JP2000126164A - X線装置 - Google Patents

X線装置

Info

Publication number
JP2000126164A
JP2000126164A JP10306238A JP30623898A JP2000126164A JP 2000126164 A JP2000126164 A JP 2000126164A JP 10306238 A JP10306238 A JP 10306238A JP 30623898 A JP30623898 A JP 30623898A JP 2000126164 A JP2000126164 A JP 2000126164A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ray
subject
image
dimensional
rotation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10306238A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Suzuki
力 鈴木
Takaaki Furubiki
孝明 古曳
Hiroshi Takagi
博 高木
Nobuhiko Matsui
伸彦 松井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
Original Assignee
Hitachi Medical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Medical Corp filed Critical Hitachi Medical Corp
Priority to JP10306238A priority Critical patent/JP2000126164A/ja
Priority to US09/425,300 priority patent/US6318892B1/en
Publication of JP2000126164A publication Critical patent/JP2000126164A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus for radiation diagnosis, e.g. combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/44Constructional features of apparatus for radiation diagnosis
    • A61B6/4429Constructional features of apparatus for radiation diagnosis related to the mounting of source units and detector units
    • A61B6/4435Constructional features of apparatus for radiation diagnosis related to the mounting of source units and detector units the source unit and the detector unit being coupled by a rigid structure
    • A61B6/4441Constructional features of apparatus for radiation diagnosis related to the mounting of source units and detector units the source unit and the detector unit being coupled by a rigid structure the rigid structure being a C-arm or U-arm
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus for radiation diagnosis, e.g. combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/10Application or adaptation of safety means
    • A61B6/107Protection against radiation, e.g. shielding
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus for radiation diagnosis, e.g. combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/50Clinical applications
    • A61B6/504Clinical applications involving diagnosis of blood vessels, e.g. by angiography
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05GX-RAY TECHNIQUE
    • H05G1/00X-ray apparatus involving X-ray tubes; Circuits therefor
    • H05G1/02Constructional details
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05GX-RAY TECHNIQUE
    • H05G1/00X-ray apparatus involving X-ray tubes; Circuits therefor
    • H05G1/08Electrical details
    • H05G1/60Circuit arrangements for obtaining a series of X-ray photographs or for X-ray cinematography
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus for radiation diagnosis, e.g. combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/02Devices for diagnosis sequentially in different planes; Stereoscopic radiation diagnosis
    • A61B6/03Computerised tomographs
    • A61B6/032Transmission computed tomography [CT]

