JP2001054937A - ストレッチ包装用フィルム - Google Patents
ストレッチ包装用フィルムInfo
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Abstract
性、包装機械適性、包装後の仕上がり、ヒートシール性
および突刺し強度を有するストレッチ包装用フィルムを
提供すること。 【解決手段】特定のエチレン含量、分子量分布及び結晶
性分布を有するポリプロピレン系樹脂、結晶性ポリプロ
ピレン樹脂及び水素添加樹脂類よりなる組成物からなる
基材層と、エチレン−酢酸ビニル共重合体からなる両表
面層からなり、フィルム成形後の押出方向に対するポリ
プロピレンの結晶配向係数が0.25以下である。
Description
フィルムに関するものである。詳しくは、本発明は、特
に食品を主体とする小売商品のプリパッケージに使用さ
れているストレッチ包装用として好適な透明性、包装機
械適性、包装後の仕上がり、ヒートシール性および突刺
し強度を有するストレッチ包装用フィルムに関するもの
である。
食品と直接またはプラスチックトレイに載せてストレッ
チ包装するフィルムとしては、商品価値を向上させるた
めの透明性、光沢、防曇性、包装をタイトに維持するた
めの粘着性、ヒートシール性、タイトな包装を得るため
の均一な伸び特性、柔軟性、ストレッチ包装作業性向上
のための包装機械適性や冷凍保存、運搬時の耐寒性およ
び突き刺し強度等が必要とされる。従来、このような特
性を満たすフィルムとしては、軟質ポリ塩化ビニルフィ
ルム(軟質PVCフィルム)が使用されてきた。
塑剤を使用していたため、可塑剤が被包装物に移行しや
すく、さらにフィルム使用後の処理に関して、焼却する
場合、塩化水素ガス等の有毒ガスを発生するために環境
上問題視されている。ポリオレフィン系のストレッチ包
装用フィルムは、安全衛生上問題はないものの、上述し
たストレッチ包装用フィルムに必要な特性を十分満足し
ていない。
5−81155号公報にエチレン−酢酸ビニル共重合体
を中心とした食品包装用ストレッチフィルムが提案され
ているが、未だ自動包装機でのヒートシール可能な温度
幅が狭く、そのためヒートシール時にフィルムに穴があ
くという問題が生じ、また包装機械適性も劣っている。
主成分とする層の両面にエチレン−酢酸ビニル共重合体
を積層したストレッチ包装用フィルムが提案されている
(特開昭61−44635号公報)。このストレッチ包
装用フィルムは、ヒートシール可能な温度幅は広くなっ
ているが、フィルムの包装機械適性および包装仕上がり
については未だ改良の余地がある。
は、結晶性ポリプロピレンと炭素数3〜12のα−オレ
フィンから選ばれた少なくとも一種のα−オレフィンと
の共重合体からなる組成物の層の両面にエチレン−酢酸
ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合
体、エチレン−アクリル酸メチル共重合体などの中から
選ばれたエチレン系共重合体を積層した食品包装用スト
レッチフィルムが提案されている。
明性およびヒートシール性は、比較的良好であるが、包
装機械適性および包装後の仕上がり、カット性が十分な
ものではない。
報、同9−165491には、プロピレン系樹脂に石油
樹脂類、水素添加スチレン系エラストマーを配合した食
品包装用ストレッチフィルムが提案されている。この食
品包装用ストレッチフィルムは、透明性、包装機械適
性、包装仕上がりは良好であるが、ヒートシール性およ
び突刺し強度は十分なものではない。
オレフィン系ストレッチ包装用フィルムが提案されてい
るが、透明性、包装機械適性、包装仕上がり、カット
性、ヒートシール性及び突刺し強度に優れ、環境衛生上
の問題が低減したストレッチ包装用フィルムは未だ提案
されていないのが現状である。
満足するストレッチ包装用フィルムを提供することにあ
る。
を解決するために鋭意研究を続けてきた結果、基材層が
特定のポリプロピレン系樹脂、結晶性ポリプロピレン樹
脂および石油樹脂、テルペン樹脂、ロジン樹脂からなる
少なくとも1種の水素添加樹脂類等からなり、両表面層
が酢酸ビニルに基づく単量体の含有量が5〜20重量%
のエチレン−酢酸ビニル共重合体からなり、かつフィル
ム成形後の積層フィルムのX線回折法によって求めた押
出方向に対するポリプロピレンの結晶配向係数が特定の
値にあるストレッチ包装用フィルムが、上記課題を全て
解決できることを見い出し、本発明を完成するに至っ
た。
なる積層フィルムであって、該基材層が、ポリプロピレ
ン成分及びプロピレン−エチレンランダム共重合体成分
により構成された、下記(1)〜(3)の特性を有する
ポリプロピレン系樹脂90〜20重量%、結晶性ポリプ
ロピレン樹脂5〜40重量%、石油樹脂、テルペン樹
脂、ロジン樹脂から選ばれた少なくとも一種の水素添加
樹脂類5〜40重量%の樹脂組成物により構成され、該
両表面層が酢酸ビニルに基づく単量体の含有量が5〜2
0重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体により構成さ
れ、且つ上記積層フィルムのX線回折法によって求めた
押出方向に対するポリプロピレンの結晶配向係数が0.
