JP2001087253A - 放射線透視撮影装置 - Google Patents

放射線透視撮影装置

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JP2001087253A
JP2001087253A JP27016499A JP27016499A JP2001087253A JP 2001087253 A JP2001087253 A JP 2001087253A JP 27016499 A JP27016499 A JP 27016499A JP 27016499 A JP27016499 A JP 27016499A JP 2001087253 A JP2001087253 A JP 2001087253A
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radiation
ray
angle
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support plate
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JP27016499A
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English (en)
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Akira Izumihara
彰 泉原
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GE Healthcare Japan Corp
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GE Yokogawa Medical System Ltd
Yokogawa Medical Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 頭尾/尾頭方向の最大傾斜角度の拡大と放射
線受光面の拡大または放射線照射・検出装置の小型化が
両立する放射線透視撮影装置を実現する。 【解決手段】 撮影対象を支持する支持板208、放射
線照射手段202、放射線検出手段204、放射線照射
手段と放射線検出手段を支持する支持腕206および支
持腕の回転角度を調節する照射角度調節手段を有する放
射線透視撮影装置において、放射線検出手段204の角
度を調節して、放射線軸線214の角度の如何に関わら
ず放射線入射面が支持板208に平行になるようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は放射線透視撮影装置
に関し、特に、撮影対象を放射線で様々な角度から透視
する放射線透視撮影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】放射線透視撮影装置の一例として、例え
ばX線透視撮影装置がある。X線透視撮影装置において
は、放射線としてはX線が利用される。X線照射器から
撮影対象にコーン(cone)状のX線ビーム(bea
m)を照射し、X線検出器で透過X線を検出して透視像
を生成する。透視像は表示器に表示し、また、記憶装置
に記憶するかあるいは写真等のハードコピー(hard
copy)を作成して保存する。
【0003】多目的のX線透視撮影装置では、様々な角
度での透視像を得るために、X線照射器とX線検出器を
対向関係を保ったままで撮影対象の周りで回転変位可能
な構成としている。
【0004】図13に、そのようなX線照射・検出装置
の模式的構成を示す。同図に示すように、X線照射・検
出装置では、X線照射器110とX線検出器120が支
持腕130の両端で支持され、X線照射器110のX線
照射口およびX線検出器120のX線受光面を互いに対
向するようになっている。X線照射器110とX線検出
器120の上下関係を図示とは逆にする場合もある。
【0005】X線照射器110とX線検出器120との
間に、撮影対象500が天板140に搭載されて配置さ
れる。X線照射器110から撮影対象500に向けてX
線が照射され、撮影対象500および天板140を透過
したX線がX線検出器120で検出される。
【0006】支持腕130は概ね半円弧状の形状を有
し、いわゆるCアーム(C−arm)となっている。支
持腕130の中間部分は結合部150を介して駆動部1
60の軸170に取り付けられている。駆動部160は
支持台180で支持されている。
【0007】軸170は支持腕130が描く円弧の外側
で半径方向にかつ水平に延びている。駆動部160は軸
170を回転させて支持腕130を回転変位させ、X線
軸線190を撮影対象500の体軸に関して頭尾(Cr
Ca:cranio caudial)方向または尾頭
(CaCr:caudo cranial)方向に傾斜
