JP4665358B2 - X線撮影装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、X線断層撮影〔X線CT(Computer Tomography) 撮影〕とX線透視撮影の二つの方式のX線撮影が実行できるX線撮影装置に係り、特に高画質の高速X線CT撮影と大傾斜角の斜入X線透視撮影とをひとつの装置で行なう技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
図10は従来のX線CT装置を示す図である。ガントリ51には、X線管52とX線検出器53とが被検体Mを挟んで対向配置されている。このX線CT装置は、X線CT撮影時には、X線管52とX線検出器53が対向配置状態を維持したまま被検体Mの体軸Z周りに回転しながらX線管52から被検体MにX線を照射するとともに、透過X線の検出に伴ってX線検出器53から出力されるX線検出信号に基づいて再構成画像用データを得る再構成画像用信号処理をX線検出器53の後段で行なって最終的にX線CT画像を作成表示するように構成されている。
【0003】
図11は従来のCアームタイプのX線透視装置を示す図である。このX線透視装置は、Cアーム61の一端に取り付けられたX線照射用のX線管62と、Cアーム61の他端に取り付けられたX線検出用のイメージインテンシファイア(I・I管)63が被検体Mを挟んで対向配置状態となっており、X線透視撮影時には、通常、X線管62とI・I管63は不動状態でX線管62から被検体MにX線を照射するとともに、透過X線の検出に伴ってI・I管63から出力されるX線検出信号に基づいてX線透視画像用データを得る透視画像用信号処理をI・I管63の後段で行なって最終的にX線透視画像を作成表示するように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の両従来装置の場合はいずれも、単一の装置で高画質の高速X線CT撮影と大傾斜角の斜入X線透視撮影とが行なえないという問題がある。すなわち、従来のX線CT装置では、高画質の高速X線CT撮影は可能でも、大傾斜角の斜入X線透視撮影が難しい。つまり、従来のX線CT装置の場合、X線管52とX線検出器53の取り付けがしっかりしており、X線管52とX線検出器53の回転速度をアップして高速X線CT撮影を行なってもX線管52とX線検出器53の位置は安定しており、画質が低下することはないが、図10に一点鎖線で示すように、ガントリ51をティルトさせて(傾けて)行なう斜入X線透視撮影は、ティルト角度(傾斜角)がせいぜい15°程度なので大傾斜角の斜入X線透視撮影は無理である。
【0005】
逆に、従来のX線透視撮影装置では、大傾斜角の斜入X線透視撮影は可能であっても、高画質の高速X線CT撮影が難しい。すなわち、従来のX線透視撮影装置の場合、図11に一点鎖線で示すように、Cアーム61を大きく傾けて大傾斜角の斜入X線透視撮影を行なうことができるが、X線管62とI・I管63を被検体Mの体軸Z周りに高速で回転させて高速X線CT撮影を行なおうとすると、Cアーム61の剛性が足りず、X線管62とX線検出器63の位置が不安定となり、画質が低下してしまうので、高速X線CT撮影は無理である。
【0006】
循環器の中でも特に心臓がX線撮影の対象であるような場合、高画質の高速X線CT撮影を行なって血管が明瞭に映っている3次元再構成画像と、傾斜角の大きな斜入X線透視撮影によるX線透視画像の両方が必要な時も往々にしてあり、これに対処しようとすれば、X線CT装置とX線透視撮影装置の二つの装置を使って別々に撮影しなければならず、撮影は煩雑なものとなり、被検体Mにかかる負担も少なくない。
【0007】
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、高画質の高速X線CT撮影と大傾斜角の斜入X線透視撮影をひとつの装置で実行することができるX線撮影装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載のX線撮影装置は、(A)X線を照射するX線源と、2次元X線検出面を有するX線検出器とが、被検体を挟んで対向配置されているとともに被検体の体軸周りに回転可能なように配設されているリング状回転基台と、(B)前記X線源および前記X線検出器が、それぞれ先端に取り付けられて被検体の体軸と平行な方向に進退可能なように前記リング状回転基台に設置された2本のアーム部材とを備え、(C)前記アーム部材の進退調整により前記X線源および前記X線検出器が共に前記リング状回転基台の近傍で対向する非斜入的撮影モード配置状態と、前記X線源および前記X線検出器が斜めに対向する斜入撮影モード配置状態との設定が可能なように構成されていて、(D)前記X線検出器の後段には、X線断層撮影時に前記X線検出器から出力されるX線検出信号に基づいて再構成画像用データを得る再構成画像用信号処理と、X線透視撮影時に前記X線検出器から出力されるX線検出信号に基づいてX線透視画像用データを得る透視画像用信号処理とを行なう信号処理部が配設されていることを特徴としている。
