JP5998340B2 - X線撮影装置 - Google Patents

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Description

本発明は、X線撮影装置に関し、特に、被写体に対してX線を照射するX線照射部と、前記被写体を透過したX線を検出するX線検出部と、前記X線照射部及び前記X線検出部を対向して配置する旋回アームとを備えるX線撮影装置に関する。
歯科用あるいは耳鼻科用等のX線撮影装置として、被写体に対してX線を照射するX線照射部と、前記被写体を透過したX線を検出するX線検出部と、前記X線照射部及び前記X線検出部を対向して配置する旋回アームとを備えるX線撮影装置(以下、「アーム型X線撮影装置」と称すことがある。)が種々開発されている。
アーム型X線撮影装置は、旋回アームの旋回軸を旋回軸に垂直な方向(X方向、Y方向)に移動させ、かつ旋回アームを旋回軸回りに旋回させて、前記X線照射部及び前記X線検出部を所望の撮影位置にセットする。
特開2006−061501号公報(段落0037) 特表2001−518341号公報(要約、第3図)
特許文献1で提案されているアーム型X線撮影装置では、図12に示すX−Yテーブルを用いて旋回アームの旋回軸を旋回軸に垂直な方向(X方向、Y方向)に移動させている。具体的には、Y方向に移動するYテーブル101に支持されてX方向に移動するXテーブル102に旋回アーム支持機構(不図示)を固定している。
しかしながら、特許文献1で提案されているアーム型X線撮影装置は、X−Yテーブルのストローク範囲内でしか旋回アームの旋回軸を移動させることができない。したがって、特許文献1で提案されているアーム型X線撮影装置には、旋回アームの旋回軸の移動範囲を広くするのにX−Yテーブルの大型化、重量化が不可避であるという問題があった。
特許文献2で提案されているアーム型X線撮影装置では、図13に示すように、第2の本体部104(上アーム)に設けられている垂直ピボットシャフト107により第2の本体部104が第1の本体部(ポール)103に回転可能に接続され、第2の本体部104に設けられている垂直ピボットシャフト108により第3の本体部105が第2の本体部104に回転可能に接続され、第3の本体部105に設けられている垂直ピボットシャフト109により第4の本体部(旋回アーム)106が第3の本体部105に回転可能に接続され、第2の本体部104及び第3の本体部105がそれぞれクランクとなって旋回アームの旋回軸となる垂直ピボットシャフト109を旋回軸に垂直な方向(X方向、Y方向)に移動させている。
しかしながら、特許文献2で提案されているアーム型X線撮影装置は、第2の本体部104を回転させる場合に、第2の本体部104、第3の本体部105、及び第4の本体部106全体を垂直ピボットシャフト107によって回転させなければならず、垂直ピボットシャフト107にかかる荷重が大きいため、第2の本体部104ひいては旋回アームの旋回軸を迅速かつ正確に回転させることができないという問題があった。
本発明は、上記の状況に鑑み、旋回アームの旋回軸を移動させる機構を小型化、軽量化でき、さらに旋回アームの旋回軸の移動を迅速かつ正確に行うことができるアーム型X線撮影装置を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために本発明に係るX線撮影装置においては、被写体に対してX線を照射するX線照射部と、前記被写体を透過したX線を検出するX線検出部と、前記X線照射部及び前記X線検出部を対向して配置する旋回アームと、テーブルを前記テーブルの法線に垂直な方向に1軸直動する1軸直動機構と、クランク部材と、上部軸を回転させるモータとを備え、前記クランク部材が、連結部と、前記連結部から上方に突出する前記上部軸と、前記連結部から下方に突出し前記上部軸とずれている下部軸とを有し、前記上部軸を軸支する上部軸受部が前記テーブルに固定され、前記上部軸の軸方向と前記テーブルの法線方向とが一致し、前記下部軸を軸支する下部軸受部が前記旋回アームに固定され、前記下部軸が前記旋回アームの旋回軸となる構成としている。