させる。
【0008】すなわち、本装置を支持腕130の開口側
から見た図14において、支持腕130を時計回りに回
転変位させることにより、例えば図15に示すように、
X線軸線190を頭尾方向に傾斜させる。また、支持腕
130を図における反時計回りに回転変位させることに
よりX線軸線190を尾頭方向に傾斜させる。
【0009】本装置では、X線検出器120はX線軸線
190の方向に変位可能になっており、これによりX線
の焦点−検出面距離が調整可能になっている。また、結
合部150に備わる駆動機構により、支持腕130を円
周方向に回転変位させることができるようになってい
る。また、駆動部160で軸170をその長手方向に直
線変位させることにより、支持腕130を図13におけ
る左右方向に平行移動できるようになっている。
【0010】また、駆動部160を支持台180上で図
13の紙面に垂直な方向に直線移動させることにより、
支持腕130を撮影対象500の体軸方向に平行移動で
きるようになっている。また、天板140は、図示しな
い駆動機構により、図13における上下方向の変位およ
び撮影対象500の体軸を中心とする回転変位が可能に
なっている。さらに、図示しない機構により、本装置は
全体として図14の紙面に平行な面内で回転変位可能に
なっている。すなわち、本装置は全体として起倒運動が
可能である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなX線照射
・検出装置では、頭尾方向または尾頭方向の最大傾斜角
度は、例えば図16に示すように、X線検出器120の
受光面の縁が天板140に干渉するときの傾斜角、また
は、X線照射器110の照射口の縁が撮影対象500に
干渉するときの傾斜角のいずれか小さい方で定まる。
【0012】あるいは、X線照射器110とX線検出器
120の上下関係が逆な場合は、X線照射器110の照
射口の縁が天板140に干渉するときの傾斜角、また
は、X線検出器120の受光面の縁が撮影対象500に
干渉するときの傾斜角のいずれか小さい方で定まる。
【0013】このため、最大傾斜角度を大きくするに
は、X線検出器120の受光面を小さくするか、X線照
射器110からX線検出器120までの距離を長く、す
なわち、Cアームの直径を大きくしなければならないの
で、最大傾斜角度の拡大とX線受光面の拡大または装置
の小型化は両立が困難であるという問題があった。
【0014】本発明は上記の問題点を解決するためにな
されたもので、その目的は、頭尾/尾頭方向の最大傾斜
角度の拡大と放射線受光面の拡大または放射線照射・検
出装置の小型化が両立する放射線透視撮影装置を実現す
ることである。
【0015】
【課題を解決するための手段】(1)上記の課題を解決
するための第1の観点での発明は、撮影対象を支持する
支持板と、前記支持板の一面側において前記支持板に向
けて放射線を照射する放射線照射手段と、前記支持板の
他面側において前記放射線を検出する放射線検出手段
と、中間部が前記支持板を迂回し両端部において前記放
射線照射手段および前記放射線検出手段をそれぞれ支持
する支持腕と、前記撮影対象の体軸に対する前記放射線
の軸線の角度が変わるように前記支持腕の回転角度を調
節する照射角度調節手段と、前記検出した放射線に基づ
いて透視像を生成する透視像生成手段とを有する放射線
透視撮影装置であって、前記放射線検出手段の放射線入
射面が前記放射線の軸線の角度の如何に関わらず前記支
持板に平行になるように前記放射線検出手段の角度を調
節する検出角度調節手段を具備することを特徴とする放
射線透視撮影装置である。
【0016】(2)上記の課題を解決するための第2の
観点での発明は、前記放射線の軸線の方向において前記
放射線検出手段の位置を調節する位置調節手段を具備す
ることを特徴とする(1)に記載の放射線透視撮影装置
である。
【0017】(3)上記の課題を解決するための第3の
観点での発明は、前記放射線がX線であることを特徴と
する(1)または(2)に記載の放射線透視撮影装置で
ある。
【0018】(4)上記の課題を解決するための第4の
観点での発明は、前記放射線検出手段は固体X線検出素
子の2次元アレイを有することを特徴とする(3)に記
載の放射線透視撮影装置である。
【0019】(5)上記の課題を解決するための第5の
観点での発明は、前記固体X線検出素子はヨウ化セシウ
ムをシンチレータとすることを特徴とする(4)に記載
の放射線透視撮影装置である。
【0020】(6)上記の課題を解決するための第6の
観点での発明は、前記放射線検出手段はイメージ・イン
テンシファイヤを有することを特徴とする(3)に記載
の放射線透視撮影装置である。
【0021】(7)上記の課題を解決するための他の観
点での発明は、撮影対象を支持板で支持し、放射線照射
手段により前記支持板の一面側において前記支持板に向
けて放射線を照射し、放射線検出手段により前記支持板
