JP2000046760A - X線断層面検査装置 - Google Patents

X線断層面検査装置

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JP2000046760A
JP2000046760A JP11140328A JP14032899A JP2000046760A JP 2000046760 A JP2000046760 A JP 2000046760A JP 11140328 A JP11140328 A JP 11140328A JP 14032899 A JP14032899 A JP 14032899A JP 2000046760 A JP2000046760 A JP 2000046760A
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JP11140328A
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Kenji Shibata
健治 芝田
Shigeo Nishimura
成生 西村
Yoshiyuki Matsushita
由之 松下
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Shimadzu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 X線断層面検査装置において鮮明なX線画像
を得る。 【解決手段】 被検出体6に対してX線を照射するX線
源と、被検出体上のX線の照射位置を変更するX線照射
位置変更機構(走査X線源2あるいは被検出体移動機
構)と、被検出体を挟んでX線源と対向配置し、被検出
体を透過した透過X線を検出するX線平面センサ7と、
X線照射位置変更機構によって変更したX線の各照射位
置においてX線平面センサが検出した透過X線により得
られる複数の画像データを合成して、被検出体の任意断
層面の画像を生成する画像処理手段8とを備える構成と
する。透過X線を検出するX線検出手段として1つのX
線平面センサ7を用いることによって、受像系において
回転や上下動作のための駆動機構を不要として、断層面
の高さ精度を向上させると共に簡易な構造で、高い鮮明
度のX線画像を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被検出体と透過す
る透過X線を用いて被検出体のX線断層面の検査を行う
X線断層面検査装置に関し、実装基板のはんだ接続検査
に適用することができる。
【0002】
【従来の技術】実装基板のはんだ接続検査等、被検出体
の内部検査を行う装置として、X線ラミノグラフィやX
線トモシンセシス等の透過X線を用いるX線断層面検査
装置が知られている。X線ラミノグラフィは、X線源,
被検出体,及びX線検出器の3つの要素の内、2つの要
素を移動させることによって、断層面の画像を検出す
る。図11はX線ラミノグラフィを用いたX線断層面検
査装置の一構成を示す図である。図11に示すX線断層
面検査装置は、X線源とX線検出器と回転させることに
よって断層面画像を得るものであり、断層面の高さは被
検出体をXYZテーブル105を移動させることによっ
て変更するものである。図11において、走査X線源2
は、電子ビーム4を周回させながら筒状の陽極3に照射
し、これによって得られるX線ビーム5を周回させなが
ら被検出体6を透過させる。被検出体6を透過したX線
ビーム5は、シンチレータ回転機構101を介してCC
Dカメラ103によって透過X線画像が検出され、この
透過X線画像によって被検出体の断層面の検査を行う。
シンチレータ回転機構101は、検出スクリーン10
2,ミラー,及び回転機構(図示しない)を備え、回転
動作によって周回する透過X線の検出を行う。
【0003】X線トモシンセシスは、1回の撮像によっ
て得られる複数個の画像データを合成することによっ
て、断層面の画像を検出する。図12はX線トモシンセ
シスを用いたX線断層面検査装置の一構成を示す図であ
る。図12に示すX線断層面検査装置は、X線源を回転
させ、1回転で得られる透過X線ビームを複数個のX線
輝度倍増管及び複数個のCCDカメラ(図中の102a
〜102h)で検出し、得られた複数の画像データを用
いて画像の回転/移動/合成等のデータ処理を行って断
層面画像を得るものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】X線ラミノグラフィに
よるX線断層面検査装置は、断層面の画像データ毎に回
転機構を駆動し撮像を行う必要があるという問題があ
り、受像系の回転や上下動作に高精度が要求され、構造
が複雑となるという問題がある。また、X線トモシンセ
シスによるX線断層面検査装置は、断層面画像の精度を
高めるには、X線入射面の湾曲度が小さなX線輝度倍増
管が必要であり、また、配設するX線輝度倍増管及びC
CDカメラの個数を増加させる必要がある。しかしなが
ら、価格やスペースの点から、湾曲度が小さなX線輝度
