JP2001052912A - フェライト磁石材料およびそれを用いた焼結磁石ならびにボンド磁石 - Google Patents

フェライト磁石材料およびそれを用いた焼結磁石ならびにボンド磁石

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JP2001052912A
JP2001052912A JP11230152A JP23015299A JP2001052912A JP 2001052912 A JP2001052912 A JP 2001052912A JP 11230152 A JP11230152 A JP 11230152A JP 23015299 A JP23015299 A JP 23015299A JP 2001052912 A JP2001052912 A JP 2001052912A
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ferrite
ferrite magnet
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Takashi Takami
崇 高見
Yutaka Kubota
裕 久保田
Yasunobu Ogata
安伸 緒方
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Hitachi Metals Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のSrフェライト磁石材料よりも高いB
rおよび実用に耐えるiHcを有する新しいフェライト
磁石材料およびそれを用いた焼結磁石ならびにボンド磁
石を提供する。 【解決手段】 SrO・n[(Fe1−x)
](原子比率) (ただし、MはTiおよびZnであり、x,nはそれぞ
れ下記条件: 0<2nx≦1.5,5.0≦n≦6.4を満たす数字
である。)により表される主成分組成を有し、実質的に
マグネトプランバイト型結晶構造を有することを特徴と
するフェライト磁石材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は従来のSrフェライ
ト磁石材料に比べて高い残留磁束密度Brと実用に耐え
る保磁力iHcとを有する新しいフェライト磁石材料お
よびそれを用いた焼結磁石ならびにボンド磁石に関す
る。
【0002】
【従来の技術】フェライト磁石はモーター、発電機等の
回転機を含む種々の用途に使用されている。最近は特に
自動車用回転機用途では小型、軽量化を、電気機器用回
転機用途では高効率化を満足するより高性能のフェライ
ト磁石が求められている。従来のSrフェライト磁石は
通常以下のようにして製造される。まず酸化鉄とSrの
炭酸塩を混合後、仮焼(フェライト化反応)を行う。仮
焼したクリンカーを粗粉砕し、さらに微粉砕する。微粉
砕時に、焼結性に寄与するSiO、SrCOおよび
CaCO等の添加物を所定量添加し、さらに必要に応
じて保磁力iHcを増大させるAlまたはCr
等の添加物を所定量添加後、所望の平均粒径まで微
粉砕する。微粉砕粉を磁場中で圧縮成形後、焼結し、そ
の後所定製品形状に加工しフェライト磁石製品を得る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような製造条件を
前提とした場合、フェライト磁石の高性能化の方法は以
下の5つに大きく分類される。第1の方法は微粒化であ
る。Srフェライト磁石の結晶粒径が臨界単磁区粒子径
の約0.9μmに近いほど保磁力iHcが大きくなるの
で、焼結による結晶粒成長を見込んで例えば0.7μm
以下に微粒化すればよい。しかし、本方法では、微粒化
するほど湿式成形時の脱水特性が悪くなり、生産効率が
落ちるという副作用を有する。第2の方法は焼結体の結
晶粒径分布を極力シャープにすることである。理想的に
は結晶粒径分布を上記臨界単磁区粒子径(約0.9μ
m)相当にすることである。臨界単磁区粒子径より大き
な結晶粒も小さな結晶粒も保磁力iHcの低下を招くか
らである。焼結体の結晶粒径分布を改善する具体的な手