の他面側において前記放射線を検出し、中間部が前記支
持板を迂回する支持腕の両端部において前記放射線照射
手段および前記放射線検出手段をそれぞれ支持し、照射
角度調節手段により前記撮影対象の体軸に対する前記放
射線の軸線の角度が変わるように前記支持腕の回転角度
を調節し、前記検出した放射線に基づいて透視像生成手
段により透視像を生成する放射線透視撮影方法であっ
て、放射線入射面が前記放射線の軸線の角度の如何に関
わらず前記支持板に平行になるように前記放射線検出手
段の角度を調節することを特徴とする放射線透視撮影方
法である。
【0022】(8)上記の課題を解決するための他の観
点での発明は、前記放射線の軸線の方向において前記放
射線検出手段の位置を調節することを特徴とする(7)
に記載の放射線透視撮影方法である。
【0023】(9)上記の課題を解決するための他の観
点での発明は、前記放射線としてX線を用いることを特
徴とする(7)または(8)に記載の放射線透視撮影方
法である。
【0024】(10)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、前記放射線検出手段として固体X線検
出素子の2次元アレイを用いることを特徴とする(9)
に記載の放射線透視撮影方法である。
【0025】(11)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、前記固体X線検出素子はヨウ化セシウ
ムをシンチレータとすることを特徴とする(10)に記
載の放射線透視撮影方法である。
【0026】(12)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、前記放射線検出手段としてイメージ・
インテンシファイヤを用いることを特徴とする(9)に
記載の放射線透視撮影方法である。
【0027】(作用)本発明では、放射線検出手段の角
度を調節することにより、放射線入射面を放射線軸線の
角度の如何に関わらず支持板の面に平行になるようにす
る。これにより、放射線検出手段が支持板または撮影対
象に干渉しない角度範囲が広がる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は実施の形態
に限定されるものではない。図1にX線透視撮影装置の
ブロック(block)図を示す。本装置は、本発明の
放射線透視撮影装置の実施の形態の一例である。本装置
の構成によって、本発明の装置に関する実施の形態の一
例が示される。本装置の動作によって、本発明の方法に
関する実施の形態の一例が示される。
【0029】図1に示すように、本装置は信号獲得部2
0を有する。信号獲得部20はX線照射器202および
X線検出器204を有し、撮影対象500に関するX線
透視信号を獲得する。X線照射器202は、本発明にお
ける放射線照射手段の実施の形態の一例である。X線検
出器204は、本発明における放射線検出手段の実施の
形態の一例である。信号獲得部20については後にあら
ためて説明する。
【0030】信号獲得部20におけるX線検出器204
の出力信号は画像処理部30に入力される。画像処理部
30は入力信号に基づいてX線透視像を生成し、表示部
40で表示する。画像処理部30は、本発明における透
視像生成手段の実施の形態の一例である。
【0031】信号獲得部20におけるX線照射器202
および後述する各可動部分が駆動部50によって駆動さ
れる。なお、駆動部50はX線照射器202および各可
動部分に対応する各駆動ユニット(unit)の総称で
ある。信号獲得部20における各可動部分の状態は検出
部60によって検出される。なお、検出部60は各可動
部分に対応する各検出ユニットの総称である。
【0032】各可動部分の状態検出信号は制御部70に
入力される。制御部70は、状態検出信号に基づいて駆
動部50を制御する。制御部70はまた画像処理部30
を制御する。制御部70には操作部80が接続されてい
る。操作者は操作部80を操作して制御部に各種の指令
等を与え撮像を遂行する。
【0033】図2および図3に、互いに90°異なる2
方向から見た信号獲得部20の模式的構成をそれぞれ示
す。同図に示すように、信号獲得部20は、X線照射器
202とX線検出器204を支持腕206の両端で支持
し、X線照射器202のX線照射口およびX線検出器2
04のX線受光面を互いに対向させている。ここでは、
支持腕206の上端でX線照射器202を支持し、下端
でX線検出器204を支持している。
【0034】X線照射器202とX線検出器204との
間に、撮影対象500が天板208に搭載されて配置さ
れる。天板208は、本発明における支持板の実施の形
態の一例である。X線照射器202は撮影対象500の
前方に位置し、X線検出器204は後方に位置する。X
線照射器202から撮影対象500に向けてX線が照射
され、撮影対象500および天板208を透過したX線
がX線検出器204で検出される。このような透視方向
