JP2010158261A - X線診断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】広いワーキングスペースを確保すると共に、回転撮影による立体画像を得ることが可能なX線診断装置を提供することである。
【解決手段】
被検体にX線を照射するX線源と、前記被検体の透過X線を検出するX線検出部と、開口部を有し、該開口部に前記X線源と前記X線検出部とを対向支持する円弧状のアームと、前記アームを支持すると共に、該アームをその形状に沿って摺動させる摺動部とを具備するX線診断装置であって、前記X線源と前記X線検出部とを前記アーム形状又は前記アームに配置したレールに沿い、前記X線源と前記X線検出器との対向配置を維持したまま移動させる移動部と、前記X線源と前記X線検出器との移動に伴う前記アーム全体の重心位置を補正する補正部とを有する移動機構を備えるX線診断装置である。
【選択図】図8

Description

本発明は、X線診断装置に係り、特に撮影方向を変化させながら、X線撮影などの放射線撮影を行う移動型のX線診断装置に関するものである。
従来のCアームを用いたX線診断装置は、Cアームの旋回動作とスライド動作との2つの動作で回転撮影が行える構成となっている。旋回動作による回転撮影では撮影部位が足端や頭部に限られ、スライド動作による回転撮影では全身にわたる撮影が可能である。このような特徴を生かして、被検者の体軸周りにX線発生装置及びX線検出器を回転させて撮影を行ない、被検者の診断部位を立体画像として観察することが可能となるので、X線診断装置は、循環器系疾患の検査及びIVR(Interventional Radiology)及び整形領域など、高度な診断に使用されている。
X線診断装置を術中の透視撮影に使用する際には、Cアーム内に術者のワーキングスペースを確保する必要があり、X線検出器前面〜X線発生装置間の寸法とアーム奥行き寸法を大きく取り、そのスペースを確保している。一方、回転撮影を行う際には、被検者の診断部位とCアームの旋回センターを一致させて撮影を行わなければならないので、幾何的に一致させるのが一般的であるが、アームの回転と同時にアーム全体の位置を駆動・制御することにより一致させることも可能である。このような制御方法は特許文献1に開示されているものがある。
特開2001−204718号公報
手術室で使用するCアームを有する外科用X線診断装置におけるCアームの動作は、誤動作・誤操作に対する安全性を確保するため手動により操作される構成となっている。このために姿勢を安定して維持する必要があり、Cアームの重心とCアームの回転センター(アイソセンター)が一致するようにバランスをとり、Cアームの自重によりCアームが回転しないようにしている。
しかしながら、特許文献1に記載の放射線撮影装置は、ワークスペースに関する問題や、手術室などでの使用環境、手動の際のバランスについては考慮されていない。このため、被検者周辺のワークスペースを確保した場合、装置の動きが制限を受けてしまうという問題があった。また、手術時には寝台(手術台)の周辺に多くの機材があるため、装置を自在に動かすことも困難であるという問題があった。
本発明はこれらの問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、広いワーキングスペースを確保すると共に、回転撮影による立体画像を得ることが可能なX線診断装置を提供することである。
本発明のその他の目的については、明細書全体の記載から明らかにされる。
前記課題を解決すべく、被検体にX線を照射するX線源と、前記被検体の透過X線を検出するX線検出部と、開口部を有し、該開口部に前記X線源と前記X線検出部とを対向支持する円弧状のアームと、前記アームを支持すると共に、該アームをその形状に沿って摺動させる摺動部とを具備するX線診断装置であって、前記X線源と前記X線検出部とを前記アーム形状又は前記アームに配置したレールに沿い、前記X線源と前記X線検出器との対向配置を維持したまま移動させる移動部と、前記X線源と前記X線検出器との移動に伴う前記アーム全体の重心位置を補正する補正部とを有する移動機構を備えるX線診断装置である。
本発明によれば、広いワーキングスペースを確保すると共に、回転撮影による立体画像を得ることができる。