25以下であるストレッチ包装用フィルム(以下、単に
フィルムともいう)である。 (1)エチレン含有量:10〜40モル% (2)ゲルパーミエーションクロマトグラフ法により測
定される重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)
との比(Mw/Mn):4〜16 (3)昇温溶離分別法により測定される溶出成分の割
合: 20℃未満での溶出成分(A成分)の量:20〜53重
量 20℃以上100℃未満での溶出成分(B成分)の量:
20〜75重量% 100℃以上での溶出成分(C成分)の量:5〜50重
量% (上記A〜C成分の合計は100重量%である。) 尚、本発明において、昇温溶離分別法とは、例えば、Jo
urnal of Applied Polymer Science ;Applied Polymer
Symposium 45、1−24(1990年)に詳細に記
載されている方法である。
剤を充填したカラムに導入し、カラム温度を徐々に低下
させることにより、充填剤表面に融点の高い成分から順
に結晶化させ、次にカラム温度を徐々に上昇させること
により、融点の低い成分から順に溶出させて溶出ポリマ
ー成分を分取する方法である。本発明では、実施例に示
したように測定装置としてセンシュー科学社製SSC−
7300型を用いて、溶媒O−ジクロロベンゼン、流速
2.5ml/min、昇温速度4℃/hr、カラムΦ3
0mm×300mmの条件で測定した値である。
層に用いられるポリプロピレン系樹脂は、ポリプロピレ
ン成分及びプロピレン−エチレンランダム共重合体成分
により構成される。ポリプロピレン成分は、プロピレン
単独重合体あるいはプロピレンと他のα−オレフィンと
のランダム共重合体であってもよい。他のα−オレフィ
ンとしては、エチレン、1−ブテン、3−メチル−1−
ブテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1
−オクテン、1−デセン等を挙げることができ、その含
有量は8モル%以下であることがヒートシール性の点か
ら好ましい。
ン含有量は、10〜40モル%、好ましくは、15〜3
5モル%である。即ち、該プロピレン系樹脂中のエチレ
ン含有量が10モル%未満では、フィルムの柔軟性が低
下する。その結果、包装仕上がりが低下して好ましくな
い。また、該エチレン含有量が40モル%を超える場合
は、フィルムの透明性が低下して好ましくない。
パーミェーションクロマトグラフィー法(GPC法)に
より測定される重量平均分子量(Mw)と数平均分子量
(Mn)の比で表わされる分子量分布(Mw/Mn)が、
4〜16、好ましくは、4〜14である。即ち、該ポリ
プロピレン系樹脂の分子量分布が4未満の場合、突刺し
強度が低下するばかりでなく、高速成形加工時の成形加
工性においても問題が生じる場合がある。逆に、該ポリ
プロピレン樹脂の分子量分布が16を超える場合は、ス
トレッチ時のフィルムの表面白化が発生し易くなり、透
明性が低下する。
脂のA成分は、昇温溶離分別法において、20℃未満で
溶出する全溶出成分であり、その割合は20〜53重量
%、好ましくは、25〜45重量%、さらに好ましく
は、30〜40重量%である。即ち、該A成分の溶出量
が20重量%未満では、十分な柔軟性が得られなくな
り、その結果、フィルムの包装仕上がりが低下する。逆
に、該A成分の溶出量が53重量%を超える場合は、フ
ィルムのカット性が低下する。
性を達成するために、A成分のエチレン含有量を20〜
50モル%に調整することが好ましい。
のB成分は、昇温溶離分別法において、20℃以上、1
00℃未満で溶出する全溶出成分であり、その割合は、
20〜75重量%であり、好ましくは、30〜60重量
%、さらに好ましくは、50〜60重量%である。即
ち、該B成分の溶出量が20重量%未満では、フィルム
の透明性が低下し、逆に、75重量%を超える場合はフ
ィルムのカット性が低下して好ましくない。
を得るために、B成分のエチレン含有量は、20モル%
未満となるように調整することが好ましい。
のC成分は、昇温溶離分別法において、100℃以上で
溶出する全溶出成分であり、その割合は、5〜50重量
%であり、好ましくは、5〜40重量%、さらに好まし
くは5〜20重量%である。該C成分の溶出量が、5重
量%未満の場合、フィルムのカット性が低下し、50重