Abstract

(57)【要約】 【課題】 IVR中における三次元的X線像を得ること
が可能なX線装置を提供すること。 【解決手段】 支持部材の一端にX線を被検体に放射状
に照射するX線源が設けられ、他端に前記被検体のX線
像を撮像する受像手段が設けられて撮像系が形成されて
おり、該撮像系を前記支持部材の支持点に設けられた回
転手段で支持する、あるいは、前記支持部材の支持点か
ら伸びる第二の支持部材の一端に設けられた回転手段で
支持するX線装置において、前記回転手段の回転中心部
分に前記被検体を相対的に移動させる空間が形成され、
前記X線源および受像手段を被検体を中心として回転移
動させて撮像した全周方向からのX線像から前記被検体
の三次元的X線像を生成するX線像生成手段を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、X線装置に関し、
特に、血管造影検査やX線診断装置を用いたIVR(In
terventional Radiology、X線透視下のカテーテル手
術)と呼ばれる治療法に好適なCアーム形支持装置を有
する循環器X線診断装置に適用して有効な技術に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来のX線装置としては、たとえば、図
6(a),(b)に示すように、C字形アーム(円弧状
アーム)601の一端にX線源602が取り付けられ、
他端にはX線検出器603がX線源602と対向配置す
るように取り付けられた循環器X線診断装置があった。
このC字形アーム601は、床面に固定された基台60
4に一端が回転可能に支持されたホルダと称される支持
アーム605の他端に設けられたホルダと称されるスラ
イド機構にスライド可能に取り付けられていた。したが
って、従来の循環器X線診断装置は、C字形アーム60
1の欠落側すなわちX線源602とX線検出器603と
からなる撮像系が取り付けられている側から天板606
に設定された被検体607を挟み込むようにして、被検
体607の撮像を行う構成となっていた。ただし、図中
に示すX,Y,Zは、それぞれX軸、Y軸、Z軸を示し
ており、X軸は天板606の長手方向すなわち被検体6
07の体軸方向を、Y軸は天板606の短軸方向すなわ
ち被検体607の側面方向を、Z軸は天板606の正面
方向をそれぞれ示す。
【0003】従来の循環器X線診断装置には、図6
(a)に示すように、被検体607の体軸方向すなわち
被検体607の頭部側もしくは足部側からC字形アーム
601を被検体607に差し込むタイプと、図6(b)
に示すように、被検体607の体軸と垂直をなす方向す
なわち被検体607の側面側からC字形アーム601を
差し込むタイプとがあった。
【0004】図6(a)に示すタイプの循環器X線診断
装置は、主として、被検体607の頭部から胸部にかけ
ての診断あるいは治療に好適であった。このタイプの循
環器X線診断装置では、被検体607の頭部側から支持
アーム605を差し込み、支持アーム605を回転可能
に支持する回転手段を回転軸M1の周りに回転させる、
あるいは、C字形アーム601をその形状に沿ってスラ
イド移動させることによって、撮像系と被検体607と
がなす角度を任意に変化させ、所望の角度からのX線像
を撮像していた。
【0005】一方、図6(b)に示すタイプの循環器X
線診断装置は、被検体607の胸部から足部にかけての
診断あるいは治療に好適であった。このタイプの循環器
X線診断装置では、被検体607の側面側から支持アー
ム605を差し込み、この支持アーム605を回転可能
に支持する回転手段を回転軸M2の周りに回転させるこ
とによって、撮像系と被検体607とがなす角度の内で
XZ平面内で撮像系の傾斜角を変化させていた。また、
C字形アーム601をその形状に沿ってスライド移動さ
せることによって、撮像系と被検体607とがなす角度
の内でYZ平面内における撮像系の傾斜角を変化させて
いた。
【0006】このように、従来の循環器X線診断装置で
は、基台604に対する支持アーム605の回転と、該
支持アーム605に対するC字型アーム601のスライ
ド移動とによって、C字型アーム601に端部に配置さ
れた撮像系の被検体607に対する角度を3次元に移動
させ、種々の方向からのX線像の撮像を可能としてい
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、前記従来
技術を検討した結果、以下の問題点を見いだした。近年
の医療技術の進歩に伴い、IVRに代表されるように治
療においても、図6(a),(b)に示す循環器X線診
断装置が使用されるようになっている。IVRは、X線
透視下において、先端に様々な治療器具を取り付けたカ
テーテルを被検体の血管や臓器に挿入して手術を行うも
のであり、従来では開腹手術が必要な治療であっても、
IVRを行うことによって、開腹手術を行うことなく治
療を行うことができるので、近年、急速に普及してい
る。
【0008】図6(b)に示す循環器X線診断装置で
は、被検体607の二次元像しか得ることができないの
で、通常のIVRでは、循環器X線診断装置と図6
(c)に示すX線断層撮像装置(以下「X線CT装置」
と記す)とを併用していた。すなわち、従来のIVRで
は、検者は手術に先立ちX線CT装置で撮像した三次元
的X線像に基づいて治療対象部位の位置や形状を確認
し、この三次元的X線像によって得られた位置や形状と
循環器X線診断装置で透視される二次元X線像とに基づ
いて手術を行っていた。また、検者は手術後の治療対象
部位の確認においてもX線CT装置を用いていた。
【0009】しかしながら、循環器X線診断装置とX線
CT装置とを併用した方法では、IVR中において得ら
れる情報は、循環器X線診断装置によって得られる二次
元の情報のみとなるので、検者は手術中における治療対
象部位の位置や形状、あるいは、治療対象部位とカテー
テルの先端に取り付けた治療器具との位置関係等の情報
を直感的に把握することができないという問題があっ
た。
【0010】この問題を解決する方法として、図6
(a)に示す循環器X線診断装置において、被検体60
7の頭部側からC字形アーム601を差し込み、このC
字形アーム601を回転軸M1で360度回転させるこ
とによって、被検体の全周方向からのX線像を撮像し、
そのX線像から被検体の三次元的X線像を再構成する方
法が考えられる。しかしながら、従来の循環器X線診断
装置は、被検体607の全周に連続してC字型アーム6
01を回転させることを想定していなかった。すなわ
ち、従来の循環器X線診断装置では、図6(a)から明
らかなように、回転軸M1から撮像系までの長さが大き
かった。このために、一般的に十分な広さを確保するこ
とが不可能な手術室内で被検体607の全周方向からの
X線像を撮像するためにC字型アーム601を連続回転
させた場合、従来の循環器X線診断装置では、C字型ア
ーム601の描く軌跡が大きくなってしまうので、検者
が退避するための空間が少なくなり、検者の危険性が増
大してしまうという問題があった。また、従来の循環器
X線診断装置では、回転軸M1からC字型アーム601
をずらすために支持アーム605を略L字型に形成する
必要があるので、被検体の全周方向からのX線像の撮像
時における回転部分が増えることとなり、さらに検者の
危険性が増大してしまうという問題があった。
【0011】また、図6(a)に示す循環器X線診断装
置では、被検体607の胸部から足部にかけての診断あ
るいは治療を可能とするには、支持アーム605を支持
する基台604から撮像領域に至るまでの距離M2が大
きくなっていた。このために、従来の循環器X線診断装
置では、回転に伴ってX線源602とX線検出器603
との回転中心に機械構造部材の撓みによるズレが生じて
しまい、再構成された三次元的X線像の画質すなわち空
間分解能が低下してしまうという問題があった。このた
めに、従来の循環器X線診断装置では、(SPIE-The Int
ernational Society for Optical Engineering,Vol.270
8,pp361-370,1996)に記載されるように、各X線像毎に
中心位置のズレを補正した後に三次元的X線像を再構成
しなければならず、計算量が増大し三次元的X線像を速
やかに得ることができないという問題があった。
【0012】以上の問題を解決する方法としては、たと