段は微粉砕粉の粒径分布を改善することであるが、工業
生産を前提とした場合にはボールミルまたはアトライタ
ーなどの既存の粉砕機を用いざるを得ない。よって、微
粉砕粉の粒径分布の改善には自ずと限界がある。次に、
近年化学的沈殿法により従来に比べてシャープな粒径分
布を有するフェライト微粒子を作製する試みが公表され
ているが、固相反応法に比べて実用性に乏しい。第3の
方法は磁気異方性を左右する結晶配向度を向上すること
である。具体的には例えば界面活性剤を微粉砕スラリー
に所定量添加してスラリー中のフェライト粒子の分散
性、磁場配向性を向上することである。あるいは配向磁
場強度を強くすること等が挙げられる。第4の方法は焼
結体の密度を向上することである。Srフェライト磁石
の理論密度は5.15g/cmである。現在実用に供
されているSrフェライト磁石の密度は概ね4.9〜
5.0g/cmの範囲にあり、対理論密度比で95〜
97%に相当する。高密度化すれば残留磁束密度Brの
向上が期待できるが、上記範囲を超えて密度を向上する
にはHIP等の特殊な高密度化手段が必要である。しか
し、このような特殊なプロセスの導入は製造原価を増大
させるのでコストパフォーマンスを考慮すると採用が困
難である。第5の方法は磁気特性発現相であるフェライ
ト化合物(主相)の飽和磁化σsあるいは結晶磁気異方
性定数を向上することである。σsが向上すればBrが
向上する。近年、マグネトプランバイト型Srフェライ
ト磁石より大きなσsを有するW型フェライト磁石の開
発が行われているが、実用化には至っていない。次に、
特開平9−115715号公報には、A1−x(F
12−y1y)19、(AはSr,Ba,C
a,Pbのうちの少なくとも1種の元素であり、Rは希
土類元素、YおよびBiのうちの少なくとも1種の元素
であってLaを必ず含み、MはZnおよび/またはC
dであり、モル比で、0.04≦x≦0.45、0.0
4≦y≦0.45、0.7≦z≦1.2 で表される主
成分組成および六方晶マグネトプランバイト型フェライ
トの主相を有するフェライト磁石が開示されている。
【0004】このうち、本発明者らの検討により、従来
のSrフェライト磁石材料に上記第1〜第4の方法を適
用してもさらなる高性能化が困難なことがわかった。こ
れは上記第1〜第4の方法が生産性に対して顕著な悪影
響を有していたり、量産を考慮した場合の実現が困難な
内容を含むからである。さらには、磁気特性のうち特に
残留磁束密度Brが既に理論値に近いレベルに達してい
るためである。本発明者らはこれらを考慮し、上記第5
の方法により、特開平9−115715号公報に記載の
ものとは異なる主成分組成において、従来のSrフェラ
イト磁石材料よりも高いBrおよび実用に耐えるiHc
を有する新しいフェライト磁石材料の開発を鋭意検討
し、本発明に想到した。したがって、本発明の課題は、
従来のSrフェライト磁石材料よりも高いBrおよび実
用に耐えるiHcを有する新しいフェライト磁石材料お
よびそれを用いた焼結磁石ならびにボンド磁石を提供す
ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決した本発
明は、SrO・n[(Fe1−x)](原子
比率) (ただし、MはTiおよびZnであり、x,nはそれぞ
れ下記条件: 0<2nx≦1.5,5.0≦n≦6.4を満たす数字
である。)により表される主成分組成を有し、実質的に
マグネトプランバイト型結晶構造を有するフェライト磁
石材料である。0<2nx≦1.5 であることによ
り、従来のSrフェライト磁石材料に比べて高いBrが
得られ、かつ実用に耐えるiHcが得られる。モル比n
が5.0未満あるいは6.4超では、マグネトプランバ
イト相以外の非磁性相が多くなり、磁気特性が低下す
る。マグネトプランバイト型Srフェライト磁石の磁性
はFeイオンの磁気モーメントが担っており、この磁気
モーメントがFeイオンサイトにより部分的に反平行方
向に配列したフェリ磁性体の磁気構造を有している。こ
の磁気構造において飽和磁化を向上するには2つの方法
がある。第1の方法は反平行方向に向いた磁気モーメン
トに対応するサイトのFeイオンを、Feイオンより小