量%を超える場合は、フィルムの包装仕上がり性及び透
明性が低下する。
フローレート(MFR)は、0.01〜10g/10m
in、好ましくは、0.05〜7g/10minであ
り、さらに好ましくは、0.1〜5g/10minであ
ることが望ましい。
は、上記したポリプロピレン成分、プロピレン−エチレ
ンランダム共重合体成分に加えて、本発明のストレッチ
包装用フィルムの効果を阻害しない範囲、例えば、5重
量%以下の範囲で他のα−オレフィンの重合体を含んで
も良い。
製造方法は、上述した条件を満足するものであれば特に
制限されない。例えば、ポリプロピレン成分及び一種又
は二種以上のプロピレン−エチレンランダム共重合体成
分を別途製造し、これらを混合して製造する態様、多段
重合により製造する方法等が挙げられるが、多段重合に
よって得る方法が最も好ましい。
製造する好適な方法は、下記の触媒成分〔イ〕、〔ロ〕
及び〔ハ〕の存在下にプロピレンの重合をした後、引き
続いて、エチレンの供給比率を段階的に増加せしめ、プ
ロピレンとエチレンのランダム共重合を行う方法であ
る。 〔イ〕チタン化合物 〔ロ〕有機アルミニウム化合物 〔ハ〕電子供与体 上記チタン化合物〔イ〕は、オレフィンの重合に使用さ
れることが公知のチタン化合物を何ら制限なく利用され
る。特に、本発明のプロピレン系樹脂組成物を得る場合
には、プロピレンの重合に使用した場合に高立体規則性
の重合体を高収率で得ることのできる三塩化チタン化合
物が好ましい。
β、γ又はδ−三塩化チタンが挙げられる。これらの三
塩化チタン化合物の調製方法は、例えば、特開昭47−
34478号公報、同50−126590、同50−1
14394、同50−93888、同50−12309
1、同50−74594、同50−98489、同51
−136625、同52−35283等に示されている
方法が採用される。
オレフィンの重合に使用されることが公知の化合物が何
ら制限なく採用されるが、本発明に使用するポリプロピ
レン系重合体を得るためには、トリアルキルアルミニウ
ム類を主成分とし、必要に応じて、ジアルキルアルミニ
ウムモノハイドライド類、ジアルキルアルミニウムモノ
ハイドライド類、アルコキシアルミニウム類等の他の有
機アルミニウムを併用したものが好適に使用できる。
立体規則性改良に使用されることが公知の化合物が何ら
制限なく採用される。例えば、エステル系化合物、エー
テル系化合物、有機ケイ素化合物が使用される。中でも
有機ケイ素化合物が好ましく、特にケイ素原子に直結し
た原子が3級炭素である鎖状炭化水素であるか、または
2級炭素である環状炭化水素などの嵩高い置換基を有す
る有機ケイ素化合物が、得られるポリプロピレン成分の
立体規則性をより高くし、良好な耐熱性を発現するため
好ましい。
有機アルミニウム化合物〔ロ〕、電子供与体〔ハ〕の組
合せは、 (1)三塩化チタン化合物−トリアルキルアルミニウム
−電子供与体 (2)三塩化チタン化合物−トリアルキルアルミニウム
/ジエチルアルミニウムモノクロライド−電子供与体 の組合わせが、他の製造条件との組合せにより、ポリプ
ロピレン系樹脂について、前記A〜C成分の割合を始め
とする各種条件を満足するために特に好ましい。
における本重合に先立ち、前記チタン化合物〔イ〕を上
記の〔ロ〕および〔ハ〕の存在下にα−オレフィンの予
備重合を行うことが、得られるポリプロピレン樹脂組成
物の低分子量成分の生成量を低減し、フィルムのベタツ
キを抑えることができるために好適である。さらに必要
に応じて、上記〔ロ〕、〔ハ〕を用いたそれぞれの組み
合わせ系に加え、下記一般式にて示されるヨウ素化合物
〔ニ〕 R−I (但し、Rはヨウ素原子または炭素数1〜7のアルキル
基またはフェニル基である。)の存在下にα−オレフィ
ンの予備重合を行うことが、得られるポリプロピレン樹
脂組成物の低分子量成分の生成量をより一層低減し、フ
ィルムとした場合のベタツキをさらに抑えることができ
るためにより好ましい態様となる。
〔イ〕、および〔ロ〕、さらに必要に応じて使用される
〔ハ〕、及び〔ニ〕の各触媒成分の量は、触媒成分の種
類、重合の条件に応じて異なるため、これらの各条件に
応じて最適の使用量を予め決定すればよい。好適に使用
される範囲を例示すれば下記の通りである。
合物〔ロ〕の使用割合はチタン化合物〔イ〕に対してA
l/Ti(モル比)で0.1〜100、好ましくは0.
