JP2004194697A - X線診断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】同一の装置よって3次元画像表示等による精度の高い診断とIVRが可能なX線診断装置を提供する。
【解決手段】Cアーム5に保持されたX線管15と平面検出器21を被検体45の体軸を中心に円弧状に往復移動(往復回動)するとともに、前記被検体45の体軸方向に直線状に移動することによって複数のX線投影データを収集する。次いで、画像演算・記憶部7において、これらの収集された投影データを合成して多方向の長尺画像データを生成すると共に、前記投影データに基づいて再構成処理を行い、3次元画像データの生成を行う。また、所定部位のX線投影データによってIVR(画像観察下での治療)用の画像データの生成も同じ画像演算・記憶部7において行う。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はX線診断装置に係り、特にX線発生部およびX線検出部を移動しながらX線画像データの収集を行うX線診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
X線診断装置やMRI装置、あるいはX線CT装置などを用いた医用画像診断技術は、1970年代のコンピュータ技術の発展に伴って急速な進歩を遂げ、今日の医療において必要不可欠なものとなっている。
【0003】
X線診断装置に用いられる検出器として、従来はX線フィルムやI.I.(イメージ・インテンシファイア)が使用されてきた。このI.I.を用いたX線撮影方法では、X線管から発生したX線によって被検体を照射し、このとき被検体を透過して得られるX線の画像情報は、I.I.において光学画像に変換され、更に、この光学画像はX線TVカメラによって撮影され電気信号に変換される。そして、電気信号に変換されたX線画像情報はA/D変換後、モニタに表示される。このため、I.I.を用いた撮影方法は、フィルム方式では不可能であったリアルタイム撮影を可能とし、また、デジタル信号で画像データの収集ができるため、種々の画像処理を可能とする。
【0004】
従来、消化器系疾患の検査、あるいは循環器・血管系疾患の検査には、上記撮影法を基本とした専用X線診断装置が用いられてきたが、近年、1つの装置で、例えば消化器系の検査と循環器・血管系の検査が可能な、所謂多目的X線診断装置が知られるようになった。即ち、従来の消化器系造影検査用の起倒天板と循環器・血管系造影検査用のCアームを組み合わせた多目的X線診断装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
特に、Cアームを有したX線診断装置では、被検体の体軸を回動軸として、前記Cアームの両端に保持されたX線発生部とX線検出部を回動することによって回転DA(ディジタルアンギオグラフィ)画像データが収集でき、また、前記X線発生部とX線検出部、あるいは被検体を載せた天板を被検体の体軸方向(天板の長手方向)に移動することによってボーラスDA画像データ、あるいは長尺画像データの収集が可能となる。
【0006】
一方、前記I.I.に替わるものとして、近年、2次元配列のX線平面検出器(以下、平面検出器)が注目を集め、その一部は既に実用化の段階に入っている。この平面検出器は小型軽量であるため、X線発生部と対向させて保持機構(Cアーム)に固定し、前記X線発生器と平面検出器を被検体の体軸を中心として回動させながらX線画像データを収集する方法が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。この特許文献2記載の技術では、回動するX線発生部によって複数の方向から被検体に対してコーンビーム形状(2次元的に広がったビーム形状)のX線を照射し、前記被検体の後方に配置された前記平面検出器によって透過X線量の検出を行う。そして、得られた透過X線量からX線投影データを生成し、更に、このX線投影データに基づいてX線CTと同様な再構成処理を行って3次元データ(以下ではボリュームデータと呼ぶ)の生成を行っている。
【0007】
また、CT装置のX線検出部に平面検出器を用いて、X線発生部とともに単純回動によるスキャンやヘリカルスキャンを行い、収集された被検体のボリュームデータから2次元あるいは3次元のX線CT画像データを生成するとともに、前記X線検出器、及びX線発生部を静止した状態で被検体の透過X線量を検出することによってX線透視画像データの生成を行う方法も提案されている(例えば、特許文献3参照。)。そして、この特許文献3に記載の装置によれば、3次元X線画像による診断とX線透視画像観測下での治療(IVR:Interventional radiology)が可能になっている。
【0008】
【特許文献1】
特開平9−117443号公報(第3−4頁、第1−4図)
【0009】
【特許文献2】
特開2002−263093号公報(第3−4頁、第1−2図)
【0010】
【特許文献3】
特開2001−61833号公報(第3−4頁、第1−2図)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
従来の多目的X線診断装置における長尺画像、あるいはボーラスDA画像は、1つの方向からのX線透視画像であり、また回転DA画像は所定の狭い領域における多方向からのX線透視画像であるため、被検体に対する一連のX線撮影によって得られるX線画像において、広い範囲を多方向から画像化することは不可能であった。
【0012】
このため、例えば被検体が循環器・血管系疾患の救急患者の場合には、まずX線CT装置を用いて被検体の広い領域における3次元画像データから治療すべき部位を確定し、次いでX線透過画像観察下において、前記治療部位に対するカテーテル治療(即ちIVR)を行い、更に、X線透視画像あるいはX線CT画像によって治療効果の確認を行ってきた。このような従来の診断・治療方法によれば、X線CT装置とX線診断装置の間で被検体を移動させる必要があったため、患者(被検体)に対して大きな負担を与えるのみならず、診断と治療に多くの時間を要する問題があった。
