JP2006093196A - フェライト磁性材料 - Google Patents

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Abstract

【課題】 R−Co含有M型フェライトにおいて、Coの一部をZn等で置換した場合でも、保磁力の低減を抑制することのできる技術を提供する。
【解決手段】 A1-xx(Fe12-y(Co1-mMemyz19(ただし、AはSr、Ba、Ca、およびPbから選択される少なくとも1種、Rは希土類元素(Yを含む)及びBiから選択される少なくとも1種で、Laを必ず含む。またMeはZn、Ni及びMgの1種又は2種以上、0.04≦x≦0.9、0.04≦y≦1.0、0.05≦m≦0.9、0.7≦z≦1.2)で表される組成物を主成分とし、かつ、x/yz=1.1〜1.8であるフェライト磁性材料。
【選択図】図1

Description

本発明は、フェライト磁性材料に関し、特にR及びCoを含有するM型フェライト磁石材料に関するものである。
フェライト磁性材料には、六方晶系のSrフェライトやBaフェライトがあるが、現在はマグネトプラムバイト型構造のSrフェライト又はBaフェライトが主に用いられており、これらのフェライト焼結体やボンディッド磁石が製造されている。
現在、フェライト磁性材料の中で、R及びCoを含有するM型フェライト(R−Co含有M型フェライト)が、最も高い磁気特性を有する材料の1つとして知られている。例えば特開平11−154604号公報(特許文献1)に、A1-xx(Fe12-yMeyz19の組成式(1)で表したとき、0.04≦x≦0.9、0.04≦y≦0.5、0.8≦x/y≦20、0.7≦z≦1.2の組成を有するM型フェライトが開示されている。なお、上記式において、AはSr、Ba、Ca及びPbから選択される少なくとも1種の元素であって、Srを必ず含み、Rは希土類元素(Yを含む)及びBiから選択される少なくとも1種の元素であってLaを必ず含み、MeはCoであるかCo及びZnである。
特開平11−154604号公報
上記R−Co含有M型フェライトにおいて、Meとしては専らCoが用いられている。Co量が多いほど高い保磁力が得られるためである。しかし、コストを考慮すれば、MeとしてCoの一部を安価なZnでより多く置換することが望ましい。その場合、Co量の低減による保磁力の低下をいかにして防ぐかが課題となる。
本発明は、このような技術的課題に基づいてなされたもので、R−Co含有M型フェライトにおいて、MeとしてCoの他にZn等を用いた場合でも、保磁力の低減を抑制することのできる技術の提供を目的とする。
上記組成式(1)において、RとMeの比(x/y)が小さすぎても大きすぎてもRとMeとの価数の平衡がとれなくなり、異相が生成しやすくなる。Meは2価であるから、Rが3価イオンである場合、理想的にはRとMeの比(x/y)が1であることが、特許文献1に開示されている。つまり、La−Co含有M型フェライトは、Sr2+Fe3+ 1219で示されるM型フェライトのSr2+の一部をLa3+で、またFe3+の一部をMe2+で置換するものであるから、RとMの比を1とする。
ところが、MeとしてCo及びZnを用いる場合、x/yが1を超える所定の範囲において残留磁束密度を損なうことなく保磁力を向上することができることを本発明者らは知見した。特許文献1には、x/yが1超の領域で許容範囲が大きい理由は、yが小さくてもFe3+→Fe2+の還元によって価数の平衡がとれるためである、と述べられているが、残留磁束密度を損なうことなく保磁力を向上できることを示唆していない。
以上に基づく本発明は、
組成式(2):A1-xx(Fe12-y(Co1-mMemyz19
ただし、AはSr、Ba、Ca、及びPbから選択される少なくとも1種、Rは希土類元素(Yを含む)及びBiから選択される少なくとも1種で、Laを必ず含む。またMeはZn、Ni及びMgの1種又は2種以上、
0.04≦x≦0.9、