倍増管を用いたり、X線輝度倍増管及びCCDカメラの
個数を増加することは困難であり、鮮明なX線画像を得
ることが困難であるという問題がある。
【0005】そこで、本発明は前記した従来のX線断層
面検査装置の持つ問題点を解決し、鮮明なX線画像を得
ることができるX線断層面検査装置を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、X線トモシン
セシスと同様に、X線検出手段で得られた画像データを
画像処理することによって断層面画像を合成して、断層
面の検査を行う装置であり、透過X線を検出するX線検
出手段として1つのX線平面センサを用い、これによっ
て、高い鮮明度のX線画像を得るものである。また、平
面センサを用いることによって、受像系において回転や
上下動作のための駆動機構を不要として、断層面の高さ
精度を向上させると共に、簡易な構造とすることができ
る。
【0007】本発明のX線断層面検査装置は、被検出体
に対してX線を照射するX線源と、被検出体上のX線の
照射位置を変更するX線照射位置変更機構と、被検出体
を挟んでX線源と対向配置し、被検出体を透過した透過
X線を検出するX線平面センサと、X線照射位置変更機
構によって変更したX線の各照射位置においてX線平面
センサが検出した透過X線により得られる複数の画像デ
ータを合成して、被検出体の任意断層面の画像を生成す
る画像処理手段とを備える構成とする。
【0008】本発明のX線照射位置変更機構は、被検出
体上においてX線が照射される位置を変更するものであ
り、X線の照射位置を変更することによって被検出体を
通過するX線の透過経路を異ならせ、これによって、X
線平面センサが検出する透過X線の画像データ内に、被
検出体の断層面の情報を付与する。
【0009】X線照射位置変更機構の第1の態様は固定
した被検出体に対して照射X線を回転させる等の照射方
向を変更する機構とすることができ、また、第2の態様
は固定したX線源に対して被検出体を回転移動させる等
の配置位置を変更する機構とすることができる。X線源
は、被検出体が配置される位置にX線を固定角度で照射
する構成、あるいはX線照射位置変更機構を組み込ん
で、X線の照射方向を変更する構成とすることができ
る。X線照射位置変更機構を組み込むX線源として、円
周上に配置された陽極に電子ビームを周回させて照射す
ることによってX線を円周上で走査させる走査型マイク
ロフォーカスX線源、あるいはマイクロフォーカスX線
源を機械的に移動可能とする構成を用いることができ、
X線を円周上で走査させたり、X線源自体を移動させる
ことによって、被検出体に対するX線の照射位置を変更
することができる。
【0010】X線平面センサは、走査型マイクロフォー
カスX線源によって走査されるX線、あるいは固定され
たX線源から照射されるX線の内、少なくとも被検出体
の検査領域を透過した透過X線を受けるに十分な大きさ
を備え、X線の1回の走査あるいは被検出体の回転等の
X線照射位置変更機構による被検出体上におけるX線の
照射位置の変更によって、被検出体の検査領域の全画像
データを検出することができる。X線平面センサは、回
転や平行移動等の駆動部分を要さない構成であるため、
位置決め動作が不要であり、また、移動によって生じる
検出精度の低下を防ぐことができる。
【0011】X線平面センサの構成の一態様は、到達し
たX線を感知して電荷量に変換するX線感知素子をマト
リックス状に配置したX線感知部と、X線前記電荷量を
X線感知素子の位置と共に読み出す読み出し手段とを備
えた構成とすることができ、X線平面センサ上に到達し
たX線の位置及び強さをデジタルデータとして検出する
ことができる。
【0012】画像処理手段は、X線平面センサが検出し
た透過X線の画像データを画像処理によって合成するこ
とによって、被検出体の断層面の画像を生成する。この
画像処理では、合成する画像データに対して回転処理や
移動処理を行うことによって、1回の走査あるいは被検
出体の回転等の移動で得た画像データを用いて被検出体
の任意断層面の画像を生成することができる。また、画
像合成に用いる画像データの個数は任意とすることがで
き、使用する画像データを増やすことによって、断層面
画像の鮮明度を高めることができる。
【0013】本発明のX線断層面検査装置では、透過X
線を検出するX線検出手段としてX線平面センサを用い
ることによって、X線フィルムと同程度の空間分解能,
コントラスト分解能,及び時間分解能を得ることができ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図を
参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明のX線断
層面検査装置の第1の構成例の概略を説明するための概
略図である。X線断層面検査装置の第1の構成例は、X
線照射位置変更機構として被検出体に対する照射X線の
照射方向を変更する機構を備えるものである。図1にお
いて、X線断層面検査装置1は、走査X線源2,X線平