さな磁気モーメントを有するか非磁性の別種の元素で置
換することである。第2の方法は平行方向に向いた磁気
モーメントに対応するサイトのFeイオンを、Feイオ
ンより大きな磁気モーメントを有する別種の元素で置換
することである。本発明者らは以上を念頭に置き、Fe
イオンを種々の元素で置換する検討を鋭意行った結果、
TiおよびZnで複合置換した場合に飽和磁化が顕著に
向上することを発見した。しかし、単純に両元素を添加
するのみでは十分ではないこともわかった。なぜなら、
FeイオンをTiおよびZnで複合置換すると、イオン
価数のバランスが崩れ異相が発生してしまうからであ
る。この問題を回避するにはTiおよびZnの含有比率
を実質的にイオン価数のバランスを崩さない範囲にする
ことが必要である。電荷補償のためには理想的にはTi
およびZnの原子数を等しくすることがよいが、工業生
産上、前記フェライト磁石材料を構成するTiおよびZ
nの合計に対するZnの原子比率(y)は、y=0.3
〜0.7が許容される。yが0.3未満または0.7超
では電荷バランスの崩壊により異相が形成されて、磁気
特性が顕著に低下する。
【0006】次に、前記フェライト磁石材料を用いたボ
ンド磁石は従来のSrフェライト磁石材料を用いて形成
したボンド磁石に比べて高いBrと実用に耐えるiHc
とを有しており、高Br特性を生かしたマグネットロ−
ルまたはスピーカ等の用途に有用である。
【0007】また本発明は、SrO・n[(Fe1−x
)](原子比率) (ただし、MはTiおよびZnであり、xは 0<2n
x≦1.5 を満たす数字である。)により表される主
成分組成を有し、実質的にマグネトプランバイト型結晶
構造を有する焼結磁石である。 0<2nx≦1.5
の場合に従来のSrフェライト磁石を超える高いBrお
よび実用に耐えるiHcが得られる。前記焼結磁石にお
いて、M元素に占めるTiの原子比率をyとしたとき、
0.3≦y≦0.7 であることが好ましい。この電荷
補償の許容条件の根拠は上記本発明のフェライト磁石材
料と同様である。また、前記焼結磁石は、SiO含有
量が0.05〜0.5wt%であり、CaO含有量が
0.35〜0.85wt%であることがSrフェライト
磁石よりも高いBrおよび実用に耐えるiHcを得るた
めに好ましい。
【0008】また本発明は、(Sr1−αα)O・n
[(Fe1−βTiβ)](原子比率) (ただし、RはYを含む希土類元素の少なくとも1種で
ありLa,Pr,Ndの少なくとも1種を必ず含み、
α,β、nはそれぞれ下記条件: 0.04≦α≦0.9,0.003≦β≦0.05,
5.0≦n≦6.4を満たす数字である。)により表さ
れる主成分組成を有し、実質的にマグネトプランバイト
型結晶構造を有するフェライト磁石材料である。αが
0.04未満ではRの固溶量が過少のために電荷バラン
スが崩れて上記β範囲を実現困難であり、αが0.9超
ではオルソフェライトなどの非磁性の異相を生じて磁気
特性が劣化する。また、βが0.003未満ではTiの
固溶量が過少のために電荷バランスが崩れて上記α範囲
を実現困難でありBrを向上することが困難となり、β
が0.05超ではマグネトプランバイト相に固溶しない
Tiが増大して磁気特性が劣化する。モル比nが5.0
未満あるいは6.4超ではマグネトプランバイト相以外
の非磁性相が多くなり磁気特性が劣化する。前記フェラ
イト磁石材料は還元性雰囲気で仮焼することにより製造
される。
【0009】緻密なフェライト磁石の焼結体を得るため
に、焼結性を制御する添加物としてSiOおよびCa
O(CaCO)を添加することが望ましい。SiO
焼結時の結晶粒成長を抑制する添加物であり、本発明の
フェライト磁石の総重量を100wt%としてSiO
含有量は0.05〜0.5wt%が好ましい。SiO
有量が0.05wt%未満では焼結時に結晶粒成長が過
度に進行して保磁力が低下し、0.5wt%超では結晶
粒成長が過度に抑制されて結晶粒成長による配向度の改
善が不十分となりBrが低下する。CaOは結晶粒成長
を促進する添加物であり、本発明のフェライト磁石の総
重量を100wt%としてCaO含有量は0.35〜0.