【0013】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、被検体の3次元画像や多方向からの長尺画像の観測を可能とし、更に、同一の装置を用い、X線画像観測下での治療も可能なX線診断装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に係る本発明のX線診断装置では、被検体に対してX線を照射するX線発生手段と、前記X線発生手段から照射されたX線を検出するX線検出手段と、前記X線発生手段と前記X線検出手段とが対向配置して取り付けられ、前記被検体の体軸の周りを円弧状に往復回動する回動手段と、前記回動手段を回動自在に保持し、前記被検体の体軸に対してほぼ平行に移動する移動手段と、前記回動手段及び前記移動手段によって前記X線発生手段及び前記X線検出手段を回動移動させた時の任意位置で前記X線検出手段によって検出される前記被検体のX線投影データに基づいて画像データを生成する画像データ生成手段と、この画像データ生成手段によって生成された画像データを表示する表示手段とを備えたことを特徴とする。
【0015】
また、請求項2に係る本発明のX線診断装置では、被検体に対してX線を照射するX線発生手段と、前記X線発生手段から照射されたX線を検出するX線検出手段と、前記X線発生手段と前記X線検出手段とが対向配置して取り付けられ、前記被検体の体軸の周りを円弧状に往復回動する回動手段と、前記回動手段によって前記X線発生手段及び前記X線検出手段を回動させた時の任意位置で前記X線検出手段によって検出される前記被検体のX線透過データに基づいて画像データを生成する画像データ生成手段と、この画像データ生成手段によって生成された画像データを表示する表示手段とを備えたことを特徴とする。
【0016】
したがって本発明によれば、被検体の3次元画像や多方向からの長尺画像の観測が可能となり、更に、同一の装置を用いてX線画像観測下での治療も可能となる。このため被検体に与える負担が低減でき、しかも診断と治療に要する時間を大幅に短縮することが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態の特徴は、被検体の体軸を回動軸としてX線発生部とX線検出部を往復回動させると同時に、前記X線発生部及びX線検出部を被検体体軸方向に移動させることによって、広範囲のX線ボリュームデータの生成を行うことにある。
【0018】
本発明の実施の形態におけるX線診断装置の構成につき図1乃至図3を用いて説明する。但し、図1はX線診断装置全体の概略構成を示すブロック図であり、図2はこのX線診断装置に用いられる平面検出器の構成を示す図である。更に、図3はこのX線診断装置の移動機構部の図を示している。
【0019】
X線診断装置100は、X線を被検体45に対して照射するX線発生部1と、被検体45を透過したX線を2次元的に検出するX線検出部2と、X線発生部1とX線検出部2を保持するCアーム5と、被検体45を載せる天板17とを備えている。
【0020】
また、X線診断装置100は、Cアーム5あるいは天板17などの移動を行う機構部3と、X線検出部2においてライン単位で順次出力されるX線投影データに画像再構成処理を施すことによるボリュームデータの生成や、このボリュームデータからの3次元画像データや投影画像データの生成、更には、X線透過画像データに対する多方向長尺画像データの生成等を行うと共に、X線投影データや上記の各種画像データの保存を行う画像演算・記憶部7を備えている。
【0021】
更に、X線診断装置100は、画像演算・記憶部7に保存されている複数のX線透過画像データ、投影画像データ、3次元画像データ、あるいは多方向長尺画像データの中から抽出された所望の画像データを表示する表示部8と、X線発生部1におけるX線照射に必要な高電圧を発生する高電圧発生部4と、上記各ユニットを制御するシステム制御部10と、装置操作者がこのX線診断装置100に対して種々の指示を与えるための操作部9を備えている。
【0022】
X線発生部1は、被検体45に対しX線を照射するX線管15と、このX線管15から照射されたX線に対してX線錘(コーンビーム)を形成するX線絞り器16を備えている。X線管15はX線を発生する真空管であり、陰極(フィラメント)より放出された電子を高電圧によって加速させてタングステン陽極に衝突させX線を発生させる。一方、X線絞り器16は、X線管15と被検体45の間に位置し、X線管15から照射されたX線ビームを所定の照射視野のサイズに絞り込む機能を有している。
【0023】
X線検出部2には、X線を直接電荷に変換するものと、光に変換した後電荷に変換するものとがあり、本実施の形態では前者を例に説明するが後者であっても構わない。即ち、このX線検出部2は、被検体45を透過したX線を電荷に変換して蓄積する平面検出器21と、この平面検出器21に蓄積された電荷をX線画像信号として読み出すためのゲートドライバ22と、読み出された電荷を画像データに変換する画像データ生成部11とを備えている。
【0024】
平面検出器21は、図2に示すように微小な検出素子51を列方向及びライン方向に2次元的に配列して構成されており、各々の検出素子51はX線を感知し、入射X線量に応じて電荷を生成する光電膜52と、この光電膜52に発生した電荷を蓄積する電荷蓄積コンデンサ53と、この電荷蓄積コンデンサ53に蓄積された電荷を所定のタイミングで読み出すTFT(薄膜トランジスタ)54を備えている。以下では説明を簡単にするために、例えば、検出素子51が列方向(図2の上下方向)、及びライン方向(図2の左右方向)に2素子づつ配列されている場合の平面検出器21の構成について説明する。
【0025】
図2の光電膜52−11、52−12、52−21、52−22の第1の端子と、電荷蓄積コンデンサ53−11、53−12、53−21、53−22の第1の端子とが接続され、更に、その接続点はTFT54−11、54−12、54−21、54−22のソース端子へ接続される。一方、光電膜52−11、52−12、52−21、52−22の第2の端子は、図示しないバイアス電源に接続され、電荷蓄積コンデンサ53−11、53−12、53−21、53−22の第2の端子は接地される。更に、ライン方向のTFT54−11及びTFT54−21のゲートはゲートドライバ22の出力端子22−1に共通接続され、また、TFT54−12、及びTFT54−22のゲートはゲートドライバ22の出力端子22−2に共通接続される。
【0026】