本発明の実施形態1のX線診断装置の概略構成を説明するための外観図である。 本発明の実施形態1のX線診断装置の概略構成を説明するためのブロック図である。 本発明の実施形態1のX線診断装置における透視撮影動作を説明するための図である。 本発明の実施形態1のX線診断装置における回転撮影時の動作を説明する図である。 本発明の実施形態1のX線診断装置における回転撮影時の動作を説明するための図である。 本発明の実施形態1のX線診断装置の概略構成を説明するための外観図である。 本発明の実施形態1のX線診断装置におけるCアームの重量バランスを説明するための図である。 本発明の実施形態1のX線診断装置におけるX線発生部及びX線検出部のスライド機構部の概略構成を説明するための図である。 本発明の実施形態1のX線診断装置における重量配分を説明するための図である。 本発明の実施形態2のX線診断装置におけるX線発生部及びX線検出部のスライド機構部の概略構成を説明するための図である。
以下、本発明が適用された実施形態の例について、図面を用いて説明する。ただし、以下の説明において、同一構成要素には同一符号を付し繰り返しの説明は省略する。
〈実施形態1〉
図1は本発明の実施形態1のX線診断装置の概略構成を説明するための外観図であり、図2は本発明の実施形態1のX線診断装置の概略構成を説明するためのブロック図である。ただし、図2において、太い点線で示す線は機械的な接続を示しており、太い実線は電気的な接続を示している。また、図1中に示すX、Y、Zはそれぞれ直交するX軸、Y軸、Z軸を示す。
以下、図1及び図2に基づいて、実施形態1のX線診断装置の概略構成を説明する。
図1に示すように、実施形態1のX線診断装置は円弧状のアームいわゆるCアーム105の一端側にX線検出部102が配置されると共に、他端側にX線発生部(X線源)104が配置される構成となっている。また、X線検出部102とX線発生部104とは対向配置される構成となっており、例えば手術台101に搭載される仰臥位の被検者103を介して、対向配置される。このとき、実施形態1のX線診断装置では、X線検出部102及びX線発生部104はその対向配置を維持した状態でCアーム105に沿って開口部方向へ摺動(スライド)可能な構成となっている。なお、X線検出部102及びX線発生部104のスライド機構の詳細については後述する。
Cアーム105はスライド機構部106で片持ちに支持されており、当該Cアーム105の円弧形状に沿ってスライド機構106が当該Cアームを矢印111で示す方向に摺動(スライド動作)させることによって、円弧の中心位置(アイソセンター)に配置した被検者103の周囲からの回転撮影を可能としている。ただし、図1中に示す一点鎖線で示す中心線116は、X線検出部102をCアーム105の図中の最上端に配置すると共に、X線発生部104をCアーム105の図中の最下端に配置した場合における中心線を示すものである。
また、スライド機構106は床面110とほぼ水平な回転中心軸115を有する回転機構部107に支持されている。該回転機構部107はスライド機構106を含めるCアーム105全体を中心軸115の周りに矢印112で示す旋回動作で回転させることによって、被検者103の体軸方向と回転中心軸115とが一致するように配置した被検者103の周囲からの回転撮影を可能としている。
該回転機構107はスライド機構108に支持される構成となっており、該スライド機構108によって矢印114で示すX軸に平行な方向すなわち回転中心軸115の延在方向に回転機構107を含めたCアーム105全体を移動可能な構成となっている。さらには、スライド機構108は回転機構107を含めたCアーム105全体を図中のY軸方向にも移動可能な構成となっている。
該スライド機構108はスライド機構109に支持される構成となっており、当該スライド機構109によって矢印113で示すZ軸に平行な方向すなわち上下方向にスライド機構108を含めたCアーム105全体を移動可能な構成となっている。
さらには、実施形態1のX線診断装置では、スライド機構109は車輪を有する台車118によって、任意の場所に移動させることが可能な構成となっている。