0.04≦y≦1.0、
0.05≦m≦0.9、
0.7≦z≦1.2、
で表される組成物を主成分とし、かつ、x/yz=1.1〜1.8であることを特徴とするフェライト磁性材料である。
本発明のフェライト磁性材料において、
0.04≦x≦0.5、
0.04≦y≦0.5、
0.1≦m≦0.8、
0.9≦z≦1.1、
で、かつ、x/yz=1.1〜1.5であることが、残留磁束密度及び保磁力を高いレベルで兼備するために望ましい。
また、本発明のフェライト磁性材料において、Si成分をSiO2換算で0.15〜1.35wt%を含有し、かつ、Ca成分のモル量とSi成分のモル量の比率Ca/Siが0.35〜2.10の範囲でCa成分を含有することが好ましく、さらには、Si成分をSiO2換算で0.45〜0.90wt%を含有し、かつ、Ca成分のモル量とSi成分のモル量の比率Ca/Siが1.05〜1.75の範囲でCa成分を含有することがより好ましい。
本発明のフェライト磁性材料は、フェライト焼結磁石として利用に供することができる。このフェライト焼結磁石は、原料粉末に所定の処理を施した後に焼結することによって得ることができる。また、本発明のフェライト磁性材料は、フェライト磁石粒子の形態として利用に供することができる。フェライト磁石粒子は、典型的にはボンディッド磁石の磁性粒子として用いられる。さらに本発明のフェライト磁性材料は、磁気記録媒体の磁性膜として利用に供することができる。これらの利用の形態は典型的な例であり、本発明のフェライト磁性材料のこれ以外の用途への適用を妨げない。
本発明によれば、MeとしてCoの他にZn等を必須で含む場合であっても保磁力の低下を抑制することができるので、低コストで高い磁気特性を有するフェライト磁性材料を低コストで得ることができる。磁気特性として具体的には、フェライト焼結磁石の場合に4500Oe以上の保磁力(HcJ)及び4200G以上の残留磁束密度(Br)を兼備することができる。
以下、本発明のフェライト磁性材料を詳細に説明する。
本発明のフェライト磁性材料は、
組成式(2):A1-xx(Fe12-y(Co1-mMemyz19
ただし、AはSr、Ba、Ca、及びPbから選択される少なくとも1種、Rは希土類元素(Yを含む)及びBiから選択される少なくとも1種で、Laを必ず含む。またMeはZn、Ni及びMgの1種又は2種以上、
0.04≦x≦0.9、
0.04≦y≦1.0、
0.05≦m≦0.9、
0.7≦z≦1.2、
で表される組成物を主成分とする。本発明のフェライト磁性材料は、上記組成式(2)において、x/yz=1.1〜1.8を満足することを特徴とする。以下、上記組成式(2)の限定理由について説明する。
R(x):
上記式(2)においてxが小さすぎると、すなわちRの量が少なすぎると、六方晶M型フェライトに対するCo及びMeの所定の固溶量を確保できなくなり、飽和磁化向上効果及び/又は異方性磁場向上効果が不充分となる。逆にxが大きすぎると、六方晶M型フェライト中に置換固溶できない過剰なRが存在することにより、例えばRを含むオルソフェライト等の異相が生成し、飽和磁化が低くなる。そこで本発明は0.04≦x≦0.9とする。好ましいxの値は0.04≦x≦0.5、さらに好ましいxの値は0.1≦x≦0.4である。
Aは、Sr、Ba、Ca及びPbから選択される少なくとも1種の元素である。Aの中ではSrを用いるのが保磁力(HcJ)向上の観点から最も好ましい。
Rは、希土類元素(Yを含む)及びBiから選択される少なくとも1種の元素である。Rの中ではLaを用いるのが保磁力(HcJ)向上の観点から最も好ましい。
(Co1-mMem)(y):
Co及びMe量を示すyが小さすぎると飽和磁化向上効果及び/又は異方性磁場向上効果が不充分となってくる。しかし、yが大きすぎると、六方晶M型フェライト中に置換固溶できない過剰なCo及びMeが存在することになる。また、Coが置換固溶できる範囲であっても、異方性定数(K1)や異方性磁場(Ha)の劣化が大きくなってくる。そこで本発明は0.04≦y≦1.0とする。好ましいyの値は0.04≦y≦0.5、さらに好ましいy1の値は0.1≦y≦0.4である。