一方、列方向のTFT54−11及び54−12のドレイン端子は信号出力線59−1に共通接続され、また、TFT54−21及び54−22のドレイン端子は信号出力線59−2にそれぞれ共通接続される。そして、信号出力線59−1、59−2は画像データ生成部11に接続されている。
【0027】
図1のゲートドライバ22は、X線照射によって検出素子51の光電膜52で発生し電荷蓄積コンデンサ53にて蓄積される信号電荷を読み出すために、TFT54のゲート端子に読み出し用の駆動パルスを供給する。
【0028】
画像データ生成部11は、平面検出器21から読み出された電荷を電圧に変換する電荷・電圧変換器23と、この電荷・電圧変換器23の出力をデジタル信号に変換するA/D変換器24と、平面検出器21からライン単位でパラレルに読み出されるデジタル変換された画像信号をシリアルな信号に変換するパラレル・シリアル変換器25とを備えている。
【0029】
機構部3は、X線発生部1及びX線検出部2の平面検出器21を被検体45の体軸方向に移動させて撮影断面を設定するためにCアーム5を体軸方向に直線移動するCアーム移動機構42と、X線発生部1及びX線検出部2を被検体45の体軸を中心として往復回動させて撮影断面を設定するためにCアーム5を往復回動するCアーム回動機構41と、天板17やCアーム5などを起倒するための起倒機構43と、これらの各機構を制御するCアーム・天板制御部6を備えている。
【0030】
そして、Cアーム回動機構41にはX線発生部1あるいはX線検出部2の回動量を計測するための図示しない回動角度検出器が、またCアーム移動機構42にはX線発生部1及びX線検出部2の体軸方向への移動量を計測するための図示しない移動量検出器が設けられ、これらの角度及び距離の検出は各検出器に備えられたエンコーダによって行われる。
【0031】
一方、Cアーム・天板制御部6は、システム制御部10からの制御信号に従い、被検体45の診断対象部位に対して最適なX線管焦点―X線検出器間距離、X線コーンビームの形状、X線ビームの被検体45に対する入射角度、更にはCアーム5や天板17などの移動スピードなどの制御を行う。
【0032】
図3に示したX線発生部1及びX線検出部2と、これらを往復回動移動あるいは直線移動させるための移動機構の構成図において、架台44は床に設置され、この架台44に起倒機構43が回動自在に保持される。更に、起倒機構43と天板保持部46は連結され、この天板保持部46は天板17の片端と連結されて天板17を支えている。また、起倒機構43に対してCアーム移動機構42は、矢印▲1▼で示した方向に直線状にスライドが可能な状態で保持され、このCアーム移動機構42にはCアーム回動機構41が回動自在で保持されている。
【0033】
一方、Cアーム5は、Cアーム回動機構41に対して矢印▲2▼の方向への円弧状のスライドが可能な状態で取り付けられており、このCアーム5の両端内側にはX線管15及びX線絞り器16と平面検出器21が、天板17および被検体45を挟むようにして取り付けられている。そして、Cアーム回動機構41は、Cアーム5の端部に装着されたX線管15を、例えば天板17に正対する位置(天井位置)をθ=90°として約0°乃至180°の範囲で円弧状に移動させることが可能となっている。
【0034】
次に、図1の画像演算・記憶部7は、X線検出部2においてライン単位で順次出力されるX線投影データに対して画像再構成処理を施すことによるボリュームデータの生成や、このボリュームデータからの3次元画像データや投影画像データの生成、更には、X線透過画像データに対して多方向長尺画像データ等の生成等を行う画像処理・再構成演算回路12と、X線投影データ、ボリュームデータ、3次元画像データ、投影画像データ、更には他方向長尺画像データ等の保存を行う画像データ記憶回路13を備えている。
【0035】
また、高電圧発生部4は、X線管15の陰極から発生する熱電子を加速するために、陽極と陰極の間に印加する高電圧を発生させる高電圧発生器19と、システム制御部10からの指示信号に従い、高電圧発生器19における管電流、管電圧、照射時間等のX線照射条件の設定を行うX線制御部18を備えている。
【0036】
操作部9は、表示パネル、キーボード、各種スイッチ、マウス等を備えたインターラクティブなインターフェイスであり、装置の操作者は操作部9において、被検体(患者)情報、被検体45あるいは診断対象部位に対して最適なX線照射条件、X線管焦点―X線検出器間距離、X線コーンビームの形状、X線ビームの被検体45に対する入射角度、更にはCアーム5や天板17の移動スピードなどの各種撮影条件や機構部3の移動制御などの設定、あるいは撮影開始のコマンド信号の入力などを行い、これらの設定信号やコマンド信号はシステム制御部10を介して各ユニットに送られる。尚、上記X線照射条件としてX線管15に印加する管電圧、管電流、X線の照射時間などがあり、被検体情報として検査部位、検査方法、被検体の体格、過去の診断履歴などがある。
【0037】
また、操作部9より被検体ID(患者ID)を入力することにより、上記被検体情報、あるいは、この被検体情報に基づく各種撮影条件は予め保存されている装置外部の記憶媒体などからネットワークを介して自動的に読み出され、操作者は表示部8のモニタ34、あるいは操作部9の表示パネルに表示されるこれらの情報や設定条件に対して、変更の必要がある場合のみ操作部9より変更のための入力を行ってもよい。
【0038】
表示部8は、画像演算・記憶部7の画像処理・再構成演算回路12において生成されるX線透過画像データや任意の方向からの長尺画像データ、あるいはボリュームデータから生成される3次元画像データや投影画像データなどの表示を行う。この表示部8は、上記各種画像データと、これらの画像データの付帯情報である数字や各種文字などを合成して一旦保存する表示用画像記憶回路31と、このX線画像データや付帯情報をアナログ信号に変換するD/A変換器32と、このアナログ信号をTVフォーマット変換して映像信号を生成するフォーマット変換回路33と、その映像信号を表示する液晶、あるいはCRTのモニタ34から構成される。
【0039】
システム制御部10は、図示しないCPUと記憶回路を備え、操作部9から送られてくる操作者の指示や撮影条件などの情報を一旦記憶した後、これらの情報に基づいてX線画像データの収集や表示の制御、あるいは移動機構に関する制御などシステム全体の制御を行う。