えば、被検体607をX線CT装置に設定し、このX線
CT装置で得られた三次元的X線像のみでIVRを行う
方法が考えられるが、一般的なX線CT装置では、撮像
系の1回転分すなわち単一の撮像面での撮像では被検体
607の体軸方向に十分な撮像距離を確保することがで
きなかったので、三次元的X線像を得ることができない
という問題があった。この問題を解決する方法として、
まず、撮像系の回転に伴って被検体607を体軸方向に
移動させながらX線像を撮像し、そのX線像から被検体
607の三次元的X線像(立体的X線像)を再構成する
ボリュームスキャンあるいはヘリカルスキャンと称され
る技術を用いたX線CT装置の使用があるが、このボリ
ュームスキャン方式のX線CT装置では体軸方向の分解
能が低くなってしまいという問題があった。分解能を向
上させる方法として、撮像系の回転速度に対する被検体
607の移動速度を下げてX線像を撮像する方法が考え
られるが、その場合には、IVRが必要とする即応性を
得ることができないという問題があった。
【0013】また、コーンビーム状のX線を照射するX
線源とX線イメージインテンシファイア(以下、「X線
I.I.」と記す)およびテレビカメラとからなる撮像
系を用いた三次元X線CT装置と称されるX線CT装置
を用い、この三次元X線CT装置で二次元X線像と三次
元的X線像との撮像を行うという方法が考えられるが、
三次元X線CT装置を含む通常のX線CT装置では、図
6(c)に示すようにガントリ608に設けられた空洞
部分に被検体607を設置させる必要があり、検者が円
滑な治療を行うための作業スペースを十分に確保するこ
とができないという問題があった。さらには、IVRで
は術中における被検体607の容体の急変等に迅速に対
応するために常時被検体607の表情等の様子を観察す
る必要があるが、頭部等のIVRにおいては特にガント
リ608に設けられた空洞部分に被検体607を設置し
た状態では被検体607の表情等の様子が観察すること
が困難であると共に、容体の急変等に迅速に対応できな
いという問題があった。
【0014】本発明の目的は、IVR中に三次元的X線
像を得ることが可能なX線装置を提供することにある。
【0015】本発明の他の目的は、被検体の全周方向か
らのX線像を撮像する際の安全性を向上させることが可
能なX線装置を提供することにある。本発明のその他の
目的は、被検体の表情等の様子を観察することが可能な
X線装置を提供することにある。本発明のその他の目的
は、被検体の容体の急変等に迅速に対応することが可能
なX線装置を提供することにある。本発明のその他の目
的は、狭い設置面積であっても設置することが可能なX
線装置を提供することにある。本発明の前記ならびにそ
の他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図
面によって明らかになるであろう。
【0016】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。 (1)支持部材の一端にX線を被検体に放射状に照射す
るX線源が設けられ、他端に前記被検体のX線像を撮像
する受像手段が設けられて撮像系が形成されており、該
撮像系を前記支持部材の支持点に設けられた回転手段で
支持する、あるいは、前記支持部材の支持点から伸びる
第二の支持部材の一端に設けられた回転手段で支持する
X線装置において、前記回転手段の回転中心部分に前記
被検体を相対的に移動させる空間が形成され、前記X線
源および受像手段を被検体を中心として回転移動させて
撮像した全周方向からのX線像から前記被検体の三次元
的X線像を生成するX線像生成手段を備えた。 (2)前述した(1)に記載のX線装置において、前記
支持部材は、回転中心軸が前記撮像系の回転中心軸に一
致する円弧状支持部材と、該円弧状支持部材から延び一
端に前記X線源が設けられた第一の支持部材と、前記円
弧状支持部材から延び一端に前記受像手段が設けられた
第二の支持部材とから形成された。 (3)前述した(1)もしくは(2)に記載のX線装置
において、前記X線源および受像手段の回転領域となる
床面に障害物の有無を検出する検出手段が設けられ、該
検出手段による障害物の検出結果に基づいて前記回転移
動手段による回転動作を制御する回転制御手段を備え
た。 (4)前述した(1)乃至(3)の内の何れか1項に記
載のX線装置において、前記支持部材に障害物の有無を
検出する検出手段が設けられ、該検出手段による障害物
の検出結果に基づいて前記回転移動手段による回転動作
を制御する回転制御手段を備えた。
【0017】前述した(1)〜(4)の手段によれば、
撮像系を支持する回転手段の回転中心部分に被検体を相
対的に移動させる空間が形成されることによって、被検
体を回転中心軸と平行に水平移動させる、あるいは、回
転手段を水平移動させるのみで撮像系の撮像領域を頭部
から足部に至るまで移動させることができるので、支持
手段の直径を大きくすることなく任意の位置における全
周方向からのX線像を撮像することができる。ここで、
X線生成手段が被検体の全周方向から撮像したX線像か
ら周知の再構成演算により三次元的X線像を生成するこ
とによって、撮像部位の三次元的X線像を得ることがで
きる。したがって、たとえば、IVR中であっても被検
体を移動することなく、被検体の三次元的X線像を得る
ことができる。
【0018】このとき、本願発明のX線装置では、X線
源および受像手段は支持部材で支持されているのみであ
る。したがって、検者は被検体の観察を容易に行うこと
ができ、被検体の容体の急変等に迅速に対応することが
できる。
【0019】また、本願発明のX線装置では、支持手段
の直径を大きくすることなく任意の位置でX線源および
受像手段を被検体の周囲に回転移動させたX線像である
全周方向からのX線像を撮像することができるので、検
者の安全性を向上させることができる。支持手段の直径
を大きくする必要がないので、装置全体を小型化でき、
狭い設置面積であっても設置することが可能となる。
【0020】さらには、撮像系の回転領域内に障害とな
る物体の有無を検出する検出手段を設け、その検出出力
に基づいて回転制御手段が回転手段による撮像系の回転
を制御することによって撮像系の障害物との接触を防止
できるので、安全性を向上させることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明について、発明の実
施の形態(実施例)とともに図面を参照して詳細に説明
する。なお、発明の実施の形態を説明するための全図に
おいて、同一機能を有するものは同一符号を付け、その
繰り返しの説明は省略する。
【0022】(実施の形態1)《全体構成》図1は本発
明の実施の形態1のX線装置の概略構成を説明するため
の斜視図であり、101はスタンド、102は回転リン
グ、103は第一のアーム、104は第二のアーム、1
05はX線管(X線源)、106はX線検出器(受像手
段)、107はテーブル装置、108は天板、109,
110はマットスイッチ、111,112,113,1
14は障害物検出センサ、115は昇降部を示す。ただ
し、X,Y,ZはそれぞれX軸、Y軸およびZ軸を示
す。また、本実施の形態においては、X線管105およ
びX線検出器106とからなる撮像系の支持部材は、第
一のアーム103および第二のアーム104並びに回転
リング102で構成される。
【0023】図1において、スタンド101は回転リン
グ102をその形状に沿って回転させる回転機構(回転
移動手段)を有し、床面に立設される。回転リング10
2は、回転中心軸L1を中心として開口しており、テー
ブル装置107が設定される側に第一および第二のアー
ム103,104が設けられている。
【0024】第一のアーム103は、一端にX線管10
5が配置され、他端が回転リング102に固定されてお
り、X線検出器106のX線照射中心が回転中心軸L1
を通るように該X線管105を支持する。第二のアーム
104は、一端にX線検出器106が配置され、他端が
回転リング102に固定されており、X線検出器106
を回転中心軸L1を介してX線管105と対向する位置
に支持する。
【0025】X線管105は、X線を発生し図示しない
被検体にX線を放射状(円錐状あるいは角錐状等)に照
射する周知のX線管装置であり、天板108に設定され
る図示しない被検体を介してX線検出器106と対向す
る位置に配置される。
【0026】X線検出器106は、周知のX線I.I.
