JP2001045407A - 画像表示装置及び画像撮影装置 - Google Patents

画像表示装置及び画像撮影装置

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JP2001045407A JP11218406A JP21840699A JP2001045407A JP 2001045407 A JP2001045407 A JP 2001045407A JP 11218406 A JP11218406 A JP 11218406A JP 21840699 A JP21840699 A JP 21840699A JP 2001045407 A JP2001045407 A JP 2001045407A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像を部分的に表示する場合に画像全体のう
ち表示している範囲を容易に認識させることを可能とす
る。 【解決手段】 画像全体のうち(A)にハッチングで示す
拡大表示範囲に相当する拡大画像データを画像データか
ら抽出してディスプレイに表示する場合、(B)に示すよ
うに、拡大画像データが表す部分画像をディスプレイ26
の表示面の全面に表示すると共に、元の画像データが表
す画像に拡大表示範囲を表す枠84が合成されるように元
の画像データを加工し、ディスプレイ26の表示面の右上
隅にナビゲーション画像82として表示させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は画像表示装置及び画
像撮影装置に係り、特に、画像情報が表す画像を表示手
段に表示させる画像表示装置、及び該画像表示装置を備
えた画像撮影装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般にデジタルスチルカメラやデジタル
ビデオカメラ等の画像撮影装置には、画像撮影時や画像
再生時に撮影画像や再生画像を確認可能とするために、
ＬＣＤ等から成る表示デバイスが設けられている。ま
た、各種の画像撮影装置の中には、表示デバイスに表示
する撮影画像や再生画像をユーザからの指示に応じて拡
大表示可能な機能を備えたものがある。この機能は、例
えば画像撮影時のフォーカスや露出を確認する等の場合
に有効である。
【０００３】また、上記技術に関連して特開平６−１５
３０７１号公報には、記憶されている画像データの再生
に際し、拡大縮小・回転等の画像処理を容易に行えるよ
うにした画像信号処理機構が開示されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、画像撮影装
置において、撮影画像の解像度（撮影によって得られる
画像データの画素数）は撮影画像の画質に関係する重要
な要素であり、年々高解像度化がなされているが、これ
に伴い、表示デバイスに表示される撮影画像や再生画像
が拡大表示されている状態で、元の画像のうちのどの部
分が拡大表示されているのかが分りにくい、という問題
がある。特に、元の画像が、同じような物体が連続して
並んでいるシーンを撮影することで得られた画像である
等の場合には、どの部分が拡大表示されているのかを判
断することは困難であった。
【０００５】また、上記の問題は画像撮影装置に限られ
るものではなく、表示デバイスに画像を表示する機能を
備えると共に、表示画像を拡大して表示する機能を備え
た装置（例えば単に画像を再生する機能を備えた装置）
において、例えば表示デバイスの表示面の面積が小さ
く、拡大表示したときの表示範囲が限られる等の場合に
も、どの部分が拡大表示されているのかを判断すること
は困難であった。
【０００６】本発明は上記事実を考慮して成されたもの
で、画像を部分的に表示する場合に画像全体のうち表示
している範囲を容易に認識させることが可能な画像表示
装置及び画像撮影装置を得ることが目的である。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項１記載の発明に係る画像表示装置は、画像情報
を記憶する記憶手段と、画像を表示するための表示手段
と、前記記憶手段に記憶された画像情報が表す画像の一
部を主画像として前記表示手段に表示させる際に、前記
画像情報が表す画像のうち前記主画像として表示してい
る範囲を表す可視情報も表示させる表示制御手段と、を
含んで構成されている。
【０００８】請求項１の発明は、画像情報を記憶する記
憶手段、及び画像を表示するための表示手段を備えてい
る。なお、記憶手段は例えばＲＡＭ等のメモリで構成す
ることができる。また、記憶手段に記憶する画像情報
は、例えば請求項６に記載したように情報記憶媒体から
読み出された画像情報であってもよいし、光学像を画像
情報に変換する撮像手段から出力された画像情報であっ
てもよいし、他の機器との通信によって取得した画像情
報であってもよい。また表示手段は、請求項２に記載し
た透過型ドットマトリクスディスプレイ、或いは反射型
ドットマトリクスディスプレイやその他のディスプレイ
であってもよく、具体的にはＬＣＤやＣＲＴディスプレ
イ、プラズマディスプレイ等で構成することができる。
【０００９】また、請求項１の発明に係る表示制御手段
は、記憶手段に記憶された画像情報が表す画像の一部を
主画像として表示手段に表示させる際に、前記画像情報
が表す画像のうち主画像として表示している範囲を表す
可視情報も表示させる。これにより、利用者は、表示さ
れた可視情報を目視することで、主画像として表示され
ている範囲（詳しくは前記範囲の位置・形状・大きさ）
を視覚的に容易に認識できる。従って、請求項１の発明
によれば、画像を部分的に表示する場合に画像全体のう
ち表示している範囲を容易に認識させることが可能とな
る。
【００１０】請求項３記載の発明は、請求項１の発明に
おいて、表示制御手段は、前記可視情報として、画像情