を前後(AP:antero posterior)方
向という。
【0035】X線照射器202は、図示しないX線管と
可動絞り機構を有する。X線検出器204は、例えば、
固体X線検出素子の2次元アレイ(array)からな
る平面X線検出器を有する。固体X線検出素子として
は、例えばシンチレータ(scintillator)
とフォトダイオード(photodiode)の組み合
わせからなるものが用いられる。シンチレータとしては
例えばヨウ(I)化セシウム(Cs)が用いられる。
【0036】X線検出器204は、柱部材210の端部
に回転可能に取り付けられている。X線検出器204の
回転軸は後述する軸220と平行になっている。回転軸
はまたX線検出器204の受光面に平行であり、かつ、
受光面の延長と実質的に同一の平面にある。
【0037】X線検出器204は、柱部材210設けら
れた図示しない駆動ユニットで駆動され、柱部材210
に関して回転変位するようになっている。駆動ユニット
は、後述する検出器回転駆動ユニット504である。X
線検出器204の回転角度は図示しない検出ユニットで
検出される。検出ユニットは、後述する検出器回転角度
検出ユニット604である。
【0038】柱部材210は、柱部材駆動ユニット21
2で駆動され、長手方向に直線移動可能になっている。
柱部材駆動ユニット212は支持腕206の端部に取り
付けられている。柱部材駆動ユニット212によってX
線検出器204をX線軸線214の方向に移動させ、X
線の焦点−検出面距離を調節する。焦点−検出面距離
は、図示しない検出ユニットで検出される。検出ユニッ
トは、後述する焦点−検出面距離検出ユニット608で
ある。
【0039】支持腕206は概ね半円弧状の形状を有
し、いわゆるCアームとなっている。支持腕206の中
間部分は結合部216を介して軸駆動ユニット218の
軸220に取り付けられている。軸駆動ユニット218
は支持台222で支持されている。軸220は支持腕2
06が描く円弧の外側で半径方向にかつ水平に延びてい
る。
【0040】軸駆動ユニット218は軸220を回転さ
せて支持腕206を回転変位させ、X線軸線214を撮
影対象500の体軸に関して頭尾(CrCa)方向また
は尾頭(CaCr)方向に傾斜させる。
【0041】すなわち、図3において、支持腕206を
時計回りに回転変位させることにより、例えば図4に示
すように、X線軸線214を頭尾方向に傾斜させる。ま
た、支持腕206を反時計回りに回転変位させることに
より、X線軸線214を尾頭方向に傾斜させる。頭尾/
尾頭方向の傾斜角度は、図示しない検出ユニットで検出
される。検出ユニットは、後述するCrCa/CaCr
角度検出ユニット602である。
【0042】X線軸線214を頭尾/尾頭方向に傾斜さ
せたとき、傾斜角度に応じてX線検出器204を回転さ
せ、受光面が常に天板208に平行になるようにする。
傾斜角度に応じたX線検出器204の受光面の角度調節
については、後にあらためて説明する。
【0043】結合部216に備わる図示しない駆動ユニ
ットにより、支持腕206は円周方向に回転変位可能に
なっている。図2における時計回りに回転変位させるこ
とにより、X線軸線214を右前斜位(RAO:rig
ht anterior oblique posit
ion)方向に傾斜させることができる。また、反時計
回りに回転変位させることにより、X線軸線214を左
前斜位(LAO:left anterior obl
ique position)方向に傾斜させることが
できる。右前/左前斜位の傾斜角度は、図示しない検出
ユニットにより検出される。
【0044】軸駆動ユニット218で軸220をその長
手方向に直線変位させることにより、支持腕206を図
2における左右方向に平行移動できるようになってい
る。これによって、X線軸線214が撮影対象500を
通過する位置を左右方向に変化させることができる。X
線軸線214の左右方向の移動距離は図示しない検出ユ
ニットで検出される。
【0045】軸駆動ユニット218を支持台222上で
図示しない駆動ユニットにより図2の紙面に垂直な方向
に直線移動させることにより、支持腕206を撮影対象
500の体軸方向に平行移動できるようになっている。
これによって、X線軸線214を体軸方向に平行移動さ
せることができる。X線軸線214の体軸方向の移動距
離は図示しない検出ユニットで検出される。
【0046】天板208は、図示しない駆動ユニットに
より、図2における上下方向に直線変位が可能になって
いる。駆動ユニットは、後述する天板上下駆動ユニット
506である。上下移動距離は図示しない検出ユニット
で検出される。検出ユニットは、後述する天板高さ検出
ユニット606である。天板208は、さらに、図示し
ない駆動ユニットにより撮影対象500の体軸を中心と
する回転変位が可能になっている。
【0047】さらに、この信号獲得部20は図示しない