1〜20の範囲が、また必要に応じて使用される有機ケ
イ素化合物〔ハ〕の使用割合はチタン化合物〔イ〕に対
して〔ハ〕/Ti(モル比)で0.01〜100、好ま
しくは0.01〜10の範囲が、それぞれ好適である。
また、必要に応じて使用されるヨウ素化合物〔ニ〕の使
用割合はチタン化合物〔イ〕に対してI/Ti(モル
比)で0.1〜100、好ましくは0.5〜50の範囲
が好適である。
素化合物を具体的に示すと次の通りである。例えば、ヨ
ウ素、ヨウ化メチル、ヨウ化エチル、ヨウ化プロピル、
ヨウ化ブチル、ヨードベンゼン、p−ヨウ化トルエン等
である。特にヨウ化メチル、ヨウ化エチルは好適であ
る。
重合する予備重合量は予備重合条件によって異なるが、
一般に0.1〜500g/g・Ti化合物、好ましくは
1〜100g/g・Ti化合物の範囲であれば十分であ
る。また予備重合で使用するα−オレフィンはプロピレ
ン単独でもよく、該ポリプロピレン系樹脂組成物の物性
に悪影響を及ぼさない範囲で、5モル%以下の他のα−
オレフィン、例えば、エチレン、1−ブテン、1−ペン
テン、1−ヘキセン、4−メチルペンテン−1、1−オ
クテン等をプロピレンと混合することは許容される。ま
た、予備重合を多段階に行い、各段階で異なるα−オレ
フィンモノマーを予備重合させることもできる。
存させることも可能である。該予備重合は通常スラリー
重合を適用させるのが好ましく、溶媒として、ヘキサ
ン、ヘプタン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエンな
どの飽和脂肪族炭化水素若しくは芳香族炭化水素を単独
で、又はこれらの混合溶媒を用いることができる。該予
備重合温度は、−20〜100℃、特に0〜60℃の範
囲が好ましい。予備重合時間は、予備重合温度及び予備
重合での重合量に応じ適宜決定すればよい。予備重合に
おける圧力は限定されるものではないが、スラリー重合
の場合は、一般に大気圧〜5kg/cm2G 程度であ
る。該予備重合は、回分、半回分、連続のいずれの方法
で行ってもよい。
る。本重合は前記予備重合で得られた触媒含有予備重合
体の存在下に、先ずプロピレンの重合が行われ、次にプ
ロピレン−エチレンのランダム共重合が実施される。ま
た、各触媒成分は予備重合時に添加されたものをそのま
まの状態で使用することもできるが、チタン化合物以外
は本重合時に新たに添加して調節するのが好ましい。
〔ロ〕、〔ハ〕の各触媒成分の量および重合条件は、触
媒成分の種類に応じて異なるため、これらの触媒成分の
種類に応じて最適の使用量および重合条件を予め決定す
ればよい。好適に使用される触媒成分の量および重合条
件を例示すれば下記の通りである。
物〔ロ〕使用量は、触媒含有予備重合体中のチタン原子
に対し、Al/Ti(モル比)で、1〜1000、好ま
しくは2〜500である。
用量は、触媒含有予備重合体中のチタン原子に対し、S
i/Ti(モル比)で0.001〜1000、好ましく
は0.1〜500である。
実施される。プロピレンの重合は、プロピレン単独また
は本発明の要件を満足する範囲内でのプロピレンと他の
α−オレフィンの混合物を供給して実施すればよい。プ
ロピレン重合の代表的な条件を例示すると、重合温度
は、80℃以下、更に20〜70℃の範囲から採用する
ことが好適である。また必要に応じて分子量調節剤とし
て水素を共存させることもできる。更にまた、重合はプ
ロピレン自身を溶媒とするスラリー重合、気相重合、溶
液重合等の何れの方法でもよい。プロセスの簡略性及び
反応速度、また生成する共重合体の粒子性状を勘案する
とプロピレン自身を溶媒とするスラリー重合が好ましい
態様である。重合形式は回分式、半回分式、連続式のい
ずれの方法でもよい。更に重合を水素濃度、重合温度等
の条件の異なる2段以上に分けて行うこともできる。
重合が行われる。プロピレンとエチレンのランダム共重
合は、プロピレン自身を溶媒とするスラリー重合の場合
には前記プロピレン重合に引き続いてエチレンガスを供
給することで、また気相重合の場合はプロピレンとエチ
レンの混合ガスを供給することで実施される。
重合温度は、80℃以下、好ましくは、20〜70℃の
範囲から採用される。また、必要に応じて分子量調節剤
として水素を用いることもでき、その際の水素濃度は多
段階に変化させて重合を実施することもできる。
ンのランダム共重合において前記特定の触媒を選択する
ことにより、目的とする分子量分布、結晶性分布、共重
合性等を有するプロピレン系樹脂組成物を一段階で製造
することができるが、本発明のプロピレン系樹脂組成物
を得る方法として、ランダム共重合を多段で行い、各段
階で水素濃度およびエチレン濃度等の重合条件を変化さ
せる方法を用いてもよい。かかる多段共重合において、
前記したA成分、B成分、C成分の割合を重合条件によ
って適宜調節して共重合が実施される。
回分式、半回分式、連続式のいずれの方法でもよく、重
合を多段階に分けて実施することもできる。また、本工
程の重合は、スラリー重合、気相重合、溶液重合のいず
れの方法を採用してもよいが、特に、本発明の(A)〜
(C)成分の重量割合、B成分とA成分の重量比(B/
A)を満足させるためには、プロピレンの重合に続い