85wt%が好ましい。CaO含有量が0.85wt%
超では焼結時に結晶粒成長が過度に進行して保磁力が低
下し、0.35wt%未満では結晶粒成長が過度に抑制
されて結晶粒成長による配向度の改善が不十分となりB
rが低下する。
【0010】本発明において、実質的にマグネトプラン
バイト型結晶構造を有するとは、マグネトプランバイト
相が主相である場合を包含する。
【0011】本発明においてBaの含有が許容される
が、含有されるSrとBaの合計量に対するBaの含有
比率が40原子%以下、より好ましくは20原子%以
下、特に好ましくは10原子%以下であれば、従来のS
rフェライト磁石材料に比べて高いBrが得られ、かつ
実用に耐える2kOe以上のiHcを得ることができ
る。
【0012】本発明において、飽和磁化向上のために、
Rに占めるLa、Pr,Ndの少なくとも1種の比率
を、好ましくは50原子%以上、より好ましくは70原
子%以上、特に好ましくは99原子%以上とすることが
よい。理想的には、不可避不純物以外はRがLa,P
r,Ndの少なくとも1種からなるのがよい。したがっ
て、例えば、R元素供給原料として、La,Pr,Nd
の少なくとも1種を50原子%以上含む安価なミッシュ
メタル(混合希土類金属)の酸化物等を用いることが実
用性に富んでいる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下実施例により本発明を詳しく
説明するが、本発明はそれら実施例により限定されるも
のではない。 (実施例1)純度99.0%以上の炭酸ストロンチウ
ム、酸化鉄、酸化チタン、酸化亜鉛を用いて、仮焼後に
原子比率で SrO・n[(Fe1−xTix/2Zn
x/2],n=5.85,2nx=0.15
で示される主成分組成になるように配合し、湿式混合し
た。酸化チタンと酸化亜鉛はTiとZnがFeイオンと
類似のイオン半径を有することを基準として選択した。
次に、湿式混合後のものを乾燥炉に入炉し、大気中、約
150℃で24時間加熱して乾燥した。次に、乾燥ケー
キをライカイ機、ヘンシェルミキサーで解砕後、解砕物
を成形圧力0.4ton/cmで圧縮成形し、外径4
0mm×厚み15mmの成形体を作製した。この成形体
を1250℃で2時間、大気雰囲気で仮焼した。得られ
た仮焼体(等方性のフェライト磁石)から直方体形状
(2mm×2mm×5mm)の試料を切り出し、試料振
動型磁力計により室温における飽和磁化(σs)、保磁
力(Hc)を測定した。測定結果を表1に示す。 (比較例1)純度99.0%以上の炭酸ストロンチウ
ム、酸化鉄および酸化チタンと、酸化マグネシウム、酸
化バナジウム、酸化マンガン、酸化ニッケル、酸化銅の
いずれかとを用いて、仮焼後に原子比率で SrO・n
[(Fe1−x],n=5.85,2nx
=0.15 で示される主成分組成になるように配合
し、湿式混合した。各配合において、M元素に占めるT
iの原子比率が0.5xであり、かつMg,V,Mn,
Ni,Cuのいずれかの原子比率がそれぞれ0.5xに
なるように調整した。Mg,V,Mn,Ni,CuはF
eイオンと類似のイオン半径を有することを基準として
選択した。次に、各主成分に調整した湿式混合後のもの
をそれぞれ乾燥炉に入炉し、以降は実施例1と同様にし
て仮焼体を作製し、室温における飽和磁化(σs)、保
磁力(Hc)を測定した。測定結果を表1に示す。 (比較例2)純度99.0%以上の炭酸ストロンチウ
ム、酸化ランタン、酸化鉄、酸化亜鉛を用いて、仮焼後
に原子比率で (Sr1−αLaα)O・n[(Fe
1−βZnβ],n=5.85,α=2nβ,
α=0.15 で示される主成分組成になるように配合
した。以降は実施例1と同様にして仮焼体の磁気特性を
測定した。測定結果を表1に示す。 (比較例3)SrO・5.85Feで示される主
成分組成を選択した以外は実施例1と同様にして仮焼体
の磁気特性を測定した。測定結果を表1に示す。
【0014】
【表1】
【0015】表1より、M元素として(Ti+Zn)を