このような構成によると、前記旋回アームの旋回軸が、1軸直動機構の直動方向において上部軸と下部軸とのずれ量の2倍に1軸直動機構のストロークを加えた範囲移動可能であり、1軸直動機構の直動方向及びテーブルの法線に垂直な方向において上部軸と下部軸とのずれ量の2倍の範囲移動可能である。特許文献1とは異なり、X−Yテーブルを用いておらず、1軸直動機構とクランク部材の組み合わせを用いて旋回アームの旋回軸を移動させているので、旋回アームの旋回軸を移動させる機構を小型化、軽量化できる。また、1軸直動機構のテーブルにかかる荷重、クランク部材の上部軸にかかる荷重はそれぞれ、特許文献2で提案されているアーム型X線撮影装置の垂直ピボットシャフト107(図13参照)にかかる荷重よりもはるかに軽いので、旋回アームの旋回軸の移動を迅速かつ正確に行うことができる。
さらに、前記連結部及び前記下部軸が前記旋回アームの内部に収容され、前記下部軸受部が前記旋回アームの内部で前記旋回アームに固定されていることが好ましい。
このような構成によると、クランク部材の露出を回避することが可能となり、デザイン性を向上することができる。
本発明に係るアーム型X線撮影装置によると、旋回アームの旋回軸を移動させる機構を小型化、軽量化でき、さらに旋回アームの旋回軸の移動を迅速かつ正確に行うことができる。
本発明の一実施形態に係るアーム型X線撮影装置の外観を示す図である。 パノラマ撮影モードの標準軌道を示す図である。 局所CT撮影モードの軌道を示す図である。 局所CT撮影モードにおいて、撮影対象部位の中心を前歯の位置に設定した場合の撮影対象部位の中心及び画像再構成範囲を示す図である。 局所CT撮影モードにおいて、撮影対象部位の中心を左顎の位置に設定した場合の撮影対象部位の中心及び画像再構成範囲を示す図である。 局所CT撮影モードにおいて、撮影対象部位の中心を右第2小臼歯の位置に設定した場合の撮影対象部位の中心及び画像再構成範囲を示す図である。 全歯CT撮影モードの軌道を示す図である。 全顎CT撮影モードの軌道を示す図である。 固定アームの上面透視図並びに固定アーム及び旋回アームの正面透視図である。 クランク軸旋回・移動機構及び旋回アーム旋回機構の制御系を示すブロック図である。 X方向及びY方向の各リミットを示す固定アームの上面透視図である。 X−Yテーブルの斜視図である。 特許文献2で提案されているアーム型X線撮影装置の概略正面図である。
本発明の実施形態について図面を参照して以下に説明する。
まず始めに、本発明の一実施形態に係るアーム型X線撮影装置1(以下、「X線撮影装置1」と称す)の全体構成について図1を参照して説明する。図1はX線撮影装置1の外観を示す図であり、図1(a)は上面図、図1(b)は正面図、図1(c)は側面図である。
X線撮影装置1は、床面に載置されるベース2と、ベース2から鉛直方向に立設された下部ポール3と、鉛直方向にスライド可能に下部ポール3に接続される上部ポール4と、上部ポール4の上端部に固定されている固定アーム5と、回転可能に固定アーム5に接続される旋回アーム6と、上部ポール4の中央部に固定されており被写体(例えば歯など)を含む人体の頭部を保持する頭部保持部7とを備えている。実施形態では、固定アーム5が上部ポール4に固定されているが、例えば、X線撮影装置1を設置する部屋の壁や天井に固定アーム5が直接あるいは部屋の壁や天井との距離を調整することができる調整機構を介して取り付けられる態様であってもよい。