駆動ユニットにより全体として図3の紙面に平行な面内
で回転変位可能になっている。すなわち、本装置は全体
として起倒運動が可能である。起倒角度は図示しない検
出ユニットで検出される。
【0048】X線検出器204は平面X線検出器に限る
ものではなく、例えばイメージ・インテンシファイヤ
(I.I.:image intesifier)等を
利用したものであっても良い。イメージ・インテンシフ
ァイヤをX線検出器とする信号獲得部の模式的構成を図
5に示す。同図において、図2に示したものと同様のも
のは同一の符号を付して説明を省略する。同図に示すよ
うに、イメージ・インテンシファイヤ204’が撮影対
象500を挟んでX線照射器202と対向し、透過X線
を検出する。
【0049】信号獲得部20では、X線照射器202と
X線検出器204の上下関係を上記とは逆にしても良い
のはもちろんである。そのような構成を図6、図7およ
び図8に示す。同図において、図2、図3および図4に
示したものと同様のものは同一の符号を付して説明を省
略する。この場合の透視方向を後前(PA:poste
ro anterior)方向という。
【0050】このタイプ(type)の信号獲得部20
では、X線検出器204の表面に図示しない接触検出ユ
ニットが設けられる。接触検出ユニットは、後述する検
出器表面接触検出ユニット610である。
【0051】透視方向がPAであるので、支持腕206
を図6おける時計回りまたは反時計回りに回転変位させ
ることにより、それぞれ、X線軸線214を左後斜位
(LPO:left posterior obiqu
e position)方向または右後斜位(RPO:
right posterior obique po
sition)方向に傾斜させることができる。右後/
左後斜位の傾斜角度は図示しない検出ユニットで検出さ
れる。
【0052】X線検出器204は平面X線検出器に限る
ものではなく、例えばI.I.等を利用したものであっ
ても良い。I.I.をX線検出器とする信号獲得部の模
式的構成を図9に示す。同図において、図6に示したも
のと同様のものは同一の符号を付して説明を省略する。
同図に示すように、I.I.204’が撮影対象500
を挟んでX線照射器202と対向し、透過X線を検出す
る。
【0053】図10に、頭尾/尾頭(CrCa/CaC
r)方向の傾斜調節に関わる本装置のブロック図を示
す。同図に示すように、制御部70に、検出部60にお
けるCrCa/CaCr角度検出ユニット602の検出
信号が入力される。この検出信号はX線軸線214のC
rCa/CaCr角度を表す。
【0054】また、検出器回転角度検出ユニット604
の検出信号が入力される。この検出信号はX線検出器2
04の回転角度を表す。また、天板高さ検出ユニット6
06の検出信号が入力される。この検出信号は所定の基
準点に対する天板208の高さを表す。また、焦点−検
出面距離検出ユニット608の検出信号が入力される。
この検出信号は焦点−検出面距離を表す。また、検出器
表面接触検出ユニット610の検出信号が入力される。
この検出信号は、X線検出器204の表面に対する他の
物体の接触の有無を表す。
【0055】制御部70には、また、操作部80のCr
Ca/CaCr操作スイッチ802および検出器回転イ
ネーブルスイッチ804の出力信号がそれぞれ入力され
る。CrCa/CaCr操作スイッチ802は、操作者
がX線軸線214のCrCa/CaCr角度を変更する
ときに操作される。検出器回転イネーブルスイッチ80
4は、操作者がX線検出器204の回転を可能にすると
きに操作される。
【0056】制御部70の出力信号は、駆動部50にお
けるCrCa/CaCr駆動ユニット502に与えられ
その動作を制御する。CrCa/CaCr駆動ユニット
502は、前述の軸駆動ユニット218の別名である。
制御部70の出力信号は、また、検出器回転駆動ユニッ
ト504、天板上下駆動ユニット506、および、焦点
−検出面距離調節ユニット508に与えられ、それぞれ
の動作を制御する。焦点−検出面距離調節ユニット50
8は、前述の柱部材駆動ユニット212の別名である。
【0057】CrCa/CaCr駆動ユニット502、
CrCa/CaCr角度検出ユニット602、制御部7
0およびCrCa/CaCr操作スイッチ802からな
る部分は、本発明における照射角度調節手段の実施の形
態の一例である。検出器回転駆動ユニット504、検出
器回転角度検出ユニット604および制御部70からな
る部分は、本発明における検出角度調節手段の実施の形
態の一例である。焦点−検出面距離検出ユニット60
8、焦点−検出面距離調節ユニット508および制御部
70からなる部分は、本発明における位置調節手段の実
施の形態の一例である。
【0058】本装置の動作を説明する。操作者は操作部
80を操作して撮影対象500の透視撮影を遂行する。
透視像は表示部40に表示される。以下、X線検出器2
04が平面X線検出器である例で説明するが、I.I.