報が表す画像全体を表示範囲とし、前記主画像として表
示している範囲を明示した副画像を、前記主画像よりも
小さい表示倍率で前記表示手段に表示させることを特徴
としている。
【００１１】請求項３の発明では、可視情報として、画
像情報が表す画像全体を表示範囲とし、主画像として表
示している範囲を明示した副画像を、主画像よりも小さ
い表示倍率で表示させるので、表示された副画像が利用
者に目視されることで、主画像として表示されている範
囲のみならず、画像情報が表す画像全体がどのような画
像かを容易に認識させることができる。これにより、例
えば後述する請求項５のように主画像として表示する範
囲の大きさや位置が利用者によって変更可能な態様にお
いて、主画像として表示すべき範囲を利用者が容易に判
断することができる。
【００１２】なお、請求項３の発明において、主画像と
して表示している範囲を副画像上で明示することは、例
えば主画像として表示している範囲とそれ以外の範囲の
境界を表す図形を重ねた画像を副画像として表示した
り、主画像として表示している範囲とそれ以外の範囲と
で彩度・明度・色相の少なくとも１つを相違させた画像
を副画像として表示することで実現できる。
【００１３】なお、主画像及び副画像の表示は、請求項
４に記載したように、単一の表示手段に主画像及び副画
像を各々表示させるようにしてもよいし、表示手段が複
数有る場合には、主画像と副画像を複数の表示手段に分
けて表示させるようにしてもよい。単一の表示手段に主
画像及び副画像を各々表示させる場合には、副画像を表
示するために新たに表示手段を追加する必要がないの
で、コストを低減することができる。また、主画像と副
画像を複数の表示手段に分けて表示させる場合には、副
画像を表示するために主画像の表示領域が制限されるこ
とを回避できる。
【００１４】請求項５記載の発明は、請求項１の発明に
おいて、画像情報が表す画像のうち主画像として表示さ
せる範囲の大きさ及び位置の少なくとも一方を指示する
ための指示手段を更に備え、表示制御手段は、主画像と
して表示させる範囲を指示手段を介して入力された指示
に応じて選択することを特徴としている。
【００１５】請求項５の発明では、利用者が、主画像と
して表示させる範囲の大きさ及び位置の少なくとも一方
を指示手段を介して指示すると、主画像として表示させ
る範囲の大きさ及び位置の少なくとも一方が変更される
ので、画像情報が表す画像のうちの任意の範囲を主画像
として表示させることが可能となる。従って、画像情報
が表す画像の任意の部分の確認や鑑賞等を容易に行うこ
とが可能となる。
【００１６】請求項６記載の発明は、請求項１の発明に
おいて、表示制御手段は、情報記憶媒体から読み出され
て記憶手段に記憶された画像情報が表す画像を表示手段
に表示することを特徴としている。請求項６の発明で
は、情報記憶媒体から読み出された画像情報が表す画像
を表示手段に表示するので、情報記憶媒体に記憶されて
いる画像情報が表す画像を部分的に確認したり鑑賞する
ことを容易に行うことができる。
【００１７】請求項７記載の発明に係る画像撮影装置
は、光学像を画像情報に変換する撮像手段と、請求項１
乃至請求項５の何れか１項記載の画像表示装置と、を備
え、表示制御手段は、前記撮像手段から出力されて記憶
手段に記憶された画像情報が表す画像、又は情報記憶媒
体から読み出されて記憶手段に記憶された画像情報が表
す画像を表示手段に表示することを特徴としている。
【００１８】請求項７の発明は、光学像を画像情報に変
換する撮像手段、及び請求項１乃至請求項５の何れか１
項記載の画像表示装置を備えている。そして、請求項７
の発明に係る表示制御手段は、撮像手段から出力されて
記憶手段に記憶された画像情報が表す画像（撮影画
像）、又は情報記憶媒体から読み出されて記憶手段に記
憶された画像情報が表す画像（再生画像）を表示手段に
表示する。従って、請求項７の発明によれば、撮影画像
又は再生画像を部分的に表示する場合に、請求項１の発
明と同様に、画像全体のうち表示している範囲を容易に
認識させることが可能となる。
【００１９】請求項８記載の発明は、請求項７の発明に
おいて、撮像手段によって画像情報に変換される光学像
を目視で確認するための光学ファインダを更に備え、表
示制御手段は、撮像手段から出力されて記憶手段に記憶
された画像情報が表す画像の一部を主画像として表示手
段に表示させる際に、可視情報として、主画像として表
示している範囲を表す画像を、前記光学ファインダを介
して目視される画像に重なるように表示させることを特
徴としている。
【００２０】請求項８の発明は、撮像手段によって画像
情報に変換される光学像を目視で確認するための光学フ
ァインダが設けられており、可視情報として、主画像と
して表示している範囲を表す画像を、光学ファインダを
介して目視される画像に重なるように表示させる。上記
のように、主画像として表示している範囲を表す画像
を、光学ファインダを介して目視される画像に重なるよ
うに表示させることは、例えばＬＣＤ等のように光透過
率を部分的に変更可能な光学素子を光学ファインダに重
ねて配置し、主画像として表示している範囲を表す画像
として、例えば主画像の範囲とそれ以外の範囲とで光透
過率が異なる画像（光透過率パターン）、或いは主画像
の範囲とそれ以外の範囲の境界部の光透過率が他の部分
と異なる画像（光透過率パターン）をＬＣＤに表示させ
ることで実現できる。
【００２１】請求項８の発明では、光学ファインダを介
して目視される画像を利用し、該画像に可視情報として
の画像を重ねることで、主画像として表示している範囲
を目視可能に表示しているので、例えば副画像を表示す
るための表示手段を新たに設けたり、主画像と副画像を
同一の表示手段に表示することで主画像の表示領域が制
限されたりすることなく、画像情報が表す画像全体がど
のような画像かを容易に認識させることができる。
