JP2001054515A - X線撮像装置 - Google Patents

X線撮像装置

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JP2001054515A
JP2001054515A JP11232402A JP23240299A JP2001054515A JP 2001054515 A JP2001054515 A JP 2001054515A JP 11232402 A JP11232402 A JP 11232402A JP 23240299 A JP23240299 A JP 23240299A JP 2001054515 A JP2001054515 A JP 2001054515A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コーン状X線ビーム照射方式のX線撮影にお
いて画像全体が鮮明なX線画像が得られるようにする。 【解決手段】 透過X線検出用のパネル型X線センサ2
のX線検出面2Aに対してはコーン状X線ビームCBの
フィラメント側コーンビーム角θbを制限して狭くする
ことによって実効焦点が大きいX線ビーム部分が除かれ
る構成であり、コーン状X線ビームCBにおける実効焦
点が部分的に大きいという事態は解消されるので、X線
照射部1からのコーン状X線ビームCBの照射に伴って
パネル型X線センサ2のX線検出面2Aに投影されるX
線透視像がボケない。その結果、最終的に得られるX線
CT画像も画像全体が鮮明なものとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コーン状X線ビ
ームが被検体に照射されるとともに、被検体を通り抜け
た透過X線が2次元に広がるX線検出面によって検出さ
れるよう構成された医療用あるいは産業用のX線撮像装
置に係り、コーン状X線ビーム照射方式のX線撮影にお
いて画像全体が鮮明なX線画像を得るための技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】最近、X線CT装置(X線コンピュータ
断層撮影装置)として、図9に示すように、コーン状X
線ビームCBを照射するX線照射部51と、X線透過像
検出用のフラットパネル型X線センサ(以下、適宜「パ
ネル型X線センサ」と略記)52とが、対向配置状態を
保ったままで天板53の上の被検体Mの周りを移動する
ように構成されているとともに、被検体Mへのコーン状
X線ビームCBの照射により被検体MのX線透過像がX
線検出面52Aに投影されて、パネル型X線センサ52
から読み出されるX線検出信号に基づきX線コンピュー
タ断層画像(X線CT画像)作成用の画像再構成が行わ
れるよう構成された装置がある。
【0003】図10に示すように、パネル型X線センサ
52は、アモルファスSe膜のようなX線感応膜を有す
るX線検出素子52aがX線検出面52AにXYマトリ
ックス状に多数個配列された構成となっており、軽量・
薄型で大面積化適性もある2次元アレイ型X線面センサ
である。したがって、図9のX線CT装置の場合、被検
体Mの体軸方向に沿って並ぶ各スライス面Q1〜Qn
が、パネル型X線センサ52のX線検出面52AのY方
向のアドレスが同一であるX線検出素子52aの各ライ
ンにそれぞれ同時に投影されてX線検出信号として出力
されるので、スライス面Q1〜Qnに対応するX線検出
信号が全て一挙に得られるかたちとなり、撮影時間の短
縮が図れたりすることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記コ
ーン状X線ビーム照射方式のX線CT装置の場合、最終
的なX線CT画像においては画像の一部が不鮮明である
という問題がある。コーン状X線ビームは実効焦点が必
ずしも均一ではなく、部分的にX線ビームの実効焦点が
大きくなっており、実効焦点の大きいX線ビームの部分
が当たる箇所はX線透視像がボケて最終的な画像が部分
的に不鮮明になってしまうのである。