の場合も同様になる。
【0059】CrCa/CaCr方向で透視を行うと
き、操作者は検出器回転イネーブルスイッチ804を操
作してX線検出器204の回転可能状態にし、この状態
でCrCa/CaCr操作スイッチ802を操作する。
この操作に対応する制御部70の動作によりCrCa/
CaCr方向の角度が変化する。
【0060】CrCa/CaCr方向の傾斜角度(以
下、単に傾斜角度という)がCrCa/CaCr角度検
出ユニット602を通じて制御部70にフィードバック
(feedback)される。制御部70は、CrCa
/CaCr操作スイッチ802から与えられる操作信号
とCrCa/CaCr角度検出ユニット602から与え
られる角度検出信号に基づいてフィードバック制御によ
り傾斜調節を行う。
【0061】制御部70は、また、フィードバックされ
た傾斜角度に応じて検出器回転駆動ユニット504を制
御し、X線検出器204を同じ角度だけ反対方向に回転
させる。X線検出器204の回転角度は検出器回転角度
検出ユニット604を通じて制御部70にフィードバッ
クされる。制御部70はフィードバック制御によりX線
検出器204の回転角度調節を行う。
【0062】このような制御により、図4および図8に
示したように、APおよびPAのいずれの場合も、X線
検出器204の受光面は傾斜角度の如何に関わらず常に
天板208に平行になる。なお、受光面の回転による投
影像の変形は画像処理部30で補正され、表示部40に
はゆがみのない透視像が表示される。
【0063】受光面が天板208に平行になることによ
り、焦点−皮膚間距離を同一とした場合、X線検出器2
04が天板208または撮影対象500と干渉する傾斜
角度は従来よりも大きなり、例えば、図11および図1
2に示すように、APおよびPAのいずれについても、
受光面の大小に無関係に傾斜範囲を従来よりも拡大する
ことができる。
【0064】これによって、傾斜範囲の拡大と受光面の
拡大を両立させることができ、また、傾斜範囲の拡大と
信号獲得部20の小型化を両立させることができる。さ
らに、撮影対象500とX線検出器204の間の距離を
小さく設定することができ、これによって、透視像の精
度を上げることができる。
【0065】このような制御を行うとき、制御部70
は、傾斜角度、天板高さおよび焦点−検出面距離を用い
てX線検出器204の受光面から天板208までの距離
を計算し、それが常に一定になるように、焦点−検出面
距離調節ユニット508を制御する。このため、傾斜の
増加につれて焦点−検出面距離が長くなる。
【0066】図4に示したAP透視においては、傾斜角
度、天板高さ、焦点−検出面距離および撮影対象500
の体厚(デフォルト(default)値または実測
値)を用いて焦点−皮膚間距離を計算する。そして、焦
点−皮膚間距離が安全規格値450mm以下になった場
合は動作を停止してそれ以上の傾斜増加を阻止する。
【0067】焦点−皮膚間距離が安全規格値450mm
以下にならない間は、焦点−検出面距離を限度いっぱい
に広げた状態でも、操作者によりさらに傾斜を増加させ
る操作が行われた場合は、制御部70は天板208を上
昇させてX線検出器204の受光面と天板208の間の
距離を一定に保ち、傾斜の増加を可能にする。
【0068】図8に示したPA透視においては、制御部
70は検出器表面接触検出ユニット610の検出信号に
よりX線検出器204と撮影対象500の干渉の有無を
判定し、干渉が生じた場合は傾斜動作を停止する。ま
た、傾斜角度、天板高さおよび焦点−検出面距離を用い
て焦点−皮膚間距離を計算し、焦点−皮膚間距離が安全
規格値450mm以下になった場合はそれ以上の傾斜の
増加を阻止する。
【0069】なお、焦点−皮膚間距離が安全規格値45
0mmより大きくかつX線検出器204と撮影対象50
0の干渉がない間は、焦点−検出面距離を限度いっぱい
に広げた状態でさらに傾斜を増加させる場合は、制御部
70は天板208を下降させ傾斜の増加を可能にする。
【0070】以上の傾斜動作は、RAO,LAOまたは
LPO,RPOと組み合わせて行っても良く、その場合
も上記と同様な効果を得ることができる。以上、放射線
としてX線を用いた例について説明したが、放射線はX
線に限るものではなく、例えばγ線等の他の種類の放射
線であっても良い。ただし、現時点では、X線がその発
生、検出および制御等に関し実用的な手段が最も充実し
ている点で好ましい。
【0071】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、頭尾/尾頭方向の最大傾斜角度の拡大と放射線受