【0009】
さらに、請求項2に記載のX線撮影装置は、(a)X線を照射するX線源と、2次元X線検出面を有するX線検出器とが被検体を挟んで対向配置されているとともに被検体の体軸周りに回転可能なように配設されているリング状回転基台と、(b)前記X線源または前記X線検出器のいずれか一方が、先端に取り付けられて被検体の体軸と平行な方向に進退可能なように前記リング状回転基台に設置された1本のアーム部材とを備え、(c)前記アーム部材の進退調整により前記X線源および前記X線検出器が共に前記リング状回転基台の近傍で対向する非斜入的撮影モード配置状態と、前記X線源および前記X線検出器が斜めに対向する斜入撮影モード配置状態との設定が可能なように構成されていて、(d)前記X線検出器の後段には、X線断層撮影時に前記X線検出器から出力されるX線検出信号に基づいて再構成画像用データを得る再構成画像用信号処理と、X線透視撮影時に前記X線検出器から出力されるX線検出信号に基づいてX線透視画像用データを得る透視画像用信号処理とを行なう信号処理部が配設されていることを特徴としている。
【0010】
また、請求項3に記載のX線撮影装置は、請求項1または請求項2に記載のX線撮影装置において、前記X線源と前記X線検出器とのうちの少なくとも一方を、その対向方向に移動させる対向方向移動手段を備えていることを特徴としている。
【0011】
また、請求項4に記載のX線撮影装置は、請求項1から請求項3のいずれかに記載のX線撮影装置において、X線断層撮影時にX線源から照射されるX線がコーンビーム状X線であって、信号処理部で行なう再構成画像用信号処理が3次元再構成画像用であることを特徴としている。
【0012】
〔作用〕
次に、この発明の作用を説明する。
すなわち、請求項1に記載の発明によれば、高速X線CT撮影を行なう場合、X線源およびX線検出器が先端に取り付けられた2本のアーム部材を共に被検体の体軸と平行な方向に大きく後退させることにより、X線源およびX線検出器の両方がリング状回転基台の近傍で対向する非斜入的撮影モード配置状態に設定しておいてリング状回転基台を被検体の体軸周りに回転させる。そうすると、リング状回転基台が回転するのに連れてX線源とX線検出器が被検体の体軸周りを回転しながらX線源が被検体にX線を照射して被検体を透過したX線(透過X線)をX線検出器が検出する。そして、X線検出器の後段では、透過X線の検出に伴ってX線検出器から出力されるX線検出信号に基づき信号処理部で再構成画像用信号処理が行なわれて再構成画像用データが得られる。
【0013】
また、請求項1に記載の発明によれば、大傾斜角の斜入X線透視撮影を行なう場合、X線源およびX線検出器が先端に取り付けられた2本のアーム部材の一方を大きく後退させ他方を大きく進出させることにより、X線源およびX線検出器が斜めに大きく隔てて対向する大傾斜角の斜入撮影モード配置に設定しておいて、X線源からX線を照射するとともに、透過X線をX線検出器で検出する。そして、X線検出器の後段では、透過X線の検出に伴ってX線検出器から出力されるX線検出信号に基づき信号処理部で透視画像用信号処理が行なわれてX線透視画像用データが得られる。
【0014】
すなわち、請求項1に記載の発明の場合、先端にX線源およびX線検出器を取り付けた2本のアーム部材の進退調整により、高速X線CT撮影の際、X線源およびX線検出器が共にリング状回転基台の近傍で対向した状態として、アーム部材の剛性を確保し、X線源およびX線検出器の位置が高速回転で不安定となる事態を回避して高画質を維持することができるだけでなく、斜入X線透視撮影の際、X線源とX線検出器が斜めに大きく隔てて対向した状態とし、傾斜角を大きくして、斜入X線透視撮影の大傾斜角化を実現するのである。
【0015】
また、請求項2に記載の発明によれば、高速X線CT撮影を行なう場合、X線源またはX線検出器のどちらか一方が先端に取り付けられた1本のアーム部材を被検体の体軸と平行な方向に大きく後退させることにより、X線源およびX線検出器が共にリング状回転基台の近傍で対向する非斜入的撮影モード配置状態に設定し、また大傾斜角の斜入X線透視撮影を行なう場合、逆にアーム部材を被検体の体軸と平行な方向に大きく前進させることにより、X線源およびX線検出器が斜めに大きく隔てて対向する大傾斜角の斜入撮影モード配置を設定する他は、請求項1に記載の発明の場合と同様であるので、それ以外の説明は省略する。
【0016】
また、請求項3に記載の発明によれば、X線源とX線検出器とのうちの少なくとも一方を、その対向方向に移動させる対向方向移動手段を備えているので、X線源とX線検出器の対向間隔を調節することができ、X線検出器で検出する透過像の倍率を変えることができる。