【００２２】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態の一例を詳細に説明する。
【００２３】〔第１実施形態〕図１には、本第1実施形
態に係るデジタルスチルカメラ１０が示されている。な
お、このデジタルスチルカメラ１０は、後述するように
請求項１等に記載の画像表示装置としての機能を備えて
おり、請求項７に記載の画像撮影装置に対応している。
【００２４】図１に示すように、デジタルスチルカメラ
１０の本体１２は略箱型で、正面から見て左側に、本体
１２の把持を容易とするための突起（把持部）が形成さ
れた形状とされている。図１（Ａ）に示すように、本体
１２の正面側中央にはレンズ１４が取付けられており、
本体１２のレンズ１４上方には、ユーザが撮影範囲等を
目視で確認するための光学ファインダ１６、低照度での
撮影等の場合に補助光を発するためのストロボ１８が取
付けられている。
【００２５】また本体１２の上面には、正面から見て右
側に電源スイッチ２０が、左側（把持部に対応する位
置）にシャッターボタン２２が各々設けられており、本
体１２の正面から見て右側の側面には、請求項６及び請
求項７に記載の情報記憶媒体としてのメモリカード（図
示省略）を装填可能なスロット２４が設けられている。
【００２６】また図１（Ｂ）に示すように、本体１２の
背面の下方側には、反射型表示デバイス又は透過型表示
デバイス（例えばＬＣＤ）から成るカラーディスプレイ
２６（モノクロのディスプレイでもよい）が取付けられ
ており、ディスプレイ２６の上方側には、メニュースイ
ッチ２８、実行／画面切替スイッチ３０、及び操作スイ
ッチ３２が各々取付けられている。
【００２７】図２にはデジタルスチルカメラ１０の電気
系の構成が示されている。レンズ１４は、詳しくはオー
トフォーカス（ＡＦ）機構を備えたズームレンズ（焦点
距離可変レンズ）であり、レンズ１４のＡＦ機構及びズ
ーム機構は駆動回路３６によって駆動される。なおズー
ムレンズに代えて、ＡＦ機構のみを備えた焦点距離固定
レンズをレンズ１４として用いてもよい。
【００２８】本体１２内部のレンズ１４の焦点位置に相
当する位置には、エリアＣＣＤセンサ等で構成される撮
像デバイス３８が配置されており、被写体を反射してレ
ンズ１４に入射された光は撮像デバイス３８の受光面に
結像される。撮像デバイス３８は、駆動回路３６が内蔵
しているタイミング発生回路（図示省略）によって発生
されたタイミング信号に同期したタイミングで駆動さ
れ、画像信号（受光面上にマトリクス状に配列された多
数個の光電変換セルの各々における受光量を表す信号）
を出力する。
【００２９】レンズ１４と撮像デバイス３８との間には
シャッタ／絞り４０が配置されている。シャッタ及び絞
りは駆動回路３６によって駆動される。シャッタは撮像
デバイス３８から画像信号が出力されるときに、撮像デ
バイス３８の受光面に光が入射することでスミアが発生
することを防止するためのものであり、撮像デバイス３
８の構成によっては省略可能である。また絞りは、絞り
量を連続的に変更可能な単一の絞りで構成してもよい
し、絞り量が異なる複数の絞りを切替える構成であって
もよい。駆動回路３６にはストロボ１８も接続されてい
る。ストロボ１８は、低照度であることが検出された場
合や、ユーザによって発光が指示された場合に、駆動回
路３６によって発光される。
【００３０】撮像デバイス３８の信号出力端には、アナ
ログ信号処理部４２、Ａ／Ｄ変換器４４、デジタル信号
処理部４６、メモリ４８が順に接続されている。アナロ
グ信号処理部４２は、撮像デバイス３８から出力された
画像信号を増幅すると共に、増幅した画像信号に対して
ホワイトバランス等の補正を行う。アナログ信号処理部
４２から出力された画像信号は、Ａ／Ｄ変換器４４によ
ってデジタルの画像データに変換されてデジタル信号処
理部４６へ入力される。デジタル信号処理部４６では、
入力された画像データに対して色補正・γ補正・Ｙ／Ｃ
変換等の各種処理を行う。デジタル信号処理部４６から
出力された画像データは、ＲＡＭ等で構成されたメモリ
４８に一時記憶される。
【００３１】なお、メモリ４８は本発明の記憶手段に対
応しており、メモリ４８に記憶される画像データは本発
明に係る画像情報に対応している。また、レンズ１４、
撮像デバイス３８、アナログ信号処理部４２、Ａ／Ｄ変
換器４４及びデジタル信号処理部４６は請求項７に記載
の撮像手段に対応している。
【００３２】駆動回路３６、アナログ信号処理部４２、
Ａ／Ｄ変換器４４、デジタル信号処理部４６、メモリ４
８及び圧縮伸張部５０（後述）はバス５２に接続されて
おり、このバス５２には、ＣＰＵ５４が接続されている
と共に、電源スイッチ２０・メニュースイッチ２８・実
行／画面切替スイッチ３０・操作スイッチ３２等のスイ
ッチ類（図２では「操作スイッチ」と表記）、シャッタ
ーボタン２２が操作されることでオンオフされるシャッ
タースイッチ５６が各々接続されている。なお図示は省
略するが、ＣＰＵ５４はＲＯＭ、ＲＡＭ、入出力ポート
等の周辺回路を含んで構成されている。
【００３３】また、メモリ４８にはディスプレイ２６及
び圧縮伸張部５０が各々接続されている。ディスプレイ
２６に画像を表示する場合、ＣＰＵ５４は、メモリ４８
に一時記憶されている画像データに対して後述する画像
表示処理を行った後にディスプレイ２６へ転送する。こ
れにより、メモリ４８に一時記憶されている画像データ
が表す画像がディスプレイ２６に表示される。
【００３４】また、シャッターボタン２２が操作されて
シャッタースイッチ５６がオンされた等により、スロッ
ト２４に装填されたメモリカードへの画像データの格納
が指示された場合、ＣＰＵ５４はメモリ４８に一時記憶
されている画像データを読み出して圧縮伸張部５０へ転
送する。これにより、画像データは圧縮伸張部５０で圧
縮された後にメモリカードに格納される。なお、撮影モ
ード等によっては画像データが圧縮されることなくメモ
