JP5649206B2 - X線断層撮影方法および装置 - Google Patents
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Description
1.X線源の直前に設けられた第1スリットを水平方向に移動させること、
2.ヘッド部を、焦点位置を中心に左右に振ること、
等が考えられるが、X線源の直前に設けられた第1スリットを水平方向に移動させる場合には、辺縁部にてビーム幅が変化する欠点があり、また、ヘッド部を、焦点位置を中心に左右に振る場合にはX線ヘッドの首振りを行う必要があり、首振り機構が複雑となる欠点があった。
1.前処理として水平方向の拡大率を変化させること(特許文献2参照)、
2.入射角をキャンセルする方向に平面X線受像器を傾け、所謂、センサの首振りを行うこと、
等が必要であり、この場合にはセンサの首振り機構が複雑となる欠点があった。
図2に示すように、本発明では、被写体1をほぼ中心としてX線源2および平面X線受像器3を対向配置し、回転アーム(図示せず)を介して固定し、回転可能な撮像系を構成すると共にX線源2の前方に第1スリット板4を設ける。この第1スリット板4は、ほぼ180度乃至240度程度の円弧状のX線遮蔽板で構成し、中央部に縦長のスリット孔が形成されたものであり、このスリット板によってX線源2をほぼ囲むように配置されている。また、このスリット板4はX線源2の前面でほぼ180度乃至240度程度X線源2を中心に回転または回動するように構成し、前記撮像系の回転に伴ってスリット孔を通過し、被写体1を透過したX線ビームが平面X線受像器3の平面内の所望局部箇所の縦・横の幅内に位置し、且つ撮像系の回転の開始時にスリット孔を通過し、被写体1を透過したX線ビームAが平面X線受像器3の平面内の左端側に投射され、撮像系の回転と共に平面X線受像器3の平面内を右側に移動し、撮像系の回転の終了時に平面X線受像器3の平面内の右端側に位置し得るように構成配置する。
本発明においては、スリット板4として、直線状スリット板および円弧状スリット板を用いることができる。
また、スリット部9のスリット支持体11にはモータ12の溝付き回転軸13を螺着する。即ち、スリット支持体11の側面に設けられたねじ山と、前記モータ12の溝付き回転軸13のねじ溝とを螺合して、前記モータ12の回転に伴ってスリット孔10をX線源2の前方でX線源2に対して左右にスライドし得るようにする。
斯様に構成した直線状スリット板4は、撮像系の回転に伴ってX線源2の前方でX線源2に対して左右にスライドし平面X線受像器3に左側から右側に向かって入射するX線ビームAの幅を規制し得るようにする。
斯様に構成した円弧状スリット板4は、固定ギア18の回転軸に設けられたモータ17の回転により固定ギア18に歯合するプラネット回転ギア19が固定ギア18の周縁を回動し、これによりプラネット回転ギア19は自転しながら固定ギア18の周縁を回動し、結果的に、プラネット回転ギア19に固着されているスリット支持手段20および円弧状スリット板4を、撮像系の回転アームの回転に伴ってX線源2の前方で左右に回動し、X線源2から照射されるX線ビームAの幅を制限し、平面X線受像器3に幅がほぼ一定のX線ビームAを入射し得るようにする。
図7aおよび図7bはX線ビームAがX線源2からX線撮像手段3に入射する状態を示し、図7aは側方から見た場合のX線ビームAと基準点sとの関係を示す側面図であり、図7bは同じく、上方から見た上面図である。
る。
M = (a+b)/a = 1+(b/a)
即ち、図4に示すように、撮影位置(0)で得られたフレーム画像の拡大率M0は次式で表されるようになる。
M0 = 1+(b0/a0)
M1 = 1+(b1/a1)
また、上述した例では、X線撮像手段側に回転に連動してスライド移動する第1スリットを設けるとともにソフト的に処理するようにしているが、X線撮像手段側にもスリット機構(第2スリット機構)を設け、第1スリットの移動に連動しながら第2スリット機構をスライド移動させることも可能である。この場合には、散乱線による影響を受けないさらに解像力の良い画像を得ることができる。
2 X線源
3 X線受像器
4 第2スリット板
6 X線ヘッド
7 照射口部
8 スリット保持部
9 スリット部
10 スリット孔
11 スリット支持体
12 モータ
13 溝付き回転軸
16 X線ヘッド
17 モータ
18 固定ギア
19 プラネット回転ギア
20 スリット支持手段
21 スリット孔
Claims (2)