【0017】
また、請求項4に記載の発明によれば、X線CT撮影時にX線源から照射されるX線がコーンビーム状X線であって、多数枚のスライス断面が2次元X線検出面に同時に投影されるので多数枚のスライス断面を一度に撮影することができるとともに、信号処理部で3次元再構成画像用の再構成画像用信号処理が行われて、最終的に3次元再構成画像が作成できる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、この発明のX線撮影装置に係る一実施例を、図面を参照しながら説明する。
図1は請求項1に記載の発明の実施例に係るX線撮影装置の全体構成を示すブロック図、図2は実施例装置の撮影台側の構成を示す側面図である。
【0019】
実施例のX線撮影装置は、X線を照射するX線源としてのX線管1と、2次元X線検出面を有するX線検出器としてのフラットパネル型X線検出器2(以下、適宜にパネル型検出器2と呼ぶ。)とが、被検体Mを挟んで対向配置されるとともに被検体Mの体軸Z周りに回転可能なように配設されているリング状回転基台4を備えている。X線CT撮影時は、リング状回転基台4が回転するのに連れて、X線管1とパネル型検出器2とが被検体Mの体軸Z周りに回転しながら、X線管1が天板3上の被検体MにX線を照射すると同時に被検体Mを透過したX線(透過X線)をパネル型検出器2で検出している。また、X線透視撮影時は、X線管1とパネル型検出器2とが被検体Mに対して所定位置に設定されると、リング状回転基台4は回転せずX線管1とパネル型検出器2とは通常不動状態となり、この状態でX線管1がX線を照射して透過X線をパネル型検出器2が検出するように構成されている。つまり、このX線撮影装置は、X線CT撮影とX線透視撮影という二つの方式のX線撮影が実行できる。
【0020】
実施例装置の撮影台側では、図2に示すように、リング状固定基台5は、被検体Mを載置した状態の天板3が挿入される例えば円形の開口部の中心軸を、被検体Mの体軸Zの方向に略一致させるようにして設置されている。リング状固定基台5の内側には、リング状回転基台4がベアリング部材6を介して嵌められている。リング状回転基台4の一端部には周方向に沿って連続的に続くリング状ラック7が一体的に設けられており、リング状固定基台5の底側端部に設けられた駆動モータ8により回転させられるピニオン9が、リング状回転基台4のリング状ラック7と噛み合うように設けられていて、駆動モータ8の回転力がピニオン9およびリング状ラック7でリング状回転基台4に伝達される。つまり、駆動モータ8が回転することにより、リング状回転基台4がリング状固定基台5の内側を周方向に回転するように構成されている。
【0021】
そして、リング状回転基台4の内側の相対する2か所に、2本のアーム部材10,11が長手方向を被検体Mの体軸Zと平行な方向に向けて被検体Mの体軸Zと平行な方向に進退可能なようにそれぞれ設置されている。アーム部材10の先端には、X線管1がX線管支持プレート17を介して取り付けられている。アーム部材11の先端には、パネル型検出器2が検出器支持プレート18を介して取り付けられている。アーム部材10の進退に伴ってX線管1の位置が被検体Mの体軸Zと平行な方向に沿って変化し、またアーム部材11の進退に伴ってパネル型検出器2の位置が被検体Mの体軸Zと平行な方向に沿って変化するように構成されている。
【0022】
さらに、アーム部材11の進退機構を、図3を用いて、より具体的に説明する。図3は、この実施例装置におけるアーム部材11の設置状況を示す部分正面図である。図3に示すように、アーム部材11の長手方向に沿ってリング状回転基台4の内面とアーム部材11の外面に設けられた2本のリニアウエイ11A,11Bでアーム部材11がリング状回転基台4に係止しており、さらにアーム部材11の長手方向に沿ってアーム部材11の外面にリニアラック11Cが設置されているとともに、リング状回転基台4の側に駆動モータ11Dにより回転するピニオン11Eがリニアラック11Cと噛み合うようにして設けられていて、駆動モータ11Dの回転に伴ってピニオン11Eが回転するとともに、ピニオン11Eの回転運動がリニアラック11Cでアーム部材11の前進・後退運動に変換させられるように構成されている。なお、アーム部材10の進退機構もアーム部材11と何ら変わるところがなく同様であるので省略する。
【0023】