選択した実施例1において73.0emu/g超の高い
σsおよび2.0kOe超の実用に耐えるHcが得られ
た。この実施例1の仮焼体は、原料費が高いLaを添加
した比較例2の仮焼体よりもややHcが低いがσsが高
い特長を有している。このように、実施例1の仮焼体は
比較例2の仮焼体に比べて材料費が低いというメリット
も有する。また、比較例1の各M元素の組み合わせでは
73.0emu/g以上のσsが得られないことがわか
る。
【0016】(実施例2)純度99.0%以上の炭酸ス
トロンチウム、酸化鉄、酸化チタン、酸化亜鉛を用い
て、原子比率で SrO・n[(Fe1−xTix/2
Znx/2],n=5.85,2nx=0.0
5〜4.0に対応する主成分組成に各々配合し、以降は
実施例1と同様にして原料混合粉の成形体を作製した。
その後大気中の1050℃、1150℃、1250℃の
各温度で2時間仮焼した。得られた仮焼体の磁気特性を
試料振動型磁力計により測定した。測定結果を図1に示
す。図1より、TiOおよびZnOを各々(x/2)
相当分含有するともに、2nx=0に対して0<2nx
≦1.5においてσsが向上することがわかる。しか
し、2nxが1.5超では逆にσsが低下することがわ
かる。したがって、2nxは1.5以下が好ましく、
0.05〜1.2がより好ましく、0.4〜1.0が特
に好ましい。次に、作製した2nx=0.05〜1.5
の仮焼体のx線回折を行った結果、いずれもマグネトプ
ランバイト相の存在を示す回折ピークが認められた。
【0017】(実施例3)純度99.0%以上の炭酸ス
トロンチウム、酸化鉄、酸化チタン、酸化亜鉛を用い
て、仮焼後に原子比率で SrO・n[(Fe1−x
x/2Znx/2],n=5.85,2nx
=0.15 で示される主成分組成になるように配合
し、湿式にて混合した。その後、1250℃で2時間、
大気中で仮焼した。仮焼粉をローラーミルで乾式粉砕を
行い粗粉砕粉とした。この粗粉をアトライターにより湿
式微粉砕し、平均粒径が約0.8μmの微粉砕粉を含む
スラリーを得た。この微粉砕の初期に、焼結助剤として
SiOとCaCOを微粉砕に投入した粗粉の総重量
対比でそれぞれ0.35wt%、0.80wt%(Ca
O換算で0.45wt%)添加した。得られた微粉砕ス
ラリーを用いて10kOeの磁場中で圧縮成形を行い、
成形体を得た。成形体を1180〜1230℃の温度範
囲で2時間焼結し、本発明の焼結磁石を得た。各焼結磁
石から、各々試料を切り出し、室温におけるBr、iH
cを測定した、測定結果を図2に示す。 (比較例4)比較例2の仮焼体を粗粉砕して用いた以外
は実施例3と同様にして、原子比率で (Sr1−α
α)O・n[(Fe1−βZnβ],n=5.
85,α=2nβ,α=0.15で示される主成分組成
のフェライト磁石を作製し、磁気特性を測定した。測定
結果を図2に示す。 (比較例5)比較例3の仮焼体を粗粉砕して用いた以外
は実施例3と同様にして、原子比率でSrO・5.85
Feで示される主成分組成のフェライト磁石を作
製し、磁気特性を測定した。測定結果を図2に示す。図
2より、実施例3のフェライト磁石は、比較例4のL
a,Zn複合添加型フェライト磁石と略同等のBr,i
Hcを有することがわかる。また、比較例5のSrフェ
ライト磁石に比べてiHcが低いがBrが高いことがわ
かる。本発明のフェライト磁石は、室温におけるiHc
を、好ましくは2〜3kOe、より好ましくは2.2〜
3kOe、特に好ましくは2.5〜3kOeとすること
が可能であり、かつ室温におけるBrを、好ましくは4
〜4.5kG以上、より好ましくは4.15〜4.5k
G、特に好ましくは4.2〜4.5kGとすることが可
能である。本発明のフェライト焼結磁石はこのように従
来のSrフェライト磁石に比べて高いσsおよび2.0
kOeを超えるiHcを有する高Br型の高性能フェラ
イト磁石であるので、例えば静電現像方式の複写機また
はプリンター用のマグネットロ−ルあるいはスピーカな
