JP4858616B2 - 放射線撮像装置 - Google Patents

放射線撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4858616B2
JP4858616B2 JP2009527997A JP2009527997A JP4858616B2 JP 4858616 B2 JP4858616 B2 JP 4858616B2 JP 2009527997 A JP2009527997 A JP 2009527997A JP 2009527997 A JP2009527997 A JP 2009527997A JP 4858616 B2 JP4858616 B2 JP 4858616B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
radiation
frame
ray
images
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009527997A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2009022408A1 (ja
Inventor
滝人 酒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Publication of JPWO2009022408A1 publication Critical patent/JPWO2009022408A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4858616B2 publication Critical patent/JP4858616B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus or devices for radiation diagnosis; Apparatus or devices for radiation diagnosis combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/02Arrangements for diagnosis sequentially in different planes; Stereoscopic radiation diagnosis
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus or devices for radiation diagnosis; Apparatus or devices for radiation diagnosis combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/52Devices using data or image processing specially adapted for radiation diagnosis
    • A61B6/5211Devices using data or image processing specially adapted for radiation diagnosis involving processing of medical diagnostic data
    • A61B6/5229Devices using data or image processing specially adapted for radiation diagnosis involving processing of medical diagnostic data combining image data of a patient, e.g. combining a functional image with an anatomical image
    • A61B6/5235Devices using data or image processing specially adapted for radiation diagnosis involving processing of medical diagnostic data combining image data of a patient, e.g. combining a functional image with an anatomical image combining images from the same or different ionising radiation imaging techniques, e.g. PET and CT
    • A61B6/5241Devices using data or image processing specially adapted for radiation diagnosis involving processing of medical diagnostic data combining image data of a patient, e.g. combining a functional image with an anatomical image combining images from the same or different ionising radiation imaging techniques, e.g. PET and CT combining overlapping images of the same imaging modality, e.g. by stitching
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T11/002D [Two Dimensional] image generation
    • G06T11/003Reconstruction from projections, e.g. tomography
    • G06T11/008Specific post-processing after tomographic reconstruction, e.g. voxelisation, metal artifact correction
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus or devices for radiation diagnosis; Apparatus or devices for radiation diagnosis combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/44Constructional features of apparatus for radiation diagnosis
    • A61B6/4429Constructional features of apparatus for radiation diagnosis related to the mounting of source units and detector units

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • High Energy & Nuclear Physics (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Description