図2に戻って、実施例装置の撮影台の場合、X線管1とパネル型検出器2を正確に対向配置状態とするようにX線管1とパネル型検出器2の向きを調節する対向配置調節機構が設けられている。すなわち、各支持プレート17,18は、各アーム部材10,11の先端にピン17a,18aを回転中心として揺動可能に取り付けられていると同時に、各支持プレート17,18を適当な回転位置に保持してX線管1とパネル型検出器2を正確に対向配置状態にすることができるように構成されている。具体的には、各アーム部材10,11の側面に駆動モータ19,20の回転に伴って回転するボールネジ21,22が、その長手方向をアーム部材10の長手方向に向けるようにして取り付けられているとともに、各揺動サポート23,24は一端が支持プレート17,18に係止し、他端がネジ結合ピース25,26でボールネジ21,22に係止しており、駆動モータ19,20によりボールネジ21,22が回転するのに連れてネジ結合ピース25,26が移動するのにしたがって、揺動サポート23,24の傾きが変化し支持プレート17,18の回転位置が変わり、X線管1とパネル型検出器2の向きが調節できるように構成されている。
【0024】
さらに、実施例装置の撮影台の場合、X線管1とパネル型検出器2の対向間隔を調節する対向間隔調節機構48も設けられている。すなわち、この対向間隔調節機構48は、各支持プレート17,18の側面前端近くに、駆動モータ27,28の回転に伴って回転するボールネジ29,30が、その長手方向をX線管1とパネル型検出器2の対向方向に向けるようにして取り付けられているとともに、X線管1およびパネル型検出器2がネジ結合ピース31およびネジ結合プレート32を介して係止されており、駆動モータ19,20によりボールネジ21,22が回転するのに連れてネジ結合ピース31あるいはネジ結合プレート32が移動するのにしたがって、X線管1とパネル型検出器2が対向方向に近接あるいは離反しX線管1とパネル型検出器2の対向間隔が変化するように構成されている。なお、上述した対向間隔調節機構48がこの発明の対向方向移動手段に相当する。
【0025】
このように、X線管1とパネル型検出器2の対向間隔を調節することでパネル型検出器2で検出する透過像の倍率を変えることができる。
【0026】
なお、X線管1とパネル型検出器2の対向間隔を調節する場合、X線管1とパネル型検出器2の両方を移動させてもよいし、どちらか一方だけを移動させてもよい。また、実施例装置の撮影台では、X線管1とパネル型検出器2の両方が対向間隔の調節のために移動可能な構成であったが、例えば重量のあるX線管1は固定でパネル型検出器2だけが対向間隔の調節のために移動させられる構成であってもよい。
【0027】
そして、実施例装置において高速X線CT撮影を行なう場合、通常、図4に示すように、2本のアーム部材10,11を共に被検体Mの体軸Zと平行な方向に最大限後退させることにより、X線管1およびパネル型検出器2の両方がリング状回転基台4の近傍で鉛直線方向に並べられて水平姿勢で対向する非斜入撮影モード配置状態に設定する。なお、高速X線CT撮影の場合でも、X線管1あるいはパネル型検出器2が完全にリング状回転基台4に寄りきっていなかったり、X線管1およびパネル型検出器2が完全水平姿勢で向き合うのではなくて幾分傾斜姿勢で向き合う非斜入的撮影モード配置状態に設定することも可能である。
【0028】
また、大傾斜角の斜入X線透視撮影を行なう場合、図5に示すように、2本のアーム部材10,11の一方(図5ではアーム部材11)を大きく後退させ他方(図5ではアーム部材10)を大きく進出させるとともにX線管1とパネル型検出器2が斜めに対向する斜入撮影モード配置に設定する。もちろん、大傾斜角の斜入X線透視撮影を行なう場合、図2に示すように、アーム部材10を大きく後退させアーム部材11を大きく進出させて大傾斜角の斜入撮影モード配置に設定してもよい。
【0029】
このように、実施例の装置では、X線管1とパネル型検出器2が斜めに対向する斜入撮影モード配置設定の際、X線管1およびパネル型検出器2の両方がそれぞれアーム部材10,11の進退調整で位置を変えられるので、斜入撮影モード配置を設定する時の自由度が大きい。
【0030】
図1に戻って、実施例装置の場合、X線撮影の実行等に必要な操作や必要なデータの入力を行なう操作卓やマウス等の入力機器からなる入力部33と、この入力部33からの入力操作やX線撮影の進行に応じて適時に各部へ指令信号を送信する撮影制御部34とを備えており、撮影台側におけるX線管1とパネル型検出器2の配置は、入力部33の入力操作等で設定されるとともに、設定された配置となるように撮像系配置設定部34Aが撮影制御部34の指令信号にしたがって各駆動モータ11D,19,20,27,28などを駆動するように構成されている。また、X線管1にX線照射を行なわせる照射制御部34Bや、天板3を水平・垂直に移動させる天板駆動部34Cも撮影制御部34の指令信号にしたがってX線管1や天板3を制御する。
【0031】
そして、実施例装置において、X線CT撮影を実行する場合、リング状回転基台4の回転に連動してX線管1とパネル型検出器2が被検体Mの体軸Z周りに回転しながら、X線管1が被検体Mにコリメータ1Aでコーンビーム状に整形されたX線を照射し、パネル型検出器2が透過X線を検出する。また、X線透視撮影を実行する場合、リング状回転基台4は回転させずX線管1とパネル型検出器2は通常不動状態でX線管1が被検体Mにコーンビーム状のX線を照射してパネル型検出器2が透過X線を検出する。