(X線イメージ・インテンシファイア)と光学レンズ系
とテレビカメラとから構成される周知のX線検出器であ
り、天板108に設定された図示しない被検体を透過し
た2次元のX線像を検出し電気信号に変換する。ただ
し、本実施の形態のX線検出器106として、X線I.
I.とテレビカメラとからなるものを用いたが、周知の
TFT素子を用いた平板状の2次元X線検出器(フラッ
トパネルX線検出器)等を用いてもよいことは言うまで
もない。
【0027】テーブル装置107は、被検体の高さ(図
1中のZ軸方向への移動)を撮像系の中心高さに設定す
るための天板108の昇降移動、および、撮像領域へ被
検体を送るためのX軸方向への水平移動を行う周知のテ
ーブル装置であり、本実施の形態においては、長手方向
が回転中心軸L1方向となるように天板108を支持す
る。本実施の形態における天板108の支持方式として
は、テーブル装置107の昇降部115が撮像系の回転
の障害とならないようにするために、天板108を片持
ちに支持する方式とする。ただし、天板108の形状と
しては、撮像系を回転させる場合の障害とならないよう
に、被検体の頭部を設定する側の幅を狭くし、足部を設
定する側になるに従って、幅が広くなる形状とする。
【0028】フットスイッチ109,110は上面にか
かる圧力に基づいた出力を行う周知のフットスイッチで
あり、本実施の形態においては、撮像系を被検体の周囲
に360度回転させる時に、その回転領域内に検者等が
いないことを確認するための安全機構である。
【0029】障害物検出センサ111,112,11
3,114は、光電センサ、静電容量センサあるいは超
音波センサ等を利用するのが一般的である。本実施の形
態においては、静電容量センサが検出安定性、幅広い種
類の検出物体に対応できることから最も好適である。こ
の種のセンサは、センサ内部に電極を有し、この電極と
障害物間とに形成される静電容量を検出するようになっ
ている周知のセンサであり、本実施の形態においては、
X線管105およびX線検出器106の回転領域内の障
害物の有無の検出を行う。
【0030】図1から明らかなように、本実施の形態の
X線装置は、床面に立設されたスタンド101に内蔵さ
れる回転機構に回転可能に支持された回転リング102
が設けられている。この回転リング102の側面部分す
なわちX軸方向の側面には、第一のアーム103と第二
のアーム104とが、該回転リング102の回転中心軸
L1を介して対向配置されている。回転リング102か
ら延びた第一のアーム103の一端にはX線管105が
配置され、一方、第二のアーム104の一端にはX線検
出器106がX線管105に対向配置されている。テー
ブル装置107は、片持ちに支持した天板108をX軸
側すなわちスタンド101から昇降部115が最も遠く
なるように配置され、被検体の高さを撮像系の中心高さ
に設定すると共に、X線像の撮像範囲へ被検体を頭部側
から水平移動させる構成となっている。このとき、撮像
領域によっては被検体の頭部が回転リング102内に入
ってしまうこととなるが、本実施の形態のX線装置で
は、回転リング102はX線管105およびX線検出器
106を回転可能に支持するのみとなるので、回転リン
グ102のX軸方向の長さすなわち深さを短くすること
が可能となる。したがって、撮像領域が胸部あるいは腹
部のように、回転リング102の部分に被検体の頭部が
挿入される状態であっても、本実施の形態のX線装置で
は、被検体の表情等の様子を容易に観察することがで
き、被検体の容体の急変等に迅速に対応することができ
る。
【0031】図2は実施の形態1の回転機構の概略構成
を説明するための図であり、特に、図2(a)は実施の
形態1の回転機構の断面構造を説明するための正面図で
あり、図2(b)は図2(a)におけるBB線での断面
図である。図2において、201はフレーム、202は
ベアリング、203はベルト、204は駆動プーリ、2
05はモータ、206はカバーを示す。
【0032】図2(a)から明らかなように、本実施の
形態の回転機構は、回転中心軸L1が回転中心となるよ
うに回転リング102を縦位置に支持するフレーム20
1が床面に立設される。このフレーム201には、回転
リング102とほぼ同径の孔が形成されており、この孔
に回転リング102が挿入されている。フレーム201
に形成された孔の内周面にその周面に沿った溝が形成さ
れている。一方、回転リング102の外周面にもその周
面に沿って溝が形成されており、フレーム201に挿入
された回転リング102の溝とフレーム201の溝との
間にベアリング202を挿入することによって、回転リ
ング102が回転するようにしている。一方、フレーム
201の下部にはモータ205が配置されており、この
モータ205の回転軸には駆動プーリ204が取り付け
られている。この駆動プーリ204と回転リング102
とには、図2(b)に示すように、ベルト203が架け
渡されており、モータ205の回転で回転リング102
を回転させる構成となっている。また、これらはカバー
206で覆われており、回転リング102の前面すなわ
ち第一および第二のアーム103,104が設けられた
端面のみがカバー206より露出される構成となってい
る。
【0033】図3は実施の形態1のX線装置の制御部お
よび画像処理部の機能ブロック構成を説明するための図
であり、300は透視画像処理部、310は撮影画像処
理部、320は制御部、301はA/D変換手段、30
2は画像処理手段、303はフレームメモリ、304は
表示階調処理手段、305はD/A変換手段、306は
表示手段、307は切り換え手段、311はデータ収集
手段、312は前処理手段、313はコンボルバ、31
4は逆投影手段、315はイメージメモリ、316は画
像変換手段、321はX線制御手段、322はシステム
コントローラ、323は操作手段、324はモータ制御
手段を示す。ただし、本実施の形態のX線装置におい
て、透視画像処理部300は従来の透視画像処理部と同
様の構成となるので、以下の説明では、従来と構成が異
なる撮影画像処理部310および制御部320について
詳細に説明する。
【0034】図3において、切り換え手段307は、シ
ステムコントローラ322の切り換え制御出力に基づい
て、X線検出器106から出力されるアナログ信号(ア
ナログのX線像)を透視画像処理部300に出力する
か、撮影画像処理部310に出力するかを切り換える周
知の切り換え手段であり、たとえば、周知のアナログス
イッチから構成される。ただし、本実施の形態のX線装
置では、システムコントローラ322からの切り換え制
御出力は、操作手段323から入力されたX線透視、X
線撮影、断層撮影、あるいは、三次元撮影の指示に基づ
く。
【0035】データ収集手段311は、アナログ信号を
デジタル信号に変換する周知のA/D変換手段と、デジ
タル信号に変換されたX線像(以下、「投影データ」と
記す)を収集するための記憶手段とからなり、撮像系を
被検体の周囲360度に回転させたときのX線像を順次
デジタル信号(投影データ)に変換し保存する。このデ
ータ収集手段311は、たとえば、本実施の形態のX線
装置の制御および画像処理を実現する周知の情報処理装
置が有する周知のA/D変換器と、該情報処理装置の主
記憶あるいは磁気ディスク装置等の外部記憶装置と、A
/D変換されたX線像を順次記憶手段に格納させるため
の当該情報処理装置上で動作する格納制御プログラムと
によって実現することができる。
【0036】前処理手段312は、データ収集手段31
1が収集した投影データに対して、ゲイン補正、オフセ
ット補正、ガンマ補正、画像歪み補正、対数変換および
感度むら補正等の前処理を行う周知の前処理手段であ
り、本実施の形態のX線装置を構成する情報処理装置上
で動作するプログラムによって実現可能である。
【0037】コンボルバ313は、前処理後の投影デー
タに対して、Sheep and Logan等の予め設
定した重み関数を積算することによって投影データのボ
ケを修正する周知の積算手段であり、たとえば、本実施
の形態のX線装置を構成する情報処理装置上で動作する
プログラムによって実現可能である。
【0038】逆投影手段314は、入力された値を順次
加算しボケ修正後の投影データを逆投影することによっ
て、CT画像および三次元画像と称される撮像領域のX
線吸収係数分布像を生成する周知の逆投影手段であり、