この発明は、検出された放射線に基づいて放射線画像を得ることで放射線撮像を行う放射線撮像装置に係り、特に、再構成処理を行って断層画像を得る技術に関する。
再構成処理を行って断層画像を得る放射線撮像装置として、X線CT(computed tomography)装置やX線断層撮影装置などがある。X線CT装置では、被検体の長手方向である体軸の軸心周りをX線管(放射線照射手段)とX線検出器(放射線検出手段)とが回転移動して断層画像を得る。X線断層撮影装置では、例えば図11に示すように、被検体Mの体軸z方向に沿ってX線管101およびX線検出器102が互いに逆方向に平行移動して断層画像を得る。X線CT装置と比較するとX線断層撮影装置の場合には、得られた断層画像の奥行き方向の解像度は劣るものの、面内方向の解像度に優れており、立位においても断層画像を得ることができるという利点がある。かかるX線CT装置やX線断層撮影装置で行われる撮像方式は、胸部、関節、消化器等の多くの部位で有効な撮像方法である。
一方、近年では、X線管およびX線検出器を被検体の体軸方向に沿って互いに同方向に平行移動させて、被検体の体軸に沿ったX線画像を得るX線撮影装置がある(例えば、特許文献1参照)。この装置で得られたX線画像は、X線が投影された投影データ(投影画像)であって、体軸方向に沿って互いに同方向にX線管およびX線検出器が平行移動するので、投影角度をほぼ同じ角度に保つことができる。したがって、体軸方向である長手方向に長尺領域のX線画像(長尺X線画像)を得ることができる。
特開2004−236929号公報(第1−8頁、図1,6,10)
しかし、上述したX線断層撮影装置の場合には視野が限られている。X線検出器として従来はイメージインテンシファイア(I.I)などが用いられていたが、近年は図11に示すようにフラットパネル型X線検出器(以下、「FPD」と略記する)が用いられている。FPDの場合には検出面がフラットな面であるのでイメージインテンシファイアよりも視野が広くなるが、X線断層撮影装置では中心裁断面から離れる程に有効視野サイズが狭くなってしまう。その結果、FPDをX線検出器として用いた場合でもその視野は限られる。そこで、体軸方向に長い視野での断層撮影が望まれる。
そこで、出願人は、上述した特許文献1のように長手方向に長尺X線画像を得るX線撮影装置に着目して、以下のような手法(特願2006−215982号)を提案している。すなわち、放射線照射手段(図6ではX線管2)および放射線検出手段(図6ではフラットパネル型X線検出器3:FPD3)が被検体に対して所定距離(図6ではピッチd)毎に相対移動する度に放射線照射手段(X線管2)から放射線(X線)を照射して、照射された被検体を透過した放射線(X線)を放射線検出手段(FPD3)が検出するように構成する。
装置は、放射線画像(図6ではX線画像O,O,…,O,…,O、ただし1≦I≦M)を所定距離(ピッチd)ごとに分解する画像分解手段(図1では画像分解部9b)と、その分解された画像(図6では画像O11,O12,…,O1J,…,O1(N−1),O1N、画像O21,O22,…,O2J,…,O2(N−1),O2N、…、画像OI1,OI2,…,OIJ,…,OI(N−1),OIN、…、画像OM1,OM2,…,OMJ,…,OM(N−1),OMN)を同一の投影角度(図6では投影角度θ,θ,…,θ,…,θN−1,θ)毎に合成して投影角度毎の投影画像(図9、図10では投影画像P,P,…,P,…、P)を得る画像合成手段(図1では画像合成部9c)と、その合成された投影画像(投影画像P,P,…,P,…、P)に基づいて再構成処理を行って断層画像を得る再構成処理手段(図1では再構成処理部9d)とを備えている。
このような手法によれば、放射線照射手段(X線管2)および放射線検出手段(FPD3)が被検体の長手方向(図1では体軸z)に沿って互いに同方向に相対的に平行移動するように構成することで、長手方向(体軸z)の長い視野のデータを放射線検出手段(FPD3)から得ることができる。一方、放射線照射手段(X線管2)および放射線検出手段(FPD3)が所定距離(ピッチd)毎に相対移動するとともに放射線照射手段(X線管2)から放射線(X線)を照射して、照射された被検体を透過した放射線(X線)を放射線検出手段(FPD3)が検出するように構成する。そして、放射線画像(X線画像)を所定距離(ピッチd)ごとに画像分解手段(画像分解部9b)は分解し、その分解された画像を同一の投影角度毎に画像合成手段(画像合成部9c)が合成して投影角度毎の投影画像を得る。したがって、その合成された投影画像に基づいて再構成処理手段(再構成処理部9d)が再構成処理を行うことで、長手方向の長い視野の断層画像を得ることができる。
しかし、フレームごとに得られるX線画像O,O,…,O,…,Oにおいて、X線高電圧発生装置の出力の変動に起因するフレーム間の画素値の差(すなわち輝度差)は、長尺断層画像では帯状の明あるいは暗領域として現れ、再構成後の画像にも悪影響を与える。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、互いに異なる放射線画像間での輝度差を低減させることができる放射線撮像装置を提供することを目的とする。
この発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、この発明の放射線撮像装置は、被検体に向けて放射線を照射する放射線照射手段と、前記被検体を透過した放射線を検出する放射線検出手段とを備え、検出された放射線に基づいて放射線画像を得ることで放射線撮像を行う放射線撮像装置であって、前記放射線照射手段および放射線検出手段が被検体の長手方向に沿って互いに同方向に相対的に平行移動するように構成し、放射線照射手段および放射線検出手段が被検体に対して所定距離毎に相対移動するとともに放射線照射手段から放射線を照射して、照射された被検体を透過した放射線を放射線検出手段が検出するように構成し、前記装置は、前記同方向に相対移動する度に検出された放射線に基づく複数の放射線画像同士で重複する領域に基づいて放射線画像を補正する補正手段と、その補正された放射線画像を前記所定距離ごとに分解する画像分解手段と、その分解された画像を同一の投影角度毎に合成して投影角度毎の投影画像を得る画像合成手段と、その合成された投影画像に基づいて再構成処理を行って断層画像を得る再構成処理手段とを備えていることを特徴とするものである。
この発明の放射線撮像装置によれば、放射線照射手段および放射線検出手段が被検体の長手方向に沿って互いに同方向に相対的に平行移動するように構成することで、長手方向の長い視野のデータを放射線検出手段から得ることができる。一方、放射線照射手段および放射線検出手段が被検体に対して所定距離毎に相対移動するとともに放射線照射手段から放射線を照射して、照射された被検体を透過した放射線を放射線検出手段が検出するように構成する。そして、上述した同方向に相対移動する度に検出された放射線に基づく放射線画像を上述した所定距離ごとに画像分解手段は分解し、その分解された画像を同一の投影角度毎に画像合成手段が合成して投影角度毎の投影画像を得る。したがって、その合成された投影画像に基づいて再構成処理手段が再構成処理を行うことで、長手方向の長い視野の断層画像を得ることができる。
上述した画像分解手段、画像合成手段および再構成処理手段は、「発明が解決しようとする課題」の段落で述べた手法である。この発明の放射線撮像装置では、画像分解手段が放射線画像を所定距離ごとに分解する前に以下のような構成を備えている。すなわち、同方向に相対移動する度に検出された放射線に基づく複数の放射線画像同士で重複する領域に基づいて放射線画像を補正手段が補正する。この補正によって使用される領域は相関性の強い領域であって、その領域を考慮して補正を行うので、互いに異なる放射線画像間での輝度差を低減させることができる。そして、この補正された放射線画像を所定距離ごとに画像分解手段は分解し、その分解された画像を同一の投影角度毎に画像合成手段が合成して投影角度毎の投影画像を得て、その合成された投影画像に基づいて再構成処理手段が再構成処理を行うことで、互いに異なる放射線画像間での輝度差を低減させつつ、長手方向の長い視野の断層画像を得ることができる。
上述したこの発明の一例は、Kを自然数としたときに、補正手段は、時間的に隣り合う2つのKフレーム,(K+1)フレームでの放射線画像のうち一方の放射線画像に基づいて他方の放射線画像を補正することである。このような時間的に隣り合う2つのKフレーム,(K+1)フレームでの放射線画像を用いて補正することで、フレーム間での輝度差を低減させることができる。
時間的に隣り合う2つのKフレーム,(K+1)フレームでの放射線画像を用いて補正する場合には、補正手段は、補正された放射線画像を含む時間的に隣り合う2つのフレームでの放射線画像のうち一方の上述した補正された放射線画像に基づいて他方の放射線画像を補正するという手順を繰り返し行えばよい。このように補正することで、フレーム間での輝度差を各々のフレームでの放射線画像において低減させることができる。
また、最初の1フレームでは、放射線の照射量が安定しておらず、逆に、最後のフレームをMフレームとしたときにそのMフレームでは、例えば照射中に照射ボタンを手から離すなどで不完全照射(曝射)となる可能性がある。したがって、最初の1フレームや最後のMフレームを基準として補正しない方が好ましい。そこで、上述したMをK<Mを満たす自然数としたときに、補正手段は、(1)最初の1フレームおよび最後のMフレームでの放射線画像を除いて、時間的に隣り合う2つのKフレーム,(K+1)フレームでの放射線画像のうち時間的に前のフレームであるKフレームでの一方の放射線画像に基づいて時間的に後のフレームである(K+1)フレームでの他方の放射線画像を補正する。そして、(2)その補正された放射線画像を時間的に前のフレームに含む時間的に隣り合う2つのフレームでの放射線画像のうち時間的に前のフレームである一方の上述した補正された放射線画像に基づいて時間的に後のフレームである他方の放射線画像を補正するという手順を繰り返し行って最後のMフレームでの放射線画像まで補正する。