面センサ7,及び画像処理手段8を備える。なお、以下
では、X線源は、円周上に配置された陽極に電子ビーム
を周回させて照射することによってX線を円周上で走査
させる走査型マイクロフォーカスX線源の例について説
明する。走査型マイクロフォーカスX線源は、X線を被
検出体の周囲で走査させる構成によって照射X線の照射
方向を変更するX線照射位置変更機構を備えることがで
きる。
【0015】走査X線源2は、電子銃等から放射された
電子ビーム4を電界レンズ等によって電子ビーム4の軌
道を制御し、そのX線焦点が筒状の陽極3に対して周回
させながら照射する。X線焦点の径はたとえば10μm
以下の微小径とすることができる。陽極3に衝突した電
子ビーム4は、X線ビーム5を放出する。走査X線源2
がX線ビームを放出する側にはX線平面センサ7を配置
し、走査X線源2とX線平面センサ7との間には、基板
等の被検出体6が適当な幾何学的拡大率になるように配
置される。また、走査X線源2のX線ビーム放出面に対
してX線平面センサ7を平行に配置することによって、
被検出体6の断層面画像に合成処理の演算を容易とする
ことができる。
【0016】走査X線源2が放出したX線ビームは、被
検出体6上を周回しながら走査し、被検出体6を透過す
る。透過X線はX線平面センサ7に到達する。X線平面
センサ7は、透過X線の強度に応じた信号を到達位置と
共に検出する。X線平面センサ7の信号読み出しは、画
像データ読み出し手段11によって行うことができる。
走査X線源2による一走査の間において、X線平面セン
サ7で検出され読み出された画像データは、画像データ
記憶手段12に格納することができる。画像合成手段1
3は、画像データ記憶手段12から所定領域の画像デー
タを読み出して合成処理を行って断層面画像の生成を行
う。生成される断層面画像の断層レベルは、読み出した
画像データに対して回転処理や移動処理を行うことによ
って行うことができる。なお、図1では、画像データ読
み出し手段11を画像処理手段8内の処理手段として示
しているが、X線平面センサ7が備える構成とすること
もできる。
【0017】次に、X線平面センサ7の一構成例につい
て、図2のX線平面センサの平面図,図3のX線感知素
子の断面図,図4のX線平面センサの構成概略図を用い
て説明する。X線平面センサ7は、複数個のX線感知素
子20をマトリックス状に配列することによって構成す
ることができる。図2では、縦方向及び横方向にそれぞ
れ4096個(=212個)のX線感知素子20をマトリ
ックス状に配列する。X線感知素子20は、たとえば図
中の1,2,3,〜,4096,4097,〜,819
3,〜の順に読み出すことによって、全X線感知素子2
0の読み出しを行うことができる。また、任意領域の素
子を読み出すこともできる。
【0018】図3の断面図は、各X線感知素子20の一
画素の構成例である。X線感知素子20はX線感知層2
1と、ホトダイオード22及びコンデンサ23とをガラ
ス基板上に層状に形成し、X線の入射によってX線感知
層21に形成された電荷をホトダイオード22及びコン
デンサ23によって読み出す。X線感知層21として蛍
光体を用いる場合には、X線によって光が励起され、さ
らに光−電荷変換によって電荷が形成される間接的な変
換が行われる。また、X線感知層21としてSeを用い
る場合には、X線から電荷への直接変換が行われる。な
お、画素ピッチは100〜300μmとすることができ
る。なお、100μmは51p/mmに相当する。
【0019】図4に示すように、マトリックス状に配列
された各X線感知素子20にスイッチング素子を介して
読み出し線を配線し、ドライバコントロール31及びマ
ルチプレクサ32を接続する。ドライバコントロール3
1及びマルチプレクサ32は、マトリックス状に配列さ
れたX線感知素子20を特定し、該X線感知素子20で
変換された電荷量を読み出す。A/D変換器33はこの
読み出したアナログ量をデジタル量に変換する。変換さ
れたデジタル量は、各X線感知素子20に到達した透過
X線に強度を表している。したがって、A/D変換器3
3から得られるデジタル信号によって、各X線感知素子
20に到達した透過X線の強度を知ることができる。
【0020】次に、X線断層面検査装置1による断層面
画像の合成処理について、図5,6のX線平面センサ7
上における透過X線の照射領域図、図7,8の合成処理
図を用いて説明する。図5は、走査X線源2の周回走査
によって、X線平面センサ7上の到達する透過X線の領
域を示している。走査X線源2が周回走査すると、透過
X線は周回走査に応じて領域41,42,43,44,
45,に示すように順に移動する。一周の周回走査によ
って、図中の円Biと円Boで囲まれる斜線で示す領域
40が、検出領域として検出される。各領域41,4
2,43,44,45,の間隔を調整することによっ
て、領域40についてもれなく画像データを検出するこ
とができる。この画像データは画像データ記憶手段12
に記憶することができる。したがって、一周の周回走査
で領域40の画像データを検出することができる。