- X線を被写体に照射するX線源と、該被写体を通過したX線を検出するX線撮像手段と、被写体を中心に位置させて前記X線源および前記X線撮像手段を一定距離に相互に対向して回転アームに固定し、前記被写体の周りを旋回させる旋回駆動手段と、前記X線撮像手段で得られた画像情報をフレーム画像として記憶するフレーム画像記憶手段と、該フレーム画像記憶手段から出力される信号を処理することによりフレーム画像を生成する画像処理手段と、該画像処理された画像を記憶する処理画像記憶手段と、該処理画像記憶手段の処理された各断層像を表示し記憶する全画像表示記憶手段と、該全画像表示記憶手段の全画像を出力する出力手段とを備え、X線撮影を行うに当たり、パノラマ撮影・CT撮影モードを切り替えても回転アーム移動手段の軌跡が同一で変わらず、それぞれ共通となるように旋回駆動手段を構築することを特徴とするとともに、CT撮影モード選択時は、平面X線受像器に対し通常のCT撮影を行い、パノラマ撮影モード選択時は、同一の平面X線受像器に対し、前記回転アームを回転させながらX線源からのX線ビームを水平方向に移動させ、前記回転アームの回転に伴い平面X線受像器に照射される位置をも水平方向に移動させ、得られたフレーム画像に対し、所望の位置での重ね合わせ計算処理を行ってパノラマ断層像を再構成することを特徴とし、
さらに、前記フレーム画像記憶手段から順次取出されたフレーム画像に対して拡大率補正処理を施し、該拡大率補正処理されたフレーム画像に対して重ね合わせ処理を施してパノラマ画像を形成するようにしたことを特徴とするとともに、
前記拡大補正処理が、撮影位置(0)におけるX線源から被写体の断層位置までの距離をa 0 、前記被写体の断層位置からX線撮像手段までの距離をb 0 とすると撮影位置(0)で得られたフレーム画像の拡大率M 0 =1+(b 0 /a 0 )、撮影位置(1)におけるX線源から被写体の断層位置までの距離をa 1 、前記被写体の断層位置からX線撮像手段までの距離をb 1 とすると撮影位置(1)で得られたフレーム画像の拡大率をM 1 =1+(b 1 /a 1 )としたとき、撮影位置(0)で得られたフレーム画像を正規のサイズとすると、撮影位置(1)で得られたフレーム画像にはM0/M1の係数を乗算してフレーム画像の拡大縮小を施してX線ビームが被写体の歯列弓を透過する所望の局部箇所のフレーム画像の拡大率の補正を行うことを特徴とするX線断層撮影方法。 - X線を被写体に照射するX線源と、該被写体を通過したX線を検出するX線撮像手段と、被写体を中心に位置させて前記X線源および前記X線撮像手段を一定距離に相互に対向して回転アームに固定し、前記被写体の周りを旋回させる旋回駆動手段と、前記X線撮像手段で得られた画像情報をフレーム画像として記憶するフレーム画像記憶手段と、該フレーム画像記憶手段から出力される信号を処理することによりフレーム画像を生成する画像処理手段と、該画像処理された画像を記憶する処理画像記憶手段と、該処理画像記憶手段の処理された各断層像を表示し記憶する全画像表示記憶手段と、該全画像表示記憶手段の全画像を出力する出力手段とを備え、X線撮影を行うに当たり、パノラマ撮影・CT撮影モードを切り替えても回転アーム移動手段の軌跡が同一で変わらず、それぞれ共通となるように構成された旋回駆動手段を更に備えることを特徴とするとともに、CT撮影モード選択時には、平面X線受像器に対し通常のCT撮影を行うとともに、パノラマ撮影モード選択時には、同一の平面X線受像器に対し、前記回転アームを回転させながらX線源からのX線ビームを水平方向に移動させ、前記回転アームの回転に伴い平面X線受像器に照射される位置をも水平方向に移動させる手段と、得られたフレーム画像に対し、所望の位置での重ね合わせ計算処理を行ってパノラマ断層像を再構成する手段とを更に備えることを特徴とし、
さらに、前記フレーム画像記憶手段から順次取出されたフレーム画像に対して拡大率補正処理を施し、該拡大率補正処理されたフレーム画像に対して重ね合わせ処理を施してパノラマ画像を形成するとともに、前記拡大補正処理が、撮影位置(0)におけるX線源から被写体の断層位置までの距離をa 0 、前記被写体の断層位置からX線撮像手段までの距離をb 0 とすると撮影位置(0)で得られたフレーム画像の拡大率M 0 =1+(b 0 /a 0 )、撮影位置(1)におけるX線源から被写体の断層位置までの距離をa 1 、前記被写体の断層位置からX線撮像手段までの距離をb 1 とすると撮影位置(1)で得られたフレーム画像の拡大率をM 1 =1+(b 1 /a 1 )としたとき、撮影位置(0)で得られたフレーム画像の拡大率M0、撮影位置(1)で得られたフレーム画像の拡大率M1としたとき、撮影位置(0)で得られたフレーム画像を正規のサイズとすると、撮影位置(1)で得られたフレーム画像にはM0/M1の係数を乗算してフレーム画像の拡大縮小処理を施してX線ビームが被写体の歯列弓を透過する所望の局部箇所のフレーム画像の拡大率の補正を行う手段とを備えることを特徴とするX線断層撮影装置。
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