【0032】
さらに、X線CT撮影の場合、透過X線の検出に伴ってパネル型検出器2から出力されるX線検出信号に対して再構成関数を用いた畳み込み積分等の信号処理を行なうなどして信号処理部35で3次元再構成画像用信号処理が行なわれ、3次元再構成画像用データが得られて再構成画像用データメモリ部36に記憶される。3次元再構成画像用データは被検体Mの非常に多数枚のスライス面を撮影する必要があるが、コーンビーム状のX線を用いる場合、パネル型検出器2の2次元X線検出面に投影されるX線の形状も方形と広く多数枚のスライス面がパネル型検出器2の表面に同時に投影されることになるので、多数枚のスライス面を一度に撮影処理することが可能となり、撮影を迅速に行なえる。
【0033】
また、X線透視撮影の場合、透過X線の検出に伴ってパネル型検出器2がX線検出器から出力されるX線検出信号に対してノイズ除去や濃度(ピクセル値)調節などの信号処理を行なうなどして信号処理部35でX線透視画像用データが得られてX線透視画像用データメモリ部37に記憶される。
【0034】
さらに、実施例装置では、再構成画像作成部38で再構成画像用データメモリ部36に記憶されたデータに基づいて3次元再構成画像が作成されるとともに、作成された3次元再構成画像は画像表示制御部39を介して表示モニタ40に送られて映し出される。表示モニタ40にはX線透視画像用データメモリ部37に記憶されたデータに基づいてX線透視画像も表示される。また、必要に応じて画像表示制御部39により3次元再構成画像とX線透視画像を重畳して表示することも行なわれる。
【0035】
なお、撮影方式設定部34Dは、入力部33による設定操作等に伴って撮影制御部34から撮影方式がX線CT撮影であるか、X線透視撮影であるかに応じて出される指令信号にしたがって撮影台側のリング状回転基台4の動きや信号処理部35での処理の仕方などを制御する。また、実施例装置において、以上の他に撮影台側に透視X線撮影のタイミングをコントロールするハンドスイッチなどが設けられるようであってもよい。
【0036】
さらに、実施例のX線撮影装置の場合、2次元X線検出面を有するX線検出器がフラットパネル型X線検出器(FPD)2であることは非常に有用であるので、このパネル型検出器2について具体的に説明する。
【0037】
パネル型検出器2は、X線管1によるX線照射に伴って生じる被検体Mの透過X線を検出してX線検出信号としての電気信号に変換して出力するという構成のX線検出器であって、図6に示すように、多数のX線検出素子Duが縦横に配列されている所謂2次元状マトリックス型のX線検出器である。実施例のパネル型検出器2におけるX線検出素子Duの配列は、例えば横(Y)方向1024,縦(X)方向1024の正方形マトリックスであるものとし、図6には、縦3×横3マトリックス構成で合計9個分のマトリックス構成のみを示している。矩形の平面形状を有するパネル型検出器2は、検出面が円形に限られるI・I管と違って、胸部や腹部など大きな部位を撮影するのに適した方形の検出面が可能な点でも、有用なX線検出器である。
【0038】
パネル型検出器2は、図7に示すように、入射X線を電荷あるいは光に変換するX線変換層12と、このX線変換層12で生じた電荷あるいは光を検出する素子が縦横にマトリックス状に配置形成されている検出アレイ層13との積層構造となっている。このパネル型検出器2のX線変換層12の平面寸法としては、例えば縦横各30cm程度が挙げられる。
【0039】
このパネル型検出器2には、図8(a)に示す直接変換タイプのものと、図8(b)に示す間接変換タイプのものがある。前者の直接変換タイプの場合、X線変換層12が入射X線を直に電荷に変換するセレン層やCdZnTe層などからなり、検出アレイ層13の表面に電荷検出素子14として表面電極15に対向形成された電荷収集電極群でもって電荷の検出を行いコンデンサCsに蓄電する構成となっていて、各電荷検出素子14とその上のX線変換層12の一部分とで1個のX線検出素子Duが形成されることになる。後者の間接変換タイプの場合、X線変換層12が入射X線を光に変換するシンチレータ層からなり、検出アレイ層13の表面に光検出素子16として形成されたフォトダイオード群でもって光の検出を行いコンデンサCsに蓄電する構成となっていて、各光検出素子16とその上のX線変換層12の一部分とで1個のX線検出素子Duが形成されることになる。
【0040】
パネル型検出器2は、図6に示すように、X線変換層12と検出アレイ層13とが形成されたX線検出基板41と、X線検出基板41のキャリア収集電極(電荷収集電極)を介して収集キャリア(収集電荷)を溜めるコンデンサCsと、コンデンサCsに蓄積された電荷を取り出すための通常時オフ(遮断)の電荷取り出し用スイッチ素子42である薄膜トランジスタ(TFT)と、X,Y方向の読み出し回路のマルチプレクサ45およびゲートドライバ47を備えている。