特に、実施形態1のX線診断装置では、重量が多くかかるスライド機構109によるCアーム105の上下動を除く他の動作は、手術中等でのX線透視やX線撮影さらには回転撮影に適した構成として、図示しない周知のブレーキ機構を解除することにより手動で操作可能な構成となっている。ただし、実施形態1のX線診断装置においても、回転中心軸115はアイソセンターに一致する構成となっており、中心線116もアイソセンターに一致する構成となっている。また、実施形態1のX線診断装置では、X線検出部102の中心とX線発生部104のX線焦点とを結ぶ中心線を撮影系の中心軸117とした場合、Cアームの中心線116よりも外側となるように、X線検出部102及びX線発生部104が移動されると共に、少なくとも中心線116と中心軸117とが一致する位置まで、X線検出部102及びX線発生部104を移動させる機構を備える構成となっている。ただし、実施形態1のX線診断装置のスライド機構106や回転機構107によるCアーム105の旋回動作やスライド動作による回転撮影時における動作は、図示しない周知の摺動機構や回転機構を用いることにより可能である。
また、図2に示すように、Cアーム105の一端に配置されるX線発生部104はX線発生装置205、X線管装置206及び絞り装置207からなる。この構成からなるX線発生部104では、撮影装置操作器201から入力されるX線条件に基づいて、X線発生装置205がX線管装置206に供給する管電圧や管電流等を制御し、X線管装置206から所望のX線ビームを発生させる。該X線ビームの照射野は絞り装置207によって制御される構成となっており、X線管装置206の前面側すなわちX線管装置206と被検者103との間に配置される鉛等で作られた図示しないコリメータで照射野を制限し、被検者103に照射するX線量を低減させる。このように、撮影装置操作器201からの入力指示に基づいて、絞り装置207を構成するコリメータを制御し、X線ビームの照射野を制限する。
一方、Cアーム105の他端に配置されるX線検出部102としては例えば周知のFPD(フラットパネルディテクタ)を用いる構成となっており、得られたX線像は画像処理装置203に出力される。このとき、X線透視撮影が指定されている場合には、画像処理装置203では入力されたX線像に基づいて、コントラストやガンマ特性の変換等の周知の画像処理を行った後に、階調処理を行い画像表示装置204に画像表示を行う。一方、回転撮影すなわち三次元像の撮影が指示されている場合には、画像処理装置203では入力されたX線像に基づいて前述の画像処理を行った後に、X線像(投影像)をもとに被検者103の視野領域(関心領域)内の三次元的なX線吸収係数分布である三次元再構成画像を再構成し、三次元再構成画像に対しボリュームレンダリング処理や最大値投影処理等の画像処理を施し、画像表示装置204に画像表示を行う。
被検者103が搭載される手術台101は手術部位等の3次元撮影が可能となるように、被検者103の頭部側又は足側のいずれか一方の側で天板部分を片持ちに支持する構成となっている。このような構成とすることにより、任意の方向からのX線透視撮影と3次元撮影とを共に可能としている。なお、手術台101は天板部分を片持ちに支持する構成に限定されることはなく、術式に応じて他の構成の手術台を用いてもよい。
図3は本発明の実施形態1のX線診断装置における透視撮影動作を説明するための図であり、図4は本発明の実施形態1のX線診断装置における回転撮影時の動作を説明する図であり、図5は本発明の実施形態1のX線診断装置における回転撮影時の動作を説明するための図である。特に、図4はCアーム105の中心軸116と撮影系の中心軸117とを一致させ、スライド機構106を動作させてCアーム105の円弧形状に沿ってアイソセンター302を中心とした場合の回転撮影動作を示すものである。また、図5は中心軸116よりも中心軸117がCアーム105の開口側となるように撮影系を移動させた場合におけるスライド動作による回転撮影動作を示すものである。
図3に示すように、実施形態1のX線診断装置を用いた透視撮影時においては、撮影系の中心軸116がもっともCアーム105の開口部側となるように、当該撮影系を移動させた状態で使用することが望ましい。この場合、撮影系のスライド機構を有しない従来のワーキングスペースよりも広い図中に点線で示すワーキングスペース(手術スペース)301を確保することができる。その結果、術者は従来よりも広いワーキングスペースを手術等に利用することが可能となる。実施形態1のX線診断装置では、X撮影系を移動させる場合であっても、線発生部104とX線検出部102との対向配置した状態で撮影系を移動させる構成となっているので、X線透視画像を撮影しながらの手術を行うことができると共に、従来と同様なX線透視画像を得ることが可能となる。この場合、アイソセンター302よりもCアーム105の開口側に撮影中心303が位置することとなる。