たとえば、本実施の形態のX線装置を構成する情報処理
装置上で動作するプログラムによって実現可能である。
このように、本実施の形態においては、コンボルバ31
3と逆投影手段314とによって、撮像領域内の断層像
を再構成するための再構成演算を行う。たとえば、断層
像の再構成演算法としては、コンボリューション法と称
される画像再構成演算法等を用い、三次元画像の再構成
演算法としては、(L.A.Feldkampet al.Practical cone
beam algorithm, J.Opt.Soc.Am.A, Vol.1,No.6,pp612-
619, 1984)(以下、「文献1」と記す)に記載のFe
ldkampによるコーンビーム再構成演算法等を用い
る。ただし、本実施の形態においては、操作手段323
から入力された撮影指示あるいは表示指示に基づいて、
三次元的X線像の再構成を行うか、断層像の再構成を行
うかを選択できると共に、両方のX線像を再構成し同一
画面上に表示させるかを選択することもできる。
【0039】イメージメモリ315は、CT画像を保存
する周知のメモリであり、たとえば、本実施の形態のX
線装置を構成する情報処理装置に搭載される主メモリあ
るいは磁気ディスク装置等の外部記憶装置によって実現
可能である。画像変換手段316は、再構成演算によっ
て再構成された三次元像を平面像である三次元的吸収分
布像に変換するための周知のボリュームレンダリング処
理あるいは最大値投影処理等の処理を行う周知の三次元
的X線像生成手段と、CT画像および三次元的吸収分布
像のX線吸収係数の分布データを人間の目で識別可能な
濃淡レベルの画像に変換する周知のレベル変換手段とか
らなり、本実施の形態のX線装置を構成する情報処理装
置上で動作するプログラムによって実現可能である。
【0040】システムコントローラ322は、操作手段
323から入力された撮影モードに基づいて、切り換え
手段307を制御してX線検出器106で撮像されたX
線像の表示モードを制御すると共に、モータ制御手段3
24を制御して撮像系の動作すなわちX線検出器106
で撮像されるX線像を制御する。また、システムコント
ローラ322は、マットスイッチ109,110および
近接センサ111〜114の検出出力に基づいて、回転
リング102の回転動作の可否を判定する。
【0041】次に、図3に基づいて、図1および図2に
示す本実施の形態のX線装置における透視撮影モード時
(循環器X線検査時)の動作を説明する。まず、操作手
段323から入力されたモータ回転指示に基づいて、シ
ステムコントローラ322はモータ制御手段324に対
して動作を指示する。システムコントローラ322から
動作指示を受けた回転モータ制御手段324は、モータ
205を駆動し、指示された角度に撮像系(X線管10
5およびX線検出器106)を設定する。
【0042】次に、操作手段323から投影開始が指示
されると、システムコントローラ322はX線制御手段
321にX線管105の駆動を指示すると共に、切り換
え手段307の出力を透視画像処理部300の側に切り
換える。X線管105から照射されたX線は天板108
に設定された図示しない被検体を透過しX線検出器10
6に二次元X線像として検出(撮像)される。X線検出
器106で検出された二次元X線像は、アナログの電気
信号として出力され、切り換え手段307を介してA/
D変換手段301でデジタルの二次元X線像すなわち投
影データに変換される。この投影データは、画像処理手
段302に接続されるフレームメモリ303に順次格納
される。1画面分の投影データの収集が終了すると、画
像処理手段302はフレームメモリ303に格納された
投影データを1画面分づつ順次読み出し、コントラスト
補正およびガンマ特性変換等の画像処理を行った後に、
画像処理後の投影データを表示階調処理手段304に出
力する。表示階調処理手段304では、入力された投影
データに対して周知の階調補正を行いD/A変換手段3
05に出力し、該D/A変換手段305でアナログの電
気信号であるビデオ信号に変換した後に、表示手段30
6の画面上に二次元投影像として表示される。以上に説
明した動作を順次実行することによって、投影像の表示
を行う。
【0043】このとき、撮影モードに設定されている場
合には、表示階調処理手段304から出力された投影デ
ータを本実施の形態のX線像を構成する情報処理装置に
接続される図示しない磁気ディスク装置や光磁気ディス
ク装置等の外部記憶装置に格納することによって撮影動
作となる。
【0044】次に、図4に実施の形態1のX線装置にお
ける撮像系の回転動作時の動作を説明するための動作フ
ローを示し、以下、図4に基づいて、本実施の形態のX
線装置における三次元的X線像および断層像の撮像時
(回転撮像時)の動作を説明する。
【0045】本フローの開始は、操作手段323からの
撮像指示であり、まず、システムコントローラ322
は、近接センサ111〜114からの出力に基づいて、
近接センサ111〜114が障害となるものを検出して
いないかの判定、すなわち、撮像系の回転領域内の検者
や手術道具等の有無を判定する(ステップ401)。近
接センサ111〜114で障害物が無いと判定した場
合、次に、システムコントローラ322は、マットスイ
ッチ109,110が障害となるものを検出していない
かの判定、すなわち、撮像系の回転領域内に検者等が入
っていないかの判定を行う(ステップ402)。ここ
で、マットスイッチ109,110が障害物がないと判
定した場合、システムコントローラ322は、まず、切
り換え手段307を制御してX線検出器106の出力を
データ収集手段311に切り換える。次に、システムコ
ントローラ322は、モータ制御手段324にモータ2
05の回転を指示すると共に、X線制御手段321にX
線管105の駆動を指示する。この指示に基づいて、X
線制御手段321はX線管105に駆動電流を供給し被
検体のX線を放射状に照射する。一方、モータ制御手段
324はモータに回転のための電流を供給しモータを回
転させることによって、ベルト203を介して回転駆動
力を回転リング102に伝達し、撮像系を被検体の周囲
で回転させる。このとき、X線検出器106からX線像
を入力されたデータ収集手段311は、所定の回転角ご
とにX線像を投影データに変換して格納手段に取り込む
ことによって、回転中心軸L1を回転中心として撮像し
た被検体の投影データを収集(撮像)することができる
(ステップ403)。1回転分の撮像が終了した後に、
コーンビーム撮影の終了が指示されたならば(ステップ
404)、システムコントローラ322は、モータ制御
手段324を制御してモータ205の回転を停止させた
後に(ステップ405)、本フローの終了となり、被検
体の全周方向からの投影データの収集が終了する。
【0046】記憶手段に格納された投影データは、前処
理手段312で、ゲイン補正、オフセット補正、ガンマ
補正、画像歪み補正、対数変換および感度むら補正等の
前処理が施された後に、コンボルバ313に出力され
る。前処理後の投影データは、コンボルバ313でボケ
を修正された後に、逆投影手段314で逆投影演算が施
されイメージメモリ315に三次元像が生成される。こ
の三次元像は、画像変換手段316の三次元X線像生成
手段によって、平面像である三次元的吸収分布像に変換
するためボリュームレンダリング処理あるいは最大値投
影処理等を施されて三次元的吸収分布像に変換された後
に、レベル変換手段によってX線吸収係数の分布データ
を人間の目で識別可能な濃淡レベルの画像に変換され、
表示手段306の表示画面上に三次元的X線像として表
示される。
【0047】以上説明したように、実施の形態1のX線
装置では、X線管105とX線検出器106を対向配置
する第一および第二のアーム103,104との中間部
分、すなわち、X線管105とX線検出器106とから
なる撮像系を被検体の周囲に回転させた場合の回転中心
軸となる部分に、天板108に設定した被検体を体軸方
向に入れることが可能な径を有する回転リング102を
設け、この回転リング102から延びた第一および第二
のアーム103,104の一端にそれぞれX線管105
およびX線検出器106を配置する、すなわち、片持ち
の一方の支持点である回転リング102から各アームの
先端部分までの距離を大きくすることなく任意の位置で
撮像系を被検体の周囲に回転したX線像を撮像すること
ができるので、検者の安全性を向上させることができ
