JPH0654843A - X線検査装置 - Google Patents

X線検査装置

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JPH0654843A
JPH0654843A JP5073240A JP7324093A JPH0654843A JP H0654843 A JPH0654843 A JP H0654843A JP 5073240 A JP5073240 A JP 5073240A JP 7324093 A JP7324093 A JP 7324093A JP H0654843 A JPH0654843 A JP H0654843A
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JP
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ray
top plate
bed
imaging
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JP5073240A
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English (en)
Inventor
Masatoshi Tomura
正俊 戸村
Akira Inoue
章 井上
Koji Natori
耕二 名取
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】アンギオX線診断装置とX線コンピュータトモ
グラフィ装置とを組み合わせたX線検査装置であって、
両装置間での搬送によりカテーテルが外れる又はずれる
危険性やその搬送の労力を軽減することができるを提供
すること。 【構成】本発明に係るX線検査装置は、第1の撮影域を
介して対向配置されたX線管25およびI.I.26を
備えるX線診断装置2と、第2の撮影域内に載置される
被検体に関する多方向の投影データを収集し、その多方
向の投影データを再構成処理に供し断層像を生成するX
線CT3と、被検体を載置する天板14および天板14
をその長手方向に沿って移動自在に支持する基台ユニッ
ト12とからなる寝台1とを具備し、X線診断装置2と
X線CT2は、上記第1の撮影域と上記第2の撮影域と
が天板14の移動経路の各位置に配置されるように天板
14の移動経路に沿って配設されることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被検体の内部を参照し
ながら行う術式、例えばカテーテル挿入の際に使用すれ
ば好適なアンギオX線診断装置とX線コンピュータトモ
グラフィ装置とを組み合わせたX線検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、循環器系疾患の診断は、循環器造
影診断法による血管像(アンギオグラフィ)が有用であ
る。この循環器造影診断法は、カテーテルと称する細い
合成樹脂のチューブを、そけい部の大腿動脈や静脈、あ
るいは肘部の上腕動脈や肘静脈から血管内に進め、その
先端を心臓内腔や冠状動脈の起始部や腹部血管等の造影
目的部位まで到達し、チューブを介して適量の造影剤を
注入して目的部位を造影するものである。この循環器造
影診断法には、心臓や肺動脈や大動脈の造影を主目的と
する心臓血管造影法や、狭心症や心筋梗塞等の虚血性心
疾患を誘発する冠動脈硬化症を検査するため冠状動脈を
選択的に造影する冠状動脈造影法や、腹部血管造影法等
がある。
【0003】この循環器造影診断法を実現するための装
置は、一般にアンギオX線診断装置と総称されるX線装
置であり、その構造は心臓や腹部等の被術部位に応じて
多岐に渡っている。例えば、被術部位が心臓である場合
に使用される装置は、天井から吊り下げられた伸縮自在
の保持装置の下端にUアームが傾斜および回転可能に取
り付けられている。Uアームの各端にはそれぞれX線を
曝射するX線源とX線撮影系が対向配置されている。こ
のような装置は、Uアームを様々な高度および姿勢に設
定することで、被検体を動かさずに仰臥位のまま複合的
な多方向撮影ができるようになっている。なお、X線撮
影系は、X線を可視光に変換するイメージインテンシフ
ァイヤ(I.I.)、テレビカメラ等から構成されるX
線透視撮影系とフィルムチェンジャー等の撮影系を含