【0005】この発明は、上記の事情に鑑み、コーン状
X線ビーム照射方式のX線撮影において画像全体が鮮明
なX線画像を得ることができるX線撮像装置を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1の発明に係るX線撮像装置は、フィラメン
トから放出される熱電子がターゲットに衝突することに
よってコーン状X線ビームを照射するX線照射手段と、
2次元に広がるX線検出面を有するX線透過像検出用の
X線検出手段と、被検体へのコーン状X線ビームの照射
に伴ってX線検出面に被検体のX線透過像が投影される
よう構成されたX線撮像装置において、X線検出面に対
してはコーン状X線ビームのフィラメント側コーンビー
ム角が制限されるよう構成されていることを特徴とする
ものである。
【0007】請求項2の発明は、請求項1に記載のX線
撮像装置において、コーン状X線ビームの中心がX線検
出面の中心からフィラメントの側へシフトした状態でX
線照射手段とX線検出手段が配置されていることを特徴
とするものである。
【0008】〔作用〕次に、この発明に係るX線撮像装
置における作用を説明する。請求項1の発明のX線撮像
装置によるX線撮影では、X線照射手段による被検体へ
のコーン状X線ビームの照射に伴ってX線検出手段にお
ける2次元に広がるX線検出面に被検体のX線透過像が
投影されることによりX線撮影が進むことになる。
【0009】そして、請求項1の発明のX線撮像装置の
場合、X線撮影中、X線検出面に対してはコーン状X線
ビームのフィラメント側コーンビーム角が制限される。
フィラメントから放出される熱電子がターゲットに衝突
することによってコーン状X線ビームを照射するX線照
射手段の場合、コーン状X線ビームにおいては、ターゲ
ット側からフィラメント側に向かうにつれて実効焦点が
広がっており、フィラメント側コーンビーム角の制限に
よってコーン状X線ビームから除外されるX線ビーム部
分は実効焦点が大きいところである。したがって、フィ
ラメント側コーンビーム角の制限によってコーン状X線
ビームにおいて実効焦点が部分的に大きいという事態は
解消されるので、X線検出面に投影されるX線透視像が
ボケない。その結果、最終的に得られるX線画像も画像
全体が鮮明なものとなる。
【0010】請求項2の発明のX線撮像装置では、X線
照射手段とX線検出手段の配置によって、コーン状X線
ビームの中心がX線検出面の中心からフィラメントの側
へシフトしており、コーンビーム角の制限を受けるフィ
ラメント側に対してはX線検出面が狭く割り当てられ、
コーンビーム角の制限を受けない方のターゲット側の方
に対してはX線検出面が広く割り当てられる結果、コー
ン状X線ビームはX線検出面にズレずに当たり、コーン
状X線ビームおよびX線検出面が無駄なく有効に活用で
きる。
【0011】
【発明の実施の形態】続いて、この発明の一実施例を図
面を参照しながら説明する。図1は実施例に係るX線C
T装置の全体構成を示すブロック図、図2は実施例装置
の撮像系の概略構成を示す模式図、図3は実施例装置に
おける透過X線検出用のフラットパネル型X線センサ
(以下、適宜「パネル型X線センサ」と略記)のX線検
出面を示す概略平面図である。
【0012】図1に示す実施例のX線CT装置は、コー
ン状X線ビームCBを照射するX線照射部1と、図3に
示すように、X線検出面2Aが2次元に広がるX線透過
像検出用のフラットパネル型X線センサ2が、対向配置
状態を保ったまま天板3の上の被検体Mの周りを巡るよ
う構成されているとともに、被検体Mへのコーン状X線
ビームCBの照射によって被検体MのX線透過像がX線
検出面2Aに投影され、パネル型X線センサ2から読み
出されるX線検出信号に基づいてX線CT画像作成用の
画像再構成が行われるよう構成されている。以下、実施
例装置の構成をより具体的に説明する。
【0013】X線照射部1は、図2に示すように、フィ
ラメント4Aから放出される熱電子がターゲット4Bに
衝突することによってX線を放射するX線管4とX線管
