JP2008067920A - 放射線撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】新たなる撮像方法で断層撮影を行うことができる放射線撮像装置を提供することを目的とする。
【解決手段】X線管が被検体の長手方向である体軸に対して垂直になる方向に沿って平行移動するように構成するとともに、X線管がピッチ毎に移動する度にX線管からX線を間欠的に照射して、間欠的に照射された被検体を透過したX線をFPDが検出するように構成し、X線画像O,O,…,O,…,Oを上述したピッチごとに分解し、その分解された画像を同一の投影角度毎に合成して投影角度毎の投影画像P,P,…を得る。したがって、その合成された投影画像に基づいて再構成処理を行うことで、新たなる撮像方法で断層撮影を行うことができる。
【選択図】図8

Description

この発明は、検出された放射線に基づいて放射線画像を得ることで放射線撮像を行う放射線撮像装置に係り、特に、再構成処理を行って断層画像を得る技術に関する。
再構成処理を行って断層画像を得る放射線撮像装置として、X線CT(computed tomography)装置やX線断層撮影装置などがある。X線CT装置では、被検体の長手方向である体軸の軸心周りをX線管(放射線照射手段)とX線検出器(放射線検出手段)とが回転移動して断層画像を得る。X線断層撮影装置では、例えば図10に示すように、被検体Mの体軸z方向に沿ってX線管101およびX線検出器102が互いに逆方向に平行移動して断層画像を得る。X線CT装置と比較するとX線断層撮影装置の場合には、得られた断層画像の解像度は劣るものの、平行移動するのみで断層画像を得ることができるという利点がある。かかるX線CT装置やX線断層撮影装置で行われる撮像方式は、胸部、関節、消化器等の多くの部位で有効な撮像方法である(例えば、特許文献1参照)。
被検体を立位姿勢にして、その立位姿勢の状態で撮像を行うX線断層撮像装置に適用した場合には、図11に示すように、被検体Mの体軸z方向に沿ってX線管101およびX線検出器102が互いに逆方向に平行移動して断層画像を得る。なお、被検体Mが立位姿勢なので体軸z方向は鉛直方向となる。したがって、X線管101およびX線検出器102は上下動に昇降する。立位姿勢での断層撮影は胸部などの部位で有効である。
特開2005−237518号公報(第2,4,5,7,8頁、図1,5,7,8)
しかしながら、図11のような立位姿勢で断層撮影を行う場合には、上述したようにX線管101およびX線検出器102を上下動に昇降させなければならない。特に、X線検出器102の連動に関わらず、X線管101を首振りさせながら上下動して昇降しながら断層撮影を行われなければならない。このように立位姿勢で断層撮影を行う場合は鉛直方向については手動がほとんどであって、連動させて一方(例えばX線検出器102)が電動であっても、それに連動される他方(例えばX線管101)では手動も行わなければならない。図10に示すように、被検体が水平姿勢の場合では、X線管101およびX線検出器102が体軸zの方向のように水平方向に移動するので電動で制御が可能である。しかし、立位姿勢に限らず被検体が水平姿勢の場合であっても、図10に示す以外の撮像方法で断層撮影装置を構成するのが望まれる。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、新たなる撮像方法で断層撮影を行うことができる放射線撮像装置を提供することを目的とする。
発明者は、上記の問題を解決するために鋭意研究した結果、次のような知見を得た。
すなわち、被検体が立位姿勢の状態で上下動以外の移動で断層撮影が得られる否かに着目してみた。上下動以外の移動でもっとも移動の制御が行いやすいのは水平方向である。してみれば、立位姿勢の状態で水平移動させた場合でも断層撮影は可能である。その場合、上述したように体軸方向は鉛直方向なので、被検体の長手方向である体軸の方向に対して垂直になる方向が水平方向となる。つまり、被検体の短手方向に、図10や図11に示すようにX線管101およびX線検出器102を互いに逆方向に平行移動させれば、断層撮影は可能である。
しかし、被検体の長手方向である体軸zの方向に沿ってX線管101およびX線検出器102を互いに逆方向に平行移動させる場合には長手方向の被検体の範囲内にX線管101およびX線検出器102の移動範囲が収まるので、移動スペースとして問題はないが、被検体の短手方向に沿ってX線管101およびX線検出器102を互いに逆方向に平行移動させる場合には短手方向の被検体の範囲に比べてX線管101およびX線検出器102の移動範囲がかなり広くなるので、被検体の範囲に対して移動スペースが拡がる。
してみると、X線管101に代表される放射線照射手段およびX線検出器102に代表される放射線検出手段が短手方向(すなわち被検体の長手方向に対して垂直になる方向)に沿って互いに同方向に平行移動するように構成すれば、短手方向の放射線照射手段および放射線検出手段の移動範囲が従来よりも狭くなるので、移動スペースとして問題はない。一方で、このように互いに同方向に平行移動させて得られる画像は投影画像であるので、さらなる撮像方式および断層画像を得るための構成が必要である。