む。
【0004】また、被術部位が主に腹部である場合に使
用される装置は、心臓の場合とは異なり、多方向撮影が
あまり必要ではないので、Uアームなどの大掛かりな構
成は採用されず、伸縮自在のX線管保持装置とイメージ
インテンシファイヤ保持装置を天井から吊り下げられ、
それぞれの下端に設けられたX線管とイメージインテン
シファイヤに対向させて寝台本体内部にフィルムチェン
ジャーとX線管を収容させた比較的簡易な構成が採用さ
れる。
【0005】ところで、カテーテルを挿入する操作は、
アンギオ装置の透視のもとでカテーテルの挿入位置や血
管位置等を把握、確認しながら行われるのが一般的であ
る。しかし、末梢部分等の血管が多方向且つ多重に走行
しているような部分でカテーテルや血管の3次元的な位
置関係を把握することは、透視像や撮影像が一方向から
の積分像で性質上、自ずから限界がある。
【0006】そこで、ステレオ撮影技術などを駆使して
上記3次元的な位置関係の把握が試みられているが、こ
のステレオ撮影は時間がかかるという問題の他に、この
立体視の原理が左右眼で別々の画像を見てそれにより生
じる両眼視差により技術者自身の頭の中で立体構造を知
覚するものであるため、緊急性が要求されるようなカテ
ーテル術式には適さないこと、立体構造を知覚するのに
なれが必要であること、および客観性に乏しいという問
題を抱えており、実用性は非常に低いものとならざるを
得ない。
【0007】近年、カテーテル血管の3次元な位置関係
を把握するためには、任意の断面の断層像を得ることが
できるX線コンピュータトモグラフィ装置(以下「X線
CT」と略す)をアンギオX線診断装置に併用してこの
画像支援を受ける有効性が確認されている。しかし、X
線CTを併用することは実用上次のような問題を抱えて
いる。
【0008】この問題は、被検体のアンギオX線診断装
置とX線CTとの間の被検体の搬送に関することであ
る。つまり、通常、アンギオX線診断装置とX線CTは
それぞれ別々の撮影室に設置されていてることが多いの
で、両装置間の搬送にはストレッチャーが用いられる。
両装置間を搬送する都度、被検体を一方の装置の寝台か
らストレッチャーに乗せ代え、このストレッチャーを他
方の装置が設置されている撮影室へ移動し、そこで今度
は逆の乗せ代えが行われるので、その搬送の間にカテー
テルが外れる又はずれる危険性が高く、またその労力は
決して小さいものではない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、上
述した事情に対処すべくなされたもので、その目的は、
アンギオX線診断装置とX線コンピュータトモグラフィ
装置とを組み合わせたX線検査装置であって、両装置間
での搬送によりカテーテルが外れる又はずれる危険性や
その搬送の労力を軽減することができるX線検査装置を
提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によるX線検査装
置は、第1の撮影域を介して対向配置されたX線管およ
びX線撮影系を備え、上記第1の撮影域内に載置される
被検体のX線像を撮影するX線診断装置と、
【0011】第2の撮影域内に載置される上記被検体に
関する多方向の投影データを収集し、その多方向の投影
データを再構成処理に供し断層像を生成するX線コンピ
ュータトモグラフィ装置と、上記被検体を載置する天板
およびその天板をその長手方向に沿って移動自在に支持
する基台ユニットとからなる寝台とを具備し、
【0012】上記X線診断装置と上記X線コンピュータ
トモグラフィ装置は、上記第1の撮影域と上記第2の撮
影域とが上記天板の移動経路の各位置に配置されるよう
に上記天板の移動経路に沿って配設されることを特徴と
する。
【0013】
【作用】本発明によるX線検査装置によれば、天板を移
動するだけでX線診断装置とX線コンピュータトモグラ
フィ装置の各撮影域間を被検体を搬送することができ
る。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明に係るX線検査
装置の一実施例を説明する。
【0015】図1は第1の実施例によるX線検査装置の
構成を示す側面図であり、(a)はアンギオX線診断装
置を用いて被検体を撮影するときのX線検査装置の側面
図、(b)はX線コンピュータトモグラフィ装置(以下
「X線CT」と略す)を用いて被検体を撮影するときの