4から放射されるX線をコーン状に整形するコリメータ
5とを備えている。X線管4はターゲット4Bが回転し
ながら熱電子を受けてターゲット4Bの局部的消耗を避
ける回転陽極式X線管である。コリメータ5はX線遮蔽
材からなるリーフ5Aおよびリーフ5Bを具備してい
て、コーン状X線ビームCBのターゲット側コーンビー
ム角θaとフィラメント側コーンビーム角θbは、各リ
ーフ5A,5Bの前端縁の位置によってそれぞれ決まる
構成になっている。勿論、ビーム全体としての総コンビ
ーム角度θは、両コーンビーム角θa,θbの合計角度
(θa+θb)である。
【0014】透過X線検出用のパネル型X線センサ2
は、図3に示すように、X線検出面2Aに極めて多数の
X線検出素子2aがXYマトリックス(例えば、102
4×1024)式に配列されており、コーン状X線ビー
ムCBの照射に伴って各X線検出素子2aに蓄積された
電荷信号は、制御系側からの読み出しコントロールに従
って順に読み出された後、増幅・A/D変換を経てか
ら、画像再構成が行われる制御系側へ出力される構成と
なっている。
【0015】一方、実施例装置の場合、X線照射部1お
よびパネル型X線センサ2は、図1に示すように、モー
タ6の回転力がプーリ7およびベルト8を介して伝達さ
れるのに伴って回転する回転リング9に固定されてお
り、撮像系駆動部10のコントロールによるモータ6の
回転により回転リング9が連動して矢印RA,RBの示
す方向に回転するのに従って、X線照射部1とパネル型
X線センサ2が被検体Mの周りを巡る構成になってい
る。
【0016】他方、実施例装置の場合、コーン状X線ビ
ームCBが照射されるとともに、2次元に広がるX線検
出面2Aであることから、被検体Mの体軸方向に平行な
Y方向(スライス方向)に沿って並ぶ各スライス面Q1
〜Qnが、パネル型X線センサ2のX線検出面2AのY
方向のアドレスが同一であるX線検出素子2aの各ライ
ンにそれぞれ同時に投影されてX線検出信号として出力
されるので、スライス面Q1〜Qnに対応するX線検出
信号が全て一挙に得られるかたちとなり、撮影時間の短
縮が図れたりすることになる。
【0017】また、X線照射部1に関しては、高電圧発
生器12などを含む照射制御部11のコントロールによ
り、管電圧・管電流等の設定照射条件に従ってコーン状
X線ビームCBを照射するよう構成されている。被検体
載置用の天板3に関しては、天板駆動部13のコントロ
ールにより、被検体Mを乗せたままX(横)・Y(縦=
被検体Mの体軸方向)・Z(上下)の各方向に必要距離
だけ天板3が移動するよう構成されている。
【0018】なお、パネル型X線センサ2のX線検出信
号の読み出しコントロールや、照射制御部11によるX
線ビーム照射のコントロール、および、天板駆動部13
による天板3の移動コントロールは、操作卓14からの
入力操作等や撮影進行状況に応じて撮影制御部15から
適時に送出される指令信号に従って行われる構成となっ
ている。
【0019】さらに実施例のX線CT装置は、X線ビー
ムの照射に伴ってパネル型X線センサ2から出力される
X線検出信号を記憶する検出信号メモリ(原画像メモ
リ)16と、検出信号メモリ16に記憶されるX線検出
信号に基づき3次元画像再構成処理を行う画像再構成部
17と、3次元画像再構成結果に従って得られたX線C
T画像(X線コンピータ断層画像)を一時的に記憶する
CT画像メモリ18を備えている他、CT画像メモリ1
8に記憶されたX線CT画像をX線CT画像を画面表示
する表示モニタ19やフィルムに焼き付けて画像写真と
して出力する画像焼付け器(レーザ式イメージャー)2
0を備えている。
【0020】そして、実施例のX線CT装置は、特徴的
な構成として、パネル型X線センサ2のX線検出面2A
に対してはコーン状X線ビームCBのフィラメント側コ
ーンビーム角θbが制限されるという特徴的な構成を備
えている。すなわち、図2に示すように、X線照射部1
においては、フィラメント側のリーフ5Bの方を中央寄
りに少し移動させることにより、コーン状X線ビームC
Bのフィラメント側コーンビーム角θbをターゲット側
コーンビーム角θaに比べて少し小さくなるようにして
いるのである。
【0021】図4に示すように、コーン状X線ビームC
Bの場合、有効焦点mは、ターゲット側の端では非常に
小さくてフィラメント側に近づくにつれて次第に拡大し
てゆき、フィラメント側コーンビーム角θbから先で
は、有効焦点mが大きくなり過ぎてX線透視像における
ボケが、もはや無視できなくなる。
【0022】そこで、実施例のX線CT装置の場合、フ
ィラメント側のリーフ5Bの方を中央寄りに進出させる
ことにより、X線照射部1がターゲット側コーンビーム
角θbを越えるX線ビーム部分(斜線部分)が除去され
たコーン状X線ビームCBを照射するようにしている。
その結果、X線検出面2Aに投影されるX線透視像はボ
ケることなく、最終的に得られるX線CT画像も、画像
全体が鮮明な高画質画像になる。
【0023】加えて、実施例のX線CT装置の場合、図
2に示すように、X線照射部1とパネル型X線センサ2
が、コーン状X線ビームCBの中心CNaはX線検出面
2Aの中心CNbからフィラメント4Bの側へシフトす
るように配置されていて、コーンビーム角の制限を受け
るフィラメント側に対してはX線検出面2Aが狭く割り
当てられ、コーンビーム角の制限を受けない方のターゲ
ット側の方に対してはX線検出面2Aが広く割り当てら
れる。したがって、コーン状X線ビームCBはズレない
でX線検出面2Aにうまく当たることから、コーン状X
線ビームCBおよびX線検出面2Aが有効に活用でき
る。
【0024】なお、この発明においては、図5に示すよ
うに、X線照射部1とパネル型X線センサ2が、コーン
状X線ビームCBの中心CNaとX線検出面2Aの中心
CNbが一致するように配置されていても構わない。
【0025】しかし、この場合、コーンビーム角の制限
を受けないターゲット側のビーム域をX線検出面2Aに
ぴったり一致させるようにする(つまり図5の状態)
と、コーンビーム角の制限を受けるフィラメント側のビ
ーム域にはX線検出面2Aが広すぎてX線検出面2Aに
活用されない未利用域が生じる。
【0026】逆にコーンビーム角の制限を受けるフィラ
メント側のビーム域を、X線検出面2Aにぴったり一致
させると、コーンビーム角の制限を受けないターゲット
側のビームにはX線検出面2Aが広すぎて、やはりX線
検出面2Aに活用されない未利用域が生じることにな
る。
【0027】続いて、パネル型X線センサ(X線面セン
サ)2の構成を、今少し具体的に説明しておく。図6は
パネル型X線センサ2のX線センサ部の概略断面図、図
7はパネル型X線センサ2の全体構成を示すブロック図
である。
【0028】パネル型X線センサ2は、X線が入射する
ことによりキャリアが生成されるX線感応膜(例えばア
モルファスSe厚膜)である半導体膜21と、半導体膜
21のX線入射側の表面に設けられた電圧印加電極22
と、半導体膜21のX線非入射側の裏面に設けられたキ
ャリア収集電極23と、キャリア収集電極23への収集
キャリアを溜める電荷蓄積用のコンデンサCaと、コン
デンサCaに蓄積された電荷を取り出すための通常時オ
フ(遮断)の電荷取り出し用のスイッチ素子24の薄膜
トランジスタ(TFT)を備えており、電圧印加電極2
2にバイアス電圧が印加された状態でX線照射に伴う生
成キャリアがキャリア収集電極23からコンデンサCa
に送り込まれて蓄積されるとともに、読み出しタイミン
グになった時にスイッチ素子24がオン(接続)となっ
て蓄積電荷が(X線)検出信号として読み出される構成
になっている。したがって、パネル型X線センサ2は、
半導体膜21および電圧印加電極22の各一部、キャリ
ア収集電極23、スイッチ素子24およびコンデンサC
aからなるX線検出素子2aが縦横に配列されている直
接変換型のX線センサということになる。
【0029】また、パネル型X線センサ2では、X線検
出素子2aのスイッチ素子4用の薄膜トランジスタのソ
ースが横(X)方向の読出し配線25に接続され、ゲー
トが縦(Y)方向の読出し配線26に接続されている。