【0041】
また、パネル型検出器2は、図6に示すように、X線検出素子Duのスイッチ素子42用の薄膜トランジスタのソースがX軸方向に配列した縦の読み出し配線43に接続され、ゲートがY軸方向に配列した横の読み出し配線46に接続されている。読み出し配線43は電荷−電圧変換器群(プリアンプ群)44を介してマルチプレクサ45に接続されているとともに、読み出し配線46はゲートドライバ47に接続されている。なお、電荷−電圧変換器群44では、1本の読み出し配線43に対して、図示しないが、電荷−電圧変換器群44が1個それぞれ接続されている。
【0042】
そして、パネル型検出器2の場合、マルチプレクサ45およびゲートドライバ47へ信号取り出し用の走査信号が送り込まれることになる。パネル型検出器2における各X線検出素子Duの特定は、X方向・Y方向の配列に沿って各X線検出素子Duへ順番に割り付けられているアドレス(X線検出素子Duが1024個である場合は、例えば1〜1024)に基づいて行われるので、取り出し用の走査信号は、それぞれX方向アドレスまたはY方向アドレスを指定する信号となる。
【0043】
X方向の走査信号に従ってゲートドライバ47からY方向の読み出し配線46に対し取り出し用の電圧が印加されるのに伴い、各X線検出素子Duが列単位で選択される。そして、X方向の走査信号に従ってマルチプレクサ45が切り換えられることにより、選択された列のX線検出素子DuのコンデンサCsに蓄積された電荷が、電荷−電圧変換器群44およびマルチプレクサ45の順に経て外部に送り出されることになる。このように、パネル型検出器2で検出されたX線検出信号は、逐次リアルタイムに出力されて処理される。勿論、各X線検出素子DuはX線撮影画像の各画素に対応するものとなっている。
【0044】
そして、フラットパネル型X線検出器2の場合、X線検出素子Duの幾何学的配置で一義的に定まる単純な線型歪みであるだけなので、検出系の像歪みによる画像のゆがみは簡単に補正できるのに加え、I・I管に比べて軽量であるので、X線検出器の重みによるX線撮像系の機械的な歪みも少なくなり、補正困難な画像のゆがみの無い正確な画像とすることができる。それに、実施例装置のように、コーンビーム状のX線を用いて2次元アレイ式パネル型検出器2でX線を検出する方式のX線断層撮影の場合、ファン状ビームのX線を用いて1次元アレイ式のX線検出器でX線を検出する方式のX線CT撮影の場合に比べ、多数のスライス面の撮影処理が一度に行なえるので短い撮影時間でX線CT撮影を実行することができる。
【0045】
続いて、以上に述べた実施例のX線撮影装置により、高速X線CT撮影と大傾斜角の斜入X線透視撮影を行なう時の装置動作を図面を参照しながら説明する。図9は実施例装置によるX線撮影プロセスを示すフローチャートである。なお、被検体Mは天板3に載置されて既に撮影位置にセットされているものとする。
【0046】
〔ステップS1〕X線CT撮影実行のために、図4に示すように2本のアーム部材10,11を最大限後退させてX線管1およびパネル型検出器2の両方がリング状回転基台4の近傍で水平姿勢で対向する非斜入撮影モード配置状態に設定する。
【0047】
〔ステップS2〕X線CT撮影の開始によりリング状回転基台4が回転するのに伴ってX線管1およびパネル型検出器2が被検体Mの体軸Z周りを回転しながらX線を照射するとともにパネル型検出器2が透過X線を検出する。
【0048】
〔ステップS3〕パネル型検出器2から出力されるX線検出信号に基づいて信号処理部35で3次元再構成画像用信号処理が行なわれて3次元再構成画像用データが再構成画像用データメモリ部36に収集記憶されると、X線CT撮影は終了する。なお、適時に再構成画像作成部38により、再構成画像用データメモリ部36の3次元再構成画像用データに基づいて3次元再構成画像が作成される。
【0049】
〔ステップS4〕X線透視撮影実行のために、例えば、図5に示すようにアーム部材10は最大限後退させたままでアーム部材11だけを最大限進出させてX線管1およびパネル型検出器2が最大限離れて斜めに対向する最大傾斜角の斜入撮影モード配置状態に設定する。
【0050】
〔ステップS5〕X線透視撮影の開始によりリング状回転基台4は停止したままでX線管1およびパネル型検出器2も不動状態でX線を照射するとともにパネル型検出器2が透過X線を検出する。
【0051】
〔ステップS6〕パネル型検出器2から出力されるX線検出信号に基づいて信号処理部35でX線透視画像用信号処理が行なわれてX線透視画像用データがX線透視画像用データメモリ部37に収集記憶されると、X線透視撮影は終了する。
【0052】
〔ステップS7〕表示モニタ40の画面に、3次元再構成画像あるいはX線透視画像が表示される、または、それらがマルチ表示(同一画面に並列表示)などされると撮影は全て完了となる。