どに極めて有用である。
【0018】(実施例4、5、6、比較例6)純度9
9.0%以上の炭酸ストロンチウム、酸化鉄、R元素の
酸化物およびM元素の酸化物を用いて、仮焼後に原子比
率で(Sr1−αα)O・n[(Fe1−ββ
],n=5.85,α=2nβ、α=0.15で示
される主成分組成になるように配合し、湿式混合した。
R元素としてSrイオンと類似のイオン半径を有するこ
とを基準として、La、Pr、Ndを選択した。M元素
はFeイオンと類似のイオン半径を有することを基準と
して、M元素の酸化物としてMg、Ti、V、Mn、F
e、Co、Ni、Cu、Znの各酸化物を選択した。次
に、1250℃で2時間、窒素雰囲気中(1atm)で
仮焼した。以降は実施例1と同様にして作製した仮焼体
の室温におけるσs、iHcを測定した。測定結果を表
2に示す。 (比較例7)α=β=0の主成分組成(SrO・5.8
5Fe)の仮焼体を作製し、室温におけるσs、
iHcを測定した。測定結果を表2に示す。
【0019】
【表2】
【0020】表2に示す通り、実施例4のLa,Tiで
複合置換した仮焼体は比較例6のLa,Znで複合置換
したNo.57の仮焼体とほぼ同等のσs、Hcを有し
ており、73.0(emu/g)超のσsおよび2.0
kOe超の実用に耐えるHcが得られた。また、比較例
6のNo.51〜56および比較例7の仮焼体ではσs
が73.0(emu/g)未満だった。R元素としてP
rを選択した実施例5あるいはNdを選択した実施例6
でも実施例4とほぼ同等のσs、Hcを得ることができ
る。次に、実施例4の仮焼体をx線回折したところマグ
ネトプランバイト相のみの回折ピークが観察され、実質
的にマグネトプランバイト相からなることがわかった。
これに対して比較例7の仮焼体をx線回折したところ、
マグネトプランバイト相以外にW相などの異相の存在を
示す回折ピークが観察された。 (比較例8)実施例4で作製した混合物(R=La、M
=Ti)を用いて大気中あるいは酸素中、1050℃、
1150℃、1250℃の各温度で仮焼したフェライト
仮焼体ではいずれもσsが73.0(emu/g)未満
であり、かつx線回折の結果からいずれもマグネトプラ
ンバイト相以外にヘマタイト(α−Fe)の存在
を示す回折ピークが確認された。
【0021】(実施例5)実施例1(No.1)の仮焼
体、比較例2(No.21)の仮焼体、比較例3(N
o.31)の仮焼体、実施例4(No.41)の仮焼体
を、それぞれ粗粉砕後、200メッシュアンダーに篩分
した。続いて、粉砕助剤にエチルアルコールを用いて、
前記4種の粗粉をそれぞれ乾式ボールミル微粉砕し、空
気透過法(フィッシャーサフ゛シフ゛サイサ゛ー)による測定値で平均粒
径が0.9〜1.0μmのフェライト微粉を得た。得ら
れた4種の微粉末を各々耐熱性容器に入れて実施例1お
よび比較例2、3の仮焼体によるものは大気雰囲気、実
施例4の仮焼体によるものは窒素雰囲気の電気炉に各々
入炉し、815℃で3時間加熱する熱処理(歪み取り焼
鈍)を施した後、室温まで冷却した。次に、200メッ
シュアンダーに篩分して空気透過法による測定値で平均
粒径が約1.0μmの4種のボンド磁石用フェライト粉
末を得た。次に、前記4種のボンド磁石用フェライト粉
末の所定量を秤量後、各秤量粉末毎にヘンシェルミキサ
ーに入れて攪拌しながらアミノシラン(KBM−60
3;信越化学(株)製)を投入秤量粉末100重量部に
対して0.25重量部添加して混合し、4種の表面処理
磁粉を得た。次に、表面処理した各フェライト粉末90
重量部と12ナイロン(P−3014U;宇部興産
(株)製)9.6重量部とステアリン酸アミド(AP−
1;日本化成(株)製)0.4重量部とを配合後、加熱
加圧型ニーダにより加熱混練し、ペレタイジングして4
種のコンパウンドを作製した。次に、得られた各コンパ
ウンドを射出成形機に投入し、射出温度280℃、射出
圧力1000kgf/cmの条件で射出成形機に付属
した磁気回路付金型のキャビティ(配向磁場強度=5.