それとは別に、(3) 最初の1フレームおよび最後のMフレームでの放射線画像を除いて、時間的に隣り合う2つの(K−1)フレーム,Kフレームでの放射線画像のうち時間的に後のフレームであるKフレームでの一方の放射線画像に基づいて時間的に前のフレームである(K−1)フレームでの他方の放射線画像を補正する。(4) その補正された放射線画像を時間的に後のフレームに含む時間的に隣り合う2つのフレームでの放射線画像のうち時間的に後のフレームである一方の上述した補正された放射線画像に基づいて時間的に前のフレームである他方の放射線画像を補正するという手順を繰り返し行って最初の1フレームでの放射線画像まで補正する。このように、(1)〜(4)のように補正することで、Kフレームでの放射線画像を基準とした各々のフレームでの放射線画像の補正を補正手段が行う。このKフレームは最初の1フレームや最後のMフレームでないので、基準となる放射線画像として適切であって、したがって、補正を適切に行うことができる。
なお、上述した(1)と(3)とを並行に行うのが好ましい。(1)と(3)とを並行に行うことで補正手段での演算時間を短縮することができる。もちろん、(1),(2)の後に(3),(4)を行ってもよいし、逆に、(3),(4)の後に(1),(2)を行ってもよい。
また、(1)と(3)とを並行に行う場合において、Mが奇数の場合には、K=(M+1)/2を満たすように、補正の基準とする放射線画像を決定するのが好ましい。すなわち、K=(M+1)/2を満たすKフレームでの放射線画像は時間的に中央となるので、(1)と(3)とを並行に行うことで(2)での最後のMフレームでの放射線画像の補正と(4)での最初の1フレームでの放射線画像の補正とを同時に終了させることができ、補正手段での演算時間をより一層短縮することができる。
また、(1)と(3)とを並行に行う場合において、Mが偶数の場合には、K=M/2+1またはK=M/2を満たすように、補正の基準とする放射線画像を決定するのが好ましい。すなわち、K=M/2+1またはK=M/2を満たすKフレームでの放射線画像は時間的にほぼ中央となるので、(1)と(3)とを並行に行うことで(2)での最後のMフレームでの放射線画像の補正と(4)での最初の1フレームでの放射線画像の補正とをほぼ同時に終了させることができ、補正手段での演算時間をより一層短縮することができる。
また、上述したこれらの発明において、上述した複数の放射線画像同士で重複する領域からその領域よりも狭い所定の画素領域を選択して、選択された画素領域のみに基づいて、補正手段は放射線画像を補正するのが好ましい。重複する領域を全て用いずに補正することで、補正手段での演算処理を高速にすることができる。
上述したこれらの発明において、放射線照射手段および放射線検出手段は被検体に対して互いに同速度で相対的に平行移動するのが好ましい。放射線照射手段および放射線検出手段が被検体に対して互いに同速度で相対的に平行移動することで、投影角度を同じ角度に保つことができて、放射線照射手段および放射線検出手段をより長く相対移動させることができる。その結果、より長い視野の断層画像を得ることができる。
この発明に係る放射線撮像装置によれば、放射線照射手段および放射線検出手段が被検体の長手方向に沿って互いに同方向に相対的に平行移動するように構成するとともに、放射線照射手段および放射線検出手段が被検体に対して所定距離毎に相対移動するとともに放射線照射手段から放射線を照射して、照射された被検体を透過した放射線を放射線検出手段が検出するように構成し、同方向に相対移動する度に検出された放射線に基づく複数の放射線画像同士で重複する領域に基づいて放射線画像を補正手段が補正し、その補正された放射線画像を上述した所定距離ごとに画像分解手段は分解し、その分解された画像を同一の投影角度毎に画像合成手段が合成して投影角度毎の投影画像を得る。したがって、その合成された投影画像に基づいて再構成処理手段が再構成処理を行うことで、互いに異なる放射線画像間での輝度差を低減させつつ、長手方向の長い視野の断層画像を得ることができる。
実施例に係るX線断層撮影装置のブロック図である。 フラットパネル型X線検出器(FPD)の駆動に関するFPD駆動機構の概略構成を示す模式図である。 X線管の駆動に関するX線管駆動部の概略構成を示す模式図である。 側面視したフラットパネル型X線検出器(FPD)の等価回路である。 平面視したフラットパネル型X線検出器(FPD)の等価回路である。 (a)〜(i)は、X線管およびフラットパネル型X線検出器(FPD)による撮像原理をピッチ(所定距離)ごとに表した模式図である。 (a)、(b)は、時間的に隣り合うフレーム間でのX線画像同士で重複する領域の説明に供する模式図である。 実施例に係る一連の補正のフローチャートである。 (a)〜(j)は、画像の分離および投影画像への合成を表した模式図である。 (a)〜(j)は、画像の分離および投影画像への合成を表した模式図である。 従来のX線断層撮影装置の概略構成を示した側面図である。
符号の説明
2 … X線管
3 … フラットパネル型X線検出器(FPD)
13 … モニタ
9a … 補正部
9b … 画像分解部
9c … 画像合成部
9d … 再構成処理部
d … ピッチ
z … 体軸
M … 被検体
以下、図面を参照してこの発明の実施例を説明する。図1は、実施例に係るX線断層撮影装置のブロック図であり、図2は、フラットパネル型X線検出器の駆動に関するFPD駆動機構の概略構成を示す模式図であり、図3は、X線管の駆動に関するX線管駆動部の概略構成を示す模式図である。本実施例では放射線検出手段としてフラットパネル型X線検出器(以下、「FPD」と略記する)を例に採るとともに、放射線撮像装置としてX線断層撮影装置を例に採って説明する。
X線断層撮影装置は、図1に示すように、被検体Mを載置する天板1と、その被検体Mに向けてX線を照射するX線管2と、被検体Mを透過したX線を検出するFPD3とを備えている。X線管2は、この発明における放射線照射手段に相当し、FPD3は、この発明における放射線検出手段に相当する。
X線断層撮影装置は、他に、天板1の昇降および水平移動を制御する天板制御部4や、FPD3の走査を制御するFPD制御部5や、X線管2の管電圧や管電流を発生させる高電圧発生部6を有するX線管制御部7や、FPD3から電荷信号であるX線検出信号をディジタル化して取り出すA/D変換器8や、A/D変換器8から出力されたX線検出信号に基づいて種々の処理を行う画像処理部9や、これらの各構成部を統括するコントローラ10や、処理された画像などを記憶するメモリ部11や、オペレータが入力設定を行う入力部12や、処理された画像などを表示するモニタ13などを備えている。モニタ13は、この発明における出力手段に相当する。
天板制御部4は、天板1を水平移動させて被検体Mを撮像位置にまで収容したり、昇降、回転および水平移動させて被検体Mを所望の位置に設定したり、水平移動させながら撮像を行ったり、撮像終了後に水平移動させて撮像位置から退避させる制御などを行う。これらの制御は、モータやエンコーダ(図示省略)などからなる天板駆動機構(図示省略)を制御することで行う。
FPD制御部5は、FPD3を被検体Mの長手方向である体軸z方向に沿って平行移動させる制御を行う。この制御は、図2に示すように、ラック14aやピニオン14bやモータ14cやエンコーダ14dなどからなるFPD駆動機構14を制御することで行う。具体的には、ラック14aは被検体Mの体軸z方向に沿って延在している。ピニオン14bはFPD3を支持し、その一部はラック14aに嵌合しており、モータ14cの回転によって回転する。例えば、モータ14cを正転させると、図2中の一点鎖線に示すようにラック14aに沿ってFPD3が被検体Mの足元側に平行移動し、モータ14cを逆転させると、図2中の二点鎖線に示すようにラック14aに沿ってFPD3が被検体Mの頭側に平行移動する。エンコーダ14dはFPD3の移動方向と移動量(移動距離)に対応したモータ14cの回転方向および回転量を検出する。エンコーダ14dによる検出結果をFPD制御部5に送る。
高電圧発生部6は、X線を照射させるための管電圧や管電流を発生してX線管2に与える。X線管制御部7は、X線管2を被検体Mの体軸z方向に沿って平行移動させる制御を行う。この制御は、図3に示すように、支柱15aやネジ棒15bやモータ15cやエンコーダ15dなどからなるX線管駆動部15を制御することで行う。具体的には、支柱15aはX線管2を上端側に装着支持し、下端側にネジ棒15bにネジ結合している。ネジ棒15bは被検体Mの体軸z方向に沿って延在しており、モータ15cの回転によって回転する。例えば、モータ15cを正転させると、図3中の一点鎖線に示すように支柱15aとともにX線管2が被検体Mの足元側に平行移動し、モータ15cを逆転させると、図3中の二点鎖線に示すように支柱15aとともにX線管2が被検体Mの頭側に平行移動する。エンコーダ15dはX線管2の移動方向と移動量(移動距離)に対応したモータ15cの回転方向および回転量を検出する。エンコーダ15dによる検出結果をX線管制御部7に送る。
なお、図1に示すように、X線管2およびFPD3が被検体Mの体軸z方向に沿って互いに同方向に平行移動するように構成するために、図2のモータ14cの回転方向、および図3のモータ15cの回転方向が同じになるように、FPD制御部5およびX線管制御部7は制御する。また、本実施例では、X線管2およびFPD3は互いに同速度で平行移動するのが好ましい。すなわち、X線管2の移動量とFPD3の移動量とが同じになるように、FPD制御部5はモータ14cの回転量を制御するとともに、X線管制御部7はモータ15cの回転量を制御する。
また、X線管制御部7は、X線管2側のコリメータ(図示省略)の照視野の設定の制御を行う。本実施例では、被検体Mの長手方向(体軸z方向)および短手方向(体軸zに水平面内に直交する方向)に広がりを有するファンビーム状のX線を照射するようにコリメータを制御して照視野を設定する。また、X線管2およびFPD3が後述するピッチ(所定距離)毎に移動する度にX線管2から(ファンビーム状の)X線を間欠的に照射するようにX線管制御部7は制御する。また、FPD制御部5は、間欠的に照射された被検体Mを透過したX線をFPD3が検出するように制御する。