【0053】
なお、X線CT撮影で得られる3次元再構成画像としては、被検体Mの心臓まわりの血管像が明確に映っている3次元画像などが挙げられ、X線透視画像としては、心臓に向けて血管内を押し進むカテーテルがリアルタイムで映し出されるX線透視画像などが挙げられる。
【0054】
以上に詳述したように、実施例のX線撮影装置によれば、アーム部材10,11の進退調整により、高速X線CT撮影の際は、X線管1およびパネル型検出器2が共にリング状回転基台4の近傍で対向した状態とし、アーム部材10,11の剛性を確保して、X線管1およびパネル型検出器2の位置が高速回転で不安定となる事態を回避して高画質を維持することができるだけでなく、斜入X線透視撮影の際は、X線管1とパネル型検出器2の位置が斜めに大きく隔てて対向した状態とし、大きな傾斜角を確保して、斜入X線透視撮影の大傾斜角化を実現することができる。
【0055】
この発明は、上記実施の形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
【0056】
(1)上記の実施例では、先端にX線管1およびパネル型検出器2がそれぞれ取り付けられたアーム部材10,11が共に被検体Mの体軸Zと平行な方向に進退可能なようにリング状回転基台4へ設置された構成であったが、X線管1が先端に取り付けられたアーム部材10だけが被検体Mの体軸Zと平行な方向に進退可能なようにリング状回転基台4へ設置された他は上記実施例と同様の構成の装置、あるいは、パネル型検出器2が先端に取り付けられたアーム部材11だけが被検体Mの体軸Zと平行な方向に進退可能なようにリング状回転基台4へ設置された他は上記実施例と同様の構成の装置が変形例として挙げられる。
【0057】
(2)上記の実施例では、2次元X線検出面を有するX線検出器がフラットパネル型X線検出器だったが、X線検出器は、I・I管やイメージングプレートなど他のタイプの検出器であってもよい。
【0058】
(3)実施例において、図4に示す非斜入撮影モード配置はX線CT撮影だけでなくX線透視撮影を行なうことができ、また図5に示す斜入撮影モード配置はX線透視撮影だけでなくX線CT撮影を行なうことも可能である。
【0059】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、請求項1に記載のX線撮影装置によれば、先端にX線源およびX線検出器が備えられるとともに被検体の体軸と平行な方向に進退可能な2本のアーム部材が、被検体の体軸周りに回転可能なリング状回転基台に配設されていて、高速X線CT撮影の際には、X線源およびX線検出器を取り付けた2本のアーム部材が大きく後退してX線源およびX線検出器が共にリング状回転基台の近傍で対向した状態とするので、アーム部材の剛性を確保して、X線源およびX線検出器の位置が高速回転で不安定となる事態を回避して高画質を維持することができる。またそれだけでなく、斜入X線透視撮影の際には、X線源およびX線検出器を取り付けた2本のアーム部材の一方を大きく後退させ他方を大きく進出させることによりX線源とX線検出器が斜めに大きく隔てて対向した状態とするので、傾斜角を大きくして、斜入X線透視撮影の大傾斜角化を実現することができる。したがって、高画質の高速X線CT撮影と大傾斜角の斜入X線透視撮影とを単一の装置で実行することができる。さらに、X線源とX線検出器が斜めに対向する斜入撮影モード配置設定の際、X線源およびX線検出器がそれぞれ2本のアーム部材の進退調整で位置を変えられるので、斜入撮影モード配置を設定する時の自由度が大きい。
【0060】
さらに、請求項2に記載のX線撮影装置によれば、先端にX線源またはX線検出器のどちらか一方が備えられるとともに被検体の体軸と平行な方向に進退可能な1本のアーム部材が、被検体の体軸周りに回転可能なリング状回転基台に配設されていて、高速X線CT撮影の際には、X線源またはX線検出器のどちらかを取り付けた1本のアーム部材が大きく後退してX線源およびX線検出器が共にリング状回転基台の近傍で対向した状態とするので、アーム部材の剛性を確保して、X線源およびX線検出器の位置が高速回転で不安定となる事態を回避して高画質を維持することができる。またそれだけでなく、斜入X線透視撮影の際には、X線源またはX線検出器のどちらかを取り付けた1本のアーム部材を大きく進出させることによりX線源とX線検出器が斜めに大きく隔てて対向した状態とするので、傾斜角を大きくして、斜入X線透視撮影の大傾斜角化を実現することができる。したがって、高画質の高速X線CT撮影と大傾斜角の斜入X線透視撮影とが単一の装置で実行できる。さらに、被検体の体軸と平行な方向に進退可能なアーム部材に取り付けるのはX線源またはX線検出器のどちらか一方だけであるので、装置構成が簡潔となる。
【0061】