被検者103の体軸周りにX線発生部1044及びX線検出部102をスライド動作で回転させて撮影を行なう場合について説明する。該スライド機構106を使用した回転撮影を行う場合すなわちCアーム105の延在方向に沿って撮影系を回転させる回転撮影を行う場合は、図4に示すように、まずCアーム105の中心軸116と撮影系の中心軸117とを一致させる。すなわち、撮影系の中心軸117をアイソセンター302に一致させることにより、撮影系の中心303とCアーム105のスライド回転のセンターとを幾何的に一致させる。次に、X線発生部104からX線ビーム403を照射させると共に、Cアーム105をスライド機構106に沿って摺動させることによって、Cアーム105の中心であるアイソセンター303を中心とした矢印401、402で示す撮影系の回転撮影がなされる。該回転撮影の後に、得られたX線像から再構成演算によって被検者103の三次元再構成画像を再構成し、該三次元再構成画像に対しボリュームレンダリング処理や最大値投影処理等の画像処理を施すことにより、関心領域の画像表示を行う。ただし、撮影中心303とアイソセンター302と図示しない関心領域とを一致させることにより、任意の回転角度において関心領域がX線検出部102のFPDに投影される。これをオンアイソセンターと呼ぶ。
これに対して、図3に示すように、Cアーム105の中心軸116よりも開口側に撮影系の中心軸117が配置されるように、当該撮影系を移動させた状態においてスライド動作で回転撮影を行う場合には、図5に示すように、Cアーム105の摺動量すなわち撮影系の回転角に応じてX線ビーム403の照射範囲から被検者103が外れてしまうこととなる。すなわち、撮影中心303がCアーム105の摺動に伴って移動してしまうこととなるので、被検者103に設定した関心領域の周りを少なくとも180度から撮影した投影像を得ることができず、3次元再構成も不可能である。
このような場合には、図6に示すように、片持ちに支持される手術台101の一方側(例えば、被検者103の頭部側)からCアーム105を差し込むことにより、Cアーム105の旋回動作による回転撮影が可能となる。この場合の回転撮影では、回転機構107の中心軸115の周りに撮影系を回転させるので、回転撮影が可能となる。この場合、アイソセンター302と撮影中心303とが異なる位置となるが、実施形態1のX線診断装置では撮影中心303を中心とした被検者103の三次元再構成画像を得ることができる。この場合、Cアーム105の奥行きにより被検者103の撮影領域が制限されることとなるが、実施形態1のX線診断装置では従来のX線診断装置よりもCアーム105の奥行きを大きくできるので、Cアーム105の旋回動作による回転撮影の範囲を大きくできるという格別の効果が得られる。
図7は本発明の実施形態1のX線診断装置におけるCアームの重量バランスを説明するための図であり、特に、図7(a)は後に詳述する可動式のバランス用のカウンタウエイトを用いない場合のCアームの重量バランスを説明するための図であり、図7(b)は本願発明の特徴的な可動式のバランス用のカウンタウエイトを備える実施形態1のX線診断装置におけるCアームの重量バランスを説明するための図である。
前述するように、手術室で使用するCアームを有する外科用のX線診断装置におけるCアームの動作は、誤動作・誤操作に対する安全性を確保するため手動により操作される。このため、Cアーム105を図1に示す姿勢で維持させるためには、Cアーム105の重心をCアーム105の可動部の中心位置に一致させておく必要がある。すなわち、Cアーム105、X線検出部102及びX線発生部104を合わせた重心位置708がアイソセンター302と一致するように重量を配置しなければならない。
図7(a)に示すように、Cアーム105の先端部分にX線検出部102及びX線発生部104を移動させた場合(実線で示す)、Cアーム105単体の重心は重心位置703となり、X線検出部102の重心は重心位置701a、X線発生部の重心は重心位置702aとなる。従って、Cアーム105、X線検出部102及びX線発生部104を合わせたCアーム105全体の重心位置706は、Cアーム105単体の重心位置703、X線検出部102の重心位置701a及びX線発生部104の重心位置702aを結ぶ三角形の領域704内となり、アイソセンター302も該領域704内に入ることとなる。ここで、重心位置706をアイソセンター302に一致させるためには、例えば、中心軸よりもCアーム105の重心位置703側にバランスウエイトを配置すると共に、X線発生部104の重心位置702a側にもバランスウエイトを配置し、重心位置706を図7(a)中の左下方向に移動させることにより、達成可能である。