【0040】
このようなX線診断装置においては、上記の基本構成の他に図示しないインターフェイスを備え、各種画像データは、このインターフェイスを介して外部のハードディスクやDVDあるいはMODなどの記録媒体に保管され、更に、レーザイメージャなどによりフィルム上に出力される。また、インターフェイスはネットワークに接続され、画像データはこのネットワークを介して院内外のデータ記録システムに保管され、更には院内外の観察システムに転送、表示されて医師による診断に用いられる。
【0041】
次に、図1乃至図9を用いて本実施の形態におけるX線診断装置100の撮影手順について説明する。但し、以下の撮影手順の説明では、血管系疾患の救急患者に対し、X線診断装置100を用いて生成した複数枚のX線投影データから生成される多方向長尺画像データ、あるいはX線投影データを再構成処理して得られるボリュームデータから生成される3次元画像データや投影画像データ等を表示し、これらの画像から治療部位の確定を行う。そして、この治療部位に対してX線透過画像の観測下でカテーテル治療を行うことを想定する。
【0042】
まず、X線診断装置100の電源を投入された時点で、このX線診断装置100は、同じ医療施設内に設置されている図示しないサーバと接続状態となる。次いで、操作者によって患者IDが操作部9から入力されることによって、システム制御部10の図示にないCPUは、サーバの記憶回路に既に保存されている患者情報やこの患者情報に対応した各種撮影条件の中から、患者IDに対応した患者情報及び各種撮影条件を読み出し、例えば、操作部9の表示パネルに表示する。
【0043】
操作者は、操作部9において表示されている多方向長尺画像データ、3次元画像データ、投影画像データ等の各種収集モードの中から所望の収集モードを選択し、次いで、この選択に伴って操作部9の表示パネル上に仮設定される上記収集モードの撮影条件に対し、必要に応じて変更を行う。この場合、設定対象となる撮影条件としてX線照射条件、X線管焦点―X線検出器間距離、X線コーンビームの形状、更にはCアーム5の回動速度や被検体体軸方向への移動速度などがある。
【0044】
そして、操作部9において設定された各種の撮影条件は、システム制御部10の図示しない記憶回路に保存され、更に、X線照射条件は高電圧発生部4のX線制御部18に、また、X線管焦点―X線検出器間距離やX線コーンビームの形状、Cアーム5の回動速度や移動速度などの情報は、機構部3のCアーム・天板制御部6に供給されて、図示しない夫々の記憶回路に保存される。
【0045】
次に、操作者は被検体45の、例えば鼠ケイ部に造影剤注入用のカテーテルを挿入し、操作部9においてX線発生部1及び平面検出器21の初期位置設定コマンドを入力する。このコマンド信号が操作部9よりシステム制御部10に送られると、システム制御部10は機構部3のCアーム・天板制御部6に対して制御信号を送り、その制御信号に基づいてCアーム・天板制御部6は、Cアーム回動機構41及びCアーム移動機構42に駆動信号を供給して、X線発生部1及び平面検出器21を初期位置に設定する。
【0046】
X線発生部1及び平面検出器21の初期位置への設定が終了したならば操作者は被検体45に対して造影剤を抽入し、更に画像データ収集の開始コマンドを操作部9にて行なうことにより画像データの収集を開始する。そして、X線発生部1及び平面検出器21はシステム制御部10の制御下で前記初期位置から所定の方向に移動を開始する。
【0047】
図4は、多方向長尺画像データ及びボリュームデータの収集におけるCアーム5の移動方法を示した図であり、図4(a)は被検体45の周囲におけるX線発生部1のX線管15の移動軌跡を示している。また、図4(b)は、X線管15が図4(a)のPA(θ=0°)、PC(θ=90°)及びPD(θ=180°)に位置する場合のX線管15と平面検出器21、及びこれらを保持しているCアーム5の位置関係を示している。尚、図4では、仰臥した被検体45の右側にX線管15が位置する場合をθ=0°としている。
【0048】
即ち、Cアーム・天板制御部6によってCアーム移動機構42、及びCアーム回動機構41が駆動され、X線管15は前記初期位置から図4(a)の最初の撮影位置PAに移動する。そして、X線管15が位置PAに到達したならば、システム制御部10は、高電圧発生部4のX線制御部18に対してX線照射のコマンド信号を供給する。
【0049】
X線制御部18は、このコマンド信号を受け、既に設定されているX線照射条件に基づいて高電圧発生器19を制御し、高電圧をX線発生部1のX線管15に印加して、X線絞り器16を介して被検体45に対しパルスX線を照射する。そして、被検体45を透過したX線は、被検体45の後方に配置されるX線検出部2の平面検出器21によって検出される。
【0050】
次に、X線検出部2について、更に詳細な構成を示した図5と、平面検出器21における信号読み出しのタイムチャートを示した図6を用いて、X線画像データの生成手順を説明する。
【0051】
図5において、平面検出器21はライン方向にM個、列方向にN個、2次元配列された検出素子51から構成されている。この平面検出器21において、ライン方向に配列されたM個の検出素子51のそれぞれの駆動端子(即ち、図2に示すTFT54のゲート端子)は共通接続され、ゲートドライバ22の出力端子に接続される。例えば、ゲートドライバ22の出力端子22−1は検出素子51−11、51−21、51−31、・・・51−M1の各駆動端子に接続され、ゲートドライバ22の出力端子22−Nは検出素子51−1N、51−2N、51−3N、・・・51−MNの各駆動端子に接続される。
【0052】
一方、列方向に配列されたN個の検出素子51のそれぞれの出力端子(即ち、図2に示すTFT54のドレイン端子)は信号出力線59に共通接続され、この信号出力線59は画像データ生成部11の電荷・電圧変換器23の入力端子に接続される。例えば、検出素子51−11、51−12、51−13、・・・51−1Nの出力端子は信号出力線59−1に共通接続され、この信号出力線59−1は電荷・電圧変換器23−1に接続される。同様にして、検出素子51−M1、51−M2、51−M3、・・・51−MNの出力端子は信号出力線59−Mに共通接続され、この信号出力線59−Mは電荷・電圧変換器23−Mに接続される。
【0053】