X線検査装置の側面図を示している。図1(a),
(b)において、1はアンギオX線診断装置2とX線C
T3に共有する寝台である。この寝台1にいついては後
述する。
【0016】アンギオX線診断装置2としては、ここで
は被術部位が心臓である場合によく用いられるU(また
はC)アームタイプを採用する。21は天井面Hに取り
付けられたレールである。この21レールには、伸縮自
在の保持装置22が走行自在に係合される。その保持装
置22の下端には、Uアーム23が回転および傾斜可能
に保持される。
【0017】このUアーム23の各端には、X線を曝射
するX線管24とX線を可視光に変換するイメージイン
テンシファイヤ(以下「I.I.」と略す)26が被検
体Pを介して対向配置されている。なお、X線管24か
らI.I.26に至る領域を撮影域と称するものとす
る。X線管24の前面には照射野を限定する絞り装置2
5が装着される。I.I.26の後方には光学系27を
介してテレビカメラ28が装着される。テレビカメラ2
8から出力される映像信号は、図示しない画像プロセッ
サに送られ、そこで例えばディジタルサブトラクション
アンギオグラフィ(血管抽出像)に処理され、天井面H
から吊り下げられたモニタ29に表示され、観察や診断
に供される。
【0018】X線CT3は、被検体の任意の断面の多方
向の投影データを収集し、そのデータを再構成処理に供
することで当該断面についての断層像を得ることができ
る装置である。X線CT3の主要構造物であるガントリ
31は、X線源とX線検出器を収容している。X線CT
3が第三世代のR/R型であれば、扇状のファンビーム
X線を爆射するX線源と、複数のX線検出素子をファン
ビームX線の拡がり幅に合わせ並設して成る多チャンネ
ル型のX線検出器とが撮影域32を介して対向したまま
回転可能に保持されている。多方向の投影データは、こ
のX線源とX線検出器とが撮影域32内の被検体の周囲
を回転しながら所定角度毎にX線曝射およびX線検出を
繰り返すことにより収集され、図示しないコンピュータ
処理装置に送られ、そこで断層像に再構成される。
【0019】寝台1は、昇降ユニット12を基台11上
に配置し、天板高を調整できるようになっている。昇降
ユニット12上にはフレーム13がその長手方向(X方
向)に沿って移動自在に支持される。フレーム13には
天板14がその長手方向(X方向)に沿って移動自在に
支持される。
【0020】図2(a)は寝台1の側面を除去して内部
構造が見えるようにした側面図であり、同図(b)は寝
台1の正面を除去して内部構造が見えるようにした正面
図である。
【0021】図2(a)に示すように、昇降ユニット1
2は、基台11上に配されたクロスアーム12aを含
む。クロスアーム12aは、2本のアームからなる。両
アームはその略中央部でその狭角が変更自在に軸接合さ
れる。このクロスアーム12a上には、LMブロック取
付け基板12bが支持される。クロスアーム12aの狭
角が変更されると、それに応じてLMブロック取付け基
板12bが昇降される。LMブロック取付け基板12b
上の4隅には、LMブロック12cが装着されている。
この昇降ユニット12はその側面が上下方向に伸縮自在
の蛇腹カバー12dで覆われている。
【0022】図2(b)に示すように、フレーム13
は、昇降ユニット12の上記LMブロック12cに摺動
可能に咬合されるLMレール13aを含む。このLMレ
ール13a上には断面L字形の架設フレーム13bが設
けられる。架設フレーム13bの上方内側には、凹状の
天板受けレール13cが天板14の長手方向に沿って設
けられる。これらの構造物は外套13dに覆われる。天
板受けレール13cには、天板台14bの側面に配列さ
れた複数のベアリング14aが嵌合される。天板台14
b上には天板14が固定される。
【0023】このようにフレーム13が、昇降ユニット
12に移動自在に支持されているので、天板ストローク
(フレーム13のストロークと天板14のストロークの
合計)は、フレーム13の移動長さだけ、天板のみスラ
イドする従来の寝台より延長する。なお、天板の全長を
長くして、フレームから天板を十分突出させることで、
フレームを固定していても、上述の寝台1と同等の天板
ストロークが得られるようになる。しかし、この場合、
フレームから天板が突出する長さが非常に長くなるの
で、天板が下方に大きく湾曲してしまう。この寝台1