て、同一の重合槽にてエチレンガスを供給するスラリー
重合により、プロピレンとエチレンのランダム共重合を
行うことが好ましい。
を蒸発させ本発明のプロピレン系ブロック共重合体を得
ることができる。このプロピレン系ブロック共重合体
は、炭素数7以下の炭化水素で公知の洗浄又は向流洗浄
を行うことができる。
フローレートは、前記したように、一般に0.1〜10
0g/10min、好ましくは0.1〜80g/10m
in、更に好ましくは0.1〜50g/10minに調
整することが好ましく、プロピレン系樹脂組成物は、重
合法により得られたプロピレン系樹脂パウダーを分解
し、上記のメルトフローレートの範囲に調整することが
好ましい。
調節する場合には、公知の有機過酸化物を何等制限なく
用いることができるが、代表的な物を例示すると、例え
ば、メチルエチルケトンパーオキサイド、メチルイソブ
チルケトンパーオキサイド、シクロヘキサノンパーオキ
サイド等のケトンパーオキサイド;イソブチリルパーオ
キサイド、ラウロイルパーオキサイド、ベンゾイルパー
オキサイド等のジアシルパーオキサイド;ジイソプロピ
ルベンゼンハイドロパーオキサイド等のハイドロパーオ
キサイド;ジクミルパーオキサイド、2,5−ジメチル
−2,5−ジ−(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、
1,3−ビス−(t−ブチルパーオキシ−イソプロピ
ル)−ベンゼン、ジ−t−ブチルパーオキサイド、2,
5−ジメチル−2,5−ジ−(t−ブチルパーオキシ)
−ヘキサン−3等のジアルキルパーオキサイド;1,1
−ジ−t−ブチルパーオキシ−3,3,5−トリメチル
シクロヘキサン、2,2−ジ−(t−ブチルパーオキ
シ)−ブタン等のパーオキシケタール;t−ブチルパー
オキシ−ピバレート、t−ブチルパーオキシベンゾエー
ト等のアルキルパーエステル;t−ブチルパーオキシイ
ソプロピルカーボネート等のパーカーボネート類等を挙
げることができる。
機過酸化物の混練は、一般的には、ポリプロピレン樹脂
パウダーの融点、且つ、有機過酸化物の分解温度以上の
温度で公知の混練装置を使用して行われる。例えば、ス
クリュー押出機、バンバリーミキサー、ミキシングロー
ル等を用いて、160〜330℃、好ましくは、170
〜300℃で混練する方法を採用することができる。ま
た、溶融混練は、窒素ガスなどの不活性ガス気流下で行
うこともできる。なお、溶融混練前に公知の混合装置、
例えば、タンブラー、ヘンシェルミキサー等を使用して
予備混練を行うこともできる。
て、基材層に用いられる結晶性ポリプロピレン樹脂は、
比較的高い結晶性を有する、公知のポリプロピレン樹脂
が特に制限なく使用される。例えば、プロピレン単独重
合体、プロピレンとプロピレン以外のα−オレフィンと
のランダム共重合体であって、該α−オレフィンの含有
量が10モル%以下、特に、50モル%以下の共重合
体、又は上記プロピレン単独重合体と共重合体との混合
物プロピレン−エチレンランダム共重合体、プロピレン
と炭素数4以上のα−オレフィンとのランダム共重合
体、プロピレンとエチレンと炭素数4以上のα−オレフ
ィンとのランダム共重合体およびそれらの混合物が好適
である。
昇温溶離分別法により分別された、横軸を溶出温度
(℃)、縦軸を溶出重量割合で表した溶出曲線におい
て、90℃以上の溶出量成分が60重量%以上であるこ
とが、ヒートシール性の観点から特に好ましい。
Rは、成形加工性の観点から、0.1〜10g/10m
in、さらに好ましくは、0.5〜5g/10minで
ある。
層に用いられる水素添加樹脂類としては、シクロペンタ
ジエンまたはそれらの二量体からの脂環式石油樹脂やC
9成分からの芳香族石油樹脂の水素添加樹脂類等、リモ
ネンからのテルペン樹脂水素添加樹脂類等、ガムあるい
はウッドロジンからのロジン樹脂水素添加樹脂類等が挙
げられる。
の基材層の組成において、ポリプロピレン系樹脂の配合
量は、90〜20重量%、好ましくは、85〜25重量
%、さらに好ましくは、85〜30重量%である。即
ち、該ポリプロピレン系樹脂の配合量が、90重量%を
超える場合、カット性、トレイ底面の折り込み性等の包
装機械適性が低下して好ましくない。また、逆に該ポリ
プロピレン系樹脂の配合量が、20重量%未満の場合、
フィルムの透明性、柔軟性、突刺し強度が低下して好ま
しくない。
ロピレン樹脂の配合量は、5〜40重量%、好ましく
は、5〜40重量%、さらに好ましくは、5〜35重量
%である。即ち、該結晶性ポリプロピレン樹脂の配合量
が、5重量%未満の場合、ヒートシール性が低下して好
ましくない。該結晶性ポリプロピレン樹脂の配合量が、
40重量%を超える場合は、フィルムの透明性、包装仕
上がりが低下して好ましくない。
ルペン樹脂、ロジン樹脂の水素添加樹脂類の配合量は、
5〜40重量%、好ましくは、5〜40重量%、さらに
好ましくは、5〜35重量%である。即ち、該水素添加
樹脂類の配合量が、5重量%未満の場合は、トレイ底面
の折り込み性等の包装機械適性、包装仕上がり性が低下
して好ましくない。また、逆に水素添加樹脂類の配合量
が、40重量%を超える場合は、突刺し強度が低下する
ばかりでなく、製造工程における成形加工安定性も低下