図6は、X線の照射タイミング、ゲートドライバ22の出力信号及び検出素子51の出力信号を示したものであり、システム制御部10からの制御信号に基づいて、X線発生部1は図6(a)の時間t0a乃至t0bの期間に被検体45に対してX線を照射し、検出素子51は被検体45を透過したX線を受信して、そのX線照射強度に比例した信号電荷を電荷蓄積コンデンサ53(図2参照)に蓄積する。このX線照射が終了すると、検出素子51の電荷蓄積コンデンサ53に蓄積された電荷を読み出すために、システム制御部10はゲートドライバ22にクロックパルスを供給し、ゲートドライバ22はその出力端子22−1乃至22−Nから図6(b)乃至図6(d)に示すような駆動パルスを順次出力する。ただし、図6では出力端子22−3までの駆動パルス、および第1乃至第3ラインの出力信号しか図示していない。
【0054】
TFT54のゲート端子に読み出し用の駆動パルス(ON電圧)が供給されると、TFT54が導通(ON)状態となり、電荷蓄積コンデンサ53に蓄えられた信号電荷が信号出力線59に出力される。
【0055】
図6(a)の時間t0a乃至t0bの期間においてX線の照射が行われた後、ゲートドライバ22の出力端子22−1は時間t1a乃至t1bの期間においてON電圧になり(図4(b))、第1ラインの検出素子51−11、51−21,・・・,51−M1を駆動する。これにより第1ラインの検出素子51−11、・・・51−M1の電荷蓄積コンデンサ53−11、・・・53−M1に蓄積された信号電荷が信号出力線59−1乃至59―Mに出力される。信号出力線59−1乃至59−Mに出力された信号電荷は、電荷・電圧変換器23−1乃至23−Mにおいて電荷から電圧に変換され、更に、A/D変換器24−1乃至24−Mにおいてデジタル信号に変換され、パラレル・シリアル変換器25のメモリ25−1乃至25−Mに保存される。そして、システム制御部10は、メモリ25−1乃至25−Mに一旦保存した読み出しデータをシリアルに読み出して、第1ラインのX線投影データとして画像演算・記憶部7の画像データ記憶回路13に保存する。
【0056】
同様にして、時間t2a乃至t2bの期間においてゲートドライバ22は、その出力端子22−2のみをON電圧にして(図6(c))、第2ラインの検出素子51−12、51−22、51−32,・・・,51−M2に蓄積された信号電荷を信号出力線59−1乃至59−Mに読み出す。この読み出された信号電荷は、電荷・電圧変換器23−1乃至23−MやA/D変換器24−1乃至24−Mにて同様な電気処理が施されパラレル・シリアル変換器25のメモリ25−1乃至25−Mに保存される。そして、システム制御部10は、メモリ25−1乃至25−Mに保存した第2ラインの読み出しデータをシリアルに読み出して、X線投影データとして画像データ記憶回路13に保存する。
【0057】
以下同様にして、ゲートドライバ22の出力端子22−3乃至22−Nが順次ON電圧になると、第3ライン乃至第Nラインに配置された検出素子51の電荷蓄積コンデンサ53に蓄積していた信号電荷を順次信号出力線59−1乃至59−Mに出力する。この信号電荷は電荷・電圧変換器23−1やA/D変換器24−1を介してパラレル・シリアル変換器25に一旦記憶される。更に、パラレル・シリアル変換器25の記憶したデータをシリアルに読み出して、第3ライン乃至第NラインのX線投影データとして画像データ記憶回路13に保存される。このようにして、X線管15が初期位置PAに設置された場合に、平面検出器21によって検出されるX線投影データが画像データ記憶回路13に保存される。
【0058】
一方、機構部3のCアーム移動機構42はCアーム・天板制御部6からの制御信号に基づきCアーム5を被検体体軸方向に移動し、また、Cアーム回動機構41はCアーム5を被検体体軸を中心に回動する。そして、システム制御部10はCアーム移動機構42及びCアーム回動機構41に設けられた位置検出器からの位置信号を受信し、この位置信号が予め設定されている位置PBの位置信号と一致したならば、高電圧発生部4のX線制御部18に対してX線照射のコマンド信号を供給する。
【0059】
X線制御部18はこのコマンド信号を受け、高電圧発生器19を制御して高電圧をX線発生部1のX線管15に印加し、X線絞り器16を介して被検体45に対してパルスX線を照射する。そして、X線検出部2の平面検出器21は、上述の位置PAの場合と同様にして被検体45を透過したX線投影データを検出し、その検出結果を画像演算・記憶部7の画像データ記憶回路13に保存する。
【0060】
以上のようにして、システム制御部10の制御に基づき機構部3のCアーム移動機構42はCアーム5を、図4(a)に示すように被検体45の体軸方向に連続移動し、またCアーム回動機構41は、Cアーム5を被検体45の体軸を中心として連続回動して夫々の位置でX線投影データの収集を行う。そして、このような動作はX線管15が位置PC(θ=90°)を経由して位置PD(θ=180°)に回動移動するまで継続して行われる。
【0061】
次に、X線管15が、図4(a)の位置PCに到達したならばCアーム回動機構41はCアーム5の回動方向を反転させ、X線管15を位置PDから位置PEの方向に回動させる。一方、Cアーム移動機構42は、Cアーム5及びX線管15を被検体45の体軸方向に直線移動させる。このようにX線管15が位置PAから位置PDを経由して位置PEに移動することによって、X線管15と平面検出器21は被検体45の周囲において螺旋状に1回転移動しながらX線投影データの収集を行うことと等価になり、この動作はヘリカルスキャンによるX線CT装置と同様となる。
【0062】
尚、前記X線管15がPA,PD、PE、PF等において回動方向を変更する際、これらの位置の近傍では低速回動となり、従って、Cアーム5の回動角速度は不等速のものにならざるを得ない。このため、X線管15が正確な螺旋軌跡上を移動するためには、Cアーム5の被検体体軸方向への移動速度も、この回動角速度に比例するように設定される。図7(a)はX線管15の回動角速度を、また図7(b)はX線管15の被検体体軸方向への移動速度を夫々示しており、X線管15がPA,PD,PE,PFの近傍にある場合のCアーム5の被検体体軸方向への移動速度はCアーム回動角速度の絶対値に比例して低速度移動となる。
【0063】