旋回アーム6は、被写体に対してX線を照射するX線照射部8と、被写体を透過したX線を検出するX線検出部9とを対向して配置している。本実施形態では、X線検出部9として、照射されたX線に応じて電気信号を生成する変換素子が二次元状に配置されている二次元X線検出器を用いるが、X線フィルム等の他のX線検出部を用いても構わない。
X線撮影装置1は、遠隔操作及び画像表示装置との通信が可能である。X線撮影装置1と遠隔操作及び画像表示装置との通信方法は、有線通信でもよく、無線通信でもよく、有線と無線を組み合わせた通信であってもよい。遠隔操作及び画像表示装置としては、例えば、キーボード、ポインティングデバイス等の入力部、表示部、通信インターフェース部を含むパーソナルコンピュータを挙げることができる。なお、遠隔操作及び画像表示装置は、撮影画像の表示に加え、撮影画像データの記憶や撮影画像の印刷も可能であることが好ましい。
X線撮影装置1の撮影モードは特に限定されないが、例えば、パノラマ撮影モードやCT撮影モードを挙げることができる。パノラマ撮影モードでは、X線照射部8及びX線検出部9が歯列弓の形状に沿った所定の軌跡を描くように、旋回アーム6の旋回軸を旋回軸に垂直な方向(X方向、Y方向)に移動させ、旋回アーム6を旋回軸回りに旋回させながら断層撮影を行う。CT撮影モードでは、頭部の対象撮影領域(画像再構成範囲)を中心にして旋回アーム6を回転させながら、対象撮影領域(画像再構成範囲)の断層撮影を行う。
ここで、パノラマ撮影モードについて図2を参照してより詳細に説明する。図2はパノラマ撮影モードの標準(成人用)軌道を示している。パノラマ撮影モードの標準(成人用)軌道では、X線照射部8及びX線検出部9が仮想歯列弓201の形状に沿った所定の軌跡を描いてX線ビームの軌跡が包絡線状の軌跡202になるように、X線照射部8及びX線検出部9が配置されている旋回アーム6を、撮影開始位置P1から図2に示す軌道に沿って撮影終了位置P2まで移動させる。撮影開始位置P1と撮影終了位置P2との間における旋回アーム6の旋回角度は約220度である。なお、撮影終了位置P2を除く図2に示された旋回アーム6の位置は被写体の撮影領域の左半分における各撮影位置である。X線照射部8のX線焦点8Aから射出されるX線は、X線照射部8に設けられているX線絞り8Bによって絞られ、X線検出部9上でのX線ビーム幅Wが調整される。
パノラマ撮影モードは、上述した標準(成人用)軌道の他に、小児用軌道、直行軌道、顎関節撮影軌道、上顎洞撮影軌道などを有していることが好ましい。小児用軌道は、仮想歯列弓201の形状が小さくなる点が標準軌道と異なっている。直行軌道は、各撮影位置でのX線ビームが患者歯列弓203の歯と歯の間を通過するようにしている点が標準軌道と異なっている。顎関節撮影軌道(側面)は、X線照射部8及びX線検出部9が仮想歯列弓201の両端部分(顎関節撮影可能部分)の形状に沿った所定の軌跡を描くように旋回アーム6を移動させる点が標準軌道と異なっている。顎関節撮影軌道(正面)は、X線照射部8及びX線検出部9が仮想線204の形状に沿った所定の軌跡を描くように旋回アーム6を移動させる点が標準軌道と異なっている。上顎洞撮影軌道は、X線照射部8及びX線検出部9が仮想線205の形状に沿った所定の軌跡を描くように旋回アーム6を移動させる点が標準軌道と異なっている。
続いて、CT撮影モードについて図3〜図8を参照してより詳細に説明する。なお、図3〜図8において図2と同一の部分には同一の符号を付す。
局所CT撮影モードは、歯顎領域内の上下歯牙領域全体よりも狭い特定の領域を撮影対象とするCT撮影モードである。局所CT撮影モードの画像再構成範囲は例えば直径51mm高さ55mmの円柱形状の空間領域である。図3は局所CT撮影モードの軌道を示している。局所CT撮影モードでは、図3に示すように、X線検出部9の中心がX線照射部8と旋回アーム6の旋回軸中心206とを結ぶラインの延長線上にくるように旋回アーム6を旋回させながら複数の撮影位置で撮影が行われる。また、局所CT撮影モードでは、通常、図3に示すように、旋回アーム6の旋回軸中心206は定位置になっている。なお、図3には撮影位置として4箇所が図示されているが、これはあくまで例示であり撮影位置は図示された箇所に限定されるものではない。