は、フレーム13が天板14を支持しているので、十分
な天板ストロークが得られるにもかかわらず、天板が下
方に湾曲することがない。
【0024】このような長い天板ストロークは、アンギ
オX線診断装置2とX線CT3で寝台1を共有するのに
効果的である。すなわち、図1に示すようにアンギオX
線診断装置2とX線CT3は、それぞれの撮影域が寝台
1の天板14の移動経路の各位置に位置するように、天
板ストロークが許容する限り十分離間して配置される。
したがって、寝台1のフレーム13および天板14が移
動されることで、被検体PはアンギオX線診断装置2と
X線CT3の各撮影域の間を搬送されることができる。
さらに、アンギオX線診断装置2とX線CT3の各作業
領域は、他方の装置に干渉されることなく十分に確保さ
れる。次に、このように構成された本X線検査装置の動
作について説明する。
【0025】図3(a)は、被検体Pが天板14上に乗
せられるときの寝台1のフレーム13および天板14の
位置を示している。このとき寝台1のフレーム13およ
び天板14は、アンギオX線診断装置2やX線CT3か
ら離れた位置に設定されるので、被検体Pはこれら装置
に干渉されることなく容易に天板14上に乗ることがで
きる。
【0026】外科的手術、例えばカテーテルを挿入する
とき、図1(a)および図3(b)に示すように、天板
14が移動して、被検体はアンギオX線診断装置2の撮
影域内に配置される。アンギオX線診断装置2により得
られる透視像は、モニタ29に表示されるので、術者は
このモニタ29を見ながらカテーテルを挿入することが
できる。
【0027】カテーテルや血管の位置関係を把握するの
に透視像だけでは不十分なときは、CT撮影が実施され
る。このとき、図1(b)および図3(c)に示すよう
に、フレーム13がX線CT3側に移動される。フレー
ム13の移動に伴って天板14上の被検体はX線CT3
の撮影域内に配置されるので、CT撮影が可能になる。
このCT撮影により得られた断層像は、カテーテルや血
管の位置関係を把握することを強力に支援する。
【0028】このように、寝台をアンギオX線診断装置
とX線CTとで共有させることで、寝台のフレームを移
動させるだけで、被検体をその姿勢を動かさずに且つ迅
速にアンギオX線診断装置−X線CT間で搬送させるこ
とができ、したがって、適宜透視像と断層像を選択的に
参照しながらカテーテル術等の外科的手術を確実に且つ
簡易に進行することができる。また寝台はフレームが移
動するという新規な構造を有し天板ストロークが長いの
で、アンギオX線診断装置とX線CTを十分離間して配
置することができ、したがって、アンギオX線診断装置
2とX線CT3それぞれの作業空間を十分確保すること
ができる。次に第2の実施例について説明する。
【0029】本実施例によるX線検査装置は、図1に示
した第1の実施例によるX線検査装置に比べて、アンギ
オX線診断装置と寝台が異なり、X線CTは同一であ
る。また、アンギオX線診断装置とX線CTで寝台を共
有することは第1実施例と同じである。したがって、こ
こではアンギオX線診断装置と寝台について説明し、X
線CTの説明は省略する。
【0030】本実施例に採用されるアンギオX線診断装
置は、被術部位が腹部を対象とした構造的に比較的簡易
なものである。図4は、寝台の側面を除去して内部構造
が見えるようにしたX線検査装置の側面図である。
【0031】寝台50は、その寝台本体51内部にX線
管55やフィルムチェンジャー58を収容する。X線管
55の前面には照射野を限定する絞り装置56が装着さ
れる。フィルムチェンジャー58は、高速度でX線フィ
ルムを撮影面に交換する装置で、この撮影面を天板54
に近接できるように、図2(a)に示した昇降ユニット
12と同様の構成の昇降台57に支持される。寝台本体
51上には図2(a)に示した昇降ユニット12と同様
の構成の昇降ユニット52が支持され、天板高を調整で
きるようになっている。昇降ユニット52上にはフレー
ム53がその長手方向に沿って移動自在に支持される。
フレーム53には天板54がその長手方向に沿って移動
自在に支持される。昇降ユニット52がフレーム53を
移動自在に支持するための構造や、フレーム53が天板
54を移動自在に支持するための構造は、図2(a),
(b)に示したと同じ構造であるので、ここでは説明は