コントローラ10は、中央演算処理装置(CPU)などで構成されており、メモリ部11は、ROM(Read-only Memory)やRAM(Random-Access Memory)などに代表される記憶媒体などで構成されている。また、入力部12は、マウスやキーボードやジョイスティックやトラックボールやタッチパネルなどに代表されるポインティングデバイスで構成されている。
画像処理部9は、X線検出信号に対してラグ補正やゲイン補正などを行うとともに、後述する図8の補正を行って、FPD3の検出面に投影されたX線画像を出力する補正部9aと、補正されたX線画像をピッチごとに分解する画像分解部9bと、その分解された画像を同一の投影角度毎に合成して投影角度毎の投影画像を得る画像合成部9cと、その合成された投影画像に基づいて再構成処理を行って断層画像を得る再構成処理部9dとを備えている。補正部9aは、この発明における補正手段に相当し、画像分解部9bは、この発明における画像分解手段に相当し、画像合成部9cは、この発明における画像合成手段に相当し、再構成処理部9dは、この発明における再構成処理手段に相当する。補正部9aや画像分解部9bの具体的な機能については、図6〜図8で後述するとともに、画像合成部9cや再構成処理部9dの具体的な機能については、図9、図10で後述する。
メモリ部11は、画像処理部9で処理された各々の画像を書き込んで記憶するように構成されている。FPD制御部5やX線管制御部7も、コントローラ10と同様にCPUなどで構成されている。
次に、フラットパネル型X線検出器(FPD)3の構造について、図4および図5を参照して説明する。図4は、側面視したフラットパネル型X線検出器(FPD)の等価回路であり、図5は、平面視したフラットパネル型X線検出器(FPD)の等価回路である。
FPD3は、図4に示すように、ガラス基板31と、ガラス基板31上に形成された薄膜トランジスタTFTとから構成されている。薄膜トランジスタTFTについては、図4、図5に示すように、縦・横式2次元マトリクス状配列でスイッチング素子32が多数個(例えば、1024個×1024個)形成されており、キャリア収集電極33ごとにスイッチング素子32が互いに分離形成されている。すなわち、FPD3は、2次元アレイ放射線検出器でもある。
図4に示すようにキャリア収集電極33の上にはX線感応型半導体34が積層形成されており、図4、図5に示すようにキャリア収集電極33は、スイッチング素子32のソースSに接続されている。ゲートドライバ35からは複数本のゲートバスライン36が接続されているとともに、各ゲートバスライン36はスイッチング素子32のゲートGに接続されている。一方、図5に示すように、電荷信号を収集して1つに出力するマルチプレクサ37には増幅器38を介して複数本のデータバスライン39が接続されているとともに、図4、図5に示すように各データバスライン39はスイッチング素子32のドレインDに接続されている。
図示を省略する共通電極にバイアス電圧を印加した状態で、ゲートバスライン36の電圧を印加(または0Vに)することでスイッチング素子32のゲートがONされて、キャリア収集電極33は、検出面側で入射したX線からX線感応型半導体34を介して変換された電荷信号(キャリア)を、スイッチング素子32のソースSとドレインDとを介してデータバスライン39に読み出す。なお、スイッチング素子がONされるまでは、電荷信号はキャパシタ(図示省略)で暫定的に蓄積されて記憶される。各データバスライン39に読み出された電荷信号を増幅器38で増幅して、マルチプレクサ37で1つの電荷信号にまとめて出力する。出力された電荷信号をA/D変換器8でディジタル化してX線検出信号として出力する。
次に、補正部9aや画像分解部9bの具体的な機能について、図6〜図8を参照して説明する。図6は、X線管およびフラットパネル型X線検出器(FPD)による撮像原理をピッチ(所定距離)ごとに表した模式図であり、図7は、時間的に隣り合うフレーム間でのX線画像同士で重複する領域の説明に供する模式図であり、図8は、実施例に係る一連の補正のフローチャートである。なお、FPD3の検出面に投影されたX線画像は、補正部9aによってラグ補正やゲイン補正などの処理が既に終了しているものとして説明する。
FPD3の検出面に投影されたX線画像を、図6(a)〜図6(d)に示すように、X線管2およびFPD3がピッチd毎に移動する度に、図6(e)〜図6(h)に示すように、O,O,…,O,…,Oとする(1≦I≦M)。X線管2およびFPD3がピッチd毎に移動する度にX線管2はX線を間欠的に照射する。すなわち、ピッチd毎に移動する度にX線をパルス照射する。
具体的には、最初にX線管2およびFPD3が、図6(a)に示す位置でX線を照射した場合には、次に、ピッチdを移動させた図6(b)に示す位置でX線を照射する。図6(a)でX線をFPD3が検出することでX線画像O(図6(e)を参照)が得られ、図6(b)でX線をFPD3が検出することでX線画像O(図6(f)を参照)が得られる。以下、同様にX線管2およびFPD3がピッチd毎に移動すると、(I−1)番目には、図6(c)に示す位置でX線を照射し、図6(c)でX線をFPD3が検出することでX線画像O(図6(g)を参照)が得られる。最終的には、(M−1)番目には、図6(d)に示す位置でX線を照射し、図6(d)でX線をFPD3が検出することでX線画像O(図6(h)を参照)が得られる。本実施例では図6(a)の撮像開始位置を被検体Mの頭部とし、図6(d)の撮像終了位置を被検体Mの足部とし、図6(a)〜図6(d)とX線管2およびFPD3が移動するのに伴って頭側から足元側に順に移動する。
X線管2およびFPD3がピッチd毎に移動することで、各X線画像O,O,…,O,…,Oをピッチd毎に画像分解部9bは分解することができる。具体的には、図6(i)の拡大図に示すように、X線管2からFPD3を結ぶ照射軸と被検体の体軸zとのなす角度である投影角度をピッチd毎に、θ,θ,…,θ,…,θN−1,θとする(1≦J≦N)。すると、ピッチd毎に分解された画像は、同一の投影角度θ,θ,…,θ,…,θN−1,θとに分けられた画像にそれぞれ一致する。
図6(e)に示すようにX線画像Oは、ピッチd毎にO11,O12,…,O1J,…,O1(N−1),O1Nと分解され、分解された画像O11は投影角度θで照射されて得られた画像となり、分解された画像O12は投影角度θで照射されて得られた画像となり、以下、同様に分解された画像O1Jは投影角度θで照射されて得られた画像となり、最終的に分解された画像O1Nは投影角度θで照射されて得られた画像となる。
同様に、図6(f)に示すようにX線画像Oは、ピッチd毎にO21,O22,…,O2J,…,O2(N−1),O2Nと分解され、分解された画像O21は投影角度θで照射されて得られた画像となり、分解された画像O22は投影角度θで照射されて得られた画像となり、以下、同様に分解された画像O2Jは投影角度θで照射されて得られた画像となり、最終的に分解された画像O2Nは投影角度θで照射されて得られた画像となる。
(I−1)番目には、図6(g)に示すようにX線画像Oは、ピッチd毎にOI1,OI2,…,OIJ,…,OI(N−1),OINと分解され、分解された画像OI1は投影角度θで照射されて得られた画像となり、分解された画像OI2は投影角度θで照射されて得られた画像となり、以下、同様に分解された画像OIJは投影角度θで照射されて得られた画像となり、最終的に分解された画像OINは投影角度θで照射されて得られた画像となる。
最終的には、(M−1)番目には、図6(h)に示すようにX線画像Oは、ピッチd毎にOM1,OM2,…,OMJ,…,OM(N−1),OMNと分解され、分解された画像OM1は投影角度θで照射されて得られた画像となり、分解された画像OM2は投影角度θで照射されて得られた画像となり、以下、同様に分解された画像OMJは投影角度θで照射されて得られた画像となり、最終的に分解された画像OMNは投影角度θで照射されて得られた画像となる。
このような分解を実行する前に、各X線画像O,O,…,O,…,Oを補正する。最初の1フレームでのX線画像はOであり、2フレーム目でのX線画像はOである。最後のフレームでのX線画像をOとする。つまり、最後のフレームをMフレームとする。Kを自然数としたときに、補正部9aは、図7(a)に示すように、時間的に隣り合う2つの(K−1)フレーム,KフレームでのX線画像OK−1,Oのうち一方のX線画像に基づいて他方のX線画像を補正する。
2つの(K−1)フレーム,フレームでのX線画像OK−1,O同士で重複する領域をRとすると、重複する領域Rは、図7(a)のクロスのハッチングで示す領域となる。同様に、時間的に隣り合う2つのKフレーム,(K+1)フレームでのX線画像O,OK+1同士で重複する領域Rも、図7(b)のクロスのハッチングで示す領域となる。重複する領域Rでは、若干の投影角度の違いに起因する差が存在するが、ほぼ同一画像とみなすことができる。
このように隣り合う2つのKフレーム,(K+1)フレーム(あるいは(K−1)フレーム,Kフレーム)でのX線画像を用いて補正する場合には、補正部9aは、図8に示すフローで補正を行う。Mが奇数の場合には、K=(M+1)/2を満たすように、補正の基準とするX線画像を決定し、Mが偶数の場合には、K=M/2+1またはK=M/2を満たすように、補正の基準とするX線画像を決定する。本実施例では、最後のMフレームでのX線画像Oの補正と最初の1フレームでのX線画像Oの補正とを同時に終了させるために、Mが偶数の場合で、図8のステップS1とステップT1とを並行に行う場合を例に採って説明する。このとき、K=(M+1)/2を満たすKフレームでのX線画像Oは時間的に中央となるので、このX線画像Oを中央のフレームでのX線画像と呼ぶ。
(ステップS1)中央のフレームで後のフレーム補正
最初の1フレームおよび最後のMフレームでのX線画像を除いて、時間的に隣り合う2つのKフレーム,(K+1)フレームでのX線画像のうち時間的に前のフレームであるKフレームでの一方のX線画像O(すなわち中央のフレームでのX線画像O)に基づいて時間的に後のフレームである(K+1)フレームでの他方のX線画像OK+1を補正する。具体的には、X線画像OとX線画像OK+1との間で画素値の差(すなわち輝度差)が生じるが、輝度差を低減させるように重複する領域Rにおいて補正の対象となるX線画像OK+1を補正する。