局所CT撮影モードは、後述する全歯CT撮影モードや全顎CT撮影モードに比べてX線検出部9上でのX線ビーム幅Wが狭いため、X線検出部9のサイズが小さくても実施可能である。
なお、局所CT撮影モードでは、撮影対象部位(関心領域)の中心を何処に設定するかに応じて旋回アーム6の旋回軸中心206の位置を変えるようにしており、通常、図3に示すように、撮影対象部位(関心領域)の中心と旋回アーム6の旋回軸中心206の位置とが一致するように位置調整がなされる。局所CT撮影モードにおける撮影対象部位(関心領域)の中心は任意に設定することができる。図3に示した位置設定の他にも、例えば、図4に示すように撮影対象部位(関心領域)の中心208を仮想歯列弓201上の前歯の位置に設定することもでき、図5に示すように撮影対象部位(関心領域)の中心208を仮想歯列弓201上の左顎の位置に設定することもでき、図6に示すように撮影対象部位(関心領域)の中心208を仮想歯列弓201上の右第2小臼歯の位置に設定することもでき、その他種々の位置設定が可能である。
全歯CT撮影モードは、上下歯牙領域全体を撮影対象とするCT撮影モードである。全歯CT撮影モードの画像再構成範囲は例えば直径97mm高さ100mmの円柱形状の空間領域である。図7は全歯CT撮影モードの軌道を示している。全歯CT撮影モードでは、図7に示すように、X線検出部9の中心がX線照射部8と旋回アーム6の旋回軸中心206とを結ぶラインの延長線上にくるように旋回アーム6を旋回させながら複数の撮影位置で撮影が行われる。また、全歯CT撮影モードでは、通常、図7に示すように、旋回アーム6の旋回軸中心206は定位置になっている。なお、図7には撮影位置として4箇所が図示されているが、これはあくまで例示であり撮影位置は図示された箇所に限定されるものではない。
全歯CT撮影モードは、上述した局所CT撮影モードに比べて撮影対象が広範囲になりX線検出部9上でのX線ビーム幅Wが広くなるため、その広いX線ビーム幅Wに見合ったX線検出部9のサイズを必要とする。
全顎CT撮影モードは、歯顎領域の全ての範囲を撮影対象とするCT撮影モードである。全顎CT撮影モードの画像再構成範囲は例えば直径161mm高さ100mmの円柱形状の空間領域である。図8は全顎CT撮影モードの軌道を示している。全顎CT撮影モードでは、図8に示すように、X線検出部9の中心がX線照射部8と旋回アーム6の旋回軸中心206とを結ぶラインの延長線上からずれるように旋回アーム6を旋回させながら複数の撮影位置で撮影が行われる。また、全顎CT撮影モードでは、通常、図8に示すように、旋回アーム6の旋回軸中心206は定位置になっている。なお、図8には撮影位置として4箇所が図示されているが、これはあくまで例示であり撮影位置は図示された箇所に限定されるものではない。
全顎CT撮影モードは、X線検出部9の中心をX線照射部8と旋回アーム6の旋回軸中心206とを結ぶラインの延長線上からずらして撮影を行っているので、上述した全歯CT撮影モードよりも画像再構成範囲207を拡大することができる。したがって、X線検出部9のサイズアップを抑えながら歯顎領域の全ての範囲を撮影対象とすることができる
なお、全顎CT撮影モードにおいて、X線検出部9をサイズアップして、X線検出部9上でのX線ビーム幅Wを図8に示す場合よりも拡大し、画像再構成範囲を例えば直径230mm高さ164mmの円柱形状の空間領域にすることで、歯顎領域の全ての範囲のみならず、頭頸部領域の全ての範囲を撮影対象とすることも可能である。