そこで、前者のさらなる撮像方式として、放射線照射手段および放射線検出手段が所定距離毎に移動する度に放射線照射手段から放射線を間欠的に照射して、間欠的に照射された被検体を透過した放射線を放射線検出手段が検出するように構成する。後者の断層画像を得るための構成として、放射線画像を上述した所定距離ごとに分解し、その分解された画像を同一の投影角度毎に合成して投影角度毎の投影画像を得る。さすれば、その合成された投影画像に基づいて再構成処理を行うことで、被検体の範囲に対して移動スペースがさほどに拡がることなく断層画像を得ることができるという知見を得た。
また、さらに好ましくは、放射線検出手段を被検体に対して固定して放射線照射手段のみを短手方向に平行移動するように構成すれば、放射線検出手段の移動範囲は“0”になるので、放射線検出手段の移動スペースは不要となる。してみれば、少なくとも放射線照射手段を短手方向に平行移動するように構成するとともに、少なくとも放射線照射手段が所定距離毎に移動する度に放射線照射手段から放射線を間欠的に照射して、間欠的に照射された被検体を透過した放射線を放射線検出手段が検出するように構成して、同様に放射線画像の分解や合成を行えば、断層画像を得ることができるという知見を得た。
なお、被検体が立位姿勢の状態に限定されず水平姿勢などを含んだ一般的な姿勢で断層撮影を行う場合であっても、かかる方向での撮像によって新たなる撮像方法で断層撮影を行うことができるという知見を得た。
このような知見に基づくこの発明は、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の発明は、被検体に向けて放射線を照射する放射線照射手段と、前記被検体を透過した放射線を検出する放射線検出手段とを備え、検出された放射線に基づいて放射線画像を得ることで放射線撮像を行う放射線撮像装置であって、少なくとも前記放射線照射手段が被検体の長手方向に対して垂直になる方向に沿って相対的に平行移動するように構成するとともに、少なくとも放射線照射手段が被検体に対して所定距離毎に相対移動する度に放射線照射手段から放射線を間欠的に照射して、間欠的に照射された被検体を透過した放射線を前記放射線検出手段が検出するように構成し、前記装置は、前記放射線画像を前記所定距離ごとに分解する画像分解手段と、その分解された画像を同一の投影角度毎に合成して投影角度毎の投影画像を得る画像合成手段と、その合成された投影画像に基づいて再構成処理を行って断層画像を得る再構成処理手段とを備えることを特徴とするものである。
[作用・効果]請求項1に記載の発明によれば、少なくとも放射線照射手段が被検体の長手方向に対して垂直になる方向に沿って相対的に平行移動するように構成することで、被検体の長手方向に対して垂直になる方向である短手方向の放射線照射手段の移動範囲が従来よりも狭くなった状態でデータを放射線検出手段から得ることができる。一方、少なくとも放射線照射手段が被検体に対して所定距離毎に相対移動する度に放射線照射手段から放射線を間欠的に照射して、間欠的に照射された被検体を透過した放射線を放射線検出手段が検出するように構成する。そして、放射線画像を上述した所定距離ごとに画像分解手段は分解し、その分解された画像を同一の投影角度毎に画像合成手段が合成して投影角度毎の投影画像を得る。したがって、その合成された投影画像に基づいて再構成処理手段が再構成処理を行うことで、新たなる撮像方法で断層撮影を行うことができる。
上述した発明は、被検体を立位姿勢にして、その立位姿勢の状態で撮像を行う場合に適用してもよい(請求項2に記載の発明)。この場合には被検体が立位姿勢なので長手方向である体軸の方向は鉛直方向となり、少なくとも放射線照射手段を被検体に対して相対移動させる方向、すなわち長手方向に対して垂直になる方向(短手方向)は、鉛直方向に対して垂直になる水平方向となる。このことから、立位姿勢の状態で少なくとも放射線照射手段が立位姿勢である被検体に対して水平方向に沿って相対的に平行移動するように構成することになる。
上述した発明において、放射線照射手段が被検体の長手方向に対して垂直になる方向に沿って相対的に平行移動し、かつ放射線検出手段を被検体に対して相対的に固定するように構成するとともに、その放射線検出手段を被検体に対して相対的に固定した状態で放射線照射手段が被検体に対して所定距離毎に相対移動する度に放射線照射手段から放射線を間欠的に照射するように構成するのが好ましい(請求項3に記載の発明)。このように構成すれば、放射線検出手段の移動範囲は被検体に対して相対的に“0”になるので、被検体に対する放射線検出手段の相対移動スペースは不要となる。
このように放射線検出手段を被検体に対して相対的に固定する場合でも、請求項2に記載の発明と同様に、被検体を立位姿勢にして、その立位姿勢の状態で撮像を行う場合に適用してもよい(請求項4に記載の発明)。この場合にも被検体が立位姿勢なので長手方向である体軸の方向は鉛直方向となり、放射線照射手段を被検体に対して相対移動させる方向、すなわち長手方向に対して垂直になる方向(短手方向)は、鉛直方向に対して垂直になる水平方向となる。このことから、立位姿勢の状態で、かつ放射線検出手段を被検体に対して相対的に固定した状態で放射線照射手段が立位姿勢である被検体に対して水平方向に沿って相対的に平行移動するように構成することになる。
この発明では、少なくとも放射線照射手段が被検体の長手方向に対して垂直になる方向に沿って相対的に平行移動し、少なくとも放射線照射手段が被検体に対して所定距離毎に相対移動する度に放射線照射手段から放射線を間欠的に照射すればよいので、請求項3、4に記載の発明のように、放射線検出手段を被検体に対して相対的に固定してもよいし、放射線照射手段とともに放射線検出手段を相対移動させてもよい。すなわち、放射線照射手段および放射線検出手段が被検体の長手方向に対して垂直になる方向に沿って互いに同方向に相対的に平行移動するように構成するとともに、放射線照射手段および放射線検出手段が被検体に対して所定距離毎に相対移動する度に放射線照射手段から放射線を間欠的に照射するように構成してもよい(請求項5に記載の発明)。