上述のように、Cアーム5の往復回動と直線的な移動を被検体45の腹部から脚部先端の範囲で行なうことによって、広範囲かつ多方向におけるX線投影データの収集が行われ、収集されたX線投影データは収集が行われた位置の情報と共に画像演算・記憶部7の画像データ記憶回路13に順次保存される。
【0064】
次いで、画像演算・記憶部7の画像処理・再構成演算回路12は、画像データ記憶回路13に保存されているX線投影データに対してコンボリューション処理を行い、更に、このコンボリューション処理した投影データを被検体45の関心領域に仮想的に設定した3次元格子の所定の格子点に逆投影することによって関心領域におけるボリュームデータを生成する。そして、生成されたボリュームデータは、画像データ記憶回路13に保存される。なお、ヘリカルスキャンによって得られたX線投影データに基づいたボリュームデータの生成法についてはX線CT画像技術において周知であるため、詳細な説明は省略する。
【0065】
以上述べた方法により、生成されたボリュームデータから血管の3次元画像、あるいは投影画像の表示を行うことが可能となる。特に、造影剤を注入した場合には血管の狭窄状態を他の臓器に対して良好なコントラストで表示することができる。また、同様な理由から血管系の診断に有効な投影画像を表示することも可能である。この投影画像の1例として、MIP処理による投影画像(MIP画像)が好適である。
【0066】
MIPとはmaximum−intensity−projectionの略であり、最大値投影とも呼ばれている。これは、複数枚の画像データや3次元の画像データを1枚の画像に変換する方法の1つであり、投影面に垂直な軸(投影線)上にある画素データの中で最大値を有する画素データを選択して投影面での値とするため、造影剤を含んだ血管などを強調して表示することができる。
【0067】
システム制御部10は、操作者が操作部9において選択する3次元画像表示、あるいは投影画像表示などの画像表示モードに対応した画像データを画像演算・記憶部7の画像データ記憶回路13から読み出し、表示部8のモニタ34にて表示する。即ち、システム制御部10は、画像データ記憶回路13に保存された3次元画像データ、あるいは所定方向に投影されたMIP画像データの中から所望の画像データを読み出して表示部8の表示用画像記憶回路31に一旦保存し、更に、D/A変換器32とフォーマット変換回路33によってD/A変換とTVフォーマットへの変換を行った後、モニタ34にて3次元画像、あるいは投影画像として表示する。
【0068】
一方、本実施の形態では、X線発生部1と平面検出器21を被検体45の周囲で往復回動運動することによって得られる多方向からのX線投影データの中から任意方向のX線投影データを選択し、更に、X線発生部1と平面検出器21を被検体体軸方向に移動して得られる複数の任意方向のX線投影データを合成することによって任意方向から撮影される長尺画像データを3次元画像データあるいは投影画像データと同時に得ることが可能である。
【0069】
図8は、本実施の形態のX線診断装置によって得られる脚部の長尺画像であり、図4と同様に、X線管15が仰臥した被検体45の右側に位置する場合(例えばPA)をθ=0°とすれば、θ=0乃至θ=180°の範囲の異なる5つの方向において得られるX線投影データから生成される長尺画像を示している。尚、表示部8のモニタ34に表示される長尺画像は、図7に示すように任意の複数の方向における長尺画像が同時表示されてもよいし、操作者よって指定された方向の長尺画像のみが表示されてもよい。
【0070】
次に、長尺画像データの生成において、任意の方向から得られた2枚のX線投影データを例に、画像データ合成法について説明する。例えば、図4のX線管位置PAにおいて得られたX線投影データとX線管位置PEにおいて得られたX線投影データを長尺画像データとして合成する場合、双方の画像の端部における画像輪郭が一致するように2枚の画像を相対的に移動させながら最適な貼り合わせ位置を検出し、更に、貼り合わせた際に画像濃度に不連続がある場合には平均化処理等の画像処理を行う。
【0071】
具体的には、2枚のX線投影データに重複部分ができるように、X線管位置PAとX線管位置PEの間隔と、平面検出器21における被検体体軸方向の照射視野サイズを設定する。そして、このような条件下で収集された2枚のX線投影データを、画像演算・記憶部7の画像処理・再構成演算回路12は画像データ記憶回路13から呼び出し、重複部分に対して、例えば相関処理やパターンマッチング等の画像処理を施すことによって2枚のX線投影データの最適な貼り合わせ位置を検出し、長尺画像データが生成される。
【0072】
尚、造影剤投入後に得られるX線投影データに基づいて上記のような長尺画像データを生成することによって、広範囲かつ多方向からの血管像の撮影と表示が可能となるため、従来のボーラスDAや回転DAの機能を同時に備えることが可能である。
【0073】
以上述べたように、X線発生部1と平面検出器21を被検体45の体軸を中心に回動させ、更に、前記体軸方向に移動することによって得られる3次元画像データや投影画像データ、更には多方向からの長尺画像データなどから操作者は被検体45の治療部位の確定と治療方法の決定を行う。
【0074】
被検体45に対する治療部位と治療方法が決定したならば、操作者は操作部9よりシステム制御部10を介しCアーム・天板制御部6に対して治療部位の位置を指示する。そして、Cアーム・天板制御部6は、この指示信号に従ってCアーム移動機構42とCアーム回動機構41に駆動信号を供給し、治療部位に対して最適な位置及び角度にX線発生部1と平面検出器21を設定する。
【0075】
以下では、大腿動脈の狭窄部位に対してバルーンカテーテルを用いた治療(即ちPTA)を行う場合を例にIVRの手順を説明するが、他の治療方法であってもよい。尚、このIVRで行われるX線投影データの収集は、Cアーム5を所定の位置に固定して行う以外は、上述の長尺画像におけるX線投影データの収集と同様な方法によって行われる。
【0076】
即ち、操作者は、操作部9においてIVR用X線透視における透視条件を必要に応じて入力した後、透視開始コマンドを入力し、このコマンド信号が操作部9よりシステム制御部10に供給されると、システム制御部10から駆動信号が高電圧発生部4に送られる。この駆動信号によって発生する高電圧発生部4の出力電圧はX線発生部1のX線管15に印加され、X線管15は被検体45に対してパルスX線を照射する。そして、被検体45を透過したX線はX線検出部2の平面検出器21によって検出される。