読出し配線25はプリアンプ群(電荷−電圧変換器群)
27を介してマルチプレクサ28に接続されているとと
もに、読出し配線26はゲートドライバ29に接続され
ている。なお、プリアンプ群27では、1本の読出し配
線25に対して、プリアンプ(電荷−電圧変換器)が1
個それぞれ接続されている。
【0030】そして、パネル型X線センサ2の場合、図
示しない読み出し制御部からマルチプレクサ28および
ゲートドライバ29へ信号取り出し用の走査信号が送り
込まれることになる。各X線検出素子2aの特定は、X
方向・Y方向の配列に沿って各X線検出素子2aに順番
に割り付けられているアドレス(例えば0〜1023)
に基づいて行われるので、取り出し用の走査信号は、そ
れぞれX方向アドレスまたはY方向アドレスを指定する
信号となる。
【0031】Y方向の走査信号に従ってゲートドライバ
29からY方向の読出し配線26に取り出し用の電圧が
印加されるのに伴い、各X線検出素子2aが列単位で選
択される。そして、X方向の走査信号に従ってマルチプ
レクサ28が切替えられることにより、選択された列の
X線検出素子2aのコンデンサCaに蓄積された電荷
が、プリアンプ群27およびマルチプレクサ28を順に
経て後段の検出信号メモリ16へX線検出信号として送
り出される。
【0032】パネル型X線センサ2の場合、いわゆるデ
ータ収集部(DAS)を構成するプリアンプ群27およ
びマルチプレクサ28やゲートドライバ29さらには必
要に応じてAD変換器(図示省略)なども一体的に設置
され、一段と集積化が図られた構成となっている。しか
し、プリアンプ群27およびマルチプレクサ28やゲー
トドライバ29あるいはAD変換器などの全部または一
部が別体設置である構成であってもかまわない。
【0033】続いて、以上に述べた構成を有する実施例
のX線CT装置によるX線断層撮影の進行プロセスを、
図面を参照しながら説明する。図8は実施例装置による
X線断層撮影の進行状況を示すフローチャートである。
【0034】〔ステップS1〕被検体Mを天板3に載せ
たあと、天板3を移動させて被検体Mを撮影位置にセッ
トする。
【0035】〔ステップS2〕操作卓14による入力操
作によってX線撮影が始められる。
【0036】〔ステップS3〕X線照射部1とパネル型
X線センサ2が被検体Mの周りを巡りながら、X線照射
部1はコーン状X線ビームCBを被検体Mに照射する。
【0037】〔ステップS4〕コーン状X線ビームCB
の照射に伴ってパネル型X線センサ2から出力されるX
線検出信号が検出信号メモリ16に記憶される。
【0038】〔ステップS5〕検出信号メモリ16に記
憶さたX線検出信号に基づき画像再構成部17により3
次元画像再構成処理が行われる。
【0039】〔ステップS6〕3次元画像再構成処理の
結果に従って希望断面のX線CT画像が作成されてCT
画像メモリ18に記憶される。
【0040】〔ステップS7〕CT画像メモリ18に記
憶されたX線CT画像を表示モニタ19の画面に映し出
して観察したり、或いは画像焼付け器20によりフィル
ムに焼き付けて画像写真として出力したりする。
【0041】被検体Mに照射されるコーン状X線ビーム
CBは、実効焦点の大きなX線ビーム部分が除かれてい
て、X線検出面2Aに投影されるX線透視像はボケがな
いので、最終的に得られるX線CT画像も画像全体が鮮
明である。
【0042】この発明は、上記実施の形態に限られるこ
とはなく、下記のように変形実施することができる。
【0043】(1)実施例の場合、コリメータのリーフ
移動によりコーン状X線ビームのフィラメント側コーン
ビーム角を制限する構成であったが、X線管をコリメー
タに対して斜めに傾けてコーン状X線ビームをフィラメ
ント側に振ることによりコーン状X線ビームのフィラメ
ント側の端の部分をカットして、X線検出面に対してコ
ーン状X線ビームのフィラメント側コーンビーム角を制
限するという構成を採用してもよい。
【0044】(2)実施例はX線CT装置を例に採って
説明したが、この発明のX線撮像装置はX線CT装置に
限らず、例えばX線透視撮影装置であってもよい。
【0045】(3)実施例の場合、X線検出面が2次元
に広がるX線透過像検出用のX線検出手段がパネル型X
線センサであったが、このX線検出手段はパネル型X線
センサに限らずイメージインテンシファイアや写真フィ
ルムであっもよい。
【0046】(4)実施例のパネル型X線センサは、直
接変換型であったが、入射X線がまず光に変換された
後、変換光が電気信号に変換される間接変換型のセンサ
であってもよい。
【0047】
【発明の効果】以上に詳述したように、請求項1の発明
のX線撮像装置によれば、X線検出面に対してはコーン
状X線ビームのフィラメント側コーンビーム角を制限す
ることによって実効焦点が大きいX線ビーム部分が除か
れる構成となっており、コーン状X線ビームにおける実
効焦点が部分的に大きいという事態は解消されるので、
X線検出面に投影されるX線透視像がボケない。その結
果、最終的に得られるX線画像は画像全体が鮮明なもの
となる。
【0048】請求項2の発明のX線撮像装置によれば、
X線照射手段とX線検出手段の配置がコーン状X線ビー
ムの中心がX線検出面の中心からフィラメントの側へシ
フトさせる構成になっているので、コーンビーム角の制
限を受けるフィラメント側に対してはX線検出面が狭く
割り当てられ、コーンビーム角の制限を受けない方のタ
ーゲット側の方に対してはX線検出面が広く割り当てら
れる結果、コーン状X線ビームはX線検出面にズレずに
当たり、コーン状X線ビームおよびX線検出面が無駄な
く有効に活用できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のX線CT装置の全体構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】実施例のX線CT装置の撮像系の要部構成を示
す模式図である。
【図3】実施例装置のパネル型X線センサのX線検出面
を示す概略平面図である。
【図4】実施例装置のX線管の実効焦点の大きさが変化
する状況を示す模式図である。
【図5】変形例のX線CT装置の撮像系の要部構成を示
す模式図である。
【図6】パネル型X線センサのX線センサ部を示す概略
断面図である。
【図7】パネル型X線センサの全体構成を示すブロック
図である。
【図8】実施例装置によるX線断層撮影の進行状況を示
すフローチャートである。
【図9】従来のX線CT装置の撮像系の要部構成を示す
模式図である。
【図10】従来装置のパネル型X線センサにおけるX線
検出素子の配列を示す図である。
【符号の説明】
1 …X線照射部 2 …フラットパネル型X線センサ 2A …X線検出面 M …被検体 CB …コーン状X線ビーム θb …フィラメント側コーンビーム角度 CNa …コーン状X線ビームの中心 CNb …X線検出面の中心

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィラメントから放出される熱電子がタ
    ーゲットに衝突することによってコーン状X線ビームを
    照射するX線照射手段と、2次元に広がるX線検出面を
    有するX線透過像検出用のX線検出手段と、被検体への
    コーン状X線ビームの照射に伴ってX線検出面に被検体
    のX線透過像が投影されるよう構成されたX線撮像装置
    において、X線検出面に対してはコーン状X線ビームの
    フィラメント側コーンビーム角が制限されるよう構成さ
    れていることを特徴とするX線撮像装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のX線撮像装置におい
    て、コーン状X線ビームの中心がX線検出面の中心から
    フィラメントの側へシフトした状態でX線照射手段とX
    線検出手段が配置されていることを特徴とするX線撮像
    装置。
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