する。
リプロピレン樹脂及び水素添加樹脂類の合計は、100
重量%となるように配合される。
脂、結晶性ポリプロピレン樹脂及び水素添加樹脂類が混
合された組成について、昇温溶離分別法により前記A〜
C成分の割合を測定した値で表すと、A成分が20〜7
0重量%、好ましくは30〜50重量%、B成分が15
〜60重量%、好ましくは、30〜55重量%、C成分
が10〜30重量%、好ましくは10〜25重量%とな
る。
は、必要に応じて添加成分、例えば、ポリブテン、パラ
フィン等の低分子粘調物質、酸化防止剤、帯電防止剤、
滑剤、防曇剤、粘着剤、光安定剤、ガス吸着剤、着色
剤、香料、抗菌剤等を添加することができる。
エチレン−酢酸ビニル共重合体は、酢酸ビニルに基づく
単量体の含有量が、5〜20重量%、好ましくは、7〜
18重量%である。即ち、該酢酸ビニルに基づく単量体
の含有量が、5重量%未満の場合、ヒートシール性が低
下して好ましくない。また、逆に該含有量が、20重量
%を超える場合、フィルムのカット性およびフィルムの
粘着性が強すぎ、フィルムの搬送性、底面折り込み性等
の包装機械適性が低下して好ましくない。
は、ポリブテン、パラフィン等の低分子粘調物質、酸化
防止剤、帯電防止剤、滑剤、防曇剤、粘着剤、光安定
剤、ガス吸着剤、着色剤、香料、抗菌剤等を目的に応じ
て添加することができる。
線回折法によって求めたフィルムの押出方向に対するポ
リプロピレンの結晶配向係数が0.25以下、好ましく
は、0.20以下であることが前記した他の条件との組
み合わせにおいて重要である。即ち、本発明のフィルム
を構成する各層の組成と共に、製造工程における条件に
よっても調整される結晶配向係数を上記値とすることに
より、ストレッチ包装用フィルムとしてより一層実用的
な特性をフィルムに与えることができる。
える場合、フィルムの押出方向に対するポリプロピレン
の結晶配向の程度が大きくなりすぎて、フィルムのカッ
ト性の低下が生じ、また、押出方向と垂直方向にストレ
ッチ包装した場合、フィルム表面が白化し易くなる。
方法は、本発明に示したポリプロピレンの結晶配向係数
を上記範囲に制御するために、上向き空冷インフレーシ
ョン法による成形方法が好適に採用される。
本発明に示した結晶配向係数を上記範囲に制御するため
には、特に、樹脂温度、冷却ガス温度およびブロー比を
下記に示すような条件にすることが好ましい。即ち、樹
脂温度は、180〜220℃が好ましく、さらに好まし
くは、180〜210℃である。冷却ガス温度は、0〜
30℃が好ましく、さらに好ましくは、3〜30℃であ
る。また、ブロー比は、3〜20が好ましく、さらに好
ましくは、5〜15である。
は、通常、フィルム全体で5〜30μmであり、好まし
くは、7〜20μmである。5μmより薄い場合は、精
度の良いフィルムを成形することが難しくなるだけでな
く、フィルム強度が低下する傾向にある。30μmより
厚い場合は、コスト的に不利だけでなく、タイトな包装
がしにくくなる傾向がある。さらに、各表面層の厚み
は、基材層の厚みの10〜100%であることがヒート
シール性の観点から好ましい。
透明性、包装機械適性、包装仕上がり、カット性、ヒー
トシール性及び突刺し強度に優れるものである。
施例および比較例を示すが、本発明は、これらの実施例
になんら限定されるものでない。また、下記の実施例お
よび比較例において各種測定値は、以下の方法で実施し
た。
れている方法により、ピークの帰属を行ない、Macr
omolecus 10、773(1977)に記載さ
れている方法により、エチレン含量の測定を行なった。
より測定した。センシュー科学社製SSC−7100に
より、O−ジクロロベンゼンを溶媒として135℃で測
定した。使用したカラムはShodex製UT807、
806Mで、校正曲線は標準資料として、重量平均分子
量が、950、2900、1万、49.8万、270
万、490万のポリスチレンを用いて作成した。
定 日本電子製のX線回折装置JDX−3500に、繊維試
料装置を装着し、次の条件で測定した。
短冊状サンプルを100枚重ねて、繊維試料装置に装着
し、まず、フィルム面に対して垂直にX線を入射させて
垂直透過法にて2θ走査を行い、ポリプロピレン結晶の
(110)面および(040)面のブラッグ角を決定し
た。次に、(110)面のブラッグ角にカウンターを固
定して、試料を面内回転させ、(110)面に関して強
度分布測定を行った。
行った。空気散乱等によるバックグランド強度を求めた
後、それぞれ(110)面および(040)面の回折強
度分布より差し引いて、(110)面および(040)
面の配向分布曲線を得た後、ポリプロピレンの結晶配向
係数を求めた。
い、以下の測定条件にて行った。
0mesh カラム冷却速度;2.0℃/hr (5)MFRの測定 JIS K7210に準じて、プロピレン樹脂は、23
0℃、2.16K g荷重で、エチレン系重合体は、1
90℃、2.16Kg荷重で行なった。
度を80m/minでのバブルの安定性を2段階評価し
た。
用いて、自動条件にてC−33(サイズ:280mm×
210mm×28mm)およびFS−D5(サイズ:2
98mm×155mm×22mm)発砲ポリスチレント
レイの上に、200gの粘土を載せ、幅350mmのフ