【0021】走査X線源2が周回走査すると、X線の発
生点は図6中のa,bに示すように移動し、被検出体は
異なる角度からX線を受けることになる。X線平面セン
サ7が被検出体51のスライス面に対して水平である場
合、X線平面センサ7は高さの違う部分が少しずれたX
線画像52a,52b(図6では一例として52a,5
2bのみを示し、他のX線画像については省略して示し
ている)を検出する。図7の(a)〜(h)は周回走査
で得られたX線画像例である。周回走査で得られたX線
画像のデータについて○を中心にして加算すると、図7
の(i)に示すよう○の部分のスライス画像を合成し、
断層面画像を得ることができる。
【0022】スライス面の決定は、被検出体上に基準点
を用いて画像を重ね合わせることによって行うことがで
きる。図8はスライス面の決定を説明するための図であ
る。図8(a)において、検出部61及び基準部62に
ついて異なる角度からX線画像を検出すると、図8
(b)に示すようなX線画像を得る。このX線画像につ
いて、基準部62が重なるように画像合成を行うと(図
8(c))、基準部62と同じ高さの検出部61部分が
加算される(図8(d))。画像処理では、X線平面セ
ンサ7について回転や移動を行わないため、機械的精度
が要求されないという利点がある。また、スライス面の
決定は画像処理で行うことができるため、被検出体の移
動が不要であり、1回の撮像のみで行うことができる。
【0023】図9は、本発明のX線断層面検査装置の第
2の構成例の概略を説明するための概略図である。X線
断層面検査装置の第2の構成例は、X線照射位置変更機
構としてX線源に対して被検出体を回転等の移動を行な
って、被検出体に対する照射X線の照射方向を変更する
機構を備えるものである。なお、図9は、X線断層面検
査装置の一部のみを示し、画像処理手段等の第1の構成
例と共通する部分は省略している。図9において、X線
断層面検査装置は、固定したX線源cとX線平面センサ
7と、被検出体70を回転軸80の周りで回転させるX
線照射位置変更機構(図示したいない)を備える。固定
したX線源cからはX線ビーム9が、配置された被検出
体70に向けて照射される。X線源cが放出するX線ビ
ーム5の側にはX線平面センサ7を配置し、X線源cと
X線平面センサ7との間には、被検出体70が適当な幾
何学的拡大率になるように配置される。
【0024】X線ビーム9の照射角度及びビーム開度
は、X線ビーム9が少なくとも被検出体70全体を透過
する程度であることが望ましく、また、X線平面センサ
7は全透過X線を受光できる程度の大きさが望ましい。
X線源cが放出したX線ビーム9は被検出体70を透過
し、透過X線はX線平面センサ7に到達する。X線平面
センサ7は、透過X線の強度に応じた信号を到達位置と
共に検出する。X線平面センサ7の信号読み出しは、画
像データ読み出し手段(図示していない)によって行う
ことができる。
【0025】X線照射位置変更機構によって被検出体7
0を回転軸80の周りに回転させ、回転させながらX線
平面センサ7で検出を行ない、検出した画像データを画
像データ記憶手段(図示していない)に格納する。被検
出体70をX線ビーム9に対して回転させることによっ
て、被検出体70に対するX線の照射方向が変更され、
これによってX線平面センサ7で検出される透過X線に
は被検出体70の断層面の情報が含まれることになる。
画像合成手段(図示していない)は、画像データ記憶手
段から所定領域の画像データを読み出して合成処理を行
って断層面画像の生成を行う。生成される断層面画像の
断層レベルは、読み出した画像データに対して回転処理
や移動処理を行うことによって行うことができる。
【0026】X線断層面検査装置の第2の構成例による
画像処理を図10を用いて説明する。なお、図10で
は、被検出体70を回転軸80の周りで90度毎に回転
させた場合を示しているが、回転角度は任意とすること
ができ、回転角度を細かくして取得する画像データ数を
増加させることによって、より高精度の断層面画像を得
ることができる。
【0027】以下、被検出体70は上層部71(Pの符
号で示す)と下層部72(Rの符号で示す)を備えるも
のとし、これによって本発明のX線断層面検査装置によ
る断層面画像の形成を説明する。図10(a)は被検出
体70が0度の位置にある場合を示している。このとき
X線平面センサ7は、画像73a中のPRで示されるよ
うな方向の透過X線を検出し、画像データ74aを得
る。以下、この画像データ74aが得られる被検出体7
0の回転位置を基準として説明する。
【0028】図10(b)は、X線照射位置変更機構に
よって被検出体70を回転軸80の周りで図10(a)
に示す位置から90度回転させた状態を示している。こ
のときX線平面センサ7は、画像73b中のPRで示さ
れるような方向の透過X線を検出する。この検出像の画
像データを演算処理によって−90度回転させることに
よって、画像向きを画像74aに合わせた画像データ7
4bを得る。同様に、図10(c),(d)は、X線照