リカードに格納される場合もある。
【００３５】また、スロット２４に装填されたメモリカ
ードに格納されている画像データが表す画像の再生（表
示）が指示された場合には、メモリカードから画像デー
タが読み出され、読み出された画像データが圧縮されて
格納されていた場合には、該被圧縮画像データが圧縮伸
張部５０で伸張（解凍）された後にメモリ４８に一時記
憶される。そして、メモリ４８に一時記憶された画像デ
ータを用いてディスプレイ２６への画像の表示（再生）
が行われる。
【００３６】次に本実施形態の作用として、画像撮影モ
ードでディスプレイ２６に画像を表示することが指示さ
れた場合や、メモリカードに格納されている画像データ
が表す画像をディスプレイ２６に表示する画像再生モー
ドが選択された場合にＣＰＵ５４で実行される画像表示
処理について、図３のフローチャートを参照して説明す
る。なお、この画像表示処理は、撮像デバイス３８によ
る撮像によって得られた画像データ、又はメモリカード
から読み出された画像データがメモリ４８に記憶されて
いる状態で行われる。
【００３７】ステップ１００では、電子変倍処理による
画像の拡大表示を行うか否か判定する。電子変倍による
拡大表示を行なわない場合（メモリ４８に記憶されてい
る画像データが表す画像全体をディスプレイ２６に表示
させる場合）にはステップ１０２へ移行し、メモリ４８
に記憶されている画像データの画素密度をディスプレイ
２６の画素数に応じて変換する（画像データが表す画像
の縦横の画素数がディスプレイ２６の縦横の画素数に一
致するように変換する）。
【００３８】次のステップ１０４では、メモリ４８に予
め設けられた表示用画像データ記憶領域（ビットマップ
メモリ）に画素密度変換後の画像データを展開する。そ
してステップ１２６へ移行し、表示用画像データ記憶領
域に記憶されている画像データをディスプレイ２６に転
送する。これにより、メモリ４８に記憶されている画像
データが表す画像全体がディスプレイ２６の全面に表示
される。ステップ１２８では画像の表示を終了するか否
か判定し、判定が否定された場合にはステップ１００に
戻ってステップ１００以降を繰り返す。
【００３９】ところで、デジタルスチルカメラ１０の本
体１２の背面に設けられている操作スイッチ３２は、略
矩形状のボタンの上下左右各方向の端部に対応して各々
スイッチが設けられており、ボタンの端部が押圧される
ことで対応するスイッチがオンする構成となっている。
画像撮影モードでは操作スイッチ３２はズーム倍率の切
替えを指示するために用いられ、ズーム倍率を増大させ
るときには上側スイッチがオンされ、ズーム倍率を減少
させるときには下側スイッチがオンされる。
【００４０】ＣＰＵ５４は操作スイッチ３２の上側／下
側スイッチのオンオフに応じてレンズ１４の光学倍率
（焦点距離）を変更すると共に、光学ファインダ１６の
光学倍率も同様に切り替える。また、ディスプレイ２６
に画像を表示している状態であれば、レンズ１４の光学
倍率に応じた画像がディスプレイ２６に表示される。画
像撮影モードでは、メモリ４８に記憶されている画像デ
ータは、撮像デバイス３８から周期的に出力される画像
信号によって周期的に更新されるが、上記のようにレン
ズ１４の光学倍率の変更のみによってズーム倍率の切替
えを行っている間はステップ１００の判定が肯定される
ことはなく、メモリ４８に記憶されている画像データが
表す画像全体が常にディスプレイ２６の全面に表示され
る。
【００４１】また、画像撮影モードにおいて、レンズ１
４の光学倍率が最大の状態で、操作スイッチ３２を介し
てズーム倍率の増大が更に指示された場合には、ディス
プレイ２６に画像を表示している状態であれば、電子変
倍処理による画像の拡大表示を行う必要があると判断
し、ステップ１００の判定が肯定される。なお、画像撮
影モードにおける電子変倍処理では、拡大表示範囲の中
心位置は元の画像の中心位置と常に一致される。
【００４２】一方、画像再生モードでは、操作スイッチ
３２は画像表示倍率の切替え及び画像表示範囲の移動を
指示するために用いられる。すなわち、単に上側／下側
スイッチがオンオフされた場合は画像表示倍率の変更が
指示されたことを意味し、画像表示倍率を増大させると
きには上側スイッチがオンされ、画像表示倍率を減少さ
せるときには下側スイッチがオンされる。また、図示し
ないボタンが押圧されている状態で上側／下側／右側／
左側の何れかのスイッチがオンオフされた場合は画像表
示範囲の変更が指示されたことを意味し、前記ボタンが
押圧されている状態で画像表示範囲を移動させたい方向
に対応するスイッチがオンされる。
【００４３】画像再生モードにおいて、画像表示倍率の
初期値は、画像データが表す画像全体がディスプレイ２
６の全面に表示される倍率（すなわち最小倍率）とされ
ているが、操作スイッチ３２を介して画像表示倍率の切
替え（すなわち画像の拡大表示）が指示された場合、及
び操作スイッチ３２を介して拡大表示範囲の移動が指示
された場合には、電子変倍処理による画像の拡大表示を
行う必要があると判断し、ステップ１００の判定が肯定
される。なお、画像再生モードにおける電子変倍処理で
は、拡大表示範囲の中心位置は拡大表示範囲の移動指示
に応じて変更設定される。
【００４４】上記のようにしてステップ１００の判定が
肯定されるとステップ１１０へ移行し、操作スイッチ３
２が操作されることで設定又は変更された拡大表示パラ
メータ（画像の拡大率及び拡大表示範囲の中心位置）を
取り込む。ステップ１１２では取り込んだ拡大表示パラ
メータに基づいて、メモリ４８に記憶されている画像デ
ータが表す画像上で、拡大表示範囲の外縁に相当する位
置を演算する。ステップ１１４では、ステップ１１２の
演算結果に基づいて、メモリ４８に記憶されている画像
データから拡大表示範囲内に相当するデータ（拡大画像
データ）を抽出する。
【００４５】例えば、メモリ４８に記憶されている画像