【0077】
X線の照射によって平面検出器21の検出素子51に発生した電荷は、ゲートドライバ22によって順位読み出され、画像データ生成部11に供給される。画像データ生成部11は、この電荷から画像データを生成し、生成された画像データは画像演算・記憶部7の画像データ記憶回路13において一旦保存された後、表示部8のモニタ34に表示される。以上の動作説明は既に詳述した通りであるのでここでは省略する。このようにして、最初のX線画像の収集と表示が行われたならば、所定時間後に、システム制御部10から次の駆動信号が高電圧発生部4に送られ、高電圧発生部4による高電圧がX線発生部1のX線管15に印加されて、被検体45に対してパルスX線を照射する。
【0078】
このような動作を繰り返すことによって、前記治療部位のX線透過画像がリアルタイムで表示部8のモニタ34に表示される。操作者は、モニタ34に表示される治療対象部位、即ち大腿動脈の狭窄部位をX線画像で観察しながら、鼠ケイ部よりバルーンカテーテルを挿入し、そのバルーン部分が前記狭窄部位に到達したことをX線透過画像で確認したならばバルーンを膨らませて治療を行う。そしてこのバルーンによって狭窄部が改善されたことをこのX線透過画像によって確認したならば、カテーテルを被検体45より取り外し、狭窄部の治療を終了する。
【0079】
この場合、カテーテルによる治療効果は、前記X線透過画像によって行うことが可能であるが、更に詳しい観測、あるいは前記治療対象部位以外の部分も含めた最終確認が必要な場合には、既に述べた3次元画像表示や多方向の長尺画像表示のモードに戻して各画像データの収集を行うことも可能である。一方、既に確定している治療部位における治療効果のみを行う場合には、この領域のみの3次元画像表示あるいは回転DA画像表示があれば十分であるため、被検体体軸方向へのCアーム5の移動は不要となり、撮影時間を短縮することが可能となる。
【0080】
以上述べた本実施の形態によれば、Cアーム5に保持されたX線発生部1と平面検出器21を被検体45の体軸を中心として回動させながら、更に被検体45の体軸方向に移動させることによって広範囲かつ多方向からのX線投影データの収集が可能となる。従って、被検体45の3次元画像や多方向からの長尺画像等の観測により高精度の診断が可能となる。更に、同一の装置を用い、X線画像観測下での治療も可能となる。即ち、治療部位や治療方法を決定するための画像診断と、X線画像観測下での治療(IVR)と、治療効果確認のための画像診断が同一の装置で可能となるため、被検体45に与える負担が低減でき、しかも診断と治療に要する時間を大幅に短縮することが可能となる。
【0081】
以上、本発明の実施の形態について述べてきたが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものでは無く、変形して実施することが可能である。例えば、上記の実施の形態の説明において、ボリュームデータの収集に用いたX線照射ビームのビーム形状と、IVR時のX線画像データ収集に用いたビーム形状は同じとしたが、高精度のボリュームデータを生成する場合には平面検出器21に対するX線の入射角度を小さくすることが望ましいため、被検体体軸方向のビーム幅をIVR時の場合より細く設定してもよい。図9(a)はX線ボリュームデータ収集時の被検体体軸方向におけるX線照射ビームのビーム形状であり、図9(b)はIVR用X線透過画像データ収集時のビーム形状を示す。
【0082】
操作者がX線ボリュームデータの収集、あるいはIVR用X線透過画像データ収集の選択を操作部9において行なうことによって、システム制御部10はこの選択情報に基づいてCアーム・天板制御部6に対してX線コーンビームの形状(上記X線照射ビームのビーム幅)やCアーム5の移動速度の設定を行う。一般に、ボリュームデータ収集におけるCアーム5の移動間隔は細いビーム幅に伴って狭くなるため、被検体体軸方向に対する移動速度は遅く設定される。また、本実施の形態では3次元画像データの収集と長尺画像データの収集を同時に行ったが、夫々を独立に行うことも可能であり、このような場合には、長尺画像データ収集における被検体体軸方向のビーム幅を、図9(b)に示すように広く設定することによってデータ収集時間が短縮する。
【0083】
一方、上記実施の形態では、Cアーム移動機構42に設けられたCアーム5の移動量検出用の位置検出器と、Cアーム回動機構41に設けられたCアーム5の回動量検出用の位置検出器からの位置信号に基づいてCアーム5の位置を検出する場合について述べたが、図7に示したようにCアーム5の回動角速度とCアーム5の被検体体軸方向への移動速度が常に対応づけられている場合には、前記2つの検出器のうちいずれかがあればよい。
【0084】
また、本実施の形態では、Cアーム5を被検体体軸方向に移動させる方法について述べたが、Cアーム5は回動のみを行い、天板17を被検体体軸方法に移動させる方法であってもよい。この場合には図1のCアーム移動機構42の替わりに天板移動機構が設けられる。
【0085】
更に、本実施の形態におけるX線検出器として平面検出器21を用いた場合について述べたが、これに限定されるものではなく、従来のX線I.I.とX線TVカメラを用いた場合であってもよい。
【0086】
また、Cアーム5にはX線発生部1と平面検出器21が保持され、一体となって所定方向に対して移動する場合について述べたが、平面検出器21の替わりにX線検出部2全体あるいはその1部が前記X線発生部1とともに移動してもよい。
【0087】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば被検体の3次元画像や多方向からの長尺画像の観測が可能となり、更に、同一の装置を用いてX線画像観測下での治療も可能となる。このため被検体に与える負担が低減でき、しかも診断と治療に要する時間を大幅に短縮することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における多目的X線診断装置全体の概略構成を示す図。
【図2】同実施の形態における平面検出器の構成を示す図。
【図3】同実施の形態におけるCアームと機構部の構成を示す図。