射位置変更機構によって被検出体70を回転軸80の周
りで図10(a)に示す位置から180度、及び270
度回転させた状態を示している。このときX線平面セン
サ7は、画像73c,73d中のPRで示されるような
方向の透過X線を検出する。この検出像の画像データを
演算処理によって−180度及び−270度回転させる
ことによって、画像向きを画像74aに合わせた画像デ
ータ74c,74dを得る。
【0029】得られた画像データ74a,74b,74
c,74dを加算することによって、断層面画像を形成
する。例えば、図中のPで示される層の断層面画像75
を形成する場合には、Pの位置が重なるように画像デー
タ74a〜74dを加算し、図中のRで示される層の断
層面画像76を形成する場合には、Rの位置が重なるよ
うに画像データ74a〜74dを加算する。これによっ
て、目的とする層の以外の像はぼやけて消え、目的とす
る層の像が顕在化され断層面を得ることができる。
【0030】本発明の実施態様によれば、移動機構を用
いないため、高速撮像を行うことができる。また、1回
の撮像で鮮明なX線画像を得ることができる。本発明の
実施態様によれば、1回の撮像で得たX線画像を画像合
成することによって、異なる高さの断層面を求めること
ができる。本発明の実施態様によれば、基板上の実装さ
れた部品のはんだ接続の状態を、任意の高さについて検
査することができる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のX線断層
面検査装置によれば、鮮明なX線画像を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のX線断層面物検査装置の第1の構成例
の概略を説明するための概略図である。
【図2】本発明のX線平面センサの平面図である。
【図3】本発明のX線感知素子の断面図である。
【図4】本発明のX線平面センサの構成概略図である。
【図5】本発明のX線平面センサ上における透過X線の
照射領域図である。
【図6】本発明のX線平面センサ上における透過X線の
照射領域図である。
【図7】X線画像の合成処理を説明するための図であ
る。
【図8】スライス面の決定を説明するための図である。
【図9】本発明のX線断層面検査装置の第2の構成例の
概略を説明するための概略図である。
【図10】X線断層面検査装置の第2の構成例による画
像処理を説明するための図である。
【図11】X線ラミノグラフィを用いたX線断層面検査
装置の一構成を示す図である。
【図12】X線トモシンセシスを用いたX線断層面検査
装置の一構成を示す図である。
【符号の説明】
1…X線断層面検査装置、2…走査X線源、3…陽極、
4…電子ビーム、5,9…X線ビーム、6,51,70
…被検出体、7…X線平面センサ、8…画像処理手段、
11…画像データ読み出し手段、12…画像データ記憶
手段、13…画像合成手段、20…X線感知素子、21
…X線感知層、22…ホトダイオード、23…コンデン
サ、24…ガラス基板、31…ドライバコントローラ、
32…マルチプレクサ、33…A/D変換器、40〜4
5…領域、50…スライス面、52a,52b…X線画
像、61…被検出部、62…基準部、71…上層、72
…下層、73a〜73d…画像、74a〜74d…画像
データ、75,76…断層面画像、80…回転軸、c…
X線源。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検出体に対してX線を照射するX線源
    と、被検出体上のX線の照射位置を変更するX線照射位
    置変更機構と、被検出体を挟んでX線源と対向配置し、
    被検出体を透過した透過X線を検出するX線平面センサ
    と、X線照射位置変更機構によって変更したX線の各照
    射位置においてX線平面センサが検出した透過X線によ
    り得られる複数の画像データを合成して、被検出体の任
    意断層面の画像を生成する画像処理手段とを備える、X
    線断層面検査装置。
  2. 【請求項2】 前記X線照射位置変更機構は、被検出体
    に対する照射X線の照射方向を変更する、請求項1記載
    のX線断層面検査装置。
  3. 【請求項3】 前記X線照射位置変更機構は、照射X線
    に対して被検出体を回転移動する、請求項1記載のX線
    断層面検査装置。
JP11140328A 1998-05-29 1999-05-20 X線断層面検査装置 Withdrawn JP2000046760A (ja)

Priority Applications (1)

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JP11140328A JP2000046760A (ja) 1998-05-29 1999-05-20 X線断層面検査装置

Applications Claiming Priority (3)

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