省略する。図4において41は天井面Hに取り付けられ
たレールである。この41レールには、2つの伸縮自在
の保持装置42,43が走行自在に係合される。
【0032】一方の保持装置42は、イメージインテン
シファイヤ(I.I.)44を、寝台50の寝台本体5
1内に収容されたX線管55に対向するように保持す
る。I.I.42の後方には光学系45を介してテレビ
カメラ46が装着される。テレビカメラ46から出力さ
れる映像信号は、図示しないコンピュータ装置に送ら
れ、そこで例えばディジタルサブトラクションアンギオ
グラフィ(血管抽出像)に処理される。この血管抽出像
は、天井面Hから吊り下げられた図示しないモニタに表
示され、観察や診断に供される。
【0033】他方の保持装置43は、X線管47を、寝
台50の寝台本体51内に収容されたフィルムチェンジ
ャー58の撮影面に対向するように保持する。X線管4
7の前面には照射野を限定する絞り装置48が装着され
る。次に、このように構成された本X線検査装置の動作
について説明する。
【0034】アンギオX線診断装置のI.I.44を含
むX線透視撮影系が起動され、その透視のもとで外科的
手術、例えばカテーテルを挿入する術式が実施される。
このときのX線検査装置が、図4に示されている。すな
わち、天板14が移動され、被検体PがX線管55から
I.I.44に至る撮影域内に設定される。このX線透
視撮影系により得られた透視像は、モニタに表示され、
カテーテルを挿入するときに参照される。なお、フィル
ムチェンジャー58を含むX線撮影系を起動して、フィ
ルム撮影を行うときは、天板14が移動され、被検体P
がX線管47からフィルムチェンジャー58に至る撮影
域内に設定される。
【0035】カテーテルや血管の位置関係を把握するの
に透視像だけでは不十分なときは、CT撮影が実施され
る。このとき、図5に示すように、フレーム53がX線
CT3側に移動される。フレーム53の移動に伴って天
板54上の被検体PはX線CTのガントリ31の撮影域
32内に配置されるので、CT撮影が可能になる。な
お、被検体Pの所望の断面と撮影域32との微妙な位置
合わせは天板54の移動によることが望ましい。このC
T撮影により得られた断層像は、カテーテルや血管の位
置関係を把握することを強力に支援する。このように、
本実施例によっても第1の実施例と同様の効果が得られ
る。次に第3の実施例について説明する。
【0036】本実施例は、上述の第1及び第2の実施例
の各寝台のフレームを移動するための構造に関すること
である。アンギオX線診断装置とX線CTの構造や、ア
ンギオX線診断装置とX線CTで寝台を共有することは
第1の実施例や第2の実施例と同じである。したがっ
て、ここではフレームを移動するための構造についての
み説明し、アンギオX線診断装置とX線CTの説明は省
略する。
【0037】本実施例に採用されるフレームを移動する
ための構造として、直動機構の一つであるリードスクリ
ュー機構が採用される。図6(a)はこのリードスクリ
ュー機構の主要部分を示す斜視図であり、図6(b)は
このリードスクリュー機構を採用した寝台の断面図であ
る。なお、図6(a),(b)は、図2(a),(b)
に対応して示された図であり、図2(a),(b)と同
じ部分は同符号を付してある。
【0038】図6(a)に示すように、リードスクリュ
ー機構は、周囲にネジ山が螺旋状に形成された円柱軸で
あって、軸回転可能に支持されるリードスクリュー61
と、内面にリードスクリュー61のネジ山に螺合するネ
ジ受け溝が形成された円筒であって、リードスクリュー
61のネジ山にネジ受け溝が螺合された状態でリードス
クリュー61に挿入されるリードナット62とからな
り、リードナット62の回転が停止された状態で、リー
ドスクリュー61が回転すると、その回転に応じてリー
ドナット62がリードスクリュー61に沿って直線的に
往復移動するようになっている。
【0039】図6(b)に示すように、リードスクリュ
ー61は、昇降ユニット12のLMブロック取付け基板
12b上に支持部63を介して軸回転自在に支持され
る。また、LMブロック取付け基板12b上には、2機
のモータ64が固定され、この駆動軸65とリードスク
リュー61とがベルト66で掛け渡されている。一方、
リードナット62は、フレーム13の架設フレーム13
bに固定される。
【0040】このような構造により、モータ64が回転