データが表す画像の範囲（外縁）が図４（Ａ）に示す白
抜きの矩形によって表される範囲であり、拡大表示範囲
が図４（Ｂ）にハッチングで示す矩形によって表される
範囲である場合、前記ハッチングで示す矩形によって表
される範囲内のデータが拡大画像データとして抽出され
る。なお、上記のステップ１１２、１１４のように操作
スイッチ３２の操作に応じて拡大表示範囲を判断し、拡
大表示範囲内に相当する拡大画像データを抽出すること
は、請求項５に記載の表示制御手段に対応しており、操
作スイッチ３２は請求項５に記載の指示手段に対応して
いる。
【００４６】ステップ１１６では、抽出した拡大画像デ
ータの画素密度を拡大率及びディスプレイ２６の画素数
に応じて変換する（抽出した拡大画像データが表す画像
の縦横の画素数がディスプレイ２６の縦横の画素数に一
致するように変換する）。そしてステップ１１８では、
画素密度変換後の拡大画像データを表示用画像データ記
憶領域に展開する。
【００４７】次のステップ１２０では、メモリ４８に記
憶されている元の画像データが表す画像に拡大表示範囲
内と範囲外との境界（拡大表示範囲の外縁）を表す枠が
合成されるように、前記画像データを変更する。ステッ
プ１２２では枠を合成した画像データが表す画像のフレ
ームサイズが所定のサイズ（例えば元の画像の数分の１
程度）に縮小されるように、前記画像データの画素密度
を所定の画素密度に変換する。そしてステップ１２４で
は、所定の画素密度に変換した画像データ（縮小画像デ
ータ）を、表示用画像データ記憶領域のうち、ディスプ
レイ２６の表示面の右上隅に相当する領域に展開する。
【００４８】上記のようにして表示用画像データ記憶領
域に展開された画像データが、次のステップ１２６でデ
ィスプレイ２６に転送されることにより、ディスプレイ
２６には、例として図４（Ｂ）にも示すように、操作ス
イッチ３２の操作に応じた倍率で拡大された拡大画像８
０（本発明の主画像に相当）が全面に表示されると共
に、表示面の右上隅には、画像全体を表しかつ拡大画像
８０として表示している範囲を明示する枠８４が付加さ
れた画像８２（以下、ナビゲーション画像８２と称す
る）が、拡大画像８０よりも小さい表示倍率で表示され
ることになる。
【００４９】なお、ナビゲーション画像８２は本発明の
可視情報に対応しており、詳しくは請求項３等に記載の
副画像に対応している。また、図４（Ｂ）に示す表示方
法は、請求項４に記載の「単一の表示手段に主画像及び
副画像を各々表示させる」ことに対応している。また、
ステップ１１０〜１２６は本発明の表示制御手段に対応
している。
【００５０】ユーザは、ディスプレイ２６に表示された
ナビゲーション画像８２を参照することで、画像全体が
どのような画像かを容易に認識できると共に、拡大画像
８０として表示されている範囲を視覚的に容易に認識す
ることができ、画像撮影モードであれば、例えば撮影す
る範囲が適正か否かを容易に判断することができ、画像
再生モードであれば、例えば拡大画像８０を参照するこ
とで画像の細部を確認或いは鑑賞するに際し、ナビゲー
ション画像８２を参照することで拡大画像８０として表
示すべき範囲を容易に判断することができる。
【００５１】また、上記のステップ１１０〜１２６は、
ステップ１２８の判定が否定されかつステップ１００の
判定が肯定されている間は繰り返し実行されるので、ユ
ーザが操作スイッチ３２を再度操作することで、ズーム
倍率の変更、又は画像表示倍率の切替え、又は拡大表示
範囲の移動が指示された場合には、拡大表示範囲が変更
されると共に、該拡大表示範囲の変更に伴って枠８４の
大きさやナビゲーション画像８２上での位置が変更され
ることになる。
【００５２】なお、上記の実施形態では、電子変倍処理
による画像の拡大表示を行っている間、拡大画像８０を
常に表示すると共に、拡大画像８０の右上隅に拡大画像
８０に重ねてナビゲーション画像８２を常に表示する場
合を説明したが、これに代えて、例えばメニュースイッ
チ２８や操作スイッチ３２が操作されることで表示モー
ドの切替えが指示される毎に、例えば図５に示すよう
に、拡大画像８０のみをディスプレイ２６に表示してい
る状態、ナビゲーション画像８２のみをディスプレイ２
６に表示している状態、拡大画像８０及びナビゲーショ
ン画像８２を各々表示している状態に順次切替えるよう
にしてもよい。
【００５３】これにより、拡大画像８０として表示され
る範囲のうち、ナビゲーション画像８２が重なっている
部分を確認したり、ナビゲーション画像８２を参照して
拡大表示範囲の位置や大きさを詳細に確認したりするこ
とを容易に行うことができる。また、表示モードの切替
えが指示される毎に、例えば図６に示すように、上記３
種類の状態に、例えばストロボ発光の有無・露出補正の
有無・ＡＥモード等のモードの切替えが可能なセットア
ップ画面６６を表示している状態を加えた４種類の状態
に順次切替えるようにしてもよい。
【００５４】また、上記のように表示モード切替指示に
応じてディスプレイ２６に表示する画像を切替えること
に代えて、例として図７に示すように、拡大画像８０と
ナビゲーション画像８２が重ならないように、ディスプ
レイ２６の表示面に各画像を各々表示するようにしても
よい。なお、拡大画像８０やナビゲーション画像８２と
ディスプレイ２６の表示面のアスペクト比（縦横比）が
同一である等の場合、ディスプレイ２６の表示面内に画
像が表示されない領域が生ずる。このため、図７に示す
例では前記領域に撮影情報やセットアップ情報を表示す
ることで、ディスプレイ２６の表示面を有効利用してい
る。
【００５５】また、上記のように拡大画像８０とナビゲ
ーション画像８２が重ならないように各画像を各々表示
する態様において、例として図８（Ａ）又は（Ｂ）に示
すように、ディスプレイ２６の表示面のアスペクト比
を、拡大画像８０やナビゲーション画像８２のアスペク
ト比と相違させてもよい。図８（Ａ）にはディスプレイ