る。さらには、装置全体を小型化でき、狭い設置面積で
あっても設置することができる。
【0048】また、本実施の形態1のX線装置では、天
板108を回転中心軸L1方向(X軸方向)に移動させ
ることによって、たとえば、被検体の足部を回転撮影の
対象とした場合であっても、天板108をX軸方向と反
対の方向に移動させる、すなわち、被検体の胸部から腹
部にかけての領域が回転リング102内に入るように被
検体を移動させることによって、被検体の体位を再設定
することなく足部に至るまでの回転撮影を行うことがで
きる。このように、本実施の形態1のX線装置では、X
線管105およびX線検出器106を支持するアームを
長く延長させることなく被検体の頭部から足部の任意の
位置を回転撮影の対象とすることができる。したがっ
て、本実施の形態1のX線装置では、撮影画像処理部3
10が被検体の周囲360度から撮像したX線像から周
知の再構成演算によって、撮像部位の三次元的X線像を
得ることができる。したがって、たとえば、IVR中で
あっても被検体を移動することなく、該被検体の三次元
的X線像を得ることができる。
【0049】このとき、本実施の形態1のX線装置で
は、X線管105およびX線検出器106は、それぞれ
第一のアーム103あるいは第二のアーム104で支持
されているのみである。したがって、検者は被検体に対
する手術等を行うための広い空間を確保することができ
ると共に、被検体の観察を容易に行うことができ容体の
急変等に迅速に対応することができる。
【0050】さらには、本実施の形態1のX線装置で
は、X線管105とX線検出器106とをそれぞれ第一
のアーム103および第二のアーム104とで別々に片
持ち支持する構成とすることによって、回転に伴う撮像
系の回転中心軸のズレを小さくすることができるという
効果もある。その結果、ズレに伴う画像補正が不必要と
なるので、再構成画像の画質の低下を防止できるという
効果もある。
【0051】(実施の形態2)図5は実施の形態2のX
線装置の概略構成を説明するための図であり、501は
スタンドを示す。図5から明らかなように、実施の形態
2のX線装置は、スタンド501を固定する位置を検査
室等の床面ではなく、撮像系の上部に固定、あるいは移
動可能に設置することによって、撮像系を支持する構成
となっている。ただし、本実施の形態のX線装置は、ス
タンド501の固定位置を撮像系よりも上部で支持する
構成とした以外は、前述した実施の形態1のX線装置と
同様となるので、本実施の形態においては、構成の異な
るスタンド501の部分についてのみ詳細に説明する。
【0052】スタンド501の一端は、前述するよう
に、撮像系よりも上部に位置する検査室の天井面、天井
に固定されたレールあるいは検査室の壁面に固定された
レール等に固定される。一方、スタンド501の他端で
ありX線管105とX線検出器106とからなる撮像系
を被検体の周囲に回転させた場合の回転中心軸となる部
分には、前述する実施の形態1と同様に、天板108に
設定した被検体を体軸方向に入れることが可能な径を有
する回転リング102を設けられ、この回転リング10
2から延びた第一および第二のアーム103,104の
一端にそれぞれX線管105およびX線検出器106を
配置される。したがって、天板108を回転中心軸L1
方向(X軸方向)に移動させることによって、たとえ
ば、被検体の足部を回転撮影の対象とした場合であって
も、天板108をX軸方向と反対の方向に移動させる、
すなわち、被検体の胸部から腹部にかけての領域が回転
リング102内に入るように被検体を移動させることに
よって、足部に至るまでの回転撮影を行うことができ
る。
【0053】このように、実施の形態2のX線装置で
も、前述の実施の形態1のX線装置と同様に、X線管1
05およびX線検出器106を支持するアームを長く延
長させることなく被検体の頭部から足部の任意の位置を
回転撮影の対象とすることができるので、前述した実施
の形態1のX線装置の効果に加え、IVR等の第一およ
び第二のアーム103,104の回転を伴わない検査お
よび手術では、スタンド501の下部の空間を使用する
ことが可能となるので、作業効率をさらに向上できると
いう効果がある。
【0054】なお、実施の形態1,2のX線装置では、
撮像系の回転角度を360度までとしたが、これに限定
されることはなく、たとえば、周知のX線CT装置にお
けるX線管105の電源ケーブルやX線検出器106の
信号ケーブル処理機構を用いることによって、撮像系の
回転角度を360度以上にすることができることはいう
までもない。この場合、撮像系の回転と共に被検体を設
定した天板108を回転中心軸方向に移動させることに
よって、ボリュームスキャンと称されるX線像の撮像を
行うことができる。
【0055】また、本実施の形態のX線装置において
は、回転リング102で、直接、X線管105およびX
線検出器106を配置した第一のアーム103および第
二のアーム104とを支持する構成としたが、これに限
定されることはなく、たとえば、一端にX線管105が
設けられ、他端にX線検出器106が設けられた欠落形
状のアームを支持する第三のアームを設け、欠落形状の
アームから延びる第三のアームの一端を回転リング10
2に固定させる構成、すなわち、第三のアームを介して
欠落形状のアームを回転リング102で支持する構成と
してもよいことはいうまでもない。
【0056】以上、本発明者によってなされた発明を、
前記発明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本
発明は、前記発明の実施の形態に限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能で
あることは勿論である。
【0057】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。 (1)IVR中に三次元的X線像を得ることができる。 (2)被検体の全周方向からのX線像を撮像する際の安
全性を向上させることができる。 (3)被検体の表情等の様子を観察することができる。 (4)被検体の容体の急変等に迅速に対応することがで
きる。 (5)狭い設置面積であっても設置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のX線装置の概略構成を
説明するための斜視図である。
【図2】実施の形態1の回転機構の概略構成を説明する
ための図である。
【図3】実施の形態1のX線装置の制御部および画像処
理部の機能ブロック構成を説明するための図である。
【図4】実施の形態1のX線装置における撮像系の回転
動作時の動作を説明するための動作フローである。
【図5】実施の形態2のX線装置の概略構成を説明する
ための図である。
【図6】従来のX線装置の概略構成を説明するための斜
視図である。
【符号の説明】
101,501…スタンド、102…回転リング、10
3…第一のアーム、104…第二のアーム、105…X
線管、106…X線検出器、107…テーブル装置、1
08…天板、109,110…マットスイッチ、11
1,112,113,114…障害物検出センサ、11
5…昇降部、201…フレーム、202…ベアリング、
203…ベルト、204…駆動プーリ、205…モー
タ、206…カバー、300…透視画像処理部、310
…撮影画像処理部、320…制御部、301…A/D変
換手段、302…画像処理手段、303…フレームメモ
リ、304…表示階調処理手段、305…D/A変換手
段、306…表示手段、307…切り換え手段、311
…データ収集手段、312…前処理手段、313…コン
ボルバ、314…逆投影手段、315…イメージメモ
リ、316…画像変換手段、321…X線制御手段、3
22…システムコントローラ、323…操作手段、32
4…モータ制御手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高木 博 東京都千代田区内神田一丁目1番14号 株 式会社日立メディコ内 (72)発明者 松井 伸彦 東京都千代田区内神田一丁目1番14号 株 式会社日立メディコ内 Fターム(参考) 4C093 AA05 AA11 AA24 CA15 CA33 DA02 EB02 EB13 EC02 EC12 EC17 EC24 EC28 EC33 ED03 FA36 FA42 FD01 FD20 FF04