【図4】同実施の形態におけるCアームの移動方法を示す図。
【図5】同実施の形態における同実施の形態における平面検出器とその周辺回路を示す図。
【図6】同実施の形態におけるゲートドライバのタイムチャートを示す図。
【図7】同実施の形態におけるCアームの回動角速度と移動速度との関係を示す図。
【図8】同実施の形態によって得られる多方向長尺画像を示す図。
【図9】同実施の形態におけるX線照射ビームのビーム幅について示す図。
【符号の説明】
1…X線発生部
2…X線検出部
3…機構部
4…高電圧発生部
5…Cアーム
6…Cアーム・天板制御部
7…画像演算・記憶部
8…表示部
9…操作部
10…システム制御部
11…画像データ生成部
12…画像処理・再構成演算回路
13…画像データ記憶回路
15…X線管
16…X線絞り器
17…天板
18…X線制御部
19…高電圧発生器
21…平面検出器
22…ゲートドライバ
23…電荷・電圧変換器
24…A/D変換器
25…パラレル・シリアル変換器
31…表示用画像記憶回路
32…D/A変換器
33…フォーマット変換回路
34…モニタ
41…Cアーム回動機構
42…Cアーム移動機構
43…起倒機構
45…被検体
100…多目的X線診断装置

Claims (16)

  1. 被検体に対してX線を照射するX線発生手段と、
    前記X線発生手段から照射されたX線を検出するX線検出手段と、
    前記X線発生手段と前記X線検出手段とが対向配置して取り付けられ、前記被検体の体軸の周りを円弧状に往復回動する回動手段と、
    前記回動手段を回動自在に保持し、前記被検体の体軸に対してほぼ平行に移動する移動手段と、
    前記回動手段及び前記移動手段によって前記X線発生手段及び前記X線検出手段を回動移動させた時の任意位置で前記X線検出手段によって検出される前記被検体のX線投影データに基づいて画像データを生成する画像データ生成手段と、
    この画像データ生成手段によって生成された画像データを表示する表示手段とを備えたことを特徴とするX線診断装置。
  2. 被検体に対してX線を照射するX線発生手段と、
    前記X線発生手段から照射されたX線を検出するX線検出手段と、
    前記X線発生手段と前記X線検出手段とが対向配置して取り付けられ、前記被検体の体軸の周りを円弧状に往復回動する回動手段と、
    前記回動手段によって前記X線発生手段及び前記X線検出手段を回動させた時の任意位置で前記X線検出手段によって検出される前記被検体のX線透過データに基づいて画像データを生成する画像データ生成手段と、
    この画像データ生成手段によって生成された画像データを表示する表示手段とを備えたことを特徴とするX線診断装置。
  3. 前記X線検出手段は、X線検出素子が2次元に配列されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のX線診断装置。
  4. 前記X線検出手段は、前記X線検出素子が平面状に配置されることを特徴とする請求項3記載のX線診断装置。
  5. 前記回動手段は、前記X線発生手段及び前記X線検出手段を前記被検体の周囲で180度以上回動することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のX線診断装置。
  6. 前記回動手段の回動角速度は、少なくとも前記往復回動の折り返し点近傍において不等速移動することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のX線診断装置。
  7. 前記移動手段の移動速度は、前記回動手段の回動角速度にほぼ比例して設定されることを特徴とする請求項1又は請求項6に記載のX線診断装置。
  8. 前記画像データ生成手段は、前記移動手段及び前記回動手段によって前記X線発生手段及び前記X線検出手段を所定方向に移動しながら得られた複数のX線投影データの中から、所定回動角度方向のX線投影データを選択して長尺画像データを生成することを特徴とする請求項1記載のX線診断装置。
  9. 前記画像データ生成手段は、前記移動手段及び前記回動手段によって前記X線発生手段及び前記X線検出手段を所定方向に移動しながら得られた複数のX線投影データの中から、所定回動角度方向のX線投影データを選択して長尺画像データを生成し、更に、複数の回動角度方向における前記長尺画像データを回転DA画像として生成することを特徴とする請求項1記載のX線診断装置。
  10. 前記画像データ生成手段は、所定方向の複数のX線投影データの重複領域に対して画像処理によって最適な相対位置を検出し、この検出結果に基づいて前記複数のX線投影データを合成して長尺画像を生成することを特徴とする請求項8又は請求項9に記載のX線診断装置。
  11. 前記画像データ生成手段は、所定方向の複数のX線投影データの重複領域に対して相関係数を算出することによって最適な相対位置を検出し、この検出結果に基づいて前記複数のX線投影データを合成して長尺画像を生成することを特徴とする請求項8又は請求項9に記載のX線診断装置。
  12. 前記画像データ生成手段は、前記回動手段によって前記X線発生手段及び前記X線検出手段を往復回動しながら得られる複数の異なる回動角度方向のX線投影データに基づいて回転DA画像データを生成することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のX線診断装置。
  13. 前記画像データ生成手段は、前記移動手段及び前記回動手段によって前記X線発生手段及び前記X線検出手段を所定方向に移動しながら得られる複数のX線投影データに基づいて再構成処理を行い、ボリュームデータを生成することを特徴とする請求項1記載のX線診断装置。
  14. 前記画像データ生成手段は、前記ボリュームデータに基づいて3次元画像データを生成することを特徴とする請求項13記載のX線診断装置。
  15. 前記画像データ生成手段は、前記ボリュームデータに基づいて投影画像データを生成することを特徴とする請求項13記載のX線診断装置。
  16. 前記投影画像データは、MIP処理によって生成されることを特徴とする請求項15記載のX線診断装置。
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