すると、その回転に応じてリードスクリュー61が回転
駆動される。リードスクリュー61が回転すると、その
回転に応じてリードナット62がリードスクリュー61
に沿って直線的に移動し、それに伴ってフレーム13が
移動される。
【0041】このように本実施例によれば、上述した第
1、第2の実施例と同様の効果が得られると共に、フレ
ームを電動で移動することができ、被検体を搬送する労
力を軽減できる。
【0042】なお、本実施例では直動機構としてリード
スクリュー機構を採用しているが、ボールスクリュー機
構や、図7に示すようなチェーン機構など他の機構を採
用してもよい。このチェーン機構は、2つのスプロケッ
ト71,72が離間して配置され、これらスプロケット
71,72間にチェーン73が掛け渡され、スプロケッ
ト71、72の少なくとも一方には図示しないモータの
駆動軸が結合されていて、モータの回転に応じてチェー
ン73が両方向に周回運動するようになっている。この
ようなチェーン機構は昇降ユニット12側に設けられ、
チェーン73がフレーム13と連結具74で連結されて
いる。モータが回転し、チェーン73が周回駆動される
と、それに応じて連結具74及びフレーム13が直線移
動される。本発明は上述した実施例に限定されることな
く、種々変形して実施可能である。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、天板を移
動するだけでX線診断装置とX線コンピュータトモグラ
フィ装置の各撮影域間を被検体を搬送することができる
ので、透視像と断層像とを適宜選択的に参照しながらカ
テーテル術等の外科的手術を確実に且つ簡易に実施する
ことができるX線検査装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1実施例のX線検査装置の構成
を示す側面図。
【図2】図1に示した寝台の一面を除去して内部構造が
見えるようにした図。
【図3】第1の実施例の動作を説明するためのX線検査
装置の平面図。
【図4】本発明による第2実施例のX線検査装置の構成
を示す側面図。
【図5】CT撮影を行うときの第2実施例のX線検査装
置の様子を示す側面図。
【図6】本発明による第3実施例の主要部を示す図。
【図7】第3実施例の一変形例を示す図。
【符号の説明】
1…寝台、2…アンギオX線診断装置、3…X線コンピ
ュータトモグラフィ装置、11…基台、12…昇降ユニ
ット、13…フレーム、14…天板。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の撮影域を介して対向配置されたX
    線管およびX線撮影系を備え、前記第1の撮影域内に載
    置される被検体のX線像を撮影するX線診断装置と、 第2の撮影域内に載置される前記被検体に関する多方向
    の投影データを収集し、その多方向の投影データを再構
    成処理に供し断層像を生成するX線コンピュータトモグ
    ラフィ装置と、 前記被検体を載置する天板およびその天板をその長手方
    向に沿って移動自在に支持する基台ユニットとからなる
    寝台とを具備し、 前記X線診断装置と前記X線コンピュータトモグラフィ
    装置は、前記第1の撮影域と前記第2の撮影域とが前記
    天板の移動経路の各位置に配置されるように前記天板の
    移動経路に沿って配設されることを特徴とするX線検査
    装置。
  2. 【請求項2】 前記基台ユニットは、基台と、この基台
    に前記長手方向に沿って移動自在に支持され、且つ前記
    天板を移動自在に支持するフレームとからなることを特
    徴とする請求項1記載のX線検査装置。
  3. 【請求項3】 基台と、この基台に長手方向に沿って移
    動自在に支持されるフレームと、このフレームに前記長
    手方向に沿って移動自在に支持される被検体載置用の天
    板とを具備することを特徴とする寝台。
  4. 【請求項4】 前記X線撮影系は前記X線管に対向する
    位置にX線フィルムを設定するフィルム設定手段を備
    え、前記X線管と前記フィルム設定手段のいずれか一方
    が前記基台ユニットの内部に収容されることを特徴とす
    る請求項1記載のX線検査装置。
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