２６の表示面の縦長さに対する横長さの比を表示画像よ
りも大きくした例が示されており、図８（Ｂ）にはディ
スプレイ２６の表示面の縦長さを横長さよりも大きくし
た例が示されている。これにより、図７に示した例と比
較して、表示面内の画像が表示されない領域の面積を小
さくすることができ、ディスプレイ２６の表示面をより
有効に利用することができる。
【００５６】〔第２実施形態〕次に本発明の第２実施形
態について説明する。なお、第１実施形態と同一の部分
には同一の符号を付し、説明を省略する。
【００５７】図９に示すように、本第２実施形態に係る
デジタルスチルカメラ６０は、本体１２の背面のディス
プレイ２６の右側方には、反射型表示デバイス又は透過
型表示デバイス（例えばＬＣＤ）から成りディスプレイ
２６よりも小型のディスプレイ６２が取付けられてい
る。なお、以下ではディスプレイ２６を「メインディス
プレイ２６」と称し、ディスプレイ６２を「サブディス
プレイ６２」と称する。サブディスプレイ６２はモノク
ロのディスプレイであってもカラーディスプレイであっ
てもよい。メインディスプレイ２６及びサブディスプレ
イ６２は請求項４に記載の「複数の表示手段」に対応し
ている。
【００５８】図１０に示すように、サブディスプレイ６
２はメインディスプレイ２６と同様にメモリ４８に接続
されており、メモリ４８からサブディスプレイ６２へ転
送された画像データが表す画像がサブディスプレイ６２
に表示される。また、バス５２には撮影情報やセットア
ップ情報を表示するためのドットマトリクスディスプレ
イ６４（図９では図示省略）も接続されている。なお、
このドットマトリクスディスプレイ６４は必須ではな
く、メインディスプレイ２６又はサブディスプレイ６２
で代用することも可能である。
【００５９】次に本第２実施形態の作用を説明する。本
第２実施形態では、電子変倍処理を行う場合に、例とし
て図１１（Ａ）に示すように、拡大画像８０をメインデ
ィスプレイ２６の表示面の全面に表示し、ナビゲーショ
ン画像８２をサブディスプレイ６２の表示面の全面に表
示する。これにより、第１実施形態と同様に、ユーザは
ナビゲーション画像８２を参照することで、画像全体が
どのような画像かを容易に認識できると共に、拡大画像
８０として表示されている範囲を視覚的に容易に認識す
ることができる。また、拡大画像８０とナビゲーション
画像８２が重なっておらず、かつ各画像がディスプレイ
２６、６２の各々全面に表示されるため、拡大画像８０
の各部の確認等も容易に行うことができる。
【００６０】なお、メインディスプレイ２６に拡大画像
８０を表示し、サブディスプレイ６２にナビゲーション
画像８２を表示することに限定されるものではなく、表
示モードの切替えが指示された等の場合に、例として図
１１（Ｂ）に示すように、ナビゲーション画像８２をメ
インディスプレイ２６に表示し、拡大画像８０をサブデ
ィスプレイ６２に表示するようにしてもよい。メインデ
ィスプレイ２６に表示されたナビゲーション画像８２を
参照することで、拡大表示範囲の位置や大きさを詳細に
確認したりすることを容易に行うことができる。
【００６１】また、上記ではサブディスプレイ６２に拡
大画像８０又はナビゲーション画像８２を表示する場合
を説明したが、これに限定されるものではなく、例とし
て図１２に示すように、画像全体における拡大表示範囲
の位置及び大きさを表す図形８８をサブディスプレイ６
２に表示する等により、拡大表示範囲の位置及び大きさ
のみを簡易的に表示するようにしてもよい。この図形も
本発明に係る可視情報に対応している。上記により、サ
ブディスプレイ６２として、画素数が少なく一定水準以
上の画質で画像を表示することが困難な低コストのディ
スプレイを用いることも可能となり、デジタルスチルカ
メラの低コスト化を実現できる。
【００６２】また、ディスプレイ２６又は６２にナビゲ
ーション画像を表示したり、図形８８を表示することに
代えて、例えば光学ファインダ１６に液晶ディスプレイ
を重ねて配置し、例えば図１３に示すように、液晶ディ
スプレイの各セルのうち、光学ファインダ１６を介して
ユーザに視認される画像上で拡大表示範囲内に相当する
セルと拡大表示範囲外に相当するセルの光透過率を異な
らせることで、拡大表示範囲を明示するようにしてもよ
い。液晶ディスプレイに表示する上記の光透過パターン
も本発明に係る可視情報（詳しくは請求項８に記載の画
像）に対応している。
【００６３】これにより、液晶ディスプレイに表示され
た画像（光透過パターン）が、光学ファインダ１６によ
って結像される画像に重ね合わされることになり、ユー
ザが光学ファインダ１６を覗きこめば、拡大表示範囲内
と拡大表示範囲外の明度が異なる画像がユーザに視認さ
れることになるので、拡大表示範囲の位置及び大きさを
ユーザが容易に認識することができる。
【００６４】更に、例えば拡大表示範囲を、中心位置は
固定で前記範囲の大きさを段階的にのみ変更可能とする
態様であれば、上記のように光学ファインダ１６に重ね
て配置した液晶ディスプレイに光透過パターンを表示す
ることに代えて、例えば複数の透明シート材に拡大表示
範囲の各種大きさに対応する光透過率パターン（又は図
１２に示したような図形）を各々記録しておき、現在の
拡大表示範囲の大きさに対応するシート材を選択的に光
路中に挿入することによって、拡大表示範囲を表す画像
を表示することも可能である。
【００６５】また、図４（Ｂ）等には、拡大表示領域内
と拡大表示領域外との境界を、高濃度の線で構成した枠
８４によって明示した例を示したが、これに限定される
ものではなく、低濃度（例えば白色）の線で構成しても
よいし低彩度の線で構成してもよい。また枠に代えて、
例えば拡大表示領域内と拡大表示領域外とで画像の明度
・彩度・色相の少なくとも１つを変更する（例えば拡大
表示領域外を低明度とする、拡大表示領域外を低彩度と
する、拡大表示領域外の色相を元の色の補色の色に変更
する等）ようにしてもよい。また、上記では拡大表示範