一方、前述するCアーム105の摺動すなわちスライド動作による回転撮影を行う場合には、点線で示すように、X線検出部102及びX線発生部104を中心軸116上に配置する必要がある。この場合、Cアーム105の重心位置703、X線検出部102の重心位置701b及びX線発生部104の重心位置702bを結ぶ三角形705の一辺上にアイソセンター302が位置することとなるので、バランスを取り難くなる。撮影系を含むCアーム105全体の重心位置706をアイソセンター302に一致させるためには、例えば、バランスウエイト等をCアーム105の端部に配置する必要があるが、この場合にはX線検出部102とX線発生部104との両方にバランスウエイトを配置する必要があり、全体重量が増え、機構的に不利な構造となる。
これに対して、実施形態1のX線診断装置では、後に詳述するように、X線検出部102及びX線発生部104の位置に係わらずに、X線検出部102の重心位置701cとX線発生部104の重心位置702cとが常に一定位置となる。また、重心位置703、重心位置701c及び重心位置702cを結ぶ三角形の領域707内にアイソセンター302が配置される構成となっている。さらには、実施形態1では、Cアーム105、X線検出部102及びX線発生部104を合わせた重心位置708がアイソセンター302に一致する構成となっているので、Cアーム105の移動の際であっても撮影位置の位置決めを容易に行うことが可能である。
図8は本発明の実施形態1のX線診断装置におけるX線発生部及びX線検出部のスライド機構部の概略構成を説明するための図である。ただし、図8において、バンド803に連結されるX線検出部102、X線発生部104及びカウンタウエイト801、802の移動方向の説明を簡単にするために、バンド803の形成位置をCアーム105の内周面側と外周面側とに形成する場合について説明する。なお、以下の説明においては、スライド機構806、807、バンド803、駆動モーター804、及びカウンタウエイト(第1及び第2の錘)801、802を含めて、撮影系の移動機構と記す。
図8から明らかなように、実施形態1のX線診断装置では、X線検出部102とX線発生部104にはそれぞれをスライドさせるスライド機構806、807を備える構成となっている。該スライド機構806、807は、バンド803(もしくはワイヤなど)などをエンドレス(輪状、環状)とし、Cアーム105の円弧に沿わせ、Cアーム105端でX線検出部102、X線発生部104を各々連結させることで、アイソセンター302の位置とオフセット位置とに撮影中心303を移動させてX線透視撮影や回転撮影を可能な構成としている。X線検出部102及びX線発生部104にはそれぞれカウンタウエイト801、802を取付ける構成となっている。また、実施形態1のX線検出部102としても用いているFPD(フラットパネルディテクタ)はX線発生部104に比べて軽量であるため、バランスをとる際に重量を足す必要がある。この重量を相殺するため、移動機構を構成する駆動モーター804はX線検出部102側に配置する構成としている。
このように、実施形態1のX線診断装置では、Cアーム105の開口端の内で、X線発生部102が配置される側に駆動モーター804を配置する構成となっている。また、Cアーム105の一端側からその円弧状の筐体に沿って他端側に至った後に、該他端側から再び 筐体に沿って一端側に戻るエンドレスのバンド803が形成される構成となっている。該バンド803は図示しない周知の滑車等によってCアーム105の円弧形状に沿うように配置されている。
このとき、X線検出部102のスライド機構806はCアーム105の内周面側に配置されるバンド803に連結される構成となっている。また、該X線検出部102側に配置されるカウンタウエイト801はCアーム105の外周面側に配置されると共に、外周面側の配置されるバンド803に連結される構成となっている。