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持部材の一端にX線を被検体に放射状
    に照射するX線源が設けられ、他端に前記被検体のX線
    像を撮像する受像手段が設けられて撮像系が形成されて
    おり、該撮像系を前記支持部材の支持点に設けられた回
    転手段で支持するX線装置において、 前記回転手段の回転中心部分に前記被検体を相対的に移
    動させる空間が形成され、前記X線源および受像手段を
    被検体を中心として回転移動させて撮像した全周方向か
    らのX線像から前記被検体の三次元的X線像を生成する
    X線像生成手段を備えたことを特徴とするX線装置。
JP10306238A 1998-10-28 1998-10-28 X線装置 Pending JP2000126164A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10306238A JP2000126164A (ja) 1998-10-28 1998-10-28 X線装置
US09/425,300 US6318892B1 (en) 1998-10-28 1999-10-25 Radiography apparatus with rotatably supported cylindrical ring carrying image pickup unit

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10306238A JP2000126164A (ja) 1998-10-28 1998-10-28 X線装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000126164A true JP2000126164A (ja) 2000-05-09

Family

ID=17954670

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10306238A Pending JP2000126164A (ja) 1998-10-28 1998-10-28 X線装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6318892B1 (ja)
JP (1) JP2000126164A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004337289A (ja) * 2003-05-14 2004-12-02 Canon Inc 放射線撮像装置及びその制御方法
JP2013146637A (ja) * 2000-02-18 2013-08-01 William Beaumont Hospital 画像システム
US8670523B2 (en) 2010-01-05 2014-03-11 William Beaumont Hospital Intensity modulated arc therapy with continuous couch rotation/shift and simultaneous cone beam imaging
JP2014171790A (ja) * 2013-03-12 2014-09-22 Shimadzu Corp 放射線撮影装置
US8983024B2 (en) 2006-04-14 2015-03-17 William Beaumont Hospital Tetrahedron beam computed tomography with multiple detectors and/or source arrays
US9192786B2 (en) 2006-05-25 2015-11-24 William Beaumont Hospital Real-time, on-line and offline treatment dose tracking and feedback process for volumetric image guided adaptive radiotherapy
US9339243B2 (en) 2006-04-14 2016-05-17 William Beaumont Hospital Image guided radiotherapy with dual source and dual detector arrays tetrahedron beam computed tomography
CN115541600A (zh) * 2022-11-30 2022-12-30 杭州未名信科科技有限公司 产品检测装置