もっとも簡単な手法としては、重複する領域RにおけるX線画像Oの画素値で、重複する領域RにおけるX線画像OK+1の画素値を同一画素ごとに置換すればよい。このような置換を行うことで重複する領域Rにおいて輝度差を“0”にしてX線画像OK+1を補正することができる。その他の手法として、例えばX線画像OK+1自身の画像特性をある程度重視するために、X線画像OとX線画像OK+1との間での画素値の差に1未満の定数を乗じて、乗じて得られたその値を重複する領域RにおけるX線画像OK+1の画素値に加算してもよい。
(ステップS2)補正後のフレームで後のフレーム補正
ステップS1で補正されたX線画像OK+1あるいはこのステップS2で補正されたX線画像(補正後のフレームでのX線画像)を時間的に前のフレームに含む時間的に隣り合う2つのフレームでのX線画像のうち時間的に前のフレームである一方の補正されたX線画像に基づいて時間的に後のフレームである他方のX線画像を補正する。具体的な補正の手法については、ステップS1で述べたのと同じ手法であるので、その説明を省略する。
(ステップS3)最後のフレーム?
補正の対象となるフレームでのX線画像が最後のMフレームでのX線画像Oであるか否かを判定する。最後のMフレームでなければ、中央のフレームでのX線画像O以降の各々のフレームでのX線画像の補正が終了していないとして、ステップS2に戻って、同様の補正を行う。つまり、ステップS2を繰り返し行って最後のMフレームでのX線画像Oまで補正する。最後のMフレームであれば、中央のフレームでのX線画像O以降の各々のフレームでのX線画像の補正が終了したとして、一連の補正を終了して、補正されたX線画像の分解を行う。
(ステップT1)中央のフレームで前のフレーム補正
ステップS1での処理と並行して、ステップT1での処理を行う。最初の1フレームおよび最後のMフレームでのX線画像を除いて、時間的に隣り合う2つの(K−1)フレーム,KフレームでのX線画像のうち時間的に後のフレームであるKフレームでの一方のX線画像O(すなわち中央のフレームでのX線画像O)に基づいて時間的に前のフレームである(K−1)フレームでの他方のX線画像OK−1を補正する。具体的な補正の手法については、ステップS1で述べたのと同じ手法であるので、その説明を省略する。
(ステップT2)補正後のフレームで前のフレーム補正
ステップT1で補正されたX線画像OK−1あるいはこのステップT2で補正されたX線画像(補正後のフレームでのX線画像)を時間的に後のフレームに含む時間的に隣り合う2つのフレームでのX線画像のうち時間的に後のフレームである一方の補正されたX線画像に基づいて時間的に前のフレームである他方のX線画像を補正する。具体的な補正の手法については、ステップS1で述べたのと同じ手法であるので、その説明を省略する。
(ステップT3)最初のフレーム?
補正の対象となるフレームでのX線画像が最初の1フレームでのX線画像Oであるか否かを判定する。最初の1フレームでなければ、中央のフレームでのX線画像O以前の各々のフレームでのX線画像の補正が終了していないとして、ステップT2に戻って、同様の補正を行う。つまり、ステップT2を繰り返し行って最初の1フレームでのX線画像OでのX線画像Oまで補正する。最初の1フレームであれば、中央のフレームでのX線画像O以前の各々のフレームでのX線画像の補正が終了したとして、一連の補正を終了して、補正されたX線画像の分解を行う。
次に、画像合成部9cや再構成処理部9dの具体的な機能について、図9、図10を参照して説明する。図9、図10は、画像の分離および投影画像への合成を表した模式図である。ステップS1〜S3,T1〜T3で補正されたX線画像を、図6でも述べたように分解する。このように分解された各画像を、図9、図10に示すように同一の投影角度θ,θ,…,θ,…,θN−1,θ毎にそれぞれ画像合成部9cは合成する。上述したように補正された各X線画像O,O,…,O,…,Oは、各ピットdごとに分解された(すなわち各投影角度θ,θ,…,θ,…,θN−1,θごとに分けられた)画像を、図9(a)〜図9(d)、図9(f)〜図9(i)、図10(a)〜図10(d)、図10(f)〜図10(i)に示すように有している。
例えば、投影角度θの場合には、図9(a)に示すX線画像O中の画像O11と、図9(b)に示すX線画像O中の画像O21と、…、図9(c)に示すX線画像O中の画像OI1と、…、図9(d)に示すX線画像O中の画像OM1とを合成することで、図9(e)に示すように投影角度θでの投影画像Pを得る。
同様に、投影角度θの場合には、図9(f)に示すX線画像O中の画像O12と、図9(g)に示すX線画像O中の画像O22と、…、図9(h)に示すX線画像O中の画像OI2と、…、図9(i)に示すX線画像O中の画像OM2とを合成することで、図9(j)に示すように投影角度θでの投影画像Pを得る。
(J−1)番目には、投影角度θの場合には、図10(a)に示すX線画像O中の画像O1Jと、図10(b)に示すX線画像O中の画像O2Jと、…、図10(c)に示すX線画像O中の画像OIJと、…、図10(d)に示すX線画像O中の画像OMJとを合成することで、図10(e)に示すように投影角度θでの投影画像Pを得る。
最終的には、(N−1)番目には、投影角度θの場合には、図10(f)に示すX線画像O中の画像O1Nと、図10(g)に示すX線画像O中の画像O2Nと、…、図10(h)に示すX線画像O中の画像OINと、…、図10(i)に示すX線画像O中の画像OMNとを合成することで、図10(j)に示すように投影角度θでの投影画像Pを得る。
以上をまとめると、画像合成部9cは、分解された各画像を同一の投影角度θ,θ,…,θ,…,θN−1,θ毎に合成して、図9(e)、図9(j)、図10(e)、図10(j)に示すように投影角度θ,θ,…,θ,…,θN−1,θ毎の投影画像P,P,…,P,…、Pを得る。
再構成処理部9dは、その合成された投影画像P,P,…,P,…、Pに基づいて再構成処理を行って断層画像を得る。再構成処理については、周知のフィルタード・バックプロジェクション(FBP: Filtered Back Projection)(「フィルタ補正逆投影法」とも呼ばれる)を用いて行えばよい。
投影画像P,P,…,P,…、Pの枚数はN[Frame]であって、X線管2およびFPD3の映像系の移動速度をv[mm/sec]とし、FPD3の視野サイズをV[mm]とし、撮像周期(「パルス時間幅」とも呼ばれる)をT[sec/Frame]とすると、移動速度v[mm/sec]はv[mm/sec]=V[mm]/N[Frame]×1/T[sec/Frame]で表される。また、撮像周期の逆数は撮像速度であって、撮像速度をF[Frame/sec]とすると、移動速度v[mm/sec]はv[mm/sec]=V[mm]/N[Frame]×F[Frame/sec]とも表される。また、ピッチd[mm]はd[mm]=V[mm]/N[Frame]で表される。
例えば、本実施例で用いられる視野サイズVを17インチ(=430[mm])とし、投影画像P,P,…,P,…、Pの枚数Nを50[Frame]とし、撮像速度Fを15[Frame/sec]とすると、移動速度vはv[mm/sec]=430[mm]/50[Frame]×15[Frame/sec]=129[mm/sec]となり、ピッチdは430[mm]/50[Frame]=8.6[mm/ Frame]となる。したがって、X線管2およびFPD3を互いに同速度の129[mm/sec]で平行移動し、撮像速度15[Frame/sec]のタイミングでX線を間欠的に照射することで、X線管2およびFPD3がピッチ8.6[mm/ Frame]毎に移動する度にX線管2からX線を間欠的に照射する。そして、50枚の投影画像P,P,…,P,…、P50を得ることができる。また、X線管2およびFPD3が移動する距離が長くなるのにしたがって、図9、図10に示すように各投影画像P,P,…,P,…、Pの領域も長尺状になる。
本実施例に係るX線断層撮影装置によれば、X線管2およびフラットパネル型X線検出器(FPD)3が被検体Mの長手方向である体軸zに沿って互いに同方向に平行移動するように構成することで、長手方向である体軸zの長い視野のデータをFPD3から得ることができる。一方、X線管2およびFPD3がピッチ(所定距離)毎に移動する度にX線管2からX線を間欠的に照射して、間欠的に照射された被検体Mを透過したX線をFPD3が検出するように構成する。そして、X線画像を上述したピッチごとに画像分解部9bは分解し、その分解された画像を同一の投影角度毎に画像合成部9cが合成して投影角度毎の投影画像を得る。したがって、その合成された投影画像に基づいて再構成処理部9dが再構成処理を行うことで、長手方向の長い視野の断層画像を得ることができる。
上述した画像分解部9b、画像合成部9cおよび再構成処理部9dは、「発明が解決しようとする課題」の段落で述べた手法である。本実施例では、画像分解部9bがX線画像をピッチごとに分解する前に以下のような構成を備えている。すなわち、同方向に移動する度に検出されたX線検出信号に基づく複数のX線画像同士で重複する領域に基づいてX線画像を補正部9aが補正する。この補正によって使用される領域は相関性の強い領域であって、その領域を考慮して補正を行うので、互いに異なるX線画像間での輝度差を低減させることができる。そして、この補正されたX線画像をピッチごとに画像分解部9bは分解し、その分解された画像を同一の投影角度毎に画像合成部9cが合成して投影角度毎の投影画像を得て、その合成された投影画像に基づいて再構成処理部9dが再構成処理を行うことで、互いに異なるX線画像間での輝度差を低減させつつ、長手方向の長い視野の断層画像を得ることができる。
本実施例では、Kを自然数としたときに、補正部9aは、時間的に隣り合う2つのKフレーム,(K+1)フレームでのX線画像のうち一方のX線画像に基づいて他方のX線画像を補正している(図8中のステップS1、T1)。このような時間的に隣り合う2つのKフレーム,(K+1)フレームでのX線画像を用いて補正することで、フレーム間での輝度差を低減させることができる。