0±0.2kOe)に射出成形し、外径20mm、厚み
10mm(厚み方向が異方性付与方向)の異方性ボンド
磁石を得た。こうして上記4種のフェライト磁粉をそれ
ぞれ配合した異方性ボンド磁石を作製した。各ボンド磁
石の室温の磁気特性をB−Hトレーサーにより測定し
た。測定結果を表3に示す。
【0022】
【表3】
【0023】表3より、5kOeという実用性に富んだ
配向磁場強度において射出成形し、作製した、実施例1
の仮焼体を用いたボンド磁石Aおよび実施例4の仮焼体
を用いたボンド磁石Bは、比較例2の仮焼体を用いたボ
ンド磁石Cとほぼ同等の高いBrを有しており、かつ
2.0kOe超のiHcを有していることがわかる。さ
らに、ボンド磁石Aは、比較例3の仮焼体を用いたボン
ド磁石Dに比べてBrが0.13〜0.21kG高いこ
とがわかる。この磁気特性から、本発明のボンド磁石は
高Br特性を生かしたマグネットロ−ルまたはスピーカ
等の用途に有用なことがわかる。
【0024】本発明のボンド磁石は成形方法が限定され
るものではなく、例えば押出成形または圧縮成形により
異方性ボンド磁石を成形する場合も本発明に包含され
る。また、本発明のフェライト磁石材料を用いて等方性
のボンド磁石を作製することができる。本発明のボンド
磁石に用いる結着樹脂として公知の熱可塑性樹脂、熱硬
化性樹脂またはゴム材料を使用可能であり、限定されな
い。また、本発明のボンド磁石を構成するフェライト磁
粉と結着樹脂の比率は限定されないが、実用に耐える磁
気特性を得るためにフェライト粉末が50〜95重量部
に対して結着樹脂が50〜5重量部が好ましい。
【0025】
【発明の効果】以上記述の如く、本発明によれば、従来
のSrフェライト磁石材料に比して高いBrおよび実用
に耐える保磁力を有する新しい高性能フェライト磁石材
料およびそれを用いた焼結磁石ならびにボンド磁石を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフェライト磁石材料における2nxと
Hc、σsとの相関の一例を示す図である。
【図2】本発明の焼結磁石の磁気特性の一例を示す図で
ある。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 SrO・n[(Fe1−x)
    ](原子比率) (ただし、MはTiおよびZnであり、x,nはそれぞ
    れ下記条件: 0<2nx≦1.5,5.0≦n≦6.4を満たす数字
    である。)により表される主成分組成を有し、実質的に
    マグネトプランバイト型結晶構造を有することを特徴と
    するフェライト磁石材料。
  2. 【請求項2】 M元素に占めるTiの原子比率をyとし
    たとき、0.3≦y≦0.7 である請求項1に記載の
    フェライト磁石材料。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のフェライト磁
    石材料を用いたボンド磁石。
  4. 【請求項4】 SrO・n[(Fe1−x)
    ](原子比率) (ただし、MはTiおよびZnであり、xは 0<2n
    x≦1.5 を満たす数字である。)により表される主
    成分組成を有し、実質的にマグネトプランバイト型結晶
    構造を有することを特徴とする焼結磁石。
  5. 【請求項5】 M元素に占めるTiの原子比率をyとし
    たとき、0.3≦y≦0.7 である請求項4に記載の
    焼結磁石。
  6. 【請求項6】 SiO含有量が0.05〜0.5wt
    %であり、CaO含有量が0.35〜0.85wt%で
    ある請求項4または5に記載の焼結磁石。
  7. 【請求項7】 (Sr1−αα)O・n[(Fe
    1−βTiβ)](原子比率) (ただし、RはYを含む希土類元素の少なくとも1種で
    ありLa,Pr,Ndの少なくとも1種を必ず含み、
    α,β、nはそれぞれ下記条件: 0.04≦α≦0.9,0.003≦β≦0.05,
    5.0≦n≦6.4を満たす数字である。)により表さ
    れる主成分組成を有し、実質的にマグネトプランバイト
    型結晶構造を有することを特徴とするフェライト磁石材
    料。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のフェライト磁石材料が
    還元性雰囲気で仮焼したものであるフェライト磁石材
    料。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載のフェライト磁石材料を
    用いたボンド磁石。
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