また、請求項3に記載の発明によれば、X線源とX線検出器とのうちの少なくとも一方を、その対向方向に移動させる対向方向移動手段を備えているので、X線源とX線検出器の対向間隔を調節することができ、X線検出器で検出する透過像の倍率を変えることができる。
【0062】
また、請求項4に記載の発明によれば、X線CT撮影時にX線源から照射されるX線がコーンビーム状X線であって、多数枚のスライス断面が2次元X線検出面に同時に投影されるので、多数枚のスライス断面を一度に撮影して撮影時間の短縮が図れるうえ、信号処理部で3次元再構成画像用の再構成画像用信号処理が行われるので、最終的に3次元再構成画像を作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るX線撮影装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】実施例装置の撮影台側の構成を示す側面図である。
【図3】実施例装置におけるアーム部材の設置状況を示す部分正面図である。
【図4】実施例でのX線CT撮影用の非斜入撮影モード配置を示す模式図である。
【図5】実施例でのX線透視撮影用の斜入撮影モード配置を示す模式図である。
【図6】フラットパネル型X線検出器の構成図である。
【図7】フラットパネル型X線検出器の概略構成を示す斜視図である。
【図8】(a),(b)は、フラットパネル型X線検出器の層構成を示す断面図である。
【図9】実施例装置によりX線CT撮影およびX線透視撮影を順に実行する時の撮影プロセスを示すフローチャートである。
【図10】従来のX線CT装置の要部を示す概略構成図である。
【図11】従来のX線透視撮影装置の要部を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 … X線管(X線源)
2 … フラットパネル型X線検出器(X線検出器)
4 … リング状回転基台
10 … アーム部材
11 … アーム部材
35 … 信号処理部
48 … 対向間隔調節機構(対向方向移動手段)
M … 被検体
Z … 体軸

Claims (4)

  1. (A)X線を照射するX線源と、2次元X線検出面を有するX線検出器とが、被検体を挟んで対向配置されているとともに被検体の体軸周りに回転可能なように配設されているリング状回転基台と、(B)前記X線源および前記X線検出器が、それぞれ先端に取り付けられて被検体の体軸と平行な方向に進退可能なように前記リング状回転基台に設置された2本のアーム部材とを備え、(C)前記アーム部材の進退調整により前記X線源および前記X線検出器が共に前記リング状回転基台の近傍で対向する非斜入的撮影モード配置状態と、前記X線源および前記X線検出器が斜めに対向する斜入撮影モード配置状態との設定が可能なように構成されていて、(D)前記X線検出器の後段には、X線断層撮影時に前記X線検出器から出力されるX線検出信号に基づいて再構成画像用データを得る再構成画像用信号処理と、X線透視撮影時に前記X線検出器から出力されるX線検出信号に基づいてX線透視画像用データを得る透視画像用信号処理とを行なう信号処理部が配設されていることを特徴とするX線撮影装置。
  2. (a)X線を照射するX線源と、2次元X線検出面を有するX線検出器とが被検体を挟んで対向配置されているとともに被検体の体軸周りに回転可能なように配設されているリング状回転基台と、(b)前記X線源または前記X線検出器のいずれか一方が、先端に取り付けられて被検体の体軸と平行な方向に進退可能なように前記リング状回転基台に設置された1本のアーム部材とを備え、(c)前記アーム部材の進退調整により前記X線源および前記X線検出器が共に前記リング状回転基台の近傍で対向する非斜入的撮影モード配置状態と、前記X線源および前記X線検出器が斜めに対向する斜入撮影モード配置状態との設定が可能なように構成されていて、(d)前記X線検出器の後段には、X線断層撮影時に前記X線検出器から出力されるX線検出信号に基づいて再構成画像用データを得る再構成画像用信号処理と、X線透視撮影時に前記X線検出器から出力されるX線検出信号に基づいてX線透視画像用データを得る透視画像用信号処理とを行なう信号処理部が配設されていることを特徴とするX線撮影装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のX線撮影装置において、前記X線源と前記X線検出器とのうちの少なくとも一方を、その対向方向に移動させる対向方向移動手段を備えていることを特徴とするX線撮影装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載のX線撮影装置において、X線断層撮影時にX線源から照射されるX線がコーンビーム状X線であって、信号処理部で行なう再構成画像用信号処理が3次元再構成画像用であることを特徴とするX線撮影装置。
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