本実施例では、時間的に隣り合う2つのKフレーム,(K+1)フレームでのX線画像を用いて補正する場合には、補正部9aは、補正されたX線画像を含む時間的に隣り合う2つのフレームでのX線画像のうち一方の上述した補正されたX線画像に基づいて他方のX線画像を補正するという手順を繰り返っている(図8中のステップS2〜S3、T2〜T3)。このように補正することで、フレーム間での輝度差を各々のフレームでのX線画像において低減させることができる。
また、最初の1フレームでは、X線の照射量が安定しておらず、逆に、最後のフレームをMフレームとしたときにそのMフレームでは、例えば照射中に照射ボタンを手から離すなどで不完全照射(曝射)となる可能性がある。したがって、最初の1フレームや最後のMフレームを基準として補正しない方が好ましい。そこで、本実施例では、上述したMをK<Mを満たす自然数としたときに、補正部9aは、(1)最初の1フレームおよび最後のMフレームでのX線画像を除いて、時間的に隣り合う2つのKフレーム,(K+1)フレームでのX線画像のうち時間的に前のフレームであるKフレームでの一方のX線画像に基づいて時間的に後のフレームである(K+1)フレームでの他方のX線画像を補正する(図8中のステップS1)。そして、(2)その補正されたX線画像を時間的に前のフレームに含む時間的に隣り合う2つのフレームでのX線画像のうち時間的に前のフレームである一方の上述した補正されたX線画像に基づいて時間的に後のフレームである他方のX線画像を補正するという手順を繰り返し行って最後のMフレームでのX線画像まで補正する(図8中のステップS2、S3)。
それとは別に、(3) 最初の1フレームおよび最後のMフレームでのX線画像を除いて、時間的に隣り合う2つの(K−1)フレーム,KフレームでのX線画像のうち時間的に後のフレームであるKフレームでの一方のX線画像に基づいて時間的に前のフレームである(K−1)フレームでの他方のX線画像を補正する(図8中のステップT1)。(4) その補正されたX線画像を時間的に後のフレームに含む時間的に隣り合う2つのフレームでのX線画像のうち時間的に後のフレームである一方の上述した補正されたX線画像に基づいて時間的に前のフレームである他方のX線画像を補正するという手順を繰り返し行って最初の1フレームでのX線画像まで補正する(図8中のステップT2、T3)。このように、(1)〜(4)(図8中のステップS1〜S3、T1〜T3)のように補正することで、KフレームでのX線画像を基準とした各々のフレームでのX線画像の補正を補正部9aが行う。このKフレームは最初の1フレームや最後のMフレームでないので、基準となるX線画像として適切であって、したがって、補正を適切に行うことができる。
本実施例のように、上述した(1)と(3)と(すなわち図8中のステップS1、T1)を並行に行うのが好ましい。(1)と(3)と(すなわち図8中のステップS1、T1)を並行に行うことで補正部9aでの演算時間を短縮することができる。もちろん、(1),(2)(図8中のステップS1〜S3)の後に(3),(4)(図8中のステップT1〜T3)を行ってもよいし、逆に、(3),(4)(図8中のステップT1〜T3)の後に(1),(2)(図8中のステップS1〜S3)を行ってもよい。
また、(1)と(3)と(すなわち図8中のステップS1、T1)を並行に行う場合において、Mが奇数の場合には、K=(M+1)/2を満たすように、補正の基準とするX線画像を決定するのが好ましい。すなわち、K=(M+1)/2を満たすKフレームでのX線画像は時間的に中央となるので、(1)と(3)と(すなわち図8中のステップS1、T1)を並行に行うことで(2)での最後のMフレームでのX線画像の補正と(4)での最初の1フレームでのX線画像の補正とを同時に終了させることができ、補正部9aでの演算時間をより一層短縮することができる。
また、(1)と(3)と(すなわち図8中のステップS1、T1)を並行に行う場合において、Mが偶数の場合には、K=M/2+1またはK=M/2を満たすように、補正の基準とするX線画像を決定するのが好ましい。すなわち、K=M/2+1またはK=M/2を満たすKフレームでのX線画像は時間的にほぼ中央となるので、(1)と(3)と(すなわち図8中のステップS1、T1)を並行に行うことで(2)での最後のMフレームでのX線画像の補正と(4)での最初の1フレームでのX線画像の補正とをほぼ同時に終了させることができ、補正部9aでの演算時間をより一層短縮することができる。
本実施例では、X線管2およびFPD3は互いに同速度で平行移動している。X線管2およびFPD3が互いに同速度で平行移動することで、投影角度を同じ角度に保つことができて、X線管2およびFPD3をより長く移動させることができる。その結果、より長い視野の断層画像を得ることができる。
この発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した実施例では、放射線撮像装置としてX線断層撮影装置を例に採って説明したが、PET(Positron Emission Tomography)装置やSPECT(Single Photon Emission CT)装置などに代表されるECT(Emission Computed Tomography)装置のように、X線以外の放射線(PET装置の場合にはγ線)を検出して、検出された放射線に基づいて放射線画像を得ることで放射線撮像を行う放射線撮像装置に適用してもよい。
(2)上述した実施例では、放射線検出手段としてフラットパネル型X線検出器を例に採って説明したが、イメージインテンシファイア(I.I)のように、通常において用いられるX線検出手段であれば特に限定されない。また、上述した変形例(1)のようにECT装置に適用した場合のように、通常において用いられる放射線検出手段であれば特に限定されない。
(3)上述した実施例では、モニタ13に代表される出力手段を備えたが、必ずしも出力手段を備える必要はない。
(4)上述した実施例では、X線管2に代表される放射線照射手段およびFPD3に代表される放射線検出手段は互いに同速度で平行移動したが、放射線照射手段および放射線検出手段が被検体の長手方向に沿って互いに同方向に相対的に平行移動するならば、いずれか一方を速く移動させて、他方を遅く移動させてもよい。
(5)上述した実施例では、X線管2に代表される放射線照射手段およびFPD3に代表される放射線検出手段のみを移動させて、被検体Mを載置する天板1を固定することで、放射線照射手段および放射線検出手段が被検体の長手方向に沿って互いに同方向に相対的に平行移動したが、放射線照射手段および放射線検出手段が被検体の長手方向に沿って互いに同方向に相対的に平行移動するのではあれば、具体的な移動については限定されない。例えば、X線管2に代表される放射線照射手段およびFPD3に代表される放射線検出手段を固定して、被検体Mを載置する天板1のみを長手方向に移動させることで、放射線照射手段および放射線検出手段が被検体の長手方向に沿って互いに同方向に相対的に平行移動してもよい。また、X線管2に代表される放射線照射手段およびFPD3に代表される放射線検出手段を移動させるとともに、被検体Mを載置する天板1も長手方向に移動させることで、放射線照射手段および放射線検出手段が被検体の長手方向に沿って互いに同方向に相対的に平行移動してもよい。
(6)上述した実施例では、重複する領域を全て用いて補正したが、全て用いて補正する必要はない。重複する領域からその領域よりも狭い所定の画素領域(例えば長手方向に水平面内に直交する短手方向に対して中心周辺の領域)を選択して、選択された画素領域のみに基づいて、補正部9aはX線画像を補正してもよい。重複する領域を全て用いずに補正することで、補正部9aでの演算処理を高速にすることができる。
(7)上述した実施例では、Mが奇数の場合には、K=(M+1)/2を満たし、Mが偶数の場合には、K=M/2+1またはK=M/2を満たすように、補正の基準とする放射線画像(実施例ではX線画像)、すなわち中央のフレームを決定したが、補正の基準とする放射線画像(X線画像)は中央のフレームでの画像に限定されない。(2)での最後のMフレームでのX線画像の補正と(4)での最初の1フレームでのX線画像の補正とを必ずしもほぼ同時に終了する必要がなければ、どのフレームの放射線画像(X線画像)を補正の基準としても構わない。
(8)上述した実施例では、最初の1フレームおよび最後のMフレームでの放射線画像(実施例ではX線画像)を除いて、補正の基準とする放射線画像(X線画像)を決定して、放射線画像(X線画像)を基準とした各々のフレームでの放射線画像(X線画像)の補正を行ったが、最初の1フレームや最後のMフレームを基準として補正しても問題がなければ、最初の1フレームでの放射線画像(X線画像)を基準として後のフレームでの放射線画像(X線画像)を順次に補正してもよいし、逆に最後のMフレームでの放射線画像(X線画像)を基準として前のフレームでの放射線画像(X線画像)を順次に補正してもよい。
(9)上述した実施例では、時間的に隣り合う2つのKフレーム,(K+1)フレームでの放射線画像(実施例ではX線画像)のうち一方の放射線画像(X線画像)に基づいて他方の放射線画像(X線画像)を補正し、その補正された放射線画像(X線画像)を含む時間的に隣り合う2つのフレームでの放射線画像(X線画像)のうち一方の補正された放射線画像(X線画像)に基づいて他方の放射線画像(X線画像)を補正するという手順を繰り返し行って、全フレームでの放射線画像(X線画像)を補正したが、全フレームでの放射線画像(X線画像)を補正する必要はない。輝度差のあるフレームにおいて、時間的に隣り合う2つのKフレーム,(K+1)フレームでの放射線画像(X線画像)のうち一方の放射線画像(X線画像)に基づいて他方の放射線画像(X線画像)を補正するのみでもよい。
(10)上述した実施例では、時間的に隣り合う2つのKフレーム,(K+1)フレームでの放射線画像(実施例ではX線画像)のうち一方の放射線画像(X線画像)に基づいて他方の放射線画像(X線画像)を補正したが、時間的に隣り合う2つのフレーム間での補正に限定されない。連続的に逐次に取得された放射線画像(X線画像)を所定フレーム毎に間引いて、間引かれた複数の放射線画像(X線画像)同士で重複する領域に基づいて放射線画像(X線画像)を補正してもよい。