囲を一定アスペクト比の矩形状としていたが、これに限
定されるものではなく、拡大表示範囲のアスペクト比を
任意に定めたり、或いは拡大表示範囲の形状そのものを
任意に変更可能としてもよい。
【００６６】また、本発明に係る画像情報は、単一の画
像を表す画像データに限定されるものではなく、複数の
画像がマトリクス状に配列された状態（所謂インデック
ス画像）を表す画像データを本発明に係る画像情報とし
て用いてもよい。例えば第２実施形態のように複数のデ
ィスプレイが設けられている態様において、メモリカー
ド等に記憶されている複数の画像の画像データをインデ
ックス画像を表す画像データとして編集してメモリ４８
に記憶しておき、例えば図１４に示すように、メインデ
ィスプレイ２６にはナビゲーション画像としてインデッ
クス画像９０を表示し、サブディスプレイ６２には拡大
画像として、インデックス画像に含まれる複数の画像の
うちの何れか１つの画像９２を表示するようにすれば、
各画像の詳細な確認等はサブディスプレイ６２に表示さ
れた画像を参照することで行うことができるので、メイ
ンディスプレイ２６にはインデックス画像として多数の
画像を表示することができ、例えばメモリカードに記憶
されている多数の画像データが表す画像の把握等を容易
に行うことができる。
【００６７】更に、上記では請求項７又は請求項８に記
載の画像撮影装置としてデジタルスチルカメラを例に説
明したが、これに限定されるものではなく、デジタルビ
デオカメラに上記発明を適用することも可能であること
は言うまでもない。
【００６８】また、上記では請求項１乃至請求項６の何
れかに記載の画像表示装置としての機能を備えた画像撮
影装置を例に説明したが、請求項１乃至請求項６の発明
は画像撮影装置に適用することに限定されるものではな
く、メモリカードやＣＤ−Ｒ等の情報記憶媒体に記憶さ
れている画像データを読み出してディスプレイ等の表示
手段に表示する画像表示装置として利用することも可能
である。
【００６９】例として図１５には、図１及び図２に示し
たデジタルスチルカメラ１０と同様に、単一のディスプ
レイ２６が設けられた画像表示装置７０の概略ブロック
図が示されており、図１６には、図９及び図１０に示し
たデジタルスチルカメラ６０と同様に、メインディスプ
レイ２６及びサブディスプレイ６２が設けられた画像表
示装置７２の概略ブロック図が示されている。これらの
画像表示装置に請求項１乃至請求項６の何れかに記載の
発明を適用し、電子変倍処理による画像の拡大表示を行
う場合に本発明に係る可視情報（ナビゲーション画像、
拡大表示範囲を表す図形・画像等）を表示するようにし
てもよい。
【００７０】以上、本発明の実施形態について説明した
が、上記の実施形態は、特許請求の範囲に記載した事項
の実施態様以外に、以下に記載した事項の実施態様を含
んでいる。
【００７１】（１）前記画像情報が表す画像は、複数の
画像がマトリクス状に配列されたインデックス画像であ
り、前記表示制御手段は、前記インデックス画像に含ま
れる複数の画像のうちの何れか１つを前記主画像として
表示させることを特徴とする請求項１記載の画像表示装
置。
【００７２】（２）前記情報記憶媒体には、画像撮影装
置による撮影によって得られた画像情報が記憶されてい
ることを特徴とする請求項６記載の画像表示装置。
【００７３】
【発明の効果】以上説明したように請求項１記載の発明
は、画像情報が表す画像の一部を主画像として表示させ
る際に、画像情報が表す画像のうち主画像として表示し
ている範囲を表す可視情報も表示させるようにしたの
で、画像を部分的に表示する場合に画像全体のうち表示
している範囲を容易に認識させることが可能となる、と
いう優れた効果を有する。
【００７４】請求項３記載の発明は、請求項１の発明に
おいて、可視情報として、画像情報が表す画像全体を表
示範囲とし、主画像として表示している範囲を明示した
副画像を、主画像よりも小さい表示倍率で表示させるよ
うにしたので、上記効果に加え、主画像として表示され
ている範囲のみならず、画像情報が表す画像全体がどの
ような画像かを容易に認識させることができる、という
効果を有する。
【００７５】請求項５記載の発明は、請求項１の発明に
おいて、主画像として表示させる範囲の大きさ及び位置
の少なくとも一方を指示するための指示手段を設け、主
画像として表示させる範囲を入力された指示に応じて選
択するので、上記効果に加え、画像情報が表す画像の任
意の部分の確認や鑑賞等を容易に行うことが可能にな
る、という効果を有する。
【００７６】請求項６記載の発明は、請求項１の発明に
おいて、情報記憶媒体から読み出されて記憶手段に記憶
された画像情報が表す画像を表示手段に表示するので、
上記効果に加え、情報記憶媒体に記憶されている画像情
報が表す画像を部分的に確認したり鑑賞することを容易
に行うことができる、という効果を有する。
【００７７】請求項７記載の発明は、光学像を画像情報
に変換する撮像手段、及び請求項１乃至請求項５の何れ
かに記載の画像表示装置を設け、撮像手段から出力され
て記憶手段に記憶された画像情報が表す画像、又は情報
記憶媒体から読み出されて記憶手段に記憶された画像情
報が表す画像を表示手段に表示するので、撮影画像又は
再生画像を部分的に表示する場合に、画像全体のうち表
示している範囲を容易に認識させることが可能となる、
という優れた効果を有する。
【００７８】請求項８記載の発明は、請求項７の発明に
おいて、撮像手段によって画像情報に変換される光学像
を目視で確認するための光学ファインダを設け、可視情
報として、主画像として表示している範囲を表す画像
を、光学ファインダを介して目視される画像に重なるよ
うに表示させるので、上記効果に加え、副画像を表示す
るための表示手段を新たに設けたり、主画像の表示領域
が制限されたりすることなく、画像情報が表す画像全体
がどのような画像かを容易に認識させることができる、