上述したパノラマ撮影モード及びCT撮影モードでは、撮影時に患者歯列弓203が想定した位置(図2、図3、図7、図8に図示した位置)に存在することで、撮影者が意図していた通りの撮影を行うことができる。患者歯列弓203の想定した位置への位置合わせを容易に実現する方法としては、例えば、光ビームを利用する方法を挙げることができる。当該光ビームとしては、例えば、頭の正中線の位置を示す正中線光ビーム、眼窩下縁と外耳道を結ぶ線の位置を示す水平線光ビーム、犬歯の位置(断層撮影の基準位置)を示す断層基準線光ビームなどがあり、これらの光ビームの出力部をX線撮影装置に設け、これらの光ビームを参考にして患者が頭の位置を微調整するとよい。
また、旋回アーム6から離れた位置に設置するセファロ用ユニット(不図示)を用い、セファロ撮影モードでの撮影が行えるようにしてもよい。セファロ用ユニットは、被写体を透過したX線を検出して、被写体をセファロ撮影するためのセファロ用X線検出部と、頭部を固定するための頭部固定部とを備える。セファロ撮影は、歯科矯正の診断等に用いられ、頭部規格X線撮影法(セファロ撮影法)を用いて撮影する。セファロ撮影では、例えば、頭部固定部のイヤーロッドを頭部の左右の外耳孔部に挿入して固定し、旋回アーム6に設けられたX線照射部8からX線を照射して、被写体を透過したX線をセファロ用X線検出部で検出する。
次に、旋回アーム6の旋回軸を旋回軸に垂直な方向(X方向、Y方向)に移動させる機構(以下、「クランク軸旋回・移動機構」という。)、及び、旋回アーム6を旋回軸回りに回転させる機構(以下、「旋回アーム旋回機構」という。)について図9〜図11を参照して説明する。図9(a)は固定アーム5の上面透視図であり、図9(b)は固定アーム5及び旋回アーム6の正面透視図である。図10はクランク軸旋回・移動機構及び旋回アーム旋回機構の制御系を示すブロック図である。図11(a)はY方向の一端側リミットを示す固定アーム5の上面透視図であり、図11(b)はX方向の一端側リミットを示す固定アーム5の上面透視図であり、図11(c)はY方向の他端側リミットを示す固定アーム5の上面透視図であり、図11(d)はX方向の他端側リミットを示す固定アーム5の上面透視図である。なお、図9(b)において小プーリ14及び19は他の部材によって隠れているが、構造の理解を容易にするため、図9(b)では小プーリ14及び19の隠れている部分に符号14及び19を付している。
図9に示すように、X線撮影装置1はクランク部材10を備えている。クランク部材10は、連結部10Aと、連結部10Aから上方に突出する上部軸10Bと、連結部10Aから下方に突出し上部軸10Bとずれ量αだけずれている下部軸10Cとを有している。クランク部材10は、別々に作製した連結部10A、上部軸10B、及び下部軸10Cを接続したものであってもよく、一体成型したものであってもよい。なお、連結部10A、上部軸10B、及び下部軸10Cを別々に作製した場合、一つ一つの部品形状が簡単になるので、加工が容易になるという利点がある。
固定アーム5は、テーブル本体部を図中のY方向に1軸直動するYテーブル11と、Yテーブル11のテーブル本体部11Aを貫通する形でテーブル本体部11Aに固定され上部軸10Bを軸支する上部軸受部12と、クランク軸旋回用モータ13と、クランク軸旋回用モータ13の回転軸先端に固定される小プーリ14と、上部軸10B先端に固定される大プーリ15と、小プーリ14及び大プーリ15を内包するように小プーリ14及び大プーリ15に巻き架けた環状ベルト16と、クランク部材10の上部軸10Bとを内蔵している。なお、テーブル本体部11Aをガイドするガイド部を含むYテーブル11の土台部は、固定アーム5の下面F1の内側に固定されている。
旋回アーム6は、下部軸10Cを軸支する下部軸受部17と、旋回アーム旋回用モータ18と、旋回アーム旋回用モータ18の回転軸先端に固定される小プーリ19と、下部軸10C先端に固定される大プーリ20と、小プーリ19及び大プーリ20を内包するように小プーリ19及び大プーリ20に巻き架けた環状ベルト21と、クランク部材10の連結部10A及び下部軸10Cとを内蔵している。なお、下部軸受部17は旋回アーム6の下面F2の内側に固定されている。
本実施形態では、クランク部材10の上部軸10Bが固定アーム5の内部に収容され、クランク部材10の連結部10A及び下部軸10Cが旋回アーム6の内部に収容され、下部軸受部17が旋回アーム6の内部で旋回アーム6の下面F2の内側に固定されているので、クランク部材10が露出しない。これにより、デザイン性を向上することができる。なお、本実施形態とは異なり、クランク部材10の連結部10Aあるいはクランク部材10の連結部10A及び下部軸10Cが旋回アーム6の外部に位置する形態も可能である。クランク部材10の下部軸10Cが旋回アーム6の外部に位置する場合には、下部軸受部17を旋回アーム6の外側で旋回アーム6に固定するとよい。
図10に示すように、X線撮影装置1は、上述した遠隔操作及び画像表示装置と通信を行うための通信インターフェース部22と、通信インターフェース部22を介して受信した遠隔操作及び画像表示装置からの遠隔操作内容に従ってドライバ24〜26を制御する制御部23と、クランク軸旋回用モータ13を駆動するドライバ24と、テーブル本体部11AをY方向に移動させるためのボールねじに回転軸が接続されておりYテーブル11の土台部に設けられているクランク軸移動用モータ27を駆動するドライバ25と、旋回アーム旋回用モータ18を駆動するドライバ26とを備えている。
撮影中にX線照射部8及びX線検出部9を所望の撮影位置にセットするために必要な旋回アーム6の旋回軸のX座標及びY座標並びに旋回アーム6の固定アーム5に対する回転角度の決定は、遠隔操作及び画像表示装置が担ってもよく、制御部23が担ってもよい。遠隔操作及び画像表示装置が担う場合には制御部23が受信する遠隔操作内容に上記の決定結果が含まれているようにすればよく、制御部23が担う場合には受信した遠隔操作内容に基づいて制御部23が上記の決定を行うようにすればよい。また、制御部23は、X線検出部9から出力される電気信号あるいはX線検出部9から出力される電気信号を画像処理した信号を、通信インターフェース部22を介して遠隔操作及び画像表示装置に送信するようにしている。
制御部23は、旋回アーム6の旋回軸のX座標の決定結果に基づいてドライバ24への制御内容を決定する。ドライバ24がクランク軸旋回用モータ13を駆動すると、クランク軸旋回用モータ13の回転軸が回転し、小プーリ14、環状ベルト16、及び大プーリ15を経由してクランク部材10の上部軸10Bが回転する。その結果、旋回アーム6の旋回軸であるクランク部材10の下部軸10CがX方向及びY方向に移動する。
また、制御部23は、旋回アーム6の旋回軸のY座標の決定結果と、クランク軸旋回用モータ13の駆動によるクランク部材10の下部軸10CのY方向移動量とに基づいて、ドライバ25への制御内容を決定する。ドライバ25がクランク軸移動用モータ27を駆動すると、クランク軸移動用モータ27の回転軸が回転し、Yテーブル11のテーブル本体部11AがY方向に移動する。その結果、旋回アーム6の旋回軸であるクランク部材10の下部軸10CがY方向に移動する。
また、制御部23は、旋回アーム6の固定アーム5に対する回転角度の決定結果に基づいて、ドライバ26への制御内容を決定する。ドライバ26が旋回アーム旋回用モータ18を駆動すると、旋回アーム旋回用モータ18の回転軸が回転する。小プーリ19、環状ベルト21、及び大プーリ20を経由して旋回アーム旋回用モータ18の回転軸とつながっている下部軸10Cはクランク軸旋回用モータ13の回転軸が回転しない限り回転しないので、旋回アーム旋回用モータ18の回転軸が回転すると、下部軸10Cの回りを下部軸受部17が回転することになり、その結果、旋回アーム6が旋回軸回りに回転する。