Claims (9)

  1. 被検体に向けて放射線を照射する放射線照射手段と、前記被検体を透過した放射線を検出する放射線検出手段とを備え、検出された放射線に基づいて放射線画像を得ることで放射線撮像を行う放射線撮像装置であって、前記放射線照射手段および放射線検出手段が被検体の長手方向に沿って互いに同方向に相対的に平行移動するように構成し、放射線照射手段および放射線検出手段が被検体に対して所定距離毎に相対移動するとともに放射線照射手段から放射線を照射して、照射された被検体を透過した放射線を放射線検出手段が検出するように構成し、前記装置は、前記同方向に相対移動する度に検出された放射線に基づく複数の放射線画像同士で重複する領域に基づいて放射線画像を補正する補正手段と、その補正された放射線画像を前記所定距離ごとに分解する画像分解手段と、その分解された画像を同一の投影角度毎に合成して投影角度毎の投影画像を得る画像合成手段と、その合成された投影画像に基づいて再構成処理を行って断層画像を得る再構成処理手段とを備えていることを特徴とする放射線撮像装置。
  2. 請求項1に記載の放射線撮像装置において、Kを自然数としたときに、前記補正手段は、時間的に隣り合う2つのKフレーム,(K+1)フレームでの放射線画像のうち一方の放射線画像に基づいて他方の放射線画像を補正することを特徴とする放射線撮像装置。
  3. 請求項2に記載の放射線撮像装置において、前記補正手段は、時間的に隣り合う2つのKフレーム,(K+1)フレームでの放射線画像のうち一方の放射線画像に基づいて他方の放射線画像を補正し、その補正された放射線画像を含む時間的に隣り合う2つのフレームでの放射線画像のうち一方の前記補正された放射線画像に基づいて他方の放射線画像を補正するという手順を繰り返し行うことを特徴とする放射線撮像装置。
  4. 請求項3に記載の放射線撮像装置において、MをK<Mを満たす自然数としたときに、前記補正手段は、(1)最初の1フレームおよび最後のMフレームでの放射線画像を除いて、時間的に隣り合う2つのKフレーム,(K+1)フレームでの放射線画像のうち時間的に前のフレームであるKフレームでの一方の放射線画像に基づいて時間的に後のフレームである(K+1)フレームでの他方の放射線画像を補正し、(2)その補正された放射線画像を時間的に前のフレームに含む時間的に隣り合う2つのフレームでの放射線画像のうち時間的に前のフレームである一方の前記補正された放射線画像に基づいて時間的に後のフレームである他方の放射線画像を補正するという手順を繰り返し行って最後のMフレームでの放射線画像まで補正し、(3) 最初の1フレームおよび最後のMフレームでの放射線画像を除いて、時間的に隣り合う2つの(K−1)フレーム,Kフレームでの放射線画像のうち時間的に後のフレームであるKフレームでの一方の放射線画像に基づいて時間的に前のフレームである(K−1)フレームでの他方の放射線画像を補正し、(4) その補正された放射線画像を時間的に後のフレームに含む時間的に隣り合う2つのフレームでの放射線画像のうち時間的に後のフレームである一方の前記補正された放射線画像に基づいて時間的に前のフレームである他方の放射線画像を補正するという手順を繰り返し行って最初の1フレームでの放射線画像まで補正することで、Kフレームでの放射線画像を基準とした各々のフレームでの放射線画像の補正を前記補正手段は行うことを特徴とする放射線撮像装置。
  5. 請求項4に記載の放射線撮像装置において、前記補正手段は、前記(1)と前記(3)とを並行に行うことを特徴とする放射線撮像装置。
  6. 請求項5に記載の放射線撮像装置において、Mが奇数の場合には、K=(M+1)/2を満たすように、補正の基準とする放射線画像を決定することを特徴とする放射線撮像装置。
  7. 請求項5に記載の放射線撮像装置において、Mが偶数の場合には、K=M/2+1またはK=M/2を満たすように、補正の基準とする放射線画像を決定することを特徴とする放射線撮像装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかに記載の放射線撮像装置において、前記複数の放射線画像同士で重複する領域からその領域よりも狭い所定の画素領域を選択して、選択された画素領域のみに基づいて、前記補正手段は放射線画像を補正することを特徴とする放射線撮像装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれかに記載の放射線撮像装置において、前記放射線照射手段および放射線検出手段は前記被検体に対して互いに同速度で相対的に平行移動することを特徴とする放射線撮像装置。
JP2009527997A 2007-08-13 2007-08-13 放射線撮像装置 Expired - Fee Related JP4858616B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2007/065828 WO2009022408A1 (ja) 2007-08-13 2007-08-13 放射線撮像装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2009022408A1 JPWO2009022408A1 (ja) 2010-11-11
JP4858616B2 true JP4858616B2 (ja) 2012-01-18