一方、X線発生部104のスライド機構807はCアーム105の外周面側に配置されるバンド803に連結される構成となっている。また、該X線発生部104側に配置されるカウンタウエイト802はCアーム105の外周面側に配置されると共に、内周面側の配置されるバンド803に連結される構成となっている。
この構成では、例えば矢印805で示す方向に駆動モーター805を動作させた場合、バンド803も矢印805の方向に移動されることとなり、X線検出部102は矢印810で示す方向に移動する。このとき、カウンタウエイト801はCアーム105の外周面側のバンド803に連結されているので、X線検出部102とは反対の方向すなわち矢印811で示す方向に移動することとなる。一方、Cアーム105の他端側に配置されるX線発生部104はCアーム105の内周面側に配置されるが、外周面側のバンド803に連結される構成となっているので、矢印812で示す方向すなわちX線検出部102と同じ方向に移動する。このときのX線発生部104の移動量は同じバンド803に連結されているので、X線検出部102と同じ移動量となる。従って、X線検出部102とX線発生部104は対向配置を維持したままの状態での移動が可能となる。また、Cアーム105の外周面側に配置されるカウンタウエイト802はCアーム105の内周面側のバンド803に連結される構成となっているので、X線発生部104とは反対の方向すなわち矢印813の方向に移動する。
このように、実施形態1のX線診断装置では、X線検出部102と対向配置されるX線発生部104の移動量が及び移動方向が同じとなるようにスライド機構806、807が形成されているので、対向配置の状態を保持したまま容易にX線検出部102及びX線発生部104を移動させることができる。また、実施形態1のX線診断装置では、X線検出器102に対応するカウンタウエイト801と、X線発生部104に対応するカウンタウエイト802とがそれぞれ対応するX線検出部102又はX線発生部104と反対の方向に移動するすなわち撮影系の重心位置を補正する構成となっている。
その結果、X線検出部102及びX線発生部809を移動させた場合であっても、Cアーム105の端部における重心位置を変化させることなくX線検出部102及びX線発生部809との移動が可能となる。
以下、図9に実施形態1のX線診断装置における重量配分を説明するための図を示し、以下、図9に基づいて実施形態1のX線診断装置におけるスライド動作時の重量配分を説明する。ただし、図9に示す動作はCアーム105の先端部分に移動しているX線検出部102を中心軸116に一致する位置まで移動させる場合の重量移動を説明するための図である。また、説明を簡単にするためにX線検出部102及びカウンタウエイト801の重心はそれぞれの中心に位置するものとして説明する。
図9から明らかなように、移動前のX線検出部102は中心軸117上に移動されており、その重心位置902も中心軸117上にある。このとき、カウンタウエイト801は図示しないアイソセンターを通る中心軸116上に位置し、その重心位置901も中心軸116上に位置する。この状態で回転撮影のためにX線検出部102の中心軸116への移動が指示されると、スライド機構を構成する駆動モーター805が矢印805方向へバンド803を移動させる。このバンド803の移動に伴い、X線検出部102は矢印810の方向へその中心位置が中心軸116上となる位置にまで移動され、X線検出部102の重心は重心位置904に移動する。このとき、バンド803の移動に伴い、カウンタウエイト801は矢印810の方向へ移動され、カウンタウエイト801の重心は重心位置117すなわち中心軸117上に移動する。
ここで、X線検出部102の重量と同じ重量のカウンタウエイト801を用いた場合、X線検出部102の移動中を含めた移動の前後で、その重心位置は重心位置902と重心位置901とを結ぶ直線と、重心位置904と重心位置903とを結ぶ直線との交点位置となる。すなわち、Cアーム105の一端側に配置されるX線検出部102のスライド(摺動)に伴う重心位置の移動を防止することが可能となる。
同様にして、X線発生部104とカウンタウエイト802との重量を同じ重量とすることにより、X線発生部104の配置側であるCアーム105の他端側の重心位置の移動も防止できる。
従って、X線検出部102及びX線発生部104を移動させた場合であっても、図7(b)に示すように、撮影系を含めたCアーム105全体の重心位置とアイソセンター302とを常に一致させることが可能となる。
以上説明したように、実施形態1のX線診断装置では、Cアーム105の中心軸116を超えて開口端が形成される構成となっている。また、Cアーム105の中心軸116を超えてX線検出部102及びX線発生部104を摺動可能な構成とすると共に、該X線検出部102とX線発生部104とを連結するエンドレスのバンド803を設ける構成とすることにより、X線検出部102とX線検出部104とを中心軸117を基準とする対向配置を維持したままで、Cアーム105に沿って摺動させることができるので、手術等に必要となる広いワーキングスペースを確保することができると共に、回転撮影による立体像も得ることができる。
さらには、実施形態1のX線診断装置では、バンド803にX線検出部102に対応する同一重量のカウンタウエイト801と、X線発生部104に対応する同一重量のカウンタウエイト802とをそれぞれ連結し、X線検出部102とX線発生部104と反対の方向にCアーム105に沿って摺動させる構成としているので、X線検出部102及びX線発生部104の摺動に伴う重心位置の移動を防止することが可能となる。
以上の結果、術者の利便性と診断機能の向上とを両立させることができる。
〈実施形態2〉
図10は本発明の実施形態2のX線診断装置におけるX線発生部及びX線検出部のスライド機構部の概略構成を説明するための図である。ただし、実施形態2のX線診断装置はX線検出部102、X線発生部104及びバンド1001、1002の構成を除く他の構成は実施形態1のX線診断装置と同様の構成である。従って、以下の説明では、X線検出部102、X線発生部104及びバンド1001、1002の構成について詳細に説明する。また、図10において、バンド1001に連結されるX線検出部102及びカウンタウエイト801と、バンド1002に連結されるX線発生部104及びカウンタウエイト802の移動方向の説明を簡単にするために、バンド1001、1002の形成位置をCアーム105の内周面側と外周面側とに形成する場合について説明する。また、バンド1001、1002を駆動する駆動モーターは周知の構成となるので省略する。
図10から明らかなように、実施形態2のX線診断装置では、バンド1001、1002をCアーム105全体に沿わせるのではなく、X線検出部102側とX線発生部104側に独立して輪状(環状)に配置する。実施形態1と異なり、X線検出器102側とX線発生部105側とが連動しないので、それぞれ別々に駆動することにより、バンド1001、1002の配置が実施形態1のバンドの構成と比較して簡易な構成とできるため機構が簡略化できるという格別の効果を得られる。
すなわち、実施形態2のX線診断装置では、Cアーム105の一端側に配置されるX線検出部102と、他端側に配置されるX線発生部104とではそれぞれ異なるバンド1001、1002を用いて当該X線検出部102及びX線発生部104を摺動させる構成となっている。X線検出部102が配置される側では、少なくともX線検出部102とカウンタウエイト801とが摺動可能な領域にバンド1001が配置される構成となっている。このとき、実施形態1のX線診断装置と同様に、Cアーム105の内周面側に配置されるX線検出部102は内周面側のバンド1001に連結され、外周面側に配置されるカウンタウエイト801は外周面側のバンド1001に連結される構成となっている。このように、環状に形成されるバンド1001の対向位置にX線検出部102とカウンタウエイト801とを連結することによって、バンド1001を移動させた場合のCアーム105の延在方向に対するX線検出部102とカウンタウエイト801との移動方向を反対方向になるような構成としている。この構成により、X線検出部102を所望位置に移動させた場合であっても、X線検出部102とカウンタウエイト801とによって決定される重心位置を固定することを可能としている。
また、Cアーム105の他端側に配置されるX線発生部104側においても、X線検出部102と同様に、少なくともX線発生部104とカウンタウエイト802とが摺動可能な領域にバンド1002が配置される構成となっている。このとき、実施形態1のX線診断装置とは異なり、実施形態2のX線診断装置においては、Cアーム105の内周面側に配置されるX線発生部104は内周面側のバンド1002に連結され、外周面側に配置されるカウンタウエイト802は外周面側のバンド1002に連結される構成となっている。従って、X線発生部104とカウンタウエイト802とのスライド機構は実施形態1のスライド機構よりも簡易な構成で形成できるという格別の効果を得られる。