z:
zが小さすぎると、A及びRを含む非磁性相が増えるため、飽和磁化が低くなってくる。一方、zが大きすぎると、α−Fe23相又は、Co及び/又はMeを含む非磁性スピネルフェライト相が増えるため、飽和磁化が低くなってくる。そこで本発明は0.7≦z≦1.2とする。好ましいzの値は0.9≦z≦1.1、さらに好ましいzの値は0.9≦z≦1.0である。
x/yz:
本発明のフェライト磁性材料は、R量とCo及びMeの合計量との比を示すx/yzを1.1〜1.8とする。従来、前述した特許文献1に開示されているように、この比は1であることが理想とされていた。特許文献1以外でR−Co含有M型フェライトを開示する特開2000-138114号公報(特許文献2)、WO99/34376号公報(特許文献3)、特開2001−189210号公報(特許文献4)、特開2002−164205号公報(特許文献5)及び特開2001−68319号公報(特許文献6)においても、R量とCo及びMeの合計量との比は1を志向している。
特開2000-138114号公報 WO99/34376号公報 特開2001−189210号公報 特開2002−164205号公報 特開2001−68319号公報
本発明は、R量とCo及びMeの合計量との比を1とするのではなく、1.1〜1.8の範囲とすることにより、Co及びMeを含むR−Co含有M型フェライトの保磁力(HcJ)を向上できるという新規な知見に基づいている。この知見は、CoをZnで置換していくと保磁力(HcJ)が低下することを示す特許文献1の図19から予測することのできない顕著な効果である。なお、特許文献1の図19は、R量とCo及びMeの合計量との比は1である。
本発明において、R量とCo及びMeの合計量との比を示すx/yzは、1.1〜1.5とすることが好ましく、さらには1.2〜1.4とすることが好ましい。x/yzの好ましい範囲は、Meの種類によって相違し、MeがZnの場合、x/yzは、1.2〜1.5とすることが好ましく、1.25〜1.35とすることがより好ましい。MeがNiの場合、x/yzは、1.2〜1.8とすることが好ましく、1.25〜1.45とすることがより好ましい。MeがMgの場合、x/yzは、1.2〜1.5とすることが好ましく、1.25〜1.45とすることがより好ましい。
m:
本発明はCo及びMeの両者を含む。CoはMeに比べて高価であるところ、その一部を安価なMeで置換することにより、フェライト磁性材料のコストを低減しようというものである。本発明において、Co量及びMe量の比率は原則として限定されないが、コストと磁気特性の観点から0.05≦m≦0.9の範囲とすることが好ましい。mの値が小さくなれば高い磁気特性を得ることができるものの、コストは高くなる。逆に、mの値が大きくなればコストを低くすることができるが、高い磁気特性を得にくくなる。好ましいmは0.1≦m≦0.8、さらに好ましいmは0.3≦m≦0.7である。MeはZn、Ni及びMgの1種又は2種以上の元素である。
本発明の組成式において、酸素Oの原子数は19となっているが、これは、Mがすべて2価、Rがすべて3価であって、かつx=y、z=1のときの、酸素の化学量論組成比を示したものである。x、y、zの値によって、酸素の原子数は異なってくる。また、例えば焼成雰囲気が還元性雰囲気の場合は、酸素の欠損(ベイカンシー)ができる可能性がある。さらに、FeはM型フェライト中においては通常3価で存在するが、これが2価などに変化する可能性もある。また、Co及び/又はMeも価数が変化する可能性があり、さらにRにおいても3価以外の価数をとる可能性があり、これらにより金属元素に対する酸素の比率は変化する。本明細書では、x、y、zの値によらず酸素の原子数を19と表示してあるが、実際の酸素の原子数は、これから多少偏倚した値であってもよい。
本発明によるフェライト磁性材料の組成は、蛍光X線定量分析などにより測定することができるが、主成分及び副成分以外の成分の含有を排除するものではない。また、上記主相の存在は、X線回折や電子線回折などにより確認できる。
本発明によるフェライト磁性材料には、Si成分及びCa成分を含有することができる。Si成分及びCa成分は、六方晶M型フェライトの焼結性の改善、磁気特性の制御及び焼結体の結晶粒径の調整等を目的として添加される。
Si成分としてはSiO2を、Ca成分としてはCaCO3を、それぞれを使用するのが好ましいが、この例に限定されるものではなく、本発明の効果を達成しうる化合物を適宜使用することができる。添加量は、Si成分について好ましくは、SiO2換算で0.15〜1.35wt%で、かつCa成分のモル量とSi成分のモル量の比Ca/Siが0.35〜2.10、より好ましくはSiO2換算で0.30〜0.90wt%で、Ca/Siが0.70〜1.75、さらに好ましくは0.45〜0.90wt%で、Ca/Siが1.05〜1.75である。
本発明のフェライト磁性材料には、Al23及び/又はCr23が含有されていてもよい。Al23及びCr23は、保磁力を向上させるが残留磁束密度を低下させる。Al23とCr23との合計含有量は、残留磁束密度の低下を抑えるために好ましくは3wt%以下とする。なお、Al23及び/又はCr23添加の効果を充分に発揮させるためには、Al23とCr23との合計含有量を0.1wt%以上とすることが好ましい。
本発明のフェライト磁性材料には、B23が含まれていてもよい。B23を含むことにより仮焼温度及び焼結温度を低くすることができるので、生産上有利である。B23の含有量は、フェライト磁性材料全体の0.5wt%以下であることが好ましい。B23含有量が多すぎると、飽和磁化が低くなってしまう。
本発明のフェライト磁性材料には、Na、K、Rb等のアルカリ金属元素は含まれないことが好ましいが、不純物として含有されていてもよい。これらをNa2O、K2O、Rb2O等の酸化物に換算して含有量を求めたとき、これらの含有量の合計は、フェライト焼結体全体の3wt%以下であることが好ましい。これらの含有量が多すぎると、飽和磁化が低くなってしまう。
また、以上のほか、例えばGa、In、Li、Mg、Ti、Zr、Ge、Sn、V、Nb、Ta、Sb、As、W、Mo等が酸化物として含有されていてもよい。これらの含有量は、化学量論組成の酸化物に換算して、それぞれ酸化ガリウム5wt%以下、酸化インジウム3wt%以下、酸化リチウム1wt%以下、酸化マグネシウム3wt%以下、酸化チタン3wt%以下、酸化ジルコニウム3wt%以下、酸化ゲルマニウム3wt%以下、酸化スズ3wt%以下、酸化バナジウム3wt%以下、酸化ニオブ3wt%以下、酸化タンタル3wt%以下、酸化アンチモン3wt%以下、酸化砒素3wt%以下、酸化タングステン3wt%以下、酸化モリブデン3wt%以下であることが好ましい。
本発明のフェライト磁性材料がフェライト焼結体の形態をなす場合、その平均結晶粒径は、好ましくは1.5μm以下、より好ましくは1.0μm以下、さらに好ましくは0.5〜1.0μmである。結晶粒径は走査型電子顕微鏡によって測定することができる。
また、本発明のフェライト磁性材料がフェライト粒子の形態をなす場合、その1次粒子の平均粒径が1μmを超えていても、従来に比べ高い保磁力を得ることができる。1次粒子の平均粒径は、好ましくは2μm以下、より好ましくは1μm以下であり、さらに好ましくは0.1〜1μmである。平均粒径が大きすぎると、 フェライト粒子中の多磁区粒子の比率が高くなって保磁力が低くなり、平均粒径が小さすぎると、熱擾乱によって磁性が低下したり、磁場中成形時の配向性や成形性が悪くなる。
フェライト粒子は、通常、これをバインダで結合したボンディッド磁石に用いられる。バインダとしては、通常NBRゴム、塩素化ポリエチレン、ナイロン12(ポリアミド樹脂)、ナイロン6(ポリアミド樹脂)等が用いられる。
次に、本発明のフェライト磁性材料の好ましい製造方法について述べる。
始めに、フェライト粒子の製造方法について説明する。
フェライト粒子の製造方法としては、固相反応法、共沈法や水熱合成法等の液相法、ガラス析出化法、噴霧熱分解法及び、気相法等の各種の方法を用いることができる。この中で、ボンディッド磁石用のフェライト粒子の製造方法として、現在工業的に最も広く行われているのは固相反応法である。
固相反応法では、原料として、酸化鉄粉末、元素A、R及びMeを含む粉末を用い、これらの粉末の混合物を焼成(仮焼)することにより製造される。この仮焼体においては、フェライトの一次粒子は凝集しており、 所謂「顆粒」状態となっている。このため、その後粉砕を行う場合が多い。粉砕は、乾式または湿式にて行われるが、その場合にフェライト粒子に歪みが導入されて磁気特性(主に保磁力)が劣化するため、粉砕後にアニール処理が行われる場合が多い。
仮焼は、空気中において例えば1000〜1350℃で1秒間〜10時間、特に1秒間〜3時間程度行えばよい。このようにして得られた仮焼体は、実質的にマグネトプランバイト型のフェライト構造をもち、その一次粒子の平均粒径は、好ましくは2μm以下、より好ましくは1μm以下、さらに好ましくは0.1〜1μm、最も好ましくは0.1〜0.5μmである。平均粒径は走査型電子顕微鏡により測定すればよい。
次いで、通常、仮焼体を粉砕ないし解砕してフェライト粒子の粉末とする。そして、このフェライト粒子を樹脂、金属、ゴム等の各種バインダと混練し、磁場中または無磁場中で成形する。その後、必要に応じて硬化を行なってボンディッド磁石とする。
次に、フェライト焼結体について説明する。
フェライト焼結体は、上記フェライト粒子の製造法で述べた各種の方法で製造したフェライト粒子を成形し、焼結することにより製造する。
原料粉末を仮焼して得られる仮焼体は一般に顆粒状なので、これを粉砕ないし解砕するために、まず、乾式粗粉砕を行うことが好ましい。なお、乾式粗粉砕の際には、通常、SiO2と、焼成によりCaOとなるCaCO3とが添加される。SiO2及びCaCO3は、一部を仮焼前に添加してもよい。不純物及び添加されたSiやCaは、大部分粒界や三重点部分に偏析するが、一部は粒内のフェライト部分(主相)にも取り込まれる。特にCaは、Srサイトにはいる可能性が高い。
乾式粗粉砕の後、フェライト粒子と水とを含む粉砕用スラリーを調製し、これを用いて湿式粉砕を行うことが好ましい。
湿式粉砕後、粉砕用スラリーを濃縮して成形用スラリーを調製する。濃縮は、遠心分離やフィルタープレス等によって行えばよい。
成形は、乾式で行っても湿式で行ってもよいが、配向度を高くするためには、湿式成形を行うことが好ましい。
湿式成形工程では、成形用スラリーを用いて磁場中成形を行う。成形圧力は0.1〜0.5ton/cm2程度、印加磁場は5〜15kOe程度とすればよい。
湿式成形工程後、成形体を大気中または窒素中において100〜500℃の温度で熱処理して、添加した分散剤を十分に分解除去する。次いで焼結工程において、成形体を例えば大気中で好ましくは1150〜1270℃、より好ましくは1160〜1240℃の温度で0.5〜3時間程度焼結して、異方性フェライト焼結体を得る。
以上の製造方法において、Rの添加時期については特に限定されるものではなく、必要に応じて適切な時期に添加されれば良いが、原料混合時に添加されることが好ましい。なお、本発明において、原料配合時に添加することを前添加、仮焼粉の粉砕時に添加することを後添加と定義し、以下同様とする。
また、Coの添加時期についても特に限定されるものではなく、必要に応じて適切な時期に添加されれば良いが、後添加されることが好ましい。
さらに、Meの添加時期についても特に限定されるものではなく、必要に応じて適切な時期に添加されれば良いが、前添加されることが好ましい。
Si成分を添加する時期については、Si成分は少なくとも総添加量の40%以上を前添加するのが好ましく、より好ましくは50%以上、さらに好ましくは100%を前添加することである。また、Ca成分については、総添加量の50%以上を後添加するのが好ましく、より好ましくは100%を後添加することであるが、この例に限定されるものではなく、必要に応じて適切な時期に添加されても良い。
次に、薄膜磁性層の形成には、通常、スパッタリング法を利用することが好ましい。スパッタリング法を用いる場合、上記焼結磁石をターゲットとして用いてもよく、 少なくとも2種の酸化物ターゲットを用いる多元スパッタリング法を利用してもよい。スパッタリング膜形成後、六方晶マグネトプランバイト構造を形成するために、熱処理を施す場合もある。
出発原料として酸化鉄(Fe23)、炭酸ストロンチウム(SrCO3)、酸化亜鉛(ZnO)及び水酸化ランタン(La(OH)3)を用意した。これらの主成分を構成する出発原料を、焼成後の主組成が以下の組成式となるように秤量した。
組成式:A1-xx(Fe12-y(Co1-mMemyz19
A=Sr、R=La、Me=Zn
0.16≦x≦0.32
y=0.16
m=0.5
z=1
x/yz=1.0〜2.0
この混合原料を湿式アトライタで2時間混合、粉砕した。得られた混合スラリーを乾燥後、大気中1200℃で2.5時間保持する仮焼を行った。
得られた仮焼粉を小型ロッド振動ミルで10分間粗粉砕した。得られた粗粉砕粉に対して、前述の焼成後の主組成になるような酸化コバルト(Co34)を秤量して加えた後、前述の焼成後の主組成に対して、0.6wt%となるように酸化ケイ素(SiO2)、1.4wt%となるように炭酸カルシウム(CaCO3)及び0.9wt%となるようにソルビトールを添加し、湿式ボールミルにて25時間微粉砕した。
得られた微粉砕スラリーの固形分濃度を70〜75%に調整し、湿式磁場成形機を使用して、12kOeの印加磁場中で直径30mm×厚み15mmの円柱状成形体を得た。成形体は大気中、室温にて充分に乾燥し、ついで大気中1180〜1220℃で1時間保持する焼成を行った。
得られた円柱状焼結体の上下面を加工した後、最大印加磁場25kOeのB−Hトレーサを使用して、保磁力(HcJ)及び残留磁束密度(Br)を測定した。その結果を表1及び図1に示す。
Figure 2006093196
出発原料として酸化鉄(Fe23)、炭酸ストロンチウム(SrCO3)、酸化ニッケル(NiO)及び水酸化ランタン(La(OH)3)を用意した。これらの主成分を構成する出発原料を、焼成後の主組成が以下の組成式となるように秤量し、さらに主組成に対して0.6wt%となるように酸化ケイ素(SiO2)を混合した(前添加)。
組成式:A1-xx(Fe12-y(Co1-mMemyz19
A=Sr、R=La、Me=Ni
0.16≦x≦0.32
y=0.16
m=0.5
z=1
x/yz=1.0〜2.0
この混合原料を湿式アトライタで2時間混合、粉砕した。得られた混合スラリーを乾燥後、大気中1200℃で2.5時間保持する仮焼を行った。
得られた仮焼粉を小型ロッド振動ミルで10分間粗粉砕した。得られた粗粉砕粉に対して、前述の焼成後の主組成になるような酸化コバルト(Co34)を秤量して加えた後、前述の焼成後の主組成に対して、1.4wt%となるように炭酸カルシウム(CaCO3)及び0.9wt%となるようにソルビトールを添加し、湿式ボールミルにて25時間微粉砕した。得られた微粉砕スラリーの固形分濃度を70〜75%に調整し、湿式磁場成形機を使用して、12kOeの印加磁場中で直径30mm×厚み15mmの円柱状成形体を得た。成形体は大気中室温にて充分に乾燥し、ついで大気中1180〜1220℃で1時間保持する焼成を行った。
得られた円柱状焼結体の上下面を加工した後、最大印加磁場25kOeのB−Hトレーサを使用して、保磁力(HcJ)及び残留磁束密度(Br)を測定した。その結果を表2及び図2に示す。
Figure 2006093196
出発原料として酸化鉄(Fe23)、炭酸ストロンチウム(SrCO3)、酸化マグネシウム(MgO)及び水酸化ランタン(La(OH)3)を用意した。これらの主成分を構成する出発原料を、焼成後の主組成が以下の組成式となるように秤量し、さらに主組成に対して0.6wt%となるように酸化ケイ素(SiO2)を混合した(前添加)。
組成式:A1-xx(Fe12-y(Co1-mMemyz19
A=Sr、R=La、Me=Mg
0.16≦x≦0.32
y=0.16
m=0.5
z=1
x/yz=1.0〜2.0
この混合原料を湿式アトライタで2時間混合、粉砕した。得られた混合スラリーを乾燥後、大気中1200℃で2.5時間保持する仮焼を行った。
得られた仮焼粉を小型ロッド振動ミルで10分間粗粉砕した。得られた粗粉砕粉に対して、前述の焼成後の主組成になるような酸化コバルト(Co34)を秤量して加えた後、前述の焼成後の主組成に対して、1.4wt%となるように炭酸カルシウム(CaCO3)及び0.9wt%となるようにソルビトールを添加し、湿式ボールミルにて25時間微粉砕した。得られた微粉砕スラリーの固形分濃度を70〜75%に調整し、湿式磁場成形機を使用して、12kOeの印加磁場中で直径30mm×厚み15mmの円柱状成形体を得た。成形体は大気中室温にて充分に乾燥し、ついで大気中1180〜1220℃で1時間保持する焼成を行った。
得られた円柱状焼結体の上下面を加工した後、最大印加磁場25kOeのB−Hトレーサを使用して、保磁力(HcJ)及び残留磁束密度(Br)を測定した。その結果を表3及び図3に示す。
Figure 2006093196
以上の実施例1〜3の結果より、CoとともにMeを含む組成において、x/yzが1よりも大きくなると保磁力(HcJ)が向上することが確認された。ただし、x/yzが1.8を超えるとこの保磁力(HcJ)向上の効果を見出すことができない。また、この保磁力(HcJ)向上の効果を有するx/yzの範囲において、残留磁束密度(Br)の低下は僅かである。したがって、本発明によれば、Meを含むことにより低コストを実現しつつ、高い磁気特性のフェライト磁性材料を提供することができる。
実施例1におけるx/yzと磁気特性の関係を示すグラフである。 実施例2におけるx/yzと磁気特性の関係を示すグラフである。 実施例3におけるx/yzと磁気特性の関係を示すグラフである。

Claims (5)

  1. 組成式:A1-xx(Fe12-y(Co1-mMemyz19
    ただし、AはSr、Ba、Ca、及びPbから選択される少なくとも1種、Rは希土類元素(Yを含む)及びBiから選択される少なくとも1種で、Laを必ず含む。またMeはZn、Ni及びMgの1種又は2種以上、
    0.04≦x≦0.9、
    0.04≦y≦1.0、
    0.05≦m≦0.9、
    0.7≦z≦1.2、
    で表される組成物を主成分とし、かつ、x/yz=1.1〜1.8であることを特徴とするフェライト磁性材料。
  2. 前記組成式において、
    0.04≦x≦0.5、
    0.04≦y≦0.5、
    0.1≦m≦0.8、
    0.9≦z≦1.1、
    で、かつ、x/yz=1.1〜1.5であることを特徴とする請求項1に記載のフェライト磁性材料。
  3. 0.3≦m≦0.7であることを特徴とする請求項1又は2に記載のフェライト磁性材料。
  4. 前記主成分に対して、Si成分をSiO2換算で0.15〜1.35wt%を含有し、かつ、Ca成分のモル量と前記Si成分のモル量の比率Ca/Siが0.35〜2.10の範囲で前記Ca成分を含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のフェライト磁性材料。
  5. 前記フェライト磁性材料は、フェライト焼結磁石、フェライト磁石粒子、樹脂中に分散されるフェライト磁石粒子としてボンディッド磁石及び磁性膜として磁気記録媒体のいずれかを構成することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のフェライト磁性材料。
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