Family

ID=40350472

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009527997A Expired - Fee Related JP4858616B2 (ja) 2007-08-13 2007-08-13 放射線撮像装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US8213567B2 (ja)
JP (1) JP4858616B2 (ja)
CN (1) CN101674775B (ja)
WO (1) WO2009022408A1 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102014755B (zh) * 2008-05-01 2013-02-13 皇家飞利浦电子股份有限公司 辐射源和/或探测器定位系统
JP5641748B2 (ja) * 2009-03-18 2014-12-17 株式会社東芝 X線コンピュータ断層撮影装置及びデータ処理方法
JP2011115404A (ja) * 2009-12-03 2011-06-16 Canon Inc X線画像合成装置、およびx線画像合成方法
FR2998778B1 (fr) * 2012-12-04 2015-01-02 Newmedi Potter vertical universel pour les examens d'imagerie medicale
CN105578962A (zh) * 2013-09-24 2016-05-11 株式会社岛津制作所 X射线摄影装置及x射线摄影方法
JP6141995B2 (ja) * 2013-09-27 2017-06-07 富士フイルム株式会社 マンモグラフィ装置、放射線画像撮影方法およびプログラム
JP6072096B2 (ja) * 2015-01-30 2017-02-01 キヤノン株式会社 放射線撮影システム、制御方法、制御方法、及びプログラム
US10307128B2 (en) * 2016-05-12 2019-06-04 Shimadzu Corporation X-ray imaging device

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000350717A (ja) * 1999-06-10 2000-12-19 Shimadzu Corp X線撮影装置
JP2001269333A (ja) * 2000-03-24 2001-10-02 Shimadzu Corp X線撮影装置
JP2002537050A (ja) * 1999-02-18 2002-11-05 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 長尺情景の概要画像を形成する画像処理方法、システム及び装置
JP2004113408A (ja) * 2002-09-26 2004-04-15 Aloka Co Ltd X線測定装置
JP2004236929A (ja) * 2003-02-07 2004-08-26 Shimadzu Corp X線撮影装置
JP2004358255A (ja) * 2003-06-03 2004-12-24 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc ディジタル検出器での多数枚画像取得の方法及び装置
JP2005046444A (ja) * 2003-07-30 2005-02-24 Hitachi Medical Corp 医療用x線装置
JP2005052680A (ja) * 2004-11-25 2005-03-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd 充電式電気掃除機
JP2005270277A (ja) * 2004-03-24 2005-10-06 Konica Minolta Medical & Graphic Inc 放射線画像撮影装置及び放射線画像生成方法
JP2005296332A (ja) * 2004-04-12 2005-10-27 Toshiba Corp X線診断装置、画像生成装置及び画像生成方法
JP2006071472A (ja) * 2004-09-02 2006-03-16 Yukihiro Nishikawa Ct法およびct装置

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07220056A (ja) * 1993-11-26 1995-08-18 Philips Electron Nv 画像合成方法及び同方法を遂行する画像装置
US6459094B1 (en) * 2000-12-20 2002-10-01 Eastman Kodak Company Method for stitching partial radiation images to reconstruct a full image
US7127090B2 (en) * 2001-07-30 2006-10-24 Accuimage Diagnostics Corp Methods and systems for combining a plurality of radiographic images
JP2003052680A (ja) * 2001-08-13 2003-02-25 Shimadzu Corp X線撮影装置
US7010152B2 (en) * 2002-01-22 2006-03-07 Canon Kabushiki Kaisha Radiographic image composition and use
JP4230731B2 (ja) * 2002-07-29 2009-02-25 株式会社東芝 ディジタル画像処理装置及びx線診断装置
US6944265B2 (en) * 2002-11-25 2005-09-13 Ge Medical Systems Global Technology Company, Llc Image pasting using geometry measurement and a flat-panel detector
JP4200811B2 (ja) * 2003-05-16 2008-12-24 株式会社島津製作所 放射線治療計画装置
DE102005051620A1 (de) * 2005-10-27 2007-05-03 Siemens Ag Verfahren zur Rekonstruktion einer tomographischen Darstellung eines Objektes
CN101489485B (zh) * 2006-08-08 2011-06-08 株式会社岛津制作所 放射线摄像装置

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002537050A (ja) * 1999-02-18 2002-11-05 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 長尺情景の概要画像を形成する画像処理方法、システム及び装置
JP2000350717A (ja) * 1999-06-10 2000-12-19 Shimadzu Corp X線撮影装置
JP2001269333A (ja) * 2000-03-24 2001-10-02 Shimadzu Corp X線撮影装置
JP2004113408A (ja) * 2002-09-26 2004-04-15 Aloka Co Ltd X線測定装置
JP2004236929A (ja) * 2003-02-07 2004-08-26 Shimadzu Corp X線撮影装置
JP2004358255A (ja) * 2003-06-03 2004-12-24 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc ディジタル検出器での多数枚画像取得の方法及び装置
JP2005046444A (ja) * 2003-07-30 2005-02-24 Hitachi Medical Corp 医療用x線装置
JP2005270277A (ja) * 2004-03-24 2005-10-06 Konica Minolta Medical & Graphic Inc 放射線画像撮影装置及び放射線画像生成方法
JP2005296332A (ja) * 2004-04-12 2005-10-27 Toshiba Corp X線診断装置、画像生成装置及び画像生成方法
JP2006071472A (ja) * 2004-09-02 2006-03-16 Yukihiro Nishikawa Ct法およびct装置
JP2005052680A (ja) * 2004-11-25 2005-03-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd 充電式電気掃除機

Also Published As

Publication number Publication date
CN101674775A (zh) 2010-03-17
US20110228900A1 (en) 2011-09-22
JPWO2009022408A1 (ja) 2010-11-11
WO2009022408A1 (ja) 2009-02-19
US8213567B2 (en) 2012-07-03
CN101674775B (zh) 2011-08-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4788771B2 (ja) 放射線撮像装置
JP4858616B2 (ja) 放射線撮像装置
JP6036901B2 (ja) 放射線断層画像撮影装置
JP6225690B2 (ja) 断層画像生成システム
JP4941558B2 (ja) 放射線撮像装置
JP2009165705A (ja) 放射線撮像装置
JP4924717B2 (ja) 放射線撮像装置
JP5601343B2 (ja) 放射線撮像装置
JP4998279B2 (ja) 放射線撮像装置
JP4613901B2 (ja) 放射線撮像装置
JP5049836B2 (ja) 放射線撮影方法
WO2012023158A1 (ja) 放射線撮像装置
JP5218430B2 (ja) 断層撮影装置
US20100020930A1 (en) Radiographic apparatus and radiation detection signal processing method
JPWO2007049348A1 (ja) 放射線撮像装置および放射線検出信号処理方法
JP4873178B2 (ja) 放射線撮像装置
JP2008167854A (ja) 放射線撮像装置
JP5007632B2 (ja) 放射線撮像装置
KR20090053796A (ko) 방사선촬상장치 및 방사선 검출신호 처리방법

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110712

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110902

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111004

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111017

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4858616

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141111

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees