JP2019180896A - 放射線撮影ユニット保持装置 - Google Patents

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孝由 三浦
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Abstract

【課題】撮影のために被検者に負担を強いることを抑止し得、かつ、床面上のスペースを省スペースに構成し得る放射線撮影ユニット保持装置を提供する。【解決手段】放射線撮影ユニット保持装置100は、放射線照射装置(300)の照射部(310)から照射された放射線を受光して撮影データを生成する撮影ユニット200を保持可能な保持部20と、互いに回転可能に連結された複数のアーム11〜13を有するアーム部10と、を備え、アーム部10の一方の端部は保持部20に連結され、他方の端部は立位姿勢の被検者よりも高い位置にある室内の壁面に固定可能に構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、放射線撮影ユニット保持装置に関する。
医療分野において、撮影室内でX線等の放射線を用い、被検者の撮影が行われている。一般的に、この撮影では、放射線を照射する放射線照射装置、放射線を受光して撮影データを生成する撮影ユニット、そして、撮影ユニットを保持する放射線撮影ユニット保持装置が用いられている(例えば、特許文献1)。特許文献1には、撮影ユニットとして、フラットパネル型X線検出器(FPD)が記載されている。また、放射線撮影ユニット保持装置は、通常、床面に置かれている。特許文献1には、放射線撮影ユニット保持装置として、被検者が立たされた立位の状態で撮影するための柱状の放射線撮影ユニット保持装置、および、被検者が寝かされた臥位の状態で撮影するためのベッド状の放射線撮影ユニット保持装置が記載されている。そして、撮影する際には、これらの床面に置かれた放射線撮影ユニット保持装置の場所に被検者が移動する必要がある。
特開2015−19844号公報
しかし、上述した特許文献1の技術では、撮影の際に床面に置かれた放射線撮影ユニット保持装置の場所に被検者が移動する必要があるため、身体が不自由で移動が困難な被検者を撮影する場合、被検者が放射線撮影ユニット保持装置の場所に移動するときに、被検者に多大な負担を強いる懸念がある。ここで、被検者は、床面に置かれた放射線撮影ユニット保持装置のスペースを避けて移動する必要があり、床面に置かれた放射線撮影ユニット保持装置のスペースが大きい程、被検者により大きな負担を強いる懸念がある。
本発明は、上述した問題を解決するものとして創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、撮影のために被検者に負担を強いることを抑止することと、床面上のスペースを省スペース化することの両立を図る放射線撮影ユニット保持装置を提供することにある。
本発明の一つの特徴によると、放射線撮影ユニット保持装置は、放射線照射装置の照射部から照射された放射線を受光して撮影データを生成する撮影ユニットを保持可能な保持部と、互いに回転可能に連結された複数のアームを有するアーム部と、を備え、前記アーム部の一方の端部は前記保持部に連結され、他方の端部は立位姿勢の被検者よりも高い位置にある室内の壁面に固定可能に構成されている。
これにより、放射線撮影ユニット保持装置は、互いに回転可能に連結された複数のアームを回転させることで、保持部に保持された撮影ユニットを保持部と共に移動させることができる。このため、撮影ユニットを、保持部と共に被検者の撮影対象の部位へ移動させ得る。そして、例えば、体が不自由で移動が困難な被検者を撮影する場合であっても、撮影ユニットを移動させることで、被検者が移動するためにかかる負担を軽減することができる。従って、本発明の放射線撮影ユニット保持装置を用いることで、撮影のために被検者に負担を強いることを抑止できる。
また、放射線撮影ユニット保持装置は、被検者よりも高い位置にある室内の壁面に固定されているため、床面上のスペースを省スペースにできる。以上で説明した様に、放射線撮影ユニット保持装置は、撮影のために被検者に負担を強いることを抑止することと、床面上のスペースを省スペース化することの両立を図ることができる。
次に、他の特徴によると、放射線撮影ユニット保持装置は、前記照射部に対する前記撮影ユニットの相対位置および相対姿勢を調整可能な調整機構を備える。従って、調整機構によって、良好な撮影画像が得られるように、撮影ユニットの相対位置および相対姿勢を調整できる。
次に、他の特徴によると、放射線撮影ユニット保持装置において、前記調整機構は、前記相対位置および前記相対姿勢を検出する検出部と、前記検出部が検出した前記相対位置の情報および前記相対姿勢の情報に基づき、前記撮影ユニットの前記相対位置および前記相対姿勢を調整する制御部と、を備える。従って、撮影ユニットの位置および姿勢を良好な撮影画像が得られるように調整することをより一層容易にし得る。
本発明は、上記の各発明の構成をもつことにより、撮影のために被検者に負担を強いることを抑止することと、床面上のスペースを省スペース化することの両立を図ることができる放射線撮影ユニット保持装置を提供することができる。
放射線撮影ユニット保持装置を模式的に示した図である。 放射線撮影ユニット保持装置の構成を示すブロック図である。 放射線撮影ユニット保持装置の折りたたんだ状態の例を説明する模式図である。 放射線撮影ユニット保持装置の撮影時の状態の例を説明する模式図である。
以下に、本発明を実施するための実施形態について、図1〜4を用いて説明する。本実施形態の放射線撮影ユニット保持装置100は、放射線照射装置300から照射されたX線等の放射線を受光して撮影データを生成する撮影ユニット200を保持する装置であり、撮影室内に設けられている。そして、放射線撮影ユニット保持装置100は、放射線照射装置300と別体として構成されている。撮影ユニット200として、従来からX線等の放射線の撮影に用いられている、放射線を受光して撮影データを生成する撮影ユニット200を用いることができ、例えば、撮影用フィルムやイメージングプレートを収容したカセッテを用いることができる。また、他には、撮影ユニット200として、FPD(Flat Panel Detector)を用いることができる。なお、本実施形態において、付随的な構成については、その図示および詳細な説明を省略する。
<1.放射線撮影ユニット保持装置100の構成(図1〜図2)>
図1には、放射線撮影ユニット保持装置100を模式的に示し、構造の詳細の図示は省略した。図1に示す様に、放射線撮影ユニット保持装置100は、天井に保持されたアーム部10と、アーム部10に連結された保持部20とを備えている。そして、撮影ユニット200は、保持部20に保持される。
図1に示す様に、アーム部10は、互いに回転可能に連結された3つの棒状のアーム、すなわち、第1のアーム11、第2のアーム12、および第3のアーム13を有する。このうち、第1のアーム11は、上側が天井に保持され、上下に延びている。ここで、第1のアーム11は、天井に対して上下に移動可能に構成されており、この第1のアーム11を上下に移動させる部位を保持部11aとする。そして、第1のアーム11の下側の端部は、水平方向に延びる第2のアーム12と連結され、この連結している部分を連結部12aとする。連結部12aは、第2のアーム12が連結部12a中心に概ね水平の面内で回転できるように構成されている。
また、第2のアーム12の連結部12aと反対側の端部は、第3のアーム13と連結され、この連結している部分を連結部13aとする。連結部13aは、第3のアーム13が連結部13a中心に概ね垂直の面内で回転できるように構成されている。また、第3のアーム13の連結部13aと反対側の端部は、保持部20の上端部と連結されており、この連結している部分を連結部20aとする。連結部20aは、保持部20を連結部20a中心に回転可能に構成されている。
アーム部10について以上で説明した様に、アーム部10は、第3のアーム13の端の連結部20aで保持部20の上端に連結され、第3のアーム13側と反対側にある第1のアーム11が天井に保持されている。そして、保持部11aで天井に対して第1のアーム11を上下に移動させること、連結部12a中心に概ね水平の面内で第2のアーム12を回転させること、および連結部13a中心に概ね垂直の面内で第3のアーム13を回転させることで、アーム部10の形状を変形させることができ、アーム部10の第3のアーム13に連結された保持部20を上下左右および前後に移動させることができる。
保持部20は、図1に示す様に、上端側が上述の連結部20aでアーム部10と連結された上側腕部21と、上側腕部21に連結された下側腕部22と、下側腕部22に連結された本体部23とを備える。上述したが、連結部20aは、上側腕部21を連結部20a中心に上下に回転可能に構成されている。また、上側腕部21および下側腕部22は、ともに棒状に構成されており、これらの連結している部分を連結部22aとする。連結部22aは、上側腕部21に対して下側腕部22を左右に回転できる様に構成されている。また、本体部23は、下側腕部22に対して上下に移動できる様に、下側腕部22に連結された連結部23aを有している。そして、図1に示す様に、本体部23は、放射線を受光して撮影データを生成する撮影ユニット200を保持することができ、撮影時には、撮影ユニット200が本体部23に保持される。
以上で図1を用いて保持部20について説明した様に、連結部20a中心に上側腕部21を上下に回転させること、連結部22a中心に下側腕部22を左右に回転させること、および連結部23aで本体部23を上下に移動させることで、本体部23の上下左右の向き、および上下の位置を変えることができる。また、この様に本体部23の上下左右の向き、および上下の位置を変えることにより、保持部20の形状を変形させることで、本体部23に保持された撮影ユニット200の上下左右の向きおよび、上下の位置を変えることができる。
以上でアーム部10および保持部20について説明した様に、アーム部10の形状を変形させることで、保持部20を上下左右および前後に移動させることができる。また、保持部20の形状を変形させることで、本体部23に保持された撮影ユニット200の上下左右の向きおよび、上下の位置を変えることができる。これらのアーム部10の形状の変形および保持部20の形状の変形は、手動で行うことができる。すなわち、アーム部10の第1のアーム11〜第3のアーム13、保持部20の上側腕部21、下側腕部22、本体部23を操作者が手動で移動させることで、アーム部10の形状の変形および保持部20の形状の変形ができる。そして、これらの形状の変形により、本体部23に保持された撮影ユニット200の上下左右および前後の位置、および上下左右の向きを変えることができる。ここで、以下では、上下左右および前後の位置を、「位置」と記す場合があり、また、上下左右の向きを、「姿勢」と記す場合がある。
さらに、撮影ユニット200の位置および姿勢の調整を一層容易にするために、放射線撮影ユニット保持装置100は、調整機構30を備えている。図2に、調整機構30のブロック図を示した。図2に示す様に、調整機構30は、アーム部10の形状を変形させるアーム部調整部31と、連結部20a中心の回転を含めた保持部20の形状を変形させる保持部調整部32と、放射線を照射する照射部310の位置の情報を検出する照射部検出部33と、操作者(不図示)の指示を入力できる入力部34と、アーム部調整部31および保持部調整部32を制御できる制御装置35とを備えている。ここで、アーム部調整部31、保持部調整部32、照射部検出部33、入力部34と、制御装置35との接続(図1には不図示)は、有線接続および無線接続のいずれであってもよい。図1には、例として、照射部検出部33と制御装置35との接続を無線接続として示し、アーム部調整部31、保持部調整部32、入力部34の図示を省略した。また、図1には、制御装置35は、例として、本体部23に収納されている制御装置35を示したが、その位置を適宜変更することができる。例えば、制御装置35は、放射線撮影ユニット保持装置100に内装されてもよい。また、制御装置35は、アーム部10床上に置かれても、机上に置かれてもよい。
アーム部調整部31は、アーム部10の形状を変形させることで、アーム部10の第3のアーム13に連結された保持部20を上下左右および前後に移動させることができる。すなわち、アーム部調整部31は、保持部11aで天井に対して第1のアーム11を上下に移動させることができ、連結部12a中心に概ね水平の面内で第2のアーム12を回転させることができ、および連結部13a中心に概ね垂直の面内で第3のアーム13を回転させることができる。これらの移動および回転をさせるために、アーム部調整部31は、保持部11a、連結部12a、連結部13aそれぞれに、例えばモータ等の駆動源や、駆動源による力を伝達するギヤ等を適宜備えており、これらは後述する制御装置35により制御される。また、アーム部調整部31は、保持部11aにおける第1のアーム11の天井に対する上下の位置の情報、第2のアーム12の連結部13aの回転角度の情報、および第3のアーム13の回転角度の情報を含む、アーム部10の形状の情報を検出し、制御装置35に出力することができる。
保持部調整部32は、連結部20a中心の回転を含め、保持部20の形状を変形させことで、本体部23に保持された撮影ユニット200の姿勢(上下左右の向き)および、上下の位置を変えることができる。すなわち、保持部調整部32は、連結部20a中心に上側腕部21を上下に回転させることができ、連結部22a中心に下側腕部22を左右に回転させることができ、および連結部23aで本体部23を上下に移動させることができる。これらの回転および移動をさせるために、保持部調整部32は、連結部20a、連結部22a、連結部23aそれぞれに、例えばモータ等の駆動源や、駆動源による力を伝達するギヤ等を適宜備えており、これらは後述する制御装置35により制御される。また、保持部調整部32は、連結部20a中心とした上側腕部21の上下の回転角度の情報、連結部22a中心とした下側腕部22の左右の回転角度の情報、および連結部23aに対する本体部23の上下の位置の情報を含む保持部20の形状の情報を検出し、制御装置35に出力することができる。
照射部検出部33は、放射線を照射する照射部310の位置に関する情報を検出し、この位置に関する情報を制御装置35に出力できるように構成されている。照射部検出部33は、例えば、音波、光、または電波を周囲に放出し、周囲から反射された音波、光、または電波を検出する測位装置として構成することや、位置の情報を含む光または電波を検出する測位装置として構成することができる。例えば、照射部310を撮影する撮影装置として構成することができ、より具体的には、照射部検出部33を所定の間隔を開けて設けられた2台1組のカメラとして構成することができる。ただし、図1には、照射部検出部33を模式的に示しており、照射部検出部33の構成を単純化して1つの部材として示した。
入力部34は、操作者の指示を入力し、この指示を制御装置35に出力することができるように構成されている。入力部34は、例えば、下側腕部22に設けられた複数のボタンや、キーボードとして構成することができる。
制御装置35は、検出部351と、制御部352とを備えている。これらの「検出部351」および「制御部352」は、制御装置35の内部を機能の観点から便宜的に分類した抽象的な概念であり、制御装置35がこれらの「検出部351」および「制御部352」に物理的に区分されていることを表すものではない。これらの「検出部351」および「制御部352」は、CPUで実行されるコンピュータープログラムとして構成することもでき、LSIを含む電子回路として構成することもでき、更にこれらの組合せとして構成することもできる。
検出部351は、照射部検出部33に接続されており、照射部検出部33から出力された放射線を照射する照射部310の位置に関する情報に基づき、照射部310の位置を検出することができる。また、検出部351は、アーム部調整部31および保持部調整部32とも接続されている。そして、検出部351は、アーム部調整部31からアーム部10の形状の情報を受け取ることができ、保持部調整部32から保持部20の形状の情報を受け取ることができる。また、検出部351は、上記の検出部351が検出した照射部310の位置、アーム部10の形状の情報、および、保持部20の形状の情報を用いて、照射部310に対する撮影ユニット200の相対位置および相対姿勢を検出し、制御部352に出力できる。
制御部352は、検出部351、アーム部調整部31、および保持部調整部32に接続されている。制御部352は、アーム部調整部31に指示を出力してアーム部調整部31にアーム部10の形状を変形させることができる。また、制御部352は、保持部調整部32から保持部20の形状の情報を受け取ることができ、かつ、保持部調整部32に指示して保持部20の形状を変形させることができる。また、制御部352は、上述した様に、検出部351から、照射部310に対する撮影ユニット200の相対位置の情報および相対姿勢の情報を受け取ることができる。
制御部352は、照射部310に対する撮影ユニット200の相対位置の情報および相対姿勢の情報を、検出部351から受け取ると、撮影に好適なアーム部10の形状の情報、および保持部20の形状の情報を検出することができる。上述したが、アーム部10の形状の情報は、アーム部10の形状を特定する情報で、保持部11aにおける第1のアーム11の天井に対する上下の位置の情報、第2のアーム12の連結部13aの回転角度の情報、および第3のアーム13の回転角度の情報を含む。また、同様に、保持部20の形状の情報は、保持部20の形状を特定する情報で、連結部20a中心とした上側腕部21の回転角度の情報、連結部22a中心とした下側腕部22の左右の回転角度の情報、および連結部23aに対する本体部23の上下の位置の情報を含む。
制御部352は、こうして検出した撮影に好適なアーム部10の形状の情報および保持部20の形状の情報と、アーム部調整部31から受け取ったアーム部10の形状の情報と、保持部調整部32から受け取った保持部20の形状の情報とに基づき、アーム部10の形状および保持部20の形状が撮影に好適な形状となるように、アーム部調整部31および保持部調整部32に指示を出力することができる。そして、制御部352からこの指示を受け取った、アーム部調整部31および保持部調整部32は、アーム部10の形状および保持部20の形状を撮影に好適な形状に調整する。以上で説明した様に、制御部352は、検出部351が検出した、照射部310に対する撮影ユニット200の相対位置の情報および相対姿勢の情報に基づき、照射部310に対する撮影ユニット200の相対位置および相対姿勢を、撮影に好適となる様に調整することができる。
また、制御部352は、操作者の指示を入力できる入力部34に接続されている。入力部34に入力できる操作者の指示は、例えば、上述した、照射部310に対する撮影ユニット200の相対位置および相対姿勢を、撮影に好適となる様に調整させることや、アーム部10の形状を所望の形状にすることや、保持部20の形状を所望の形状にすることや、撮影ユニット200を所望の位置や姿勢にすること等、適宜設定することができる。これらの様な指示が入力部34に入力された場合、入力部34は、その指示を制御部352に出力する。その指示を受け取った制御部352は、上述した様に、アーム部調整部31や保持部調整部32に指示を出力し、アーム部調整部31や保持部調整部32に、アーム部10や保持部20を指示通りの形状に調整させることができる。
<2.放射線撮影ユニット保持装置100の動作について(図3〜図4)>
上述した様に、放射線撮影ユニット保持装置100は、アーム部10の形状および保持部20の形状を種々変えることができる。図3には、放射線撮影ユニット保持装置100の折りたたんだ状態の例を模式的に示した。図3に示す様に、第1のアーム11を天井に対して上方に移動させ、アーム部10を折り畳み、さらに、下側腕部22に対して本体部23を上方に移動させることによって、放射線撮影ユニット保持装置100を折りたたんだ状態とすることができる。この折りたたんだ状態では、放射線撮影ユニット保持装置100を省スペースな状態にすることができる。すなわち、この状態では、放射線撮影ユニット保持装置100は、床面よりも高い位置に折りたたまれており、放射線撮影ユニット保持装置100の床面上のスペースは省スペースに構成されている。
また、図4には、撮影時の放射線撮影ユニット保持装置100の状態の例を模式的に示した。図4では、被検者のひとつの例として、木製の車椅子に乗った被検者を示した。ここで、図4においては、放射線撮影ユニット保持装置100と被検者との位置関係を分かりやすく示すために、木製の車椅子と被検者を拡大して図示した。図4の(A)に示す位置に、撮影ユニット200を保持した保持部20が位置しているが、この位置では、撮影ユニット200を用いて木製の車椅子に乗った被検者の頭部を撮影することができる。上述した様に、放射線撮影ユニット保持装置100は、撮影ユニット200を本体部23と共に移動できる。このため、放射線撮影ユニット保持装置100は、木製の車椅子に乗った被検者を車椅子から移動させることなく、図4の(A)に示す位置に撮影ユニット200を本体部23と共に移動できる。そして、図4において、撮影ユニット200を本体部23と共に(A)に示す位置に設定し、頭部を撮影した後、被検者の足を撮影する場合も、放射線撮影ユニット保持装置100は、木製の車椅子に乗った被検者を車椅子から移動させることなく、図4に白塗りの矢印で示す様に、(B)に示す位置に撮影ユニット200を本体部23と共に移動させ、被検者の足を撮影することができる。この様に、放射線撮影ユニット保持装置100を用いれば、被検者が移動するためにかかる負担を軽減することができる。また、図4に示す様に、放射線撮影ユニット保持装置100は、被検者よりも高い位置にある室内の壁面(天井)に固定されているため、床面上のスペースを省スペースに構成されている。
放射線の撮影では、良好に撮影するために、撮影ユニット200が放射線を適切な強度および入射角で受光する必要がある。このため放射線照射装置300の照射部310に対して撮影ユニット200を適切な位置および姿勢に設定した上で撮影する必要がある。このため、従来用いられている、被検者が立たされた立位の状態で撮影するための柱状の放射線撮影ユニット保持装置は、照射部310が放射線を水平方向に照射し、撮影ユニット200は垂直に保持されるように構成されている。また、被検者が寝かされた臥位の状態で撮影するためのベッド状の放射線撮影ユニット保持装置は、照射部310が放射線を真上から照射し、撮影ユニット200は垂直に保持されるように構成されている。これらの放射線撮影ユニット保持装置では、撮影ユニット200に放射線を適切な強度および入射角で受光させるために、照射部310の姿勢および位置が、特定の姿勢および特定の位置に制限されている。また、撮影ユニット200の向きが特定の向きに制限されているため、被検者の撮影する部位は限られた部位に制限される。
これに対して、放射線撮影ユニット保持装置100は、照射部310に対する撮影ユニット200の相対位置および相対姿勢を調整可能な調整機構30を備え、調整機構30の検出部351および制御部352によって、撮影ユニット200に放射線を適切な強度および入射角で受光させるように、撮影ユニット200の相対位置および相対姿勢を調整できる。また、本実施形態の放射線撮影ユニット保持装置100は、撮影ユニット200を本体部23と共に上下左右および前後に移動させることができ、さらに、上下左右の向きを変えることができる。このため、上記の従来の柱状やベッド状の放射線撮影ユニット保持装置よりも、本実施形態の放射線撮影ユニット保持装置100は、被検者のより多くの部位に対して良好に撮影できる。
上記では、1つの例として、図4を用いて木製の車椅子に乗った被検者の撮影について説明した。他の例として、例えば、ストレッチャー上に載せられた被検者の腕や足の撮影、X線を透過する木製や樹脂製の椅子に座った被検者の足や胸部等の撮影に対しても、本実施形態の放射線撮影ユニット保持装置100を用いることができる。ここで、放射線撮影ユニット保持装置100は、撮影ユニット200を本体部23と共に上下左右および前後に移動させることができ、さらに、上下左右の向きを変えることができる。このため、これらの撮影を行うとき、被検者が撮影ユニット200の方へ移動する代わりに、撮影ユニット200を被験者の方へ移動させることができる。このため、上述した例に限らず、放射線の撮影に関する様々な場合について、被検者が移動するためにかかる負担を軽減することができる。
なお、本実施形態の放射線撮影ユニット保持装置100は、アーム部10の第1のアーム11で天井に保持されているが(図1参照)、放射線撮影ユニット保持装置100は、アーム部10一端が立位姿勢の被検者よりも高い位置にある室内の壁面に固定可能に構成されていればよい。ここで、被検者よりも高い位置とは、一般成人の平均身長よりも高い高さ(例えば180〜200cm程度)を意味する。従って、放射線撮影ユニット保持装置100のアーム部10が保持されるのは、天井に限らず、側壁における一般成人の平均身長よりも高い高さにある部分であってもよく、例えば側壁の180〜200cm程度の高さにある部分であってもよい。
以上のように構成される本実施形態の放射線撮影ユニット保持装置100は、以下のような作用効果を奏する。本実施形態の放射線撮影ユニット保持装置100によれば、アーム部10の一方の端部(第3のアーム13の連結部20a側の端部)は保持部20に連結され、他方の端部(第1のアーム11の天井に保持されている部分)は立位姿勢の被検者よりも高い位置にある室内の壁面(天井)に固定可能に構成されている。
これにより、放射線撮影ユニット保持装置100は、互いに回転可能に連結された複数のアーム(第1のアーム11、第2のアーム12、第3のアーム13)を回転させることで、保持部20の本体部23に保持された撮影ユニット200を保持部20と共に移動させることができる。このため、撮影ユニット200を、保持部20と共に被検者の撮影対象の部位へ移動させ得る。そして、例えば、体が不自由で移動が困難な被検者を撮影する場合であっても、撮影ユニット200を移動させることで、被検者が移動するためにかかる負担を軽減することができる。従って、本実施形態の放射線撮影ユニット保持装置100を用いることで、撮影のために被検者に負担を強いることを抑止し得る。
また、放射線撮影ユニット保持装置100は、被検者よりも高い位置にある室内の壁面(天井)に固定されているため、床面上のスペースを省スペースに構成し得る。以上で説明した様に、放射線撮影ユニット保持装置100は、撮影のために被検者に負担を強いることを抑止することと、床面上のスペースを省スペース化することの両立を図ることができる。
また、放射線撮影ユニット保持装置100は、照射部310に対する撮影ユニット200の相対位置および相対姿勢を調整可能な調整機構30を備える。従って、調整機構30によって、良好な撮影画像が得られるように撮影ユニット200の相対位置および相対姿勢を調整できる。
また、調整機構30は、照射部310に対する撮影ユニット200の相対位置および相対姿勢を検出する検出部351と、検出部351が検出した相対位置の情報および相対姿勢の情報に基づき、照射部310に対する撮影ユニット200の相対位置および相対姿勢を調整する制御部352と、を備える。従って、撮影ユニット200の位置および姿勢を良好な撮影画像が得られるように調整することをより一層容易にし得る。
<その他の実施形態>
上記の実施形態は、第1のアーム11が、保持部11aにより、上下に移動できるように構成されているが、第1のアーム11を天井に固定するように構成してもよい。
上記の実施形態では、アーム部10は、3つのアーム(第1のアーム11、第2のアーム12、第3のアーム13)を備えているが、アームの数は2つ以上あればよい。また、上記の実施形態では、保持部11a、連結部12a、連結部13aにおいて、アームが回転可能に構成されているが、これらの保持部や連結部の構成は適宜変更でき、例えば、保持部や連結部の数や、回転方向を適宜変更できる。
上記の実施形態では、アーム部10の備える3つのアーム(第1のアーム11、第2のアーム12、第3のアーム13)は、いずれも棒状に構成されたアームであるが、これらのアームに変えて、複数の内径の異なる筒状のアームを同軸に重ね、これらの複数のアームを軸方向に伸縮自在に構成したものを用いても良い。
上記の実施形態では、図4の(C)に示す様に、照射部検出部33が、天井の第1のアーム11の周辺の位置に取り付けられているが、照射部検出部33を取り付ける位置はこれに限らず適宜設定でき、例えば図4の(D)の第1のアーム11から離れた位置に設定できる。
上記の実施形態では、保持部20の本体部23に保持された撮影ユニット200が、保持部20により、上下の位置、および上下左右の向きを変えることができる様に構成されている。本体部23に保持された撮影ユニット200が、上下の位置、および上下左右の向きを変えることができるだけでなく、左右の位置を変える(横スライド)ことができるように保持部20を構成してもよい。
上記の実施形態では、調整機構30が、アーム部10の形状および保持部20の形状を調整できるように構成されているが、これらのいずれかの形状を調整することで、保持部20の本体部23に保持された撮影ユニット200の位置や向きを調整できる。そこで、調整機構30を、アーム部10の形状および保持部20の形状のいずれかを調整できるように構成してもよい。
本発明の放射線撮影ユニット保持装置100は、上述した実施形態で説明した構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。
100 放射線撮影ユニット保持装置
10 アーム部
11 第1のアーム
11a 保持部
12 第2のアーム
12a 連結部
13 第3のアーム
13a 連結部
20 保持部
20a 連結部
21 上側腕部
22 下側腕部
22a 連結部
23 本体部
23a 連結部
30 調整機構
31 アーム部調整部
32 保持部調整部
33 照射部検出部
34 入力部
35 制御装置
351 検出部
352 制御部
200 撮影ユニット
300 放射線照射装置
310 照射部

Claims (3)

  1. 放射線撮影ユニット保持装置であって、
    放射線照射装置の照射部から照射された放射線を受光して撮影データを生成する撮影ユニットを保持可能な保持部と、
    互いに回転可能に連結された複数のアームを有するアーム部と、を備え、
    前記アーム部の一方の端部は前記保持部に連結され、他方の端部は立位姿勢の被検者よりも高い位置にある室内の壁面に固定可能に構成されている、放射線撮影ユニット保持装置。
  2. 請求項1に記載の放射線撮影ユニット保持装置であって、
    前記照射部に対する前記撮影ユニットの相対位置および相対姿勢を調整可能な調整機構を備える放射線撮影ユニット保持装置。
  3. 請求項2に記載の放射線撮影ユニット保持装置であって、
    前記調整機構は、前記相対位置および前記相対姿勢を検出する検出部と、
    前記検出部が検出した前記相対位置の情報および前記相対姿勢の情報に基づき、前記撮影ユニットの前記相対位置および前記相対姿勢を調整する制御部と、を備える放射線撮影ユニット保持装置。
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