このとき、実施形態2のX線診断装置では、X線検出部102とX線発生部104とを中心軸117を基準とする対向配置を維持し、Cアーム105に沿って摺動させることが必要となる。このため、実施形態2のX線診断装置では、例えば、X線検出部102及びX線発生部104のスライド機構部分に周知のエンコーダ等を配置し、それぞれの位置情報に基づいて、図示しないバンド1001、1002の駆動モーターをそれぞれ制御することにより、X線検出部102とX線発生部104との対向配置を維持しつつ移動させることが可能である。なお、バンド1001を駆動する図示しない駆動モーターと、バンド1002を駆動する図示しない駆動モーターとに周知にロータリーエンコーダを配置し、X線検出部102とX線発生部104との移動量を算出することも可能である。
なお、実施形態1の移動機構では、バンドが直接駆動モーターに接続され、該駆動モーターで駆動される構成としたが、これに限定されることはなく、例えば周知のリンク機構等を用いて、駆動モーターの回転数を減速させバンドを駆動させる構成でもよい。
また、実施形態1、2のX線診断装置では、Cアームの先端部分から中心軸116と中心軸117とが一致する位置までX線検出部及びX線発生部を摺動可能な構成としたが、これに限定されることはなく、中心軸116と中心軸117とが一致する位置を超えてCアームの閉じた円弧側に移動可能な構成としてもよい。
以上、本発明者によってなされた発明を、前記発明の実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は、前記発明の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
101・・・手術台、102・・・X線検出部、103・・・被検者
104・・・X線発生部、105・・・Cアーム
106、108、109・・・スライド機構、107・・・回転機構
110・・・床面、115・・・回転中心軸、116・・・Cアームの中心軸
117・・・撮影系の中心軸、118・・・台車、201・・・撮影装置操作器
202・・・Cアーム支持部、203・・・画像処理装置、204・・・画像表示装置
205・・・X線発生装置、206・・・X線管装置、207・・・絞り装置
301・・・ワーキングスペース、302・・・アイソセンター、303・・・撮影中心
403・・・X線ビーム、701a、701b、701c・・・X線検出部の重心位置
702a、702b、702c・・・X線発生部の重心位置
703・・・Cアームの重心位置、704、705、707・・・領域
706、708・・・重心位置、801、802・・・カウンタウエイト
803・・・バンド、804・・・駆動モーター
806、807、808、809・・・スライド機構
901、902、903、904・・・重心位置、1001、1002・・・バンド

Claims (3)

  1. 被検体にX線を照射するX線源と、前記被検体の透過X線を検出するX線検出部と、開口部を有し、該開口部に前記X線源と前記X線検出部とを対向支持する円弧状のアームと、前記アームを支持すると共に、該アームをその形状に沿って摺動させる摺動部とを具備するX線診断装置であって、
    前記X線源と前記X線検出部とを前記アーム形状又は前記アームに配置したレールに沿い、前記X線源と前記X線検出器との対向配置を維持したまま移動させる移動部と、
    前記X線源と前記X線検出器との移動に伴う前記アーム全体の重心位置を補正する補正部とを有する移動機構を備えることを特徴とするX線診断装置。
  2. 請求項1に記載のX線診断装置において、
    前記補正部は、前記X線源側に配置される第1の錘と前記X線検出器側に配置される第2の錘とからなることを特徴とするX線診断装置。
  3. 請求項2に記載のX線診断装置において、
    前記補正部は、前記X線源と対向する方向に前記第1の錘を移動させる機構と、前記X線検出器と対向する方向に前記第2の錘を移動させる機構とを少なくとも備えることを特徴とするX線診断装置。
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