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE69937067D1 (de) * 1998-11-30 2007-10-18 Invision Technologies Inc Eindringungsfreies untersuchungssystem
US6670614B1 (en) * 2001-06-01 2003-12-30 Leonard F. Plut Volume cone beam acquisition on a nuclear spect system using a digital flat panel
US7657304B2 (en) * 2002-10-05 2010-02-02 Varian Medical Systems, Inc. Imaging device for radiation treatment applications
US7945021B2 (en) 2002-12-18 2011-05-17 Varian Medical Systems, Inc. Multi-mode cone beam CT radiotherapy simulator and treatment machine with a flat panel imager
EP1709994A1 (en) * 2005-04-04 2006-10-11 Ion Beam Applications S.A. Patient positioning imaging device and method
US7983380B2 (en) 2005-04-29 2011-07-19 Varian Medical Systems, Inc. Radiation systems
US7880154B2 (en) 2005-07-25 2011-02-01 Karl Otto Methods and apparatus for the planning and delivery of radiation treatments
US7737972B2 (en) * 2006-04-13 2010-06-15 Varian Medical Systems, Inc. Systems and methods for digital volumetric laminar tomography
JP5538880B2 (ja) 2006-04-14 2014-07-02 ウィリアム・ボーモント・ホスピタル 4面体ビームコンピュータ断層撮影
EP2088925B8 (en) 2006-11-17 2015-06-17 Varian Medical Systems, Inc. Dynamic patient positioning system
USRE46953E1 (en) 2007-04-20 2018-07-17 University Of Maryland, Baltimore Single-arc dose painting for precision radiation therapy
US7680247B2 (en) * 2007-09-25 2010-03-16 Siemens Aktiengesellschaft Combined image processing computer for medical diagnostics in the fields of radiography and fluoroscopy
JP5305747B2 (ja) * 2008-06-17 2013-10-02 キヤノン株式会社 放射線画像撮影装置及びその駆動方法、並びに、プログラム
EP2521095B1 (en) * 2008-07-14 2015-03-04 Cefla S.C. Dynamic error correction in radiographic imaging
DE102009041172B4 (de) 2009-09-11 2018-03-29 Siemens Healthcare Gmbh Vorrichtung zur flexiblen Positionierung von Strahlenquelle und Strahlendetektor für medizinische Bildgebung
EP2585854B1 (en) 2010-06-22 2020-03-18 Varian Medical Systems International AG System and method for estimating and manipulating estimated radiation dose
US20140037058A1 (en) * 2012-08-03 2014-02-06 Visuum, Llc C-Arm with Removable or Retractable Detector Housing
US10806409B2 (en) 2016-09-23 2020-10-20 Varian Medical Systems International Ag Medical systems with patient supports

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6031888A (en) * 1997-11-26 2000-02-29 Picker International, Inc. Fluoro-assist feature for a diagnostic imaging device
US5960054A (en) * 1997-11-26 1999-09-28 Picker International, Inc. Angiographic system incorporating a computerized tomographic (CT) scanner

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013146637A (ja) * 2000-02-18 2013-08-01 William Beaumont Hospital 画像システム
JP2004337289A (ja) * 2003-05-14 2004-12-02 Canon Inc 放射線撮像装置及びその制御方法
US8983024B2 (en) 2006-04-14 2015-03-17 William Beaumont Hospital Tetrahedron beam computed tomography with multiple detectors and/or source arrays
US9339243B2 (en) 2006-04-14 2016-05-17 William Beaumont Hospital Image guided radiotherapy with dual source and dual detector arrays tetrahedron beam computed tomography
US9192786B2 (en) 2006-05-25 2015-11-24 William Beaumont Hospital Real-time, on-line and offline treatment dose tracking and feedback process for volumetric image guided adaptive radiotherapy
US8670523B2 (en) 2010-01-05 2014-03-11 William Beaumont Hospital Intensity modulated arc therapy with continuous couch rotation/shift and simultaneous cone beam imaging
US9320917B2 (en) 2010-01-05 2016-04-26 William Beaumont Hospital Intensity modulated arc therapy with continuous coach rotation/shift and simultaneous cone beam imaging
JP2014171790A (ja) * 2013-03-12 2014-09-22 Shimadzu Corp 放射線撮影装置
CN115541600A (zh) * 2022-11-30 2022-12-30 杭州未名信科科技有限公司 产品检测装置

Also Published As

Publication number Publication date
US6318892B1 (en) 2001-11-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000126164A (ja) X線装置
JP2001299744A (ja) 医用x線装置
JP4630440B2 (ja) スカウト画像をベースとした心臓石灰化計数のための方法及び装置
JP4576037B2 (ja) 動きに無関係な心臓ctイメージング方法及び装置
US7596205B2 (en) X-ray hybrid diagnosis system
US6990170B2 (en) X-ray computed tomographic imaging apparatus
JP5184784B2 (ja) X線ct装置
JP2000271110A (ja) 医用x線装置
JP3382941B2 (ja) 放射線診断装置
JP2008018249A6 (ja) X線複合診断システム
JP2009028065A (ja) X線ct装置
JP2006034949A (ja) X線診断装置及びx線撮像方法
EP1589876B2 (en) Computed tomography scanning
JP2004065982A (ja) 周期的に運動する検査対象物の画像を撮影する画像式医用検査装置および周期的に運動する検査対象物の3次元測定データの取得方法
JP2003339686A (ja) X線撮影装置
JP3725277B2 (ja) X線診断システムおよびx線ctスキャナ
KR100280198B1 (ko) Ct촬영이가능한x선촬영장치및방법
JP2001161671A (ja) 医用x線装置
JP2000116632A (ja) X線装置
JPH0654843A (ja) X線検査装置
JP2000271115A (ja) 医用x線装置
JPH07250829A (ja) ディジタルx線撮影装置
JP2000271109A (ja) 医用x線装置
JP2000262502A (ja) 医用x線装置
JPH0471540A (ja) X線ct装置