請求項5に記載の発明によれば、放射線照射手段および放射線検出手段が被検体の長手方向に対して垂直になる方向に沿って互いに同方向に相対的に平行移動するように構成することで、被検体の長手方向に対して垂直になる方向である短手方向の放射線照射手段および放射線検出手段の移動範囲が従来よりも狭くなった状態でデータを放射線検出手段から得ることができる。
上述した請求項5に記載の発明において、放射線照射手段および放射線検出手段は被検体に対して互いに同速度で相対的に平行移動するのが好ましい(請求項6に記載の発明)。放射線照射手段および放射線検出手段が被検体に対して互いに同速度で相対的に平行移動することで、投影角度を同じ角度に保つことができて、放射線照射手段および放射線検出手段をより長く相対移動させることができる。その結果、長い視野の断層画像を得ることができる。
上述した請求項5または請求項6に記載の発明のように放射線照射手段とともに放射線検出手段を互いに同方向に相対移動させる場合でも、請求項2、4に記載の発明と同様に、被検体を立位姿勢にして、その立位姿勢の状態で撮像を行う場合に適用してもよい(請求項7に記載の発明)。この場合にも被検体が立位姿勢なので長手方向である体軸の方向は鉛直方向となり、放射線照射手段および放射線検出手段を被検体に対して相対移動させる方向、すなわち長手方向に対して垂直になる方向(短手方向)は、鉛直方向に対して垂直になる水平方向となる。このことから、立位姿勢の状態で放射線照射手段および放射線検出手段が立位姿勢である被検体に対して水平方向に沿って同方向に相対的に平行移動するように構成することになる。
また、上述したこれらの発明の一例は、再構成処理手段によって得られた断層画像を出力する出力手段を備えることである(請求項8に記載の発明)。出力手段を備えることで出力の閲覧に供することができる。なお、出力手段としては、表示出力するモニタに代表さされる表示手段であってもよいし、印刷出力するプリンタに代表される印刷手段であってもよい。
この発明に係る放射線撮像装置によれば、少なくとも放射線照射手段が被検体の長手方向に対して垂直になる方向に沿って相対的に平行移動するように構成するとともに、少なくとも放射線照射手段が被検体に対して所定距離毎に相対移動する度に放射線照射手段から放射線を間欠的に照射して、間欠的に照射された被検体を透過した放射線を放射線検出手段が検出するように構成し、放射線画像を上述した所定距離ごとに画像分解手段は分解し、その分解された画像を同一の投影角度毎に画像合成手段が合成して投影角度毎の投影画像を得る。したがって、その合成された投影画像に基づいて再構成処理手段が再構成処理を行うことで、新たなる撮像方法で断層撮影を行うことができる。
以下、図面を参照してこの発明の実施例を説明する。
図1は、実施例に係るX線断層撮影装置のブロック図であり、図2は、X線管の駆動に関するX線管駆動部の概略構成を示す模式図であり、図3は、X線管駆動部によるX線管の水平方向(短手方向)の平行移動を示す模式図である。本実施例では放射線検出手段としてフラットパネル型X線検出器(以下、「FPD」と略記する)を例に採るとともに、放射線撮像装置としてX線断層撮影装置を例に採って説明する。
X線断層撮影装置は、被検体Mを立位姿勢にして、その立位姿勢の状態で被検体Mに向けてX線を照射するX線管2と、被検体Mを透過したX線を検出するFPD3とを備えている。X線管2は、この発明における放射線照射手段に相当し、FPD3は、この発明における放射線検出手段に相当する。
X線断層撮影装置は、他に、X線管2の管電圧や管電流を発生させる高電圧発生部6を有するX線管制御部7や、FPD3から電荷信号であるX線検出信号をディジタル化して取り出すA/D変換器8や、A/D変換器8から出力されたX線検出信号に基づいて種々の処理を行う画像処理部9や、これらの各構成部を統括するコントローラ10や、処理された画像などを記憶するメモリ部11や、オペレータが入力設定を行う入力部12や、処理された画像などを表示するモニタ13などを備えている。モニタ13は、この発明における出力手段に相当する。
高電圧発生部6は、X線を照射させるための管電圧や管電流を発生してX線管2に与える。X線管制御部7は、X線管2を被検体Mの長手方向である体軸z方向に対して垂直になる方向(すなわち水平方向、短手方向)に沿って平行移動させる制御を行う。この制御は、図2に示すように、支柱15aやネジ棒15bやモータ15cやエンコーダ15dなどからなるX線管駆動部15を制御することで行う。具体的には、支柱15aはX線管2を上端側に装着支持し、下端側にネジ棒15bにネジ結合している。ネジ棒15bは被検体Mの体軸z方向に対して垂直になる方向である水平方向に沿って延在しており、モータ15cの回転によって回転する。例えば、モータ15cを正転させると、図2、図3中の一点鎖線に示すように支柱15aとともにX線管2が被検体Mの右側に平行移動し、モータ15cを逆転させると、図2、図3中の二点鎖線に示すように支柱15aとともにX線管2が被検体Mの左側に平行移動する(ただし、被検体MはFPD3側に向いている)。エンコーダ15dはX線管2の移動方向と移動量(移動距離)に対応したモータ15cの回転方向および回転量を検出する。エンコーダ15dによる検出結果をX線管制御部7に送る。なお、図1は側面方向からの図であって、図2、図3(a)は正面方向からの図であって、図3(b)は平面方向からの図であることに留意されたい。
また、X線管制御部7は、X線管2側のコリメータ2aの照視野の設定の制御を行う。本実施例では、被検体Mの長手方向(体軸z方向)および短手方向(体軸zに水平面内に直交する方向)に広がりを有するファンビーム状のX線を照射するようにコリメータを制御して照視野を設定する。また、X線管2が後述するピッチ(所定距離)毎に移動する度にX線管2から(ファンビーム状の)X線を間欠的に照射するようにX線管制御部7は制御する。そして、間欠的に照射された被検体Mを透過したX線をFPD3が検出する。また、本実施例では、X線管制御部7は、コリメータ2aによる後述する図6に示す照視野の設定も行う。
コントローラ10は、中央演算処理装置(CPU)などで構成されており、メモリ部11は、ROM(Read-only Memory)やRAM(Random-Access Memory)などに代表される記憶媒体などで構成されている。また、入力部12は、マウスやキーボードやジョイスティックやトラックボールやタッチパネルなどに代表されるポインティングデバイスで構成されている。
画像処理部9は、X線検出信号に対してラグ補正やゲイン補正などを行って、FPD3の検出面に投影されたX線画像を出力する補正部9aと、補正されたX線画像をピッチごとに分解する画像分解部9bと、その分解された画像を同一の投影角度毎に合成して投影角度毎の投影画像を得る画像合成部9cと、その合成された投影画像に基づいて再構成処理を行って断層画像を得る再構成処理部9dとを備えている。画像分解部9bは、この発明における画像分解手段に相当し、画像合成部9cは、この発明における画像合成手段に相当し、再構成処理部9dは、この発明における再構成処理手段に相当する。画像分解部9bや画像合成部9cや再構成処理部9dの具体的な機能については、図6〜図9で後述する。
メモリ部11は、画像処理部9で処理された各々の画像を書き込んで記憶するように構成されている。X線管制御部7も、コントローラ10と同様にCPUなどで構成されている。
次に、フラットパネル型X線検出器(FPD)3の構造について、図4および図5を参照して説明する。図4は、側面視したフラットパネル型X線検出器(FPD)の等価回路であり、図5は、平面視したフラットパネル型X線検出器(FPD)の等価回路である。
FPD3は、図4に示すように、ガラス基板31と、ガラス基板31上に形成された薄膜トランジスタTFTとから構成されている。薄膜トランジスタTFTについては、図4、図5に示すように、縦・横式2次元マトリクス状配列でスイッチング素子32が多数個(例えば、1024個×1024個)形成されており、キャリア収集電極33ごとにスイッチング素子32が互いに分離形成されている。すなわち、FPD3は、2次元アレイ放射線検出器でもある。
図4に示すようにキャリア収集電極33の上にはX線感応型半導体34が積層形成されており、図4、図5に示すようにキャリア収集電極33は、スイッチング素子32のソースSに接続されている。ゲートドライバ35からは複数本のゲートバスライン36が接続されているとともに、各ゲートバスライン36はスイッチング素子32のゲートGに接続されている。一方、図5に示すように、電荷信号を収集して1つに出力するマルチプレクサ37には増幅器38を介して複数本のデータバスライン39が接続されているとともに、図4、図5に示すように各データバスライン39はスイッチング素子32のドレインDに接続されている。
図示を省略する共通電極にバイアス電圧を印加した状態で、ゲートバスライン36の電圧を印加(または0Vに)することでスイッチング素子32のゲートがONされて、キャリア収集電極33は、検出面側で入射したX線からX線感応型半導体34を介して変換された電荷信号(キャリア)を、スイッチング素子32のソースSとドレインDとを介してデータバスライン39に読み出す。なお、スイッチング素子がONされるまでは、電荷信号はキャパシタ(図示省略)で暫定的に蓄積されて記憶される。各データバスライン39に読み出された電荷信号を増幅器38で増幅して、マルチプレクサ37で1つの電荷信号にまとめて出力する。出力された電荷信号をA/D変換器8でディジタル化してX線検出信号として出力する。
次に、コリメータ2aによる照視野の具体的な設定について、図6を参照して説明するとともに、画像分解部9bや画像合成部9cや再構成処理部9dの具体的な機能について、図7〜図9を参照して説明する。図6は、コリメータによる照視野の具体的な設定をピッチ(所定距離)ごとに表した模式図であり、図7は、X線管およびフラットパネル型X線検出器(FPD)による撮像原理をピッチ(所定距離)ごとに表した模式図であり、図8、図9は、画像の分離および投影画像への合成を表した模式図である。なお、FPD3の検出面に投影されたX線画像は、補正部9aによってラグ補正やゲイン補正などの処理が既に終了しているものとして説明する。
本実施例では、図6(a)〜図6(e)に示すように、X線管2が被検体Mの体軸z方向に対して垂直になる方向である水平方向(短手方向)に沿って平行移動し、かつFPD3を被検体Mに対して固定する。このとき、X線管2がピッチ毎に移動する度に、FPD3の外部にX線が照射されないようにコリメータ2aの照視野の設定の制御をX線管制御部7(図1を参照)が行う。例えば、図6(a)に示すように被検体Mの右端からX線管2を移動させた場合には、FPD3の外部にX線が照射されないようにコリメータ2aも移動させる。被検体Mの左方向に平行移動させると、X線管2およびコリメータ2aの移動位置は、図6(b)〜図6(e)の順にそれぞれ設定される。図6(b)〜図6(e)においても、FPD3の外部にX線が照射されないな位置にコリメータ2aを移動させる。なお、コリメータ2aの照視野の幅を変更してもよい。
FPD3の検出面に投影されたX線画像を、図7(a)〜図7(d)に示すように、X線管2がピッチd毎に移動する度に、図7(e)〜図7(h)に示すように、O,O,…,O,…,Oとする(1≦I≦M)。X線管2がピッチd毎に移動する度にX線管2はX線を間欠的に照射する。すなわち、ピッチd毎に移動する度にX線をパルス照射する。なお、図7ではコリメータ2a(図1、図3(b)、図6を参照)によるX線の照視野の制限を無視して図示するとともに、FPD3の水平方向の長さを延ばして図示する。
具体的には、最初にX線管2が、図7(a)に示す位置でX線を照射した場合には、次に、ピッチdを移動させた図7(b)に示す位置でX線を照射する。図7(a)でX線をFPD3が検出することでX線画像O(図7(e)を参照)が得られ、図7(b)でX線をFPD3が検出することでX線画像O(図7(f)を参照)が得られる。以下、同様にX線管2がピッチd毎に移動すると、(I−1)番目には、図7(c)に示す位置でX線を照射し、図7(c)でX線をFPD3が検出することでX線画像O(図7(g)を参照)が得られる。最終的には、(M−1)番目には、図7(d)に示す位置でX線を照射し、図7(d)でX線をFPD3が検出することでX線画像O(図7(h)を参照)が得られる。本実施例では図7(a)の撮像開始位置を被検体Mの右端とし、図7(d)の撮像終了位置を被検体Mの左端とし、図7(a)〜図7(d)とX線管2が移動するのに伴って右側から左側に順に移動する(ただし、被検体MはFPD3側に向いている)。
X線管2がピッチd毎に移動することで、各X線画像O,O,…,O,…,Oをピッチd毎に画像分解部9bは分解することができる。具体的には、図7(i)の拡大図に示すように、X線管2からFPD3を結ぶ照射軸と被検体の短手方向の軸(体軸zに対して直交する水平軸)とのなす角度である投影角度をピッチd毎に、θ,θ,…,θ,…,θN−1,θとする(1≦J≦N)。すると、ピッチd毎に分解された画像は、同一の投影角度θ,θ,…,θ,…,θN−1,θとに分けられた画像にそれぞれ一致する。
図7(e)に示すようにX線画像Oは、ピッチd毎にO11,O12,…,O1J,…,O1(N−1),O1Nと分解され、分解された画像O11は投影角度θで照射されて得られた画像となり、分解された画像O12は投影角度θで照射されて得られた画像となり、以下、同様に分解された画像O1Jは投影角度θで照射されて得られた画像となり、最終的に分解された画像O1Nは投影角度θで照射されて得られた画像となる。
同様に、図7(f)に示すようにX線画像Oは、ピッチd毎にO21,O22,…,O2J,…,O2(N−1),O2Nと分解され、分解された画像O21は投影角度θで照射されて得られた画像となり、分解された画像O22は投影角度θで照射されて得られた画像となり、以下、同様に分解された画像O2Jは投影角度θで照射されて得られた画像となり、最終的に分解された画像O2Nは投影角度θで照射されて得られた画像となる。
(I−1)番目には、図7(g)に示すようにX線画像Oは、ピッチd毎にOI1,OI2,…,OIJ,…,OI(N−1),OINと分解され、分解された画像OI1は投影角度θで照射されて得られた画像となり、分解された画像OI2は投影角度θで照射されて得られた画像となり、以下、同様に分解された画像OIJは投影角度θで照射されて得られた画像となり、最終的に分解された画像OINは投影角度θで照射されて得られた画像となる。
最終的には、(M−1)番目には、図7(h)に示すようにX線画像Oは、ピッチd毎にOM1,OM2,…,OMJ,…,OM(N−1),OMNと分解され、分解された画像OM1は投影角度θで照射されて得られた画像となり、分解された画像OM2は投影角度θで照射されて得られた画像となり、以下、同様に分解された画像OMJは投影角度θで照射されて得られた画像となり、最終的に分解された画像OMNは投影角度θで照射されて得られた画像となる。
このように分解された各画像を、図8、図9に示すように同一の投影角度θ,θ,…,θ,…,θN−1,θ毎にそれぞれ画像合成部9cは合成する。上述したように各X線画像O,O,…,O,…,Oは、各ピットdごとに分解された(すなわち各投影角度θ,θ,…,θ,…,θN−1,θごとに分けられた)画像を、図8(a)〜図8(d)、図8(f)〜図8(i)、図9(a)〜図9(d)、図9(f)〜図9(i)に示すように有している。
例えば、投影角度θの場合には、図8(a)に示すX線画像O中の画像O11と、図8(b)に示すX線画像O中の画像O21と、…、図8(c)に示すX線画像O中の画像OI1と、…、図8(d)に示すX線画像O中の画像OM1とを合成することで、図8(e)に示すように投影角度θでの投影画像Pを得る。
同様に、投影角度θの場合には、図8(f)に示すX線画像O中の画像O12と、図8(g)に示すX線画像O中の画像O22と、…、図8(h)に示すX線画像O中の画像OI2と、…、図8(i)に示すX線画像O中の画像OM2とを合成することで、図8(j)に示すように投影角度θでの投影画像Pを得る。
(J−1)番目には、投影角度θの場合には、図9(a)に示すX線画像O中の画像O1Jと、図9(b)に示すX線画像O中の画像O2Jと、…、図9(c)に示すX線画像O中の画像OIJと、…、図9(d)に示すX線画像O中の画像OMJとを合成することで、図9(e)に示すように投影角度θでの投影画像Pを得る。
最終的には、(N−1)番目には、投影角度θの場合には、図9(f)に示すX線画像O中の画像O1Nと、図9(g)に示すX線画像O中の画像O2Nと、…、図9(h)に示すX線画像O中の画像OINと、…、図9(i)に示すX線画像O中の画像OMNとを合成することで、図9(j)に示すように投影角度θでの投影画像Pを得る。
以上をまとめると、画像合成部9cは、分解された各画像を同一の投影角度θ,θ,…,θ,…,θN−1,θ毎に合成して、図8(e)、図8(j)、図9(e)、図9(j)に示すように投影角度θ,θ,…,θ,…,θN−1,θ毎の投影画像P,P,…,P,…、Pを得る。
再構成処理部9dは、その合成された投影画像P,P,…,P,…、Pに基づいて再構成処理を行って断層画像を得る。再構成処理については、周知のフィルタード・バックプロジェクション(FBP: Filtered Back Projection)(「フィルタ補正逆投影法」とも呼ばれる)を用いて行えばよい。
投影画像P,P,…,P,…、Pの枚数はN[Frame]であって、X線管2の映像系の移動速度をv[mm/sec]とし、FPD3の視野サイズをV[mm]とし、撮像周期(「パルス時間幅」とも呼ばれる)をT[sec/Frame]とすると、移動速度v[mm/sec]はv[mm/sec]=V[mm]/N[Frame]×1/T[sec/Frame]で表される。また、撮像周期の逆数は撮像速度であって、撮像速度をF[Frame/sec]とすると、移動速度v[mm/sec]はv[mm/sec]=V[mm]/N[Frame]×F[Frame/sec]とも表される。また、ピッチd[mm]はd[mm]=V[mm]/N[Frame]で表される。
例えば、本実施例で用いられる視野サイズVを17インチ(=430[mm])とし、投影画像P,P,…,P,…、Pの枚数Nを50[Frame]とし、撮像速度Fを15[Frame/sec]とすると、移動速度vはv[mm/sec]=430[mm]/50[Frame]×15[Frame/sec]=129[mm/sec]となり、ピッチdは430[mm]/50[Frame]=8.6[mm/ Frame]となる。したがって、X線管2を129[mm/sec]で平行移動し、撮像速度15[Frame/sec]のタイミングでX線を間欠的に照射することで、X線管2がピッチ8.6[mm/ Frame]毎に移動する度にX線管2からX線を間欠的に照射する。そして、50枚の投影画像P,P,…,P,…、P50を得ることができる。また、例えばFPD3の水平方向の長さを長くする、あるいはFPD3もX線管2とともに同方向に平行移動させて、X線管2が移動する距離が長くなるのにしたがって、図8、図9に示すように各投影画像P,P,…,P,…、Pの領域も長尺状になる。
本実施例に係るX線断層撮影装置によれば、X線管2が被検体Mの長手方向である体軸zの方向に対して垂直になる方向に沿って平行移動するように構成することで、長手方向に対して垂直になる方向である短手方向のX線管2の移動範囲が従来よりも狭くなった状態でデータをFPD3から得ることができる。一方、X線管2がピッチ(所定距離)毎に移動する度にX線管2からX線を間欠的に照射して、間欠的に照射された被検体Mを透過したX線をFPD3が検出するように構成する。そして、X線画像を上述したピッチごとに画像分解部9bは分解し、その分解された画像を同一の投影角度毎に画像合成部9cが合成して投影角度毎の投影画像を得る。したがって、その合成された投影画像に基づいて再構成処理部9dが再構成処理を行うことで、新たなる撮像方法で断層撮影を行うことができる。
本実施例では、X線管2が被検体Mの体軸z方向に対して垂直になる方向である水平方向(短手方向)に沿って平行移動し、かつFPD3を被検体Mに対して固定するように構成するとともに、そのFPD3を被検体Mに対して固定した状態でX線管2がピッチ毎に移動する度にX線管2からX線を間欠的に照射するように構成している。このように構成すれば、FPD3の移動範囲は被検体Mに対して“0”になるので、被検体Mに対するFPD3の移動スペースは不要となる。
また、本実施例では、被検体Mを立位姿勢にして、その立位姿勢の状態で撮像を行う場合に適用している。この場合には被検体Mが立位姿勢なので長手方向である体軸zの方向は、図1に示すように鉛直方向となり、X線管2を移動させる方向、すなわち長手方向に対して垂直になる方向(短手方向)は、鉛直方向に対して垂直になる水平方向となる。このことから、立位姿勢の状態でX線管2が立位姿勢である被検体Mに対して水平方向に沿って平行移動するように構成することになる。
また、被検体Mが立位姿勢の状態で断層撮影を行っても、従来のようにX線管2およびFPD3を上下動に昇降させる必要はなく、X線管2を水平方向に沿って平行移動させるだけでよい。従来では立位姿勢で断層撮影を行う場合は鉛直方向については手動で昇降移動を行っていたが、本実施例では水平移動で断層撮影を実現することができるので、電動で制御が可能であるという効果をも奏する。
本実施例では、再構成処理部9dによって得られた断層画像を表示出力するモニタ13を備えている。このようなモニタ13を備えることで表示の閲覧に供することができる。なお、モニタ13のような表示手段に限定されず、プリンタに代表される印刷手段を備えてもよい。この場合には、印刷手段が、この発明における出力手段に相当し、断層画像を印刷手段が印刷出力することで、印刷の閲覧に供することができる。なお、モニタ13およびプリンタの双方を備えてもよい。
この発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した実施例では、放射線撮像装置としてX線断層撮影装置を例に採って説明したが、PET(Positron Emission Tomography)装置やSPECT(Single Photon Emission CT)装置などに代表されるECT(Emission Computed Tomography)装置のように、X線以外の放射線(PET装置の場合にはγ線)を検出して、検出された放射線に基づいて放射線画像を得ることで放射線撮像を行う放射線撮像装置に適用してもよい。
(2)上述した実施例では、放射線検出手段としてフラットパネル型X線検出器を例に採って説明したが、イメージインテンシファイア(I.I)のように、通常において用いられるX線検出手段であれば特に限定されない。また、上述した変形例(1)のようにECT装置に適用した場合のように、通常において用いられる放射線検出手段であれば特に限定されない。
(3)上述した実施例では、モニタ13に代表される出力手段を備えたが、必ずしも出力手段を備える必要はない。
(4)上述した実施例では、X線管2に代表される放射線照射手段のみが被検体Mの長手方向に対して垂直になる方向に沿って平行移動して、かつFPD3に代表される放射線検出手段を被検体Mに対して固定するように構成するとともに、その放射線検出手段を被検体Mに対して固定した状態で放射線照射手段がピッチ毎に移動する度に放射線照射手段から放射線を間欠的に照射するように構成していたが、少なくとも放射線照射手段が被検体Mの長手方向に対して垂直になる方向に沿って相対的に平行移動し、少なくとも放射線照射手段が被検体Mに対してピッチ(所定距離)毎に相対移動する度に放射線照射手段から放射線を間欠的に照射するのであれば、実施例のように、X線管2に代表される放射線照射手段のみを相対移動させて、かつFPD3に代表される放射線検出手段を被検体Mに対して相対的に固定してもよいし、放射線照射手段とともに放射線検出手段を相対移動させてもよい。
(5)上述した変形例(4)で述べたように、放射線照射手段とともに放射線検出手段を相対移動させる場合には、放射線照射手段および放射線検出手段は互いに同速度で平行移動してもよいし、放射線照射手段および放射線検出手段が被検体Mの長手方向に対して垂直になる方向に沿って互いに同方向に相対的に平行移動して、いずれか一方を速く移動させて、他方を遅く移動させてもよい。放射線照射手段および放射線検出手段が被検体Mに対して互いに同速度で相対的に平行移動することで、投影角度を同じ角度に保つことができて、放射線照射手段および放射線検出手段をより長く相対移動させることができる。その結果、長い視野の断層画像を得ることができる。
(6)上述した実施例では、X線管2に代表される放射線照射手段のみを移動させて、FPD3に代表される放射線検出手段を被検体Mに対して固定することで、放射線照射手段が被検体Mに対して相対移動し、放射線検出手段を被検体Mに対して相対的に固定するように構成したが、少なくとも放射線照射手段が被検体Mの長手方向に対して垂直になる方向に沿って相対的に平行移動するのであれば、具体的な移動については限定されない。
例えば、X線管2に代表される放射線照射手段を固定して、FPD3に代表される放射線検出手段と被検体Mを載置する天板とを被検体Mの長手方向に対して垂直になる方向に沿って互いに同速度で平行移動させることで、放射線照射手段が被検体Mに対して相対移動し、放射線検出手段を被検体Mに対して相対的に固定するように構成してもよい。また、X線管2に代表される放射線照射手段を被検体Mの長手方向に対して垂直になる方向に沿って移動させるとともに、FPD3に代表される放射線検出手段と被検体Mを載置する天板とを被検体Mの長手方向に対して垂直になる方向に沿って互いに同速度で平行移動させることで、放射線照射手段が被検体Mに対して相対移動し、放射線検出手段を被検体Mに対して相対的に固定するように構成してもよい。
その他にも、放射線照射手段および放射線検出手段を固定して、被検体Mを載置する天板のみを被検体Mの長手方向に対して垂直になる方向に沿って移動させることで、放射線照射手段および放射線検出手段が被検体Mの長手方向に対して垂直になる方向に沿って互いに同方向に相対的に平行移動するように構成してもよい。また、放射線照射手段および放射線検出手段を被検体Mの長手方向に対して垂直になる方向に沿って互いに同方向に相対的に平行移動させ、被検体Mを固定あるいは被検体Mを載置する天板も被検体Mの長手方向に対して垂直になる方向に沿って平行移動させることで、放射線照射手段および放射線検出手段が被検体Mの長手方向に対して垂直になる方向に沿って互いに同方向に相対的に平行移動するように構成してもよい。
(7)上述した実施例では、被検体Mを立位姿勢にして、その立位姿勢の状態で撮像を行う場合に適用し、かつX線管2に代表される放射線照射手段が被検体Mの長手方向に対して垂直になる方向に沿って平行移動して、FPD3に代表される放射線検出手段を被検体Mに対して固定するように構成したが、被検体Mを立位姿勢にして、その立位姿勢の状態で撮像を行う場合に適用し、かつ少なくとも放射線照射手段が被検体Mの長手方向に対して垂直になる方向に沿って相対的に平行移動するのであれば、上述した変形例(4)、(5)で、かつ被検体Mを立位姿勢にして、その立位姿勢の状態で撮像を行う場合に適用してもよい。
(8)上述した実施例では、被検体Mを立位姿勢にして、その立位姿勢の状態で撮像を行う場合に適用したが、被検体Mが水平姿勢の場合でも適用することができる。この場合には、被検体Mの長手方向に対して垂直になる方向は鉛直方向になる。したがって、少なくともX線管2に代表される放射線照射手段を鉛直方向に沿って相対的に平行移動させればよい。また、被検体Mが立位姿勢や水平姿勢に限定されず水平面に対して斜め方向の姿勢で撮像を行う場合にも適用することができる。
実施例に係るX線断層撮影装置のブロック図である。 X線管の駆動に関するX線管駆動部の概略構成を示す模式図である。 X線管駆動部によるX線管の水平方向(短手方向)の平行移動を示す模式図であって、(a)は正面視した図であって、(b)は平面視した図である。 側面視したフラットパネル型X線検出器(FPD)の等価回路である。 平面視したフラットパネル型X線検出器(FPD)の等価回路である。 (a)〜(e)は、コリメータによる照視野の具体的な設定をピッチ(所定距離)ごとに表した平面視した模式図である。 (a)〜(i)は、X線管およびフラットパネル型X線検出器(FPD)による撮像原理をピッチ(所定距離)ごとに表した模式図である。 (a)〜(j)は、画像の分離および投影画像への合成を表した模式図である。 (a)〜(j)は、画像の分離および投影画像への合成を表した模式図である。 従来のX線断層撮影装置の概略構成を示した側面図である。 立位姿勢の状態で撮像を行う場合の従来のX線断層撮影装置の概略構成を示した側面図である。
符号の説明
2 … X線管
3 … フラットパネル型X線検出器(FPD)
13 … モニタ
9b … 画像分解部
9c … 画像合成部
9d … 再構成処理部
d … ピッチ
z … 体軸
M … 被検体

Claims (8)

  1. 被検体に向けて放射線を照射する放射線照射手段と、前記被検体を透過した放射線を検出する放射線検出手段とを備え、検出された放射線に基づいて放射線画像を得ることで放射線撮像を行う放射線撮像装置であって、少なくとも前記放射線照射手段が被検体の長手方向に対して垂直になる方向に沿って相対的に平行移動するように構成するとともに、少なくとも放射線照射手段が被検体に対して所定距離毎に相対移動する度に放射線照射手段から放射線を間欠的に照射して、間欠的に照射された被検体を透過した放射線を前記放射線検出手段が検出するように構成し、前記装置は、前記放射線画像を前記所定距離ごとに分解する画像分解手段と、その分解された画像を同一の投影角度毎に合成して投影角度毎の投影画像を得る画像合成手段と、その合成された投影画像に基づいて再構成処理を行って断層画像を得る再構成処理手段とを備えることを特徴とする放射線撮像装置。
  2. 請求項1に記載の放射線撮像装置において、被検体を立位姿勢にして、その立位姿勢の状態で少なくとも前記放射線照射手段が立位姿勢である被検体に対して水平方向に沿って相対的に平行移動するように構成することを特徴とする放射線撮像装置。
  3. 請求項1に記載の放射線撮像装置において、前記放射線照射手段が被検体の長手方向に対して垂直になる方向に沿って相対的に平行移動し、かつ前記放射線検出手段を被検体に対して相対的に固定するように構成するとともに、その放射線検出手段を被検体に対して相対的に固定した状態で放射線照射手段が被検体に対して所定距離毎に相対移動する度に放射線照射手段から放射線を間欠的に照射するように構成することを特徴とする放射線撮像装置。
  4. 請求項3に記載の放射線撮像装置において、被検体を立位姿勢にして、その立位姿勢の状態で、かつ前記放射線検出手段を被検体に対して相対的に固定した状態で前記放射線照射手段が立位姿勢である被検体に対して水平方向に沿って相対的に平行移動するように構成することを特徴とする放射線撮像装置。
  5. 請求項1に記載の放射線撮像装置において、前記放射線照射手段および放射線検出手段が被検体の長手方向に対して垂直になる方向に沿って互いに同方向に相対的に平行移動するように構成するとともに、放射線照射手段および放射線検出手段が被検体に対して所定距離毎に相対移動する度に放射線照射手段から放射線を間欠的に照射するように構成することを特徴とする放射線撮像装置。
  6. 請求項5に記載の放射線撮像装置において、前記放射線照射手段および放射線検出手段は前記被検体に対して互いに同速度で相対的に平行移動することを特徴とする放射線撮像装置。
  7. 請求項5または請求項6に記載の放射線撮像装置において、被検体を立位姿勢にして、その立位姿勢の状態で前記放射線照射手段および放射線検出手段が立位姿勢である被検体に対して水平方向に沿って同方向に相対的に平行移動するように構成することを特徴とする放射線撮像装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかに記載の放射線撮像装置において、前記再構成処理手段によって得られた断層画像を出力する出力手段を備えることを特徴とする放射線撮像装置。
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