ィルムで30パック連続包装し、各項目を評価した。 カット性 自動包装機内で、フィルムがギザ刃でカット可能かどう
かを2段階評価した。
かを2段階評価した。
の抜けも良好である ×:ベルトからのフィルムの抜けが悪く、包装トラブル
が発生する 底面折り込み性 C−33の発泡トレイを包装した場合、トレイ底面部で
のフィルムの重なり具合を3段階評価した。
重なりがない 仕上がり FS−D5の発泡トレイを包装した場合の皺の発生程度
2段階評価した。
白化程度を2段階評価した。
て、(株)安田精機製作所製JISヒートシーラーに
て、所定の温度にて圧力0.5kg/cm2、1秒間で
シールして、フィルム同士が溶着する温度(TS)およ
びフィルムが融けて穴があく温度(TP)を求め、TP
−TSをヒートシール性の評価とした。
皺およびたるみが生じないように均一に取り付けた後、
先端の曲率半径2mm、直径4mmの押し棒をクロスヘ
ッドに取り付け、500mm/分の速度でフィルムを押
して、該押し棒がフィルムを突き破る強度を測定した。
製オートクレーブ反応器を窒素ガスで十分に置換した
後、ヘプタン400mlを装入した。反応器内温度を2
0℃に保ち、ジシクロペンチルジメトキシシラン4.2
mmol、ヨウ化エチル21.5mmol、トリエチル
アルミニウム21.5mmolおよび三塩化チタン(丸
紅ソルベイ化学社製)21.5mmolを加えた後、プ
ロピレンを三塩化チタン1g当たり3gとなるように3
0分間連続的に反応器に導入した。
プロピレンの供給を停止した後、反応器内を窒素ガスで
十分に置換し、得られたチタン含有ポリプロピレンを精
製ヘプタンで4回洗浄した。分析の結果、三塩化チタン
1g当たり2.9gのプロピレンが重合されていた。
のオートクレーブに、液体プロピレンを10リットル、
トリエチルアルミニウム24.0mmol、ジシクロペ
ンチルジメトキシシラン12.0mmol水素を気相中
の濃度が8mol%になるように加え、オートクレーブ
の内温を55℃に昇温した。予備重合で得られたチタン
含有ポリプロピレンを三塩化チタンとして3.0mmo
l加え、55℃で20分間プロピレンの重合を行った
(工程1)。
濃度をガスクロマトグラフで確認しながら10mol%
となるように供給し、120分間の重合(工程2)を行
いポリマーを得た。
相中の濃度が18mol%になるように加えた以外は、
プロピレン系樹脂と同様の操作を行った。
製オートクレーブ反応器を窒素ガスで十分に置換した
後、ヘプタン400mlを装入した。反応器内温度を2
0℃に保ち、酢酸ブチル0.18mmol、ヨウ化エチ
ル22.7mmol、ジエチルアルミニウムクロライド
18.5mmolおよび三塩化チタン(丸紅ソルベイ化
学社製)22.7mmolを加えた後、プロピレンを三
塩化チタン1g当たり3gとなるように30分間連続的
に反応器に導入した。
プロピレンの供給を停止した後、反応器内を窒素ガスで
十分に置換し、得られたチタン含有ポリプロピレンを精
製ヘプタンで4回洗浄した。分析の結果、三塩化チタン
1g当たり2.9gのプロピレンが重合されていた。
のオートクレーブに、液体プロピレンを10リットル、
ジエチルアルミニウムクロライド7.0mmol、酢酸
ブチル0.7mmol、水素を気相中の濃度が9mol
%になるように加え、オートクレーブの内温を45℃に
昇温した。予備重合で得られたチタン含有ポリプロピレ
ンを三塩化チタンとして0.87mmol加え、45℃
で60分間プロピレンの重合を行った(工程1)。
濃度をガスクロマトグラフで確認しながら9mol%と
なるように供給し、120分間の重合(工程2)を行い
ポリマーを得た。
10E(トクヤマ製)以上のポリプロピレン系樹脂〜
の物性を表1に示す。
マ製(MFR2.0g/10min、昇温温度溶離分別
法によって求めた90℃以上の溶出量成分74重量%) 実施例1 基材層の樹脂として、ポリプロピレン系樹脂 80重
量%、FA520 10重量%、水素添加テルペン樹脂
(クリアロン P125:ヤスハラケミカル製)10重
量%からなる組成物を用いた。
定した結果を表2に示す。
酸ビニル共重合体(エバフレックスV5714:MFR
2.0g/10min、酢酸ビニルに基づく単量体の含
有量16重量%)98重量%、ジグリセリンモノオレー
ト2重量%の組成物を用いた。
ョンフィルム成形機を用いて、第2層の押出機から基材
層樹脂組成物、第1層および第3層の押出機からエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体組成物を第1層:第2層:第3
層=1:3:1の吐出量で環状ダイスに押し出し、20
0℃で環状ダイス内にて積層し、フィルム状に押し出し
た。
ーを吹き込み、外部より環状に5℃のエアーを吹き付け
て、空冷固化させ、ブロー比7.0で厚さ13μmのフ
ィルムを得た。得られたフィルムのポリプロピレンの結
晶配向係数は、0.13であり、各種評価結果を表3に
示した。
量%、FA520 20重量%、水素添加テルペン樹脂
20重量%とした以外は、実施例1と同様に行った。
てA〜C成分を測定した結果を表2に示す。
配向係数は、0.12であり、各種評価結果を表3に示
した。
量%、FA520 30重量%、水素添加テルペン樹脂
30重量%とした以外は、実施例1と同様に行った。得
られたフィルムのポリプロピレンの結晶配向係数は、
0.12であり、各種評価結果を表3に示した。
以外は、実施例2と同様に行った。
てA〜C成分を測定した結果を表2に示す。
配向係数は、0.09であり、各種評価結果を表3に示
した。
重量%とした以外は、実施例1と同様に行った。
てA〜C成分を測定した結果を表2に示す。
配向係数は、0.22であり、各種評価結果を表2に示
した。
量%、FA520 50重量%、水素添加テルペン樹脂
10重量%とした以外は、実施例1と同様に行った。
てA〜C成分を測定した結果を表2に示す。
配向係数は、0.23であり、各種評価結果を表3に示
した。 比較例3 基材層の樹脂として、ポリプロピレン系樹脂 30重
量%、FA520 10重量%、水素添加テルペン樹脂
60重量%とした以外は、実施例1と同様に行った。
てA〜C成分を測定した結果を表2に示す。
配向係数は、0.07であり、各種評価結果を表3に示
した。
外は、実施例2と同様に行った。
てA〜C成分を測定した結果を表2に示す。
配向係数は、0.17であり、各種評価結果を表3に示
した。
外は、実施例2と同様に行った。
てA〜C成分を測定した結果を表2に示す。
配向係数は、0.11であり、各種評価結果を表3に示
した。
酸ビニル共重合体(エバフレックスV5701:MFR
2.0g/10min、酢酸ビニルに基づく単量体の含
有量25重量%)とした以外は、実施例2と同様に行っ
た。
てA〜C成分を測定した結果を表2に示す。
配向係数は、0.09であり、各種評価結果を表3に示
した。
5℃、ブロー比1.5とした以外は、実施例2と同様に
行った。
てA〜C成分を測定した結果を表2に示す。
配向係数は、0.32であり、各種評価結果を表3に示
した。
Claims (2)
- 【請求項1】 基材層及び両表面層よりなる積層フィル
ムであって、該基材層が、ポリプロピレン成分及びプロ
ピレン−エチレンランダム共重合体成分により構成され
た、下記(1)〜(3)の特性を有するポリプロピレン
系樹脂90〜20重量%、結晶性ポリプロピレン樹脂5
〜40重量%、石油樹脂、テルペン樹脂、ロジン樹脂か
ら選ばれた少なくとも一種の水素添加樹脂類5〜40重
量%の樹脂組成物により構成され、該両表面層が酢酸ビ
ニルに基づく単量体の含有量が5〜20重量%のエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体により構成され、且つ上記積層
フィルムのX線回折法によって求めた押出方向に対する
ポリプロピレンの結晶配向係数が0.25以下であるス
トレッチ包装用フィルム。 (1)エチレン含有量:10〜40モル% (2)ゲルパーミエーションクロマトグラフ法により測
定される重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)
との比(Mw/Mn):4〜16 (3)昇温溶離分別法により測定される溶出成分の割
合: 20℃未満での溶出成分(A成分)の量:20〜53重
量 20℃以上100℃未満での溶出成分(B成分)の量:
20〜75重量% 100℃以上での溶出成分(C成分)の量:5〜50重
量% - 【請求項2】 請求項1に記載の昇温溶離分別法により
測定された、A成分のエチレン含有量が20〜50モル
%、B成分のエチレン含有量が20モル%未満である請
求項1に記載のストレッチ包装用フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11230515A JP2001054937A (ja) | 1999-08-17 | 1999-08-17 | ストレッチ包装用フィルム |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11230515A JP2001054937A (ja) | 1999-08-17 | 1999-08-17 | ストレッチ包装用フィルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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ID=16908968
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP11230515A Pending JP2001054937A (ja) | 1999-08-17 | 1999-08-17 | ストレッチ包装用フィルム |
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---|---|
JP (1) | JP2001054937A (ja) |
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- 1999-08-17 JP JP11230515A patent/JP2001054937A/ja active Pending
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