイト室23内のオイル
を汲み出す際にシャフトの軸方向にオイルが逃げるのが
防止される。これにより、バランスウェイト140、1
41による排出能力を向上することができる。
【0023】図9及び図10は、上記した第2実施形態
の変形例を示す。この変形例においては、半円柱状を呈
するバランスウェイト240、241のシャフト径方向
に延びる端面(オイルを汲み出す側の端面)に、その軸
方向の中央部が凹状になるように軸方向両端部に凸部2
40a、241aを設けている。この変形例において
も、ウェイト室23内のオイルを汲み出す際にシャフト
の軸方向にオイルが逃げるのが防止され、バランスウェ
イト240、241による排出能力を向上することがで
きる。
【0024】尚、上記した実施形態においては、一対の
バランスシャフトが水平に位置されると共に、バランス
シャフトの軸方向に直交する方向におけるウェイト室及
びギヤ室の両側に、夫々開口部が設けられたエンジンバ
ランサに本発明を実施したが、本発明は、バランスシャ
フトの軸方向に直交する方向におけるウェイト室及びギ
ヤ室の一方の側に開口部を設けたエンジンバランサに実
施することもできる。このようなエンジンバランサは、
例えば、エンジンが車両に傾いて搭載される場合におい
て、上方に位置する側のバランスシャフトの側の側面に
のみ開口部を設けたもので、これによれば、オイルパン
内のオイル液面と開口部との距離を長くすることができ
る。
【0025】また、本実施形態においては、ウェイト室
及びギヤ室を夫々オイルパン内部と連通する開口部を設
けたが、開口部は例えば、ギヤ室のみに設けても良い。
【0026】
【発明の効果】以上の如く、本発明によれば、バランス
シャフトの軸受部を潤滑しウェイト室又はギヤ室内に流
入したオイルは、バランスウェイト又はギヤの回転によ
り、オイルパンのオイル液面上方空間に位置する開口部
からオイルパン内に排出される。これにより、バランス
ウェイト及びギヤをオイルパン内のオイルから隔離しつ
つ、バランスシャフトの回転によるオイル攪拌を確実に
防止して動力損失の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従ったエンジンバランサの第1実施形
態を示す概略構成図である。
【図2】図1に示すエンジンバランサの断面図である。
【図3】図2の3−3断面図である。
【図4】図2の4−4断面図である。
【図5】図2の5−5断面図である。
【図6】図2の6−6断面図である。
【図7】本発明に従ったエンジンバランサの第2実施形
態を示す断面図である。
【図8】図7の8−8断面図である。
【図9】本発明に従ったエンジンバランサの第2実施形
態の変形例を示す断面図である。
【図10】図9の10−10断面図である。
【符号の説明】
10 クランクシャフト 11 シリンダブロック 12 オイルパン 15 オイルポンプ 20 エンジンバランサ 22A 第1ハウジング 22B 第2ハウジング 23 ウェイト室 28、29 バランスシャフト 30、31 軸方向通路(オイル通路) 32a、32b、33a、33b 径方向通路(オイル
通路) 40、41、140、141、240、241 バラン
スウェイト 50 軸受 51 ギヤ室 56、57 ヘリカルギヤ(ギヤ) 60〜67 溝(開口部) 70〜71 連通溝

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダブロックの下部にオイルパン内
    に位置するように取り付けられるハウジングと、該ハウ
    ジングに互いに平行に回転可能に軸支されると共にその
    一方にクランクシャフトの回転動力が伝達される一対の
    バランスシャフトと、該各バランスシャフトの外周に偏
    心して設けられ、前記ハウジングに形成されるウェイト
    室内にて前記バランスシャフトと共に回転可能なバラン
    スウェイトと、前記各バランスシャフトに夫々設けら
    れ、前記ハウジングに形成されるギヤ室内にて前記クラ
    ンクシャフトの回転動力により前記各バランスシャフト
    が相互に反対方向に回転するように互いに噛合される一
    対のギヤとを備え、前記バランスシャフトの軸受部がオ
    イル通路を介して供給されるオイルにより潤滑されるエ
    ンジンバランサにおいて、前記ハウジングを前記軸受部
    にて軸方向に二分割される第1ハウジング部材と第2ハ
    ウジング部材とから構成すると共に、該両ハウジング部
    材の分割面に前記ウェイト室又は前記ギヤ室の少なくと
    も一方と前記オイルパン内部とを連通する開口部を前記
    オイルパンの油面よりも高い位置に位置されるように設
    け、前記ウェイト室又は前記ギヤ室内のオイルを前記バ
    ランスシャフトの回転に応じて前記バランスウェイトの
    径方向に延在する端面又は前記ギヤにより前記開口部か
    ら前記オイルパン内部へ排出するようにしたことを特徴
    とするエンジンバランサ。
  2. 【請求項2】 前記第1ハウジング部材と前記第2ハウ
    ジング部材の分割面に、前記ウェイト室と前記ギヤ室と
    を連通する連通溝を設けたことを特徴とする請求項1に
    記載のエンジンバランサ。
  3. 【請求項3】 前記バランスウェイトの前記端面を、前
    記バランスシャフトの軸方向にその中央部が凹状になる
    ように形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載
    のエンジンバランサ。
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