という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図１】 第１実施形態に係るデジタルスチルカメラ
の、（Ａ）は正面側から見た斜視図、（Ｂ）は背面側か
ら見た斜視図である。
【図２】 図１に示したデジタルスチルカメラの電気系
の概略構成を示すブロック図である。
【図３】 画像表示処理の内容を示すフローチャートで
ある。
【図４】 （Ａ）は画像の一部を拡大表示する場合の処
理を説明するための概念図、（Ｂ）は単一のディスプレ
イに、拡大画像を表示すると共に該拡大画像に重ねてナ
ビゲーション画像を表示した場合の一例を示すイメージ
図である。
【図５】 表示モード切替指示に応じて表示画像を切り
替える場合の一例を示すイメージ図である。
【図６】 表示モード切替指示に応じて表示画像を切り
替える場合の他の例を示すイメージ図である。
【図７】 単一のディスプレイに、拡大画像とナビゲー
ション画像を互いに重ならないように各々表示した場合
の一例を示すイメージ図である。
【図８】 （Ａ）及び（Ｂ）は表示面のアスペクト比が
表示画像と異なるディスプレイを用いて拡大画像とナビ
ゲーション画像を互いに重ならないように各々表示した
場合の一例を示すイメージ図である。
【図９】 第２実施形態に係るデジタルスチルカメラ
の、（Ａ）は正面側から見た斜視図、（Ｂ）は背面側か
ら見た斜視図である。
【図１０】 図９に示したデジタルスチルカメラの電気
系の概略構成を示すブロック図である。
【図１１】 （Ａ）及び（Ｂ）はメインディスプレイ及
びサブディスプレイへの拡大画像及びナビゲーション画
像の表示例を示すイメージ図である。
【図１２】 拡大表示範囲の位置及び大きさを表す図形
をサブディスプレイに表示した例を示すイメージ図であ
る。
【図１３】 光学ファインダに重ねて配置した液晶ディ
スプレイに拡大表示範囲の位置及び大きさを表す光透過
パターンを表示した例を示すイメージ図である。
【図１４】 ディスプレイが複数設けられている態様に
おいて、インデックス画像及びインデックス画像に含ま
れる単一の画像を各々表示する場合の表示例を示すイメ
ージ図である。
【図１５】 画像表示装置の概略構成の一例を示すブロ
ック図である。
【図１６】 画像表示装置の概略構成の他の例を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
１０ デジタルスチルカメラ １６ 光学ファインダ ２６ ディスプレイ ３２ 操作スイッチ ３８ 撮像デバイス ４８ メモリ ５４ ＣＰＵ ６０ デジタルスチルカメラ ６２ サブディスプレイ ７０ 画像表示装置 ７２ 画像表示装置 ８０ 拡大画像 ８２ ナビゲーション画像 ８４ 枠 ８８ 図形

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 画像情報を記憶する記憶手段と、 画像を表示するための表示手段と、 前記記憶手段に記憶された画像情報が表す画像の一部を
    主画像として前記表示手段に表示させる際に、前記画像
    情報が表す画像のうち前記主画像として表示している範
    囲を表す可視情報も表示させる表示制御手段と、 を含む画像表示装置。
  2. 【請求項２】 前記表示制御手段は、前記主画像として
    表示している範囲を表す可視情報を、前記表示手段とし
    ての透過型ドットマトリクスディスプレイに表示させる
    ことを特徴とする請求項１記載の画像表示装置。
  3. 【請求項３】 前記表示制御手段は、前記可視情報とし
    て、前記画像情報が表す画像全体を表示範囲とし、前記
    主画像として表示している範囲を明示した副画像を、前
    記主画像よりも小さい表示倍率で前記表示手段に表示さ
    せることを特徴とする請求項１記載の画像表示装置。
  4. 【請求項４】 前記表示制御手段は、単一の表示手段に
    前記主画像及び前記副画像を各々表示させるか、又は前
    記主画像と前記副画像を複数の表示手段に分けて表示す
    ることを特徴とする請求項３記載の画像表示装置。
  5. 【請求項５】 前記画像情報が表す画像のうち主画像と
    して表示させる範囲の大きさ及び位置の少なくとも一方
    を指示するための指示手段を更に備え、 前記表示制御手段は、前記主画像として表示させる範囲
    を前記指示手段を介して入力された指示に応じて選択す
    ることを特徴とする請求項１記載の画像表示装置。
  6. 【請求項６】 前記表示制御手段は、情報記憶媒体から
    読み出されて前記記憶手段に記憶された画像情報が表す
    画像を前記表示手段に表示することを特徴とする請求項
    １記載の画像表示装置。
  7. 【請求項７】 光学像を画像情報に変換する撮像手段
    と、 請求項１乃至請求項５の何れか１項記載の画像表示装置
    と、 を備え、 前記表示制御手段は、前記撮像手段から出力されて前記
    記憶手段に記憶された画像情報が表す画像、又は情報記
    憶媒体から読み出されて前記記憶手段に記憶された画像
    情報が表す画像を前記表示手段に表示することを特徴と
    する画像撮影装置。
  8. 【請求項８】 前記撮像手段によって画像情報に変換さ
    れる光学像を目視で確認するための光学ファインダを更
    に備え、 前記表示制御手段は、前記撮像手段から出力されて前記
    記憶手段に記憶された画像情報が表す画像の一部を主画
    像として前記表示手段に表示させる際に、前記可視情報
    として、前記主画像として表示している範囲を表す画像
    を、前記光学ファインダを介して目視される画像に重な
    るように表示させることを特徴とする請求項７記載の画
    像撮影装置。
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