旋回アーム6の旋回軸がX方向の中央、Y方向の一端側(紙面上側)リミットに位置している図11(a)と、旋回アーム6の旋回軸がX方向の中央、Y方向の他端側(紙面下側)リミットに位置している図11(c)とを比較すると分かるように、旋回アーム6の旋回軸のY方向の移動可能量は、上部軸10Bと下部軸10Cとのずれ量α(図9参照)の2倍にYステージ11のストロークを加えた量になる。
また、旋回アーム6の旋回軸がY方向の中央、X方向の一端側(紙面左側)リミットに位置している図11(b)と、旋回アーム6の旋回軸がY方向の中央、X方向の他端側(紙面右側)リミットに位置している図11(d)とを比較すると分かるように、旋回アーム6の旋回軸のX方向の移動可能量は、上部軸10Bと下部軸10Cとのずれ量α(図9参照)の2倍の量になる。
X線撮影装置1は、特許文献1とは異なり、X−Yテーブルを用いておらず、Yテーブル11とクランク部材10の組み合わせを用いて旋回アーム6の旋回軸を移動させているので、旋回アーム6の旋回軸を移動させる機構を小型化、軽量化できている。また、Yテーブル11のテーブル本体部11Aにかかる荷重、クランク部材10の上部軸10Bにかかる荷重はそれぞれ、特許文献2で提案されているアーム型X線撮影装置の垂直ピボットシャフト107(図13参照)にかかる荷重よりもはるかに軽いので、旋回アーム6の旋回軸の移動を迅速かつ正確に行うことができる。
1 本発明の一実施形態に係るアーム型X線撮影装置
2 ベース
3 下部ポール
4 上部ポール
5 固定アーム
6 旋回アーム
7 頭部保持部
8 X線照射部
8A X線焦点
8B X線絞り
9 X線検出部
10 クランク部材
10A 連結部
10B 上部軸
10C 下部軸
11 Yテーブル
11A テーブル本体部
12 上部軸受部
13 クランク軸旋回用モータ
14、19 小プーリ
15、20 大プーリ
16、21 環状ベルト
17 下部軸受部
18 旋回アーム旋回用モータ
22 通信インターフェース部
23 制御部
24〜26 ドライバ
27 クランク軸移動用モータ
101 Yテーブル
102 Xテーブル
103 第1の本体部(ポール)
104 第2の本体部(上アーム)
105 第3の本体部
106 第4の本体部(旋回アーム)
107〜109 垂直ピボットシャフト
201 仮想歯列弓
202 包絡仮想歯列弓
203 患者歯列弓
204、205 仮想線
206 旋回アームの旋回軸中心
207 画像再構成範囲
F1 上アームの下面
F2 旋回アームの下面
P1 撮影開始位置
P2 撮影終了位置
W X線検出部上でのX線ビーム幅

Claims (2)

  1. 被写体に対してX線を照射するX線照射部と、
    前記被写体を透過したX線を検出するX線検出部と、
    前記X線照射部及び前記X線検出部を対向して配置する旋回アームと、
    テーブルを前記テーブルの法線に垂直な方向に1軸直動する1軸直動機構と、
    クランク部材と
    上部軸を回転させるモータとを備え、
    前記クランク部材が、連結部と、前記連結部から上方に突出する前記上部軸と、前記連結部から下方に突出し前記上部軸とずれている下部軸とを有し、
    前記上部軸を軸支する上部軸受部が前記テーブルに固定され、前記上部軸の軸方向と前記テーブルの法線方向とが一致し、
    前記下部軸を軸支する下部軸受部が前記旋回アームに固定され、前記下部軸が前記旋回アームの旋回軸となることを特徴とするX線撮影装置。
  2. 前記連結部及び前記下部軸が前記旋回アームの内部に収容され、
    前記下部軸受部が前記旋回アームの内部で前記旋回アームに固定されている請求項1に記載のX線撮影装置。
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