光面の拡大または放射線照射・検出装置の小型化が両立
する放射線透視撮影装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の装置のブロック図
である。
【図2】図1に示した装置における信号獲得部の模式的
構成図である。
【図3】図1に示した装置における信号獲得部の模式的
構成図である。
【図4】図1に示した装置における信号獲得部の模式的
構成図である。
【図5】図1に示した装置における信号獲得部の模式的
構成図である。
【図6】図1に示した装置における信号獲得部の模式的
構成図である。
【図7】図1に示した装置における信号獲得部の模式的
構成図である。
【図8】図1に示した装置における信号獲得部の模式的
構成図である。
【図9】図1に示した装置における信号獲得部の模式的
構成図である。
【図10】頭尾/尾頭方向傾斜調節の観点での図1に示
した装置のブロック図である。
【図11】図1に示した装置の動作説明図である。
【図12】図1に示した装置の動作説明図である。
【図13】従来例における信号獲得部の模式的構成図で
ある。
【図14】従来例における信号獲得部の模式的構成図で
ある。
【図15】従来例における信号獲得部の模式的構成図で
ある。
【図16】従来例の動作説明図である。
【符号の説明】
20 信号獲得部 30 画像処理部 40 表示部 50 駆動部 60 検出部 70 制御部 80 操作部 202 X線照射器 204 X線検出器 206 支持腕 208 天板 210 柱部材 212 柱部材駆動ユニット 214 X線軸線 216 結合部 218 軸駆動ユニット 220 支持台 500 撮影対象 502 CrCa/CaCr駆動ユニット 504 検出器回転駆動ユニット 506 天板上下駆動ユニット 508 焦点−検出面距離調節ユニット 602 CrCa/CaCr角度検出ユニット 604 検出器回転角度検出ユニット 606 天板高さ検出ユニット 608 焦点−検出面距離検出ユニット 610 検出器表面接触検出ユニット 802 CrCa/CaCr操作スイッチ 804 検出器回転イネーブルスイッチ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影対象を支持する支持板と、 前記支持板の一面側において前記支持板の方向に放射線
    を照射する放射線照射手段と、 前記支持板の他面側において前記放射線を検出する放射
    線検出手段と、 中間部が前記支持板を迂回し両端部において前記放射線
    照射手段および前記放射線検出手段をそれぞれ支持する
    支持腕と、 前記撮影対象の体軸に対する前記放射線の軸線の角度が
    変わるように前記支持腕の回転角度を調節する照射角度
    調節手段と、 前記検出した放射線に基づいて透視像を生成する透視像
    生成手段とを有する放射線透視撮影装置であって、 前記放射線検出手段の放射線入射面が前記放射線の軸線
    の角度の如何に関わらず前記支持板に平行になるように
    前記放射線検出手段の角度を調節する検出角度調節手
    段、を具備することを特徴とする放射線透視撮影装置。
  2. 【請求項2】 前記放射線の軸線の方向において前記放
    射線検出手段の位置を調節する位置調節手段を具備する
    ことを特徴とする請求項1に記載の放射線透視撮影装
    置。
  3. 【請求項3】 前記放射線がX線であることを特徴とす
    る請求項1または請求項2に記載の放射線透視撮影装
    置。
  4. 【請求項4】 前記放射線検出手段は固体X線検出素子
    の2次元アレイを有することを特徴とする請求項3に記
    載の放射線透視撮影装置。
  5. 【請求項5】 前記固体X線検出素子はヨウ化セシウム
    をシンチレータとすることを特徴とする請求項4に記載
    の放射線透視撮影装置。
  6. 【請求項6】 前記放射線検出手段はイメージ・インテ
    ンシファイヤを有することを特徴とする請求項3に記載
    の放射線透視撮影装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004194697A (ja) * 2002-12-16 2004-07-15 Toshiba Corp X線診断装置
JP2010167263A (ja) * 2008-12-25 2010-08-05 Toshiba Corp X線診断装置

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